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2024.06.25

酒井宏樹選手、チーム離脱

 昨日(6/24)、酒井宏樹選手が、海外クラブへの移籍を前提とした手続きと準備のためチームを離脱することが公表されました。

 移籍先は明示されていませんが、酒井の移籍については6/14にスポニチ&報知から「オーストラリア1部・Aリーグに来季から新規参入するオークランドFC(ニュージーランド)から獲得オファーを受けている」という話があり、6/23にはスポニチ&日刊から「決定的」と報じられています。

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 酒井は2021年6月にマルセイユから完全移籍加入。東京五輪代表にOA枠として選ばれていたので浦和でのデビュー戦は8月の鳥栖戦まで持ち越しになりましたが、当時右SBのレギュラーだった西を退けてそのまま不動のレギュラーに。まだまだ欧州でバリバリやれそうな圧倒的なフィジカルを活かして攻守にわたって右サイドを制圧しつづけました。

 3年に及ぶ浦和在籍中の酒井の最大の見せ場はやはり全北現代とのACL2022準決勝、延長後半も終わろうとしていた120分に「諦めないということはこういうことなんだ!!!」と言わんばかりに酒井の渾身のタックルが炸裂した場面でしょう。酒井のタックル&クロスを契機にユンカーの起死回生の同点ゴールが生まれました。

 試合後酒井は「昨年の夏にマルセイユからレッズに移籍してきて、当時は家族も代理人も含めて誰一人、この移籍に賛成の人はいませんでした。ただ、この移籍が成功だったかどうかは僕自身が証明するしかないと思っていましたし、そのためにはこの大会を獲ることが非常に必要だと思っています。」とACL優勝に賭ける熱い思いを明らかに。

 ただ酒井がビッグマッチに向けて無理を重ねてしまった代償は大きく、2022年は小破を押してグループステージに出場しつづけ、ステージ突破を見届けてから5月に手術。2023年には11月4日のルヴァン杯決勝後に右膝半月板損傷で手術と、なんだかんだと故障でチームを離れがちになってしまいました。

 後者は当初「全治3ケ月」と言われ、2024年シーズン開幕に間に合うかどうか心配されたくらいだったのに、12月のCWCに酒井が出てきたのには心底びっくりしましたが・・・

 しかし、無理に無理を重ねて故障がちになってしまった酒井のパフォーマンスは次第にガタ落ちに。CWC出場へ向けて無理をしたのが良くなかったのが、今シーズンの酒井の出来は見るも無残。簡単に裏を取られるとか切り返し一発に簡単に引っ掛かるといった失態が目立ちました。そして4月のFC東京戦でまたしても故障。石原にポジションを奪われ、故障が癒えた後も酒井がレギュラーに返り咲くことはありませんでした。

 酒井はもともと「フィジカルで全てを解決する」傾向が強く、監督の求めに応じて最適なポジションを取るといった細かい仕事が得意な選手ではないので、フィジカル的に無理が効かなくなると非常にコスパが悪い選手になってしまったのも確か。

 酒井は2023年12月に契約を更新したばかりなので、移籍に伴い結構な金額の違約金が入ってくるのは間違いありません。レギュラー格ではなくなってしまった34歳のベテランが移籍金を残してチームを去ること自体は浦和フロントにとっては悪い話ではないでしょう。

 昨年末の契約更新時に「悩んで悩んでの決断でしたが、いま本当にスッキリした思いで来年を迎えることができると思っています」とまで語っていた酒井が、それからたった半年、しかもキャプテンにも拘らず移籍を決断。もともと「いつまで浦和にいるかどうか判らない」旨の公言していた酒井だったので、何らかのきっかけで「マルセイユから浦和レッズへの移籍を決めたときと同様に、自分の新たなる目標と挑戦のためには必要な決断」に至ったのもそんなに違和感はありません。よく言えば実にプロっぽい、悪く言えば傭兵に徹した酒井らしい決断を尊重したいと思います。

 なお先述のように酒井の移籍自体は浦和フロントにとってそんなに悪い話ではありません。当然ながら右SB石原のバックアップがいなくなってしまう問題が発生しますが、目先は故障明けの関根を転用して凌ぐのかも。

 欧州でバリバリやってそのまま引退しても不思議はないレベルの酒井が浦和にやってきたこと自体が奇跡で、それから3年もの長きにわたって活躍し、ACLというビッグタイトルと移籍金を残して浦和を去るとはいくら感謝しても感謝しきれません。今までありがとうございました。そして今後のキャリアが実り多いものでありますように。

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