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2024.07.31

ありがとう、興梠慎三選手!!

 先ほど(7/31)、興梠慎三選手が2024シーズン限りでの現役引退が発表されました。

 前日に浦和から唐突に「所属選手に関するクラブからの重要なお知らせ」というアナウンスがあり、薄々興梠引退の件だろうと推測していたところ、やはりそうなってしまいました。

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 興梠は2013年鹿島から完全移籍加入。浦和は2012年にミシャを監督に招聘したものの、CFに人材を欠いてポポや原口を無理やりCFに起用していましたから、興梠の獲得は実に理になかったものでした。興梠は長年鹿島の主力中の主力でしたが、1トップの座を大迫に譲る試合が多くなって出番が減ったのが浦和移籍に踏み切った理由の一つかもしれませんが、それ以上にミシャのサッカースタイルに魅了された面が大きかったようです。なお浦和への移籍は契約切れによる「ゼロ円移籍」でした。

 そして待望のCFらしいCFを得たミシャは2013年頭から興梠を鉄板のスタメンで重用。興梠は如何せん鹿島の主力かつ浦和の天敵で、ひげ面の風貌も相まって獲得が決まった時の赤者の反応は必ずしも芳しくなく、「便所コウロ○」と蔑まれていたような記憶があります。

 ただ興梠は必ずしも赤者が好意的ではない、簡単には受け入れてもらえないことを自分なりに消化し、「浦和ではピッチ内で、そしてピッチ外でどういう振る舞いが求められるか、逆に何をやってはいけないか」といった事柄を早々に会得(逆に何年浦和にいても最後までこれが判らなかった残念な選手も・・・)したのが奏功して、赤者の心を掴むのにはそんなに時間はかかりませんでした。なにせ第3節アウェー大分戦で早くも興梠のチャントが披露されたくらいのスピード感!!

 加入当初はミシャの戦術をこなすのに精一杯で初ゴールは第6節ホーム湘南戦までかかりましたが、シーズン半ばからはコンスタントに得点を上げられるようになり、その年はリーグ13得点で浦和のトップスコアラーに。

 最前線でボールが収められ、ボールの引き出しが上手く、おまけに相手DFラインの裏も狙えるという万能型CF興梠はミシャ在任期間中はもちろん、ミシャが去った後の浦和をも支え続け、コンスタントにゴールも重ねて2020年にはJリーグ史上初となる9シーズン連続二桁ゴールをも記録しました。

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 ミシャが去った後の浦和は監督がコロコロ代わって戦術も一貫性を欠き、興梠の卓越したボールキープ力に頼らないとロクにボールを前に運べない「FC興梠」と言われても仕方ない惨状で興梠には非常に気の毒な日々でしたが、それでも2017年にACL優勝というビッグタイトルを獲得。そして喜びのあまり泥酔状態で浦和の街に繰り出した興梠が吉野家にいた客全員に奢るという伝説も!!(そして奢ったのは吉野家だけではなかったという新事実が引退会見で判明)。

 一方興梠に最後まで縁がなかったのがリーグ優勝。2014年は最も代えが効かない興梠が第30節鹿島戦で骨折して戦線離脱したのが契機となって残り4節で大失速。2シーズン制になった2015年はG大阪とのCS準決勝で首の故障が癒えずにベンチ外。2016年鹿島とのCS決勝は2試合ともスタメン出場しましたがリーグ優勝には手が届きませんでした。それにしても自身の故障に加えて、浦和が圧倒的に強かった時に限って2シーズン制が採用されて足元を掬われる興梠は運がないというかなんというか・・・

 また興梠は毎年コンスタントに二桁得点を決める選手なのに得点王になったことがありません。興梠の年間最多ゴールは2017年の20得点ですが、その時でも小林悠(23得点)に及ばず。興梠は残念な相手に固め打ちするタイプではない上に、どちらかと言えば難しいゴールは決めるがイージーなゴールを外しがちという「悪球打ち」な傾向があるのが得点王を取れなかった一因かもしれません。

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 興梠が最後の光芒を放ったのは2023年ACL。札幌へのレンタル移籍からわずか1年で浦和に復帰した興梠は既に大ベテランになってしまいましたが、当初1トップとして期待していたリンセンがどうにもハマらずにスコルジャは興梠に1トップを託してリーグ戦序盤、そしてアルヒラルとの決勝を闘うことに。そして興梠はACL決勝のアウェーゲームで運よく同点ゴールをゲット。続くホームゲームでもボックス内での興梠の挙動が相手のオウンゴールを誘発して浦和に3度目のACLタイトルをもたらしました。

 そしてこの試合を最後に興梠は燃え尽きたかのようにパフォーマンスがガタ落ちとなり、今年もクラブの要請を受けて現役続行を決めたものの故障もあって出番は非常に限られたものになってしまいました。

 引退会見では引退後のビジョンを聞かれ、ローストチキン屋の運営に徹するのかと思いきや、意外にも指導者志望なことを明言。しかも「浦和レッズの監督になって自分が獲れなかったJリーグのタイトルを獲りに行きます」とまで断言。その道は既に阿部や平川が先にスタートを切っていて、長く険しい道のりになろうかと思いますが、監督としての興梠がどのようなタイプになるのか楽しみです。

 長い間ありがとうございました。

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イタリア食堂@川口 ~ ボロネーズ

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 川口・樹モール商店街内「ヤマイチ」のある角を東へ。駅近マンションの立ち並ぶ住宅地の中に立地。近隣に「明香音」あり。約2年半ぶりの再訪。先客2、後客1。客はいつ来ても女性だらけ。

 注文はいつの間にかタッチパネル式になっており、ランチメニューのパスタの中からメニュー先頭の「ボロネーズ(880円)」を「大盛り(+200円)」で注文。

 御多分に漏れずここも値上がりが顕著。また大盛りが+100円から+200円になったのが痛手で、パスタは大方が千円超えになってしまいました。またランチメニューはパスタ中心にピッツァやリゾットもあるといった格好。

 店内は完全にコロナ禍前に戻ったようで、入口近くに横長カウンター3席と4人掛けボックス席×6。卓上にはタバスコ、レッドペッパー、ヒマラヤピンクソルト、胡椒。

 食前にちょっとしたサラダとコンソメスープが付いてきます。

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 ボロネーズは粗ひき肉とトマトをじっくり煮込んだもの。しかもソースは妙に甘くはなく、逆にやたら酸味が強いわけでもなく、良い意味で中庸で評価できます。ただただの茹で麺にミートソースをぶっかけるタイプではなく、ソースを炒め合わせてしまうタイプなのでかなり脂っこいのが難。

 またここま全メニュー生パスタがウリ。麺は平たいタイプではなく中細なので見た目はフツーの乾麺と区別できませんが、生パスタらしいもっちりした食感が楽しめます。大盛だと量的にも十分満足。

 値上げの連続でコスパが良いとは言い難い感じになってしまいましたが、もともとが安すぎたので仕方ないかなぁ・・・

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2024.07.30

モンタナ@秋葉原 ~ (家系)ラーメン

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 秋葉原駅前「ヨドバシカメラ」の裏辺り、昭和通り沿い。先客1、後客3。

 「神楽坂家系ラーメン MONTANA」の2号店で本店は2年前に往訪済。本店は外観・内装ともラーメン屋離れしていましたが、2号店はいかにも家系っぽい外観で、内装もラーメン屋らしく超シンプル。。

 店内のタッチパネル式券売機で「ラーメン(900円)」を麺硬めで注文。ライス無料サービスあり。

 メニューは他にチャーシュー麺とモンタ麺。「モンタ麺」はいわゆる「全部のせ」。メニューはラーメン一本でつけ麺やまぜそばの類はありません。

 席は壁に向かった縦長カウンター6席と2人卓×1、4人卓×2。卓上には酢、ペッパーミル入り粒黒胡椒。おろしニンニク、高菜、豆板醤、おろし生姜。

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 若干とろみがかったスープはライス必須と思えるほどしょっぱくはなく、脂の量共々ラーメン単体でも十分美味しくいただけるバランス重視型。豚骨の旨味を十二分に堪能できる優れもの。本店はしょっぱめのハードパンチャータイプでしたが、店質を考えてちょっと変えたのかな? スープの出来が良いので、卓上の味変アイテムは全く手を付けず。

 麺は中太のほぼストレート中太タイプで家系にありがちな短いもの。

 具はチャーシュー、ほうれん草、海苔3枚と標準的。チャーシューは薄めながらも肉の旨味をちゃんと保っていてまずまずの出来。

 ご飯のおかずに高菜が活躍。

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2024.07.29

よだれ鶏冷やし麺@バーミヤン

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 バーミヤンが2024年6月27日から10月23日までの期間限定で開催中の「肉展(ニクフェア)」。前回試食した「肉盛りつけ麺」が結構気に入ったので、今回は「よだれ鶏冷やし麺(934円)」を試食。

 タッチパネルを進めてゆくと「パクチーぬき」というオプションが!!!アブねぇ!!!遠慮なく天敵パクチーを排除。

 「食欲全開!夏の暑さを吹き飛ばす“肉が主役の中華料理”バーミヤンシェフ渾身の6品」というのが肉展のウリで、その中で「よだれ鶏冷やし麺」は「黒酢と中国醤油を使用したピリ辛さっぱり濃厚ソースと山椒ラー油、しっとり蒸し鶏とみずみずしい野菜を一緒にお楽しみください。」というのがバーミヤンのウリ文句。

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 配膳されると底の方に「濃厚ソース」が溜まっているのが一目瞭然だったので、とりあえずまぜそばのようにひとしきりまぜまぜ。そしておよそ麺に絡みそうにないトマトをとりあえずパクリ。

 残念ながら濃厚ソースの量がやたら多いせいか、黒酢の自己主張が強すぎてちょっとげんなり。ウリ文句には「残ったソースを餃子につけても、美味しく召し上がれます」とあるので餃子も一緒に頼むのを半ば前提としてソースを多めにしたのかもしれませんが、肝心の麺を台無しにしているような気が。

 そこで別添の卵黄を投入してみましたが、如何せん多勢に無勢でたいして味はマイルドにならず、残った卵白をも投入してなんとか鎮火。

 麺はいつもの中細ごく緩い縮れ入りでつるつるした口当たり。具が蒸し鶏と白髪ねぎ、細切りきゅうりとしょぼいと、否応なしに麺の残念さも目に付く格好に。

 「肉盛りつけ麺」と比べるとがっかりな一杯でした。

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2024.07.28

草笛@長野 ~ ざる蕎麦

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 長野駅に隣接した駅ビル「MIDORI」の3F。2年半ぶりの再訪。11時開店の10分前に到着したところ先客10人ばかり。さらに開店が迫るに連れてゾロゾロとお客がやってきました。但し店内は2人卓、4人卓、さらに小上がりのテーブルがずらずらっと並んでいてキャパが大きく、退店時に行列が出来るほどではありませんでした。
 
 早速「ざる蕎麦(980円)」を注文。前回より30円値上がり。店はどちらかと言えば「くるみそば」を推している風ですが、以前上田店で試食した際にあまりの甘さに参ってしまったので、今回はごくフツーに。なお店員不足が慢性化しているせいか、相変わらずメニューを絞って営業していました。

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 つけ汁は特に甘くも辛くもなく良い意味で中庸ですが、ここはとにかく麺が秀逸。細目の割には冷水でしっかり締められていることもあって、硬くはないのに結構噛み応えがあって気に入りました。また蕎麦を盛った器は底が深くて、見た目よりもボリュームがあります。とにかくノーアイデアで脊髄反応的に「大盛」を注文するのは自殺行為。なお「草笛」の蕎麦は地産地消&自社栽培にこだわっているらしく、自家製麺どころか浅間山三麓に自社専用栽培農場を持っているんだとか。

 人気店ですが、残念ながら開店早々なので蕎麦湯はドロドロとはいかず。まぁこれは仕方ありません。

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2024.07.27

司バラ焼き大衆食堂@十和田市 ~ 十和田バラ焼きランチ・牛

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 青森県十和田市がソウルフードとして売り出し中の「十和田バラ焼き」。発祥は今から約50年前の三沢米軍基地前の屋台と言われていますが、それが同じ文化圏の十和田市に広まってソウルフードとなったんだとか。

 十和田バラ焼き試食のために「司バラ焼き大衆食堂」を往訪。十和田市は鉄道がなくなってしまい、車がないと非常に行きづらいところになってしまいました。ただその割には意外なくらい大きな街で、「司バラ焼き大衆食堂」はいかにも昔の街の中心を再開発したような「アートステーションTOWADA」と同じ敷地内に建っています。

 早速「十和田バラ焼きランチ・牛(1500円)」を注文。豚だと1300円です。

 一人客は珍しいのか、店内の2席しかないカウンターに案内されましたが、それ以外の客は半戸外みたいなテーブル席へ。4人卓×4、6人卓×2といったところ。さらに店外にテラス席もありましたが、さすがに夏季は使っていないかも。結構な人気店のようで退店時にはほぼ満席に。

 早速山芋やごぼうの小皿、そしてなぜか瓶入りのサラダが登場。さらに玉子スープも付いてきます。

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 やがて鉄板に乗った牛肉と玉ねぎが出てきて、カセットコンロを着火。いきなり肉を崩さずに玉ねぎだけ先に煮込むのがここの流儀。飴色になったら肉を崩し、最後は火を強めてタレのグツグツが無くなるまでしっかり焼くようにと案内が入ります。

 でも店員がちゃんと様子を見ていて、肉を崩していいとか、火を止めていいとか声をかけてくれるので特に難しいことはありません。

 醤油ベースの甘辛いタレは甘辛の「甘」に寄った感じでしょうか。個人的には味濃すぎですが、それなりに美味くご飯が進みます。ご飯はおかわり自由。茶碗小さめなので個人的には二杯でちょうどいい感じ。でも非常にシンプルな一品なので、これならタレを買えば自宅で作れますし、わざわざ店で食うものでもないなぁと思ったのが正直なところ。

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2024.07.26

黒亭 下通店@花畑町電停(熊本) ~ ラーメン

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 熊本随一の繁華街「下通」の中ほど、銀座通りとの交差点付近に立地。先客5、後客5。熊本駅近くにある本店には何度か行ったことがありますが、下通店は初めて。場所柄観光客らしき方もいれば、作業着姿の地元民もいて客層は多彩。

 店内の券売機で基本の「ラーメン(850円)」を注文。店では「玉子入ラーメン」を勧めていましたが、玉子を入れてスープがぬるくなるのがあまり好きではないので。

 店内は4人卓×5、2人卓×1。卓上には一味、胡椒、ラー油、餃子タレ。店は地下にあって、冷房が効き過ぎて寒くて難儀。配膳時に紙エプロンの要否を聞いてきます。

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 「豚頭骨のみから丁寧にとったスープ、じっくり火を通した香ばしい焦がしにんにく油、特製中太ストレート麺、自家特製ダレで炊いたチャーシュー、ねぎ・きくらげ・海苔。これぞ黒亭伝統の熊本ラーメン。」というのが店のウリ文句。

 ここのスープは豚骨ベースながら、焦がしにんにく油を多めに効かせて独特の渋みと香ばしさを出しているのが特徴。もっともスープ自体はビジュアルに反して意外にあっさり目。見た目ほど味は濃くありませんが、それでも飲み進むにはちょっと重いかな。

 麺は中太ストレートタイプ。水気の少なそうな麺のせいか心持ちざらつきのある口当たりで、若干硬めの仕上がり。スープの絡みは文句なし。

 チャーシュー小ぶりですが、案外厚みがあって噛み応えも強め。他に刻みネギ、海苔、きくらげ。

 熊本も地方都市の通弊として美味いラーメン店が郊外に散在しがちになってしまいましたが、味は文句ない上に本店同様車がなくても気軽に行けるこの店は非常にありがたい存在です。

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2024.07.25

とろける半熟卵の旨辛肉つけ麺@丸源

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 産業道路「芝宮根」交差点を東へ入る。近くに牛角やサイゼリアあり。ファミレスのようにキャパが大きく、テーブル席主体の店で、入店時はパラパラと客がいた程度でしたが、その後続々と客がやって来てテーブルはほぼ埋まってしまいました。ウチからは微妙に遠い上に、何かのついでで通りかかるところでもないせいか、なんと12年半ぶりの再訪。

 ここを再訪する契機となったのは2024年7月3日より夏期間限定で「とろける半熟卵の旨辛肉つけ麺(979円)」が売り出されていることに気づいたため。「丸源冷麺」も併売。

 「2年ぶりに復活した大人気商品。醤油ベースの旨みと酸味が引き立つスープに、唐辛子の香りと辛味が程よく溶け合った、暑い夏もさっぱり召し上がっていただける一品です。」というのが丸源のウリ文句。

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 麺の上には薄い豚肉、刻みネギ、刻み海苔、キャベツといったところ。つけ麺の上に「肉」を冠していますが、特に肉の量は多くありません。

 つけ汁の中になぜか半熟玉子が入っていますが、玉子が割れてつけ汁の味が変にマイルドになってしまうのが嫌なのでまずは半熟玉子を掬って麺のほうへ移転。

 つけ汁は唐辛子やラー油の効果で思いのほか辛いものの、食べ進むとラー油などが減ってしまって急激に辛さが引く一方酸味がうるさくなってしまうので、卓上の「どろたれラー油」で辛さを補填。

 麺は中太縮れ麺でつるつるした口当たり。「麺硬め」で注文しましたが、これは失敗で少々硬すぎ。デフォルトで十分でした。

 味変アイテムには卓上の「揚げニンニク」が案外フィット。

 夏向けらしいさっぱりした一杯。もともとの期待値が非常に低いチェーン店なので、質的にも量的にもポジティブサプライズといって良いくらいの一杯でした。

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2024.07.24

二代目 らーめん谷瀬家@神田 ~ (家系)ラーメン

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 神田駅西口を出て「神田西口商店街」に入ってすぐ。「麺屋武蔵 神山」の隣。谷瀬家は新橋に本店があり、その2号店なので「二代目」のようです。屋号から察しが付くようにバリバリの家系の店です。

 7~10時の朝営業の後、いったんシャッターを降ろして11時から昼営業開始というスタイル。11時直前に到着したところ先客ゼロでしたが、程なくゾロゾロ後客がやって来て退店時外待ち1。

 店内の券売機ボタンを見て「ラーメン」を麺硬めで注文。ここはライス終日無料がウリ。

 店内はくの字型縦長カウンター13席のみ。卓上にはブラックペッパー、おろしにんにく、一味醤油漬け、かっぱ漬け。ごま、酢、おろし生姜、豆板醤は頼めば出してくれるようです。

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 若干とろみがかったスープは豚骨の旨味たっぷり。それでいてかえしはさほどきつくなく、また「国産親鶏と香味野菜から香り高く揚げ出した鶏油」もデフォルトだと控えめ。近隣の家系人気店「わいず」がかなりしょっぱいハードパンチャーなのと対照的で、個人的にはこちらのほうがずっと好み。

 麺は家系定番の酒井製麺の中太ストレートタイプで、麺がやたら短いのが特徴。しかもちゃんと硬めで出てきました。量は並だと160gとのこと。

 チャーシューは一枚だけですが、結構噛み応えがあって、それでいて肉の旨味もそれなりに保たれていてまずまず。他にほうれん草、海苔3枚。

 ラーメン自体が上出来な上に、とにかくコスパ抜群。でも近隣の「わいず」にも依然行列が出来ていて、客の住み分けが出来ているようでした。

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2024.07.23

インデアンカレー 丸の内店@東京 ~ インデアンカレー

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 東京駅丸の内南口の対面「KITTE」の南隣にある「TOKIA」地下一階のレストラン街。大阪の有名カレー店が東京へ出店したもの。11時の開店直前に往訪したところ先客2でしたが、開店と同時にゾロゾロ客がやってきて程なくほぼ満席に。但し客は場所柄オッサンだらけですこぶる回転は良さげ。

 券売機はなく、入り口脇の窓口で先払い。早速「インデアンカレー(830円)」を「ライス大盛(+50円)」で注文。注文すると小判型のプラ札を渡されます。

 注文は「インデアンカレー」が圧倒的で、「インデアンスパゲティ」を頼んでいる方もちらほら。「インデアンカレー」には大阪のカレーらしく、生卵(+50円)を入れている方も結構いました。個人的にはあれは「関西の奇習」と思っていますが(^-^;

 店内は横長U字型カウンター20席くらい。卓上には何もなく、着席すると水とキャベツの酢漬け、紙ナプキンなどが出てきます。そしてあっという間にカレーも登場。

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 カレーは粘度高め。一口目はものすごく甘く感じますが、その後に程よい辛さが襲ってきます。そしてその辛さが割と尾を引きますが、カレーの旨みをかき消すわけではなく、むしろカレーの美味さを引き立ててる感すらあって気に入りました。また値段の割には肉片の形、そして旨味がちゃんと保たれているのも嬉しいポイント。

 ご飯がパサつき加減なのが残念でしたが、とにかく回転重視のサラリーマンだらけのビル地下ランチタイムだからその辺は仕方ないかな。また正直キャベツの酢漬けはあまり好きではないので福神漬が欲しかったところ。

 でもこの界隈のランチとしてはコスパ抜群。すぐ近所にあるタンメン「トナリ」共々早い時間帯から繁盛しているのも納得。

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2024.07.22

藤@三河島 ~ 煮干しらーめん

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 常磐線三河島駅を北へ出て、三河島駅前バス停の先の路地を東へ入ってすぐ。大昔に「二代目にゃがにゃが亭」があったところ。先客、後客ともゼロ。

 券売機は無く、卓上のメニューを見て先頭の「煮干しらーめん(850円)」を注文。あっさりor濃いを聞かれたので「濃い」で。さらに柚子の要否も聞かれたので「あり」でお願いしました。ランチサービスなし。後払い。

 メニューは他に釜揚げつけめん、冷たいつけめん、油そばなど。またそれぞれについて小麦を変えた「プレミアム」メニューあり。夜限定で担々麺を用意。さらに往訪時は新たに「辛い系のメニューを始めた」と言ってました。

 店内は縦長L字型カウンター7席のみ。卓上には一味、酢、ごま油、ラー油、ブラックペッパー。水セルフ。店は母子で切り盛りしているのかな?オカンが「ボケ」、店主が「ツッコミ」みたいな感じでしたが(苦笑)。

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 丼の縁に魚粉が目立ちますが、スープはドロドロ系ではないどころか魚粉のざらつきすら感じられない、意外なくらいのサラサラ系。それでも煮干がしっかり効いているのは嬉しいのですが、個人的には味が濃すぎてしょっぱく感じられるレベルだったのが残念。これだと「あっさり」のほうが良かったかも。

 麺は自家製で中太縮れ入り。つるつるした口当たりで噛み応え強め。濃すぎるスープにもよく合っています。

 チャーシューは薄いながらも大判で肉の旨味もそこそこ保たれていて悪くありません。やや大ぶりのメンマは甘めの味付けで、しゃきっとした歯応え。他に海苔。

 麺が秀逸なのでつけめんのほうが良いかな?

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2024.07.21

しょうが焼き定食@からやま

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 2024年7月17から発売中の「しょうが焼き定食(869円)」を試食。からやまは同日グランドメニューを刷新し、「しょうが焼き」はその中に新たに加わったもので期間限定商品ではなさそう。

 「ご注文いただいてから、一枚一枚丁寧に肉厚な豚肩ロース肉をやわらかく焼き上げるために、高温で調理が可能な鉄板を新たに導入。これにより、生姜のきいた特製醤油ダレが絡み、香ばしく熱々な本格鉄板メニュー 『しょうが焼き』が誕生しました。」というのがからやまのウリ文句。

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 正直「肉厚」とは言い難いかと思いますが、「生姜のきいた特製醤油ダレ」と肉の上にちょこんと乗せられた生姜が相まって濃い味つけになっているのでご飯がガンガン進みます。

 マヨネーズがたっぷり添えられているのが配膳時には不可思議でしたが、肉の下には何層ものキャベツが添えられていて、これを片づけるのにマヨネーズが大活躍。ただキャベツから水が出てしまうせいか、しょうが焼きにしては終盤鉄板がやたら水っぽくなってしまうのは困りもの。

 日高屋ややよい軒のしょうが焼き定食よりは個人的には好み。割引券を使えばコスパも悪くはありませんし。

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【観戦記】24年第24節:浦和 3-4 札幌 ~ 今後どうするんだろうなあ、これ?

 全く何もやらせていなかった相手に先制を許した後は急激にガタガタに。後半大反撃に転じるも一歩及ばず。滅茶苦茶内容が悪い訳ではないがとにかく結果は出ない。中断期間を挟んで今後どうするんだろうなあ、これ?

《スタメン》

 浦和のスタメンは前節からパリ五輪出場のためチームを離脱した大畑に代えて出場停止明けの石原が入った他、グスタフソン→武田、サンタナ→松尾と3枚入れ替え。ヘルニア痛で離脱していた松尾は柏戦以来ほぼ三ケ月ぶりのスタメン復帰。

 「状態を明日も見て、最終的に見極めたい」と言われていた中島がベンチ入りできなかったのはともかく、グスタフソンもベンチに入れず。代わって佐藤がベンチ入り。

 札幌のスタメンは前節から大森を出場停止明けの駒井に入れ替えたのみ。但し、故障明けの宮澤&近藤と新加入のサンチェスがベンチ入り。

 札幌は浦和同様故障者が多く、スパチョーク、荒野、小林、キムゴンヒが故障中。

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《試合展開》

 大畑離脱&補強も進まない左SBの大穴を誰が埋めるのかが注目ポイントでしたが、この試合は関根を左SBにコンバートしてキックオフ。

 松尾をCF起用したことから十分予想されたことでしたが、立ち上がりは札幌の前プレを避けるかのように浦和はロングボールを多用して、早くも8分に松尾や伊藤が立て続けに裏抜けの形。

 また札幌の前プレに案外強度がないことを察してか、パスを繋いで前プレを交わす形でもチャンスを作れるようになり、12分には右サイドから石原クロス→関根ヘッドとこの試合最初の決定機を作りましたが、ここはGK菅野がセーブ。 15分武田スルーパス→松尾シュートは枠を捉えきれず。20分武田→松尾→渡邊シュートはGKの正面。

 その後も浦和が押し気味にゲームを進めながらも決定機でシュートブロックされて得点ならずという流れでしたが、37分青木CK→井上の前に入った岡村ヘッドで失点。失点はセットプレーでしたが、CKを与えてしまったのは浦和の前プレが全然ハマらずに札幌のビルドアップを簡単に許してしまったことからだったというのがいやはやなんとも。

 さらに45+2分CB髙尾の縦パス一本で武蔵が裏抜けに成功し、西川との1対1を難なく制して追加点。「どう見てもオフサイド!!」と思ったのですが、どうも石原が残っていたようでVARでもゴールを認定。前プレが効かずに高尾に楽に縦パスを蹴らせてしまった上に最終ラインのコントロールに失敗。さらに井上も石原もオフサイドだとセルフジャッジして武蔵を追うのを止めているのが腹立たしいのなんの。西川まで気が抜けていたような。

 まさかの失点を喫するまで何もやらせていなかった札幌に2点も取られて前半終了。前半から南の空に雷鳴が響きまくりでしたが、とうとうハーフタイムに埼スタも避難指示が出されるほどの猛烈な雷雨に見舞われて後半キックオフは遅れに遅れて、ほぼ45分遅れの20時45分キックオフに。

 2点ビハインドに陥ったところでヘグモは後半頭から武田→サンタナと交代。それはともかくその後の布陣がどうにも奇怪で、どう見てもサンタナ&松尾の2トップに大久保トップ下の4-3-1-2。ヘグモのサッカーのキーであるサイドアタッカーらしい選手が布陣上は誰もいないという非常に珍妙な形でした。

 試合後の会見ではハイプレスをかける意図からそんな布陣を敷いたようですが、練習でやっていないのではないかと訝しくなるくらい攻守とも全く機能せずになんとも緩い守備、球際の弱さを連発。

 51分はCB中村が持ち運んでバイタルエリアでどフリーの駒井へパスをつけるという、もうハイプレスも守備ブロック形成も何もないという凄まじい守備崩壊ぶりを披露して失点。57分はアーク付近で安居がボールコントロールに失敗してボールが武蔵に渡ってしまう大失態から失点。安居は疲労困憊な上に集中力まで切れてしまったかのよう。でもそれ以前に自陣深い位置で札幌に簡単にパス回しを許している時点でアウト。

 絶望的な戦況を受けてヘグモは61分に松尾→二田、関根→小泉、大久保→本間、安居→堀内の「怒りの4枚替え」を敢行し、しかも堀内アンカーの4-1-2-3に布陣を再変更。

 とにかく点を取るしかない浦和は練習でやり慣れた布陣でやるべきことがはっきりした上に、二田の快足と切れ味鋭いドリブルで対面の相手を剥がしまくる本間の両WGがお疲れの札幌相手にかなり効いて浦和が超前がかりになって猛反撃開始。

 65分左サイドからサンタナクロス→どフリーで二田ヘッドはバーを直撃しましたが、77分小泉CK→サンタナヘッドでまずは1点。81分中央左寄りから小泉クロス→ボックス内でサンタナを抜けてファーでどフリーになった二田がGKのニアをぶち抜いて2点目。

 86分にはCKからの混戦でボックス内で井上が岡村に後ろから削られた格好になり、VAR介入&OFRを経てPK認定。90分伊藤がPKを決めて一点差まで追い上げましたが、やはり4点のビハインドは大きすぎて反撃もここまで。90+9分石原クロス→サンタナヘッドはGK正面へ飛んで試合終了。

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《総評》

 DAZNのスタッツではシュート数20vs8、うち枠内16vs5。ゴール期待値に至っては2.85vs0.75と大差がついており、この試合の浦和は何から何までダメだった訳ではないと思います。浦和が先制していれば結果は全然違っていたとも言えましょう。札幌が強かったのではなく、浦和がとにかく弱すぎた。しかも自爆的な要素てんこ盛りで弱いという印象を強く受けました。

 それにしても湘南・京都・札幌と続く降格圏チームとの3連戦で1分2敗。しかもホームで2敗という厳しい結果。ガチャガチャした展開、オープンな展開に活路を見出しがちという点では似た3チーム相手に悉く自らそんな展開に持ち込んでしまってこの惨状。

 ロングボールで相手の最終ライン裏を突くこと自体は悪くないんだが、それを多用すぎて自分の陣形が間延びしてしまう=ゲームコントロールを失ってオープンな展開になるって、湘南・京都・札幌には一番やったらアカンことじゃないかなぁ・・・

 しかもヘグモって布陣変更や戦術的な選手交代で戦局を一変させる勝負師型監督ではないのに、なんか知らんけど「策士策に溺れる」傾向があるんだよなぁ。後半の4-3-1-2への布陣変更は全く意味不明でした。またハイプレスをかけたいのであれば、そもそも現状の松尾や大久保、そして武田のスタメン起用にも疑問が沸々と。札幌のマンツーマン守備対策に工夫を重ねすぎて自分の良さも消してしまって自爆ボタンをポチっとな、みたいな。本間が試合後「前半からみんな考えて流動的に動いていたんですけど、それが良い方向に行かなかった」と語っているのが浦和の自爆ボタン連打っぷりを表しています。

 ヘグモって「やろうとしていることは判りやすいんだが、それを選手たちに実装する能力がしょぼい」点でまるでペッカーの再来と思います。ビルドアップが劇的に良くなったのは評価しますが、とにかく守備が壊滅的。スコルジャの低い位置での守備ブロック形成を嫌って高い位置でのボール奪取を目指したものの、半年経ってもこのありさま。

 2失点目に直結したセルフジャッジみたいなのは「防げたよね?」という失点と思いますが、ハイプレスが全然ハマらないとか守備ブロックも何もないとかはそもそも仕込みの失敗だからなぁ。ちょっとするとグスタフソンが大活躍することを前提にチーム作りを進めていたら、肝心のグスタフソンの稼働率が低くてチーム作りが進まず、グスタフソンなしでのゲームプランを持ち合わせていないとか?

 幸いにも浦和は残留争いに巻き込まれている訳ではない(なりそうな予感はムンムンですが)し、中断期間中に慌てて監督を代えてもロクなことにはならないからという消極的な選択としてヘグモ続投やむなしと思います。しかしこの半年での進捗状況を見るとここまで守備が出来ないヘグモに来年もやらせるほどの信頼は置けないというのが正直なところです。

 もっとも左SBは開幕時から手薄で、おまけに酒井・ショルツ・岩尾と昨年の主力が相次いで移籍してその代わりも来ないという状況だけは気の毒で、ここはFB本部の失態を問われても仕方ないでしょう。

 試合後ヘグモが「練習のところも今シーズン終了までどういうふうにやっていくかを考えたいと思います。」と語っているのがちょっと気になりましたが、やたら怪我人を出してしまう主因が練習のやり方にあると認めたのかなぁ?ヘグモが持ち込もうとしている「練習の文化」の結果がこれではなぁ・・・

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《選手評等》

・二田は「出場機会を得た若者が空回りを恐れずに走り回ってシュート撃ちまくって、そのうちの一つを決めた!」という前目の選手のあるべき姿そのまんまでホンマ良かった。今日の良かった探しの筆頭。粗削りな選手の良さを存分に発揮した感じでした。

・ホームで4失点、しかもぶっちぎりの彷徨う札幌相手にホームで4点ものビハインドを負ったら、昔のゴール裏なら即座にダンマク撤収だったでしょう。でも全くキレることなく、諦めずに応援しつづけた結果がヘグモらしいエンタメ性抜群の試合に。さすがに試合後の埼スタは大ブーイングが鳴り響きましたが、その辺の切り替えの巧さは良い意味で隔世の感があり、意外にもゴール裏が「古き悪き浦和」からいち早く脱却したのかも。

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-----松尾-----
渡邊---武田--大久保
---安居--伊藤---
関根-マリウス--井上-石原
-----西川-----

(得点)
77分 サンタナ
81分 二田
90分 伊藤

(交代)
HT 武田→サンタナ
61分 松尾→二田
61分 関根→小泉
61分 大久保→本間
61分 安居→堀内

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-----鈴木-----
--青木----駒井--
菅--馬場--大崎-浅野
-中村--岡村--高尾-
-----菅野-----

(得点)
37分 岡村
45+2分 鈴木
51分 駒井
57分 鈴木

(交代)
61分 浅野→近藤
78分 馬場→長谷川
78分 大﨑→宮澤
78分 鈴木→サンチェス
84分 駒井→田中

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2024.07.20

ジャンクガレッジ@北戸田 ~ 担々まぜそば

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 イオン北戸田店のフードコート内。ジャンクガレッジは北浦和店で9年前に試食して以来で、北戸田店は初めて。隣が「舎鈴」で、同じ「六厘舎」の系列らしく下膳口を両店で共用していました。

 超久しぶりにジャンクガレッジを往訪したのは北戸田店には店舗限定&期間限定の「担々まぜそば(890円)」を出していることに気づいたため。他には越谷レイクタウン店とふじみ野店でしか出していないようです。

 無料トッピングは「ニンニク・アブラ・赤辛・黒辛・エビマヨ・ベビースター」の6種類から複数選択可(全部入りもOK)ですが、いかにもフードコート店らしくデフォルトが「全乗せ」で、店員から「要らないものだけ言ってくれ」と言われたのでそのまま「全乗せ」で。なお無料トッピングは前払いを済ませた後に受け付けるようです。

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 麺の上には無料トッピングの品々以外にはもやし、ごく少量のキャベツ、フライドガーリック(?)、魚粉、肉味噌といったところでしょうか。

 とりあえず天地を何度もひっくり返しながらまぜまぜしましたが、汁気は全くといっていいほど丼には残りません。そして結構辛い。刺すような辛さではなく旨辛の範囲内ですが、フードコートにありがちな小さい紙コップの水では全く足りません(苦笑)。

 ただニンニクやエビマヨといった癖強トッピングを混ぜたせいか、ひき肉交じりで辛いとはいえ味は「汁なし担々麺」とは全くの別物。フツーのまぜそばの結構辛いバージョンと割り切った方が良さげ。そしてそう割り切ってしまえば結構楽しめます。

 麺は平たい極太麺でやや堅めの仕上がり。ややざらざらした食感で、噛みしめるというか噛み砕くようにワシワシと食べ進んで、フードコートで食べる一杯としては思いのほか満足度高め。

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2024.07.19

ごくうらーめん@川口根岸 ~ 選べるセット:味噌らーめん&チャーシューどん

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 イオンモール川口店の目の前。一応埼玉高速鉄道鳩ケ谷駅が最寄ですがあまり近くありません。店の看板に「川口根岸店」とあって崩壊したチェーン店の生き残りみたいな雰囲気を漂わせています。先客1、後客ゼロ。

 券売機はなく、渡されたメニューを見ると「選べるセット(900円)」が明らかに格安なことが判明。「選べるセット」とは「らーめんor野菜らーめん」に4種類ある「ミニどん」を組み合わせたもので、今回は「野菜らーめん」&「チャーシューどん」を注文。らーめんの味は塩・味噌・醤油から選べ、また細麺/太麺が選べるとのことだったので「味噌/太麺」にしてみました。

 メニューを見るとラーメン専門店ではなく、麺類メニューが豊富な町中華といったほうが実態に近そう。ご飯類や定食も充実しています。もちろんちょい飲みにも対応。

 店内はテーブル席のみで2人卓×7と4人卓×2。2人卓にはブラックペッパーのみですが、4人卓にはさらに岩塩と七味を用意。川口オートレース場からはだいぶ離れているにも関わらず、店内はオート関連の色紙やカレンダーが目立ちました。

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 スープにとろみ全くなく、ざらつきも少なめ。味噌味が卓越したいかにも町中華で出てきそうなスープです。

 麺はほぼストレートで、中太というより太麺といったほうが近そうなもの。つるつる&もっちりした食感が気に入りました。

 野菜は意外にももやしは少なめでキャベツ主体。他にニラしょうしょとわずかにニンジン、きくらげ。「らーめん」と「野菜らーめん」の値段が同じなのでチャーシューがないのだろうと予想していたところ、案の定チャーシューどころかひき肉もありませんでした。

 そんなこともあろうかと「チャーシューどん」をつけたのですが、薄いチャーシューを白米に乗せただけで丼にタレの類が全くかかっていないのには意表を突かれました。単品で食べることは想定しておらず、完全にラーメンに合わせてナンボみたいな。

 ラーメン単品でも十分な量があり、とにかくコスパ抜群。いかにも川口らしい店で、イオンが目の前にあっても地元民の根強い支持を受けて長続きしているのも納得。

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2024.07.18

まぐろユッケ丼@なか卯

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 「なか卯」で2024年7月10日から期間限定で発売中の「まぐろユッケ丼(790円)」を試食。廉価版の「まぐろのたたき丼(690円)」を併売するだけでなく、「まぐろ山かけ丼(840円)」もラインナップに加えているのが今回の面白い点。

 「まぐろユッケ丼」は、「まろやかな味わいのなか卯の“こだわり卵”とにんにくがきいたユッケ風旨辛ダレが、まぐろの旨みを引き立てるこだわりの海鮮丼です。粗めにたたくことで食感を残したまぐろは食べ応え抜群。ごはんの上に敷いた刻み海苔と“こだわり卵”の錦糸卵、風味豊かな長野県安曇野産本わさびと一緒にご堪能いただけます。」というのがなか卯のウリ文句。

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 自分で卵から卵黄を分けて丼にのせる方式。卵黄をのせる穴を深く掘りすぎてしまってビジュアルを著しく損ねてしまいました(苦笑)。

 それはともかく、丼ものチェーン店の中では海鮮系の丼ものに強みをもつ「なか卯」らしく「まぐろユッケ丼」の出来は圧巻。「にんにくがきいたユッケ風旨辛ダレ」の出来が相当良いのか、まぐろのたたきとの相性抜群でまぐろ単体でもご飯が進みます。

 そこに錦糸卵の甘み、そして卵黄のコクが重なって味が変わるせいか、食べても食べても飽きが来ません!!コスパが良いどころか絶対水準も突き抜けている印象を受け、いやはや恐れ入りました。

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2024.07.17

富士松@荒川遊園地前電停 ~ 塩らーめん

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 都電荒川線荒川遊園地前駅から都電沿いに西へ進んですぐ。ほぼ5年半ぶりの再訪。先客、後客ともゼロ。

 券売機ボタン最上段の中から「塩らーめん(950円)」を注文。ランチサービスはなし。

 メニューは他に醤油、煮干し醤油、煮干し塩、鰹と煮干しの醤油つけ麺、鶏ダシ醤油つけ麺、生姜塩、生姜醤油、らーめん、夜間限定の味噌、さらに夏季限定の冷やし塩と来るたびにメニューが増えています。

 店内は縦長L字型カウンター12席のみ。卓上には胡椒のみ。店は店主一人で切り盛り。

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 スープはどんよりと濁っていて、しかも若干とろみがあるので、見かけは塩らーめんらしくありません。ベースは醤油と同じで、能書きによれば「純水を使用した鶏ガラスープに、香味野菜の香りや鰹節をはじめとした数種類の魚節・煮干しなどの旨みを重ね」たもののようですが、魚節の味わいが心持ち強めに出ています。

 塩ダレは「干し貝、干し海老、あさり等から抽出した旨味に、石垣の塩、五島の塩、フランスのゲランドの塩、他数種をブレンド」したとのことですが、これも妙に自己主張することなく、当然不必要な尖りもなく、概して優しめの味わいで飲み進んでも全く飽きが来ない優れもの。

 麺は細めのストレート麺でやや柔らかめ。以前は麺が柔らかすぎてお話にならなかった時もありましたが、今回はスープとの相性を考えれば十分許容範囲内。優しめのスープによく合っています。

 チャーシューは優しい味わいのスープに合わせるには意外なくらい厚みがあって旨味十分。メンマはなぜか甘めの味付け。他に海苔、刻みネギ、そして天敵大葉。てっきり青ネギだと思い込んで油断していたら大葉で軽く死亡しました(つД`) メニューには「大葉」と明記されているので、これに先に気が付いていれば大葉抜きで頼むべきだったと後悔するも時すでに遅し。

 天敵大葉入りなので個人的には最上位の評価はつけられませんが、スープは上々の出来。これといったラーメン屋がないこのエリアで長続きしているのも納得。

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2024.07.16

肉盛りつけ麺@バーミヤン

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 バーミヤンが2024年6月27日から10月23日までの期間限定で「肉展(ニクフェア)」と称して売り出したメニューのうち、「肉盛りつけ麺(989円)」を試食。

 「食欲全開!夏の暑さを吹き飛ばす“肉が主役の中華料理”バーミヤンシェフ渾身の6品」というのが肉展のウリで、その中で「肉盛りつけ麺」は「魚介出汁を使用した、濃厚な醤油ベーススープのつけ麺。たっぷり盛ったお肉は、オイスターベースでやわらかく仕上げています。煮玉子・のり・青ネギ・柚子みじん・麻辣醤を添え、自在に味変が可能です」というのがバーミヤンのウリ文句。

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 ウリ文句では判りづらいのですが、味変アイテムとして別皿で出てくるのは柚子みじんと麻辣醤だけ。煮玉子半個と海苔は麺のほう、刻み青ネギはつけ汁に入った形で出てきます。

 「魚介出汁を使用した、濃厚な醤油ベーススープ」は若干とろみがかっていて、かつ縁に魚粉がうっすら付いているだけのことはあって魚介出汁の味が強め。甘ったるさは感じないどころかやや酸味強めで、どういうわけか薬膳臭さが少々。

 麺は中細緩い縮れ入り。つるつるした口当たりでコシも案外強め。その上には豚丼のアタマとそっくりな豚肉と玉ねぎの煮ものがどっさり。

 メニュー写真と比べると肉の盛りがいささか寂しい感は否めませんが、値段&ボリューム、そしてそもそもバーミヤンで出てくる麺類へのそもそもの期待値を考えれば善戦と言っていい一品でした。ただ配膳ロボットが出てこなかったのは何でだろう??

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2024.07.15

伊豆高原ビール本店

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 大室山を散策したついでに、近所にある「伊豆高原ビール本店」を往訪。店の目の前にバス停があり、かつ一時間に一本バスが来るのでちょい飲みにはもってこいのロケーションです。

 行ってびっくりしたのは「伊豆高原ビール本店」と言いながらももはやビールがウリではなく、「漁師めし」がウリの店になっていること!! でも伊豆って別に大きな漁港があるわけでないので、個人的には金目鯛みたいな近海もの以外海鮮ものは全然評価してないからなあ・・・という訳で初志貫徹してビール三昧。

 店は1Fがお土産屋で、2階がレストラン。タブレットで注文する方式です。注文したのは以下の三種。いずれもグラス(220ml)で。

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【天城】
ビールのブラウン色は大量に使用するローストしたキャラメル麦芽によるものです。グラスをゆっくり回すとモルトの香りが立ち上がります。

【紅ヴァイツェン】
小麦を50%使用しておりタンパク質が多い為、泡がきめ細かく、泡立ちがとても良いのが特徴です。キャラメル麦芽を加え、紅褐色に仕上げコクを出しました。アルコール度数は6.5%と一般的なビールよりも高く味に深みを与えました。

【天城越え】
麦芽を1.5倍使用した贅沢なビールです。コクがあり、まるやかな味わいに仕上げました。アルコール度数は8%とちょっと高めです。

他に「大室(ケルシュ)」「黒スタウト」「甘夏スパークリング」なども。

 あっという間にビールは出てきましたが、アテに頼んだ「鶏の唐揚げ」はなかなか出てこないので、最初の「天城」は卓上のしば漬けをアテに一杯。

 やがて鶏の唐揚げも登場。値段(780円)から察しがつきましたが、正直アテには多すぎ!!餃子の王将の「ジャストサイズ」みたいな一品が欲しいのですが、観光地のレストランなので一人で飲みにくる奴なんて相手にしてないんでしょうなぁ・・・

 ビール自体はそれぞれに個性があって楽しめましたが、「天城越え」のアルコール度数8%はちょっとハードだったかな?黒スタウトは鳥唐揚げには合いそうにないので、大室にしたほうが良かったかと思うも時すでに遅し。

 しば漬けは飲み食いが終わった後の箸休めにも大活躍!!

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【DAZN観戦記】24年第23節:京都 0-0 浦和 ~ 残留争い組にまたしても勝てず

 動ける選手をかき集めてなんとかスタメン&ベンチ入りメンバーを組んだ感がありありでしたが、それも半ば自業自得。後半はゲームコントロールに失敗して「負けなくて良かった」試合になってしまいました。

《スタメン》

 浦和のスタメンはイエロー累積で出場停止の石原に代えて故障明けの関根をスタメン起用した他、前節湘南戦から佐藤→井上、エカニット→大久保、武田→グスタフソン、リンセン→サンタナとスタメン5名入れ替え。

 佐藤がベンチ外だったのがとにかくビッグサプライズ!!試合後の会見で「佐藤瑶大は昨日・今日と体調不良で発熱もあり、メンバー入りすることができませんでした」と明かされ、故障ではなかったのが不幸中の幸いでしたが、石原出場停止&井上をスタメン起用せざるを得なくなったため、ベンチにDF登録の選手というかおよそ守備に持ち味がありそうな選手が誰一人としていないという非常事態に。

 そして故障明けの関根を右SBでスタメン起用したものの90分持つわけがなく、その対策としての「右SB井上」プランが崩壊したのが痛手に。

 またリンセンと前田が故障し、興梠もベンチ外となったので、故障明けの小泉&松尾と獲得したばかりの本間&二田がベンチ入り。

 京都は天皇杯3回戦から中3日と天皇杯不出場の浦和より日程面で不利でしたが、天皇杯はほぼフルターンオーバーで臨んだ(しかも清水相手に完勝)ため、リーグ戦前節福岡戦との比較では契約上浦和戦には出場できない宮本に代えてアピアタウィア、さらに福田→鈴木冬のスタメン2名入れ替えのみ。なお平戸と一美は天皇杯含めて3連闘。川﨑・原・トォーリオも天皇杯で後半から長時間出場していました。

 なお京都はCB/左SB麻田が故障長期離脱中。右SB福田も前節故障。

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《試合展開》

 グスタフソンがスタメンに戻ってきたためか、浦和の布陣はグスタフソンアンカーの4-1-2-3に回帰。京都も全く同じ布陣でいつものように前からマンツーマン気味にガンガンプレスをかけてきました。

 浦和は立ち上がりからロングキックを多用して京都の前プレを交わすものの、蹴った先で何も起こらずじまい。それでも19分西川のロングフィードが最前線に飛び出した関根に通って初めて決定機を作りましたが、左SB三竿に絡まれたこともあってか関根のシュートはGKクソンユンが難なくセーブ。

 それでもこのプレーを機に京都を自陣に押し込みだし、浦和ペースになりかかったところで相手との接触も何もないのにグスタフソンが座り込んでしまって、25分にやむなく武田と交代。フォーメーションも大久保トップ下、武田右SHの4-2-3-1に変更。

 試合後会見によれば「サミュエルは首のあたりを抑えていたので、我々もそこでギャンブルをしたくないということで、交代しました」とあって、故障なのかなんなのかよく判らずじまい。グスタフソンは立ち上がりからパスが微妙にずれる場面続出で、そのままいたらいたで何かやらかしてた可能性も結構あったと思いましたが・・・

 武田投入後も京都を自陣に押し込み続けましたが、怪我人多発で試合毎に出場メンバーがコロコロ代わるのが災いしてかラストパスがわずかに合わない場面が多くて決定機を作れず。

 逆に40分武田と福岡のハイボールの競り合いからのこぼれ玉をアピアタウィアが拾ったのを契機にカウンターを食らって右サイドからトゥーリオがクロス→ファーで原の一発を浴びてしまいましたが、ゴールマウスをカバーしていた井上が渾身のクリア!! 45+1分には京都のシンプルな攻撃で川﨑がミドルシュートを放つもここは西川がセーブ。

 後半立ち上がりは珍しく京都がボールを握って浦和を押し込む展開になりましたがこれといった決定機は作れずじまい。逆に浦和は53分右サイドで武田→関根→伊藤とショートパスを繋いでの見事な崩しで決定機を作りましたが、伊藤のシュートをGKクソンユンが右手一本でビッグセーブ!!

 60分浦和は関根→二田、大久保→松尾と二枚替えを敢行して渡邊を右SBへ転用。試合後の会見で「トモとタカに関しては、試合前から60分以内だと話し合っていました」そうで、これはやむを得ないでしょう。しかし、残念ながら投入された二田も松尾も良いところなし。獲得したばかり&オーストリアでもこれといった実績がない二田に多くを期待するほうが無理もありましょうが、松尾はスピードもドリブルの切れ味もなく、正直「出したらアカン」状態で無理やり起用された感が・・・

 一方京都は同じ60分に鈴木冬→佐藤、一美→平賀と二枚替え。鈴木冬も一美も天皇杯から中3日での3連闘だったのを考慮しての交代でしょうが、交代選手の出来の差が響いて試合は徐々に京都ペースに。64分左サイドから平戸クロス→ファーで佐藤の決定機を作りましたが、ここは西川がファインセーブ。

 とはいえ京都は浦和にパスを回されまくったのが響いてか足が攣る選手が続出。75分に福岡を米本に代えたのはともかく、アピアタウィアを金子に代えざるを得なくなったのは大誤算だったでしょうが、浦和は浦和で途中投入の選手が全く機能せず、スタメンは次第に足が止まってそんな京都を仕留めきれず。

 そして井上が足を攣ってしまったので84分に堀内と代えて伊藤をCBへ転用。それはともかく同時にサンタナに代えて小泉を投入したのが謎というか、サンタナがいなくなってもなぜかロングボールを多用しつづけるのが謎でした。

 京都は87分新戦力のエリアスを投入。89分自陣深い位置でエリアスに絡まれた伊藤の横パスがボックス内でトゥーリオに奪われる絶体絶命の大ピンチ!!しかしエリアスのシュートを伊藤自らカバーしてなんとか事なきを得ました。

 ATは7分もありましたが、サンタナを欠いた浦和はロクにボールを前進させることすら出来なくなり、京都の攻勢を何とか凌いでスコアレスで試合終了。

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《総評》

 もともと左SBは頭数が足りず、おまけに酒井とショルツが突然移籍して最終ラインは明らかに人出不足なのになぜか補強は立ち遅れ。前目は相変わらず怪我人だらけで、故障明けというか半病人みたいな選手を無理やりベンチ入りさせている状態。

 「闘う前から負けている」状態な上に「故障明けを無理使いしてまた故障させてしまう」という「ヘグモの鉄則」がこの試合でもまたしても発動。そんな状態なので「負けなくてよかった」としか言いようがないでしょう、この試合は。

 使える選手が少ないのはフツーはFB本部の責任(特に現時点での最終ラインの頭数の少なさは明らかにFB本部の責任)ですが、ヘグモはなんだかんだと「自分で壊している疑惑」が付きまとうので、あんまり「こんな手駒でやらされる監督が気の毒」とは正直思えません。リカやスコルジャはホンマ手駒がしょぼくて気の毒でしたが。

 この試合では突然スタメンに抜擢されたCB井上が佐藤と比べても何ら見劣りするところがない仕事ぶりを見せてくれました。石原を筆頭に安居や武田、そして井上と沖縄キャンプ時にはチーム内序列が最劣後っぽかった選手を仕方なく使ったら全然悪くなかった事例が続出。ヘグモってなんなんやろ・・・

 リカやスコルジャは控え組の練習時のパフォーマンスもちゃんと見てて、TMとかで良い感じだったら実戦起用して結果を出していたのを思い返すと、どうしてもヘグモのしょぼさが際立つんだよなぁ・・・まぁ調子よさげな控え組を実戦起用しやすいルヴァン杯がないのが響いているのは確かですが。

 そんなヘグモのチームマネジメント能力に疑問符付きまくりの今日この頃ですが、この試合では湘南戦に続いてゲームマネジメントにも疑問符。

 「今日は前半後半のラスト5分にピンチが集中していた。その時間に課題があると思うが?」との記者の問いに対してヘグモは「我々に疲れがあったというところもありますし、新たな組み合わせでもあったということで、しっかりとボールをコントロールできない、ロストが多い時間となってしまいました。」と答えていましたが、それは湘南戦で逆転負けを食らったことの繰り返し。

 前述のようにサンタナがいなくなったのにロングボールを闇雲に蹴っているのはホンマ謎。頭上を飛び交うボールを眺めているだけの小泉が哀れ。湘南といい京都といい「ドタバタサッカー好き」の相手に合わせてどうする??

 湘南に負け、京都には引き分けと降格圏を彷徨うチームにまたしても勝てませんでしたが、現時点の実力は浦和が降格圏相当なんだから仕方ないかと。

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《選手評等》

・今日の「良かった探し」は前述の井上に加え、関根右SBがフツーに計算できること。パリ五輪出場のため大畑がいなくなる次節以降はひょっとすると左SBで出てくるかも?

・今のゴール裏はこんなクソ試合でも監督もFB本部も表立っては批判せずに堪えているのは偉いと思います。ここだけは隔世の感。もっとも次の札幌戦で負けたらブチ切れるかもしれんけど。

・この試合は実況も解説も語彙が少ない系で、しかも最後は試合がつまらなすぎて口数まで減ってしまって残念。でも人を不愉快にさせる実況・解説よりはずっとマシ。

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渡邊---サンタナ--大久保
--安居----伊藤--
-----グスタフソン---
大畑-マリウス--井上-関根
-----西川-----

(交代)
25分 グスタフソン→武田
60分 大久保→松尾
60分 関根→二田(松尾左SH、二田右SH、渡邊右SBへ)
84分 サンタナ→小泉
84分 井上→堀内(伊藤右CB、小泉&堀内CH、安居トップ下、松尾CF、武田左SHへ)

一美----原---トゥーリオ
--平戸----川崎--
-----福岡-----
三竿-義宜--アピア-冬一
-----クソンユン-----

(交代)
60分 鈴木冬→佐藤
60分 一美→平賀
75分 福岡→米本
75分 アピアタウィア→金子
87分 平戸→エリアス

※写真は試合とは全く関係ありません

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2024.07.14

山頭火本店@旭川 ~ しおらーめん

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 旭川駅正面を横切る宮下通を渡ってすぐ。大きなバスターミナルを挟んではいますが、駅から5分足らず。なんか外観が記憶と全然違っている??と思ったら、なんといつの間にか旧店舗のすぐ隣に移転していました。ほぼ7年半ぶりの再訪。夕方の中途半端な時間帯に訪れましたが、それでも結構な客入りでした。

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 旧店舗も外観をとどめています。

 券売機はなく、卓上のメニュー先頭かつ1番人気の「しおらーめん(950円)」を注文。後払い。

 メニューは他にしょうゆ、みそ、辛味噌など。後払い。

 店内は入口近くに横長カウンター6席と店奥に縦長カウンター6席。さらに4人卓×3、2人卓×1。卓上には一味と胡椒のみ。

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 スープはとんこつベースでやや甘目なのは相変わらず。ただ昔はもうちょっとニンニクを効かせてこってりしていた記憶があるのですが、メニューには「とんこつをゆっくりと時間をかけて優しい白色のスープに仕上げました」とあるのを見ると、客の好みに合わせてあっさり目にシフトしたのかも。

 麺はやや細めの縮れ麺。良くも悪くも旭川らしい「ぱさぱさした食感」はあまり感じず、ごく普通のつるつるした口当たりだったのは意外でした。。

 チャーシューは小さくカットされていますが、程よく脂がさしてこれは絶品。コリコリしたキクラゲは相変わらず。他に刻みネギ、メンマ、小梅、ナルト。

 悪くはないのですが、本店で食べても首都圏のチェーン店で出てくるのとそんなに違いはないとかと思うとがっかり感は否めず。

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2024.07.13

胡麻どろ冷やし担担麺@大阪王将

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 大阪王将から期間限定(2024年4月26日~24年8月31日までの予定)で売り出し中の「胡麻どろ冷やし担担麺(890円)」を試食。これは新商品ではなく昨夏に続く再販です。但し昨年より20円値上がり。追い飯が無料でついてきます。

 「ごろっと感の残る粗挽きミンチ肉を使用し、肉のうま味と香ばしい胡麻の風味が、モチモチ麺と見事にマッチ。トッピングには香ばしいピーナッツや四川花椒の香りが、オリジナルの『鉄ラー油ブレンドスパイス』と共に、爽やかで刺激的な味わいを演出し食欲を掻き立てます。まさにごはんの進む濃厚な逸品です。」というのが大阪王将のウリ文句。

 昨年のウリ文句は「肉ミンチのコクと超濃厚な胡麻感が楽しめる冷し担担麺です。 ゴマが香る超濃厚担担スープがたっぷりと絡まった麺に、もやしナムル・きゅうり・肉ミンチ・白ネギを乗せました。仕上げには香ばしいピーナッツ・豊かな香りが楽しめる四川花椒・ピリッと香ばしい『ラー鉄ブレンドスパイス』をトッピングし、ふわっと爽やかな風味とピリッとした刺激的な味わいが食欲をそそります。」とあって、今年はトッピングの食材をばっさりカットしているのが目に付きます。

 実際「きゅうり・肉ミンチ・白ネギ」は昨年と変わりないものの、「もやしナムル」ではなくただの細もやしになったように感じ、しかもその量がかなり減ったような気がしました。

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 「冷やし」であるせいか、浅い皿で出てきたところで汁なしではなく、むしろ水気多め。「鉄ラー油ブレンドスパイス」の効果かピリ辛を通り越した辛さが際立つものの、水気の多さ、さらにきゅうりやもやしの水っぽさが災いしてか四川花椒の香りや痺れなどは全くと言っていいほど感じられず。ウリ文句通りゴマの味わいと香りがかなり前面に出た一品です。
 
 また麺をいただくにはちょっと味が濃すぎるきらいも。特に肉味噌のほう。余った肉味噌等をおかずにご飯を食べるほうに味が最適化された感じ。
 
 なお大阪王将は「追い飯」と謳っているので、ご飯を食べ終わった担々麺の中にぶち込むことを想定していると思われますが、前述のように汁が多くてしかも味が濃すぎなので、ご飯をぶちこんでしまうと食べづらいと思って、肉味噌等をサルベージしてご飯に乗せて楽しみました。

 少々難はあるものの再販されただけのことはあって、何かとハズレが多い大阪王将の期間限定商品としてはかなりマシなほうでしょう。

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2024.07.12

エッグハンバーグ丼@松屋

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 松屋が2024年7月9日より数量限定発売中の「エッグハンバーグ丼(690円)」を試食。

 松屋は「たくさんのお客様に松屋のふっくらジューシーなハンバーグを味わっていただきたいという思いから、季節によってソースを変える新企画を立ち上げました。」とのこと。今回はその第一弾で「マッシュルームソースのコク深い味わい」がウリ。

 具体的には「牛・豚・鶏、3種の肉の旨味が溶け込んだ、コク深クリーミーなマッシュルームソースは、豚の脂の豊かな味わいに、ヨーグルトの爽やかさの中に感じるクリーミーさ、オールスパイスの香り、そして醤油とほんのわずかなカレー粉で絶妙なスパイス感が出るように仕上げたこだわりのソースです。」というのが松屋のウリ文句。

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 松屋が誇るコスパ抜群のハンバーグ。牛めしよりも圧倒的に美味いハンバーグ。これまで松屋はハンバーグを定食の形でしか提供していなかったと思います。丼に乗せられたハンバーグをスプーンで崩しながら頂くというスタイルが新鮮というか違和感ありまくりというか。

 それはともかく、これまで定食の形で提供されたハンバーグは大量のソースに埋没していて、余りまくったソースはサラダのドレッシング代わりになったり、ご飯にかけてみたり。

 ところが丼で出てきたハンバーグにかけられたソースは一転して量少な目。よく言えば松屋らしからぬ薄味にしてハンバーグ本体の美味さを活かす方向に転じたと言えましょうが、悪く言えば「豚の脂の豊かな味わいに、ヨーグルトの爽やかさの中に感じるクリーミーさ、オールスパイスの香り、そして醤油とほんのわずかなカレー粉で絶妙なスパイス感」といった微妙な味なんて全然判りませんでした。

 ハンバーグ丼のトップに乗せられた目玉焼きが薄味に拍車をかけているような気も。

 コスパが良い一品だとは思いますが、この感じだと「季節によってソースを変える新企画」を成功させるにはよほど癖の強いソースを持ってこないと意味がない気も。それはそれで食べ手を選んでリスキーで痛し痒しでしょうが。

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2024.07.11

野村@岡山 ~ ドミグラスソースカツ丼・ロース

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 岡山名物「ドミグラスソースカツ丼」を久しぶりに食べようと思って、ドミカツ丼発祥の地と言われる「野村」を再訪。最寄は岡山駅から路面電車で1駅進んだ西川緑道公園電停ですが、もちろん岡山駅からも徒歩圏内。カツ丼屋とは思えない、敷居の高そうな店構えが特徴。11時の開店10分前に到着したところ先客1、開店までに後客1。開店後5。

 ドミカツ丼専門店というわけではなく、玉子とじのカツ丼も用意されていますが、もちろん「ドミグラスソースカツ丼」の並を注文。ロースが1100円で、ヒレが1150円ですが、今回はロースで。

 店内はテーブル席のみですが、立ったり座ったり、出入りしたするのが面倒な長椅子をなぜか多用しているのがこの店の難儀なところ。なお昔はなぜかテーブルのど真ん中に箸束をぐさりと突き刺していましたが、コロナ禍を経たせいかなくなっていました。

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 味噌汁・御新香付きで登場。味わいは当然ながら若干酸味や甘味を感じるデミグラスソースが全面支配。ずっしりと重くて、このソースが好きかどうかが全てでしょうなぁ・・・そしてソース自体がかなり重い上に野菜が少ない(茹でキャベツがわずかに添えてあるだけ)ので食べ終わる前から相当胃にずっしり。そして味が単調なので飽きやすいかも。

 また残念ながらご飯と比べるとカツが小さくて薄いかなぁ。値段からすればこんなものかもしれませんが・・・ 他に色どりを添えるグリンピースが少々。

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2024.07.10

秀明庵@川口新堀 ~ 日替わりランチ(チキンカツ+ミニ蕎麦)

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 川口市の東はずれ、首都高川口線を越えて草加バイパスの草加警察署のほうへ向う道の旧道沿いみたいなところにぽつんと立地。外観通り蕎麦屋さんです。先客1、後客2。

 店先に掲げられた「日替りランチ(900円)」を注文。この日はメインがチキンカツで、オプションとしてそば/うどん、さらに温/冷を聞かれたので「冷たい蕎麦」にしました。

 店内は4人卓×5、2人卓×2、さらに小上がりに6人卓×3。2階にも座敷がありそうな外観ですが、今も使っているのかどうか不明。

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 店先には「チキンカツ」とだけあったのでてっきりチキンカツ丼とミニ蕎麦の組み合わせだと思い込んでいたのですが、なんとチキンカツ定食&ミニ蕎麦の組み合わせだったとは!!これには完全に意表を突かれました。当然揚げたてサクサクで登場。ソースが付いてきましたが、個人的には蕎麦屋なので醤油が欲しかったところ。さらにゴボウの和えものとお吸い物、きゅうりの漬物付き。薬味は刻みネギとわさび。

 つけ汁の容器がないので、仕方なく出雲そば風に麺につゆをぶっかけて食べましたが、蕎麦は平たいが厚みがあり、そして黒みがかって噛み応えが強い田舎蕎麦風なのが気に入りました!!つゆはやや甘め。こりゃ次は蕎麦メインで来ても良さげ。

 量的にも食いすぎない程度で十分満足。コスパ最強レベルな良店でした。

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2024.07.09

キャメリ@赤羽岩淵 ~ ミートソース

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 赤羽駅西口からアーケード商店街(LaLaガーデン)へ渡る手前の大通りを北へ。地下鉄赤羽岩淵駅とのほぼ中間ぐらいに位置。先客1、後客10。

 人気店「暖母」が2024年3月25日に閉店。しかしそこで働いていたスタッフがこの店を立ち上げたようで、しかも店のコンセプトも「暖母」と大差ないので実質的にはオーナー変更に伴うリニューアルオープンみたいなもんでしょう。ただ開店時間が以前の11時半から11時に繰り上がったのは個人的には大歓迎。

 外観から想像できるように、出自は喫茶店ですが食事メニューがやたら充実していて事実上レストランと化している店といった感じでしょうか。昔は都心のオフィス街にもこの手の店がビルの間とかビル内に点在していて脂ぎったオッサンの憩いの場になっていましたが、再開発が進むと共に消滅の一途のようで。
 
 暖母時代に「ナポリタン」を試食済なので、今回はランチメニューの中から「ミートソース(650円)」を注文。ドリンク付きは暖母時代と同じですが、ミニサラダが別料金(+100円)になった代わりに全体の値段を抑えたようです。

 ランチメニューはパスタ類と定食類もあるという感じ。暖母時代よりメニュー数は減っていて、パン類が全滅&ピラフも大幅減となっていましたが、それでも普段使いには全く困らないバリエーションを誇っています。

 一人客が多いせいか、店内は2人卓中心に4人卓を少々混ぜてたいして広くもない店内にテーブルをぎっしり詰め込んだという、コロナ禍以前の喫茶店風。壁沿いには一人客向けのカウンターも。昔はこういう店はえてしてタバコの煙がもうもうとしていましたが、さすがにその辺はなくなったようで。

 客はオッサン主体ですが、女性同士で来られる方もいました。ただ高齢者だらけなのは場所柄なのかも。

 最初にいきなりアイスコーヒーが登場。うーーーん、こういうのは最初に出すか、食後に出すか聞いてから出すものと思っていたのですが・・・配膳時にオニオンスープも出てきたので、なおさらアイスコーヒーは食後に出して欲しかったなぁ・・・

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 粉チーズとタバスコは要否を聞いてから登場。広口瓶に入った粉チーズはしけって固まってしましたが、この手の店でそういう細かいことを気にしてはいけません。

 そして肝心のパスタは相変わらずのボリューム自慢。値段が値段なので「パンチョ」ほどではありませんが、大手町の「リトル小岩井」とか、無くなってしまったザイゼリヤのパスタ類「大盛」と量的には良い勝負かと。

 ただ昭和脳的にはミートソースって茹でただけの真っ白いパスタ(というかスパゲティー)の上にひき肉たっぷりの何かが乗っている奴であって、それらを混ぜて炒めちゃった奴じゃないんだよなぁ・・・そしてナポリタンほど脂っぽくはないものの。玉ねぎなど野菜がないのでちょっと飽きが来るのも早いかなぁ・・・

 細かい難を上げるとキリがありませんが、とにかくコスパは相変わらず赤羽最強。次はご飯ものを試してみます。

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2024.07.08

背脂スタミナらぁめん@魁力屋

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 魁力屋が2024年6月26日から期間限定で発売中の「背脂スタミナらぁめん(968円)」を試食。往訪した川口末広店は122沿いで、埼玉高速鉄道川口元郷駅から歩くとリンガーハットの先。立地上当然ながら広めに駐車場を確保。日曜の昼らしく座席は家族連れでボックス席が早々と埋まっていました。

 注文はタッチパネル式。しかも麺の硬さ等のオプションもタッチパネルで指定できるので、「麺硬め」「背脂多め」で注文。後払い。タッチパネルに加えて紙のメニューも置いてあって、どんなメニューがあるのかぱっと一覧できるのは嬉しい配慮。
 
 店内は横長カウンター8+5席と6人掛けボックス席×5。郊外店らしいゆったりした作りです。卓上にはにんにく、ヤンニンジャン、餃子のタレ、胡椒、酢、ラー油、そして魁力屋名物の刻み青ネギとたくあん。

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 「フライドガーリックと背脂がたっぷり入った醤油ベースの旨辛スープは、辛さの中に豚バラチャーシューの旨味と卵黄のマイルドさが絡み合い、やみつき必至!!しゃきしゃき食感のもやしやねぎと一緒に、パンチ力抜群な一品を欲望のままにどうぞ!」というのが魁力屋のウリ文句。

 丼の真ん中に鎮座する卵黄がビジュアル的に異彩を放っています。ただ結論から言えば卵黄を添えたのは失敗でしょう。「フライドガーリックと背脂がたっぷり入った醤油ベースの旨辛スープ」は「背脂スタミナ」の名に相応しいいかにもパンチが効いた感じに仕上がっているのに、「卵黄のマイルドさ」がそれを覆い隠してしまい、せっかくのパンチが空振り気味に。

 麺は中細ストレートタイプで、水気が少なそうな若干ざらついた口当たり。それはともかく「麺硬め」で頼んだのにたいして硬めではない残念さ・・・

 魁力屋は食後に「100円割引券」を配っていていますが、その有効期限は配布日からちょうど1ヶ月しかなく、魁力屋はそんなに頻繁に新商品を出さないので「100円割引券」を使う機会がないまま有効期限切れになりがちなんだよなぁ・・・

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2024.07.07

シーフードカレー@すき家

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 すき家が2024年7月2日から発売中の「シーフードカレー(730円)」を大盛り(+140円)で試食。店の広告類は併売中の「ニンニクの芽牛丼」や「うな牛」のほうが目立っていて、「シーフードカレー」は片隅に追いやられています。

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 「すき家こだわりのカレーに、エビやイカ、貝柱をたっぷり盛り付け、魚介の風味豊かな"ラクサソース"をトッピングしました。ココナッツミルクを使うことでミルキーな味わいに仕上げた"ラクサソース"は、スパイスが香るカレールーと相性抜群。ぷりっとしたエビと弾力のあるイカの食感で、満足感のある一品に仕上げています。」というのがすき家のウリ文句。イカ等の上にかかっている黄色い液体がラクサソースでしょうか。

 「すき家のカレーは、クミンなど20種類以上のスパイスを使い、玉ねぎやトマトの甘みを溶け込ませたコクのある味わいです。」とのことですが、すき家のカレーは松屋比だとスパイシーさを強調した感じ。これはこれで悪くありませんが、コク深さではやっぱり松屋が優位。もともとスパイシー感強めなせいか、ラクサソースは正直あってもなくても違いが判らなかったかも。

 また最近は海産物の値上がりが顕著なせいか、カレーのトッピングとしては量的にかなり寂しい感じがします。総じて悪くはないのですが、シーフード系はスケールメリットを出せないすき家がわざわざ手を出すべき領域ではないような気がします。

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【観戦記】24年第22節:浦和 2-3 湘南 ~ もう駒場開催は止めようや・・・

 どうしても試合のクローズに失敗しての逆転負けというイメージが強く脳裏に残ってしまいますが、終始ドタバタした試合になってしまった時点で湘南ペースの試合であり、逆転負けは必然的とまでは言えないものの十分起こりえる試合だったように思えました。

《スタメン》

 浦和は前節磐田戦を最後にレンタル契約切れとなったソルバッケンに誰が起用されるかが見ものでしたが、エカニットをスタメンに抜擢したのは超意外でした。また故障していたグスタフソンと前田がベンチ入り。宇賀神は再びベンチ外となり、ベンチにはSBの控えがいない状態に。

 湘南は岡本→髙橋、茨田→池田、奥野→山田、福田→鈴木章とスタメン4名入れ替え。なお湘南は阿部・小野瀬・平岡が負傷離脱中。

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《試合展開》

 浦和の布陣は4-2-3-1でしたが、エカニツトが左SH、武田が右SH。

 湘南の布陣は基本3-1-4-2で、守備時は5-3-2ないし山田が前に出て5-2-3気味に構えてから高い位置からプレスをかけてきました。浦和はビルドアップに苦しんで、立ち上がりは湘南に押し込まれる時間帯が長くなるというまさかの展開に。

 とはいえ、湘南はボールを持って持ち味が出るチームではないので何も起こらずに時間が徒過しているうちに試合は徐々に浦和ペースに。15分初めて湘南を押し込んだ場面で、エカニットの縦パスを受けてボックス内左から伊藤クロス→武田の決定機はGKが辛うじてセーブ。22分アーク付近から伊藤がいきなり反転シュートを放つもGKセーブ。

 しかし前半良かったのはここまで。浦和は磐田戦と違って高い位置でのボール奪回が上手くいかず徒に体力を消耗するだけに終わってしまう場面が目立ち、その傾向は最後まで変わりませんでした。また磐田戦と違って湘南のロングボール攻撃への対応も遅れがちでした。30分に石原が畑に抜けだされそうになってイエローをもらった場面がその象徴。

 そしれ32分にはあろうことが自陣深い位置からのビルドアップに失敗、具体的には伊藤のバックパスが畑に渡ってしまったのが契機となって田中の一発を浴びてしまいました。

 また上田主審が湘南の後ろからのファウルに酷く寛容でなかなかイエローを出さないのが難儀。何度も危険なファウルをくらっている渡邊はとうとうブチ切れて主審に抗議してつまらないイエローをもらってしまいました。リンセンも不満タラタラでいかにも二枚目のイエロー貰いそう。

 1点ビハインドでの折り返しとなったところでヘグモは機能してるとは言い難いエカニットに代えて、前田を投入して前田右SH、武田左SHの布陣に変更。これで浦和が湘南を自陣に押し込む時間帯が長くなり、51分右サイドから伊藤クロス→ボックス内でリンセンがCB高橋に後ろから倒されたように見える場面がありましたが残念過ぎる上田主審が即座にPKを取れないのはまだしも、VARが介入しないのには心底驚きました。

 54分カウンターから前田のクロス→渡邊ヘッドの決定機はシュートがGK正面に飛んでしまってゴールならず。

 ここぞとばかりに一気に攻め切りたいヘグモは60分武田→グスタフソン、リンセン→サンタナと交代して布陣も4-1-2-3へ。

 その直後の62分グスタフソンの縦パスを契機に安居→渡邊とバイタルエリアで細かく繋いで渡邊のパスで裏抜けに成功したサンタナがGKの股を抜いて同点ゴール。64分には大畑クロス→サンタナのシュートがCBキムミンテの腕に当たった場面がありましたが、ここもVAR介入なし(ミンテは腕をしっかり閉じているのでまずハンド=PKはないでしょうが)。

 劣勢に陥った湘南は55分鈴木章→福田、68分山田→奥野、池田→石井と前目を続々と代えて運動量を補充。73分にはスルーパス一発でルキアンに裏を取られ、西川の飛び出しでいったんは難を逃れるもボールをこぼしてしまって奥野の一発を浴びてしまいましたが、枠内に飛んだシュートを石原が渾身のヘッドでクリア!!そもそもルキアンがオフサイドだったようで、石原のクリアは記録上なかったことになりますが、終わってみればこのドタバタから浦和の悲劇が始まっていたのかも。

 74分渡邊はセンターライン付近から追いすがる田中を振り切りながら独力で持ち運んでスルーパス→サンタナゴールで一気に逆転!!

 しかし、その直後に左WB畑の突進を一枚イエローをもらっている石原は止められず、故障明けのグスタフソンの守備はあまりにも軽くて畑→ルキアン→福田の決定機を作られてしまいましたが、福田のシュートはまさかの宇宙開発事業団。

 グスタフソンの出来は最悪で守備であんまりな軽さを披露しただけでなく、パスミスも続出。見かねてグスタフソンをトップ下に上げて伊藤&安居の2CHによる4-2-3-1に戻したものの、前からの守備が全然ハマらなかったのががダメージとなったか終盤は伊藤も安居も疲弊してバイタルエリアがスカスカに。

 湘南は85分鈴木淳→根本と後ろを一枚削って4-1-3-2に布陣変更。試合後の会見を読む限り、ヘグモもその布陣変更に気づいていたようですが、特段の手は打たず。石原がちょっと傷んだ時点で井上を準備していたように見えましたが・・・

 そして90分バックパスを受けた西川はなぜか前田へロングキック。前田が畑との競り合いに勝てるわけがなく。しかも突進する畑に対して前田も石原も実に無力。伊藤が右サイドの防戦に引き釣り出されたのが致命傷になって、パス交換を経て石井に単騎ドリブル突進を許した挙句に同点ゴール。

 90+2分には湘南のパス回しの前に浦和守備陣はただ立っているだけになってしまい、ルキアンに逆転ゴールまで許してしまって試合終了。

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《総評》

 どうしても試合のクローズに失敗しての逆転負けというイメージが強く脳裏に残ってしまいますが、終始ドタバタした試合になってしまった(=浦和がしっかりボールを保持して相手を押し込む時間帯が短い)時点で湘南ペースの試合であり、逆転負けは必然的とまでは言えないものの十分起こりえる試合だったように思えました。

 全く相手に何もやらせなかった磐田戦とは対照的に湘南ペースの試合になってしまった主因は守備の破綻だと思います。試合前の会見でヘグモは「5メートル、6メートル、7メートルのスプリントを前に出ながら行う方が、後ろに向かって40メートル、50メートルをスプリントするより体力を使わなくて済むと思います。」と語っていましたが、そんな素早い攻→守の切り替え&複数人による鋭い囲い込みなんて場面はこの試合ではあまり見られませんでした。その結果スプリント回数で大差をつけた磐田戦とは対照的に、この試合は総走行距離どころかスプリント回数ですら湘南に及ばず。

 敗戦の弁でヘグモはこの辺「(前半)少し、プレスの部分で苦しんでいたところはありました。」とちょっと触れるだけに留まっていますが、このプレスの空回りが終盤の大決壊の遠因になったような気がしてなりません。

 それでも福田のまさかの宇宙開発事業団までは湘南に完全に崩された場面はなく、逆転に成功した浦和がそのまま逃げ切ってしまう可能性はそれなりにありました。しかしそこでクローズアップされるのがヘグモも選手たちも反省しきりなあんまりな試合のクローズ下手。

 動けない選手が続出しているのに交代枠を余らせて終わるのがまず腹立たしい。動けないグスタフソンを見るに見かねてトップ下に出した時点で采配ミス確定なのだから、最後はグスタフソンに代えて興梠でも良かったでしょうし、グスタフソンに代えて井上を入れて5バックでも良かったでしょうが、グスタフソンのプライドを考えるとそんな鬼采配は無理だったのかなぁ・・・

 前田の出来も酷かった。後半頭からの投入なのに守備で奔走できず、かといって攻撃面では違いを見せられず、攻守両面で対面の畑に負け続けました。怪我人続出でそんな前田を起用せざるを得ないのでしょうが・・・

 また湘南はドタバタした試合、オープンな試合が大好きにも関わらず、それに付き合ってしまう試合運びの残念さ。この辺はサンタナが試合後「2-1で勝っている状況で、もう少し自分たちでゲームを支配するべきだったと思います。コントロールした方が良かったと思います。逆に自分たちがスピードアップして前に出て、結果的に失点してしまったと思うので、改善点としては、勝っているときこそ支配すること、コントロールすることだと思います」と語っているのに尽きましょう。

 2失点目はバックパスを受けた西川が前田目掛けてロングボールを蹴ったのが契機。あれは全く意味不明。ガチムチの畑に前田が競り勝てる訳がないでしょうに(前田の競り負けは責められませんが、その後こぼれ玉を拾った畑を追わずに諦めて歩いているのは万死に値します!!)。試合をコントロールするのを放棄したようなロングキック。勝敗を分けたような大失着でした。

 怪我人の回復は遅々として進まず、グスタフソンや前田の出来を見るとベンチ入り出来ても多くを望むのは無理そう。これで獲得したばかりの本間の浦和デビューは近いかも!!

 名古屋戦から続く中下位チーム相手に全勝してやっとACL圏入りの目が復活するかどうかと思っていましたが、一夜にしてその夢は雲散霧消の巻。守れないチームは安定して勝ち点を積めません。そしてやはりヘグモは日本の夏を軽く見過ぎでいるのではないかと心配になる残念すぎる負け方でした。

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《選手評等》

・2ゴールのサンタナ。興奮のあまりうっかりユニフォームを脱いでしまってイエローをもらってしまいましたが、めっちゃ嬉しかったんだろうなぁ。サンタナは前節出てきていきなり無理目なミドルシュートを放った辺りにスタメンの座を失った焦りが感じられましたが、リンセンが稼働しだすまでサンタナは使い詰めでお疲れからパフォーマンスが落ちていた感がありました。リンセンにスタメンの座を譲って悔しいのでしょうが、その結果お疲れ感は完全に払拭できて、正確無比のシュートを連発。サンタナとリンセンの競争による好循環で、これがこの試合の数少ない良かった探し。

・根っからの浦和サポ渡邊のことなので、ついに披露された自分へのチャントが梅崎のチャントの転用であることも判っていて感涙にむせんでいるかも。

・それにしても縦横斜めどこからどう見てもクソ主審なのに、その判断を尊重して介入しないVARもたいがいクソやな!!! 審判団のクソっぷりが勝敗に直結した訳ではないのが不幸中の幸いでしたが。

・埼スタが使えない時期でもないのに、この試合はなぜか駒場開催。浦和は最近駒場での成績が良くて「さいたまシティカップを含む16戦無敗中とあって、浦和にとって験の良いスタジアム」だったとは意外でしたが、もういろいろとトップチームの駒場開催は無理がありましょう。

・試合前15時くらいから埼玉県南部は雷を伴う豪雨に見舞われ、キックオフは30分遅れの19時から。それでもピッチ上に水たまりが出来ないのには感心しましたが、芝は随分軟弱になってしまって踏ん張れずに転倒する選手が続出。スタジアムが浦和の選手のホームアドヴァンテージになっていない時点でもう残念すぎ。

・雨が降るとバック2階やメインの大部分は往々にして滝行。試合中は雨が上がったのが不幸中の幸いでしたが、試合前のバック1階コンコースは雨を避ける人だらけでブタ混みに。酸欠で気分が悪くなる方が出ても不思議はない惨状でした。

・通信各社から見ればもはやコンスタントに多くの人々が集まるところではなく、ただの住宅地扱いになっているせいか基地局は整備されずに通信環境が劣悪。その結果QRコードもSuicaもロクに使えない。

・そして極め付きは一向に改善されないトイレ。

・降格も昇格も、そして初のステージ優勝も見てきた駒場。駒場で残念な負け方を喫したことを一つの区切りとして、もう駒場開催は打ち止めで御願いします。もう駒場を有難がる方も激減してチケットは瞬殺どころか売れ残っている始末ですし。

・そして歴史的には駒場から浦和駅への道のりってトボトボ元気なく歩くのが通例なんだよなぁ・・・それが"This is KOMABA"なんやで・・・

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-----リンセン-----
エカニット---渡邊---武田
---安居--伊藤---
大畑-マリウス--佐藤-石原
-----西川-----

(得点)
62分 サンタナ
74分 サンタナ

(交代)
HT エカニット→前田
60分 武田→グスタフソン
60分 リンセン→サンタナ

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--鈴木章--ルキアン---
畑--山田-池田-鈴木雄
-----田中-----
-鈴木淳-ミンテ---高橋-
-----ソンボムグン---

(得点)
32分 田中
90分 石井
90+2分 ルキアン

(交代)
55分 鈴木章→福田
68分 山田→奥野
68分 池田→石井
85分 鈴木淳→根本

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2024.07.06

石川屋@川口前川 ~ オムライス

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 イオンモール川口前川の北、「前川4丁目」交差点角。一応蕨駅が最寄ですがかなり距離があります。ほぼ2年半ぶりの再訪。11時の開店直後からワラワラ客が来ていたようで、先客なんと13人!後客4。
 
 見た目通りの絵に描いたような町中華ですがメニューは非常に多彩で、特に定食類が充実しており、海老フライ定食やトンカツ定食等もあって中華中心の大衆食堂といったほうが良いのかも。イオンモール川口近くにある「銀龍」と非常に良く似たコンセプトの店です。
 
 前回頼んだ「チャーハンラーメンセット」はイマイチだったので、今回は「オムライス(630円)を注文。ケチャップかデミグラスか選べるそうなのでデミグラスで。なお後客の隣のオッサンもオムライスを頼んでいて、レアな注文ではなさげ。後払いですが、伝票がなくて自己申告制。
 
 店内は4人卓×3、円形の5人卓×1、さらに小上がりに4人卓×4。

Ishikawaya2406001
 
 なぜか中華スープが付いてくるのがいかにも町中華のオムライス。しかも卵がふわとろの今時なオムライスではなく、チキンライスを卵の薄皮で包んだ「ザ・昭和」的なオムライスです。そしてチキンライスはおもっきり濃いめにケチャップ味。中には玉ねぎと肉片が少々といったところ。

 チキンライスの味がかなり濃いので、ケチャップかデミグラスかの選択はあまり意味がないかも。後者のほうが多少甘みが加わって味変にはなりますが。

 付け合わせにトマトやレタスはともかく、なぜか福神漬けも。

 なお向かいの兄ちゃんがカレーライスの大盛りを注文していましたが、ラーメン丼一杯に盛られたカレーが出てきました!!この店で下手に大盛りを頼むのは極めて危険なことが判明。兄ちゃんも一気には食いきれずに途中でスマホを見ながら休憩していました(苦笑)前回「チャーハンラーメンセット」を頼んだ時はどちらもほぼフルサイズが出てきて参ったんだよなぁ(苦笑)。
 
 オバチャンが集まって店を回しているようですが、とにかくコスパが抜群。またご飯ものは悪くないことも判ったので、次は定食類を試してみます。

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2024.07.05

吹上庵 アミュプラザ鹿児島店@鹿児島中央 ~ 天ぷら板そば

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 非常に意外なことに鹿児島はかつては蕎麦の一大産地で、今でも西日本では割と蕎麦の生産が盛んなほう。蕎麦処としてのブランドイメージは全くありませんが、鹿児島県内で絶大な支持を受けている蕎麦チェーン店「吹上庵」を訪れてみました。

 「吹上庵」は鹿児島県を中心に15店舗を展開しており、訪れたのは鹿児島中央駅に隣接したアミュプラザ鹿児島店。早い時間帯から店は賑わっており、あまり席を詰めてまで客を入れない運営をしていることもあって退店時には外待ちが10数人も。近くには有名ラーメン店も並んでいますが、客入りはこの店が圧倒的。

 卓上のメニューを見て「天ぷら板そば(1050円)」を注文。他の客は「かけ」系の注文が目立ち、「ざる」系や「板そば」系は少数派でした。

 着席すると急須でお茶が出てきます。卓上に大根の浅漬けが置いてあるのは鹿児島のラーメン屋でもよく見かける光景。卓上には黒ゴマや七味も。

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 天ぷらはピーマン、さつまいも、海老2本といった構成。海苔を刻まない状態で出すのはちょっとユニーク。

 「挽き立て」「打ち立て」「ゆがき立て」がウリなのが吹上庵。その日に使うそば粉を毎朝手打ちそば道場三稜館の石うすで挽いているそうです。板そばの麺は細麺ですがざらつきがあって、極端に喉越し重視の更科そばとも違う面白い食感です。値段から察しが強くように山形の板そばほど量は多くありません。

 薬味はネギとわさびだけ。そばつゆにとろろ芋が入っているのもユニーク。

 そして吹上庵の最大の特徴はそばつゆがとにかく甘い、とんでもなく甘いこと!!東京の蕎麦屋はありがちな「つゆが辛すぎてちょんとつけるしかない」よりはマシですが、この甘さはさすがに個人的な許容範囲を超えていました。

 ざる系や板そばを頼んでいる客が少ないせいか、蕎麦湯は頼まないと出てきませんでした。当然ながら蕎麦湯で割ってもなお甘い。

 甘さは好みの問題なのでどうしようもありませんが、近隣のラーメン屋より明らかにコスパが良いのは確か。アミュプラザ地下でダントツでこの店が流行っているのも納得。

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2024.07.04

立呑 福@広島空港

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 広島空港3Fの飲食店街「たちまち横丁」内。基本立ち飲みの店ですが、店奥にちょっとだけテーブルがありました。広島空港のフードコートはあまり広くなく、またお好み焼きは出来上がるのに時間がかかるので、搭乗までのちょっとした空き時間を過ごすにはこんな立ち飲みの店が最適。

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 当然がっつり飲むわけではないので、4種類ある「日本酒利き酒セット」の中から「ずっしり辛口(980円)」をチョイス。「竹鶴」は竹原にあるマッサンの生家として知られています。

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 アテに「串カツおまかせ5本(730円)」と「どて焼(250円)」を付けてみました。

 ANA&JALと東京便が相次いで出発する夕方の時間帯なのに客入りが芳しくないのが気になりましたが、ケチのつけようがない非常に良い店でした。

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オラ ソルバッケン選手 期限付き移籍期間満了

 先日(7/1)ASローマ(イタリア1部)より期限付き移籍で加入していたオラ ソルバッケン選手(25歳) が同移籍期間の満了に伴い退団することが公表されました。まぁ公表もなにも契約期間満了となる当日まで試合に出場し、かつ後半途中でピッチを後にした時の本人や周囲の挙動から翌日から浦和にはいないことが丸わかりでしたが。

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 ソルバッケンは2024年1月ASローマから期限付き移籍で浦和レッズに加入。ただ期限付き移籍期間が2024年6月30日までと半年足らずでしかないのが本件のポイント。ソルバッケンはASローマから2023年9月にギリシャ1部のオリンピアコスに買取オプション付きの期限付き移籍中でしたが、残念ながら期待外れに終わった模様。
 
 そこでローマはさらなるレンタル先を探していたようですが、FIFAには「1シーズン2クラブしか出場出来ないルール」があり、ソルバッケンはオリンピアコス移籍前にローマで1試合出ていたのがネックとなって、秋春制のリーグではもはやオリンピアコスかローマでしかプレーできない状況に陥っていました。
 
 ところが春秋制のJリーグは既に新シーズンに突入していて「1シーズン2クラブしか出場出来ないルール」を回避できるので、浦和がその間隙を突くかのように獲得に動いたようです。浦和が欧州市場に幅広く情報網を広げていたからこそ出来た芸当。間違いなくGJです!
 
 期限付き移籍期間が6月末までと非常に短いのは、新シーズンになればローマがまた新たな移籍先を探すためでしょう。本契約に浦和の買取オプションが付いているのかどうか定かではありませんが、オリンピアコスへの期限付き移籍契約には買取オプションが付いているので、浦和との契約も同様であってもなんら不思議はありません。もっとも買取金額が高額すぎて浦和では手が出せないかもしれませんが。

 「左利きのウインガー。複数ポジションをプレーすることができ、パス出しや自らボールをうけてゴールに絡むこともできる選手。ボックス付近での質の高いプレーから多くのゴールに絡むプレーを期待したい。」というのが浦和からのソルバッケンの釣り書き。

 そしてその釣り書き通りにソルバッケンが大活躍して6月末まで=シーズン前半戦一杯で勝ち点を稼ぎまくることを誰もが皮算用していたと思いますが、ソルバッケンは「加入後に複数回負傷してしまう不運」などもあって、開幕時からずーーーーーーーっとベンチにすら入れない日々が続いて完全に期待外れ。ようやく稼働しはじめたのはルヴァン杯長崎戦の後半途中出場から。リーグ戦はその直後のホーム町田戦からで、結局浦和でのリーグ戦出場はたった5試合326分に終わってしまいました。

 あんまりな稼働率の低さからすればハズレと言われても仕方がない選手ですが、出場した試合の出来だけを取り上げるとJリーグではかなり異質なWGだったのも確か。モーベルグのような切れ味鋭いドリブルで対面の相手をぶち抜くのが大好きな判りやすいWGではなく、テクニックを駆使してヌルヌルっと抜いてゆくタイプ(浦女の塩越にちょい似)。しかも抜くと見せかけて斜めに決定的なパスを出す「サイドにいるゲームメーカー」的な仕事も出来、オープンスペースがある時には結構なスピードで駆け上がることも出来る。左右とも出来、おまけにリンセンとの相性がめちゃ良さげ。

 従って浦和フロントもその潜在能力を買って「期限付き移籍期間満了の瞬間まで同選手の残留を実現させるための手段を講じて」いたのでしょうが、残念ながら「期限付き移籍期間中でのクラブ間合意には至らず、契約に則り6月をもって退団」することとなってしまいました。

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 冒頭に記したようにソルバッケンはFIFAの「1シーズン2クラブしか出場出来ないルール」のために、秋春制のリーグではもはやオリンピアコスかローマでしかプレーできない状況に陥っていて、春秋制で新シーズンに突入しているリーグへ移籍するしかなかったという特殊事情があったので浦和へ転がり込んだようなもの。

 従って契約期限切れ後はローマが新シーズンに入る欧州各クラブで新たなレンタル先なり売却先なりを探すのは当然で、浦和が契約期間内に買い取りor期限付き移籍期間延長の話をまとめるのは難しかったと思います。

 ただ浦和でもたいして試合に出てないのはソルバッケンのレンタル先or売却先を見つける上で相当なハンデになるはず。一時はスウェーデンリーグのマルメFFがソルバッケン獲得に興味を示していたようですが、お値段が高すぎて撤退したそうですし。

 従ってローマはとにかく金がないので、浦和の買い取り価格値下げ交渉に応じてくれる可能性もあります。とはいえ、あまりアテには出来ない話で夏の移籍期間満了まで気長に待つほかなさそうです。シュータンSDならローマの言い値で満額払って即決だったかもしれませんが(苦笑)。

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2024.07.03

【祝】本間至恩選手 完全移籍加入

 先日(7/1)本間至恩選手(23歳)のクラブ・ブルージュ(ベルギー1部)からの完全移籍加入が公表されました。

 本間の移籍話は6/23にスポニチ&報知両紙で明るみになったもの。スポニチによれば「本間はクラブ・ブリュージュとの契約を1年残しているため違約金が発生するが、浦和は満額を支払う準備を整えて正式オファー」したようです。

 本間は22年7月にはベルギー1部の名門クラブ・ブリュージュに移籍金推定120万ユーロ(当時約1億6500万円)で完全移籍。23年5月にトップチームでデビューして2戦1得点。23~24シーズンはトップチームで2戦出場、セカンドチームで24戦3得点だったが終盤は出場機会が減っていたようです。

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 「スピードとテクニックに優れ、柔らかいタッチのドリブルを武器に相手DFを切り裂くことができる。強烈なシュートでゴールを奪うこともできる選手」と浦和のウリ文句にあるように非常に判りやすい、典型的なサイドアタッカー。新潟の下部組織出身でトップチーム昇格直後から主力中の主力として大活躍していたので新潟では絶大な人気があるようですが、如何せんその頃の新潟はずっとJ2だったので個人的にはどの程度の選手なのかよく判りません。そしてブリュージュではまるで通用せずに夢破れてサンガリア。

 そもそも判りやすいWGではない中島はともかく、松尾・大久保・関根・安部・本間とちびっ子サイドアタッカーばかり集めてどうする?という気がしなくもないのですが、如何せん今の浦和のサイドアタッカーは怪我人だらけ。本間が埼スタのピッチに立つ日は非常に近いと思います。新潟サポを魅了した本間のドリブルの破壊力がどれほどのものか非常に楽しみです。

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アレクサンダー ショルツ選手、チーム離脱 ~ 神は死んだ

 先日(6/28)、アレクサンダー ショルツ選手が海外クラブへの移籍を前提とした手続きと準備のためチームを離脱する旨が公表されました。

 ショルツの移籍話は6/23に表面化したもの。その時点ではスポニチは「カタールへの移籍が決定的」、報知は「中東クラブから獲得の打診を受けている」とニュアンスにかなり差があって確度は低かったのですが。6/25になると報知も「カタール1部アルワクラへの移籍が有力となった」と表現を一歩進めて今日に至っています。なおアルワクラは全く聞き覚えがないクラブですが、昨年12月からスペイン出身のゴンザレス監督が指揮し、23―24年はリーグ14チーム中4位とのこと。

 ショルツは今季は故障離脱期間があり、かつヘグモのスタイルとはあまり相性が良く無さげとはいえ、レギュラーから外れつつあった酒井や岩尾と違って今なおバリバリのレギュラーであり、チームの中核中の中核でした。従ってショルツがシーズン半ばで突然チームを去ることによるチームへの衝撃は計り知れません。

 堀之内SDによる離脱経緯説明に、酒井や岩尾と違って「強く慰留に努めました」とあるのがチームにとって想定外の離脱だった何よりの証拠。「浦和レッズというクラブが現在持ち得ている全ての力をもってしても阻止することはできませんでした。」とあるのは金銭面で中東勢に全く太刀打ちできなかったことを遠回しに表現したものと思われます。さらに言えば今季のACL出場はなく、来季も怪しく、今季のリーグ優勝もかなり難しいという残念な浦和の立ち位置まで加味しているかもしれません。

 「契約期間中の移籍に際しては移籍金が発生しますが、その設定金額は選手自身の価値であると同時に、選手によるクラブへの評価を表すものでもあります。」とある部分はちょっと意味を図りかねますが、ショルツはミッティラン(デンマーク1部)の主力中の主力で、デンマークMVPに選ばれるほどのスター選手だったにも関わらず、移籍金は375万デンマーク・クローネ(当時の評価で約6700万円)となぜか激安でした。従って浦和も何らかの理由で移籍金をさほど高く設定しておらず、その金額をポンと満額アルワクラに払われてしまったのかもしれません。

 堀之内SDがショルツのシーズン中の電撃移籍を受けて、「浦和レッズは、今回のような移籍を回避できるクラブ、即ち経済力やブランド力等で世界と伍して闘うことのできるクラブになっていかなければならないという思いを改めて強く抱いております。」という形で深く反省。もはやJリーグという小さな世界でどんぐりの背比べとしている場合ではなく、グローバルな競争に巻き込まれてしまった以上、Jリーグでは頭二つくらい抜けた存在でないと話になりません。

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 ショルツは2021年5月にデンマーク1部のFCミッティランから完全移籍で浦和レッズに加入。当時の浦和はグロインペイン症候群に苦しむデンが未だリーグ戦でスタメン起用できる目途が立たないこともあって、槙野&岩波を酷使しながら過密日程をこなさざるを得ず、とにかくCBの頭数不足に悩んでいましたからショルツの獲得は誠に理にかなっていました。

 移籍ウインドウオープン&東京五輪開催に伴うリーグ戦中断の関係でショルツの浦和デビューは8月14日のホーム鳥栖戦での終盤の顔見世から。そしてそれから丸三年ショルツはほぼ休みなく浦和のために誠心誠意働いてくれました。JリーグならCBとして図抜けた能力を持っていて空中戦も地上戦も無敵。しかもプレーがクリーンでボール奪取で無駄なファウルを犯さない。フィード能力もそこそこあって、前が開いていれば自分で持ち運べる。そして常時PKキッカーを任されるくらいメンタルが強く、キャプテンシーも抜群な漢でした。強いて言えばスピードがないのが弱点なくらいでしょうか。

 ショルツが特筆すべきなのはサッカー選手としての能力もさることながら「異文化へのチャレンジ精神」に満ち溢れていたこと。納豆を食べ、日本の小説を読み、過密日程の合間を縫って富士山へ登り、日本語もみるみるうちに上達。人としても非の打ち所がなく、「神」として崇め奉られたのも無理もありません。「モーゼ攻撃」が相手どころか味方にも驚きを与えただけで最後まで有効打にならなかったのは気の毒でしたが、神の考えることなんて凡百のプレーヤーには理解するのが無理だったのかも(苦笑)。

 だがその神が「ずっといると思った」浦和を去る日が来てしまいました。堀之内SDの説明に「本人の異文化へのチャレンジ欲求」とあって、3年もの日本での生活、浦和での生活に飽きてしまったのかもしれません。そして残念ながら今季の唯一の目標だったリーグ優勝が風前の灯となったのが浦和でのキャリアにピリオドを打つ契機になったのかもしれません。

 3度目のACL優勝はスコルジャが「とにかく失点しないチーム」を作ったところから。そしてそのチーム作りにはショルツが必要不可欠すぎる絶対的存在でした。最後は全部日本語で挨拶して浦和を去るショルツ。誠に3年間ありがとうございました。

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2024.07.02

【祝】二田理央選手 完全移籍加入

 先日(6/27)、二田理央選手(21歳)のSKNザンクト・ペルテン(オーストリア2部)からの完全移籍加入が公表されました。「二田」は「ふただ」ではなく「にった」と読みます。

 二田は鳥栖U-18出身で21年6月に2種登録で18歳でトップチームデビュー。翌月にオーストリア2部インスブルックのU―23チームに期限付き移籍し、21―22年は3部リーグ19戦21得点で得点王に。22年夏にザンクト・ペルテンへ移籍し、今季は2部リーグで25戦2得点という経歴の持ち主。22年にはU-19日本代表に招集されたことも。 U-18鳥栖では大畑の二つ下なので面識があるかもしれません。

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 浦和のウリ文句では「前線から献身的な守備を行い、圧倒的なスピードを生かしたドリブルや裏へのランニングで、チャンスやゴールを生み出す選手」とあってWGなのかスピード系のCFなのか判然としません。「前線から献身的な守備を行い」とあるので、どう見ても補強が急務のSBに魔改造される可能性があるような(苦笑)。

 堀内の一つ上に過ぎない割にはえらく体格ががっしりしている辺りはやっぱ欧州で揉まれただけのことはあると思いますが、実績的には海のものとも山のものともつかない、即戦力ではなく将来性重視の獲得と思います。現在WGは怪我人だらけなのでベンチ入りの機会は案外早いかもしれませんが。

 有力な大卒どころか高卒ですらJリーグなんて歯牙にもかけずに直接欧州へ渡ってしまう時代ですから、若手の有力選手獲得は二田のような「夢破れてサンガリア」なケースが増えてくるかもしれません。そして浦和で通用する実力があることが判明すればまた欧州へ。Jリーグクラブなんてただの踏み台でしかない世知辛い時代です。

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岩尾 憲選手 徳島ヴォルティスへ完全移籍

 先日(6/27)、岩尾憲選手の徳島ヴォルティスへの完全移籍が公表されました。

 岩尾の移籍話は6/27朝に報知&スポニチから「決定的」と報じられ、その日のうちに正式発表されるという電撃的なものでした。しかも翌6/28には早々と鳴門で記者会見を行い、6/30ホーム湘南戦にはベンチ入りどころか挨拶もないというあっさりしたものでした。

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 岩尾はもう36歳なので複数年契約を結んではいないと思いますが、シーズン途中で契約が切れるとは考えづらいので徳島が移籍金を払ってまで完全移籍で岩尾を獲得したのには少々驚きました。徳島は成績不振のためシーズン序盤で吉田監督の解任を余儀なくされただけでなく、主力選手が突然引退したり、監督を批判した選手と合意契約解除のやむなきに至ったりと傍目には「内紛」としか思えないような出来事が相次いでいました。そこで徳島フロントはチーム立て直しのためにかつて徳島で絶大なキャプテンシーを発揮した岩尾にすがったのかもしれません。

 岩尾は2022年に浦和へ期限付き移籍。リカが就任1年目の夏に「岩尾のような選手が欲しい」と言い出したので平野を採りましたが、それでは物足りなかったようで2年目には岩尾本人を獲得。

 徳島サポから見れば「鬼畜の所業」と見られても仕方ない移籍劇でしたが、非常に意外なことに岩尾がフィットするには案外時間がかかり、リカも我慢して岩尾をスタメン起用し続けてはいたものの、5月のアウェー柏戦ではとうとうベンチ外に。どうも徳島時代のリカと浦和に来てからのリカの様相が変わっている(徳島時代よりは圧倒的に縦に速いとか)ことに気づくのに時間がかかったようで。

 ただその悩んだ時間は決して無駄ではなく、ひと月も経たないうちにスタメンを奪回。その後は不動のレギュラーでありつづけました。そしてその悩んだことが良かったのか岩尾は「リカ専用機」にはならず。監督がスコルジャに代わった2023年には浦和への完全移籍を決断し、監督の求めに応じてプレーできる器用な選手として引き続き2CHの一角として主力中の主力となりました。

 ところが今年ヘグモが監督に就任して基本フォーメーションが昨年までの4-2-3-1から4-1-2-3へと一変。しかもアンカーには現スウェーデン代表のグスタフソンが来てしまって岩尾の立場は一変。アンカーとしての能力はグスタフソンに遠く及ばずに開幕当初はベンチスタート。

 周りがグスタフソンの使い方に慣れていない中、IHに配された岩尾が「グスタフソンのヘルパー」いう意外な才能を見出された時期もありましたが、運悪く故障して1ケ月半ほど離脱。グスタフソンも故障してホーム町田戦からスタメンに再起用されましたがやはりアンカーとしては物足りず、ホーム神戸戦では後半から出場のグスタフソンに圧倒的な差を見せつけられてしまいました。またIHとしてはやはり点が取れないのが致命的で、安居との比較でも次第に劣位となってしまいました。

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 7/1に公表された「ファン・サポーターのみなさまへ」で示された堀之内SDのコメントによれば、移籍の経緯は「本人による、選手としてプレーできる時間がそれほど多く残っていない年齢となり、ピッチに立つ時間に拘りたいという意思は固く、その意向を尊重することといたしました。」とのこと。徳島側での移籍コメントでは「僕のキャリアには、いつか必ず終わりがきます。その瞬間までに、今何がしたくて、今何をすべきで、いつの日か何を成したいのか。その連続の中で過ごし、今日まで意思決定をして参りました。」とあって、選手としてプレーできる時間がそれほど多く残っていない中でやりたりこと、やるべきことをやるために移籍を決断した色彩がより強く滲み出ています。

 岩尾は最前線に飛び出して得点に関与するCHではなく、かといって守備で全幅の信頼を置けるCHでもなかったものの、堀之内SDのいう「高い戦術理解と言語化能力をもってチーム内の共通理解の醸成に寄与」する選手でした。ピッチ上で何が起こっていたのか、それを選手目線でどう感じていたか、監督が話さなかったこと、話せなかったことが岩尾のインタビューで氷解するなんてことは日常茶飯事。言語化能力の高い選手って浦和では非常に貴重で遠藤航以来かも。岩尾移籍で最も打撃を被るのは浦和ではなく、浦和の番記者かも(苦笑)。

 風貌が風貌なのでサッカー選手より「課長」の愛称の方がしっくりくる岩尾。酒井同様、既にレギュラーではなくなってしまったものの、当然のように今年も浦和にいる、それどころか酒井と違って浦和で引退するとまで思っていた岩尾が移籍するとは寂しさを禁じえません。2年半ありがとうございました。

 

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2024.07.01

ばんぺい湯@日奈久温泉(熊本県)

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 熊本市の南、八代市にある日奈久温泉を7年ぶりに再訪。温泉街は肥薩おれんじ鉄道日奈久温泉駅から駅前を走る国道3号線を下って徒歩15分弱のところにあります。

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 日奈久温泉は江戸時代には熊本藩細川氏の藩営温泉となり、薩摩街道沿いという立地にも恵まれて昔は繁盛したそうですが、どこで何を間違えたのか、現在は残念ながらかなりうらぶれ感が漂っています。でも、これでもかこれでもかと「くまモン」を置いてなんとか活性化を図っています。

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 温泉街でひときわ目立つのが「ばんぺい湯」。老朽化した市営日奈久温泉センターを一新して2009年に営業を始めたものなので、まだそんなに古い感じはしません。一階はフロント&売店で、大浴場は2階。畳敷きの広い休憩室も2階にあり、Wi-Fiも完備。でもロッカーが有料(10円)なのはちょっとせこいというかなんというか。

 内湯の湯舟は浴室中央と奥に長方形の湯船をひとつずつL字型に配置。浴室の奥に露天風呂。

 浴室入口脇にある水風呂以外は温泉かけ流しがウリで、単純温泉ながらも弱アルカリ性らしい柔らかな湯ざわりが楽しめました。内湯は適温でしたが、露天はややぬるめ。

 カランは左右の壁沿いに6+6個。しかもシャンプー、リンスつき。

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 日奈久はちくわもウリにしているようですが、往訪したのが平日のせいかちくわを気軽に買い食いできるような店は見当たらず。

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【温 泉 名】日奈久温泉
【施 設 名】ばんぺい湯
【入浴料金】520円(+脱衣所ロッカー10円)
【交通手段】日奈久温泉駅から徒歩15分弱
【泉  質】単純温泉
【源 泉 名】日奈久温泉センター第1~4号泉
【泉  温】源泉:34.5~46.0度
【コメント】加水なし、加温あり、掛け流し、入浴剤なし・塩素系消毒あり

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【観戦記】24年第21節:浦和 3-0 磐田 ~ この面子でここまでやれるのか!!

 前節名古屋戦以上に相手に何もやらせない完勝。川島の奮戦で3点止まりに終わったといっても過言ではない試合でした。それにしても動ける選手をかき集めたような面子でここまでやれるとは!!

《スタメン》

 浦和のスタメンは前節名古屋戦と全く同じ。この試合でレンタル契約満了となる予定のソルバッケンも最後までお勤め。

 試合前の会見でヘグモは「ハムストリングに違和感を感じたタカ(関根貴大)と足首をひねった(前田)直輝がどうかというところは状態を見なければいけません。サミュエル(グスタフソン)はトレーニングで良くなってきていたなかで少し発熱などがありましたので、明日の状態を見なければいけません」と語っていましたが、結局この3人は戻ってこず、故障していた選手は興梠が戻ってきただけ。

 徳島への移籍が決まった岩尾もベンチ外となったので、今季ここまで全く出番がなかった宇賀神と堀内がついにベンチ入り。ソルバッケンが90分持つかどうか怪しいのに、サイドアタッカーが控えに一人もいない苦しい陣容を強いられました。

 一方磐田は前節から森岡→グラッサ、金子→平川、ジョゼ→松本とスタメン三枚入れ替え。前節東京V相手に3-0と完勝したので「勝ったチームはいじらない」と個人的には予想していましたが、試合後の監督会見によると「SHはハードワークをしないといけないのでフレッシュな選手を入れた」とのこと。

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《試合展開》

 キャプテンに加えて副キャプテンまで壊滅した浦和は、満を持していたかのように伊藤がゲームキャプテンに。そして浦和の布陣は名古屋戦同様4-2-3-1でしたが、渡邊左SH、武田トップ下と両者の位置を名古屋戦から入れ替えてスタートしたのが目を惹きました。

 一方磐田ははっきりした4-4-2でリトリート主体の守備。従ってボールは早々と浦和が一方的に保持する展開になりましたが、磐田の守備ブロックの外でぐるぐるボールを回すだけでほぼ持たされている格好に。

 13分には大畑がボックス内で右SB植村に引き倒されたように見えましたがPKはなく、おまけにVARもなぜか沈黙。しかもそこからカウンターを食らって平川の際どい一発を浴びてヒヤリ。

 その後も浦和が辛抱強くボールを回して隙を伺う時間が続き、21分珍しく左サイドに回っていた伊藤が渡邊のさらに外を回ってクロス→ファーで石原が平川の前に走り込んでヘッドが炸裂して先制!!169cmしかない石原ですが、相手の前に入ってしまえば背の低さは全く関係ありません。

 石原はこれが浦和加入後初ゴールどころかプロ入り後初ゴールなんだとか。湘南ではボックス内に飛び込む仕事なんて全く求められていなかったのでしょうが、浦和では逆サイドにボールがあるときのポジショニングの改善、要するに点を取ることをしつこく要求されて、それが見事に実ったようです。

 ボールを持たされた挙句、焦りからのパスミスからカウンターを食らってしまう試合展開が怖かったのですが、先制点を取ってしまえば試合は完全にボールが握れる浦和ペースに。浦和のボール回しにも余裕が生まれ、43分好位置での武田FKが枠内を急襲するもここは川島がセーブ。前半終了間際の渡邊シュートはわずかに枠外。

 前半全くいいところがなかった磐田は左SH平川に代えて古川を投入しただけでなく、なぜかCBグラッサに代えて森岡を投入。どうもグラッサは故障明けで前半だけでお疲れだった模様。まぁあれだけボールを好き放題回されたらさもありなん。

 浦和は武田と渡邊のポジションを入れ替えたのが効いてきたのか、後半は立ち上がりから猛攻。48分左サイドから武田の折り返しを伊藤シュートは川島に阻まれ、50分武田スルーパス→渡邊ボックス内からのシュートはわずかにオフサイド。しかし、52分石原のボール奪取からカウンターで石原の縦パスを右サイドのスペースで伊藤が受け、その折り返しを渡邊が決めて2点目。目の前にCB森岡がいてシュートコースがほとんどない難しいシュートを見事に決めてくれました!!

 57分には武田FKの跳ね返りをアーク付近から大畑がミドルシュートを放つも、ここは川島がビッグセーブ。62分には武田FKがバーを直撃。2点ビハインドの磐田は59分松本→ジョゼ、71分上原→山田と早めに代えるも何の効果もなし。

 一方浦和は73分にソルバッケンに代えてサンタナを投入して4-4-2気味に布陣変更。するとその直後の74分高い位置での渡邊ボール奪取から大畑クロス→武田スルーが効いて伊藤が試合を決定づける3点目をゲット。

 事実上これで試合が終わってしまい、ヘグモは82分にリンセンに代えてエカニットで試運転。最後は宇賀神・井上・堀内とここまでリーグ戦出番のなかった選手をお試し投入する余裕も。そしてエカニットのボックス内突入もあれば、最後は宇賀神が武田CKのこぼれ玉を拾ってミドルシュートを高々と打ち上げるなどそこそこ見せ場を作った上で、磐田に全く何もやらせずに完勝。

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《総評》

 前節名古屋戦は相手に何もやらせない完勝でしたが、スコア上はウノゼロの辛勝。しかしこの試合は名古屋戦以上に相手に全く何もやらせず、しかもその内容をきっちりスコアにも反映させた3-0の完勝。ヘグモが「名古屋戦からさらにステップアップして、試合を通じて一貫性のあるプレーを見せることができたと思います。」とまとめた通りのケチのつけようがない試合内容でした。

 この一週間で酒井・ショルツ・岩尾とチームの顔的存在だった選手を立て続けに3人も失った上に怪我人の回復は相変わらず芳しくなく、「動ける選手を全部かき集めてなんとか18人揃えた」だけに過ぎないようなチーム状態でこれほどまでのパーフェクトゲームが出来るとは!!

 得点は3点ともサイド攻撃から。しかもサイドアタッカーが独力で仕掛けてぶち込んだものではなく、ラストパスを出す者、それを受けてシュートを撃つ者、良い形でシュートを撃てるように相手DFの的を絞らせないように動く者とチーム内で仕込みに仕込んだ形が結実したゴールだったのには感涙しました。

 ヘグモは「サイドで2対1を作ってクロス上げたところに、しっかりとペナルティーエリアに進入している選手が点を取るという素晴らしい1点目がありました」と石原を褒めていましたが、石原へのポジショニング指導が実ってのゴールですからそりゃ嬉しいでしょうなぁ。

 またこの試合で目に付いたのはゴールへ至る選手たちの動きもさることながら、ボールを失った後の浦和の選手たちの切り替えの早さとボール奪回時の強度の高さ。これが怪我人を山のように出しているヘグモ式トレーニングの生き残りの強さなのかも。走行距離は浦和109.8km、磐田107.6㎞とやや浦和が多い程度ですが、スプリント回数は102回vs60回と大差があり、浦和が蒸し暑い中で「肝心な時だけ滅茶苦茶走っている」様がスタッフに如実に表れています。

 ボールを失った途端に浦和の選手たちは攻守を素早く切り替え、しかも複数人で磐田のボールホルダーへ殺到して磐田得意のカウンターを封殺。また磐田がロングボールでプレスを回避しようとしてもマリウス&佐藤の両CBはそもそもハイボールの競り合いには滅法強いタイプな上に、4-2-3-1への布陣転換が奏功して伊藤&安居がこぼれ玉へ反応しやすい位置にいるので、磐田は全く攻め手がありませんでした。

 磐田はカウンターを仕掛けようにも最後までボールの奪いどころが定まらず、ボールを良い形で奪えずにピッチ上を虚しく徘徊するだけ。25年くらい前は浦和と磐田の立ち位置は逆だったと思うと実に感慨深い完勝劇でした。

 そして3度目のACL優勝という超ビッグタイトルをもたらした偉大な3選手が浦和を去り、代わって伊藤・石原・佐藤の98年組が浦和を背負う時代がいきなり到来した感もある試合でした。

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《選手評等》

・リンセンってこれまで如何せん稼働時間が短かったせいもあって正直あまり評価していなかったのですが、めっちゃ周りを活かせる上に守備も案外頑張れることにびっくり。ボールが来ないことに本人は不満のようですが、チームが点を取るための仕事は真面目にこなしているので監督の評価は高そう。

・一方サンタナはスタメン外れてちょっと焦ってるかなぁ。投入直後に無理目なミドルシュートを二本。でも3点目にはファーで伊藤を助けるポジションを取っていてサンタナらしい献身性が失われたわけではないので、おいおい決定的な仕事をしてくれそう。

・武田はトップ下だと磐田相手ですらちょっと強度不足なので途中からSHに回したのかな?SHだとクロスマシーンみたいな感じになっていましたが、ドリブルでぶち抜くタイプではないからしゃーないか。またプレースキッカーとしてはかなり頼もしいことを再確認。

・磐田のゴール期待値って0.2くらいだろうと思っていたら、なんと0.76もあったとは!しかし13分大畑PKなしよ!からのカウンターで得た決定機で期待値を押し上げただけでそこから全く伸びてない(苦笑)でも前半のゴール期待値は磐田のほうが上ってこの数値はなんか致命的な欠陥があるなw

・この試合の川俣主審は判定基準がめちゃくちゃで非常に難儀。しかもVAR福島氏の仕事っぷりがそれ以上に謎。

・68分浮き球に西川・マリウス・ペイショットが競り合った場面では、ペイシェントがヘディングシュートをした直後に西川のパンチがペイショットの後頭部を直撃する場面がありましたが、PKがないどころかVAR介入もなし。84分マリウスのハンド疑惑がありましたが、マリウスが不自然に手を広げてはおらず、PKになる可能性は低いにも関わらず、なぜかこの場面ではVARが介入して案の定ノーファウル。

・選手紹介Vも各種ポスターもチームの顔的な主力選手がごっそりいなくなったんだから、せめて中断期間で作り直しせんとなあ・・・

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-----リンセン-----
渡邊---武田--ソルバッケン
---安居--伊藤---
大畑-マリウス--佐藤-石原
-----西川-----

(得点)
21分 石原
52分 渡邊
74分 伊藤

(交代)
73分 ソルバッケン→サンタナ
82分 リンセン→エカニット
89分 佐藤→井上
89分 安居→堀内
89分 渡邊→宇賀神

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--ペイショット--ジャメイン--
平川--------松本
---上原--ゴメス---
松原-グラッサ--鈴木-植村
-----川島-----

(交代)
HT 平川→古川
HT グラッサ→森岡
59分 松本→ジョゼ
71分 上原→山田
81分 植村→西久保

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