吹上庵 アミュプラザ鹿児島店@鹿児島中央 ~ 天ぷら板そば
非常に意外なことに鹿児島はかつては蕎麦の一大産地で、今でも西日本では割と蕎麦の生産が盛んなほう。蕎麦処としてのブランドイメージは全くありませんが、鹿児島県内で絶大な支持を受けている蕎麦チェーン店「吹上庵」を訪れてみました。
「吹上庵」は鹿児島県を中心に15店舗を展開しており、訪れたのは鹿児島中央駅に隣接したアミュプラザ鹿児島店。早い時間帯から店は賑わっており、あまり席を詰めてまで客を入れない運営をしていることもあって退店時には外待ちが10数人も。近くには有名ラーメン店も並んでいますが、客入りはこの店が圧倒的。
卓上のメニューを見て「天ぷら板そば(1050円)」を注文。他の客は「かけ」系の注文が目立ち、「ざる」系や「板そば」系は少数派でした。
着席すると急須でお茶が出てきます。卓上に大根の浅漬けが置いてあるのは鹿児島のラーメン屋でもよく見かける光景。卓上には黒ゴマや七味も。
天ぷらはピーマン、さつまいも、海老2本といった構成。海苔を刻まない状態で出すのはちょっとユニーク。
「挽き立て」「打ち立て」「ゆがき立て」がウリなのが吹上庵。その日に使うそば粉を毎朝手打ちそば道場三稜館の石うすで挽いているそうです。板そばの麺は細麺ですがざらつきがあって、極端に喉越し重視の更科そばとも違う面白い食感です。値段から察しが強くように山形の板そばほど量は多くありません。
薬味はネギとわさびだけ。そばつゆにとろろ芋が入っているのもユニーク。
そして吹上庵の最大の特徴はそばつゆがとにかく甘い、とんでもなく甘いこと!!東京の蕎麦屋はありがちな「つゆが辛すぎてちょんとつけるしかない」よりはマシですが、この甘さはさすがに個人的な許容範囲を超えていました。
ざる系や板そばを頼んでいる客が少ないせいか、蕎麦湯は頼まないと出てきませんでした。当然ながら蕎麦湯で割ってもなお甘い。
甘さは好みの問題なのでどうしようもありませんが、近隣のラーメン屋より明らかにコスパが良いのは確か。アミュプラザ地下でダントツでこの店が流行っているのも納得。
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