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2024.08.31

あきなのカレー@川口中青木 ~

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 中央道路沿い、川口市役所第二庁舎の北あたりなので川口駅からはちょっと距離があります。「居酒屋 くにこ」をランチタイムに間借り営業しているカレー屋さんで、営業日も水・木・金・第一土の11:00~13:30と変則的。先客1、後客2。

 店内のメニューを見て「手羽元スパイスカレー(800円)」を注文。大盛無料なので大盛にしてもらいましたが、普通で200g、大盛でも250gと大盛でもそんなに量はありません。

 メニューは「ポークビンダルー」との2本立て。

 店内は縦長カウンター6席と小上がりに4人卓×2。但しカレー店としては小上がりは使っていない感じ。店はお姐さん一人で切り盛りしていますが、屋号の由来がお姐さんの名前なのか、店内にガンガン中森明菜の曲が流れているところから来ているのか不明。一杯一杯雪平鍋で温めながら出していました。

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 「小麦粉不使用、国産肉・国産たまねぎ・米油使用。たまねぎをじっくり炒めて旨みと甘みをひきだし、オリジナルスパイスで香りをプラス。胃もたれしにくくからだにやさしい毎日食べてもあきないカレーを目指しております」というのが店のウリ文句。

 「小麦粉不使用」の価値が正直よく判りませんが、カレーは粘度高め。そして「スパイスカレー」と銘打っているだけあってスパイス効きまくりで、舌を刺激しまくり。但しインド系の方が出すカレーのような変な癖はなく、またカレーの旨味をかき消さない程度に刺激を抑えたバランス感覚が気に入りました。

 そしてカレーの中には手羽元が二本。スプーンだけで簡単に肉がほぐれ、カレーとの相性も文句なし。

 ご飯は雑穀米のようで、ちょっと硬めかつパサついたような食感。「からだにやさしい」ことを考えて雑穀米にしたのかもしれませんが少々苦手。

 付け合わせにはたくあんと千切りにんじんと三つ葉。天敵パクチーでなくて助かりましたが、後2者は彩りを添えてはいるものの、付け合わせとしてはイマイチかなぁ。

 細かい難点はありますが、コスパが良い店なので「ポークビンダルー」で再訪しています。

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2024.08.30

月見牛とじ丼@吉野家

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 吉野家が2024年8月22日から期間限定で発売中の「月見牛とじ丼(688円)」を試食。「月見牛とじ御膳」も同時発売。
 
 「月見牛とじ御膳」は2019年より販売を開始し、2021年にはテイクアウト需要の高まりを受けて「月見牛とじ丼」を販売。2023年こそ鶏卵供給の関係で販売を見送りましたが、今年2年ぶりに復活という経緯を辿っている秋定番の人気商品です。

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 「丼によそったご飯の上に、吉野家秘伝のたれで煮込んだ牛肉を、玉子2個に甘辛い特製すきやきだれを加えて熱々ふわふわの状態でとじて盛り付けたのが『月見牛とじ丼』です。」というのが吉野家のウリ文句。

 2022年販売時のウリ文句と比べると「『牛丼大盛』同量の牛肉」という文言がしれっと外されており、名目価格が80円以上も値上げした上に、牛肉も減らす「ステルス値上げ」の合わせ技じゃないのか疑惑が沸々と。

 また生玉子は割られてない状態で出てくる上に、黄身だけを簡単に分離できる器具は付いてきません。今年のウリ文句では「生玉子がひとつ付いてきますので、お客様のお好みで、卵黄のみ、もしくは、玉子を溶いた状態で追加してお召し上がりください。」とありますが、これも2年前のウリ文句「3個目の玉子はお客様のお好みに溶いた後に『牛とじ』の上にかけるとマイルドな味わいとなり、卵黄のみを『牛とじ』の上にのせると濃い味わいとなります。」のほうが生玉子が味わいへ与える影響がはっきりと記されていて親切。

 溶き玉子に卵を2個使ったこともあって、牛とじは結構ふんわりとした仕上がり。単なる牛丼に慣れていると案外贅沢な気分に。ただ残念ながらたれで煮込んだ牛肉にさらにすきやきのたれを絡ませているので、少々味が濃すぎてしつこいというか甘ったるくてくどいという気がしないでもなく。ゆえに玉子はお月見にせずに、別皿に溶いて牛肉を絡ませながら食べるほうがベターだったかも・・・

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2024.08.29

鶏ささみの親子丼@なか卯

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 「なか卯」で2024年8月21日から期間限定で発売中の「鶏ささみの親子丼」を試食。

 「なか卯の看板商品『親子丼』を高たんぱく・低脂質な鶏ささみでお楽しみいただける期間限定商品です。通常の『親子丼』で使用しているもも肉やむね肉を、脂肪分の少ない鶏ささみのみにすることで、食べ応えはそのままに、さっぱりとお召し上がりいただける商品に仕上げました。 なか卯の鶏ささみは、しっとりと柔らかな食感が特長です。ふわとろ食感がたまらないなか卯の"こだわり卵"と特製の割り下とご一緒に心ゆくまでご堪能ください。」というのがなか卯のウリ文句。

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 丼ものチェーン店の中では「親子丼」に圧倒的な強みを持つなか卯。過去「炭火焼」など鶏肉に変化を加える商品が頻出しており、今回もその系譜です。

 ただ鶏ささみを使っているとはいえ、やや味が濃すぎる割り下に絡まってしまうとウリ文句の言う「さっぱり」という感じはせず、若干薄味といった程度。さらに言えば噛み応えがフツーの親子丼よりいささか柔らかいかな?といった差異しかなく、「炭火焼」のようなはっきりとした違いは出せていないように思えました。

 言い換えれば一般の「親子丼(450円)」より40円高いだけの付加価値はないと思いました。もっともなか卯の親子丼自体出来が非常に良いので、「鶏ささみの親子丼」でもそれなりに満足度高めですが。

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2024.08.28

酒と泪とヘグモ監督とFB本部

 リーグ戦38試合中26試合を消化した時点で勝ち点26(9勝8分9敗:得失点差+5)の13位(2試合未消化)。直近の湘南・京都・札幌・鳥栖との残留争い組との4連戦は勝ち点わずか2に終わり、「J1リーグでの優勝」というFB本部が掲げる短期目標に遠く及ばないどころか、残留争い行きが見え隠れする成績しか残せなかった以上、ヘグモ監督が更迭されるのは仕方ありません。夏の中断期間前までは内容も多くの試合でズタボロでしたし。

 ただ前稿「ヘグモ更迭&スコルジャ再招聘」で記したように、試合内容に改善が見られつつある中での更迭劇だったのには心底驚きました。

 またヘグモの大失敗はヘグモ個人の問題もさることながら、FB本部との思惑のズレに起因する面も相当あったような気がしてなりません。

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 「FB本部との思惑のズレ」を具体的に示したものとして、鳥栖戦の前の会見(8/5)でヘグモが「レッズに来たとき、クラブとして最もやりたかったことが攻撃の発展でした。ですので、スタートから攻撃により時間を割くようにしました」と語ると同時に「私も基本的にどのチームに行ってもまずは守備から始めます。そこで堅固なプラットフォームを作ります。」とも語っていた件が挙げられましょう。とにかくこの会見は衝撃的でした。

 8/27の堀之内SDによる「ファン・サポーターのみなさまへ」という声明文の中で「2024シーズンは、前年度までに構築した強固な守備に、攻撃面での改善を上乗せする」「昨シーズン表現できていた強固な守備と、今シーズン強化された攻撃とを高次元で結びつける」というFB本部の意図が繰り返し述べられています。しかしあの会見から察するに、FB本部の意図の実現過程でヘグモが本来得意とするチーム作りが歪んでしまった気がしてなりません。

 スコルジャは低めの位置に堅固な守備ブロックを築き、「とにかく失点しなければどんな相手でもワンチャンある!」というスタイルでACL優勝を導きましたが、当然ながらボール奪取位置が低いので点が取れずにやたらスコアレスドローが多い。しまいには「PKかカンテの理不尽じゃないと点が入らない」という惨状に陥ってしまいました。

 「クラブとして最もやりたかったこと=攻撃の発展」を実現すべく、ヘグモは「ボール奪取位置が低い」点にメスを入れようとしたのか、基本4-1-2-3の終始前がかりっぽい布陣でハイプレスをかけて高い位置でボールを奪う方向に転じようとしました。ところがこれが大失敗。良い形で高い位置でボールが奪える場面なんて滅多になく、あっさりハイプレスを交わされてスカスカの自陣を蹂躙されて失点の山を築くだけに終わりました。

 シーズンも終盤になろうかという時期になってようやくヘグモもその愚に気づいて、鹿島戦ではまるで昨季に戻ったかのようにリトリート主体の守備に戻り、川崎戦ではハイプレスと守備ブロック形成のバランスすら良くなったように見受けられました。ひょっとしたらヘグモが最初からこれをやっていたらずっとマシな成績が残せたのかもしれない。FB本部が下手にヘグモに注文をつけたのがそもそも失敗だったのかもしれない。そんなモヤモヤが残った状態でヘグモは解任の憂き目にあってしまいました。

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 ただヘグモ個人が監督として相当残念だったのも確か。コロナ禍で予算がなくて「J2オールスターズ」で我慢せざるを得なかったリカ、誰がどう見てもCFが足りないのにCFの補強が遅れ、夏の補強は実質的に皆無だったスコルジャと比べるとヘグモはオフに相当補強してもらったはず。補強が質的に物足りないという意見もありましょうが、質的にも量的に物足りなかったリカやスコルジャよりはずっとマシだったはず。なのに結果はこれ。

 結果が出なかった主因はなんといっても大量の怪我人発生。「戦術的プリオダイゼーションに基づいたトレーニング」が何なのかよく判りませんが、試合での相手との交錯みたいな不運な故障ではなく、トレーニング中にいつの間にか故障していて、しかもなかなか復帰しない選手がやたら目立ちました。大久保や中島のように故障明けの選手を試合に出したらまた故障という例に至っては残念にも程がありましょう。

 ヘグモはチーム作り(特に守備面)が進まない理由に「試合に出るメンバーがコロコロ変わる」ことを上げていましたが、それは自業自得の側面があるのであまり同情できません。そしてそんなヘグモもようやく日本の気候や風土に見合ったトレーニングを会得してきたのか怪我人が激減してきた、その矢先に更迭されるとは・・・

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 そして「2020シーズンのフットボール本部立ち上げ以降、約4年半の間に4度目の監督交代」という大失態を演じたFB本部。2020年大槻監督続投という判断自体が謎で、そこからずっとボタンを掛け違いつづけ、2023シーズンにスコルジャまさかの退任というアクシデントも重なって失態に次ぐ失態の連続。今季は西野TDのトンズラという不測過ぎる事態も重なって浦和名物の迷走はまだまだ止みそうにありません。

 「2024シーズンは、前年度までに構築した強固な守備に、攻撃面での改善を上乗せする」仕事をスコルジャが出来るのかどうか。単に2023シーズンの好成績を評価して「スコルジャが戻れそう」という話に飛びついただけではないのか?? 浦和FB本部がやることだけに些かどころか、非常に心配です。

 好々爺然としていて、会見では正直すぎるくらい喋ってしまうヘグモ。女子チームも気にかけてくれたヘグモ。負けても審判や選手など他者に責任転嫁しなかったヘグモ。浦和での挑戦は大失敗に終わってしまいましたが、人柄は極めて良さそうな方だけに今後の成功をお祈り申し上げます。

 でも「いけすかねえ野郎だが、あいつの言うことちゃんと聞いてたら勝つんだよ!!!」という監督であって欲しいんだよなぁ、正直・・・

 

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ヘグモ更迭&スコルジャ再招聘

 昨日(8/27)の朝

・8/26にヘグモ監督との契約を解除
・スコルジャ氏が新監督に就任することで合意
・就労ビザ発給等の諸手続きが完了してスコルジャが監督に就任するまで池田伸康コーチが暫定監督に就任

という驚天動地のニュース3点セットが公表されました。

 当日は早朝から出かけていて全くネットを見ていなかったので、夕方帰宅してこのニュースに接して腰を抜かした口でしたが、朝から五月雨的に流れてくるこれらのニュースにリアルタイムで接していた方はさぞかしメンタル的な混乱は避けられなかったでしょうなあ。午前中仕事も勉強も家事も全く手につかなかったかもしれません。まだ夏休みなのを口実に怒りのあまり昼飲みに繰り出した方もいたかもしれません。それくらい衝撃的なニュースでした。

 「ショルツや酒井の移籍で得たはずの大金を夏の移籍期間でほとんど使わなかったのは監督の違約金に充てるつもりだからじゃね?」という赤者の与太話がまさか現実のものになるとはなあ・・・

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 ヘグモの更迭自体は特に不思議ではありません。同日堀之内SDから発せられた「ファン・サポーターのみなさまへ」という作文の言い回しを借りれば、「昨季を超える成績、具体的にはJ1リーグでの優勝」という短期的な目標、「単年度に止まらず常に優勝を狙えるポジションに位置し続けるチーム作り」という中期的な目標から結果も試合内容も大きく下ぶれしている以上、更迭という結論に至ったこと自体はなんら不思議ではありません。

 ただ更迭のタイミングが不可解すぎました。散々な結果&試合内容のしょっぱさでヘグモ更迭を決断したのが湘南・京都・札幌の残留争い組3連戦で勝ち点たった1に終わった、特にぶっちぎり最下位の札幌にホームで大量失点を喫して負けた直後であればそれなりに納得が行きます。札幌戦後に夏の中断期間があったので、そこで新監督を招聘してチーム再建を図るには絶好のタイミングでしたし。

 ところがそのタイミングでFB本部はヘグモ更迭を見送り。しかも中断期間明け後の残留争い組=鳥栖戦にも勝てずにいよいよ残留争いへの転落が現実味を帯びだしてヘグモも色々と思うところがあったのか、遅まきながら守備のテコ入れに乗り出して鹿島戦、そして前半限りで中止となった川崎戦でその成果が見え始めました。

 シーズンも終盤になってようやく昨年からの継続が感じられるだけでなく、昨年できなかったことを徐々に解消しつつある試合、昨年からの積み上げを感じられるような試合が見られるようになるとは、とヘグモ続投をなんとか前向きに捉えていた矢先での唐突の更迭劇なのでもう訳が分かりません。

 状況証拠を突き合わせると、ヘグモのあんまりな試合内容&結果を受けてFB本部は早々に新監督探しに動いていて、その過程でスコルジャが戻れそうだという話が舞い込み、スコルジャのゴーサインが出るのを待っていたら中断期間が過ぎてこんな中途半端な時期での決断になったのでしょう。

 昨季とは真逆なことにチャレンジし続けたヘグモの最後の仕事は結果的に「昨年からの連続性を再現すること」になってしまったとはなあ。これならスコルジャも多少はやりやすかろうに(苦笑)。

 スコルジャは昨季「仕事ではなく家族を優先」するためにたった1年で浦和を去りました。「家庭の事情」というのは本当の理由を明らかにしたくない際に良く用いられるタームですが、スコルジャは「シーズンが終わったところで、数ヵ月は家族と共に過ごしたいと思っています。数ヵ月が5ヵ月なのか6ヵ月なのかはまだ分かりませんが、それが終わったところで、もう一度仕事をしたいと思っています」とまで語っていたので、巷で噂されるポーランド代表監督等具体的なオファーを受けて退任したわけではなさそうで、実際そうした動きはありませんでした。ただ「家庭の事情」が一年足らずの間に解消したのかどうか。またしても不可解な形で浦和を去ることになりはしないか、些か心配です。

 スコルジャはACL優勝というビッグタイトルをもたらしただけでなく、超過密日程の中でリーグ戦でも4位とACL出場圏まであと一歩のところに迫るなど、これ以上ケチのつけようがない結果を残しました。ただ「短い準備期間でのACL優勝」という極めて困難なタスクを前にとにかく守備が最優先で攻撃に見るべきものがない、「PKか理不尽じゃないと点が取れない」と揶揄される状態でシーズンを終えたのも確か。

 攻撃に見るべきものがなかったのは、そこに手をつけたくても超季過密日程でまとまった練習時間が取れなかったせいなのか、それともスコルジャの手腕はもともとそこに限界があるからなのか。今季の残り試合、そして来季も昨季よりは日程は余裕がありそうなので、スコルジャの真価が問われます。幸いスコルジャが全然できなかったビルドアップだけはヘグモが劇的に改善してくれたので、それを上手く活かしてくれるといいのですが。

※残念なヘグモ、残念なFB本部についての感想は別稿にて。

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2024.08.27

贅沢カレーかつ丼@富士そば

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 富士そば川口店に貼り出された「贅沢カレーかつ丼(1080円)」のポスターが気になったので早速試食。

 なお川口店は「かつ丼」と「贅沢かつ丼」は併売しているものの、なぜか贅沢ではない「カレーかつ丼」は見当たりませんでした。また「贅沢カレーかつ丼」が販売されている店は限られているようです。食券を渡して番号で呼ばれるまでしばし待機。

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 「三元豚を使い、普通のかつ丼よりも大きく!贅沢に仕上げた特別なかつ丼です。」というのが富士そばのウリ文句で確かにかつがでかい!!! そしてなぜか蕎麦つゆ付きで登場。

 「贅沢カレーかつ丼」はカツカレーではなく、カツ丼にカレーをかけたものなのでかつの下にカレーはかかっていません。玉子とじになったかつのサクサク感が失われる代わりにスプーンで簡単に押し切れるくらい柔らかく仕上がっています。ただカレーをかけることを意識して通常のカツ丼ほどつゆをかけてないせいか、かつ自体ば割と薄味。カレーと喧嘩しない代わりにカレーなしでカツだけでご飯を食べるのはちょい物足りないかな。

 カレーはかなり粘度高め。カレー南蛮向けの和風出汁を効かせた蕎麦屋らしいカレーではなく、昭和から続く古典的なレトルトカレーに近い感じでしょうか。辛さは控えめで旨味で押すタイプで、いかにも蕎麦のサイドメニューとしてのミニカレーに最適化されたようなカレーですが、嬉しいことにジャガイモが原型をとどめている他、肉片もわずかに。

 蕎麦付きのセットメニューにしなくても十分お腹一杯になり、クォリティーも悪くはありませんが、もはや富士そばで食べる値段ではなくなっているので再食はないかと。

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2024.08.26

ネギだく塩ポン酢つけから定食@からやま

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 2024年8月23日から期間限定発売中の「ネギだく塩ポン酢つけから定食(979円)」を試食。

 「すっきりとした辛さの黒胡椒からあげに、シャキシャキとした食感の白髪ネギと青ネギを豪快にどっさりのせます。4種類の柑橘果汁で風味豊かな塩ポン酢に、ネギだくのからあげをくぐらせれば爽やかさと味わいの深さがクセになり、白米が恋しくなる定食に仕立てました。」というのがからやまのウリ文句。

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 黒胡椒からあげ4個に塩ポン酢をいきなりぶっかけずに別皿で添えた辺りは実に気が利いています。

 ただ「シャキシャキとした食感の白髪ネギと青ネギ」だけでなく、レタスや千切りキャベツもどっさり乗っているのには意表を突かれました。まるでG系ラーメンのもやしのように、ある程度野菜を片付けないと肝心のからあげが食べづらいくらいの野菜の盛り加減。からあげに野菜を絡めてさっぱり感を出すというレベルを量的に完全に超えています。

 しかも野菜単体だと塩ポン酢との相性は良いとは言い難いので、卓上のドレッシングのお世話に。

 とはいえ、肝心の「黒胡椒からあげ」の出来は秀逸。からあげの下味だけでも十分ご飯のおかずになりますが、そのままではパリパリすぎる食感が災いしてご飯が食べづらいので、ちょっと湿り気を与えるくらいの気持ちで塩ポン酢をちょんづけすると、黒胡椒が織りなすピリピリ感と相まって実に良い感じに。

 なぜかレモンもひとかけら付いてきますが、4個あるからあげの一個だけにレモンを絞って味変要員に。

 野菜が多すぎるのは作り手によるブレでしょうが、それ以外は大満足の一品でした。

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2024.08.25

海峡の湯@下風呂温泉

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 マグロ漁で有名な下北半島大間も近い下風呂温泉。そこで長年愛された公共の湯「大湯」「新湯」の老朽化に伴い、2020年12月に「旧長谷旅館」の跡地に新たに誕生したのが「海峡の湯」。今までの2つの公衆浴場の源泉「大湯1号泉」と「新湯」に、旧長谷旅館で使われていた「大湯2号泉」の3つの異なる源泉のお湯が一度に楽しめるのがウリのようです。

 目の前に津軽海峡が一望!!と言いたいところですが、実際は漁港のコンクリ広場がでーーんと広がっていて眺望は今一つ。

 青森ヒバをふんだんに使用したヒバ造りの浴室は窓際左に長方形の新湯、右に長方形の大湯、手前に正方形の熱湯を配置。熱湯は熱すぎて地元の方ですら誰も入っていませんでしたが、新湯&大湯でもかなり熱いほう。源泉が高温な上にかけ流しなので仕方ないのかもしれませんが・・・

 また浴室内の案内では大湯1号、2号は白濁、新湯は透明に近いと書かれていましたが、湯舟を見ると新湯のほうが明らかに湯の華がはっきりと浮かんでいて、なんだか要領を得ませんでした。

 さらにサウナ室の奥には水風呂と「井上靖ゆかりの湯」がありましたが、これだけなぜか極端にぬるくて謎でした。

 カランは壁沿いコの字型に10個。シャンプー等はなし。

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 1階に休憩スペースあり。Wi-Fiも完備。2階は休憩室ではなくて観光案内に近く、座れるところはほとんどありませんでした。エアコンも1階しか入れてませんでしたし。

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 湯上りには場所を変えて「みそ貝焼き定食」に舌鼓。卵とじにして食べるのには意表を突かれました。

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【温 泉 名】下風呂温泉
【施 設 名】海峡の湯
【入浴料金】450円 
【交通手段】下北交通バス佐井線「下風呂温泉」バス停すぐそば
【源 泉 名】①大湯1号泉 ②大湯2号泉 ③新湯1号泉、新湯2号泉、新湯3号泉及び新湯4号泉(混合泉)、
【泉  質】①酸性・含鉄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
      ②酸性・含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
      ③含硫黄-ナトリウム-塩化物泉
【泉  温】①63.1℃
      ②58.7℃
      ③78.8℃

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【備忘録】24年第28節:浦和 1-0 川崎(試合中止)

 断続的な豪雨によるピッチコンディションの悪化=選手の負傷リスク回避のため、前半終了時点で試合中止。前半のスコアはなかったものされるのかどうか判りませんが、良い内容だったので備忘録を残しておきます。

《スタメン》

 浦和は出場停止明けの西川が牲川に代わってスタメンに復帰しただけ。前節前半に負傷した大久保は大事には至らなかった模様。またサブに二田が戻ってサンタナがベンチ外になったのが目を惹きました。

 川崎は出場停止の高井に代わって車屋がスタメン入りした他、GKが前節謎のベンチ外だったソンリョンがスタメンに復帰。ジェジエウと丸山が故障中な上に今夏に大南がベルギーのクラブへ移籍したので、赤者に大人気の車屋がCB起用された模様。

 前回対戦時はCFゴミスのポストプレーに随分やられた記憶がありますが、ゴミスが試合に出ていたのはそれからひと月くらいで、6月下旬くらいからほとんどベンチ入りもなし。何だったんだ、あれは???

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《試合展開》

 立ち上がりの浦和は圧巻。2分前ハメが効いて大島の緩い横パスを関根がカット。そのままシュートに持ち込みましたが、川崎両CBがシュートコースを狭めたこともあってか関根のシュートは緩い上にGKの正面。4分にも前ハメからハーフライン付近でボール奪取に成功。リンセンのスルーパス→大久保の決定機を作りましたが、シュートはポスト直撃。

 鹿島戦は引いて半ば相手にボールを持たせる形になりましたが、この試合は一転して積極的に前へ出る格好に。10分には川崎を自陣に押し込んだ状態から関根スルーパス→左サイドから渡邊クロスが川崎DFに当たってフリーの石原の前に転がったものの、石原のシュートは大島が辛うじてブロック。

 序盤良いところがない川崎は19分に素早いリスタートからマルシーニョに決定機があったくらい。しかしそこは西川がセーブ。すると23分石原のクロス→リンセンヘッドですらせた格好になってファーへ抜け、大畑折り返しを中で渡邊が合わせて浦和先制。

 先制した浦和はいきなりペースダウンしてその後は川崎がボールを握って浦和を自陣に押し込みがちに。

 しかも30分くらいから雨が激しくなって埼スタには珍しくピッチに水が浮く感じに。マリウスのバックパスが途中で止まったり、完全に崩されかけた場面で水たまりが実質的に守備をしていたりと、事故になる要素満載になりましたが、なんとか無失点で前半終了。

 ハーフタイムで一度は20分遅れの20時20分試合開始と発表されましたが、それからさほど間を置かずに試合中止の決定が下されました。

 現場では中止の理由はよく判りませんでしたが、試合後に公表された浦和社長の声明によると「中止の判断をさせていただいた時点において雷の発生は確認されておりませんでしたが、激しい雨が断続的に降り続いていたことによりピッチに水が溜まるなどしていたため、選手の負傷リスクが極めて高く、両クラブの選手のコンディションを守るためにこうした判断をいたしました。」とのこと。

 日程スカスカの浦和はともかく、今後ACLE参戦&ルヴァン杯も残っていることに伴う過密日程が控える川崎にとって試合中止はおいそれとは受け入れがたい話だったとは思いますが、怪我人を出しては元も子もないのでやむを得なかったのでしょう。

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《短感》

 この試合のすべてがなかったことになるかもしれませんが、とにかく先制点を取るまでの浦和の出来は圧巻でした。間違いなく今季最高レベル。シーズンも終盤になってようやく昨年からの継続が感じられるだけでなく、昨年できなかったことを徐々に解消しつつある試合、昨年からの積み上げを感じられるような試合が見られるようになるとは!!言い換えれば、なんかいろんな意味でヘグモへの期初のオーダーが間違っていて時間を無駄にしたのかもしれんなあ・・・

 ヘグモがゾーンディフェンスの再建に成功しつつあるだけで大したもの。怪我人が戻ってある程度スタメンが固定できるようになれば守備は立て直せるとヘグモは幾度も語っていましたが、どうもそれは強弁でもなんでもなかった模様。

 それに加えて川崎くらいの前プレ強度なら難なく交わしてビルドアップできるとか、ボール奪取位置が高くなったとか、複数人でちゃんと敵陣を崩して点取れるといった辺りは明らかに昨年からの進歩と言っていいでしょう。

 前述のようにリトリート守備主体だった鹿島戦とは一転してこの試合は積極的に前からのボール奪取を狙いに行ったのが光りました。川崎って敵陣に押し込んでからの崩しこそ一日の長がありますが、最終ラインからのビルドアップはそんなに巧くはないのに目を付けたのかも。

 あとは圧巻だった前半の前半の出来をどのくらい長く続けられるかどうか。思った以上に飛ばし気味に試合に入っていましたが、試合の入りが糞過ぎるケースが多い今季にしてはとにかく珍しいものを見たような。試合2日前に突然オフを取って「超回復およびエネルギーを貯め」たのが奏功したようで、浦和の選手たちの動きはとにかく見違えるようにキレキレでした。ヘグモなりに日本の夏の過ごしたかを会得しつつあるのかも。

 川崎が過密日程すぎて代替試合開催日は極めて限られていると思いますが、願わくば渡邊のゴールがなかったことにされないよう、1-0で後半頭からの試合開始にしてほしいものです。

-----リンセン-----
関根---渡邊--大久保
---安居--グスタフ---
大畑-マリウス--井上-石原
-----西川-----

(得点)
23分 渡邊

-----山田-----
マルシ-ニョ--脇坂---家長
---大島--橘田---
三浦-車屋--佐々木-際
-----ソンリョン-----

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2024.08.24

ますたにラーメン 室町店@新日本橋 ~ ラーメン

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 総武線新日本橋駅を出て中央通りを北へ。神田駅南口からも至近距離。言うまでもなく「京都銀閣寺 ますたにラーメン 日本橋本店」の支店です。ほぼ2年ぶりの再訪。先客3、後客1。
 
 店外の券売機で基本の「ラーメン(880円)」を注文。前回往訪時より30円値上がり。食券を渡すと麺の固さ・背脂の量・辛味の量を聞かれたので「麺硬め」のみ指定。また無料サービスのご飯の要否も聞かれたので「半盛」でお願いしました。ご飯は大盛、並盛、半盛、小盛から指定できます。

 メニューは他に九条ネギ+ラーメン、チャーシュー麺、辛みそラーメン、つけそば、肉つけそば、さらに夏季限定の冷やしらーめん等。

 店内は厨房前に横長カウンター7席、壁に向かったカウンター7席。さらに店奥にもカウンター席がある模様。卓上には醤油、ラー油、ラーメンタレ、ブラックペッパー、ホワイトペッパー、酢、にんにく、特製一味。

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 店のウンチクには「当店のスープは三層のスープになっており、上層は甘味がありマイルド、中層はさっぱり醤油味、最後にピリっと辛いアクセントがあります」とあり、昔はその味の変化が楽しめたような記憶がありますが、もうすっかりその辺はアバウトというかあいまいになってしまった模様。細かい背脂が目立つ見た目と違って味わいはあまり脂っぽくありません。前回は脂がちょっと劣化しちゃったような臭いが気になりましたが、今回は全くそんな感じはせず。
 
 背脂層&さっぱり目の鶏がらベース醤油味のままだと少々物足りないので、卓上にあるペースト状の特製一味を投入。昔はデフォルトでも底の辛味がそれなりに効いていたような気が・・・

 麺は中細ストレート麺。心持ち口当たりがわずかにざらざらしています。硬めで注文したはずですが、せいぜい並堅程度。でもスープとの相性を考えればこんなものでしょうか。

 具はペラペラのチャーシューが数枚と多めの刻みネギ、メンマ。具が多い訳ではなく、スープもご飯を欲するタイプではないのに無料サービスのご飯の量が案外多いのは相変わらずで、半盛でも小さめのお茶碗一杯で出てきます。なお店お勧めの「九条ネギ+ラーメン」と通常の「ラーメン」の違いは判然とせず。単にネギの量の違いなのかどうか?

 神田駅周辺ならともかく、室町界隈は近在のサラリーマンが気軽に昼飯に使えるラーメン屋が意外に少なく、本格的なラーメン好きはさておき、「さくっと飯でも食って帰るか?」といった程度のニーズを捉えるには十分なクォリティーを維持していて長続きしているのも道理。

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2024.08.23

いっとうや CoCoLo新潟店@新潟 ~ かさね醤油

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 高架化工事が終わってリニューアルオープンした「CoCoLo新潟店」内。本店は新潟駅の南、紫竹山ICの近くにあるようですが未訪。

 11時の開店10分前に到着したところ先客ゼロでしたが、その後ゾロゾロと10人ほど行列が出来たのを見て少しだけ早めに開店。退店時にはほぼ満席になりましたが、外待ちは出来ず。

 店外のタッチパネル式券売機で「かさね醤油(950円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは他にしょうが醤油、つけめん、辛つけめんなど。

 店内は横長カウンター5+5席と2人卓×6。卓上には生しょうゆ、ブラックペッパー、ラー油、酢。紙おしぼりサービスあり。

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 若干とろみがかったスープは店の案内によれば「うるめいわし、鰹、サバ、昆布など魚介系ダシの醤油」に「豚骨(鶏ガラなども入っています)を重ねた」とのこと。端的に言えば節系の味が強めに出たふた昔前の「またお前か」みたいな動物魚介です。ただ食後に腹にずっしりとは来ない辺りが気に入りました。

 麺は並太ストレートタイプ。つるつるした口当たりで心持ち柔らかめの茹で上がり。もうちょっと堅茹でのほうが好みですが、スープとの相性や絡み具合は悪くありません。

 そして横長の豚バラチャーシューがゴロン。長いだけでなく厚みも結構あって、しかも適度に脂が差し、かつ程よい煮込み加減。これがこの店の人気の源なのかな?

 やたら幅広のメンマが二つ。これまたしっかり煮込まれていて、やや甘めの味付けで筋っぽさ皆無。他に刻みネギ、海苔。

 新潟ローカル色はありませんが、地元の方に人気があるのは十分納得できる一杯でした。

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2024.08.22

おろしつけカツ定食@かつや

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 「かつや」が2024年8月16日から期間限定で発売中の「おろしつけカツ定食(979円)」を試食。

 「おろしつけカツ定食」は「揚げあがったときにサクサク食感を生み出す『剣立ち』を重視し、パン粉にするパンもかつや専用に原料を厳選。粒子の大きさにもこだわった、究極の生パン粉を使用しているロースカツとチキンカツ、アジフライをかつおの風味が効いた特製のつけ汁と大根おろしにくぐらせれば、がっつりとした食べ応えにさっぱりとした食べ心地が食欲を刺激する定食です。」というのがかつやのウリ文句。

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 こういうのを求めてたんだよな、こういうの!!! かつやの難点って、往々にして合い盛り系定食でやらかしがちなのですが、やたらソースやらタレやらをカツにジャバジャバかけがちなこと。往々にして皿がソースやタレで溢れかえって、そのソースらがかかってはいけないはずのカツないしフライをキャベツの上に退避させざるを得ないこともしばしば。当然ながらカツのサクサク感もへったくれもありません。

 やっとかつやもその愚かしさに気づいてくれたようで、ついにつけ汁別添えタイプが登場。これならカツやフライの味がいたずらに濃くならず、サクサク感も失われません。それだけで今回は十分合格点。

 ただ「かつおの風味が効いた特製のつけ汁」はアジフライとの相性こそまずまずなものの、やや甘いきらいがあってロースカツやチキンカツとの相性はやや疑問。正直ロースカツ&チキンカツはなくても良いので、アジフライ2枚のほうが満足度は高いと思いましたが、かつやってどうしても動物系のカツをつけたがるんだよなぁ・・・それもかつやの宿痾と諦めるしかないのか・・・

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2024.08.21

王子ラーメン@王子神谷 ~ とんこつ

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 東京メトロ南北線王子神谷駅を南へ出て、王子消防署前交差点を東へ進んで、サミットストアの向かい辺り。結構な人気店のようで、11時半の開店7分前に到着したところ先客4、後続1。少し早めに開店しましたが程なく満席になって、退店時には外待ち5。いかにも近所で働いている風の方々がわらわらやってきます。

 券売機はなく卓上のメニューを見て先頭の「とんこつ(900円)」を注文。普通盛1玉(110g)、中盛1.5玉(165g)、大盛2玉(220g)同料金なので大盛でお願いしました。後払い。

 メニューは他に和風限定醤油、とんこつつけ麺、和風つけ麺、とんこつ油そば、担々麺等。

 店内は横長カウンター4席と4人卓×2、2人卓×1、1人卓×1。さして広くもない店に目一杯座席を詰め込んだ感じ。卓上にはブラックペッパー、一味、おろしニンニク、酢、ラーメンダレ。

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 若干とろみがかったスープは非常に古典的な東京とんこつ醤油で懐かしさムンムン。豚骨の旨味はしっかり出ていますが結構脂も多くて食後は胃にずっしり来ます。またかなり味が濃くて飲み進むのはきつく、正直ご飯が欲しくなるレベル。

 麺は玉川食品製の中太緩い縮れ入り。つるつるした口当たり&もっちりした歯応えが楽しく、濃厚スープに全く負けていません。

 煮卵はこれまた濃いめの煮込み加減。他にバラ肉チャーシュー、メンマ、海苔、刻みネギ。

 スープを考えると麺増量サービスではなく、半ライス無料サービスのほうが正直嬉しいのですが、現状でも「そこそこの値段でそこそこ美味くてとりあえずお腹一杯になる」という意味でのコスパが良い店なので人気があるのでしょう。

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2024.08.20

くらうん@川口元郷 ~ まぜそば

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 埼玉高速鉄道川口元郷駅の南東、エルザタワーの南、元郷2丁目交差点角に立地。先客、後客ともゼロ。

 屋号に「まぜらー」を冠している通りまぜそば推しの店で、店内の券売機ボタンは「まぜそば・150g(900円)」でしたが、まぜそばで150gはちょっと少ないかな?と思って「まぜそば・200g(1000円)」を購入。なお300gだと1200円。

 食券を渡したところ「ニンニク入れますか?」と聞かれたので「あり」で願いしました。

 メニューは他に醤油らーめんと夏季限定のとり塩らーめん。

 店はL字型カウンター4席のみ。席間がパーティションで仕切られていて、しかもカーテン越しに配膳と一蘭みたいな方式を採用。卓上にはブラックペッパー、酢、辛味調味料。「どんぶり高さ調整台」という丸い板が置いてあって、個人的にはカウンターがちょっと低いので遠慮なく調整台を使わせていただきました。

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 麺は平打ちっぽい中太の縮れ&と捻じれ入り。そして麺の周りに薄切りチャーシュー、フライドオニオン、温泉玉子、刻み青ネギ、穂先メンマ、そして背脂ニンニクのような何かトッピング。

 ひとしきりまぜまぜしてから食べ進みましたが、タレが温泉玉子と一体となって麺に絡みまくるせいか、まぜそばでもかなり水気が少ないほう。絶えずどろっとした何かと共にもちもちっと噛み応えの強い麺を味わうことになります。

 魚粉やニンニク、そして醤油ダレの効いたまぜそばに慣れてしまったせいか、ここはよく言えば優しい味、悪く言えば少々物足りない気が。温泉玉子効果なのか、多少パンチがあるカルボナーラっぽい味といったところでしょうか。でも卓上の味変アイテムは少ないんだよなぁ・・・

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2024.08.19

ヒズミ@板橋本町 ~ 塩ラーメン

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 都営三田線板橋本町駅から環七通りを東へ。環七板橋本町交差点角にあるラーメン屋「香味屋」の奥。先客、、後客ともゼロ。

 店外の券売機ボタン先頭の「塩ラーメン(800円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは「醤油ラーメン」との基本二本立てですが、往訪時は「冷やし中華」をやっていました。その代わりなのか「だしそば」には売り切れのランプが点灯。

 店内は縦長カウンター8席のみ。卓上にはホワイトペッパーのみ。客席へ向けて冷風を送り出すダクトが二本伸びています。水セルフ。店は店主一人で切り盛り。

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 透明感のある塩ラーメンらしいルックスで登場。そしてそのルックス通りの優しくあっさりした、雑味のない味わいでいて鶏出汁の旨味はしっかり。塩だれが妙に自己主張しないことも手伝ってついついぐいぐい飲み進んでしまいました。なお店内には煮干しの香りが漂っていますが、少なくともこの「塩ラーメン」とは関係なさげ。

 麺は中細ストレートタイプでいてつるつるした口当たり。噛み応えはそこそこしっかりしていて、スープの絡み具合も相性も良好。

 チャーシューは小さいながらも程よい煮込み加減で気に入りました。他に刻み青ネギ、海苔。

 いかにも値段を抑えるために具を減らした感は否めませんが、いたずらに凝りまくってバカ高くなってしまうよりは遥かにマシ。こういうシンプルな一杯こそ至高。

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2024.08.18

【DAZN観戦記】24年第27節:鹿島 0-0 浦和 ~ 遅まきながらチーム再建に着手か

 残念ながら5試合連続勝ちなしという結果に終わってしまいましたが、低レベルの団子レースながらも優勝争いしている鹿島相手に勝ち点1ならJ1残留に向けて前進したといえましょう。湘南戦や札幌戦のような馬鹿げた試合からついにヘグモも足を洗って締まった試合ができるようになっただけ格段にマシ。

《スタメン》

 浦和は出場停止のGK西川に代わって牲川をスタメンに起用したのはともかく、二田に代わって故障明けのリンセンをスタメンに抜擢したのはやや意外でした。

 試合前の会見でヘグモは「チアゴもフルでトレーニングできていますので、メンバー入りできる状況です。ブライアンも同じです。」と語っていたのでどちらかがベンチ入りするだろうとは思っていましたが、故障明けのリンセンをいきなりスタメンで使うとは!!

 リンセンとサンタナが戻ってきたので二田と本間がベンチ外に。二田はともかく本間はコンディションを上げる途上で前節全く良いところなしで終わったのでベンチ外はやむを得ないでしょう。というかCFやWGは今夏の補強の最重要ポイントではないだろうという気も・・・

 また前節大失態を犯した井上は引き続きスタメン。

 鹿島は知念→三竿、仲間→樋口とスタメン2枚入れ替え。知念はどうも小破した模様。加入したばかりの田川がいきなりベンチ入り。

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《試合展開》

 浦和の布陣は前節同様はっきりした4-2-3-1。鹿島は立ち上がりから厳しく前プレを仕掛けてきて浦和はビルドアップに四苦八苦した挙句に自陣に押し込まれ続ける苦しい時間帯が続きましたが、8分カウンターで大畑のクロスから良い形を作ったのを契機に、徐々にカウンターに勝機を見出す格好に。

 16分鹿島FKからのカウンターで大久保が長い距離を持ち運んでグスタフソンスルーパス→関根の決定機を作りましたが、シュートコースが併走するDFに制限されたこともあってか、ここはGK早川が難なくセーブ。

 時間の経過と共に明らかになっていったのは、この試合で浦和ははっきりと守備から試合に入ったこと。鹿島の素早い攻守の切り替え&厳しいプレスにあってビルドアップはままならないと見ると、まるでボールを捨てるかのようにロングボールを多用。当然ながら鹿島に拾われて鹿島得意のサイドからの攻撃を浴びてしまいましたが、そこは割り切って中央で弾き返し続けました。

 また鹿島の攻撃の常套手段=ロングボール攻撃に対しては陣形をコンパクトに保ってセカンドボールを拾うことで対応。さらに高い位置にいる濃野へのサイドチェンジに対しては関根が下がって5バック気味になって対応していました。その結果鹿島のチャンスらしいチャンスは39分仲間→師岡のシュートくらいで、それも牲川の正面へ。

 浦和の攻撃は低い位置でのボール奪取からのカウンター一本鎗になってしまいましたが、これが案外効果的。34分安居が長い距離を独力で運んで渡邊がシュートを放つもバーを直撃。45+1分にも大久保のパスカットからのカウンターから決定機を作りましたが、渡邊のシュートは枠を捉えきれず。

 鹿島は浦和のカウンター攻撃に手を焼いて三竿や柴崎が後方からのファウルや単なるラフプレーを連発していましたが、これらに対して御厨主審がイエローを出さないどころか往々にしてファウルすら取らないのには難儀でした。特に41分に大久保に対する柴崎のファウルは悪質極まりなく、一発レッドでも不思議はないレベルだと思いましたがイエローすら出ないのにはホトホト参りました。

 ヘグモは傷んだ大久保に代えて後半頭から中島を投入して、中島トップ下&渡邊右SHへ。そして53分またしてもカウンターから石原アーリークロス→リンセンゴールが決まったかと思いきや、アーリークロスを渡邊がわずかに触れたところでリンセンがオフサイドになっていてゴールならず。

 逆に60分グスタフソンがプレスバックしてきた名古に絡まれてのボールロストからカウンターを食らい、独走した鈴木とGK牲川が一対一になりましたが、牲川がしっかり股を閉めてセーブ。さらに64分大畑が鈴木になぎ倒されたことに始まる波状攻撃を食らってしまいましたが、名古のシュートはわずかに枠外。

 浦和は61分にリンセンに代えて松尾を投入し、73分素早いリスタートから中島のシュートのこぼれ玉を拾った安居が決定機を掴みましたがGKが好セーブ。それで得たCKからニアへマリウスがすらせて井上シュートはバーを直撃!!

 しかし浦和の攻勢はここまでで、その後はほぼ一方的な鹿島ペースに。81分バイタルエリアでのグスタフソンの軽いプレー連発が響いて鈴木のボールキープから→柴崎スルーパス→仲間でゴールを許したかと思われましたが、オフサイドの判定に救われました。DAZNの映像では手前に大畑が残っているように見えましたが、VARでは見え方が違うのでしょう。

 浦和は渡邊→長沼、グスタフソン→武田、関根→サンタナと選手を代えるもどれ一つとして機能せず、ATには鈴木が独力でボックス内突入、試合終了間際のパワープレーで左サイドから鈴木クロス→植田ヘッドと危ない場面がありましたが、いずれも牲川の正面を突いてスコアレスドローで試合終了。

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《総評》

 いよいよACL圏入りよりもJ1残留のほうが遥かに現実的な課題になりだしたせいか、ヘグモはよく言えば確実に勝ち点を取る方向に転じた、悪く言えばいろいろと諦めたのかもしれません。エンタメ性は抜群だが勝ち点は伸びない時期から、くそつまらない上に勝ち点も取れない時期を経て、とうとうエンタメ性は乏しいが着実に勝ち点を取る方向に転じたといっても良いかもしれません。

 残念ながら結果は前回対戦時と同じ引き分けに終わってしまいましたが、前回は前半全く良いところなくボコボコにされたのを終盤投入の武田の大活躍でなんとかドローに持ち込んだだけだったのに対し、この試合は正真正銘のがっぷり四つでの引き分けなので内容には大差があります。ヘグモが鹿島の手口をしっかり研究し、対策を取った成果が表れたといってもいいでしょう。

 「ボール保持にはそんなに強味がない鹿島に対して浦和がパス数で劣っている」というスタッツに象徴されるようにこの試合で浦和はボールを捨てているように見える場面が多かったのには驚かされました。もっとも町田や福岡のように完全にボールを捨てる訳ではなく、鹿島の前プレが緩い場合はボールを持って休むので試合終了時のボール保持率はほぼイーブン。

 そして鹿島得意のサイド攻撃に対しては守備が計算できる大久保と関根をSHに配して対抗。そして低い位置でボールを奪ってカウンターへ。この作戦は見事にハマり、ヘグモが「前半は戦術的にほぼ完璧でした。相手に全くチャンスをつくらせず、こちらはチャンスをつくりました」という試合展開になりました。

 残念ながら優勢だった前半のうちに先制できなかったものの、鹿島は如何せんほぼスタメン固定で闘い続けている(=盛夏の試合なのに2人しか選手を代えていないところを見ると、控えとの実力差がでかいのかも)ので、鹿島の終盤の失速に乗じれば浦和は十分勝ち目あり!!と個人的には考えていましたが、意外にも終盤失速したのは浦和のほう。

 ヘグモの弁によれば「最後は少し疲れも見られ、特に怪我で離脱していた選手たちにそれが見られました。」とのこと。「怪我で離脱していた選手」って前目は渡邊以外全員なので誰のことなのか全く判らないのですが(苦笑)。グスタフソンに至っては後半のボールロストや軽い守備を見ると単に暑さにやられているような気がしないでもなく。また選手交代もほとんど機能せず、松尾がプレスバックで頑張っていたのが目立ったくらい。

 残念ながら5試合連続勝ちなしという結果に終わってしまいましたが、低レベルの団子レースながらも優勝争いしている鹿島相手に勝ち点1ならJ1残留に向けて前進したといえましょう。湘南戦や札幌戦のような馬鹿げた試合からついにヘグモも足を洗って締まった試合ができるようになっただけ格段にマシ。

 鳥栖戦の前の会見(8/5)でヘグモは「レッズに来たとき、クラブとして最もやりたかったことが攻撃の発展でした。ですので、スタートから攻撃により時間を割くようにしました」と語っていましたが、この試合を見たらFB本部がヘグモに攻撃のテコ入れを優先させたのが今季の大失敗の始まりだったのかも。ヘグモは同時に「私も基本的にどのチームに行ってもまずは守備から始めます。そこで堅固なプラットフォームを作ります。」と語っており、その線でヘグモがチームを作っていたら全然別の結果が待っていたのかもなぁ・・・

 ヘグモって「やろうとしていることは判りやすいんだが、それを選手たちに実装する能力がしょぼい点でまるでペッカーの再来」と思っていたのですが、どうもその見立ては完全に的外れで、やりたいことに見合ってない手駒で無理やりやりたいことをやらされていただけだったのかも。そして手駒に合わせてやりたいことをいろいろと諦めたというリカやスコルジャが辿ってきた道を歩み始めたのかも。

 そしてまもなく夏の移籍期間も終わり。ヘグモは「さまざまな理由で今回のウインドーは我々にとって少し難しいものがありました」と既に補強を諦めたかのような口ぶりで、誠に気の毒。浦和FB本部っていったい何なんだろう・・・

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《選手評等》

・勝ち点を取りこぼしたことについて対戦相手や審判に責任転嫁するような発言を滅多にしないヘグモが珍しく「しかしながらトモの場面でイエローカードが出なかったというのは、選手を守らなかったという意味で、私には受け入れられません。」と御厨主審を批判。よほど腹に据えかねたのでしょう。大久保が負傷欠場したら、ヘグモの妥協も無駄に終わりかねないからなぁ。

・とにかく鹿島、特に柴崎や三竿のラフプレーに対して全然イエローを出さない御厨主審には参りました。強度が高いプレーとただのラフプレーの区別が出来ないJリーグにありがちな主審の典型。

・そしてその主審を「イエローを出さすによく我慢しています」と妙に擁護する残念なあの解説者。「イエローを出すべきファウルにイエローを出さない我慢」って有害無益でしょうに。

・そういえば実況がわざわざ赤と燕脂って言ってるのに、「スタジアムが真っ赤でどちらかわからない」ってあの方、もう浦和に関わるのを止めてほしいわ、ホンマ。

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-----リンセン-----
関根---渡邊--大久保
---安居--グスタフ---
大畑-マリウス--井上-石原
-----牲川-----

HT 大久保→中島(中島トップ下、渡邊右SHへ)
61分 リンセン→松尾
83分 渡邊→長沼
83分 グスタフソン→武田
87分 関根→サンタナ(サンタナCF、松尾左SHへ)

-----鈴木-----
仲間---名古---師岡
---三竿--柴崎---
安西-関川--植田-濃野
-----早川-----

70分 師岡→田川
90+5分 仲間→樋口

※写真は試合とは全く関係ありません。

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2024.08.17

レモンおろしロースかつ定食@松のや

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 松のやが2024年8月14日から期間限定発売中の「レモンおろしロースかつ定食(780円)」を試食。「レモンおろしささみかつ定食」も併売。

 共に新作のようで、「レモンおろしロースかつ定食」は「松のや自慢のしっとりサクサク『ロースかつ』を甘酸っぱい醤油ダレを上に添えた逸品。昆布と鰹をベースにレモンを加えた特製のレモンソースと大根おろしでさっぱりとお召し上がりいただけます。」というのが松のやのウリ文句。

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 ウリ文句には「さらにスライスレモンも添えて。レモンおろしで元気をチャージ!」ともありますが、やたら酸味が強くなるのは好みではないのでスライスレモンはさっさと除去。さらにレモンおろしもロースかつのソース代わりにしては量が多すぎると思えたので半分くらいはキャベツのほうに乗せ換えて、ドレッシング代わりにしました。

 レモンおろしは水気をだいぶ切ってあるのが奏功してか、ロースかつのサクサク感は全く損なわれず。またレモンおろしを半分にしたのが良かったのか、醤油ダレの甘酸っぱさがいたずらに自己主張せず、ロースかつ本体の美味さを巧く引き出しているような気がしました。

 レギュラーメニューの「鬼おろしポン酢ロースかつ定食」と似た商品で、「鬼おろし」より50円高いだけの付加価値があるかどうかは疑問(正直スライスレモン要らないので同値段にして欲しかった)ですが、クォリティーは悪くありません。

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2024.08.16

らぅめん青葉@旭川 ~ 正油らぅめん

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 旭川駅前から伸びる大きな通り沿い。2条通8丁目交差点近く。予定していた店の臨休を食らってこちらへ転進した次第で10年ぶりの再訪。先客7。その後も三々五々と客がやって来て退店時外待ち1。

 券売機はなく、卓上のメニュー先頭の「正油らぅめん(900円)を注文。ランチサービスなし。後払い。

 メニューは他に塩、味噌、野菜らぅめんなど。後払い制。

 店内は縦長L字型カウンター9席と、壁際に4人卓×1、2人卓×1。なんだか雑然とした雰囲気で、壁には色褪せた色紙や写真がベタベタ。

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 スープは「豚骨、鶏ガラの他に鰹節、煮干、昆布などを加えた」ものだそうですが、出汁は全体のバランスを重視した感じ。また見た目と違って醤油もうるさくなく、飽きが来ない味わいです。

 麺は中細縮れ入り、デフォルトで心持ち堅め。旭川らしい水気の少なそうな少々ごわごわした食感でスープには良く合っています。大盛りを頼んでいる客が目立ちましたが、量は特に少ない感じはせず。

 薄切りチャーシューは旨味がだいぶ抜けちゃった感じ。他にメンマ、刻みネギ。

 客の大半は観光客のようですが、人気に奢らない丁寧な接客ぶりが印象に残りました。

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2024.08.15

豚から丼@なか卯

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 「なか卯」で2024年8月7日から期間限定で発売中の「豚から丼(590円)」を試食。今年2月末に販売して半年も経たないうちに再販売なので、前回販売時の評判がよほど良かったのかも。今時嬉しいことに値段も据え置き。

 「豚とんから丼」は、「豚バラスライスをカリッと揚げた"豚から"に、なか卯の"こだわり卵"を使用したふわとろの卵とじをのせた商品です。下味に和風だしを使用した "豚から"は、ブラックペッパーをきかせることでパンチのある味わいに仕上げました。カリッとした食べ応えのある"豚とんから"にふわとろの卵とじの出汁がじんわりと染み込み、カリッとした食感とジューシーな食感の両方が楽しめます。」というのがなか卯のウリ文句。

 丼ものチェーン店の中では親子丼や海鮮系の丼ものに強みをもつ「なか卯」が揚げ物を出すのはかなり珍しいような。出汁が効いた卵で閉じているのでなか卯お得意の「親子丼」の派生形といえなくもないのですが。

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 前回試食時は出てきた一品に「豚から」の姿はなく、どこからどう見てもただの玉子丼といった感じでしたが、今回は揚げ物らしきものがはっきりと顔をのぞかせています。。

 親子丼で実績十分のなか卯だけにはずれようがなく、個人的には少々味が濃すぎと思えるものの出汁が良く効いたふわとろ玉子が丼一面を覆った玉子丼はそれだけで十分合格点。

 そして肝心の「豚から」がふわとろ玉子の下に隠れています。なんか関西の「まむし丼」に着想を得たような気もしますが、豚からのブラックペッパーから来るスパイシー感や唐揚げの脂っ気、そしてカリカリとした食感はふわとろ玉子となんら喧嘩することなく、むしろ面白いアクセントになっていて気に入りました。

 前回試食時は「豚から丼」とのネーミングとは裏腹に豚からは事実上脇役という印象を受けましたが、心なしか豚からの量が増えたような気もして「ダブル主役」という感じに。ただ豚臭さが強まるという副作用も少々。それでも十分評価に値する一杯でした。

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2024.08.14

たれづけ あじの特丼@てんや

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 「てんや」が2024年8月8日から9月下旬(予定)までの期間限定メニューとして販売中の「たれづけ あじの特丼(950円)」を試食。「たれづけ あじの特丼」は「夏の期間限定商品第2弾」という位置づけで、第1弾の「夏のごちそう天丼」も継続発売中。

 なお川口店は4ケ月ぶりの往訪でしたが、知らん間にタッチパネルでの発注に変わっていました。そして「たれづけ あじの特丼」のオプションに「丼たれ多め」があるのには驚きました。てんやって往々にしてたれが濃すぎると思っているので。

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 「鳥取県境港水揚げのあじを主役にした天丼は、2021 年の発売から好評をいただき、今年で4年目の販売となりました。肉厚な『鳥取境港水揚げあじ』、定番の『海老』、食べ応えのある『大いか』、毎年好評の『米なす』を天丼てんや自慢の甘辛たれにしっかりとくぐらせた、暑い夏に食べたくなる濃い味わいの一杯です。」というのがてんやのウリ文句。

 「あじを主役」という割にはあじはさほど大きくなく、立ち位置が一番前なだけじゃないのか?という気がしないでもないのですが、そこそこ肉厚で食べ応えがあります。

 サイズだけでいえば圧倒的に存在感があるのは「米なす」。なすとは思えないくらい厚切りででかくて、ぱっと見「サツマイモじゃね?」と思えるくらい。ただなすらしく水分が多いので、先述のように往々にしてたれをかけすぎて味が濃くなりがちなてんやの天丼を飽きずに頂くためには大いに助けになりました。

 夏の定番として4年も続いているのも納得の非常に無難な一杯でした。

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2024.08.13

【期間限定】肉そば藍@南越谷 ~ 肉そば

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 武蔵野線南越谷駅近くにある「ラクーン」内。ラーメン屋が期間限定で入れ替わり立ち替わり出店するという、池袋楽園タウン「極み麺」と似たコンセプトの店舗です。なお「肉そば藍」は、ミシュランガイド京都5年連続獲得の名店「煮干そば藍」の「鶏そば藍」に続く新ブランドとのこと。 先客1、後客4。

 券売機で基本と思しき「肉そば(880円)」を注文。背脂追加無料とあったので追加してもらいました。

 メニューは他にブラック肉そば、炙り肉油そばなど。往訪時には近々「肉付けそば」販売予定とありました。

 店内は縦長なカウンター5席と4人卓×2、2人卓×2。卓上にはブラックペッパー、肉そばカエシ、ブラックカエシ、酢、おろしニンニク。水セルフですが、コップもポットもカウンター背後のテーブルに固めて置いてあるだけなのでチト面倒。厨房は若いねーちゃん一人で切り盛りしていて、バックヤードで終始兄ちゃんが何やらゴソゴソ。食べ終わった後は客が下膳口に下げる方式を取っていて、少ない店員で何とか店を回そうとする姿勢がありあり。

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 看板メニューの「肉そば」は、「厳選した豚をじっくり丁寧に煮込んだ芳醇なスープに、京都ならではの白醤油を使用したカエシを合わせ、余韻深いスープに仕上げました。麺は独自の製法に仕上げた藍オリジナルの多加水平打ち麺を使用しております。」というのが店のウリ文句。

 「背脂追加」してみたところ、白くて細かい粒々はそんなに増えた感じはしませんが油層がかなり分厚くて、食べ進むと口周りがべとつきます。

 スープは白醤油を使っているだけあってまるで塩ラーメンのような透明感がありますが、豚の旨味はしっかり出ています。ややしょっぱめでご飯があったほうがいいかな?と思いましたが、ご飯なしでもなんとか美味しくいただける範囲内。ただスープを飲む進むのはきついかな?

 麺は平打ち&中太ストレートタイプで、多加水らしいつるつるした口当たり。噛み応えも強めでスープとの相性も文句なし。

 トロトロに柔らかく煮込まれたバラ肉チャーシューは値段を考えるとびっくりするくらいどっさり乗っています(80gとのこと)。他にメンマ、麩、「京都知七」の九条ねぎ。

 ケチのつけようがない逸品で、期間限定なのが惜しまれます。

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2024.08.12

【DAZN観戦記】24年第26節:鳥栖 1-1 浦和 ~ いよいよ残留争いかぁ・・・

 残留争い組との4連戦で僅か勝ち点2に終わったことで、浦和の目標はもはや残留でしかなくなったのはある意味「良かった探し」なのかも。やるべきことがはっきりしたから。その割にはFB本部の動きが鈍すぎるのが気になります。

《スタメン》

 浦和は前節柏戦が雷雨のため順延になったので中断明け初戦の一方、鳥栖は酷暑下で中3日の連戦。

 浦和のスタメンは札幌戦から松尾→二田、武田→大畑、伊藤→グスタフソンと3名入れ替え。幻の柏戦スタメンと比べるとら松尾→二田、中島→大畑、伊藤→グスタフソンとやはり3名入れ替え。そして新加入の長沼が早速ベンチ入り。

 なお幻の柏戦スタメン同様にサンタナがなぜかベンチ外。「サンタナも海外移籍か??」と案じられましたが、試合後の会見によると「7,8日くらい前にちょっとした怪我をしました。彼もブライアンも復帰して、来週はメンバー入りできる状態になっていると思います」とのこと。

 鳥栖のスタメンは前節鹿島戦からテヒョン→木村、上夷→堺屋、西矢→河原、横山→楢原、清武→日野と5名入れ替え。FW富樫が出場停止。

 また4月の前回対戦時と比べると、浦和は酒井・岩尾・ショルツ・伊藤が抜け、鳥栖は菊地・手塚・横山・長沼が抜け、おまけに鳥栖は試合前々日の8/9に監督が川井氏から木谷氏に代わったばかりと、奇しくも残念なチーム事情を抱えた者同士の一戦に。

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《試合展開》

 伊藤の離脱を受けてヘグモは4-2-1-3をとうとう放棄して、アウェー名古屋戦で上手く行った4-2-3-1が基本布陣に。安居&グスタフソンの横並びでしたが、ヘグモの弁を借りると「海渡はより守備的な仕事をして、サミュエル(グスタフソン)がより自由に前に行く、という形」に。

 鳥栖は監督交代後も布陣に変更はなくいつもの4-2-3-1で、形の上では浦和とがっぷり四つ。そして序盤は後方からボールを繋ぐ浦和に対して鳥栖がハイプレスで対抗する構図となり、6分左サイドから日野クロス→ファーで中原が大畑の前に入ってフリーでヘッドを放つ決定機を作りましたが、枠を捉えきれず。

 時間の経過と共に浦和は鳥栖のやり方に慣れ、15分くらいから浦和が鳥栖を自陣に押し込む格好に。ただ浦和はボールを持っているだけでなかなか決定機が作れず、流れの中から良い形が作れたのは33分マリウスロングフィード→二田ポスト→渡邊シュートくらい。

 一方セットプレーは中断期間中にそれなりに仕込んだ気配があり、26分CKをファーで折り返してグスタフソンヘッドが決まったか!!と思われましたが、惜しくもゴール前でカバーに入った福田がクリア。

 鳥栖はビルドアップに困ってスピードのあるヒアンを使ってのカウンター頼みに。37分不十分なクリアに対する大久保の対応が軽くて堺屋に競り負け、堺屋にそのままシュートまで持っていかれるピンチがありましたが、ここは西川が好セーブ。

 後半頭は鳥栖が一転して大攻勢。開始早々あまりにも軽い、軽すぎる石原の残念な対応が契機となって日野やヒアンに立て続けに浦和の守備ブロックが切り裂かれ、49分右サイドから福田クロス→ヒアンヘッド、50分ヒアンとのワンツーで日野シュートと決定機を許してしまいましたが、鳥栖のシュートはいずれも枠を捉えられず。

 大ピンチの連続をなんとか凌いだ後は前半に続いて鳥栖を自陣に押し込む浦和の時間帯に。55分CKからの流れで左サイドからの渡邊カットイン&シュートはポスト直撃。58分鳥栖の前プレを簡単に交わして、大久保がドリブルで運んでボックス内で二田に繋がるという非常に良い形を作りましたが、二田のシュートはイルギュの守備範囲内。

 63分に二田に代えて松尾を投入。その直後に松尾が左サイドからカットインしてボックス内突入するもシュートはサイドネット。

 浦和ペースで試合が進む中、浦和の先制点は意外な形から。73分自陣左サイド深い位置で浦和がボールを奪い、ハーフウェーライン手前でパスを受けた松尾が追いすがる原田を卓越したスピードで振り切って単騎ドリブルでボックス内まで運んでGKの股抜きシュートが決まってゴール!!!もう再現性もへったくれもない、「一人で出来た!!」としか言いようがないゴールでしたが、ゴールはゴールです。

 鳥栖は後半頭の時間帯以外なにも出来ていなかったので、なんとか先制点を取った浦和がそのまま逃げ切り勝ちと信じて疑わなかったのですが、そんな試合を勝ち切れないのが今の浦和の情けなさ。79分井上のヘッドでのバックパスがあまりにも緩すぎてヒアンに拾われ、西川がヒアンをラグビータックルのような格好で止めてしまったので当然一発レッド。

 ヒアンが猛然と詰めてきているのは井上も見えていたはずなので、タッチに出していれば何事もなかった場面。井上への西川のコーチングがどうだとか、そもそも西川の位置が低すぎないかとか、付随的な意見もありましょうが、とにかく一義的には井上の大失態なのは疑いのないところ。ヘグモはやむなし関根を下げてGK牲川を送り出しましたが、ヒアンのPKはコースが完璧すぎて牲川はどうにもならず。

 数的不利に陥った浦和は布陣を3-5-1に代え、なおもボールをしっかり繋いで勝ちに行く構え。しかし、それが祟ったのか90+1分浦和CKを跳ね返したボールへの石原の対応があまりにも軽すぎてヒアンが独走!!しかし大畑が追いすがったのも多少助けとなったのか、牲川がヒアンとの間合いを巧妙に詰めてビッグセーブ。

 逆に90+2分石原の縦パス一本で松尾が裏抜けに成功するもシュートはGKイルギュが難なくセーブと双方決定機を決めきれず、勝ち点1を分け合って試合終了。

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《総評》

 弱い、とにかく弱い。札幌と言い、鳥栖と言い、全然強いとは思えないチームにすら勝てない弱さ。湘南・京都・札幌・鳥栖と続いた残留争い組との4連戦で勝ち点わずか2で終わるという圧倒的な弱さ。「クラブワールドカップから逆算した、世界の競合クラブと伍して闘うことのできるチーム作り」なんてもう狂人の世迷言としか思えないくらいの圧倒的なスピードで残留争い本格参入へ向けて坂を転がり落ちる浦和。

 鳥栖の前プレなんて全く苦にしない流麗なビルドアップだけはホンマ見てて惚れ惚れします。これだけはヘグモを招聘して浦和が確実に良くなった点。ただ問題はアタッキングサードにボール運んでから。それでも後半はボックス内に縦パスを刺せるようになり、前半は見られなかった裏抜けもチラホラみられるようになりました。

 そして狙っていた形ではなかったにせよなんとか先制。だがそれでも勝てないんだよなあ。守備が脆弱すぎて。同点に追いつかれたのは井上の大失態というほぼ個人的な問題なのでヘグモを責めても仕方ありませんし、後半立ち上がりのやられっぷり&最後のヒアンのカウンターも石原の対応が酷すぎるとは思いますが・・・スコルジャの堅守も結局最終ラインの個人能力頼みで、マリウス以外の3人がいなくなった今はこうなってしまうのも仕方ないのかもしれません。それにしても脆い。

 さすがにヘグモも守備がヤバすぎることを気に病んだのか、伊藤の離脱を契機にとうとう4-1-2-3を完全に放棄して、基本4-2-3-1&守備時は4-4-2に布陣転換。そして中断期間中には「マティアス監督やマリオ エドゥアルド チャヴェスコーチがゾーンディフェンスの指導をしていた」という、まるで「ようやく始めた冷やし中華かよ!!」みたいな話も。多少その成果はあったのか、前プレとミドルゾーンでの守備ブロック形成の使い分け、切り替えはかなりマシになり、鳥栖はとうとうビルドアップを放棄して「ヒアン頼みの○サッカー」に堕していたような印象さえ受けましたが、結局その○サッカーに屈してしまうのですからいやはや何とも。

 残留争い組との4連戦で僅か勝ち点2に終わったことで、浦和の目標はもはや残留でしかなくなったのはある意味「良かった探し」なのかも。やるべきことがはっきりしたから。その割にはFB本部の動きが鈍すぎるのが気になりますが、西野のトンズラが響いているのかもなぁ・・・ とにかくショルツや酒井等の移籍で得た大金を握りしめたまま降格する愚は避けてほしいものです。

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《選手評等》

・松尾CFは札幌戦でまるでダメ男だったので、幻の柏戦後の練習を見てCFを二田に代えたのかな?でも二田へ向けてバンバンハイボール蹴ってるのは謎すぎました。ビルドアップがめっちゃ良くなってるんだから、リカ時代みたいに徹底的に後ろから繋いでも良いのに。

・大畑がすぐに欧州へ行ってしまう可能性があると思えるほどの出来ではなかったのは、「良かった探し」に入れていいものかどうか(苦笑)。

・今夏に獲得した二田・本間・長沼がいきなりちゃんと稼働しているだけで昨夏よりはずっとマシ。数少ないFB本部の「良かった探し」。

・鳥栖サポは毎度毎度あんなめちゃくちゃな解説中払に耐えてるのか!!頓珍漢どころか、明らかに間違っている解説がゾロゾロ。特にファウルの解説が・・・

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-----二田-----
関根---渡邊--大久保
---安居--グスタフ---
大畑-マリウス--井上-石原
-----西川-----

(得点)
73分 松尾

(交代)
63分 二田→松尾
77分 安居→武田
77分 大久保→本間
83分 渡邊→長沼
83分 関根→牲川

-----ヒアン----
楢原---日野---中原
---河原--福田---
堺屋-木村--山﨑-原田
-----イルギュ-----

(得点)
84分 ヒアン

(交代)
61分 堺屋→丸橋
61分 楢原→シルバ
77分 日野→清武
90+6分 原田→西矢

※写真は試合とは全く関係ありません。

 

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2024.08.11

伊藤敦樹選手、チーム離脱

 昨日(8/10)、伊藤敦樹選手が海外クラブへの移籍を前提とした手続きと準備のためチームを離脱する旨が公表されました。

 残留争い組との3連戦でわずか勝ち点1しか上げられず、中断期間を経て反攻に転じようとしたら興梠が今季限りでの引退を表明。そして中断明け初戦はなんと雷雨で順延。ただでさえ凹みがちな日々を送っているのに、ダメを押すかのように伊藤の海外移籍の報が飛び込んできて正直ホトホト参りました。

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 伊藤の移籍話は8/9にソース不明の噂が流れていましたが、翌8/10にスポニチ&報知の2大機関紙から「ベルギー1部ヘントに完全移籍」と噂を裏付けるような報が流れて、当日13時にクラブから公式発表されるというスピード決着でした。

 伊藤は「打ってよし、守ってよし」の典型的なBOXtoBOX型CHで、2023年にJリーグベストイレブン選出。また同年日本代表にも選ばれて、6月にデビュー。昨年終盤から今季序盤にかけては故障や疲労もあって不振に陥りましたが、シーズンが進むにつれて徐々に本来の力を取り戻しつつあったので、客観的に見れば欧州へ旅立つ日が来るのは時間の問題だったと思います。実際周囲の同年代の代表に入るか入らないかレベルの選手はほとんど欧州へ行ってますし(そんなレベルですらない選手までホイホイ行ってますが(苦笑))。

 ところが、伊藤は今年7月に海外移籍が決まった酒井に代わってキャプテンに就任。従って個人的にはてっきり少なくとも今季中は海外移籍を封印して伊藤は浦和のために全身全霊を尽くしてくれるものと思い込んでいました。そして試合はもちろん、小学校訪問や埼玉県警川口署の一日署長を務めるなど試合外でも伊藤は新しい「浦和の顔」として積極的に活動していました。

 しかし、そんな私の思い込みは片思いに過ぎなかったようで、伊藤はキャプテン就任からたったひと月ちょっとで海外への旅立ちを決断。さすがにこの移籍はあまりにもバツが悪いと思ったのか、ふだん多弁とは言い難い伊藤が珍しく長文のコメントを発しました。

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 伊藤が「浦和で闘いたい、浦和でリーグ優勝したい、そしてその中心に自分がなりたいという気持ち、ならなければいけないという覚悟」からキャプテンを引き受けると同時に、「海外でプレーしたいという夢」との間で心理的に葛藤し、「海外でプレーするチャンスを見送って、個人としての挑戦を先延ばしにした先に、次のチャンスをつかむことは年齢的に現実的な選択肢」ではないので、「自分のこれからのキャリア、選手としてどうなりたいかを考えたときに、日本代表として日の丸を背負って2026年のワールドカップでプレーしたいという気持ちがとても大きく、そのためにはこのタイミングで挑戦するのが一番良いと考え」るに至ったのは、先に述べた客観情勢を見れば判らなくもありません。個人的な「お気持ち論」的なモヤモヤは全く解消しませんが。

 伊藤のコメントでは全く触れられていませんが、報知によれば伊藤の移籍に伴って多額の移籍金が発生する模様。「海外へ行くときは何がしかの移籍金を残して行くのが浦和ユース出身者の務め」という原口先輩の遺言を伊藤もちゃんんと守った格好に。

 真偽不明の噂では移籍金は200万ユーロ(=約3.2億円)とのこと。浦和FB本部はこのタイミングでの伊藤離脱は全く予想していなかったでしょうが、ようやく「最初から多額の移籍金を払ってくれる先に選手を送り出せた」という点はむしろ評価していいのかも。シントトロ等のしょっぱいクラブに「レンタル+買い取りオプション」みたいな格好で送り出して結局安売りになってしまうよりは遥かにマシ。伊藤も「安売りはしない」ことを念頭に移籍先を選んでくれたのかもしれません。

 問題は移籍のタイミングが悪すぎて、多額の移籍金をもらったところで伊藤の代わりになる選手を見つけ辛いこと。もっとも伊藤以前に酒井&ショルツの移籍でたんまりと移籍金をもらっているはずなのに、夏に獲得した選手にその金をつぎ込んだ形跡はなく、浦和はいったい何に金を使っているのかさっぱりわからないのですが・・・

 もう若手どころか中堅クラスまで誰がどのタイミングで欧州へ流出しても不思議はない、おまけに有力な高卒・大卒はJリーグには来ないという情勢下でチーム編成は難易度マシマシですが、そんな中で少なくとも「売ることを前提に選手を育てる」→「移籍した際にはそれなりの移籍金を取る」→「その金で即座に穴埋めできるように情報網を広げておく」というプロセスを確保しておかないとなぁ。もっとも一番最後の部分でCFGやレッドブル傘下のクラブに大きく後れを取ってしまう懸念が拭えませんが、今の浦和は。

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2024.08.10

シャリアピンソースのエッグハンバーグ丼@松屋

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 松屋が2024年8月6日より数量限定発売中の「シャリアピンソースのエッグハンバーグ丼(690円)」を試食。

 「シャリアピンソースのエッグハンバーグ丼」はマッシュルームソースを第一弾とした松屋新企画「"季節によってソースが変わるエッグハンバーグ丼"」の第二弾。

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 「シャリアピンソース」は、「あめ色になるまで煮詰めた玉ねぎとにんにくの旨味が決め手のソース。洋食では定番のソースですが、ご飯に合う和風仕立てで、まろやかな味わいも感じられる、やみつき必至の魔法のソースです。」というのが松屋のウリ文句。

 松屋が誇るコスパ抜群のハンバーグ。牛めしよりも圧倒的に美味いハンバーグ。これまで松屋はハンバーグを定食の形で提供してきましたが、「エッグハンバーグ丼」は、ごはんの上に、ふっくらジューシーな合い挽き肉のハンバーグと、幸福度高まる目玉焼きを乗せた丼ものなのが特徴。

 以前第一弾を食べた時はソースの量が少な目で、よく言えば松屋らしからぬ薄味にしてハンバーグ本体の美味さを活かす方向に転じたと言えましょうが、悪く言えばソースの旨さが全然伝わってこない、"季節によってソースが変わる”企画の趣旨をぶち壊す感じでした。

 ところが今回は一転してたっぷりとソースがかけられていて、「玉ねぎとにんにくの旨味」がガンガンに伝わってきました。悪く言えばとにかくにんにくを効かせまくる「いつもの松屋の味」ですが(苦笑)。また旨味と言い、酸味と言い、少々味が濃すぎる嫌いもあるので、途中で目玉焼きを潰して味変アイテムとして活用するのも大アリでしょう。

 作り手ないし店によるプレがあるのかもしれませんが、「松屋のハンバーグにハズレなし」を再確認できた一品でした。

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2024.08.09

水車@駒ヶ根 ~ ソースかつ丼

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 8年半ぶりに駒ヶ根で「ソースかつ丼」を賞味。駒ヶ根は駅前商店街が完全に崩壊していて、人気店「明治亭」を始めソースかつ丼を出す店は郊外に散在していて車がないと結構厳しいのが実情ですが、店先に「ソースかつ丼」の幟が揺れている駒ヶ根駅すぐ横の食堂「水車」を訪れてみました。

 外観通りソースかつ丼専門店ではなく、そば、うどん、丼もの等なんでもありの和食系駅前食堂です。早速店内のメニューを見て「ソースかつ丼(1200円+税=1320円)を注文。セルフサービスでですが、コーヒーなどが無料で付いてきます。なおメニューは税抜表示なので注意。

「駒ヶ根ソースかつ丼会」では、以下のような「駒ヶ根ソースかつ丼の規定」を設けています。

其の一 器は丼に限定する。
其の二 ソースかつ丼の肉は豚肉のロースを基本とし、120グラム以上とる。
其の三 かつはパン粉を付けて揚げたものでなければならない。
其の四 キャベツは細かく切って水に浸してから水分を切って丼の飯の上に載せる。
其の五 かつを揚げる油については油脂は自由としても良いが、揚げかすは必ず取り、汚れた油では揚げない。
其の六 ソースはソースかつ丼会で作ったものを最低基準とし、これに工夫することが望ましい。
其の七 かつを揚げてソースを潜らせる時、ソースも温めておき、揚げたてのかつをそのままソースに潜らせて切って飯に載せても、切ってからソースに潜らせて飯の上に載せても自由とする。
其の八 海苔等はソースかつ丼に載せない。また、キャベツ以外の野菜は載せない。
其の九 蓋は自由とする。

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 店によっては「蓋付きで配膳するものの、その蓋が閉まりきらない」というカツの大きさを自慢するような演出を施すところもありますが、ここは蓋なし&広口の丼で登場。お漬物と味噌汁付き。

 かつは150gとのことですがかなりデカい!!しかも厚みもあって食べ応え十分。

 ソースはやや甘めでスパイシー感はありませんが甘ったるくはないし、必要以上にべとつきもせず、やたら濃くもないので個人的には割と好み。そしてカツの下には千切りキャベツがうっすらと。

 丼は浅めなので見た目ほどご飯の量は多くはなく、食い過ぎずに済みます。

 個人的には長野駅で食べた「明治亭」のソースかつ丼よりはこちらのほうが好み。コスパも断然上ですし。

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2024.08.08

楓の湯@湯田中温泉

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 長野電鉄の終点湯田中駅裏にある「楓の湯」を13年ぶりに再訪。前回往訪時はここで地上波中継されていた「信州ダービー」を見ていたんだよなぁ・・・

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 なお駅裏といっても湯田中駅旧駅舎に隣接しているせいか駅裏な感じは全くしません。目の前に大きな足湯も用意。

 また楓の湯は山ノ内町が運営していますが、場所が場所なので長野電鉄も利用を勧めていて、楓の湯入館料と電車の往復乗車券がセットになった「日帰り『楓の湯』クーポン」を発売しています。往復料金を割り引いた上に楓の湯入館料が実質無料という非常に割安なきっぷですが、楓の湯に入館してスタンプを押してもらう必要があるので単純に往復切符の代わりには使えません。

 「楓の湯」の館内は超横長。男女月替わりですが往訪時は手前が女湯、奥に男湯という設定で、その中間が休憩スペース。浴槽は横長の内湯と、これまた横長かつ妙に屈曲した露天風呂(といっても周囲は高い壁に囲まれて開放感皆無)が一つずつ。

 湯はナトリウムー塩化物・硫酸塩温泉で無色透明でやや熱めに感じました。循環ろ過はしてないようですが加水しているせいか、湯にこれといった特徴はありません。

 カランは5つあってシャンプー&ボディーソープつき。

 休憩スペースがあまり広くはないのはともかく、今時非冷房なのにはびっくり。エアコンらしくものはあるので、経費節約のため止めてるのかも? またかつて信州ダービーを見ていたテレビも袋を被ったまま。これではWi-Fiなんてある訳ないなぁ・・・また浴室も休憩室も禁止事項の貼紙がやたら目立って正直あまり感心しません。

 湯田中温泉は大きな温泉地にも関わらず気軽に立ち寄れる共同浴場が弱く、あれこれ難点があっても楓の湯は貴重な存在です。

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 湯上りには川を渡って徒歩10分弱のところにある"YUDANAKA BREWERY COMPLEX U"でクラフトビールを賞味。

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【温 泉 名】湯田中温泉
【施 設 名】楓の湯
【入浴料金】300円 ※日帰り「楓の湯」クーポン利用のため、実際は無料
【交通手段】湯田中駅から徒歩1分
【泉  質】ナトリウムー塩化物・硫酸塩温泉
【源 泉 名】共益会4号ボーリング
【湧 出 量】75L/分
【泉  温】源泉93.3℃

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2024.08.07

のどくろとにしんかずのこさけいくら@新津・神尾弁当部(東京駅構内「駅弁屋 祭」にて購入)

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 新津駅神尾弁当部の「のどくろとにしんかずのこさけいくら」。富山・源の「白えび・ぶりかま・紅ずわい蟹」と似た、駅弁に乗っている食材名をそのまんま商品名にした駅弁ですが、源のは実際は「ぶりかま」の存在が圧倒的なのに対して、こちらはバランスが取れています。

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 パッケージでは「のどくろ」のフォントが心持ち大きめですが、実際の食材はむしろ小さめ。むしろ鮭、数の子、にしんが目立ちます。調整して時間が経ってしまったせいか、総じてご飯どころか魚までパサつき気味、かつで硬めなのが残念。

 ただご飯の量は多くはなく、むしろビールなどのアテとして威力を発揮する駅弁で、アテとしてなら多少パサつき気味でもたいして気になりません。というか、もともとアテ代わりに買った駅弁なので、その役目は十分果たしたといえましょう。

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2024.08.06

冷やし醤油らーめん@魁力屋

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 魁力屋が2024年7月3日から期間限定で発売中の「冷やし醤油らーめん(869円)」を試食。往訪した川口末広店は122沿いで、埼玉高速鉄道川口元郷駅から歩くとリンガーハットの先。立地上当然ながら広めに駐車場を確保。先客5,後客ゾロゾロと日曜の昼らしく座席は家族連れでボックス席が早々と埋まっていました。

 注文はタッチパネル式で後払い。タッチパネルに加えて紙のメニューも置いてあって、どんなメニューがあるのかぱっと一覧できるのは嬉しい配慮。
 
 店内は横長カウンター8+5席と6人掛けボックス席×5。郊外店らしいゆったりした作りです。卓上にはにんにく、ヤンニンジャン、餃子のタレ、胡椒、酢、ラー油、そして魁力屋名物の刻み青ネギとたくあん。

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 「醤油にとことんこだわった、魁力屋が本気で作った本格的な冷やし醤油らーめん。」「淡口醤油に鶏と魚介の旨みを加え胡麻油の風味を効かせたスープに、豚バラの旨味が溢れ出す『冷やし醤油らーめん』。ツルっとしたのどごしの中細ストレート麺と、シャキシャキとした食感の白ねぎと刻みねぎが更に食欲を掻き立てます。」というのが魁力屋のウリ文句。

 結論から言えば残念ながらスープの出来がイマイチ。「醤油にとことんこだわった」という割には醤油の自己主張が強いタイプには思えず、かといって「鶏と魚介の旨み」を前面に打ち出したような感じもしない、何とも平板かつ深みにかける味わい。味が濃すぎるわけでもないのに飲み進む気にならず。

 スープが残念なのを補うためか、バラ肉チャーシューの味付けが明らかに濃いめでしょっぱいと思えるくらい。

 麺はいつもの中細ストレートタイプ。ただ、いつもだと水気が少なそうな若干ざらついた口当たりなのですが、どういうわけかそのざらつきはほとんど感じられず。

 白髪ねぎはシャキシャキ感をしっかり残した一方、辛味まで残ってしまって個人的にはちょっと苦手。他に薄切りメンマ、刻み青ネギ、海苔。

 チェーン店では珍しい「冷やしラーメン」にチャレンジしてはみたものの、完成度が高くないままリリースしちゃったかなぁ?来夏の再チャレンジがあるかどうか。

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2024.08.05

【祝】根本健太選手 2025シーズン新加入内定

 本日(8/5)、浦和レッズの2025シーズン新加入選手として流通経済大学所属の根本健太選手の加入が内定した旨が公表されました。

 根本獲得の件は7/25に日刊が報じたきりで、その後続報がありませんでした。日刊は浦和情報に強いとは言えず、浦和の事実上の機関紙スポニチ&報知からの続報がなかったので「日刊のトバシか?」という疑念が拭えないまま時間が徒過していましたが、無事内定の運びとなったようです。

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 根本は千葉U-15→東京学館高校→流通経済大学という経歴で、流経大では日刊によると「1年時は無名の存在だったが、1対1とヘディングの強さ、正確なフィードで頭角を現し、2年生から試合に出始めた。3年時にはセンターバックながらハットトリックを決めたこともあった。パリ五輪世代で、昨年は中国の杭州アジア大会のメンバーに選ばれていた。」とのこと。

 「粘り強い守備と的確なポジショニングで攻撃の芽を摘むクレバーな左利きのセンターバック。ロングフィードやヘディングでも強みを発揮できる。」というのが浦和のウリ文句。身長184cmは佐藤より1cm上。

 浦和はショルツ退団に伴い、4バックのCBをマリウス・佐藤・井上の3人で回している状態なので、4人目のCBとして根本を特別指定選手にして今季から出場可能にしても良さそうなものですが、今のところそのような話はないようです。

 日刊によると根本へはJ1の7クラブが正式オファーを出したそうですが、伊藤&安居と流経大卒の先輩がバリバリやっているのが多少有利に働いたのかな?大学の有望選手だともはやJリーグなんて眼中になく、いきなり欧州クラブへ行ってしまうケースが目立ってきただけに、このレベルの選手の獲得に成功したのは実に嬉しい話です。

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【閉店】さなじ@草加 ~ まぜそば

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 東武伊勢崎線草加駅東口を出て南へ。西友のさらに南で草加市役所の斜向かいあたり。先客ゼロ、後客3。

 店内の券売機ボタンを見て「まぜそば(850円)」を注文。ランチサービスなし。「玉ネギ、アブラ、オニガリ(オニオン&ガーリック)、あお天(あおさ天かす)、マヨネーズ」が無料トッピングとあったので「全部入り」でお願いしました。コールのタイミングは配膳直前。

 メニューは基本「らーめん」「つけめん」の三本立て。

 店内は縦長カウンター6席と4人卓×1、2人卓×2。卓上には魚粉、刻みにんにく、紅生姜、コショウ、一味、タレ、グレープフルーツ酢。入口脇の給水器から水セルフ。レンゲもその横にまとめて置いてあります。店主一人で切り盛りしている上に麺茹でに時間がかかるので回転はあまり良くなさそう。

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 まぜそばなのに深めの皿ではなく、ラーメン用のどんぶりで出てきたのには意表を突かれました。また「二郎系×B級グルメもんじゃ」という謎のコンセプトを掲げる店らしく、ビジュアルもあまりまぜそばっぽくありません。

 とりあえず天地をひっくり返しながら懸命にまぜまぜ。タレの量は案外多くて、まぜまぜしまくってもなお液体がそれなりに残ります。

 麺は平たい太麺ほぼストレートタイプ。ワシワシと形容するほどではありませんが、結構噛み応え強め。デフォルトの麺量はなぜか明示されていませんが、中盛300g(+100円)、大盛400g(+200g)とあるのでデフォルトはおそらく200g。

 タレは醤油ベースですが、デフォルトでわずかに黒胡椒&刻みニンニク交じり。アブラ、天かす、マヨネーズと脂ものをトッピングしまくったこともあって結構味濃いめ。ゆえにこれ以上卓上の調味料類を重ねる気にならず。この感じだと無料トッピングは玉ねぎと天かすだけにして、もともとのタレの味をしっかり確かめるべきだったと思い直すも時すでに遅し。

 チャーシューは小さめですが厚みがあって、噛み応えも旨味も十分。他に茹でモヤシと茹でキャベツ。

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2024.08.04

うまトマハンバーグ定食@松屋

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 いつの間にか毎夏恒例の期間限定販売商品になった「うまトマハンバーグ(830円)」通称"うまトマ"が今年夏も復活。嬉しいことに値段は昨夏から据え置き。

 「うまトマハンバーグ」は、「鉄板でふっくらジューシーに焼き上げたハンバーグに、にんにくの旨味とトマトの酸味がクセになるやみつき必至の特製トマトソースを絡めた逸品。半熟玉子を崩せば、肉汁と相まってまろやかな味わいに変化します。」というのが松屋のウリ文句。

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 一昨年には「新開発したドーナツのように真ん中に穴をあけたハンバーグを採用。穴をあけることで、ハンバーグの中心から特製ソースを染み込ませ、より味わい深く本商品をお楽しみいただけます」とハンバーグの形状を工夫したことをウリにしていましたが、あれは完全に一発屋に終わったようで今年も復活せず。

 うまトマハンバーグの出来には相変わらず大満足。松屋お得意のガーリックを効かせまくったソースと、トマトソースのバランスが絶妙。松屋にありがちなガーリックまみれ味だとしつこくかつ単調になりがちだし、トマトソースがきつすぎるとこれまた酸味が強すぎてご飯に合わない。その難点を両者が巧く打ち消しあっているように思います。半熟玉子も味わいをマイルドに包み込むのに一役。そして松屋のハンバーグ本体の出来の良さはもう何度も確認済み。
 
 正直松屋はハンバーグとカレーだけあれば十分じゃないかという気も(苦笑)。

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2024.08.03

【祝】長沼洋一選手 完全移籍加入

 本日(8/3)、長沼洋一選手のサガン鳥栖からの完全移籍加入が公表されました。

 長沼の移籍話は8/1朝に報知&スポニチから同時に報じられましたが、両機関紙の第一報が出た日の夕方ないし翌日になって公式発表が出がちだった最近の通例とは異なり、なぜか一日置いての公式発表でした。しかも朝8時半という妙なタイミングで。

 長沼は広島ユース出身で2016年にトップチーム昇格。山形、岐阜、愛媛への期限付き移籍を経て21年にいったん広島へ戻ったもののリーグ戦はわずか15試合373分しか出番がなく、22年夏に鳥栖へ完全移籍。

 しかし川井監督が指揮する鳥栖のスタイルがよほど性に合っていたのか、いきなり主力選手にのし上がって昨年は32試合2734分出場して10得点を叩き出し、今年もここまで23試合1911分出場して4ゴールを上げています。

 長沼は昨季は右SH、今季は主に左右のSHで出場することが多かったようですが、チーム事情から左右のSBで出場することもある「サイドの万能型」。

 浦和は左SBの本職がそもそも大畑しかおらず(しかも五輪後に海外へ行ってしまう可能性が少なくない!)、右SBも酒井移籍に伴い本職は石原だけに。よって左は渡邊、右は関根を転用して凌いでいる状態なので、両サイドのSBが出来る長沼の獲得は理にかなっています。長沼はWGでプレーしたいのかもしれませんが、そこは怪我人が復帰すれば飽和状態なので。

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 どうも巷に流れる真偽不明の噂によれば移籍金7000万円を払っての獲得のようで、既に27歳になる選手にそこまでするかなぁ?という気がしないでもありません。浦和は海外からの補強を模索していたものの交渉が難航した結果、J1からのぶっこ抜きに転じたのかもしれません。海外からの補強を模索していなければ、もうちょっと早い時点で長沼の移籍が決まっていても良さそうですし。

 長沼獲得の狙い自体は悪くないのですが、ショルツ&酒井と大駒が退団し、おまけにソルバッケンの契約継続にも失敗した状況下で、今夏に獲得したのが二田・本間・長沼というのは、堀之内SDが7/1に表明した「ファン・サポーターのみなさまへ」の中で明言した「クラブワールドカップから逆算した、世界の競合クラブと伍して闘うことのできるチーム作り」としてはしょぼすぎないか?というのも正直なところです。

 しかしいわゆる「J2オールスターズ」だとかJ1で出番を失っている選手とかでお茶を濁さず、J1のバリバリのレギュラー格をぶっこ抜いたのは次善策としては高く評価していいでしょう。しかも残留争いのライバルから(苦笑)。

 何かとめんどくさいクラブですが、よろしくお願いします。66番と88番が並ぶ左サイドって野球の監督とコーチみたいな気もしますが。

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麻婆茄子ラーメン@餃子の王将

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 「餃子の王将」が8月限定メニューとして販売中の「麻婆茄子ラーメン(800円)」を試食。餃子の王将では以前「麻婆茄子炸醤麺」というメニューを出したことがありますが、「麻婆茄子ラーメン」は初めてかと。

 「挽き肉の旨味が効いた甘辛餡には、みずみずしい茄子がたっぷり。山椒の香りと香味辣油のピリッとした刺激が食欲をそそります」というのが餃子の王将のウリ文句。

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 一見して判る通りラー油が予想以上に効いていて結構辛く、一口目は思わずむせてしまいました(^-^; 「麻婆茄子炸醤麺」が全然辛くなかったのと対照的で、「ピリッとした刺激」というレベルをはるかに突き抜けています。その反面山椒の効きは極めて弱いのなんの。

 また甘辛餡にはたっぷりひき肉が含まれていてサルベージ用に穴あきレンゲが欲しくなるくらい。そそてひき肉の旨味とスープの相性は抜群。茄子自体の味はいたって淡白ですが、甘辛飴の出来が良いためかその淡白さが全く気になりません。飴の中にはわずかに玉ねぎも。そしてわずかに生姜もきかせているかな。他に刻み青ネギが少々。

 麺はいつもの頼りない中細緩い縮れ入りで、つるつるした口当たり。

 餃子の王将のラーメンには個人的にはあまり多くを期待していませんが、その中では大当たりの部類だと思いました。

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2024.08.02

大村庵@川口上青木 ~ カレーせいろ

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 上青木交番交差点の北東、東へ2ブロック入った住宅地のど真ん中に立地。いかにも自宅を改装したような蕎麦屋らしくない外観です。先客ゼロ、後客2。

 ここを往訪したのは「カレーせいろ」という変わったメニューを出していることを知ったため。店先でも「カレーせいろ」の幟が揺れており、メニューで確認の上「カレーせいろ(800円)」を注文。「鴨カレーせいろ(940円)」というメニューも。商品の性格上紙エプロンサービスあり。また食後に無料でアイスコーヒーが付いてきました、

 ただメニューや店内を見る限り、これでもかこれでもかとばかりにカレーせいろを押しているようには見えず。
 
 店内は2人卓×3と4人卓×2。

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 「カレーせいろ」とは要するに暖かいカレー味のつけ汁で冷たい蕎麦をいただくもの。つけ汁の量がとにかく圧倒的。味はカレー南蛮のつゆとそっくりな出汁の効いた全然辛くない和風カレー味ですが、あくまでつけ汁のためカレー南蛮よりとろみ強め。具は豚肉とネギが少々。

 蕎麦は首都圏の蕎麦屋にありがちな白っぽい中細タイプで、これといった特徴はありません。つけ汁が大量に余りますが、飲むことを想定していないのか蕎麦湯は出てきませんでした。

 悪くはないのですが、同値段の「カレー南蛮」と比べてどうなのかなぁ。夏季でなければカレー南蛮のほうが無難な気がしますが・・・

 「カレーせいろ」はなんとも微妙な結果に終わりましたが、この店はもりorかけにミニ丼ものを付けたセットものが非常に充実していることが判明。今後はご飯ものを試してみます。

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2024.08.01

ふれあい温泉ぼんたん湯@阿久根温泉(鹿児島県)

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 鹿児島県薩摩地方の北部、肥薩おれんじ鉄道阿久根駅から徒歩15分。かつては街の中心部だったと思しきエリアに立地。栄屋旅館の経営する日帰り温泉施設ですがとにかく老朽化著しく、券売機が故障して直す気力も金もないのか番台で現金授受方式に回帰。ロッカーに鍵なんてある訳がありません。

 柱に貼られた古そうなパンフレットを読むと阿久根温泉は明治45年に開削された割と新しい温泉で、それでも昔は栄えていたそうですが、最盛期はどうも大正末期だったみたいで・・・ 

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 内湯は中央に正方形の湯船(電気風呂付設。但し白湯)と奥に岩風呂風の湯舟。浴室の奥に岩風呂風の露天風呂といった構成。

 そしてここの湯の最大の特徴はちょっと鉄臭い強塩泉で、しかもかけ流し。有馬温泉の金泉みたいに湯自体まで赤茶けてはいませんが、湯船も床も赤茶けていています。当然ながら湯上りはポカポカでなかなか汗が引きません。

 カランは壁沿いに12個。番台横にちょっとした休憩スペースあり。

 もうボロボロの極みで先は長くないような気がしてなりませんが、それでも掃除は行き届いていて湯に浸かるだけなら何の不満もありません。

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 なお阿久根駅がいつの間にかリニューアルされていたのには驚きました。一見して判る水戸岡デザインで、観光客向けというより登下校の高校生のたまり場として利用してもらうことに重きを置いたつくり。阿久根は肥薩おれんじ鉄道沿線の小都市で唯一新幹線の駅が設けられなかったので、市が資金を出して駅舎をリニューアルして活性化を図ったのかも。

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【温 泉 名】阿久根温泉
【施 設 名】ふれあい温泉ぼんたん湯
【入浴料金】430円
【交通手段】阿久根駅から徒歩15分
【泉  質】ナトリウム-塩化物強塩温泉
【源 泉 名】阿久根17号、18号
【泉  温】源泉44.4℃

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