【祝】長沼洋一選手 完全移籍加入
本日(8/3)、長沼洋一選手のサガン鳥栖からの完全移籍加入が公表されました。
長沼の移籍話は8/1朝に報知&スポニチから同時に報じられましたが、両機関紙の第一報が出た日の夕方ないし翌日になって公式発表が出がちだった最近の通例とは異なり、なぜか一日置いての公式発表でした。しかも朝8時半という妙なタイミングで。
長沼は広島ユース出身で2016年にトップチーム昇格。山形、岐阜、愛媛への期限付き移籍を経て21年にいったん広島へ戻ったもののリーグ戦はわずか15試合373分しか出番がなく、22年夏に鳥栖へ完全移籍。
しかし川井監督が指揮する鳥栖のスタイルがよほど性に合っていたのか、いきなり主力選手にのし上がって昨年は32試合2734分出場して10得点を叩き出し、今年もここまで23試合1911分出場して4ゴールを上げています。
長沼は昨季は右SH、今季は主に左右のSHで出場することが多かったようですが、チーム事情から左右のSBで出場することもある「サイドの万能型」。
浦和は左SBの本職がそもそも大畑しかおらず(しかも五輪後に海外へ行ってしまう可能性が少なくない!)、右SBも酒井移籍に伴い本職は石原だけに。よって左は渡邊、右は関根を転用して凌いでいる状態なので、両サイドのSBが出来る長沼の獲得は理にかなっています。長沼はWGでプレーしたいのかもしれませんが、そこは怪我人が復帰すれば飽和状態なので。
どうも巷に流れる真偽不明の噂によれば移籍金7000万円を払っての獲得のようで、既に27歳になる選手にそこまでするかなぁ?という気がしないでもありません。浦和は海外からの補強を模索していたものの交渉が難航した結果、J1からのぶっこ抜きに転じたのかもしれません。海外からの補強を模索していなければ、もうちょっと早い時点で長沼の移籍が決まっていても良さそうですし。
長沼獲得の狙い自体は悪くないのですが、ショルツ&酒井と大駒が退団し、おまけにソルバッケンの契約継続にも失敗した状況下で、今夏に獲得したのが二田・本間・長沼というのは、堀之内SDが7/1に表明した「ファン・サポーターのみなさまへ」の中で明言した「クラブワールドカップから逆算した、世界の競合クラブと伍して闘うことのできるチーム作り」としてはしょぼすぎないか?というのも正直なところです。
しかしいわゆる「J2オールスターズ」だとかJ1で出番を失っている選手とかでお茶を濁さず、J1のバリバリのレギュラー格をぶっこ抜いたのは次善策としては高く評価していいでしょう。しかも残留争いのライバルから(苦笑)。
何かとめんどくさいクラブですが、よろしくお願いします。66番と88番が並ぶ左サイドって野球の監督とコーチみたいな気もしますが。
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