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2024.09.30

【短感】24-25年第3節:A長野 0-1 浦和L

 浦和はなぜか高橋がベンチにもおらず。高橋の代わりのCBは長嶋がスライドして左SB栗島、CH伊藤、そして左SHに高塚を抜擢。

 前日のメンズ@神戸に続いて、この試合の長野Uスタジアムのピッチ状態もボロボロ。しかも長野のハイプレスに苦しんで序盤の浦和はなかなかボールを落ち着かせられずにやたら忙しい展開となり、惜しかったのは21分ロングカウンターで藤崎に見せ場があったくらい。

 長野の攻撃は清々しいくらいにハイプレスでボールを奪ったら手数をかけずにシュートまで持ってゆくというシンプルなもの。芝の状態が芳しくないのでそれしか手がないのかもしれませんが、26分には柴田が芝に足を取られたかのように転倒したのが契機となってショートカウンターが発動。しかし遠藤が諦めずに寄せた甲斐があったのか、大内のシュートは枠の外。

 前半浦和の最大の決定機は30分柴田のボール奪取から塩越のスルーパスが島田に通りそうになったところでGKと交錯。こぼれ玉に藤崎が詰めたシュートは枠を捉えていましたが、カバーに入った選手にブロックされてしまいました。

 30分くらいからようやく浦和がしっかりボールを保持して長野を自陣深くに押し込む展開になりましたが、長野のタイトな守備ブロックを崩せる気配ゼロ。

Nagano002

 後半に入ると一転して長野の大攻勢で浦和は自陣深くに押し込まれてしまう展開になり、50分には左サイド深くえぐっての折り返しから阿部がシュートを放つもバーの上。51分にはアーク付近から稲村が放ったシュートはわずかに枠の外。

 しかし、長野は序盤からハイプレスで体力を使いまくっている上に、後半立ち上がりの大攻勢でさらに燃料を使ってしまったせいか、その後急速に運動量が落ちて、球際での競り合いでは次第に浦和が完勝する格好に。

 そして60分坂井のプレゼントパスをもらった塩越がDF3人と対峙しながらGKの頭上を抜くループシュートを決めて浦和先制。個人能力頼みのゴラッソとしか言いようがないゴールでしたが、浦和がはっきりと優勢に転じた時間帯に発生したゴールなので全くのまぐれでもないでしょう。塩越はコンスタントに点を取る選手ではないのに、点を取るときは大抵ゴラッソという妙なスキルを持っています(苦笑)

 先制した浦和はすかさず藤崎に代えて後藤を投入し、後藤左SB、伊藤右SH、栗島CHと配転。その後の伊藤の躍動ぶりを見ると、高橋不在を受けてCB&左SBだけでなく、スタメンで2列目、3列目まで面子を弄ったのが良くなかったのかもしれません。

 ヘロヘロの高塚に代えて前原を投入した後は、すっかり足が止まった長野に対してプレスを強めてボール奪取→長野のプレスが全くかからずどフリーな味方へ繋ぎまくるという「負けようがない形」に。決定機こそ78分島田のシュートがバーを直撃した場面だけに留まりましたが、危なげない逃げ切り勝ちでした。

 浦和のシュートはたった7本で決定機も僅少。正直あまり面白い試合ではありませんで。しかし、ボロボロのピッチでも安易にロングボールを蹴りまくることなくなんとかボールを繋いでハイプレス命な長野の体力を削って後半勝負というゲームプラン通りの試合、強いチームの試合だったのは確かだったかと。

 また藤崎に続いてこの試合では高塚を長時間起用。清家の穴埋めに苦労しているのは丸わかりですが、高塚の出来は上々でしたし、選手の底上げという観点からは評価できる試合といって良いでしょう。

Nagano001

-----島田-----
高塚---塩越---藤崎
---柴田--伊藤---
栗島-長嶋--石川-遠藤
-----池田-----

(得点)
60分 塩越

(交代)
61分 藤崎→後藤(後藤左SB、伊藤右SH、栗島CHへ)
75分 高塚→前原(前原&島田の2トップ気味に)
90分 栗島→竹内
90分 島田→丹野

※写真は試合とは全く関係ありません。

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2024.09.29

【DAZN観戦記】24年第32節:神戸 1-0 浦和 ~ いかにもチーム再建途上な完敗

 スコルジャの想定していた形で試合は進んだように思われましたが、スコルジャも手駒の特徴を把握するのに試行錯誤しているようにも伺われ、先制されると現状ではどうにもならないようでした。

《スタメン》

 浦和は故障したリンセンに代わってサンタナが入った他、グスタフソン→原口、石原→長沼と前節から3名入れ替え。サブに中島と二田が入って松尾がベンチ外に。浦和への復帰3試合目でスタメン&ベンチメンバーを弄ってきましたが、アウェーかつ負け試合だったせいか試合後会見が短かったので、入れ替えの意図は明らかにされず。

 ただどう見ても石原はコンディションが良くなさそうですし、グスタフソンもちょっと傷んでいるように見受けられたので、プレー強度が非常に高い神戸相手に故障しそうな選手の起用を避けたのかもしれません(腰痛持ち松尾のベンチ外もその観点なら納得が行きます)。

 大ポカ連発のCB井上をいきなりスタメンから外さない辺りはスコルジャっぽい選手マネジメント。

 神戸は天皇杯準々決勝から中2日ですが、天皇杯では前節新潟戦からスタメンをフルターンオーバーしていて、新潟戦のスタメンでは宮代・酒井・井手口が後半途中から出場したのみ。よって今節のスタメンは新潟戦と全く同じ構成でした。

Kobe2024001

《試合展開》

 もともとロングボールを多用しがちな神戸は当然、浦和もピッチ状態が良くないせいかやたらロングボールを多用。しかしサンタナが笑えるくらい全くボールを収められず。というか、サンタナはもともとそういうプレーは得意ではないので、なんでサンタナへのロングボールを多用したのか不可解でしたが、こうなると最前線でのキープ力の差が如実に出て試合は完全に神戸ペース。

 2分には早速大畑スローインの跳ね返りを右サイドで大迫が収めて武藤へ繋ぎ、武藤がフィニッシュにまで持ってゆきましたが、浦和の選手たちも帰陣していてシュートコースが狭かったせいかここは西川が難なくセーブ。

 15分にはロングボールを宮代が収めて宮代→大迫→宮代でフィニッシュにもってゆきましたが、ここはマリウスがヘッドでブロック。

 しかし、16分初瀬CKからニアで武藤ヘッドで失点。武藤には一応サンタナが競ろうとしていましたが一歩及ばず。

 先制された浦和は細かくビルドアップする方向に切り替えたように伺えましたが、神戸のハイプレスに抗しきれず。

 スコルジャは試合後「その後は少しナーバスになって、準備していたショートパスでつないでいくプレーが出なくなってロングボールを多く蹴るようになり、神戸にとっては守りやすい流れになってしまいました。」と語っていましたが、「ロングボールを多く蹴るようになった」のは最初からで、この時間帯はショートパスで繋ごうとする選手と、西川を筆頭に簡単にボールを捨てているようにしか見えない選手が混在していたように伺えました。「神戸にとっては守りやすい流れになってしまいました。」のは同じですが。

 当然神戸優勢の流れは変わらず、28分CKからの2次攻撃で宮代クロス→大迫ヘッドの決定機こそバーに救われましたが、宮代のクロスがボックス内で関根の右手に当たっているのをVARでしっかり咎められてPKの判定。しかし宮代のPKを西川が阻止!!!

 30分を過ぎるとなんとか浦和のボールも前に進み始めましたが、決定機どころがシュートすら撃てず。45+2分好位置でFKを得るも、大久保FKは前川がセーブ。そして浦和の前半のシュートらしいシュートはこれ一本こっきり。

 全く点が入らなそうな戦況に業を煮やしたかのように、スコルジャは後半頭から長沼に代えて小泉を投入して渡邊左SH、小泉トップ下へ。この交代は絶大な効果があっていきなり浦和が攻勢に転じて左サイドから可能性のあるクロスが2本。そして54分には小泉縦パス→アーク付近で渡邊ヒールパス→サンタナというこの試合唯一かつ最大の決定機を作りましたが、サンタナのシュートはやや力がなくて前川にセーブされてしまいました。

 その後も浦和がボールを保持して神戸を自陣に押し込む展開になりましたが決定機には至らず。そして原口が傷んだのを契機に67分原口→グスタフソン、大久保→二田、大畑→中島と3枚替え。試合後の会見によると原口は傷んだわけではなく、もともと90分持たない想定でスタメン起用していて、疲れたので代えただけとのこと。

 しかし、この3枚替えは結果的に大失敗で浦和は再び攻撃の形を作れなくなってしまいました。また関根の疲弊が顕著で、左サイドに佐々木&汰木とフレッシュな選手を投入してきた神戸に苦戦しがちに。

 おまけに81分ボックス内での競り合いでマリウスが佐々木に頭を蹴られて負傷。85分佐藤との交代を余儀なくされてしまいました。

 結局終盤はどちらにも全く見せ場はありませんでしたが、リーグ連覇の可能性が現実味を帯びてきた神戸が一点を守り切る執念を見せて楽々逃げ切り勝ち。

Kobe2024002

《総評》

 大久保以外はいかにも激しい当たりに強そうな面子をずらずら並べ、ベンチに攻撃に持ち味がある選手を置きまくったのを見ると、スコルジャの思惑はどう見ても後半勝負。前半1点ビハインドなら想定内でしょうし、後半頭から小泉を投入して戦況がいったん好転したところまではスコルジャのシナリオ通りだったと思います。宮代にPKを決められていたらそこで事実上試合終了でしたが、西川のPK阻止にはスコルジャも安堵したことでしょう。

 ただG大阪戦は相手の攻め手がしょぼいのにも助けられて無失点&関根が唯一の決定機を決めて勝ち点3をゲットしたのに対し、この試合は先制を許したことでとにかく点が取れない今の浦和の勝ち目は早々になくなってしまいました。おまけにサンタナが唯一の決定機を決められずに勝ち点1すら得られませんでした。

 またグスタフソン・中島・二田の投入も当初想定通りのようですが、残念ながら結果的にこの交代は大失敗。中島や二田は直近の練習試合での出来を評価されてベンチ入りしたのかもしれませんが、スコルジャもすっかりしょぼくなってしまった浦和の手駒の個々の特性や相性の良し悪しの把握に時間を要しているのかもしれません。シーズン途中に監督を代えるデメリットが噴出した結果とも言えましょう。

 見ての通り全く持って面白くない試合でしたが、残留争いに片足突っ込みそうなチームがリーグ連覇が現実味を帯びだした神戸相手に勝ち点1が取れそうな試合をしていただけで今は十分じゃないのかなぁ。非常に志が低くて恐縮ですが、今は海のものとも山のものともつかない来年のCWCなんてどうでもよくて、目の前のJ1残留確定で頭が一杯。少なくともいかにも降格しそうな「ぶっ壊れているチーム」ではなかったと思えたのがこの試合の「良かった探し」でした。スコルジャの3試合で流れの中からの失点は一つもありませんし。

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《選手評等》

・ハイボールは全敗、CKで競り負けて失点に関与、決定機は決められずと、敗戦の原因三冠王みたいな今日のサンタナでした(´・ω・`)ショボーン この出来ならリンセンがファーストチョイスになるのは当たり前。松尾はなんでベンチ外だったのかなぁ・・・

・不運としか言いようがない石原のハンドと違って、宮代に対峙しながら手を上げている関根のハンドは不用意すぎでしょう。またショルツのサポートが得られなくなった関根の右SBはかなり怪しげ。でもスコルジャは長沼をSBとして評価していないのかなぁ・・・となると、長沼獲得はいったい何だったのか?という話になりますが・・・

・今日も揉め事の主犯格(原口が大迫との競り合いで傷んだのをなぜか小泉が激怒して、周囲の神戸の複数の選手と小競り合い。当の原口と大迫は何食わぬ顔(苦笑))になっていた小泉w もはや愛称「浦和の火薬庫」だろうwww

・関根へのイエローが遅かった以外は「いいだのいいふえ」と思っていたですが、マリウスの頭を蹴っている佐々木は一発レッドでも不思議はないかと。少なくともVARが介入すべき案件でしょうに。マリウスの無事を祈るばかりです。

・DAZN解説は橋本氏。関西の解説陣ではダントツに優秀なようで、ホームチームに肩入れすることもなく、務めて冷静に戦況を解説していただきました。

Kobe2024003
-----サンタナ-----
長沼---渡邊--大久保
---安居--原口---
大畑-マリウス--井上-関根
-----西川-----

(交代)
HT 長沼→小泉(小泉トップ下、渡邊左SHへ)
67分 原口→グスタフソン
67分 大畑→中島(中島トップ下、小泉左SH、渡邊左SBへ)
67分 大久保→二田
85分 ホイブラーテン→佐藤


宮代---大迫---武藤
--井出---井手口--
-----扇原-----
初瀬-トゥレル--山川-酒井
-----前川-----

(得点)
16分 武藤

(交代)
58分 井出→佐々木(佐々木左WG、宮代IH)
72分 宮代→汰木(汰木左WG、佐々木IH)
90+4分 初瀬→菊池
90+4分 扇原→鍬先

※写真は試合とは全く関係ありません。

 

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2024.09.28

まぐろ天合盛り定食@からやま

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 2024年9月20日から期間限定発売中の「まぐろ天合盛り定食(979円)」を試食。まぐろ天4個&カリッともも2個という構成です。

 鶏の唐揚げが本業のからやまが「まぐろ天」どころか海産物の揚げ物を出すのは過去ちょっと記憶にありません。「厳選したまぐろは、下味をつけて軽い衣と食感で次々と口に運んでしまう天ぷらに仕上げました」というのがからやまのウリ文句。そのまま食べても良いようですが、醤油・大根おろし・わさびとアクセントとなる調味料も3種類用意。

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 そしてそのウリ文句通り、まぐろ天は下味がしっかり付いていてそのまんまで十分ご飯のおかずになりえます。しかも軽い仕上がりなので特に胃にもたれることもなく、飽きもせず。

 味変アイテムは個人的には特になくてもなんら困りませんでしたが、醤油は無駄に味を重ねすぎるので不要。大根おろしはさっぱり感を演出するにはちょっと力不足なので、わさびを寿司のようにちょこんとまぐろ天に乗せて頂くのが最善と思いました。

 まぐろ天4個&カリッともも2個というバランスも最後まで飽きずにいただくには最適。並盛りなどちょっとご飯が足りなくなるくらい。看板メニューの「カリッともも」に合わせるのなら「とり天」のように全く異なる食べ心地が好まれるのではないかと試行錯誤した結果誕生した「まぐろ天」は大正解でした。

 からやまが揚げ物それ自体の美味さを活かす方向で「合い盛り」を考えているのに対し、同グループの「かつや」の「合い盛り」は往々にして相性もへったくれもなく、ひたすらボリュームを追いかけ、ソースをぶっかけがちなのは実に不思議。

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2024.09.27

ごろごろチキンのバターチキンカレー@松屋

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 松屋が2024年9月24日より発売中の「ごろごろチキンのバターチキンカレー(880円)」を試食。度々復活販売される商品で個人的には22年11月にも試食済ですが、残念ながら諸物価高騰を受けてか値段はその時から100円も値上がり。

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 「ごろごろチキンのバターチキンカレー」は、「生クリームのコクとバターでなめらかクリーミーなカレーソースに、鉄板でジューシーに焼き上げたチキンがごろごろ入った至高のカレーです。濃厚なココナッツミルクとトマトの旨味が広がるマイルドな味わいながら、こだわり抜いたスパイスの風味も加わり、奥行きのある味わいに仕上げています。」というのが松屋のウリ文句。

 とろみが強く、かつコク深い味わいながらも全くといっていいほど辛くなく、マイルドにもほどがあるだろうという気がしないでもなく。またバター風味が曲者で、結構これがきつい。香りだけでなく、味わいの上でもバターの自己主張がかなり強くてこってりしすぎて少々くどいのが難。でもチキンの「ごろごろ」感は相変わらずハンパなく、ご飯並盛だとカレーを一口運ぶ毎にチキンを乗せても何の問題もないくらい。
 
 個人的な好みだと「バタチキ」より、一昔前にいったんレギュラー商品化した「ごろごろ煮込みチキンカレー」のほうが圧倒的に上。でも様々にアレンジされる松屋の「ごろごろチキン」に大ハズレはありません。

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2024.09.26

小作 甲府駅前店 ~ 豚肉ほうとう

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 甲府駅南口から駅前の通りを南へ進んですぐ。ほぼ3年半ぶりの再訪。炎天下で「ほうとう」を食いに行く物好きなんておるんかいな?と思いながら入店したところ、早い時間帯から店は観光客と思しき方々で賑わっていました(苦笑)。

 早速「豚肉ほうとう(1700円)」を注文。前回往訪時より300円も値上がり。

 前回往訪時はコロナ禍を受けてテーブルの間隔を空けるなど様相が一変していた店内もすっかり元通りに。卓上にあったはずの「ゆず七味」は撤去されたままなのかな?と思ったのですが、店の中ほどに水ポットと一緒に固めて置いてあることに後で気づきました。

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 ほうとうの最大の特徴は幅広かつ厚みのある麺。噛み応えが強いことは強いのですが、山本屋@名古屋の「味噌煮込みうどん」と違って生煮えと感じるほどはなく、「太麺でも固すぎず、煮込んでも柔らかくなりすぎない」という小作自慢の食感が楽しい一品です。

 そしてもう一つの特徴は具沢山なこと。しかも甘味たっぷりのカボチャなんて刻みが非常にでかい!! 一年で食べるカボチャの大半は「小作」で食べているカボチャではないと思われるくらい。また椎茸がやたら肉厚だったり、ジャガイモやニンジンも厚めだったり。里芋も目立ちます。そして山菜もたっぷり。他に白菜、刻みネギなど。ランチならともかく夜だとどう考えても食いすぎです。ただ以前は目立つところにちょこんと乗っていたさやえんどうがなくなったような・・・

 たまに煮込みが甘くて汁のコクがイマイチだったりジャガイモがちょっと青臭かったりする時もありますが、この日はそんな物足りなさも感じず大満足。

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2024.09.25

富士食堂@水戸 ~ 洋ランチ

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 水戸駅から続く緩やかな登り坂をなす大通りを歩いて五分くらい。先客1、後客6。近所の水戸城址に公的施設が集中立地しているせいか、客はスーツ姿のオッサンだらけ。外観通り、和洋中なんでもありの昭和からの生き残りみたいな大衆食堂です。

 メニューが多彩すぎて目移りしますが、入口脇に掲げられた「本日のおすすめメニュー」の中から「洋ランチ(600円)」を注文。往訪時の洋ランチは「チキンのデミソース和え」がメイン。

 「本日のおすすめメニュー」は他に和定食(650円)と中華定食(600円)も。いずれも激安です。

 この店の最大の特徴はオバチャン二人で切り盛りしていると思われる店なのに最初に食券購入(しかも自販機ではなく手売り!!)を求められること。なんか昭和のデパートの大食堂みたいなノリ。

 店内は4人卓がぎっしり20卓くらい。テーブルに灰皿があって店内もややタバコ臭く、近隣に喫煙者が来ると難儀かも。卓上には醤油、ソース、コショウ。

Fujisyokudou2408002

 メインディッシュに「チキンのデミソース和え」に千切りキャベツと茹でもやし。そして切り干し大根、御新香、たまねぎ・わかめ・豆腐の味噌汁といった組み合わせ。さらに後からアイスコーヒーも出てきました。ナイスとフォークだけでなく、割り箸も付いてくる辺りは川口にありがちな「なんちゃって洋食屋さん」と同じ。

 メインの「チキンのデミソース和え」」はデミグラスソースっぽい味は確かにしますが、松屋に慣れるとびっくりするくらい薄味。でもご飯のおかずに物足りない訳ではなく、鶏肉の旨みがはっきりとわかるのでこれはこれでいいかな。鶏肉には多少細かく切れ目が入っている上に、鶏肉自体が柔らかいのでナイフ&フォーク不要。箸だけで何も問題もありません。味噌汁も北関東らしくない薄味なので、客層に合わせて調整しているのかも。

 コスパ最強の店なので、また水戸に来る機会があれば他のメニューを試してみます。

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 食後は水戸城址を散策。水戸城址の最大の見どころって門や櫓ではなく、水郡線が走っている大堀切だと個人的には思っています。

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2024.09.24

てりやきエッグハンバーグ定食@松屋

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 松屋が2024年9月17日より数量限定発売中の「てりやきエッグハンバーグ定食(830円)」を試食。「食欲の秋にぴったりのごはん泥棒メニューが復活」とありますが、過去に試食した記憶なし。

 「てりやきエッグハンバーグ定食」は、「鉄板でふっくらジューシーに焼き上げたハンバーグに、溢れる肉汁と絡まる松屋秘伝の「てりやきソース」を絡め、幸福度高まる目玉焼きを乗せた逸品。今年は味噌を隠し味にソースをブラッシュアップしており、卓上の七味唐辛子や付属のマヨネーズでの味変もお楽しみいただけます。」というのがウリ文句。

Teriyakiegg2409002

 てりやきなので当然ながらかなり甘めの味。また「味噌を隠し味」にしたのが却って良くなかったか、味が濃すぎて食後にちょっと重い感じが残りました。鶏つくねや鶏団子のてりやきならそんなに気にならないのですが、ハンバーグに合わせるとなるとちょっとてりやきはきついかなぁ。

 目玉焼きを乗せたのはその重さをマイルドにする趣旨なのかもしれませんが少々力不足。別添のマヨネーズは味変アイテムとして使うことを想定しているようですが、これ以上味を重ねるのもどうかと思ってサラダのドレッシングに転用しました。味変アイテムには卓上の七味のほうが遥かに有益。

 ただ松屋のハンバーグは相変わらずファミレスのそれと比べても遜色ないどころか、値段を考えれば上出来と言えるのは過去何度も経験済み。ジューシーというのはやや誇大表示だと思いますが「ふっくら」な仕上がりのは間違いなし。

 最近の松屋のハンバーグ定食は「世界紀行シリーズ」で出てくることが多いので、「てりやき」は新奇性がない分少々辛い評価になってしまいましたは、それでも松屋のハンバーグ系定食にハズレはありません。

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2024.09.23

【短感】24-25年第2節:浦和L 0-1 I神戸

 浦和のスタメンは前節と全く同じ。強敵ベレーザに完勝した以上、怪我人でも出なければ代えないのは当然でしょう。サブに丹野が入ったのが唯一の変更点。

 外国人選手がやたら増えた今季のI神戸は布陣も従来の3-4-2-1から4-2-3-1がベースになった模様。ただ攻撃は長身FWスアレス(#9)目掛けてやたらロングボールを蹴り込むとか、手数をかけずにサイド奥にボールを運んでハイクロスとか、相変わらずの力任せな単調な攻撃に終始。

 飛ばし気味に試合に入ったI神戸に対して序盤浦和は押され気味でしたが、次第に相手の手口にも慣れた浦和がボールを握って神戸を押し込む展開に。藤崎に見せ場もありましたが、とにかくラストパスに精度欠きまくり。さらにI神戸の伝統芸=ラフプレーの嵐にも悩まされて決定機どころかシュートすら撃てず。

 38分ハイボールの競り合いで高橋に対して後ろから遅れて飛び込むというラフプレーを仕掛けたスアレス(当然イエロー)が傷んでしまう一幕があり、I神戸はやむなく高瀬を投入。

 そして先制したのは途中から完全に攻め手を失っていたI神戸。39分に右サイドから守屋ハイクロス→ファーの水野ヘッドはいったんポストを直撃したものの、自ら詰めて先制。遠藤がボールウォッチャーになって水野を掴まえていないという残念さ。シンプルすぎるが狙いははっきりしているI神戸の攻撃をまんまと食らってしまいました。一方浦和の決定機はATに伊藤のシュートがGK正面を突いた場面だけ。

 後半になるとスアレスがいなくなったせいか、I神戸も一転してしっかりボールを繋ぐようになったためか、しばらくは中盤での蹴りあいに終始。それでも70分くらいから再び浦和がボールをしっかり握って相手を自陣深く押し込む展開に。

 ところが神戸守備陣を崩すアイデア不足が顕著でした。CBサンプソン(#55)の制空能力はWEリーグでは傑出しているようで、浦和のハイクロスなんて全く無意味。地上戦を仕掛けようにも最前線の島田がしっかり掴まえられてロクにポストプレーをさせてもらず。さらにI神戸が守備ブロックを整える前に攻め込まれそうになると容赦なくファウルで止めてくるのにも参りました。そしてファウルを取られると選手・スタッフが一体となって執拗に抗議。

 また浦和は安藤・猶本・菅澤・水谷と主力を4人も欠いて、ユース所属の選手をスタメンで出しているくらいなのでビハインドに陥った際に一縷の望みを託せそうな替え駒がいないのも辛いところ。83分に丹野を左SBに投入してサイドからの地上戦突破を仕掛けましたが、ATに藤崎クロスを丹野がファーで受けて放ったシュートは枠を捉えきれず完封負け。

 ラフプレーで傷む選手が続出してしょっちゅう長時間プレーが途切れるって女子サッカーでは珍しく、まともな主審ならI神戸に複数人退場者が出ていたと思いますが、残念ながらまともな主審がいないのがWEリーグ。そんな状態を上手く利用してシンプルかつパワー頼みの攻撃を仕掛けてくるって「まるで町田」なI神戸ですが、そんな相手に対して今季の浦和はひ弱すぎました。世界を相手にするつもりならこんな手合いにも打開策を見つけないと。また一から出直しです。

 3500人強もの観客が入った浦和vsI神戸の大一番で繰り広げられたのは今時メンズでもそんなにはないラフプレー三昧&力任せのクソサッカーとそれに屈するチャカチャカ系だったって、これじゃ片手間理事長の野々村もさぞかし頭が痛かろうに。とにかく興行的魅力はゼロな試合でした。

Ikobe2409024


-----島田-----
伊藤---塩越---藤崎
---柴田--栗島---
長嶋-石川--高橋-遠藤
-----池田-----

(得点)
39分 水野(I神戸)

(交代)
83分 長嶋→丹野
83分 栗島→前原

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2024.09.22

【観戦記】24年第31節:浦和 0-2 F東京 ~ ああ、ひたすら自爆ボタン連打!!

 不運が重なりまくったとはいえ、2点ビハインドに陥った後のひ弱さはどう見ても弱いチームのそれでした。スコルジャは浦和の選手達がフィジカル的にすっかりしょぼくなっただけでなく、メンタル的にも弱くなっていることに愕然としているかもしれません。

《スタメン》

 浦和のスタメンは前節と全く同じ。ただ前節サブに守備が計算できる駒がCB佐藤しかいなかったのはさすがにバランス悪すぎと思ったのか、今節は前田に代わって長沼がベンチ入り。

 F東京のスタメンはCBトレヴィザンに代わって木本が入っただけ。サブに中村や安斎が復帰。

 F東京は左SBバングーナガンデが故障中な他、小さな怪我が相次いでいるのか最終ラインのなかなか面子が安定しない模様。

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《試合展開》

 試合前会見でスコルジャがG大阪戦の反省点として「相手に押し込まれて、そこから前に出て行くことが、あまりできなかった。相手ゴールにより近いところでボールを奪えなかった」ことを上げていましたが、この試合ではその反省を受けて浦和はびっくりするくらい前へ前へと積極的なスタンスで試合に入りました。そしてそのスタンスが早速実を結んで、5分には左サイドから関根マイナスの折り返し→渡邊に決定機が生まれましたがシュートはわずかに枠を捉えきれず。

 浦和の試合の入りは上々でしたが、9分俵積田の左サイドからのクロスを井上は全くプレッシャーを受けていない状態だったのになぜかクリアし損ね、後方へ飛んだボールは西川の頭上を越えてまさかすぎるオウンゴール。

 さらに15分荒木CK→低い位置で森重が頭で繋ごうとしたボールが石原の広げた左手を直撃。それをVARでしっかり咎められてPKに。石原に手で防ごうという意図は全く感じられませんが、「手や腕で体を不自然に大きくして、手や腕でボールに触れる」ケースなので現行ルールではハンドはハンド。浦和は昨季こんな格好のハンド=PKで何点も拾っているので文句は言えません。17分荒木がPKを決めてF東京は決定機ゼロなのに2点リード(苦笑)。

 さらにさらに不運は続いて25分リンセンが負傷して突然ピッチ内に座り込んでしまい、スコルジャはやむなく27分にサンタナを投入。

 たなぼたの2得点を得たF東京は早々と割り切って自陣に4-4-2の守備ブロックを敷いてカウンター狙いに徹し、浦和は相手を一方的に押し込んでいるものの崩せる気配は皆無。それどころかボールロスト後の即時奪回も実らず、カウンターを浴びがちになってしまいました。

 八方塞がりな戦況を打開すべく、スコルジャは後半頭から石原に代えて松尾を投入し、関根を右SBへ転じて攻勢を強めましたが、オープンな展開になりかかったところで最初に決定機を掴んだのはF東京。50分カウンターから荒木スルーパス→俵積田の決定機は西川が辛うじてセーブ。一方浦和は松尾・大久保・渡邊と気ばかり焦って空回りの連続で全く決定機を作れず。

 そこでスコルジャは61分大久保→長沼、グスタフソン→原口と交代。原口のポジションはどう見ても安居よりかなり前。現地では安居アンカーの4-1-4-1と思いましたが、試合後のスコルジャの会見によると原口トップ下、渡邊CHの4-2-3-1だった模様。

 それはともかく唯一ボールとゲームを落ち着かせられるグスタフソンが下がって原口の「闘魂注入」が悪いほうに転んで「総員空回り」状態に陥ってしまって戦況はますます悪化。途中から松尾を前に出して4-4-2気味にしたり、関根と長沼の前後を入れ替えたりしていましたが何の意味もありませんでした。

 F東京は66分俵積田→遠藤、東→長友、76分オリヴェイラ→安斎、荒木→山下と代えて試合をそのままクローズする構え。しかもF東京は引きすぎるとサンタナの一発を食らうのを警戒してか、終盤は意外なくらい前から強くプレスをかけてくるようにもなり、この出方の変化に「総員空回り」状態の浦和は面食らったのかビルドアップでミスが続出。

 81分関根に代わって小泉が右SHに投入されましたが、その泉が88分井上の不用意な縦パスに激昂したのがこの試合最大の見せ場!!

 とはいえ、この試合で途中投入された選手で唯一機能したのが小泉だったのも確かで、90分&ATに小泉が2度惜しい場面を作りましたが得点ならず。F東京に今季ダブルを献上するという屈辱的なおまけつき。

Fctokyo2409015

《総評》

 F東京が能動的に作った決定機は50分俵積田のシュートくらいしかなく、浦和も最初の渡邊と、最後の小泉2発くらいしかありませんでした。従ってゴール期待値は共に0点台前半だろうと思っていたのですが、試合後DAZNのスタッツを見ると共に1点を超えていてびっくり!!まさに実態とかけはなれた「ゴール期待値マジック」(苦笑)。

 それはともかく、これほど相手にやられた感が皆無な完敗はなかなかありません。不運な形で早い時間帯に2点ビハインドに陥り、さらにリンセンまで負傷交代を余儀なくされた状態で浦和は拙攻を重ねてそのまま完封負け。F東京からみればこんなに楽な試合は滅多にないかも。

 自陣に引いてカウンター狙いに徹した相手を崩すのって、守備にそんなに持ち味があるとは言い難いF東京相手ですら難儀な作業で、攻撃偏重時代のヘグモですら得手とは言い難かったかと。ましてや再任後とりあえず勝ち点を稼ぐために守備再建を優先させたスコルジャには事前の仕込みもなんもない状態で難題に挑んでいるようなもので、案の定浦和に得点の気配はありませんでした。

 先述のようにG大阪戦でとりあえず勝ち点3を確保したので、G大阪戦で出来なかったことに果敢にチャレンジしたような試合の入りだったように伺えましたが、この試合でG大阪戦からの成長を感じさせる暇もなく浦和は自爆ボタンを連打。スコルジャのゲームプランには全くなかったであろうあんまりな試合展開で、スコルジャはなす術がありませんでした。

 この試合で極めて残念だったのは、選手たちが「総員空回り」状態に陥ってしまったこと。試合後スコルジャが「ピッチ上で冷静に次のプレーのことを考えながら進めることができない、集中力を欠いた、それ以外のことに頭が向くようなことが起こってしまえば、それは良いとは言えないと思います。本日の試合を終えて、ここで行わないといけない仕事は、戦術面だけではなくメンタル面にもあると認識しました」と語っているのも納得。

 この試合を通じて前プレが全くハマりませんでしたが、それは事前の仕込みが不十分だったこと以上に、選手たちが冷静さを欠いて相互理解なり連携なりを完全に失ってしまったがゆえでしょう。

 不運が重なりまくったとはいえ、2点ビハインドに陥った後のひ弱さはどう見ても弱いチームのそれでした。スコルジャは浦和の選手達がフィジカル的にすっかりしょぼくなっただけでなく、メンタル的にも弱くなっていることに愕然としているかもしれません。

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《選手評等》

・石原はともかく、庇いようがない凡ミスで試合を台無しにした井上。井上はアウェー鳥栖戦でもヘッドでのバックパスが短すぎて相手FWに攫われる大失態を犯したばかり。こうも勝敗に直結するミスを連発するとなるとさぞかしスコルジャも頭が痛いことでしょう。かといって、佐藤に代えようにも佐藤も同じような「やらかし」が目立つCB。うーん、やっぱJ1下位の京都でしか実績がないCBとか、G大阪でレギュラーになれなかったCBに多くを期待するのは無理だったようで。

・井上も佐藤も決定的なミスをやらかしがちなのは頭痛いなぁ。岩波はいろいろと物足りないものはあったけど、ここまで酷くはない。永田も「一日一ポカ」系だったが案外試合を決定づけるようなやらかしはあんまりなかったような記憶。

・井上も佐藤も出来が良い時はめっちゃ安心できるのですが、出来が悪い時の致命的なやらかし癖がなぁ。レベルが高くなればなるほど「出来が良くなくでも大過なく務めをこなせる」能力が大事になるのはリーグ戦形式の全スポーツに共通していると思いますわ、ホンマ。

・試合後スコルジャは前半オリヴェイラ選手がカウンターの場面でグスタフソンを後方からのファウルで止めたにも関わらずイエローが出なかった場面に文句を言っています。ただその前にカウンターを食らってやむなく大畑が後方からファウルで止めている場面にもイエローは出ておらず、単に谷本主審が「後方からのファウルにやたら甘い」という「Jリーグあるある」なクソ主審だっただけでしょう。

・総発券枚数は当日14時の時点で46,000枚を突破していたそうですが、入場者数は41,379人と総発券枚数を大きく下回りました。傘が要らない程度の小雨が断続的に降ってはいましたが、ノーショーの多さが気になりました。

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-----リンセン-----
関根---渡邊--大久保
---安居--グスタフ---
大畑-マリウス--井上-石原
-----西川-----

(交代)
27分 リンセン→サンタナ(負傷による交代)
HT 石原→松尾(松尾左SH、関根右SBへ)
61分 大久保→長沼
61分 グスタフソン→原口
81分 関根→小泉(長沼右SB、小泉右SHへ)

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俵積田-オリヴェイラ---仲川
-----荒木-----
---高----東---
岡--森重--木本-小泉
-----野澤-----

(得点)
9分 OWN GOAL(井上)
17分 荒木(PK)

(交代)
66分 俵積田→遠藤
66分 東→長友(長友右SB、小泉CHへ)
76分 オリヴェイラ→安斎
76分 荒木→山下
90+4分 仲川→野澤零

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2024.09.21

秋の海鮮フライ定食@かつや

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 「かつや」が2024年9月13日から期間限定で発売中の「秋の海鮮フライ定食(979円)」を試食。「秋の海鮮カツ丼」も併売。秋になると外食チェーン店各社で「カキ」をメインに据えた定食類が続々と発売されますが、「かつや」がその先頭を切った感じです。

 「秋の海鮮フライ定食」は「秋の海鮮を代表する『広島産 カキフライ』をはじめ、海老フライとほたてフライを一皿に盛り合わせた」もので、「海鮮フライが纏うパン粉は、サクサクの食感を生み出すために『かつや』専用のパンを焼き、理想の『剣立ち』と最適な食感、色、風味とサクサク感を実現する生パン粉を使用しています。」というのがかつやのウリ文句。

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 かつやは昨年も「秋の海鮮フライ定食」を出していますが、昨年は「『広島県産 牡蠣フライ』と海老フライ、イカフライの合い盛り」だったのに対し、イカの高騰が著しいせいか今年はほたてに差し替え。カキ2個、海老2個、ほたて1個という構成です。

 かつやの合い盛りといえば、なんか「頭がおかしい」と言われても仕方がない、ひたすらボリューム重視で相性の良さなんてまるで考えてないような組み合わせが少なくないのですが、「秋の海鮮フライ定食」は昨年に続いて非常に穏当なというか、滅茶苦茶常識的な組み合わせで全くかつやらしくなく、どちらかといえば「松のや」で出てきそうな組み合わせです。無理やりチキンカツなど「カツ」を乗せたがるかつやの悪癖を脱している辺りも気に入っています。
 
 しかも得体が知れない、味だけがやたら濃いソースをぶっかける訳でもなく、添えてあるのはタルタルソースという、これまた極めて常識的なもの。なんか破天荒というか、もはや人知では計り知れない何かでしかないゴールドシップみたいなキャラから、優等生のダイワスカーレットみたいなキャラへ急変したような感じすらします(意味不明)。
 
 こうなるとハズレようがありません。ぱっと見で判るように海老はかなり大きめ。またカキも外食チェーン店で出てくるものとしては割と大きめ、かつそれなりにジューシーで十分満足できるもの。さらにパン粉に凝っただけあってサクサクした食感、そしてちょっと頬に刺さるくらいの「剣立ち」も気に入りました。
 
 あえて難をいえばタルタルソースの量が少ないことかなぁ。合い盛り系定食では必要以上にドバドバっとソースをかけがちなかつやにしてはどうしたものか?でも今秋も大満足の逸品でした。


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2024.09.20

ステーキのどん 赤羽東口店 ~ 日替わりランチ:バリュー2品盛

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 赤羽駅東口を出て大通りを東へ。スクランブル交差点の手前、「安楽亭」や「かつや」と同居しているビルの2F。「ステーキのどん」は初めての往訪でしたが、「安楽亭」と同一グループだったとは!! ただ「ステーキのどん」はファミレス代わりで来る客が少なくないせいか、安楽亭は11時開店なのに対し、ステーキのどんは10時開店と差別化されていました。ただ店内は全卓パーティションで仕切られていて、その辺はファミレスではなく焼肉屋寄り。

 卓上のメニューを見て「日替わりランチ:バリュー2品盛(935円)」を注文。往訪時のメニューは「ポークグリル&エビフライ」でした。ステーキのどんの日替わりランチは土日祝も提供されているのは嬉しいところ。

 また日替わりランチは「3品盛(1133円)」がある他、バリューランチ各種、ハンバーグコンビランチ各種、さらに「ごはんどろぼうなランチ」各種という謎メニューも加えてやたらランチメニューが充実しています。

 ランチメニューはいずれもライスorパンがおかわり自由でスープバー付き。スープは2種類用意されていました。なおライスの最初の一杯は焼き上がりと一緒に持ってきてくれます。

 そして卓上にはオニオンソースと醤油ソースを用意。前者がハンバーグ向け、後者がステーキ向けのようです。ただ箸がないのがこの店の難点。川口の「なんちゃって洋食屋」に慣れると箸がないのはチト面倒(苦笑)。

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 うーーーーん、ポークグリルが思ったより小さい・・・まぁ千円未満に収めるためにこうなっちゃったんだろうなぁ・・・この量だとライスおかわり自由の意味はあまりありません。別途「3品盛」があるのも納得。

 またポークグリルはぱっと見が小さい代わりに厚みがそこそこあるので簡単には噛み切れず、ナイフで細かく切り刻んで食べました。また下味だけではご飯のおかずには力不足だったので卓上の醤油ソースをちょんづけ。

 エビフライにはタルタルソースを。小さいながらもジャガイモが良い感じにホクホクしてて程よい塩加減で気に入りました。

 あれこれ値段相応に難点はありますが、それでも松屋の残念な肉系定食よりは満足度高め。とにかくランチニューが豊富かつ土日祝もやっているのが判ったので、他のメニューで再訪してみます。

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2024.09.19

とろたま炙り鶏丼@なか卯

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 「なか卯」で2024年9月4日から期間限定で発売中の「とろたま炙り鶏丼(580円)」を試食。

 「とろたま炙り鶏丼」は「やわらかい鶏むね肉と、軟骨が食感のアクセントになる鶏団子を、なか卯の"こだわり卵"に絡めてお楽しみいただける期間限定商品です。黄身の色の濃さが特長的ななか卯の"こだわり卵"をのせれば、まるでお月見のような気分を味わえます! 直火で焦げ目をつけた鶏むね肉と鶏団子の香ばしい風味、甘醤油だれの味わいは"こだわり卵"と相性抜群。程よい酸味のしば漬けを添えることで、最後の一口まで飽きることなくご堪能いただける一品に仕上げました。」というのがなか卯のウリ文句。

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 基本的には甘醤油だれが支配的な濃くて甘めの味ですが、鶏むね肉の焦げの渋味が良いアクセントになって単調さを感じさせず。また柔らかい鶏むね肉と多少コリコリした鶏団子の食感の違いも単調さを避けるのにひと役買っています。柴漬けも箸休めに最適。

 "こだわり卵"なしの廉価版「炙り鶏丼(490円)」も併売されていますが、甘醤油だれが少々濃すぎる嫌いがあるので"こだわり卵"で味をマイルドにした部分を作ったほうが色んな味を楽しめて得策かと。

 伝統的に「親子丼」を十八番とするなか卯。鶏メインの丼ものについてはやはり丼チェーン店の中では頭二つくらい抜けているというのが個人的な評価で、今作もその評価を裏切らない逸品でした。

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2024.09.18

牛かつ定食@松のや

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 松のやが2024年9月11日から約7万食限定で発売中の「牛かつ定食(1090円)」を試食。

 肉厚で食感の良い牛肩ロースを使用し、さくっと食感が特徴の松屋の「牛かつ」は2022年に誕生して、今年の6月に再販されたばかり。よほど好評だったのかわずか2ケ月で再び登場。

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 「付け合わせの"レフォールソース"は、お肉の美味しさを引き立て主役級のインパクトを残す名脇役。西洋わさびにマヨネーズやりんご酢を加えた爽やかな辛味が特徴です。酸味・塩味・辛味のバランスが良く、肉厚の牛肩ロースとの相性は最強で、牛かつをさっぱりとした味わいでお召し上がりいただけます。」というのが松のやのウリ文句。

 そしてその"レフォールソース"の味が実にユニーク。わさびがやや強めに出ているのでなんか和食向けっぽい気がしますが、酸味も相応にあって「とんかつソース」等で食べるのとは全く違った角度から牛かつの旨味を引き出しているような気がしました。

 ただ肝心の牛かつはかなり硬め。しかもしっかり噛みしめてやっと牛肉らしい旨味が判るかどうかといった感じ。この出来なら廉価版の「ロースかつ&牛かつ1枚定食(990円)」で十分だったと思うも時すでに遅し。

 正直コスパが良くない一品で、個人的にはなんで度々再販されるのか不思議でなりませんでした。

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2024.09.17

【閉店】MENクライ@神保町 ~ 中華そば塩

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 地下鉄神保町駅を西側へ出て、専大前交差点の南西角近く。城南信用金庫の裏、靖国通りから南へ一本入ったところにあり、隠れ家っぽい佇まい。先客ゼロ、後客1。

 店内の券売機ボタン先頭の「中華そば塩(950円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは他に中華そば醤油、昆布水つけ麺、油そばなど。

 席は縦長L字型カウンター7席のみ。卓上には酢、ラー油、おろしニンニク。そしてどういうわけか券売機横にブラックペッパーが固めて置いてありました。水セルフ。

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 どんよりと濁ったスープは店の案内によると「鶏、豚、乾物系、真鯛、煮干し、するめ、椎茸、昆布、鰹節、鯖節、渡り蟹、甘エビ、しじみ、あさり、牡蠣、きのこ、牛蒡など」からなる「進化系多重旨味スープ」とのこと。無化調で「複雑かつふくよかな旨味のインパクトと、長い旨味の余韻が特徴の『唯一無二』のスープ」と店が豪語するのもあながち大げさではないと思えるくらい白眉な出来。これには恐れ入りました。しかも塩だれに妙な尖りや癖もないので、ついつい飲み進んでしまいました。

 麺は国産小麦100%使用の自家製麺で、平打ち極太で強い捻じれが入ったようなうどんに似たタイプ。いかにも水気が多そうな麺でもっちりというよりはぶよぶよに近い口当たりですが、口当たりからは意外なくらいコシはしっかりしています。ただスープとの相性や絡み具合は良いとは言い難いかと。

 岩中豚のチャーシューは薄いながらもスモーキーな味が嬉しい逸品。他になぜか真っ黒なメンマ、刻みネギ。

 正直「策士策に溺れた」感がある一杯でした。ただ麺が面白いのはよく判ったので「MENクライ名物油そば」で再訪してみます。

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2024.09.16

【短感】24-25年第1節:東京NB 0-2 浦和L

 浦和は昨季の主力から清家が欧州移籍で抜け、さらにオフの間に左SB水谷が大怪我で長期離脱。また昨季から長期離脱中の安藤・猶本・菅澤もまだ復帰には時間がかかりそうなので、とりあえず清家と水谷の穴をどう埋めるかが課題でした。

 そこで公式戦初戦となったベレーザ戦で楠瀬監督が左SBに長嶋を充てたのは予想の範囲内でしたが、びっくりしたのは右SHにユース所属中の藤崎を抜擢したこと!!

 浦和はU-20女子W杯に角田と岡村を取られている(ベレーザは5人も取られているらしい)関係もありましょうが、今季も優勝を争うであろう強敵ベレーザ相手にユース所属中の選手をいきなりスタメン起用するとはサプライズにも程がありましょう!!

 ただ藤崎同様、ユース所属中で2025年にトップチーム昇格が内定しているDF秋本、FW前原をサブに入れているのを見ると、楠瀬監督は昨季の反省点に上げていた「若手の起用」を今季の重点課題にしたのかもしれません。しかも昨季何度もチャンスを与えながらもぱっとしなかった若手をすっ飛ばして、その下の世代に期待する形で。

 試合はボールを持ちたがるベレーザに浦和がハイプレスで対抗する形で終始。必然的にずーーーーーっと落ち着きのない試合になってしまいましたが、5分ボックス内で栗島&塩越が木下に襲いかかってボール奪取→塩越にいきなり決定機。

 そして12分左サイドから塩越スルーパス→ボックス内左で受けた藤崎はDF2人に対峙されてクロスを入れられないと見るやボールを後方の塩越に戻し、塩越クロス→ファーで島田が合わせて浦和が先制。

 後半も開始早々敵陣でのボール奪取から長嶋縦パス→最前線で島田が収めてスルーパス→塩越に決定機が生まれましたがシュートは枠外。しかし、52分ロングカウンターで島田が左サイドの伊藤へ展開→伊藤のクロスがファーの藤崎に通り、藤崎シュートはいったんGKに当たってしまったものの、こぼれ玉を自ら詰めて2点目。

 ロングカウンターの過程でも伊藤の縦パスを藤崎が自陣で相手を背負いながらしっかり収めて塩越→島田と繋いだのが最後に実った格好。この一連のプレーでの藤崎の働きぶりには恐れ入りました。

 61分にも伊藤のゴールがなんだかよく判らないオフサイドで認められない(DAZNだとカメラ位置が低すぎて全く判らず)場面がありましたが、ここでも藤崎のアーク付近でのボールキープが効いていました。

 その後は藤崎に代えて高塚を投入したのを皮切りにテスト色強めの交代を連発。前後半ともバテてハイプレスが効かなくなり、リトリート守備を余儀なくされると浦和の守備は少々怪しくなり、また昨季同様CKの守備はかなり怪しげでしたが、それでもベレーザ相手に危なげなく完封勝ち。

 ベレーザは47分鈴木、59分青木と決定機がなくもなかったのですが、いずれも個人能力任せで浦和守備陣をきっちり崩しての決定機は一つもなかったかも(相手を崩し切っていないのに際どいシュートを撃ってくる辺りが怖いと言えば怖いのですが)。

 浦和が強くなる前のベレーザ戦といえば、浦和が元気な時間帯こそハイプレスがハマって大善戦するものの、電気切れと共にベレーザに良いように自陣でボールを回されて逆転負けがお約束だったからなぁ(遠い目)。

 またベレーザは一昔前と違って大柄な選手が増えた反面、ラフプレーが随分増えたのが残念でした。45+2分に鈴木がイエローをもらったファウルは栗島の軸足をおもっきし踏みつけているので本来一発レッド級でしょうに。松田監督はイエローをもらった2選手を2枚目をもらう可能性大と思ったのか、早々と下げたのが印象的でした。

 DAZNの解説矢野はとにかく浦和のプレス強度がマシマシになっていることを大絶賛。今季の浦和は女子ACLに参戦することが決まっており、さらにはその先の世界と戦うことまで視野に入れて選手たちの意識が格段に上がっているのかもしれません。

 前日にスコルジャが低めの位置で堅固な守備ブロックを築いてG大阪を完封したのを見たばかりだっただけに、ハイプレス一辺倒という浦女の守備思想がスコルジャとは真逆すぎてクラクラしましたが、「相手になにもやらせない」という結果は同じ。ヘグモは最終的にこれをやりたかったのかもしれませんが、守備面では何の成果も見せられずに更迭されました。

 「これから世界と戦うんだから国内リーグなんて勝って当たり前のレベルじゃないと話にならない」。なぁ、どこかの残念なメンズとは違うんだよ、メンズとは・・・

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-----島田-----
伊藤---塩越---藤崎
---柴田--栗島---
長嶋-石川--高橋-遠藤
-----池田-----

(得点)
12分 島田
52分 藤崎

(交代)
62分 藤崎→高塚
74分 長嶋→後藤
90+1分 島田→前原
90+1分 石川→西尾(西尾左SB、後藤CBへ)

 

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2024.09.15

【DAZN観戦記】24年第30節:G大阪 0-1 浦和 ~ ウノゼロのスコルジャが帰ってきた!!

 いやはや恐れ入りました。浦和の監督に復帰し、大原に姿を現してからわずか1週間、しかも腹心のラファル ジャナス&ヴォイテク マコウスキ両コーチが着任していない状態でここまでチームを劇的に立て直すとは!!

《スタメン》

 浦和は代表ウィークによる中断期間を挟んでちょうど2週間ぶりの試合なのに対し、G大阪は天皇杯準々決勝から中2日とコンディション面では浦和が有利な一戦。

 浦和はスコルジャ監督の復帰初戦なので、監督交代がスタメン選考にどのような影響を及ぼすのかが注目されましたが、浦和のスタメンは前節町田戦から小泉→グスタフソンの入れ替えのみ。サブも前田に加えて獲得したばかりの原口が入ったのが目を惹いたくらいで、ヘグモ前監督時の主力をほぼそのまんま引き継いでのスタートとなりました。。

 その反面長沼と二田がベンチ外になり、夏の移籍期間でベンチ入り出来たのは結局原口だけになってしまいましたが。

 G大阪は天皇杯から美藤→宇佐美、山田→ダワン、山下→飯野、岸本→松田とスタメン4名入れ替え。天皇杯では宇佐美とダワンを70分からの投入に留めただけで主力が多く出場していたのである程度予定通りの入れ替えでしょう。ただ故障もあってか今季ほとんど出番がなかった食野をここでスタメン起用したのは意外でした。

 なおG大阪はCB三浦、SB半田、CFジェバリが故障中。イスラエル代表帰りのネタラヴィ不在はともかく、アラーノもベンチ外なので、上位にいる割にはサブがかなり寂しい感じに。

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《試合展開》

 スコルジャは守備の立て直しから入ったのか、基本フォーメーションは4-2-3-1、守備時はやや低めの位置に4-4-2の守備ブロックを形成するリトリート主体。暑いせいか前ハメは極めて限定的で、ボールを失った時の即時奪回に多少パワーを使っているだけのように伺えました。

 G大阪は守備ブロックが整った状態の相手にサイド攻撃を仕掛けるだけで、攻めの手数こそ浦和より多いものの決定機は全く作れず。チャンスらしいチャンスは35分に坂本がボックス内で反転してシュートを放った場面だけで、それも西川が難なくセーブ。

 G大阪はウエルトンを右SHに配して大畑を狙い撃ちするのが狙いのように見受けられましたが、試合開始直後に一度大畑の裏を抉りかかる場面があっただけで、その後は関根&大畑の二人がかりの守備の前に手も足も出ず。後方から松田がウエルトンのサポートに入ると浦和は安居なり渡邊なりリンセンなりが左サイドの守備に加勢して、とにかくCBがサイドに釣りだされて守備ブロックが崩れることがないように気を使っていました。

 またG大阪の左サイドからの攻撃は全く成り立たず。食野のスタメン抜擢はどう見ても大失敗でした(苦笑)。

 浦和は当然ながらボールを奪う位置が低いのが難。町田戦のように慌ててロングボールを蹴ってしまうことなく、しっかりボールを繋いで攻めようとしている風に伺われました(それゆえ自陣に押し込まれている時間が長い割にはボール支配率に差がつかない)が、再三のG大阪最終ライン裏狙いは全くものにならず、G大阪以上に得点の気配ゼロ。

 DAZNのスタッツではG大阪のゴール期待値0.18、浦和にいたっては0.04という共にとんでもない低スコアを叩き出しているのも納得の塩試合でした(苦笑)。

 しかし、そんな塩試合を突然打破したのは浦和。49分右サイドで石原のヒールパスを受けた大久保がそのままドリブルで運んでG大阪守備陣を自陣中央に多数引きつけたのが効いて、右サイドで渡邊がどフリーでクロス→ファーに飛び込んだ関根のヘッドが決まって浦和先制。

 大久保がドリブルでG大阪守備陣を惹き付けまくったのがほぼ全てなのでしょうが、渡邊に展開した後の大久保はそのままボックスに突入して「俺に出せ!!」と言わんばかりに指先確認。リンセンもクロスのターゲットになろうとボックス内に突入してG大阪守備陣の注意を惹きつけ、彼らが撒き餌をなって小さい関根がフリーになりました。フリーなら背の低さは無関係。昨年の浦女で小さいイトキンがヘッドで点を取りまくった光景とそっくりでした。

 攻撃の形を作れないうちに先制点を奪われたせいか、あるいは天皇杯から中二日なのを考慮してある程度予定通りの速めの交代なのか、ポヤトスは57分に食野→山田、鈴木→美藤と早めに代えて宇佐美CF、山田トップ下、坂本左SHに布陣変更。66分には坂本→山下、松田→岸本と代えてウエルトン左SH、山下右SHと布陣を変えましたが、いずれも全く効果なし。

 G大阪は浦和を自陣深くに押し込んではいるもののとにかく攻撃のアイデアがなくて左右からのクロス攻撃に終始。しかもそのクロスの精度が劣悪で、あっさりタッチを割ったり、西川に簡単にキャッチされたりの連続。

 スコルジャは69分にリンセン→サンタナ、関根→松尾と守備負担がでかくてお疲れの選手を早々と交代。76分に大久保に代えて前田を投入したのはともかく、グスタフソンに代えて原口をまるで「ピッチャー鹿取」のように投入したのには驚きましたが、原口はスコルジャの信頼にしっかり応えて攻守に奮闘しつづけました。

 もっとも終盤の浦和の攻撃はアバウトにスペースに蹴りだすだけになってしまい、チャンスらしいチャンスは90分に原口のボール奪取から松尾の一発だけに留まってしまいましたが、G大阪のあんまりな拙攻の連続に助けられ、最後はちょっと傷んだ安居に代えて小泉を入れて念には念を入れて危なげなく逃げ切り勝ち。この日のG大阪の出来なら1点リードで十分だと言わんばかりの「ウノゼロの圧勝」でした。

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《総評》

 いやはや恐れ入りました。浦和の監督に復帰し、大原に姿を現してからわずか1週間、しかも腹心のラファル ジャナス&ヴォイテク マコウスキ両コーチが着任していない状態でここまでチームを劇的に立て直すとは!!

 試合後の会見でスコルジャは「守備の組織、ペナ内のところを重点的に行ってきた。ヘグモ前監督のシステムからの変更点のところです」と語っていましたが、その仕込みの成果がこんなにはっきりと表れるとは。しかもショルツも酒井も明本もいなくなって守備駒は大幅にしょぼくなったのに、全く点を取られる感じがしない守備ブロックの再構築に成功するとは!!

 とにかく守備から入る。スコルジャは就任会見で「最初の4試合がこれからのステップになると言いましたが、その1試合目からしっかりと勝ち点を取っていきたいと思っています。」「あまり美しいゲームは見せられないかもしれませんが、チームが勝つための方向性は、しっかりと見せながらやっていきたいと思います」と語っていましたが、この試合はその言葉通りの試合でした。

 そして試合後の会見でのスコルジャの弁を借りれば、「よりオープンな状況や攻撃的なプレーもできるように」「選手たちをよりよく知っていけば選手たちをより活用したい。シーズン末までには、システムも含めより活用できるようにしたい。」と今後やりたいことは山のようにある。でもこの試合はそれらを封印して「今は勝ち点が必要なので、セーフティーで安全にやっている」方向に徹したのが見事に奏功しました。

 この試合はコンディション面で浦和有利なので、とにかく失点を避けながらシオシオな試合内容でスコアレスのまま終盤戦に持ち込んで「攻撃的な前田や松尾、チアゴを投入してプラン通りのゲームを行った。彼らで点を取りにいくプランだった」のは至極当然。

 でもスコルジャにとってある意味誤算だったのは先制点が早い時間帯に入ってしまったこと。今の浦和の手駒は極端に攻め駒に偏っていて守備駒が不足しているので、「シナリオと少し違ったリードしていたので守備が求められ」る展開は大変だったと思います。そしてその穴を「浦和では攻撃的なポジションをやりたい」と公言していた原口をCHに転用してなんとか埋めました。スコルジャの判断も「試合に出るためにはとにかく監督のニーズに応える」と言わんばかりにすっかり大人になった原口の姿も実に見事でした。

 この一週間での浦和の変化が劇的すぎてクラクラしますが、ヘグモの8ケ月がまるで無駄だったというのは極論すぎましょう。この試合の唯一の得点はどう見てもヘグモの遺産。前4人がきっちり連携してG大阪の8人の守備ブロックを崩しきるって、「理不尽かPKでしか点が取れない」と揶揄された昨年後半のスコルジャではまず無理な形。

 またG大阪程度の前ハメ強度であれば、浦和はパスを回して簡単に交わしていましたが、これもヘグモの遺産。スコルジャも試合後の会見で「時間があまりない中で、ビルドアップの練習も行ってきました。本日の得点も非常に良いプレーから生まれたものだと思います。でもそれは、マティアス前監督の良い仕事の結果だと思います」とヘグモの仕事を讃えています。

 さらに言えばヘグモ最末期に4-1-2-3を捨てて、守備時4-4-2に転換済だったのもスコルジャ流への移行に幸いしたのかも。これはヘグモの本意ではないでしょうが、結果的にヘグモの遺産。

 ただヘグモの遺産をスコルジャは見事に活かせた一方、スコルジャの遺産をヘグモは全然活かせませんでした。この辺が監督の力量差なんでしょうなぁ・・・冷蔵庫にあるものでそれなりの料理を作れるかどうかみたいな力量差は歴然。

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《選手評等》

・昨年のスコルジャ監督の下では全く評価されず、左SBが本職なのに明本や荻原に次ぐ3番目の評価に留まっていた大畑。スコルジャまさかの浦和復帰で個人的には大畑の扱いが心配でしたが、大畑はスタメンの座を確保しただけでなく、G大阪の最大の脅威=ウエルトンを完封。これには恐れ入りました。「歩夢、お前この半年の間に何があったんや???」とスコルジャも目を丸くしていることでしょう、たぶん。

・またしても「点を取ること以外はパーフェクト」な大久保でした。でも先制点に繋がった、G大阪守備陣全員を惹き付けるドリブルはお見事。その前でうろうろしているリンセンもGJ。アシストでもゴールでもありませんが実に良い仕事でした。

・球際でがっつり行く「ボールハンター」は守備に強いCHとしてめっちゃ判りやすいけど、周囲を連携を取りながらいつも良いポジションにいるので相手がやりたいことを出来ない系のCHって、素人目にはなかなか評価しづらい。グスタフソンは明らかに後者。グスタフソンを使いこなせずに死にかかった町田戦って何だったのか・・・

・G大阪のゴール期待値が1を超えてるって、リカ時代によく見た「ただ相手を押し込んでるだけのチーム」が陥りがちな罠ですなぁ。点が入る感じは全くなかったのに(苦笑)。

・中村太主審はリンセンへのファウルを全く取らないし、手を使うファウルには酷く寛容。27分のダワンの渡邊への足裏攻撃なんて一発レッドでもなんら不思議はないのになぜかイエローどまり。しかもVARもダンマリ。この審判団にはホトホト参りました。

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-----リンセン-----
関根---渡邊--大久保
---安居--グスタフ---
大畑-マリウス--井上-石原
-----西川-----

(得点)
49分 関根

(交代)
69分 リンセン→サンタナ
69分 関根→松尾
76分 大久保→前田
76分 グスタフソン→原口
90+1分 安居→小泉

-----坂本-----
食野--宇佐美---ウエルトン
---鈴木--ダワン---
黒川-福岡--中谷-松田
-----一森-----

(交代)
57分 食野→山田
57分 鈴木→美藤
66分 坂本→山下
66分 松田→岸本

※写真は試合とは全く関係ありません。

 

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2024.09.14

きたろう@秋葉原 ~ (背脂醤油)らーめん

Kitarou2407002

 昌平小学校の南。近隣に「九州じゃんがら」あり。黄と黒の縞模様が良く目立ちます。先客ゼロ、後客7。

 店内の券売機ボタンを見て基本と思しき「らーめん(900円)」を注文。ランチサービスなし。スタッフに食券を渡すと背脂の量を聞かれるので「普通」で御願いしました。

 メニューは他に油そば、味噌らーめん、中華そば、肉つけめん、冷し油など。

 店は縦長で両サイドの壁沿いに縦長7+6席。卓上はブラックペッパー、一味、おろしニンニク、豆板醤、タレ。水セルフですが入口近くに給水機があるだけなのでチト面倒。また水が酷くぬるいのには参りました。

Kitarou2407001

 屋号に「こってり脂」を冠するだけあってスープの表面にはびっしり細かい背脂が浮いていますが、丼の縁がべとつくほどでもなければ油の層もそれほど分厚くありません。またかえしの自己主張強めで豚骨の旨味はかき消されがちですが、この手のラーメンにありがちな「ご飯を欲するくらいしょっぱい」タイプではなく、ご飯無しでも十分美味しくいただけるのは個人的には大助かり。でもさすがに飲み進むのはきついかな。

 サッポロ製麺の麺箱が見える麺は中太ごく緩い縮れ入り。つるつる&もっちりという形容がぴったりで量もやや多め。

 チャーシューはちょっと硬いものの意外に厚みがあって、しかも程よい加減に煮込まれていて秀逸な出来。もやしもシャキシャキ感を残した茹で上がりなのが気に入りました。他に薄いメンマ、刻みネギ。

 背脂醤油ラーメンの中では割と食べやすいほうで、ラーメン屋だらけのこの界隈でも案外かぶりそうな店もなく何かと重宝しそう。

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2024.09.13

親子丼@松屋

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 松屋で2024年9月10日より発売中の「親子丼(590円)」を試食。松屋の親子丼は2年前にも試食済。

 「鉄板でジューシーに焼き上げた鶏もも肉に、独自バランスでブレンドした特製タレで煮た玉ねぎをとろとろ玉子でとじ、刻み海苔をトッピングしたふわっと優しく香る逸品です。黄金色の玉子と柔らかい鶏肉、心身に沁みわたる煮汁が特徴的で、卓上の紅生姜や七味唐辛子で風味豊かにアレンジしても美味しくお召し上がりいただけます。」というのが松屋のウリ文句。

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 2年前に試食した際は「ふんわり玉子でとじただけでなく、落とし玉子もついてさらにまろやかな味わいが特徴です」という際立った特徴がありましたが、手間がかかる割にはあまり評判は良くなかったのか、今回は一般的な親子丼と大差ない感じになりました。でも卵の量が減ったと思われるのに90円も値上げ。

 親子丼はややつゆだく気味で登場。箸ではなくスプーンの方が食べやすいくらいで、当然ながら味も好みよりやや濃いめに。

 だが松屋が慢性的に抱えている難点=「鶏もも肉」のあんまりな淡白さは「独自バランスでブレンドした特製タレ」ではどうにもならないみたいで・・・「ジューシーに」なんてギャグか何かとしか思えない表現ですし。

 丼もの外食チェーン店の親子丼といえば「なか卯」が圧倒的に先行していて、吉野家が10年の歳月をかけて完成させた親子丼を2022年4月に売り出したもののたった2ヶ月で販売終了に追い込まれる悲劇もありましたが、今回はどうなることやら。少なくとも鶏肉の出来はなか卯に遠く及ばないようですが・・・

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2024.09.12

ぶっかけいくら!北海道産ほたて弁当@稚内駅立売商会

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 稚内駅と一体となった再開発ビル「キタカラ」内の売店「ワッカナイセレクト」で「ぶっかけいくら!北海道産ほたて弁当(1380円)」を購入。駅弁コーナーには他に「ずわいかに海鮮御膳」がありました。

 パッケージには「稚内駅立売商会」と大書されていますが、箱に貼り付けられたスペック表を見ると不可解なことに「製造者:旭川駅立売商会」とありました。以前「こぼれいくら!サーモンちらし」を購入したところ、パッケージには「釧祥館」と大書されているのにスペック表には「製造者:旭川駅立売商会」とあったのと同じ現象です。
 
 調べてみると稚内の駅弁業者だった「サンエイ商事」から2004年3月に旭川駅立売株式会社(現在の旭川駅立売商会)が営業権を譲り受けて、稚内駅立売商会を設立して事業を継承して今日に至っているようです。いわば製造は旭川駅立売、販売は稚内駅立売と別法人にしている感じでしょうか。

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 内容はいくら(ますいくら醤油漬け)、味付帆立、酢味帆立貝柱をメインに錦糸卵と共に酢飯に乗せただけのシンプルな一品。見た目だけで大方味の想像がつき、それだけにハズレようがありません。いくらにしてもホタテにしても北海道らしく駅弁にしては量が多いのが嬉しいのなんの。逆にご飯はやや少なめで、これだけだと朝食ならともかく、ランチには寂しいかも。

 余ったいくらや菜の花大根醤油漬け、ガリがビールのアテにもなって一石二鳥。

 なお醤油が小袋で付いてきますが、醤油が要るのはせいぜい酢味帆立貝柱だけなので、量の調節がしづらい小袋ではなく昔ながらの鯛の形の醤油さしが欲しいところ。でもあれは案外高いのか、もう駅弁で使っているところはほとんど見かけなくなったなあ・・・

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2024.09.11

山ちゃん@川口原町 ~ 五目焼きそば

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 飯仲小学校や川口市立西スポーツセンターの南に広がる住宅地内。いかにも自宅を改装したような外観で最近できた店のように見えますが、中は結構年季が入っていて外装だけ最近リニューアルしたのかも。先客ゼロ、後客1。

 卓上のメニューを見て「五目焼きそば(800円)」を注文。

 外観からは判りにくいのですが典型的な町中華で麺類、ご飯類、炒め物など町中華で出てきそうなものは一通りあります。また「各種ラーメン+ミニなんとか」の組み合わせるによるセットメニューが700~900円と格安。

 店内は縦長カウンター5席と4人卓×3,2人卓×1。卓上にはコショウ、ラー油、醤油、酢。さして大きな店でもないのに喫煙可なのがかなり鬱。

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 出てきた五目焼きそばを見てびっくり!!! 目玉焼きがでーーーんと乗っているのはともかく、メンマ、なると、そしてワカメとどう考えても焼きそばの具ではなくラーメンの具の転用でしょうなぁ・・・ 豚肉もその厚さからして焼きそばのソレではなく、たぶんラーメン用のチャーシュー・・・さすが「五目」の概念を極限まで広げてしまう町中華らしさ全開です。

 麺の中にはキャベツ、ピーマン、ニンジン、しいたけ、ねぎ、もやし、タマネギとしいたけ以外は割とフツーの焼きそばにありそうな品々。麺は細目かつ柔らかめの焼き上がりでした。

 「味が薄かったら」とブルドッグ中濃ソースのボトルが出てきましたが、デフォルトでは超薄味だったので遠慮なくソースをドバドバと。でも中濃ソースってあんまり好きじゃないんだよなぁ・・・

 町中華らしく中華スープも付いてきましたが、こちらは焼きそばとは対照的にかえし濃い目。

 この感じだとこの店はご飯ものが無難そう。

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2024.09.10

汁なし担担麺専門 キング軒@神田 ~ 汁なし担々麺

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 JR神田駅西口を出てガード沿いに北へ歩いてすぐ。「ちえちゃんラーメン」の先にあるガード下の店、3年ぶりの再訪。先客1。開店直後からゾロゾロと後客がやって来て退店時外待ち2と結構な人気店になったようです。広島式汁なし担々麺がウリの店で当然ながら広島が本拠ですが、既に都内にも数店舗展開済。

 店外のタッチパネル式券売機を見るとメニューは汁なし担々麺一本に絞っているようなので、「汁なし担々麺(800円)」と半ライス(100円)を注文。辛さが0辛、1辛、2辛、3辛、4辛と選べるので店基本の「2辛」で。

 店はL字型カウンター7席のみでやや手狭、卓上には鷹の爪、山椒、担々ライス用のタレ、担々ライス用の酢。水セルフですが入口脇に給水機があるだけなのでチト面倒。

Kingken2406001

 配膳されるといきなり山椒の香りが襲ってきて鼻がムズムズ。

 「30回以上混ぜてから食べるように」との仰せに従って一頻りまぜまぜ。麺がタレをどんどん吸ってしまうようで、底にはタレはほとんど残りません。またネギや肉味噌もかなり細かいためか、これらもほとんど麺に絡まって一体化し、具と呼べるものはほとんどなく、食べるときはひたすら麺と格闘する塩梅に。この辺は首都圏で出てくるナッツ類やら干しエビやらゴテゴテと入った汁なし担々麺とはかなり違い、実態はともかくビジュアルや食感がいかにも「カップ焼きそば」みたいなのが難かな?

 麺は細目のストレート麺。見た目は甚だ頼りないのですが、思いのほかコシというか弾力性があってびよーんと伸びる感じ。

 前述のように汁を麺が吸いまくってほとんど残らないので、麺が少し残っているうちに半ライスを投入。店の案内に従ってタレをひと回し、さら鷹の爪と山椒を少々かけて担々ライスの出来上がり。店では酢も勧めていましたが、ご飯に酸味が加わるとはどうかと思って割愛。それでも十分美味しく食べられました。また半ライス投入が大前提なので量的には麺を大盛りにしなくても十分でした。

 3年の間に値上がりが顕著で、ルックスといい麺の食感といい、そして具のしょぼさといい、全体にチープな感じが否めない割には特に安い訳でもなくなってしまったのが残念。でもそこそこ美味いからまぁええか・・・

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2024.09.09

山本屋総本家 名鉄店@名古屋 ~ 親子煮込みうどん

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 名鉄百貨店の9Fにある「山本屋総本家」を8年ぶりに再訪。「真夏に煮込みうどんを食べるもの好きはあんまりおらんやろう」と思いながら出かけたところ、先客1、後客5と案の定ガラガラ。しかも観光客だらけ。外国人観光客もいましたが、そこは店も慣れていて英語が出来るスタッフを用意していました。

 早速「親子煮込みうどん(1760円)」を注文。ランチタイムの「セットメニュー」ではないのでご飯は付かないと思ってはいましたが、漬物も付かないのには意表を突かれました。というか、漬物が付くのは「山本屋本店」だけなのかな? 出来上がるまで漬物をぼりぼり齧るのが好きだったのに・・・

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 「天然熟成した濃厚でコクのある岡崎の八丁味噌をベースに白味噌や生醤油などをブレンドした秘伝のだしは、門外不出。赤味噌の渋みに白味噌の甘みが絶妙に絡み、醸し出されるまろやかな味わいは、どなたにも好まれます。」というのが「総本家」のウリ文句。当然ながら八丁味噌の癖が強い味が全面支配するものの、出汁が結構効いているせいか、その旨味につられて、味が濃いにも関わらず飲み進んでしまいました。

 麺はやたら硬くていつもながら「生煮え」としか思えないのだが、どういうわけかこれがまた美味い。

 親子なので卵が付いてきます。いつもは半熟になった卵ををご飯に乗せてフィニッシュするのが好きだったので、ご飯なしだと卵はあんまり意味なかったかな・・・「かしわ煮込みうどん」で十分だったと反省するも時すでに遅し。

 具は他に粗目に刻まれた白・青ネギと細切りの油揚げ、そして鶏肉が少々。

 安心安定、信頼と実績の美味さ。でも山本屋総本家も山本屋本店も観光客相手の店みたいな感じになっていてコスパが良くないんだよなぁ。経験則的には地元民しか行かないような店で食べるほうが概して満足度高め。

 ちなみに隣の矢場とんとひつまぶしの店は満席でした!!やっぱり真夏にあえて煮込みうどんを食べるもの好きはあんまりいないようで(苦笑)。

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2024.09.08

辛旨すきやき牛丼@すき家

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 「すき家」が2024年9月3日より期間限定で発売中の「辛旨すきやき牛丼(690円)」を試食。同時発売の「月見すきやき牛丼」はすき家の秋の定番商品のようですが、過去に試食した記憶なし。

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 「特製のすき焼きダレがしみ込んだ白菜、人参、青ねぎ、しらたき、大ぶりの焼き豆腐を、すき家自慢の牛丼にトッピングしました。たっぷりの具材が入った一杯で“すき焼き”の贅沢な味わいをご堪能いただけます。」というのが「月見すきやき牛丼」についてのすき家のウリ文句。

 そして「にんにくや生姜の風味と唐辛子の辛さが食欲をかき立てるすき家特製辛旨ダレを使用した」のが「辛旨すきやき牛丼」です。

 ビジュアル的には卵黄だけを丼の上にちょこんと乗せていただくのが最善なのでしょう。でも個人的には「リアルすき焼き」同様に卵を別皿に溶いて、往々にして濃くなりすぎるすき焼きの具材の味を卵に絡めてマイルドにしながら食べ進むのがベターだと思っています。「すき焼き御膳」ならともかく、「牛丼」でそれをやるのはチト妙ですが(苦笑)。

 ただ「特製辛旨ダレ」がかかっているのでわずかにピリ辛な感じはしますが、それ以上にもともとのすき焼きの甘さが勝っていて、正直わざわざ「辛旨」をチョイスする意味はあまりなかったかと。でも同値段なので特に文句はありません。

 また吉野家の冬の定番「牛すき鍋膳」と比べるとビジュアルが全然すき焼きっぽくなくて、単に「牛丼の具が増えただけじゃね?」という感は否めないんだよなぁ・・・まぁ値段が全然違うものを比べても仕方ありませんが。

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2024.09.07

牡丹亭@南鳩ヶ谷 ~ 日替わり2(揚げ鶏肉のチリソース炒め)

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 埼玉高速鉄道南鳩ヶ谷駅を出て、「かつや」のある角を東へ徒歩5分弱。「シャトレーゼ」の隣。予定していた店の臨休を食らってしまったので、近隣のこちらへ転進した次第。ほぼ3年ぶりの再訪。

 店内は高い仕切りが付いたボックス席だらけなので全体の客入りは判りませんでしたが、この店のキャパが大きい上に隣のシャトレーゼを含めて広い駐車場が付いているせいか、かなり広い範囲から客を集めている様子。

 卓上のランチメニューを見て「日替わり2(850円+税=935円)」を注文。往訪した日の「日替わり2」の内容は「揚げ鶏肉のチリソース炒め」でした。なお日替わり1は「豚レバの辛口炒め(税別780円)」でした。

 ランチメニューは日替わりが2種類と定番を合わせて20種類。税別780~980円で、メニューの右半分を占める「麺類+半チャーハン」や「炒飯+小ラーメン」といった類だと出来上がり千円を超えるので川口駅や西川口駅周辺の激安中華料理店よりはやや高め。

 ランチメニューにはいずれもサラダ、スープ、漬物、デザートが付き、さらにソフトドリンク1杯無料サービス付き。

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 この店の最大の特徴は量の多さ。「揚げ鶏肉のチリソース炒め」は揚げ鶏肉の他に玉ねぎ、ピーマン、ニンジンといったところですが、ぶつ切りの揚げ鶏肉がこれでもかこれでもかと言わんばかりに皿の中にゴロゴロ。そしてご飯も大きめの茶碗というか小さめの丼に山盛りで出てきます。ご飯とスープはおかわり自由ですが、このおかずの量でご飯までお替りしたら明らかに食い過ぎなのでそこは自粛。

 揚げ鶏肉はチリソースまみれで結構刺激が強いのはともかく、味が単調なので量の多さも相まって最後は箸が止まりがちになってしまいましたがなんとか完食。

 とにかくランチメニューはあまり安くないかわりに無駄に量が多いので、次は麺類orご飯類を単品で試してみます。総じて川口駅や西川口駅周辺の激安中華料理店には遠く及ばないような感じでしたが、このエリアにはこの手の中華料理屋が少ない上に車で来やすいのが幸いして結構繁盛しているのかも。

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2024.09.06

美楽温泉 SPA-HERBS@土呂

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 「ステラタウン」の南。JR宇都宮線土呂駅からでも歩いて行けるところですが、大宮駅西口のパレスホテル前から送迎バスがほぼ1時間おきに出ています。往訪時は盛夏だったためかシャトルバスの利用客が結構多くて行き帰りとも10名くらい乗っていました。バスの乗車時間は15~20分といったところ。

 また車で来る方が多いようですが館内の駐車場が狭いせいか退館時には満車となり、係員がどこか他の駐車場を案内していました。

 フロントは2Fにあり、ロッカーキーで退館時に清算。岩盤浴を利用しないのなら平日1150円/土日1380円。館内着どころかタオルも付かないのでちょっと高め。

Biraku2408001

 2Fは岩盤浴と食事処、お風呂は3F。天然温泉を引いているのは露天風呂の2ヶ所だけで「あつ湯」と「ぬる湯」が用意されていますが、泉質がアルカリ性単純温泉でこれといった特徴がない上に加水・加温・循環ろ過・塩素系薬剤使用と4拍子揃っているので、実態としては限りなくスーパー銭湯に近いかと。

 それでも露天風呂エリアには他につぼ湯・寝ころび湯・洞窟風呂、内湯にはナノ炭酸泉・シルクの湯(電気風呂付)・各種ジェットバス・水風呂・サウナと風呂の種類が多くて、しかも湯舟一つ一つが結構大きい辺りは気に入りました。またぬるめに設定されている風呂が多いので夏季は大助かり。

 難点は風呂上がりにゴロゴロできるエリアが狭い点。Wi-Fiがあるのでしばらく大浴場横のリラックスルームでゴロゴロしてみましたが、狭い上に床が硬くて腰が痛くなったので早々に撤退。

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2024.09.05

六文そば 須田町店@秋葉原 ~ いかげそそば

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 JR神田万世橋ビル(交通博物館跡)の西、あんこう鍋の「いせ源」や鶏料理の「ぼたん」などが並ぶ一角にある立ち食い蕎麦屋です。先客2、後客4。

 券売機はなく、口頭で「いかげそそば(450円)」を注文。天ぷらが20種類もあるのがここのウリ。なお「うどん」を頼んでいる客もいました。蕎麦単品ならどの天ぷらを乗せても500円未満。昨今の食材&燃料費等の高騰でこれではさすがにやっていけないのか、近々50円値上げとの貼り紙がありました。

 店内は手狭で5~6人も入れば一杯でしょうか。卓上には一味と鷹の爪。水セルフ。

 麺をチャッチャッと茹でてあっという間に登場。配膳と同時にお金を払います。

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 げそ天を頼んだはずなのにぱっと見はげそらしきものが全然見当たらない「円盤状の何か」が出てくるのがこの店の最大の特徴。しかもこの円盤が結構硬くて、サクサクというよりガリガリという食感を伴いながら食べ進みます。しかも全然汁を吸わずに最後まで硬いまま。そしてこの円盤の中に結構太いイカの足が仕込まれています。

 この硬い円盤は好みが分かれそうですが、個人的にはコロモがすぐバラバラになったり、やたら粉っぽかったり、油臭かったりするよりは遥かにマシ。

 入口に「当店のそば汁は昔風の工法により手造りで製造致しており、ダシ汁には鰹・鯖の本ダシを使用致しております」との能書きがありますが、確かに汁は節系の出汁が卓越した感じ。あまりしょっぱくないのも気に入りました。

 麺は残念ながら立ち食いそばにありがちな太め&柔らかめのタイプで特筆すべきものはありません。他に刻みネギが少々。

 値上げしてもなおトータルではコスパ抜群の良店です。ただ真夏なのにエアコンが全然効いてないのには参りました!!

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2024.09.04

オクラまぐたく丼@すき家

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 すき家が2024年8月27日から期間限定発売中の「オクラまぐたく丼(730円)」を「大盛(+30円)」で試食。「アボカドまぐたく丼」も同時発売。

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 「オクラまぐたく丼」は「なめらかな口当たりのまぐろたたきに、コリコリ食感のたくあんとねばねばのオクラを組み合わせた商品です。」というのがなか卯のウリ文句。なんか乗っている食材を説明しただけでウリ文句にも何にもなっていない気がしますが、そういう安直な商品を乱発する辺りがいかにもすき家。

 同じゼンショーHD傘下の「なか卯」と違って海鮮系の丼ものにはあまり実績がないすき家ですが、レギュラーメニューに「まぐろたたき丼」というのがあって、今回の商品は「まぐろたたき丼」にトッピングで変化をつけた商品のようです。そういう商品づくりってすき家は牛丼ベースでアホほど試行錯誤してきたからなぁ・・・そしてたくあんはなんか「要らない子」な気がしたので、さっさと除染。

 一方ネバネバ一族の中では比較的癖がなくて味が淡白なオクラとまぐろたたきの相性は悪くありません。さすがにこれだけではご飯のおかずには味が薄すぎるのでわさび醤油をわずかに垂らしてみると実に良い感じに。ペースト状のまぐろのたたきだけならすぐに飽きが来そうなところを、オクラが上手く変化を付けてくれるので、大盛でも何ら箸が止まることなく一気に完食。

 この感じなら後日出てくるであろう同工異曲な新商品にもチャレンジする価値ありかな?

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2024.09.03

二代目 野中家@蕨 ~ (家系)ラーメン

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 蕨駅西口ロータリー脇のタワマン建設で再開発中の角を南へ入って、ニコニコレンタカーの向い辺り。屋号通り横浜家系のラーメン店で、先客ゼロ、後客6。

 店内の券売機で基本の「ラーメン(900円)」を麺硬めで注文。ここはライス有料(100円)。また近隣の同系列店「裏野中家」よりラーメンが50円高いのが謎でした。

 メニューは他につけ麺や油そばも。

 店内は縦長L字型カウンター15席のみ。卓上には極にんにく、極ショウガ、おろしニンニク、豆板醤、マヨネーズ、ブラックペッパー、ふりかけ、酢。さらにきゅうりの辛味噌漬け。ご飯のお供がやたら充実しています。

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 豚骨の旨味をがっつり効かせたスープはとろみ強めで、デフォルトでも味濃いめ、かつ脂もやや多いように感じました。でも裏野中家のような典型的なハードパンチャータイプではなく、ご飯がなくても十分美味しくいただける範囲内。もっともご飯があったほうが食べやすいのは確か。

 麺はやたら短くてやや平たい中太ストレートタイプ。

 チャーシューはペラペラな上にスモーキーなところがあったりなかったり。他にほうれん草、海苔。

 クォリティーは上々ながらも家系にしてはコスパが悪く、裏野中家より客入りが良くないのは当然かと。

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2024.09.02

原口元気選手 完全移籍加入

 昨日(9/1)原口元気選手は浦和に10年ぶりに復帰することが公式発表されました。公式発表で単に「完全移籍加入」となっているのは今年5月にドイツ1部シュツットガルトを契約満了で退団して無所属になっていたためでしょう。

 原口の浦和復帰は8/29未明に報知が「決定的」という第一報を出し、昼前にスポニチが同じく「決定的」と報じていました。両紙の報が揃うと早ければ同日夕方、遅くても翌日には公式発表が出るのが通例。しかも後日公開された"Inside REDS"では8/30には大原へ来て軽い練習&ユニフォーム姿の撮影までこなしていたにも関わらず、なぜか町田戦を終えた9/1にまで公式発表が伸びたのは「浦和のとにかく残念な歴史」から来る深謀遠慮、悲惨だったシーズンの締めくくりにベテランの退団セレモニーを被せるなどとにかく「都合の悪いことを有耶無耶にする」のに長けた浦和らしい策略の表れでしょう(苦笑)。

 浦和が原口へのアプローチを試みたのは今回が初めてではなく、土田SDの頃から繰り返していた模様。シュツットガルト退団後所属先がない原口は6月には大原で練習参加するなどコンディションを維持しながら欧州での移籍先を模索していたようですが話はまとまらず、堀之内SDの勧誘に応えて浦和復帰を決断したようです。

Haraguchi

 浦和在籍時の原口は典型的なサイドアタッカーでしたが、10年にも及ぶドイツ各クラブで揉まれに揉まれるうちに豊富な運動量、中盤の汗かき屋として評価を高め、しかも監督の求めに応じてSHやらCHやらSBやら色んなポジションをこなす選手になりました。従って堀之内SDはどのポジションで原口を使うことを想定して獲得したのか全く判りません。悪く言えば万一原口が神戸なり町田なり、さらには大宮なりに流出した場合の衝撃のデカさ、堀之内の家がピンポンダッシュどころか焼き討ちに遭いかねないことを懸念して獲得したのかもしれません。

 まぁそれは戯言としても、原口はシュツットガルトでの出番は少なく、しかも直近は無所属だったので試合で使えるコンディションではないかもしれません。

 従って原口復帰が慶事なことは間違いないのですが、美化されすぎた思い出と現実のギャップに悩まされる日々がしばらく続くかもしれません。安藤がドイツで長年プレーし、その後浦女に復帰してドイツでの経験をチームに還元した大成功例となっており、原口がそれに続く好例となってくれると嬉しいのですが。

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2024.09.01

【DAZN観戦記】24年第29節:町田 2-2 浦和 ~ 無駄に劇的すぎるドローゲーム

 内容的にはボロ負けでも仕方ない試合だったので勝ち点1は儲けものでしょう。だがいったんは2点目を取り、かつ3点目も取ったと思われたのがしょーもないファウルで取り消された上に、試合終了直前に失点して結局引き分けに終わるってメンタルやられるわなぁ。This is URAWA!!

《スタメン》

 前半終了時点で中止となった川崎戦を最後にヘグモ監督が更迭され、スコルジャ新監督が就任するまで暫定的に指揮を執ることになった池田監督の初戦。小泉がいきなりスタメンに復帰しただけでなく、グスタフソンがベンチスタートになったのがサプライズ。サンタナがベンチに戻って武田と中島がベンチ外に。

 町田は出場停止の仙頭に代わって下田がスタメン起用された他、前節から藤本→ナサンホ、エリキ→荒木とスタメン計3名入れ替え。夏に獲得した相馬は故障した模様。

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《試合展開》

 浦和の布陣は前節と同じ4-2-3-1でしたが、トップ下が小泉でCHの一枚に渡邊が入ったのにはびっくり!!試合後の池田監督のコメントによればCH渡邊は「マチェイさんと話して決めました。アイデアとしてお互いのところが一致した」もので、町田のロングボール攻撃対策としてボールの出どころなり、受け手なりを渡邊につぶしてもらう意図だったようです。

 ただ残念ながら渡邊CH起用はロングボール攻撃への対策にはたいしてなっていない上に、渡邊はこのチームでCHでプレーしたことがないせいか、浦和のビルドアップは壊滅的になってしまいました。

 細かく繋ぐのを諦めたかのように西川はロングキック連発→最前線のリンセンや関根がキープできるはずもなく、たちまちボールロスト→町田にセカンドボールを拾われてロングボール&クロス攻撃→なんとか凌いでまた西川がロングキックという無間地獄に陥ったまま90分が徒過したような試合になってしまいました。極端に言えば。

 序盤から自陣に押し込まれがちになった浦和はピンチの連続。20分望月の低いクロス→藤尾のシュートはわずかに枠外。30分CK→オセフンヘッドは西川が辛うじてセーブ。32分左から杉岡クロス→荒木ヘッドはバーの上。

 浦和のチャンスらしいは22分ハーフライン付近で小泉のボール奪取からリンセンが単騎町田ゴールに迫った場面だけで、それもシュートは枠を捉えきれず。

 しかし先制したのは劣勢だった浦和。左サイドでFKを得て、37分大久保FK→ファーでどフリーの関根のボレーが炸裂!! 関根の弁によれば前迫コーチの分析通りで、「マンツーマンで来る相手だったので、2列目から僕が遅れて入っていく形は練習していた」とのこと。ここまで綺麗に決まる例はなかなかないでしょうが、これを見せつけられるとヘグモは前迫コーチの進言をあまり重視していないかったのかも。

 まさかの失点を喫した町田は前半の終わりごろから藤尾と荒木の位置を入れ替え、さらに後半頭からなんで日本代表に選ばれたのかさっぱりわからないレベルの守備不安を露呈していた望月に代えて鈴木を投入。

 さらに黒田監督の試合後会見によれば「守備時と攻撃時でシステムを可変させました。攻撃時は4-4-2のままで、守備時は3バックの3-6-1あるいは3-5-2の布陣でミラーゲームのような形にし、相手に判断する時間を与えない」策を打ってきました。

 この策に対して池田監督は「ベンチとして予測がつかなかった、というところがあります。それに対応する選手とうちのフォーメーションをどうするかを伝えることや、ポジションの可変に時間がかかってしまいました。」となんともトホホな内情を暴露。一試合限りの暫定監督じゃなければ、こんな情けないコメントは残さないでしょうに。

 そしてその対応の遅れは右サイド守備の崩壊という形で露呈。49分マリウスが胸トラップで井上に繋ごうとしたところを荒木にカットされ、石原をスピードでぶっちぎったナサンホがフリーでクロス→オセフンがマリウスの前に飛び込んでヘッドで同点に!!

 石原はコンディションが良くないのか一対一で負けまくり、おまけに守備を評価されて右SHに起用されているはずの大久保がなぜか行方不明で右サイドの守備が完全に崩壊。53分浦和左サイドで縦パスをカットされて下田スルーパス→藤尾シュートは西川セーブ。55分、58分と立て続けに浦和右サイドを破られて速くて低いクロスを入れられてしまいましたが、いずれもわずかに藤尾に合わず。

 63分大久保→二田、小泉→長沼と代えて二田を右SHに配してとりあえず右サイドの守備強化を図ったものの、その直後にオセフンに代えてデュークを投入した町田の攻勢は止まず、75分、76分と立て続けにデュークに決定機が生まれましたがシュートはいずれも枠外。

 77分関根→松尾、リンセン→サンタナと代えてサンタナ&二田の2トップ気味に布陣変更してからようやく浦和もカウンターに活路を見出して反撃に。そして珍しく浦和が町田を自陣に押し込んでいる時間帯で左サイド奥でのスローインからの流れで大畑クロス→サンタナヘッドで劣勢だった浦和が2点目!

 すかさず池田監督は足が攣った大畑に代えて佐藤を投入して5バックでの逃げ切り体勢に。VARが介入した訳でもなく、また怪我人等で長時間止まった訳でもないのに、どこから沸いてきたのかATは7分もありましたが、90+3分町田CKからのカウンターで松尾が快足を飛ばして杉岡を振り切り、GKすら交わして決定的な3点目をゲット!!!

 こりゃ国立現地組は泣くやろうな!!!とこちらもDAZN観戦ながら目をウルウルしていたのですが、松尾を併走していた二田が下田を背後から引き倒していたのを咎められてゴール取り消し。下田のシュートブロックの可能性を消すにしてももっと狡猾なやり方はあったはずで、二田の若さが出たというかなんというか・・・

 しかもせっかくの5バックは効果的とは言い難く、90+5分には途中投入のエリキの決定機を西川がなんとかセーブしましたが、ラストプレーで谷のロングキック→最前線でデュークが井上に競り勝ち、これまた途中投入の藤本が左サイド深い位置で折り返し→エリキが押し込んで同点に追いつかれて試合終了。藤本もエリキも浦和DF陣が全く掴まえきれず、まんまと町田の十八番的な攻撃パターンを食らってやられてしまいました。

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《総評》

 ヘグモ監督が試合の4日前(8/27)に突然更迭され、スコルジャ新監督の就労ビザ発給等の諸手続きが完了(通常は2,3週間かかる)するまで暫定的に池田伸康コーチが指揮を執ることになりました。

 後任の監督の目途がついた上で監督を更迭するパターンって浦和の長い長い暗黒の歴史にはちょっと記憶がなく、「むしゃくしゃしてやった、後任は誰でも良かった、今は反省している」みたいな感じになりがちだった過去からすれば劇的な進歩だと思います。ただヘグモ更迭のタイミングは予想の斜め上すぎたので、更迭に驚く選手が少なくなかったのは当然でしょう。

 浦和の次の試合は2週間後のアウェーG大阪戦までないので、池田監督が指揮する試合はこの試合だけになる可能性はかなり高く、池田監督がこの試合に自分なりの色を出すなんてことはまず考えづらいでしょう。そしてスコルジャの意向を踏まえながら、昨年のスコルジャのやり方を思い出しながら何かをやろうとしたのでしょう。

 しかし、その結果は見るも無残なものでした。やっているサッカーは鹿島戦&川崎戦で見せた「ヘグモ改」ではなく、かといって昨年の「スコルジャ流」でもない。およそ組織性というものが感じられない「ワーワー走っているだけの何か」。

 特にヘグモの8ケ月の数少ない遺産=ビルドアップをいとも簡単に放棄してしまったのは開いた口が塞がりませんでした。チーム作りには時間がかかるけれども、壊れる時はあっという間なんだなぁとしみじみ。ミシャ→堀の時もそうでしたが、外国人監督の下にOBコーチを据えても何の学びにもなっていないみたいで。

 埼スタでの町田との一戦では結果は最後の最後にPKを取られての負けでしたが、ヘグモの指導の甲斐あって町田程度のハイプレスなら簡単に交わせるようになっており、町田のやりたいことは特にやらせませんでした。この試合のほうが勝ち点1に終わって然るべき試合。今回は町田のやりたい放題にやられてしまいましたら、勝ち点1はラッキーとしか言いようがありません。

 決定的な3点目を実にくだらないファウルでフイにした二田の愚行がどうしても目についてしまいますが、そもそもアホほど決定機を作られていて大量失点で負けていても不思議はない試合で二田ばかり責めても仕方ないでしょう。浦和は守備の再建からまたやり直しです。そしてスコルジャがG大阪戦に間に合いますように切に願うばかりです。

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《選手評等》

・黒田監督はPKを取ってもらえなかったことにお怒りのようですが、それを言い出したらオセフンが石原を踏みつけて一発退場にならないのも不思議だった訳で。この試合は主審もVARもお粗末でした。

・DAZN解説はまたしてもあの方。浦和が失点すると喜びのあまり声のトーンが一段を上がり、声音も明るくなるあの方。同席していた解説太田が割と淡々と町田の手口、常套手段を解説してくれるのと対照的に、実に不愉快極まりないあのクソ解説者はどうにかならんのかなぁ・・・

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-----リンセン-----
関根---小泉--大久保
---安居--渡邊---
大畑-マリウス--井上-石原
-----西川-----

(得点)
37分 関根
87分 サンタナ

(交代)
63分 大久保→二田
63分 小泉→長沼(長沼左SH、関根トップ下へ)
77分 関根→松尾(松尾左SH、長沼右SHへ)
77分 リンセン→サンタナ(サンタナ&二田の2トップへ)
89分 大畑→佐藤


---オセフン--藤尾---
ナサンホ--------荒木
---下田--白崎---
杉岡-中山--昌子-望月
-----谷------

(得点)
49分 オ セフン
90+8分 エリキ

(交代)
HT 望月→鈴木
64分 オ セフン→デューク
72分 ナ サンホ→藤本
72分 藤尾→桑山
81分 荒木→エリキ

※写真は試合とは全く関係ありません

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