【閉店】MENクライ@神保町 ~ 中華そば塩
地下鉄神保町駅を西側へ出て、専大前交差点の南西角近く。城南信用金庫の裏、靖国通りから南へ一本入ったところにあり、隠れ家っぽい佇まい。先客ゼロ、後客1。
店内の券売機ボタン先頭の「中華そば塩(950円)」を注文。ランチサービスなし。
メニューは他に中華そば醤油、昆布水つけ麺、油そばなど。
席は縦長L字型カウンター7席のみ。卓上には酢、ラー油、おろしニンニク。そしてどういうわけか券売機横にブラックペッパーが固めて置いてありました。水セルフ。
どんよりと濁ったスープは店の案内によると「鶏、豚、乾物系、真鯛、煮干し、するめ、椎茸、昆布、鰹節、鯖節、渡り蟹、甘エビ、しじみ、あさり、牡蠣、きのこ、牛蒡など」からなる「進化系多重旨味スープ」とのこと。無化調で「複雑かつふくよかな旨味のインパクトと、長い旨味の余韻が特徴の『唯一無二』のスープ」と店が豪語するのもあながち大げさではないと思えるくらい白眉な出来。これには恐れ入りました。しかも塩だれに妙な尖りや癖もないので、ついつい飲み進んでしまいました。
麺は国産小麦100%使用の自家製麺で、平打ち極太で強い捻じれが入ったようなうどんに似たタイプ。いかにも水気が多そうな麺でもっちりというよりはぶよぶよに近い口当たりですが、口当たりからは意外なくらいコシはしっかりしています。ただスープとの相性や絡み具合は良いとは言い難いかと。
岩中豚のチャーシューは薄いながらもスモーキーな味が嬉しい逸品。他になぜか真っ黒なメンマ、刻みネギ。
正直「策士策に溺れた」感がある一杯でした。ただ麺が面白いのはよく判ったので「MENクライ名物油そば」で再訪してみます。
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