【短感】24-25年第1節:東京NB 0-2 浦和L
浦和は昨季の主力から清家が欧州移籍で抜け、さらにオフの間に左SB水谷が大怪我で長期離脱。また昨季から長期離脱中の安藤・猶本・菅澤もまだ復帰には時間がかかりそうなので、とりあえず清家と水谷の穴をどう埋めるかが課題でした。
そこで公式戦初戦となったベレーザ戦で楠瀬監督が左SBに長嶋を充てたのは予想の範囲内でしたが、びっくりしたのは右SHにユース所属中の藤崎を抜擢したこと!!
浦和はU-20女子W杯に角田と岡村を取られている(ベレーザは5人も取られているらしい)関係もありましょうが、今季も優勝を争うであろう強敵ベレーザ相手にユース所属中の選手をいきなりスタメン起用するとはサプライズにも程がありましょう!!
ただ藤崎同様、ユース所属中で2025年にトップチーム昇格が内定しているDF秋本、FW前原をサブに入れているのを見ると、楠瀬監督は昨季の反省点に上げていた「若手の起用」を今季の重点課題にしたのかもしれません。しかも昨季何度もチャンスを与えながらもぱっとしなかった若手をすっ飛ばして、その下の世代に期待する形で。
試合はボールを持ちたがるベレーザに浦和がハイプレスで対抗する形で終始。必然的にずーーーーーっと落ち着きのない試合になってしまいましたが、5分ボックス内で栗島&塩越が木下に襲いかかってボール奪取→塩越にいきなり決定機。
そして12分左サイドから塩越スルーパス→ボックス内左で受けた藤崎はDF2人に対峙されてクロスを入れられないと見るやボールを後方の塩越に戻し、塩越クロス→ファーで島田が合わせて浦和が先制。
後半も開始早々敵陣でのボール奪取から長嶋縦パス→最前線で島田が収めてスルーパス→塩越に決定機が生まれましたがシュートは枠外。しかし、52分ロングカウンターで島田が左サイドの伊藤へ展開→伊藤のクロスがファーの藤崎に通り、藤崎シュートはいったんGKに当たってしまったものの、こぼれ玉を自ら詰めて2点目。
ロングカウンターの過程でも伊藤の縦パスを藤崎が自陣で相手を背負いながらしっかり収めて塩越→島田と繋いだのが最後に実った格好。この一連のプレーでの藤崎の働きぶりには恐れ入りました。
61分にも伊藤のゴールがなんだかよく判らないオフサイドで認められない(DAZNだとカメラ位置が低すぎて全く判らず)場面がありましたが、ここでも藤崎のアーク付近でのボールキープが効いていました。
その後は藤崎に代えて高塚を投入したのを皮切りにテスト色強めの交代を連発。前後半ともバテてハイプレスが効かなくなり、リトリート守備を余儀なくされると浦和の守備は少々怪しくなり、また昨季同様CKの守備はかなり怪しげでしたが、それでもベレーザ相手に危なげなく完封勝ち。
ベレーザは47分鈴木、59分青木と決定機がなくもなかったのですが、いずれも個人能力任せで浦和守備陣をきっちり崩しての決定機は一つもなかったかも(相手を崩し切っていないのに際どいシュートを撃ってくる辺りが怖いと言えば怖いのですが)。
浦和が強くなる前のベレーザ戦といえば、浦和が元気な時間帯こそハイプレスがハマって大善戦するものの、電気切れと共にベレーザに良いように自陣でボールを回されて逆転負けがお約束だったからなぁ(遠い目)。
またベレーザは一昔前と違って大柄な選手が増えた反面、ラフプレーが随分増えたのが残念でした。45+2分に鈴木がイエローをもらったファウルは栗島の軸足をおもっきし踏みつけているので本来一発レッド級でしょうに。松田監督はイエローをもらった2選手を2枚目をもらう可能性大と思ったのか、早々と下げたのが印象的でした。
DAZNの解説矢野はとにかく浦和のプレス強度がマシマシになっていることを大絶賛。今季の浦和は女子ACLに参戦することが決まっており、さらにはその先の世界と戦うことまで視野に入れて選手たちの意識が格段に上がっているのかもしれません。
前日にスコルジャが低めの位置で堅固な守備ブロックを築いてG大阪を完封したのを見たばかりだっただけに、ハイプレス一辺倒という浦女の守備思想がスコルジャとは真逆すぎてクラクラしましたが、「相手になにもやらせない」という結果は同じ。ヘグモは最終的にこれをやりたかったのかもしれませんが、守備面では何の成果も見せられずに更迭されました。
「これから世界と戦うんだから国内リーグなんて勝って当たり前のレベルじゃないと話にならない」。なぁ、どこかの残念なメンズとは違うんだよ、メンズとは・・・
-----島田-----
伊藤---塩越---藤崎
---柴田--栗島---
長嶋-石川--高橋-遠藤
-----池田-----
(得点)
12分 島田
52分 藤崎
(交代)
62分 藤崎→高塚
74分 長嶋→後藤
90+1分 島田→前原
90+1分 石川→西尾(西尾左SB、後藤CBへ)
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