原口元気選手 完全移籍加入
昨日(9/1)原口元気選手は浦和に10年ぶりに復帰することが公式発表されました。公式発表で単に「完全移籍加入」となっているのは今年5月にドイツ1部シュツットガルトを契約満了で退団して無所属になっていたためでしょう。
原口の浦和復帰は8/29未明に報知が「決定的」という第一報を出し、昼前にスポニチが同じく「決定的」と報じていました。両紙の報が揃うと早ければ同日夕方、遅くても翌日には公式発表が出るのが通例。しかも後日公開された"Inside REDS"では8/30には大原へ来て軽い練習&ユニフォーム姿の撮影までこなしていたにも関わらず、なぜか町田戦を終えた9/1にまで公式発表が伸びたのは「浦和のとにかく残念な歴史」から来る深謀遠慮、悲惨だったシーズンの締めくくりにベテランの退団セレモニーを被せるなどとにかく「都合の悪いことを有耶無耶にする」のに長けた浦和らしい策略の表れでしょう(苦笑)。
浦和が原口へのアプローチを試みたのは今回が初めてではなく、土田SDの頃から繰り返していた模様。シュツットガルト退団後所属先がない原口は6月には大原で練習参加するなどコンディションを維持しながら欧州での移籍先を模索していたようですが話はまとまらず、堀之内SDの勧誘に応えて浦和復帰を決断したようです。
浦和在籍時の原口は典型的なサイドアタッカーでしたが、10年にも及ぶドイツ各クラブで揉まれに揉まれるうちに豊富な運動量、中盤の汗かき屋として評価を高め、しかも監督の求めに応じてSHやらCHやらSBやら色んなポジションをこなす選手になりました。従って堀之内SDはどのポジションで原口を使うことを想定して獲得したのか全く判りません。悪く言えば万一原口が神戸なり町田なり、さらには大宮なりに流出した場合の衝撃のデカさ、堀之内の家がピンポンダッシュどころか焼き討ちに遭いかねないことを懸念して獲得したのかもしれません。
まぁそれは戯言としても、原口はシュツットガルトでの出番は少なく、しかも直近は無所属だったので試合で使えるコンディションではないかもしれません。
従って原口復帰が慶事なことは間違いないのですが、美化されすぎた思い出と現実のギャップに悩まされる日々がしばらく続くかもしれません。安藤がドイツで長年プレーし、その後浦女に復帰してドイツでの経験をチームに還元した大成功例となっており、原口がそれに続く好例となってくれると嬉しいのですが。
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