【短感】24-25年第9節:浦和L 4-0 大宮V
浦和のスタメンは前節から高塚→島田の一名入れ替えのみ。前節の高塚の出来は上々と思いましたが、それ以上に後半途中投入の島田を評価したのかも。ただ島田のポジションは高橋との2トップ気味ではなく、純然たる右SHだったのは少々意外でした。
前節から本格採用した「高橋CF」の使い方もすっかり板についたようで、浦和は立ち上がりから高橋へのロングボールを多用。ハイボールを収めるのはどう見ても島田より高橋のほうが上手く、当然ながら浦和が早々に大宮を自陣に押し込む展開になりましたが、残念ながらただ押し込んでいるだけでシュートを撃てず。
むしろ大宮が守備ブロックを整え切らないうちに手数をかけずに攻めた場面のほうが決定機になるありさまでしたが、残念ながら塩越が決定機逸3連発。
しかし焦ることなく大宮を自陣に押し込み続けた甲斐あって、34分右サイド奥深くでのスローインから塩越の折り返しを受けた遠藤がドリブルで運んでボックス内突入→斜めのゴロパスに対して栗島がファーへ突っ込んで先制!! 遠藤のゴロパスに対して中で高橋が複数人惹き付けている間に逆サイドから伊藤&栗島と二人突っ込んでくるというヘグモが見たら泣いて喜びそうな得点シーンでした。
36分は塩越のスルーパスを受けた遠藤が右サイドで大宮DFをあっさり交わしてボックス内突入。角度のないところからシュートを放つor中の高橋に預けるといった選択肢もある中で、遠藤が鋭いクロスを入れたところ#7がクリアしきれずにオウンゴール。自分の裏には伊藤がいたので慌てたのでしょう。
浦和は後半頭から長嶋を下げて藤﨑を投入。浦和はACL参戦の影響で中2日で次節ちふれ戦を消化しないといけないので、高橋を半ば休ませる意味合いでCBへ下げたのでしょう。
そして右SHに投入された藤﨑が早速大仕事。角田の縦パスを受けた藤崎は対面の#37を卓越したスピードでわずかに交わしてボックスに入ろうかというタイミングでいきなりシュート!!これが決まって3点目。ボックス内には塩越や島田も入ろうとしていたのですが、藤﨑のファーストチョイスはとにかくシュート!!シンプルにクロスとかいったん切り返すとか一切考えない、これが何も考えない時の藤﨑の怖さか!!!
勝利を確信した楠瀬監督は50分に一挙3枚替え。中2日での連戦を考慮して塩越&遠藤と代えが効かないポジションの主力を下げただけでなく、なんと怪我でもないのにGKを代えるという舐めプというか、瀕死の大宮の傷口に塩を刷り込む荒業を敢行!!! 実に良い感じのさいたまダービーになりました。
72分にはハーフライン付近でボールを拾った角田縦パス→島田がDF二人を惹き付けながらポスト→右サイドからどフリーでボックス内に突入した藤﨑が難なく決めて4点目。大宮は藤﨑を全く見ておらず、集中が完全に切れたようで。
大宮は下位チームの中では失点は少ないほうですが、如何せん得点力不足でここまでリーグ戦総得点わずか1。ただ後ろに人数をかけて守っているだけで、ボールを奪った後何がしたいのかよく判らず前半はなんとシュートゼロ。浦和が続々と主力を下げた後半もシュートは2本しか撃てずに惨敗。
浦和は清家離脱の影響がモロに出て今季得点力がガタ落ちになった中で久しぶりに大量得点。しかも早い時間帯で事実上勝負がついたので過密日程の中で主力を早々と下げられた上に若手のテストも出来たのでケチのつけようがないかと。
・個人的には角田が凄かったように見えました。あらゆるところに顔を出してボール奪取。前節柴田とポジションが被りがちだった点も完全に修正され、汚れ仕事は角田に任せて柴田はゲームのコントローラーに徹した感。でも角田はボール奪取後にそのまま運んで攻撃の組み立てまでやっていましたから、その働きぶりには恐れ入りました。
・一方今の島田の出来だと純然たるSHで使うのは気の毒すぎでしょう。もっぱら守備の人になっていました。ただ島田のフォローを受けて遠藤が覚醒。そして遠藤の動きに反応して逆サイドから突っ込んでくる伊藤はめっちゃ怖い!! 昨年清家→伊藤で点を取りまくった場面がちょっと再現された感も。
・なおこの試合はDAZNでおっかけ視聴。WEリーグの解説ってなんか知らんけど浦和嫌い臭い方が多いんで、安田さんクラスなら実況だけの方が安心できます。
-----高橋-----
伊藤---塩越---島田
---柴田--角田---
栗島-長嶋--石川-遠藤
-----池田-----
(得点)
34分 栗島
36分 オウンゴール(西澤)
48分 藤﨑
72分 藤﨑
(交代)
HT 長嶋→藤崎(藤崎右SH、島田CF、高橋CBへ)
60分 池田→福田
60分 遠藤→西尾
60分 塩越→高塚(高塚左SH、伊藤トップ下へ)
76分 角田→前原(前原&島田の2トップ、伊藤CHへ)
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