ざぼんラーメン 鹿児島中央駅店 ~ ざぼんラーメン
鹿児島中央駅の奥まったところにある食堂街の一角。朝10時から開店しており、入店時は先客ゼロでしたが、後客10くらい。ほぼ9年ぶりの再訪。昭和27年に西鹿児島駅の構内にオープンした「西鹿児島駅構内食堂」がルーツの店で、それから駅舎は何代も建て替わりましたが構内営業はずっと続いている格好。
券売機はなく、メニューを見て基本の「ざぼんラーメン(900円)」を注文。後払い。注文時に「替え玉がない」旨の注意喚起がありました。
店内は意外にもボックス席主体でL字型カウンター10席ほど。駅改札口に近くていかにも一人客がドタバタと入っては出てゆくといった感じのロケーションなのにボックス席が多いのは新幹線で行き来する旅行者を意識したものかな?
卓上には鹿児島のラーメン店にありがちな大根の漬物がスタンバイ。他にラー油、一味、おろしニンニク、しょうゆ、餃子のタレ。
「丁寧に煮込んだ豚骨に野菜・昆布・煮干し・干し椎茸から取った出汁を使用」しているとされる白っぽいスープを一口すすってみると驚くほど淡白かつあっさりしていて、博多や熊本の豚骨スープと比べるとびっくりします。もっとも丼の底に旨味を凝縮したタレが仕込んであって、麺や野菜を何度も天地をひっくり返しながらまぜまぜするとスープの旨みが増していい塩梅に。そして焦がしネギが良いアクセントに。
麺は細めのストレート麺で心持ち柔らかめの茹で上がり。スープとの相性は文句なし。細切りキャベツや細もやしがたっぷり添えてあって、しかもまぜまぜする過程でそれらが麺に絡まりまくるせいか、野菜ラーメンあるいはチャンポンを食べている気さえします。
他に豚バラチャーシューが多め、キクラゲ、刻みネギ。
なお「ざぼんラーメン」を運営するざぼんラーメングループは後継者難から「味千ラーメン」を手掛ける重光産業(熊本県菊陽町)に経営統合されたようです。もっとも県内7店舗は屋号も味もそのままに営業を続け、雇用も継続されるようでひと安心。
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