牛肉どまん中・塩味@米沢・新杵屋(東京駅構内「駅弁屋 祭」にて購入)
米沢駅「新杵屋」の有名駅弁「牛肉どまん中」の塩味バージョン。「カレー」は1年前に試食済ですが、「しお」は試食どころか見かけたこと自体初めてかも。また往訪したのが新幹線の始発が出る前=6時前だったせいか、「牛肉どまん中」はなぜか「しお」しかなく、オリジナルの「醤油」はみかけず。パッケージの色が「醤油」や「カレー」とは全く異なる紺色ベースで、駅弁ではあまり見かけない色彩のためか非常に目立ちます。
蓋を開けると牛肉!牛肉!牛肉! 牛肉煮を弁当箱一杯に敷き詰め、箸休め代わりにちょっとだけ煮物や漬物を添えただけの、まさに「牛肉どまん中」。うなりを上げて剛速球を投げ込んでくる、故津田恒美投手を髣髴させるネーミングがぴったりの思い切りの良さが光ります。牛肉煮だけだとコスト高になるためか手前2/3くらいが牛肉煮で、上1/3が牛そぼろという感じ。
新杵屋のウリ文句によると「しお」は「山形県産米『どまんなか』をふっくら炊き上げ、その上に特製の塩だれで味付けした牛そぼろと牛肉煮をのせた牛丼風のお弁当です。」とのこと。「醤油」だとすき焼きにも似たやや甘めの味わいで、その甘さゆえ最後のほうはちょっと飽きてしまう難がありましたが、「しお」はよりシンプルな味付けのせいか牛肉の美味さをより巧みに引き出していている気がしました。
ただ手前から食べると奥のそぼろばかり残って食べづらい上に、そぼろのほうが一段と味が濃いので飽きを加速させる傾向があるのは「醤油」と同じ。
また新杵屋のウリ文句には「コショウが付いておりますので、お好みでかけてお召し上がりください」とありますが、コショウは付いていません!! コストカットのためしれっと無くしたのかも。
箸休めに玉子焼き、蒲鉾、里芋煮、人参煮、にしん昆布巻、桜漬け大根と量はともかくバリエーションは案外多彩。見た目通りビールのアテには不向きでがっつり食べたい方向けですが、大満足の逸品でした。
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