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2024.12.15

シン・浦和レッズの真実2024(3) ~ スコルジャ再招聘とは何だったのか?

シン・浦和レッズの真実2024(2)から続く

 今般の反省文で最も釈然としないのは再招聘したスコルジャへの評価があまりにもあっさりしていること。

 監督交代時に堀之内SDから発せられた「ファン・サポーターのみなさまへ」によれば、「始動時に描いた成長曲線に対し、現時点でのチームの完成度は後れを取っていると言わざるを得ません。」「成長の方向性を継続することと、成長のスピードを上げることの重要性を再確認し、そのための手段としてこのタイミングでの監督交代という決断を下しました。」と監督交代のやむなきに至った理由を説明しました。

 ところが「最初の4試合で面白くはないかもしれないがとにかく勝ち点を積み上げる」とスコルジャが再就任時の会見で披露していた目論見は外れたどころか、第31~34節でまさかの4連敗を喫して残留争いに本格参戦。次のホーム柏戦ラストプレーでPKを獲得して勝ったのが効いて辛うじて降格圏転落は免れましたが、星勘定だけ見れば成長曲線はさらに下方へ屈折し、監督交代はとても成功したとは言い難い結果に終わってしまいました。

 単に星勘定が残念だったのみならず、監督が代わっても「2023シーズンの守備と2024シーズンの攻撃とがトレードオフの関係性になっているような状態」から一向に抜け出せませんでした。「2023シーズンに構築した強固な守備に攻撃面での改善を上乗せする」という方針を継続するとのFB本部の大方針は完全に未達に終わりました。

 さらにFB本部が掲げる以下の3つのコンセプト

・チーム:攻守に切れ目のない、相手を休ませないプレー
・個:個の能力の最大限発揮
・姿勢:前向き、攻撃的、情熱的なプレー

について反省文で随分尺を取って説明していますが、要するにどれ一つ取っても満足できる結果は得られなかったことをFB本部も認めざるをえないようです。

 これでは「FB本部は単に2023シーズンの好成績を評価して『スコルジャが戻れそう』という話に飛びついただけではないのか??」と評されて仕方ないでしょう。

Skorza_20241214

 もっとも再招聘に応じたスコルジャの戦績が振るわなかったことについて監督ばかり責めても仕方ないかと。、そもそも夏の移籍期間が終わった後の監督交代だったのでスコルジャの好みにあった選手を補強しようにも補強できず、スコルジャは既存の手駒でなんとかせざるを得なかったため、こんな残念な結果に終わってしまったと考えるほうが自然でしょう。昨冬にそれなりに補強してもらったのに自分で選手を次々と壊して成績不振に陥ったヘグモよりは監督の責任は軽いかもしれません。

 またスコルジャの三ケ月の評価がえらくあっさりしているのもFB本部も自責の念があって「スコルジャはJ1残留さえ達成できれば合格!!」と考えたが故なのかもしれません。

 そしてスコルジャもとんでもない悪条件下で再招聘に応じたことを判っているのか、就任早々の会見で「次の移籍のウインドーは非常に重要になってきます」とFB本部にくぎを刺しています。FB本部もその期待に応じるべく早々に色々と動いているようですが・・・

シン・浦和レッズの真実2024(4・完)へ続く

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