【祝】早川隼平選手 浦和レッズ復帰
昨日(1/5)、早川隼平選手のファジアーノ岡山への育成型期限付き移籍から復帰する旨が公表されました。
早川は2023年ユース在籍中に2種登録ながら、過密日程に苦しんだスコルジャがルヴァン杯グループステージ第3節川崎戦後半途中投入で浦和トップチームデビュー。
続くルヴァン杯グループステージ第4戦ではスタメンに抜擢され、しかも初ゴールまで記録。この試合で印象に残ったのはカンテとの相性の良さ。カンテが「こいつは使える!!」とばかりにパスを出し始め、早川がそれに応えて良いところへリターンと非常に早い段階で良い関係を築いていました。
おまけに早川は隙あらばシュートを撃ってくる積極性が非常にしょっぱかった当時の2列目の中でスコルジャの高い評価を受けたようで、U-21選手出場義務要員としてルヴァン杯で重用されるだけでなく、リーグ戦、はてはACL決勝第1戦でも起用されました。
ルヴァン杯は決勝まで勝ち進んだこともあって、早川は当然のようにニューヒーロー賞を受賞。そして今年は晴れてトップチーム昇格とここまでは順風満帆だったと言っていいでしょう。
ところが翌年監督がヘグモに代わると一転して出場機会皆無。ベンチ入りすらG大阪戦とルヴァン杯鳥取戦の2試合だけ。ルヴァン杯がトーナメントになったことに伴ってU-21選手の出場義務がなくなったのは早川には痛手だったでしょう。
しかしルヴァン杯で堀内には出場機会が与えられ、早川にはなかったところを見るとヘグモが要求するものが早川には全然なかったのかもしれません。前年もガツガツ当たりに来るような相手には苦戦しており、IHだろうがWGだろうがとにかくフィジカル面で全く物足りないと評価されたのかもしれません。
そこで早川は5月に入るとすぐに出番を求めて岡山へ育成型期限付き移籍。岡山では加入直後からトップ下でスタメンポジションを掴んで計15試合(うちスタメン12試合)出場。ただスタメンで出ても後半早い時間帯に下げられてしまう試合だらけだったのと、10月以降はなぜかベンチにも入れなくなったことも相まって出場時間は843分に留まりました。
早川がシーズン終盤に出番を失ったのは小破したためなのか、あるいは監督の要求水準に応えきれずにポジションを失っただけなのかは全く判りません。
とはいえ、ユース卒の新人がJ2上位チームでそれなりに足跡を残せたのは大したもの。そのまま岡山なり他チームなりで武者修行を続けても何の不思議もなく、浦和FB本部も2列目だだ余りの状況下でわざわざ早川を積極的に呼び戻すとも考えづらいので、早川自身が浦和帰還を強く希望した結果なのでしょう。
2023年にスコルジャが早川を高く評価していたのが早川の浦和帰還に繋がったのは疑いありません。ただあの年は如何せん超過密日程でやむなく早川を抜擢していたのも確か。今は渡邊を筆頭にトップ下が出来る人材がアホほどいて、しかもCWCがあるとはいえ2023年ほどの過密日程でもなく、早川の出番は早々巡ってこないかもしれません。
早川の選択が吉と出るか凶と出るか。
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