2009.11.09

【観戦記】09年第31節:FC東京 0-1 浦和

 前半はスペースを消して守るFC東京(以下「瓦斯」)の前に得点の気配が全くせず、やや瓦斯ペース。コンディション不良の選手を何人もスタメンに送り出しているせいか中盤の動きが甚だ悪く、特に左サイドは全く使いものにならず。そして攻めきれずにカウンターを食らってみたり、後方からの飛び出しを掴まえきれなかったりと守備は依然不安定。

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 しかし、後半の立ち上がりに2度あった得点機の一つを決めて浦和が先制したことで状況は一変。直後に2枚目のイエローで原口が退場となったものの、逆にこれで浦和の選手の闘争心に火がついただけでなく、「なりふり構わず守りきる」ことでチームの意思統一が図られた格好に。

 その後は浦和がベタ引きで瓦斯の猛攻を凌ぐ形になってしまいましたが、瓦斯のムービングなんとかもベタ引きの相手には浦和並みの威力しかなく、結局のところサイドに人数をかけてからの放り込み、ないしミドルシュート頼みに。それでも3度ばかり決定機を作りはしましたが赤嶺が外したり、、山岸の好セーブに阻まれたり・・・ 

 まぁ全体の出来は瓦斯のほうが上なのは否めなかったとは思いますが

<J's Goal>

●城福浩監督(F東京)

「多くのファンの方が、味スタにきていただいたにも関わらず結果が出せず、非常に残念です。非常に悔しい負けです。ゲームは少し冷静になって振り返ってみると失点した時間帯の5分間ぐらいだけは負けに値するゲームだったと思います。あとの85分間は受け入れるのが難しいゲームでした。11人対11人でやりたかったし、そうであれば真っ向勝負で11人対11人の試合はできたと思います。ただ、間違いなく負けは負けで、我々は決定機を外し続けて相手に1ゴールを許した事実があるので、真摯に受け止めて残る3試合で全勝を目指したい。本当に多くの駆けつけてくれたファンの方たちにはホームにも関わらず浦和レッズのファンに歌を歌い続けられ、非常に悔しい思いをさせました。あれだけ歌い続けられるのは屈辱以外の何物でもない。我々が今できることは年間順位で浦和レッズよりも上に行くことしかない、それしかないと思っています」

|-`).。oO いつもいつも見苦しい負け惜しみ&言い訳をありがとう・・・っちゅーか、その情熱をもうちょっと強いクラブ相手に向けてくれないかなぁ・・・

---達也--エジ---
原口--------梅崎
---阿部--啓太---
細貝-闘莉王-坪井-峻希
-----山岸-----

53分 原口退場

 出場停止のポンテに代わって梅崎、さらに暢久に代わって峻希がスタメン。

 しかし啓太と細貝は故障明けでコンディション不良。共にほとんど動けず、守るのが精一杯。前半の浦和は中盤が機能せず、闘莉王がエジ目がけて放り込む場面がやたら目立ちました。右サイドの縦のポジションチェンジでチャンスメークするのが精一杯でしたが先制点はまさにその形で、峻希が中盤でボールを奪って原口→峻希→エジ。原口&峻希の連携の良さは相変らず。

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-----エジ-----
梅崎--------達也
---阿部--啓太---
細貝-闘莉王-坪井-峻希
-----山岸-----

66分:達也→暢久
81分:エジ→高原
88分:梅崎→平川

 原口退場後はベタ引きで防戦一方。良い形で前線へボールが渡っても浦和は得点意欲皆無。中盤のフォローは全くなく、エジが必死にキープして時間稼ぎ。エジに代わって入った高原もこけ技連発によるファウルゲッターとして存分に活躍。

 達也がイエローをもらったためか、達也に代えてフィンケがわざわざ暢久を投入しては見たものの、暢久は西村主審との相性の悪さを披露して早々とイエロー・・・orz しかもお世辞にも暢久の動きは良いとは言えず、梅崎は足が攣るまで必死に走っているけど守備のアテにはならず、結局のところ広大な中盤を阿部一人で支えていたような・・・ そして徘徊癖を封印した闘莉王と坪井がよく頑張りました。山岸の奮戦振りは言わずもがな。

 西村主審は遅延行為にやたら厳しくイエローを連発していましたが、副審が早々とオフサイドのフラッグを上げているのになかなか気づかず、瓦斯の幻の得点を演出する結果に。

 前半の不甲斐なさを思えばそんなに喜べる試合でもなかったけど、選手が自信をなくしているのは一目瞭然。見苦しかろうとなんだろうと、とにかく一つ勝ってチームが順回転し始めるのを辛抱強く待つことが重要なのかも。

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---平山--赤嶺---
羽生--------鈴木
---米本--梶山---
徳永-今野-ブルーノ--椋原
-----権田-----

60分:鈴木→長友
69分:羽生→平松

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 平山がポストプレーでチャンスメークに徹しているせいか、肝心なところに顔を出してくるのはいつも赤嶺。でもこれじゃACL圏を狙うにはあまりにも力不足。来年カボレの代わりの外国人FWは必要でしょう。

 SHに怪我人が多いこともあって1点ビハインドに陥ってからの手駒も不足。長友を途中から左SHで使ってきましたが、長友は後方から繰り返し飛び出してくるから怖いんであって、最初から前にいる長友ってテクニックのある選手じゃないから怖くも何ともないんじゃ・・・

 羽生を下げたあとは3バックになって今野がWBみたいな位置にいましたが、この位置だと長友より今野のほうがはるかに面倒。でも今野も便利屋さんでキャリアを終えてしまいそうな気配・・・

 そしてこの日の徳永の出来を見ていると、このレベルの選手を代表に呼ばないといけないってJリーグ全体に極度にSBが不足していることを実感・・・

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2009.11.08

(メモ)FC 東京0‐1 浦和

(スタメン)
出場停止のポンテに代わり梅崎。
峻希がスタメン入り。啓太も復帰。

瓦斯は長友が強行出場せず、ナビスコ決勝と全く同じスタメン。。

(前半)
未だ浦和の闘志は点火せず、ボールは保持しているが、引いてスペースを消して守る瓦斯守備陣に手も足も出ず。

途中まで闘莉王→エジへの放り込み目立った。

瓦斯のチャンスも少ないが、浦和がカウンターを食らった時と中盤のプレス網を破られた時に脆さを見せており、瓦斯優勢。

啓太と細貝は出場するだけで精一杯か。

原口、早々とイエローもらったが、後半はセルに交代かな?

(後半)
原口→峻希→エジの見事な連携で先制!
しかし直後のセットプレー崩れから原口が二枚目イエローで退場。

一転して浦和がべた引きで守る展開になったが、瓦斯も攻め手に乏しく、結局サイドからの放り込みに終始。

三度ほどあった瓦斯の決定機も山岸が好セーブ。

やばくなってから闘志に火がつくのは浦和の伝統か。後半は阿部が文句なしに良かった。

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2009.11.06

【展望】09年第31節FC東京戦

・大宮戦の惨敗が尾を引き、中1週明けてもなお鬱状態で向かえるFC東京(以下「瓦斯」)戦。

・「誰それがいなかったから負けた」とか「あのミスさえなければ負けなかった」とか、そういう簡単に修正が効く、あるいは偶発性の高い負け方ではなかっただけに来たる瓦斯戦にも多くは期待できません。

・浦和はポンテが出場停止。また大宮戦で負傷した直輝も回復が思わしくないようで瓦斯戦は回避見込み(直輝がこんなに怪我が多い選手とは思わなかったなぁ・・・)。その他大宮戦を怪我で欠場した啓太、同じく大宮戦には出場したものの依然万全とは言いがたい細貝、肉離れからようやく全体練習に復帰したばかりの闘莉王、発熱でしばらく練習を休んでいた峻希等々、試合もないのにコンディション不良の選手だけはやたら多い・・・

・ナビスコ杯優勝で意気上がる瓦斯。決勝の観戦記はすでに記したとおりですが、基本的には「守り勝ち」でムービングがどうしたこうしたで相手を崩す場面はほとんどなく、チャンスの多くはカウンターから。

・本来的なスタイルは似たもの同士で、毎試合カウンターの餌食になっている浦和にとっては比較的組しやすい相手というのが数少ない明るい材料かも・・・

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<ナビスコ決勝:FC東京 2-0 川崎>

---平山--赤嶺---
羽生--------鈴木
---米本--梶山---
徳永-今野-ブルーノ--椋原
-----権田-----

60分:赤嶺→長友
74分:羽生→平松
86分:鈴木→佐原

・何時の間にかリーグ戦4連勝でじわじわ順位を上げてきた瓦斯ですが、前回対戦時から主力がかなり入れ替わっています。

・前線ではカボレが中東に去った一方、平山がまさかの復調で2トップの一角を確保。

・CBはブルーノクアドロスが長期離脱から戻って5月以降スタメン入りしたのと入れ替わりに茂庭が外れ、今ではベンチにも入っていない様子。

・高卒新人の米本が5月以来CHでスタメン起用され、今野がCBへ。

・前回途中出場に留まった石川はまたも大怪我で離脱・・・

・なお長友は肩脱臼で、この試合は途中出場に留まっています。

<前回:浦和 3-1 瓦斯>

--カボレ--近藤---
羽生--------鈴木
---今野--梶山---
長友-茂庭--平松-徳永
-----権田-----

58分:鈴木→大竹
60分:近藤→赤嶺
66分:羽生→石川

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2009.10.26

【観戦記】09年第30節:浦和 0-3 大宮

 試合内容は松本山雅戦のコピーそのもの。松本まで足を運べなかった方々にリアルに再現して見せたかのよう。ただ相手が曲りなりにもJ1だったため1点余計に取られ、しかもこちらのチャンスはほとんどなく、より悲惨な結果になってしまっただけ。

 従って感想も松本山雅戦に特に付け加えることはありません。この面子じゃコンビネーションサッカーは無理。

 相手に再三チャンスを与えた挙句、愚かな退場劇を繰り広げた選手。出場停止明けで休養十分にも関わらず愚直な上下動だとか、パス&ゴーだとかそういう当たり前のプレーが全然できず、バックパスばかりしていた選手。そして久しぶりにスタメンの機会がやって来たにも関わらずコロコロ転ぶばかりで全く何の役にも立たない選手。この辺りは物悲しくさえありました。

 ただ年老いて出来ないこと、出来なくなったことをやれというのも選手に対して気の毒といえば気の毒。

 この試合で何が腹立たしいかといえば、闘う姿勢を見せている選手がほとんどいなかったこと。この点については直輝も原口も同罪。新潟戦は数多のミスを犯しながらも闘う姿勢だけははっきり窺えたのでまあいいかと思ったのですが、それは2試合続かず。

 相手はJ1残留をかけた一戦。しかも浦和相手ということで気合入りまくり。出足の鋭さで優に浦和を圧倒していました(っちゅーか、毎試合この出来なら残留争いに巻き込まれとらんでしょうに・・・)。また出来るだけ高い位置でボールを奪って縦ポンでラファエルへ。そしてそれが奏功して一旦先制すればその後はスペースを埋めまくって防戦。戦術が単純なだけにチームは容易に適応。気持ちで負け、戦術の浸透度で負け、おまけに退場者まで出しては0-3の大敗もやむを得ません。

 愚か者が退場してさすがに危機感を覚えたのか、その後は選手の動きは格段に良くなりましたが、残念ながらその動きはてんでバラバラで全くと言っていいほど「コンビネーション」を感じられず。達也然り、代わって入った梅崎然り、一所懸命動いてはいるのだが回りとほとんど噛みあわず。かつてはワンマンプレーの代表格だったセルが相対的にマシに見えたというのは皮肉というかなんというか・・・

 シーズンも終ろうとしているのに土台もなんもできとらんってどういうこと?闘う姿勢の欠如と共に監督の責任を問われてもやむを得ないところに来てしまったような感も。

 昨年の終盤よりももっと酷い、このとてつもない喪失感・・・

 勝つことへの拘りが全く感じられないというのはどういうことなんだ??? 闘わない「コンビネーションサッカー」よりも闘っている「○○頼みの糞サッカー」のほうが数段マシじゃないか!!!

 闘わない選手、闘わない監督。

 年初ならともかく、年央においてさえ確固たる目標を定めなかったのが今日のテイタラクを招いたような気がしてなりません。 

20091025no026

---高原--達也---
原口-------ポンテ
---直輝--阿部---
細貝-闘莉王-坪井-暢久
-----山岸-----

57分:原口→梅崎
57分:達也→セル
68分:直輝→堀之内

20091025no025

--ラファ--石原---
パク---------藤本
---橋本--金沢---
富田-マト--片岡-土岐田
-----江角-----

71分:パク→内田
78分:土岐田→青木
89分:橋本→市川

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2009.10.25

(メモ)浦和0 ‐3大宮

(スタメン)
出場停止のエジと負傷の啓太が外れて、高原、直輝がスタメン。暢久もあっさり復帰。

別メニューだった細貝はスタメン入り。

セルと峻希がベンチに復帰。

大宮もサプライズなし。

(前半)
開始早々ポンテのミスを機にカウンターを食らうが山岸セーブ。その後浦和が攻勢をかけるもシュートが弱くて決定機にはいたらず。
逆に中盤でボールを失って縦パス一本でDFライン裏を取られて失点。

後はスペースを徹底的につぶす大宮の前に手も足も出ず。ポンテ、高原、暢久の出来は悲惨だが、それ以外の選手も動き悪く、松本山雅戦の再現。

ポンテはおろかにもイエロー二枚で退場。その後選手の動きがよくなったのには失笑を禁じえない。

(後半)
全くサッカーの体をなさず。左サイドを破られ、ラファエルに追加点を許した時点で勝負あり。

3選手を早々と代えるが、コンビネーションも何もなく漂流。

40分過ぎにダメ押し点を取られて観客がどっと席をたった。

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2009.10.23

【展望】09年第30節大宮戦

・ナビスコ予選では久しぶりに大宮をタコ殴りにし、その後大宮では監督・フロントを交えてひと悶着あったように記憶していますが、結局監督は続投 & 外国人選手の入れ替えで事が収まって今日にいたった模様。

・デニスマルケスの代わりに連れて来た長身FWラファエルは21節からの出場で2得点に留まってはいますが、確実にポストプレーをこなすだけではなく足元もなかなか上手いようで当たりだった模様。これでおそらく再来年あたりにはガンバ行き。 もう一人の新外国人ドゥドゥは後半からの出場に留まっていてなんとも微妙な評価にとどまっている模様。

・昨オフに獲得した石原・藤田・パクといったあたりもコンスタントに出場し、かつ結果を出していて総じて補強は大当たりだったにも関わらず、それが全くチーム成績に繋がっていないというのが大宮の不思議なところ。ここ5試合で1勝4敗。ついに15位に転落し、降格ゾーンにいる柏に勝ち点6差に迫られてしまいました。

・大宮の選手出場記録を見ていて気になるのは昨年から大卒選手を積極的に採用しているにも関わらず、トップでコンスタントに出ている選手が非常に少ないこと。SB塚本くらいでしょうか、コンスタントに出ているのは。序盤ちょこちょこ出ていたユース出身の選手にいたってはベンチにすら入れなくなりました。

・オフにベテラン・中堅どころを大量に放出していますから、移籍で獲得した選手が額面どおり機能しても依然として選手層は薄く、それが今日の成績に反映しているのかも。当初掲げていた「7秒でGO!」も何時の間にかお蔵入りして、戦術面でもブレが見受けられるようですし。

・大宮は出場停止なし。但し前節藤本が怪我を押して出場し、途中で引っ込んでいるので、ひょっとすると浦和戦はお休みかも。

・浦和はエジミウソンが出場停止。代わりに高原が入るのは間違いないでしょうが、右SBは暢久復帰なんでしょうかね??? CHは新潟戦で負傷した啓太の代わりに直輝かな?

・大宮戦での要諦は「不用意にボールを失わないこと」に尽きるんですが、それがきっちりできるならアマチュアに負けるはずがないんですわ・・・・orz

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<前節:大宮 2-3 川崎>

---石原--市川---
ラファ--------藤本
---橋本--金沢---
波戸-マト--片岡-土岐田
-----江角-----

70分:市川→藤田
71分:藤本→ドゥドゥ
80分:波戸→パク

・FWラファエルを左SHに配して攻撃の基点を作ると同時に対面のSB森を監視する奇策。その策は半ば成功したようで、ラファエルを基点にスピードのある石原が何度も川崎DFライン裏に抜け出してついにPKを獲得。

・但し守乱はどうにもならないようで、G大阪戦の4失点に続き、この試合も3失点(しかも川崎がPKを2回外している!)。総失点数は下から4番目で大分よりも多く、千葉と大差なし。カウンターを主戦術としているチームの割には珍妙な結果。

・この試合で最大の驚きは試合内容や選手のプレーぶりではなく、観客数42,346人!いやぁ浦和の人気に陰りが出る一方、大宮の人気大爆発は羨ましい限りですね(棒読み)。

<前回:大宮 1-1 浦和>

---藤田--石原---
デニス-------藤本
---金沢--橋本---
パク-マト--片岡-波戸
-----江角-----

HT:デニスマルケス→土岐田
62分:藤本→内田
88分:金澤→福田

・攻撃参加してきたパクへの暢久の対応があんまりで序盤に失点。その後なぜか左SHに配されたデニスマルケスの穴を突いて何度もサイドからチャンスを作りながら点が入らず、細貝のゴールで引き分けに持ち込むのがやっと。なんだか、こんな試合内容ばかりで今日までズルズルと・・・

・おまけにJリーグ中断期間直前の試合で、恒例の闘莉王ズル休み(?)つき・・・

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*参考:ナビスコ 浦和 6-2 大宮

---藤田--斉藤---
藤本-------土岐田
---新井--金沢---
村山-片岡--富田-塚本
-----高木-----

54分:斉藤→橋本
60分:新井→石原
73分:塚本→デニスマルケス

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2009.10.18

【観戦記】09年第29節:新潟 0-1 浦和

20091017no092

 後半は圧倒的に攻めてはいたものの、終わってみれば開始早々の新潟のプレゼントゴールの一点どまり。チャンスは多いが点が入らず、あろうことか往々にしてシュートで終われずにカウンターを喰らうという、いつもの浦和っぷり。まぁそれでも勝ちは勝ち。4部のアマチュアに「ベストメンバー」でまさかの惨敗を喫してチームの雰囲気が良かろうはずがなく、しかもフロント・首脳陣には雑音だらけ。一歩間違えればそのまま坂道を転げ落ちて、チーム瓦解になりかねないところだっただけにまずはひと安堵といったところでしょう。

 フォアチェックを受けた坪井の「おろおろ」を筆頭に情けない場面も少なくありませんでしたが、この試合良かったと思うのは選手の闘う気持ちがはっきりと見えたこと。まぁ先週あれだけの糞試合をやってしまった後ですから、さすがに選手たちにも思うところがあったのでしょう。攻守の切り替えは何時になく早く、また玉際もいつになく厳しく行っていた(それゆえなぜか守備側にやら厳しい主審にイエローを山のように貰いましたが・・・)ように窺えました。

 これにより、特に後半はカウンターを喰らいかかっても相手に決定機を掴ませず。後半30分あたりから急激に足が止まって猛反撃を受けそうになると、なんとかボールを落ち着かせて体力回復&時間潰し(でも、「なんで攻めないんだよ!」って野次る奴多いんだよなぁ・・・)。主審の癖を見抜いたのか、最後はジウトンを退場に追い込んで新潟にチャンスらしいチャンスを与えないまま、まんまと逃げ切りに成功。

 この面子だと最高到達点がこの程度かもしれんなぁという思いが拭いきれませんが、選手が一所懸命やっている姿ははっきりと窺えましたから文句をいうべき筋合いの試合ではなかったかと。

 ただ双方ミスが多く、「より致命的なミスを数多く犯したほうが負け」というLoser's Gameの様相を呈していたあたり、試合の水準としては些か寂しいものがありました。

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20091017no098

---エジ--達也---
原口-------ポンテ
---阿部--啓太---
細貝-闘莉王-坪井-ホリ
-----山岸-----

28分:啓太→直輝
79分:堀之内→平川
84分:達也→高原

20091017no101

---矢野--大島---
松下--------丸塩
---三門--本間---
ジウ-永田--千代-内田
-----北野-----

77分:松下→チョ
83分:三門→エヴェルトン

 この日ある意味最大の見物だったのは右SBに抜擢された堀之内。暢久出場停止 & 峻希怪我 & 西澤・平川コンディション不良で壊滅した右SB。細貝を右に回して、左にウジンガーZという手もあったと思うのですが、どういうわけはフィンケは堀之内への信頼が厚い様子。前半は上がってきたジウトンに悩まされ、さらにポジショニングが中途半端に高くて、坪井との間に走りこまれる場面もあってヒヤッとしましたが後半は破綻なし。

 それどころか後半は浦和がポゼッションで完全に優位に立ったことから再三攻撃参加。まぁどう見てもその外を回る選手へ玉を出すだけで精一杯。CKでも取ろうものなら「堀之内、よくやった!!!」の拍手万雷ってどこの高卒ルーキーやねん? 後半30分くらいに両足を攣ったのか、担架に乗ったまま交代してしまいましたが、まさに名誉の負傷!(尻を銃弾が貫通したような、生命に全く影響がない負傷で後方護送 → そのまま除隊みたいな(笑))。 ファウルスローを一回取られましたが、慣れないことゆえ致し方ないか?

20091017no097

 他に目を惹いたのは啓太の負傷で急遽前半途中から投入された直輝。負傷再発でスタメン落ちと伝えられましたが、全く負傷の影響を感じさせない素晴らしい出来。一応CHの位置に入りましたが、阿部を守備専門にして直輝がしきりに攻撃参加。直輝投入で浦和のボールの流れがスピードアップし、かつ相手の嫌なところへボールが出てくるようになるのが丸わかり。苦手の守備もフィジカルで苦戦しながらも直輝なりに最後までよくボールに喰らいついていったと思います(この点原口のほうが課題大だな・・・)。

20091017no108

 新潟は最初から最後までいいところなし。矢野&大島のフォアチェックは強烈で、坪井の「おろおろ」を誘いましたが、松下の至近距離からのシュートはなんと山岸の正面。これが最初で最後のビックチャンスで、それ以外はマルシオのFKが山岸の好セーブに阻まれたくらい。後半はほぼノーチャンス。終盤になって雨が降り出し、大入りで渋滞が心配になった新潟サポが試合終了を待たずに大量に席を立ったのは当然でしょう。この試合内容でなんで広島・鹿島にアウェーで連勝できたのか誠に不思議・・・

 新潟の面白いところは後方から細かく繋ごうとするところ。浦和崩しの定石ともいえる「SB後方へのロングボール攻め」なんてほとんど使ってきません。矢野・大島と二人ターゲットマンがいるので闘莉王のいないほうへガンガン蹴るだけでもチャンスになりそうなものですが・・・ で、あんまり上手いとも思えないビルドアップをちまちまやっているうちに、浦和の中盤のプレス網に引っかかって(特に浦和のマルシオ潰しは徹底していました。っちゅーか、あれほど判りやすい潰しどころはないわなぁ・・・)たちまち逆襲を浴びる始末。

 でも浦和はその機に乗じて一気にフィニッシュまで持ってゆくわけではなく、これまた後方の上がりを待ってちまちまとポゼッション。でも決定機は作れずにボールを失って新潟のカウンター。そして新潟はまたちまちま。後半はその繰り返しだったような・・・

 あと浦和は例によってSBが中へ絞りすぎてしまい、新潟の選手がサイドでどフリーになっていてそこへ出されたら一貫の終わりという場面も散見されましたが、新潟がなぜか可能性の少ないシュートを選択。そんな新潟の落ち着きのなさに助けられた感も。ペドロを失って新潟の攻撃力は劇的に低下しており、しかも中盤の出来もさっぱりなんでこの後じりじりと順位を下げてゆくような予感・・・

 この試合、浦和の完勝に終わったのは最初のプレゼントゴールと、新潟の闘い方との相性の良さゆえだったのかもしれません。

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2009.10.17

(メモ)新潟0 ‐1浦和

(スタメン)
噂どおり右SBに堀之内(平川はベンチ入りしているが)。達也もスタメンで梅崎がベンチへ。

(前半)
開始早々新潟右サイドがまるで浦和のような凡ミスを犯し、エジがGKを交わして先制。

その後は共にミスが多く、カウンターの掛け合いの様相。

新潟のフォアチェックで坪井がオロオロ。ボールを失ってシュート撃たれるも山岸の正面。堀之内のポジショニングも怪しく、裏を付かれる場面も。

但し新潟の中盤&SBもいい加減でチャンスは浦和のほうが多い。

啓太負傷で直輝投入。

審判は海外からの招聘だが岡田並み。

(後半)
直輝投入が効いて後半は浦和が一方的に攻勢。しかしそれでも一点も入らず、カウンターを食らういつもの浦和。

しかし今日はボールを失ってからの切り替えが早く、玉際も厳しく、新潟にチャンス与えず。

雨も降りだし、最後はジウトン退場で一斉に席を立つ新潟サポ。

堀之内大尉、名誉の負傷退場!

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2009.10.16

【展望】09年第29節新潟戦

・新潟がペドロ・ジュニオールを失ったのは8月27日。ペドロの保有権を所有していた大宮から、新潟が保有権買い取りオプションを行使して一旦新潟へと完全移籍した後、新潟からガンバ大阪へ完全移籍という形を取っていますから、失ったというよりは評価が高いうちに上手いこと売却したといったほうが正しいんでしょうけど。

・新潟の攻撃はいかにもペドロ依存度が高そうだっただけに、ペドロ離脱でチーム再建に時間を要しそうだなぁと思っていたのですが、なんとペトロが離脱した24節以降の戦績は3勝1分1敗で、負けたのは離脱直後の24節名古屋戦のみ。広島&鹿島と強敵をアウェーで破っていますから価値があります。っちゅーか、いつから新潟ってアウェーでポコポコ勝てるようになったん???

・逆にペドロ離脱前までは5連続引き分け&連敗で、シーズン序盤に猛威を奮った3トップが行き詰まり、しかも必ずといっていいほど逃げ切りに失敗する弱さを見せていたんですから、世の中わからないもの。

・ただペドロ離脱とは無関係に得点力には明らかに陰りが窺われ、18節以降2点以上を取ったのは27節(広島戦)のみ。もともと堅かった守備をベースに勝ち点をちびちび積み上げているようですが、スコアには0-0、1-0、1-1という興業的にはなんともアレな数字がずらずらっと並んで、この辺が新潟の観客大幅減に繋がっているのかも・・・

・まぁあれこれ書きましたが、地域リーグ相手に惨敗したチームが新潟様相手にどこまでやれるかっちゅー、その一点に尽きますな、この試合は。もう負けたところで驚きでもなんでもないから、せめてできることを精一杯やった。よくぞJ1の強豪新潟相手にここまで食らいついたということを見せてもらいたいもの。

・浦和は暢久が前節に続いて出場停止。おまけに前節その穴を埋めた峻希が肉離れで離脱。西澤も故障と右SBは人材難。するとアマチュア相手に何もできなかったあの方を出すしかないのか・・・orz

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<前節:鹿島 0-1 新潟>

---矢野--大島---
松下--------丸塩
---三門--本間---
ジウ-永田--千代-内田
-----北野-----

78分:三門→酒井
83分:内田→松尾
89分:松下→純マーカス

・ペドロを失ってあっさり4-3-3を放棄し、4-4-2へ。

<前回:浦和 1-0 新潟>

ペドロ---大島--矢野-
--松下----丸塩--
-----本間-----
ジウ-永田--千代-内田
-----北野-----

68分:松下→チョ
68分:大島→純マーカス

・要注意人物であるマルシオ・リシャルデスがイエロー2枚で退場。浦和が一方的に攻めましたが新潟の堅陣を崩せずスコアレスドロー濃厚でしたが、ラストプレーで闘莉王のヘッドが炸裂! 7連敗中には全く見受けられなかった勝負強さがこの頃にはあったんですなぁ・・・(遠い目)

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2009.10.12

【観戦記】09年天皇杯2回戦:松本山雅 2-0 浦和

20091011no086_3

「この面子でパスサッカーだの、コンビネーションサッカーだのなんて所詮無理があるよね。」

 これまで何度となく脳裏を掠めては、その度に振り払ってきた悪魔の囁き。でもそれは悪魔の囁きどころか真実を伝える神の声なのかもしれない。そう思わざるを得ない、ただただ情けない試合でした。

20091011no110

 代表召集で闘莉王と阿部を欠いているとはいえ、前目の選手はセルと高原を欠くくらいでほぼ健在。しかも3つも下のカテゴリー相手に面子を落とすことなく、考えうる限りでの「ベストメンバー」でスタメンを構成。そしてその結果は相手に力の差をみせつけるどころか、相手の狙いにどっぷり嵌り込んでの衝撃的な敗戦でした。

 松本山雅の勝利は浦和のミスで偶然転がり込んだ点を守りに守っての偶発的なものではなく、浦和は立ち上がりに往々にして集中力を欠くこと、がカウンターに極めて脆いこと、そしてエリア内中央を固めてしまえば浦和はそれを打開する術がないことを知り尽くしてのように窺えました。

20091011no113

 そしてその「浦和3悪」が3つとも炸裂。地域リーグのチーム相手にこの試合内容じゃ、そりゃJ1では7連敗だの、8連敗だの喰らうのは当たり前だわなぁ、と妙に納得。

 また情けなかったのはパスサッカーだの、コンビネーションサッカーだのが機能しなくても、最後は個人能力で何とか相手をねじ伏せてしまうような勝ち方(フィンケは全く喜ばないでしょうけど・・・)でも良かったはずなのに、物悲しいことに個人能力で明らかに相手を凌駕している選手も少なかったこと。「浦和は個人能力の高い選手が揃っているが戦術がない」と揶揄された時期もありましたが、この試合を見ると個人能力が高い選手なんてもう何人もいない。戦術が浸透するより早く個人能力が劣化してしまった選手だらけという感。そりゃJ1では7連敗だの、8連敗だの喰らうのは当たり前だわなぁ、とまたまた妙に納得。気の毒なんであえて名を秘しますが、即刻お引取り願いたい選手もちらほら。でもその中にまだ契約が残っている選手がいるっちゅーのがアレですなぁ・・・

20091011no097

 駒落ちだとか、スケジュールがタイトだとか、そういう言い訳が一切きかない惨敗。良い風に解釈すれば、これで来季は大幅に手駒を入れ替えて闘う決断が取りやすくなるというもの。

 逆に言えば契約の関係で使い物にならない選手を残さざるを得ないとか、金がないだとか、良い選手が来てくれないだとか、良い選手もなんもそもそも信藤TDにコネがないだとか、そんなこんなの理由で来年も面子が今年とそんなに変わらないとしたら、おそらく浦和は「3悪」を引きずったまま。いや個人能力の劣化がさらに進む分、もっと悲惨な目に遭うかも。今年と違って前半の貯金は期待できそうにありませんから残留争い行きは必至。2年目にして結果を出せないフィンケは、そのサッカーの完成を見ることなくあえなく期中解任。そしててっとり早く勝ち点を稼ぐために「伝統のカウンターサッカー」に回帰。そういうシナリオが容易に目に浮かびます。

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---エジ--達也---
原口-------ポンテ
---直輝--啓太---
細貝-坪井--暢久-平川
-----山岸-----

HT:平川→堀之内
61分:達也→梅崎
75分;原口→近藤

 90分を振り返ってみると、前半が全てでした。松本は縦パス一本で浦和DF陣の裏へ快足FWを走りこませる狙いが明白。立ち上がりから何度か惜しい場面があり、その度に「松本、やるじゃん!」てな感じで赤サポがどよめいていましたら、失点は半ば必然。あんなにミエミエの作戦なのに、まんまとそれを喰らってしまう浦和は万死に値します。

 こうなると松本は全員自陣に引いて「穴熊作戦」。浦和は失点するまで原口や達也がドリブルで仕掛けて遠目から枠内シュートを放っていましたが、残念ながら楽々GKが処理できる範囲内。

 失点後は丹念にパスを繋いで攻めてはいましたが、その攻めに緩急がなく、おまけにパスミスが頻発。さらに致命的だったのが右SBに入った平川の出来。浦和はポンテや原口を中心に浦和左サイドで相手を引きつけ、それから何度も逆サイドでどフリーになっている平川にボールを展開。ここまでは理想的なんですが、平川はどフリーでボールを受けているにも関わらず、アバウトなクロスの放り込みに終始。エリア内中央で待ち構えるエジは松本のCBに全く競り勝てず、おまけにポストプレーすら満足にこなせず。情けないプレーの連続だったこの試合で、この二人の惨状は情けなさの度合いにおいて群を抜いていました。

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 2度ほど相手と交錯して倒れこむ場面があったせいかどうかは判りませんが、フィンケは前半で平川を諦めて堀之内を投入し、暢久を右SBへ。しかし眠れる暢久は相変わらず眠ったままで、プロとしての矜持を見せられず。左の細貝は前半で消耗してしまったのか攻撃参加が不活発になり、前半のような「左でためを作って空いている右へ振る」といった展開も見られず。

 明らかにキレがない達也に代えて早めに梅崎を投入したのは最善策と思われたものの、その梅崎が達也に輪をかけて悪い。ドリブルで相手を振り切れない上に、視野が狭くて周囲も生かせず。千葉戦の失敗が尾を引いているのだとしたらかなり心配。

 結局後半は暢久のループ気味のパスを受けてエリア内に飛び込んだ直輝のシュートが惜しかったくらいで、その他は苦し紛れのシュートが何本かあったくらい。後半の浦和の攻撃は完全に手詰まりに陥り、エリア内の蹴りあいでゴールまであと何10センチに迫った場面も2度ばかりありましたが、ラグビーやないっちゅーねん。

 そうこうしているうちに浦和の焦りと攻め疲れの色が濃くなり、原口のボールロストを切っ掛けに怒涛のカウンターを喰らってジ・エンド。失点の切っ掛けを作ってしまった原口は、なんとか取り戻そうと必死に戻ったものの、それもあっさり交わされて恥の上塗り。直後に近藤と交代を命ぜられましたが、フィンケの懲罰かな? 原口は相手に何度か厳しいチャージを受けて冷静さを失っていたようにも見えましたが。

 ただこの交代はタオルを投げてしまったようなもの。今季初出場の近藤は地域リーグ相手ですら通用せず、再三相手にカウンターのチャンスを与える始末。前目に上がった堀之内はこれまた気の毒なほどの狼狽振り。

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 ロスタイムも何の波乱もなく、そのまま試合終了。福岡に負け、湘南に負け、そして愛媛に負けと次々とJ2チーム相手に天皇杯初戦敗退伝説を積み上げてきた浦和ですが、ついに不滅の金字塔ともいえる地域リーグ相手の敗戦を記録。

 それでこそ浦和。

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2009.10.08

【展望】09年天皇杯2回戦:松本山雅FC戦

・代表組(闘莉王、阿部)が抜け、セルが依然負傷離脱中。

・相手となる松本山雅FCはJFLよりさらに下のカテゴリー(北信越社会人リーグ)なんで、浦和はある程度メンバーを落とすのでしょう。

・但し、幸か不幸か日程がスカスカなのと、件の「ベストメンバー規程」と犬飼の「超法規的な小言」が面倒なので、必要以上にメンバーを落としてくるとも思えず。

・代表組不在でレギュラーのCBが足りないことだけは明白。先のサテライトで全くやる気の無い暢久をCB起用しているところを見ると、たぶん天皇杯睨みなんでしょう。

・千葉戦のベンチメンバー & サテライト山形戦の起用メンバー、その後の報道を見ると、出来上がりはこんな感じ?

-----エジ-----
原口---直輝---達也
---細貝--啓太---
宇賀神-坪井-暢久-峻希
-----加藤-----

・左SBは順当なら平川なんでしょうが、千葉戦でベンチ入りし、翌日のサテライト戦でも90分出場してまずまずだった宇賀神を見てみたいところ。

・達也が先発出場するとの報道もありますが、その場合でも前半だけでお役御免→梅崎投入じゃないかな? 毎度二人合わせて90分という感じで。

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2009.10.05

【観戦記】サテ浦和 3-0 山形

<スタート>

-----高原-----
林----直輝---ガーナ
---濱田--堀之内--
宇賀神-近藤-暢久-平川
-----加藤-----

前半半ばまでは山形優勢。浦和はまともにビルドアップが出来ない一方、山形は縦に速い攻撃で何度かチャンスを作り出し、16番のFWが2度平川と暢久の間を簡単にすり抜けてシュート!惜しくも共にバー直撃。

直輝は本調子に程遠く、浦和は高原が引いてゲームメイク。30分くらいからようやくボールが前に動き始め、高原のスルーパス→ファイサルが角度のないところからゴール!但しこれ以外得点機なし。

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HT:暢久→橋本
52分:直輝→永田
59分:加藤→大谷

<59分:GK交代時>

-----高原-----
宇賀神---林---ガーナ
---濱田--堀之内--
永田-近藤--橋本-平川
-----大谷-----

後半は一転して山形を圧倒。右サイドで縦に抜け出した平川のクロス→林のヘッドで2点目。もっともクロスへの飛び出しに躊躇した山形GKのミスっぽい得点ですが・・・

その後も浦和が一方的にボールを支配して怒涛の攻撃。高原→宇賀神で左サイドを破り、宇賀神がどフリーの平川へパスを出して加点。

山形のシュートらしいシュートってあったっけ?

70分:ファイサル→岡本(ユース)
75分:堀之内→岡田(ユース)

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<最終形>

-----高原-----
宇賀神---林---平川
---濱田--岡田---
永田-近藤--橋本-岡本
-----大谷-----

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【個人別感想】

・加藤:やたら声は出ていました。暢久をたたき起こすのに45分を費やした感じ。

・宇賀神:山形の攻撃が浦和の右サイドにやや偏っていたせいか守備は破綻なし。SBとしてもSHとしても攻撃力が高いことを披露。

・暢久:贔屓目に見てもやる気なし。何度も加藤にポジショニングを注意される羽目に。契約更改で一安心???

・近藤:ボールを跳ね返すだけなら合格点ですが、そこから先がないっちゅーのがフィンケに起用されない原因かなぁ・・・

・平川:1アシスト1得点と結果は出しましたが、このレベルだとスピードでなんとかなってしまうからなぁ・・・ 変に前にいるとか、変に絞っているとかSBとしてのポジショニングがなぁ・・・ またボールを貰ってからいったん考えてしまうっちゅーのがいやはやなんとも・・・

・濱田:後半は再三エリア近くに顔を出してシュートも放っていましたが、危険な位置でのボールロストもあり、トップで使うには安心感がまだまだ。

・堀之内:攻撃は濱田に任せてほぼ守備専業。タスクを限定すれば使いではありますが、スタメンはちょっと体力的にしんどそう・・・

・林:激戦区である2列目の選手としてはこれといった売り物がないのが泣き所ですが、彼なりによく動いていました。

・直輝:それなりに動いてはいましたが、この日は長短問わずパスミスが多くて前半の苦戦の一因に。天皇杯で試合感を取り戻せ!

・ファイサル:卓越したスピードが魅力ですが、細かい仕事は全くの苦手。まるで黒岡野。スペースがないと使いようがありません。ゲーム前ではベテラン組と一緒にボール回ししてましたが、若手と馴染んでないのかなぁ・・・

・高原:再三中盤まで引いてゲームメイク。このレベルだと存在感は圧倒的ですが、本人の希望とは裏腹に体はどんどんFWではなくなってゆくような・・・

・橋本:申し訳ないがフィジカル、足元ともプロのレベルにありません。

・永田:後半途中からの投入で浦和の一方的な攻勢に終ったために守備のボロは出ませんでしたが、宇賀神に追い越されたのは判るような気がしました。

・大谷:橋本の凡ミスで飛び出さざるを得なくなり、あわやPKかというプレーもありましたが、それ以外はヒマヒマ。

・岡本(ユース):無難としか言い様なし。

・岡田(ユース):直輝とプレースタイルがそっくり、どこにでも顔を出し、ボールをもらって簡単に叩いて、また違うところで顔を出す。フィンケ好きそう・・・

P.S.

山形FK時、壁に入ろうとするファイサルを制して「前に残ってくれ!」といいたかったんだろうけど、とっさに英語が思いつかずにボディーランゲージでなんとかしようとしている永田。フィンケの練習についてゆけるのか・・・ 全部濱田頼みだったりして(苦笑)

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2009.10.04

【観戦記】09年第28節:浦和 3-1 千葉

 最後の峻希のゴールがなかったら「ただ勝っただけやな・・・」「相手が千葉で助かったなぁ・・・」とモヤモヤ感を抱えたまま家路につく羽目になったでしょう。内容的には7連敗中と大差がない、特に前半の出来は目を覆いたくなるものでしたが、阿部のFKで早めに追いついたのが大きかったかと。

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 千葉は前半あれだけ浦和にチャンスをプレゼントされながら1点しか取れず。後半は燃料切れしてタコ殴りの憂き目に。これじゃ今の順位にいるのも無理はなく、しかも先に繋がるような試合内容でもありませんでした。総じて双方致命的なミスが多く、日本のトップリーグの試合としてはいかがなものかという感は否めませんでしたが、「所詮9位と17位の試合やん」と言われればそんなもんなのかも・・・ 

 土曜のデーゲーム & ビジターぎっしりにも関わらず観客はとうとう4万人を割ってしまいましたが、現在の成績&試合内容では妥当といわざるを得ません。

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 前半千葉はDFラインを高めに押し上げてコンパクトな陣を敷き、前の2人が積極的にフォアチェックをかけてきました。それは前回対戦時とほぼ同じ手口で、浦和は前回余裕を持ってパスを回して千葉を疲弊に追い込めたはずなんですが・・・ 今回はビルドアップに苦労。そして千葉のプレスが効いて、というよりもそれとはほぼ無関係にパスミスを連発。梅崎の自陣深い位置での緩い横パスを掻っ攫われてカウンターを食らってあえなく失点。梅崎はその後も同じようなミスを犯してしまったせいか、ハーフタイムで交代を命ぜられました。まぁ致命的なミスを繰り返していたのは梅崎に限ったことではなく、闘莉王が徘徊のあげく縦パスを相手に渡してしまうこと2度っちゅーのも相当アレでしたし、セットプレーで意思疎通を欠いて全く得点の気配がないまますぐさまカウンターを食らうとか、なんだかなぁなプレーの連続・・・ 

 また横浜M戦もそうでしたが、決定的な局面でズルっとこけるのはなぜか浦和の選手ばかり。ホームチームとしてはお恥ずかしいとしかいいようがなく・・・

 前半の浦和のパス回しに余裕を感じないのは端的に言ってしまえば「ボールを引き出すために動いている選手が少ない」ゆえなんでしょう。闘莉王を基点にパスを繋いでビルドアップしようにも中盤の選手はいずれもボールを引き出すような動きがそもそも少ない。ボールが出てきてから動くっちゅー感じ。直輝不在の影響は依然深刻。従っていきなりエジへ向けて放り込むか、サイドから縦パスでSHを走らせるか、あるいはポンテが引いてきて無理やり繋ぐかっちゅー感じでしたが、いずれも相手が千葉なんでなんとか体をなしていたに過ぎない(横浜M戦ではポンテが不調で、後半浦和の攻撃は完全に行き詰まりましたし・・・)といって差し支えないかと。

 で、なんとか千葉のプレス網を抜けてしまいさえすれば、千葉のバイタルエリア内の守備は甚だ緩慢で原口や梅崎のカットインが有効に機能。ただ梅崎はまだしも、原口は持ちすぎてチャンスを潰すこと2度、3度。どフリーのポンテに出せば確実に得点機という場面もあっただけに残念至極。もっともゴールへ向わない横パスの連続だった時期よりは格段にマシですが、ドリブルとパスのバランスはなかなか取れません。

 状況が一変したのは梅崎の懲罰的交代による達也投入から。達也が動き回ることでボールを引き出し、同時にドリブルで突っかけることで千葉の守備網を撹乱。一瞬のシュートチャンスを逃してしまうあたりはまだまだなんだろうとは思いましたが、これで千葉のプレス網は運動量の低下と相まってあっけなく決壊。エリア内に釘付けになってしまいました。こうなれば浦和の必勝パターンと行きたいところですが、ポンテのパスを受けて珍しくエリア内に突入した阿部のシュートはポストに阻まれ、細貝クロス→エジヘッドはGK正面。そしてエジポスト→中央からポンテシュートは枠外と決定機をものにできず。さらに途中投入の高原が相手のミスでいきなりビッグチャンスをもらったのに、あろうことかシュートを飛び出してきたGKに当ててしまう大失態(全盛期の高原なら簡単にGKを交わせたでしょうに・・・)。

20091003no016

 このまま圧倒的に押しながらもカウンター一発で負けてしまうのが「09年浦和」の芸風なんですが、千葉は選手を代えるたびにただでさえ乏しい攻撃力が落ちてゆくのが幸い。ポンテFK→闘莉王、急にボールが来たのでびっくり落とし → エジごっつぁん! でなんとか逆転に成功。 これで千葉は選手&ゴール裏共々気落ちしたようで、最後は左から高原→達也→エジと繋いで、エジのシュートのこぼれ玉を長駆してきた峻希が拾って目の覚めるようなゴール!!! 守備では谷澤を相手に苦戦を強いられ、終盤は足を攣っていたように見受けられましたが、最後のゴールといい、サイドの抉りといい、クロスといい、攻撃面では見せ場の多い試合でした。

20091003no011

-----エジ-----
原口---ポンテ--梅崎
---啓太--阿部---
細貝-闘莉王-坪井-峻希
-----山岸-----

HT:梅崎→達也
76分:啓太→高原
81分:原口→堀之内

 阿部が浦和で直接FKを決めたのは初めてでしたか・・・確かに大抵はポンテが蹴っていたからなぁ・・・ でも残念ながらポンテのFKの精度は甚だしく劣化。ここで「俺が蹴る!」と言えないようでは海外進出もへったくれもないわなぁ・・・大した能力もないのにやたら蹴りたがる某同僚とはまるで対照的。

 とはいえ、外から中へ巻いてポストすれすれをきっちり狙った見事なFKでした。浦和で初めて決まった直接FKが古巣に引導を渡すような結果になったのは皮肉なもんですが。

 リードしてからはお決まりの堀之内投入。原口との交代でポンテが前に上がり、堀之内はCHだったのだろうと思いますが、その割りにやたら前線に顔を出していたのは謎でした。啓太と同じでいいところにいるのですが、ボールを出したところで何も起こりそうにないというのがいやはや何とも(苦笑)

20091003no009

-----巻------
谷澤---ミシェウ---深井
---下村--工藤---
青木-福元--池田-坂本
-----岡本-----

61分:ミシェウ→中後
68分:深井→太田
80分:工藤→ネット

 1点目は全盛期を髣髴させるような、人数を掛けた鮮やかなカウンター攻撃でしたが、残念ながら後にも先にもそれっきり。積極的に前からプレスを掛けてカウンターのチャンスをつくったところで、そのチャンスを確実にフィニッシュに持って行けないとあとは疲労が残るだけ。速攻に失敗してボールを持たされる展開になると、逆に自らのミスでカウンターを食らうこともしばしば。

 また右の密集地帯からスカスカの左へ大きく振って、浦和の最弱点である峻希を狙っていたようにも見受けられましたが、谷澤→巻ヘッドがなんとか形になったくらい。ミシェウ、深井と厄介な選手がどんどん退いてからは巻までボールが来なくなって、後半はチャンスらしいチャンスもなく試合終了。

 選手、サポとも何かを観念したかのように淡々と埼スタを後にしたのが妙に印象に残りました。

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2009.10.02

【展望】09年第28節千葉戦

・ミラー監督解任という劇薬を放ったにも関わらず、監督交代後今だ未勝利。既に勝ち点で柏に抜かれ、16位山形との直接対決にも敗れて勝ち点差7に広げられ、いよい千葉のJ2降格が現実的になってきました。

・社長はサッカー素人。強化責任者は役立たず。おまけに監督期中解任は非常にリスキーな賭けであるにも関わらず、Jリーグでさしたる実績がないOBを連れてくるって、いったいどこの浦和やねんという気がしないでもありません。

・Jリーグで実績のあるネルシーニョを連れてきて、元来のカウンター戦術に復してちびちび勝ち点を積み上げている柏と対照的。千葉はオシムを失った後アマル → クゼ →ミラーと監督が変わりましたが、その間に主力選手の大量流出もあってオシムの遺産をすっかり使い果たし、また監督を代えたところで戻るべき型がないといった印象。もっとも江尻本人に型があるのかどうかも不明。

・浦和は浦和で長いトンネルを抜け出したものの、戦いぶりが安定しません。まぁ弱いチームというのはえてしてそんなもんですが。事実上優勝はもちろん、ACL出場権も難しく、しかも降格もない。そんなモチベーションの持ってゆき方が難しい状況下、せめて来年の種まきくらいはやっておいて欲しいところ。

・幸か不幸か、涼しくなってももはや劇的なパフォーマンス向上が望めなくなった暢久が出場停止。久しぶりに峻希の右SB起用を見たいところですが、蓋を開けてみると平川だったりするんだよなぁ、これが・・・orz

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<前節:千葉 1-2 山形>

-----巻------
深井---ミシェウ---谷澤
---中後--工藤---
青木-福元--池田-坂本
-----岡本-----

64分:谷澤→ネット
68分:坂本→和田
86分:中後→新居

・3バックに変更した直後に山形にサイドを突かれて突き放されるっちゅ-試合展開がいやはや何とも・・・

<前回:千葉 0-1 浦和>

-深井--巻---谷澤-
---アレ--工藤---
-----下村-----
青木良-ボス-坂本-和田
-----岡本-----

71分:深井→新居
79分:谷澤→ミシェウ

・前半懸命に走り回っているけれども当然ながら90分持たず、電池切れに伴って失点し、そのまま試合終了ってどこかのチームをおもっきりスケールダウン(=セットプレーによる得点機会が極めて乏しい分)させたような試合展開だったような・・・

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2009.09.28

【観戦記】09年第27節:浦和 1-2 横浜M

 立ち上がり早々失点したものの前半の出来はそう悪いものではなく、川崎戦の流れを汲んだ「フィンケサッカーVer.2」の様相を見せていたのですが、前半ロスタイムの失点で何かが切れてしまったのか、後半は全く良いところなく惨敗。

 8連敗中は「ポゼッションでは勝っていたが、大して得点機を作れないでいるうちにカウンターを喰らって失点し、そのままズルズルと敗戦」と要約できる試合内容だったのに対し、この試合は何一つ相手に勝るものがありませんでした(勝っているのはイエローカードの数くらいか(自嘲))。「良い内容の試合が続かない」のは浦和の悪しき伝統(=まぁ要するに「中長期的に見れば弱い」ということ)ですが、この試合もご多聞に漏れず。

 まるで川崎戦の快勝で燃え尽きてしまったかのように、川崎戦では全く見られなかった不用意・不注意なプレーが続出しました。その最たるものが2失点目の啓太のプレーでしょう。自陣エリア内で相手を背負って苦しい体勢なのでセーフティーにボールを蹴りだしてタッチに逃げても良かったのにボールキープ。それだけならまだ良いのですが、2人に囲まれ、相手に引っ張られてファウルを取ってもらえるものとセルフジャッジしたあげくにボールロスト。老衰著しく、判定ぶれまくりの岡田の笛を過信したのがそもそもの間違いで、その後執拗に抗議してイエローをもらわなかったのは不幸中の幸いというべき。

 立ち上がりの失点でセットプレーで最も警戒すべき中澤をフリーにしている(その前に渡邉にボールをそらされていますし・・・)のもあんまりですが、それ以外にも前半から闘莉王がなぜか徘徊をはじめたり、プレゼントパスを出してしまったり。

 さらにいえばこの試合を通じて中盤の狭い局面で両チーム潰し合いを演じている場面が非常に多かった(その結果痛んでしまう選手も多々)のですが、玉際の競り合いで浦和は負けまくり。川崎戦では玉際の競り合いを悉く制していたのと正反対。

 これだけ悪材料が揃えばどう転んでも苦戦は免れないところですが、その状態をさらに悪化させたのがフィンケの選手交代。この日のポンテは簡単にボールを失うわ、たまにキープしたと思えば好機に玉離れが悪いわと散々。調子が悪いのを自覚しているのか、審判に当り散らしていたので後半早い時間帯にポンテを達也に代えて4-2-2-2に変更、あるいた単純に直輝投入だろうと思っていたのですがフィンケが放った手はなんと啓太と梅崎の2枚下げ。どちらも良くもないが悪くもない出来だっただけにこの交代は全くの謎でした。

 直輝はコンディションが十分でないことも相まって。攻守ともさしたる働きができず。達也は必死に動いてはいるのですが、周囲とほとんど噛みあわず完全に空回り。達也は年初は代表に呼ばれ、その後怪我で長期離脱を余儀なくされましたからエジや原口とのコンビネーションができていないように見受けられました。現状では点が欲しいところで出てきてもこうなっちゃうのかなぁ・・・

 そしてフィンケが放った最後の一手はポンテ→高原。もういまさらポンテを代えても時すでに遅し。スペースがなく、しかも1対1に強い人材が居並ぶ横浜M相手にFWをうじゃうじゃ並べても点が入るわけがありません。終盤は闘莉王がCHに上がって阿部がCBに下がりましたが、前が渋滞気味なのに動けない選手を中盤に入れる意味がさっぱり判らん・・・闘莉王を前線に出して「大作戦」のほうがまだマシやろうに・・・ しかも両SBが全く動けなくなってしまったのに、1点ビハインドの局面で峻希を入れる選択肢を自ら潰しているっちゅーのもなんだかなぁ・・・・

 相手が強くて力負けしたならまだ諦めがつくのですが、なんか浦和が勝手に自滅したような試合って切ないですなぁ・・・ 長期低迷に陥って久しい横浜Mに「低迷から脱出することの難しさ」を教えられたような試合でした。

20090927no014

-----エジ-----
原口---ポンテ--梅崎
---啓太--阿部---
細貝-闘莉王-坪井-暢久
-----山岸-----

64分:啓太→達也
64分:梅崎→直輝
73分:ポンテ→高原

 繰り返しになりますが、前半はそんなに悪くなかったんですなぁ・・・ ボールを奪われてももはや遮二無二前からボールを取りに行かず、いったん陣形をコンパクトに整えて低めの位置でプレスをかけてボール奪取。そしてカウンターアタック。ただそのカウンターの過程で人数を掛ける。川崎戦からの良い流れがしっかり続いていました。ポンテ→暢久→エジミウソンと綺麗に繋がって早い時間帯に同点。その後もエジ&原口のコンビネーションを軸に何度かいい形が作れました。

「パスサッカー」への拘りはどこからどう見てもまるっきり捨てていますが、攻守共に個人能力に頼らず人数を掛けて組織的に機能させる。その一点だけは年初から一貫性を保っており、8連敗を通じてフィンケも新境地に達したのだろうと思っていたんですがねぇ・・・

 ところが後半は攻めでは達也、守りでは坪井が個々人で奮戦するだけ。ハナから動けない選手、疲労で動けなくなった選手がゴロゴロする最悪の戦場で「コンビネーションサッカー」もへったくれもなし。前半坂田を盛んに縦パスで走らせるだけで何の工夫もなかった横浜Mでしたが、後半それまでどちらかといえば休んでいた渡邉や狩野がペースを上げてきたのに気迫負けしたのか、浦和は自陣深い位置でミス続出。ゆっくりかつ確実にパスを回して横浜Mのプレスを交わせなくなり、なんとも落ち着きのない状態に陥ってしまったあたりは「フィンケサッカーVer.2」へ移行するにあたっての副作用なのかどうか。

20090927no015

---坂田--渡邉---
狩野-------長谷川
---松田--河合---
小宮山-中澤-栗原-田中
-----榎本-----

77分:長谷川→金井
80分;狩野→田代
86分:渡邉→金

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2009.09.25

【展望】09年第27節横浜M戦

・12位と低迷しているものの、そんなに弱いようには見えない横浜M。前節は鹿島に完勝。

・失点わずか29とJ1上位クラス。得点34は多いとはいえませんが、得失点差5は下位チームではダントツの多さ。下位に低迷しているのは引き分けがやたら多い(10試合)ことに尽きるんでしょうな。

・GK飯倉はナビスコ準決勝第2戦で「プレーとは無関係に相手選手を後方から両手で強く押し倒した」「退場を命じられた後、主審に対して執拗に抗議を行い、主審の胸のあたりを両手で強く押した」といった一連の行為で計6試合の出場停止。飯倉はG大阪戦でも「伝説のプレゼントパス」を記録しており、今年のMNP(もっともネタになった選手)決定!

・小宮山を除く後ろの5人とFW渡邉はほぼ固定ですが、その他の選手を相手ないし選手の調子次第でコロコロ代えて来るのがキムリーニョ。長期離脱から復帰したばかりの河合や山瀬といった「因縁の選手」が久々に浦和戦で揃い踏みするかどうか、皆目判らず。

・兵藤が肉離れで欠場とのことですが、その代わりは山瀬なのか狩野なのか。また小椋が出場停止。

・浦和は前節川崎戦で啓太が小破したのが気がかり。神戸戦で負傷したセルも復帰できず。ちょっとずつ出場時間を伸ばしている達也、そして前節ベンチ入りに留まった直輝をどこで使ってくるかがポイント。

・選手起用以前にフィンケが守備に重きを置いた川崎戦の戦い方を、ホームゲームで、しかも川崎よりは攻撃力に劣る横浜M相手に再度修正してくるのか、あるいは相手がカウンター狙いなのは自明の理なので前半はやはり慎重を期して後半に勝負を賭けるのか。試合の入り方が見所です。

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<前節:横浜M 2-1 鹿島>

---坂田--渡邉---
兵藤-------長谷川
---松田--小椋---
小宮山-中澤-栗原-田中
-----榎本-----

72分:渡邉→キム
79分:長谷川→河合
86分:松田→金井

<前回:横浜M 2-0 浦和>

-坂田--渡邉--山瀬-
--兵藤----狩野--
-----小椋-----
小宮山-松田-栗原-田中
-----飯倉-----

83分:坂田→金
88分:兵藤→アーリア
89分:渡邉→水沼

・実に酷い試合でしたが、その後同じような試合を何度も見る羽目になるとは・・・ 中盤の運動量低下でプレスがかからなくなり、前掛りになったところをロングボール一本で相手に容易にDFライン裏を突かれる。その後何度も繰り返される浦和の負けパターンの原型です。

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2009.09.20

【観戦記】09年第26節:川崎 0-2 浦和

 数少ないチャンスをきっちり決めて、その後は川崎の猛攻を最終ラインで凌ぎまくる。まるで昨年までの浦和に立ち返ったかのような試合内容でしたが、これこそ対川崎戦の必勝パターン。川崎との力の差を認めた結果なのかどうか判りませんが、この試合フィンケは大きく現実主義に舵を切りました。ボールをキープしながら往々にして2バックになってしまう浦和の最終ラインですが、この日は3トップ気味の相手に対して細貝が守備専念。そしていったん先制するや梅崎のポジションを下げてベタ引きで防戦。その辺りにフィンケの「変節」が見てとれました。早くからこれをやっていたら公式戦8連敗はなかったのではないかと思うのですが、8連敗があったからこそ頑固者で知られるフィンケが変わったのかも。

 これでポンテのFK一本で勝ってしまったら昨年までの浦和そのものなんですが、2点目はフィンケサッカーが開花。右サイドで啓太→暢久→エジと繋いでエリア内で啓太が目の覚めるようなシュート!!! エリア内には川崎の選手がベタベタいて川崎守備陣を完全に崩してのゴールではありませんが、得点場面以前にも啓太は良い飛び出しでシュートに至った場面が2度ありました。惜しむらくは如何せん啓太なんで、どんなに良い形で飛び込んできても得点になりそうな気がしないのですが(^^; 2度あることは3度あるなのか、仏の顔も3度までなのか、ともかくしんどい時間帯に良く決めてくれました。

 一方川崎の出来は良くありませんでした。ジュニーニョ、テセ、レナチーニョがポジションを盛んに代えて3トップ気味に攻めてきますが、得点の気配があったのは前半30分から後半15分くらいまで。浦和先制後は個々人がてんでばらばらにゴリゴリ仕掛けるだけ。なんか昔のエメ・達也・永井の3トップと被るんだよなぁ、この光景。端的にいってしまえば前後分断的。個人能力が高いのでそれなりに脅威なんだけれども、スペースを潰されると手詰まり感が著しい。好調時の川崎だとFWが敵DFを引きつけ、その間に中村や谷口がスルスルと前線へ出てきてゴールというパターンが良くありますが、この日はそんな場面は全くなかったのでは?おまけにSH養父や交代で入った田坂が何の役にも立っていないので、川崎の3トップが終始浦和の7人くらいを相手にもがきにもがいている印象。

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 さらにいえば、100%結果論になってしまうのでしょうが、この日の等々力には多分に浦和を軽く見ているような雰囲気がありました。試合前に盛んに流される「SS7(絶叫の9月7連戦)」キャンペーン。川崎営業の企画力には毎回感心させられますが、残り5連戦なのに宣伝内容はACL&鹿島戦再戦一色。そういえば武蔵小杉駅の飾りつけもACL準々決勝(vs名古屋戦)一色で、浦和は全く相手にされていなかったような・・・ まぁ贔屓目に見ても今年の浦和は強くないどころか、はっきり言って弱い。しかも8連敗からようやく脱出したばかりの浦和ですから川崎が勝ち点3を計算するのも無理はありませんし、それどころか7連戦の間の息抜きくらいに思われても仕方ありません。そして何人かの選手は4日後のACLに気持ちが行っていたのかもしれません。

 体質転換中で弱々しい浦和。でもそんな浦和も死んじゃいないんですな。川崎はそれを忘れていたのでしょう。

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|-`).。oO 等々力は空まで浦和を応援しているぜ・・・

-----エジ-----
原口---ポンテ--梅崎
---啓太--阿部---
細貝-闘莉王-坪井-暢久
-----山岸-----

77分:原口→堀之内
81分:梅崎→達也
85分:エジミウソン→高原

 GKに久しぶりに山岸を起用。都築は代表で醜態を晒してしまい、続く山形戦でも好セーブを見せた一方で不安定さも垣間見せていましたから(さらにいえば神戸戦の2失点目もなんだかなぁ・・・)、GK交代は特段不思議ではありません。前半一度シュートを前にこぼしてレナチーニョに詰められる一幕がありましたが、それ以外は危なげなし。

 山形戦で負傷したセルの代わりは梅崎。この試合一人だけキレの次元が違っていました。終わってみれば梅崎が得点に絡むことは一度もなかったのですが、何度もドリブルで川崎左サイドを蹂躙し盛んにチャンスメーク。ただこの日の浦和は守備に重きを置いたせいか、前半は梅崎がサイドを抉ってもそこから先が何もありませんでした。エジはポストプレーをなんとかこなすだけでほとんど前を向けず、ポンテは後方で球捌きに専念。原口はドリブルで突っかけては潰されるの繰り返し(原口は武闘派に随分苦しめられて全く何もできず・・・)。たまに飛び込んできた!と思ったらそれは啓太だったりするわけで(^^;それじゃなかなか点は入らんでしょう。

 ただそこでじれて妙に前掛りになったり、果ては闘莉王が徘徊を始めたりしなかったのが勝利の一因。敵地での一戦ということもありましょうが、埼スタでの敗戦から得た教訓をきっちり生かしたのかも。

 8連敗中はもちろん、勝った山形戦ですら不安定だった守備はほぼ万全。最も怖い川崎のカウンター(=浦和が敵陣深く攻め込みながらボールを取られ、縦パス一本で川崎の快速FWにDFラインの裏に抜け出される)は素早い攻守の切り替え&分厚い中盤での潰しで事なきを得ていました。川崎が遅攻に移った際に浦和右サイドが終始脆弱だった(涼しくなって暢久は攻撃面に冴えが戻ってきましたが守備はまだまだ夏模様・・・)のが気になりましたが、中央を固めに固めて川崎に決定機を許さず。終わってみれば前半40分過ぎにテセが闘莉王をなぎ倒した場面と、ロスタイムに闘莉王がゴールマウスでクリアした場面くらいかな、やばかったのは。

 ポンテのFKはあれよあれよという感じのゴールでしたが、GK川島が実に挙動不審。前に闘莉王が飛び込んできて一瞬ブラインドになっていたのでしょうけど、全く動けないほどのボールじゃなかったような・・・ 川島も先のオランダ戦での出来は良いとは言いがたく、調子落ちなのかもしれません。

 先制後は梅崎のポジションを下げ、さらにお決まりの鹿取堀之内投入で4-4-1-1気味にシフト。ベタ引きになって広大に空いてしまった中盤のスペースは啓太が必死にカバー。この日は完全に守備専業だった阿部も玉際の強さが戻ってきました。さらに疲労感著しい前目の選手を順次代えて逃げ切り。梅崎と達也はしばらく「2人合わせて90分」的な起用になるのかも。

--ジュニ--テセ---
養父--------レナ
---中村--谷口---
村上-伊藤--薗田--森
-----川島-----

52分:養父→田坂
67分:薗田→菊地
80分:村上→黒津

 こちらは選手交代の効果なし。怪我でもないのにCBを代えるっちゅーのが意味不明・・・最後はFWをごてごてと並べてなんとかって、そこまで旧浦和を真似しなくても・・・

P.S.

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|-`).。oO 最近の戦隊モノはエロ場面ありなのか・・・

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2009.09.18

【展望】09年第26節川崎戦

・豪雨で後半29分に試合中止となった「鹿島vs川崎戦」。雷を伴っているならともかく、豪雨でなんで試合中止になるのかさっぱり判らない(帰りの足云々は観客が負うべきリスクでしょうし・・・)のですが、その後の始末を巡って揉めに揉めた結果は後半29分からの再試合。

・残り16分しかない上に点差もついていることを考えれば、「最初からやり直し」よりは両チームにとって不公平感のない判断でしょう。

・規約上は「原則再試合」となっていますし、前例もその通りなんですが、そんなに数があるわけではない前例に縛られて川崎側に非常に不利な「最初から再試合」を強いるのは明らかに衡平を欠いた結論で、Jリーグにしては珍しく柔軟な対応が取れたと思います。「原則」は「原則」であって「例外」もありうるでしょう。ただその例外が頻発するようでは困り者なので、今後のガイドライン作成に生かして欲しいところですが。

・「試合成立」と「後半29分から再試合」との判断は微妙。Jリーグが「試合成立」の裁定を下して鹿島側に不満が残るならともかく、新聞報道等によると負けている鹿島が「試合成立」を受け入れている以上、「試合成立」で良かったのではないかと。そもそも過密日程で再試合の設定自体が容易ではない上、再試合にはそれなりに費用がかかり、またホーム側には運営面で、ビジター側には移動面で負担がかかるわけですし。

・但し鹿島が強行に「0-0再試合」を主張した場合の落としどころとしては「後半29分から再試合」が妥当。

・Jリーグが重視する「公平性」とは何を言っているのか今ひとつ良く判りません。わずか16分とはいえ両チームに負担のかかる「再試合」を強いた時点で既に他クラブと公平ではないわけですし。

・というわけで、来る川崎vs浦和戦はJリーグ的にはどうでもよくなってきた今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

・まぁ要するに「六甲トンネルを抜けたら神戸トンネルに突入した!」とか「山形戦勝利は新神戸駅に過ぎなかった!」とか、そういうのは勘弁な方向で・・・ 川崎戦に望むのはそれだけです、ハイ。

・川崎はCB寺田、菊地が故障で鹿島戦を回避。FW矢島も故障で長期離脱中。ヴィトール・ジュニオール(通称「尾藤」)が第20節以降ベンチにも入っていませんが、これも怪我でしょうか? → 菊地は浦和戦復帰見込み。

・浦和はセルが山形戦で故障し川崎戦はアウトとなった一方、直輝が全体練習に合流。さすがにいきなりスタメン出場はないでしょうが、山形戦で復帰した達也共々主力が続々と長期離脱から復帰してまいりました。体調不良で山形戦を休んでいた高原も、何事も無かったかのように全体練習に復帰したみたいですし。

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<前節:鹿島 1-3 川崎(後半29分で中断)>

--テセ---ジュニ--
養父--------レナ
---中村--谷口---
村上-伊藤--薗田--森
-----川島-----

HT:養父→田坂
59分:レナチーニョ→横山
64分:薗田→山岸

・怪我人&出場停止者続出でDF薗田はJリーグデビュー戦。

<前回:浦和 2-3 川崎>

--ジュニ--テセ---
尾藤--------中村
---谷口--横山---
村上-寺田--菊地--森
-----川島-----

*4-3-3だったかもしれませんが、ヴィトールの位置が2トップよりも相対的に低く、中村はMFの中では高い位置にいたので4-2-2-2で表記。

23分:寺田→井川
55分:村上→レナチーニョ

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2009.09.14

【観戦記】09年第25節:浦和 4-1 山形

 公式戦8連敗、リーグ戦7連敗という連敗地獄にようやく終止符。浦和が突入した連敗トンネルは当初丹那トンネルくらいかと思われましたが、それが北陸トンネルになり、ついには六甲トンネル化。まぁ青函トンネルにはならずに済みましたが。

 連敗トンネルを漸く抜けたとはいえ、良い時間帯と悪い時間帯の差が激しく、相手がもうちょっと強いチームなら撃ち合いになったかもしれません。試合内容は攻撃面は神戸戦に続いて上向きには転じたものの、試合全体のクォリティーはまだまだ。このままだと次節川崎戦には痛い目に合う可能性が高いように思います。

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 猛暑の盛りは過ぎたとはいえ、まだまだ暑さが厳しい9月のデーゲーム。似たような気象条件で坂田@横浜Mにボコボコにやられた試合も記憶に新しいところ。そのせいかどうかは判りませんが、この日の浦和は積極的に前に出て攻勢に出る時間帯と、ゆったりとボールを回しながら、あるいは良く言えば相手に適宜ボールを持たせて半ば休んでいる時間帯とがはっきりしていたように思いました。残念ながらそれが意図的なものかどうかが甚だ疑わしく、全体に運動量が乏しいという問題はほとんど解決していないように思えるのですが・・・

 終ってみれば明らかに攻勢をかけている時間帯(前半の立ち上がりと後半15分くらいまで)には1点しか入らず。半ば休んでいる時間帯に2点、セットプレーからの流れで1点ですから、相手の守備陣の出来を考えれば喜んでいいものかどうか。

 しかも先制してから梅崎投入あたりまでの出来は酷いもので、中盤の守備がはなはだルーズで再三山形にサイド攻撃を許し、案の定失点。右サイドで暢久&坪井と2人で相手を見張っていたのに簡単に突破を許し、闘莉王は闘莉王でマークすべき相手を離してしまいました。人数はいるのだが肝心な仕事を誰もやっていない・・・

欧州遠征帰りの阿部も闘莉王もコンディションが良くないのは一目瞭然で、ただでさえ不安定な守備を一段と混乱に陥れるのに一役買っていたような気がしてなりませんが、彼らに代わって入れるべき選手がいないというのも寂しい限り。不甲斐ない代表組を啓太と細貝が必死にカバー。

 ただ幸いなことに山形の攻勢は前半まで。浦和が適宜休んでいたのが奏功してか、後半は山形のほうが先に足が止まってしまい、チャンスらしいチャンスはポンテと阿部のお見合いに乗じた1回だけ(最後の最後でファグネル投入後ややこしくなりましたが)。山形DF陣はスピードがないのと、ドリブルへの対応が上手くないのが前半でバレてしまい(原口&エジのダブルこけ技でPKゲット→ポンテ2点目)、エジや原口が盛んにドリブルで仕掛けて山形DFラインの裏へ抜け出すのに成功。

もっともこの形では1点も入らず、点が入ったのはエジのポスト→がら空きの左サイドを疾走した細貝のシュートというのは意外でした。右サイドで両チームの選手が密集していて、広大なスペースを細貝が駆け抜ける。あんまりフィンケっぽくない「決まり手」。

 さらにセットプレーから左で張っていた闘莉王のシュート性のクロスを山形がクリアしきれず、ダメ押し点。万雷の拍手の中達也登場までは良かったのですが・・・楽勝ムードが良くなかったのか、ボールを回して時間を潰すのか、攻め倒すのか判然としないプレーが相次ぎ(この期に及んで闘莉王の攻撃参加とか・・・)、最後の最後でひやっとしたのはいただけません。

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 4-1の大勝にも関わらずインタビューで細貝が笑顔を見せなかったのが印象的。満足できるような試合内容ではないことを良く判っているのでしょう。

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-----エジ-----
原口---ポンテ--セル
---啓太--阿部---
細貝-闘莉王-坪井-暢久
-----都築-----

33分:セル→梅崎
77分:ポンテ→堀之内
85分:原口→達也

実際はポンテの位置がかなり低く、2.5列目みたいな感じ。後半は原口が前に出て4-2-2-2っぽくなっていました。

 前半は立ち上がりから浦和攻勢。啓太のボールカットから左の原口からのクロスを右のセルが粘って難しい体勢で強引にシュートを放って早々と先制!これまた全くフィンケサッカーっぽくない「決まり手」ですが、神戸戦に続いてセルの強引な攻めが結果を出しています。

山形は引いて守ってカウンターという狙いがはっきりしているだけに、この先制点は極めて重要。これで浦和が久しぶりに優位に試合を進められると思ったのですが、そこからのトホホっぷりは前述の通り。しかも前半30分くらいに山形DFと交錯してまたしても無念の負傷交代。神戸戦で負傷して「驚異的な回復」でスタメン出場を果たし、この日も好調のように見えたのですが、次節川崎戦は難しいとのこと。残念至極。代わって入った梅崎は明らかに準備不足で前半はどフリーのシュートを決められない失態を見せてしまいましたが、尻上がりに調子を出してきました。

 守備固めでポンテに代わって入った堀之内。4-3-2-1のフォーメーションだと思うのですが、堀之内や啓太が盛んに前に出てくるので4-2-3-1のようにも見え、なんだか不思議な感覚。スペースに良い感じ飛び出してきた選手がいる!と思ってみたらそれは往々にして啓太だったり、堀之内だったりして、その時に内心期待値を下げてしまう自分がいたりします・・・

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---北村--古橋---
宮沢--------宮崎
---宮本--佐藤健--
石川-小原--園田-小林
-----清水-----

HT:石川→秋葉
55分:宮沢→赤星
79分:北村→ファグネル

 前半を0-0で凌ぎ、浦和の足が止まる後半勝負というゲームプランはあっさり崩壊。選手交代も冴えがなくて完敗。柏が復調気配濃厚だけにホームゲームで大宮や横浜Mを叩かないとJ1残留は厳しそうです。

 頑張ったのは山形サポ。埼スタ初登場とあってか、団体バスで大挙してやってきました。新潟のJ1昇格初年を思い起こさせる勢い。一泊二日でディズニーランドとセットでの観光でしょうか?

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2009.09.13

(メモ)浦和4 ‐1山形

(スタメン)
平川がベンチに落ちて細貝が左SBへ。ポンテが復帰したが、高原がなぜかベンチからも外れる。故障したはずのセルもスタメン。達也がついにベンチ入り。

(前半)
啓太のボールカットから左→右のセルに繋がってやや難しい角度をセルが決めて早々と先制。カウンターが面倒な山形相手の先制点は嬉しいが、ここから浦和はお休みモード。山形にボールをもたせてカウンターを狙っている?狙いどおり原口ドリブル突破→エジPK獲得でポンテが追加点。

しかし休みすぎて自らリズムを失い、中盤のプレスがないに等しいためか、両サイドが炎上。右サイドで二人付いていたのにあっさり破られ、闘莉王はマークを外して情けない失点。

セル負傷→梅崎で反撃に転じたが、エジのシュートはどうしても決まらない。

(後半)
15分くらいまで猛攻。しかし原口のシュートがGKにあたるなど、追加点奪えず。またしてもお休みモード入りかと思われたが、エジポストで細貝が綺麗に左サイドを抉って待望の追加点。

これでフィンケはポンテ→堀之内でなんちゃって4321で逃げ切り態勢。闘莉王のシュートがオウンゴールを誘発してダメ押し。

山形のチャンスはポンテと阿部のお見合いだけかと思ったら、浦和の姿勢があいまいで最後にひやっと。

山形DFにスピードがないのに助けられたが、エジは復調の気配?

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2009.09.11

【展望】09年第25節山形戦

・一時は同点に追いつき、若干の光明が見えたとはいえまたしても敗戦。ACL圏内云々どころか、いよいよ本格的に残留争いに巻き込まれる気配さえ漂って来ました。日曜の山形戦はまさにJ1残留をかけての重要な一戦。

・達也が全体練習に合流して久しいのですが、7日(月曜)の湘南との練習試合には出ていませんから山形戦での復帰はまず無理。直輝の復帰もまだまだ。さらにセルが神戸戦で負傷し、坪井も練習中にどこかしら痛めて別メニューと相変わらず苦しいメンバー構成。

・欧州遠征の代表組は闘莉王が2戦出場。都築はガーナ戦のみフル出場。阿部はガーナ戦わずか1分のみ。帰国後中3日としんどい楽ではありませんが、CBの頭数が足りないので少なくとも阿部は山形戦に間違いなく起用されるかと。浦和ではずっと別メニューで調整していた闘莉王が代表戦では中3日でフル稼働していたのが不思議でなりませんが(苦笑)、また浦和では調整モード入りかも・・・

・中断期間中の話題といえば原口のU-18代表招集拒否。この件については信藤TDがよく頑張りました。ユース世代の大会って将来トップリーグ、さらにはA代表で通用する選手を育成するのが最大の眼目のはず。従ってU-18で成果を上げるために既にトップリーグで活躍している選手をトップリーグの試合を放棄させてまで招集するなんて本末転倒の極み。

・原口と全く同じ立場の酒井選手及び新潟が同じようにU-18代表招集を免除されたのに話題にもならなければ、「ゴネ得」と非難されることもなく、なんとなく「漁夫の利」を得ているのには笑いを禁じ得ませんが・・・

・山形はFW長谷川が出場停止。

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<前節:山形 1-2 広島>

---長谷川-宮崎---
宮沢--------北村
---佐藤健-宮本---
石川-小原--園田-小林
-----清水-----

57分:宮崎→古橋
85分:北村→廣瀬
89分:宮本→木村

<前回:山形 2-3 浦和>

---長谷川-古橋---
宮沢--------広瀬
---渡辺--秋葉---
石川-小原--レオ-宮本
-----清水-----

HT:広瀬→北村
57分:古橋→佐藤健
74分:秋葉→宮崎

・前半終了間際の謎のPKと、後半投入されたポンテ効果。そしてこの頃は珍しく好調だった高原の2発でなんとか山形を振り切った一戦。

・ただ永田・峻希の両SBがぼこぼこにされ、永田は前半でお役御免。永田はその後広島戦に5分出場した以外は出場機会を失ってしまいましたし、峻希も名古屋戦で炎上したのを最後にスタメンから姿を消すことになりました。その意味で新人SBの限界をフィンケに印象付けてしまった試合だったかもしれません。

・代わりに左SBには長期離脱から復帰した平川が重用されていますが、そのパフォーマンスも「低位安定」といった言葉が相応しいレベルで、新人SBに決定的な差をつけているとは言い難いような・・・

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2009.08.30

【観戦記】09年第24節:神戸 3-2 浦和

 セルの得点から峻希投入して5分くらいまで浦和が単にボールを保持しているだけでなく、広島戦ではほとんど見られなかった「複数人が絡んでの敵陣を突き崩す動き」が何度も見られました。そして梅崎のクロス→高原ヘッドで同点に追いつき、さらに2,3度決定機を掴みましたが、「なんでそこで繋ぐ???」がまたぞろ顔を覗かせて1点が遠いまま試合終了。

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 浦和が良い時間帯に逆転できなかったどころか、セットプレーで再度突き放されてしまいました。しかも、半ばやむを得ない措置とはいえ、動けなくなった啓太の代わりに投入した堀之内が攻守に何の役にも立たず、せっかく掴みかかった流れをミスミス手放す結果になり、またしてもロスタイムには何事も起きそうにない、重苦しい空気が流れてしまいました。

 まぁそうはいっても敗因の大半が堀之内にあるわけではないのは明白。開始早々の失点。神戸の布陣を確認していたら、あれよあれよという間にDFラインの裏を取られてしまったので正直何が起こったのか現場では判らなかったのですが、丁寧に後方からビルドアップするのを旨とするチームじゃなくても絶対にやってはいけない失態でしょう・・・この日、特に前半は阿部といい、暢久といい、細貝といい、啓太といい、平川といい、大久保や吉田に追い掛け回されたこともあって、後方からのビルドアップで凡ミスが目立ちました。これでは話しになりません。

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 前目は前目で運動量が少ないこともあって、神戸の4×2の格子陣内でのプレス網にもがき苦しんで攻撃拠点を作れず。従って後方の選手は出しどころがない→横パス→大久保や吉田にに追いかけられてあわわという最悪の展開。

 後半梅崎や峻希を投入して一気に流れが良くなったことを考えれば、疲労感&倦怠感の漂いまくるベテラン勢に代えて動ける若手をスタメン起用したほうが遥かにマシなのではないかと思うのですが、同じような敗戦を繰り返しているにも関わらず、フィンケのスタメンが妙にベテラン偏重なのは不思議で仕方ありません。

さらにいえば

|-`).。oO 阿部は年棒の半分を仲良しの坪井にあげるべきだと思うな・・・

20090829no042

-----エジ-----
原口---セル---高原
---細貝-ー啓太---
平川-阿部--坪井-暢久
-----都築-----

50分:セル→梅崎
70分:暢久→峻希
77分:啓太→堀之内

 細貝のハーフライン付近でのボールロストを切っ掛けに前半のうちに2点目を奪われ、今日も今日とて絶望街道まっしぐらの浦和レッズ。前半の神戸は前目からのチェーシングと4×2のプレッシングが見事に機能していましたが、いったん裏を取られた際のドタバタ感が凄まじいこと限りなし。浦和はそれが狙い目だろうと思っていたところ、久しぶりに細かいパス回しでの中央突破が決まってセルが得点。流れの中からの得点っていつ以来だろう?

 後半5分で早々と梅崎投入。下げるのはエジか高原のどちらかと思ったのですが、下げたのは意外にもセル。まぁセル、原口、梅崎と3人もドリブラーは要らんという判断なんでしょう。そしてその策は見事に奏功し、梅崎が左に流れてからのクロスを高原がヘッドで決めて同点!!!

(追記)セルの交代は怪我によるもの

 神戸のプレス網はそれなりに運動量を要求するためか、後半はほとんど効かず。それを悟ってか三浦監督も金を下げて中盤をテコ入れしてきましたが大した効き目なく、浦和は簡単に2列目にボールが入れられるようになりました。ここで強いチームなら一気呵成に畳み掛けられるのですが、如何せん連敗中の浦和。畳み掛けるどころかセットプレーで失点・・・orz

(追記)金の交代は怪我によるもの

 それでも右SBに峻希を投入してからの峻希&原口の縦並びのコンビネーションには物凄く可能性を感じたんですけどね・・・ナビスコで見たあの可能性を。峻希は名古屋戦でボコボコにやられてから出番が減っていますが、暢久&平川といったベテラン勢が峻希を圧倒的に凌駕するパフォーマンスを見せているどころか失態の連続。なんで頭から峻希じゃないのかなぁ・・・

 まぁ峻希が良かった時間帯もファイヤーマン堀之内の投入で10分も続かなかったのは誠に残念でしたが・・・

20090829no029

--大久保--吉田---
ボッティ------ー朴
---宮本---金---
松岡-河本--北本-石櫃
-----榎本-----

57分:金→小林
75分:朴→茂木
84分:ボッティ→松橋

 神戸の出来はほぼ想像通り。中盤のプレス網で高めの位置でボールを奪い、一気に前線へボールを運んでのカウンター狙い。浦和の出来があんまりだというのもありますが、前半はほぼ神戸の狙い通り。

 ただ前で潰すことが前提になっているせいか、いったん裏を取られた際のドタバタ感は否めず。しかも後半は運動量が落ちてプレス網が機能していなかったので、もうちょっと強い相手なら逆転負けを喰らっていた可能性が高かったと思います。

 また遅攻を強いられてボールを持たされた時のビルドアップは上手いとは言いがたいような・・・監督が変わったばかりのでやむを得ない面もありますが、三浦監督ではその辺のレベルアップは期待薄と思いますがねぇ・・・ もっともただいまJ1最弱の浦和があれこれツッコむ筋合いではないでしょうけど(懺悔)。

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2009.08.28

【展望】09年第24節神戸戦

・これだけ負け、しかも内容に改善の兆しが見られない負けが続くと、すっかり神経が麻痺してしまって、浦和が少々失態しようが何しようが痛みを感じなくなってしまいます。まぁ何とかして精神の平衡を保とうすれば、そうするしかないといったところなのでしょうが、一言で言えばこれが「負け慣れ」 なんでしょうなぁ・・・

・夏の西日本3連戦もこれが最後。なんか試合観戦のついでに観光するというよりは、観光のスケジュールに「修行」」が挟まっているような感がある昨今。90分間永平寺で坐禅組んでいるようなもので、失点のたびに「喝!」と警策で肩を打たれたりしてな。まぁ修行が終わっても何ら心は爽やかにならず、どよーんとしたまま宿に帰るというのが難ですが。

苦しいこともあるだろう

言いたいこともあるだろう
 
不満なこともあるだろう
 
腹の立つこともあるだろう
 
泣きたいこともあるだろう
 
これらをじっとこらえてゆくのが 浦和の修行である。

山本五十六は良いこと言いますなぁ・・・(一部改変あり(笑))。

・浦和はポンテと闘莉王が出場停止。共に怪我持ちで、特にポンテはスタメンで出ること自体が不思議なくらい不調で、事実上セットプレーのキッカーとしてしか役に立っていない「固定式砲台」と化しています。従ってポンテの出場停止は特段どうということはありませんが、闘莉王の出場停止はセットプレーしか得点の臭いがしない今の浦和にとっては痛手。ただ強行出場を続けて怪我を悪化させると最悪なので、代表の試合を含めて良い休養時期じゃないかと。

・神戸とは6月末に闘って2ヶ月での再戦ですが、その間にカイオ・ジュニオール監督が辞任。しかも神戸がクビにしたわけではなく(クビになってもおかしくは無い戦績でしたが・・・)、大金につられてカタールへ去るという意外な展開。その後和田コーチを内部昇格させてそのまま今季一杯指揮を取るのかと思いきや、8月に入って今後は三浦監督を招聘。「迷走」といえば神戸の代名詞のような感がありますが、そもそも松田監督を昨季末にクビにしたあたりからおかしくなっているような・・・

・三浦監督はJ2では実績がありますが、「組織的な守備陣を作るのは非常に得意だが攻撃にはみるべきものがなく、概して強力な外国人FWかセットプレー頼み」といったところでJ1では大宮でも札幌でもこれといった成果は上がっていません。

・ただフラット4人×2列で徹底的にスペースを潰す三浦流を浦和はかなり苦手としていましたからねぇ・・・ 三浦監督は早くも守備の立て直しには成功したようで、就任以来3試合連続完封。早速面目躍如といったところでしょうか。

<前節:大分 0-2 神戸>

--大久保--吉田---
古賀-------ボッティ
---宮本---金---
松岡-河本--北本-近藤
-----榎本-----

HT:近藤→石櫃
69分:吉田→茂木
83分:大久保→馬場

・リアクションサッカーからアクションサッカーへ大転換中の大分をカウンター2発で一蹴。ああ、どこかで何度となく見たパターン・・・

・相変らず4×2で塹壕を作って、両FWが前から激しくプレスをかける守備重視の布陣を引いている模様。MFアラン・バイーアやFWマルセウの名が見えませんが怪我なのか、単に運動量不足、ないし戦術理解不十分で外されているだけなのか・・・

<前回:浦和 2-0 神戸>

-----マルセウ-----
茂木-------大久保
--バイア-松岡-田中--
丹羽-宮本--小林-北本
-----榎本-----

60分:バイーア→ボッティ
60分:マルセウ→我那覇
74分:北本→岸田

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2009.08.23

【観戦記】09年第23節:広島 2-1 浦和

 柏戦の惨敗からわずか中2日。しかも前泊を伴う遠距離アウェー。回復系の練習メニューしか組みようがなく、相当思い切ったことをやらないと立て直しは難しいだろうとは思いましたが、この日のスタメンは前節出場停止だった坪井・啓太が戻り、堀之内と怪我持ちの闘莉王を外した他は、高原を外してセルを入れた程度。誠に申し訳ないが、前節惨敗の主因といってもいいくらいのポンテがスタメンに名を連ねていると判った時点でこの試合も相当難しいものになるだろうと思いましたが、結果は案の定。柏戦はそれなりにチャンスもあり、先制点を取っていれば全く違った展開になったと思いますが、この試合は得点の気配皆無。原口やセルがドリブルで突っかけて敵陣に迫るものの、結局GK中林を脅かしたシュートはゼロ。いや、後半セルFK→闘莉王で1点返したはしましたが、全く後に繋がらなさそうな得点で、実際その後浦和に何のチャンスも生まれないまま試合終了。もはやどこから再建したらいいか判らないくらい絶望感漂う試合でした。

20090822no170

 この試合のやられっぷりを見ていると、優先的に再建すべきなのは攻撃ではなく守備でしょうな。後方からスルスルと上がってきたCB槙野にどフリーでシュートを撃たれ、さらに右WBミキッチの攻撃参加に誰も応対せずに2点目を取られる。共にカウンターを喰らったわけではなく、単なる怠慢。原口・ポンテ・セルと並ぶ2列目はいずれも守備意識が高いとは言いがたいのが難。おまけに最前線のエジを含めて激しくポジションチェンジをしますが、これは攻撃時には相手のマークを混乱させるのに役立ちますが、いったん守備に回ると逆にこちらのマークがあいまいになりがち。それが相手にどフリーの選手が生まれやすい一因だろうと思います。

 まぁこの試合に関して言えば、それ以前に広島の攻撃の基点であるストヤノフへのチェーシングをさぼった報いのような気もしますが。この日の前半の広島は面白いことに徹頭徹尾ストヤノフから前線への縦一本のみ。寿人が浦和DFラインの裏に抜け出せれば最善。抜け出せなくても浦和のDFラインを下げて、こちらのDFラインを上げる時間を稼げれば良しといった感じの攻撃。暑い中、ちまちまと後方からビルドアップなんてしてきませんでした。従ってストヤノフさえ抑えておけばどうということはないはずなんですが、それを時折さぼって、その都度ピンチに陥っていたような気がします。

 広島が相手チームにポゼッションで劣勢に立つことは珍しいのでしょうが、この試合を見ていると浦和のポゼッションなんて「捨て置かれた」も同然。前半原口やセルが広島左サイド深く抉ったくらいですかね、可能性を感じたのは。あとは同じくセルや原口のドリブルが多少広島DF陣をびびらせた程度。GKをびびらせるには至りませんでした。

 いつも同じようなゆったりとしたペースでボールを回しているだけじゃ相手DF陣は崩れません。緩急の「急」が全くない。直輝のようにパス&ゴーを愚直に繰り返しできる選手がおらず、それどころか運動量皆無の選手を起用してフィンケの目指すサッカーをやろうとしてもそりゃ無理でしょう。こりゃ来オフにはリストラの嵐が吹き荒れるなと思ったら「誠意の複数年契約」でリストラできない選手が結構いるんですなぁ・・・orz

20090822no169

-----エジ-----
原口---ポンテ--セル
---細貝-ー啓太---
平川-阿部--坪井-暢久
-----都築-----

HT:平川→闘莉王
HT:ポンテ→高原
77分:暢久→西澤

 明らかに運動量に問題があり、かつ全盛期のような卓越したキープ力がないどころか、いまや相手のボールの奪いどころと化してしまったポンテをトップ下に配している時点でアウトですわ・・・

 またしても前半のうちに2失点を喰らって、フィンケは早々と勝負手に。

20090822no176

---エジ--セル---
原口--------高原
---啓太-闘莉王---
細貝-阿部--坪井-暢久
-----都築-----

 G大阪戦に続いて闘莉王を中盤で途中投入。G大阪戦よりはタスクは限定的で中盤の底で専らボールの裁き役に専念。またセットプレーのターゲットとしての役割もきっちり果し、この日も1得点。ただ1点差に追いつかれた後の広島は闘莉王へきっちりプレスを掛けにゆくようになり、その後の闘莉王はボールの裁き役としての仕事を全うできず。もっとも後半ヘロヘロの啓太や細貝がビルドアップの過程でそれ以上の失態を繰り返していたので闘莉王を責めても仕方ありませんが。

 動き自体はエジよりマシと思われる高原は右サイドでもがいているだけで何の役にも立たず。

 戦局が絶望的になってから西澤投入。もはや「学徒出陣」の心境。

 今やかすかな希望である梅崎の投入機会がないまま試合を終えたのが残念でなりません。

20090822no179

-----寿人-----
---高萩--柏木---
服部-中島--高柳-ミキ
--槙野-スト-森脇--
-----中林-----

57分:高萩→横竹
76分:高柳→李
80分:ミキッチ→盛田

カウンターで何度も決定機を作りながら2得点どまり。確かに寿人は決定力に問題があるというのは判るような気がします。

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2009.08.21

【展望】09年第23節広島戦

・夏場に中2日で遠方のアウェー戦。今季最もきついと思われる日程をまさかこんな状態で迎えるとは思っても見ませんでした。

・運動量を要求する「コンビネーションサッカー」で日本の夏を乗り切るのはしんどいだろうと思いましたが、あれよあれよという間に公式戦6連敗。途中試合内容は一進一退といった感がありましたが、ついに柏戦で何かが決壊した模様。

・動けない選手がスタメンにゾロゾロ名を連ねている。怪我人を無理使いしている。若手起用はフェードアウト。負けが混んできたせいか、シーズン当初に掲げていた方針とは相反する事象が次々と。

・結果からすれば日本の夏をフィンケは甘く見ていたということになるのでしょうなぁ・・・そしてその見通しの甘さを修正すべき信藤TDは文字通り無為無策。もともと怪我人だらけなのに気前良く選手を放出したのが祟って、バックアッパーの層が薄くなってしまいました。もっとも赤星もアレックスもフィンケがバックアッパーとして重用したかどうかは甚だ疑わしいのですが。

・やろうとしていることは間違っていないし、続けないと意味がないと思いますが、そのコンセプトを堅持するためにフロント陣が最善を尽くしているようには見えない。「語る会」で感じたことを毎試合確認しているような・・・

・コンセプトは素晴らしいが極端に勝負弱い。浦和がもがき苦しんでいる泥濘を「降格」という巨大な代償を払って潜り抜けてきた偉大な先達「広島」との対戦はある意味楽しみ。今年の失敗からフィンケもフロントも何がしかを学ぶでしょうし、今年は降格さえしなかればOKと割り切って淡々と試合を見つめるしかないのかも。

・広島は青山が出場停止。

<前節:広島 1-0 大分>

-----寿人-----
---高柳--柏木---
服部-中島--青山-ミキ
--槙野-スト-森脇--
-----中林-----

65分:高柳→高萩
68分:ミキッチ→盛田
79分:柏木→李

<前回:浦和 2-1 広島>

-----寿人-----
---高柳--柏木---
服部-中島--青山-楽山
--槙野-スト-森脇--
-----中林-----

58分:楽山→橋内
69分:柏木→丸谷
83分:丸谷→平繁

・前半で大量失点を食らって惨敗してもおかしくなかった試合。しかし、山のようにあった決定機を広島が決めきれず、後半半ばから失速した隙を浦和が突いて逆転勝ち。

・広島はこの敗戦を切っ掛けに「ポゼッション & 超攻撃的」という従来のスタンスを修正し、必要に応じて守備的に構えてカウンターを狙うなど苦手の夏場を乗り切る現実策を打ち出すに至ったとの話。

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2009.08.20

【観戦記】09年第22節:浦和 1-4 柏

 失点するまではそれほど悪くないどころか、今日こそは勝てると思ったんですけどねぇ・・・ 悲しいことに立て続けに2失点を喫すると反発する力に乏しい。そんな連敗中のチームにありがちな穴にはまり込んでしまいました。そしてその穴を広げてしまったのが後半のフィンケの采配だと思います。

 ただ采配云々といった戦術的なこと以前に根本的なところ、浦和が寄って立つべきところがあちこち崩壊しているように見受けられた試合でもありました。

 最も顕著なのは攻守とも選手の離合集散が明らかに好調時より遅くなっていること。攻めては前線で高原がボールをキープしてもフォローがないので、高原がたちまち2人に囲まれて結局ボールロストという場面が何度もありました。

 それ以上に悲惨なのは守備。浦和はポゼッションで優位に立つことを前提にDFラインを浅め、かつ2バック気味に構えることが多いので構造的にカウンターを 喰らいやすいのですが、好調時には相手にボールを取られても素早く攻守を切り替えて複数人で相手を囲い込んでボールを奪い返したり、たとえ奪えなくてもカウンターの基点となるような高精度のフィードを出させなかったりしていたはず。この試合はその守備がだめで、フィンケの謎采配と相まって4失点を喫してしまいました。

 啓太が出場停止で、代わってCBに入ったのは堀之内。攻撃能力皆無なのには目を瞑るとしても、運動量にも乏しくて守備もいいところなし。強行出場で守備放棄状態のポンテ、そして「夏の暢久(8月にしては涼しいほうだと思いますが・・・)」が連なる右サイドの「魔のトライアングル」は柏の左SH大津にいいようにかき回され、それが2失点に直結。

 守備のキーマンが2人とも出場停止で苦しいのは判りますが、動けない選手がぞろぞろスタメンに名を連ねているというのは、フィンケが指向していたサッカーの自己否定ではないのかと。この日のスタメンは原口と細貝以外はベテランだらけ。連敗で若手を使う勇気がなくなったのかもしれませんし、単に若手の実力不足なのかもしれませんが、動けないがゆえにベタ引きの相手を崩せず、動けないがゆえにこぼれ玉を悉く拾われ、動けないがゆえに中盤での組織的な守備ができずに簡単にカウンターを浴びるって、そもそも動けないことが判りきっている選手をスタメン起用していることに主因があるような気がしてなりません。

20090819no011

---高原--エジ---
原口-------ポンテ
---細貝-堀之内---
平川-阿部-闘莉王-暢久
-----都築-----

 冒頭にも記しましたが、失点するまではそんなに悪くなかったと思います。残留争いにどっぷり浸かっている柏は勝たないといけないのが災いしてか当初はベタ引きではなく、中途半端に前に出てきました。そこで浦和は柏DFラインの裏を突いて何度かチャンスメーク。右サイドでカウンターから原口→エジだとか、左サイドから原口→エジだとか、あるいはセットプレーからチャンスを生み出しましたが、またしてもというか何というかエジがこの日も大ブレーキ。振り返ってみれば、ここで点が入らなかったのが全てなんでしょうなぁ・・・

 柏の攻撃はロングボールを両SHに入れて浦和のSB裏を狙うだけの単純極まりないもの。暢久が普通の出来であればどうということはないはずだったのですが、まさかの2失点で得点力に乏しい浦和のゲームプランはたちまち崩壊。この日最も得点の臭いがしたのはセットプレーで、そのセットプレーで闘莉王が久々に1点取ったところまでは良かったのですが・・・

HT:暢久→梅崎

---高原--エジ---
原口---ポンテ--梅崎
-----堀之内----
細貝-阿部-闘莉王-平川
-----都築-----

1点ビハインドとなったフィンケの勝負手はなんと暢久→梅崎。守備の出来ない暢久ほど始末に困るものはないですから暢久を代えるのは上策だと思いますが、西澤を入れるでもなく、平川を右に回して左に永田を入れるでもなし。啓太が健在ならかろうじて成り立つ布陣だと思いますが、前半から何の役にも立っていない堀之内と、守備を全くしないポンテを中央に並べるなんて攻守のバランスを考えれば後半頭から打つべき策ではないでしょうに。西澤や永田をサイドに置くとその部分の守備力は落ちるかもしれませんが、中央に穴が開いているよりは格段にマシじゃないかと・・・

 気の毒なことにこの布陣で堀之内は中盤の底でボールを捌く場面が増えてしまい、当然ながら遠くへのパスなんて望むべくもないので近くの見方に捌いてお茶を濁すだけ。一見攻撃的な布陣にも見えますが、右サイドから平川や原口が合計3度ほどクロスを上げただけで、あとは沙汰止み。攻撃力に上積みがなく、守備力を確実に減退させた大失策だと思います。

 思えばポンテを中盤下がり目の位置に配置転換する策をフィンケはしばしば打っていますが、明らかに奏功したのは山形戦だけで、それ以外は失点のリスクが増えた割には得点力は上がらない結果に終っているような気がします。少なくともわずか1点差なのにハーフタイムから打つべき策ではないんじゃないかと。

73分:平川→セル

---高原--エジ---
原口---ポンテ--セル
-----堀之内----
細貝-阿部-闘莉王-梅崎
-----都築-----

 局面が一向に好転しないことに業を煮やしたのか、フィンケはさらに驚くべく策に打って出ました。結果的に試合中に両SBを変えてしまったわけですが、シーズン当初からSBの補強が急務だと誰もが口を揃えて言っていた懸念がこんなところで現実化。久々登場のセルの体の重たさ加減にも失望しましたが、この采配はもともとバランスが悪かったのをさらに悪化させただけに終わりました。

 直後に柏は切り札フランサを投入し、それがものの見事に奏功してダメ押しに成功。それ以前にも柏は何度かカウンターでチャンスを作り、それを外しまくっていましたが、フランサが同じようなミスをするわけがありません。

 ポンテのボールロストが主因となった4失点目で観客がどっと席を立ちましたが、こういうのって欧州じゃ当たり前の光景ですね?

 やろうとしていることは信ずるに値するけれども、やっていることには疑問符を付けざるを得ない。そんな試合でした。

20090819no010

---田中--ポポ---
大津--------菅沼
---杉山--栗沢---
小林-近藤--パク-蔵川
-----菅野-----

68分:ポポ→フランサ
73分:杉本→小林慶
81分:田中→ハモン

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2009.08.19

【展望】09年第22節柏戦

・G大阪に続いてあまり状態の良くないチームとの対戦。

・降格ゾーンにどっぷり浸かってしまった柏は7月も半ばになって高橋監督を解任し、ネルシーニョを招聘。まぁカウンターサッカーからの脱却を図るのはいいとしても、怪我人続出という不運も重なって新米監督には荷が重すぎたっちゅーことでしょうか。

・補強には積極的に動いていて、小林慶、パクドンヒョクといった他クラブで実績のある選手に加え、アンセウモ・ハモンをクルゼイロからレンタルで獲得。但し、怪我で全く出場機会の無かったアルセウや、出番が減っていた石川・太田らを放出するなど、かなりドタバタしている様子。

・CB古賀やMF山根が怪我で長期離脱中。

・ネルシーニョが直接指揮を採り始めてからわずか2戦(鹿島戦は就労ビザが間に合わず、ベンチ外)。神戸には完封負け、千葉戦は一人少ない相手にスコアレスドローと結果が出ていないだけでなく、1点も取れず。ヴェルディでの監督時代は日本代表監督にも推されかかったネルシーニョですが、名古屋では2年やって中位力を中位力たらしめるだけに終わっていますから、名将といっていいのかどうか・・・

・一方絶賛公式戦5連敗中の浦和は啓太と坪井が出場停止。G大阪戦で負傷退場した直輝は捻挫で全治3~4週間とまたしても長期離脱。闘莉王、ポンテも依然状態は万全でないため、スタメンが非常に読みにくくなっています。動ける選手をかき集めるとこんな感じかなぁ・・・ 原口とポジションが被りがちな梅崎をスタメンで使うかどうかがポイントでしょうが、前日の監督コメントでは先発の可能性は低いらしい・・・orz

---エジ--高原---
原口--------セル
---細貝--暢久---
峻希-阿部-堀之内-平川
-----都築-----

SUB:山岸、闘莉王、永田、濱田、西澤、梅崎、ポンテ

|-`).。oO 気分的には「もうどうにでもなぁれー」ですが、夏の暢久をCHで使うって怖いんだよなぁ・・・

<前節:千葉 0-0柏>

---田中--ポポ---
大津--------菅沼
---杉山--栗沢---
小林-近藤--パク-蔵川
-----菅野-----

67分:田中→ハモン
82分:ポポ→北嶋

・FW田中は順大在籍中の新人。フランサは小破したためか、ベンチ入りのみで出場なし。今季大不振の李はベンチからもアウト。

<前回:柏 2-3 浦和>

菅沼---北嶋----李
--山根----栗澤--
-----杉山-----
小林-近藤--古賀-石川
-----菅野-----

56分:北嶋→大津
89分:栗澤→フランサ
89分:杉山→鎌田

・大雨の国立での一戦。雨と疲労が災いしてかパスがあまり繋がらず、内容に乏しい試合でしたが、終盤の力攻で逆転勝ち。

・GWの連戦は「旧式浦和」で勝ちを拾った試合が多かった気がしますが、今は闘莉王不在の影響か、最初から最後までチューンアップされていない「新式浦和」で闘ってなすすべなく連敗しているように見えます。

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2009.08.16

【観戦記】09年第21節:G大阪 1-0 浦和

 引いた相手を崩せず、シュートを撃てないでいるうちにボールを奪われてカウンターを浴びまくるという課題はほぼそのまま。後半半ばからG大阪(以下「脚」)の足が早々と止まったのが幸いして浦和はようやくチャンスを掴むに至りましたが、シュートはいずれも松代が楽々処理できる範囲内で決定機とまではいえず。

 前半何度もカウンターからチャンスを掴みながらそれを決められず、後半半ば以降はパスミス連発でほとんどチャンスを作れなかった脚の出来も褒められたものではなく、リーグ中位を彷徨っているのが良く判る試合内容でした。この内容ならハナからカウンター狙いのチームになかなか勝てないのはなんとなく想像ができます。

 従ってスコアレスドローが妥当で、事実そうなりかけたのですが、終盤に阿部が何でもないバウンドの目測を誤って播戸に裏を取られ、一度はループシュートをクリアしたものの、再度播戸に拾われてジ・エンド。誠にお粗末極まりない失点で、全くいいところがない今季の阿部を象徴したような場面でしたが、こんな負け方するくらいなら、きっちり崩されて負けるほうがナンボか精神的に楽なことか・・・ 勝ち点1が取れそうなところで凡ミスが出て負けてしまうって残留争いをしているクラブみたいなんですが、昨今の試合内容を見るといよいよ残留が現実的な目標になってきたような気がしてなりません。

 阿部の凡ミスもさることながら、この日最もショックだったのは高原に代えて闘莉王をトップ下~右SHに起用したこと。動けない選手が前目に二人もいるなんで「コンビネーションサッカー」の放棄以外の何者でもないはずですが、フィンケの信念を捨ててまで勝ちに拘ったにも関わらず結果が付いてこないどころか、何の効き目もありませんでした。頑固で気丈夫そうなフィンケも公式戦4連敗で彼なりに切羽詰っているのが窺われる奇策でしたが、その着想に昨年のゲルトと大差がないことに軽い失望を禁じえなかったのも事実です。

20090815no039

-----エジ-----
原口---直輝---高原
---細貝--啓太---
平川-阿部--坪井-暢久
-----都築-----

29分:直輝→ポンテ
62分:高原→闘莉王
83分:原口→梅崎

 前半は完全に脚のペース。相変わらず怪我人だらけの浦和はスタメンが読みにくかったのですが、スタメン濃厚といわれた梅崎や闘莉王はベンチスタートで、結局前節清水戦と全く同じ布陣。怪我人の様子は外部からは判りませんが、流れを変えたいところでスタメンが結果的に前節と同じというのはさすがにどうかという気も。西野は埼スタでボコボコにやられかけたのを反省してか、前半はDFラインをやや低く設定してカウンター狙い。そしてサイドはある程度捨てて中央を固める、対浦和定番の策に。

 そしてその策に対して浦和はまたしても打開策なし。中1週開いて多少リフレッシュできたとはいえ同じ面子ですから同じような結果になるのも当たり前。シュートチャンスを作れないのでしきりにCKを取りに行きますが、キッカーが高原なんで・・・

 先週満足に練習ができなかった直輝がスタメンで出てきましたが出来は芳しくなく、不用意にボールを失ってというか脚DF陣のボールの取りどころとして狙われていた感も。しかも運が悪いことに、前半30分近くに相手と交錯して足を痛めてしまい、ポンテとの交代を余儀なくされました。

 ボールを奪ってからの脚のカウンターは見事。2トップ&二川or遠藤といった手数を掛けない攻めもできますし、浦和の守備陣形が乱れている間隙をついて脚らしいパス回しでゴールに迫ることもできます。この辺の芸風の多彩さ、幅広さは今の浦和には遠く及ばないところ。確実にフィニッシュに持ち込んでくるあたりは天晴れとしかいいようがありませんが、これが浦和最終ライン&都築の奮戦もあって全く入らない。坪井は試合開始早々イエローを貰って難しい立場に追い込まれましたが、その後も何度も脚のカウンターのチャンスを潰すのに大活躍。

 ポンテ投入後も戦局は捗々しくなく、失点は時間の問題と思いましたが、後半10分を過ぎたあたりから「CWC3位の呪い」が発動。急速に脚の足が止まりはじめ、浦和の緩慢なパス回しがそれなりに奏功し始めます。この時間帯最も躍動したのは原口かなぁ?中に斬り込んでシュートを撃つのもよし、深くサイドを抉ってチャンスメークするも良し。

 ようやく浦和の時間帯となったところで中盤でタメを作っているといえば聞こえは良いですが、全くといっていいほどエリア周辺に顔を出さない高原は早晩代えられるだろうとは思いましたが、投入した選手はなんと闘莉王!!! しかもポジションはCBでもCHでもなく、どう見てもトップ下ないし右SH。昨年磐田戦@エコパで成功したものの、その後そのバランスの悪さを徹底的に突かれて崩壊した悪魔の布陣を今年も見る羽目になろうとは・・・

 怪我開けの闘莉王はただでさえ動きが鈍いのに、この日は全く動けず。前線にポンテ&闘莉王と二人も動けない選手を置いてフィンケが何をしようとしたのか定かではありませんが、足が止まった脚守備陣に対して猛攻を仕掛けるもののあと一歩が出ず。怪我が癒えた梅崎を残り時間10分を切ってから投入しましたが、どう見ても闘莉王より梅崎のほうが切れがよく、ますます闘莉王投入の謎は深まるばかり・・・

 まぁそれでもスコアレスドローに終わっていれば、それほど落ち込む試合でもなかったんですけどねぇ・・・

20090815no036

---ルー--レア---
二川--------遠藤
---明神--橋本---
下平-山口--中澤-加地
-----松代-----

HT:二川→佐々木
77分:ルーカス→チョジェジン
86分:レアンドロ→播戸

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2009.08.14

【展望】09年第21節G大阪戦

・お盆の真っ最中に開催されるアウェーG大阪戦。

・中1週の休みを挟んで久々のリーグ戦なのに、どうにも気分が高揚してきません。リーグ戦3連敗、公式戦4連敗。試合内容は悪くないが運がなくて勝てないならまだしも、ベタ引きの相手を崩すアイデア・技量に乏しい上にカウンターに脆いという浦和の弱点を徹底的に突かれ、行き詰まり感が漂う連敗はチトしんどい。

・ただ今のサッカーに取り組み始めてわずか半年足らず。同じやり方を突き詰めて行かないとブレークスルーのしようがないので、目先の勝ち負けには拘らずに我慢するしかないんでしょうなぁ・・・ もっとも工事現場の左SBや端的に頭数が足りないCBの補強がないなど、首脳陣が最善を尽くしているようには見えないところには不満が残りますが。

・G大阪との一戦を前に気分が高揚してこないのは、多分に相手方にも原因が。昨年までは「パスサッカーの先輩格」でしたが、昨今は「圧倒的にボールを支配しているが点が入らない先輩格」になってしまった感のあるG大阪。

・既にACL、ナビスコ杯は敗退決定。リーグ戦は勝ち点30で8位と優勝どころか降格ラインのほうが近い始末。オフに大補強した結果がこれですから、今オフに監督の進退が問われる事態になっても何ら不思議はありません。

・まぁ「CWC3位の呪い」は浦和が身を持って知るところ。G大阪の主力は昨年の啓太状態、今年の阿部状態なんでしょうなぁ・・・

・ しかも西野監督はせっかく補強してもらった選手を使いこなせず、高木和はずっとベンチで、パク・ドンヒョクはとうとう退団。チョ・ジェジンも二川復帰と入れ替わるように徐々に出番を減らして、真っ当に稼動しているのはレアンドロだけ。従って今のG大阪はバレーに代わってレアンドロがいるのと、加地長期離脱&安田理が不調なので下平がスタメン入りする機会が多いくらいで、他はほぼ昨年と同じメンバー。これじゃ疲労困憊に陥るのも無理はありません。

・巨大補強のあおりで山崎がベンチに追いやられているあたりは、どこかのクラブでも見たような光景。

・若手は前述の下平と安田理の両SBがコンスタントに出ているくらいでCBは若手がおらず、中盤より前も途中からちょっと出るだけ。自慢の育成組織もこれじゃ意味なしで、なんか西野長期政権の後は屍ルイルイさー、ルイルイ!みたいな。

・書いているうちに陰々滅々として参りましたが、浦和は闘莉王が復帰の見込みの他、梅崎がベンチ入り濃厚。その一方直輝はオールスター欠場の甲斐もなくベンチ入りは微妙。ポンテも依然万全にはほど遠い様子。阿部も韓国に行ったのが災いしてか小破。

・G大阪はルーカスが復帰した他、加地も長期離脱からようやく復帰。練習で腰を強打した明神も強行出場してくる見込みですが、この期に及んで若手の出場機会を奪ってまで無理して出る必然性なんて全くないような・・・

・共にリーグ優勝わずか1回なのにG大阪公式サイトによるとナショナルダービーなんだそうですが(苦笑)、大阪の真夏の夜に相応しい、ムシムシ、じめじめ、ぐだぐだな試合になるんでしょうなぁ・・・

<前節:山形 1-1 G大阪>

-----レアン----
二川---遠藤--佐々木
---明神--橋本---
下平-山口--中澤-安田
-----松代-----

67分:佐々木→チョ
80分:下平→寺田
87分:二川→播戸

<前回:浦和 0-0 G大阪>

---チョ--レアン--
ルカス------佐々木
---明神--遠藤---
下平-山口--中澤-橋本
-----藤ヶ谷----

40分:レアンドロ→播戸
66分:下平→安田理
84分:播戸→山崎

スコアレスドローに終わったけど、G大阪相手にボールを一方的に支配し、何度か決定機を作り上げてG大阪を土俵際に追い詰めたこの試合が上半期のベストゲームだと思います。ただそうは言っても1点も取れなかったあたりが、今日の苦境にも繋がっているんでしょうなぁ・・・

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2009.08.12

初恋の告白にも似て

・内舘のブログにしきりに桜井が登場する。

・桜井は浦和に帰って来たいんだろうなぁ・・・

・でも、浦和退団に至るまでの経緯、そして浦和に対して並々ならぬ闘志を持って東京Vで、そして大宮で闘った手前、「俺は浦和に帰りたいんだ!」と言い出したくてもなかなかそれを言い出せない桜井。

・それどころか、内舘がしきりに「浦和に帰って来いよ」と誘っているのに、「いや、俺は大宮が」と心にも無いことを口走ってしまい、自宅に帰ってから思いっきり後悔する桜井。

・そんな風に思えてならないんだが。

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2009.08.03

【観戦記】09年第20節:浦和 0-1 清水

 フィンケ流の表現を借りれば「穴に陥ってしまった」浦和。前半の出来を見れば穴から脱出するのも近いと思いましたが、穴から出られそうだと思って頭を出したら運悪く車に轢かれて即死みたいな結果に。

 もっとも前半の坪井といい、失点に直結した後半の啓太といい、ホームチームの選手ばかり雨で滑って転倒しているのを「運が悪かった」で片付けてはいけないと思いますが、公式戦4連敗とはいえ最悪期は脱したと感じられる試合でした。

 フィギュアスケートじゃあるまいし、美しいからといって「芸術点」で勝ち点をくれるわけじゃありませんし、「岩政理論」じゃあるまいし、押しているから勝てるわけでもありません。一昨年までの浦和は「内容は皆無に等しく、一方的に相手に押し込まれている時間も長いけれど、結果だけはついてくる」と要約できるかと思いますが、昨今の浦和はその真逆。昨年と同じ、いやそこから何人かの主力を欠いたメンバーで180度違うサッカーをやろうとしているのですからなかなか結果がでないのもやむを得ません。

 しかし、負けていて残り時間も少なくなっているのに教則本通り、しかも緩やかにパスを回し続け、詰まるとあろうことか後方に戻してしまう浦和の姿を見るとかなり切なくなります。ドリブル馬鹿だとか、闘莉王大作戦だとか、そんなもんを長らく見ていた後遺症はあまりにも大きいようで・・・

 ただ広島がスタイル熟成の過程で「降格」という巨額の代償を払ったのと比べれば、公式戦4連敗くらい屁でもないようにも思え・・・

20090802no020

-----エジ-----
原口---直輝---高原
---細貝--啓太---
平川-阿部--坪井-暢久
-----都築-----

74分:平川→セル
74分:啓太→ポンテ
84分:暢久→西澤

 返す返すも前半にチャンスを逃しまくったのが悔やまれます。前半は浦和が一方的にボールを支配。直輝が復調してきたのがその主因かもしれません。中央でのポストプレーを絡めながら細かいパス回しで相手を引き寄せて、ぽっかりとスペースが空いている清水左サイドを攻略するパターンが多かったように伺えました。怪我から復帰して久しぶりに左SBに入った平川は攻守ともコンビネーションに時折不安を覗かせる場面がありましたが総じて無難な出来。清水の右サイド(っちゅーか市川)に穴があるのはナビスコ杯準々決勝第1戦で確認済で、原口と平川は執拗にそこを突き崩します。

 味方にミスが生じた時のフォローも早く、浦和は怒涛の波状攻撃。でも原口→エジのビッグチャンスをエジが外したのを筆頭に浦和は1点が遠いまま前半終了。

 とはいえ、清水は浦和のDFライン裏に岡崎を縦ポンで走らせ、浦和のDFラインが下がったところでサイドからヨンセンないし岡崎へクロスという単純極まりない(といってもそこそこ効果的)な攻撃を繰り返すだけで、坪井の転倒でヒヤリとした場面以外は前半は危なげなし。

 そんな感じだったので「今日こそは!」と思ったのですが、残念ながら後半の浦和は運動量が激減。ボール支配率も落ち、攻守の切り替え&プレッシングも緩慢になって形勢は五分五分に。清水は単純な放り込み戦術を止めてボールをしっかり繋いでサイドに基点を作るようになり(時折ヨンセンまでサイドに張り出してクロスを上げる役回りに)ました。浦和右サイドを深く抉られたからの兵働のシュートは都築のセーブで事なきを得ましたが、続いて左サイドからのクロスで失点。痛恨の転倒さえなければ何のことはなかった場面でしたが、それを悔やんでも後の祭り。

 後半膠着状態とはいえ、失点の予兆もほとんどなかっただけに早めの選手交代で打開を図るのは難しかったかもしれませんが、守備負担のでかい高原、あるいは絶不調に陥りつつあるエジに代えてセルを投入する策はありだったかも・・・ 残念ながら選手交代は失点してから。しかもセルとポンテの投入は良いとしても、下げたのは啓太と平川。

---エジ--高原---
原口---直輝---セル
-----ポンテ----
細貝-阿部--坪井-暢久
-----都築-----

 出来上がりはこんな感じかなぁ・・・ 残念ながら先制点が転がり込んでベタ引きになった清水守備陣を全く崩せず、日本平の二の舞に。バランスが悪くなってカウンターから大ピンチを浴びまくった割には点が入る気配はなし。

 前に選手がやたら渋滞していて後方でポンテが一人コントロールしているような格好だけど、狭い清水のDFライン裏に飛び出す選手は直輝しかいない。やや電池切れ気味とはいえ、3列目から飛び出して敵陣を撹乱しうる細貝を後方に下げたのは失策だと思います。サイドから単純にハイクロスを上げても今のFW陣では得点は望み薄で、サイドを深く抉ってマイナスの低いクロスが望ましいところなんですが・・・

 ポンテはポンテであろうことか不用意にボールを失って大ピンチを招く有様。万策尽きた状態で暢久に代えて西澤を投入するも事態は好転せずに試合終了。

 発展途上でやむを得ないとはいえ、「負けたけど精一杯やった」という感じもせず、生焼けの肉を食わされて腹壊したみたいな試合でもあり・・・

  あと先制されると途端に落ち着きがなくなったり、プレーが雑になったり、なんとなくプレーに自信を失っているようにも見えるあたりは、若さゆえなのか、あるいはいかにも連敗中のチームのそれなのか・・・ 昨日は原口と直輝しか若手は出ていません(セルも一応若手か)からチームの物理的な若さのせいにしちゃいかんでしょうけど、今のサッカーに取り組みだしてからの日が浅いとはいえるのかも・・・

20090802no023

---岡崎--四千---
枝村--------兵働
---伊東--本田---
児玉-岩下--青山-市川
-----海人-----

81分:岡崎→原
83分:兵働→山本真
87分:枝村→高木純

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2009.08.01

【展望】09年第20節清水戦

・カップ戦とリーグ戦という位置付けの違いこそあれ、同じ相手と中3日での対戦。

・浦和は峻希が戻ってくるかどうかぐらいで、ベンチ入りメンバーにほとんど差はなさそうですし、おそらくそれは清水も同じ。観戦記を書いたばかりで、展望も書きようがありません。

・「名古屋戦よりは良かった」という見方をする方もいらっしゃるようですが、どうなのかなぁ? 点を取らないとどうしようもないので超前掛りになってボールを支配していたけれども、その割には得点機なんてほとんどなかったような・・・ 凡ミスでカウンター食らって相手に2、3度絶好機を与え、4点、5点取られていても全くおかしくなかったような・・・

・思えば中断明け早々横浜Mに惨敗し、その後4連勝したけれども内容を伴っていたのはナビスコ準々決勝第1戦だけ。神戸はコンビネーションに見るべきものがありましたが試合そのものは相手の決定力のなさに救われた感がありましたし、山形戦は個人技でもぎとったようなもの。広島戦に至っては前半のうちに惨敗しなかったのが不思議なくらい。まぁそれでも負けるよりは良かったのでしょうが、ここへ来て内容なく3連敗というのは「来るべきものが来た」という気がしないでもなく・・・

・わずか中3日でメンバーもほぼ同じではほとんど修正らしい修正もできないでしょうけど、一頃よりも運動量や判断スピードの低下が著しいように思えるので、スタメンには極力動ける選手を使って欲しいなぁ・・・

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2009.07.30

【観戦記】09年ナ杯準々決勝第2戦:清水 3-0 浦和

 酷寒のビッグアーチで広島に完敗した時は、まさか若手を続々起用しながらナビスコ予選を1位で通過するなんて夢にも思いませんでした。またナビスコ予選1位通過が決まった時には、良いところが全く見出せない、お先真っ暗、閉塞感たっぷりの試合内容で準々決勝第2戦を惨敗してしまうことを想像するのは難しかったと思います。

20090729no019

 試合内容が安定しないのは未完成のチームにはありがちなことですが、それにしても振幅が酷すぎます。オフト初年目のセカンドステージはエメ・永井・達也の3トップで一時快進撃を繰り広げたものの、あっという間に研究されて、判で押したような内容で連敗街道まっしぐらになってしまいましたが、その暗黒の道に一足先に到達してしまったのかもしれません。

 この日の内容は前節名古屋戦とそっくり。強いて違いを上げれば、早々と先制した清水は1-0で試合を終えても構わないため、浦和にとってより試合運びが難しくなったくらいでしょうか。

 フィンケの志向するサッカーと比較的似ている西野やぺトロビッチのサッカーは夏~秋に弱いことは良く知られています。また一時評価の高かった早野の「スクランブルアタック」は短命に終わりました。運動量を要求するサッカーを高温多湿な日本で完遂するのはそもそも無理なのか、完遂するためにはバックアッパーにもそれなりの陣容を揃える必要があるのではないか。豊富な経験を持つフィンケも大きな曲がり角に差し掛かったようです。

-----エジ-----
原口---直輝---高原
---細貝--啓太---
永田-阿部--坪井-暢久
-----山岸-----

HT:啓太→ポンテ
HT:永田→アレックス
73分:暢久→西澤

 ボールを奪ったらサイドへ出してファーへクロス。このパターンでこの日も2失点。しかもどちらも浦和右サイドをやられたもので名古屋戦の反省は全く生かされず。暢久はこの日も夏仕様で攻守とも全く役に立たず。もっとも暢久の出来もさることながら、浦和の良い時はSBとCHないしSHが連携してサイドを守り、相手のSHないしSBに容易にクロスを上げさせなかったはず。しかし、知らず知らずのうちに攻守の切り替えも遅くなり、かつ運動量も落ちて、SBが数的不利に陥る場面が増えているように思います。

 開始早々、右サイドに張り出した枝村からヨンセンに通され、ヨンセンのシュートは枠を捉えているかどうか微妙でしたが、阿部がクリアしきれずオウンゴール。阿部が名古屋戦で負傷したためか、ヨンセン番は阿部ではなく坪井。ヨンセンは高さがあるだけではなく、長い足を生かしてDFよりちょっとだけ先に足を出すっちゅーのも上手いからなぁ・・・

 早々に失点したものの、同点に追いつけば良い浦和は焦ることなくボールをキープしつつ得点機を窺えば良いはずですが、またしても引いて中央を固める清水守備陣の前でたらたら横パスを回すだけで得点機を掴めず。左で細かくボールを回して大きく右に展開(あるいはその逆)という良い流れもなくはなかったのですが、永田&原口のコンビが使える左ままだしも、右はほとんど暢久一人で、その外を回る動きが乏しかったような・・・ またサイドを深く抉るような場面はほとんどなく、アバウトなクロスを入れて誰にも合わないばかりだったような・・・

 まぁそうは言っても浦和が体勢を立て直しつつあるので後半に期待と思っていたら、左サイドハーフライン付近での永田のミスをきっかけにカウンターを喰らって、右SB児玉→岡崎でまた失点。この日も前後半を通じて中盤のビルドアップでのミスが多くてまるで「自殺志願者」と化していましたが、あれだけミスをやらかせば失点に繋がるのは必定。ただクロスを上げた児玉もフリーなら、ヘッドを撃った岡崎もフリーというのはさすがに萎えました。点が入った後、児玉は地味にガッツポーズ・・・

 前半2失点を喫し、攻撃も手詰まり気味のためか、フィンケは後半頭から啓太・永田に代えてポンテ・アレックスを投入。前半のメンバーではセットプレーのキッカーがおらず、しかも啓太がパスミスを頻発していたのでポンテを投入するのは判らなくもないのですが、特段悪くはなかった永田に代えてアレックスを入れたのは甚だ疑問。どうしてもアレックスは「やあやあ我こそは」になってしまってボールが左サイドで停滞気味。怪我の影響が残るポンテは案の定動けず、後方で配球役に専念。

2枚代えは単に動ける選手を減らしただけに終わり、ただでさえ低調だった浦和の攻撃をますます低調なものに貶めただけに。直輝は懸命に動いていますが、それ以上に致命的なミスが多くて残念至極。また攻撃が左に偏りがちになり、大きなサイドチェンジがほとんど見られなくなったのも気になりました。

 浦和の攻撃力を考えれば致命的な3点目をFKから奪われて試合は事実上終了。しかし、その後も何の工夫も見られないまま、ゆっくりと清水守備陣の前でボールを回し、無理やり中央に突っ込んでは跳ね返され、サイドに持ち出してクロスを入れてもやっぱり跳ね返されるを繰り返して試合終了。なんだか歩きながら「バンザイ攻撃」を仕掛けて、そのまんま機関銃でなぎ倒されているへぼい軍隊のよう・・・

20090729no028

---岡崎--四千---
枝村--------兵働
---伊東--本田---
児玉-岩下--青山-市川
-----海人-----

66分:岡崎→原
71分:枝村→山本真

|-`).。oO 試合の行方が決して、次節を睨んで主力を引っ込めているって屈辱的やなあ・・・ しかも次節も浦和戦・・・

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2009.07.29

【展望】09年ナ杯準々決勝第2戦清水戦

・明らかにチーム状態が下り坂に入った中で迎える準々決勝第2戦。

・アウェーゴールを一つ与えたのは余分でしたが、それでもホームで無事勝利を収め、浦和が有利なことには間違いありません。ただ今の浦和のスタイル&陣容では第2戦をスコアレスドローで終らせるのは難しく、手詰まり臭プンプンの攻撃陣がどうやって1点を取るかが課題になるかと思います。

・アウェーゴール一つを与えてしまったので先制点を取られると最悪の展開。その後は清水お得意のベタ引きカウンター戦術に悩まされることになろうかと。

・幸いにも浦和が第1戦を勝っているので清水は序盤から攻めに出ざるを得ず(おそらく通常の4-2-2-2で、サイドを厚めにして臨んでくるでしょう)、清水の攻勢を浦和がパスワークでいなして逆に浦和が先制してしまえば一気に圧倒的に有利に。ただ名古屋戦を見るとそんなイメージはさっぱり沸いてこない・・・

・ポンテが名古屋戦で故障してしまいました(幸いにも軽傷だったようですが清水戦出場は微妙)が、名古屋戦の出来が最悪だっただけにセルが使えるのは却って好都合。名古屋戦で復帰した直輝はどう見ても試合感&コンディションが十分ではありませんでしたが、清水戦でどの程度復調しているかが楽しみでもあり不安でもあり・・・

・峻希が故障で帯同メンバーから外れ、左SBは永田スタメン濃厚との報も。

・清水は怪我で戦列を離れていた山本真がベンチ入りの見通し。左足甲痛で千葉戦を休んだ兵働の復帰は微妙。

<第19節:千葉 1-2 清水>

---岡崎--四千---
枝村--------藤本
---伊東--本田---
太田-児玉--岩下-市川
-----海人-----

HT:藤本→青山
60分:太田→原
89分:岡崎→パウロ

・青山は2戦続けてスタメン落ち。しかも怪我人が出たわけでもないのにCBを途中から投入って外部者には実に不可解。

・児玉がCBもできるのには驚きましたが、高木和が抜けた後に補強していないのでCB陣の頭数が足りないのは浦和以上かも・・・

<前回:浦和 2-1 清水>

---原---岡崎---
-----枝村-----
-兵働--伊東-パウロ-
児玉-岩下--青山-市川
-----海人-----

64分:兵働→藤本
64分:原→ヨンセン
80分:パウロ→高木純

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2009.07.26

【観戦記】09年第19節:浦和 0-3 名古屋

 まるで昨年の終盤のような閉塞感の漂う試合内容。大分に不覚を喫したのはあながちピッチ状態だけのせいだけではないと思わざるを得ない低調な試合でした。

 前半しっかりボールを繋げず、しょっちゅうボールを失っている時点でこの試合は失ったも同然。ボールを引き出す動きも少なければ、玉離れも悪く(特にポンテは厳しいマークを受けて再三ボールロスト)、高めの位置でボールを取られて名古屋の速攻を浴びる始末。

 名古屋が単純にケネディにボールを蹴りだしてくれる分にはまだ良いのですが、浦和右サイド高めの位置で張っているマギヌンに出されるともういけません。対面の暢久の出来が最悪で簡単にクロスを上げられてしまったのがこの日守備面での最大の反省点。まぁそれ以前にボールポゼッションを保てずに名古屋にサイドで基点を作られている時点でゲームプランは崩壊していますから暢久一人を責めても仕方ありませんが。

 マギヌンのクロスは悉く峻希の裏へ。そこへ小川やその後方から田中ないし中村が殺到。両CBがケネディに気を取られて絞りがちになり、それに釣られて峻希も絞ってしまうためか、峻希の裏を立ち上がりから何度も狙われて14分に早くも失点。どう見ても必然の失点。

 フィンケはたまらず峻希に代えて直輝を入れ、細貝を左SB、直輝をCHに。しかし怪我明けの直輝はコンディションも十分でなければ試合感も戻っておらず、とうとう最後までさしたる役に立たず。

 失点後も浦和はほとんど自分の攻撃の形を作れず、原口が左サイドからのカットインで一人気を吐いているくらい。後半になってようやく浦和らしいボール回しが見られるようになり、エジのポスト&原口エリア内突入というビッグチャンスも生まれましたが、原口の狙い済ましたシュートも枠の外。それでも粘り強く攻めていれば同点にはなるだろうと思っていたのですが、FKから名古屋が追加点。今度は引いた位置にいた玉田がどフリーでしたが、これもケネディに気を取られすぎたのかなぁ・・・

 その後の浦和は糸の切れた凧のよう。またしてもマギヌンへの暢久の対応が緩慢で阿部がサイドに釣りだされ、クロスの先にはケネディ。ケネディに押しつぶされた坪井は気の毒でしたが、山岸のお手玉も何だかなぁ・・・

 攻めても4×2の8人でベタ引きで守る名古屋を最後まで崩せず。サイドはある程度捨てて中央で跳ね返す守備網の引き方は対浦和の戦術として定番化してきた模様。名古屋は前回の対戦ではバイタルエリアがスカスカでしたが、今回はそこをきっちり修正。ラインが下がってもコンパクトな陣形を維持。浦和のCHやポンテにボールが入ったところではラインをやや上げて厳しくプレスをかけてきました。

 浦和は中央にクサビのボールを入れたところで悉く潰され、サイドからクロスを入れても中に高さがないので全く効果なし。大きなサイドチェンジで薄いところを攻めるとか、ミドルシュートを試みるとか、ベタ引きの相手に対する工夫らしきものは何もなく、成すすべなく惨敗。

 夏のフィンケサッカーはこんなものなんでしょうか?

20090725no046

-----エジ-----
原口---ポンテ--高原
---細貝--啓太---
峻希-阿部--坪井-暢久
-----山岸-----

33分:峻希→直輝
68分:高原→セル
73分:ポンテ→西澤

20090725no052

---玉田--大統領--
マギ--------小川
---山口--中村---
阿部-増川--吉田-田中
-----楢崎-----

76分:マギヌン→吉村
81分:ケネディ→巻
86分:小川→杉本

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2009.07.24

【展望】09年第19節名古屋戦

・名古屋はACLこそベスト8に駒を進めているものの、リーグ戦は第11節以降極度の不振に陥って(途中4連敗も)、勝ったのは第16節G大阪戦のみ。ナビスコ杯準々決勝第1戦ではFC東京にアウェーながら1-5の衝撃的な敗北を喫して事実上終戦。

・名古屋低迷の主因と目されたダヴィは中東へ去り、代わりに豪州から長身FWケネディを獲得。「長身選手のポストプレー&サイドからの分厚い攻撃」という昨年のスタイルに回帰。

・まぁ土台があるといえばある分だけ再構築は楽なんでしょうが、絶賛大迷走中のチームがケネディ一人で一夜にして立ち直るというのも妙な話。浦和相手の場合、名古屋のストロングポイントであるサイドでそもそも優位に立てない可能性が高く(従ってケネディへ良い形でボールが入らない)、しかも中央は甚だ脆弱。浦和の運動量が落ちる終盤に名古屋も左右からの放り込みで好機は掴むでしょうが、それまではせいぜい互角のような・・・

・またケネディがサイドからのクロスに対してフィニッシャーとしてどの程度の能力を持っているのかは全くの未知数。

・とはいえ、日本代表に対してケネディが猛威を奮ったのは記憶に新しいところで、ケネディにフィジカルで唯一対抗しうると目された闘莉王が運が悪いというか、間が悪いというか前節大分戦で負傷。「腹直筋」って初めて聞く筋肉ですが、笑いすぎて腹痛てぇ!!という時は腹直筋の損傷を疑ってかかったほうがいいのかもしれません(苦笑)。しかし、闘莉王ってしょっしゅう名古屋戦を休んでいるような気がします・・・

・名古屋は16節からスタメン起用されている竹内が出場停止。CB吉田が故障明けで前節から復帰。一時帰国していたバヤリッツァはてっきりそのまま退団するものと思っていたのですが、これまた前節からベンチ入り。

・ダヴィと共に今季の補強の目玉だった右SB田中隼は左足首の故障を抱えたまま出場している模様。どうりで今季活躍した話をあまり耳にしないわけだ・・・

・浦和は長期離脱していた梅崎や平川に加え、直輝や坪井も全体練習に戻っては来たようですが、出場は当面先で相変わらず苦しい布陣。

-----エジ-----
原口---ポンテ--高原
---細貝--啓太---
峻希-阿部--暢久-西澤
-----山岸-----

・結局名古屋戦はこんな感じでしょうかね? リーグ戦のGKを山岸に代えないといけないほど都築が不調とは思えない(あえていえばキックの精度が落ちているのが気になったのかも・・・・) のですが、大分戦の失点は山岸のせいじゃないからまた簡単に都築に戻しづらいでしょうに。

・大分戦のアレックスの出来には失望を禁じ得ず、原口&峻希の相性が抜群に良いことを考慮すれば、右SBに西澤を入れたほうがまだマシかと。西澤の守備はアレックス同様相当おっかないんですが(苦笑)

・まぁサイドで先手を取れるかどうかが対名古屋戦の鍵で、原口&峻希のコンビネーションで名古屋の右サイドをボコボコに出来れば一番良いのですが・・・

-----------------------------------------

<第18節:名古屋 1-1 京都>

---玉田--大統領--
マギ--------小川
---山口--中村---
阿部-増川--吉田-竹内
-----楢崎-----

76分:マギヌン→田中

・G大阪戦後4-3-3を試したようですが、あっさり放棄して元の4-4-2に。
・マギヌン→田中の交代後は3-5-2にシフトした模様。

<前回:名古屋 0-1 浦和>

---ダビ--玉田---
小川--------マギ
---吉村--中村---
阿部-増川--バギ-田中
-----楢崎-----

HT:玉田→杉本
68分:阿部→巻
68分:吉村→山口

・得点は原口の1点に留まったものの、中盤で名古屋を圧倒しての快勝。
・終盤は名古屋の反撃を許したものの、名古屋は不利な判定で激昂して自滅。

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2009.07.19

【観戦記】09年第18節:大分 1-0 浦和

 相変わらず風が通らずにまるで低温サウナのような九石ドーム。ちょっと走っただけであちこち穿りかえって、あたかも芋畑のようなピッチ。前半エジがGKの頭上をループでぬいたシュートがゴールマウスに吸い込まれる直前でクリアされたのが惜しかったくらいで、それ以外はチャンスらしいチャンスなく見所皆無の敗戦。

20090718no201

 ベタ引きで守りに守って浦和の運動量が落ちる終盤に勝機を見出すという昨年の大分の勝ちパターンにどっぷり嵌ってしまいました。相手が丸1週間空いているのに対し、こちらは中2日での長距離遠征という条件の差はあったでしょうが、ACLを挟んでの大分アウェー戦で勝ったクラブもあるわけで、そういう強豪クラブと比べるとしんどい条件の試合を勝つだけの力はまだ浦和には不十分ということなのでしょう。「連戦に弱い」「夏場に弱い」と目されたフィンケサッカーの限界を余すところなく披露してしまったような残念な試合でした。

 大分のフォーメーションは一応3-4-2-1なんでしょうが、ほとんどの時間帯で浦和にボールを支配されて押し込まれているので、実際は5-4-0-1みたいなもの。最前線に高松を残して後は全員守備に回る極端な守備シフト。中央はがちがちに固められ、サイドのスペースもなし。それでも浦和はなんとか左サイド中心に縦パスや縦のポジションチェンジでサイドからDFライン裏の狭いスペースを突いたり、あるいは闘莉王からのロングフィード一本でエジにDFライン裏を突かせてみたりと工夫はしていましたが、全くチャンスに繋がらず。

 清水戦のように、細かくボールを回して相手を引き寄せてから一気に相手が薄くなった逆サイドに振るような攻撃はほとんど見られず。中2日で動けないためか、ボール回しに緩急の「急」がなく、常に同じようなゆったりとしたリズムでボールを回しているだけなので相手が大してボールに喰らい付いて来ず、どこにボールを回しても常に相手に数的優位を作られて守られる始末。中央にくさびのボールを入れると大分はファウル覚悟で寄って集って潰しに来るため中央でのタメが出来ず、それゆえサイドのスペースが開かないというどつぼ状況。

20090718no227

 それでも立ち上がり以外は攻められる局面はほとんどなかったので、しつこくボールを回していけばなんとかなるだろうと思っていたのですが、その構想を突き崩したのが謎の闘莉王→アレックスの交代(アレが左SB、峻希が右SB、暢久がCBへシフト)。闘莉王が前半相手ゴール前で交錯して傷んだので、フィンケらしい大事をとっての交代としか考えられませんが、この交代は攻撃になんら寄与しないどころか原口&峻希の左サイドのホットラインを寸断してしまい、しかもDFラインが急速に安定を失ってしまう副作用が出てしまいました。峻希が右で攻撃参加してカットされ、その裏を突かれるのは半ば致し方ありませんが、大分のカウンターで中途半端に前に出ているアレックスの裏を突かれたパターンがいかに多かったことか・・・

 もっとも浦和の攻撃は完全に手詰まり状態だったので、闘莉王に代わって投入される選手がアレックスではなく永田や西澤だとしても結果に大差はなかったかもしれませんが、負傷が癒えて久々に実戦投入されたベテラン選手のパフォーマンスとしてはかなり寂しいものがありました。

 高原・エジは休みなく出場していてお疲れのためか共に精彩を欠き、ポンテはしょっちゅう審判に噛み付いて調子が悪いのが丸判り。局面打開のためセル投入が待たれるところで、実際その通りになったわけですが、下げたのはなんと啓太。ポンテを2.5列目に下げて「細貝死んでくれ」システムにしましたが全く効果なし。

 大分は作戦通り後半25分あたりから明らかに前に出始めたため、もともと最終ラインが不安定になっている中での「細貝死んでくれ」システムは完全に裏目に。失点は大分左CK→深谷ヘッドというセットプレーでしたが、攻撃は手詰まり、守備は不安定という状況を考えれば妥当な敗戦と言わざるを得ません。峻希が疲れているのは明白でしたが、峻希→西澤の交代が失点してからだったのは惜しまれます。

20090718no208

-----エジ-----
原口---ポンテ--高原
---細貝--啓太---
峻希-阿部-闘莉王-暢久
-----山岸-----

52分:闘莉王→アレックス
78分:啓太→セル
84分:峻希→西澤

20090718no228

-----高松-----
--金崎----家長--
鈴木-宮沢--エジ-高橋
-上本--森重--深谷-
-----西川-----

59分:家長→清武
76分:鈴木→藤田
80分:高松→フェルナンジーニョ

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2009.07.17

【展望】09年第18節大分戦

・埼スタでの0-1の敗戦に始まった大分の連敗。とうとうリーグ戦では一勝どころか一つの引き分けすら敵わず、あれよあれよと言う間に14連敗。そしてまた浦和戦が巡ってきました。

・リーグ戦半ばにしてJ1残留が絶望視されるほどの怒涛の連敗街道を突き進むに至った主因がシャムスカ監督にあるとはとても思えないのですが、資金がなくて補強がままならない大分が打つ手は限られており、浦和戦を目前に惜しくもシャムスカを更迭。

「デビューとフィナーレは浦和戦」が皆の願望って、12冠だか弱冠だか十姉妹だか、そういうクラブは誰の眼中にもないというのがこの国のかたち。どれだけ歪んでんねん(苦笑)。

・ポポビッチ新監督は残念ながら浦和戦には間に合わず。「松山博明強化担当が暫定的に指揮を執る」って、それって昨年の浦和ならオジェック監督解任後にシュータンが指揮を執っているようなもので、そのニュースだけで浦和の街は赤々と燃え上がり、大虎続出やん・・・

・代行監督なので特段変わったことをやるとは思えず、急遽獲得したフェルナンジーニョの出場の有無が気になる程度。

・浦和は中2日で長距離移動を強いられた分、コンディションで大分に分があるのは否めず、スコアレスで後半に突入すると非常に嫌な予感がします。

・浦和はシャムスカ在任中に九石ドームではとうとう一回も勝てなかったのが残念至極。

<第17節:磐田 3-1 大分>

---猛犬--高松---
鈴木---清武---家長
-----エジ-----
坪内-上本--藤田-高橋
-----西川-----

HT:ウェズレイ→金崎
66分:家長→前田

<前回:大分 1-1 浦和>

-----高橋-----
金崎---家長---清武
---宮沢--藤田---
坪内-森重--上本-梅田
-----下川-----

79分:清武→小手川
86分:金崎→東

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2009.07.16

【観戦記】09年ナ杯準々決勝第1戦:浦和 2-1 清水

 清水がアウェーで迎えるナビスコ杯準々決勝第1戦は「まずは負けないこと、できればアウェーゴールを取ること」を念頭に、エコパでの一戦同様引いてカウンター狙いで来ることは明々白々。エコパでは結果的に2点取って浦和が一時逆転に成功したとはいえ、ゲーム自体はほぼ長谷川監督の想定通りに進んでしまいましたから、浦和はその時からどの程度成長しているかが楽しみでしたが、終わってみれば長谷川監督のゲームプランを粉々に打ち砕いての完勝。

 清水は早々と先制点を許した上にカウンターで得点するどころか、終盤何度も浦和にカウンターのチャンスを与えてしまいましたし、ヨンセン温存もできませんでしたから「アウェーゴール1」が唯一の好材料。といっても、セカンドレグでは浦和相手に前に出ないといけない羽目になり、そうなると必然的に殴り合いの展開になってわずか1点のアウェーゴールはあまり意味がないような気がしますが・・・

 浦和にしてみればアウェーゴール一つを与えてしまったのは余計でしたが、それ以外に清水に与えたチャンスらしいチャンスは2回くらい。浦和は長期離脱選手以外に直輝・啓太・坪井を欠き、清水は山本真がいないくらいでほぼフルメンバーだったことを考えると、満点とは言わないまでも90点くらい与えて良い試合内容だったと思います。

20090715no006

---エジ--高原---
原口--------セル
---濱田--細貝---
峻希-阿部-闘莉王-暢久
-----山岸-----

54分:濱田→堀之内
66分:セル→ポンテ

 この試合の注目ポイントは坪井&啓太の穴をフィンケがどうやって埋めるか。阿部がどちらかを埋めるのは当然として、空いたCH/CBに誰を入れるかが見物でしたが、フィンケの選択はなんと新人濱田の抜擢でした。フィンケはナビスコでは新人をSH/SBという、ミスを犯しても直ちには致命傷にならないサイドのポジションで積極的に起用し、センターラインを経験のあるメンバーで固めるという方針でここまでやって来ましたが、ついにその方針を曲げて濱田をCHに起用しました。

 「引きこもり&カウンター」戦術でG大阪に大勝して意気揚々だったはずの清水ですが、浦和は同じ手を喰らうことなく楽々清水守備陣を攻略。清水は後ろの7人が深く引いてしまうため、前の3人が(特に浦和のCHに対して)形ばかりプレスを掛けてもボールが取れるはずがなく、浦和が立ち上がりからボールを支配。ここまではエコパと同じですが、エコパと違ったのは枠を捉えていないとはいえ早々に何度かフィニッシュに持ち込めたこと。特に原口&峻希による左サイド攻撃が嵌りに嵌って、清水守備陣をパニックに陥れました。

 細かくパスを回して清水守備陣を中央、あるいは右側に引き寄せておいてから一気に左に展開。そこでどフリーで待ち構えている原口が峻希を囮に使いながら一人で清水のパウロ&市川を翻弄。清水は中央を固め、それが中央突破指向の強いG大阪相手には上手く行ったのでしょうが、浦和はどちらかというとサイドを使ってくることを見落としているのかどうか。どう見ても清水の左サイドには大穴が開いていました。

 何の役にも立っていないパウロは原口に振り回されたあげく、とうとうエリア内で原口を倒してPK与。PKキッカーが闘莉王だと判った時の場内のどよめきはただならぬものがありましたが、闘莉王がそれを難なく決めて浦和先制。これで「スコアレズドローで十分、できればカウンターで1点」という長谷川プランはあっけなく崩壊。その後も高原が左サイド深く抉ってクロスをエジとか、セットプレーから闘莉王ヘッドなど浦和に何度か好機がありましたが追加点ならずに前半終了。

 先制された清水は仕方なく前に出てきました(途中から4-2-2-2にしてサイドを厚めに)が良い形でボールが取れず、ようやくボールを奪ったかと思えばヨンセンがいないのにいきなり前線に放り込むという意味不明の攻撃を繰り返すだけで、およそ点が入る気配なし。浦和は慌てさえしなければ清水の攻勢を簡単に凌げるだろうと楽観視していたのですが、残念ながら初スタメンの濱田が耐え切れずにまさかの失点。

 前半の濱田は可もなく不可もなし。清水のプレスにもすぐに慣れ、不用意にボールを失うことなく無難にボールを捌き、たまに前線に顔を出すといった按配。しかし後半闘莉王と被ってなんでもないボールをクリアミスし、失点に直接絡んでしまって動揺したのかその後は危険なミスを連発。暢久→濱田のパスをカットされてカウンターを喰らう一幕も。

 やむなくフィンケは堀之内を投入して鎮火に努め、それが直ちに奏功。再び引いてしまった清水に対して闘莉王のミドルシュートがバー直撃→跳ね返りをエジが詰めて突き放し。前半も高原や原口が何度かやや遠目からシュートを放っていましたが、この日はべた引きの相手に対する常道(=サイド攻撃orミドルシュート)が活きた格好。またこの日の闘莉王は前に若葉マークがいるためか無闇な徘徊を控えて最終ラインが安定。徘徊控え目ゆえたまの攻撃参加が効果的になり、しかも徘徊控え目によって上ったら直ちに戻る体力も生まれるという好循環になっていたような・・・

 ゲームプランが完全に崩壊した長谷川監督は連戦を控えて温存したかったはずのヨンセンを投入。浦和の運動量が落ちたこともあってようやく清水の反撃体勢が整いました(ヨンセンvs阿部、闘莉王vs岡崎というのは実に分が悪い・・・)が決定機を作るには至らず(セットプレーから岩下のヘッドが惜しかったくらい)、ロスタイムの清水の攻勢も阿部が最終ラインでかろじて防いで試合終了。

 清水が作ったチャンス以上に浦和がカウンターでチャンスを作りまくり、3点目が入らなかったのが不思議なくらいでしたが、休みなく試合に出ているエジは相当お疲れなのかフィニッシュに精度を欠いたのが残念といえば残念。3点目を取っていればセカンドレグを待たずに事実上勝ちぬけが決まったようなものだったのですが。

20090715no004

---原---岡崎---
-----枝村-----
-兵働--伊東-パウロ-
児玉-岩下--青山-市川
-----海人-----

64分:兵働→藤本
64分:原→ヨンセン
80分:パウロ→高木純

P.S.

闘莉王「大事なところだったし自分で決めようと思った。難しいね。PKは社長が蹴ればいいんだよ」(報知 09.7.16)

|-`).。oO ウチの社長は本能的にクロスバーの上を狙ってしまうんじゃ・・・

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2009.07.15

【展望】09年ナ杯準々決勝第1戦清水戦

・清水と立て続けに3度対戦する今年の夏。

・前回の対戦では3ボランチを敷いて、かつリトリートして守備を固める策に出た清水に苦戦。ボールは一方的に支配するものの決定機がなかなか作れず。それでもなんとか2ゴールを上げていったんは逆転に成功したものの、終盤急激に運動量が落ちる浦和の弱点を突かれて同点に追いつかれてしまいました。

・「引いた相手を崩すアイデアに乏しい」「カウンターに弱い」「終盤運動量が落ちる」という、今日もなお浦和に付きまとう問題点が早々と浮き彫りになった試合だったと思います。

・これに味を占めたのかどうかは判りませんが、前節G大阪戦でも長谷川監督は4-3-1-2の布陣を敷いて、圧倒的にボールを支配され、かつ倍以上のシュートを撃たれながらも4-1の大勝。シュート8本で4点という効率の良さ。もっともヨンセンが効いて完璧に相手を崩した1点目はともかく、他の得点はG大阪のあんまりな守備が手助けしているような感じでしたが。

・開幕当初はなかなかフィットしなかったヨンセンが期待通りポストプレーヤーとして機能し始め、ヨンセンが落としたボールを岡崎なり原なりが拾って手数を掛けずにゴールを陥れるパターンが確立した模様。ロングボールを簡単に叩くもよし、タメを作って両サイドの上がりを待つもよし、名古屋時代そのままのヨンセンの活躍ぶりが目に浮かびます。

・浦和は怪我人を多数抱えながらもリーグ戦3連勝と結果は出ていますが、守備の不安定さが目立ち、内容は決して良くありません。カウンターで浦和SBの裏を狙うのはもはや浦和攻略策の常道と化しており、広大なDFライン裏のスペースをケアしていた坪井不在が続くようだとしんどい闘いになりそう。直輝の復帰にも時間がかかりそう。

・悪いことは続くもので、14日(火)の練習で啓太も負傷・・・orz

・ナビスコ杯には珍しく代表組が勢ぞろいしている一戦ですが、代表組が戻ってきて却って試合内容が悪くなったというのが偽らざる印象。

・チケットの売れ行きがはなはだ鈍いのも気がかり。平日でしかも第1戦に過ぎないというのがその主因なんでしょう。一発勝負だった04年準々決勝横浜M戦が29,000弱、05年準々決勝第2戦清水戦が32,000弱だったことを考えると、本日は2万台前半くらいの観客数なら妥当でしょうが、2万を切るようだと平日のナビスコ杯は駒場一本化を検討せざるを得ないように思います。

<予想スタメン>

---エジ--高原---
原口-------ポンテ
---細貝--阿部---
峻希-闘莉王-暢久-西澤
-----山岸-----

-------------------------------------------

<第17節:G大阪 1-4 清水>

---岡崎--四千---
-----枝村-----
-兵働--伊東-パウロ-
児玉-岩下--青山-市川
-----海人-----

76分:岡崎→原
84分:枝村→藤本
86分:兵働→本田拓

<前回:清水 2-2 浦和>

---四千---原---
-----枝村-----
-山本真-伊東-パウロ-
児玉-岩下--青山-市川
-----西部-----

55分:原→岡崎
74分:枝村→永井
82分:市川→辻尾

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2009.07.12

【観戦記】09年第17節:浦和 2-1 広島

 「9割9分勝てる試合を落としてしまう」「内容では優に相手を凌駕しながら結果が伴わない」。07年降格の主因であり、今もって完治する兆しすら見受けられない広島の宿痾「勝負弱さ」に助けられた試合でした。

 早々と寿人に先制点を許し、その後後半半ばまで幾度もカウンターからDFライン裏を突かれまくって、3点差をつけられても何の不思議もない惨状でしたが、ここで追加点が取れなかったのが広島の敗因。後半も半ばを過ぎると広島の運動量も落ちて、双方中盤スカスカでカウンターの応酬。こうなると決定力の差がものを言って浦和の逆転勝ち。

 ただ浦和も勝ったとは言え、「最終ライン&GK&黒須婆の奮闘でかろうじて凌ぎきり、カウンター&セットプレーで得点」って、なんだかギド~オジェック時代を髣髴させる試合内容。もちろん何度も裏を取られながら果敢に最終ラインを上げているとか、FWが懸命に守備に動いているとか、当時とは異なる部分もあるにはあるのですが、止まっている選手の足元から足元へ、しかも横へ横へとゆったりボールを回しているだけでほとんど得点の臭いがしなかった前半を見ると、フィンケサッカーの完成は「日暮れて道遠し」との感を受けました。

---エジ--高原---
原口-------ポンテ
---阿部--啓太---
峻希-闘莉王-暢久-西澤
-----都築-----

HT:西澤→セル
85分:峻希→西澤
86分:ポンテ→堀之内

・スタメンに名を連ねていたはずの坪井の名が突如消え(ウォーミングアップ中に坪井が痛みを訴えたとか・・・)、CBには暢久が入って右SBには西澤を起用。このアクシデントが浦和大苦戦の主因であることは間違いありません。スピードのある寿人に坪井が応対してナンボというところに肝心の坪井がいなくなってしまい、ナビスコで大当たりした暢久CB転用も闘莉王との組み合わせは初めて。

・しかも出場停止明けで休養十分にも関わらず、やっぱり「夏の暢久」。柏木に応対して右サイドにつり出され、しかもその対応がやや甘くて決定的なスルーパスを許してしまいました。しかもその先には後方からノーマークで走りこんできた寿人・・・

・早々と先制した広島はいきなりベタ引きでカウンター狙い。しかも5バック気味に構えてサイドのスペースを消す徹底ぶり。浦和は両SBを上げて2バックで広島守備陣の前でボールを回すものの、まさにボールを回しているだけ。神出鬼没の動き出しで広島の急所を突くこともなく、パス回しに緩急もなく、ドリブルで変化をつけるわけでもなし。

・一方的に押し込んでいるもののシュートが撃てないチームというのは、カウンターを狙っている相手からすればカモ以外の何物でもありません。スタメンに復帰したポンテですが、この日は絶不調で往々にして相手のカウンターの起点になってしまいました。広島はボールを奪ったら浦和の両SBの裏狙い。寿人がサイドに開いて虎視眈々。西澤は急遽起用で気の毒ではありましたが攻守に中途半端で何の役にも立たず、前半だけでお役御免。

・浦和のCK崩れから相手がカウンターを狙うのは良くあるパターンですが、広島が前に3人残しているのには驚きました! ポンテが復帰しているので浦和のセットプレーは侮れないはずですが、結局広島の狙い通りになってしまう始末。攻守の切り替えの早さで広島に完敗。

---エジ--高原---
原口---ポンテ--セル
-----啓太-----
峻希-闘莉王-阿部-暢久
-----都築-----

・何の役にも立っていない西澤に代えてフィンケは後半頭からセルを投入。調子の上らないポンテをやや後方に下げて(トップ下といってしまうには位置が低いような・・・)組み立てに専念させる一方、「啓太、お国のために死んでくれ」と言わんばかりのシステムですが、これまた奏功せず。直輝&細貝不在で、要するに良く動く選手がいないとどう小細工してもフィンケの志向するサッカーは成り立たないのでしょう。後半になっても広島に決定機を与えまくり。鉄人衣笠ばりの豪快な柏木空振りには大爆笑しましたが・・・

・幸いにもというか、半ば当然というか、広島は後半半ばから急速に消耗。電池切れの柏木を代えたのはまだしも、代わって入った選手が何の役にも立たず。その後は双方中盤スカスカでカウンターの応酬になってようやく形勢は五分五分に。

・阿部のクリアがいきなり高原に渡って、DFライン裏に飛び出したエジが同点ゴール!偶然っぽい得点ではありますが、あの局面で勝っているのに浦和の2トップとDFが2対2になっている広島が迂闊といえば迂闊なわけで・・・広島が良い内容の試合をしながら勝てない理由がこの1点に凝縮されているような気もします。

・その後はエジのPK外し(ストヤノフが高原にカニ挟み食らわせているのでイエロー&PKは当然ですが・・・)という一幕もありましたが、ポンテFK→エジヘッドで逆転。エジのマークについていたのは途中投入された橋内(通称「おっさん」)だと思いますが、あまりにも豪快なマークの外しっぷりには失笑を禁じえず。エジの後ろでお手々繋いで散歩してどうするwww

20090711no016

-----寿人-----
---高柳--柏木---
服部-中島--青山-楽山
--槙野-スト-森脇--
-----中林-----

58分:楽山→橋内
69分:柏木→丸谷
83分:丸谷→平繁

・早々と先制したためか、広島は後方からの丹念なビルドアップ&ショートパスの連続による崩しという広島らしい攻撃を封印した代わりに強烈なカウンターを披露。まぁストヤノフ→WB→寿人/柏木とか、青山→寿人といった手数をかけない攻撃もオプションとして持っているチームなので別に広島らしくないわけでもなく、カウンターに脆い浦和への策としては当然ありうる範囲。そしてその策は見事に奏功。攻守の切り替えの早さ、後方の選手がフリーでボールを持った際の前3人の迷いの無さ&連動性、いやはや恐るべし。

・寿人のDFライン裏を取る動きは垂涎もの。なんで岡田が寿人を代表に呼ばないのか不思議でなりません。ただあえて難を言えば、エリア内でのちょっとした動きは秀逸だが長い距離を走ってからの決定力はそれほどでもないこと。従って浦和に坪井さえいれば少々裏を取られてもなんとかなったと思うのですが・・・

・5バック気味に守っているのに攻撃時にはしっかり前線に顔を出してくる広島のWB。消耗は著しいと思いますが、3-5-2ないし5-3-2の相手にサイドで簡単に1対1になってしまう(最悪な場合は逆サイドがどフリー)浦和の4-4-2って・・・っちゅうーか両SHの守備か・・・

・怪我人多発でやむを得ないとはいえ、交代出場選手に多くを期待できないならなおさら何度もあった得点機を決められなかったのが悔やまれます。

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2009.07.10

【展望】09年第17節広島戦

・とんでもなく寒かったビッグアーチでの一戦から早や3ヶ月半。パスサッカーを志向するもの同士で、リーグもちょうど折り返し点。浦和の成長度合いを測るには手ごろな相手です。

・ポゼッションで優位に立つことが前提となっている広島が、浦和にボール支配を許している光景というものを一度見てみたいものです。5月のG大阪戦@埼スタでは浦和が一方的にボールを支配しながら一点が遠くて引き分け。蒸し暑くてとても90分は動けない7月の試合なので広島を徹底的に押し込むのは難しいでしょうが・・・

・ナビスコでの浦和の布陣はこんな感じ。

---高原--エジ---
原口-------ポンテ
---直輝--啓太---
平川-堀之内-坪井-暢久
-----山岸-----

61分:啓太→赤星
70分:高原→西澤
79分:エジミウソン→エスクデロ

・代表組をぶっこ抜かれているだけでなく、この時は細貝も故障離脱中。中盤のプレスが効かず、最終ラインの前で広島に良いようにボールを回され、最終ラインでかろうじて凌いではいたものの、ついに寿人にやられて失点。縦一本で寿人にDFライン裏に抜け出されるという、いかにもやられがちなパターン。

・後半赤星&西澤を投入して攻勢に転じたものの決定機は少なく、1-0の点差以上の完敗でした。両SBが不振で大いに先行きが案じられましたが・・・

・次節浦和は細貝が警告累積で出場停止。代わりに暢久が出場停止明け & 怪我で戦線離脱していた坪井が復帰見込み。ところが、山形戦はベンチ入りに留まった直輝が原因不明の背中の痛みとやらで離脱。

・従って広島戦のスタメンはおそらくこんな感じ。

---エジ--高原---
セル-------ポンテ
---阿部--啓太---
峻希-闘莉王-坪井-暢久
-----都築-----

・広島も怪我人が多発していて、DF森崎和&森崎浩が共にオーバートレで長期離脱。GK佐藤も大怪我。さらに先の磐田戦では右WBミキッチが欠場した他、DF盛田、MF高萩やGK中林も欠場。怪我人続出でGKにはなんと高卒ルーキーを起用せざるを得なかった模様。

・但し長期離脱していたGK下田がようやくベンチ入り。

・浦和の最脆弱部である左SBの正面にミキッチがいるかいないかで戦局は大きく変わりそうですが・・・

<第16節:広島 0-1磐田>

-----寿人-----
---高柳--柏木---
服部-中島--青山--李
--槙野-スト-森脇--
-----原------

57分:李→楽山
71分:服部→平繁
86分:槙野→大崎

<前回:広島 1-0 浦和>

-----寿人-----
---高柳--柏木---
服部-森崎和-青山-ミキ
--槙野-中島-森脇--
-----佐藤-----

75分:柏木→高萩
78分:森脇→盛田
82分:高柳→李

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2009.07.05

【観戦記】09年第16節:山形 2-3 浦和

 前節神戸戦も一歩間違えればこの試合のような点の取り合いになっていたわけで、坪井を欠き、おまけに暢久も欠いたDFラインの脆弱ぶりをまざまざと見せ付けられる苦しい試合でした。そしてその苦しい試合をなんとか救ったのが往時の切れを確実に取り戻しつつある高原でした。

20090704no263

 出場停止の暢久に代わって右SBに入ったのは前日練習通り峻希。ナビスコで右SBに起用していた西澤ではなく、リーグ戦初スタメンの峻希を起用したフィンケの意図はよく判りませんが、残念ながら守備の脆弱さは否めず。

20090704no254

 ただ峻希にしても、左SBの永田にしてもやや気の毒な面があって共に攻撃参加させてナンボの選手。従って両CBがどっしりと守備に専念してくれて初めて活きる選手ですが、この日は闘莉王が前半から徘徊。当然ながら啓太がカバーに回ってはいますが、DFラインが往々にしてギザギザになり、両SBのポジションが変に前目になったりして、その裏を突かれることも。暢久ならいったん裏を取られてもなんとか自分で取り返せますが、若いSBにそこまで期待するのはあまりにも酷。

さらに峻希にとって気の毒だったのは前にいるのが往々にしてセルであること。セルの守備がいい加減で峻希が割りを食っているような・・。最初の失点はモロそんな感じ。

20090704no276

 といっても永田は1対1で負けすぎで前半でお役御免。後半投入された西澤は峻希や永田よりも一段と攻守のバランスが悪く、攻めあがった時のセンスは抜群ですが、簡単に裏を取られてしまうだけでなく、1対1の守備が軽すぎ。永田らと同世代ならともかく、年齢を考えると守備はかなりお粗末でフィンケがスタメンで使うのを躊躇したのも判るような・・・

右SBから左SBへ転用しながら90分起用された峻希はへろへろになってしまって、簡単にクロスを上げられ2失点目にも関与。もっともこの時も前からプレスを掛けに行かないといけないのはセルだったような・・・

20090704no278

 必ずしも個人の責任だけではないとはいえ、山形レベル相手で両SBがこの惨状では先が思いやられます。育成を主眼にこのまま突っ走るのもありだとは思いますが、その場合はACL出場権を失う可能性が高く、しかも昨年と同レベルの順位で終わってしまう可能性すらあると思います。

20090704no243

---高原--エジ---
原口--------セル
---細貝--啓太---
永田-阿部-闘莉王-峻希
-----都築-----

HT:原口→ポンテ
HT:永田→西澤
84分:セル→堀之内

 この日誕生日の直輝はベンチに入れたものの出番なし。前節戦列に復帰したポンテも無理使いせずにベンチスタート。直輝を欠いたのが良くなかったが、浦和の立ち上がりはぱっとしません。前線にボールを引き出す動きが少ないのでボールを縦に入れられず、DFライン、あるいはせいぜいCHまででボールがストップ。

 山形は浦和にボール支配を許し、DFラインは深くならざるを得ないものの、コンパクトな陣形を保ってその中で激しくプレッシング。特に浦和の両CHや高めの位置にいる永田にボールが入った時のプレスは厳しく、このあたりで浦和がボールを持っても常に2,3人に囲まれてどうにもならない時間帯が長く続きました。

 といっても山形の攻めは単純なカウンターだけでCBが対応を誤りさえしなければ失点の可能性はないかと思っていたのですが、浦和右サイドからクロスを上げられてファーに詰めていた古橋がゴール。山形はその後も浦和の両SBの裏狙い(SHをサイドに貼らせて縦パス一本で浦和SBの裏を狙う)を続けます。

 先制点を取られてようやく浦和が目を覚まし、両サイドからの攻撃でチャンスメーク。30分過ぎには啓太→永田→中央でセル(シュート緩い・・・)や、峻希右クロス→闘莉王ヘッド(ポスト直撃)といったチャンスが生まれ、良い感じで後半へと思っていた矢先に謎のPKゲット。エジが難なく決めて同点。現地では何が何やらさっぱり判りませんでしたが、この日の主審(松尾一)は割りと簡単に笛を吹く傾向があったので、何かを見出したのでしょう(その割りに、後半よりPKっぽい場面を流してしまいましたが・・・)。

 ぱっとしない前半にフィンケは業を煮やしたのか、後半頭から原口と永田に代えてポンテと西澤を投入。まるでゲルトのようなどたばた采配ですが、これが奏功。動かないのは相変わらずですが、ポンテが入ることで前線に堅固な橋頭堡ができます。そしてポンテがボールを取られないことを信じて周囲の選手がとんどん前へ。エリア内に突入して角度のないところからニアをぶち抜いた高原の逆転弾は闘莉王の前線乱入も効いていましたが、それ以前にポンテ効果の賜物だと思います。

 逆転した後は浦和の一方的なペース。後方でボールを回して適宜休みを取りながらながら、機を見て右サイド中心に急襲。山形は前半飛ばしすぎたのか、中盤での守備が効かなくなって守備に人数は割いているものの、半ば棒立ち状態。そこで右SBに投入された西澤がポンテの支援を受けながら敵陣を深く抉って2,3度クロスを送って絶好機を演出しましたが追加点が取れず。

 そうこうしているうちに西澤のお粗末な対応で山形にも絶好機を許してしまい(FW古橋が負傷退場した時点でジ・エンドと思ったのですが、そこで諦めなかった山形は偉い!)、追加点を取らないと逃げ切りは難しいと思っていた矢先に案の定失点。

 試合展開的には2-2で終わる可能性が高いと思い込んでいたのですが、闘莉王の徘徊&無理目のミドルシュートを高原がちょっと角度を変えてゴール。GW中の連勝時もそうでしたが、しんどい試合にはフィンケの指向するところとは何の関係もない「理外の理」ともいえるゴール-浦和アンシャンレジームの残滓-で勝ってしまうものです。

20090704no280

---長谷川-古橋--
宮沢--------広瀬
---渡辺--秋葉---
石川-小原--レオ-宮本
-----清水-----

HT:広瀬→北村
57分:古橋→佐藤健
74分:秋葉→宮崎

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2009.07.03

【展望】09年第16節山形戦展望

・山形は初めてJ1に昇格したクラブなので事前情報が乏しく、また今年の試合の様子もほとんど見たことが無い(唯一ちょっとだけ見たのは雪の名古屋戦。降り積もる雪で試合の様子はほとんど判らず(笑))

・浦和が山形と最後に公式戦を闘ったのは2005年の天皇杯4回戦。開始早々に先制点を許したものの、マリッチの2得点で逆転した試合です。その時のメンバーを見ると

1 桜井 繁 
16 臼井 幸平
3 レオナルド
4 小林 久晃
13 内山 俊彦 
26 佐々木 勇人
6 大塚 真司
5 外池 大亮
7 高橋 健二 
22 阿部 祐大朗
14 林 晃平 

<SUB>
27 清水 健太
15 小原 章吾
10 本橋 卓巳
20 根本 亮助

佐々木@G大阪や小林久@神戸、内山@神戸といったJ1に引き抜かれた選手の名前がちらほらある一方、もう引退した選手の名もちらほら。そしてどこから来てどこへ行ったのかも判らない選手も。

・先週の川崎戦に出ていたメンバーと比較すると、わずか4年の間で生き残ったのはレオナルドと小原と清水だけ。 レオナルドは04年から山形に在籍していて、その後も他クラブに引き抜かれることなく山形一筋。選手の入れ替わりの激しい山形にあって経歴的には「レジェンド・オブ・山形」を名乗るに十分な気がしますが、そういう扱いをされているのかどうかは不明。

・ちなみに浦和は神戸戦でベンチ入りした選手と比較すると山岸・闘莉王・暢久・啓太・ポンテ・セルが生き残り。他に坪井・アレックス・加藤・堀之内が未だ浦和に所属していますから、いかに山形の入れ替わりが激しいかが判るかと。

・山形は今週になって突如補強に動いて、西河、赤星が新加入(但し、赤星は明日の浦和戦には出場しないことを明言)。

・浦和は前節に続いて坪井が故障で休み。暢久が出場停止。直輝が練習中に小破して出場の可否は不明だが、ポンテがスタメンに復帰する見込み。

---------------------------------------

<第15節:山形 0-1 川崎>

--長谷川--古橋---
宮沢--------広瀬
---渡辺--秋葉---
石川-小原--レオ-宮本
-----清水-----

62分:渡辺→佐藤健
69分:宮沢→北村
87分:広瀬→太田

<第14節:清水 4-1 山形>

--長谷川--財前---
宮沢--------広瀬
---渡辺--秋葉---
石川-小原--レオ-小林
-----清水-----

54分:財前→古橋
63分:宮沢→北村
80分:秋葉→宮崎

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2009.06.29

【観戦記】サテ浦和 1-1 草津

 前半は総じて動きが悪くて草津のコンパクトな守備陣形の中で四苦八苦。後半はサイドを突破できるようになったものの、草津の中央を破るアイデアに乏しくて1点を取るのが精一杯。守りは前半から不安定で、両CBを下げた後半はボロボロに。バックパスが相手に奪われてしまう大失態が2回もあり、大敗を喫していても不思議はないお寒い試合でした。

20090628no012_2

 草津のサテライトは全くもって若さがなく、危なくなるとガツガツ当たりに来ます。40番台のユース組は当たり負けして簡単にボールを失ってしまうことが少なくなく、それが苦戦の一因だったのは間違いないのでしょう。しかし彼らへのフォローも遅くて、ボールを捌けないでいるうちにガツンと当たられてボールを失ってしまうことも少なくなかったような・・・

 当たり負けする選手が続出する中、1トップのセルだけは強靭なところを見せていましたが、この日は西澤、峻希以外の選手とのコンビネーションがイマイチで、持ちすぎてチャンスを潰してしまう悪癖が顔を覗かせる場面が多々。ポンテが復帰したのでセルのトップ出場はどんどん難しくなってきますが、外しに外しまくった山形戦に続いてこの試合のパフォーマンスも控え選手としての評価を覆すに至らず。

 昨日20分出場している峻希は少々お疲れなのか低調な出来に終始。DFライン裏に飛び出すのは良いのですが、2人相手にドリブルで抜きに掛かって潰されることが多かったような・・・

 赤星はこの日唯一の得点に繋がった「前線への飛び出し」を繰り返さないとトップ出場は極めて困難かと。前半はボールが前線になかなか収まらなかったので飛び出すに飛び出せなかったものと思いますが、後方から広範囲にパスを供給して満足しているようだとしんどいなぁ・・・

 堀之内・近藤・濱田といった守備陣ははなはだ不安定。堀之内・近藤は足元不如意でフィードが上手くないのでフィンケの下では使いづらいかと。近藤は後半早々に交代しましたが、またアクシデントでしょうか?

 人材不足が著しい左SBで台頭が期待される野田ですが、なんとも消極的なプレーに終始。パスの大多数はバックパスだったかも・・・

-----セル-----
林----44---峻希
---赤星--濱田---
野田-堀之内-近藤-西澤
-----加藤-----

HT:加藤→大谷
55分:近藤→41(濱田がCBへ)
79分:堀之内→42(西澤がCBへ!)

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2009.06.28

【観戦記】09年第15節:浦和 2-0 神戸

 リーグ戦5試合ぶりの勝利。久しぶりに浦和で飲むビールの味も格別でしたが、振り返ってみると神戸の決定力の無さに救われた試合だったかもしれません。負ける可能性はほとんどないかと思いますが、2-2の引き分けに終わっても別に不思議はなかったかと。坪井を欠くDFライン。終盤3度にわたってDFラインの裏を取られ、カウンターを喰らいまくって惨敗した横浜M戦を髣髴させました。

 ただ横浜M戦と決定的に違ったのは早々と先制点が入ったこと。横浜M戦は優勢だった序盤に点が入らず、運動量の低下と共に浦和は大失速しました。しかしこの試合は早々と先制点が入ったため、その後は「お休みの時間」を意図的に作っていたような感じがしました。多少雲って風も吹いてきたとはいえ、クソ暑い夏の試合では90分間走りまくるなんてどだい無理。得点場面以外の見どころといえば後半相手CKからのカウンターで原口が独走した場面くらいしかなかったのは、いかに「お休みの時間」が長かったかを雄弁に物語っているかと。ただ当然ながら都合よく序盤に点が入るとは限らないので、そんな時にフィンケが日本の夏とどう折り合いをつけてゆくかが見物。セットプレーが大きな鍵になるかと思いますが、前節に続いてCKは左右とも高原担当で全く点が入る気がしなかったっちゅーのはちょっと・・・

 もう一つ横浜M戦との決定的な違いを上げれば細貝のCH起用。ナビスコ杯におけるCH細貝の躍動感はこの日も健在。1点目は細貝が最前線に顔を出したことで生まれたといっても過言ではないでしょう。前の4人が流動的に動くことによって敵陣を撹乱してはいるけれども、敵陣を叩き割るところには至らない。そういう状態の中、後方から細貝が飛び出してくることで敵陣に致命的な打撃を与える。そういう場面が今後何度も見られることでしょう(本来阿部もそういう仕事ができるはずなんですが・・・・)。

 1点だけではさすがに心もとないと思っていた矢先の高原の追加点。3人くらいDFを前にしながらDFの股をぶち抜いてのゴール。長時間出場するもシュートゼロという試合が珍しくなかった昨年~今年序盤の惨状が嘘のような、ストライカーらしいゴール。相手を綺麗に崩そうとしすぎてシュートで終れない傾向にある今の浦和に最も必要なゴールでした。

 神戸は前半1度ビッグチャンス(こぼれ玉に大久保が反応するもシュートはバーの上・・・)があっただけでその後はさっぱり。2-0で浦和が楽々逃げ切りかと思ったのですが、終盤3度も冷や汗を欠きました。神戸は横浜M戦を参考にしたのか、ずっと浦和DFラインの裏を狙っていましたが、浦和の不用意なボールロストも手伝って終盤ついにその狙いが奏功。中には都築が一人で3人を相手にするという、小学生でも入るだろうと思われる絶好機もありましたが、回りが全く見えていないのか、シュートをなんと都築の真正面に撃ってしまうというお笑い場面もあってとうとう一度も決められず。結局のところ浦和はチャンスを確実に決めたのに対し、神戸は全く決められなかったのが勝敗を分けた格好に。

 フィンケは運動量の落ちた永田に代えて高橋を入れました(高橋の左SBって初めて見た!)が、鎮火に大して役に立たないどころか、残念ながら火に油を注いだ格好に。アレックスも平川も離脱中なのに依然左SBに補強の動きが見られないのは不思議としか言いようがなく・・・

 逃げ切り方に課題を残しながらも最後はポンテが試運転。川崎戦でポンテが離脱してからリーグ戦4戦勝ちが無かったのに、ポンテ復帰と共に勝利。いやはや現金というか何というか・・・

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-----エジ-----
原口---直輝---高原
---細貝--啓太---
永田-阿部-闘莉王-暢久
-----都築-----

70分:永田→高橋
80分:原口→ポンテ
87分:直輝→西澤

・左の原口から右の直輝へサイドチェンジ。細貝→エジと繋がった1点目は実に見事。

・前線は横並びの2トップではなく、どう見てもエジの1トップ。マイナーチェンジの意図は?

・暢久はすっかり夏仕様になってしまって、集中力を欠いたようながっかりプレーを連発。とうとう累積4枚目のイエローをもらって次節山形戦はお休み。

・闘莉王の攻撃参加は有効でないどころか、往々にしてパスが直接相手に渡って致命傷になりかねない大失態も。当面後方でボールを跳ね返すのに専念してもらったようがよさげ。

・リーグ戦初出場の西澤。登場していきなりイエローって、その芸風は千島譲りか・・・

20090627no004_2

-----マルセウ-----
茂木-------大久保
--バイア-松岡-田中--
丹羽-宮本--小林-北本
-----榎本-----

60分:バイーア→ボッティ
60分:マルセウ→我那覇
74分:北本→岸田

・右SB石櫃出場停止の穴を埋めたのはなんと北本。しかもこのところ左SBに入っていた内山を外して丹羽を入れ、さらにCBに小林を起用とカイオ監督は最終ラインを大きくいじってきました。何を思いついたのかさっぱり判りませんが、結果は大失敗。神戸のFW、MF陣は一応プレスを掛けてくるもののボールを奪うには至らず。緩慢なプレス網を掻い潜られると神戸のバイタルエリアはスカスカで、脆弱な神戸DFラインが浦和のパス回しに翻弄される場面が前半を中心に多々あったような・・・ 両CBは足元不如意なのか、エジに追い掛け回されると往々にしてオロオロ(笑)

・神戸の攻撃は縦パス一本で快速の大久保&茂木に浦和DFライン裏を狙わせるという単純極まりないものに終始。目先の勝ち点を掴むためには悪くないのでしょうが、それなら昨年の松田監督のままで良かったような・・・ポゼッション志向の監督を連れて来た意味があんまりないような・・・ っちゅーか、カイオ監督ってやっぱ「その場凌ぎ連発」系の監督なのかも・・・

・神戸の布陣は中盤の構成が良く判らず。普段の4-2-3-1ではなく、4バックの前に3人の守備的なMFを置いた4-3-2-1に見えましたが、後方でボールを奪っていきなり縦ポンという考えだったのかどうか。

・浦和DFライン裏を狙わせるのが狙いなら、なんで最前線に巨大な蓋を置く(爆笑) 最初から我那覇でええやん・・・

・3度あった決定機を決められず、それ以外の時間帯は消えまくっている大久保。マガトが使わなかった理由が良く判ります。代表スタメンどころか、代表落ちしてもなんら不思議はないレベル。復調著しい高原に代表の座を奪われるかも(笑)

P.S.

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クールダウンにやって来たのに・・・

20090627no012_2

挨拶を強要(爆笑)

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2009.06.26

【展望】09年第15節神戸戦

・リーグ&ナビスコと既に2回対戦したチームも複数あるというのに、神戸は6月も末になってようやく今季初対戦。

・昨年何度も見事な切れ味のカウンターを繰り出した松田監督をやや不可解な形で解任し、ジュニオール・カイオ監督を招聘。

・さらにレアンドロ&大久保と主力攻撃陣が去ったため、バイーア・アルセウ・我那覇を補強。ついでに何の必然性もなく宮本を補強してしまうあたりはさすが三木谷マネー。

・ところがバイーアは怪我で戦列を離れる場合が多く、マルセウも怪我で序盤を棒に振り(その後も90分は出場できない様子)、我那覇は出場機会が少なくて共に補強としては大外れ。

・ボッティや金南一も怪我でただいま戦線離脱中。但しボッティは浦和戦で復帰見込み。

・塞翁が馬というべきか、本職SBの茂木をFWにコンバートしたのがそこそこ当たった模様。スピードがあるので坪井が欠場するようだと少々厄介。

・そして、ヴォルフスブルグで大活躍の長谷部とは対照的に、ほとんど出番を掴めなかった大久保がまさかの神戸復帰。神戸→ヴォルフスブルグへの移籍は契約期間途中での完全移籍なので神戸には移籍金が転がり込んだはずですが、その大久保をわずか半年、しかもタダで買い戻すって楽天商法の真髄を見たような思い・・・

・外国人選手がハズレで攻撃陣が手薄な神戸が大久保復帰に積極的なのはよく判りますが、完全移籍で退路を断って2度目の海外挑戦したはずの大久保が契約期間を大幅に余らせたままスゴスゴと引き返してくるっちゅーのはなぁ・・・ヴォルフスブルグが契約期間を盾にとって飼い殺しせず、とっとと手放したところを見ると海外の他のクラブでチャンスを窺う目もあったはずなんですが・・・

・まぁそんな試合感もなく、コンディションも十分とはいえない大久保がJ復帰でいきなり大活躍できるはずがないと見るのが妥当でしょう。

・監督は依然試行錯誤中なのか開幕時は4バック。途中で3バックに代え、また最近4バックに戻しています。4バックを統率するツネ様というのは想像しがたいのですが・・・

・遠藤に徹底したマンマークをつけてG大阪に快勝した試合を見ると「その場凌ぎ連発」系の監督なのかなという気もします・・・

・石櫃、吉田が警告累積で出場停止。スタメンから外れ、途中出場が多くなった吉田はともかく、石櫃(通称「石なんとか」)は右SB/SHでこれまでリーグ戦フル出場だったので、その穴埋めは難儀かも(→丹羽が埋めるとの報も)。

・浦和は惨敗した横浜M戦で坪井と啓太が負傷。ポンテと堀之内が全体練習に戻ってきましたが、堀之内はともかくポンテは5月以来の長期離脱なので神戸戦はおそらく無理。

・横浜M戦惨敗の主因が、疲労困憊の代表組をスタメンに組み入れたことによって選手間にコンディションのばらつきが出たせいなのか、あるいは大雨でボールコントロールが難しくて得意のパスサッカーを封じられたせいなのか、あるいは高温多湿の環境下では所詮フィンケの理想とするサッカーなんて画餅にすぎないのか、神戸戦はその辺を見極める重要な一戦になるでしょう。

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<第14節:広島 4-3 神戸>

-----マルセウ-----
茂木---大久保--田中
---丹羽--松岡---
内山-宮本--北本-石櫃
-----榎本-----

HT:マルセウ→楠瀬
71分:大久保→吉田
79分:田中→パク

<ナ杯予選第7節:神戸 1-0 山形>

-----マルセウ-----
茂木---馬場---田中
---丹羽--バイア---
内山-宮本--北本-石櫃
-----徳重-----

HT:内山→楠瀬
HT:マルセウ→我那覇
73分:馬場→パク

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2009.06.22

【観戦記】09年第14節:横浜M 2-0 浦和

 今季開幕以来脈々と積み上げてきたものが全部ぶち壊しになったようにも見える衝撃的な惨敗でした。4-0くらいで負けていても何の不思議もなく、下手をすると昨年最終戦の再現となっていたかもしれません。

 立ち上がりはさほど悪い出来ではなく浦和右サイド中心に2度ほどチャンスを作ってはいましたが、15分過ぎには早くも膠着状態入り。それでも素早い攻守の切り替え&中盤のプレッシングで暫くは横浜M(以下「鞠」)にも何もさせていませんでしたから安心してみていたのですが、40分近くについに守備網が決壊。浦和右サイドで立て続けにDFラインの裏を取られ、鞠に決定的チャンスを与えてしまいました。

 とにかくこの試合はパスミスが多すぎました。比較的良かった時間帯でさえ、肝心なところでミスが出てチャンスをフイに。パスミスの繰り返しによって今季が生命線とするところのボール支配率が低下。前半闘莉王のロングフィードが目立ったのも中盤のビルドアップが上手く行っていないことの裏返しなんでしょう。そうこうしているうちに運動量も低下。こうなると

「ボールを支配できない&中盤でボールを奪い返せない → DFラインがずるずる下がる → 陣形が間延びしてますますボール奪取が困難」

という悪循環に。陣形が間延びすると当然ながら細かいパス交換はできず、ボールを持っている選手へのフォローも遅くなって簡単にボールを失いがちに。

 鞠は中盤でのビルドアップなんか省略して、立ち上がりから長短の縦パス一本(特にサイドからの縦パスが目立ちました)で浦和DFラインの裏狙い。浦和の中盤の守備が効いている時間帯は「これじゃまるで大宮」と半ば笑いながら見ていたのですが、浦和の中盤の守備が効かなくなるにつれてこれがものの見事に奏功。運動量で浦和を圧倒し、かつ鋭いカウンターをズバズバ。闘莉王の攻撃参加時を狙った2点目は浦和の対応もお粗末でしたが、鞠の狙い通りでしょうなぁ・・・

 後半の浦和はまるで昨年の浦和の生き写しのよう。選手交代も何の効果もなく、足の止まった選手間でだらだらボールを回して(しかもその間にも気の抜けたパスミス・・・)、思い出したかのようにクロスを入れて簡単に跳ね返され。多少可能性があったのは細貝が鞠右サイドを抉った場面くらいでしょうか。

 良かったと思える選手を見出すのが難しいほどの不甲斐ない試合。良かったのは最初の15分くらいといって差し支えないくらい乏しい内容。ナビスコ3連勝で意気上っていた浦和はいきなり失意のどん底に叩き落され、フィンケをもってしても建て直しに時間がかかるかもしれません。

20090621no014

---高原--エジ---
原口--------直輝
---啓太--阿部---
細貝-闘莉王-坪井-暢久
-----都築-----

67分:坪井→峻希
67分:原口→セル
89分:啓太→濱田

 フィンケはどういうわけか何の躊躇いもなく、代表組をスタメン起用。3人とも不出来でしたが、出来が悪かったのは何も代表組に限ったことではないので代表組に惨敗の責めを帰するのは妥当ではないでしょう。ただナビスコ快進撃の立役者といって差し支えない細貝を左SBに下げたのは失策と思います。ナビスコでは細貝が前の4人、そして両SBに推進力を与え、そのケアを啓太が十二分に果たしていました。ところが代わってこの試合CHに入った阿部はただいるだけの出来。

細貝をCHに入れるとなると当然ながら誰を左SBに据えるのかという問題が生じますが、永田は守備が危なっかしすぎてスタメン起用が難しいのであれば阿部を入れるしかないのかなぁ・・・ っちゅーか、若手育成に重点を置いて守備に目をつむって永田をスタメン起用するでもなく、タイトル獲得を目指して即戦力左SBを補強するでもなく、実に中途半端な今のフィンケ&信藤TDの判断・・・

 全員がコンディション調整に失敗したかのような散々な試合でしたが、気がつけばリーグ戦4戦勝ちなしで2分け2敗。続く神戸、山形と下位チームとの対戦で立て直しのきっかけを掴めるのでしょうか?

20090621no013

-坂田--渡邉--山瀬-
--兵藤----狩野--
-----小椋-----
小宮山-松田-栗原-田中
-----飯倉-----

83分:坂田→金
88分:兵藤→アーリア
89分:渡邉→水沼

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2009.06.19

【展望】09年第14節横浜M戦

・試合とは直接関係がない、「中村俊輔、まさかの獲得失敗?」で先週から話題騒然。

・なんでも「横浜M首脳が最終局面で俊輔側に新たに犠牲を強いるような、誠意を欠く条件を打ち出したため、交渉は突如停止状態に陥った(報知)」とのこと。「誠意」という、なんとも赤サポの琴線に触れやすい言葉が躍り出てきて、本件何の関係もない赤サポがお祭り状態。

・横浜M(以下「鞠」)営業では浦和戦での中村復帰を前提に各種イベントやらグッズやらを用意していたそうですが、当然ながら全部パー。損失は数千万円規模に上るとの報も。

・まぁ、そもそも中盤前目は比較的人材が豊富な今の鞠に人寄せパンダとしてならともかく、戦力として中村が必要だったのかどうかいささか疑問符がつくだけに、獲得失敗自体は大きな影響がないとも考えられます。

・しかし、シーズン途中にも関わらず木村監督が突如4バックを採用するなど中村復帰を前提とした体制作りに取り掛かっていたと見られる節もあり、そうなると打撃はでかいでしょうなぁ・・・

・中澤は発熱で水曜日の豪州戦を欠場。おまけに中3日ですからフツーに考えれば浦和戦は欠場と見るべきなんでしょうが、なにせ「営業が全てに優先する」なんで、中澤が強行出場してきても何の不思議も無く・・・

・浦和は怪我人だらけ&代表組離脱と苦しい布陣ながらも若手起用が奏効し、ナビスコ予選を3連勝で1位通過と意気揚揚。ここに試合から遠ざかっている都築、酷使されてコンディションが良くないであろう闘莉王、カタール&豪州戦で失態続きの阿部をどう組み込むか。ナビスコの布陣だと高さがないのが弱点なので闘莉王はスタメン起用されると思いますが、今の阿部の状態&細貝の好調さを考えるとすんなり阿部をDMFに戻すとは思えず・・・

・リーグ戦再開にあたって、達也が再度離脱してしまっただけでなく、当初横浜戦復帰と噂されていたポンテが未だに全体練習に参加できないというのは誤算でした。ただ高原が調子を上げて来たので前目の選手にそれほど不足感はないと思います。でもアレックスも離脱し、平川も復帰にはまだ時間がかかりそうで、左SBが工事現場であることには変わりなく・・・

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<ナ杯第6節:大宮 1-3 横浜M>

-渡邉--坂田--山瀬-
--兵藤----狩野--
-----小椋-----
小宮山-松田-栗原-田中
-----飯倉-----

61分:坂田→水沼
69分:渡邉→長谷川
78分:狩野→田代

<前回:横浜M 0-1 浦和>

-----坂田-----
--山瀬功---狩野--
田中裕-------清水
---兵藤--小椋---
-キム--松田--栗原-
-----榎本-----

61分:山瀬→齋藤
61分:坂田→渡邉
76分:田中裕→ジョン・ドンホ

・原口が得たPKをポンテが決めて先制。
・後半はほぼたこ殴りに遭ったに近い試合内容でしたが、鞠のシュート精度が低いのと山岸の好セーブ連発でなんとか逃げ切り。

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2009.06.15

09年ナビスコ予選総括

・代表招集&怪我人続出で、若手起用どころか一時は「総動員令」発動を余儀なくされた今年のナビスコ予選でしたが、終わってみたらなんと1位通過。

・リーグ戦ではなかなか出番がない若手を多数起用し、ある程度実戦で使える目処が立っただけではなく結果までついてきたという、チーム作りとしてはグリグリ花まるの出来。人材が極端に薄いSBで西澤・永田を実戦起用出来たのが最大の収穫かと。

・また細貝を本来のポジションに戻してその能力を存分に発揮させただけではなく、暢久CB起用に成功して新たなオプションを発掘し、長らく不調に苦しんでいた高原も復調のきっかけを掴み出すなど、中堅・ベテランにも収穫の大きかった今年のナビスコ予選でした。

・酷寒のナイトゲーム@広島でチームの完成度の差を見せ付けられ、完敗を喫した時は多難な道のりを覚悟しましたが、その広島が既に予選敗退が決定している磐田に負けてまさかの予選敗退。広島のここぞという時の勝負弱さは全く持って完治し難いのでしょうか。

・1位通過となったことで次の対戦は清水に決定。今季浦和が勝っていないG大阪、鹿島、川崎とACL組(過密日程の中でどこまでACL組がナビスコに力を入れてくるかという問題はありますが・・・)が集うもう一つの山よりは、清水、F東京、名古屋の山のほうが組しやすいのは確か。

・ただ何の因果か、準々決勝第2戦(7/29@日本平)の次の試合がまた清水(第20節:8/2@埼スタ)なんですなぁ・・・

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【観戦記】サテ山形 0-1 浦和

・怪我人続出で、一時はメンバーが組めないのではないかと心配されたサテライト山形戦でしたが、なんとか原口、直輝、堀之内、平川が戻ってきたので一応格好はついた形に。

・しかしなぜか林や橋本の姿は見えず。体調不良か、あるいは練習中に怪我をしたのかは判りませんが、数少ない実戦のチャンスをフイにする格好に。そのため最初は3人、最後は5人ものユース選手を起用する羽目になり、おまけに昨日後半から出場した峻希・セル・堀之内を90分引っ張らざるを得なくなってしまいました。ただユースを多用してもやっているサッカーはトップのそれを忠実になぞって、全く違和感がありません。

20090614no173

・長く戦列を外れていた平川の試運転がこの日の眼目の一つだったはずですが、平川は前半一杯持たずに突如交代。余りにも唐突な交代だった(セルが相手と交錯して傷み。用意された交代選手はてっきりセルに代えるものだと思ったのですが、代わったのはなんと平川・・・)ので何があったのかさっぱり判りませんが、何かアクシデントがあったとしか考えられません。平川はユニフォームを脱いでシャツ姿でそのままベンチで試合を見ていましたから大事ではないのでしょうが、実戦復帰は遠い先のようです。

・山形も選手不足でユースを起用しているようでしたが、90分を通じてほぼ一方的な浦和ペース。前半半ばくらいまでは浦和はトップに良い形でボールが入らず、山形の仕掛ける4×2のコンパクトな守備網の中でもがいていましたが、セルとの交錯で山形CBが負傷退場したあたりから山形の守備のバランスが崩れた感じ。浦和は山形の両サイドをセルや峻希が抉り、バイタルエリアで細かくパスを回して山形守備陣を完璧に崩す場面も。

・しかし、前半3度あった絶好機をセルが決められず。2つはポスト直撃、一つはバーの上。芝を叩いて悔しがっていましたが、高原が復調してきた今となってはあれだけ外していてはスタメンの座は遠くなるばかり。

・後半も浦和が一方的に攻撃。山形は右SBのスピード不足が顕著。そのためセルや峻希が簡単にぶち抜けるのはいいのですが、そこから中への折り返しが決まらず。前半は44に攻撃を任せて後方で自重気味だった赤星が後半は積極的に攻撃に絡んできましたが、オフサイドで取り消しになった幻のゴールと、もう一本際どいミドルシュートがあったくらい。この程度の相手に別格の働きぶりが出来ないとトップでの出場は難しいと言わざるを得ません。

20090614no181

・前半は盛んに得点機に絡んでいたユース組が揃いも揃って消えてしまったのと、セルが「俺が俺が」になってしまってリズムが狂った(それゆえにユース組が消えたのかも)のに加え、野田が足を攣って退場し、峻希が左SBに下がらざるを得なくなったのが災いして浦和は尻すぼみに。一方的に攻めながら引き分けという悪夢のシナリオがちらつき始めたロスタイム、赤星右CKが敵味方の人垣を越え、ファーに飛び込んだ堀之内が低い位置で足で合わせてなんとか勝利。試合内容的には3-0くらいで勝っておかないといけない試合でしたが、一応勝ちは勝ち。

・得点後ももう一回ビッグチャンスがあり、セルがDFライン裏に抜け出してGKと一対一になりながら、今後はシュートをGKにぶつけてしまいました。コーチとして帯同している大将はセルのあまりの外しっぷりに腸が煮えくり返ったでしょうなぁ・・・

・山形は攻守にいいところなし。堅く守ってカウンターの狙っているのは丸判りでしたが、そもそも守りが堅くない上に、深い位置でボールを奪っても浦和の素早い攻守の切り替え&プレッシングで簡単にボールを奪い返され、クロスカウンターを浴びる始末。何とかサイドにボールを持ち出して鋭い縦パスがFWに通ったかと思えば、今度はFWが濱田を振り切りながらシュートを焦ってあさっての方向へ。でも可能性ゼロのシュートでも、シュートはシュートなんで場内は沸きかえっていました。

20090614no183

-----セル-----
峻希---41----42
---44--赤星---
野田-堀之内-濱田-平川
-----加藤-----

37分:平川→45(そのまま右SBへ)
HT:加藤→大谷
69分:42→46(そのままSHへ)
78分:野田→43(峻希が左SBに入り、43がSHへ)

|-`).。oO 大谷は流れの中ではほとんどボール触っていないような・・・

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2009.06.14

【観戦記】09年ナ杯予選第7節:浦和 6-2 大宮

 ACL進出を狙う志の高さゆえか、マト&波戸をベンチからも外しただけではなく、デニスマルケスすらベンチスタートにして経験が全くないはずの斉藤をFW起用する余裕のかましっぷり。試合経験の少ないメンバーがずらずらとスタメンに名を連ね、当然ながら連携もへったくれもなく、不運とも見られる失点を喫した後はあれよあれよと言う間に6失点。

 直輝の先制点はオフサイドだったかもしれません(萌→原口→直輝で、原口がボールに触っていないのでオンサイドらしいのですが)が、6失点も喰らっていながら敗因を主審の判定に求めるのは笑止としかいいようがありません。

 「ナビスコ消化試合に若手を起用 → 目も当てられない大敗 → 監督、若手起用を躊躇うようになりスタメン固定 → リーグ終盤、スタメン疲弊して怒涛の連敗 &当然ながら若手育成に失敗」というお決まりのコースが大宮を待っています、たぶん。

 数的有利にも関わらず2失点を喰らった浦和もなんだかなぁという感じでしたが、大宮の惨状は昨年の浦和大崩壊を一段とスケールアップしたような感じ。6失点というのは奇しくも昨年の浦和最終節と同じなんですなぁ・・・(遠い目)。

20090613no015

 大宮は立ち上がり積極的に前目からボールを追い掛け回していましたが、開始5分あたりから浦和がペースを掴み出すとボールを奪えない大宮のDFラインはズルズル後退。しかもDFラインと両ボランチの連携が上手くいっていないようで、エジに楽々ポストプレーを許し、原口のカットインで簡単に撹乱され、細貝の侵入すら許す始末。

 先週のマリノス戦もそうでしたが、あれだけDFラインの前で相手にボールを持たれては後方から飛び出してくる選手を掴まえられないのは当たり前ですし、DFラインが裏を取られるのも当たり前。攻撃参加してくるSB、特に永田へのケアはメタメタ。

 三浦時代の大宮は4人×2列でタコツボ陣地を引いて相手にスペースを与えない、つまらないが堅実な守備を信条としていましたが、今は「7秒でGO!」よろしく中途半端にボールを取りに行って簡単に交わされ(大宮の中盤のボール奪取力のなさ&展開力のなさは目に余るものが・・・)、浦和にボールを回されまくって疲弊し、足が止まった後半にボコボコにやられるという自滅コースを辿っているだけのような・・・前半20分くらいからなんとか体勢を立て直したかのようにも見えましたが、それも前半終了まで持たず。

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 ようやくボールを奪ったかと思えばいきなり縦ポンで「7秒でGO!」。坪井&暢久というスピードはJ屈指のCB相手に「7秒でGO!」の繰り返しではまず点は入らないでしょう。4-0と勝負がついてから暢久を筆頭に浦和の運動量と集中力が落ちて大宮は2点返しましたが、いずれも浦和がプレゼントしたようなもの。浦和が猛省すべき材料でこそあれ、大宮にとって何の慰めにもならないかと。もちろん明日には全く繋がりません

20090613no008

---高原--エジ---
原口--------直輝
---細貝--啓太---
永田-坪井--暢久-西澤
-----山岸-----

56分:直輝→峻希
68分:西澤→セル
78分:細貝→堀之内

20090613no002

---藤田--斉藤---
藤本-------土岐田
---新井--金沢---
村山-片岡--富田-塚本
-----高木-----

54分:斉藤→橋本
60分:新井→石原
73分:塚本→デニスマルケス

 カウンターに活路を見出すしかない大宮が、皮肉にもCKのチャンスからカウンターを喰らって失点。怪我から復帰した直輝が冷静にGKを交わしてゴール。押し気味に試合を進めながら前半20分くらいからやや攻めあぐね気味だった浦和にとって待望の先制点。

 後半も早い時間帯に高原がエリア内で倒されてPK獲得。エジが決めて2点目。現地では左SB村山が高原を倒し、ついでにイエローを出されたものと思ったのですが、いつの間にか藤本が退場。てっきり藤本が主審に何か抗議して2枚目のイエローをもらった(前半あからさまに啓太を後ろから引っ掛けてイエローをもらった時点で藤本は精神的におかしくなっていたようにも見えましたし)ものと思ったのですが

   藤本、高原倒してPK献上
    ↓
   主審間違えて村山にカード出す
    ↓
   村山、キレて藤本が倒したと訴える
    ↓
   藤本、2枚目だったため退場

だった模様。なんと浦和思いの村山(笑)

 これで大宮は集中力を失ったのか、中盤でボールを簡単に奪われてカウンターを喰らい、エジ→高原でゴール。これは失態を繰り返した大宮の中盤のダメ加減を集約したような場面。

 さらに大宮右サイドを抉った永田のラストパスからエジがゴール。磐田戦の後半大炎上した永田でしたが、大宮の右サイドは全く攻めてこないので終盤電池切れになるまでボロは出ず。っちゅーか、大宮の右サイドは守備も大して強くないので、永田の攻撃能力が存分に引き出されてそれなりに良かったかと。

 後半半ば以降、数的有利を全く感じさせない往年の浦和モードに突入しましたが、それでもカウンターから原口が得点。さらにロスタイムに鳥かご敢行→急襲して暢久追加点とくだらない2失点で不満げな赤サポに飴を与えてお帰りいただくような格好で試合終了。 堀之内を投入して、完全に集中力を失っている暢久を中盤に上げたのにも驚きましたが、その暢久が突然エリア内に顔を出してゴール。自分の失態で与えた失点を自ら帳消し。もっとも逆に反応してニアをぶち抜かれているGKには大笑いしましたが。

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2009.06.12

【展望】09年ナ杯第7節大宮戦

先のアウェー大宮戦の観戦記で大宮を「この先J1で勝ち点3を拾うのは難しいんじゃないかなぁ・・・」と評しましたが、どうもその予感は的中したようで次のナビスコ広島戦では勝ち点3どころか0-7の歴史的大敗。しかも広島にPK失敗やら、謎のゴール取消しなどもあったそうで二桁失点を食らっても不思議は無かった模様。浦和同様、広島は前に出てくるチームなので本来大宮には相性が良いはずですが・・・ 続く横浜M戦も1-3というスコア以上の惨敗。

・第6節以降、絶不調の大分に勝った以外はリーグ戦勝ち無し。ナビスコ杯とはいえ広島に屈辱的な大敗を喫したのをきっかけに"チャンドラゴン"がゴールするのでは?と「監督解任ダービー」ファンは色めき立ちましたが、そこに飛び込んで来たのはなんと小林慶騎手の柏厩舎への転厩。さすが「今年はACL出場を目指す!」と豪語した大宮だけのことはあり、降格圏にいる柏なんぞは眼中にないのでしょう。

・もっとも小林慶は監督の方針と合わずに事実上戦力外扱いされていましたから、(そもそも監督の方針が妥当なのかどうかはさておき)放出自体は至って妥当だと思いますが、小林慶って大宮の今季の主将だったんですなぁ・・・

・横浜M戦では浦和戦に出ていた石原・パク・橋本の姿がありませんでしたが怪我でしょうか? なお内田は負傷離脱が報じられています。

・大宮は事実上予選敗退が決定していますが、浦和は相変らず怪我人だらけ。原口が戻ってきそうなくらいで、勝ち抜けを楽観視できる要素は何一つありません。

・大宮はそんな浦和に同情を禁じえなかったのか、CBマト・SB波戸を休ませて若手を起用するとの報も。今年特段の目標を設定していない浦和に対し、ACL進出を狙う大宮は余裕を見せつけたというところでしょうか。

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<ナ杯第6節:大宮 1-3 横浜M>

---藤田--デニス--
藤本-------土岐田
---片岡--金沢---
村山-マト---富田-波戸
-----高木-----

HT:土岐田→新井
62分:デニスマルケス→斉藤
84分:金澤→川辺

・ナビ予選で大宮が負けたことを知って、どのくらいの惨状なのか、テレ玉の録画中継で指差し確認。

・得点機は「7秒でGo!」よろしく、ロングパスが左サイドに張っていた藤本に通った2回だけ。そのうちの1回を決めて(藤本がロスを交わしてエリア内侵入→シュートがオウンゴールを誘発)。あとはほぼ沈黙。久々FW出場のデニマルはいつも2人にマークされて何もできず。

・それでも攻撃はまだマシ。守備の崩壊っぷりが凄まじい。鞠のパス回しが上手いといってしまえばそれまでだが、大宮はDFラインと中盤の間を良いように鞠に使われて大炎上。2列目、3列目から飛び出してくる選手を全く掴まえられず、DFラインの裏を使われ放題。よく3失点で済んだっちゅ-感じ。GKが頑張ったというより、鞠はフィニッシュがあまり上手くないんだろうなぁ・・・ナビ浦和戦がそうだったけど。

・マトは地上戦にあまり強くないのか、1対1で千真にあっさりぶち抜かれてました。サイドからの放り込みには無類の強さを発揮するけどなぁ・・・

・張監督ってハーフタイムに選手を代えるのが好きみたいですね・・・

・GK高木が前に出てクリア→直接狩野に渡り、無人のゴールマウスへ難なく蹴りこんで3点目。大宮サポの心を折れさせるに十分な失態・・・

<前回:大宮 1-1 浦和>

---藤田--石原---
デニス-------藤本
---金沢--橋本---
パク-マト--片岡-波戸
-----江角-----

HT:デニスマルケス→土岐田
62分:藤本→内田
88分:金澤→福田

・大宮は引いて守って、縦ポンによる「7秒でGO!」
・前半早い時間帯にパクが暢久を軽く交わしてゴール(事実上坪井のオウンゴール)。闘莉王負傷退場というアクシデントもありましたが、その後前半終了までは浦和優勢で細貝が同点ゴール。
・後半は共にチャンスを決めきれず。

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2009.06.04

【観戦記】09年ナ杯予選第5節:浦和 1-0 磐田

 どちらにもそれなりに決定機があり、浦和はその一つを決めたのに対し、磐田は悉く山岸に止められて結果は1-0で浦和の辛勝。後半半ば以降は左サイドが大炎上して非常にしんどい試合でしたが、前節に続いて若手を多数起用してその経験値を上げ、かつ勝ち点3を積み上げてナビスコ杯予選突破に大きく前進。もちろん大炎上した左サイド等修正すべき課題もありますが、現有戦力からすれば優・良・可の「良の上」くらいは差し上げても良い試合だったかと思います。

 攻撃陣が優勢だった時間帯に2点目を取っていればもうちょっと楽な試合になったでしょうが、残念ながらそれが叶わず、後半半ば以降は若手が守る両サイドに負担がかかってしまいました。しかし、サイドを破られても坪井・暢久両ベテランがなんとかカバーし、最後の最後で山岸が好セーブを連発。横浜戦同様引き分け、ないし逆転負けに終わってもおかしくない試合を山岸が救ったも同然。新潟戦に続き復調の気配が伺われる高原がついに今季初ゴールを決め、それが決勝点になりましたが、個人的なMOMは文句無く山岸です。

---高原--エジ---
セル--------峻希
---細貝--啓太---
アレ-坪井--暢久-西澤
-----山岸-----

8分:アレックス→永田
72分:セル→濱田
85分:西澤→赤星

---萬代--前田---
西---------太田
---上田--成岡---
山本侑-大井-那須-加賀
-----川口-----

67分:成岡→犬塚
67分:西→村井
88分:萬代→中山

 立ち上がりの浦和は今季初めての駒場のピッチに戸惑ったのか、ボールが上手く繋がりませんでした。どうも微妙にボールが変なバウンドをする感じ・・・フィンケサッカーの片鱗を見せたのは峻希のシュートで終った場面くらい。浦和が失ったボールを磐田が拾って縦ポン一発で攻める展開が目立ち、やや磐田押し気味の立ち上がり。ただこの磐田の「縦ポン攻撃」は非常に謎。浦和のプレッシングによって中盤でボールを失うのを避けたのかもしれませんが、単純な縦ポンには暢久が前田にしっかり付いてゆくので怖くもなんともありません。っちゅーか、磐田が中盤での勝負を回避するってアイデンティティーの喪失以外の何物でもないような・・・

 やや劣勢の時間帯を凌いだ浦和はセルの左サイドから中へのドリブル突破を機に、細貝→エジと繋いでエリア内左でフリーになった高原がゴール! エジミウソンが休み無く出場しているためか明らかに調子を落としている反面、高原が遅まきながら復調の気配を見せ始め、それがようやく結果となって表れました。以前は相当長い時間出ているにも関わらずシュートゼロという試合が結構ありましたが、徐々にシュート、しかも枠内に持ってゆく体勢ができるようになっただけでも高原の復調が見て取れます。

 前半のセルもまずまず。対面のSB加賀はお話にならず、DMF成岡も非力とあってセル得意のドリブル&ボールキープが効いていました。また今日は囲まれて危なくなるとボールを離すようになり(それでも不用意に奪われてヤバイ場面もありましたが)、まぁ多少は新潟戦の失敗を反省した風でもあり。アレックスと併用すると「持ちすぎ」が2人になってボール回しに停滞感が生じやすい気がしますが、一人だけだとそれなりにアクセントとなっていいのかも。

 で、アレックスの負傷退場で突然チャンスが巡ってきた永田。前半は守備に追われる場面が少なかったこともあって満点の出来。直輝を筆頭に今年のユース組ってフィンケサッカーに出会うべくして生まれてきたような感じ。レギュラー組で練習したことなんてほとんどないと思われるのに、パスを出して動きなおして、またパスをもらうという一連の動きが自然体で出来ています。クロスの精度とかドリブル突破力とか、そういう個人能力はともかく、組織に組み込んだ時の親和性は明らかにアレックスより永田のほうが高いと思われる出来でした。

 浦和が先制点を取った後は相手陣内で軽快にボールが回るようになり、セル&永田で左サイドを、峻希&西澤で右サイドを抉る場面も。後半に入ってもボールを相手エリア周辺で回して左サイドでフリーになったエジが狙い済ましたかのようなシュートを放ったり(惜しくも枠外)、峻希が右サイドからエリア内に突入(GKを交わそうとして失敗)したりとビッグチャンスはありましたが、追加点ならず。

 後半半ば以降になると、休養十分の磐田に対し浦和は中3日というコンディションの差が出たのか(その割には前半の磐田は動けていませんでしたが・・・)、浦和は中盤でボールが奪えなくなって徐々にDFラインが下がり始めます。磐田はようやくサイド、特に浦和左サイドに人数をかけて厚みのある攻撃を仕掛けだし、SB永田がSH太田との勝負に負けまくって大炎上。太田からのクロスが2度ほぼフリーな形でファーの前田や萬代に通ってしまうという大ピンチを迎えてしまいました。しかし、最後の壁となって立ちはだかったのがGK山岸。

 フィンケは見るに見かねたのかセルを下げて濱田を投入し、太田の監視役として3ボランチの左に据えたような布陣にしましたがさしたる効果なし。西澤・峻希・永田は競り合いになるとどうしてもフィジカルの差が出てしまい、すっころんでぶち抜かれて大ピンチになってしまうことがままあり、やむを得ない面があるとはいえ辛いところ。また西澤は1年目じゃないのに90分持たないっちゅーのも困ったもの。暢久からポジションを奪い取るにはスタミナが最大の課題かも。

 守り切れそうにないので追加点を取りに行くかと思いましたが、山岸の再三の攻守でなんとか凌ぎきり、85分を過ぎた頃には早々とボールキープで逃げ切り体勢。ボールキープ要員として投入された赤星は非常に気の毒な役回りでしたが、若手を育てながら勝ち点も積み上げるという難しい課題をこなすためには致し方ないかと。最後まで攻撃の手を緩めず、興業としても満足の行く試合にするにはまだまだ多くの時間が必要。

 ついにJデビューを果たした永田は後半半ば以降の守備に課題を残しましたが、新人かつ唐突の出場だけに致し方ない面も多々あり、13日の試合までかなり間が空くのを利用して精進に努めれば良し。自分が初出場した試合でとにもかくにも勝って終ったことで自信をつけてくれればなお結構かと。

 一方の磐田。浦和は両サイドの守備が弱いのは明白なので、最初からサイドに人数をかけて攻撃すればノーゴールはなかったかと。縦ポン攻撃に終始した前半、45分を丸々ドブに捨てたのが敗因でしょうなぁ・・・ しかも負けているのに終盤中山投入でファンサービスとは天晴れ!!! 現役の中山を生で見るのはこれが最後かも・・・

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2009.06.03

【展望】09年ナ杯第5節磐田戦

・今年のナビスコ杯予選は水曜開催が3回。また奇数チームによるリーグ戦1回戦総当りなので、どのチームにも1回お休みの週があります。従って運良くその休みが水曜開催に当たればスケジュールが多少楽になるのですが、浦和のお休みは6/6(土)で水曜3試合は全部お勤め。「浦和を勝たせたくない何か?」なんでしょうか(笑)

・しかもよりによって今回の対戦相手である磐田は前節(5/30)お休みで休養十分。こちらは中3日でコンディションに差があるのは否めません。前節快勝したとはいえ依然メンバーは不足。フィンケのサッカー運動量を要求するので連戦に弱いのはGW中の辛勝の連続を見れば明らかで、またしてもしんどい試合を覚悟せざるを得ません。

・磐田は駒野とイ・グノが代表召集で欠場。茶野、山本康、村井が負傷欠場見込み。ジウシーニョも怪我持ちで出場回避の模様で、そうなると前目で注意すべきなのが前田だけだというのがせめてもの救いですが・・・

・浦和は堀之内が出場停止明けにも関わらず大分戦での小破が癒えないようなので、スタメンは新潟戦と全く同じでしょう。前節急遽抜擢にも関わらず驚くべきパフォーマンスを見せたCB暢久ですが、暢久の集中力が長続きしないことは歴史が証明するところなので、過度な期待をするのもどうかと・・・

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<第13節:磐田 2-1 名古屋>

--前田--イグノ---
ジウ--------西-
---上田--山本康--
山本侑-大井-那須-駒野
-----川口-----

35分:山本康→成岡(負傷による交代)
66分:西→太田
88分:イ・グノ→ロドリゴ

*ナビスコ4節は磐田休み

<前回:磐田 1-1 浦和>

---前田--ジウ---
-西-------太田-
---ロド--山本康--
駒野-茶野--那須-犬塚
-----川口-----

76分:西→村井
79分:太田→岡田
89分:ジウシーニョ→萬代

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2009.05.31

【観戦記】09年ナ杯第4節:浦和 2-0 新潟

 怪我人多発の上、代表に4人も取られ、動ける選手を総動員(ベンチに入れなかったのはGK加藤のみ)して臨んだ新潟戦。新潟は矢野を欠くだけのほぼフルメンバーで、先だっても辛勝を余儀なくされたばかりだっただけに今回は苦戦を免れないと予想していましたが、終わってみれば内容を伴っての快勝。若手育成に定評のあるフィンケ監督の手腕が遺憾なく発揮された試合であると同時に、暢久・坪井の両ベテランが若手の思い切り良いプレーを引き出しながら実に良い仕事をした試合でした。

20090530no027

 西澤の先制点。終わってみればこれがモノを言いました。浦和の序盤は芳しくなく、アレックスが簡単に松下に裏を取られてピンチになりかかること2度、3度(見るに見かねたのか、山岸がわざわざアレックスの位置まで出張ってなにやら指示を与え、それ以降は多少はマシになりましたが、浦和左サイドはその後も脆弱なまま・・・)。アレックスの不出来以外にも致命傷になりかねないパスミスもあり、また中盤での不用意なボールロスト(セルがやばかった・・・)も散見されて、いつ失点しても不思議はなかったかと思います。新潟に先制されていれば、若いチームはあっさり瓦解したかもしれません。

 しかし新潟の拙攻にも助けられて序盤の劣勢をなんとか凌いだ後に飛び出したのが西澤の先制弾。大分戦では全くいいところがなく、得点には絡んだもののそれ以外は消極的なプレーに終始した西澤でしたが、この日はペトロジュニオールという強敵を眼前にして何かふっきれた感も。中央に飛び出して際どいミドルシュートを放ってリズムを掴んだのか、その直後に松下→ペトロと渡ったボールをペトロから掻っ攫って、細貝とのワンツーでエリア中央に進出。そして落ち着いてゴールマウス右隅にシュート!

 若いチームというのはメンタルに左右されるところが多分に大きく、この先制点以降浦和は落ち着いてゲームを進めることができました。この日見ていて面白かったのは、いつもよりは攻撃がシンプルだったこと。後半は新潟のほうがボールポゼッションが高かったようにも思え、その意味では普段どおりのサッカーではなかったかと思いますが、中盤でボールを奪ったら早めに前線へボールを運び、新潟のサイドを攻略していました。

20090530no028

 2点目は最後尾の暢久から高原へのロングフィードが基点。高原は何度かシュートをDFにぶつけたり、挙句の果てには絶好機で空振りとまたしても無得点に終りましたが、最前線の橋頭堡としては今年一番の出来だったかと。少なくとも相手のチャージを受けてぶざまにすっ転んでしまうようなことはほとんどなく、ボールの収めどころとして彼なりに頑張っていました。で、高原が中盤で頑張ってその脇をセルが駆け抜け、高原のシュートはDFにブロックされるものの細貝が拾って新潟右サイドを深く抉ってセルがゴール。攻めに転じた時の人数の掛け具合はいつも通りですが、手数は明らかにシンプル。

20090530no020

 一方の新潟は浦和のコンパクトな守備陣形を攻略する術を見出せないまま時間だけが過ぎたような印象。「カウンターは強烈だが、ボールを持たしておけば大したことはできない」っちゅー感じでしょうか。単純に浦和DF陣の裏を突いたところで坪井のスピードと暢久の絶妙のカバーリングに封じられるだけ。ビルドアップは上手いとは言い難いので、中盤はマルシオだけ封じ込めておけば大過なし。ペトロ番でヘロヘロになった西澤が早々と足を攣って退場してしまうアクシデントもありましたが、フィンケは濱田をSHに入れて峻希をSBに下げるという荒業を繰り出して新潟の強力なアタッカー陣に対応。

 鈴木監督がなぜかペトロを下げてしまった後は新潟の攻撃はほとんど体をなさなくなり(交代出場の濱田がジウトンを徹底監視したのが奏功し、後方でへろへろになっている峻希の負担を軽減)、セットプレーが唯一の活路(浦和に長身の選手が濱田しかいないっちゅーのはしんどかった・・・)になりましたがそれも不発。新潟の選手交代は何一つ奏功することなく、終わってみれば新潟の後半のチャンスはアレックス&啓太の集中を欠いた凡ミスで得た2回きりだったかも。

20090530no022

 2点リードした後の浦和は特に攻め急ぐことなく、ボールを奪ったらゆったりとキープ(攻撃のためというより、守りきるためのボールキープという印象が強く残りました)し、終盤の暢久ミドル→こぼれを高原痛恨の空振りとか、エジミウソンのシュートポスト直撃といったビッグチャンスが潰えた後は、なりふり構わずコーナーで時間を潰して楽々逃げ切り。最後にFWに投入された赤星は得点に絡みたかったでしょうが、自我を殺して「時間潰し」というチームのミッションを着実に遂行。

 同じように主力を多数欠いて臨んだ昨年のナビスコは1勝もできないどころか惨敗を繰り返していたことを思うと、隔世の感がある好ゲームでした。

---高原--エジ---
セル--------峻希
---細貝--啓太---
アレ-坪井--暢久-西澤
-----山岸-----

61分:西澤→濱田
75分:セル→林
88分:エジミウソン→赤星

ペトロ--大島---松下
--チョ----丸塩--
-----本間-----
ジウ-永田--千代-内田
-----北野-----

59分:本間→純マーカス
69分:ペトロジュニオール→木暮
80分:内田→松尾

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2009.05.29

【展望】09年ナ杯第4節新潟戦

・1勝1分け1敗で迎えた第4節。勝ち点4でAグループ3位。しかも1試合消化が少ない広島が勝ち点3で4位に控えていますので、2位抜けすら容易ではない状態。

・長期離脱者(達也、ポンテ、梅崎、堤)を多数抱え、近藤も小破して離脱。さらに堀之内が出場停止。そしてここから代表組(都築、闘莉王、阿部、直輝)がごっそり抜けます。大分も真っ青の「メンバーが足りません」状態。平川も長期離脱から戻って来たばかりですぐに使えるかどうか。

・一方の新潟は矢野が抜けるだけで、ほぼフルメンバー。おそらくいつもの不動のスタメンで試合に臨んでくるのでしょう。

・中断期間が明けると代表組はもちろん、達也やポンテあたりはスタメンに復帰してくるでしょうから、西澤・濱田・林・赤星などベンチ入りはするもののなかなか出場機会がないメンバーにとっては唯一無二の機会。

・ただ第3節大分戦で右SBとしてスタメン出場しながら大分攻撃陣の集中砲火を浴びて大炎上した西澤の出来を見ると、この辺のメンバーに現時点で多くを期待するのは酷かもしれません。

・直輝のA代表選出には驚きました。選手本人はもちろんクラブにとっても名誉なことであり、率直に喜びたい気持ちが半分、あの監督、あの医療スタッフのものへ送り出すことに対する不安が半分・・・・ デビュー戦は上出来といっていいかと思いますが、岡田に変に目をつけられるのも痛し痒し・・・

原口のU-18トレーニングキャンプ選出に至っては「はぁ?」としかいいようがありませんな。なかなか結果を出せずに苦しんではいますがJリーグのトップチームでレギュラー出場している原口を、よりレベルの低いU-18のキャンプに呼んだところで本人にとって百害あって一利なし。布監督の自己満足にお付き合いさせられる原口も、浦和も大迷惑。

・新潟戦には戻ってくるようですが、ベストメンバーをしきりに強調する割には「ベストメンバーを組ませない何か」が働いているとしか思えないJFA/Jリーグのダブルスタンダードぶりにはホトホト参ります。

<第13節:新潟 0-1 清水>

ペトロ---大島--矢野-
--松下----丸塩--
-----本間-----
ジウ-永田--千代-内田
-----北野-----

75分:ジウトン→松尾
78分:松下→チョ

<前回:浦和 1-0 新潟>

ペトロ---大島--矢野-
--松下----丸塩--
-----本間-----
ジウ-永田--千代-内田
-----北野-----

68分:松下→チョ
68分:大島→純マーカス

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2009.05.25

【観戦記】09年第13節 大宮 1-1 浦和

 圧倒的にボールを支配し、再三サイドを崩しているものの決定機どころかシュートに持ち込めず、あろうことか相手にカウンターのチャンスを与えてしまうというここ数試合続く浦和の課題は解消されず。

 それどころか直輝の出場停止による打撃はかなり大きく、浦和の前線は流動性を著しく欠いてしまいました。具体的に言えば直輝がいる時と比べて後方からボールを引き出す動きが少なく、「人もボールも動かない」時間帯が長く続きました。

闘莉王の負傷退場で細貝がCHに上り、細貝が盛んに動くことでいったんは停滞感が解消したのですが、後半細貝がフェードアウトすると共に浦和の攻勢は再び沈滞。後半半ばからは攻撃陣がてんでバラバラにドリブルで突っかけ、ボールを取られると守備に戻れずに後は守備陣よろしく!といったまるで昨年のような試合に。

 電池切れのセル・原口に代えて峻希・林を投入。双方疲れて中盤がスカスカになったものの、先に足が止まったのは浦和。峻希も林も良い形でボールを持っても周囲のサポートが遅く、大宮守備陣に数的優位を作られて苦戦していましたが、終盤には大宮の足も止まってロスタイムに浦和猛攻。しかしシュートは一本も枠内に飛ぶことはなく1-1のドロー。こういう展開になると戦術もへったくれもなく、「理外の理」で点を取ってしまう闘莉王の負傷退場が惜しまれます。

 結局ポンテが欠場して以降ナビスコ杯も含めて4試合1勝もできず。「押し込んではいるが点が取れない」のは攻撃陣に故障者が続出しているという「人の問題」なのか、あるいはより根深い「組織の問題」なのか。達也やポンテが戻ってくると期待される中断期間明けにその答えが明確になることでしょう。

20090524no005

---高原--エジ---
原口--------セル
---啓太--阿部---
細貝-闘莉王-坪井-暢久
-----都築-----

20分:闘莉王→アレックス
73分:セル→峻希
80分:原口→林

 この試合面白かったのは闘莉王負傷退場後~前半終了まで(それとロスタイム)。

 浦和は押しているけれども攻めきれないというもどかしい立ち上がり。縦パス一本で抜け出た左SBパクへの対応を暢久が誤り、クロスをクリアしようとした坪井が不幸にもオウンゴール(記録上はパクのゴールみたいですが・・・)。これで試合はカウンター狙いしかない大宮のペースに。

 悪いことは続くもので、怪我でナビスコ大分戦を休んだ闘莉王がどこかしら傷めて自ら交代を要求。そこでフィンケはすかさずアレックスを投入。

20090524no004

---高原--エジ---
原口--------セル
---啓太--細貝---
アレ-阿部--坪井-暢久
-----都築-----

 本来のポジションに戻った細貝がまさに「水を得た魚」のように動きまくって停滞気味だった浦和の前線に活気が戻ります。直輝の仕事のごく一部を細貝が代わって担っているかのよう。

 CKからマトのバー直撃弾があった後のカウンターのチャンスから左サイドを駆け上がったアレックスからクロス→ファーのエジが粘って中央に走りこんだ細貝がゴールと胸の空くようなゴールが決まりました。細貝の最適ポジションはやはりCH。持ちすぎ感の強いアレックスがフィンケの志向するサッカーに合わず、永田・野田がトップに上げられるレベルにはない以上、左SB(できれば両サイドともこなせるのがベストですが・・・)を補強して、この日再三パスミスを繰り返していた啓太の代わりに細貝をCHに上げるのが最適かと。

 でも惜しむらくは細貝の大活躍は前半終了まで。浦和は前半デニスマルケスが全く守備ができないことに目を付けたのか徹底的に大宮左サイドを攻め、深く抉ることには成功しましたが、眼前に聳えるマトを抜く工夫がありません。好調時なら間違いなく薄くなった大宮右サイドに大きく展開してアレックスの突破力を生かすはずなんですが・・・

 何の役にも立っていないデニスマルケスを張監督は早々と諦めて後半頭から土岐田を投入。これで大宮の明確な穴はなくなり、浦和の攻撃は左右バランスが取れたものになったというか、どちらも攻めきれなくなってしまいました。一度右サイドからのセルのクロスが高原に合ったのですが・・・ ナビスコ大分戦で再三醜態を晒した高原。何ゆえフィンケ監督が全くいいところがない高原をここまで重用するのか正直理解しかねますが、直輝出場停止で久々にスタメン出場の機会を得たこの日もさっぱり。

 高原にボールが渡った時点で十中八九浦和の攻撃は終了。高原が浦和の攻勢の終点であり、それは同時に大宮のカウンターの起点。ほとんどファウルを取ってもらえない高原のコケ技がこの日も冴えわたりました。

 大宮は前半放置状態だった浦和の両CHに厳しくプレスを掛けてくるようになり、細貝も前半やや飛ばしすぎたか、明らかに攻撃参加度合いが減って試合は再び膠着状態。その後は攻撃陣が「やあやあ我こそは」を繰り返すだけで、フィンケの教えもどこへやら。最初から最後まで大して動かない高原、電池切れが著しいセル&原口、そしてこれまで攻守に頑張っていたエジも今季出ずっぱりでさすがにお疲れのようで、後半半ば以降は中盤スカスカ。相手が強ければこの時点で失点してそのままズルズルと負けていたでしょう。

 とはいえ、ここで点が取れないのが大宮の実力といって然るべきで、峻希・林を投入してから再び浦和ペース。峻希をスタメンで見たかったところですが、周囲のサポートが遅くなるとフィジカルに劣る峻希&林はかなり辛そう。でもこれまで何度かベンチ入りしながら一向に出番が回ってこなかった林がついにデビューを果たしたのは、細貝CH転用と並んでこの試合の数少ない収穫だったと思います。

20090524no002

---藤田--石原---
デニス-------藤本
---金沢--橋本---
パク-マト--片岡-波戸
-----江角-----

HT:デニスマルケス→土岐田
62分:藤本→内田
88分:金澤→福田

 大宮は普段は前から積極的にプレッシャーを掛けてくるはずですが、ボールが取れないので早々と諦めてしまったのか、あるいは意外な形で先制点が転がり込んできたのでしんどいことは止めたのか、後半一部の時間帯以外はそれほど前で積極的にボールを取りに来ませんでした。浦和が後方でボールを回している時はDFラインを積極的に上げてきますが、基本的にはリトリートして守備。

 で、攻撃はというと深い位置(それが往々にして高原のボールロストなんですが・・・)でボールを奪って縦ポンで前線へ。CB阿部が応対を誤る場面が2度ほどあってヒヤリとはしましたが、まぁJ1レベルでこの形で点が入るなんてFWがエメルソンクラスじゃないとしんどいような・・・ 一度だけSH土岐田がFWと入れ替わって前に出て決定的な場面を作りましたが、ああいう形をどんどん作らないと。

 今の浦和のように極端に前に出てくるチームには嵌りやすいスタイルだけど、この先J1で勝ち点3を拾うのは難しいんじゃないかなぁ・・・

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2009.05.23

【展望】09年第13節大宮戦

・不敗がどうしたこうしたでエルゴラの表紙を飾ったのが今季大宮の絶頂期だったのでしょうか。よく見れば「負けてはいないが大して勝ってもいない」というのが丸判りだったはずですが、案の定その後大失速。

大不況をものともしない親会社に恵まれて今季大宮は大補強を敢行。CBマト、SBパク、FW石原・藤田と獲得し、いずれもレギュラーを確保していますから補強自体は成功と見ていいのでしょう。

・しかし、それがチームの戦績向上にほとんど繋がっていないのが大宮の面白いところ。監督を代えて戦術を昨年の「ゴールに向わないポゼッション」からスタイルを180度転換して「ハイプレッシャー&ショートカウンター」に転じたようですが、怪我で出遅れていた大黒柱デニスマルケスがこの戦術に全く合わない模様。まぁ真面目にフォアチェックをやる選手ではありませんから、デニスのサボリのせいで他の選手の「ハイプレッシャー」が単なる無駄走りに終ってしまうのかも。

・また新戦力は機能しているものの昨年までの主力だったFWラフリッチ、MF小林慶、内田の出番が激減。CB富田も足下ベンチ外と、先のデニスマルケスも含めて従来の戦力を活用しきれず、せっかくの補強が単なる選手の入れ替えに終っている印象。

・さらに当たり前ながら大宮のハイプレッシャーは90分続かず、終盤に失点しがち。

・相手の戦術が単純なので「前半は大宮のプレスをいなして、後半勝負」で挑めば何とでもなりそうに思いますが、浦和は運動量の落ちる後半の攻めが拙く、往々にして昨年同様の力攻に陥りがちなので痛し痒し。ナビスコ大分戦を挟んで中3日、かつフィンケサッカーの肝である直輝が出場停止で流麗なパス回しなんぞ見られそうにありませんが、中盤での不用意なボールロストは命取り。万が一大宮に先制を許すと、前掛りになったところをさらにカウンターで突かれるという悪循環に嵌りがち。

・従って前半はリスクを抑えながら、最後は闘莉王どっかーんっちゅーのが勝ち点3を取るには現実的な展開だと思いますが、それでは今季フィンケに賭ける意味がありません。前半の鋭い大宮のプレスを面子を大幅に欠いた浦和がいかに巧みに交わすかが見物の一戦です。

<ナ杯第3節:大宮 1-0 磐田>

---藤田--石原---
パク--------藤本
---金沢--橋本---
波戸-マト-片岡-土岐田
-----高木-----

73分:土岐田→デニスマルケス
89分:藤本→内田
89分:藤田→福田

・前半22分PKによる得点を守りきって久々の勝利。
・但しスタッツを見るとシュートは7対16と磐田に倍以上撃たれていますし、実際後半は磐田ペースだった模様。

<第12節:名古屋 1-1 大宮>

---藤田--石原---
デニス-------藤本
---金沢--橋本---
パク-マト--片岡-波戸
-----江角-----

86分:デニスマルケス→土岐田

・試行錯誤の末デニスマルケスを左SHに配置。
・スローインから早々と先制。その後CHに明確な弱点を持つ名古屋に対して大宮のハイプレッシャーが面白いように嵌り、終始ゲームを優勢に進めたものの追加点が取れず。
・またしても終盤に失点してドロー。

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2009.05.21

【観戦記】09年ナ杯予選第3戦:大分 1-1浦和

 負けなくてよかったとしか言いようがない収穫のない試合。

 浦和らしさが垣間見られたのは前半30分から前半終了くらい。その他の時間帯はほぼ一方的な大分のペースで進み、当然ながら決定機の数も大分のほうが圧倒的に上。どちらがリーグ戦最下位で低迷しているか判らないほどで、1-1の引き分けで済んだのはひとえに山岸の奮闘と大分のシュート精度の低さに助けられたとしかいいようがありません。

20090520no047

 この試合、いつもの4バックのうちの2人(闘莉王、暢久)が欠けて4バックの安定性が大きく損なわれたことが大苦戦の主因と思いますが、セル→高原の謎の交代劇も大苦戦の一因。この交代でなんとか浦和に傾きつつあった流れがぶち壊しになり、その後とうとう最後まで浦和に流れはやってきませんでした。

 その後炎上している細貝に代えて左SBに久しぶりにアレックスを投入するも事態は好転するどころか悪化するばかり。過酷な状況下で原口に代わって投入された峻希も気の毒。

 戦術理解が進み、「世界3位の」G大阪相手ですらポゼッションで圧倒するに至ったレギュラー陣と、最下位を独走する大分相手にすら良いところが見せられなかったサブメンバーとのあまりにも大きな格差。今年のナビスコ杯はその格差を少しでも埋めるための場になりそうですが、その過程の中で勝ち点を拾うのは並大抵のことではない様子。3戦して1勝2分と負けてはいませんがここまで1勝1分1敗。、今年のナビスコ予選も勝ち抜けは厳しくなりそうです。

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 この日の浦和は立ち上がりからメロメロ。中3日と日程が厳しい上、ボロボロの芝でボールコントロールにも苦しんだのか、あるいは大分の積極的なプレスにも参ったのか、浦和は前節のように軽快にパスを回せません。中盤で不用意にボールを失うだけではなく、DFからのフィードミスも頻発。あろうことかゴールキックが直接相手に渡ってしまう大惨事もあって、浦和は何度もカウンターを喰らう始末。

20090520no054

 大分はボールを奪ったら浦和の両SBの裏を徹底して突いてきます。サイドから中への折り返しで前半に3度決定機を作られ、うち1本は山岸の好セーブでなんとか凌ぎましたが、大分にとって残念なのは本職のFWが誰もいない上に、しばらく勝っていないのが災いしてか気が急いて攻め急ぎの嫌いがあったり、シュート時に冷静さを欠いてしまったりすること。

 芝の状態にもようやく慣れたのか、前半30分くらいからようやく浦和らしいパス回しが見られるようになりました(といっても足元から足元へという「ゲルト臭」漂うパス回しの時間が結構ありました・・・orz)が、そこで飛び出したのが致命的な凡ミス。あろうことか坪井と山岸の連携ミスで、坪井の緩いバックパスを背後にいた金崎に掻っ攫われて失点(爆笑)。

 これでこの試合が終わったら憤懣やるかたないところでしたが、幸いにも浦和の流れは続き、右サイドでフリーになった西澤のスルーパスを左から斜めに走りこんできた直輝が拾って難しい角度からゴール。良い流れの時間帯になんとか大失態を取り返し、ここまではまぁ許容範囲の試合だったんですけど・・・

20090520no048

 で、後半目を疑ったのが件のセル→高原。セルの出来も良いとは言いがたく、ボール回しの阻害要因となり、不用意なボールロストの一因となるなど相変わらずだったのですが、後半の頭から、しかもよりによって高原に代えるとは・・・ 高原を入れて明確な2トップになりましたが、あえて高原を入れた理由を考えればようやくボールが回るようになったが中央を固められて、中がエジだけでは心もとないのでその頭数を増やしたのかもしれません。

 でも案の定フィニッシャーとしては何の役にも立たず(シュートゼロ?)。後ろ向きでボールを受けたはいいが、大分DFに激しくぶつかられて転倒&ボールロストというもはや伝統芸能と化した「こけ技」を再三披露してはその度にカウンターの起点になっているってもうちょっと勘弁・・・ 達也の故障が長期化してFWの頭数が足りないのは確かでフィンケ監督は何とか高原の再生を図っているのでしょうが、セルの交代相手は峻希で良かったような・・・

 後半浦和の攻撃はほとんど体をなさなくなり、大分の攻撃に晒されるがまま。暢久に代わって右SBに入った西澤は守備に大きな課題があり、1対1で負けまくり、クロス上げられ放題。またボランチ陣との連携にも問題があるのか、坪井との間にパスを通されまくりで、坪井が背走してかろうじて凌ぎまくっていました。大分はカウンター時にサイドに人数をかけてくるのでスタメン初出場の西澤には辛かったかと思いますが・・・

20090520no055

 左サイドの細貝&堀之内のやられっぷりも右と似たり寄ったり。ともに1枚ずつイエローをもらって、細貝はとうとうアレックスに代えられましたが、守備面に関して言えば火に油を注いだようなもの。それを帳消しにして余りあるほど攻撃で活躍してくれれば良いのですが、高精度のクロスこそあれ、依然パスサッカーには馴染んでいない様子。

 クロスを上げられるとファーで大分の選手が必ず余っているっていったいどんな守備してんねん?と思う場面が多々ありましたが、それでも後半無失点だったのは山岸の奮闘と大分のミスのおかげ。

 次節大宮戦は直輝が出場停止。サブメンバーの誰かがその穴を埋めるわけですが、高原スタメンだけはないと思いたいものです・・・

20090520no052

-----エジ-----
原口---直輝---セル
---啓太--阿部---
細貝-堀之内-坪井-西澤
-----山岸-----

HT:セル→高原
64分:細貝→アレックス
81分:原口→峻希

20090520no073

-----高橋-----
金崎---家長---清武
---宮沢--藤田---
坪内-森重--上本-梅田
-----下川-----

79分:清武→小手川
86分:金崎→東

*大分は相変わらず背番号が見難い。間違っているかもしれないので、後日エルゴラ等で確認します。

P.S.

 この日最大の見所は。後半相手CKからのカウンターで坪井が最前線に飛び出したこと。その飛び出しを逆サイドで見ていた原口。ボールを受けた原口のサイドチェンジは長すぎて坪井に合わず、惜しくもチャンスは潰えましたが、坪井の飛び出しに浦和の劇的な変化を感じます。っちゅーか、一番良い位置にいる選手がそれ相応のプレーに走るってオシムっぽいんだよな・・・

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2009.05.20

(後半メモ)大分1-1 浦和

フィンケはなぜか頭からセルに代えて高原を投入。結果的にこれは大失敗。浦和はつかみつつあった流れを再び失ってしまい、攻めきれずにカウンターを浴び放題。高原のこけ技からのカウンターは定番化。

陣形も間延びし、4バックは大炎上。SBとCBの間にパス出されまくり、クロス送られまくり。

大分のフィニッシュが雑なのと山岸の奮闘で負けなかっただけ。

細貝→三都主も事態は悪化しただけ。セルに代えて峻希で良かったのでは?

後半は何もいいところなし。レギュラーとサブの差がかなりでかいことを再認識した試合。

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(前半メモ)大分1-1 浦和

(前半メモ)大分1-1<br />
 浦和
(スタメン)
脚戦から都築、闘莉王、暢久がアウト。山岸、堀之内、西澤がイン。

林、浜田がベンチ入り。

大分は西川、小林、鈴木が外れ、下川、上本、家長が入る。

共に事前予想通り。

九石にしては涼しい。

(前半)
最悪の立ち上がり。不用意な中盤でのボールロストは日常茶飯事。DFのフィードミスどころか、ゴールキックが相手に直接わたる場面も。

パスが回らず、しばしばカウンターを食らい、三度危ない場面も。両SBの裏は狙われまくり。

30分くらいからようやくパスが回りはじめたが、今度は坪井と山岸の連携ミスでくだらない失点。

しかし浦和の攻勢は続き、西澤のスルーパスに対して斜めに走り込んだ直輝が難しい角度からゴール。

(後半)

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【展望】09年ナ杯第3節大分戦

・大分が大変なことになっています。第12節にも負けてとうとうリーグ9連敗。しかも続く相手は広島、川崎、鹿島だよ・・・(つД`)

4月に埼スタで対戦した時に既に主力をごっそり怪我で欠いていましたが、その後未だ戦列に復帰できない者(深谷、高松)、一旦復帰したがまた離脱した者(ウェズレイ、エジミウソン、ホベルト)、新たに発生した怪我人(森島)等々合計7人が怪我で戦列を離れているとのこと。もっとも浦和も足下達也、ポンテ、梅崎、堤、平川と怪我人だらけなんですが。

・なにゆえ大分に怪我人が多発しているのか傍目には全く判りません。九石ドームの芝が夏になる前に早々とボロボロになっているのはTV画像から明らかですが、試合中に怪我人を出しているわけでもなさそうですし。

・守備の肝となっている両外国人CH、及び数少ない得点源である2トップをごっそり欠いて、ただでさえ選手層の薄い大分ではその埋めようがありません。FWで生き残っているはずの前田はまた深い闇に入ってしまったのかベンチ入りすらしておらず、やむを得ず足下はMFの金崎や高橋をFW起用しています。

・今季復活が期待されたはずの家長は運動量に問題があるのか、フル出場は浦和戦が最初で最後。とうとう出場機会を失ってしまいました。

・大分は従前からファウルの多いチームでしたが、今年はイエローどころか一発レッドを食らい、当該試合はもちろん、層が薄いのでその次の試合も苦しい闘いを強いられることが少なくないようです。まぁこれは自業自得ですが。

・大分大不振の原因の一つに、2月にパンパシに出場したことに伴うシーズン前の準備不足を上げる向きもあるようです。これは過去天皇杯優勝チームが翌年不振に陥りがちだった(最近はそうでもないようですが・・・)のと類似しています。大分のように「走ってナンボ」のチームにはオフの体力作りが十分できなかったのは大きな痛手でしょうなぁ・・・

・火曜日の報道によると「連敗で疲れのたまっている選手を3人ほど先発から外す」とのこと。外れるメンバーにはGK西川の名前が上がっていますが、森重・金崎・鈴木といった「不動のスタメン」クラスをもリーグ戦に備えて休ませるのでしょうか?

・闘莉王は小破。暢久は風邪で帯同せず。CB闘莉王→堀之内は確実で、右SB暢久の代わりは西澤が濃厚。

<第12節:清水 3-1 大分>

---高橋--金崎---
鈴木--------清武
---宮沢--梅田---
小林-森重--坪内-藤田
-----西川-----

77分:鈴木→東
80分:梅田→小手川

・ずっと3-4-1-2でやって来たはずの大分ですが、第10節から突如4バックを採用。メンバーが揃わないのにシーズン真っ只中でフォーメーションを弄るのはかなりリスキーだと思いますが、シャムスカは相当追い込まれているのでしょうなぁ・・・

・CB上本は第11、12節出場停止。

<前回:浦和 1-0 大分>

-----前田-----
---金崎--家長---
鈴木-エジ--西山-高橋
-小林--森重--上本-
-----西川-----

58分:前田→住田
70分:西山→清武
75分:金崎→東

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2009.05.17

【観戦記】09年第12節 浦和 0-0 G大阪

 「パスサッカー始めました(冷やし中華風)」の浦和が「パスサッカーの権化@Jリーグ」ともいえるG大阪(以下「脚」)に挑んだ一戦。完成度に雲泥の差があるはずの両チームですが、試合内容で圧倒したのは浦和。前節川崎の良さを思い切り引き出してしまいましたが、今節は文字通り脚に何もさせず。脚に対してポゼッションで優位に立つって、昨年を振り返ると夢のような話です。

20090516no007

 ただ終始優勢ではあっても脚相手に勝ち点3を取るには至らず。脚のチャンスはカウンターから前半レアンドロの一発と、後半FKから播戸→明神(バーにヒット)だけでしたが、浦和も前後半にエジ→直輝(それぞれポスト、バーを直撃)があっただけ。それ以外は立ち上がりの直輝→エジ(サイドネットを叩く)とセットプレーからの闘莉王→エジ(バイスクルシュートもGK正面)が惜しかったくらい。前半の直輝のビッグチャンスは是非とも決めたかったところですが・・・

 脚の左SB下平はスピードに難があるのか、浦和はここを狙い撃ち。前半はいつも通りショートパスの交換で脚左サイドを突く他、闘莉王からのロングパス、あるいはエジやセルのドリブル突破(下平の出来があんまりなので、ボール持ったらとりあえずドリブルのセルはその癖が良いほうに転んでいました)と手を変え品を変えながらサイド攻略に成功。ただサイド奥深くに侵入してもなかなか相手を崩すところまでに至らず。「脚に対してすらポゼッションで優位に立てるけれども。中央を固めた相手を崩せない」というのが今の浦和の到達点なんでしょう。本来積極的に前に出てくるはずの脚相手に素晴らしい内容の試合を演じましたが、現時点ではハナから引いて守ってカウンターを狙ってくるような相手に対しても同じような展開になってしまうことが十二分に予想される次第。

 「中から外」は良いんですが「外から中」からが何もありません。それは両SBの攻撃能力が乏しいからかもしれませんし、サイドに人数をかけているので物理的に中が薄いからかもしれませんし、中の頭数を補うべくCHが攻撃参加しても「ファーストチョイスが外に捌く」でミドルシュートの意識が低いからかもしれません。また単に組織なサポートもへったくれもなくても点が取れるような選手がいない(西野監督のいう「強さというのはあまり感じなかった」は内容で圧倒しながらもワシントンや永井の一発に泣いた過去を指しているのでしょう)せいかもしれません。まぁ確かにセルがメッシだったらと思わないでもありませんが(苦笑)、「土台は固まったが建物がない」状態の浦和をフィンケがどう仕上げてゆくかが楽しみです。信藤TDも抜かりなく動いているでしょうし(?)。

 後半は時間の経過と共に攻めが単調になった(脚DFライン裏にスペースがあるので、縦に急ぎがちになってしまったかなぁ・・・)のは否めず、結局スコアレスドローとなりましたが、チーム再建に取り掛かってから半年足らずで脚に対して試合内容で優位に立てたのは大きな成果。試合終了後なぜか北ゴール裏から「ゴールで俺達を熱くさせろ」とのコールが沸き起こりましたが、十二分に熱くなれたスコアレスドローなんじゃないでしょうか?

-----エジ-----
原口---直輝---セル
---啓太--阿部---
細貝-闘莉王-坪井-暢久
-----都築-----

75分:セル→高原
79分:原口→峻希

 前節と全く同じスタメン。時間の経過と共に消えてしまったセル、原口を代えるのはやむを得ませんが、代わって入った高原はこの日もさっぱり。最大の見せ場がGKのキックを身を挺して防ぎ、その跳ね返りがゴール方向に転がった場面のみ。これが今季初ゴールだったらセルの「腹でゴール」以上のお笑い種だったのですが、運が悪いことにボールには強烈な逆回転がかかっていてボールはゴールマウスの外へ。この試合スコアレスドローに終ったのは攻撃陣が怪我人だらけで効果的な選手交代ができないのも一因でしょうなぁ・・・

 次節大宮戦では直輝が早くもイエロー4枚でお休みになってしまったので、ついに峻希がスタメンなんでしょうか?

20090516no009

---チョ--レアン--
ルカス------佐々木
---明神--遠藤---
下平-山口--中澤-橋本
-----藤ヶ谷----

40分:レアンドロ→播戸
66分:下平→安田理
84分:播戸→山崎

 アジジ作戦を駆使して出場したレアンドロは気の毒にも自爆負傷。代わって入った播戸は急遽投入でこれまた気の毒でしたが、後半立ち上がりFKからの飛び出しにらしさを見せただけで、後は何もできず。哀れにも終盤再度山崎へ交代。

 大炎上した下平に代えて安田理を投入。西野の勝負手かと思いましたが、安田はスタメン落ち已む無しと思われる出来。昨年の酷使が祟って早くも「あの人は今」状態なんでしょうか?

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2009.05.15

【展望】09年第12節G大阪戦

・因縁のG大阪戦@埼スタがやってきました。

・G大阪は水本&バレーマネーとACL賞金を突っ込んで今季も大補強を敢行。といってもFWチョ・ジェジン、レアンドロと外国人は基本的にJリーグで実績のある選手を採ってくる方針は相変わらず。CB陣も高木和に加えウルサンからパク・ドンヒョクを補強。

・本質的にはどうでもいいことかもしれんけど、アウェーFCソウル戦で小競り合いになりそうになった時、チョ・ジェジンがFCソウルの若造に睨みを利かしているのがめちゃ可笑しかった。韓国のベテラン選手をACL用に採っておくと、こういう時に役立つのかwww   

・チョ&レアンドロの2トップを基本としながらも、時々山崎や佐々木をFW/MFでスタメン起用しており、前目の選手は適宜入れ替えて大補強の効果が出ているようですが、高木和は第2節後半に出場しただけで、まるで水本状態。まさか中澤をスタメンで使う日がやって来るとは・・・また 来年は高木和&パクを放出してマト@大宮を採るような気がしてなりませんが・・・

・二川が開幕から離脱したまま。加地も第1節で負傷して離脱。加地は代えが効かず、安田理を右SBに回したりしながら凌いでいましたが、その安田理は不調の模様で第8節からスタメン落ち。

・第7節神戸戦をTV観戦しましたが、遠藤が徹底的にマンマークで封じられて苦戦しただけでなく、CBラインがスピードのある相手に脆さを露呈。ひょっとすると山口が相当劣化しているのかも。

・とはいっても悪い流れを引きずらず、瓦斯、大分、柏と相手にも恵まれてリーグ3連勝。ACLも1試合残してグループリーグ1位通過決定。いやはや恐るべし。

・今朝の報道によると「G大阪のFWレアンドロとMFルーカスの2人が胃腸炎のため、14日の非公開練習を回避した。」とのこと。といってもFWはいくらでも代わりがいますから、どうということもないかと。

・浦和はポンテが故障で6月中断期間明けまで欠場見込み。達也もしばらく帰ってきそうにないので、スタメンは川崎戦と同じでしょうか?川崎戦で途中出場した峻希が早晩スタメンに入る気がしてなりませんが・・・

<第11節:G大阪 4-0 柏>

---チョ--レアン--
ルカス------佐々木
---明神--遠藤---
下平-山口--中澤-橋本
-----藤ヶ谷----

65分:ルーカス→倉田
65分:佐々木→安田理
76分:チョ→播戸

<第9節:大分 1-3 G大阪>

---チョ--レアン--
ルカス------佐々木
---明神--遠藤---
下平-山口--中澤-橋本
-----藤ヶ谷----

59分:佐々木→山崎
76分:レアンドロ→パク
84分:チョ→安田理

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2009.05.11

【観戦記】09年第11節 浦和 2-3 川崎

 2度先手を取りながら微妙なPKで同点に追いつかれて流れが変わったこともあって後味の良くない試合になってしまいましたが、攻守とも浦和の出来は良くなく、唯一無二の武器であるカウンターを活かしきった川崎の試合であったのは否めないところ。浦和はセットプレー及びその後の流れの中からよくぞ2点ももぎ取ったというべきで、それ以外チャンスらしいチャンスはなし。決定機の数は川崎のほうが圧倒的に多く、贔屓目に見ても浦和は引き分けに持ってゆくのが精一杯だったと思います。

 浦和は負傷でポンテを欠き、代わりにセルを入れた他はいつもの面々。体調不良が伝えられた細貝もスタメン出場。

 浦和の試合内容はGWの連戦を重ねるごとに悪くなっていましたが、この日はとうとう破断点をブレイクしてしまった模様。川崎は体力的な問題もあってか、無理に中盤でボールを取りに来ないので一応ボールをキープすることはできました。しかし、川崎守備陣を崩しきれないどころかシュートさえ撃てないでいるうちにボールを奪われ、川崎の狙いとするカウンターを喰らう場面がしばしば。まぁ端的にいえば本年緒戦の鹿島戦の内容に立ち戻ってしまいました。

 GWの連戦をほぼスタメン固定でここまでやって来ましたから早晩こうなってしまうことは覚悟していましたが、この日非常に残念だったのはポンテの故障でスタメン出場の機会を得たセルがフィンケの目指す「コンビネーションサッカー」を未だ消化しきれていないのが顕かになってしまったこと。

「パス&ゴー」「スペースへの走りこみ」といった直輝が再三繰り返しているプレーをなかなかこなせず、足元でボールをもらってドリブル突破という浦和の旧弊にどっぷり浸かったプレーに終始。守備も実効性があるとはいいがたく、1-1に追いつかれたのは左SBに回った森へのプレスが甚だ緩慢だったことに起因。セルに代わって峻希が投入されてから短かったけれどもボールが回りだした時間帯もあっただけに、セルの地位は非常に厳しいものになりました。

 高原は徐々に復調の気配を見せつつあるとはいえ運動量が少ない点ではセルと大差が無く、終盤に投入されたアレックスもやはり動きが悪く、かつ判断が遅い模様。控えの出来を見るとフィンケも無理があると判りつつも戦術理解の進んだ、あるいは物理的に戦術的要求に応えうる限られたメンバーを連続的に起用せざるを得ないのでしょう。

 峻希のスローインをエリア内で高原→阿部と繋いで闘莉王がゴール。しかし今度は闘莉王が微妙なPK(帰って画像を見たらPKは妥当でした)を取られて2-2の同点。

 川崎戦らしい点の取り合い。あろうことか浦和のほうが先に足が止まって非常に難しい試合になりましたが、ACLで疲弊している川崎も相当消耗しており、終盤チャンスがあるのは間違いないところ。しかし闘莉王は何を思ったのか、2-2に追いつかれた直後に突如最前線に踊りだして「勝手に大作戦」。PKを与えた責任を取りに言ったつもりなんでしょうが、まだ15分以上も時間が残っているのにこれはあまりにも軽率。案の定カウンターを喰らってテセに逆転弾を喰らってしまいました。あのカウンターの場面での川崎の素早い動き出しと、動けなかった浦和。鹿島戦の構図そのものでしたが、そういう状況を浦和、というか闘莉王自ら作り出してしまったのは甚だ遺憾。2-2で我慢して最後の5分に賭けるような試合運びが望まれるところでした。

 直輝→アレックスの交代後はサイドからの放り込み一辺倒という昨年のサッカーそのものになってしまい、得点の臭いがしないまま試合終了。

 柏戦の2失点に続いてこの試合はとうとう3失点。単純にカウンターを喰らう、あるいは中盤でのプレスが効かずに相手の効果的なパス出しを許すとやられ方に差異はありますが、最終ラインが相手FWに脅かされた時に見せる脆さは4バックの成熟度の低さから来るものかどうか。まぁ今年は最終ラインで跳ね返すのではなく、その前で未然に防ぐのを基本としてますから、前~中盤がダメで攻撃がダメなら守備もダメになるのは当然のなりゆき。

 フィンケサッカーが浸透しているメンバーはあまりにも少なく、その疲弊によって攻守ともチームは停滞。稚拙な試合運びも手伝って相手の注文どおりカウンターに嵌って敗戦。チーム立ち上げから半年足らずですから、戦術理解が進んだ選手が少ないのはやむを得ないことなのでしょうが、試合運びのほうはそれなりに経験のある選手が数多くいるのですから非常に勿体無いことです。

20090510no005

-----エジ-----
原口---直輝---セル
---啓太--阿部---
細貝-闘莉王-坪井-暢久
-----都築-----

58分:原口→高原
63分:セル→峻希
86分:直輝→アレックス

20090510no002

--ジュニ--テセ---
尾藤--------中村
---谷口--横山---
村上-寺田--菊地--森
-----川島-----

*4-3-3だったかもしれませんが、ヴィトールの位置が2トップよりも相対的に低く、中村はMFの中では高い位置にいたので4-2-2-2で表記。

23分:寺田→井川
55分:村上→レナチーニョ

20090510no007

--ジュニ--テセ---
尾藤--------レナ
---谷口--中村---
森--菊地--横山-井川
-----川島-----

89分:ジュニーニョ→山岸

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2009.05.10

(メモ)浦和2 ‐3川崎

(スタメン)
ポンテが故障でセルがスタメン入り。体調不良が伝えられた細貝はスタメン。赤星がベンチ入り。

(前半)
セルCK→エジヘッドで先制。
スタメン起用のセルは機能しているとはいいがたく、パス回しの阻害要因。

川崎は中盤で無理にボールを取りにこずリトリート守備気味なので浦和の攻めがなんとかなっているが、シュートで終われずにカウンターを食らうことも。

川崎の攻撃はFWの個人技頼みに堕した感も。それでもセルのボール逸から尾藤に際どい一発を食らったのと、ロングシュートを都築が弾き、テセに撃たれそうになった。

寺田が負傷退場。菊地・井川では連携に難があろうし、パスで翻弄できればいいが。

(後半)
先に足が止まったのは浦和。立ち上がりから危機の連続。川崎のパスを中盤でカットできず、テセに通った時点で勝負あり。

スローインをエリア内で高原→阿部と繋いで闘莉王が二点目を入れたが、直後闘莉王が謎のPK(エリア外と思われたが)を取られて再度同点。

闘莉王は何を焦ったか、早い時間から大作戦をはじめ、案の定川崎のカウンターを食らってしまう。

川崎も残り10分は完全に足が止まったが、浦和はサイドからの放り込みに終始。

川崎戦はいつも審判絡みで荒れる。

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2009.05.09

【展望】09年第11節川崎戦

・9節を終えて3勝3分3敗の7位(10節はACLのため延期)。序盤2分1敗とやや出遅れたものの徐々に帳尻を合わせてきた模様。

・今季は関塚監督が復帰。FW我那覇を放出した代わりに矢島を獲得(控えに黒津がいてもともとFW過剰気味なのにな・・・)。貴重なバックアップメンバーだったMF大橋が抜けた代わりの即戦力選手を取らなかったのは田坂や養父の成長期待なのでしょうか?

・山岸がひっそりと第3節以降出場機会を失っています(笑)

・フォーメーションは序盤こそ4-3-3だったものの結果が出なかったためか、第4節から4-2-2-2へ。基本的にジュニーニョ&チョンの2トップで、レナチーニョがベンチスタート。但しACLでの疲労を考慮してか、ここ2戦は怪我で出遅れていた矢島をスタメン起用し、チョンを控えに回しています。

・相変わらずツボに嵌った時は3点、4点と取れる驚異的な破壊力を持っていますが、問題は守備。毎試合失点しています。横浜M戦(以下鞠)をTVで見ましたが、4バックの裏を突かれて2失点。その後も何度か鞠のカウンターであわやという場面を作られていました。引いてスペースを消してくる相手にはいかにも苦戦しそうですが、幸か不幸か浦和はそういうタイプじゃないんで・・・

・直前のACL天津戦は相手のラフプレーに悩まされて(かつての川崎ならラフプレーの応酬になって、それはそれで見応えが合ったかも(笑))3-1で敗戦。もっとも失点はきっちり崩された形だったとの話ですが、如何せん画像を全く見ていないのでその辺の評価は割愛。浦和も連戦で疲弊していますが、近場とはいえ海外で負けて帰ってきた川崎のほうがよりしんどいでしょうなぁ・・・

<第9節:横浜M 2-1 川崎>

--ジュニ--矢島---
尾藤--------田坂
---横山--中村---
村上-寺田--井川--森
-----川島-----

HT:矢島→チョン
HT:田坂→レナチーニョ
72分:横山→菊地

(TV観戦メモ)
・キムの苦し紛れのクリアを2列目から飛び出した山瀬が森を振り切って先制。
・左サイドで粘った山瀬のスルーパスを受けた坂田が寺田を振り切って2点目。寺田はその前にも渡邉に振り切られてイエローをもらっており、相変わらず地上戦に脆さを見せている。
・共に川崎の守備が拙くて点が入ったようなもので、鞠の攻撃が良いわけでもなんでもない。むしろ最前線の渡邉や高い位置にいるWBにロングボールを蹴りこむしか攻め手がない印象。

・谷口を欠く川崎は前後分断状態、かつ流動性を失った模様。ジュニーニョが個人技で鞠の右サイドを抉るのが怖いくらいで、それも鞠は難なく中央で跳ね返す。
・松田が負傷 → 小椋がそのまま左CBへ。

・2点ビハンドの川崎は当然のごとくチョン、レナチーニョを投入して3トップに。しかし、相変わらず連動性を欠いたままで個人技でつっかけるだけ。終盤にレナチーニョが1点返したが、それ以外チャンスらしいチャンスはチョンの1発くらいか。中盤が崩壊し、中村がパスを供給するしかないのに、3トップも活きないわなぁ・・・
・鞠は時にベタ引きになりながらも川崎の攻撃を耐え忍んでカウンター狙い。鞠も相当消耗しているが、川崎の消耗がそれ以上に酷いので、鞠は適宜中盤でボールを回して休む余裕も。

・川崎はここまで毎試合失点。さもありなんといった試合内容。高さはあるけれど4バックの裏は相当脆い。CB伊藤を故障で欠いている影響もあるか?
・攻撃もなんか昔の浦和の3トップみたいで、ツボに嵌ると凄いんだがそれ以上に閉塞感が漂うような・・・

<第8節:川崎 4-1 京都>

--ジュニ--矢島---
尾藤--------田坂
---谷口--中村---
村上-寺田--菊地-井川
-----川島-----

69分:矢島→黒津
73分:田坂→横山
76分:ジュニーニョ→チョン

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2009.05.06

【観戦記】09年第10節 柏 2-3 浦和

 試合内容は今季最悪、完敗した鹿島戦よりも悪いといって差し支えないものでしたが、いったん逆転された試合を再度ひっくり返しての勝利。コンビネーションサッカーはどこへやら。時間の経過と共に力攻また力攻といった展開が目立ちましたが、前節に続いて「新式浦和」の不調を「旧式浦和」が救いました。逆転に成功した柏の逃げ切りが稚拙だったのに助けられた感も否めませんが、何が起こるかわからない大雨の試合では相手を崩しきれなくてもシュートを撃ってみる。できればCKを取る。結局手数の差(シュート20対6)がものを言った試合だったのかもしれません。

 良い形でボールが回せた時間は非常に少なかった(前半の10~20分と後半若干あったくらいか?)のは、千葉戦同様大雨の影響を受けたものかもしれませんが、それ以上に連戦にも関わらずスタメン固定で闘っている影響が大きいかと。前目の選手でまともに稼動しているのはエジだけ。ポンテと直輝は共に時々輝き、時々プレーキになる出来。直輝にくさびのボールが入ると相手が浴びせ倒しをかますが如くに潰しに来るのはもはや定番化。原口に至っては攻守とも何もできず、簡単にボールを失って柏にカウンターを許すていたらくで、前半だけで高原に代えられたのは当然でしょう。

 しかし交代で入った高原もこれといった仕事ができず。周囲の選手にいったん叩くのはいいのですが、その後の動きのスローモーさを見るとフィンケの志向するサッカーに全く適合していないような・・・ 前目の選手の出来がエジを除くをイマイチのためか、流れの中でチャンスができるのは結局のところ闘莉王が攻撃参加した局面がやたら多かったような・・・といっても最後まで闘莉王目がけての放り込みをやらず、丹念にパスを繋ぎ、盛んにサイドでオーバーラップを試みたあたりは「旧式浦和」もそれなりにモデルチェンジしていた証拠かと。
 
 スタメン固定に無理が来ているのは誰の目にも明らかですが、高原の出来は見ての通り。達也に依然復帰の目処が立たず、アレックスは戦術理解に問題があると見做されたのか、名古屋戦以降スタメン起用はおろか途中投入も新潟戦の一度きり。若手選手をテスト起用できるような楽な試合展開もないままここまでズルズル来てしまい、その結果スタメン組とベンチ組の戦術理解度の差が広がってしまってスタメンを代えようにも代えられなくなったのでしょうか?

 大雨の影響もあってボールを効果的に回せないのはある程度仕方ないかなと思いましたが、この試合でショックだったのはボールを危険な位置で奪われる場面が多かったこと。新潟戦ではボールを奪われてもある程度高い位置だったのでそのカバーのしようもありましたが、この試合は柏のプレスがきつい前半に中盤でボールを奪われる場面が多々。またボールを奪われたらすぐに攻守を切り替えて複数人でボールを奪い返すのが今季の浦和の特徴ですが、それも上手く機能せずに柏のボールキープを許す局面も多かったと思います(日刊して!によると浦和のボール支配率は58%とのことですが、その大半は後半半ば以上に稼いだものでしょう)。

 従って柏に昨年のようなカウンターの切れ味があれば前半で大差をつけられてそのまま負けた可能性もあったかもしれません。柏の1点目はスライディングタックルに失敗した細貝もいただけませんが、柏のサイドアタックが見事に決まった格好。細貝より早く立ち上がってクロスを上げたSB小林も良い仕事をしていましたが、坪井に競り勝ったFW北嶋も全盛期を髣髴させるナイスヘッドでした。ただ流れの中で決定機に至ったのはそれだけだったかな? 監督が変わってカウンター一辺倒からの是正を図っているのが悪いほうに転んでいるのか、昨年と比べるとボールを奪ってからの思い切りが失われたようで、シュートを撃つに至らずに結局浦和にボールを取られていたような・・・

 浦和はポンテCK→闘莉王→エジで早々と先制しながら10分ちょっとで同点に追いつかれ、さらにセットプレーで失点。坪井にあたったボールがフリーの石川の前に転がったやや不運なものでしたが、この日の浦和のセットプレーの守りはしばしば不安定でした。

 高原投入後も状況は好転せず苦しい時間帯が続きましたが、浦和にとって幸いだったのは柏に追加点を取る勢いがなくなり、守備一辺倒になったこと。90分持たない北嶋に代えて大津を投入。てっきり李を最前線に上げるものと思いましたが、大津が北嶋に代わってそのまま1トップのような格好に。快速FWにカウンターを狙わせたつもりなんでしょうが、2度ばかり見せ場はあったものの坪井を振り切ってシュートを撃つ域には達せず。さらに柏はDFラインどころか全体が下がり気味なってしまい、大津が最前線で孤立状態。これではセットプレー以外で追加点を取るのは困難。

 それでも清水や新潟のように中央を固めて守りきる能力・意思があれば柏は2-1で逃げ切れたような気がしますが、後半30分を過ぎて足が止まりだしたにも関わらず高橋監督はその状況を放置。足元が悪い中で故障明けのフランサ投入を躊躇うのは判らなくもありませんが、攻撃的な選手を入れて闘莉王が中盤にあがりっぱなしになって前掛りの浦和を牽制するわけでもなく、逆に守備的な選手を入れて守りきるスタンスを明示するでもなく、無為無策で浦和の力攻を許したのは新米監督の悲しさか。

 ポンテCKがオウンゴールを誘発(現地ではエジのゴールと伝えられましたが・・・)。決勝点はエジのシュートを菅野が弾き、さらに柏DFのクリアが直輝に代わって投入されたセルに当たったもの。運が良いとしか言いようが無いゴールですが、FWは詰めないと何も起こりません。逃げ切り要員としては失格の感があるセルですが、ビハインドで切羽詰った局面のほうがやることが単純になってやりやすいのか、セルの動きは千葉戦、清水戦よりも格段に良かったと思います。

-----エジ-----
原口---直輝--ポンテ
---啓太--阿部---
細貝-闘莉王-坪井-暢久
-----都築-----

HT:原口→高原
68分:直輝→セル
89分;ポンテ→堀之内

・原口の位置が低く、かつほぼ左に張り付いていたような格好だったので、4-2-3-1で表記。ポンテと直輝の位置は不定。

・高原が入ってからは明確な2トップ。っちゅーか、高原は最前線から動かないんですが・・・

菅沼---北嶋----李
--山根----栗澤--
-----杉山-----
小林-近藤--古賀-石川
-----菅野-----

56分:北嶋→大津
89分:栗澤→フランサ
89分:杉山→鎌田

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2009.05.05

【展望】09年第10節柏戦

・リーグ戦では4試合連続引き分けの後2連敗。第8節にしてようやく今季初勝利を得た柏。

・J2陥落時に大量の主力選手を喪失しながらも見事にチームをまとめ上げて1年でJ1復帰。その後も圧倒的な運動量をベースに見事なカウンターサッカーを完成させた石崎監督でしたが、第3者的にはこれといった落ち度が感じられないにも関わらず08年限りでなぜか解任。

・その後任はコーチとしてのキャリアは豊富なものの、トップチームでの監督経験が全くない高橋氏。これが悪いほうに転ばねばと思っていましたが、案の定この賭けは今のところ凶と出ているようです。

・運が悪いことに柏は序盤から怪我人続出。新加入のアルセウがキャンプ中に怪我した他、黒柱フランサが第5節広島戦で負傷離脱(但し浦和戦で復帰する模様)。太田・ポポも負傷離脱中。さらに杉山、山根も一時負傷離脱しました。

・アルセウは今季唯一の即戦力補強選手(代わりにアレックスを放出)だっただけに、その負傷離脱は痛恨の極みだったかも・・・

・今年、千葉に快勝した「ちばぎんカップ」と、逆に惨敗を喫した広島戦の2試合を見ましたが、カウンター一本槍から脱却しようとしてドツボに嵌っている印象。カウンターをベースとしながらも、遅攻を強いられた時にある程度サイドから崩せるように色をつけようとしているみたいですが、怪我人多発でメンバーが固まらないこともあって戦術的な上積みが得られないところか、逆に元来の良さを失ってしまったような・・・ またやっとこさチャンスを作っても李が大不振で外しまくっているような・・・

<第9節:山形 0-0 柏>

大津----李---菅沼
--山根----栗澤--
-----杉山-----
小林-近藤--古賀-藏川
-----菅野-----

69分:山根→北嶋
82分:李→澤
88分:菅沼→比嘉

<第8節:柏 2-1 大分>

------李-----
菅沼---ポポ---栗澤
---山根--杉山---
石川-近藤--古賀-小林
-----菅野-----

HT:杉山→藏川(体調不良)
HT:ポポ→大津(負傷)
71分:石川→北嶋

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2009.05.03

【観戦記】09年第9節 浦和 1-0 新潟

 この試合、スコアレスドローで終るのと勝って終るのとではいぶ印象が違ったかもしれません。

 1人少ない相手に万が一スコアレスドローで終ったとすれば、「圧倒的にボールを支配し、サイドを抉るところまでは行くけれども、敵陣を崩す形を持たない浦和」といった印象が強く残ったと思います。しかし幸いにもラストプレーで闘莉王のヘディングゴールが決まって1-0の勝利。従って「浦和のやりたいことは半ば以上成功し、新潟にはやりたいことをほとんどさせなかった素晴らしい試合内容であり、その内容に結果もついてきた」と評して良いかと思います。

 もっともその「結果」はフィンケが狙いとするところのコンビネーションによるものではなく、ポンテCK→闘莉王ドッカーン!!! という06~07年に良く見たパターン。同じように終了間際に闘莉王が決勝点を叩き込んだ博多の森の一戦を思い出しました(奇しくも新潟のCB千代反田はこの時福岡在籍。ちょっとフラッシュバックしたかも(笑))ただ当時は試合そのものは見るに耐えないが結果だけはついて来たというもの。この日は試合自体見応えのあるもので、決勝点が結局「個の力」であったとしても決して悲観する必要は無いでしょう。厳しい連戦ですから、必ずしも意図したプロセス通りでなかったとしても勝ち点3を掴むことも大切。

 「浦和のやりたいことは半ば以上成功」というのは前から盛んにプレスを掛けてくる相手にも悠々とパスを回してポゼッションを優位に保つことに成功した反面、コンビネーションで相手を崩す場面は少なかったため。清水戦同様疲労の影響もあるかと推量しますが、現在の浦和の到達時点が良く判る試合内容だったと思います。

---原口--エジ---
直輝-------ポンテ
---啓太--阿部---
細貝-闘莉王-坪井-暢久
-----都築-----

54分:原口→高原
70分:直輝→アレックス

ペトロ---大島--矢野-
--松下----丸塩--
-----本間-----
ジウ-永田--千代-内田
-----北野-----

68分:松下→チョ
68分:大島→純マーカス

 試合は序盤から浦和ペース。新潟は千葉同様果敢にDFラインを上げて前から強烈にプレスを掛けてきますが、前目でボールを取ることは叶わず。浦和にボールを回されて新潟はDFラインを下げざるを得なくなります。しかも不思議なことに新潟は守備時には4-1-4-1っぽくなっていてサイドに2人いるはずなんですが、新潟右サイドは終始炎上。浦和の頻繁な縦のポジションチェンジ&SBの攻撃参加でサイドに人が付ききれなかった結果かもしれませんが、それでも9分9厘完封に成功しそうだったところからすれば、当初からサイドはある程度捨てて中で徹底的に跳ね返す作戦だったのかもしれません。清水戦もそうでしたが、直輝や原口が中央でボールを持った時は相手は全力で潰しにきます。疲れもあるのか、両者とも相手を交わせずにフィジカル負けしてボールを失い、カウンターの基点となってしまうこともしばしば。

 マルシオが愚かにもイエロー2枚で退場になった後はまさにハーフコートゲームの様相を呈し、浦和は何度も両サイドに拠点を作って攻めの形を作りますが、なかなかシュートに持ち込めず。たまに撃つシュートは精度を欠いたり、勢いがなかったり。マルシオ退場後新潟は引き分け已む無しと割り切ってベタ引き&ペトロ頼みのカウンターに徹してきたので非常にやりにくかったとは思いますが、原口と直輝が退いた後は細かいコンビネーションによる崩しらしきものがどんどん無くなってしまい、次第に単純にサイドからクロスを上げるだけに。苦しくなると往々にして「浦和伝統の糞サッカー」に回帰しがちですなぁ・・・ポンテはお疲れでパスミスを連発。新潟のカウンターを誘発する致命的なミスも。

 原口→高原は原口のお疲れ以上に、高原にエジと並んで中央に橋頭堡を作る意味があったのではと思ったのですが、高原は終始右サイドでプレー。そこには大抵ポンテがおるんで高原は何の役にも立っていないような・・・ アレックスのクロスの先には大抵エジしかおらず、エジにとって気の毒でした。

 浦和は圧倒的にボールは支配するものの決定的な形は作れず、守る新潟は大して怖くなかっただろうなと思うのが正直なところ。「守りきる」と腹を括ってしまった相手をコンビネーションで崩せるほどのアイデアは浦和は持ち合わせていない。今のサッカーに取り込み始めて半年足らずではさすがに難しい注文のようです。

 攻撃は釈然としない面も多々ありましたが、守備はほぼ完璧。危なかったのは後半立ち上がりに浦和右サイドを崩され、中央の大島にシュートを撃たれた場面。あとは前半半ばに一瞬フリーにしてしまたマルシオにミドルシュートを撃たれて枠を掠めたくらい。新潟の狙いとする「高い位置でボールを奪ってからのカウンター」を喰らった場面はほとんど無く、カウンターを喰らったとしても攻め込んで新潟DFラインにボールを奪われてから。但し、このパターンでカウンターを喰らってもボールの配球役となるマルシオを潰してしまえばOK。ペトロが何度かドリブルで3,4人を交わす個人技を見せていましたが、あんな低い位置から突っかけてもやがては潰されるだけ。

 攻撃が上手くいかないことにいらだってか、マルシオはラフプレーを連発してイエロー2枚で退場。ペトロやマルシオの個人技に脅かされる局面があったものの、概して浦和の守備がいかに良く機能していたかをこの退場劇が象徴していたようにも思いました。

 浦和は勝ったとはいえ、またしても1-0。次も中2日ですから目の覚めるような素晴らしいコンビネーションでの崩しというのは期待薄でしょうが、ここは石に齧りつく思いで凌ぎきってもらいたいものです。