道の駅 果樹公園あしがくぼ@芦ヶ久保 ~ ずりあげうどんかき揚げセット
「武蔵野うどん」や「煮ぼうとう」「加須うどん」など地味にうどん文化が根付いている埼玉県。秩父にも「ずりあげうどん」というのがあることを聞いて試食に出かけました。
往訪したのは西武秩父線芦ヶ久保駅に隣接した「道の駅 果樹公園あしがくぼ」内の食堂。但し「ずりあげうどん」を頂けるのは農産物直売所併設の食堂ではなく、その奥にある食堂なので注意。
店内のタッチパネル式券売機で「ずりあげうどんかき揚げセット(940円)」を注文。ずりあげうどん単品だと660円と安め。但し他客の半分はざるそばを注文していました。また本格的なうどん・そば処ではないのか、メニューは全部でわずか9種類に絞り込まれていました。
道の駅付設の施設らしく店内はバカでかくて、壁沿いにカウンター6席と8人卓×2、12人卓×1、16人卓×1。茹で上がりに結構時間がかかり、食券の番号で呼ばれるまでしばし待機。
「ずりあげうどん」はぱっと見「釜揚げうどん」に似ていますが、最大の違いは「つゆ」や「つけダレ」が予め用意されていないこと。カウンターに置いて薬味や調味料を器に入れ、卓上の醤油で味をつけて、うどんの茹で汁で味の濃さを調整しながらつけだれを自作します。
カウンターにはおろし生姜、揚げ玉、大根おろし、薬味ネギ、そしてマヨネーズやわさび、七味など。卓上には醤油(辛口、甘口)、すりごま、胡麻油が置いてありました。そしてカツオ節と卵が一緒に配膳されます。
うどんはやや太目。武蔵野うどんほど硬くはありませんが、噛み応えは一般的な釜揚げうどんよりはずっと強くて気に入りました。
かき揚げはタマネギ主体。サクサク、カラッと上がっていてまずまず。うどんだけだとやはり飽きやすいのでかき揚げを付けたのは正解でした。
「武蔵野うどん」でもありがちなことですが、「麺はかなり美味いけど出汁にはあまり気を使わない」という意味で実に埼玉のうどんらしい一品でした。これならもう「浸ける」という概念を完全に捨てて「まぜそば」ならぬ「まぜうどん」にしたほうが良さそうな気がしますが・・・
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