2010.12.26

【観戦記】10年天皇杯準々決勝:G大阪 2-1 浦和

 小雪舞う万博競技場。フィンケとの2年にわたる旅は無残な形で幕を閉じました。なんとか延長戦にもつれ込みはしたものの、120分を通じて浦和にチャンスらしいチャンスは少なく、G大阪(以下「脚」)との力の差は歴然。脚とはあと10試合やっても一回も勝てないのではないかと思われるほど。

 スピラが風邪で離脱したくらいで、遅まきながらようやく全軍出撃となった浦和ですが、怪我人が戻ったところで試合内容に劇的な改善が見られないどころか、惨敗に終わったリーグ戦最終戦をなぞるような試合になってしまいました。

14

 守備は両CBが奮闘してなんとか様になっていましたが、無残なのは攻撃。浦和は脚守備陣の前に全く手も足も出ず、4×2の脚守備ブロックの前で右往左往するだけ。浦和の攻撃が低調に終わったのは、エジが不振で、最前線で全くといって良いほどボールを収められないのが主因でしょう。ルーカスがボールをキープし、その近くでイグノなり宇佐美なりが素早くサポートに入って簡単に攻めてくる脚とは対照的。

 エジへの縦パスがほとんど意味を成さないので、浦和の攻撃はサイド、特に峻希を走らせるパターンに終始。それでもサイド攻撃が実を結んだのは前半の峻希→エジ(シュートはブロックされてCK)が一回あったくらい。浦和は最後まで脚守備陣を崩す形を見出せず、脚DFライン前から無理やりシュートを放つ場面が目立ちました。

 エジの出来はお話になりませんでしたが、その他の選手もおしなべて低調。特に攻守の切り替えで脚に負けまくっていた印象を受けましたし、パスミスも多発。負ければ浦和でのラストゲームとなるポンテや細貝もプレーに冴えは感じられず。それどころか前半の細貝は安易にアタックに行ってあっさり交わされてピンチを招く場面も。

 先制されてからセルと達也が投入されましたが、運が悪いというかなんというか、達也が投入直後に負傷。もっとも達也が傷んで試合が止まると思い込んだ脚守備陣の一瞬の隙をついて宇賀神のゴールが生まれたので全くの不運というわけでもないのですが、浦和は交代枠を使い切ってしまったために達也を下げるに下げられず。延長戦に持ち込むことに成功したとはいえ、攻撃に手詰まり感が漂いまくりしかも事実上一人少なくなった浦和に延長戦での勝ち目は非常に乏しかったといわざるを得ません。

 脚の出来もさほど良いようには見受けられませんでしたが、しっかり守ってカウンター攻撃という、もはや対浦和戦の常道というべき作戦が嵌りまくり。浦和のCKなんて脚からすれば絶好のカウンターのチャンスでしょう。

 遠藤のFKが見事に決まった先制点も、元はといえばカウンターを食らったことから。なんとか縦パスをインターセプトしたかに見えた暢久がハンドを取られ、その直後に遠藤にやられてしまいました。

 決勝点もカウンター。縦パス一本でルーカス→宇佐美と繋がれてジ・エンド。

 なんだか「悪い時の浦和」の総集編みたいな試合で、ある意味フィンケの2年間を象徴するような試合になってしまったのが残念です。

05

-----エジ-----
峻希---柏木--ポンテ
---細貝-堀之内---
宇賀神-坪井-暢久-岡本
-----山岸-----

49分:堀之内→啓太
74分:細貝→セル
78分:峻希→達也

得点:81分 宇賀神

 怪我人が続々復帰したにも関わらず、スタメンに堀之内を起用したのには驚かされました。堀之内の出来自体は可もなく不可もなくといった感じでしたが、残念ながら後半開始早々に負傷退場。もっともその後に入った啓太の出来を見れば、堀之内のほうがはるかにマシだったのを実感・・・

 柏木が久しぶりにトップ下に復帰しましたが、最前線にボールが収まらないと柏木の飛び出しも生かせず、結果的に特に何をするわけでもなく浮遊していただけのような・・・

01

---李---ルーカス---
橋本--------武井
---遠藤--明神---
下平-高木--中澤-安田
-----藤ヶ谷----

69分:武井→宇佐美
98分:イ グノ→佐々木
111分:橋本→山口智

得点:72分 遠藤、103分 宇佐美

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2010.12.24

【展望】10年天皇杯準々決勝:G大阪戦

・リーグ最終節から中2週明けての天皇杯準々決勝。随分と間が抜けた日程設定です。CWCに配慮したものかもしれませんが、こんな日程じゃ天皇杯があることを世間一般に知らせることは難しいかと・・・

・浦和は怪我人が続々戻って来て、誠に遅まきながら怪我人ゼロ。もっとも直輝を筆頭にスピラや達也、梅崎といった長期離脱組は試合勘がないという問題があるので、スタメンでは使いづらいでしょう。

・従って、今季の基本メンバーを主体にスタメンを組むと予想しました。

-----エジ-----
サヌ---ポンテ--峻希
---細貝--柏木---
宇賀神-坪井-暢久-岡本
-----山岸-----

・G大阪はリーグ終盤で対戦したばかりですし、加地が故障したくらいで、怪我を口実に天皇杯をさぼる選手もいなさそうなので特筆すべきことはありません。

(監督コメント後の補足)

・スピラノビッチが風邪で帯同できず・・・orz 怪我の再発ではないのが不幸中の幸いですが。

-------------------------------------------------------

<前節:清水 0-3 G大阪>

---李---ルーカス---
橋本--------武井
---遠藤--明神---
安田-高木--中澤-加地
-----藤ヶ谷----

68分:李→佐々木
89分:ルーカス→平井

得点:13分 ルーカス、45+3分 武井、86分 佐々木

<前回:浦和 0-2 G大阪>

---李--宇佐美---
橋本--------武井
---遠藤--明神---
安田-高木--中澤-加地
-----藤ヶ谷----

72分:イ グノ→ルーカス
79分:武井→佐々木
85分:宇佐美→平井

得点:53分 遠藤、83分 ルーカス

前半は互角以上に闘ったけれども、見方を変えれば前半は守りに徹し、後半からギアを上げてきたG大阪の作戦にずっぽり嵌っていただけ。天皇杯磐田戦は前半に先制できてなんとかなったけれどこの日は好機を決められず、それがそのまま敗因になってしまいました。後半早々に先制を許した後はチャンスらしいチャンスも作れず、前掛りになったこともあって山岸の好守がなければさらに2点くらい取られていた惨状。

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2010.12.05

【観戦記】10年第34節:浦和 0-4 神戸

 フィンケ2年間の集大成、そして勝ってポンテを送り出し、あわよくばエジミウソンの得点王と意気込んでの最終節でしたが、終ってみれば結果・内容とも無残なものに。監督自ら認めるようにこの2年間で最低の試合でした。最終戦ということで久しぶりに46,000人近くの観客が入りましたが、この試合だけを取り上げて「フィンケはだめだった」「フィンケをクビにしたのは正解」とのたまう輩が山のように出てくるのも致し方ないでしょう。

 惨敗に終った主因は残念ながら急遽CBに起用された濱田に求めざるを得ません。早い時間帯からポポとの1対1で苦戦し、自陣深いところでFKを与えたりしていましたが、なんでもないロングボールに対して目測を誤ってとうとう失点。後半開始早々にはPKを与えてしまい、その直後に堀之内に代えられてしまいました。暢久が出場停止。スピラは全体練習に復帰しているものの、天皇杯に向けて無理はさせられない。普段ならフィンケは堀之内を起用したのではないかと思うのですが、最後に大きな経験を積ませてやろうという親心(?)が仇に。

 濱田は今季何度か試合に出ているものの、ポジションは全部ボランチでCBでの公式試合出場経験は全くありません。練習の話を聞く限り、今年はボランチよりもむしろCBで勝負だったようで、本来なら天皇杯で1~2試合CBでの試合経験を積ませたかったところ。ところが啓太が怪我で長期離脱してしまい、天皇杯では2試合ともボランチでスタメン出場することになったのが不運といえば不運。最後の場内一周で濱田は泣いていましたが、今日の失敗を次の出場機会で取り戻すことが、失敗する機会を与えてくれたフィンケ監督への最大の恩返しでしょう。

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 浦和が良かったのは前半15~25分くらいかな? 立ち上がりなかなか中盤が作れませんでしたが、15分過ぎあたりからようやく攻撃の形を作り始め、2度ばかり決定機があったかと思いますがそれを決めきれず。「好機を作るものの決めれない」のは浦和につきまとう問題点の一つでしたが、最後まで解消できず。

 2失点を喫した後の浦和の出来は実に悲惨。柏木が自陣深い位置で不用意にボールを失ってからの失点なんて守備の体をなしていませんでしたし、攻めては自陣に引いてエリア内でブロックを作る神戸の前に手も足も出ず。ロスタイムにはあろうことか坪井が簡単に振り切られて追加点を献上。この日で埼スタを去るポンテを始め、誰一人として合格点を上げられる選手はおらず、これではJ1残留を目指して必死に走る神戸を凌駕するのは難しかったかと。っちゅーか、神戸は最初からこれくらいやっていれば残留争いにどっぷり浸からなくて済んだような気が・・・

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-----エジ-----
セル---ポンテ--峻希
----細貝-柏木---
宇賀神-坪井-濱田-岡本
-----山岸-----

52分:濱田→堀之内
70分:細貝→啓太
87分:ポンテ→原口

20101204no014

-----ポポ-----
小川---吉田----朴
---ボッティ--三原---
茂木-河本--北本-石櫃
-----徳重-----

74分:ポポ→森岡
81分:吉田→イ ジェミン
83分:茂木→小林久

得点:31分・52分 吉田、59分 朴、90+3分 小川

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試合終了後、当然ながらフロントを糾弾する長大ダンマクが登場。「サポーターに見放されるぞ」の部分が新しいように見えるのは何故なんだろう?

社長の挨拶がなかったことに憤っている方もいらっしゃるようですが、こんな通り一遍の挨拶をされても怒りが倍加し、最後のセレモニーをぐちゃぐちゃにするだけで何の意味もありません。社長が出てきたら出てきたで、罵声・怒号の嵐で誰も話なんて聞いていないでしょうし(フィンケの挨拶ですら指笛ピーピーで聞いてない奴がいるのになぁ・・・)。

元来浦和はホーム最終戦に挨拶をする習慣なんてないんだし(99年降格時ですら社長挨拶はない)、惨敗→(´・ω・`)→フィンケ挨拶→ポンテ挨拶という流れで良かったかと。

もっとも挨拶不要といってもフロントの責任を不問に帰すわけでは全くありません。フロントのビジョン(そんなものを持っているとは到底思えませんが・・・)をファン・サポーターを前に説明し、意見交換する場こそ即刻設けるべきかと。

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何の見所も無い惨敗を喫して挨拶を少々変えざるを得なくなったフィンケ監督。何の哲学も、何のポリシーもないクラブに2年間もお付き合いいただきありがとうございました。

「私が一つ願っていることがあります。それは私たちのこのクラブの責任者の方々が、今後も専門的に優秀な手腕を発揮すること、そして、少しばかり運にも恵まれること。」

心に沁みます。

一つのタイトルも取れなかったどころか、在任期間中の成績は下がる一方だった監督が選手一同による胴上げで送り出されるなんて滅多にないんじゃないかと・・・

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浦和に数々のタイトルをもたらしてくれたロブソン・ポンテ。5年半の長きにわたり、浦和を支えていただき誠にありがとうございました。

来年もまたその勇姿がどこかで見られるのを楽しみにしています。
 

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2010.12.03

【展望】10年第34節神戸戦

・長いようで短く、短いようで長かったリーグ戦も次節で終わり。神戸はJ1残留をかけて必勝の気持ちで埼スタに乗り込んできます。一方浦和はフィンケ監督及び多数のコーチ陣、そしてポンテと共に闘う最後のホームゲーム。

毎年この時期になると「モチベーションがどうのこうの」という解説をよく耳にしますが、私個人的にはあんまりその手の話って信用していないです。モチベーションの差で覆るものもあれば覆らないものもあるって。99年最終節、浦和のモチベーションはMAXで、広島には何もなかったはずなんですが・・・

・神戸は9月に入ってという極めて遅い時期になって三浦監督を更迭し、23節広島戦から和田監督が就任。当初は2分3敗とどうしようもない戦績でしたが、その後6試合を3勝3分とまるで大宮ばりの「残留力」を発揮してなんとか最終節まで現実的な意味でJ1残留の希望を繋ぐのに成功。

・監督交代に伴う変化で面白いのは正GKが徳重になったこと。監督が変わった直後の広島戦ではそれまでの正GK榎本がたまたま出場停止だったのですが、その後榎本はベンチにすら満足に入れなくなっています。

・それ以外は右SBに石櫃(通称「石なんとか」)が復帰。

・但し主力に怪我人が多くて、大久保が長期離脱中の他、吉田やパクが小破。エジミウソンが出場機会を失っている原因は不明。

・さらに田中が出場停止。

・一方浦和は怪我人こそいないものの、暢久がイエロー累積で出場停止。暢久が判定に異を唱えているのがテレビ中継でしっかり拾われていましたが、ただでさえ層が薄いCBは緊急事態。一応全体練習に復帰しているスピラがスクランブル発進するのか、あるいはやむなく堀之内が穴埋めするのか・・・ 濱田の起用はないでしょうなぁ・・・ 怪我明けのスピラは天皇杯まで温存し、堀之内を起用するのが得策かと思いますが・・・

・ボランチには堀之内に代わって細貝が戻るのは当然。あとは前節大活躍だったセルをどうするかかな? サヌに代えてスタメンでも良いように思いますが・・・

(予想スタメン)

---エジ--ポンテ--
サヌ--------峻希
----細貝-柏木---
宇賀神-坪井-ホリ-岡本
-----山岸-----

・あと、試合終了後の橋本社長挨拶なんて要りません。

・どーせ通り一遍のことしかしゃべらないんだし。しかもフィンケ退団の件で、このクラブは社長を代えたところでどうなるものではないことも良く判りました(といっても、一応決裁権限を持っている橋本社長に責任がないわけじゃありませんからね!)から、形だけの挨拶なんて止めて、この試合で埼スタを去る監督やポンテのために時間を割いてくれたほうがナンボかマシでしょう。

(追記)試合前日の監督コメントによればサヌが小破。また監督は言及していませんが、試合前日の練習では濱田がCBに入っており、スタメン出場濃厚。

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<前節:神戸 1-0 清水>

---ポポ--吉田---
小川--------ボッティ
---田中--三原---
茂木-河本--北本-石櫃
-----徳重-----

75分:吉田→森岡
90+2分:ポポ→イジェミン

得点:83分 茂木

<前回:神戸 1-0 浦和>

---都倉--ボッティ--
大久保--------朴
---松岡--エジ---
富田-河本--北本-茂木
-----榎本-----

HT:都倉→三原
76分:朴→近藤
90+5分:大久保→李

得点:52分 三原

前節大宮戦に続いて45分以上数的優位で戦ったにも関わらず一点も取れず。しかも数的優位になってから失点を喫し、さらにこれといった決定機が無いまま試合を終えてしまったので、大宮戦よりさらに試合内容は悪いといって差し支えないかと。数的優位なのに相手に余裕をもって応対されるテンポでしかパスを回せないのには心底がっかりしました。

失点を喫してから矢継ぎ早に3人を代えてみたものの、さして局面は変わらず。啓太をに代わって柏木をボランチに下げ、その柏木をさらに細貝に代えるっちゅーのはお笑い以外の何者でもなく・・・ 大久保のミスに助けられて最小失点で済みましたが、一人少ない相手に3-0で負けていてもなんらおかしくないほどの惨敗。今年一年を振り返っても最悪の試合でした。

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2010.11.28

【観戦記】10年第33節:川崎 1-1 浦和

前半と後半とではまるで別のチーム。立ち上がり早々に簡単に左サイドを破られて失点し、その後も何度か川崎に決定的な形を作られてしまいました。

ところが後半頭から細貝、そして早い時間帯にセルを投入した後は、川崎の中盤が崩壊して浦和が大攻勢。セルのゴールで同点に追いつき、なおも攻勢を仕掛けましたが、相手を押し込むものの決定機には至らないといういつもの展開で逆転ならず。

もっとも選手達の「前へ、前へ」という気持ちは十二分に伝わってきましたから、惜しくも引き分けに終わったとはいえ満足感のある試合でした。

20101127no019

---エジ--ポンテ--
サヌ--------峻希
---堀之内-柏木---
宇賀神-坪井-暢久-岡本
-----山岸-----

HT:堀之内→細貝
59分:サヌ→セル
83分:峻希→啓太

得点:75分 セル

返す返すも残念なのが前半の出来。フィンケは前日の会見で明言した通り、横浜M戦と全く同じメンバーをスタメン起用しましたが、これが非常に不可解。横浜M戦の前半はポンテの活躍で2点取ったとはいえ内容は良くなく、終始横浜Mに攻撃の形を作られていました。

元来運動量の多い柏木が不調の上、エジ、ポンテ、そして堀之内あたりがいずれも連戦でお疲れで中盤の守りが薄くなったのが横浜M戦前半苦戦の主因。従って横浜Mよりもずっと攻撃力が強い川崎相手には前節後半頭からの投入で大活躍した細貝をスタメン起用するものと思ったのですが、なぜかフィンケは細貝を温存。そしてそれがものの見事に大失敗に終わった感のある今日の前半でした。

20101127no013

立ち上がり早々ジュニーニョがタメをつくって、簡単に浦和左サイドを攻略。宇賀神が坪井がフォローしているジュニーニョの足元へ不用意に飛び込んだのが大失策で、あとは後方から飛び出してきてクロスを上げたSB伊藤もどフリーなら、決めた矢島もどフリーという、浦和にとっては目も当てられない展開。

その後は引いて守ってカウンターを狙う川崎の思う壺。浦和は攻守にミスが多く、ボールをただ持たされているだけでほとんど攻め手らしい攻め手なし。チャンスらしいチャンスはポンテが川崎DFのミスに乗じてエリア付近に突入して放った一本だけ。堀之内が盛んに攻撃参加していましたが、結果的に川崎のボールの奪いどころとして狙われていただけのような・・・

川崎のジュニーニョへの縦ポン攻撃は浦和DF陣がオフサイドトラップを駆使してなんとか防いでいましたが、川崎が人数をかけて攻めてきた際には両サイドがやられ気味で、立ち上がりと同じようなパターンでサイドから決定機をつくられてしまった他、FKからも危ない場面が一度。いずれもGK山岸の好守で事なきを得ましたが、前半のうちに3点差くらい付けられていてもおかしくないほど浦和の出来は低調で、川崎の出来は素晴らしかったと思います。

20101127no014

どう見ても中盤のデコ入れが必須と思われる展開になって、フィンケは後半頭から細貝→堀之内。堀之内が前半何度か傷んだためかもしれませんが、こんなところでカードを使う羽目になるなら最初から(笑) これでボールを前目で奪う力が格段に強まって浦和の守備が改善。もっとも相変わらず浦和の右サイドの裏を狙われ続けて気持ち悪い場面も数多くありましたが、フィンケはこの日全くキレのないサヌに代えてセルを投入。これが劇的に効いて形勢は一変(終盤セルが強引なドリブルで川崎の中盤を力ずくで突破した場面が圧巻!)し、浦和が両サイドから大攻勢を仕掛ける展開になりました。

しかし、サイド奥深くまでボールを運び、エリア内にいるエジにボールを入れるところまでは行くのですが、そこからフィニッシュにまでなかなか持ってゆけないのは相変わらず。たまにフィニッシュに繋がってもシュートは悉く枠外で、ポンテ→セルでGKの頭上をぶち抜いて同点に追いつきましたものの、それが精一杯。そもそもエジが満足にキープできない上にポンテや峻希はお疲れ、柏木が不調で細貝も攻撃面では本調子とは言いがたい様子でしたから、エリア内からの折り返しを2列目、3列目が決めるという形はできそうで出来ず。

峻希の電池切れで代えるのは良いとして、投入されたのはなんと啓太。フォーメーションも4-3-2-1っぽい形になりましたが、ここで原口を起用しなかったのはやはり横浜M戦で独善的なプレーを連発したのが監督の不興をかったのかと。

後半一方的に攻めているにも関わらず引き分けに終わってしまいましたが、だらだらとボールを回していたわけではなく、なんとかゴールをこじ開けようと攻撃陣が走り回っていたのは手に取るように判っただけにがっかり感は全くなく、爽快とはいきませんが、それなりに満足感のあった試合でした。

20101127no018

---矢島--ジュニ--
楠神--------黒津
---横山--中村---
小宮山-菊地-井川-伊藤
-----相澤-----

65分 楠神→小林
75分 黒津→谷口
87分 伊藤→森

得点:1分 矢島

一方後半の川崎はジュニーニョを浦和右サイドに張らせてからの縦ポン攻撃に終始。浦和は何度か右サイドを抉られ、またジュニーニョ→矢島で決定機も一回作られてしまいましたが、坪井と山岸の奮戦でなんとか追加点を与えず。川崎の選手交代は攻守ともに何の役にも立たず、攻撃陣の疲労で縦のスピードがなくなるにつれて川崎の攻撃はフェードアウト。遅攻を強いられたあげくにビルドアップに失敗して浦和のカウンターを浴びる場面も目立ちだし、川崎の出来は浦和と対照的に竜頭蛇尾かなぁ・・・

カウンターが得意な川崎が積極的に前に出てくる浦和に対して先制するという必勝パターンに持ち込みながらホームで勝ちきれず。相手にしてみれば滅茶苦茶ダメージが残る引き分けだったかもしれません。

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2010.11.26

【展望】10年第33節川崎戦

・フィンケ監督退団後の後任として浦和OBのゼリコ・ペトロビッチ氏の名前が各紙で取り沙汰されるようになりました。当のゼリコ・ペトロビッチが先日ウェストハムのコーチを辞めた(首になった?)という状況証拠と相まって、いよいよフィンケ契約満了&退団が真実味を帯びてきました。

・さらに24日付けのエルゴラで浦和番の古屋氏が、浦和内部にフィンケを守ろうとしないどころか排斥しようとする動きがあること、及びレッズランド等付帯事業が負担になってトップチームの強化費がないことを指摘。いずれもサポ内で「さもありなん」とされてきたことではありますが、妄想をFMラジオで垂れ流している方ではなく、大原へも足繁く通って積極的に取材活動をされている方がメディアで公然と浦和フロントの問題点を明らかにしたことに強い衝撃を覚えました。

・ただ、まだ一応シーズン中。監督人事の考察は決まった時点で、腐りきった浦和フロントへの糾弾はオフにでも書き散らすことにして、まずは川崎戦の話題。

・14日の京都戦から中2,3日で続いた5連戦も次節川崎戦で終わり。運動量が要求されるスタイルゆえ夏場や連戦に弱いとされてきた浦和ですが、意外にもここまで3勝1敗で通過。しかももともと怪我人だらけなのに、途中柏木、宇賀神、峻希と新たな怪我人を出し、磐田戦以降は90分持たないと言われていた堀之内を3戦連続でスタメン起用しての結果ですから驚き。

・で、そうこうしているうちに怪我人が続々復帰。大破していた直輝やスピラまで通常メニューに戻り、現在別メニューの選手は一人もおらず。「いまさら遅せーよ!」と泣き言の一つも言いたくはなりますが、天皇杯制覇に向けては好材料(といってもまだひと月あるので、その間に怪我人を出してしまう可能性が極めて高いと思いますが・・・)。

・先の横浜M戦では中破していた細貝が早速後半から出場。もともと不調な上に前半相手と交錯して肩(?)を痛めた柏木がどうにもならない状態だったためか、細貝の動きは格段に良く見えました。おそらく川崎戦では堀之内に代わってスタメンに戻ってくるのではないかと思います。

・ポンテの運動量の乏しさは隠しようがありませんが、あの決定力を見てしまうといまさらスタメンから外すことはないでしょうなぁ・・・ 原口やセルといったこれまでベンチスタートだった2列目が全く結果を出せない中、梅崎や達也、そして直輝がいつベンチ入りするのかが今後2戦の楽しみ。

・峻希の大プレークと、岡本がトップで何の問題もなく右SBをこなせることが判ったのは今季の収穫。平川は堀之内同様、いつでも計算が立つ控え選手という立場になってゆくのかな?

(予想スタメン)

---エジ--ポンテ--
サヌ--------峻希
---細貝--柏木---
宇賀神-坪井-暢久-岡本
-----山岸-----

・川崎はこのところ急激に調子を落としています。W杯中断期間を経てチョン・テセや川島がいなくなり、レナチーニョも退団してしまいましたから、面子的には前回対戦時よりも相当見劣り。

・一頃ホーム等々力では圧倒的に強かったような記憶がありますが、現在は見る影もありません。ナビスコ準決勝で、アウェーで磐田に先勝したにも関わらず、ホームで惨敗して得失点差を逆転されたのも記憶に新しいところ。

・川崎のチームスタイルはエメルソン在籍時の浦和の劣化コピー版といって差し支えなく、ジュニーニョ自体は未だ健在とはいえそれ以外の攻撃陣が続々と抜けてしまえば相手はジュニーニョにマークを絞りやすくなって川崎のチーム力が漸減してしまうのは道理。第19節に名古屋に大勝したのを最後に上中位チーム相手には全く勝てなくなってしまいました。

・もっともスタッツを見ると足下の問題は攻撃ではなく守備にある模様。ここまでの総失点45は上位陣では清水と並んで最悪。勝つ時はボロ勝ち、負ける時は2,3失点喰らって反撃も及ばずといったスコアが並んでいます。

・浦和にとって運がいいことにヴィトール・ジュニオールが出場停止。またレギュラー陣では田坂や森が負傷欠場中。

※監督前日コメントを受けての追記

「私たちのチームは、前回と同じメンバーで川崎戦に臨みたいです。」
「私の考えでは、柏木陽介を再びスタメンで使うおうと考えています。」
「堀之内はここ2試合にわたってとても優れたプレーを見せていました。ですので、次の試合でも彼を使おうと考えています」

とのことで、前節横浜M戦と同じスタメンであることは確定。

「(ケガ明けの選手が何人かサブに入ってくる可能性は)今はまだ、ありません。あるとしたら神戸戦です」

とのことで、ベンチもサプライズはなさそう。

--------------------------------------------------------

<前節:川崎 1-2 C大阪>

---矢島--ジュニ--
楠神--------尾藤
---横山--中村---
小宮山-寺田-菊地-伊藤
-----相澤-----

58分:楠神→黒津
70分:菊地→谷口
90+1分:伊藤→小林

得点:80分 ヴィトール・ジュニオール

・CB井川が出場停止のためか、寺田が久しぶりにスタメン入り。

・稲本がベンチにもいませんでしたが原因不明。谷口もこのところ後半からの出場に留まっています。

<前回:浦和 3-0 川崎>

黒津---テセ---レナ
-----田坂-----
---稲本--谷口---
小宮山-寺田-井川--森
-----川島-----

HT:田坂→中村憲
HT:黒津→ヴィトール
73分:谷口→登里

この試合は序盤の2得点が全て。川崎のクリアミスを拾ってミドルシュートを叩き込んだ細貝。カウンターで独力川崎の中盤を切り裂いて、これまた遠目からシュートを叩き込んだ達也。いずれも見事なゴールでした。

浦和最大のピンチは後半サヌの与えたPKでしたが、レナチーニョのシュートを読んで山岸が片手一本でセーブ。

もっともこの試合で特筆すべきなのは、後半投入された堀之内が流れの中から得点していることかもしれませんが。

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2010.11.24

【観戦記】10年第32節:横浜M 1-4 浦和

久しぶりの大勝。しかも長らく勝てなかった横浜M(以下「鞠」)相手の大勝で、双方消化試合だったとしても喜びもひとしお。

セットプレーからの流れで早々に先制して試合の主導権を握り、前半は中盤を支配されて苦しい時間帯が続いたものの、後半頭からの細貝投入が効いて形勢逆転。その後はカウンターで効率よく得点を重ねての完勝。前半終了間際に1点返されて試合はややこしくなるかと思いましたが、後半の鞠は中盤を立て直した浦和の前に手も足も出ず。

20101123no019

---エジ--ポンテ--
サヌ--------峻希
---堀之内-柏木---
宇賀神-坪井-暢久-岡本
-----山岸-----

HT:柏木→細貝
65分:峻希→啓太
81分:ポンテ→原口

得点:3分 ポンテ、44分 ポンテ、50分 サヌ、53分 エジミウソン

勝利の立役者はなんだかんだいってもポンテ。CKのこぼれ玉をエリア右角から叩き込んで先制。前にぐちゃぐちゃと敵味方がいましたが、どフリーならポンテには無問題。

先制後のポンテはほぼ守備を免除された状態で最前線を浮遊しており、柏木の絶不調と相まって浦和が中盤で劣勢に陥る一因となっていたような感すらありましたが、前半も終わろうとする時間帯に一仕事。

左サイドでサヌ&峻希がタメを作り、フリーになったポンテがエリア外左角からズドン! 距離・角度とも易しくはないところをものの見事に決めてくれました。浦和攻撃陣が再三チャンスを作りながら詰めが甘くて点が入らないのを何度も目にしてきただけに、ポンテのシュートはまるで神業(大袈裟)。

20101123no008

後半は絵に描いたようなカウンターが決まって早い時間帯に2得点。追加点が取れないために競り合いで勝ち点を取りこぼすことが多かった今年の浦和ですが、入る時は嘘のように簡単に入るもの。もっとも早めに先制点を得て、相手が前に出てこざるを得なかったゆえなんでしょうけど。

2得点はいずれも右サイドを疾走する峻希から。低いクロスがGKとCBの間に入り、サヌなりエジなりはそれを蹴りこむだけ。G大阪戦でも負傷交代までは出色の働きだった峻希。調子に乗ると相手は手がつけられない感ありあり。

また精彩を欠くエジを尻目にこの日攻守に大活躍だったのがサヌ。4点目の基点になったセンターサークル付近でのドリブル突破は圧巻。前節の不振が嘘のように90分間走りまくりました。これだけやれるなら来季も浦和にいて欲しいものですが・・・

3点差とした後は怪我明けにも関わらず飛ばしまくった峻希を次節に備えて早めに下げて啓太を投入。啓太を3ボランチ気味に据える4-3-2-1っぽい構えにシフト。啓太そのものの出来は攻守とも中途半端でしたが、スタミナ切れの堀之内を助ける役には立っていたかと。

最後はポンテを下げて原口を投入。原口はこの日披露された新チャントを受けて張り切りすぎたのか、カウンターのチャンスでドリブル突破に拘り過ぎて何度もチャンスをフイに。3点差だからこそのトライなんでしょうが、サイドでエジやサヌがどフリーなのが見えていないとしたら心底がっかり・・・

2008年の最終戦。鞠相手に最終戦、しかもホーム埼スタで1対6と歴史的惨敗を喫したのが今のチームの原点。だからこそこの試合は6対1で勝ちたかったし、実際最後で原口がチャンスを潰しまくらなければ6対1は十分あり得ただけに、原口の独りよがりなプレーは甚だ残念でした。

20101123no017

---端戸--小野---
松本--------中村
---兵藤--河合---
田中-松田--波戸-天野
-----飯倉-----

57分:松本→山瀬
57分:小野→渡邉
75分:端戸→長谷川

得点:45+1分 兵藤

鞠は中澤、栗原、小椋と守備の要を欠きまくって苦しいメンバー構成にも関わらず、前目も端戸、小野、松本と若いメンバーを起用。なんとも消化試合らしい思い切りの良さで、先制を許したものの前半は両サイドで優勢に立ち、そんなに悪い内容ではなかったかと思います。サイドに攻撃の基点を作って、右サイドに張った中村からファーへクロスを送ってその折り返しを狙ってみたり、あるいはCBとSBの間に走りこんだりと攻撃の形はできていました。この日唯一の得点も浦和左サイドを抉ったところから。

ところが後半はボランチの弱さを露呈。浦和に中央をぶち破られ、やむなくDF陣が絞ったところをサイドに展開されてGKとCBの間に低いクロスを通されること2度。河合はもう何の存在感もなくなってしまい、兵藤一人ではどうにもならない様子。この両ボランチの出来なら中澤&栗原がピンピンしていても相当攻め込まれたのではないかと。また弱体ボランチの前にいるのがほとんど守備をしない固定式砲台ですから、いったん受けに回るとズタボロになるのも道理。

3点差になってから山瀬と千真を投入してきましたが、全く手も足も出ず。消化試合ならそれなりに割り切って若手に経験を積ませるのかと思いきや、なんとも意味不明な選手交代でした。今季の順位こそ浦和と似たり寄ったりですが、この試合を見る限りでは年を通じてのチーム力の積み上げは乏しいような・・・

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2010.11.23

【展望】10年第32節横浜M戦

・前節の敗戦で3位に入る目がなくなり、タナボタACL出場の可能性がある4位との勝ち点差も8。4~6位にC大阪、川崎、清水が団子状態で並んでいることを考えれば4位に入ることももはや絶望的な状況。

・一方、京都戦の勝利で既にJ1残留も確定しています。

・従ってリーグ戦残り3試合は天皇杯準々決勝へ向けての調整みたいな位置づけになってしまうのもやむを得ないかと(もっとも当の監督、選手は口が裂けてもそんなことは言わないでしょうが)。対する横浜Mのほうは天皇杯も敗退しているため純然たる消化試合。

・「調整試合」に相応しいことに、宇賀神・峻希といった小破組に加え、細貝・達也・梅崎といった中破組、そして大破していた直輝すら通常の練習メニューに戻ってきた模様(従って依然別メニューはスピラのみ)。残る3試合は中破~大破組を短時間でも起用して、コンディション&試合感の回復を促すのが望ましいかと。

・G大阪戦から中2日、そして続く川崎戦は中3日と厳しいスケジュール。スケジュールに関係なく90分持たないポンテや堀之内を立て続けに起用するのはかなり無理があり、G大阪戦はその無理な起用が敗因の一つになってしまいました。

・また平川のコンディションが十分ではなかったことを監督がG大阪戦後の会見で漏らしていますから、宇賀神が戻ってきた横浜M戦で平川のスタメン出場はないと見るのが妥当。

・G大阪戦の様子を見る限り、サヌも連戦の影響か調子を落としているようですが、本来代わって活躍すべき原口やセルの出来を見ると、サヌを起用せざるを得ないかと。

(予想スタメン)

---エジ--ポンテ--
サヌ--------峻希
---啓太--柏木---
宇賀神-坪井-暢久-岡本
-----山岸-----

・横浜MのほうはレギュラーCB中澤・栗原が揃って負傷離脱。またボランチ小椋が出場停止と守備陣が大幅駒落ち。

・また前目は中村、山瀬、兵藤といったところはレギュラーで固定されているようですが、他は猫の目状態。浦和が苦杯を嘗めまくっている坂田や渡邉はこのところベンチからも外れています。前節ベンチスタートだった小野がスタメンで出てくればそれはそれで面白いのですが。

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<前節:C大阪 2-0 横浜M>

-----端戸-----
山瀬---中村---兵藤
---小椋--清水---
田中-松田--波戸-藤田
-----飯倉-----

HT:藤田→河合
57分:清水→小野
72分:山瀬→松本

<前回:浦和 2-3 横浜M> 

---渡邉--山瀬---
中村--------兵藤
---狩野--小椋---
田中-中澤--栗原-天野
-----榎本-----

77分:狩野→金井
82分:山瀬→坂田
90分:兵藤→水沼

得点:6分 渡邉、44分 兵藤、60分 渡邉

 相手が強かったという感じは全くせず、磐田のように上手く守りきられたわけでもないだけに悔しい敗戦。

 宇賀神のハイボールへの対応が稚拙だった2失点目に代表されるように、守備で凡ミスを繰り返して常に相手に先手を許した挙句に3失点もしていれば、たとえ選手交代が的確であったとしても終盤巻き返すのは非常に難しかったでしょうし、実際は謎の選手交代で時間の経過と共に逆転どころか同点に追いつく目さえなくなってしまいました。

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2010.11.21

【観戦記】10年第31節:浦和 0-2 G大阪

完敗。フルメンバーのG大阪に対し、この面子じゃここまででしょう。

前半は互角以上に闘ったけれども、見方を変えれば前半は守りに徹し、後半からギアを上げてきたG大阪の作戦にずっぽり嵌っていただけ。天皇杯磐田戦は前半に先制できてなんとかなったけれどこの日は好機を決められず、それがそのまま敗因になってしまいました。後半早々に先制を許した後はチャンスらしいチャンスも作れず、前掛りになったこともあって山岸の好守がなければさらに2点くらい取られていた惨状。

柏木が復帰したのは朗報だったけれども、それに伴って外れたのは堀之内ではなく啓太。90分持たない選手をなんで2人もスタメンで起用した以上、前半の先制点が是非とも欲しいところでしたが、それが叶わなかった以上完敗もやむなし。G大阪の出来はそんなに良いようには思えませんでしたが、浦和とは違って敵陣でのボール回しに緩急があり、「急」に入った時に往々にして浦和のマークがずれてしまいます。遠藤の飛び出しについてゆけなかった平川も困ったもの(試合後の監督会見によれば、コンディションは十分ではなかったけれど宇賀神故障で致し方なく起用したとのこと)ですが、それ以前にパスを出した橋本にもプレスが掛かっていませんでしたし・・・

またこの日非常に妙だったのは前後半3度にわたって相手CKに対しどフリーでヘディングシュートを許したこと。高さがなくて競り負けたのではなく、マークが全くついていないんですからお話になりません。試合後の監督会見によれば2失点を喫したルーカスに対するマーク役は岡本だったそうですが・・・

新聞紙上では根拠不明の「フィンケ退任」情報が流れまくっていますが、フィンケ退団を心待ちにしている人々を元気づかせるような寂しい試合でした。

20101120no011

---エジ--ポンテ--
サヌ--------峻希
---堀之内--柏木--
平川-坪井--暢久-岡本
-----山岸-----

36分:峻希→原口
71分:堀之内→啓太
71分:平川→セル

ただでさえ怪我人だらけで厳しいメンバー構成。しかも運が悪いことに、このところ好調(この日も右からのエリア内突入でシュートがクロスバー直撃!)の峻希が前半途中で負傷交代を余儀なくされてしまいました。更に代わって投入された原口が依然絶不調を脱しておらず、ほとんど周囲と噛み合わない自己チュープレーに終始。

試合後のコメントで橋本が面白いことを言っています。

ただ、エジミウソンが1人でずっとキープして、そこで長い時間をかけないと、次につながらない。あれだけペナルティエリアのなかでキープできるなら、反転させてあげるくらいのチャンスを周りが動いて作ってあげないといけない。(J's Goal)

端的にいってしまえば「浦和の2列目は何をやっているんだ?」ということになりましょうか。この日はサヌとポンテが代わるがわるエジをサポートするような位置にいましたが共に寂しい出来。前半のポンテ→エジ(シュートをGKにぶつける・・・)の絶好機があったくらいでしょうか。

両サイドから攻撃の形を作ってもエリア内に人がいない、あるいは人がいても精度の良いパスが入らない、さらには入ったところでトラップミスでシュートに持ち込めないと、いくら相手を押し込んでいても得点の気配は皆無。相手の嫌がるところにちょこちょこ顔を出せる高い戦術眼を持ち、かつスキルフルで運動量の多い選手がスタメンの過半を占めるようにならないと事態は好転しないのかも。

20101120no014

---李--宇佐美---
橋本--------武井
---遠藤--明神---
安田-高木--中澤-加地
-----藤ヶ谷----

72分:イ グノ→ルーカス
79分:武井→佐々木
85分:宇佐美→平井

得点:53分 遠藤、83分 ルーカス

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2010.11.20

(メモ)浦和0-2G大阪

(スタメン)
柏木がなんとか復帰したが、それに伴って外れたのは堀之内ではなく啓太。ポンテもスタメンで、磐田戦以上に攻撃偏重な構成。

脚は天皇杯を休ませた高木、橋本をスタメン起用。

(前半)
意外なことに浦和がポゼッションで圧倒。両サイドから攻撃の形を作っているが、そこからのアイデアがないいつもの展開。ボールを持たされ、脚にカウンターを狙われているようでもあり。

それだけにポンテ→エジの絶好機でシュートをGKに当てたのは痛恨。

峻希の右サイド強襲もシュートはバー直撃。

脚の2トップは終始浦和DFラインの裏狙いもオフサイドの山。

CKで中澤をどフリーにする大失態あり。

好調だった峻希が故障し、原口入るは大誤算。

(後半)
俄然スピードアップしてきた脚。イグノに裏を取られた場面はシュート枠外。しかし直後に遠藤に抜け出されて失点。

浦和は失速著しく、チャンスは平川→エジくらい。

山岸の好守で大敗は免れたが、CKの守備は終始おかしく、ルーカスをフリーにして致命的な2点目を取られる。

途中投入の原口は何の役にも立たず。どうみてもサヌ、平川は不調。

そしてポンテも契約終了やむなしと思われる出来だった。

このスタメンなら前半先制できなかった時点で作戦負けだし、峻希の故障も響いた。

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