2025.03.22

松浦の松阪牛焼肉弁当@名古屋・松浦商店

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 名古屋駅の駅弁は新幹線改札内だけではなく、改札外の売店でもJR東海の子会社「JR東海リテイリング・プラス」が「車窓食堂」のブランドで展開している駅弁が幅を利かせています。またやたら味噌カツ系の駅弁が多く、それ以外でも味噌がべっとりついた駅弁が多くていかにも塩分が高そうなのが難儀。

 山のように並んだ駅弁からそれらを除いて選んだのが「松浦の松阪牛焼肉弁当(1530円)」。名古屋の老舗駅弁業者「松浦商店」の製造です。

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 「日本三大和牛の松阪牛をにんにくの効いたスタミナ満点の特製ダレが包みこむ」のが松浦商店のウリ文句。牛肉が柔らかい上に変に脂っぽくないのが気に入りました。そして濃い味好きな名古屋にしては特製タレが必要以上に濃くないのが嬉しいのなんの。そのためか塩分1.8gと駅弁にしては破格の低さ!!

 また入荷してからそんなに時間が経っていないのか、厳冬期なのにご飯が駅弁にしてはコチコチになってなかったので嬉しさ倍増。冷えてもそれなりに美味しくいただけるのが駅弁ですが、やはりコンディションの良否は味を左右します。

 副食のひじき煮とこんにゃくの梅和えはビールのアテに。大満足の逸品でした。

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2025.03.21

牛たん味くらべ@ウェルネス伯養軒仙台支店(東京駅構内「駅弁屋 祭」で購入)

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 大昔は東北一円で事業展開していた巨大駅弁業者「伯養軒」。現在は「新宿さぼてん」で有名なフードサービス会社「グリーンハウス」の100%子会社「ウェルネス伯養軒」としてかなり規模を縮小して駅弁事業を継続しています。
 
 今回東京駅構内「駅弁屋 祭」で購入した「牛たん味くらべ(1350円)」。製造は伯養軒の仙台支店。

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 牛たんの定番「塩味」に甘辛い「仙台味噌焼き」、そして牛たんの「つくね照り焼き」と甘じょっぱく煮込んだ「そぼろ煮」と、4種の牛たんを詰め合わせたもの。つくねとそぼろ煮は味が濃い上に食感が牛たんらしくないので、牛たん入りかどうかは正直言われないとわかりません。よって実質塩味と味噌味の味比べでしかないと思います。

 牛たんが薄い割にはやたら硬くて噛み切るのに苦労するのは駅弁仕様だから仕方ないかなぁ・・・また弁当に厚みがなくて量的にちょい物足りない気も。

 副食に蓮根きんぴら、しば漬、ふき煮、人参煮、生姜甘酢漬。漬物が概してしょっぱいのは東北仕様かな?

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2025.02.26

鶏めし@大館・花善(秋田駅中央口改札横売店で購入)

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 大館の有名駅弁「鶏めし(980円)」を約3年半ぶりに賞味。全国的に駅弁業者が衰退する中で「花善」は大館駅前で今なお健在ですが、「鶏めし」は非常に行きづらい大館まで行かなくても秋田の主要駅や秋田空港、新青森駅等でも売っていて非常に入手しやすくなりました。

 今回購入したのも秋田駅中央口改札脇の売店。よほど売れ行きが良いのか、地元秋田駅の業者の駅弁よりも数をしっかり確保しているように見受けられました。

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 醤油味の鶏肉の煮汁で炊いたご飯を主とするシンプルな駅弁。駅弁は冷えても美味いように味を濃い目に作るのが通例ですが、鶏めし自体は甘味こそ強いもののそれほど味が濃いという感じはせず。鶏めしだけでも十分美味しくいただけるので、やや濃いめに煮込まれた鶏肉はビールのアテに転用。総じてシンプルな造りの割には飽きが来ないし、しつこくもない。鶏からほんのりにじみ出る脂が鶏めしの旨みを増している気も。

 ただ副食の枝豆入り蒲鉾はまだしも、がんもどきは鶏めしに合わせるにはちょっとしつこいかなぁ。山菜があると良いのですが。またしば漬はかなりしょっぱくてこの辺は東北仕様かも。なお値段を抑えるためか副食はちょこちょこ見直されて、前回あったきゅうり漬がなくなっていました。大昔は鶏つくねもあったんだよなぁ(遠い目)。

 花善の公式サイトによると、

「戦後間もない頃、物資不足から大館市により『米・砂糖・醤油・ゴボウ』が配給され、それらをまとめて炊いたことから『鶏めし』のご飯の原型が誕生しました。また、昭和10年代に花善では『きりたんぽ弁当』を売っていましたが、評判が悪くいつも売れ残り、もったいないので残った弁当から鶏肉だけ取り出し、甘く煮付けて従業員の賄い食として食べていました。そのことを思い出し、このご飯と鶏肉で『鶏めし弁当』として売り出そうと、昭和22年に販売をスタートしました(当時の販売価格80銭)」

とあり、しかもその後パッケージや容器等は変遷したものの、頑に味付けだけは守り通しているとのこと。なんかめちゃ原価安そうな気がしますが(苦笑)、有名駅弁なのに今でも1000円未満で頑張れる所以でしょうなぁ。コストパフォーマンスから観れば全国トップクラスの駅弁なのは間違いありません。

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2025.02.14

かきめし@厚岸・氏家待合所(東京駅構内「駅弁屋 祭」で購入)

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 東京駅構内の「駅弁屋 祭」で久しぶりに厚岸の「かきめし(1250円)」を購入。厚岸なんてそもそも非常に行きにくい上に、列車本数が激減していったん厚岸に降りたら最後、次の列車まで時間余りまくりですし・・・ よって東京駅で手に入るのなら、それを逃す手はありません。

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 たくあんと福神漬けで彩りを添えただけで、他は茶色一色の地味なルックス。ひじき入りの炊き込みご飯がベースのもっちり系。以前は「色合いからするとびっくりするくらい薄味」という感想を抱きましたが、薄味生活に慣れたせいか十分美味しくいただけました。

 おまけにメインのかき煮に加えてあさり煮、つぶ貝煮、しいたけ煮、ふき煮と案外具沢山で全く飽きが来ません。大満足の逸品でした。

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2025.02.12

広島牡蠣づくし@広島駅弁当

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 広島の駅弁の冬の楽しみといえば「しゃもじかきめし」。ところが広島駅 ekie2F「夢百選」にも、その隣の「驛むすび」にも「しゃもじかきめし」は見当たらず。やむなく類似品の「広島牡蠣づくし(1380円)」を購入して「しゃもじかきめし」がないことを店員に聞くと、今冬は「しゃもじかきめし」の販売はなく「広島牡蠣尽づくし」で対応しているとのこと。

 あのしゃもじ型の赤いプラスティック製容器を継続すると大幅値上げになってしまうので、中身はあまり変えずにペラペラの折り詰め箱に変えたのかも。

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 牡蠣の煮汁で炊いた牡蠣飯の上に牡蠣が4個。ぱっと見では判りにくいのですが、煮牡蠣2個と炙り牡蠣2個という構成で食感が全然違いますし、炙りのほうがやや淡白な味付けでその分牡蠣本来の旨味を存分に味わえる気も。牡蠣フライも良いアクセントになります。牡蠣飯はもち米のウェイトが高いのか、かなりもっちり加減。

 牡蠣煮の柚子味噌和えと広島菜油炒めは絶好のビールにアテに。

 広島駅弁当は個人的には少量ながら新山口駅で売ってるのを買う機会が多いので新鮮味がないのが難。新幹線コンコースで広島駅弁当と共に、三原の「浜吉」の駅弁を売っているのを見かけたので、広島駅では次回はそれにトライしようかな?

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2025.01.17

かにめし@網走・モリヤ商店

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 正直網走くらいの規模の駅で未だに駅弁が売られていること自体奇跡でしょう。網走よりはるかに利用客数が多い北見ではもうかなり前から駅弁を売っていません。石北本線自体の存続が取りざたされるようになったところを見ると駅弁屋が成り立つほど乗客の絶対数がいないのでしょうが、なぜか網走の駅弁は健在。

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 ただ往訪時は観光のシーズンオフだったためか、駅待合室の一角に駅弁専用の売店は定休だったので、駅近くにあるモリヤ商店本店で「かにめし(1100円)」を購入。

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 ご飯の上にカニフレークを厚めに敷きつめ、さらに椎茸、昆布、錦糸卵、紅生姜などを載せたもの。醤油ベースの出汁で炊き込んだご飯も冷え切ってはおらず、この状態なら何をどう作ろうが間違いなく美味い。似たようなものが多い「かにめし」ですが、出来たてというだけで印象が格段にアップ。ご飯の味付けがあっさりめ(塩分2.11gと駅弁にしては控えめ)で、カニの美味さを引き出しているのも好印象。

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2025.01.11

しいたけ弁当 素晴ら椎茸@アベ鳥取堂(東京駅構内「駅弁屋 祭」で購入)

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 アベ鳥取堂といえばカニ系の駅弁が有名ですが、椎茸を全面に押し出している駅弁「しいたけ弁当 素晴ら椎茸(1400円)」を見かけたので試食してみました。鳥取県に椎茸の産地というイメージは全くありませんが・・・

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 ビジュアルが非常に地味ですが、ぱっと見てもわかるように山椒の炊き込みご飯の上に椎茸がこれでもかこれでもか!と言わんばかりに詰め込まれています。

 しかも枚数が多いだけでなく結構な肉厚。椎茸は「他に類を見ない驚きの肉厚!!まさに『椎茸の王様』です」がウリ文句のジャンボ115号椎茸で、確かにその売り文句に偽りなし。

 たださすがにここまで椎茸が多いと飽きがきます。筍の土佐煮やにんじん醤油漬は共に薄味すぎて箸休めにしかなりませんし、椎茸を若干減らしていいから鶏肉醤油煮を増やした方がバランス良さげ。

 また早朝なので仕方ないのですが、ご飯が硬くてパサつき気味だったのも少々残念でした。

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2025.01.08

さけめし@直江津・ホテルハイマート(上越妙高駅「駅弁山崎屋」にて購入)

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 直江津といえばかつては駅前の老舗ホテル「ホテルセンチュリーイカヤ」と「ホテルハイマート」が駅弁でも覇を競っていましたが、北陸新幹線開業と共に鉄道の要衝としての直江津駅の地位低下が顕著になったせいか「ホテルセンチュリーイカヤ」は駅弁から撤退。今は「ホテルハイマート」のみが駅弁の製造・販売を続けています。

 今回は上越妙高駅内の「駅弁山崎屋」で「さけめし(1400円)」を購入。往訪したのは15時半過ぎでしたが、人気駅弁は売り切れ続出。「さけめし」も私が買った直後に売り切れていました。

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 「さけめし」はご飯の上に焼鮭、いくら醤油漬。汐ふき昆布、錦糸卵を乗せたもの。そして箸休めに奈良漬と生姜甘酢漬、デザート代わりに杏のシロップ漬け。汐ふき昆布は超細く刻まれているのでご飯の味への影響は微小。よって炊き込みご飯とは言い難いかと。またたいくら醤油漬は直接ご飯に乗せずに銀紙カップに入れる辺りは「あくまでも焼き鮭が主役」と言わんばかりの心憎い配慮。

 焼鮭は切り身がゴロンではなく、食べやすいように細かくほぐしてあります。これはこれで食べやすくて良いのですが、どういうわけかほぐし身にえらくバラツキがあって、やたら硬いのもあればしっとりと柔らかいのもあり。やたらしょっぱいのもあれば薄味のもあって少々不思議。

 ご飯はやや少なめで、焼鮭は総じて塩気きつめなので完全にビールのアテ向きの一品でした。

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2024.12.21

越前かにめし 四季めぐり@福井・番匠本店

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 福井駅開業から6年後の1902年から駅弁を売り出している老舗「番匠本店」。その看板商品はいうまでもなく「越前かにめし」ですが、そこににちょっと加えて季節感を演出した「四季めぐり(1600円)」というのを購入。今秋バージョンは栗と野沢菜でした。

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 かに系の駅弁としては「かに寿司」が多いのですが、番匠本店のかにめしは公式サイトによると「かにみそなどを炊き込んだ、炊き込みご飯に仕立ててあります。ズワイガニや紅ずわいがにのかに身をたっぷり乗せることで、具やご飯とともにかにの魅力を存分に味わっていただけます。」「かにの長い足につまった肉は定評の味であり、ずわいがにの雌(通称:せいこがに)は小さいながら、その赤肉・卵巣・みそは雄以上の珍味として喜ばれています。『かにめし』は、ズワイガニの雌の内臓をほぐして炊き込んだご飯に、紅ズワイガニとズワイガニの身を敷き詰めた、かに独特の風味を生かして調理されたお弁当です。」というのがウリ文句。

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 饒舌なウリ文句に嘘はなく、ズワイガニや紅ずわいがにのかに身の美味さでぐいぐい押しまくる逸品。ご飯も単純な白米ではなくほんのり薄味ながらも炊き込みご飯なのがかにの美味さを引き立てるのに一役買っています。そして「かにすし」と違って駅弁にしては駅弁にしては塩分が破格に低い(0.9g)のも嬉しいところ。

 とはいえ、単調さは否めないので野沢菜が良いアクセントに。ただ甘ったるい栗はご飯のおかずとしてはあまり好きでないんだよなぁ・・・(ゆえに栗ご飯も好んでは食べない)

 そして食べ終わってから刻み海苔が別袋で付いていることに気づく大失態!! これをふりかけていたら単調さは免れたかもしませんが、すべては後の祭り。

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 なお福井駅は新幹線ホームに入ってしまうと蕎麦屋があるだけで売店は一切ありませんが、「かにめし」の自販機があるのにはびっくり!!

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2024.12.18

復刻版かしわめし@鳥栖・中央軒(博多駅構内「駅弁当」にて購入)

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 博多駅構内「駅弁当」で鳥栖・中央軒の「復刻版かしわめし(780円)」を購入。鳥栖の駅弁と言えば「焼麦(しゃおまい)弁当」のほうが有名で、また「かしわめし」と言えば折尾駅のほうが有名な気もしますが(苦笑)。

 また「復刻版」というのは掛け紙のことを指していると思われますが、戦前のいつ頃のものを復刻したのか判然とせず。

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 かしわめし(鶏スープの炊き込みご飯)を鶏フレーク、錦糸卵、刻み海苔で覆っただけの超シンプルな一品。一応トリコロールですがルックスは至って地味。漬物は大根人参焼酎漬け

 かしわめしはほんのり甘みがあるもののわりと薄味。割と濃いめに煮込まれた鶏フレークがあるエリアはともかく、錦糸卵や刻み海苔しかないエリアはちょっと薄味すぎるので付属の海苔佃煮や鶏フレークを少々混ぜて塩気を補強。

 超シンプルながら、それでいて飽きが来ない逸品でした。

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