2021.01.03

八ヶ岳高原の鶏めし@小淵沢・丸政(東京駅構内「駅弁屋 祭」にて購入)

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 東京駅構内の巨大駅弁売り場「駅弁屋 祭」はまだ多少空いている棚が残っているものの、首都圏近郊以外の駅弁も少しずつ戻っていたようで何より。今回は小淵沢・丸政の「八ヶ岳高原の鶏めし(980円)」をチョイス。

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 見た目通り、鶏肉の照焼きをメインにご飯の上に鶏そぼろや錦糸卵、そして海苔を添えた非常にありがちな鶏めし弁当です。甲斐味鶏使用をウリ文句にしていますが、調整してからかなり時間が経ってしまったせいか、鶏のしっとり感が失われてちょっとパサつき加減なのが残念でしたが、そこまでのクォリティーを駅弁に求めるのは無理があるかなぁ?

 他にレンコンきんぴら、山菜煮、人参煮、そして無駄に多い桜漬け。

 昨年甲府駅で同じ丸政の「鶏めし弁当(980円)」を買ったことがありますが、後で調べたらそちらは鶏の照焼きの枚数が減った代わりに鶏つくねやうずらの卵、里芋やこんにゃくの煮物などが入っていて、単にパッケージを替えただけの同工異曲ではなかったようで。

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2020.12.28

北前廻船丼@福井・番匠本店(京都駅西口改札内「駅弁旅弁当」で購入)

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 京都駅は新幹線コンコースに入ってしまうと駅弁はJR東海系の駅弁業者が幅を効かせてしまって面白みがありませんが、在来線エリアの駅弁売り場なら関西の雄「淡路屋」を中心に西日本各地の駅弁が揃っています。東京駅構内の巨大駅弁売り場「駅弁屋 祭」ではコロナ禍以後西日本の駅弁はあまり見かけなくなりましたし。

 今回は福井・番匠本店の「北前廻船丼 かに×ふくいサーモン(1180円)」をチョイス。北前回船丼は「かに・いくら・うに」「かに・いくら」とバリエーションがある模様。ただ番匠本店で最も有名かつシンプルな「かにめし」がなかったのが残念でした。

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 「江戸時代から明治時代にかけて福井と北海道を結んでいた北前航路に思いをはせ、海産物の恵みを表現したかにのちらし寿しに福井ブランドのふくいサーモンをトッピングしました。」というのがこの駅弁のウリ文句。見た目通りの非常にシンプルな駅弁でいかにも類例が多そうな一品ですが、ここのはかなり酢が甘目な気も。でもこの手の駅弁はサプライズもない代わりにハズレもありません。

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 この手の駅弁は基本的に高齢者向けのせいか、サイズはちょっと小さめ。そこで箸が駅弁の中にきっちり収まるようにと考えてか、箸が伸縮式になっているのは驚きました。でもご飯をつついているうちに箸がしょっちゅう縮まってしまって食べにくいのなんの。正直これはアイデア倒れでしょう。

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2020.12.24

鮭いくらまぶし弁当@一ノ関・斎藤松月堂(東京駅構内「駅弁屋 祭」で購入)

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 東京駅構内の巨大駅弁売り場「駅弁屋 祭」はまだ多少空いている棚が残っているものの、首都圏近郊以外の駅弁も少しずつ戻っていたようで何より。今回は一ノ関・斎藤松月堂の「鮭いくらまぶし弁当(1100円)」をチョイス。

 一ノ関駅で駅弁を買う機会なんて無いせいか斎藤松月堂という駅弁業者は恥ずかしながら初耳でしたが、明治23年創業、明治26年駅構内営業開始という結構な老舗のようです。その割に掛け紙がペラペラなのはコストダウンに努めた結果なのでしょう。

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 また「鮭いくらまぶし」という随分説明的なネーミングで、「はらこめし」ではないのはご飯はほぼ白飯で鮭の煮汁で炊いた炊き込みご飯ではないからなのかな? でもこの手の駅弁にハズレはありません。冬季の早朝に買ったものゆえご飯が冷えて固まり気味だったのは致し方ありませんが。

 鮭はほぐし身ながら意外に量がある反面、いくらは申し訳程度。また残念なことに1/3くらいはただの海苔弁。でも往々にして鮭といくらしかない「はらこめし」系の駅弁と違って玉子焼き、フキ煮、柴漬け、糸こんにゃく、おかずが豊富で、ビールのアテには向いています。

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2020.11.30

但馬牛と焼き穴子のあいのせ重@姫路・まねき食品(岡山駅「おかやま駅弁」で購入)

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 岡山駅改札外の駅弁売り場はちょっと前まで新幹線きっぷ売り場の横にあったはずですが、いつの間にか駅の商業施設「さんすて」の中へ移転。JR西日本は東海や東日本と違って自社系列の駅弁業者をゴリ押ししたりしないので、ブースは各地の老舗業者の駅弁で結構賑やか。

 岡山駅では地元三好野の駅弁はもちろん、姫路や三原の駅弁も扱っており、今回は姫路・まねき食品の「但馬牛と焼き穴子のあいのせ重(1200円)」をチョイス。

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 但馬牛も焼き穴子もまねき食品の二大看板みたいなもので、それを詰め合わせるというのも自然な発想。両者4番打者なので、喧嘩しないように駅弁容器でも斜めに仕切りが入っています。ただ大根の甘酢漬が目立つ以外はビジュアルが茶色だらけで非常に地味(苦笑)。

 オッサンになると美味いものでもそればかり食わされるのはちょっときつい。すき焼き風の牛肉牛蒡煮&玉ねぎ煮のほうはかなり甘目の味付けなので、これ単品だとしんどかったと思います。そこで飽きてきたところで相対的に味が軽い焼き穴子にスイッチできるのは非常に嬉しい。おまけに平茸煮、椎茸煮、きんぴらこんにゃく、小松菜漬と脇を固める面子も充実。

 これらの下には隅々までご飯が詰まっていて、純然たる付け合わせらしきものは大根の甘酢漬しかないので、そこそこボリュームがある反面、ビールのアテとしてはちょっと微妙かも。でも充実の逸品でした。

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2020.11.25

銀鮭のはらこめし@仙台・こばやし (東京駅構内「駅弁屋 祭」で購入)

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 東京駅構内の巨大駅弁売り場「駅弁屋 祭」はまだ多少空いている棚が残っているものの、首都圏近郊以外の駅弁も少しずつ戻っていたようで何より。今回は仙台・こばやしの「銀鮭のはらこめし(1250円)」をチョイス。

 こばやしはかつては仙台駅構内でライバル駅弁業者の伯養軒と別々に駅弁ブースを設けて覇を競っていたものですが、徐々にJR東日本系列の駅弁業者が仙台駅で幅を利かせるようになり、かつ駅弁全体の需要減もあってか、仙台駅でのこばやしの存在感は非常に薄くなった印象をもっていました。それだけに東京駅で偶然見かけたこばやしの駅弁にちょっとほっこり。

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 はらこめしは言うまでもなく宮城県の秋を代表する味覚。「鮭の身を煮込み、その煮込んだ煮汁でご飯を炊き、そのご飯の上に煮込んだ宮城県産銀鮭の身と三陸産いくらをのせた宮城の郷土料理です。」というウリ文句通り、鮭といくら醤油漬けがのったはらこめしにしそ巻きと万来漬けを添えただけのシンプルな一品です。シンプルだが全く飽きが来ない。鮭もしっとり、いくらもぷっちり。文句なしの逸品。

 シンプルすぎてビールのアテには向きませんし、量も少なめなので朝飯にはちょうどいい感じでしょうか。また駅弁にしては薄味で、栄養成分表示を見ると食塩がたった2.9gと駅弁にしては破格に少ない気も。

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2020.11.06

かにめし@鳥取・アベ鳥取堂 (東京駅構内「駅弁屋 祭」で購入)

 コロナ禍のため依然新幹線はガラガラ。当然ながら駅弁も売れないので東京駅構内の巨大駅弁売り場「駅弁屋 祭」も地方の駅弁は壊滅状態で品揃えはすっかり寂しくなり、日本ばし大増や大船軒といった旧NRE系の駅弁や八戸出身ながら東京工場がある吉田屋の駅弁を大量に並べてなんとか棚を埋めています。

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 わずかに残っている地方の駅弁の中から、首都圏から極めて遠い鳥取・アベ鳥取堂の駅弁「かにめし(1350円)」を試食してみました。もう一つの主力商品「かに寿司」も並んで販売。

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 カニの炊き込みご飯にカニのほぐし身を散らしただけの超シンプルな一品。駅弁にしてはかなり薄味で、超シンプルな一品だけに飽きやすいのが難点ですが、別袋の福神漬けをほんのちょっとだけつまんで味に変化をつければ何の問題もありません。カニの鋏はただの飾りも同然でご飯だらけなので、ビールのアテには全く向きませんが朝だからノープロブレム(苦笑)。

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2020.10.16

牛すき膳@神戸・淡路屋(新大阪駅「旅弁当」で購入)

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 新大阪駅の駅弁の品揃えも東京駅同様寂しいのなんの。関西の駅弁業者の雄「淡路屋」の商品の中から「牛すき膳」を購入。淡路屋では「生活応援キャンペーン」と銘打って、通常価格880円のところ100円引きの780円でこの弁当を売っていました。

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 半分はすき焼き風に牛肉煮、糸こん、ごぼうを乗せた薄味の炊き込みご飯。牛肉煮は若干甘めですが、関西らしく、また駅弁にしては珍しいくらいに必要以上に味が濃くない、くどくないのが良いところ。がっつり食べたい方には量的に物足りないと思いますが、ビールが付いた夕飯にはちょうどいいくらい。

 あとはの半分には鶏肉煮、かぼちゃ煮、かぼちゃコロッケ、玉子焼、れんこん煮、昆布巻、椎茸煮、にんじん煮、がんもどき、柴漬け等々ビールのアテになりうるものがぎっしり。幕の内弁当とコンセプトは同じといえば同じですが、ご飯のほうで大きく変化を付けているので幕の内弁当にありがちな「どこで食べても大同小異」という誹りを受けることはないでしょう。

 アテには十分、かつそこそこ腹に溜まり、しかも駅弁にしては安い。さすが淡路屋、恐れ入りました。

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2020.03.23

むつ湾育ち青森ほたて味くらべ弁当@八戸・吉田屋(東京駅構内「駅弁屋 祭」で購入)

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 八戸の駅弁業者「吉田屋」。超人気商品「小唄寿司」を有しているものの、それ以外に何かあったっけ?という感じのローカル駅弁業者だと思っていたのですが、いつの間にやら東京工場を建てて業容を大々的に拡張し、今やボコボコ新商品を開発しているようです。

 東京駅構内「駅弁屋 祭」で手にした「むつ湾育ち青森ほたて味くらべ弁当(1150円)」も耳慣れない弁当だなと思って調べたら、なんと2020年春の新商品でした。

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 ぱっと見はニンジン以外は茶色だらけで、全くインスタ映えしない一品。しかも鶏つくねやコロッケに見えるのは「ほたてフライ&ひも入りほたてつくね焼き」。これにほたて照り煮を加えて3種類の味の帆立をご堪能できるというのがこの弁当のウリ。当然ながらビール等のアテには最適。またご飯は白飯ではなく、軽く醤油で味付けしてあるので、おかずの量が少なめでもなんら問題ありません。

 ただ如何せん「ほたて尽くし」に見えないのが残念。パッケージをよく見るとそう書いてあるのですが、「こりゃ美味そうや!!」と人の心を一発で掴む要素に欠けているような気がしてなりません。実力はあるのに売り方の工夫が足りない気がした一品です。

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2020.01.17

牛肉どまん中@米沢・新杵屋(山形駅「おみやげ処やまがた」にて入手)

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 米沢を代表する人気駅弁「牛肉どまん中(1250円)」を11年半ぶりに試食。といっても買ったのは山形駅の「おみやげ処やまがた」駅弁コーナー。山形駅も秋田駅同様、地元の駅弁業者がイマイチなので、他エリアの有名駅弁が幅を利かせています。

 ちょっとハイカラさんなパッケージですが、消費者庁や公取委の逆鱗に触れないように「米沢牛」という言葉は巧みに回避しています(原材料欄に”国産牛”と小さく書かれていますが)。

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 蓋を開けると牛肉!牛肉!牛肉! 牛肉煮を弁当箱一杯に敷き詰め、箸休め代わりにちょっとだけ煮物や漬物を添えただけの、まさに「牛肉どまん中」。うなりを上げて剛速球を投げ込んでくる、故津田恒美投手を髣髴させるネーミングがぴったりの思い切りの良さが光ります。

 牛肉煮だけだとコスト高になるためか2/3くらいが牛肉煮で、上1/3が牛そぼろという感じ。すき焼きにも似たやや甘めの味わいですが、その甘みが牛肉の脂と渾然一体となってご飯の美味さを引き出しています。といっても、その甘さゆえ最後のほうはちょっと飽きてしまいました。手前から食べると奥のそぼろばかり残って食べづらい上に、そぼろのほうが一段と味が濃いので飽きを加速したのかも。

 脇役に里芋煮、にんじん煮、にしんの昆布巻き、玉子焼き、かまぼこ、桜漬け大根。いずれもあんまり箸休めにはならず。

 昔は大好きだった逸品ですが、寄る年並には勝てず、評価は1ノッチダウンといったところ。

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2020.01.14

えび千両ちらし@新潟・新発田三新軒

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 新潟駅・新発田三新軒の人気駅弁「えび千両ちらし(1380円)」を試食。

 「ちらし」と称していますが、鮨飯の表面を覆っているのは錦糸卵ではなく、なんと出汁入りの分厚い厚焼き玉子! その下に薄くととろ昆布が敷いてあり、さらにその下に小さくカットされたいか、海老、こはだ、うなぎが置いてあるという趣向です。従ってちらし寿司というよりは限りなく箱寿司と言ったほうが実態に近いように思います。

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 寿司飯の酢加減は程よい感じ。酢で〆られたこはだや塩いかの一夜干しは上々の出来、そして酢通しの海老も及第点でしたが、うなぎの蒲焼はゴム状で無理がありました。不出来のうなぎを新潟らしい魚に変えるべきでしょう。

 厚焼き玉子の上にほんのり赤く見えるのはむき海老のおぼろ、色合いをわずかに変えているだけで、味わいのうえでは存在感なし。

 とにかく値段の割に厚焼き玉子の存在感が無意味にでかすぎて、期待外れでした。

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