2024.10.27

棗@新田 ~ 濃厚味噌野菜

Natume2409001

 東武伊勢崎線新田駅東口から北へ。綾瀬川を渡ってすぐのガストの先。先客6、後客8。屋号は「なつめ」と読みます。

 券売機はなく、卓上のメニューを見るとここは味噌らーめん専門店でざっくり「濃厚味噌」と「濃厚味噌らーめん極」の二本立て。

 メニューを見ても正直両者の違いがよく判らないのですが、「極」のほうはルックスがG系っぽかったので、「濃厚味噌」のカテゴリーの中から「濃厚味噌野菜(940円)」を注文。味噌が白味噌or北海道味噌から選べるので「北海道」にしました。ランチサービスなし。後払い。

 店内は入口左手窓際に縦長カウンター6席と、右手に4人卓×4。卓上には醤油、ラー油、酢、ブラックペッパー、豆板醤、コショウ、七味。

Natume2409002

 たいして混んでいないのになぜか配膳に時間がかかって、20分以上待ってようやく登場。

 野菜はほとんどがもやし。わずかにかいわれ、にんじん、ニラが見えるものの、玉ねぎやキャベツは見当たらず。具は他にひき肉と薄切りのメンマ。

 北海道味噌は「こってりとした北海道味噌の奥深い風味がくせになる」というのが店のウリ文句ですが、味噌以前に炒め物から来ると思しき脂が滅茶苦茶きついのが気になりました。これならプレーンな「濃厚味噌(880円)」で十分だったなと思ったものの時すでに遅し。

 上にちょこんと辛味噌が乗っていますが、全部溶かしてもそんなに辛くはなりませんし、ニンニクテイストが増す訳でもなく、「山形辛味噌」みたいなのを想定すると少々拍子抜け。

 麺は味噌ラーメンにありがちな黄色い中太強い縮れ入りで、超こってりスープに負けないやや硬めの仕上がり。量はデフォルトでやや多め。ついご飯をつけたくなる一杯ですが、量的にはご飯がなくてもなんら不足感なし。

 最初から穴あきレンゲがついてくるのは評価できます。脂まみれのスープを飲まずに済ませられるので(苦笑)。

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2024.08.13

【期間限定】肉そば藍@南越谷 ~ 肉そば

Nikusobaai2407001

 武蔵野線南越谷駅近くにある「ラクーン」内。ラーメン屋が期間限定で入れ替わり立ち替わり出店するという、池袋楽園タウン「極み麺」と似たコンセプトの店舗です。なお「肉そば藍」は、ミシュランガイド京都5年連続獲得の名店「煮干そば藍」の「鶏そば藍」に続く新ブランドとのこと。 先客1、後客4。

 券売機で基本と思しき「肉そば(880円)」を注文。背脂追加無料とあったので追加してもらいました。

 メニューは他にブラック肉そば、炙り肉油そばなど。往訪時には近々「肉付けそば」販売予定とありました。

 店内は縦長なカウンター5席と4人卓×2、2人卓×2。卓上にはブラックペッパー、肉そばカエシ、ブラックカエシ、酢、おろしニンニク。水セルフですが、コップもポットもカウンター背後のテーブルに固めて置いてあるだけなのでチト面倒。厨房は若いねーちゃん一人で切り盛りしていて、バックヤードで終始兄ちゃんが何やらゴソゴソ。食べ終わった後は客が下膳口に下げる方式を取っていて、少ない店員で何とか店を回そうとする姿勢がありあり。

Nikusobaai2407002

 看板メニューの「肉そば」は、「厳選した豚をじっくり丁寧に煮込んだ芳醇なスープに、京都ならではの白醤油を使用したカエシを合わせ、余韻深いスープに仕上げました。麺は独自の製法に仕上げた藍オリジナルの多加水平打ち麺を使用しております。」というのが店のウリ文句。

 「背脂追加」してみたところ、白くて細かい粒々はそんなに増えた感じはしませんが油層がかなり分厚くて、食べ進むと口周りがべとつきます。

 スープは白醤油を使っているだけあってまるで塩ラーメンのような透明感がありますが、豚の旨味はしっかり出ています。ややしょっぱめでご飯があったほうがいいかな?と思いましたが、ご飯なしでもなんとか美味しくいただける範囲内。ただスープを飲む進むのはきついかな?

 麺は平打ち&中太ストレートタイプで、多加水らしいつるつるした口当たり。噛み応えも強めでスープとの相性も文句なし。

 トロトロに柔らかく煮込まれたバラ肉チャーシューは値段を考えるとびっくりするくらいどっさり乗っています(80gとのこと)。他にメンマ、麩、「京都知七」の九条ねぎ。

 ケチのつけようがない逸品で、期間限定なのが惜しまれます。

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2024.08.05

【閉店】さなじ@草加 ~ まぜそば

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 東武伊勢崎線草加駅東口を出て南へ。西友のさらに南で草加市役所の斜向かいあたり。先客ゼロ、後客3。

 店内の券売機ボタンを見て「まぜそば(850円)」を注文。ランチサービスなし。「玉ネギ、アブラ、オニガリ(オニオン&ガーリック)、あお天(あおさ天かす)、マヨネーズ」が無料トッピングとあったので「全部入り」でお願いしました。コールのタイミングは配膳直前。

 メニューは基本「らーめん」「つけめん」の三本立て。

 店内は縦長カウンター6席と4人卓×1、2人卓×2。卓上には魚粉、刻みにんにく、紅生姜、コショウ、一味、タレ、グレープフルーツ酢。入口脇の給水器から水セルフ。レンゲもその横にまとめて置いてあります。店主一人で切り盛りしている上に麺茹でに時間がかかるので回転はあまり良くなさそう。

Sanaji2406001

 まぜそばなのに深めの皿ではなく、ラーメン用のどんぶりで出てきたのには意表を突かれました。また「二郎系×B級グルメもんじゃ」という謎のコンセプトを掲げる店らしく、ビジュアルもあまりまぜそばっぽくありません。

 とりあえず天地をひっくり返しながら懸命にまぜまぜ。タレの量は案外多くて、まぜまぜしまくってもなお液体がそれなりに残ります。

 麺は平たい太麺ほぼストレートタイプ。ワシワシと形容するほどではありませんが、結構噛み応え強め。デフォルトの麺量はなぜか明示されていませんが、中盛300g(+100円)、大盛400g(+200g)とあるのでデフォルトはおそらく200g。

 タレは醤油ベースですが、デフォルトでわずかに黒胡椒&刻みニンニク交じり。アブラ、天かす、マヨネーズと脂ものをトッピングしまくったこともあって結構味濃いめ。ゆえにこれ以上卓上の調味料類を重ねる気にならず。この感じだと無料トッピングは玉ねぎと天かすだけにして、もともとのタレの味をしっかり確かめるべきだったと思い直すも時すでに遅し。

 チャーシューは小さめですが厚みがあって、噛み応えも旨味も十分。他に茹でモヤシと茹でキャベツ。

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2024.04.01

ムムム@新田 ~ 熱熱肉味噌ラーメン

Mumumu2402001

 東武伊勢崎線新田駅から綾瀬川を越えてさらに東へ。産業道路沿い、草加と越谷の境目近辺にあって駅からはかなり距離があります。「ときすけ」のリニューアル。先客ゼロ、後客9。

 店内のタッチパネル式券売機で「熱熱肉味噌ラーメン(880円)」を注文。麺類全品「3口ライス」を無料サービスあり。また肉味噌は「ノーマル、海老、魚介、シビ辛、カレー」の5種類から選べるので「ノーマル」で注文しました。

 メニューは他に「濃濃肉味噌ラーメン」「辛辛肉味噌ラーメン」など。券売機ボタンには「肉肉中華そば」もありましたが、往訪時は未発売でした。

 なお店の案内によると「熱熱肉味噌ラーメン」は「数種類の味噌をブレンドした特製味噌ダレを中華鍋で焼いて仕上げる札幌風味噌ラーメン」で、「濃濃肉味噌ラーメン」は「濃厚豚骨スープに白味噌ベースの特製味噌ダレを合わせたトロり濃厚味噌ラーメン」。「辛辛肉味噌ラーメン」は「熱熱肉味噌ラーメンをベースに自家製ラー油と唐辛子をたっぷり使用したクセになる激辛味噌ラーメン」とのこと。

 でも客がどういうわけか年配客だらけで、各商品の違いが判りづらい上にそもそも券売機が使いづらいことと相まって券売機前で長考に沈む方が続出。

 店内はボックス席が4人卓×4、テーブル席4人卓×1、小上がりに2人卓×2、6人卓×1。ランチタイムのせいか客は一人or二人客だらけなのにカウンターがないのが不思議。卓上には酢、ラー油、ブラックペッパー、おろしにんにく、おろし生姜。水セルフ。

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 肉味噌が別皿で出てくるのには完全に意表を突かれました!!しかも肉味噌とは別にチャーシューもごろり。

 「札幌風」で野菜をスープと炒め合わせるせいもあってか、スープが強烈に脂っぽいので好き嫌いがはっきり分かれそう。しかも脂っこい割には味噌・出汁ともそんなに濃厚な感じはせず、むしろ少々物足りない気がしたので卓上の生姜&ニンニクを投入。七味がないのが惜しまれます。

 また肉味噌が別皿で出てくるのなら味変アイテムと割り切ってカレーとかピリ辛を頼むのが正解だったかも。

 麺は自家製の太麺強い縮れ入り。かなり噛み応えが強いタイプでギドギドスープに全く負けていません。

 チャーシューは意外にも厚みがあってとろけ加減。炒め物はもやしだけのようですが、青臭くはなく、それでいてシャキシャキ感が保たれていて気に入りました。メンマはやたら太いのが二本。他に刻み青ネギ。

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2023.10.28

旬香@獨協大学前 ~ 塩らぁめん

Syunka2309002

 東武伊勢崎線獨協大学駅東口から北へ。草加郵便局の真向かい。大昔に「鶴おか」があったところ。先客ゼロ、後客3。店前の歩道が狭いせいか「駐輪禁止」の貼り紙が目立ちますが、おそらく過去その件で近隣の方と揉めたのでしょう。
 
 店内の券売機ボタンを見て「塩らぁめん(900円)」を注文。ランチサービスなし。
 
 メニューは他に醤油らぁめん、まぜそば。さらに往訪時は限定麺として「和牛背脂味噌らぁめん」を出していました。またサイドメニューの丼ものがバリエーション豊かな上に、お酒のおつまみ類にも力を入れている様子。
 
 店内はL字型カウンター9席のみ。卓上に調味料類はなし。

Syunka2309001
 
 店のウンチク書きによるとスープは「はかた地鶏と大山どり鶏の鶏ガラにモミジ、厳選された親鳥の丸鶏、国産豚の背ガラと香味野菜を合わせ丁寧に炊き上げた動物系スープと、その時期旬の魚介類、数種類の煮干しに鰹節、昆布、椎茸を合わせ一晩寝かしてから火にかけ旨味を最大限に抽出した魚介系スープをブレンドしたWスープ」とのこと。
 
 ウンチク書きには鶏が最初に書かれていますが、配膳された時の香りといい、味わいといい、魚介系(白身魚っぽい何か?)のほうがやや前に出ているように感じました。塩ダレが変に自己主張しない、薄味&超あっさり系で出汁の旨味を存分に楽しめる優れもの。これぞまさしく淡麗!!
 
 麺は菅野製麺所製の中細ストレートタイプ。つるつるした口当たりですが、見た目に反して密度の高そうな噛み応えの強さが特徴的。
 
 鶏チャーシューはスープに合わせて淡白な味付けですが、豚チャーシューはちょっと角煮に寄せたような濃い目の煮込み加減で面白いアクセントに。ゴロンと転がっている黒いのは茄子。茄子は「あしらい」の位置づけで旬の野菜が乗るようです。他に笹切りネギ、三つ葉、海苔、粒生胡椒。
 
 これは他のメニューを試す価値大!!

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2023.07.22

若武者@新越谷 ~ 塩鶏中華そば

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 東武伊勢崎線新越谷駅西口から武蔵野線の高架に沿って西へ。但し高架下の店ではなく、その向かいに並ぶ飲食店の一角にあるので案外見落としやすいかも。駅近ですが駅裏感漂うちょっと寂しいエリアで、先客ゼロ。後客1。
 
 福島県二本松市の人気店「麺処 若武者」が首都圏に進出したもので、川口のはずれにあった「草加分店」はいつしか浅草に移転。この店は首都圏の2号店という位置づけ。浅草店はほぼ4年前に往訪済。

 店内のタッチパネル式券売機を見て、基本と思しき「塩鶏中華そば(900円)」を注文。平日ランチタイムは大盛or半ライスが無料サービスなので大盛にしてもらいました。

 メニューは他に醤油鶏中華そば、味噌鶏中華そば、濃厚福島鶏白湯、辛味噌らーめん、特濃旨辛福島鶏台湾、福島鶏白湯まぜそばなど。浅草店にあった「会津山塩物語」や「黒煮干中華そば」がなくなり、味噌鶏中華そばと辛味噌らーめんが加わった格好。
 
 店内はラーメン屋らしくない大箱で島式カウンター8+8席と4人卓×6、小上がり1卓。卓上には一味、ホワイトペッパー、ラー油、酢、醤油。メニューや深夜営業をしているところを見ると、夜はちょっとした居酒屋として営業しているのでしょう。

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 スープは丸鶏で取ったスープに帆立・北寄貝・蜆・蛤・あさりと5種の貝出汁を合わせたものだそうですが、貝出汁は判然とせず、能書きが無ければ鶏出汁のみと思っていたでしょう。
 
 塩が妙に尖ることもなく、出汁の旨味をじんわり、じっくりと味わってもらす趣向のようで、スープ自体は悪くないのですが。麺に絡ませるとなると些か弱いかな。よって濃い目に煮込まれた豚バラチャーシューをちびちび齧って旨味を補給。またあっさりしすぎて飽きてきたところで、卓上のホワイトペッパーを投入。

 麺は羽田製麺の中細ストレートタイプ。しなやかな持ち上がりで、コシもまずまず。大盛にしても麺とスープの量的バランスが崩れていないのは良いところ。なお浅草店で試食した「会津山塩物語」の麺は太目の手もみっぽい縮れ入りだったので、「塩鶏中華そば」は「会津山塩物語」のスペックダウン版ではなく、全くの別物のようです。

 具は他に鶏チャーシュー、細メンマ、青菜、ナルト、刻みネギ。
 
 新越谷駅周辺はなんとも微妙なラーメン屋がやたら多いのですが、その中で果たしてどうなることやら?

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2023.04.02

【閉店】38-sanpachi-@獨協大学前 ~ 煮干しらーめん

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 超大規模な再開発もほぼ終わったと思しき松原団地の北東端あたり、「栄小学校」の北。「38 NOODLE KITCHEN」のリニューアルで先客ゼロ、後客3。「38 NOODLE KITCHEN」は6年前に往訪したきりで、晩年は営業が著しく不安定になった末にとうとう閉店してしまいましたが、その影響を引きずっているのか、営業は火・木・土・日のランチタイムのみと慎重にスタート。ただ以前と違ってSNSで積極的に情報発信し出したのは評価できます。
 
 店では初めての方には「鶏塩らーめん」ないし「醤油らーめん」を推していましたが、目先を変えて「煮干らーめん(980円)」を注文。ランチサービスなし。
 
 メニューは他に「トマトらーめん」など。なお「38 NOODLE KITCHEN」時代はどちらかと言えばつけ麺推しだったはずですが、今回はつけ麺はなく、完全にらーめん一本勝負。
 
 店内は縦長L字型カウンター7席のみ。個人的には椅子が硬い上に少々高くて難儀。卓上には七味、ミックスペッパー、白ごま。店は相変わらず母子で切り盛りしているようで、すっかり接客慣れしたお母さんが良い味を出しています。

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 カタクチイワシの煮干しをふんだんに使用した茶濁スープは縁に魚粉が目立つものの、ざらつきはほとんど感じられず。煮干しもそれなりに効いており、しかもこの手のスープには珍しく全然しょっぱくないのが気に入りました。無化調・無添加らしい優しさもあってついつい飲み進んでしまいましたが、少し物足りない気がしないでもなく。底にわずかに柚子皮。

 自家製の麺は中細ストレートタイプ。全粒粉入りらしく、わずかざらつきがある口当たりで、いかにも密度が高そうなしっかりした噛み応えが特徴。麺は並盛で140gとちょっと少な目。

 この手のラーメンにしてはチャーシューに凝っていて、肩ロース(低温調理のレア)、鶏むね(低温ボイルハム)、豚バラ肉(煮込みチャーシュー)の3種が鎮座。コリコリした食感なのは山くらげかな?他にメンマ、刻み青ネギ、刻み玉ねぎ。

 次回は店推しの「鶏塩らーめん」ないし「醤油らーめん」で。

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2022.12.16

こむぎ@越谷 ~ 醤油中華そば

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 東武伊勢崎線越谷駅東口近く、越谷市役所の西隣。約5年ぶりの再訪。11時の開店10分前に到着したところ先客ゼロでしたが、開店までに後客6。退店時中待ち3,外待ち1と相変わらずの人気店のようです。
 
 店内の券売機でボタン先頭の「醤油中華そば(800円)」を注文。ランチサービスなし
 
 メニューは他に「塩中華そば」「つけ麺(数量限定)」など。

 店内は縦長L字型カウンター8席。入口近くに製麺室あり。水セルフ。卓上には一味、胡椒、自家製フルーツ酢。

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 卓上のウンチク書きを見るとスープは「北海道産真折昆布、枕崎産鰹節、長崎産あご、瀬戸内産いりこ、熊本産サバ節、さんま節を、通常の倍量で出汁をとり、国産鶏ガラ、国産親丸鶏からの鶏がら出汁を掛け合わせ」とのこと。出汁の出来が相当良いのか、無化調にありがちな物足りなさは微塵も感じられず。
 
 かえしの「にほんいち醤油」が曲者で、若干甘めの味わいな辺りは好みが分かれるかもしれませんが、個人的にはかえしは変にでしゃばらないどころか出汁の旨味を一段と引き立てているように感じました。

 自家製の麺は中細の縮れ麺(手もみ)。見た目よりか噛み応えがしっかりしている分、優しいスープに対しては些か強すぎる気も。隣の常連っぽい客が「柔らかめ」を注文していたのも判る気が。麺量は並で160gあって、丼もやや大きめ。
 
 チャーシューは若干ぱさつき加減の歯ごたえしっかりタイプと、脂が程よく差した柔らかタイプの二種類。他に大きな三つ葉、穂先メンマ、海苔、刻みネギ、わずかに柚子皮。

 店では自家製のフルーツ入り調味料を味変用に勧めていますが、スープが美味いのでどんどん食べ進んでしまい、調味料の存在をすっかり忘れてしまいました。そして退店しようと扉を開けるとそこは製麺室だったという失態をまたしても繰り返す始末(^^;
 
 越谷駅周辺では頭二つぐらい抜けた感がある良い店です。

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2022.10.22

音@南越谷 ~ 濃厚煮干そば

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 武蔵野線南越谷駅の北側。南越谷ゴールデン街を抜けて、さらに北へと延びる路地沿い。「番家」の跡地。北千住の人気店の支店で、本店には9年前に行ったきり。先客ゼロ、後客4。
 
 タッチパネル式券売機で「濃厚煮干そば(850円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは他に濃厚鶏塩そば、濃厚つけ麺など。生姜鶏白湯、音郎というボタンもありましたが、往訪時は「うりきれ」扱いでした。
 店内はL字型カウンター6席と2人卓×2。卓上には柚子胡椒、韓国産唐辛子、粒花山椒、一味、ラー油、酢。おしぼりサービスあり。水はレモン水。なお事前に紙エプロンの要否も聞いてくれます。

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 とろみがかって、かつ魚粉交じりで茶褐色に濁ったスープは、魚臭さこそ免れないものの見た目と違って煮干しがガツンと来るタイプではなく、鶏白湯スープと合わせて煮干しの癖を弱めて万人受けを狙った感じ。塩気もさほど強くはなく、終盤になってスープを飲むとちょっとしょっぱいかな?と感じる程度。
 
 大昔に北千住で食べた時は「煮干しを効かせるのは良いのですが、やりすぎでちょっと嫌味な感じになってしまい、食べ手を多分に選ぶ気が。しかもかなりしょっぱい」という感想を抱いたのですが、長い年月を経て個人的には好ましい方向へ変化したようです。
 
 麺は自家製で中細ストレートタイプ。この手のラーメンにありがちな水気の少なそうな麺で、細目なのにかなり噛み応え強め。店では残ったスープで雑炊を勧めていましたが、さすがに身体に悪そう。また替え玉もあるにはあるのですが、自然体で食べていると替え玉を楽しめるほどスープは残らないかと。

 丸いバラ肉チャーシューは軽い炙りが入っていますが、ちょっと旨味は抜け気味。他にメンマ、海苔、刻み玉ねぎ、刻みネギ、柚子皮。

 総じて文句なしの出来。おいおい他のメニューで再訪してみます。

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2022.10.19

埼玉タンメン 山田太郎 越谷谷中町店@越谷 ~ 濃厚タンメン

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 日光街道(国道4号バイパス)沿い。宮本町交差点そば。屋号からも察しが付く通り「山田太郎」は「山田うどん」の新業態で、この店も「山田うどん食堂」のからのリニューアル。但し、「山田太郎」はまだ実験店舗的な意味合いを脱していないのか、所沢本店以下3店舗しかありません。
 
 それでも店は早い時間帯から大賑わい。夫婦や家族連れ、小グループがわらわらと車でやって来て、帰りは中待ち8、外待ち7人も。もっとも皆さんテーブルの空き待ちのようで、カウンターはいつも空いています。
 
 注文は手元のタブレットから。メニューを見て「名物」とされる「濃厚タンメン(780円)」を注文。野菜増し(+100g)無料サービスあり。
 
 メニューは非常に多彩で、他に淡麗タンメン、味噌タンメン、濃厚麻辣タンメン、味噌麻辣タンメン、煮干系醤油ラーメン、海鮮タンメン、濃厚黒マー油タンメン、魚介系濃厚つけ麺など。また往訪時には期間限定で濃厚トマトタンメン、夏の辛みそトマトタンメン、タンメン屋さんの野菜たっぷり冷やし中華といったメニューも。

 タブレットでの注文って回転寿司屋やファミレスで大抵の方はもはやお馴染みと思いますが、麺の量だとか野菜増し等のオプションをいちいち聞いてくるのが良くないのか、隣の老夫婦は長考に沈んだ挙句店員を呼ぶ始末(つД`)
 
 店内はテーブル席主体で4人掛けボックス席×3、4人卓×4、2人卓×2、島式カウンター10席。先述のように一人客はほとんどいないのでカウンターはいつもガラガラ。卓上には生姜、にんにく、ラー油、酢、ブラックペッパー、醤油。

Yamadataro002  

 うーん、野菜増しを頼んだはずなのに盛りはたいしたことない・・・でも+100gだとこんなもんか・・・
 
 わずかにとろみがかったスープは「豚骨と鶏ガラのWスープにたっぷりの国産野菜の旨み」が合わさったもののようですが、端的に言えばほぼちゃんぽん味。古典的なあっさり塩味のタンメンではなく、ひと昔前に多店舗展開していた「トナリ」のタンメンに寄せたような味でしょうか。薬味には生姜がよく合います。「淡麗タンメン」だと古典的なタンメンが出てくるのかな??
 
 麺は中太の緩い縮れ入り。若干柔らかめの仕上がりでつるつる&もっちりした食感。麺の形状はともかく、食感はあまりちゃんぽんっぽくありません。量はデフォルトで160g。大盛(+100円)だと240gとのこと。

 具はキャベツ、ニンジン、玉ねぎ、もやし、きくらげ、豚肉などの炒め物にナルト、そしてなぜか水菜が多め。水菜は青臭くてこのメニューには合っていなような・・・
 
 会計はセルフレジで。これまた今時風。店員は基本的に客席への案内、配膳、後片付けに専念。
 
 個人的にはうどん以外のメニューの方が美味いと思っている「山田うどん」ですが、そのうどんよりは「山田太郎」のタンメンはだいぶマシで、えらく流行っているのも納得。でもこの手の一杯ではなんだかんだとリンガーハットのクォリティーの高さとコスパの良さを何度も再確認させられる結果に終わっているような・・・

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