2017.04.26

【メモ】浦和 6-1 WSW

(スタメン)

ズラタン、李、駒井、青木、那須と札幌戦からスタメンを五人入れ替え。報道どおり阿部と宇賀神が完全休養となったほか、遠藤、ラファエル、興梠がベンチスタート。田村が久々にベンチ入り。

(前半)

大量点を取らないといけないWSWは守備時541ながら最終ラインを極端に押し上げて前からガンガンプレッシャー。

しかし、ボールを奪うには鋭さも連動性もなく、浦和はWSWのプレッシャーを楽々交わして当然ながらWSW最終ラインの裏狙い。

立ち上がり早々に武藤や関根に決定機があり、武藤→関根で先制。さらに駒井→裏に抜けたズラタンで2点目。

WSWは国内リーグも終わり、かつ長距離移動のためか動きが悪く、球際は浦和が完勝。

なんとかボールを奪っても浦和のプレッシャーを受けてすぐにボールを奪い返されたり、パスミスで終わったり。決定機は浦和左サイドからのクロス→中でヘッドがバーを叩いた場面だけ。

浦和は2点先制後やや攻撃が雑になったが、前半終了間際にズラタン→駒井→李で3点目。ズラタンからのスルーパスなんてなかなかないかも。


(後半)

いきなり浦和の動きが緩慢になり、高い位置で奪いきれずにガラガラの中盤を使われたり、いきなり裏を取られたりと芳しくない展開に。

またミシャも余裕かまして、大宮戦を睨んで早めに関根→菊池、武藤→興梠と代えたが、その後にズラタンが故障してラファエルをも入れざるを得なくなる羽目に。

しかも菊池の出来が芳しくなく、槙野はもともとお疲れのためか、左サイドの守備が不安定になり、エリア内で楠神に粘られた挙句とうとう失点。

しかし、止むを得ず入れたラファエルの破壊力は凄まじく、李→ラファエル、柏木→ラファエルと簡単に裏を取って加点。

さらに試合終了間際には興梠→ラファエル→興梠と綺麗に繋いで6点目。

ズラタンが故障した上、途中西川が傷んだり、菊池が攻守ともさっぱりだったり、後半の守備が明らかに緩慢だったりと懸念材料もあるが、ひとまずグループリーグ突破決定!

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2017.04.23

【観戦記】17年第8節:浦和 3-2 札幌 ~ 言えなかった「札幌お前はもう死んでいる」

・シュート数20本。序盤から決定機の山を作ったものの、GKク・ソンユンの奮闘もあって興梠を筆頭に浦和は決定機を外しに外し、しかも後半はミスも目立って1点差にまで追い上げられ、勝つには勝ったが正直なんだかなぁという試合。

・ミシャも試合後に語っているように本来仙台戦同様大差が付いて然るべき試合で、札幌は得点場面以外決定機はほとんどなく、それゆえ札幌が良かったとは全く思わないのですが、上海上港・FC東京と難敵をウノゼロで降した試合と比べるとこの日の浦和はどう見ても緩かった。終盤槙野が効果的とは言えない攻撃参加をした後に守備に戻らなかったり、森脇が無謀なスライディングタックルでイエローをもらったのが失点に直結したりと、「上海上港相手だったらそれやるか?」というプレーがちらちら。

・ミシャもミシャでなぜか交代枠を一つ余らせて試合終了。ATになって選手達は相手陣コーナーで懸命に時間稼ぎしているのに、ミシャは何を考えていたのだろう?

・ただ従来の浦和であれば、こんな緩んだ試合では必ずと言ってもいいほど勝ち点を落としていた。5年前に既に降格が決まっている札幌にホーム埼スタでまさかの完敗を喫したのがその好例。従って、たとえなんだかなぁな試合でも勝ち点3を積み上げられたのは浦和もちびちび成長していると前向きに受け止めて良いのかもしれません。

_2003

・札幌は守備時いつもの5-3-2ではなく、都倉の相方(菅)が後方に下がって5-3-1-1、さらには3ボランチと一体化して5-4-1でリトリート主体の守備。浦和が西川にボールを下げた時に前に出てくるくらいで、基本都倉も含めて自陣に引き籠っていました。しかし、こういう古典的な浦和対策には浦和も慣れっこで、ほとんど機能しなかったといっても差し支えないでしょう。

・札幌CB陣はラファエルや興梠に簡単にポストプレーを許してしまうこともあってか、浦和は前三人がバイタルエリアで前を向ける場面が非常に多かったかと。また5トップ気味の浦和に5バックで対峙するのは良いとしても、左WB田中が対面の関根に全く歯が立たないので、そこから札幌の守備は連鎖的に破綻したように見受けられました。

・さらに札幌は思い切って最終ラインを押し上げると興梠にいとも簡単に裏を取られてしまう。もっとも興梠は何度も裏抜けに成功しながらどうしてもシュートが決まらず、これが試合を難しくしたといってもいいくらい。

・加えて札幌が深い位置でなんとかボールを奪っても、すぐさま浦和に圧力をかけられて都倉へ放り込む暇もなく、簡単にボールを奪い返される場面が前半は目立ちました。

・浦和の先制点は柏木CKからラファエル。自分がヘッドで競ったボールのこぼれ玉にいち早く反応してゴールというラファエルらしいもの。

・その後も24分カウンターから武藤→ラファエル、29分関根→武藤、30分武藤→裏を取りかかった興梠、32分ラファエル→バイタルエリアから武藤と決定機を量産するも決められず。GKク・ソンユンがラファエルのシュートを止めた場面はGKを褒めるべきでしょうが。

・そして34分何もできなかった札幌がワンチャンスをモノに。田中→都倉に簡単にポストプレーを許してしまい、都倉→菅→裏抜けした兵藤がゴール。現地では菅→兵藤がオフサイド臭く見えたのですが、しっかり宇賀神が残っていました(´・ω・`)ショボーン その後槙野が執拗に副審に詰め寄っていましたが、槙野自身はオフサイドラインとは何の関係もないところにいたので全く意味不明。

・決定機を外しに外し、相手にワンチャンスを決められてしまうというのは非常にまずい流れですが、それをすぐさま断ち切ったが関根。宇賀神クロス→興梠ヘッドはGKがかろうじてセーブしましたが、そのこぼれ玉を関根がぶちこんでくれました。

・1点ビハインドで折り返した札幌は後半になってかなり積極的に前に出てくるようになり、都倉が強靭なフィジカルを利してゴリゴリ仕掛けてくる場面が目立ちましたが、地上戦なら都倉もたいして怖くはなく、浦和守備陣は寄ってたかって最前線で孤立気味の都倉に対処。浦和最終ラインが下がってしまうような場面はあまりなく、都倉をゴールから遠ざけるのに成功していたので、結局のところ札幌の得意パターン=サイドから都倉へのハイクロスを許す場面もほとんどなかったかと思います。

・ところが浦和も浦和で後半は急激にパスミスが増えて決定機どころかシュートも満足に撃てなくなり、なんだかなぁな試合展開に。62分柏木→宇賀神が完全に裏抜けに成功しながらクロスが直接GKに渡ってしまった大失態がその象徴。

・67分武藤→裏抜けに成功した興梠のシュートは無情にもクロスバーを叩き、71分CK→槙野どんぴしゃヘッドはゴールライン上でDFがクリアとなんとか掴んだ決定機も決められず、またしても嫌な流れになりかかったところで72分ラファエル→またまた裏抜けに成功した興梠がついにPKを奪取。この日全くシュートが入らない興梠にPKを蹴らせるなんて狂気の沙汰だろうと思いましたが、興梠はきっちりPKを決めてひと安心。

・札幌はほとんど決定機を作れていないので2点差あれば十分とミシャは考えたのか、中3日のWSW戦を睨んだかのに柏木、宇賀神と交代。札幌は伸二を入れて反撃を試みるもほとんど伸二にボールが送れないので反撃も体をなさず、そのまま試合終了かと思いきや、浦和は攻め倒すのか守りに徹するのかいかにも中途半端になっただけでなく、冒頭指摘したような緩みが見え隠れするようになってやらずもがなの失点。西川は伸二が蹴るものだと思い込んでいて、福森が高精度のFKを蹴れることを予想しなかったような残念な反応でしたし。

・仙台戦をピークに浦和の調子は下降線に入ったという懸念を払拭できないまま挑むことになったホームWSW戦は果たしてどうなることやら。

002

-----ラファエル-----
--興梠----武藤--
宇賀神-阿部-柏木-関根
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

(得点)
20分 ラファエル(CKのこぼれを押し込む)
40分 関根(興梠シュートのこぼれを叩き込む)
74分 興梠(PK)

(交代)
75分 柏木→青木
82分 宇賀神→駒井(関根が左WBへ)

・スタメンは前節から菊池→関根の入れ替えのみ。関根は小破して上海上港戦を休み、FC東京戦も半休したせいもあってか、凄まじい切れを取り戻して対面の田中雄を文字通りチンチンに。哀れにも田中雄は後半半ばに足を攣って交代させられる羽目に。

・一方ミスが目立ったのが阿部。幸い致命傷には至りませんが、早い時間帯から細かいパスミスが頻発していて不安でなりません。FCソウル戦以外全試合フル出場なのでこうなってしまうのもやむを得ないのでしょうが・・・

001

---菅---都倉---
--兵藤----荒野--
田中---宮澤---早坂
-福森--横山--キムミンテ-
-----クソンユン-----

(得点)
34分 兵藤(菅からの縦パスで裏抜け)
87分 福森(直接FK)

(交代)
72分 田中雄→内村(菅が左WBへ)
79分 荒野→小野
90分 早坂→上原

・伸二には選手紹介時のみならず、交代出場時にも拍手とブーイングが相半ばしたような格好。浦和復帰後の去り際が多少残念だったとはいえ、J2降格時にも浦和に残留し、超若手なのになぜかキャプテンを引き受け、しかも昇格初年になんとか残留できるだけの勝ち点を積み上げた後に浦和を去った伸二には感謝しかありません。だから試合終了時こそ盛大な拍手で送りたかったのが正直なところ。でも試合中はあくまでも敵なので、そこは愛を込めてのブーイングじゃないかなぁ・・・

・ミシャが絶賛注目中の福森。森脇ばりに高いフィード&クロスが出せるCBなのでミシャ好みなのは明々白々ですが、森脇以上にスピードがなくていとも簡単に裏を取られてしまうというのはどうなんだろう?福森のケツを拭く遠藤が死ぬぞ。

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2017.04.21

【展望】17年第8節札幌戦

・札幌と対戦するのは2012年第28節以来。既に降格が決まっている札幌にホーム埼スタでまさかの完敗を喫したあの試合以来の対戦です。

・札幌とは浦和J2時代から3年に渡って死闘を繰り広げたため、古参サポには「札幌=永遠のライバル」っぽい位置づけになっています。ひょっとするとゴール裏で「お前はもう死んでいる」のダンマクが掲げられるかもしれませんが、それはその頃の名残です。

・しかし、その後札幌は基本的にJ2で、たまにJ1に上がってまたすぐにJ2に沈む、エレベーターならぬ「サブマリンクラブ」になってしまったので直接対戦の機会は少なく、札幌戦を見るのは初めての方もいるかもしれません。基本オリンピック開催年に札幌が昇格する感じだったのですが、2016年リオ五輪には間に合いませんでした。

(成績)

・勝ち点8(2勝2分3敗)の15位。前回J1だった2012年は勝ち点わずか14で再降格の憂き目にあっており、7節消化時点では勝ち点1でしたから、その頃を考えれば長足の進歩。ホームで非常に強いのが特徴で、今年も広島やFC東京を下し、C大阪や川崎と引き分けて勝ち点を積み上げていますが、その一方アウェーは全敗。

(戦力)

 ・長らくJ2にいたチームなので顔なじみのある選手が少なく、補強も左WB田中雄(神戸)、CB横山(大宮)、MF兵藤(横浜M)、MFキム・ミンテ(仙台)、FW金園(仙台)、早坂(鳥栖)など前所属クラブで出番が減っていた選手がほとんど。J1昇格を祝うような目玉っぽい補強はなし。

・しかも昨年のレギュラー格に故障者が続出して苦しい陣容を強いられています。具体的にはFWヘイス、FW金園、MFジュリーニョ、CH深井、CH稲本、CB増川が故障離脱中。さらに前節川崎戦でMF内村が負傷退場。CB菊地も第1節に途中交代後出場していないので故障かもしれません。

・ところが、その穴を埋めるべく新戦力の横山・田中雄・兵藤・キムミンテががっちりスタメンを確保してそこそこの成績を残しているのにはびっくり。ただ右CBに入っているキム・ミンテは本職ではないので結構危ういプレーが散見されます。

・左CB福森はミシャがツバをつけている選手で、高精度のロングフィード&クロスを供給するだけでなく、セットプレーのキッカーも務めているので要注目。

(戦術)

 ・基本的に5バック3ボランチの5-3-2で耐える時間の長いチーム。ただ専ら自陣に引き籠るわけではなく、状況なり相手なりを考えて前から追ったり、一転して引きこもったりと柔軟に対応して来ます。ビルドアップが巧くないFC東京に対して序盤はかなり前からガツガツ行ったのが見事に奏功し、リードすると一転して自陣深く引き籠るという見事な闘いぶりで完勝しました。

・攻撃はほぼ「戦術は都倉」。極端に言えば、ボールを奪ったら手数をかけずに都倉目がけてロングボール。あとは都倉の落としたボールを相方FWなり荒野なりが拾っていきなりズドーーンとか、都倉のボールキープを信じて周囲が押し上げ、サイドからのクロスを再び都倉がドッカーン!とかそんな感じ。都倉のみならず長身かつフィジカルが強いが多いのでセットプレーも大きな武器になります。

・J1神戸在籍時の都倉はさっぱりだったので、「都倉はJ1では通用しない」「都倉戦術ではJ1ではだめだろう」という先入観を持っていましたが、J2無双で自信をつけたのが良かったのか、都倉は久しぶりのJ1でそれなりに活躍して既に4ゴール。ただ横浜Mや甲府には全く通用しなかった一方、広島やFC東京にはかなり効いて、都倉の効く効かないがそのまま勝敗に直結してしまうのが札幌の悩ましいところ。

・故障が癒えた伸二が試合展開次第では途中から出てくるかもしれません。こういう形で伸二と邂逅するとなると些か感慨深くなるでしょうが、伸二が出てくると「いきなり都倉」は影を潜め、自由に動く伸二にボールを預けて局面打開を図る「伸二王様スタイル」っぽい戦術に変わります。

(浦和の対応)

 ・ユンジョンファン時代の鳥栖が得意とした「豊田へのロングボール攻撃」を浦和は苦手としていただけに、札幌の「戦術は都倉」にも苦戦が予想されます。最終ラインを高く保てているうちは問題ありませんが、終盤疲れて中盤のプレッシャーが効かなくなり、最終ラインが下がってしまうと極めて危険。今週は週央の試合がありませんが、前節FC東京戦の出来を見ると浦和の各選手もかなり疲れているようで、そこら中で競り負け当たり負けが頻発して苦しい試合になってしまうかもしれません。

・スタメンは前節から菊池→関根と入れ替わるだけと思います。札幌戦からWSW、大宮、鹿島と中3~4日の4連戦となり、FC東京戦の出来を見ると浦和のコンディションは目に見えて低下しつつあるように伺えるだけに、ちびちびとしたローテーションは必須でしょう。

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<前節:札幌 1-1 川崎>

---都倉--内村---
--兵藤----荒野--
田中---宮澤---早坂
-福森--横山--キムミンテ-
-----クソンユン-----

(得点)82分 都倉

50分 内村→菅(負傷交代)
79分 田中→小野
90+3分 荒野→前

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2017.04.17

【TV観戦記】17年第7節:FC東京 0-1 浦和 ~ 勝った~!勝った~!また勝った~!弱い瓦斯にまた勝った~!

・ACL上海上港戦のダメージは殊の外大きかったようで、浦和の出来はいたって低調。急に夏日になったことも相まってか後半は早々に足が止まり、自陣で耐える時間帯が長くなりましたが、序盤に奪った1点を守り切って逃げ切り勝ち。

・浦和は中4日なのに対してFC東京(以下「瓦斯」)は週央に試合がなく、しかも怪我人もいないのにどこから沸いて来たのかATが5分もあって「どうしても瓦斯に勝たせたい何か」の力を薄々感じざるを得ませんでしたが、そんな追い風を受けても浦和に勝てないのが瓦斯。これほど出来の悪い浦和に勝てないとは・・・・

・瓦斯は4-4-2の布陣で、昨年同様ペース配分もへったくれもなく前から激しくプレッシャーをかけてきました。これ自体は悪くはなく、試合開始早々に浦和最終ラインでの緩い横パスを奪って阿部拓に絶好機。その直後にも阿部のエリア内での緩い横パスを奪って永井がシュートという場面がありました。しかし、阿部拓のシュートは西川が難なくセーブ、永井のシュートは遠藤にブロックされて得点ならず。

・しかも終わってみればここで瓦斯が先制できなかったのが全て。それどころか14分に浦和のカウンターを喰らって先制されてしまいました。浦和先制の場面は、瓦斯のリスクマネジメントを無視したかのような「総員突撃指令」が仇となったようなもの。なぜか梶山や橋本もボールを奪いに前に突っ込んでしまったので、遠藤からラファエルにボールが渡った時には中盤に誰もおらず、いきなり瓦斯最終ラインが危機に。

・先制した浦和は落ち着きを取り戻して危険なエリアでのボールロストもなくなり、瓦斯を押し込みながらボールを回して相手の疲労を誘う展開に。ただ暑さのためか浦和の動きは決して良くはなく、これといった決定機は作れないまま前半終了。

・いつもの瓦斯戦であれば「浦和が淡々とボールを回し続けているうちに瓦斯が先に疲弊し、終盤に浦和が追加点を挙げて完勝」というシナリオが描けそうなものですが、残念ながら先に足が止まったのは浦和。

・激戦だった上海上港戦のダメージが予想以上にでかかったのか、浦和は後半早々に足が止まり気味になり、出足でも瓦斯に負けがちになって自陣に押し込められる展開になってしましました。カウンターで反撃のチャンスを窺うも、形になったのは結局73分ラファ→興梠で惜しい場面が一度あっただけ。

・意に反してボールを持たされる格好になった瓦斯は2トップへのロングボール、あるいはSHを浦和WB裏へ走らせるような攻撃が目立ちました。前半こそ何も起こらないまま時間が徒過しましたが、後半になると前田のボールキープが効きだしてほぼ一方的に浦和を押し込む展開に。ただ如何せん押し込んでからの攻撃のアイデアがなく、決定機らしい決定機は49分前田のボールキープから橋本のシュートがポストを叩いたのと、54分東FKがポストを叩いただけ場面だけ。

・篠田監督は良いところがない永井を早々に諦めて中島を入れ、さらに切り札として最後に太田を投入したものの、共に何の見せ場もなくそのまま試合終了。両サイドから何本もクロスを入れまくりましたが、全部浦和DF陣に跳ね返されてシュートを撃てず。相手に引かれてしまうと打つ手がないのは前節札幌戦の終盤と同じ光景。ウタカがいれば違った結果になったかもしれませんが、札幌戦ではそのウタカにすら良いボールは入りませんでした。

・上海上港を曲がりなりにもシャットアウトしたばかりの浦和DF陣から見れば、ウタカ抜きの瓦斯なんて怖くもなんともない。前田も全盛期なら万能型FWの威力を発揮したでしょうけど、今はチャンスメークだけで手一杯。非力で敵戦車の装甲をぶち抜けない「ドアノッカー」だらけの瓦斯を完封するなんてお茶の子さいさい、まさに赤子の手をひねる様なものだったのかも。

・ミシャは試合後に「今日のゲームも、自分たちの狙いとするところが多く出せたゲームではなかったですし、我々が目指すような美しいサッカーではなかったかもしれませんが、今日の環境下で勝利できるベストの選択肢を取ったゲームでした」と実利優先の試合だったことを吐露。なにせ夢を追い続けてあと一歩のところでタイトルを逃し続けた「夢追い人」のチームですから、状況に応じてとにかく勝ち点を取りに行く試合ができたことを率直に評価していいと思います。

・たまたま両GKが日本代表なので、NHK-BSでは裏チャンネルを利用して「GK徹底マーク」なる企画をぶちあげていました。しかし、シュート数自体8対9(しかも瓦斯は枠内1)ゆえGKの見せ場は少なくてほぼ企画倒れに。

-----ラファエル-----
--興梠----武藤--
宇賀神-阿部-柏木-菊池
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

(得点)
14分 興梠(ラファエルからスルーパス)

(交代)
51分 菊池→関根
76分 ラファエル→青木
80分 興梠→李

・浦和は上海上港戦からズラタン→興梠、青木→武藤の入れ替えは予想の範囲内でしたが、駒井→菊池にはびっくり。小破して上海上港戦を欠場した関根の回復が捗々しくなく、しかも駒井も上海上港戦で小破したため、ミシャは苦悩の選択を強いられたのかもしれません。

・菊池はリーグ戦&ACLを通じてこれが初スタメン。正直安全運転に終始して関根とは違った持ち味を見せるには至らず。しかし大過もなく、この日は無事関根に引き継げただけで良かったと思います。駒井はデビュー当初しばしば守備に大穴を開けて失点に絡んでいましたから、全体の出来が低調な中で菊池に大きなミスがなかっただけで事実上の初陣は十分でしょう。もっとも梅崎の復帰が秒読みなので、菊池に次のチャンスが回ってくるかどうか判りませんが。

---阿部--前田---
東---------永井
---梶山--橋本---
室屋-丸山--森重-徳永
-----林------

63分 永井→中島(東が右SHへ)
80分 阿部→ユ・インス
84分 徳永→太田(室屋が右SBへ)

・瓦斯は大久保とウタカが故障欠場したため前田がスタメン出場した他、完敗した前節札幌戦から太田→徳永、田邉→梶山、中島→永井となんと4人も入れ替え。梶山以外はいかにもハードワーク出来そうな面子を連ねましたが、先制されたためにその狙いは空振りに。

・謎なのは永井のSH起用。永井の快足を最大限生かすならFWしかないはずで、SHみたいな低い位置から走らせてもたいして効果がないし、しかも守備には多くを期待できない。

・適当にロングボールを放り込んでも最前線でボールキープできる前田のスタメン起用はこの日の数少ない収穫かと。逆にいえばこれまで大久保1トップに固執して、しかもその大久保がボール欲しさにズルズル中盤に下がってくるのはいったい何なのか?

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2017.04.15

【展望】17年第7節FC東京戦

・中3日&中4日での3連戦の最後の相手は新潟と双璧をなす「勝ち点配給マシーン」FC東京です。

(成績)

・勝ち点10(3勝1敗2分)の7位。G大阪戦、川崎戦、札幌戦をDAZN観戦しましたが、勝ち点がそこそこ伸びている割にはFC東京(以下「瓦斯」)の試合内容は良いとは言い難いというのが正直な感想。

・相手GKの凡ミスで勝ちを拾ったり(鹿島)、相手が絶望的に弱かったり(大宮)、相手がACL遠征帰りで疲れていたり(川﨑)といった中で勝ち点を伸ばしているだけで、G大阪に良いところなくタコ殴りにされただけでなく、札幌にまさかの完敗を喫した辺りに今年の瓦斯の実力が見え隠れしているような気がします。

(戦力)

・どこから金が沸いてきたのか瓦斯は昨オフ過去に例を見ないような大型補強を敢行。ワシの払ったガス代がこんなところに使われるとは誠に腹立たしい限りですが、FW大久保(川﨑)、FWウタカ(広島からレンタル)、FW永井(名古屋)、MF高萩(ソウル)、SB太田(フィテッセ:蘭)、GK林(鳥栖)等即戦力を手あたり次第取りまくりました。

・その一方FW平山(仙台)、FWムリキ、MF羽生(千葉)、MF高橋(神戸)、MF水沼(C大阪)、GK秋元(湘南)を放出。GK以外はいずれも昨年主力とは言い難い選手なので、それらの入れ替えを試みること自体は悪くありませんし、GKに至ってはどこからどう見ても上位機種への入れ替え。

・ただこの「手あたり次第の大型補強」とやらが曲者で、中盤の放出が多くてFWの頭数ばかり増えるというバランスの悪さが一目瞭然。もともと中盤があまり強くないチームなのに、強力FW陣までどうやってボールを運ぶのかという課題に手を付ける様子はなく、高萩採っておけばなんとかなるだろうみたいな編成です。しかも運悪くその高萩は代表合宿で故障離脱中。

・そしてACLもないのにやたら頭数が増えたFW陣を相手に応じて、あるいは選手のコンディションに応じて監督が使いこなせればいいのですが(苦笑)。現状大久保が不動の1トップで、途中からウタカが出てくるのが定番化。永井の出番が減り(というかそもそもSHに置いたのが間違いかと)、代わって阿部がスタメンに定着。もったいないことに前田がベンチの置物と化し、哀れにもとうとうJ3に出場。ネイサン・バーンズはどこにいったんや???

(戦術)

・フォーメーションは4-2-3-1で一貫していますが攻撃に関してはほとんど機能していません。前目の選手が大久保以外コロコロ代わるのが響いてか、コンビネーションが成熟しているとは言い難く、案の定ビルドアップには四苦八苦しています。

・ボールが来ないのでイライラした大久保がやたら中盤に下がってくるのはまだしも、下がった大久保に代わって誰かしら前で受け手になるわけでもなさげ。よって大久保が下がって受けても出しどころがありません。従って相手が前から厳しくプレッシャーをかけて来れる間はほとんど何も出来ないといっても過言はないくらい。G大阪や札幌に完敗したのはビルドアップの稚拙さが主因といっても差し支えないでしょう。

・相手を押し込んでしまえば太田の高精度クロスが活きそうなものですが、札幌戦ではなぜかワロス連発。太田のみならずクロス攻撃に頼りがちなチームですが、現状は中島の「かいしんのいちげき」やウタカの「一人で出来た!」、あるいはセットプレーからの森重の頭以外何があるんだろうという気も。ただ大久保を含めて一発がある選手が多いので、オープンな展開になってしまうとかなり面倒。

・前節札幌戦ではフィジカルが強い札幌2トップ、特に都倉目がけてのハイボール&ハイクロス攻撃に意外な脆さを見せていました。もっともこういう攻撃は浦和には全く参考になりませんが。

・浦和戦に関しては昨年同様最終ラインを高く押し上げて前から激しくプレッシャー&ショートカウンター狙いで来るものと予想します、というかそれ以外の浦和対策を持ち合わせているのかどうか。そして案の定終盤に大失速&謎の選手交代で自爆してしまうというお決まりのコースが待っているような(苦笑)

(浦和の対応)

・浦和は上海上港戦から中4日、瓦斯はなんと今週央のルヴァン杯がお休みと条件に差があります。浦和は勝ったとはいえ上海上港戦で激しい消耗を強いられましたから、実質移動なし&中4日とはいえコンディションが良くないかもしれません。

・上海上港戦は興梠&関根がお休みだったので、ズラタン→興梠、駒井→関根の入れ替えは間違いないと思いますが、それ以外も青木→武藤など若干スタメンの変更があるでしょう。

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2017.04.12

【観戦記】ACL2017・F組第4節:浦和 1-0 上海上港 ~ さぁ、オスカル。わめくがいい!さけぶがいい!(文化シヤツター、ガラガラ)

・ただでさえ真冬に逆戻りしたかのような寒さなのに、おまけに細かい雨が強風に煽られてバックスタンドは奥深くまでびしょ濡れ。サッカー観戦には極めて厳しい環境で、試合も厳しい展開になってしまいましたが、それでも浦和はなんとか上海上港(以下「上海」)をウノゼロで撃破。上海に勝ち点9で並び、かつ上海を得失点差で上回ったためにF組首位に浮上しました。

・同日ソウルがWSWに勝って残り2試合で3位ソウルとの勝ち点差が6となり、しかもソウルとの得失点差が大きいことを考えれば、浦和はこの日の勝利でグループリーグ突破がほぼ確実になったといって差し支えないでしょう。

・勝つには勝ちましたが、シュート数7対13というスタッツ通り試合内容は極めて厳しかった。決定機の数なら圧倒的に上海が上。PKストップを含めて西川と北ポストの好セーブでなんとか虎の子の一点を守り切ったと言って差し支えない勝利でした。もっともしんどい内容とはいえ勝ちは勝ち。ズルでも誤審絡みでもない勝利なので卑下する必要は全くありません。

003

・興梠出場停止、関根小破を受けてラファエルと駒井をスタメンに起用したのはともかく、李→ズラタン、武藤→青木と直近の仙台戦から4人も代えたのには驚きました。仙台戦から中3日、かつACLへの向き不向きを考えたミシャなりのターンオーバーなのでしょう。ミシャはターンオーバーがとにかく下手で、やる時はえらく極端。極端に入れ替えた際には当然ながら結果も出ないという負の歴史を積み重ねてきましたが、今年になってついに合理的な範囲内での選手入れ替え法を会得したようです。

・スタメンを見た際は柏木トップ下の3-4-1-2と思いましたが、そのフォーメーションを採用したG大阪戦と違って案外柏木が右に流れがちで実際はラファエル1トップの3-4-2-1と大差なし。しかし残念ながらラファエル・ズラタン・柏木の組み合わせは全く実績がないせいか、ほとんど機能しませんでした。試合開始早々に宇賀神→ラファエルの決定機(シュートはポストを叩く)を作った以降、浦和の攻撃はほぼ沈黙。

・上海はフッキを故障で欠いたためか、上海は前回の4-3-3ではなく4-4-2っぽい布陣。布陣は多少変わったものの前から厳しくプレッシャーをかけてくる方針には変わりはなく浦和はビルドアップに四苦八苦。とにかく前3人に縦パスを入れられず、浦和の攻撃は前に出てきた上海SHの背後のスペースを利用してのサイド攻撃頼み。しかもそれも散発的で先制点に至るまで決定機どころかシュートもほとんどなかったように思います。

・前半の上海もさほど手数はありませんでしたが、浦和左サイドを攻めて2度決定機。この試合を通じてそのサイドにいる7番(ウーレイ)に苦しめられ、19分にはバイタルエリアから際どいシュートを撃たれ、34分にはウーレイにドリブルで突っかけられたことで浦和DF陣が混乱し、上がってきた右SB23番にフリーでクロスを上げられ、上げた先では11番もフリーという大惨事を招いてしまいました。しかし、ここで活躍したのが埼スタ北側のゴールポスト。

・一難を逃れた浦和。心持ち上海ペースで試合を終えようとしていた時間帯になって突如コンビネーションプレーが炸裂。前方に出てきた青木がオスカルを振り切ってエリア内のズラタンに縦パスを入れたのが肝で、ズラタン→ラファエルがDF3人に囲まれながら超狭いシュートコースにねじ込んで浦和先制。どう見てもズラタンが自分で撃ったほうがイージーなように見えましたが、どんな体勢だろうが決めきる力はラファエルのほうが上で、ズラタンはそのラファエルを信じてボールを託したのでしょう。

004

・先制された上海は後半頭から前への圧力を一段と強め、浦和は押し込まれ気味に。いきなりエウケソンにバイタルエリアからシュートを撃たれ、51分には西川がクリアに失敗したことを契機にエウケソンに突っ込まれる大ピンチ。

・浦和も駒井が深い位置からドリブルで持ち上がってズラタンシュートという決定機がありましたが、その直後にウーレイにエリア内まで斬り込まれてしまい、いよいよ落城の気配濃厚。そこでミシャは機能しているとは言い難い布陣を諦めて、青木→李、ズラタン→武藤と一気に2枚替えていつもの3-4-2-1に変更。

・守り切れそうにないのでミシャは攻め合いを選択したものと解釈していましたが、結果はこれまた失敗。投入直後にラファエル→柏木→駒井の決定機を作った以降、浦和の攻撃は再び沈黙。押し込まれ続けて攻撃はカウンター頼みになっているのに、カウンターの形になりかかったところでパスミスで逆にカウンターを喰らってしまう場面が非常に多くて浦和は急激に消耗。

・さらに柏木をボランチに下げたのも良くなかった。柏木はオスカルに対峙する羽目になりましたが、柏木の守備力ではどうにもなりません。64分にはオスカルの切り返しに付いてゆけずに早々にPKを献上。このPKは西川が片手でなんとか止めて難を逃れましたが、その後もバイタルエリアでオスカルに前を向かれたらどうにもならず、阿部ですらオスカルの切り返しに付いてゆけずに転ばされる始末。逆に言えばそれまでなんとかオスカルを封じていた青木の凄さが浮き彫りに。

・2度目のPKは槙野のクリアミスから。反撃に転じようとしたところでのミス多発という、この日の後半を象徴するようなプレーで、しかも故意とは思えないが上げた手にボールが当たってハンドを取られるのは槙野にありがちなもの。ところがこのPKをオスカルはなんと宇宙開発。

・オスカル2度のPK失敗後もなんら戦局は好転せず、柏木はあっさりオスカルに振り切られて際どいシュートを浴び、ミシャがラファエル→那須で止血を試みるもその那須が右サイドでエウケソンにぶち破られて駒井のカバーでなんとか事なきを得るなど浦和は青色吐息。後半ほぼすべての時間帯で上海に殴られ続けたといってもいいくらいのやられっぷりでしたが、それでも最後までダウンは奪われずに逃げ切り勝ち。相手にフッキがいなくて本当に良かった。

002

--ズラタン---ラファエル--
-----柏木-----
宇賀神-阿部-青木-駒井
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

(得点)44分 ラファエル(青木縦パス→ズラタン→ラファエル)

(交代)
59分 青木→李(柏木がボランチに下がる)
60分 ズラタン→武藤
81分 ラファエル→那須(李が1トップ、柏木がシャドー、遠藤がボランチに上がる)

・「青島ビール賞」はどう考えても数々の好セーブを見せただけでなくPKすら阻止した西川だと思いましたが、もらったのは先制点を決めたラファエル。うーん、点取らないと青島ビールはもらえないのかなぁ・・・ それにしても久しぶりに西川様々の試合。ACLなので文化シヤツター様に見せ場がないのは誠に惜しい。50分過ぎにボールを真上に蹴り上げてしまったことを機にマッチポンプ的な好セーブがありましたが、それを除けばキック精度も徐々に戻ってきたようにも見受けられました。

・西川に次ぐ功労者は両WB、特に駒井。終盤に那須が突破された先を駒井がカバーするなど、駒井が守備で見せ場を作れるようになるとは!後半の数少ない決定機を駒井が決めていれば満点の出来。右WBは関根との競争によりめちゃハイレベルになりました。

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2017.04.08

【観戦記】17年第6節:浦和 7-0 仙台 ~ 生兵法は怪我の元どころか爆死

・極端に相性が良い仙台相手のホームゲーム。今年もまた仙台を血祭りに。前半だけで興梠がハットトリックを達成しただけでなく久しぶりにKLMが揃い踏み。最後は柏木がケーキにイチゴを乗せ、さらに今季リーグ戦初の完封勝ちのおまけつきで文化シヤツター様も大満足。いやはや全くケチのつけようがない爆勝でした。

・それにしても毎回毎回渡邉監督は浦和とのアウェーゲームでやり慣れない策を弄して、その度に惨殺されるのか不思議でなりません。わざわざ伝統の4-4-2を放棄して、今年3-4-2-1に取り組み始めたばかりというだけでもかなりのハンデと目されるのに、この試合ではその3-4-2-1すら放棄してなぜか5-3-2を採用して案の定全く機能せず。

・おまけに過密日程でも何でもないのに、前節川崎戦からスタメンを3人も入れ替え。新戦術定着を最優先にここまでリーグ戦5試合とも同一スタメンでやっていたと目されるのに、なんでここでわざわざスタメンを弄るのか??? しかも抜擢した3人(藤村・蜂須賀・増嶋)が揃いも揃って何の役にも立たないありさま。普段やってないフォーメーションを採用し、しかもスタメンまで弄ってチーム熟成が進んだ浦和に対峙するなんて愚の骨頂。7-0の大差は起こるべくして起こったような気がします。

026

・浦和からレンタル中の石原がこの試合は契約上出場できず、これも仙台が壮絶な戦死を遂げる一因になったのかも。今年の仙台の試合をみているとビルドアップというか縦パスの受け手として石原が文字通り孤軍奮闘中。この試合はその石原不在が響いてか、ボールを奪ってもボールの預けどころがなく、迷っているうちに、あるいは無理に繋ごうとして浦和にボールを奪回される場面が頻発。

・試合開始早々に浦和の縦パスを奪ってからリャン→奥埜で素早く攻め切った場面がありましたが、あれが2トップ採用で渡邉監督が本来やりたかったことなのでしょう。しかし、そのような形はその後全く再現できず。もっとも攻撃の形がほとんど出来ないのは今年ずっとそんな感じなので、5-3-2採用はあまり関係ないと思いますが。

・悲惨だったのは守備。立ち上がりに一発喰らいかかったのが浦和の引き締めに役だったのか、浦和は安易に縦パスを入れずにサイド主体、あるいは仙台最終ラインを脅かすような攻撃を繰り返して早々に仙台を自陣に押し込んでしまいました。仙台2トップがたいして浦和最終ラインにプレッシャーをかけてこないので、浦和はさほどビルドアップに呻吟することなく、森脇を高い位置に押し出すのに成功。そしてこれが後々効いてきます。

・仙台は川崎戦で同じような形(左サイド奥深くで石川直が小林悠に抉られ、中で合される)で2失点しましたが、この試合の失点も仙台左サイドから。左WB永戸を高い位置に出してからのクロスが仙台の数少ない攻め手になっているので、それを逆用されて永戸の裏を突かれると非常に脆い。また5-4-1ならSHがある程度サイドの面倒を見られますが、5-3-2でボランチにサイドの面倒を見させるのは、サイドチェンジを多用して3ボランチを振り回す浦和相手にはかなり辛いかと。

013

・先制点は前に出てきた森脇を気にした永戸が結果的に何の役にも立たないポジションにいて、本来永戸が見るべき関根に三田が対応する羽目になったのも珍妙ですが、クロスを上げた先で興梠のマークがずれていて、慌ててなぜか蜂須賀が競る羽目になっているのが実に珍妙。ミラーシステムを採用してマンツーマンっぽく守っていればこうはならんだろうという爆笑モノ。

・2点目は関根→森脇→関根で永戸の裏を取った時点で勝負あり。柏木ならともかく、森脇から高精度の縦パスが出てくるなんて仙台は予想だにしなかったのかもしれませんが、それにしても森脇を自由にやらせすぎ。そしてたぶんこの攻撃はミシャが川崎戦を参考にして仕込んだような。

・3点目は仙台のビルドアップの迷いから来たもの。GKからのスローを受けて持ち上がった富田がボールを出す先に迷っているうちに後ろから興梠に突かれてボールロスト。おまけに富田は全力で戻らないので最終ラインの前がぽっかり空いていしまい、武藤が無人の荒野を突き進んで豪快ミドル!! 武藤はこの決定力をもっと競った試合で活かしてほしいんですが(´・ω・`)

・4点目はCB平岡がエリア内で宇賀神に後方から危険なタックルでPK。村上主審はこの試合仙台の後方からの危険なタックルに甘いように見受けられ、この場面もイエローが出なかったのが不思議。キッカーはハットトリック狙いで阿部が興梠に譲ったみたいで、興梠がGKを良く見てしっかり逆を突きました。

・前半だけで4点もの大量失点を喫した仙台は後半頭から新外国人クリスランを投入し、前がかりで絶望的な反撃を試みるも、それが奏功する前に浦和のカウンターを浴びてまたしても失点。仙台は前がかりで守備陣形が崩れに崩れているので宇賀神→武藤→李という単純極まりない攻撃でも浦和は点が取れてしまう。GKと一対一になった李が冷静に股抜き。

・6点目はなんとCKから。およそ点が入る気がしない浦和のセットプレーですが、なんか潮目が変わったのか神戸戦に続いての得点。柏木CK→阿部がすらしたボールを大岩がクリアできなかったというラッキーなゴールですが、点が入る時はこんなものなのでしょう。

・6点目を奪った後も浦和は手を緩めず、途中投入の駒井を酷使しながら何度もカウンター攻撃。仙台は前半から防戦一方で随分走らされており、しかもカウンターを喰らって自陣へ向かって逆走する場面だらけなので早々にヘロヘロになってしまい、終盤はもう戻る足が残っていません。従って浦和は二けた得点を取る可能性すらありましたが、浦和も浦和でラストパスなりシュートなりが雑になって7点目がなかなか取れず。槙野・興梠・柏木と決定機がありましたが、いずれも決まらず。

・7点目が入ったのはATになってから。途中投入の菊池が切り返してクロス→柏木ヘッド。柏木も、さらにその奥にいる武藤へのマークも外れていて、もうこの時間帯の仙台はやる気ゼロかなぁ?

・結局仙台の決定機は立ち上がりの奥埜と終了間際のクリスラン→リャン、それと57分に仙台左サイドからのクロスがエリア内でリャンに渡った場面だけかな?リャンが好調なら1点は取れたと思いますが、今年のリャンは絶不調で助かりました。

009

-----興梠-----
--武藤----李---
宇賀神-阿部-柏木-関根
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

(得点)
20分 興梠(関根クロス→興梠ヘッド)
27分 興梠(関根横パス→興梠押し込む)
29分 武藤(カウンターから豪快ミドル)
45+2分 興梠(PK)
47分 李(カウンターからGK股抜き)
65分 OWN GOAL(柏木CK→阿部すらし→大岩あわわ)
90+2分 柏木(菊池クロス→柏木ヘッド)

(交代)
42分 関根→駒井(負傷による交代)
62分 宇賀神→菊池
68分 李→青木(柏木がシャドーへ)

・ラファエルは次節上海上港戦に向けて万全を期したのか、前節に続いて今節もベンチ外。

・オナイウがリーグ戦で初めてベンチ入りし、得点差が大きく開いたのでオナイウの出番があるかと思いましたが、関根の負傷で交代枠を一つ使ったのが響いてか出番なし。もっとも関根は負傷しなくても上海上港戦を睨んで途中で駒井と代えたでしょうから、オナイウの出番はもともと限りなく想定外だったのかもしれません。でもミシャが敢えてオナイウをベンチに入れた理由をオナイウなりに咀嚼してほしいものです。

・これまで出番がなかった選手のテストという意味ではオナイウより先に機会を掴んだ菊池。終盤は駒井を酷使してのカウンター攻撃だらけになってしまったので、バランスを取って菊池は自重気味(といってもその陰で槙野が暗躍!)だったように見受けられましたが、最後の最後でついに大仕事。昨年加入の駒井も今の地位を得るまで随分時間がかかり、数々の失態を重ねてきました。菊池の道のりも楽ではないと思いますが、この大仕事が大きな一歩になることでしょう。

005

---梁---奥埜---
-----藤村-----
永戸-三田-富田-蜂須賀
-増嶋--平岡--大岩-
------関-----

(交代)
HT 藤村→クリスラン
68分 永戸→茂木
68分 蜂須賀→菅井

・便宜上3-4-1-2と記しましたが、そんな形になっている時間帯はなく、前半は完全に5-3-2。後半クリスランが入って3-4-2-1に戻した風でしたが、如何せん陣形ガタガタの前がかりなのでよく判らず。

・石原に代わってスタメン出場すると目された新外国人クリスランは依然コンディション不良なのか、ベンチスタートで後半頭から出場。最後の最後でハイボールに競り勝ってリャンに落とした場面を見ると、相手を押し込んだ状態ならクロスのターゲットとして使えるのかもしれません。でもボールを収めるのは得意ではなさそうで、石原の代役は不向きっぽい。

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2017.04.06

【展望】17年第6節仙台戦

(成績)

・3勝2敗(勝ち点9)の7位。札幌・大宮・柏と目先かなりしょっぱめの相手にいずれもウノゼロで勝った一方、神戸・川崎と手強い相手には良いところなく共に0-2で敗れています。勝った柏戦も柏のあんまりな決定機逸に助けられた感がありあり。また控え組中心で望んだルヴァン杯第1戦ではFC東京に0-6のタコ殴りの憂き目に。

・要するに「降格の心配はしなくてよさそうだが、上位にはとても入れそうにもない」といういつもの仙台コースを今年もしっかり歩みそうな気配。渡邉監督も今年で就任4年目ですが、良くも悪くも低位安定しています。

(戦力)

・昨オフにはGK六反(清水)、CB渡部(神戸)、FWハモン・ロペス(柏)、FWウイルソン(甲府)と主力を後ろから前からぶっこ抜かれてしまいました。

・その穴埋めにGKシュミット・ダニエル(松本からレンタルバック)、CB増嶋(柏レンタル)、WB中野(川﨑レンタル)、FW石原(浦和レンタル)、FW平山(FC東京)、FWクリスラン(ブラガ@ポルトガル)らを補強しましたが、スタメンに定着したのは石原のみ。他は法政大の新卒永戸が開幕から左WBのスタメンをがっちり確保しているのが目を惹く程度。中野と平山は早々に負傷で長期離脱。故障で出遅れたクリスランは第4節からようやく途中出場と選手の入れ替えが奏功しているとは言い難い様子。

・しかもその肝心の石原は契約上浦和戦に出られません!!! そのため1トップにはここまで出番の少なかったクリスランが出てくるものと目されます。長身FWでスピードもそこそこあるようですが、現状コンビネーションは壊滅的。

・年から年中故障しているイメージが強い金久保はなんとか試合に出られるようになりましたが、野沢がベンチにもいない理由は良く判らず。

(戦術)

・どういう風の吹き回しか、渡邉監督はこれまでほぼ一貫して4-4-2だったフォーメーションを今季3-4-2-1に変更。リーグ戦5試合全て同じスタメンで絶賛コンビネーション熟成中といったところ。仙台は過去浦和対策として付け焼刃的に3-4-2-1を採用してボコボコにされた記憶がありますが、浦和にとってみればそんな未成熟なシステムで対峙してくるほうがずっと楽。

・渡邉監督はどういうわけかポゼッションに拘りがあり、それゆえ仙台もかつてのようにカウンター一本槍、ロングボール一本槍ではありませんが、仙台がパスを繋いでボールを前に運んだところで特に何かが起こるわけではありません。石原が縦パスの受け手として孤軍奮闘しており、浦和戦に石原がいない影響は半端なさそう。

・なんとか前にボールを運んでも結局両WBからのクロス攻撃に頼りがち。しかもクロスを入れてもフィニッシャー不在という現実が重くのしかかっています。

・攻撃時はボランチが一枚下がり、左右のCBが開いて4バックになるミシャテイストを漂わせていますが、開いたCBにさほど攻撃的なタスクは与えられておらず、前にいるWBに縦パスを出して終わりみたいな。ましてや湘南みたいにカウンター時にCBまでゴール前になだれ込んでくる様子は微塵も感じられず。

・守備は素早く攻守を切り替えて高い位置から積極的にプレッシャーをかけてきます。前目でボールが奪えない時の次善策として5-4-1の守備ブロックを敷くような格好。運動量&素早い攻守の切り替えを要求されるシステムにクリスランが馴染むのかどうか。

・高い位置からプレッシャーをかけてカウンター&サイド攻撃が嵌れば面白いのですが、当然ながらここでもフィニッシュの精度に難があるとか、そもそもフィニッシュに絡みそうな頭数が足りないとかでちょっと手強い相手だと点が入る気配なし。

・神戸戦ではバイタルエリアがぽっかり空いて2失点、川崎戦では左サイドを抉られて中で合わせられて2失点と同じ失点パターンを繰り返しているのも気になります。

(浦和の対応)

・前節小破欠場したラファエルが全体練習に復帰。仙台戦(中3日)上海上港戦(中4日)FC東京戦との3連戦でローテーションを考えねばならず、興梠が上海上港戦に出場停止なことを考え合わせると、前三人はラファエル・興梠・武藤という第3節までのJリーグセットになるものと予想。

・またこの3連戦でどう見ても仙台が一番イージーな相手なので関根→駒井、柏木→青木の変更があってもおかしくありません。

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<前節:仙台 0-2 川崎>

-----石原-----
--梁-----奥埜--
永戸-三田--富田-菅井
-石川直-渡部--平岡-
------関-----

58分 菅井→蜂須賀
67分 リャンヨンギ→クリスラン
83分 奥埜→金久保

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2017.04.02

【観戦記】17年第5節:神戸 1-3 浦和 ~ ネルシーニョが憑依したかのように冴えわたるミシャ采配!

・予想通りの形とはいえ前半は神戸にしっかり守り倒され、神戸の狙い通りにカウンターを喰らいかかる場面もあって苦戦。しかし後半早い時間帯にミシャが駒井ボランチ投入という奇策を発動して停滞した戦局を一気に打開。もっともボランチ駒井は過去何度か試行していますから「奇策」とまでは言いきれないかもしれませんが。

・選手交代による戦局打開はネルシーニョが最も得意とするところ。一方ミシャの選手交代は予定されていたかのような、しかも判で押したようなケースが多く、ネルシーニョのような戦術的意図を持ち、かつ相手の意表を突くような交代はおよそ期待薄と思っていただけに、「ボランチ駒井投入」という奇策を発動し、しかもそれが見事に嵌るとはビックリ!

・駒井を準備しているのが判った時、てっきりWBを代えて駒井のドリブルで対面の相手をぶち抜くことで局面打開を図るものだと思い込んでいましたが、そのドリブルを中央で縦に持ち上がる、縦への推進力を加えるほうに使うとは!

・そして駒井投入に伴いシャドーに上がった柏木が大活躍。試合結果への貢献度からいえばシャドー柏木のほうがはるかにでかいのですが、単に柏木をシャドーに上げるための選手交代であれば、これまでのテンプレミシャ采配なら武藤→青木だったはず。しかしミシャが青木ではなく駒井をチョイスしたのがミソでしょう。ボランチの一角として駒井のチョイスがありともなるとここのポジション争いは格段に厳しくなり、長澤や矢島はかなり辛い立場に。

・しかし2点リードした後の試合運びはいただけません。神戸の攻撃はカウンター頼みで先制点を取られると苦しく、セットプレーしか得点の気配がなかったので2点リードすれば楽勝だろうと思っていたのに、興梠がまさかの凡ミスでつまらない失点を喫してまたしても完封に失敗し、その後もドタバタ。幸いATになってカウンターが嵌って事なきを得ましたが、帰りの駅弁は全部興梠の奢りにしてもいいのではないかと(苦笑)。

005

・勝つには勝ちましたがしんどい試合でした。神戸は基本4-4-2ながら、守備時には右SH小林が最終ラインに下がって5-3-2、さらに田中順も右SHに下がって5-4-1っぽい格好で高めの位置に守備ブロックを敷く構え。浦和の前3人&両WBには神戸の5バックがべったりマンマーク気味に貼り付き、浦和の最終ラインなりボランチなりには神戸がしっかりプレッシャーをかけ、ボランチもパスコースを限定してビルドアップを妨害。

・予想通りの形とはいえ、浦和は前半ほとんど何もできませんでした。無理に縦パスを入れよと知れば神戸のカウンターの餌食。それゆえ攻撃はサイド頼みにならざるを得ず、そのサイドでも対面の相手をぶち抜けずに苦戦。縦ポンで神戸最終ラインの裏狙いも散見されましたがさしたる効果なし。前半の浦和の好機といえば立ち上がりに宇賀神スローイン→李→阿部のエリア内突入があったくらい。神戸のカウンター狙いにずっぽり嵌り、その精度の低さ、迫力のなさに助けられているだけという内容で前半終了。

003

・これではハーフタイムにミシャが怒り狂うのも道理。ミシャに発破をかけられて後半の浦和は停電で消えたままの電球が点いたり消えたりくらいの状態にまで戻ってはきましたが、浦和も神戸も攻めきれない状況は相変わらずで試合はちょっと塩加減。そこで飛び出したのがミシャの奇策。

・先制点は森脇→興梠が岩波に貼り付かれながらも柏木にヒールで繋いだところから。柏木は4人もの相手に囲まれながらも2回フェイントをかましてゴール!柏木に付いていたはずの峻希は柏木に言いようにやられた格好。もっともより責められるべきなのは峻希よりも、調子こいで不用意に浦和のパス回しに食いついてしまい、バイタルエリアをがら空きにしたニウトンなのかもしれませんが。

・2点目は柏木CK→遠藤ヘッド。ゾーン守備の相手に上手く後方から飛び込んだもの。上海上港戦での初ゴールはどさくさ紛れっぽかったのに対して、今回は文句なし。

・2点リードした時点でミシャは守備固めの趣旨で青木なり那須なりを入れて駒井をWBに出すものと思っていましたが、なぜか守備に不安がある駒井ボランチを継続。もっとも神戸の攻撃に迫力がないので駒井ボランチのままでも差し支えなく、セットプレー対策を兼ねてズラタン投入だけで十分と思ったのかもしれません。実際神戸のセットプレーは厄介で、藤田FK→ニウトンヘッドがポストを叩いて冷や汗をかかされました。

・ところが失点はセットプレーではなく、なんと浦和の自爆。興梠の緩いバックパスを渡邉に掻っ攫われるというマヌケ極まりないところから中坂に繋がれて失点。この失点を受けてミシャはようやく那須を投入。那須がボランチではなく遠藤がボランチに上がったのには驚きましたが、変に最終ラインを弄ったのが良くないのか神戸に傾いた流れは変えられず。AT突入直前に那須がエリア内で渡邉に交わされる大ピンチがありましたが、シュートはコロコロと枠外へ。

・もっとも自爆したのは浦和だけなく、神戸も最後にぽちっとな。自陣からのFKが直接興梠に渡ってしまう大失態。神戸はキッカー以外全員敵陣にいたのでどうしようもない。興梠は追いすがる峻希を振り切ってヒールで宇賀神へ。宇賀神が豹変したかのような絶妙なクロスを柏木に送り、柏木が角度のないところからきっちり決めてダメ押し。

・リーグ戦で神戸にアウェーで勝ったのはなんと10年ぶり。しかもその10年前は会場がユニバーだったので、ノエスタでの勝利となるとなんと2005年まで遡ります。新神戸駅からの帰路が心地いいってそりゃ記憶にないはずだわ・・・

016

-----興梠-----
--武藤----李---
宇賀神-阿部-柏木-関根
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

(得点)
61分 柏木
64分 遠藤
90+2分 柏木

(交代)
59分 武藤→駒井(柏木がシャドー、駒井がボランチへ)
68分 李→ズラタン(ズラタン1トップ、興梠がシャドーへ)
82分 関根→那須(遠藤がボランチ、那須がリベロへ)

・ラファエルが小破して、スタメンはリーグ戦では今季初のKLM。各々神戸にべったりマークに付かれて苦しみましたが、特に苦戦したのが峻希に貼り付かれた武藤。何もできないまま交代を命ぜられ、しばらくベンチでうなだれていました。

・西川の不振は深刻。キック精度がガタ落ちなのは相変わらずで、この日は飛び出してクリアできずに交わされるという今まで見たことない失態。西川の代表明けは概して良くないのですが、ここまで落ちるとは・・・

023

---渡邉--田中順--
大森--------小林
---藤田--ニウトン---
松下-渡部-岩波-高橋峻
-----キムスンギュ----

(得点)
81分 中坂

(交代)
66分 田中順→大槻
70分 大森→中坂
81分 ニウトン→高橋秀

・橋本がなぜかベンチにもおらず(闘莉王状態か!)、左SBは松下を起用。本職でもなんでもないはずですが、対面の関根に対峙して特段破綻なし。

・神戸の守備は非常に強固で前半はやや神戸ペース。それでもPJ離脱&レアンドロ長期離脱の打撃は深刻で、さらに田中順が今のところ期待外れ。とにかくカウンター時の精度&迫力がなさすぎました。神戸が真価を発揮するのはポドルスキが加わってからになるのかな?

・前でボールが収まった際にたまに峻希が攻撃参加。浦和はエリア内に入ってきた峻希への対応にかなり苦労していましたが、残念ながら好機でシュートを空振りする峻希でした。

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2017.03.31

【展望】17年第5節神戸戦

・代表ウィークで約2週間の間を空けてのリーグ戦再開。昨年ルヴァン杯準々決勝で久しぶりに勝ったとはいえ、依然苦手なイメージが残る神戸とのアウェーゲームです。

(戦力)

・ネルシーニョ体制も3年目。橋本の借りパク成功で味を占めたのか、今オフは柏で指導経験のあるCB渡部(仙台)やFW田中順を補強した他、高橋秀(FC東京)や大森(G大阪)、大槻(湘南)とJ1で実績がある選手を相次いで獲得。もはや全く断られない神戸。片っ端からオファーを出しては断られまくる役回りはすっかり「破談鳥栖」になってしまいました。同じく今オフで大量補強を敢行したFC東京と比べると派手さはありませんが、その代わりにいかにも実効性がありそうな補強をしています。

・昨年11得点のペドロ・ジュニオールが鹿島へ流出したのは痛手だったかもしれませんが、それ以外はネルシーニョの構想から外れていたと目される田中雄(札幌)、高橋祥(磐田)、石津(福岡)、相馬(引退)らを整理。

・ネルシーニョ最大の誤算は大黒柱と目されたFWレアンドロが開幕戦で負傷し、長期離脱を余儀なくされたこと。そこで神戸フロントは大枚を叩いてポドルスキー獲得にこぎ着けたものの、加入はトルコリーグの終了後の模様。小川が故障から戻ってきたと思ったらまた故障してしまったので、当面はFWがややしょぼい陣容での闘いを余儀なくされています。田中順が思うようにフィットしないのも意外でしたが。

・大量補強により基本スタメンも昨年から変わり、CB渡部が岩波の相方としてスタメンを確保したため伊野波や北本の出番がなくなった他、大森が左SHのスタメンに定着し、昨年左SHに入っていた渡邉がFWの人材難と相まって2トップの一角に入っています。右SHだけは相変わらず帯に短したすきに長しのようですが。

(戦術)

・基本フォーメーションは4-2-2-2。昨年の浦和戦ではリーグ戦、カップ戦とも3-4-2-1のミラーシステムを採用していましたが、今年浦和と同じ3-4-2-1を採用する仙台に対しても基本4-2-2-2のまま対峙し、守備時はSHが下がって5バック化して対応していたので、浦和戦でもおそらくそうなるだろうと予想します。

・仙台戦と続く磐田戦をDAZN観戦しましたが、とにかく神戸の守備が堅い。清水・新潟・仙台・磐田としょっぱい相手続きとはいえ、ここまでなんと失点わずか1。最終ラインを高く押しあげてコンパクトなエリアで終始ごちゃごちゃやっている印象が強く、その狭いエリア中で藤田&ニウソンがうなりを上げ、ボールを奪って一気にカウンターを狙ってきます。

・とはいえ、昨年と違ってレアンドロもPJもいないのでカウンターからボコボコ点を取って相手を殴り倒せるような感じはせず、ネルシーニョ得意の選手交代で生じた好機をきっちり生かし、そのまま逃げ切ってしまうような実に勝負強い試合運びを得意とする模様。先制点を取られると極めて面倒な相手です。

(浦和の対応)

・代表招集された西川・槙野・遠藤は2試合とも出番なし。もっとも遠藤は途中からの追加招集でUAEには行っておらず、埼スタを往復しただけですが。いつも代表遠征から帰ってきた時はコンディションが落ちる傾向があり、しかも今回はスタメン落ちしてしまった西川が少々心配ですが、もともと調子落ちだっただけにこれ以上落ちようがあるのかという気も。

・次節仙台戦まで中5日あり、しかも興梠はその次の上海上港戦出場停止なので、前目は迷う余地なくラファエル・興梠・武藤のリーグ戦仕様で間違いないでしょう。前節G大阪戦では柏木トップ下の3-4-1-2が見事に嵌りましたが、あれはアンカー遠藤を狙い撃ちしたオプションに過ぎず、今回はいつもの3-4-2-1に回帰するものと予想します。

・柏木の復調次第では青木に代わってボランチでスタメンに入る可能性はありますが、それ以外の面子はいつものリーグ戦通りでしょう。

・昨年と違って神戸はロングカウンターが効くFWがいないので、リトリート主体ではなく積極的に前からプレッシャーをかけてのショートカウンター狙いで来るものと予想します。G大阪戦ではそのプレッシャーを見事に交わして決定機の山を作り、そしてその山を自ら崩しまくったわけですが、今回も自爆ボタンを押さないよう慎重な対応が求められます。試合間隔が空くと往々にして試合の入り方が良くなく、自爆ボタンを押しがちなのが浦和ですが。

----------------------------------
<前節:神戸 1-0 磐田>

---ウエスクレイ-渡邉---
大森--------松下
---藤田--ニウトン---
橋本-渡部-岩波-高橋峻
-----キムスンギュ----

得点:46分 大森

77分 大森→田中順
79分 ウエスクレイ→大槻
88分 渡邉→高橋秀

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