2018.06.10

【観戦記】18年ルヴァン杯プレーオフ第2戦:浦和 2-1 甲府 ~ 合計2-3であえなく敗退

・第1戦の惨敗を受けて、少なくとも90分間で相手に得点を与えずに2点取らないといけなくなった第2戦。最低限必要だった「2得点」というタスクをわずか24分で達成し、あとは甲府の反撃をしのぎながら延長戦を含めてじっくり1点を取りに行けばいいという理想的なゲーム展開になったにも関わらず、2点目の直後にマウリシオの凡ミスが祟って「アウェーゴールを与えない」というもう一つのタスクはあえなく崩壊。

・51分にCKからの流れで武藤のシュートがポストを叩いたのを最後に浦和は大失速して攻守とも全くいいところがなく、なんとか体を張りに張って致命的な2点目こそ取られませんでしたが、浦和に点が入る感じは全くしないまま試合終了。アウェーゴール差どころかただの得失点差合計差でルヴァン杯プレーオフ敗退が決まってしまいました。

016

・それにしても27分の失点は痛恨でした。アウェーゴールを与えたことで延長戦はなくなってしまい、「残り60分強で相手に得点を与えずに2点取らないといけない」という試合開始よりさらに悪い条件での戦いを余儀なくされてしまいました。失点は森に絡まれたマウリシオの失態によるものでしたが、この試合マウリシオは非常にミスが多く、まるでただ風呂の設計技師がサッカー選手の真似事をしているかのよう。本物のマウリシオはプールの底に吸い込まれて、今頃ローマ帝国で働いているかも。

・ただ後半の大失速を見ると、この失点がなくても浦和が逆転勝ち出来たかどうかかなり怪しい気もします。浦和のスタメンは天皇杯から長澤→直輝、菊池→橋岡と2人代えただけ。そもそもルヴァン杯第1戦から中3日で天皇杯、さらに中2日で第2戦という厳しい日程(しかも昼間は30度と暑い!)だったにも関わらず、天皇杯でほとんどスタメンを変えなかったのが奇怪で、ほとんど同じ面子で3連戦に挑んだ浦和は、アウェーゴールを与えたダメージも重なってか後半大失速。天皇杯で全とっかえした甲府と比べて運動量の差は隠しようがありませんでした。

・オリヴェイラ監督はコンディション不足を嘆いていますが、全く動けなかった第1戦なんてルヴァン杯を前に厳しい練習をやりすぎてコンディション調整に失敗したのも同然ですから半ば以上自業自得。上野監督にも浦和の厳しい練習からくるコンディションの悪さを指摘されていますし。天皇杯でターンオーバーしなかったことを考え合わせると、オリヴェイラはハナからルヴァン杯を捨てていたとまでは言いませんが、少なくとも優先順位は天皇杯>>ルヴァン杯だったのでしょう。

・浦和はどういうわけか「プレーオフ」とか「チャンピオンシップ」とか、そういうイレギュラーな、オマケ感漂う試合にはことごとく負けるのが定め。この大会も「プレーオフ」ではなくノックアウトステージのラウンド16という位置づけだったらなんとかなったかも(自嘲)。

・まぁそれはそれとして、メンバー落ちとはいえJ2のクラブに力負け。この事実は厳然と受け止めるべきであり、浦和の実力はもはやJ2に転落してもなんら不思議はないレベルにまで落ちていることを実証したようなものでしょう。中断明け後ナバウトが戦線に復帰しようが、ファブリシオが加入しようが、今季の目標は「J1残留」のみ。ただそれだけです。ゆえに再開初戦のホーム名古屋戦は必勝を求められ、その前の天皇杯松本戦でのひと叩きも結果はもちろん内容が問われることになりましょう。オリヴェイラ監督も正念場です。

002

-----興梠-----
武藤---直輝--マルティノス
---青木--阿部---
宇賀神-マウリシオ-岩波-橋岡
-----西川-----

(得点)
19分 興梠
24分 興梠

(交代)
HT マルティノス→柏木(直輝が右SHへ)
56分 武藤→李
64分 阿部→武富(武富が左SH、柏木がボランチ、李がFWへ上がって4-4-2へ)

・興梠の2得点はいずれもスーペル。1得点目はバイタルエリアまで一人で運んで抑えの効いたシュートをゴール隅に叩き込んだもの。2点目はマルティノスのパスをエリア内で受け、飛び出したGKの位置を見てループ気味に反転シュート!! 裏抜けして良し、ポストになって良しと、この試合の興梠の出来はケチのつけようがありませんでした。

・ただその興梠もやはり孤軍奮闘の感はぬぐえず。守備時5-4-1ながら最終ラインが高い相手になんとか裏抜けに成功しても、サポートが遅くて甲府DFがゾロゾロ帰陣してしまい、結局シュートに持ち込めない場面を何度見たことか!

・この試合で珍妙だったのはマルティノスが終始前残りしていること。当然ながら守備貢献は皆無に等しく、橋岡の前にはスペースがぽっかり。その穴埋めにボランチが奔走すると当然ながらバイタルエリアに穴が開いてしまう。おまけにしょっちゅう痛がってピッチに転げまわり、橋岡にすら立て!と促される始末。この出来では前半だけで見切りを付けられるのもやむを得ないと思いますが、前残りしているがゆえに興梠のサポートとして一番役に立っていたのもマルティノス。

・34分に興梠が甲府CBのミスを突いてエリア内突入した場面がありましたが、この時いち早く最前線に突っ込んで絶妙な位置にいたのはマルティノス。マルティノスの前残り現象は天皇杯でも見られたもので、なにがしか意図があってやっているような気がします。また終盤甲府が引き気味になり、サイド攻撃くらいしか活路がなくなったのに高精度のクロスを入れられる選手がおらず、結果的にマルティノスを下げたのが痛手になったという皮肉な現象も。直輝をサイドに出してもあんまり意味がないかと。

・クロス攻撃といえば、最後のカードが橋岡→森脇ではなかったのも不思議。わざわざトゥーロンから呼び戻した橋岡は守備で手一杯(それだけでも菊池よりはるかにマシなんですが)で攻撃にはほとんど期待できないだけになおさら。最後の阿部→武富の交代はほとんど効果がなく、マウリシオを上げたパワープレーもこれまた何の効果もありませんでした。

004

-----森------
--小塚----堀米--
高野-佐藤--島川-湯澤
-ビョン--小出--今津-
-----河田-----

(得点)
27分 小塚

(交代)
60分 堀米→リンス
60分 森→田中
88分 小塚→道渕

・FW金園とCBエデルリマがベンチにもいなかったのが謎で、特にリマ不在は少なからず影響があったように見受けられました。

・しかし足が止まり気味の浦和に対して後半途中から投入された和製ケンペスと「仕上げのリンス」の威力は凄まじく、特にスピードがあるリンスは厄介でした。

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2018.06.07

【TV観戦記】18年天皇杯2回戦:浦和 3-0 YS横浜 ~ とりあえず勝てばよかろう(虚しい・・・

・ほとんど良いところがなかった前半に半ば以上儲けもののような恰好で2点転がり込んだ一方、圧倒的に優勢だった後半には1点しか取れず、総じてなんだかなぁな試合でした。試合中どころか試合前から雨との予報だったので、この日はスカパー観戦にしましたが、結果的にそれで大正解。しかし、浦和同様リーグ戦で下位に沈むG大阪や名古屋がアップセットを喰らった話を聞くと、何かと難しい天皇杯初戦でカテゴリーが2つも下の相手にどんな内容であれきっちり勝てたことを率直に喜ぶべきなのかも。

・不可解だったのはこの日のスタメン。甲府とのルヴァン杯プレーオフ第1戦から中2日、かつ第2戦が中2日で続くので天皇杯は第1戦に出場しなかったメンバーをフル活用してターンオーバーするものと思い込んでいた(実際甲府は天皇杯でフルターンオーバー)のですが、オリヴェイラの選択はなんと李→阿部と一人入れ替えたのみ。布陣も4-2-2-2から4-2-3-1へ微調整。

・3連戦の後はまた長い休みなので無理が効くと判断し、メンバーほぼ固定で戦術理解なりコンビネーションなりの熟成を優先させたとの前向きな評価も出来ますが、単にACLに通じる天皇杯のほうがルヴァン杯より優先度が高いだけ、身も蓋もない言い方をすればルヴァン杯第2戦はほぼ諦めているともとれるスタメン構成です。もちろん監督が真意を明かすわけがありませんが、第2戦の結果次第ではひと悶着ありそう。

・で、ルヴァン杯第1戦とほぼ同じ面子でJ3のYS横浜に挑み(!)ましたが、前半の試合内容は残念ながらルヴァン杯からさほど改善したようには見えず。4-4-2の布陣で前から積極的にプレッシャーをかけてくるYS横浜に対して、浦和はこの試合もビルドアップが怪しげ。なんとか興梠なり両SHなりにボールを運んでもそこから後方へののリターンがミスになってカウンターを食らう場面が再三見受けられました。

・またCBが引いたFWに妙に前に食いつきすぎて、出来た最終ラインのギャップを突かれてしまう場面もチラホラ。食いつかなかったらなかったで、最終ラインと両ボランチの間のスペースを自由に使われてしまう。菊池のポジショニングはどうにも怪しく、さらにそして何でもないところで守備が軽すぎる「岩波劇場」はこの試合でも健在。J2の甲府だから2失点で済み、J3のYS横浜だから無失点だったという、カテゴリーの差でなんとか助かっているけれども、オリヴェイラの4バックは攻守とも依然課題山積という感がありありの前半でした。

・しかも運が悪いことに19分長澤が負傷退場。シュートを放った後の手の付き方が悪かったのか右肩を脱臼した模様でオリヴェイラはやむなく直輝を投入。直輝は投入直後こそ後方と前線のつなぎ役として機能していましたが、監督が試合後「山田と阿部にはより(興梠)慎三の近くでサポートをしなさい、という指示を出しました。」と明かしていた通り、時間の経過と共にしょっちゅう下がったりサイドに流れたりするのが災いして興梠の孤立化を招いていたような気がしました。

・従って浦和は決定機らしい決定機がないまま時間が徒過しましたが、34分菊池クロス→マルティノスが後方へすらしたボールが相手オウンゴールを誘発し、非常に思いがけない形で浦和先制。

・さらに前半終了間際の岩波劇場で死にかかった直後のカウンター。武藤クロス→興梠ヘッドはいったんGKにセーブされたものの、そのクリアボールがなんと横浜SB(9番大泉)のエリア内ハンドを誘発してPKゲット。興梠が決めて追加点ともう儲けものというか、浦和はここで今年の運を使い果たしたのではと思えるくらいラッキーな形で、内容はしょっぱいのに2点リードで折り返すことができました。

・後半になるとYS横浜の運動量が幾分落ちて、浦和はビルドアップが容易になっただけでなく横浜の守備ブロックの間で簡単にボールを受けられるようになって一気に大攻勢。48分宇賀神が左サイドを深々と抉ったのを皮切りに良い形をこれでもかこれでもかと作りましたが、相手を崩しているにも関わらずラストパスがわずかに合わない、シュートを撃ちきれない場面だらけでなかなか追加点を奪えず。

・さらに前掛かり気味になった相手に対して興梠に代わって1トップに入ったマルティノスの裏抜け攻撃が猛威を奮ったものの、これまたラストパスがわずかに合わない、シュートを撃ちきれない場面だらけ。

・このままなんだかなぁなまま試合が終わろうとしていたところ、AT突入直前のカウンターでマルティノス→武藤のシュートが相手にブロックされて流れたところをファーで直輝が詰めてようやくダメ押しの3点目。これは直輝がさぼらずに動いたことへのご褒美でしょう。浦和復帰後の直輝のゴールがようやく見られたということで、雨の中駒場へやってきた4000人余の観客はお祭り騒ぎ。

・3回戦の相手は残念ながらくまモンではなく、何かとめんどくさい松本に決定。あー、めんどくさい・・・

-----興梠-----
武藤---長澤--マルティノス
---青木--阿部---
宇賀神-マウリシオ-岩波-菊池
-----西川-----

(得点)
34分 オウンゴール(6番宗近)
45+2分 興梠
90分 直輝

(交代)
19分 長澤→直輝
66分 興梠→柏木(マルが1トップ、直輝が右SH、柏木がトップ下)
74分 宇賀神→森脇(森脇が右SB、菊池が左SB)

・前述のようにトップ下に入ったはずの直輝がしょっちゅう下がったりサイドに流れたりして全然興梠のサポートにならないので、途中からマルがえらく前に出て2トップっぽくなってたり、さらには興梠とポジションが入れ替わったりしてたように見えましたが、これはどこまで意図的だったのかどうか。直輝はマルティノス1トップになってから再び後方と前線のリンクマン的な動きをし始めましたが、トータルの評価はちょっと微妙・・・長澤故障でようやく巡ってきた好機を活かせるかどうか。

・トゥーロン国際大会で活躍中の橋岡(U-21代表)をルヴァン杯第2戦に向けて急遽呼び戻したところを見ると、オリヴェイラの右SBとしての菊池の評価はかなり厳しいということなのでしょう。菊池が先制点に繋がったクロスしか良いところがなかったのに対し、宇賀神が後半左サイドで躍動したのがこの試合の良かった探し。

・得点にこそ直結しませんでしたが後半のマルティノスの躍動ぶりを見ると本当に使い方が難しいというか、使う場面が限られるけれども、嵌れば威力があるのは確かなんだよなぁ・・・

・柏木と森脇の投入はルヴァン杯第2戦へ向けての試運転以上の意味は持たないと思います。でも柏木のシュートがががが(つД`)

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2018.06.03

【観戦記】18年ルヴァン杯プレーオフ第1戦:甲府 2-0 浦和 ~ 何一つ良いところのない惨敗

・J1リーグ中断期間中にぽこっと開催されたルヴァン杯プレーオフ。J1第15節から妙に試合間隔が開き、さらに今週の天皇杯&ルヴァン杯を終えるとまた1か月以上お休みになるので、中断期間がないJ2甲府よりもコンディション調整が難しい側面はあろうかと思います。また突然暑い中での試合になったのもコンディション調整を難しくさせたのかもしれませんが、それにしても酷すぎる試合でした。

・チームがぶっ壊れた第5節磐田戦を別格扱いとすれば、文句なく今年ここまでのワーストゲームと断言して差し支えないでしょう。点が取れそうな気配はしないが、大崩れもないというのがオリヴェイラ体制のウリだったはずですが、大量失点を喫していてもなんら不思議はなかった酷い試合をやってしまうとは。

031

・オリヴェイラ監督は試合後の会見でコンディション調整の失敗を否定していますが、どう見ても失敗でしょう、これは。「J2相手ならイケるやろ?」と軽く考えて練習で負荷をかけまくった結果がこれ、みたいな。水曜日の流通経済大との練習試合でも同じメンバーで複数失点を喫していますが、それが再現されただけのような・・・

・浦和の選手たちはとにかく動けませんでした。甲府に運動量で、攻守の切り替えの早さで、そして球際の強さで終始圧倒されて全く良いところがなく、シュート数はたった5本。決定機は前半終了間際のマルティノスクロス→李ヘッドの1回だけ。一方甲府にはアホほど決定機を作られ、バーやポスト、そしてFW金園のシュート精度の低さに助けられてなんとか2失点で済んだという惨状。

・終わってみれば試合開始早々、浦和CKから喰らったカウンターにこの試合の全てが凝縮されていました。甲府は好機と判断した時の選手の思い切りが良く、人数もアホほどかけてきます。一方浦和はこぼれ玉への反応が遅いだけでなく、後方にいた菊池が球際で競り負けてしまったために4対1(宇賀神)という数的に絶望的なカウンターを喰らってしまいました。最後は金園のシュート精度の低さに助けられて何とか難を逃れましたが、本当に90分を通してこれ(=浦和の不用意なボールロスト→甲府カウンター→金園決められず)の繰り返し。そして浦和にとって不幸なことに金園以外の選手が2点ゲット。

001

・浦和のフォーメーションは4-4-2。ルヴァン杯では組長以来ずっとこれでやっているので何の違和感もないはずですが、グループステージと違って興梠・武藤・青木・宇賀神・マウリシオとこれまでルヴァン杯にあまり出場していないレギュラー組を多数交えたのがかえって良くなかったのか、4-4-2が不思議なくらい全く機能しませんでした。中断期間中に多少練習を積んでいるはずですが、まだまだ付け焼刃の域を出ないようです。

・とにかく浦和はビルドアップに四苦八苦。甲府は守備時5-4-1ながら最終ラインを割と高く保ち、コンパクトな陣形で浦和の中盤に強烈なプレッシャーをかけ続けました。浦和はその圧力に屈して先述の唯一の決定機以外、全く何もさせてもらえなかったといって差し支えないでしょう。甲府が先制してから前半終了まで最終ラインが下がってしまい、浦和が追いつけたとすればその時間帯のみ。後半は甲府がまた最終ラインを上げてきたので、浦和は手も足も出ず。

・またそもそも浦和の攻撃の意図が判然としなかったのもこの試合の辛かったところ。やろうとしていることは判るがコンディションが良くないのでうまくいかないならまだ救いはあるのですが、何をやろうとしているのかよく判らないまま惨敗というのは非常に辛い。甲府の高い最終ラインの裏をマルティノスに突かせる攻撃が一番可能性がありそうだったのにそれを徹底するわけではなく、妙に中央突破を試みて甲府のカウンターを引き金を引くだけに終わる場面が多発。

・この試合は久しぶりにスタメンにKLMが揃い踏みいましたが、李と武藤はしょっちゅうポジションを入れ替えており、ミシャ式が染みついてコンビネーションプレーでの中央突破に拘るKLMが4-4-2を機能させる上で障害になっているようにも見受けられました。これではナバウトに加え、ファブリシオの加入も内定した中断明け後にはKLMの解体を余儀なくされそう。

・攻撃がまるで機能しないのにオリヴェイラ監督も業を煮やしてか、61分森脇をボランチに入れる奇策(青木&森脇の2ボランチ、長澤トップ下の4-2-1-3)を打ちましたが、ビルドアップが多少マシになった程度で何をしたいのか判然としないのは相変わらず。これではその後の選手交代が不発に終わるのも無理はありません。

006

・良くないのは守備も同様で、甲府の前3人に最終ラインが混乱させられ続けた印象。特に金園への対応が珍妙で、引いた金園に釣られて岩波がしょっちゅう前に出ては裏を取られていました。またそもそも球際での攻防に負けすぎて、ボールを取られる位置・状態が悪いので、往々にして守備陣形を整える暇すらありませんでしたし。

・攻守とも不甲斐ない浦和が甲府の鮮やかすぎる大攻勢の前に粉砕されたなら、ある意味まだ救いがあります。この試合の救いようがないのは失点の仕方が実に腹立たしかったこと。最初の失点は甲府のショートコーナー時に集中が切れ、岩波のマークがルーズに。2失点目は甲府のスローインを青木も岩波も大きくクリアできずにボックス内で金園にボールを奪われるという大失態。ああ、岩波・・・

・アウェーゴールすら奪えなかったので、ホームで迎える第2戦では浦和は3点以上取る必要があります。代表組不在&怪我人も多く、おまけに天皇杯から中2日という悪条件だらけでやれることにも限りがありますが、付け焼刃の4-4-2は目先お蔵入りにするのが得策なような・・・

012

---興梠--武藤---
李--------マルティノス
---長澤--青木---
宇賀神-マウリシオ-岩波-菊池
-----西川-----

(交代)
61分 李→森脇
72分 菊池→荻原(荻原が左SB、宇賀神が右SB)
81分 長澤→武富(武富が左WG、武藤がトップ下)

・槙野・遠藤がロシアW杯メンバー選出、橋岡がU-21代表で離脱中。なお橋岡離脱に伴い、ルヴァン杯の規定上は「21歳以下の選手を1名出す」必要がなく、荻原はベンチスタート。ズラタン、柏木、阿部、平川は故障中なのか帯同すらせず、ユース組が2人もベンチ入り。

・故障していた森脇が戻ってきたのがこの試合の唯一の光明。ただ怪我再発で再離脱した経緯があることから、いきなり90分やらせるのは難しいでしょうし、本格復帰は中断明け後かなぁ。でもまるで守れない菊池SBは結構辛い・・・菊池は競り合いに極端に弱いので、甲府に徹底的に狙われてましたし・・・

028

-----金園-----
--小塚-----森--
高野-佐藤--島川-湯澤
-リマ--小出--今津-
-----河田-----

(得点)
37分 今津
51分 小塚

(交代)
61分 森→堀米
89分 小塚→道渕
90+3分 金園→曽根田

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2018.05.20

【観戦記】18年第15節:G大阪 0-0 浦和 ~ 15連戦のフィナーレを飾るに相応しい双方ヘロヘロ、ヨレヨレっぷり

・うーーん、前節に続いてまたしても残留争いの渦中にある相手にスコアレスドロー。ここで連勝して残留争いグループから一気に抜け出す皮算用をしていたのに結果は相手にも勝ち点3を渡さないという最低限のものに留まってしまいました。しかし、前節鳥栖戦は文字通り相手に何もやらせなかった悔やまれるドローだったのに対し、この試合はシュート数(14vs8)もさることながら、相手GKをびびらせた回数では明らかにG大阪が勝っており、負けなくてよかった試合だったと思います。

・言い換えれば、中断期間明け後に捲土重来を期すべくここは残留争いのライバルに離されないようにドローに持ち込んでじっと耐えた。無理やり勝ち点3を取りに行って勝ち点ゼロで終わってしまう愚を避けた。そう前向きに評価してもいい試合だったと思います。

・ただ興業的にはかなり辛い試合だったも事実。4月初から中2日or中3日で延々と続いた15連戦で両チームともヘロヘロ、ヨレヨレでびっくりするようなパスミス、トラップミスが続出。肝心なところでシュート精度を欠く、あるいはシュートに力がないのもお互い様。浦和で言えばルヴァン杯とかけもちでフル稼働している橋岡と長澤の終盤は見ていられない状態でした。

・W杯開催年ゆえ過密日程は致し方ないと思いますが、謎すぎる代表監督交代劇に象徴されるように肝心のW杯における日本代表の取り組み姿勢が甚だ心もとないものに堕しており、なんでこんなもののために過密日程を強いられているのかという想いがあるのも否めません。ともあれ、15連戦はこれにて大団円。W杯出場へ向けて歩みを進める者、惜しくも今回のW杯には手が届かなかった者、とりあえずレギュラー定着が先決な者、それぞれ立場は違えども誠にお疲れさまでした。

001

・浦和のスタメン&フォーメーション(3-3-2-2)は前節鳥栖戦と全く同じ。G大阪は4-4-2なので当然ながら随所でミスマッチが起こり、特にサイドの攻防に見応えがありました。もっとも試合展開は終盤G大阪が猛攻を繰り出すまでは、浦和が攻めて攻めきれず、G大阪がカウンターを繰り出すも精度を欠くという、端的に言って会に低迷するチーム同士のそれだったような気がします。

・G大阪は恥も外聞もなくドン引きで勝ち点1を取りにいった前節横浜M戦とは一転して、最終ラインを高く押し上げて4-2-4気味に浦和の最終ラインに猛然と圧力をかけてきました。しかし、浦和も慣れたものでビルドアップに特に難渋する様子はなく(この辺がルヴァン杯広島戦との大きな違い)、この日は左サイドでフリーになっている宇賀神へ大きく展開しての攻めが目立ちました。

・ところが残念ながら試合後宇賀神本人も認めるようにそこからの仕掛けなりクロスなりが今一つ。36分宇賀神→興梠が初めての決定機でしたが、ここは東口がビッグセーブ。40分にはG大阪を押し込んだ状態から柏木縦パス→武藤で右サイドからエリア内に突入し、武藤のクロスを東口が弾いたこぼれ玉に柏木が反応したものの、シュートは右足でヨレヨレ。

・一方G大阪もカウンターで反撃。5分藤春クロス→長沢→藤本、27分浦和押し込んで攻めきれずにヤット→ファン→倉田、34分航ロストから藤本→長沢ヘッド、38分倉田クロス→長沢→ファーで藤本(但しオフサイド)、AT+3分には前に出たマウリシオのロストからマテウス→長沢(惜しくも合わず)と手数ではG大阪優勢という印象で前半を終えました。浦和は攻めきれずに高く上がったWBの裏を突かれる、あるいはサイドでSH&SBに数的優位を作られてしまうという3バックにありがちなやられ方を繰り返していた感じでしょうか。もっともそれは攻撃時にWBがフリーになりやすいことと表裏一体ですが。

019

・後半も前半終わりごろの流れを受けて浦和がG大阪を押し込む展開。51分こぼれ玉を拾ってフリーでエリア内に突入した長澤の折り返しは柏木にも橋岡にも合わず、56分カウンターから柏木→武藤ヘッドの折り返しはわずかに興梠に合わずって前半から立て続けの決定機で1点も入らず、「崩しても崩してもあーあー入らない」という「さざんかの宿」状態な浦和。

・一方52分にはファン→藤本エリア内突入→倉田という絶体絶命の大ピンチを許しながらも、G大阪も決定機に精度を欠いて低レベルで拮抗した展開で終盤戦に突入したところで、オリヴェイラ監督は前半とは一転して後半消え気味だった宇賀神に代えてマルティノスを入れ、さらに柏木に代えて阿部を投入。

・しかし、残念ながらこの交代はほとんど機能しませんでした。武藤を左WBに下げたものの既にヘロヘロの武藤に攻撃に出る余力は残っていらず、また柏木を下げたためにマルティノスへのパスの供給源を自ら断ってしまったような恰好に。途中出場の阿部がほぼ行方不明だったのもオリヴェイラには誤算だったでしょう。さらに言えばチームが依然としてマルティノスの正しい使い方に慣れてない風でもあり、マルティノスが威力を発揮したのはATのカウンター(長澤→マルティノス→李)だけ。

・そ79分遠藤クロス→興梠、82分橋岡クロス→興梠ヘッドと浦和が右サイドから決定機を作った後はG大阪が猛攻。84分倉田クロス→ファーでどフリーの食野、87分米倉クロス→長沢と2度絶好機を作られてしまいましたが、共に西川が好セーブ。特に後者なんて右手一本で辛うじて弾いた超美技で、「とにかく撃たれたら一巻の終わり」だった昨年の惨状が嘘のよう。残念ながらロシアW杯出場は叶いませんでしたが、早々と次大会出場へ向けて気持ちを切り替えられたのが好パフォーマンスに繋がったのかも。

・結局オリヴェイラ監督就任以降のリーグ戦6試合で積み上げた勝ち点は5(1勝2分3敗)と試合数に満たないちょっと物足りない結果で、順位も14位に終わってしまいましたが、複数失点は一度もありません。全く準備期間のない状態からのスタートゆえこの結果は致し方ないと思いますし、大崩れはしていない上に決定機の数もそれなりに作れている試合内容を見れば、まとまった練習時間が取れなかった割にはよくやっているとも評価できます。

・ただ「あと一押し」だけは絶望的に足りない。それを戦術変更&練習の積み重ねによるコンビネーションの熟成で補うのか、あるいは強力なコマを採って解決するのか、中断期間中の浦和の動きが楽しみです。そして中断期間中のルヴァン杯プレーオフや天皇杯は「新生浦和」の恰好の確認の場。どう考えてもW杯の日本代表の試合よりワクワクしますなあ(苦笑)

014

---武藤--興梠---
---柏木--長澤---
宇賀神--青木---橋岡
-槙野--マウリシオ--遠藤-
-----西川-----

(交代)
71分 宇賀神→マルティノス(武藤が左WB、マルティノスがFWへ)
76分 柏木→阿部
87分 興梠→李

・直輝はとうとうベンチ外。左CKを長澤が蹴っていることから推察されるように、柏木のコンディションがあまり良くないのかもしれませんが、ルヴァン杯名古屋戦での迷走が祟ってか直輝はIHとして柏木にとって代わる可能性は乏しくなったようで。

・宇賀神に代えて菊池を出す選択もあったはずですが、菊池が監督の信頼を得られていないのも直輝と同じ。ルヴァン杯での出来不出来を受けて、だんだんリーグ戦で使われる選手も絞り込まれてきたようです。

・途中で交代を命ぜられた3人はいずれも直近のルヴァン杯でお休みor出番なしの選手だというのも皮肉な話。最後尾の槙野や航はともかく、使い詰めの長澤や橋岡は下げるに下げられないのか・・・

010

---長沢--ファン----
倉田--------藤本
---マテウス--遠藤---
藤春-ファビオ--三浦-米倉
-----東口-----

(交代)
71分 ファン・ウィジョ→食野

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2018.05.17

【観戦記】18年ルヴァン杯第6戦:浦和 1-0 広島 ~ 一度は崩壊したチームが、ああ堂々の首位通過!!

・他の試合の動向に関係なく、最低引き分けでもグループリーグ通過が決まるこの一戦。後半は撃ち合いの様相となりましたが、浦和は李が難しいゴールを一つ決めたのに対し、広島は頼みのパトリックが不発に終わって浦和の完封勝ち。浦和はグループリーグ終盤3連勝がモノを言ってなんと堂々の首位通過。第2節ホームG大阪戦を1.5軍仕様で臨んだにもかかわらず立ち上がりに粉砕されて大敗した時点で今年のルヴァン杯は終わったと思っただけに、この結果は存外の喜びといっても差し支えありません。

・一方広島は連勝スタートだったにも関わらず終盤3連敗でまさかのグループリーグ敗退。両者の明暗がくっきりと分かれました。

・たった6試合しかないグループリーグですが、終わってみれば第3節アウェー広島戦のスコアレスドローがいろんな意味で転機でした。磐田戦の惨敗を契機に堀監督が更迭されて大槻新監督に与えられた準備機会はわずか2日&遠距離移動付きの試合。しかもその後にはこれまた中2日でリーグ戦仙台戦が控えているという難しい状況で、大槻監督はスタメンを磐田戦から全員入れ替える「暴挙」に出ましたが、これが見事に奏功。勝ち点1をゲットしたしたこと以上に控え組のモチベーションを劇的に向上させたのがその後の3連勝に繋がったといっても良いでしょう。

018

・李の一発がモノを言って浦和が勝つには勝ちましたが、試合自体はどちらかと言えば広島ペースで進んだと思います。この試合広島は勝利が必須だったにも関わらず、スタメンでレギュラークラスは左SB稲垣とGK林だけで第3節の対戦時と大差がないルヴァン仕様。ただベンチにパトリックと柏が控えており、ロースコアのまま試合を進めてから終盤この両名を投入して一気に勝負に出るのだろうと推察されました。

・一方浦和はGK福島を西川に代えるサプライズがあっただけでなく、レギュラー組をなんと槙野・橋岡・遠藤・長澤と計5名も起用。中2日でリーグ戦G大阪戦が控えていることを考えれば随分思い切った起用で、ルヴァン杯への取り組み姿勢はスタメン構成を見る限りどう見ても浦和のほうが前のめり。しかも浦和は「引き分けを狙ってプレーをすると、それが敗戦につながりますので、私たちは勝利を目指してプレーしました。」との監督の言葉通り、序盤から積極的に打って出ました。

・しかし、その姿勢は悪くないにしても、どちらかといえば前半は広島の思う壺だったような。広島は判りやすい4-4-2で自陣に守備ブロックを作っている時間こそ長いものの、鳥栖と違って最終ラインは高めで、しかも浦和のボールホルダーにかなり厳しく寄せてきました。浦和の攻撃を高めの位置で寸断してのショートカウンター狙いと目されます。

・そのため前半の浦和はビルドアップに四苦八苦し、攻撃の形らしきものが作れたのは31分阿部縦パス→李裏抜けかかってポスト→長澤シュートくらい。広島を押し込んでもその中央が非常に固く、浦和はその硬いところにわざわざ突っ込んでいるような感すらありました。90分を通じて広島の守備は強固で、なんで前節G大阪に2-0から逆転負けを喫したのか実に不可解。というか、浦和の攻めがそれだけしょぼいということなのか・・・前半のマルティノスは密集の中で呻吟するばかりでしたし。

・攻め切れないだけならまだしも、広島の狙い通りにカウンターを食らいかかる場面も散発。カウンター時の広島は右SB馬渡がキーマンで、菊池がその馬渡に終始苦戦気味で怪しさ満点でしたが、37分菊池はとうとう緩い横パスをティーラシンに奪われるという大失態を犯してしまいました。槙野を交わしたティーラシンを菊池は後方から倒してしまったように見え、決定機阻止=一発レッドでも不思議はないと思われましたが山本主審の判定はティーラシンが勝手にこけたと判断したのかノーファウル。この試合山本主審は橋岡やマルティノスになんだかよく判らないイエローカードを出しましたが、この判定で全て水に流しても良いと思えるくらい(苦笑)

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・九死に一生を得た感のある浦和に対し、城福監督は後半頭からパトリックを投入。投入のタイミングは私の予想より早めでしたが、広島優勢と判断して一気に勝負に出たのでしょう。そしてこの投入から戦局は一気に流動的になりました。

・浦和は初めて右サイド攻撃が機能して54分橋岡クロス→武富ヘッドの決定機を作った一方、広島は53分マルティノスのボールロストからのカウンターで川辺→ティーラシン、さらに59分浦和が攻めきれずにカウンターを食らい、川辺→パトリックと決定機を作ったものの、いずれも枠外。特に59分の逸機は終わってみればこの試合の勝敗の分かれ目だったと思います。

・浦和が右SB橋岡を下げたのを見て、広島は左SH柏を投入。ここまでは城福監督の算段通りだったでしょうが、予想外だったのは浦和右サイドでスペースを得たマルティノスが暴れだして、柏が思うように攻撃参加できなくなったことでしょう。

・思わぬマルちゃん効果で反撃に出た浦和は66分広島を押し込んだところから阿部のパスをエリア内で森島が愚かにもバンザイで防いでしまい、言い逃れのしようがない形でPKをゲット。しかしこのPKを志願して蹴った李のシュートはコースも甘ければスピードも緩いというありさまでGK林が難なくキャッチってなんやねん・・・(つД`)

・さらに73分浦和CKの流れから途中投入の荻原が意図不明の縦パスを入れたのが仇となってカウンターを食らう大ピンチがありましたが、これまた途中投入の青木がなんとか最後までパトリックに食らいついたのが奏功したのか、パトリックのシュートは枠外。

・流動的というかかなりドタバタした戦況にピリオドを打ったのが76分の李のゴール。マルティノスがロストしたボールを自ら必死に奪い返しにゆくという、あまりマルらしくない献身的なプレーが奏功して高い位置での再奪回に成功。マルがボールを奪回した相手が柏だったというあたり、右サイドの攻防が勝敗を分けたという見方もできましょう。

・そしてこぼれ玉を拾った李がバイタルエリアから強襲してゴール!!前に丹羽がいてシュートコースは狭く、しかも野上が追いすがってくる中での難しいゴールをよく決めてくれました!PKをクソみたいな形で失敗しても全然凹まない李のメンタルの強さが生んだといっても良いゴールでした。

・終盤になって広島も柏のクロスを武器に攻め込んできましたが、上げた先では槙野がパトリック相手に奮戦。さすがG大阪時代から「パトリック・バスター」として鳴らしただけのことはある男、この日も見事パトリックを封殺。また危ない場面では西川が無難にパンチングで逃れ、事故的な失点が起こりやすいゴール前でのごちゃごちゃした局面を作らせませんでした。もっとも2点必要になった広島の攻撃が雑になったのにも助けられたような気もしますが。

・また浦和は先制後も守備一辺倒に陥らず、少人数ながらカウンターで追加点を狙い続けて広島の攻勢を寸断し、ATになってようやく鹿島って逃げ切り勝ち。先制後の試合運びはミシャ時代と違って囲碁でいう「紛れ」の要素が少ない実に堅実なもの。この辺はさすがオリヴェイラ。

・今年のルヴァン杯はグループリーグを首位通過してもなぜかプレーオフがあるという奇怪なレギュレーションで、プレーオフの相手はなんとJ2の甲府(B組2位)。今年は甲府に行く機会がないと思っていただけに、願ったりかなったりの相手です。

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-----李------
武富---長澤--マルティノス
---遠藤--阿部---
菊池-槙野--岩波-橋岡
-----西川-----

(得点)
76分 李

(交代)
57分 長澤→武藤
62分 橋岡→荻原(菊池が右SB、荻原が左SB)
72分 遠藤→青木

・この試合の選手交代は3人とも中2日で続くG大阪戦を睨んでレギュラー選手を「ちょうど時間となりましたぁー」とばかりに下げたという意味合いしか持たないと思います。よって途中からリーグ戦で出番が少ない選手がゾロゾロ出てくる展開になりましたが、それでも大崩れしなかったのは第3節以降の控え組の積み上げが効いたのでしょう。

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--ティーラシン---渡---
シウバ--------川辺
---松本--森島---
稲垣-吉野--丹羽-馬渡
-----林------

(交代)
HT 渡→パトリック
63分 フェリペ・シウバ→柏
73分 松本→野上

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2018.05.14

【観戦記】18年第14節:浦和 0-0 鳥栖 ~ あーーああ、しょっぱい!!(細川たかし風)

・DAZNのスタッツによれば浦和のボール支配率は62%(前半58%)。鳥栖はシュートをわずか2本しか撃てず、CKもたった1本だけというスタッツが示す通り、90分を通じてほぼ浦和が一方的に鳥栖を押し込み続けた試合でした。しかし、押しまくっている割には浦和のシュートも9本しかなく、決定的な形こそやたら作っているもののわずかにラストパスが合わない、あるいはシュートブロックされる場面の連続で、兎にも角にも「惜しい!」だらけ。

・ミシャの頃ならこういう試合はえてして攻守のバランスを崩し過ぎて終盤に鳥栖のカウンターを許して負けていたような気がします。実際フィッカデンティ監督は後半スピードのあるFW田川を投入し、さらに終盤故障明けのイバルボを投入してカウンター一発で「ウノゼロ」の勝利を目指した節が伺われました。

・しかし、この試合浦和は相手を押し込み続けても不用意なボールロストからカウンターを食らうこと自体全くありませんでしたし、鳥栖DFが苦し紛れにイバルボにロングボールを蹴っても槙野やマウリシオが難なく対応。イバルボが封じられた時点で鳥栖の勝ち目はほとんどなくなってしまいました。たいして練習時間を取れないのにリスク管理能力が劇的に向上しているのは刮目すべきことで、オリヴェイラの手腕が並々ならぬものであることを感じさせます。しかも終盤「アタッカー祭り」になってもバランスは崩れないって!!

・その一方、監督就任以降リーグ戦5試合で点が入ったのは川崎戦だけ。他の4試合は全部無得点。もちろん堀時代のように「ほとんど点が入る気がせず、案の定無得点で終わる」よりは内容は格段にマシですが、「惜しい!!!」だらけで無得点に終わるのと結果は同じなのがなんとももどかしい。オリヴェイラといえどもフィニッシャーのパワー不足は如何ともし難いのかナバウトの故障を嘆いていますが、可能性は大いに感じられるとはいえ加入後日も浅く、かつまだ点を取っていない選手の不在を云々するというのも珍妙な話。

・この試合は「GO GO Reds!!デー」と銘打って「小中高生指定席チケット全席種(!)550円」という大サービスを打った甲斐があって、人気チームとは言い難い鳥栖戦にしてはかなり多い4万人強もの観客を集めましたが、子供たちのハートに刺さるような試合内容でもなかったのが残念。よせばいいのにあの一家を呼んだものだから試合中から大雨。サイドスタンドはガラガラなのにアッパー席がやたら賑わったのは雨の中で子供連れが多かったことのなによりの証拠だと思いますが、集客は成功しただけに何とも「惜しい」。あらゆる意味で「惜しい」だらけの試合でした。

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・早い時間帯から5-3-2で全員自陣に引いてしまった鳥栖に対し、浦和は両サイドから、あるいは縦パスで単純に鳥栖最終ラインの裏をつくことで序盤から決定機の山。好機には両IHもエリア内に突っ込んで人数をかけてはいるものの、前述のように「惜しい!!」だらけ。50分過ぎに武藤やマウリシオがミドルシュートを放つ場面もありましたが、共にGK権田が楽に処理できる範囲内。鹿島戦と違って「GKの好セーブにより得点を阻まれた」といえる場面は一つになかったと思います。

・この試合の最大の謎は59分のマルティノス投入。下げたのが長澤というのも謎ですが、選手達も監督の意図を掴みかねたようでポジションがしばし混乱。結局3-4-3(武藤左WG、マル右WG)に落ち着いたようですが、スペースのない局面にマルティノスを入れてもほとんど意味がないのは何度も見た光景でこの試合でも案の定。どう考えてもマルティノス投入はオリヴェイラらしくない「失着」だと思いますが、試合後の記者会見でここに突っ込む記者がいないのがこれまた謎。オリヴェイラがマルティノスに何を期待したのか是非とも知りたいのですが・・・

・さらに青木→李で布陣を4-4-2に代えて(遠藤がボランチに上がり、興梠・李の2トップ)、盤面上はそれこそ「アタッカー祭り」となって78分宇賀神→李の決定機を作りましたが、これまた惜しくも李に合わず。88分になって直輝を投入し、いつも通りに動き回る直輝が鳥栖守備陣を恐慌に陥れる予感が漂い出したものの、その効果を確かめる前に試合終了。マウリシオを上げてのパワープレーはこの日も不発って、これ練習しているのかな??? 最後まで地上戦のほうがマシな気がしましたが・・・

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---武藤--興梠---
---柏木--長澤---
宇賀神--青木---橋岡
-槙野--マウリシオ--遠藤-
-----西川-----

(交代)
59分 長澤→マルティノス
72分 青木→李
88分 興梠→直輝

・左CKを長澤が蹴っていましたが、これはオリヴェイラなりの工夫なのか、柏木の状態があまり良くないのか?

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---池田--アンヨンウ---
---原川--高橋義--
吉田---高橋秀--小林
-高橋祐-スンヒョン-ミンヒョク--
-----権田-----

※小野が出場停止。チョ・ドンゴンが故障中。

(交代)
HT アン・ヨンウ→田川
53分 池田→イバルボ

・途中で原川と高橋秀のポジションを替えるあたりがいかにもふっかちゃん。

・堅守のふっかちゃん相手なら無得点もやむなしと思ったら、なんと今年の鳥栖は失点が多く、この試合がリーグ戦初の無失点試合だったとか・・・どんだけ貧打やねん、浦和(つД`)

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2018.05.10

【観戦記】18年ルヴァン杯第5戦:浦和 2-0 名古屋 ~ マルちゃん、赤いきつね!(意味不明)

・ビルドアップが不安定ゆえか、先制点を取るまでは相当グダグダ模様でしたが、先制後は名古屋の高い最終ライン裏狙いのカウンター攻撃で優勢に。名古屋にボールを支配されても次第に慌てなくなって淡々と最終ラインで跳ね返しているうちに、ついに阿部スルーパス→李の形で裏狙いが嵌って追加点。終盤3点、4点と取れるチャンスを活かせなかったのが残念ですが、名古屋の勝負手=ジョー投入はきっちり封殺して完封勝ち。そんな試合内容でした。

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・この試合はとにかくマルティノスに尽きました。マルティノスは右SHというより右WGといったほうがいい高い位置で起用されましたが、名古屋はなぜか3バックを採用し、かつ最終ラインがかなり高く、しかも守備はルーズであっという間に複数人がボールホルダーを囲い込むような場面はあまりなかったので、往々にしてマルの前には美味しいスペースがぽっかり。もう最初からマルティノスのために名古屋がお膳立てしているようなもの。

・前述のように浦和は序盤ビルドアップが不安定だったこともあって、攻撃はほぼマルちゃん頼み。29分マル→菊池クロス→ファーで武富ヘッドはマルちゃん攻撃がこの試合初めて決定機に結び付いたもの。

・但し、先制点はそれまでほとんど機能していなかった左サイドから。荻原→長澤→武富とがら空きの左サイドを縦パスで繋いで、武富クロス→中で李スルー→ファーでマルティノスゴール!!という完璧なもの。浦和の攻撃に対して順繰りにマークがずれて、マルをフリーにしてしまう名古屋の守備もどうかと思いますが(苦笑)。

・浦和移籍後初めてはっきりとした結果を残したマルティノス。こうなると現金なものでより一層活き活きと動くようになり、後半頭にもマル→阿部で決定機。追加点を取ってはっきりと浦和優勢になって以降も71分直輝→マルで裏抜けからクロスも誰にも合わず、83分マル右からクロス→ファーで直輝に合わず、87分マル右から高速クロス→直輝にも武藤にも合わず、と決定機を量産しましたが「惜しくも合わず」だらけ。89分のカウンターの決定機では逆に直輝→李の折り返しが雑でマルに合わず。マルはどちらかというと直輝に「俺に出せ!」と怒っている風でしたが。

・「惜しい」だらけなのはマルが右サイドを突破してもそのまま右足でダイレクトにクロスを入れずに左に持ち替える、あるいはいったん切り返すケースが多いので、中で待ち構える選手との呼吸が合わないからかな?この辺は時間が解決する問題でしょうけど、カットイン&シュートにあまり期待しないのなら左WGで使ったほうが良いような気も。

・試合後のマルティノスのコメントは、要するに「足が速くてドリブルがうまくてスピードがある選手なんで、そこにしっかりパスを出してくれんかのぅ」「ワンツーとか、細かいコンビネーションプレーなんて期待せんといて」「監督は選手の特徴に合わせてフォーメーションを考えるタイプなのでやりやすいわー」という感じ。

・どう見ても一対一で対面の相手をドリブルでぶち抜く、原口のようなペッカー専用機的WGではなく、あくまでもスペースがある際にスピードで抜いてゆくタイプなので、塹壕戦得意の相手には使いようがありません。良くも悪くも特徴が極めてはっきりしている選手なので、相手の出方に応じてオリヴェイラ監督もマルティノスの起用法を考えるでしょうし、この試合は勝ち点3を積み上げ、グループステージ突破が大きく近づいたこと以上にマルティノスの正しい使い方とその威力を確かめられたのが成果だと思います。

・大槻→オリヴェイラと強面の監督が来てからマルティノスは「判定にだらだら文句をつけず、転がりもせず、痛がりもせず、そういうものに私はなりたい」とすっかり改心したみたいで。なんて判りやすい奴やねんwww

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・この日の浦和のフォーメーションは4-2-3-1というには長澤や両SHの位置がやたら高く、4-1-4-1ないし4-1-2-3に近かったように感じました。組長時代からルヴァン杯は「ミシャの香り」を引き継いでいない選手だらけで3バックでやるメリットがほとんどないせいか4-4-2を採用していましたが、オリヴェイラ監督もその経緯を踏まえてか、この試合でも4バックを採用。しかし4-4-2そのまんまではなく、マルティノスを最大限に活かすべく4-1-2-3を採用する辺りに監督の引き出しの深さを感じました。

・ただ狙いは理解できるとしてもたいして練習していないので攻守とも未成熟なのは明らか。幸い名古屋の成熟度も著しく低くて大過には至りませんでしたが、攻めては先制点を奪うまでビルドアップはままらならず、守っては名古屋のカウンターに対してマークの受け渡しがずれてヒヤリとさせられる場面もありました。特に名古屋の小柄なFW榎本の強引なドリブルがかなり厄介で阿部が簡単に振り切られること2度。ゆえにそんな状況下で先制点を得た効果は絶大でした。

・先制点を得て、良くないなりにもチームが落ち着きだし、攻めては名古屋の最終ライン裏狙いが一層明確になり、守っては慌てて飛び込んで交わされるような愚さえ犯さなければ問題ないと割り切れるようになったようで、名古屋にボールを支配されても慌てず騒がず。結局後半の名古屋の決定機は52分FKからの流れで深堀がエリア内でフリーになってシュートを放った場面だけかな?しかし、ここはGK福島が好セーブ。

・風間監督はなぜか80分になってジョーを投入。無理やり勝ちに行くならシャビエルとセットで入れないと意味ないだろう!!と思いましたが、結果は案の定。というか、ジョー投入を見てオリヴェイラ監督が武富に代えて「ピッチャー鹿取」ばりにクローザーとして橋岡を投入するのにはびっくりしました。しかもユース卒の新人なのに妙に守備に安心感が出てくるってどんな大物やねん(笑) おまけに自陣でボールカットしてそのままエリア内突入という見せ場も。そして橋岡の前で律儀かつ必死にデコイランするマルwww

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武富---李---マルティノス
--直輝----長澤--
-----阿部-----
荻原-槙野--岩波-菊池
-----福島-----

(得点)
32分 マルティノス
65分 李

(交代)
73分 長澤→青木
81分 武富→橋岡(橋岡が右SB、菊池左SB、荻原左WG)
84分 荻原→武藤(足が攣ったため?)

・レギュラー組の連闘は槙野と長澤のみ。宇賀神、橋岡、青木はベンチスタート。GK榎本がベンチに戻ってきた反面、ユースが2人もベンチ入りする苦しい構成。

・槙野はかなりの無理使いですが、中断明け後4バックベースに転換した際のテストを兼ねたようなものかな? 岩波との連携は前半怪しげでしたが、最後でやらせなければいいと割り切ってしまった以降は一対一で絶大な威力を発揮。

・同じく無理使いの長澤。もはや浦和の中盤に欠かせないのは柏木ではなく長澤だろうと思えるくらい別格の働きでした。自らボールを運ぶ、スペースに顔を出す、相手に囲まれても簡単にボールを失わない。CHとして実に頼もしい。一方直輝はしょっちゅう動き回っているのだが、それが特に効いているようには思えず。ルヴァン広島戦・リーグ戦湘南戦に続いてCHとしての適性に疑問符がついた恰好。

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--榎本----深堀--
-----玉田-----
八反-長谷川-小林-内田
-畑尾--ワシントン--菅原-
-----武田-----

(交代)
67分 長谷川→和泉
74分 八反田→宮原
80分 深堀→ジョー

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2018.05.06

【DAZN観戦記】18年第13節:鹿島 1-0 浦和 ~ 内容は悪くなかったが1点が遠かった

・終盤に立て続けにカウンターを食らうようになるまで鹿島には流れの中からはほとんど決定機を与えておらず、決定機の数ではむしろ浦和が勝っていたように感じましたが、結果は25分のPKによる1点を鹿島に守り切られて敗戦。奇しくも昨年末の対戦時と同じスコアでの敗戦ですが、昨年は手も足も出ないスコア以上の敗戦だったことを思えばこの試合は格段にマシ。

・川崎戦はファーストチャンスをいきなりモノにしたのに対し、この試合は何度もあった決定機を一つも決められなかった。しかもオリヴェイラ監督就任以降の3敗はすべてウノゼロ。決定機の数で測れば内容は確実に良くなっており、悲観する必要は全くないと思いますが、今の浦和が決定力に難を抱えているのもまた明らか。堀体制時のように「そもそも点が入る気がしない」わけではありませんが、興梠に加えてもう一人点取り屋がいないとちょっときついかなという印象を受けた試合でもありました。

--------------

・決勝点となったPKは妥当だと思います。青木はボールとは無関係に永木を倒しているので西村主審なら躊躇なくPKを宣告するでしょう。永木がファウルをもらいに行っている臭いのも確かながら、それ以前から鹿島は浦和が球際に厳しく行くのを逆用して敵陣深くでコケ技を連発しており、それに引っ掛かる浦和が迂闊といえば迂闊。そして西村主審の傾向をしたたかに利用するのがいかにも鹿島。もっとも問題はPKを与えた青木ではなく、むしろその前の槙野のしょぼいクリアだという気もしますが。

・失点は不運とは言い切れないのですが、敗因はその失点ではなくどう見ても数々の決定機を決められなかったこと。端的にいえば柏木負傷交代までに何度もあった好機をあれだけ外してしまえば勝てるものも勝てません。また柏木に代わって投入されたマルティノスの出来が案の定というかなんというかサッパリで、ほぼ「浦和の決定機のターミネーター」と化していたのも敗因に挙げて然るべきでしょう。

・浦和のフォーメーションは前節のを3-3-2-2踏襲し、前から鹿島守備陣に厳しくプレッシャーをかけ、序盤から高い位置でのボール奪取&縦に速い攻めを見せていたいました。また時折サイドチェンジを交えつつ鹿島の左SB安西の裏を突く攻撃(川崎戦の2点目に類似)も散見され、28分に長澤→橋岡→武藤→興梠の決定機を作りましたが、惜しくも鹿島DFがシュートブロック。

・36分には安西→昌子と右サイドから立て続けにプレッシャーをかけた橋岡がエリア内で昌子からボールを奪う絶好機を掴みましたが、シュートを曽ケ端にぶち当て。前半終了間際には槙野→興梠ポスト→長澤バイタルエリアから急襲するもシュートはGK正面。

・後半になると鹿島は安西の裏をやられるのを嫌ってか、割り切って自陣で守備ブロックを敷いて構える恰好に。しかしなおも浦和の攻勢は続き、47分セットプレーからの流れで敵陣で金崎からボールを奪ってのショートカウンター(マウリシオ→武藤)、さらに52分橋岡→柏木→興梠裏抜けと好機を作りましたが、共に曽ケ端がセーブ。またこの場面でいずれも曽ケ端は浦和戦恒例のポロリ芸を披露していましたが、曽ケ端の芸にキレがなくて浦和FWが詰め切れず。

・押してはいるが1点が遠い浦和にとって痛恨だったのが60分の柏木負傷交代。もっとも前節川崎戦でも柏木は自ら交代を申し出ており、鹿島戦後の監督コメントも「これ以上無理をさせなかった」趣旨だったので、柏木を下げたのはアクシデントでもなんでもなく、監督にとって半ば織り込み済みの事態だったかと。ただ誤算だったのは柏木が使えるまでに1点も取れないどころか、ビハインドになってしまったことでしょう。

・そしてもう一つ監督にとって頭が痛いのは柏木の代わりになる選手、ゲームを組み立てられるパサータイプが今の浦和には他におらず、柏木不在時に違った闘い方を余儀なくされること。この試合でのオリヴェイラ監督の選択はなんとマルティノス投入。しかもマルティノスをサイドではなく、2トップの一角に据えるという驚くべきものでした。代わりに興梠がやや引き気味のIHっぽい位置を取ってはいましたが、案の定というかなんというかマルティノスの出来がさっぱりで浦和の攻勢は火が消えたような有り様に。続いて李、阿部と相次いで投入しましたが、戦局はさほど好転せず。

・まぁ川崎戦でマルティノスにとっておあつらえ向きの活躍の場を与えられながら散々な出来に終始したばかりなのに、得意とは言い難いポジションで引き気味の相手と闘えというのはかなり無理があるでしょう。70分カウンターの好機で裏抜けに成功しながら李への横パスが緩くてDFに引っ掛かってしまったのはまだしも、89分遠藤の縦パスでエリア内に侵入し、植田まで交わしながらシュートがコロコロだったのはベンチの方々、現地の方々、テレビ観戦の方々、全員がずっこけたことでしょうに

・残念ながらナバウトが川崎戦でチョン・ソンリョンと交錯して故障し、少なくとも中断期間中までは出場できなさそうなのでマルティノスがいきなり出番を失うようなことはないと思いますが、川崎戦&鹿島戦の出来ではオリヴェイラ監督もマルティノスの使い方には苦労しそう。

---武藤--興梠---
---柏木--長澤---
宇賀神--青木---橋岡
-槙野--マウリシオ--遠藤-
-----西川-----

(交代)
60分 柏木→マルティノス(興梠がIH、マルティノスがFWへ)
68分 宇賀神→李(武藤が左WB、李がFWへ)
77分 長澤→阿部

・双方前節から中2日でしたが、ACL・R-16を控える鹿島は内田→西、小笠原→レオシルバ、中村→永木、鈴木→土居と4人入れ替えたのに対し、浦和のスタメンの入れ替えはナバウト→武藤のみ。続くルヴァン杯で大幅に入れ替えることを前提としものでしょう。

・柏木に代えててっきり直輝が投入されるものだと思ったらマルティノスだったのには心底驚きましたが、長澤の代わりにも投入されなかったのを見るとオリヴェイラ監督は直輝をIHとしてはあまり評価していないのかな? 湘南戦での決定機逸とその後の迷走が高くついたかなぁ・・・

・西村主審が決定的に珍妙だったのはPKの場面ではなく、ATに飛び出した西の蛮行(武藤の背中への膝蹴り)をなぜか不問にしたこと。ああいうのに西村主審が案外甘いことすら鹿島は利用しているのかなぁ? しかし、武藤が目でめっちゃ怒りながらも変にもめ事を起こして時間を浪費しなかったのは森脇の一件から得た教訓を活かしたのかも。

-----金崎-----
永木---土居---遠藤
---シルバ--三竿健--
安西-昌子--植田--西
-----曽ケ端----

(得点)
25分 金崎(PK)

(交代)
62分 土居→鈴木(4-4-2に変更?)
72分 遠藤→ペドロ ジュニオール(鈴木が右SH、PJがFWへ)
88分 レオシルバ→小笠原

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2018.05.03

【DAZN観戦記】18年第12節:川崎 0-2 浦和 ~ ACL王者(苦笑)がACL手抜き野郎に怒りの鉄槌を下すの巻!!

・浦和は3試合連続無得点。しかもオリヴェイラ監督就任後3試合目とはいえ、連戦また連戦ゆえ練習時間は極めて限定的で立て直しのきっかけを掴むことすら難しい状況。それゆえ恥ずかしながら強敵川崎相手、しかもこのところ戦績が芳しくない敵地等々力でなら勝ち点1でも御の字と思いながらネット観戦しておりました。

・ところが立ち上がりこそ浦和の出来は芳しくなかったものの、ファーストチャンスを決めて先制した後は尻上がりに調子を上げ、川崎の攻撃を寸断しつつカウンターで追加点の機会を伺い、後半早い時間帯についに加点。

・前半からボールは支配するが決定機が作れない川崎は、後半選手交代策が全くはまらないだけでなく、交代枠を使い果たしてからGKが一発退場になるアクシデントもあって浦和がそのまま楽々逃げ切り勝ち。いやはや、終わってみれば浦和の完勝。強い浦和が敵地で蘇るとは、やはりオリヴェイラ監督は只者ではなかったのか!!

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・浦和は前節湘南戦から武藤→ナバウト、直輝→青木、菊池→宇賀神、阿部→長澤とスタメンを4人入れ替え。もちろん連戦また連戦ゆえやむを得ないローテーションという側面もありますが、この入れ替えがこの試合でことごとく当たったという事実は見逃せません。特にナバウトのスタメン抜擢は大当たりでした。湘南戦でオリヴェイラ監督の選手交代が全て当たったことといい、監督が浦和の選手の得意不得意、選手間の噛み合わせの良否を徐々に把握しつつある結果なのでしょう。

・またこの試合で面白かったのは長澤の位置がボランチというにはかなり前で、青木一人を後ろに残した3-3-2-2っぽい布陣を敷いていたこと。前節でも直輝が前に出た3-3-2-2だったという説もあるようですが、前節は如何せん直輝が所在不定すぎて何をしようとしているのかよく判らず、結局フォーメーションはあってないようなもの。ところがこの試合は割とはっきりした3-3-2-2で、この布陣変更がこれまた的中。

・「今日の試合で重要だったのは、彼らのプレーの起点を無効化することでした」という試合後の監督の言葉通り、川崎のボールの出しどころ(=大島・ネット・中村)を浦和のIHなりFWが寄ってたかって前から潰しに行くのを意図した布陣だったのでしょう。この布陣で元来運動量の多い長澤、そして献身的な上下動を続けるナバウトの働きが絶大だったと思います。

・またボールの受け手に対しての寄せが厳しかったのも勝因の一つ。ACLで川崎が全然勝てなかったのは球際の弱さも一因でしょうなあ(そもそもやる気がなかったというのはさておき)。マウリシオが小林にべったりついたまま、自陣に下がる小林に釣られて往々にして前に行ってしまうので浦和はラインのコントロールが難しく、一歩間違えればDFラインのギャップを突かれて後方からの飛び出しなり川崎得意の裏取りなりを許しかねない局面もありましたが、上記のように川崎のボールの出し手を監視することでなんとか破綻せずに済みました。前半は際どいオフサイドに救われた場面もありましたが。

・浦和がボールの受け手に対して厳しく寄せに行った結果、必然的に自陣でのファウルが多く、与えた直接FKはなんと23本で浦和(10本)の倍以上。従って中村のFK一発を食らって失点を喫する可能性も小さくはなかったのですが、幸いなことに鬼木監督は57分に早々と中村を下げてくれました。この監督「中村を下げると負けるの法則」を学ばないねぇ・・・ この交代には大いに助けられました。大久保を入れたところで、そこまでボール出せる選手いませんし・・・

・結局川崎は試合を通じてボールをほぼ一方的に支配しているにも関わらずたいして決定機が作れず。浦和を自陣深くに押し込んでも守備陣を崩しきれずに網に引っ掛かり続け、85分齋藤カットイン→バイタルから家長シュートが一番惜しかったくらい。もっとも序盤は浦和の守備も不安定で、20分カウンターで小林がドリブル中央突進とか、29分橋岡ロストからのカウンターでエリア内で小林が遠藤に倒された場面とか、31分槙野クリアミス→家長裏抜けとか、結構怪しい内容がてんこ盛りで、この時間帯に川崎が同点に追いついていれば結果は全然違ったものになった可能性はあります。

・守備以上に怪しかったのが序盤の攻撃。前から積極的にプレッシャーをかけてくる川崎に対してビルドアップはままならず、縦に雑にポーンと蹴りだすだけに。もうその惨状に軽く眩暈を覚えましたが、何がどう転ぶか判らないもので浦和は15分ファーストチャンスでいきなり先制点。青木のボール奪取&縦パスから始まる一連の攻撃で珍しく浦和が攻撃に人数をかけ、バイタルで長澤→宇賀神クロス→興梠でゴール。宇賀神のクロスがエウシーニョに当たってループ気味に軌道が変わったのがかえって良かったのかも。

・現金なもので、先制した浦和は攻撃もそこそこ上手く回るようになってボールを支配する川崎に対してカウンターで反撃。しかも前半はやたら縦に急ぐことなく、興梠やナバウトの鬼キープで味方の上がりを待ちながらの反撃なので変な形ですぐにボールを失うこともないし、決定機とまではいかないもののそれなりにシュートで終われる。25分右サイドで長澤が粘り、フォローした青木のクロスが惜しくもナバウトに合わなかった場面が一番良かったかな?

・そして浦和の反撃が50分ついに結実。橋岡の縦パスでナバウトが裏抜けに成功(エウシーニョが残ってて川崎オフサイドを取れず)→折り返しを興梠が詰めて追加点。この攻撃もそうですが、川崎は後半どういうわけか浦和のシンプルな最終ライン裏狙いに著しく脆弱になってしまい、54分柏木縦ポン→興梠裏抜けの絶好機こそGKチョン・ソンリョンが防いだものの、70分興梠の縦パスで裏抜けに成功したナバウトをソンリョンが飛び出した勢いそのままに倒してしまい、当然一発レッド。川崎はすでに交代枠を使い果たしていたので、CB奈良がGKをやる羽目に陥ってしまいました。

・こうなると浦和の圧巻のゴールショーを望みたくなるのも無理はありませんが、そこが勝っていないチームの悲しいところ。目先の勝ち点欲しさに一人少ない相手に受けに回ってしまい、川崎は決定機こそ作れないものの数的不利でも簡単にボールを失うチームではなので浦和は急造GKに対してシュートをたいして撃てずじまい。またカウンター要員として最適のはずのマルティノスを投入したにもかかわらず、これが大不振でクソの役にも立たず。さらに言えばGK奈良は挙動不審なところは一切なく、「曽ケ端よりマシなんじゃね?」との戯言すら上がるレベル。

・相手のアクシデントに乗じて大量得点が取れるに越したことはありませんが、J1残留に片足突っ込みかねないレベルのチームがそう何もかも一気に上手くゆくわけがなく、この試合は無失点かつ複数得点差で勝てたことをもって十分合格点でしょう。

・下位に低迷し、ACL圏入りどころかJ1残留のほうが現実的な目標な状態にはなんら変わりありませんが、久しぶりに浦和の底力を堪能したような思いがしました。柏戦の試合内容はさっぱりで目の前が真っ暗になりましたが、敗れたとはいえ湘南戦で得た「底打ち感」は間違いなかった模様。中断期間まで鹿島・鳥栖・G大阪と浦和同様下位に低迷するチームとの対戦が続きますが、ここで勝ち点を積み上げられれば降格の危機が遠のくだけでなく、中断期間開けの大反攻に大いに期待が持てるかと思います。

---ナバウト--興梠---
---柏木--長澤---
宇賀神--青木---橋岡
-槙野--マウリシオ--遠藤-
-----西川-----

(得点)
15分 興梠 慎三
50分 興梠 慎三

(交代)
65分 柏木→岩波(岩波が右CB、遠藤がボランチへ。ほぼ3-4-1-2化)
75分 ナバウト→マルティノス
79分 興梠→李

・2得点の興梠もさることながら、個人的にはこの試合のMOMはナバウトにあげても良いくらい。前節湘南戦で「ナバウトが噛み合いだしたのが収穫」と記しましたが、その感触は間違っていませんでした。攻守にわたって一切手抜きなく、本人のゴールこそなかったもののアシストの形でついに得点に関与。さらに相手GKを退場に追い込む大活躍。ただその際の転倒で肩を痛めたのが非常に気がかり。

・橋岡も連日の大奮闘。さすがに疲労は隠せないのか、前半はいつになくミスが多かったように見受けられましたが、なんとスルーパスという形で得点に絡むとは!! また守備はさしたる破綻がなかったどころか、途中投入の齋藤を見事完封!! ユース卒の新人に完封されるようでは齋藤もさすがにW杯を諦めざるを得ないでしょうなぁ・・・というかSBの人材難を考えれば橋岡のほうがW杯に近いのかも(極論)。

・この試合唯一残念だったのがマルティノス。カウンターし放題 & スペースありまくりというマルティノスのために作ったような絶好の活躍舞台だったにも関わらず、一対一でいとも簡単にボールロストを繰り返すって、これじゃもうどこで使ったらええねん???ってオリヴェイラ監督じゃなくても悩むわなぁ・・・

-----小林-----
阿部---中村---家長
---大島---ネット---
車屋-谷口--奈良-エウシー
-----ソンリョン-----

(交代)
52分 阿部→齋藤
57分 中村→大久保(2トップ気味?)
69分 エドゥアルド ネット→守田

・川崎は前節から大久保→中村の入れ替えのみ。

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2018.04.29

【観戦記】18年第11節:浦和 0-1 湘南 ~ ミシャはオリヴェイラより一枚上だった(選手交代の枚数が)

・試合終了後、感極まってピッチに突っ伏している選手もいれば、抱き合っている選手もいる。湘南サポは優勝したかのような大騒ぎ。当然ながら河野外務大臣は早速祝電を打つお祭り。湘南が浦和に勝ったのは1997年7月以来実に21年ぶり(といっても当の湘南がエレベータークラブの典型ゆえ、対戦自体が少ないのですが)なので、そうなってしまうのも無理からぬかと思います。ただ肝心のチョウ・キジェ元構成員いや監督が今の浦和に勝つのが難しいとは思っていなかったでしょうなぁ、たぶん。遠藤・菊池・直輝・武富と四人も手塩にかけた教え子がいるチームに勝ったという感慨はあるかもしれませんけど。

・前節と違って相手チームに山ほど決定機を与えたわけではなく、直輝が前半の決定機を決めていれば結果は逆になっていたかもと思えるくらい内容は僅差の試合でした。しかし浦和がこの1年で4人目の監督を迎え、その過程で連続性がなんら感じられないサッカーをやり、おまけに選手構成も超アンバランスになるという大迷走の過程にあるのに対し、湘南はキジェが率いて7年目という積み上げの差は大きく、結局のところそれが勝敗を分けたような気もしました。オリヴェイラ監督が「短期間で水をワインに変えるようなことはできません。時間が必要だと思います。」と語るのも道理でしょう。もっとも中村GMがそれを是とするかどうか判りませんが(もちろん是としないのであれば、浦和の大迷走は一層混迷を深めるだけでしょうけど)。

・浦和は札幌戦同様猛攻を仕掛けながら結局1点も取れず。一方的にボールを支配して相手を押し込むところまでは行くが、相手が割り切って引いてしまうと崩せない。この辺が「ミシャの思い出」に縋るだけの今の浦和の限界で、日頃から練習を積み重ねていないものだから結局のところらバイタルエリアで同じようなテンポでのパス交換に終始してしまい、相手守備陣を崩しきれない。サイドに展開しても関根や駒井のような強引に敵陣を切り崩すタレントはいないので、高さのないFWにクロスを入れるだけに終わってしまう。

・大槻体制の時もカウンター気味に縦に速い攻めが嵌ったときかセットプレーでしか点は取れていません。おまけにミシャ式紛いをやるにはあまりにもWBが人材不足。従ってオリヴェイラが早々に3-4-2-1に見切りをつけてもなんら不思議はありません。実際大槻体制下でもルヴァン杯では4-4-2でやっており、無得点での連敗を受けてオリヴェイラが大英断を下してもおかしくはないと思います。ただそれをやるには次節は川崎と相手が悪すぎて、守備が決定的に破綻しかねないというアンビバレント。うーん、実に苦しい。

・とはいえ、負けたとはいえこの試合そんなに悪いとも思えないような。まず今季の浦和お約束の「終盤大失速」という展開にはなりませんでした。また堀体制でありがちだった「先制点を取られたら最後、そのままなすすべなく土俵を割る」という試合でもありませんでした。さらにオリヴェイラ監督の放った選手交代が全部当たっており、「この監督は只者ではない」という期待感を持たせてくれました。ついでに言えば、これまで周囲と噛み合わずほぼ「オージーポポ」になっていたナバウトが徐々にチームに馴染み出したのもでかいと思います。

・もっとも負け試合になんとか光明を見出そうとするのは「負け慣れ」以外の何物でもないかもしれず、J1残留を争う可能性が高い昇格組にホームで負けちゃいかんわなぁと言われればぐうの音も出ませんが。

003

---武藤--興梠---
-----柏木-----
菊池-直輝--阿部-橋岡
-槙野--マウリシオ--遠藤-
-----西川-----

(交代)
HT 直輝→長澤
58分 菊池→ナバウト(武藤が左WB、ナバウトがFWへ)
58分 橋岡→宇賀神

・前節柏戦から中2日だったのを考慮して、オリヴェイラ監督は長澤→直輝、宇賀神→菊池、岩波→阿部と3名入れ替え。

・湘南は前節柏と比べると敵陣まで積極的にプレッシャーをかけては来ず、自陣かなり高い位置に5-3-2の守備ブロックを敷いて、そこにボールが入ったところで厳しくプレッシャーをかけるような構え。浦和は阿部が最終ラインに下がってビルドアップこそ難渋しませんでしたが、前にボールが入ったところで何も起こらず。前半は橋岡を軸に右サイドからの攻めが目立ちましたが、残念ながら現状では橋岡に多くは期待できず。

・よって前半の浦和の決定機はカウンターによる縦に速い攻めだけ。15分柏木→興梠は枠外、そしてこの試合最大の決定機18分直輝→興梠→直輝はGK正面。リーグ戦初スタメンの直輝がこれを決めていれば直輝本人はもちろん、直輝を起用した監督の評価も一変したでしょうが、この絶好機以外は良くも悪くも直輝らしい中盤で所在なく浮遊するだけの存在になってしまい、結局前半だけでお役御免。前半の柏木の出来が非常に悪かったのに後半一変したことを考え合わせると、直輝と柏木は「まぜるな危険」なのかも。

・一方湘南は最初の決定機をモノに。自陣での柏木のボールロストを機にスルーパス一本で菊池がミキッチに裏を取られ、ミキッチ→石川であっさり失点。スルーパスを出されるまでかなり時間があったのにミキッチをしっかり掴むでもなく、パスコースを切るでもない謎のポジションにいた、実に菊池あるあるな光景・・・ミキッチ老師もこれが今季初スタメンらしいのですが、ここぞというところで大仕事をやってのける辺りは平川とそっくり。

・失点後から後半のWB2枚替えまでがこの試合浦和が最も不出来だった時間帯だったかと。湘南が前からの圧力を一気に強めてきたこともあって浦和はビルドアップすらままならなくなりパスミス連発。槙野が苛立ちを露わにする場面も。

・そこでオリヴェイラ監督は58分疲労困憊の橋岡と、前半から何の役にも立っていない菊池に代えて宇賀神とナバウトと投入。この交代は大当たりで、後半頭から投入した長澤が自分でボールをかなり持ち上がれる故に縦への推進力を生んでいるのと相まって、湘南守備陣を自陣深くに釘付けに。そして59分長澤クロス→宇賀神、67分槙野クロス→宇賀神と良い形を作りだしました。

・ナバウトも78分秋元が弾いたボールを撃ち返したのを契機にそれなりに活躍。80分柏木→興梠&ナバウトのパス交換から興梠に決定機、さらに81分には遠藤→ナバウトに決定機。先述のようにナバウトがチーム内で好機にからめるようになった、言い換えれば焦って無理目のシュートを連発する場面がなくなったのは良い傾向ですが、シュートが枠に飛ばないのが残念。

・そして浦和最後の決定機83分武藤クロス→興梠ヘッドもやや力がなくて決まらず。最後はマウリシオだけを上げてのパワープレーになりましたが何の効果もなく試合終了。柏戦と違って相手を今一歩のところまで追いつめていただけに不慣れなパワープレーを試行したのは勿体ない気がしましたが、監督はその「今一歩」に見切りをつけただけなのでしょう。

・つまり会見での「形を作っても点を取ることができませんでした。力強さやエネルギーが欠けていたと思います」との言葉通りで、これはもはや「今一歩」の連続でしかなく、時間の経過とともに薄れつつある「ミシャの思い出」との決別宣言なのかもしれません。皮肉なことに失点の契機は「ミシャの思い出」の象徴たる柏木の「謎のフリック」でしたし。

006

--アレン----ジョンヒョプ-
--菊地----石川--
高橋---秋野---ミキッチ
-杉岡--坂---山根-
-----秋元-----

(得点)
30分 石川

(交代)
51分 ステバノヴィッチ→松田
65分 ミキッチ→高山
87分 松田→梅崎

・いやはや湘南がこんなに粘り強く守れるようになるとは! もちろん浦和が拙攻すぎると言われればそれまでですが、終盤自陣深くに押し込まれ、しかも全然見覚えのない面子だらけのCBで虎の子の一点を守りきるとは!

・昇格・降格を繰り返しているうちに湘南は「イケイケ」一本槍でもなんでもなくなり、好機における思い切りの良さに象徴されるようなある程度の興行的な面白さは保ちつつも確実に勝ち点を掠め取るような闘い方に変化している。そんな気がしました。ただ過密日程なのに相変わらず良く走る。それが湘南の、キジェの変わらない「スタイル」なのでしょう。

・試合終了後は今オフに完全移籍した梅崎が場内を一周して挨拶回り。こういうのが絵になる選手、やっても嫌味には受け取られない選手はなかなかいないもの。

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