2019.11.10

【TV観戦記】ACL2019・決勝第1戦:アルヒラル 1-0 浦和 ~ ぐうの音も出ない完敗。1失点で済んだのは天祐。

・いやはや、試合内容では完膚なきまでにボコボコにされました。AFC公式サイトでは7割近くボールを支配された挙句、シュート数で2対22。うち枠内1対6と大差を付けられました。またアルヒラルは遠目からやたらシュートを放ったわけではなく、ボックス内から13本も放っています。序盤から防戦一方に陥った浦和は鈴木や槙野の奮戦、青木の渾身のカバー、そして2度にわたるGK福島のスーパーセーブで失点を最小に留めるだけで精一杯でした。

・浦和の決定機は17分ファブリシオ→関根の一回こっきりしかなく、そもそも90分を通じて決定機どころかシュートへ持って行く形すらほとんど出来なかったのですから、この試合に関しては全く勝ち目がありませんでした。むしろこれだけボコボコにされても1失点で済み、第2戦での逆転が現実的なスコアに留めたことを最大限ポジティブに評価すべき試合だと思います。逆に言えばアルヒラルは先制後に明らかに緩んでしまい、積極的に2点目を取りに行かなかったことを後々悔やむ羽目になるかもしれません。

・とはいえ、試合内容でアルヒラルに圧倒されたことに目を背けるわけにもいきません。アルヒラルはきっちりボールを繋いで相手を自陣に押し込み、両SBを高く押し上げ、さらに時折サイドを変えながら相手の隙を伺ってきました。そしてバイタルエリアなりボックス内にボールが入るとパス回しが急激にスピードアップ。「要するに最後は超強力外国人がズドン」という中国勢とは対照的な、実にJリーグっぽい攻め方をしてくるチームでした。攻撃面に関しては好調時の鹿島に似た感じでしょうか。

・そして、そんなJリーグ仕様っぽい相手と闘うとなると、今年の浦和は実に弱い。早々と自陣に5-4-1の守備ブロックを敷いて耐える展開になりましたが、今年の浦和は相手にボールを支配されてしまう試合で良かった試しがありません。そして残念ながらこの試合もその例に漏れませんでした。

・もっとも浦和は前からハメに行こうにもコンディション的に無理だったのでしょう。浦和はACL準決勝第2戦以降、Jリーグで中2日・中3日の連戦また連戦という超過密日程をこなした後の長々距離移動を伴うアウェーゲーム(しかもこれまた中3日)で、途中選手を大幅に入れ替えたとはいえ選手達のコンディションが良かろうはずがなく、この試合随所で走り負け、当たり負けが目立ちました。従って守備ブロックを敷いて耐えるのはやむを得ない選択だったのだと思います。

・ただ誤算だったのは浦和左サイド、特に関根の裏というか、関根と槙野の間が狙い撃ちにあって早々に炎上したこと。アルヒラルの布陣は4-2-3-1でしたが、右SHカリージョのスピードが驚異的、かつフィジカルも強いのが難儀で、後方から加勢してくる右SBへの対応も相まって、浦和の左サイドは鎮火に追われどおしになってしまいました。

・14分青木のボールロストで食らったカウンターで浦和左サイドを疾走するカリージョが関根と対峙しながら中へ折り返し→アーク付近からジョビンコシュート(バーの上)がアルヒラル最初の決定機。18分カリージョがカットイン→ボックス内でフリーのジョビンコが折り返し→アルダウサリが枠内シュート(力なくGK正面)とこの辺りで浦和左サイドは既に怪しげに。

・間抜けなことに29分には浦和CKからカウンターを食らう大失態。ここもジョビンコが放ったシュートをゴールライン上で青木が辛うじてクリア。さらに33分CK→カリージョヘッドはこれまた福島がスーパーセーブ!!

・そして37分にはアルヒラルのゴールキックからカリージョ一人に関根、槙野、そして青木と良いようにやられ、折り返しをジョビンコに撃たれる絶対絶命の大ピンチ(福島スーパーセーブ!)。この辺りになると浦和左サイドの劣勢は誰の目にも明らかに。

・ただこれだけボコボコにやられながらも、ゴミスやジョビンコは中国勢の反則級ブラジル人ほどの怖さもなければ決定力もないのが浦和に幸いしました。この試合個人レベルでクソ面倒だったのはとにかくカリージョだけ。

・とはいえ、浦和が大苦戦を強いられたのは何もカリージョ一人に原因があるわけではなく、むしろ攻撃がほとんど成り立たなかったことに主因を求めるべきでしょう。浦和がボールを奪う位置は概して低く、しかも質・量ともに運動量で勝るアルヒラルの超素早い攻→守の切り替えに圧倒されてビルドアップはままならず。なんとか攻めに転じても簡単にボールを失って、アルヒラルに殴られ続けった恰好。

・またロングボールを蹴って興梠に預けようとも、アルヒラルCBが興梠に背後からガツンと当たりに当たって、興梠のボールキープを許さず。興梠対策はアルヒラルの浦和対策の賜物でしょう。後半になると興梠どころか両シャドーにすらボールが入らなくなってしまいました。また関根は守備だけで手一杯ですし、橋岡は高さはともかく、スピードで対面のSBに勝てず。興梠&両WBが沈黙を余儀なくされては、浦和のシュートがたった2本に終わるのも道理。

・後半になってもなんら戦局は変わることなく浦和劣勢。58分にも浦和左サイドから中へ細かく、速くボールを動かされてボックス内からアルダウサリがシュート(わずかに枠外)。しかし、浦和が耐えられたのはここまで。60分ジョビンコが右へ展開→右SBアルブライクがクロス→カリージョヘッドでとうとう失点を喫してしまいました。右SBにファブリシオが付き切れず、福島はクロスに被ってしまい、中央へポジションを移したカリージョを誰も掴まえてないとなると、失点しないほうが不思議。

・一方的な試合内容からすれば余勢をかってそのままアルヒラルが攻めに攻め、第2戦を待たずに事実上決勝を終わらせにかかっても不思議はなかったのですが、先制したアルヒラルはその後急激にペースダウン。それでも72分すっかりスカスカになった浦和の最終ラインと中盤の間を突き、カリージョ、ゴミス、アルダウサリの華麗なパス交換で浦和守備陣をズタズタに切り裂いて追加点と思われた場面がありましたが、謎のオフサイド判定で得点ならず。

・浦和は失点後も全くペースが上がらず。74分不振の長澤に代えて杉本を入れても、毎度毎度のことながらなんら得点の匂いがしないまま時間が徒過。試合終了直後のインタビューで興梠が「点を取るのは難しいので、失点後に0-1で終えてホームで勝負しようと皆に伝えた」と語っていましたが、その割にはヘロヘロの関根を85分まで放置したり、交代枠を一つ余らせて試合を終えるなど、チームの意図と打った手が整合しないような気がしてなりませんでした。

・ともあれ、これだけやられにやられて1失点で済んだのは天祐としか言いようがありません。特に先制後のアルヒラルの消極姿勢は浦和にとって勿怪の幸い。今日の試合内容からすれば楽観視はできませんが、ラウンド16蔚山戦での大逆転劇(ホーム:1-2 → アウェー:3-0)に比べれば難易度は甚だ低く、中国勢が全く勝てないホーム埼スタの魔力(但しACL限定(苦笑))をもってすれば、十分逆転可能な範囲です。

・久しぶりに試合間隔が開くのでコンディションもかなり回復するでしょうし、浦和の選手達を底力を信じてとにかく応援しましょう。個人的には第1戦出場しなかった(あえて隠した?)柏木が逆転のカギを握っているような気がします。

-----興梠-----
--ファブリシオ---長澤--
関根-青木--エヴェ-橋岡
-槙野--鈴木--岩波-
-----福島-----

(得点)
60分 カリージョ(アルヒラル)

(交代)
74分 長澤→杉本(杉本1トップ、興梠がシャドーへ)
85分 関根→宇賀神

・イエロー累積で出場停止のGK西川に代わって出場の福島。失点場面が残念だっただけで、ACL初出場がいきなり決勝になってしまったという状況を考えれば上々の出来でしょう。2度のスーパーセーブで瀕死の浦和をなんとか救いました。、

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2019.11.06

【観戦記】19年第32節:浦和 0-2 川崎 ~ プレーオフ圏転落までは容認すると腹を括ったか?

・酷い試合でした。浦和のシュートはたった5本。しかも決定機は49分マルティノスのシュートがポストの内側を叩いた場面だけ。前後半を通じてフィニッシュに持って行く段取りみたいなものがまるで窺えず、事故でも起こらない限りおよそ点が入りそうにありませんでした。

・川崎も中2日と日程が苦しいせいか出来は芳しくありませんでしたが、カテゴリーが下といっても差し支えない陣容の相手に早い時間帯に先制点を取って「ジャイキリ」の芽を摘み、終盤に追加点を取って試合を終わらせるという、川崎目線からすれば盤石の試合運び。

・傍目にはそんな酷い試合内容だったにも関わらず、「内容は良かったと思いますけど、チャンスを決めることができませんでした。」なんてのたまう選手もいてびっくり!! せいぜい柏木が語る「そんなにやられた感はありませんが、自分たちもチャンスを作れなかったというところもあります。」という試合だったと思いますが、この認識の差はどこから来るのかなぁ???

・浦和はアウェー広州恒大戦から中3日でアウェー広島、中2日でアウェー鹿島、中3日でこの試合、さらに中3日でアウェーアルヒラル戦が待ち構えるというと超過密日程を強いられているので、否応なしに選手を大幅に入れ替えながら戦わざるを得ません。そして今年最大かつ唯一のミッション=ACL優勝へ向けて、この連戦最後のアウェーアルヒラル戦に照準を合わせ、その一戦にベストメンバーで臨もうとするクラブの意図はよく判ります。

・一方、浦和は依然残留争いにどっぷり浸かったままという残念過ぎる一面もあって、超過密日程の中でもちょっとずつでも勝ち点を積み上げて行かねばならない過酷なタスクを背負っています。試合前は16位湘南とは勝ち点5、17位松本とは6差。ゆえにこの試合で勝ち点1でも積み上げられれば消化試合が2試合多い湘南や松本が2試合共勝っても浦和に追いつけないという形となり、残留争いのプレッシャーは幾分緩くなったはず。

・ゆえに、この試合は前節鹿島戦でスタメン起用しなかった選手(興梠・長澤・阿部・鈴木・西川)をこの試合でスタメン起用し、使い詰めになっているファブリシオ・エヴェルトン・関根・橋岡・槙野・岩波を休ませながら勝ち点1を拾いにゆくのが妥当な線だろうと個人的には考えていました。

・ところが、大槻監督の考えは極端なACLシフト!! もう「天皇杯2回戦か!」と思えるくらい極端に面子を落としてきました。Honda相手ですら良いところなく完敗したのに、この面子で川﨑相手に勝ち点をもぎ取れるなんてさすがに大槻監督も微塵も思っていなかったでしょうし、ほぼこの試合は捨て試合。

・勝ち点ゼロで終わって残留争いは一段と苦しくなるが、「中途半端にレギュラー組を入れて勝ち点を取れず、ACL決勝にも万全のコンディションで臨めない」という虻蜂取らず、二兎を追って一兎も得られないという最悪の結果に終わるよりは、「とりあえず目先のACL決勝に全力を注ぎ、リーグ戦はプレーオフ圏転落までは許容範囲」と割り切ったものと推察されます。そしてこの割り切り、この腹の括りようはリスキーながらもそれなりに支持し得るものです。

・ただ、何とも不可解だったのはなぜか青木がスタメンに名を連ねていたこと。青木は「右足関節内遊離体で10月17日に手術&全治は約3週間の見込み」と報じられていたのでこの連戦は丸々使えず、ACL決勝第2戦(11/24)で復帰するものと予想していただけに、ここでまさかの試運転! 捨て試合で無理に使うこともなかろうにと思いましたが、捨て試合だからこそ試運転に相応しいと思ったのかも。58分に青木試運転を無事終えて早々に阿部を投入。

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・試合は当然のように序盤から川崎ペース。浦和の布陣は形骸化著しいというか、もはやそれ自体が自己目的化しているとしか思えない3-4-2-1で、しかもマルティノス1トップ。「相手が前に出てきたところをカウンターで、サイドバックの背後をついていきたい」という上野コーチが語る意図は判らなくもないのですが、その意図を実現するにはマルティノス1トップという、誰がどう見ても不適材不適所としか思えない解しかなかったのかどうか。

・レギュラー組が揃って、というか興梠がいてこそ辛うじて機能しているに過ぎない3-4-2-1にこの面子で拘る意味は全くないはずなのに、過密日程で練習時間が取れないせいか、他の策を打ち出せないままズルズルと継続。興梠不在の上に、出ているのが普段のベンチメンバーだらけとあっては90分を通じてほとんど攻撃の形を作れなかったのも当然でしょう。

・何せ選手間に共通理解があるように見受けられず、連携難も手伝ってボールを動かしたところで攻めきれない、それ以前にボールを奪ってからの出しどころに困るという場面が非常に多く見受けられ、川崎のカウンターを食らうことしばしば。「共通理解はあるが、普段のベンチメンバーなので精度が伴わずに決定機が作れない」なら擁護のしようもあるのですが、共通理解があるように見えないとは日頃の練習がががが・・・柏木がボールの出しどころに困った挙句に相手に囲まれてしまうってなんなん??

・前半こそ右から左へ大きく展開して、フリーの山中のクロスに賭けるという、興梠なり杉本なりがいたら得点の可能性があった形が再三見られました。しかし1トップはマルティノスですし、シャドーも汰木&柏木とクロスに飛び込める選手は皆無なので、そのクロスで何をしようとしたのか全く意味不明。とはいえ、形にはなっているので、鬼木監督は後半頭から守田を右SBに配転して手当。これで後半の山中は窒息。

・一方、川崎も中2日でメンバーを大幅に入れ替えたのが祟ってか、こちらも出来はイマイチ。ボール支配率は前半ですら6割程度で、再三浦和がやらかしているミスに乗じたカウンターも不発に終わり、28分バイタルエリアから脇坂の枠内ミドルが最初の決定機。これは西川がなんとか防ぎましたが、35分バイタルエリアで柴戸を簡単に交わして前を向いた脇坂が低い弾道のシュートを叩きこんで先制。

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・先制点を取られて「運よくスコアレスドローで終えられれば万々歳」という浦和の微かな願いも雲散霧消。後半になると中盤でボールを奪取して、浦和がボールを持つ時間こそ長くなりましたが、川崎守備陣を崩す形はほとんど見受けられずに時間が徒過。

・そんな中、この試合唯一かつ最大の決定機が49分柏木の縦パスをマルティノスがボックス内で受けて、DFを背に反転シュートを放った場面。シュートはポストの内側を叩いたのになぜかゴールに入らないという不運極まりないものでしたが、これこそ上野コーチが狙っていたもの。

・試合後の会見を見ると「後半は良くなった」という認識を持っている方が多くてびっくりしましたが、良かったのはこの決定機一回こっきりで、むしろ後半は下手に浦和がボールを持ってしまったがためにマルティノスを活かせるスペースがなくなって却って攻めづらくなったというのが個人的な印象。前述のように後半は山中クロスという事故を起こせる要素すらなくなってしまったわけですし。

・とはいえ、浦和にボールを握られてしまうという試合展開は川崎も不本意のはず。そこで鬼木監督は67分好機に爆笑プレー連発だったダミアンを下げて切り札小林を投入。そしてその小林が78分守田のクロスをヘッドで叩き込んで起用に応えるのですから、恐れ入ります。この場面、脇坂&家長とのパス交換を経てサイドからボランチの位置に入った守田を浦和守備陣が誰も見ていない時点でアウト。小林に前に飛び込まれてしまった森脇はまぁあんなもんでしょう、残念ながら。

・この失点を食らう直前に関根を投入して、絶望的な戦況ながらもなんとか同点に追いつこうとしたのは判らなくもありません。しかしどうしても解せないのは2点目を取られてからの興梠投入。おいおい、この試合は捨て試合と割り切ったのではなかったのか??? なんでこんな局面でよりによって興梠を投入するのか??? この日は大槻監督が前節鹿島戦での愚行を受けて出場停止処分を食らい、上野コーチが指揮に当たっていましたが、ルヴァン杯でも見受けられたこの中途半端な姿勢、中途半端な覚悟は大槻監督と寸分変わっておらず、残念至極。

・当然ながら興梠を投入したところで、そこまでボールを運ぶ手立てなんてまるで出来ておらず、あろうことか興梠がボールを運ぼうとし、しかもそのボールはどこへ何のために運ぼうとしているのか皆目見当が付かないという惨状。ATには2万ちょっととただでさえ少ない観客がゾロゾロ帰り始めましたが、それも道理でしょう。

・試合終了後は野次もブーイングもなく、「ACLガンバレ!!!」との掛け声が力なく響くばかり。まぁどんなにしょーもない試合内容であろうとももはやブーイングすべき時期ではないと思いますが、試合後の埼スタが積極的に選手を後押しするような雰囲気でもなくなっているのはさすがに気になりました。選手もファン・サポーターも真剣に降格危機と向き合っていないんだろうなぁ、たぶん。

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-----マルティノス----
--汰木----柏木--
山中-青木--柴戸-岩武
-宇賀神-マウリシオ--森脇-
-----西川-----

(交代)
58分 青木→阿部
75分 岩武→関根
79分 山中→興梠(興梠1トップ、マルがシャドー、汰木左WB)

・マルティノス1トップはどう考えても不適材不適所なんだからそういう使い方をする監督がアホで、マルティノスをあんまり責める気は起こらず。というかマルティノスにしても山中にしても仕様通りにチャレンジして、仕様通りに失敗しているんだから今日出ていたメンバーの中ではまだマシだったほう。むしろ失敗を怖がって何もせん選手、何もチャレンジせん選手のほうが腹立ちました。たぶんそういう選手は来年レンタルに出されると思いますが、当の選手にそういう自覚があったのかなぁ?

・選手紹介で埼スタ初登場の上野コーチはなんと動画無しで静止画像のみ。こんなところでも中3日が祟ったか・・・

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-----ダミアン-----
齊藤---脇坂---家長
---田中--守田---
車屋-谷口-山村-マギーニョ
-----新井-----

(得点)
35分 脇坂
78分 小林

(交代)
HT マギーニョ→大島(大島がボランチ、守田が右SBへ)
67分 ダミアン→小林
89分 脇坂→阿部

 

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2019.11.02

【観戦記】19年第30節:鹿島 1-0 浦和 ~ 攻めの形があった者となかった者の差

・シュート数は10対10と全く互角。ボール支配率もほぼイーブン。少なくとも試合内容は前節広島戦ほどやられっぱなしだったわけではなく、広島戦よりははるかに引き分けで終わる可能性が高かったと思いますが、結果は残念ながらウノゼロの惜敗。J1残留へ向けて是非とも確保したかった勝ち点1を持ち帰えられませんでした。

・鹿島の出来は芳しくありませんでしたが、それでも勝ち点3をもぎ取れる勝負強さが血塗られたタイトルの数々をもたらしたのでしょう。言い換えれば間違いなく勝てる試合を引き分けで終わってしまった広島との実力差は歴然。

・浦和はアウェー広島戦からわずか中2日でのアウェーゲーム。それゆえスタメンを大幅に入れ替えて闘わざるを得なかったのに対し、鹿島はルヴァン杯決勝に伴うお休みを挟んでの久しぶりの試合。しかも鹿島は怪我人が続々復帰とコンディション面で大きな差があり、その割には浦和は善戦したと前向きに評価してもいいと思いますが、残留争いにどっぷり浸かったシーズン終盤に「善戦」はあまり意味がありません。

・またシュート数こそ互角ですが、その内容には大差があり、鹿島が繰り返しサイドを攻略してGKを福島を脅かしたシュートを何本か放っているのに対し、浦和は頼みの両WBが沈黙してこれといった決定機が全く作れず。セットプレー以外は「とりあえず撃ってみました!」みたいなシュートだらけでGKクォン・スンテをビビらせたであろうシュートなんて一本もありませんでした。

・如何せん「勝ち点1」が至上命題なのでどうしても守備に意識が行きがちなせいか、あるいはレギュラー組が半分しかおらず連携に難があるせいか、この試合は広島戦以上に再現性のある攻撃の形を見せられずじまい。従って「引き分けで終えられた可能性は高かったが、勝てる可能性は全くなかった」と言わざるを得ず、残念ながらウノゼロの惜敗は十分起こりうる結果だったと思います。

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・前述のように浦和はアウェー広島戦からわずか中2日でのアウェーゲーム。さらに中3日でホーム川崎戦、さらに中3日でACL決勝・アウェーアルヒラル戦が続くという超過密日程ゆえ、残留争いの渦中にあってもそれなりにスタメンを入れ替えて闘わざるを得ない状況。

・そこで大槻監督は鹿島戦で鈴木→マウリシオ、阿部→柴戸、長澤→柏木、興梠→杉本と入れ替えた上に、ACL決勝第1戦でGK西川が出場停止となったことを踏まえてか、福島をついにJ1リーグ戦の舞台に投入しました。また久しぶりにスタメンに抜擢された柏木を頭数不足のボランチではなく右シャドーに起用したのも目を惹きました。

・面子的には「ちょいミシャ」の3-4-2-1なんてやる意味は全くなく、柏木トップ下の3-4-1-2のほうがまだ機能しそうな気がしてなりませんが、面子に応じて最適なフォーメーションを選択する引き出しもなければ練習する時間もないせいか、フォーメーションはいつもの3-4-2-1。全く向いていないCFで起用され続ける杉本が哀れ。

・一方怪我人だらけだったはずの鹿島は、ルヴァン杯決勝に伴うお休みを挟んだのが幸いし、前節松本戦にはいなかったレオシルバ、伊藤、セルジーニョ、三竿が続々と戦列に復帰して全く駒落ち感を感じさせない陣容に。ただ怪我明けで試合勘がないのか、レオシルバなど本調子には程遠い出来だった選手がちらほら。

・浦和の試合の入りは悪くはなく、また広島戦のようにボールを一方的に支配されているわけでもありませんが、時間の経過と共にサイドに人数をかけ、素早いボール回しからフリーのSHやSBを作るのが上手い鹿島が次第に優勢に。

・12分三竿の縦パスに対して福島が中途半端に飛び出したのが災いしてループシュートを撃たれたのを皮切りに、15分浦和右サイドから町田クロス→遠藤ヘッド(枠外)、20分CKからの流れで三竿→遠藤がボックス内からシュート(福島セーブ)、27分三竿スルーパス→白崎が岩波を交わして角度のないところからシュート(福島セーブ)、と立て続けに決定機。

・浦和は立ち上がりと30分以降にボールを支配する時間帯がありましたが、ワイドに大きく展開して両WBの突破に賭ける意図は伝わってくるものの、肝心の両WBが沈黙して全く決定機を作れず。特に橋岡の対面が本職CBの町田で空中戦では容易に競り勝てず、ヨーイドンでも苦戦。関根もお疲れなのかキレがありませんでした。

・またファブリシオの出来が芳しくなく、攻めに出てもボールの取られ方が悪く、守りに回っても彼なりに懸命にプレスバックするものの途中で相手を離してしまうので往々にして関根が死ぬ羽目に。最初に交代を命ぜられるかと思いましたが、如何せん手駒が・・・興梠や長澤は出来れば使いたくないでしょうし、かといってビハインドでもないのにいきなりマルティノスはリスク高過ぎですし・・・

・杉本はガツガツ当たってくるCBブエノが苦手(というかなんで荒木主審がブエノのファウルを取らないのか不思議でしたが)なのか、サイドに流れがち。しかも杉本が空けたスペースに誰かが侵入するわけではないので、流れる意味がないという惨状。

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・後半に入ると立ち上がりにマウリシオの対応が拙くて土居に浦和左サイドを突破されてしまった場面でヒヤリとしたくらいで戦況は完全に一進一退に。鹿島はミスが多い上に、なぜか勝手に主審と喧嘩してリズムを崩しているように見受けられる一方、浦和は良い形でボールを奪ってフリーで前を向いた柏木と杉本の意図が絶望的に噛み合わず、チャンスになりそうな場面でシュートすら撃てず。杉本はなんで裏抜けを狙わずにサイドに逃げたり、逆に鹿島最終ラインの前で立ち止まったりするのだろう?

・鹿島は62分杉本に後方から削られて遠藤が傷んだせいもあってか、65分に遠藤に代えてセルジーニョを投入。一方浦和はお疲れの関根を早々と諦めて68分に宇賀神を投入。終わってみればこの替え駒の質の差が勝敗の分かれ目に。

・72分浦和を自陣深くに押し込んだ状態から鹿島が人数をかけて両サイドから分厚い波状攻撃。永木、レオシルバ、永木とクロスで浦和守備陣を左右に振り回し、土居のシュートこそいったん福島が弾いたものの、こぼれ玉をセルジーニョが詰めて鹿島が先制。この場面鹿島は両SBが共に攻撃参加しているのに、浦和は両シャドーが全く守備に加わっていないように見受けられますが、この甘さが勝ち点1すらもらえない所以なのかも。

・先制された浦和は興梠、長澤と相次いで投入するものの、攻撃の形を作れないのは相変わらず。特に長澤はボランチ途中投入で機能した試しがなく、せめて柏木とポジションを入れ替えてシャドーで使ったほうがまだマシだと思いましたが、残念ながら引き出しがない大槻監督の選手交代に多くを期待できないのは何度も実証済み。

・しかも、あろうことか大槻監督が永木を突き飛ばして一発レッド。目の前で永木がエヴェルトンを投げ飛ばしたことに激昂して思わず永木を突き飛ばしたのでしょうが、これは全くいただけません。

・リードした時の鹿島がありとあらゆる汚い手段を弄して試合をぐだぐだにするのは伝統芸能であり常套手段であるなのに、その汚い手にまんまと引っかかって退場処分を食らうとは(今時森脇でも引っかからんでしょう!!)監督としての資質を疑問視されても仕方がない愚行だと思います。まるで浅野内匠頭状態。怒り心頭に発する気持ちは判りますが、とにかくやってはいかん。「監督の退場がチームに火をつけた!!」なんて大映ドラマみたいな展開が起こりうる求心力なんてとっくの昔に失われているでしょうし。

・監督がこんなザマでは反撃らしい反撃もできるはずもなく、久しぶりにまともなプレースキッカー=柏木がいるのでセットプレーに一縷の望みを託すものの、橋岡のシュートに見せ場があったくらいでそのまま試合終了。

・少なくとも次節川崎戦大槻監督がベンチ外なのは間違いないでしょうが、幸か不幸か大槻監督はベンチにいてもいなくても今の浦和に実害はないんだよなぁ・・・

-----杉本-----
--ファブリシオ---柏木--
関根-エヴェ--柴戸-橋岡
-槙野--マウリシオー-岩波-
-----福島-----

(交代)
68分 関根→宇賀神
74分 ファブリシオ→興梠
77分 柴戸→長澤

・とにかく久々出場の柏木の出来が上々だったのが鹿島戦最大の「良かった探し」。柏木は「チームのために全力で走っている(但し遅い)、全力で闘っている」のがはっきりと判るプレーぶりで、個人的にはそれだけでも十分。当たり負けしてしょっちゅうコケていたのでACLには使いづらいかもしれませんが、最後の瓦斯戦&G大阪戦での活躍は十分期待できます。リーグ戦なら武藤の代わりはファブリシオではなく柏木になるでしょう。ただ如何せん長らく試合に出ていないので、柏木の意図を周囲が活かしきれないのが残念でした。

・失態を繰り返して期待値がものすごく下がっているのがアレですが、柴戸も良かったと思います。相変わらずワンワン系ボランチですが、食いつきすぎる癖を逆用されてぽっかり空いたスペースを使われるなんてことはあまりありませんでしたから、ワンワン系の良さが目立ちました。

・そしてACL決勝を睨んで大抜擢のGK福島。12分の中途半端な飛び出し(但し、土居のシュートを辛うじて防ぐ)と試合終了間際のキックミス連発(相手に直接渡ってしまう!)はさすがにどうかと思いましたが、リーグ戦デビューとしては良くやったと思いました。

---伊藤--土居---
白崎--------遠藤
---レオシルバ-三竿---
町田-スンヒョン--ブエノ-永木
-----クォンスンテ----

(得点)
72分 セルジーニョ

(交代)
65分 遠藤→セルジーニョ
73分 伊藤→上田
90+4分 白崎→小泉

 

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2019.10.31

【観戦記】19年第31節:広島 1-1 浦和 ~ 大分戦の失態を糧に勝ち点1を取りに行ったか?

・浦和がACL決勝に進出したために、11/9(土)から大幅に前倒しとなった第31節アウェー広島戦。シュート数16対7というスタッツが示す以上に浦和は終始広島に圧倒され、6割以上ボールを支配されて自陣深くに釘付けにされて耐える時間が長く続きました。

・浦和はほとんど決定機を掴めなかったためスコアレスドローなら御の字と思っていたところ、思わぬ形で先制。しかし、あれだけやられっぱなしだった浦和がそのまま逃げ切れようはずもなく、オウンゴールという形ながらも終盤に追いつかれてドロー。一瞬勝利が見えただけに惜しい気もしますが、90分間の試合内容を通じてみれば勝ち点1を甘受するほかなかったと思います。少なくとも「勝ち点3を取りに行って全てを失った」大分戦よりははるかにマシ。

・今年の残留争いは既に死に体の18位磐田を除いて9位~17位の9チームが関わっているので、当然ながら残留争い組同士の星の潰し合いが多数発生します。。ゆえに残留争いとは無関係なチームから勝ち点3を取れればそれに越したことはありませんが、勝ち点1を奪ってちょっとだけ前に出るだけでも降格圏に転げ落ちる可能性は幾分減少します。それゆえこの試合での勝ち点1は悪くはない、むしろ試合内容からすれば上出来といって差し支えないでしょう。

・一方城福監督は「勝ち点1というのはなかなか受け入れるのが難しいゲーム内容だったと思います」と久しぶりに負け惜しみ全開(いや、負けてはいないどころか内容では圧勝ですが)のようですが、誤審で勝ち点を失ったわけではないのに「受け入れ難い」とは実に見苦しい。

・広島は圧倒的に攻め、シュートも放っていましたが、浦和の粘り強い守備の前に案外枠内シュートが少ない。守ってはほんのちょっとの隙を突かれてしまう。勝てる試合を引き分けに持ち込まれる要素もあったわけで、これを「受け入れ難い」とはまだまだ監督としての器が小さいようです。

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・アウェー広州恒大戦から中5日と若干間が空きましたが、広島戦の後はなんと中2日でアウェー鹿島戦、中3日でホーム川崎戦、そして中3日でアウェーアルヒラル戦。「Jリーグの力を示せ」と言わんばかりのJリーグの素晴らしい計らいで強行過ぎる日程が組まれたため、相手との力関係なども踏まえながら、大槻監督もスタメン組成にさぞかし悩みに悩んだことでしょうが、結果はアウェー広州恒大戦と全く同じスタメン。

・但し、青木の故障を受けて阿部を引き続きスタメンで使っているため、守備が計算できるIHの控えがいないのが悩ましいところで、これが最後の最後ので追いつかれる遠因に。一方、広島はいつもの面子がゾロゾロ。

・基本フォーメーションは3-4-2-1、かつ守備時は5-4-1で極力最終ラインを上げて、時折前からプレッシャーと似た者同士の一戦でしたが、時間の経過と共に明らかに広島が優勢に。武藤の長期離脱に伴いファブリシオをシャドーに起用していますが、やはり武藤がいないと「前ハメ」はほとんど機能しないようで、浦和は早々とリトリート主体の守備に切り替えざるを得なくなったようです。

・16分には柏の単騎カットイン&シュートという得意パターンを一回作られましたが、それ以降は柏に見せ場はなく、このサイドで橋岡が互角にやれたことがこの試合をドローで終えられた主因といっても良いくらい。

・むしろ厄介だったのはボールキープが巧みなCFドウグラス・ヴィエイラ。シャドーの森島&川辺共々浦和最終ライン裏への飛び出しを絶えず狙っており、引いてボールを受けるシャドーに浦和CBが食いつきすぎて、その裏へヴィエイラに飛び出されるとか、楔のパスを受けたヴィエイラからシャドーへ展開してそのまま縦へ走り抜けるとか、もういかにも浦和守備陣がやられそうな場面がちらほら。

・30分には佐々木の縦パスを受けて鈴木を交わしたヴィエイラが西川と一対一に(西川が左足でセーブ)。40分にはヴィエイラへの対応に苦慮した鈴木にとうとうイエローカード。さらに前半終了間際には青山縦パス→楔を受けたヴィエイラが浦和右サイド奥へ展開→森島クロス→ファーで川辺ヘッドという広島の狙い通りの形を作られてしまいました(ヘッドはバーの上)。

・守備よりも悲惨だったのが攻撃。両WBは守るのに精一杯なせいか、WBからのクロス攻撃という浦和の得意パターンを作れず。それどころかそもそも守→攻の切り替えがあまりにも遅くて常に興梠が孤立。ボールを良い形で奪っても広島に上手くディレイされて、常に広島の守備ブロックが整っている中を攻めている格好。しかも止まっている選手の足元から足元へボールを繋ぐだけで、守備陣を崩す動き、アイデアといったものは全く見受けられませんでした。

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・後半も立ち上がりこそ浦和が主体的にボールを動かす時間帯がありましたが、すぐに沙汰止みになって自陣で耐える展開に。52分こぼれ玉をボックス内で拾ったヴィエイラのポスト→川辺シュート、60分クリアボールのこぼれ玉を拾ったハイネルがボックス内からシュートと決定機を作りましたがいずれも枠外。

・そして66分には川辺のミドルがバーを直撃!!70分にはスカスカの中盤で縦パスを受けた川辺があっさり岩波を交わしてボックス内に突入。しかしシュートを撃たずにヴィエイラへの横パスを選択したのが仇となり、駆け戻った関根がなんとかシュートを撃たせず。失点こそ免れましたが、この辺の時間帯から浦和の最終ラインと中盤の間がぽっかり空く傾向が顕著になって、これが最後の最後で致命傷に。

・広島先制は時間の問題と思われた試合展開でしたが、城福監督は何を思ったのか滅茶苦茶厄介だったヴィエイラに代えてペレイラを投入。ペレイラは怪我明けで、試合後の記者会見ではペレイラの決定力に賭けたつもりだったようですが、結果的に却って決定機を作れなくなり、決定力もへったくれもなくなったような。当然この交代は浦和にとって大助かり。

・とはいえ浦和の攻撃はに相変わらず見るべきものはなく、61分エヴェルトンのボール奪取→長澤との壁パスを介して橋岡クロス→興梠ボックス内でキープ→ファブリシオシュートでこの日初めて浦和らしい形になったくらい。得点の臭いなんて微塵もありませんでしたが、75分ハイネルからエヴェルトンがボールを奪取してからのカウンターが炸裂。この時だけなぜか広島の帰陣が酷く緩慢で守備ブロックを作れないでいるうちにファブリシオがミドル。これは決まりませんでしたが、興梠→関根→長澤と繋いで、最後は後方から入りこんで来た岩波がフィニッシュ!!

・得点場面は現地ではてっきり偶発的なものと思ったのですが、試合後の記者会見で大槻監督は「打ったシーン、こういうふうな形での失点あるよね、広島さん、みたいなところはあったとおりだったので、良かったなとは思っています。」と語っており、意外にも狙った通りだった模様。でも、同じような形を何度か作ってそのうちの一回が決まったならともかく、一回こっきりだからなぁ・・・

・浦和が先制するなんて大槻監督ですら予想しなかったのか、大槻監督はすかさず守備固めに入らず、宇賀神を投入したのはなんと80分になってから。しかもやばそうなのはサイドではなく、どう考えても最終ラインと中盤の前のスカスカゾーンなんですが、手駒を見れば阿部なりエヴェルトンなり、あるいはファブリシオに代えてその辺りを埋めてくれそうな選手は見当たらない。これは監督も辛い。勝っている時のクローザーがいない。

・城福監督は同じく80分に稲垣に代えて清水を投入し、柏を右WBに回し、ハイネルを前に上げて、川辺をボランチに下げて猛攻。ただ広島の攻撃は次第に単純なクロス攻撃なり、無理やりな力攻めに頼る傾向が強くなり、相手に食いつきすぎる浦和守備陣の動きを逆手に取るような攻撃が減った気も。単純な攻撃に対しては「最後の最後でやらせなければ良い」と割り切った浦和守備陣が実に粘り強く対応。

・全員下がりすぎて82分にどフリーの川辺に際どいミドルシュートを撃たれましたが、これも枠外。このままなんとか逃げ切れるかと思いきや、88分ファブリシオのボールロストから食らったカウンター。エヴェルトンが中途半端に前に出てボール奪回に失敗したのも仇となって中盤がスカスカになり、森島、ついで川辺がそのスペースを疾走。ボックス内に突入した川辺は浦和守備陣に囲まれていたものの、焦った橋岡がクリアボールを豪快に自陣に叩き込んで失点。

・失点は思わぬ形でしたが、あれだけ中盤がスカスカで最終ラインの前のスペースを相手に自由に使われていれば遅かれ早かれ失点は避けられなかったでしょうし、橋岡を責めても仕方ないと思います。ただ中盤で守備が計算できる武藤&青木を欠き、これといった替えゴマがいない以上、「中盤スカスカ問題」は今シーズン終了まで浦和につきまとうのでしょう。

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-----興梠-----
--ファブリシオ---長澤--
関根-阿部--エヴェ-橋岡
-槙野--鈴木--岩波-
-----西川-----

(得点)
75分 岩波

(交代)
80分 関根→宇賀神
90+1分 長澤→柴戸
90+4分 興梠→杉本

・山の中にあり、市街地とは気候が全然違うことで知られるビッグアーチ。この日はビッグアーチ名物の雨こそ降りませんでしたが、とにかく寒かった。山の冷え込みをなめすぎて長袖シャツ&薄手のジャケット一枚で大失敗。昼間の市街地は長袖シャツ一枚では暑いくらいだったのに・・・ 一方地元の方はさすが慣れたもので、中にはダウンジャケットを着ている方も!!

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-----ヴィエイラ----
--森島----川辺--
柏--稲垣--青山-ハイネル
-佐々木-荒木--野上-
-----大迫-----

(得点)
88分 OWN GOAL(橋岡)

(交代
72分 ヴィエイラ→ペレイラ
80分 稲垣→清水(清水が左WB、柏が右WB、ハイネルがシャドー、川辺がボランチへ)
88分 ハイネル→渡

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2019.10.24

【観戦記】ACL2019・準決勝第2戦:広州恒大 0-1 浦和 ~ まさかまさかのアウェーで完封勝ちで決勝進出

・AFC公式サイトによればシュート数5対19。しかもボールを6割弱相手に支配され、自陣に押し込まれて5-4-1の守備ブロックを敷いて耐えるしかないという浦和が超不得手な試合展開に持ち込まれてしまいました。WBが押し込まれて5バック化し、その前からクロスを上げられるというパターンを何度作られたことか!!

・普段のリーグ戦なら5点ぐらい取られて大敗してもなんら不思議はない試合展開で、堅守感なんて全くありませんでしたが、守っては西川の再三の好守と不可解なくらいに枠に飛ばない相手のシュート精度の低さ(枠内シュートは5対8とそんなに差がない)に助けられ、攻めては広州恒大の弱点をきっちり突いて、終わってみればなんと完封勝ち。しかもホームでは絶対的な強さを誇り、特に決勝トーナメントではJリーグのチームには無敗を誇っていた広州恒大相手の完封勝ちですから歴史的価値があるといって差し支えないでしょう。

・また押し込まれる時間は長かったものの、腰は引けていませんでした。デュエルや空中戦で浦和が6割強勝っているのがそのなによりの証拠でしょう。10分に西川とエウケソンが交錯して西川が頭を強打したのを皮切りに、随所で浦和に傷む選手が続出しましたが、幸い怪我で交代を余儀なくされた選手はおらず。また敗色濃厚になってラフプレーが目立ちした広州恒大に変にお付き合いすることなく、淡々と時間を使って楽々逃げ切り勝ち。なぜこの「大人の試合運び」がリーグ戦で出来ないのでしょうか(苦笑)。

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・浦和のスタメンは大分戦で負傷した武藤どころか、なんと大分戦を欠場した青木もこの大一番に間に合わず、結局大分戦から武藤→ファブリシオ、宇賀神→橋岡、マウリシオ→鈴木と3名のみ入れ替え。阿部を中4日での連闘を余儀なくされたのが一番辛い格好に。

・前回対戦時なぜかわざわざ3-4-3の布陣を採用して轟沈した広州恒大は10番(ジェン・ジー)アンカーの4-3-3に戻してきましたが、パウリーニョが深い位置に下がってくる場面が多いので4-2-3-1に見えなくもないという感じ。

・広州恒大はこの試合で3点以上取らないといけないので頭からガンガン飛ばしているかと思いましたが特段そんな風には見えず。一方浦和も積極的に前からハメに行くわけではなく、大分戦前半にも似た「意図せざるリトリート主体」の守備で割とまったりした試合の入りとなりました。

・しかし、そんな試合の流れで最初に決定機を掴んだのは広州恒大。16分関根が縦パスをカットしようとして失敗し、17番(ヤン・リーユー)が関根の裏へ抜けてクロス→タリスカがボックス内でフリーでシュート!!即死級の大ピンチでしたが、ここは西川が好セーブ。さらに19分CKからの流れで浦和右サイドからクロス→タリスカのヘッドはわずかに枠外。

・浦和は立ち上がりからビルドアップに苦しみ、特にファブリシオは完全に相手のボールの奪いどころと化してしまう惨状でしたが、21分そのファブリシオの「突然枠内ミドル」で反撃開始。さらに22分関根が左サイドを抉ってクロス→ファーの橋岡の落としは興梠に繋がらなかったものの、そのこぼれ玉を阿部がミドルシュート。残念ながら共にGKの好守に阻まれてしまいましたが、広州恒大のクロス攻撃に対する対応の拙さはこの時点で早くも顕わに。38分には橋岡のクロスがなぜか簡単に興梠に通る場面もあり、これらが後半の興梠ゴールの伏線に。

・しかし戦況は依然浦和劣勢。WBが押し込まれて最終ラインに下がってしまい、その前からクロスを上げられる。特に左サイドは武藤不在で押し込まれた関根の前を守るのが守備に多くを期待できないファブリシオのせいかより決壊リスクが高く、35分17番→ファーで橋岡の背後からエウケソンヘッド、そしてこの試合最大のピンチとなった38分に5番(ジャン・リンポン)がどフリーでクロス→ボックス内で反転して鈴木を交わしたタリスカのシュートがバーを直撃!!

・後半に入ってもなお広州恒大の優勢は変わらず、48分にはドン引きを余儀なくされた状態でパウリーニョがボックス内で長澤を交わしてクロス→ファーにタリスカが飛び込んでヒヤリ。

・しかし先制したのは浦和。50分阿部のパスカットからのカウンターで橋岡クロス→興梠ヘッドが炸裂。橋岡は対面の相手とのヨーイドンには絶対の自信を持っているようですし、クロス精度も劇的に向上。さらにその先では興梠がCBの背後から突然前に入ってくる匠の技を披露!! もっとも橋岡のクロスの軌道上には興梠しかいない(ファブリシオは囮になっているようには見えず)のに、その興梠のマークを外してしまう広州恒大のDF陣が酷すぎて、ここがJリーグとの最大の差のような気がします。

・アウェーゴールを許して残り40分強で4点以上取らないといけない羽目になった広州恒大はすぐには諦めず、55分浦和左サイドからどフリーでクロス→エウケソンが槙野と競り合いながらヘッド、57分浦和右サイドから33番(ジョン・ジーチャオ)がクロス→ファーでパウリーニョヘッドと決定機連発。

・しかし、カンナバーロ監督の55分の2枚替え、さらに68分に早くも3枚目のカードを切ったのがいずれも奏功しないどころか、「代えれば代えるほど悪くなる」というミシャ的状況に陥ってしまい、攻め手がなくなるどころか中盤がスカスカになって浦和にカウンターの余裕を与える始末。ミドルシュートを撃てども撃てども入らないタリスカが苛立ちを露わにし出し、76分にとうとうイエローをもらった時点で広州恒大も試合を諦めてしまったように見受けられ、好機に雑なクロス、雑なシュートで自爆ボタンを連打。

・浦和もカウンターでの決定機を作れずじまいに終わりましたが、4点も取られない限り大丈夫なので、ひたすらボールを蹴りだし、ボールキープに専念して楽々逃げ切り勝ち。

・2017年以来2年ぶりのACL決勝進出はもちろん慶事ですが、悲しいことにリーグ戦では依然残留争いの渦中にあり、しかもACL決勝進出に伴い10月下旬から超過密日程、しかも相手が広島→鹿島→川崎と強敵だらけの茨の道を歩むことが決定。「踏める地雷は全部踏む」というか、わざわざ困難な道を歩むのがいかにも浦和らしいというかなんというか、もうここまでくれば選手や監督・スタッフを信じて腹をくくるしかありません。

-----興梠-----
--ファブリシオ---長澤--
関根-阿部--エヴェ-橋岡
-槙野--鈴木--岩波-
-----西川-----

(得点)
50分 興梠

(交代)
75分 興梠→杉本
84分 橋岡→宇賀神
87分 阿部→柴戸

・青島ビール賞は興梠。広州恒大が負けることを全く想定していなかったのか、プレゼンテーターのおっさんは明らかに不機嫌だし、青島ねーちゃんはなんか知らんけど信じ難いくらい残念なレベルなのがゾロゾロ出てくるし、当の興梠も全然嬉しそうじゃないし・・・

・西川は不可解過ぎる遅延行為でのイエローを食らって、ACL決勝第1戦は出場停止。今日の主審、西川の遅延行為でのイエローはいくらなんでも厳しすぎるだろうと思いましたが、広州恒大が終盤ラフプレー連発になったにも関わらず試合を荒れさせずに終わらせただけでGJだと思いました。やっぱりACLの審判団はJリーグよりマシなんでしょうなぁ。

・福島は今季超久しぶりの出番がなんとACL決勝になってしまいましたが、第2GKとはそもそもどこで出番が来るか全く判らないという存在ですし、こればかりは致し方ありません。また福島本人もここでビビる玉ではないでしょう。

・試合前の記者会見で中国の記者から「レッズの7番の選手がよくルール違反をして相手にいろいろな細かいことをやるが、これは7番の選手の個人としての特長なのか、チームとしての戦術なのか?」と名指しで批判された長澤。試合後「今日はそこまでルール違反しないで勝つことができてよかったです。」とツイートして内心ムカついてたことを吐露(笑) 批判されても仕方ないあからさまなファウルはありませんでしたが、コケ方が大げさとか、揉め事を誘うとか、いかにもACL仕様の長澤っぽいプレーは散見されたような(苦笑) でもお疲れさまでした。

 

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2019.10.19

【観戦記】19年第29節:浦和 0-1 大分 ~ 勝ち点3を欲張って全てを失うの巻

・13分松本のシュートが幸いにもポストを叩いた後、大分の決定機は82分三平カットイン&シュートくらいしかありませんでした。前半は大分、後半は浦和がボールを支配と試合の様相は前後半で随分違いましたが、大分に手も足も出なかった前回対戦と比べれば「相手のやりたいことはさせていなかった」という意味においては悪い試合ではなかったと思います。

・ただ相手の良さを消すのには成功したものの浦和の決定機もこれまた少なく、53分武藤縦パス→興梠ボックス内で反転&シュート(枠外)と90分大分CKからのロングカウンターでファブリシオにあった(シュートはGK直撃)だけ。スタッツではシュート数14対4とびっくりするような差が付いていますが、浦和のシュートはセットプレーやその流れからのミドルシュートが多く、またシュートブロックされたものも多く含まれていると思われ、14本という数値ほど浦和が攻めている印象は受けませんでした。

・従って悪い試合ではなかったが、お世辞にも面白い試合ではなく、試合後の記者会見で「被災者への思いや、サッカーができるありがたさ、ホームで闘う意味というものが感じられない試合だったが?」と半ば辛辣、半ば的外れな質問が出るのも判らなくもありません。

・とはいえ、J1残留へ向けてもがき苦しんでいる浦和はもはや面白さに拘っていられる状況ではなく、何が何でも目先の勝ち点1が大事。前回対戦で惨敗した大分相手に悪くはない試合をして勝ち点1を確保出来たのであれば「最低限の仕事をした」と評価して良いと思いました。

・ところが、最後の最後で勝ち点3の欲が出たのか、敵陣深い位置でのスローインからのリスタートに過ぎないのに選手はやたら前残り。マウリシオのシュートをブロックされたのを契機にロングカウンターを食らって、勝ち点ゼロに終わってしまいました。

・試合後岩波が「勝点3が取れないまでも、勝点を取らなければいけない試合だった。反省しないといけない。3を取るか、1で終わるか。難しい判断ではあった。」と語っていますが、この迷いが結局命取りに。積極的に勝ち点3を取りに行くのなら山中投入はあまりにも遅いように見受けられましたし、方針をはっきり示さなかった監督の責任は追及されて然るべきでしょう。

・松本、そして大分と昇格組にホームで敗戦。しかも共に終盤に決勝点を取られるという心理的にダメージの残る負け方で、普段なら埼玉スタジアムは大いに荒れに荒れたでしょう。しかし、もうホームで負けることに慣れてしまったのか、あるいはこの段階で選手や監督・スタッフに罵声を浴びせたところで何のプラスにもならないと割り切っているのか、試合終了後はパラパラと拍手が起きるくらいでいたって静かなもの。とうとう2万人を割ってしまったファン・サポーターの目は実に冷ややかでした。

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・中4日でACL準決勝第2戦=広州恒大とのアウェーゲームを控える浦和はいつもの鉄板スタメンから鈴木・橋岡・青木をベンチ外としてマウリシオ・宇賀神・阿部がスタメン。但し、多少なりともACLを意識したであろうスタメン入れ替えは橋岡(U-22代表のブラジル遠征帰り)だけで鈴木は腰痛、青木は試合3日前から別メニューとアクシデントによるやむを得ない入れ替えだった模様。

・前回対戦時では「中途半端に前からボールを奪いに行く」という対大分戦での最悪手を放って惨敗したのがよほど堪えたのか、前半の浦和は意外にも「前からガーーーっと!」ではなく、リトリート主体の守備で臨みました。大分はボールを回せる、ボールを持てるチームですが、ボールを持ちたがるチームではなく、松本のような「相手にボールを持たせるチーム」が案外苦手なことを踏まえた方針転換なのかな?と現地では思いました。

・ただ当の浦和が「相手にボールを持たせる」のが下手でボールを良い形で奪えず、13分小塚のヒールパスを受けて浦和最終ライン裏へ抜け出した松本にポスト直撃弾を浴びてしまいました。

・もっとも前半のピンチは結局これだけで終わりましたが、浦和もチャンスらしいチャンスは全くと言っていいほど作れず。大分は浦和とは対照的に前から激しくプレッシャーをかけてくるため、浦和はビルドアップに四苦八苦。大分以上に浦和に得点の可能性は感じられず、双方手詰まり感が漂う状態で前半終了。

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・試合後の会見を読む限り、前半のリトリート主体の守備はどうも大槻監督の本意ではなかったようで、後半になると一転して浦和がボールを支配し、かつ積極的に前に出て相手をハメに行くようになりました。しかし、それでも粘り強く守る大分相手に決定機はなかなか作れず、53分武藤縦パス→興梠ボックス内で反転&シュートが惜しかっただけ(枠外)。

・不運だったのはその直後のアクシデント。タッチライン際で岩田と競り合った武藤はこけた時の手のつき方が悪かったのか、負傷して病院へ直行。

・前後半を通じて大分の守備は実にしつこく、おまけに運動量も多いので浦和が得意とする大きな展開、左右に相手の守備ブロックを振り回すをさせる余裕は与えてくれませんでした。サイドでの1対1なんて全然作らせてもらえず、絶えず狭い局面での打開を余儀なくされた印象。大分の必死の寄せをエヴェルトンなどが上手く剥がして空回りに終わらせる見せ場は多かったもののやはり決定機には繋がらず。

・不可解だったのは75分に長澤に代えて杉本を投入したこと。武藤が下がった後も浦和の前ハメはそれなりに機能しており、72分には出しどころに困ったGK高木が遅延行為でイエローをもらう殊勲さえ上げていたのに、その原動力となっていた長澤を下げて運動量の少ない杉本を入れた意図は何だったのか? また杉本は興梠に代わって1トップではなく、興梠と並んで2トップ(全体で阿部アンカーの3-3-2-2?)にように見え、なんとか杉本を活かそうという意図は見え隠れしましたが、今日も今日とて2980円(税込)の払い甲斐はありませんでした。

・武藤も長澤も下がってしまったのでプレースキッカーがおらず、やむなく超久しぶりに阿部がCKを蹴りましたが、いきなり失敗・・・

・ここを勝負どころと見たのか、片野坂監督が78分に投入した三平が82分浦和右サイドから単騎カットイン&シュートの見せ場。一方浦和も90分大分CKからのカウンターでファブリシオに決定機、さらにエヴェルトンのミドルシュートが枠内を襲い、終盤は浦和にお誂え向きのオープンな展開に。

・CKを得たところで攻撃面で良さが出せなかった宇賀神を下げて山中を投入。これは「勝ち点3を取りに行け!!」とのサインとも受け取れ、それゆえに浦和の選手達が必要以上に前残りになってしまったのかもしれませんが、結局それが墓穴を掘る形に。マウリシオのシュートがブロックされた後も、ファブリシオのところで蹴り合いになっており、大分のカウンターを止める機会が絶無だったわけではなかっただけに痛すぎる失点、痛すぎる敗戦でした。

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-----興梠-----
--武藤----長澤--
宇賀神-阿部-エヴェ-関根
-槙野--マウリシオ--岩波-
-----西川-----

(交代)
56分 武藤→ファブリシオ
75分 長澤→杉本
90+1分 宇賀神→山中

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-----後藤-----
--小林成---小塚--
田中-小林祐-長谷-松本
-三竿--鈴木--岩田-
-----高木-----

(得点)
90+3分 後藤

(交代)
70分 小塚→伊佐(伊佐が1トップ、後藤が右シャドーへ)
78分 小林成→三平
90+2分 小林裕→島川

※オナイウと伊藤は契約上出場停できず。MFティティパンが故障離脱中。

 

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2019.10.07

【観戦記】19年第28節:浦和 2-1 清水 ~ ダブル達成で残留へ向けて一歩前進

・前日16位鳥栖と17位松本が共に勝ってしまい、浦和は鳥栖とはわずか勝ち点1差、自動降格圏にいる松本にも勝ち点4差に迫られてしまいました。今後の厳しい試合日程&対戦相手の手強さを考えれば、浦和同様残留争いの渦中にある清水に対しては、是非とも勝っておきたいところ。勝てば内容はもはや何でもいい。

・位置づけが非常にはっきりした「6ポイントマッチ」でしたが、浦和は見事清水に逆転勝ちして勝ち点を35にまで積み上げて10位に浮上。超重要な試合に勝ち、しかもリーグ戦での勝利は超久しぶりということもあってか、試合後の朝井さんの声は感極まって明らかに上ずっていました(笑)

・依然16位鳥栖との勝ち点差は4に過ぎないのでまだまだ予断は許しませんが、自動降格圏にいる松本との勝ち点差は再び7に広がり、残りは6試合しかないことを考えれば自動降格の恐れはぐっと小さくなりました。

・さらに鳥栖との間に5チームも、特に浦和より得失点差が悪いチームが2つ(清水・湘南)も挟まり、今後それらが星の潰し合いを演じる羽目になることを考えれば少し楽になったのかなと思います。というか、昨今の試合内容を見れば残留争いの仮想敵はもはや鳥栖ではなく、鳥栖に勝ち点で並ばれた15位湘南だという気がしてなりませんが、とにかく非常に有意義な勝利でした。

・「6ポイントマッチ」に勝ったことの意義はいくら讃えても讃えすぎることはないのですが、試合内容に目を転じると、それはもう残留を争うべくして争っているチーム同士らしい塩試合。DAZNで高みの見物を決め込んでいる他サポの方々には噴飯ものの試合だったかもしれません。

・浦和は6割以上、特に前半は7割以上ボールを支配していたようですが、「ボールを支配されるよりは支配したほうがだいぶマシだが、支配したからといって何かが起きるわけではない」という残念な傾向は相変わらず。また広州恒大戦から中3日ということもあってか、平日に試合のない清水と比べてコンディションが良くなく、デュエル・空中戦とも苦戦しているスタッツ通り、動きは質・量とも低調だったように見受けられました。

・結局浦和の決定機はカウンター(41分橋岡→武藤、45+2分橋岡→興梠)とセットプレーからの流れ(75分橋岡)だけで、「ボールを持ちたがる割には決定機はカウンターでしか作れない」という「浦和の逆説」はこの試合でも健在でした。

・ところが、清水は浦和以上にボールを持たされると何もできないチームで、ビルドアップは浦和の前プレに苦しんで実に稚拙。ほぼカウンター一本槍のチームで、しかも相手のミスを誘発するような仕組みがあるようには見えず。さらに頼みのドウグラスの出来が非常に低調だったためか「いきなりドウグラスへの縦ポン」もあまり機能することなく、カウンターによる決定機は前後半で1本ずつあっただけ。総シュート数たった4本では勝ち点3を望むには無理がありましょう。

・傍目にはどう見ても塩試合。でももはや勝てばなんでもいいのだ。シーズン序盤=オリヴェイラ監督時もそんな試合の連続でしたが(苦笑)。

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・浦和のスタメンは広州恒大戦から中3日にも拘らず、ファブリシオ→武藤と一人入れ替えのみ。発熱による体調不良をおして広州恒大戦に出ていたファブリシオはベンチにもおらず、さすがにもはや無理が効かなかった模様。清水はヘナト・アウグストが前節湘南戦で故障し、代わって六平が出場しましたが、他はいつもの面々。ドウグラスは体調不良との報もありましたが、案の定アジジでスタメン出場。

・清水は基本4-4-1-1、守備時4-4-2。時折FWやSHが前から追って来ましたが、興梠やシャドーへの縦パスを入れさせないという程度の意味合いしかなくて実効性が高いとは思えず、浦和も失点が怖いせいか無理はせずに、関根を軸に専ら左サイドから攻撃。ところが関根のキレが今一つで対面のエウシーニョに苦戦して、決定機には至らず。ただ左サイドは終始攻勢でエウシーニョの前方進出を阻んでいましたから、ここは両者痛み分け。

・いかにも残留争いチーム同士の一戦らしい、よく言えば緊張感に溢れ、悪く言えば両者ビビりまくりな試合展開はどちらかといえば「引き分けでも可」という清水ペース。しかも非常に拙いことに、先制点が清水に転がり込んでしまいました。

・19分そこまで清水には全く何もやらせていなかったにも関わらず、二見のロングスローからのこぼれ玉をドウグラスに叩き込まれてしまいました。ドウグラスは終始ボックス内の密集から離れたところでこぼれ玉を狙っている風でしたが、最も危険なFWを浦和の選手達が誰もケアしていないという不思議・・・

・先制した清水は自陣に引き気味になり、浦和は一層ボールを持たされる格好に。しかも27分にはカウンターを食らって河井に際どい一発を浴びてしまいました。先制されてしまうとその後一気にガタガタっと崩れてしまいがちな浦和だけに、前節鳥栖のように一気に相手が畳みかけて来られれば危なかったかもしれませんが、幸いにも清水の消極的な試合運びにも助けられて大崩れせず。「敗者のメンタリティーの払拭」がこの試合一番の収穫かも。

・ボールを持たされると何もできないが、カウンターだけは様になるのは浦和の仕様。41分岩波が高い位置でパスカット→橋岡スルーパス→武藤裏抜けからシュートの決定機はGKに阻まれましたが、前半終了間際のロングカウンターでエヴェルトン右へ展開→橋岡クロス→興梠ヘッドが決まって前半のうちに追いつけたのは「妙に焦る試合展開にならずに済んだ」という意味ででかかったと思います。

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・同点に追いつき、後半になっても浦和がボールを持たされる展開に変わりなし。46分長澤、62分武藤とミドルシュートを試みるもいずれも枠外。最もファブリシオが必要とされそうな試合展開なのにファブリシオがベンチにもいないという巡り合わせの悪さ・・・ 逆に56分には3対4のカウンターを食らってしまいましたが、西澤のシュートは岩波がブロック。

・62分という早い時間帯に武藤を下げて杉本を入れたのは、武藤が天皇杯から4連闘ゆえでしょう。ただ杉本も相変わらず機能しているとは言い難く、67分ポストプレーで長澤のシュートを引き出したくらい。

・双方攻めあぐみ気味の試合、有体に言って塩試合でしたが、試合を決めたのはセットプレーからの流れ。75分FKから浦和はボールを繋ぎ、相手のクリアボールをボックス内で拾った橋岡が豪快に叩き込んで浦和逆転!!

・すかさず大槻監督はエヴェルトンに代えて阿部を投入して逃げきり体勢に。清水も2枚替えでテセ&川本を入れて4-1-4-1に布陣を変え、サイド攻撃を仕掛けてきましたが、浦和以上にボールを持たされると何もできず。AT突入間際に浦和右サイドからの松原クロスが途中から突入のドゥトラに合う場面がありましたが、シュートは宇宙開発で万事休す。

・なお63分に飛び出した大誤審。ボックス内に突入した橋岡と競り合った松原は手を高々と上げて明らかにボールをコントロールしていたように見えましたがなんとノーファウル。ハンドを取らない理由があろうはずがなく、主審も副審も見逃したとしか思えないのですが・・・松原のハンド見逃しが勝敗に直結しなかったので大騒ぎになりませんでしたが、Jリーグの審判団のレベル低下は本当に深刻。前日の豊田@鳥栖のオフサイド&ハンドダブル見逃しもお粗末でしたが。

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-----興梠-----
--武藤----長澤--
関根-青木--エヴェ-橋岡
-槙野--鈴木--岩波-
-----西川-----

(得点)
45+2分 興梠 慎三
75分 橋岡 大樹

(交代)
62分 武藤→杉本(杉本1トップ、興梠左シャドー)
76分 エヴェルトン→阿部
90+1分 興梠→柴戸(5-3-2化)

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-----ドウグラス----
西澤---河井---金子
---竹内--六平---
松原-二見-ファン--エウシーニョ
-----大久保----

(得点)
19分 ドウグラス

(交代)
62分 ドウグラス→ドゥトラ
78分 河井→川本
78分 金子→鄭大世(竹内アンカーの4-1-4-1へ。テセがCF、ドゥトラが左SH)

 

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2019.10.03

【観戦記】ACL2019・準決勝第1戦:浦和 2-0 広州恒大 ~ おい、何なんだ、この強さは!!!

・リーグ戦では第20節磐田戦を最後に勝ちがなくて残留争いにどっぷり浸かり、天皇杯ではあろうことかアマチュアクラブに完敗を喫した浦和。正直「ACLに力を入れている場合じゃないだろう!!」と思わないでもないのですが、この日の浦和はまるで別人でした!! 何なんだ、この強さは!! 

・今年のとにかくクソ弱いヘナチョコレッズはこの日のための壮大な前振り、チームまるごと「大アジジ作戦」だったとしか思えないくらいの変わり身でした。ずっと試合を見ている者ですらこの日の浦和の強さは信じ難い、率直に受け入れられないのですから、敵将カンナバーロは「聞いてないよ!!!」とばかりに唖然とするしかなかったと思います。

・シュート数12対3。得点は共にスーペルゴラッソでしたが、浦和は両サイドからチャンスを量産してシュートはそのほとんどが決定機に近く、3点、4点と取って第2戦を待たずに事実上勝ち抜けを決められた可能性すらあったのに対し、広州恒大は決定機らしい決定機は一つも作れず。とにかくCB陣が奮闘して広州恒大の誇るブラジル人トリオに文字通り何もやらせませんでした。84分に7番の裏抜けを許す場面がありましたが、審判団協議の末オフサイドの判定で命拾い。

・不思議だったのは普段4バック(4-3-3/4-4-2など多少バリエーションあり)で闘っているはずの広州恒大がなぜかわざわざ3-4-3の布陣を採用して、浦和にミラーゲームを挑んできたこと。試合後の会見によれば、空中戦に強い橋岡を警戒して長身の5番(CBジャン・リンポン)を当てたところからこの布陣に帰着したようですが、これが全く機能せず、わざわざ手当したはずの両サイドで浦和に完敗。

・とにかく両サイドが優位に立っている時の浦和はそれなりに強く、鳥栖戦後半みたいにWBが下がって5バック化しているとロクなことがない。この日は策士策に溺れたカンナバーロに助けられ(?)、WBが押し込まれる場面なんてほとんどありませんでした。たまに守りに回ることがあっても全く破綻なし。特に橋岡は鳥栖戦でクエンカ先生に徹底的にしごいでもらい、結構痛い目にあったのが良い予行演習になった感すらありました。

・こんな試合がコンスタントに出来れば残留争いの深みに嵌まるなんてことは絶対にないのでしょうけれど、往々にして「かいしんのいちげき」に終わってしまうのが悲しい浦和の歴史。この日の完勝を受けてACL決勝進出時の算段をする以前に清水戦・大分戦と続くホームゲームを勝って残留争いから一歩抜け出すのが何より肝要なはずですが、そううまく行くかどうか。毎試合失点を重ねてきた浦和が相手に決定機らしい決定機も与えずに完封勝ちしたというのは清水戦へ向けての一番の好材料だと思いますが。

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・鳥栖戦から中3日の浦和は鳥栖戦ベンチ外だった興梠がスタメンに復帰して、武藤がベンチスタートになったのみ。武藤は天皇杯で45分も使って、さらに中2日で鳥栖戦にほぼフルで使ってしまったので、この試合でのスタメンは無理だったのでしょう。

・前述のように広州恒大はなぜか普段の4バックを捨てて3バック、しかも守備時はブラジル人3人が常に前残り気味になって5-2-3っぽい奇怪な布陣を敷いてきました。ところが、ブラジル人3人は前から厳しくプレッシャーをかけてくる訳でもなんでもないので、中盤のスカスカ具合だけが露わになって、ビルドアップが拙い浦和ですら楽々ボールを繋げて序盤は左サイドからやりたい放題。

・9分槙野縦パス→関根が裏抜けしてクロス、17分中盤での小気味よいパス回し(そんなものが今の浦和にあったのか!)から最後は槙野縦パス→関根シュートの決定機。この日の槙野は大きなサイドチェンジはほとんど見受けられなかった一方、効果的な縦パスでチャンスを演出し、守っては対面のタリスカに何もやらせずと文句なしの出来でした。

・そして19分関根のパスをバイタルエリアで受けたファブリシオのミドルが炸裂して浦和先制!! 昨年の好調時を取り戻したかのような鮮やかなミドルでした。結果が出なくても我慢して使っているうちに、ファブリシオのシュート精度が次第に上がっていることだけは判っていたので、どこかで炸裂する日が来るだろうとは思っていましたが、まさかこの大一番で炸裂するとは!! 昨年同様ミドルシュートがバンバン入りだすと多少守備が緩かろうがなんだろうか、十分お釣りが来ます。

・さらに26分興梠→長澤→ボックス内で裏抜けに成功した橋岡がGKすら交わしたもののシュートを撃ち切れずにDFにクリアされる一幕も。橋岡は空中戦に強いだけでなく、対面の5番に対してはスピードでも勝り、クロス精度も目に見えて上がってきているのですが、シュートモーションがでかくてその間に相手DFに詰められてしまうのはどうにもならないかも・・・

・さらに28分青木縦パス→関根クロス→エヴェルトンに決定機があったものの、追加点ならず。

・前半の広州恒大はほとんど攻撃の形を作れず、チャンスらしいチャンスは11分タリスカのワイドな展開からシュートに持っていた場面だけ。縦ポンで何度かエウケソンに裏抜けを狙わせている風でしたが、そこは鈴木が難なく対応。マウリシオの出来が芳しくなく、しばしば瞬間湯沸かし器と化して出場停止を重ねているうちに、鈴木がレギュラーポジションを奪ってしまったようで、ここは競争原理が上手く作用しているようです。

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・奇策「3-4-3」が大失敗に終わった以上、カンナバーロは後半なんらかの修正を仕掛けてくるであろうし、相手の出方の変化に対する大槻監督の対応がとにかく遅れがちなのが不安でたまりませんでしたが、意外や意外、カンナバーロは後半に入っても布陣を変えず、選手交代すらなし。

・一応ボールポゼッションを高めて反撃に転じてきましたが、ここで浦和が鳥栖戦後半のように守備ブロックをズルズル下げずに奮戦したのが良かったのか、広州恒大は依然決定機を作れず。55分にロングカウンターでエウケソンへの縦パス&ポストプレーからチャンスになりかかった場面がありましたが、あれが広州恒大が本来やりたかったことだったのかも。

・広州恒大に攻め手がない一方、中盤スカスカ傾向は一向に解消されないので浦和がカウンターで決定機の山。

・61分橋岡ボール奪取からのショートカウンターで興梠→ファブリシオの決定機を逃したところで、大津監督はファブリシオに代えて攻守のバランスが良い武藤を入れて守備力を強化。しかもその武藤が前からの守備に奮闘するだけでなく、やたらチャンスに絡んで67分には岩波縦パス→長澤→橋岡クロス→ボックス内で武藤がどフリーでダイレクトボレー!(GKが好守)。さらに73分には高い位置でのボール奪取に成功した武藤がそのまま自らシュート。

・75分の追加点はその武藤が得たCKから。最初のCKはクリアに逃げられましたが、続くCKで広州恒大のクリアボールをひろった関根がミドルを叩き込んで浦和に待望の追加点!! 目が覚めるようなスーペルゴラッソでしたが、昨年の天皇杯決勝で宇賀神ミドルと似た形であり、それなりに練習を重ねた結果なのだろうと思います。

・広州恒大は65分ガオ・リン投入を皮切りに順次前目に中国人選手を投入してパウリーニョやタリスカを中盤に下げ、さらに途中から布陣を4-3-3変えたものの、やはり決定機は作れず。84分タリスカ縦パス→パウリーニョヒールで流す→7番(ウェイ・シーハオ)裏抜けを許した場面は主審と副審が協議してオフサイドの判定。Jリーグなら副審に確認せずにあっさりゴールを認めてしまうかもしれません(苦笑)。いやはやまたしても安心安定のACLの笛でした。

・大槻監督は86分長澤に代えて阿部(3ボランチ化と思いましたが、エヴェルトンはどう見ても右シャドーの位置)、さらに88分関根に代えて宇賀神と締めるべき選手を投入して楽々逃げ切り。鳥栖戦と違ってこの試合の選手交代は全て納得感がありました。

・リーグ戦・カップ戦を通じて久しぶりに勝っただけでなく、手強い相手にとんでもなく良い内容で勝った、しかもホーム埼玉スタジアムで勝った以上、これで「浮かれるな!!」というのは無理があろうと思います。そして上手く切り替えられずに「期待すると裏切られる!」をくり返してきたのが悲しい浦和の歴史。

・この日の完勝でACL準決勝勝ち抜けが決まったわけではなく、もちろんJ1残留が決まったわけでもありません。ただ長らく勝てずに自信を失っているせいか、1点取られると「また今日もダメか」と言わんばかりにガタガタになってしまいがちな浦和の選手達のメンタルがこの試合を機に少しでも前向きになってくれれば、浦和が苦境から抜け出すのはそう難しいことではないように感じました。それだけのポテンシャルを持っているんです、浦和は!!

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-----興梠-----
--ファブリシオ---長澤--
関根-青木--エヴェ-橋岡
-槙野--鈴木--岩波-
-----西川-----

(得点)
19分 ファブリシオ
75分 関根

(交代)
67分 ファブリシオ→武藤
86分 長澤→阿部(阿部がボランチ、エヴェルトンがシャドーに上がる)
88分 関根→宇賀神

・興梠はボールを収めて他に展開する役に徹していて、全くと言っていいほど自分で撃ちにいかなかった(61分のファブリシオに出した場面は好調時なら反転して自分で撃っているでしょうに)ところを見ると、かなり無理して起用したような気がしました。この感じだと清水戦はまた欠場かも・・・でも相手が興梠ばかり警戒するので、ファブリシオや武藤にやたらシュートチャンスが来るという好循環も生まれており、ちょっとだけ「FC興梠」から脱皮しつつあるのかも。

・青島ビール賞は関根。出てきたのは青島ねーちゃんどころか、なんと爺さんで関根(´・ω・`)ショボーン

・ACLだと一対一での不安ありありの岩波が空中戦で奮戦していたのが実に頼もしかった。その前で後輩の橋岡が空中戦で勝ちまくっている以上、岩波も負けてられんわなぁ。これも競争がもたらす好循環です。

 

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2019.10.01

【観戦記】19年第27節:鳥栖 3-3 浦和 ~ まさかの興梠不在の大ピンチにも関わらず九死に一生を得る

・前節C大阪に敗れてとうとう15位に転落した浦和。16位鳥栖が勝ち点4差と迫り、今節鳥栖に敗れればいよいよ降格圏入りへ向けてのカウントダウンが始まる一方、勝てば一息つけるという一大決戦、俗にいう「6ポイントマッチ」にも関わらず、浦和の命綱=興梠がなんとベンチにすらいないという非常事態!!

・興梠に何があったのか、試合後も大槻監督は口を閉ざしていますが、やむなく武藤を1トップに据えて前半2-0で折り返すという大善戦を見せたものの、後半は謎の選手交代が仇となってあれよあれよという間に3失点。終盤の浦和は青木のミドルシュートに見せ場があったくらいで決定機は作れていなかったため敗色濃厚でしたが、ATにPKを得てなんとかドローで終了。

・勝てた試合だったのに後半は監督の修正能力の差が如実に出て、敗戦寸前のところまで持って行かれたという点では極めて残念であり、今後にも不安が残る試合でした。しかし、後半の内容はともあれ負けずに勝ち点1を拾った、16位鳥栖とは勝ち点4差のまま1試合消化できたというのは残留争いを闘う上では悪くはない話で、浦和は一応最低限のタスクは果たしたと前向きに評価すべきでしょう。言い換えればドローゲームで相対的に痛手を負ったのは間違いなく現在プレーオフ圏にいる鳥栖のほう。

・浦和は上位との対戦を多数残しており、残留争いの直接対戦に勝てなかったことで将来を不安視する向きもあるようですが、順位ほど力の差がないのがJリーグの常。浦和はどことやっても苦戦を強いられる反面、アウェー神戸戦のように「10回やったら10回とも負ける」と感じられるようなどうにもならない相手を残しているわけでもありませんから過度に悲観する必要はないと思います。

・また残留争いは相手のある話で浦和の状態だけ見ていても仕方がなく、浦和よりもさらに弱いチーム、浦和よりも状態が悪いチームが3つあれば良いだけの話。そう考えると浦和はギリギリセーフなのかな?という気もしてきます。ただ後半の試合運び=謎の選手交代と1点取られるとガタガタと崩れてしまう試合展開は既視感ありありで、この勝ち点1を素直を喜んでいいものかどうか。それもまた正直なところです。

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・繰り返しになりますが、この大一番に興梠がベンチにすらいないのは衝撃的すぎました!! 興梠に頑張ってもらうしか点を取る形がない、興梠がいないと前からの守備がどうしても緩慢になる。「FC興梠」と揶揄する向きすらいるくらい興梠への依存度が高いチームなのに、その興梠がいないとは!!

・興梠は一応鳥栖遠征に帯同はしていたようですが、試合当日になってやはり無理ということでベンチ入り見送りとなった模様。最もプライオリティーが低いルヴァン杯で興梠を無駄遣いした挙句に故障してしまい、その後も天皇杯を唯一の例外として無理使いを重ねているうちに大一番に欠場とは・・・

・そして興梠の代わりに武藤が1トップに。武藤は天皇杯で後半フルタイム使って中2日なので、元々はこの大一番でのスタメン起用を想定していなかったと思えてなりませんが、この巡り合わせの悪さというかなんというか・・・

・浦和の立ち上がりの出来は芳しくなく、2分攻めきれずにカウンターを食らい、岩波からボールを奪った小野がドリブル突進→ぽっかり空いた浦和右サイドから金崎シュート、さらに3分またしても攻めきれずにカウンターを食らい、クエンカのパスを受けた金森が橋岡を裏を取ってクロスと危ない形を作られてしまいました。

・ところが先制したのは意外にも浦和。7分西川ゴールキック→橋岡がハイボールをCB高橋秀に競り勝ち、さらにファブリシオもハイボールをCB高橋祐に競り勝ち。鳥栖はCBが二人ともいないも同然の形に陥ってしまい、ファブリシオが落としたボールを武藤がアーク付近でどフリーで拾ってゴール!!武藤はこれがリーグ戦初ゴール。

・浦和先制後も試合は全く落ち着かず、9分に原川の縦パスで金井が橋岡の裏を取ってクロス→小野シュートの危ない形を作られた一方、13分岩波のワイドな展開から左サイドで原と一対一になった関根クロス→中で武藤空振りも、その背後の長澤に絶好機!(GK高丘が片手で辛うじてセーブ)、20分センターサークル付近での青木が松岡からボール奪取→武藤がGKの頭上を狙ってループ気味のロングシュートと試合は攻め合いの様相。

・鳥栖は伝統的にファウルが多く、浦和に傷む選手が続出。浦和はこれといったプレースキッカーがいないのでいくらファウルを犯してもイエローカードさえもらわなければ問題なしと見切られているのかもしれません(そしてその手癖・足癖の悪さが最後の最後で命取りに)が、29分浦和FKから鳥栖クリアボールを鈴木が拾ったところから長澤が右サイドでフリーの橋岡へ展開→橋岡クロス→長澤バイシクル気味のボレーが追加点!!

・39分鳥栖CKからのカウンター。西川のキック一本で武藤、そしてフォローに入ったファブリシオに決定機がありましたが、共にシュートを撃ち切れず。

・浦和は2点リードしたものの、守備面で興梠不在がモロに響いているのか前ハメは全く効いておらず、高い位置でのボール奪回は望み薄なので自然と5-4-1の守備ブロックを敷いて耐える展開に。鳥栖はクロス攻撃に頼るしかなく、しかもいくらサイドから形を作れども中が薄いため、浦和守備陣は難なく跳ね返して前半終了。

・またほとんどの選手が久しぶりにまとまった休みを取って関根を筆頭に身体のキレが戻っている上に、キックオフ直後から曇りがちになって幾分涼しくなったのも助けとなったのか、前半は概して球際でも浦和が優勢を保っていたように感じました。

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・鳥栖はサイドから攻撃の形は出来ているがフィニッシュだけがもの足りないという状態だったので、後半頭から豊田を最前線に投入して小野をボランチに下げるという実に意図が判りやすい交代を発動。さらに55分J1では力不足の感は否めない金森一万円を下げて安を投入しサイド攻撃をテコ入れする、これまた判りやすい選手交代。

・一方浦和の最初の選手の交代はなんと60分エヴェルトン→柴戸。試合後大槻監督は「運動量の担保です。真ん中が空いていたので、そこを埋めたかったです。」と説明していますが、残念ながら今の柴戸はやたらボールホルダーに食いついてしまう狂犬と化していて、スペースを埋めるという感覚を持ち合わていないので、監督の意図と駒の性能が全く噛み合っていないかと。本来ここは阿部が適材なのでしょうが、残念ながら阿部はこの試合出場停止。

・むしろ5-4-1の守備ブロックが押し込まれて武藤が孤立し、武藤も中2日が祟ってヘロヘロでボールを収められないので最終ラインも上げるに上げられないという悪循環に陥っているのが問題なので、真っ先に武藤ないしファブリシオを代えて杉本を投入し、杉本にボールキープはたいして期待できないにせよ、裏抜けを狙わせて相手の最終ラインを下げさせるべきじゃないかと思ったのですが・・・

・そして案の定浦和の選手交代は全く効かず、両サイドで劣勢に陥って徐々に豊田にクロスボールが入り出し、69分関根が不用意に豊田を倒したところで得たFKを原川が決めるともう後は失点の匂いムンムン。70分にはボックス内で豊田ともつれ合った槙野があわやPKかという一幕があり、さらにクエンカがサイドからボックス内突入&シュート。

・失点直後の浦和の選手交代=72分ファブリシオ→汰木の交代も大槻監督は「ボールを収めたかった」とのことですが、これまた何の効果もなく、73分浦和右サイドからクエンカクロス→ファーで豊田の危ない形を作られ、さらに74分鳥栖CKから小野浮き球縦ポン→豊田胸でポスト→金崎拾ってゴール!!豊田がオフサイド臭くて揉めましたが、副審に確認の上ゴールを認定。

・ある程度ボールを持て、縦に運べる選手をどんどん外してしまったので、80分遅まきながら武藤を下げて杉本を投入するもなんら戦況に変わりなし。そして82分槙野のパスミスを安に拾われてショートカウンターを食らい、関根の裏へ飛び出した安の折り返しを逆サイドから突っ込んできたクエンカに決められてとうとう逆転されてしまいました。1点取られるとガタガタっと崩れてしまうのはサブ組もレギュラーも大差なし。これが「敗者のメンタリティー」なのでしょう、たぶん。

・何の効果もない選手交代3本立てでどこからどう見ても浦和の敗戦濃厚。AT+3分青木渾身の一撃もGKに防がれて万事休すと思わましたが、そこで得たCKからの流れで思わむドラマが。青木の放り込みに対して、ボックス内で金井が岩波を突き飛ばしてPK。現地では何が起こったのか全く判りませんでしたが、後で映像を確認すると紛うことなきPKでした。

・PKを杉本2980円(増税前税込み)が決めて浦和が九死に一生を得る形に。杉本は天皇杯でPKを失敗、しかもこれ以上ないヘナチョコPKで失敗したばかりのせいか、PKキッカーは本来槙野だったようですが槙野が杉本に譲ってて「ちょい美談」でええのか、それで???

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-----武藤-----
--ファブリシオ---長澤--
関根-青木--エヴェ-橋岡
-槙野--鈴木--岩波-
-----西川-----

(得点)
7分  武藤
29分 長澤
90+7分 杉本(PK)

(交代)
60分 エヴェルトン→柴戸
72分 ファブリシオ→汰木(汰木は当初シャドー、途中で関根とポジション交代)
80分 武藤→杉本

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---金崎--小野---
クエンカ--------金森
---原川--松岡---
金井-高秀--高祐--原
-----高丘-----

(得点)
69分 原川
74分 金崎
82分 クエンカ

(交代)
HT 松岡→豊田
55分 金森→安
83分 高橋祐→パク・ジョンス(負傷による交代)

・金監督は試合後「ただ一つだけ、こんなに両チームが納得しないジャッジってあるのかなと、やりながら思いました。」と明確に審判団を批判していますが、槙野と違って出場停止処分にはならないんでしょうなぁ、たぶん。

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2019.09.26

【観戦記】19年天皇杯4回戦:浦和 0-2 Honda ~ 何一つ良いところなく、大槻体制の終焉を実感

・Hondaはプロチームを目指さないのが社是なのでJFLに在籍していますが、例年JFLの上位におり、直近ではJFL3連覇を果たし今年も首位を独走中。「門番」と俗称される通り、J3入りを目指すクラブにとっては乗り越えるのが非常に難しいチームで、その実力はJ2中下位チームよりは上だろうと噂されていました。

・一方浦和はJ1にいるとはいえ残留争いにどっぷり浸かっている身。しかも中2日でJ1残留へ向けての一大決戦=アウェー鳥栖戦が控えており、その後も中3日でACL広州恒大戦、さらに中3日でホーム清水戦というハードスケジュール。残念ながら事ここに至っては天皇杯のプライオリティーは大きく落とさざるを得ず、大槻監督が天皇杯で主力を悉く温存したのは当然だと思います。

・関根や興梠を無理使い・無駄遣いした挙句、何も得られずに終わったルヴァン杯の大失態を思えば「長足の進歩」と言ってもいいくらい(苦笑)。まぁ大槻監督も試合前の会見で「鳥栖戦がナイトゲームだったら別ですが、14時キックオフなので、72時間は取れない感じなので、回復は難しいですよね。」と語っていたので、天皇杯でのフルターンオーバーは予想通りでしたが。

・控え選手だらけで強敵Hondaに臨んだものの、残念なながら何一つ良いところなく敗れて来年のACL出場は絶望的になってしまいました。といっても、個人的には浦和はもうリーグ戦とACLを並行して闘う能力も戦力もないので、来年のACL出場権を失ったこと自体は特に問題ないと思っています。

・問題は負け方があまりにも悪すぎたこと。「ちょいミシャ」に向いている選手なんて全然いないのに「ちょいミシャ」をやらせる監督って相当アホでしょう、どう考えても。幸いにも前の試合(ホーム上海上港戦)から中7日と時間があり、たとえ付け焼刃だとしてもHonda相手にスペシャルなことをやろうとすれば出来たはず。

・それを無為無策というか、まず機能しないであろう形で試合に臨んで案の定完敗って何なんだろう・・・・大槻監督は机ではなくてただのテーブルなんでしょうなぁ(引き出しがない)。相手が手強いのは確かなので、「やろうとしていることは判るけど、レギュラー組じゃないんで精度が足りずに勝てませんでした」ならまだ諦めもつきます。しかし、何をしたいのかさっぱり判らんまま試合終了っちゅーのは結構堪えたました。

・先述の通り、フルターンオーバーは仕方ありませんが、大槻監督がその制約条件下で勝ちに行く最善手を探ったようには思えませんでした。そして結果どころか試合内容も純然たる「捨て試合」と化してしまっただけなく、サブ組の自信なりモチベーションなりを毀損しただけに終わったように見受けられました。

・またチーム全体だけでなく、選手個々人を取り上げても良いところなし。大卒の岩武含めて、今季獲得した選手が全然戦力になっていないって、大槻監督招聘の責任を含めて中村GMのクビが飛んでもなんら不思議はない惨状。

・今季のあんまりな試合の数々を見るにつけ、再来年どころか数年先にACLの舞台に立てる力を取り戻せているかどうか不安で仕方がありません。

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・繰り返しになりますが浦和はこの一戦で主力をことごとく温存し、ホーム上海上港戦からの連闘はGK西川のみ。興梠・関根・青木・長澤はベンチにすら入れず、大槻監督なりにルヴァン杯の大失態を反省している風。なお槙野はルヴァン杯第2戦で審判を侮辱したとの咎(ああ、またなぜか浦和だけ咎められる案件・・・)で出場停止。

・4バックの可能性も感じさせるスタメンでしたが、ふたを開けてみればなんのことはない、フォーメーションは宇賀神をCBに転用したいつもの3-4-2-1でした。そして案の定これが笑っちゃうくらい機能しない。

・浦和はいつものように前からハメにいった風でしたが、連動性に難がある以上にプレス強度が全然足りないことも相まってHondaに楽々交わされて全く嵌まらず、結局自陣に守備ブロックを敷いて最終ラインで跳ね返すしかありませんでした。

・攻めてはビルドアップに四苦八苦。阿部&柴戸では縦パスは思うように繰り出せませんし、受け手に至っては壊滅的。プロデビューを果たした池高は明らかに力不足でしたが、汰木も池高と大差がない有り様。杉本はボールが来ないのに業を煮やしてかしょっちゅう中盤に下がってくるものの、それが何を引き起こすでもなし。

・大笑いしたのが20分右サイドに抜け出した池高のクロスを杉本がボックス内でスルー。杉本は背後でフリーになっている汰木に撃たせるつもりだったのでしょうが、汰木は杉本との距離が近すぎて反応できず。連携に多くを期待できないのに、決定機でそんな難しいことするか???

・流れの中からは全く点が入る気がしないせいか、セットプレーに賭けている感じはしましたが、この日は山中のキック精度が劣悪すぎて、チャンスになったのは33分山中FK→マウリシオヘッドのみ(残念ながらGK正面)。こぼれ玉を宇賀神が拾ってミドルを狙う、昨年の天皇杯決勝を思い起こさせる場面も2度ありましたが、いずれも枠外。

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・さすがにこれでは90分で勝てないと思ったのか、大槻監督は前半だけで池高を見切って武藤を投入。ボールを引き出せ、かつある程度キープも出来る武藤投入で、浦和はボールが持て、かつ相手を自陣に押し込む時間帯こそ増えましたが、これがある意味浦和の自爆ボタンというか自分で自分を縛る罠というか・・・

・今の浦和ってボールを握ることをやたら重要視していますが、それが半ば自己目的化していて、ボールを握ってからの先=ゴールに結びつける過程が全然整備されていません。それが「ちょいミシャ」が所詮初期配置がミシャ式なだけで、内実が全然ミシャっぽくない主因。レギュラー組ですらそんな感じで、結局興梠の臭覚でなんとかしているだけに過ぎないのに、サブ組主体では何かが起こるはずもなし。

・「山中千本ノックシステム」は完全に錆びついてしまって、へっぽこクロスを連発。出番を失って久しい山中はコンディション面もメンタル面もよほど悪いのかもしれませんし、それ以上に上げる先の動きがこれまたへっぽこなのかもしれませんが。

・またポストプレーヤーとしては多くを期待できない杉本に裏抜けを狙わせるという「より正しい使い方」も散見されましたが、杉本が折り返したところで誰にも合わず。

・この日浦和が最もゴールに迫ったのは相手を押し込んだ場面ではなく、後半開始早々の汰木自陣でのボール奪取からのロングカウンターだったというのは、大槻監督のチーム作りが根本的に間違っていることを雄弁に物語っているような気がしてなりません。

・そして83分の失点場面。山中FKがGKにあっさりキャッチされてからのカウンター。浦和は攻守の切り替えが遅くて守備陣形はグダグダ。マウリシオが最終ラインに戻りきれずに中盤に残っている有り様で、しかもそのマウリシオのパスミスがHondaのショートカウンターを誘発。狂犬柴戸が無意味に飛び込んでバイタルエリアはガラガラになり、宇賀神は佐々木にあっさりぶち抜かれ、佐々木が折り返した先にはゴールを決めた富田だけでなく、その奥にもフリーの選手がいるって守備陣はボールウォッチャー過ぎるだろう・・・

・大槻監督は失点直後に全くいいところがなかった山中に代えて荻原を投入しましたが、残念ながらこれが火に油を注ぐ結果に。佐々木に深々と左サイドを抉られてしまった荻原もプロとしてどうなのかと思いましたが、さらに酷いのがCB陣、特にマウリシオ。ボックス内には原田しかいないのも誰も原田を見ていないとは・・・

・さらに88分にもHondaがスローインから浦和右サイドを抉って富田の枠内シュートで終わる決定機がありましたが、1点取られただけでその後いとも簡単に崩れてしまうという粘りの無さというか諦めの速さというか、集中の切れ具合というか、もうこれはルヴァン杯第1戦の前半と全く同じ構図。ベンチにいた興梠が「勝つ気ないのか?」と酷評したアレが再現された格好で、もうサブ組は大槻体制下では気持ちが完全に折れているのでしょう、たぶん。

・AT突入直前に杉本が儲けものとしかいいようがないPKを獲得。自分でPKを蹴りに行ったのは良いとしても、なんと失敗。しかもボールを置きにいったような蹴り方でGKにキャッチされてしまうという、あまりにもあんまりな失敗で、ただでさえ怒り心頭の赤者の傷口に塩と辛子を塗り込む始末。

・どんな内容であっても天皇杯で勝つとか、負けても何がしか将来に繋がるプレーがあったとかで鳥栖との大一番を迎えたかったはずなのに、鳥栖戦へ向けて弾みをつけるどころか、もうチーム崩壊は秒読みと思わざるを得ないあんまりな試合内容でアウェーに乗り込む羽目に。鳥栖戦及び清水戦の結果如何では大槻監督更迭已む無しだと思います。またしても人材の使い捨てになってしまい、甚だ残念ですが。

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-----杉本-----
--汰木----池高--
山中-阿部--柴戸-岩武
-宇賀神-マウリシオ--森脇-
-----西川-----

(得点)
83分 富田(Honda)
87分 原田(Honda)

(交代)
HT 池髙→武藤
76分 森脇→岩波(負傷による交代)
83分 山中→荻原

・西川はともかく、マウリシオがこの試合にスタメン出場したのは出場停止明け後もリーグ戦&ACLでスタメン出場する可能性が低いという意味合いなのでしょう。もともと瞬間湯沸かし器系(インスタはいつも無表情なのに!)ですが、このところずっとイライラしているように伺え、集中も切れがち。鈴木にポジションを奪われるのも仕方ありません。

・武藤を45分も使ったところを見ると、鳥栖戦は興梠・長澤・ファブリシオのセットで臨むのでしょう。

・この試合にベンチ入りすらできなかったマルティノス&柏木。柏木は依然故障中との話もありますが、マルティノスは完全に戦力外のようで・・・

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