2021.02.28

【観戦記】21年第1節:浦和 1-1 FC東京 ~ 浦和に「楽しいサッカー」が帰ってきた!!!

 ボールを保持してる割には決定機が少ないとか、運動量を要求するので夏場は無理そうとか、後半運動量ガタ落ちとか、粗を探せばキリがないのも確かですが、閉塞感がハンパなかった昨年とは対照的にとにかく選手が攻守に躍動しているだけで感涙ものでした!! またスタメン起用された新加入選手が揃いも揃って機能。惜しくも勝ち切るには至りませんでしたが、期待感に満ち溢れた試合内容でした。

《スタメン》

・浦和は西・興梠・デンが故障中なのでCFと最終ラインは選択の余地がほとんどない反面、中盤、特に2列目の予想が難しいのですが、右SHが武田ではなく明本だったのがやや予想外。サブにDFが一人もいないのが辛いところ。

・FC東京(以下「瓦斯」)はアンカーにスタメン有力視されていた青木ではなく、A・シルバが入ったのが予想外でした。

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《試合展開》

・瓦斯は前からのプレスが厳しく、かつ高い位置でボールを奪ってからのショートカウンターが非常に巧いチーム。長谷川監督も就任4年目でチームも円熟度を増している反面、浦和は今年リカルド・ロドリゲス監督を招聘して実質的にゼロからスタート。昨年全然出来なかった最後尾からのビルドアップがまだまだ拙いところをいかにも狙い撃ちされそうで、開幕戦で対戦するにはかなり厳しい相手と戦前予想していたのですが、驚いたことに新生浦和は瓦斯に最初から最後まで何もやらせませんでした。

・ボールを持ったところで迷いの海に沈みがちだった昨年とは対照的に中盤の選手達が流動的に動き、さらにSBとSHが盛んにポジションを変えて攻撃。特に小泉のポジションはあってないようなもので、トップ下から右サイド、さらにかなり深い位置まで下がることもあるなど、銀髪で目立ちすぎるゆえかもしれませんが、リカのサッカーで一際輝いてたような気がしました。

・右サイドに小泉がしょっちゅう流れてくるので当然ながら明本は被らないように別のポジションへ動く。それに連動して他の選手もまた動く。守備陣が「誰が応対するの?」と迷いそうな選手と選手の間に流動的に動く浦和の2列目、3列目が巧く入りこんで、瓦斯のプレス網を空回りに終わらせているのが立ち上がりから非常に印象的でした。

・またボールを失った後のボール奪回への切替が実に速く、かつその動きが効果的。ここでも小泉や明本が懸命にプレスバックする姿が目につきました。それどころか汰木や山中が滅茶苦茶守備をするようになるとは!!

・最初に決定機を掴んだのは浦和。5分ボールコントロールにまごつくA・シルバに阿部が襲い掛かったのを契機に、汰木も中村帆に詰めて苦し紛れの縦パスを山中が回収。山中→小泉→杉本と簡単に繋いで杉本が見事に決めた!!と思いきやVAR判定でオフサイド。現地で見てもオフサイド臭かったのでやむなしと思ったのですが、帰宅してVAR映像を見たら思った以上に微妙なオフサイドでした。

・その後も浦和がボールを支配する時間帯がやや長いものの決定機を掴むには至らず。瓦斯も新生浦和のやり方に慣れて、無理やり前からプレスをかけにゆく場面は減って、しっかり4-5-1の守備ブロックを作って構える場面が増えたのがその主因でしょうか。浦和は2列目&両SB+伊藤敦が盛んに動き回って瓦斯守備陣を揺さぶりにかかるものの、森重&渡辺が構える中央部は微動だにせず。

・浦和はビルドアップ時に専ら阿部が最終ラインに下がる形をとっていましたが、細かいビルドアップにとことん拘る訳ではなく、時折西川らが大きく杉本へ蹴っていたのは瓦斯対策の一環かも。また阿部が最終ラインにいると山中どころか宇賀神まで攻め上がっていても岩波・槙野・阿部と後ろに3人残っているので実に心強い。

・浦和が惜しかったのは30分岩波のロングフィードを受けた明本が森重と入れ替わってボックス内に突入。杉本へクロスを送ったところまでは良かったのですが、杉本は好機に豪快に空振り三振(つД`) こぼれ玉に小泉が詰めるもシュートを撃ち切れず。あとは38分汰木のハイクロスに明本が飛び込んだ場面くらいかな、可能性があったのは。でも170cmしかない明本がでかいGKにハイクロスで競り勝てというのは無理があり過ぎ。

・しかし、浦和以上にゴールが遠かったのが瓦斯。浦和はそもそも危ない形でのボールロストが少ない上、先述のように失った後の攻守の切り替えが速いので瓦斯は得意のショートカウンターを披露できず。そしていったんボールを持たされると全く何も出来ない辺りは昨年からなんら変わっておらず。

・長谷川監督は後半頭からD・オリヴェイラ→アダイウトン、61分渡邊→永井と早めにFW陣を代え、しかも布陣を4-4-2(レアンドロ&永井の2トップ)に変えてFWの質&量の差で浦和を殴り倒しに来ましたが、浦和は依然として瓦斯のプレスを空回りに終わらせ続け、瓦斯得意のショートカウンターの機会を与えず。永井がいくらスピードがあったとしても、浦和の選手達が的確なポジションを取ってボールを動かしている限り、ボールを奪うのは至難の業。

・とはいえ、浦和も前半やや飛ばしすぎたのか、ボールは回れどもゴールへ向かう迫力がなくなり、左右から誰にも合わないクロスで終わる場面だらけに。選手を代えて運動量を補充したいところですが、劣勢に陥っている訳でもないので、下手に選手を代えてバランスが崩れるのが怖くてリカは動くに動けなかったのかも。

・双方流れの中から点が入る気配のない中、試合が動いたのはセットプレーから。74分小泉CK→ニアで明本がすらして槙野シュートこそGKが片手で阻んだものの東のクリアが不十分で、こぼれ玉を阿部が蹴り込んで先制。

・先制した浦和は79分山中クロス→杉本ヘッドの決定機を掴みましたが、ここはGKが好セーブ。そしてこれが流れの中では後半唯一の決定機に。それでも瓦斯が全く何も出来ていないところを見るとこの一点で浦和の逃げ切り濃厚でしたが、瓦斯も86分途中投入の三田FKを森重がヘッドで決めて同点に。

・この場面、森重になんら競ることなく飛び込みを許しているのがとにかく残念極まりないかと。また試合後の監督コメントでは阿部が足を攣っているので交代するかどうか逡巡している間にやられてしまい、結果的に同点に追いつかれてから阿部を交代する羽目になってしまったようです。

・同点に追いつかれた浦和は即座に阿部→柴戸、汰木→武田と代えたものの、これといった決定機は掴めず、相手に決定機を与えることもなく、そのまま試合終了。

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《総評》

・冒頭に記したように、カウンターが鋭い瓦斯が開幕戦の相手というのはよちよち歩きを始めたばかりの新生浦和、とにかく昨年絶望的にビルドアップが出来なかった浦和にとってかなり厳しい結果にもなりうると予想していました。ところが終わってみれば、瓦斯のシュートはたった5本。CKに至っては1本だけ。勝てた試合をとりこぼした感も否めませんが、昨年の実力差を考えれば勝ち点1でも十分評価に値すると思います。

・瓦斯と言えば長年浦和のお得意様。浦和の状態がどんなに悪かろうと勝ち点が拾える貴重な相手でしたが、昨年対戦した時は完全にチームの実力が逆転していて、お得意様にダブルを食らっても実力差そのまんまの結果なので正直仕方ないとすら思っていました。ところがリカを招聘してたった2ヶ月かそこらで瓦斯がやりたいことをさせないレベルにまで浦和の実力はメキメキと回復。もうこれだけで監督の実力差は歴然!!

・リカが試合後「カウンターをうまく止める秘訣はやはり、いい攻撃にあると思っています。それぞれが適切な立ち位置でいい攻撃をすれば、必然的にディフェンスにもすぐ入り、それから抑えることもできると思っています。もちろんカウンターのときには寄せるところや切り替えのところ、戻すところは必要だと思うので、そこはやりました」と雄弁に語るように、瓦斯にカウンターチャンスを全く与えなかったことは高く評価していいでしょう。

・長谷川監督は「外国籍選手の合流が遅れたことで、まだまだ本調子ではないところがある。」と負け惜しみ(負けてはいなんだが)を言っていますが、そんなことを言い出したら浦和は興梠・西・デンと大駒三枚を欠いている状況。今年はリーグ優勝を狙っている長谷川監督にとって間違いなく勝ち点3を計算していたはずの浦和相手に何も出来ず、辛うじて勝ち点1を確保するに留まったのは結構ダメージが大きいかもしれません。

・昨年の試合内容が酷すぎたことの反動なのか、先々期待が持てるこの内容ならホームゲームで引き分けに終わったとしてももう万々歳で、提灯捧げて浦和の街を練り歩きたくなるくらい。それくらい楽しい90分でした。

・とはいえ、おいおい夢から覚めるのを覚悟しないといけない内容でもあったのもまた事実。リカが「もう少し相手にダメージと言いますか、より攻撃の決定的な場面を作れればというところではありました」と語るように、ボールを支配している割にはさほど決定機が作れなかった辺りが最大の反省点。

・もっとも監督交代後わずか2ヶ月かそこらの公式戦初戦で瓦斯に攻撃機会を与えないレベルに達しているだけで及第点で、さらに守備が強い瓦斯相手にボコボコ点を取るところまで出来たらそれこそ神業でしょう。また小泉も明本も盛んに動いて相手を攪乱してはいますが、如何せん共にJ1は初めてなので2列目から飛び出してゴールを狙う、相手に脅威を与えるレベルになるにはちょっと時間がかかるかもしれません。いずれにしても時が解決してくれるものと思います。

・コロナ禍&経営難のため、時が解決しそうにないのは選手層の問題。とりあえず大駒3枚を欠いていて目先CF、SB、CBの人選は非常に限られているのが辛いところ。また競った試合の途中投入で「質的優位」に立てそうな選手なんて浦和には全くいません。さらに開幕戦で早々と明るみになったように、勝てそうな試合のクローザー的な選手も不明瞭。阿部が90分持ちそうにないとなると、この問題は案外尾を引くかもしれません。

・従って夢は何試合も続かないかもしれませんが、昨年と違ってとにかく「夢が見れた!!」ことだけでもう大満足な開幕戦でした。

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《選手評等》

・小泉、明本、伊藤敦と新加入の選手が3人もスタメンに名を連ねましたが、揃いも揃って組織の中で躍動!! 補強した選手が複数人、しかもいきなりスタメンで機能してるっていつ以来の話かな??? しかもいずれも安い!! 大金叩いて獲得した選手が全く機能せず、金をドブに詰まらせるだけに終わったシュータンとはいったい何だったのか・・・

・個人的なMOMは小泉。とにかくポジション不定なので、小泉と被らないように他の選手も最適ポジションを取り直さないといけない。小泉がこのチームの原動力になっているように見えました。もっとも小泉はチームを活性化させているけれども小泉自身にゴールを陥れる怖さがないのも確か。またプレスバック時に後ろから「バケツに足を突っ込む」ような、直輝がやらかしがちな足の入れ方をしがちなのがちょっと気になりました。

・CKは専ら山中が蹴るのかと思いきや、前半途中で小泉に交代。単純に蹴っても瓦斯に競り勝てそうもないのでリカはサインプレーっぽいのも織り交ぜており、この辺の工夫も好印象。FKのキッカーは山中、小泉、阿部と多彩でしたが、好位置で得たのは1本だけ。しかもボールを避けた汰木に当たってGK正面。遠距離のFKを岩波が蹴って派手に宇宙開発していたのは何だったのか?

・相手の位置、ボールの位置、味方の位置次第でしょっちゅうポジションを取り直さないといけないので、集中が切れやすい選手はこのサッカーには全く向いてのですが、その中で往々にして集中が切れる山中が最後までよく頑張ったと思いました。中村帆や渡邊に裏を取られかかったのは仕様ですが(笑)

・また杉本も覚醒の予感ムンムン。昨年も垣間見られた杉本の献身的なプレーがリカの下でようやくチーム力アップに結び付きそうな感じ。幻のゴールは本当に惜しかった。

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-----杉本-----
汰木---小泉---明本
---阿部-伊藤敦---
山中-槙野-岩波-宇賀神
-----西川-----

(得点)
74分 阿部

(交代)
75分 小泉→田中
87分 阿部→柴戸
87分 汰木→武田

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レアンドロ--オリヴェイラ--渡邊
--安部----東---
-----シルバ-----
小川-森重-渡辺-中村帆
-----波多野----

(得点)
86分 森重

(交代)
HT D・オリヴェイラ→アダイウトン
61分 渡邊→永井
75分 東→青木
75分 A・シルバ→三田
81分 レアンドロ→田川

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2021.02.24

レオナルド選手、山東魯能泰山へ完全移籍のクラブ間合意

・先日(2/22)レオナルド選手の山東魯能泰山への完全移籍についてクラブ間で合意したと公式発表されました。決まってしまったものにあれこれ言っても仕方ないのですが、今回の移籍はどうも釈然としない話だらけなので、後学のためにここまでの経緯をまとめておきます。

・レオナルドの電撃移籍話が明るみになったのは2/2。報知によれば「浦和のブラジル人FWレオナルド(23)が中国1部の山東魯能泰山に移籍することが1日、決定的となった。関係者によると、浦和との契約を残しており、億単位の移籍金が発生する見込み。レオナルドは既に沖縄キャンプ中のチームから離れている。」とのことでした。

・またこの時点では中国の有力ポータルサイト「捜狐」から「実際の移籍金はおそらく7億円ぐらいになる。昨シーズンに浦和は3億円で彼を獲得していた」という話も流れていました。山東魯能は今冬にチーム退団した元イタリア代FWグラツィアーノ・ペッレの後釜を探しており、かつ中国スーパーリーグでサラリーキャップ制が導入され、欧州から超高額で有名選手をぶっこ抜くのが難しくなったことからレオナルドに白羽の矢が立ったとも言われています。

・レオナルドは沖縄キャンプの3日目にはインタビューで「それが実行できればこのチームは成長するでしょうし、タイトルも狙えると思います。そう感じたので今季も浦和レッズに残りました」「得点王になるために必要なゴール数が40ゴールでしたら40ゴール決めますし、50だったら50、80だったら80ゴール決めたいと思います。」「僕は『5回チャンスが来れば3点取ります』と彼に言いました。」と、出番が減って不満タラタラだった昨年終盤とは対照的にやる気満々の様子だっただけに、この電撃移籍話には心底驚きました。

Leo

・しかし、レオナルドとの契約期間がまだかなり残っている(当初5年契約との話あり)としても、山東魯能が違約金を満額支払い、かつレオナルドが移籍に同意しているのであれば浦和フロントしては成す術がありません。

・リカも間違いなくレオナルドを戦力カウントしていたとは思いますが、ラファエルと違ってレオナルドはACLでの実績はなく、かつそもそも昨年初めてのJ1で尻すぼみに終わってることを考えると、山東が違約金満額を払ってくれるのであれば浦和のCFの頭数が足りなくなるという致命的な問題はあるにせよ、金額面では万々歳で売り時としては間違ってないとも考えられ、個人的には無理やり前を向くことにしました。

・ところが、2/8にアジアサッカー連盟が山東魯能に対して今シーズンのACLで失格処分を科したことを公式発表したことを契機に話はややこしくなります。山東魯能は債務を抱え給与の支払いが遅延している現状にあることから失格処分を食らったようです。

・従ってレオナルドの移籍話も流れてしまうかと思いきや、2/16に戸苅フットボール本部長が記者会見で「チームは言えませんが現状、移籍することで合意しています。これからメディカルチェックをして正式発表という予定になっております」と移籍話がまとまっていることを認め、翌日のデイリーで「複数の関係者によると移籍金は250万ドル(約2億6千万円)とみられる。」という衝撃的な話が付け加わりました。

・移籍にまつわる金額の話はガセだらけで何が本当なのかさっぱり判らないのですが、先の捜狐と今般のデイリーの話が共に本当なら浦和はレオナルドを新潟から3億円で買って山東魯能へ2.6億円で売るというアンポンタンぶりを遺憾なく発揮していることになります。

・ブラジル人選手の移籍がらみでは怪しい代理人にケツの穴までむしられ続けている浦和のことなのでこの馬鹿げた行為があり得ないとは言い切れないのが苦しいところですが、この赤字売却を合理的に説明しようとすれば「コロナ禍による経営難から目先のキャッシュ欲しさにレオナルドを手放した」とか「リカとレオナルドの間に何らかのトラブルが発生したので、致し方なくレオナルドを手放した」ということになろうかと思います。しかし、それらを傍証するような話はこれまでありません。

・それどころか、2/22の発表を受けて西野TDは「クラブとしては目標達成する上で重要な戦力であり、監督を含め本人とも話し合いましたが、本人の挑戦したい、という固い意志もあり、シーズン開幕直前ですが中国のクラブへ移籍することとなりました。」と語っていて、戦力外ゆえの放出だった説はどうやらなさそうです。

・しかし、浦和がレオナルドを重要な戦力として考えており、かつ山東魯能が移籍金を満額どころか大幅に値切ってくるのであれば浦和は移籍話を破談にすることも出来たはず。破談となればレオナルドのやる気は目先ガタ落ちになるでしょうが、クラブ間で移籍の条件が合わずに破談になるのはよくある話で、何もレオナルドのお気持ちを最優先にする必要はないでしょう。ゆえに売却額2.6億円か、新潟からの購入額3億円かどちらかが大きなガセな気がします。

・死んだ子の年を数えても仕方ないのですが、レオナルドの電撃移籍により浦和のCFらしいCFは興梠と杉本だけに。しかも興梠は驚異の回復途上にあると伝えられているものの如何せん怪我明けで開幕時には無理はさせられず、とりあえず杉本に頑張ってもらうしかない。しかし杉本は浦和の前目で唯一高さがある選手でビルドアップの助けるになるとはいえ、肝心の得点能力は甚だ心もとない。従って今年もまたまた興梠頼みになりそうですが、興梠も既に34歳で無理使いは出来ない。

・今季の過密日程をこなす上ではどう見ても浦和のCFは頭数不足で、せめて興梠のバックアップになりうるレベルのCFが欲しいところ。西野TDは「今後の戦力補強については、焦点を絞り、的確な戦力を迎え入れるために情報収集を行っております。チームの目標達成に向け、4月2日までの移籍ウインドーと夏の移籍ウインドーで色々な可能性を引き続き検証し、最善を尽くしていきます」と語っていますが、コロナ禍を受けての入国制限等で、外国人CFを慌てて採ってもすぐには稼働させられないでしょうし、夏の移籍ウインドーでの獲得が現実的でしょう。それまでの間に興梠が再故障したら浦和は即詰みですが(つД`)

・あと山東魯能が移籍金をちゃんと払ってくれるまでが遠足です!!!

 

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2021.02.17

柏木陽介選手、度重なる規律違反行為のため移籍へ

・沖縄キャンプ期間中の規律違反行為のためトレーニングから離脱していた柏木について、昨日(2/16)戸苅フットボール本部長が「今後移籍先を探していく」方針になったことを公表しました。

・2/10にクラブから柏木及び杉本の規律違反行為について公表された時点では「チームは沖縄トレーニングキャンプ中、近隣のコンビニエンスストア以外への外出および外食は禁止としておりました。そのような状況の中、2月4日(木)16時~18時ごろの間に、飲食店にて当該2選手が外食を行ったことが判明しました。」という話に留まっていたのですが、昨日の会見のやり取りの過程で「飲酒については若干あったと聞いています。」「お店の方以外はいらっしゃらなかった」と、ああそういう店だったのかとがっかりさせられる事実も判明。そういう店にしては行く時間が早い気もしますが(苦笑)。

・初犯の杉本はともかく、柏木は昨秋にも家族以外の知人と外食したことが発覚(=フライデーで暴露された「原幹恵と妻に内緒で9時間デート!」の件?)し、クラブの規律に違反したとして厳重注意を受けた過去がありました。

Kashiwagi

・チームを作り上げる過程での規律違反についてリカルド・ロドリゲス監督は激怒。2/12の監督会見では柏木は繰り返しの規律違反だったことを特に咎められ「杉本と柏木の違いは繰り返しの部分。柏木の処分は結論は出ていないが、私の考えはクラブに伝えた」「正式に決まれば公式に発表されるだろう」「私個人としては、彼が今回とった振る舞いは受け入れられない」と柏木は戦力外通告&その後の柏木の処遇についてはクラブに任せるようなニュアンスの発言すら飛び出しました。

・昨日の戸苅本部長の会見はそのリカ発言を受けて柏木の処遇をはっきりさせたものなのでしょう。このレベルの規律違反行為がただちに柏木との契約解除条項に抵触するのかどうかは定かでありません。しかし、抵触しないとしても双方合意の上での契約解除になっても特に不思議はないような案件で「契約は解除せず、今後移籍先を探していく」という結論になったのは大原でのトレーニングを認める等、長年浦和に在籍した選手への気遣いを滲ませた結果なのかもしれませんが、「リカの態度が峻烈でなかったらこんな大事にはならなかったのに!」というクラブの本音も見え隠れするような気も。

・ただ移籍先を探るといっても柏木は既に33歳であり、しかもここ2年で出番が急減。ベテラン選手の割にはリーダーシップに期待できないどころか「豆腐メンタル」と揶揄されるように逆境においてネガティブな空気をまき散らしがちな選手で、おまけに本件で明るみになったように若手の見本にならないどころか反面教師になる始末。それにも関わらず浦和で結構な高額をもらっていて、さらに浦和との契約期間が残っているという選手を完全移籍で採るクラブはなかなか現れないでしょう。

・おそらくレンタル移籍の道を探ることになるかと思いますが、柏木のこれまでの軌跡を振り返ると結局ガチガチのミシャチルドレンで案外使い方が難しく、ミシャ期以外では輝きを放つ場面が少なかったのも事実。

・ペッカーやホッカーみたいな上空をボールが飛び交うサッカーでは柏木の居場所がないとは当然として、オリヴェイラや後期大槻のように「中盤でボールを奪って縦に一気にガーーーー!!」みたいなスタイルだとボランチ柏木はボール奪取能力が低すぎて使いづらい。また移籍初年のフィンケで消化不良に終わったように、パスサッカーでも前目に置くと得点能力の低さにがっかりさせられる面も。そして昨年大槻監督がちょっとだけ試行した「柏木全権委任システム」が最後の光芒となってしまいました。

・柏木は2017年末に神戸から高額のオファーを受けていて、それに対して浦和としては非常に珍しいことにわざわざ柏木との契約更新を公表するという一幕もありました。

・契約更新に柏木は「やはり自分の中で浦和レッズへの愛情がまさったというのが今回の決断にいたった理由の一つです。ファン・サポーターのみなさんがつくってくれる埼スタの雰囲気が好きですし、みなさんを喜ばすことができるよう、タイトルを獲るために全力をつくします。そして浦和の太陽として輝いていけるように努力し、みなさんと一緒に浦和レッズをもっと大きくしていけたらと思っていますので、今後も、ぜひ、応援のほど、よろしくお願いします」と泣かせるコメントを出していましたが、そこからわずか3年後にはこんな形で浦和のキャリアを終えることになろうとは・・・・

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2021.02.01

橋岡大樹選手、シント=トロイデンVVへ期限付き移籍

・昨日(1/31)、橋岡大樹選手のシント=トロイデンVVへの期限付き移籍が公式発表されました。期限付き移籍期間は2021年1月30日から2022年6月30日までの約1年半。

・橋岡の海外移籍話は今年正月明けに再燃し、1/24にスポーツ各紙一斉に「複数の関係者によれば既に条件面、クラブ間交渉などで基本合意し、一両日中にも正式発表される。」と報じられていました。しかし意外にも続報がなく、ひょっとしてコロナ禍の影響か何かで土壇場で移籍話が流れたのかな?と思っていたところ、丸1週間経ってようやく正式発表の運びに。

・橋岡は昨シーズン限りでちょうど契約が切れていたようで、下手をすると「ゼロ円移籍」という最悪のシナリオもなくはなかったようですが、幸い原口先輩の「移籍金を残してから海外へ行くのがユース出身者の責任」という遺言(?)をちゃんと守って、浦和との契約を更新した上でのレンタル移籍となったようです。

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・橋岡はガチガチの浦和育ちで2018年ユースからトップ昇格。同年大槻暫定監督就任と同時に早々と右WBでレギュラーの座を掴み、その後オリヴェイラ→大槻と監督が代わっても引き続き右WB/SBで重用されました。2019年第8節神戸戦で負傷交代を余儀なくされ、その後2ヶ月ほどチームを離脱した以外は両監督から酷使され続けたと言っても過言はないくらい。

・なにせ大槻監督からは「橋岡は足が攣っても走れる!!」と断言されるくらい、橋岡の運動量は驚嘆すべきものがありました。また空中戦にもやたら強く、西川のゴールキックのターゲットとして無類の強さを発揮しました(もっとも浦和のビルドアップ能力がお粗末すぎて、橋岡目掛けて蹴るしかボールを前進させられないことの裏返しでしたけど)。

・ただユースまではCBが本職で、トップに上がってチーム事情(要するに人材難)から右WB/SBをやらされたという事情から守備は無難以上にこなすものの攻撃面では課題が多く、対面の相手をスピード&スタミナでぶっちぎるところまでは良いのですが、往々にしてクロスが残念で興梠に遠い目をされることもしばしば。タイミングよくボックス内に入ってもシュートは枠に飛びません。さらに絞り気味にポジションを取り「偽ボランチ」みたいな形でビルドアップに寄与するみたいな器用なことも期待薄でした。

・また守備は強いといってもどちらかと言えば地上戦に力を発揮するタイプ。空中戦に強い割にはクロスへの対応に疑問符が付く場面がまま見受けられました。山中のサイドからファーへクロスを上げられ、橋岡の前で相手に飛び込まれるなんて場面をよく見たような・・・

・世代別代表での活躍で海外クラブから目を付けられ、移籍金を残しこそすれ肝心のクラブでたいして試合に出ないうちに海外へ行ってしまう若手選手が少なくない中、橋岡は3年も鉄板のレギュラーとして活躍した上での海外移籍ですし、おまけに何がしかの移籍金を残す可能性があっての移籍なので個人的にはかなり好意的に受け止めています。

・しかし、先述のように橋岡はWB/SBとしては未熟なところが多々あり、CBとしてはフィジカル的に、そしておそらくビルドアップ能力の低さで海外では評価されないかもしれません。

・そもそもシント=トロイデンは長居するクラブではなく、さらに大きなクラブへ飛躍するためのショーウインドウ的なクラブ。残念ながら冨安や遠藤のようにそこから上手くステップアップできた選手は僅少で、ショーウインドウで野ざらし状態の者、似たような位置付けのクラブをぐるぐる回っている者、そして関根のように何も出来ずに戻ってくる者とその後の道は様々です。橋岡はどのコースになるのかなぁ・・・

・そして西野SDが「この時期の移籍は、チームとしては決して理想的なタイミングではありませんでした。」と語る通り、浦和はただでさえ薄い右WB/SBの選手層がさらに薄くなる羽目に。昨年橋岡が東京五輪後に海外へ移籍する可能性を考えて「SBも出来るCB」という橋岡と似たスペックのデンを補強したはずですが、デンも案外故障がちで果たしてどうなることやら。

 

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2021.01.18

わたしリカちゃん、よろしくね!! ~ リカルド・ロドリゲス監督就任会見に想う

・昨日チーム始動を前に催されたリカルド・ロドリゲス監督の就任会見に関する雑感をつらつらと。

Rika

・いやぁ、実に久しぶりですな、シーズン始動時に新監督を迎える高揚感なんて!! 既にJ2でそれなりに実績証明済の監督が浦和にやってきた!! おまけに補強もそれなりに上手く行った!! ああ、開幕が待ち遠しい!!

・そして会見の端々から迸るリカの情熱。「もちろん経験はないですが、自信はあります」なんて、今年から新しい職場、新しい環境でスタートを切る方々がすぐ使えそうなフレーズですな(そして筆おろしの際にも使える)。「相手をとにかく押し込んでいって攻撃的にいって、常に見てくれる方々が楽しんでくれるような、そういったサッカーを展開」「サッカーのアイデア、スタイルをしっかり確立する」「どういうサッカーをしていきたいかというアイデアを明確に持つことが大事」と、実に頼もしい言葉が並んでいます。

・また「浦和は本当にファン・サポーターの方々が熱くとても情熱がある、そういう彼らのためにぜひみなさんが楽しんでもらえるような戦い方をしていきたい」と会見の最初のほうで赤者を持ち上げる用意周到さも。さすがに南越谷の阿波踊りのことまでは知らなかったようですが(笑)。寿司好きだそうなので、武藤の出場機会がぐっと増えるかもしれません(謎)。

・何より嬉しいのは、西野TDが引き続き「監督が変わるたびにサッカーが右往左往変わることはよくないということで、しっかりと地に足を付けて、コンセプトを作って、それに沿ってサッカーを作っていこう、チームと作っていこう」という大方針を掲げ、その大方針のもとに監督を選任し、かつリカとも擦り合わせ、選手編成を含めてミシャ時代のような「監督丸投げ」からどうにかして脱しようと考えていること。どこまでその言葉通りに進捗しているかどうかはともかく、一般論としては浦和は極めて正しい道を歩んでいると思います。シーズンが進むにつれてその同床異夢ぶりが明らかになって行こうとも。

Matei

・ただ、どうしても「ちょっと待てぃ!!」と言いたくなるのが西野TDの「最低限の目標としてACLの出場権獲得」という言葉。

・昨年大槻監督続投という謎すぎる人事を敢行し、かつロクな補強もしなかったにも関わらず「ACLの出場権獲得」を掲げた手前、監督を代え、かつ補強もそれなりにして臨む今年もその旗を掲げ続けざるを得ないのは判らなくもありません。しかし、昨年10位で終わったチームが再出発しようとしている初年(西野TDは3年計画の2年目と強弁していますが(笑))なのに、ACLの出場権獲得を「最低限の目標として」掲げるのはいくらなんでも無理があるかと。

・浦和がコンスタントにACLに出られるチームになることを中長期的な目標に掲げることはなんら無理がなく、至極当然だと思います。しかしそれを、短期的な目標にまで掲げてしまうのはチーム作りの阻害要因になるだけ。昨年大槻監督がやることなすこと中途半端に終わったのは過剰にACL出場権を意識させられたことに主因があると大槻監督の記者会見からは察せられましたし。

・よってスポンサーの手前もあって「ACLの出場権獲得」をお題目に掲げるのは良しとしても、シーズン終了時にそれにカスリもしなくても、いやそれどころか夏頃にカスリそうもないことが判って来ても、出来上がりつつあるチームが西野TDの考える大方針に沿っているなら「可」として合格サインを出すというのが本来あるべき姿でしょう。

・「改めて目標を伺いたいが、先ほどACL出場とあったが、勝ち点なのか得点数なのか、具体的な部分も含めてお願いしたい」と聞かれてもリカはなんら具体的な数値を上げず「目的、目標というのは、我々は本当は良い試合をすること」と内容を見てくれ!と言わんばかりの回答をしていますが、これでなんら差し支えないと思います。この辺西野TDはフロントとしていかにも経験不足で、やらずもがなのコミットメントを発してしまったのではないかと。

・あとリカが「レッズは、本当にビルドアップをすることに、いい選手たちがいると思っています。」というのは京都的な言い回しなのかどうか・・・たぶんシーズン序盤は滅茶苦茶苦労するような気が・・・

 

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2021.01.07

石井 僚選手、レノファ山口FCへ育成型期限付き移籍

・本日(1/7)、やや唐突なタイミングで石井 僚選手のレノファ山口FCへの育成型期限付き移籍が公表されました。

Ishii

・石井は浦和ユース卒の20歳と若いGKで、2018年にトップチーム登録されたもののこの3年間出場試合なし。昨年は消化試合だった最終盤の2試合にようやくベンチ入りを果たしましたが、年間を通じて見れば第2GKの座は石井よりさらに若い鈴木彩艶に奪われた格好になってしまいました。

・その彩艶は世代別代表の活動でちょろちょろチームを離脱しがちなことも踏まえてか、浦和は昨年末に大ベテランGK塩田を獲得。その時点で石井をどこかへ育成型期限付き移籍に出す構想はあったかと思います。GKはこのまま3人体制なのか、ユースから誰かしら2種登録して4人体制にするのかは判りませんが。

・なお「育成型」期限付き移籍なので怪我人多発等移籍元の事情で選手を返してもらうことができます。しかもその返却は登録ウインドー期間とは無関係に出来ます。

・昨年のレノファ山口のGKは吉満と山田がほぼ半々で出場していましたが、山田が昨年末に大怪我。第3GKだった林は移籍元のG大阪へ戻ったので急遽GKをかき集めに走ったものと目されます。ただ石井と同日に横浜Mから18歳と若い寺門をこれまた同じ育成型期限付き移籍という形で補強しているので、石井の出番が確実視されているわけではなさそうです。

・ただ山口のGKは両者ともイマイチだったのも事実。とにかく浦和に在籍しているよりははるかに出番が回ってくる可能性は高いでしょうし、少なくともベンチ入りの機会が増えてモチベーションが上がり、練習にも一層身が入ることでしょう。山口での勇躍、飛躍を期待したいものです。

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2021.01.06

青木拓矢選手、FC東京へ完全移籍

・昨日(1/5)、青木拓矢選手のFC東京への完全移籍が公表されました。

・青木の移籍話は今オフのIN&OUTの中では最も早い段階で明るみになったもので、11/19にはFC東京が正式オファーを出したとスポニチで報じられました。FC東京は橋本がロシアへ移籍してから4-3-3のアンカーを探していたようです。

・正式決定がのびのびになったのは単にFC東京が年明け(1/4)にナビスコ決勝が残っていた関係に過ぎず、実際はもっと早い段階で決まっていたものと目されます。そのせいかどうか判りませんが、11/29アウェー鹿島戦での青木の気の抜けたようなプレーで大量失点の契機となっていたのが妙に印象に残っています。もっともお気持ちの問題ではなく、小破していたことが後日判明しましたが。

Aoki

・青木は2014年に大宮から浦和へ完全移籍で加入。試合には例年21~29試合出ていていますが、ミシャ期にはあまり重用されず、出場時間が2000を超えたのは2018&2019年の2年だけ。キャンプで小破して出遅れたり、シーズン中にもちょこちょこ小破したりしがちな選手でフルシーズンで稼働することはありませんでした。基本的に「いると非常に助かるが、レギュラーだった時期は案外短い」選手でした。

・プレースタイルはフィジカルが強くてボール奪取に長ける点では長澤とやや被ります。長澤よりははるかにカバーエリアが広い一方、長澤ほど前に出て攻撃には出ない(もともとは結構攻撃に絡む選手だったはずですが、次第に後方でどっしり系に)という違いがあり、それゆえ長澤と違って完全にCH専業でした。

・ある程度ボールを散らし、たまにびっくりするような高精度の縦ポン一発でチャンスメークすることもありますが、残念ながらビルドアップへの関与はあまり高くありません。これがミシャ期にあまり起用されなかった主因でしょう。昨年も柴戸とのコンビで中盤でのボール奪取に一時猛威を振るったものの、ボールを持たされると手詰まり感がハンパなくて参りました。

・青木に関する個人的なハイライトは2018年天皇杯準決勝での鹿島との激闘で故障したにも関わらず決勝にも出場して見事賜杯を手繰り寄せた場面。これは泣けました。青木は左腕を剥離骨折していたことが決勝戦の後に判明し、当然ながら翌年開幕には間に合わずにオリヴェイラ監督は仕方なく3-1-4-2のアンカーにエヴェルトンを起用しましたが、エヴェルトンのフィジカルではアンカーは務まらず、青木の穴を大きさを実感することに。

・長澤と違って青木はもう31歳。ミシャ期における青木の位置づけを考えると、ミシャと同じようにパスをしっかり繋ぐリカ将のもとでレギュラーになれるかどうかは長澤以上に怪しげなので、青木をクラブもあえて慰留しなかったのかもしれません。もっともその後に長澤までいなくなるとは思わなかったでしょうが。

・ひげ面で終始ぼーーーっとしてる表情から「カピバラ」として愛された青木。「僕はさいたまダービーに負けたことがない(=大宮でも浦和でも勝ったほうにいる)」と言い放つなど、普段あまりしゃべらないのにたまに言うことが非常に面白かった青木。大宮→浦和→FC東京と因縁のあるクラブ間を渡り歩いているにお関わらず、およそ因縁を気にしそうにない青木。7年間ありがとうございました。

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2021.01.03

【祝】明本考浩選手・塩田仁史選手、栃木SCより完全移籍加入

・昨年末(12/28)、明本考浩選手及び塩田仁史選手の栃木SCからの完全移籍加入が公表されました。

・明本は栃木の下部組織育ち&国士舘大卒ですが栃木SCにはわずか1年しか在籍していないので、22歳と若い選手です。しかも大卒1年目にも関わらずリーグ戦40試合3384分も出場していた栃木の主力中の主力です。ちなみに名前は「あけもと」ではなく「あきもと」と読みます。

・当然ながらJ1の複数クラブ間で争奪戦になったようですが、何かと面倒くさいクラブの筆頭である浦和(栃木で同僚だったエスクデロから浦和の面倒くささについてたっぷり教示を受けていると思いますが)を選んでいただいたのはリカ将の魅力なのかも。

・明本はレフティーのアタッカーで栃木では主に4-4-2の2トップの一角に入る昨季7得点。但し国士館大ではボランチに入っていたようです。基本フィジカルが強いハードワーカーですが、それなりにドリブルで運べる上にパスも出せるようです。またプレースキッカーにもなれるようです。浦和ではFWよりも層が薄いトップ下なりボランチなりで起用されるかもしれません。

・「明本スーパープレー集」を見るととにかく競り合いに強くて相手DFと競り合っても全然倒れない。そうこうしているうちにボックス内でPKをもらったり、好位置でFKをもらう場面が非常に目立ちました。また守備時には最前線で真っ先に相手にプレッシャーをかけに行く献身ぶりを披露。

・一方塩田は39歳になる超ベテランGK。FC東京時代に顔馴染みがあるGKですが、FC東京→大宮→栃木とチームを移っても基本的に第2GKという位置づけは脱せなかったようで、昨年も出場はシーズンの最初と最後の12試合に留まっていました。

・世代交代時期が迫っている西川よりさらに高齢のGKを採る理由は正直よくわからないのですが、福島が去ることが明らかになった浦和がその代わりに経験のあるGKを採ろうとしたのは間違いありません。彩艶は世代別代表でちょろちょろチームを抜けますし、石井はなにぶん経験がない。

・しかし、西川から彩艶への世代交代が目前に控えているという状況で浦和に来ても第3GKに留まる可能性が高いから、それなりに実績があるGKは浦和には来たがらない。ベテランGKの補強という点では2017年加入の榎本を思い出す方も多いかと思いますが、あの時は福島が大怪我をして控えに岩舘がいるだけだったので榎本ははっきりとした第2GKという位置づけ。今回はその時よりも格段に条件は悪い。

・「第3GKになる可能性は高いけれど経験があるGK」という浦和の虫の良い条件に合う選手となると、引退が近い塩田になったのかも。また戦力というより彩艶や石井の教育係的な意味合いが大きいのかもしれませんが。

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2021.01.02

【祝】田中達也選手、大分トリニータより完全移籍加入

・昨年末(12/28)、田中達也選手の大分トリニータからの完全移籍加入が公表されました。

・かつて浦和で「ワンダーボーイ」と呼ばれて絶大な人気を誇った田中達也(現新潟)と全くの同姓同名なので、12/20に浦和が獲得に動いているという報道が流れた際には「名前で選んでいるのか???」という赤者の与太話も飛び出ました。ただ本人も元祖田中達也の存在は意識しているようで、ガチガチの表情ながら元祖とのツーショットを撮ってもらって喜んでいたりします。

・スピードに乗ったドリブルを武器としている点でも両者は共通していますが、元祖が生粋のFWだったのに対し、後田中達也は基本的にサイドアタッカー。大分では主に左WBないしシャドーの一角に入っていたようですが、J2時代の熊本では専ら右WBでした。またただのドリブル馬鹿ではなくクロスもそれなりに期待でき、おまけに点が取れなかった大分(リーグ戦総得点36)で8得点も上げているのが目を惹きます。

・気になるのは大卒で、しかも熊本→岐阜→G大阪→大分と既にそこそこプロキャリアを積み重ねているために28歳と全然若くないこと。しかし、浦和はもともとサイドアタッカーが手薄で、しかもマルティノスを放出してさらに層が薄くなってしまったため、年齢に拘らず即戦力を求めたものと目されます。もちろん熊本時代の田中をよく知っているリカ将の推挙もあったでしょうが。

・また後田中達也は昨年大分でリーグ戦33試合2179分も出場している主力中の主力。名将すぎる名将片野坂の長年の継続的指導が実って大分は昨年も降格圏にはほとんど無縁のままシーズンを終えましたが、主力をぶっこ抜いて大分を残留争いに巻き込むのは非常に重要です(苦笑)。実にGJです。

・なお、浦和移籍が公式発表された際に掲載された写真で、後田中達也が既に浦和のジャケットを着ていたのが謎過ぎました。

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2021.01.01

【祝】西大伍選手、ヴィッセル神戸より完全移籍加入

・昨年末(12/28)、西大伍選手のヴィッセル神戸からの完全移籍加入が公表されました。

・もう縦横斜めどころか、あらゆる次元から見ても驚天動地としか言いようがない移籍劇!! 12/21に浦和が西獲得に動いているとの一報が流れた瞬間から赤者の間で侃々諤々の議論が沸騰したいわくつきの案件。

・なにせ2014年第30節アウェー鹿島戦で西が興梠の足首を蹴って故障させ、それが同年の浦和大失速に直結したことに始まる因縁。数々の悪事を働いた後に謎の微笑みを浮かべることから「サイコパス」と恐れられたあの西がよりによって浦和にやって来るとは!!!、

・従ってどうしても西を許せないという赤者も依然少なくないようですが、浦和の補強としては非常に理にかなっています。何せ浦和は本職の右SB/WBがおらず、本職CBの橋岡やデンを転用して凌いている状態。昨年は大卒2年目の岩武に期待したものの、結局使い物にならずに放出。今年流経大からやってくる伊藤敦を右WB/SBに回す算段かもしれませんが、それに多くを期待するのは無謀過ぎるので、即戦力を補強するのは当然でしょう。

・西はもう33歳なので「世代交代はどうした!!」と息巻いている方も見受けられますが、もともと適任者がいたポジションに大ベテランを連れてきたわけではなく、もともと適任者がいなかったポジションなので世代交代もへったくれもないかと。来年加入予定の本職右SB=宮本を含め後任が育つまで西が1~2年活躍してくれればいいと割り切っての獲得と目されます。西は神戸で「バルサ化計画」(笑)の薫陶を受けているので、リカ将のスタイルへの馴染みは早いでしょうし。サッカーに関しては腹立たしいくらい頭がいいんだよなぁ、サッカーに関しては。

・翻って西が浦和に来る気になったのかは少々不思議です。ACLがなくなった神戸は否応なしに保有選手を削る必要があり、やむなく高額のベテラン選手から削ったものと目されますが、浦和ももはやそんなに高い年俸を提示してないでしょうし。なんだかんだとリカ将は西にとって魅力なのかなぁ?

・西が数々の恩讐を抱えていることは事実ですが、興梠も鹿島からの直輸入だったので獲得当初のアレルギー反応は凄まじいものがありました。しかし、そんな興梠も赤者の心のツボを早々と抑え、その活躍もまた早かったので、今や浦和では誰からも愛される存在に。西も意外とそんな感じで収まり、数年後にはしれっと興梠の横で「神戸コロッケ」の店でも出しているかもしれません。

興梠「お互いフットボーラーとしての残り時間はもうそんなにないだろ。せめて最後は人としての心を取り戻してみないか?」

西「 」

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