2022.05.18

【メモ】浦和 3-3 横浜M

《スタメン》

浦和は前節からモーベルグ→ユンカー、伊藤→柴田とスタメン2名入れ替え。

中2日で鹿島戦が控えるためか、江坂と伊藤は完全休養。岩尾と大久保が久しぶりにベンチ入り。

鞠は最終ラインを含めて大幅にスタメン入れ替え。

《前半》

スタメン構成からすれば意外だったが、浦和は442で自陣に構えてカウンターを狙うプランBを発動。

4分平野→ユンカーで決定機を作りかかるなど狙いは悪くなかったのだが、ラストパスの精度を欠いてそれ以降ほとんど決定機を作れない。

逆に守った時の守備強度の低さが露呈しまくり。

12分浦和右サイドからの低いクロスがスルスルとファーへ抜けて、詰めていた水沼がゴール。

さらに19分浦和右サイドからのクロス→ロペスヘッドで失点。

30分鞠の分厚い攻めからボックス内角度のないところから宮市がいきなりぶち込んで三点目。西川はシュートを予想してなかったようなやられかた。

浦和の攻撃はほとんど体をなさず、34分ユンカーが右サイドを突破してのクロスがわずかにシャルクに合わなかったのが惜しかったくらいか。

あんまりなやられっぷりに最後は関根が最終ラインに下がって5バックに。

シャルクは全く機能してないし、幅をつかう鞠相手に強度の足りない面子で442でカウンター狙いには無理がありすぎた。作戦負け&準備不足のコンボでは大差がつくのも当然だろう。

《後半》

47分岩波の縦パスで裏抜けに成功したユンカーがゴール!

これで息を吹き返した浦和は一転してリスク度外視のように敢然と前からハメにゆき、オープンな試合を展開。

69分大久保&松尾投入時は関根が右SBに入り、77分モーベルグ&岩尾投入後はほぼ3バックになるなど、浦和の姿勢は終始前がかり。

当然ながらカウンターも浴びまくりになったが、そこを守備陣が凌ぎに凌いだ。

81分岩尾の縦パスを松尾が繋いで再び裏抜けに成功したユンカーがゴール!

89分大久保が左サイドを深く抉ったのが効いて、折り返しをユンカーが詰めて遂に同点に!!

後半の試合内容はリスクコントロールもへったくれもなく、リカの指向とはほぼ正反対と思うが、今の浦和はなりふり構っている状態ではない。

どんな形であれ、完全な負け試合をドローに持っていたことは高く評価したい。

 

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2022.05.14

【観戦記】22年第13節:浦和 0-0 広島 ~ 結果が出ないどころか、内容も退化の一途

「内容は悪くないが結果だけが付いてこなかった」から「内容通りの引き分け」になり、今や「よく引き分けで済んだな」という状態にまで退化。なんでこうなった??

《スタメン》

・前節柏戦から中4日の浦和は江坂→小泉、柴戸→伊藤とスタメン2名を変更しただけで、他は前節柏戦と同じ。柏戦で失態続きだった岩波は引き続きスタメンなところを見ると現状リカの知念への信頼はあまり高く無さげ。

・「右第4指基節骨骨折」と診断されたユンカーがベンチ入りして松崎がベンチ外に。同じく骨折組の大畑も練習に合流しているようですが、今節での復帰はならず。

・広島は前節鹿島戦から中5日。鹿島戦で3-0と快勝したこともあって前節と全く同じスタメン。

・広島は監督が代わったせいか、昨年主力だった青山、ドウグラス、エゼキエウ、浅野、東、松本らの出番が激減して、大卒新人の満田が早くもブレイク中。レンタルでいろんなクラブを転々とたらい回しになっていた野津田が知らん間に広島に復帰していて、しかも主力になっているのには驚きました!!

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《試合展開》

・2トップを始め、前からガンガンプレッシャーをかけてくる広島の出方は戦前予想通り。浦和は柏戦と違って馬渡はあまり上がらず、明本だけを高く押し上げる左肩上がりの形でビルドアップ。ボール保持時には明本・シャルク・モーベルグの3トップ気味&関根が中に絞ってトップ下然としている場面が目立ったかと思います。

・そして平野が繰り返し語るように「1つ目の相手の前線のフィルターはうまく剥がせている」ので、浦和がボールを保持している時間がやや長いものの、一転して5-3-2で守備を固める相手を崩しきれずに時間だけが徒過してゆく、そんな前半だったかと思います。

・崩せそうなところでも「距離があるところからのシュート、シュートを打つことが悪いのではなく、可能性があまり高くないシチュエーションが多かったと思います。」とリカがぼやくように、シャルクが無理目のシュートを撃ってしまう場面がちらほら。平野が「外国籍選手と日本人選手が組み合わさったときのコンビネーションがまだあまりうまくいっていない」というのはこの辺を指しているのかも。

・また小泉がボール欲しさにズルズル下がってくる場面も目立ちました。一応小泉の代わりに伊藤が前に出てバランスを取ろうとしている風ではありましたが、あまり効果的とは言えず。この辺も「後ろでうまく使っている分、前に行ったときに人が少なくなるイメージがあります」という平野の嘆きそのまんま。

・浦和のゲームの入りは悪くはないが良くもないという状態で時間が進む中、突如ゲームが動いたのが14分の馬渡FK。かなり距離のあるFKがワンバウンドして直接ゴール!!!と思ったのですが、なぜかVARが発動。現地では何がなんやら全く判らなかったのですが、どうやら腕がちょっと出ていた岩波がオフサイドと認定されてゴール取り消しに。でも岩波がGKの視界を遮る等、ゴールに関与しているようには見えないのですが・・・ ということでゲームは振り出しに。

・広島は前プレ&ショートカウンターこそ全くハマっていないものの、自陣でボールを奪ってカウンターで何度か反撃。この試合を通じてミドルシュートを狙う意識が非常に強く、23分には野津田が曲がり落ちるようなミドルシュートを放って西川が辛うじてパンチングで逃れる場面があり、さらに27分には平野の自陣での横パスをカットしたところから満田のミドルがゴールポストを掠める一幕も。

・また高い位置にいる明本の裏は当然のように狙われ続け、42分スピードのある右WB藤井の裏抜けを許したのを契機にジュニオール・サントスに決定機を許してしまいましたが、ここは西川がセーブ。

・浦和がボールを保持している時間がやや長いものの、ゴールの可能性がより高いのは広島という内容でハーフタイムを迎えたところで先に動いたのは広島。ベンカリファを後半頭から松本に代え、布陣も3-3-2-2から3-4-2-1へ変更。

・この点についてスキッペ監督は試合後「まずナス(ナッシム ベン カリファ)がイエローカードをもらっていて、そのあともアグレッシブなプレーが続いていました。そういったところが売りの選手ですから、レッドカードをもらわないようにという配慮の下で交代になりました。それと同時に、前半は中盤のところがイマイチ機能していなかったので、松本を入れて中盤を支配しようと考えました。そこはうまくいったと思います。」とこれ以上ないレベルで判りやすく解説しており、実際この交代以降しばらく広島がボールを支配し、一転して浦和がカウンターで反撃に出るという試合展開になりました。

・55分シャルクの素早いリスタートから前で関根が粘ってモーベルグへ展開。モーベルグがボックス内に突入して複数人に囲まれながら決定的なシュートを放ったものの、GK大迫がセーブ。

・60分関根→江坂、シャルク→ユンカーと代えるも、リカが試合後「彼らがボールを持っているときに、我々もアレックス(シャルク)や小泉のプレー強度が疲労と共に落ちてきてしまって、なかなかボールを握ってコントロールすることが少し難しい展開になりました。」とぼやく通り広島の優勢に変化はなく、69分ぽっかり空いたバイタルエリアから松本のミドルがゴールマウスを急襲!!これは西川も弾くのが精一杯。

・72分自陣左サイドでの明本ボール奪取を契機にユンカー→江坂→ユンカーとカウンターで決定機を掴むも、遅れて飛び込んできたCB荒木がシュートコースを制限したのが響いてかGK大迫がセーブ。

・リカは遅まきながら74分小泉→ 松尾、伊藤→柴戸と代えてようやく浦和がボールを握る時間も増えてきましたが、相変わらず明本の裏を狙われ続けてヒヤヒヤの連続。79分右サイド深く侵入した松本のクロスに中央でサントスが浦和DF陣を釣ってファーでどフリーの柏が飛び込む超決定機がありましたが、柏のシュートは地面に叩きつけ過ぎてバーの上へ。

・浦和は82分CKからの流れで松尾ミドルシュートがゴールマウスを襲った場面くらいでしょうか、終盤多少なりとも可能性があったのは。

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《総評》

・「内容は悪くないが結果だけが付いてこなかった」から「内容通りの引き分け」になり、今や「よく引き分けで済んだな」という状態にまで退化。この試合の後半は組織性のかけらも感じられず、攻撃はほぼ偶然頼み、個人頼みという大槻時代と大差ない惨状でした。どうしてこうなってしまったのでしょうか??? リカはこんなサッカーなんて全く志向していないはずなのに・・・

・「SPORTERIA」のゴール期待値では20分あたりから広島のゴール期待値が浦和を上回り続け、その後終始「広島のゴール期待値は浦和のほぼ2倍ある」という、試合を見た感想そのまんまの数値を叩き出しています。「Football LAB」のスタッツだと今年の浦和のゴール期待値は横浜Mに次いで高く、「結果は出ていないが内容は悪くない」という見た目を数値的に裏付けていましたが、残念ながら浦和の試合内容が退化しているという感想は広島戦で数値的にも実証された感じに。

・広島の攻撃には組織としてはっきりとした狙いがあり、当然ながら再現性があるのに対し、この試合の浦和はただただ個々人が頑張っているだけにしか見えませんでした。この試合2度あった決定機はいずれもモーベルグなりユンカーなりの個人能力に頼ったものでした。しかもそれに頼るような試合設計はしていない、志向していないはずなのにそうなっているという摩訶不思議な状態に浦和は陥っています。これでは「攻撃はもはや偶然頼み」と評されても仕方ないでしょう。

・最初から相手がリトリート主体か、それなりに前プレを仕掛けてくるかの違いこそあれ、とにかく相手に5バックでどっしり構えられると手も足も出ない。フィニッシュだけ、あるいはラストパスだけ精度を欠いているならまだしも、もはやそこまで辿り着いていないのが現状。ゴール期待値が低くなったのも当然でしょう。

・「可能性があまり高くないシチュエーションでのものが多かった」って、言っちゃたんだがリカはシャルクとモーベルグにちょっとフリーダムにやらせすぎな気も。特にモーベルグは相手にかなり研究されてる上に、ファウルを取ってもらえずにイライラしっぱなしで現状チームに悪い影響しか与えていないような風にも見えなくもなく・・・

・でもそんなモーベルグの個の突破に期待するしかないって、もはや「マルちゃんサイコロの旅」の相似形でしょうに。結局のところモーベルグやシャルクの「リカ流」への組み込みはあまり上手く行っておらず、勝ち点欲しさにご両人のやりやすいスタイルへ流されてしまった結果が今の惨状に繋がっているような気も。

・リカは試合前「ホーム3連戦で勝ち点9を取り、選手たちにうなぎを振る舞いたいと思います。」と語っていましたが、これでは鰻は夢のまた夢ですなぁ。

・もはや「リーグ優勝」なんて夢物語はなかったことにして、リカが本当にやりたいことをやって今年のJ1残留を確実なものとし、かつ来年のリーグ優勝へ向けて布石を打ってくれればそれで十分だと思います。広島戦のような試合内容ではリカの3年目はないでしょう、おそらく。

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《選手評等》

・結果が出ないせいか、夏の移籍期間へ向けて外国人選手の補強話がちらほら出ています。

・まず噂になっているのはフェイエノールトのFWブライアン・リンセン(31歳)。2023年6月まで契約を残しているので、移籍金を払っての獲得になります。実績は文句なしなのですが、不思議なのは170cm、64キロと今の浦和にはいない電柱型FWではなく、浦和の狙いが判然としないこと。

・リカは試合前「体が大きくてターゲットになる(中略)タイプは、レッズにはいません」「そういう選手がいればダイレクトプレーからセカンドボールを狙うという選択肢も出てきます」「我々にはクロスを入れたときに、それをアタックするシューターのようなタイプの選手はいませんので、クロスは多用しません」と語っていて、電柱型FWがいたらありがたいと思っている風なのですが・・・

・続いて、オールボーBK(デンマーク1部リーグ)のDFラスムス・テランダーの話がデンマークメディアで浮上。今シーズンはリーグ戦では出場停止となった最終節を除く全21試合に3バックの右ストッパーとしてフル出場。今季でオールボーとの契約満了を迎えるので、FCコペンハーゲンとの争奪戦になっているんだとか。

・こちらは犬飼の長期離脱を受けての動きでしょうから、多少信憑性はあります。2人のCBからバシバシ縦パスが入れば、浦和はもっと攻撃時に前目に人数を割いて迫力ある攻撃が出来ましょう。

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-----シャルク-----
関根---小泉--モベルグ
---平野--伊藤---
明本-ショルツ--岩波-馬渡
-----西川-----

(交代)
60分 関根→江坂(江坂トップ下、小泉左SH)
60分 シャルク→ユンカー
74分 小泉→松尾
74分 伊藤→柴戸

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---サントス--ベンカリ---
--満田----森島--
柏---野津田---藤井
-佐々木-荒木--塩谷-
-----大迫-----

(交代)
HT ベン カリファ→松本(松本がCHに入って3-4-2-1へ)
84分 満田→浅野
84分 森島→柴﨑
90分 ジュニオール サントス→永井

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2022.05.09

【観戦記】22年第12節:柏 0-0 浦和 ~ ACLを経ても依然前途多難

 前半の良い時間帯ですら決定機はたいして作れず、終盤は大失速してスコアレスドローで終えるのがやっと。ACLのダメージは予想以上にデカいようで、これでは前途多難と言わざるを得ない残念な試合でした。

《スタメン》

・浦和はライオンシティとの第2戦のスタメンから小泉→江坂と入れ替えただけ。よって机上論的には江坂以外は一応中10日、江坂のみ中7日という形に。

・ACLでの活躍が認められた平野がリーグ戦でもスタメンにそのまま定着した一方、平野との競争に敗れた岩尾はいきなりベンチ外に。また松崎が再びベンチに入り、大久保がベンチ外になったのも目を惹きました。

・なお山東との最終戦後にユンカーが「右第4指基節骨骨折」、大畑が「左眼窩底骨折、頬骨骨折」との診断で手術済と公表されたのに続き、酒井が「右足第5中足骨負傷」に対して手術を行い、全治約2カ月と公表がありました。浦和は長期離脱中の犬飼と合わせ、最終ラインのレギュラーがショルツ以外全滅という不測の事態に陥り、試合前のベンチには4枚の白いユニフォームが揺れていました(つД`)

・前節広島戦から中4日の柏はFWアンジェロッティに代えて森をスタメン起用したのみ。森(柏下部組織育ち&筑波大在学中の新人)は前節広島戦での2発が評価されたのでしょう。

・なお故障が癒えて前々節鳥栖戦で途中投入された武藤は意外にも広島戦に続いてベンチ外でした。

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《試合展開》

・浦和は基本的に平野を両CB間に下げ、両SBを押し上げる形でビルドアップ。柏は2トップを先頭にガンガン前からプレッシャーをかけてくると予想したのですが、前プレは思ったほどきつくなく、高い位置に5-3-2の守備ブロックを形成して待ち構える形に。浦和のビルドアップ能力をリスペクトして無駄に入りまわって消耗するのを厭ったのかも。

・浦和は何ぶん試合勘に不安&前に出てこない相手との対戦が続いたので、漫然と試合に入った挙句に柏のショートカウンターを食らっていきなり失点という展開だけは避けたいと思っていたので、試合の入り自体は悪くなかったと思います。

・ただ浦和が早々とボールを支配したものの、柏守備ブロックを崩す形はなかなか作れず。柏最終ラインを下げる意図を兼ねて、7分江坂→モーベルグ、14分平野→モーベルグなど縦パス一本でモーベルグに裏抜けを狙わせる場面も目立ちましたが、いずれもシュートに持ち込めず。

・浦和の初めての決定機は24分明本カットインからのこぼれ玉を拾った関根シュートでしょうか。しかし残念ながらシュートはGK正面。

・ACLでは5-4-1で守る相手に対して大外に張ったモーベルグが単騎で対面の相手をぶち破ったり、モーベルグが大外でタメを作って中をSBが駆け抜ける形が頻繁に見られましたが、残念ながらこの試合でそんな形はほとんど見られず。唯一形になったのは42分ショルツ縦パス→右サイドの高い位置で受けた馬渡が中へ折り返し、江坂がそのままボックス内に突入してクロス→シャルクヘッドで終わった場面。しかしこれはGKがセーブ。

・ボールを保持しているものの決定機がなかなか作れない一方、柏得意のカウンターでやられる場面もほとんどなかったのですが、岩波がどうにもこうにも不安定。28分左サイドでの対応を誤った挙句に、スピードのある細谷に競り負け、折り返しを森に撃たれてヒヤリ。39分にも縦パスをカットしようとしてコケただけに終わり、森のフィニッシュに繋がってしまう失態も。

・52分江坂がカウンターに出ようとしたところを椎橋が後方から足を引っかけるという悪質極まりないファウルでイエロー。これに対して激昂した江坂が思わず椎橋を突き飛ばしてしまってこちらもイエロー。両者だけの問題で済めばまだマシなのですが、なぜか両チーム大勢が入り乱れての揉み合いに発展してしまって甚だ残念。

・江坂は前半途中からあからさまに柏守備陣から厳しいアタックを受け続けており、椎橋の悪質なファウルを受けてとうとうブチ切れてしまったのでしょうが、それでは神戸戦で退場になった明本と大差なし。明本はのど輪だったのに対し、江坂は突っ張りだったのでイエローで済んだのかも。

・57分平野縦パス→シャルクが単騎仕掛けてボックス内に入り、巻いたようなシュートが決まったかと思いきや、オフサイドの判定で幻に。随分長くオフサイドディレイで引っ張った挙句のオフサイド判定なのでビジターゴール裏は大荒れに(苦笑)。

・そしてこのプレーを最後に浦和は完全に劣勢に転じました。江坂へのハードマークに加え、後半柏が施してきた修正についてネルシーニョが「最初は2トップが横関係で前からプレスをはめにいくというゲームプランで入りましたが、相手のゴールキックで高い位置でハメる際、相手のボランチが流動的に動いてボールを引き出していましたので、2トップを縦関係に変えることによってケアするよう、相手の2CBに2トップの1人がプレッシャーに行く、SBに入ったボールに対してはオフェンシブハーフが連動してはめにいくプランに変えました。」と饒舌に語っていて参考になります。

・ただ浦和が劣勢に転じたのはそんな柏の修正云々よりも、単に浦和の運動量が落ち、球際での競り負けも目立つようになったのと交代策がまるでハマらなかった「負の相乗効果」のほうがデカいと思いました。後者について言えば、柏が的確な選手交代で運動量を維持し続けたのとは対照的。

・68分平野→伊藤、モーベルグ→松尾と代え、74分に猛攻を仕掛けて最後は好位置でFKを獲得するもそのFKをシャルクがヒューストン宇宙センターばりに派手に打ち上げ(´・ω・`)ショボーン コンディション面を考慮してのやむを得ない交代だったのかもしれませんが、モーベルグを下げたので攻撃に迫力がなくなり、それ以上に平野を下げたのでビルドアップがままならなくなって、自陣に押し込まれ続ける弊害のほうが大きかった交代でした。最初に下げるのは関根と思ったのですが・・・

・81分シャルク→小泉、馬渡→宮本と代えて松尾をCFに上げたものの、もう自陣からの脱出すら困難になった浦和は闇雲にロングボールを蹴って松尾を走らせるしか手立てが無くなり、松尾も「ヒトリデデキタ!!」と言い切れるほどスーペルでも何でもないので得点の気配は全くなし。所詮「江坂任とJ2オールスターズ」ではなあ・・・ また小泉は浦和がボールを支配していてインサイドにいる時間が長い場合なら「形だけSH」の意味はあるのですが、守備に追われて常時サイドに張り付いている状態では全く意味がありません。

・終盤は柏が猛攻に次ぐ猛攻。88分自陣深い位置で小泉が当たり負けしてボールを失ったのを契機に、途中投入のアンジェロッティに決定機を許してしまいましたが、ショルツの対応が奏功して種子島宇宙センター。

・試合終了間際にはCKの流れからショルツがボックスの外からダイレクトボレー。だが惜しくもクロスバー直撃に終わってそのまま試合終了。

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《総評》

・ACLグループステージ突破という最低限のタスクを無事完遂。ACLは高温多湿の環境下で2週間ちょっとで6試合をこなすという過酷なものだった一方、リカが「トレーニングキャンプのような生活をすることもできましたので、いろいろな結論を出せた」「いろいろな結論を出すことができましたし、相手が引いて守っている時にどうこじ開けるかということについても勉強になりました」等々収穫も多々あったような話を繰り出していました。

・そこで大いに期待して久しぶりに日立台へ繰り出したものの、結果も試合内容もACL前と大差ないどころか、終盤の大失速を見るにつけ、ACLでの収穫より心身のダメージのほうがデカいのではないかと訝しくなる残念な試合内容でした。

・試合後のリカのコメントも「そこの相手のプレスを突破した後、ゴール前でのラストパスだったり、それから最後のシュートのところであったり、そういったところの質を欠いてしまったと思います。」ともう毎日チャーハン状態。「これが決まらんのか!」という問題なら選手の質の問題かもしれませんが、現状そこまで決定的な場面を数多く作れていませんし、6月の代表ウィークでの中断期間前に改善傾向が見られないと、残念ながらリカ体制が2年で終わってしまう可能性がちらつき始めることでしょう。

・選手も選手で、岩波のあんまりな出来は論外として、柴戸が試合後「ACLではプレッシャーに来られることがあまりありませんでしたし、そういうところの強度に関しては、少し受身になってしまったところもあったと思います」と語っているところを見ると、見た目以上に「ACLボケ」があったのかもしれません。

・まぁ「大邱にすら勝ってないんだから、J1の中上位に勝つのは難しい」と考えれば、今日の試合内容&結果にも納得できます。実に腹立たしいことですが。

・上位チーム相手に勝ち点1を得て、1試合消化が少ない状態で一応降格圏を脱出(14位)。もはや優勝どころかACL圏入りすら遠く霞んで見えないチーム状態で、今年はトップハーフ入りくらいが現実的な目標かなぁ。

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《選手評等》

・この試合の柏の江坂への執拗なアタックぶりと、それに対する江坂の反応を見ると、江坂は柏とほぼ喧嘩別れして出て行ったんでそうな、たぶん。ネルシーニョが裏切り者を殺れ!!」と選手をけしかけていてもなんら不思議ではありませんし。

・興梠は古巣相手に最後の最後まで空回り気味でしたが、江坂は執拗なアタックを受け続けながらも柏が修正してくるまで抜群の働き。柏をタコ殴りできるかどうか紙一重といったところでしたが、その紙は残念ながらダンボール並みに厚いのが現状。

・次節広島戦は知念の出番かも。この試合の岩波はいろいろとアカンかった。犬飼長期離脱でACLで頭数が足りないCBを無理使いした結果、岩波に一番祟った感じ。

・西川のロングフィード精度が落ちているのは確かですが、彩艶も依然クロスへの対応に難があって(ACLでも何度か被ってた)、柏のようにサイドからのハイクロスを多用する相手に彩艶でいいのか?という懸念は拭えないかと。ちなみに次節の広島は柏以上にサイドからのハイクロスに頼る系です。

・この試合はバックスタンドビジター寄りで不自然な私服で観戦(苦笑)。周囲にわらわらいる不自然な私服の集団はめちゃ「マエマエ教徒」が多くて萎えました。今の浦和が柏相手にオープンな試合やったらほぼ負けるでしょうに。その点芳しくない戦況にも関わらず、浦和は焦らずに良く我慢したと思いました。

・バック側の副審がいきなりCKとゴールキックを間違えて浦和守備陣はポカーン状態になり、その後もあれやこれやで不信感ムンムン。あれにはホンマ参りました。そして極め付きは長い、長すぎるオフサイドディレイ。まぁこれは間違ってはいない対応なんですが・・・「またこいつかよ!!」と思ってしまうのが残念なファン心理です。

・日立台はサッカーそのものが好きな方はともかく、たまに見に来るレベルの方の目線からすればもはやエンタメを提供する施設としては観戦環境が劣悪すぎてアウトなレベルでしょう。「J1ライセンス」とはいったい何なんやろうと思います。

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・腹立たしさのあまり集中を欠いてつい逆方向の電車に乗ってしまい、我孫子で折り返し。岩波以上に残念なのはワシでした(^-^;

-----シャルク-----
関根---江坂--モベルグ
---柴戸--平野---
明本-岩波--ショルツ-馬渡
-----西川-----

(交代)
68分 平野→伊藤
68分 モーベルグ→松尾(松尾左SH、関根右SHへ)
81分 シャルク→小泉(松尾CF、小泉左SHへ)
81分 馬渡→宮本
84分 関根→松崎

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---森---細谷---
--中村----サヴィオ--
三丸---椎橋---大南
-古賀--上島--高橋-
-----スンギュー----

(交代)
63分 中村→小屋松
79分 森→アンジェロッティ
83分 サヴィオ→戸嶋

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2022.05.01

【DAZN観戦記】ACL2022 GS MD6:山東 0-5 浦和 ~ 控え組も頑張ったけど2位通過で終了

 普段の控え組主体のスタメン構成ながらも大量得点、しかも多種多様な形で得点を上げてグループステージ終了。首位通過はなりませんでしたが収穫も大きかったかと。

《スタメン》

・浦和は前節でグループステージ突破を決めていますが、首位通過はもはや他力本願状態。しかもラウンド16は中立地での一発勝負なので一縷の望みをかけて首位通過に拘る必要もあまり感じられず、リカが試合前の記者会見で「この試合では、ここまでなかなか出場機会を得られなかった選手たちが出場できるようにと考えています。」と語った通りの面子で試合に臨みました。

・具体的には明本と西川を除くスタメン9人入れ替え。工藤は今年公式戦初出場(昨年2種登録でルヴァン杯に出ていますが、プロ契約後としてもこれが初出場)。CBは知念&工藤とも左利きという珍しい形に。

・さらに今年未だ公式戦で出番がない牲川と木原はベンチスタート。

・前節ベンチ外だったユンカー・大畑・酒井はこの試合もベンチ外だったので小破したのかも?と思っていたら案の定、ユンカーは大邱との第1戦で右手薬指を負傷したのが「右第4指基節骨骨折」との診断。大畑は大邱との第2戦で味方同士で交錯して負傷したのが「左眼窩底骨折、頬骨骨折」と診断され、共に既に帰国して手術済とのこと。酒井の状態は不明。

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《試合展開》

・早い時間帯から5-4-1の布陣で自陣に引き籠る山東相手に、前回対戦時同様一方的に浦和がボールを支配。浦和は山東との前回対戦時でもスタメンで出ていた選手が半分程度を占めているせいか、山東の手口ももはや「勝手知ったる」風。攻撃時は両SBを高く上げるのはもちろん、CHを一枚下げることなくほぼ2バック状態で山東を自陣に押し込み続け、かつ知念や工藤も時折ボールを持ち上がって縦パスズバズバ。

・しかし先制点は相手を崩しきるのではなくちょっと意外な形から。13分高い位置でボールを奪い返した安居がいきなりミドルシュート!!これが決まって先制。試合後の安居コメントではトレーニングが実を結んだものなんだとか。前に出てこない相手に対してミドルシュートを試みる形はその後何度も見受けられました。

・34分にはCKからの流れで右サイドから江坂クロス→前残りしていた知念が相手最終ラインを破り、軽く左足で合わせて2点目。知念はこれが浦和加入後初ゴール。

・前半を通じてSH&SBの連携によるサイド攻撃は左右とも詰まり気味。両サイドとも独力で仕掛けて対面の相手をぶっちぎれるほどの能力はなく、連携で相手を崩しきれるほど仕上がってもいない状態。しかも詰まって逆サイドに振っても相手の修正が間に合ってしまう残念さでしたが、ようやくサイド攻撃が実ったのが45+1分。

・岩尾スルーパス→江坂が右サイドを深く破っての折り返しをニアに走り込んだ松尾が流し込んで3点目。サイド攻撃なのにSHもSBも一切絡んでいないのには苦笑せざるを得ませんが、形としては見事なものでした。

・3点差付いたものの、意外にも後半頭からの選手交代はなし。

・48分岩尾FK→工藤ヘッド、52分岩尾スルーパス→右サイドから宮本クロス→惜しくも松尾に合わず、57分岩尾ミドルシュートが枠内を襲うもGKが辛うじてセーブと惜しい場面がありながらも追加点は取れず、62分になってようやく大久保→木原、西川→牲川の2枚替え。しかもこの交代直後から現地は激しいスコールに。

・69分松崎が最前線に飛び出してシュートこそ撃てなかったものの山東GKがクリアしきれず、そのこぼれ玉を松尾が叩き込んで4点目。

・さらに70分明本→馬渡、松尾→関根、74分江坂→伊藤と交代。。

・スコールはますます激しくなってピッチに水が浮き出したところで浦和はCKで立て続けに決定機。82分馬渡CK→知念ヘッドはポスト直撃。85分馬渡CK→知念が競ったこぼれ玉を岩尾シュートはポスト直撃→その跳ね返りに反応した知念が押し込んで5点目。

・あまりの豪雨と強風でさすがに最後はプレーが雑になってしまいましたが、控え組中心でそれなりにリカっぽいサッカーをやって大量得点&無失点と内容・結果とも文句なしの試合でした。

Santou

《総評》

・山東相手に大勝したものの、同時刻に開催された試合で大邱がライオンシティを2-1で破り、浦和と大邱は勝ち点13で並ぶものの直接対戦結果で勝る大邱が首位通過。浦和は2位に留まりました。

・浦和はグループステージ突破という最低限のタスクは果たしたものの、この組で最も手強いと目された大邱に一点も取れずに直接対戦で負け越したという事実は重く受け止めざるを得ません。それゆえ、目下大苦戦中のリーグ戦も依然楽観視できない状態かと思います。

・とはいえ、高温多湿という厳しい環境下で2週間ちょっとで6試合をこなしたACLグループステージは「一応勝ち抜けはしたけど、それ以上に疲れただけ」というネガティブな評価に留まった訳でもないでしょう。

・何分、今年の浦和は新加入選手がやたら多い。特に今後主力になるであろうモーベルグやシャルクは加入して日が浅い状態。松尾も怪我から復帰してひと月足らず。

・試合後リカが「チームにアレックス(シャルク)やダヴィド(モーベルグ)といった選手が入った中、チームとして成長していくべきこと、コンセプトの理解を深めることができたと思います。今回は加入後初出場の選手もいましたが、そのチャンスを彼らが得たことにより、チームとしてもモチベーションを保ちながら進めることができると思っています」と総括していましたが、明らかに格下が2チームいたとはいえ実戦を通じて新加入選手の特徴を掴み、連携を確認できたのは収穫でしょう。ACLでは経験できなかった「前プレのきつい相手」にどこまで出来るかという課題はあるにせよ。

《選手評等》

・やっぱり控え組主体のスタメン構成でしたが、その中でも普段コンスタントにリーグ戦に出てる選手とそうでない選手には明らかに差がありました。ただその中では安居と柴戸、知念と岩波はそんなには差がないという印象を受けました。頭数は多いCHはともかく、犬飼長期離脱でCBは頭数不足なので、知念はリーグ戦3連戦の時に出番あるかも。

・一方松尾、大久保、松崎のSH陣ではもう完全に松尾がぶっちぎり状態。大久保はプレーがかなり消極的だったように見受けられ、試合後「個人的には仕掛ける部分なども少なかったので」と反省しきり。松崎は積極的に仕掛ける場面が多いものの、いかにも独善的でチームとしてたいして有効ではない感じ。

・松尾をCFとして試用したのはユンカーの負傷を受けたものかどうか。シャルクはCF向きではなさそうだし、松尾にしても常に相手最終ラインと駆け引きして裏抜けを狙うタイプでもなさげで、形式上CFでも事実上シャルク共々ゼロトップっぽい感じになりそうですが。

・岩尾は相手を押し込み続けて、手数も人数もかけて相手守備陣の隙を突くという「徳島型リカ流」だと俄然輝く印象。奇しくも外国人選手が全く出場していない状態でその形が実現しているのが皮肉と言えば皮肉でしたが。

・木原は68分江坂のパスを受けてゴール前に迫るもシュートを撃ち切れず。さすがに高卒一年目だとフィジカルが弱すぎてひょろいかなぁ?一方木原と同年齢の工藤が知らん間にえらくがっしりしてCBっぽい体格になっていたには驚きました。

・山東戦の前に、ジョホールvs蔚山を観戦。この組はなぜかジョホールのホームスタジアムで集中開催されていて、当然ながら蔚山には完全アウェー状態。ジョホールサポの熱狂の前に蔚山どころか主審まで飲まれてしまって蔚山はありえないミスを連発し、主審は露骨にホーム寄りにジャッジ。そして試合終了間際に蔚山GKのネコパンチが祟って蔚山のオウンゴールでジョホールがグループステージ突破を決めるという劇的な幕切れに。Jリーグからすっかり失われてしまった熱狂と興奮がそこにありました。

・実は浦和が全く勝てなかった大邱はブリーラム・ユナイテッド(タイ)をプレーオフで下してグループステージに出てきたもの。ブリーラムがプレーオフを勝ち抜け、しかもブリーラム集中開催で闘うことなったら浦和は大変だっただろうなとは思いますが、それはそれでそんな浦和を見たかったというのも正直なところ。完全アウェーなんで浦和はそうそう体験できませんし。

-----松尾-----
大久保--江坂---松崎
---安居--岩尾---
明本-工藤--知念-宮本
-----西川-----

(得点)
13分 安居
34分 知念
45+1分 松尾
69分 松尾
85分 知念

(交代)
62分 大久保→木原(木原がCF、松尾が左SHへ)
62分 西川→牲川
70分 明本→馬渡
70分 松尾→関根
75分 江坂→伊藤(伊藤が左SH、関根がトップ下へ)

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2022.04.28

【DAZN観戦記】ACL2022 GS MD5:浦和 6-0 ライオンシティ ~ ケチャップ、ドバドバでGS突破!!

 大量得点での勝利&イエローも怪我人もなしという100点満点の試合で、なんだかんだと無事グループステージ突破確定!!

《スタメン》

・浦和は彩艶→西川、酒井→馬渡、伊藤→平野。江坂→小泉とスタメン4名入れ替え。このタイミングでGKを代えたのはびっくり!!また前節出場停止の岩尾はスタメンではなくベンチスタートになり、大邱戦終盤に出場して数少ない光明だった平野と序列が入れ替わった格好に。

・なお岩尾は試合前日の記者会見に出席しながらもスタメンではないという珍しい形になりましたが、同じようなことはライオンシティとの初戦で西川も経験しており、この辺はリカらしくない情報戦の類なのかどうか。

・前節終盤に小破した酒井はともかく、前節ベンチ外だったユンカーが引き続きベンチ外なのにもびっくり。ユンカーは大邱との初戦で指を負傷したのが響いているのかも。また大畑も大邱との第2戦で味方同士が衝突して傷んだ影響かも。

・ライオンシティはキム・シンウク、ディエゴ・ロペス、レスティエンヌといったところは揃ってベンチスタート。この辺の意図は不明ですが、試合内容&結果からするとライオンシティは直接対決で圧倒的に不利な浦和戦を捨てて、直接対決の結果で圧倒的に優位に立つ最後の大邱戦で2位通過を狙っているのかも。

Nicene3

《試合展開》

・前回対戦ではライオンシティは当初4-4-2の布陣で臨んで松尾に右サイドをボコボコにされ、後半5-4-1に布陣を変更してからゲームが落ち着いたという経験もあり、今回はハナから5-4-1。しかも前からたいしてプレッシャーをかけて来ず、自陣で専守防衛。浦和相手に2試合無失点で終えた大邱の戦いぶりも参考になったことでしょう。

・ところが浦和も浦和で大邱との2試合で5-4-1攻略の糸口を掴んだようで、2戦目のやり方=右サイド大外でぽつんと張っているモーベルグの破壊力を最大限に活用する手に打って出ました。

・具体的には攻撃時はCHの片方を最終ラインに下げる一方、両SB(特に馬渡)を高く押し上げ、左サイドに人数をかけて相手守備陣をそちらへ引き寄せてから右サイド大外のモーベルグへ大きく展開する、あるいは岩波から一気にモーべルグに大きく展開しての攻撃が目立ちました。そしてモーべルグが独力でそのまま右サイドを突破することもあれば、大外でモーベルグがタメて中を馬渡に突破させることも。

・試合開始早々岩波サイドチェンジ→モーベルグが右サイド深い位置からボールを下げて馬渡クロス→小泉へっぽこシュート、8分馬渡縦パス→モーベルグクロス→シャルク残念すぎるヘッド、11分岩波サイドチェンジ→モーベルグクロス→小泉撃てずとフィニッシュが浦和仕様すぎるアレながらも早速良い形を連発。

・そして14分モーベルグのスルーパスで馬渡が裏抜けに成功。馬渡のシュートは威力こそあったものの、どう見てもGK直撃コース。どころかこれをGKがキャッチも弾くことも出来ずにボールはゴールマウスの中へ。やや珍妙な形でしたが、何はともあれ浦和先制。

・その後15分小泉スルーパス→モーベルグ優しく中へ折り返し→シャルク不規則にバウンドするボールを合わせきれず、17分ショルツ縦パス→小泉がアーク付近でクルクル旋回してスルーパス→ボックス内で関根がシュートを放つもGKセーブ、19分センターライン付近からのショートカウンターでシャルクがボールを持ち運んでモーベルグへ展開→モーベルグは右足シュートに自信がないのかシャルクへ折り返したのが仇に、36分関根スルーパス→モーベルグが置きにいったようなシュートをGKセーブと、決定機はアホほど作るのにどうしても1点が取れないという浦和お馴染みのコースに。

・ところが39分ペナルティーエリアのわずかに外、左寄りの位置でボールを持ったシャルクが混戦でボールコントロールに苦労しながらわずかな隙間を突いて強引にミドルシュート!!これがGKのニアを破って見事にゴールマウスをこじ開け!!なんで組織的にきっちり崩した形では点が入らず、全く崩していないのに点が入ってしまうのか(苦笑)。

・浦和はボールを失っても攻守の切り替えが早くてライオンシティには全く何もやらせず。ライオンシティはなぜかハーフタイムを待たず、前半ATに切り札のキム・シンウク&ディエゴ・ロペスを投入。

・浦和は前節フルタイム出場だったモーベルグの疲労の色が濃かったものの、2点リードではまだまだ安心できないとばかりにハーフタイムでの選手交代はなし。そして48分小泉スルーパス→シャルクの決定機は決められなかったが、そこからの連続攻撃で小泉クロス→ファーでモーベルグヘッドが炸裂して3点目。

・さらに52分関根スルーパス→小泉が左足でGKのニアをぶち抜いて4点目。この場面GKの重心が完全にファーに寄っているのが不思議と言えば不思議でしたが、普段決定機でなかなかシュートを撃たない小泉には珍しいファインゴールでした。

・既に事実上試合が決しているにも関わらず、キム・ドフン監督はなぜかとって置きのレスティエンヌをここで投入。リカはリカで59分になってようやくモーベルグ&シャルクをお疲れ様とばかりに下げて松崎&松尾を投入。

・松尾は一応CFとして投入されたようですが、当然ながら最前線に張っている訳ではなくで事実上ゼロトップ状態。あるいは小泉と並んでの2トップ状態。いずれにせよ、最終的には自慢のスピードを活かして相手最終ライン裏へ抜け出ることを意図して投入された模様で、62分にはその狙い通りに関根のスルーパスで裏抜けに成功し、5点目をゲット!! ライオンシティから見れば松尾はもはや悪魔か何かでしょうなぁ、たぶん。

・リカは68分平野→岩尾、関根→大久保と交代。ここまでごっそり主力を外してしまうとさすがに浦和の攻撃も停滞気味に。そしてあろうことか松崎が個人アピールに走ってボックス内で撃ち切れずにボールロスト。そこからロングカウンターを食らって左サイドからレスティエンヌがクロス→キム・シンウクがどフリーでヘッドとライオンシティ必殺の形を作られてしまいましたが、ここまで守備機会がほとんどなかった西川は集中を切らさずにビッグセーブ!!

・途中投入の大久保も松崎同様良いところがなく、83分左サイドから単騎カットインしてアーク付近でほぼフリーになったにも関わらず、シュートは宇宙開発事業団。終了間際には松尾スルーパス→ボックス内で小泉折り返し→大久保どフリーなのにまたもや小型ロケットを打ち上げる内之浦宇宙空間観測所状態。

・そんなサイドアタッカーのライバル達を尻目に松尾は90分相手のクリアミスをボックス内で拾った松尾がGKを交わして6点目。最低限ライオンシティに勝つ。出来れば大量得点で勝つ。さらに言えばイエローカードや怪我人を出さすに勝つ。そんな諸々のタスクを完遂してのパーフェクトゲームでした。

Nicene4

《総評》

・浦和がライオンシティに勝ち、同日大邱が山東に勝ったことで浦和と大邱が勝ち点10で並び、直接対戦結果で浦和より優位の大邱が5試合終了時点で首位に。しかし大邱は最終節にライオンシティ戦を残していて、ライオンシティに負けると3位に転落する可能性があり、現時点で2位の浦和が先にグループステージ突破が決まった模様。

・なにせ上海海港の出場辞退を受けて「4チームの組では最下位になったチームとの対戦成績を除外して2位チームの成績を比較する」というレギュレーションがグループステージ突破の条件をややこしくしています。浦和は2位以上が確定しているとはいえ、もはや自力で首位通過の可能性はなく、最終節山東戦に勝って大邱がライオンシティ相手に再度やらかすのを待つのみ。

・ラウンド16は中立地での一発勝負なので、他力本願状態ながらも一縷の望みをかけて首位通過に拘る必要もあまり感じられず、最終節は普段のベンチメンバーだらけで臨む可能性が高いと思います。よって今年ここまで出場機会がない牲川・工藤・木原の出番があるかも。ベンチ組にとって山東戦は絶好のアピールの場です。一方主力はリーグ戦へ向けてコンディションを整えるのが優先課題でしょう。最終節を待たずにグループステージ突破が決まったのはその点でも実に有意義。

・またライオンシティは大邱より守備強度が格段に落ちるのは確か(その割にはプレーの汚さはたいして変わらんか・・・)なので過大評価は禁物ですが、大邱戦よりも決定機の数というか質、「なんでそれが決まらんのか????」と不思議で仕方がないレベルの決定機を量産できたのは進歩といえば進歩でしょう。

・なお、この試合とは直接関係ありませんが、試合前日の記者会見で岩尾が「昨季見ていたゲーム展開では、縦にアグレッシブなスピード感のあるサッカーを展開していたイメージがあります。それはリカルド監督が志向するサッカーと多少ずれがあるように感じますが、今いる選手たちで勝利、ゴールに近づく方法はそういった形だということも学ばせていただきました。ここでゴールや勝利が求められる中で、ピッチに立つときには、自分が今の組織内でできる役割をしっかりと整理することが必要だと理解しています。今はそちらの方が勝つ確率が高いのではないかと思います」と語っていたのが気になったので、それについて思うことを記しておきます。

・浦和は徳島より補強が容易な反面、徳島ほど時間を与えてもらえない。昨年来リカがユンカーとか江坂とかがやりやすいサッカーで結果を出すことを優先していたら、徳島でリカがやっていたサッカーとは随分違うものになってしまい、遅れてやって来た岩尾が浦島太郎状態なんでしょう。もう時計は戻らない。そしてそのことに遅まきながら岩尾が気づいたのだと思います。

・浦和はミシャ時代のような監督のリクエストに応じて選手を集める方式をやめて、監督の意見は聞くが基本はフロント主導で選手を揃える方式に変わっています。だから西野TDが採った選手はリカが徳島でやってたスタイルにぴったり合うとは限りませんし、西野TDも別に徳島スタイルそのまんまをやりたいとは思ってないかも。

・だから今の浦和のスタイルが徳島でリカがやっていたスタイルとは違うのは当然といえば当然。リカが徳島スタイルしか出来ない、そのスタイルに選手を無理矢理はめる系だったら西野はたぶんリカを採ってないと思います。リカがある程度器用に、リアリスティックにやってくれると踏んで西野TDはリカを選び、リカに全幅の信頼を寄せているのでしょう。そしてリカは実際そんな感じで仕事をしています。リカが本当にやりたいこととは多少違っていたとしても。

《選手評等》

平野のズバズバ縦パス!!!これや、これを待ってたんや!!! そしてその縦パスを受けた小泉が前目で久しぶりにクルクル旋回!! この二人が何より良かった。特に平野は今季の浦和に決定的に欠けていたものが何だったのかを可視化してくれた感じ。

・上記の岩尾の話に即していえば、平野は浦和でのリカ流しか知らないから、徳島でのリカ流しか知らない岩尾より迷いがなくて使いやすいのは当たり前。故障明けの平野がACLで岩尾からいきなりスタメンを奪回し、後は岩尾が浦和でのリカ流にどう馴染んでゆくかが問われることになるでしょう。

・シャルクの習熟運転が実戦で出来たのも収穫。でもあんなに決定機を外しに外し、フツー決まらんものを決めるとはなぁ(苦笑) でも大邱戦ではそんなに決定機に絡めなかったシャルクがこの試合では決定機にやたら絡むところまでは習熟が進んだから今日はまあええか。

・モーベルグとの相性はおそらく酒井よりも馬渡のほうが良さげ。特に攻撃面で。この試合みたいに勝利以外に意味がない試合ならなおさら馬渡は使いやすかったかと。

・5試合連続でスタメンのショルツは明日からプーケットでリラックスしてても誰も文句言わんでしょう・・・

・坪井の解説はなんといっても声が落ち着いているのが良い。聞いていて一切不快感がない。もうACLはずっと坪井でお願いしたい。夜中にキンキンうるさいのはもう勘弁や!!

-----シャルク-----
関根---小泉--モベルグ
---柴戸--平野---
明本-岩波--ショルツ-馬渡
-----西川-----

(交代)
14分 馬渡
39分 シャルク
48分 モーベルグ
52分 小泉
62分 松尾
90分 松尾

(交代)
59分 モーベルグ→松崎
59分 シャルク→松尾
68分 平野→岩尾
68分 関根→大久保
81分 馬渡→宮本

 

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2022.04.25

【DAZN観戦記】ACL2022 GS MD4:浦和 0-0 大邱 ~ 終始優勢だが勝ち切れないお馴染みの光景

 終始浦和が優位に試合を進め、大邱にはほとんど何もやらせませんでしたが、最後の最後まで点は取れずにスコアレスドロー。今年のリーグ戦でもはやお馴染みとなった光景を繰り返しただけに。

《スタメン》

・浦和は出場停止の岩尾に代えて柴戸をスタメン起用した他、ユンカー→シャルク、小泉→モーベルグ、松尾→関根、大畑→明本とスタメン5名を入れ替え。

・外国人枠の関係でユンカーがメンバー外になったのはともかく、不振の小泉もいきなりベンチ外。代わって故障明けの平野がついにベンチ入り。

・大邱は驚いたことに前節と全く同じスタメン。ライオンシティ戦で一発退場となった韓国代表の33番はベンチにもおらず。

Nicene

《試合展開》

・大邱はやはり前回対戦時同様基本5-4-1の構え。さすがにリカはこの出方は予想通りと見え、前回対戦とは対照的にボール保持には拘らずに縦に速い攻めを繰り出して大邱が5-4-1でドン引きになる前にWBの裏を突く攻撃パターンが数多く見られました。

・2分この形で左サイドを突破して得たCKで、江坂CK→ファーで引いた位置にいたシャルクがアーク付近から走り込んでボレーシュートを放つもGKセーブ。5分カウンター気味に得たチャンスで江坂縦パス→モーベルグ折り返し→シャルクの決定機もGKセーブ、こぼれ玉を拾ったモーベルグシュートもDFを直撃して枠外へ。

・またサイドチェンジでモーベルグに預けてからの右サイド攻撃も効果的。11分、13分とモーベルグへの大きな展開からモーベルグ自らフィニッシュに持ち込むも、これまたいずれも決まらず。

・大邱は相当混乱しているのか、守備の破綻を覆い隠すように恒例のダーティーなファウルを連発して3分、9分と早くもイエローを頂戴。主審は大邱の汚いやり口をちゃんと見ていて実に頼もしいと思ったのですが、これが壮大な罠だったとはなぁ・・・

・20分を過ぎるとゲームは徐々に落ち着き出し、浦和の決定機も僅少に。35分江坂のコントロールショットもGKがセーブ。

・浦和の布陣は前回対戦時のような酒井を高く上げる形ではなく、むしろ明本をやや前に押し出す左肩上がり気味。大外にモーベルグが張って中を酒井が駆け抜けて大邱最終ラインを破る場面も何度か見られましたが、酒井のクロスは悲しいくらいに誰にも合わず、前半終了間際にクロスがシャルクにわずかに合わなかった場面があっただけ。右サイドからのクロス攻撃で最も可能性があったのは44分モーベルグ高速クロスがわずかに伊藤に合わなかった場面でしょうか。

・前半の大邱はほとんど何も出来ておらず、15分左サイドからクロス→ラマスヘッドがわずかにバーの上だったくらい。浦和は前回対戦時の教訓を生かして大邱にカウンターのチャンスすら与えず。

・ただ大邱は引き分けでも全く困らない立場なので、まずは後半頭から左WB鈴木やイエローをもらった7番の左CBを下げる等の3枚替えで前半モーベルグにやられまくった左サイドをテコ入れ。それでもモーベルグは53分酒井とのワンツーで強引に相手守備陣をこじ開けて際どいシュートを放つ場面がありましたが、さすがに消耗が激しくて60分くらいから急激にフェードアウト。酒井がモーベルグとの連携で最終ライン裏へ抜け出る場面は全く見受けられなくなりました。

・右サイド攻撃が停滞気味なので左サイド攻撃に期待がかかるものの、これがどうにも形にならず。関根は再三サイドを突破するところまでは良いものの、肝心なところでどうも持ちすぎてしまって結局潰されるの繰り返し。63分関根左サイドからの横パスを前に出てきたショルツがシュートを放つもGK正面。そのこぼれ玉に詰めようとしたシャルクが後方から倒されているように見えましたがPKはなし。

・この辺から主審はかなり怪しげになっており、61分32番の足裏を見せてのスライディングタックルという極めて悪質なプレーに対してレッドではなくイエロー止まりにしたかと思えば、75分大邱の繰り出すあれやこれやに比べれば悪質でもなんでもない柴戸のファウルに毅然としてイエローを出す迷走ぶり。後半開始早々ショルツがラグビー紛いのタックルを受けているのになぜかショルツのファウルになった場面は全く理解不能でしたし・・・・

・66分関根→松尾、シャルク→大畑と代えて左サイド攻撃の活性化を図るも、松尾はやはりスペースがない局面では活きないと見えて縦への突破はほとんどなく、あまり意味を感じられないカットインに終始。松尾が大外に張って、大畑に中を走らせるプレーのほうがまだ可能性を感じましたが決定打には至らず。

・そしてイエローをもらった柴戸をやむなく75分に平野に交代。ただこの交代がむしろ幸いして平野が後方からボールをワイドに散らすことで浦和がリズムを取り戻したかのように見えましたが、運が悪いことに酒井が故障して81分馬渡と交代。

・もっともビハインドの局面での馬渡投入はある程度理に適っていてモーベルグが完全に消えているにも関わらず右サイド攻撃が再活性化。82分右サイドから江坂のクロスはわずかに明本に合わず。そして85分スローインからの攻撃で江坂→伊藤が右サイドを深く抉っての横パスを明本が合わせきれず。この試合で浦和が最もゴールに近かった場面でしたが・・・

・残念ながら最後は高さのある相手に高さのない浦和がハイクロス攻撃を仕掛け続けるという何の可能性も感じられない虚無状態に。91分平野浮き球縦パスがボックス内の江坂に通り、最後は伊藤のシュートに繋がったのが唯一可能性があっただけで、それもバーの上。

Tanhoiza2

《総評》

・シュート数18対4、CK8対0というスタッツが示す通り、浦和が終始大邱を圧倒しており、大邱の決定機らしい決定機は15分の一回こっきり。どう考えても浦和が勝って然るべき試合内容でしたが、結果はスコアレスドロー。内容はともかく結果はドローでも全く問題ない大邱の思惑通りとなってしまいました。

・ライオンシティーにカウンターを食らいまくった大邱が強いチームとは全然思えないのですが、浦和もこれまた強くはない。終始優勢で勝って然るべき試合を勝ち切れないどころか、あまつさえ負けてしまうというのは今季のリーグ戦で何度も見た光景。最後の最後までフィニッシュが残念でした。シャルクはどう見てもCFタイプではなく、明本はCFで使えないこともないが点取り屋ではない。

・ただシュート数の割には「後は決めるだけ!!」「なんでそれが入らんのか!!」という場面は案外少なく、その前のラストパスの精度だとか、出し手と受け手の呼吸が合わないとかシュートを撃つ以前の場面で問題を抱えているようにも見え、これだとストライカータイプ、点取り屋タイプを最前線に置いてもさして問題は解決しない気も。

・さらに言えば、そもそも選手編成がACL仕様には程遠いチーム、ACLでは使い物にならない選手がゴロゴロいるチームが天皇杯優勝という「ごまめルート」でACLに出場し、今季もたった2勝しかしてないのにACLでいきなり好成績を上げられる訳がありません。とにかくACLは出続けることが大事。引き続きリーグ戦でのACL圏入り目指して頑張りましょう!!

・なおややこしいことに第4節消化時点では浦和がこのグループ首位。浦和・大邱・ライオンシティが勝ち点7で並んでいて、3チーム間の対戦成績では得失点差で浦和が首位になる勘定のようですが、今後浦和と大邱が共にライオンシティに勝つと、浦和は大邱に直接対戦で負けているのが響いて大邱が首位になるという星勘定。

・よって浦和は次節ライオンシティに勝って、大邱のやらかし待ちという立場に追い込まれました。最下位山東との対戦結果はノーカウントになるのは確実で最終節はいわば消化試合。次節にグループステージ突破がかかります。

《選手評等》

・シャルクをCFで使うとほぼゼロトップ状態に。これだと周囲との連携を深める時間がなかったのが仇に。使えないことはないと思いましたが、急場では無理があったようで。

・平野の復帰がこの試合最大の好材料。90分出来るコンディションではないかもしれませんが、岩尾より平野のほうがはるかに使いやすそうに見えました。もっとも平野は守備に回った時の軽さが目に余る系で、そんなにACL向きではない気も多々。


-----シャルク-----
関根---江坂--モベルグ
---柴戸--伊藤---
明本-ショルツ--岩波-酒井
-----彩艶-----

(交代)
66分 関根→松尾
66分 シャルク→大畑
75分 柴戸→平野
81分 酒井→馬渡

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2022.04.24

【DAZN観戦記】ACL2022 GS MD3:大邱 1-0 浦和 ~ ACLらしいACLが始まった!!

 ガツガツ当たりに来る相手、しかもかなり汚い手段を弄してくる相手にはとことん弱いという昨年来の難点がACLの舞台でより一層顕わになった感じでしょうか。

《スタメン》

・浦和は山東戦から彩艶・ショルツ・小泉を除くスタメン8名入れ替え。ライオンシティ戦との対比ではモーベルグに代わって小泉がスタメンに。

・リカはACLのGKは彩艶で行く腹を固めたのかも。また切り札のモーベルグと汎用性がある明本がベンチスタート。この辺は第4戦でのスタメンを想定した出場時間調整を兼ねてなのかも。

・SHがだだ余り状態なので松崎がベンチ外となり、宮本がベンチメンバーを確保した格好。

・第1戦・第2戦とも全く同じスタメンだった大邱はここで7名入れ替え。元G大阪のイ・グノはベンチスタート。CB4番(チョン・テウク)は東京五輪代表のキャプテンで、兵役の絡みで合流が遅れたらしくこの試合からの出場。

Acl2022_20220424091601

《試合展開》

・大邱は早々と5-4-1の布陣で自陣に撤退。ほとんど前からプレスはかけて来ず、コンパクトな布陣を維持して浦和が縦パスを入れてきたところで一気に絡めとる守備構え。そしてボールを奪ったら縦パス一本でシンプルなカウンターを発動するという単純極まりない作戦でこの大一番に臨んできました。

・浦和は基本的に酒井を高く押し上げて右肩上がりの3バックで攻撃。オプションとしてCHの片方を最終ラインに下げて両SBを上げる手も使っていましたが、いずれにせよ浦和はボールを一方的に保持しているだけで、相手を押し込んだ状態ではほとんど縦パスを入れられずに大邱守備ブロックの外周でボールを回すだけの典型的な攻め倦み状態。

・また大邱は守備網が破れそうになるとすぐに汚いファウルで止めてくるのにも閉口させられました。主審は19分、37分と早めにイエローカードを提示してはいましたが、イエロー相当のファウルにカードを出さないケースもままあって悪い意味で「ACLらしい試合」の様相を呈し、この辺はACL経験者が少なくなった浦和にはかなりのハンディキャップになったかも。

・とはいえ浦和はこの試合を引き分けで終えても別に構わない立場なので、大邱が前に出てこないならそれに合わせてだらだら時間を浪費しても良かったはずなのですが、「腰が引けた状態で中途半端に攻めに出る」というこれまた経験不足というか老獪さに欠けるというか、なんだか若葉マーク丸出し。

・そして、13分珍しく大邱が最終ラインをぐっと押し上げて前に出て来て、岩尾が自陣深い位置での緩い横パスを奪われたところから10番(ブルーノ・ラマス)に際どいシュートを撃たれ、さらに17分には10番の深い位置からの縦パス一本で32番(チョン・チイン)に浦和右サイドを抜け出され、角度は無いながらもこれまた際どいシュートを撃たれてしまいました。

・43分には浦和左サイドを破られそうになったところで、岩尾が足裏を見せてファウルで止めてしまってイエロー。これで岩尾は次節出場停止。

・前半の浦和は全く良いところなく、決定機どころかシュートすらロクに撃てなかったのでハーフタイムにリカが早速動くかと思いきや、超意外なことにハーフタイムでの選手交代はなし。良いところがないままイエローをもらった岩尾すら代えないのには驚きました。

・これでは大邱ペースの試合の流れは変わるはずもなく、早速46分またもや縦ポン攻撃からショルツの裏へ抜け出した32番に決定機を許すもここは彩艶がなんとかセーブ。しかし53分左WB鈴木がどフリーでクロス→岩波とショルツの間に上手く入ったゼカがどフリーでヘッドでついに大邱が先制。

・その後も63分CKから4番に際どいヘッドを許し、その直後には彩艶&岩波の連携が拙くてビルドアップに失敗するという惨状に。

・これでとうとうリカもブチ切れたのか、67分に岩尾→柴戸、松尾→関根、小泉→モーベルグ、大畑→明本と怒涛の4枚替えを敢行。右SHに入ったモーベルグの威力は絶大で、70分右サイドからカットイン&二人を交わしてボックス内に突入するもシュートはGK正面。75分CKでファーで岩波折り返しを酒井がヘッドで合わせるもバーの上。

・78分酒井に代えて馬渡を投入して右サイドの圧力を強め、すっかり運動量が落ちた大邱の守備網が緩んだ終盤は浦和が大攻勢に。89分馬渡FKから始まる一連の攻撃で、前残りしているショルツとのパス交換からユンカーに決定機が訪れるもGKが辛うじてセーブ。そのこぼれ玉にショルツが反応するもシュートはポストを直撃してゴールならず。

・最後は押せ押せになったものの、肝心なところで関根がファウルを連発してブレーキと化し、そのまま試合終了。この試合に出場していたメンバーでは最もACL経験があるはずの関根がこれじゃなぁ・・・

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《総評》

・端的に言ってしまえばリカの作戦負けでしょう。大邱が5-4-1の布陣でカウンター狙いに徹してきたのをリカは全く予想していなかったことが試合後判明。「相手が3-5-2以外の形で来ることは予想できていませんでした。」と良くも悪くもリカらしい、裏表全くなしの率直すぎるコメントには思わず苦笑。

・大邱は前節ライオンシティー戦にまさかの0-3の大敗を喫したため、浦和との連戦では是が非でも勝たないと2位すら怪しくなる立場なので、ハナから後ろが重い、重すぎる5-4-1の布陣を敷くとはリカは思わなかったのでしょうが、相手が3-5-2で来ると予想して組んだスタメンが全く機能せず。しかもハーフタイムを挟んでなおそれを修正しなかったのが敗戦に直結しました。

・超結果論ですが、4枚替え後の面子で最初から試合に臨んでいればもうちょっとマシな試合になったような気がしてなりません。

・普段のリーグ戦ですら鳥栖や札幌といったガツガツ当たりに来る相手は苦手な今の浦和。ACLだとそのガツガツ度が一段とマシマシになり、おまけに往々にしてイエロー上等の汚いファウルまで辞さない悪い意味での「鋼のメンタル」で相手はやってくる。そういう手合いに対して正直相対的に強度が落ちるメンバーをわざわざスタメンに並べ、びびって腰が引けたまま67分まで時間を徒過してしまいました。

・激しいを通り越した、相手の汚いプレーの連続があってナンボのACL。ACLらしいACLに向いていない選手が炙りだされたのがこの敗戦からの数少ない収穫でしょう。中2日で迎える大邱との再戦は勝利が必須。最初は相手が5-4-1で来る可能性は非常に高く、リカの修正力が問われることになります。

《選手評等》

・ACLでもなかなか調子が上がらないユンカー。そもそもボールがロクに回ってこない上に、序盤に指を負傷したのが微妙に響いたのかもしれませんが、数的優位のカウンターのチャンスでボールを失ったのにはがっかり。浦和加入直後の好調時なら間違いなくフィニッシュまでいったお得意の場面でしょうに。疲労度を考えれば次節はシャルクがスタメンでしょう。

・彩艶は失点場面こそノーチャンスですが、この試合ではクロスに対して被ってしまう場面が散見されました。必勝を求められる次節でスタメンを維持できるかどうか。

・酒井は故障で小休止したもののコンディションはあまり良くないようで、肝心なところでプレー精度欠きまくり。これではわざわざ高い位置に押し出した意味はなく、酒井右CBの3バックで守備に重きを置かせたほうがまだマシだった気が。

・松尾はスペースがないと活きないという意味で「痛がらない、転がらない、気まぐれでもないマルちゃん」疑惑がいよいよ本格化(つД`) かといって大久保も松崎もACLはフィジカル的にきつそうでなぁ・・・今の浦和には長澤のような相手の当たりには滅法強い「ACL専用機」が中盤にいないのが結構辛い。

-----ユンカー-----
松尾---江坂---小泉
---伊藤--岩尾---
大畑-岩波--ショルツ-酒井
-----彩艶-----

※ほとんどの時間帯で酒井が高く上がって小泉が中に絞る3-1-5-1状態に。

(交代)
67分 岩尾→柴戸
67分 松尾→関根
67分 小泉→モーベルグ
67分 大畑→明本
78分 酒井→馬渡


《大邱》
-----19-----
--14----32--
18-10--26--2
--7---4--66-
-----21-----

(得点)
53分 ゼカ


19:ゼカ
32:チョン チイン
10:ラマス
18:鈴木
4:チョン テウク

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2022.04.19

【DAZN観戦記】ACL2022 GS MD2:浦和 5-0 山東泰山 ~ ロケット2段目点火成功!!

 ショルツ以外は普段のベンチメンバーをゾロゾロ起用して臨みましたが、先制点を取るまでにやや時間がかかった嫌いがあったくらいで、終わってみれば文句なしの結果に。

《スタメン》

・浦和はショルツと彩艶以外の9名を入れ替え。大邱相手に0-7を大敗を喫して、力が落ちることが判っている山東泰山相手にリカは大胆なターンオーバーを敢行しました。第3節・第4節での大邱との連戦がグループステージ勝ち抜けをかけての大一番になることは明々白々なので、そこにベストメンバーを持って行くべく、ここでターンオーバーするのは当然でしょう。

・シャルクのベンチ入りに伴い、外国人選手でベンチ外になったのは前節フル出場だったユンカーではなくモーベルグだったのが意外でした。

・また前節ベンチ外だった宮本がいきなりスタメン入りした一方、江坂がいきなりベンチ外。普段なかなか休む機会がない江坂に珍しい配慮です。

・山東泰山は2021シーズンでリーグ優勝&カップ戦優勝の2冠を達成し、本来であれば中国勢最強と目されてしかるべきクラブ。しかしながら、今大会も前大会に続いて中国政府が厳しいコロナ対策を取っている(=今大会に出場すると新型コロナウイルスの影響で国内リーグ開幕までに帰国できない可能性がある)ので中国勢はACLには非常に消極的。

・従って出場を辞退した上海海港よりはマシとはいえ、山東もフェライニなど主力をごっそり欠いているどころか最年長が2000年生まれという若手だらけのチームでACLに臨むことに(監督もU-21の監督!)。

・ちなみに山東泰山は昔の山東魯能。クラブ名に会社名を入れないようにするサッカー協会の方針を受けて、2021年シーズンからクラブ名が山東泰山に変わっています。

・浦和とは山東魯能時代の2007年に「A3アジアチャンピオンズカップ」という今となっては謎の大会で対戦したことがあり、その際は3対4の敗戦。

・開催地山東省済南は当時「空気が見える」と岡野に評されるくらい大気汚染が酷かったとか城南一和との大乱闘とかはともかく、最終節で食らったワシントンのレッドカードがその後どこで消化されたのか判らないとか、3位になった浦和への賞金が未払いだとか、とにかく滅茶苦茶な大会で、その後大会自体が有耶無耶になったようです・・・

Acl2022_20220419093601

《試合展開》

・山東はハナから5-4-1の布陣で自陣にドン引きの構え。全くプレッシャーをかけてこないので前半を通じて浦和が敵陣で一方的にボールを保持している状態。そこで浦和はCHの一枚を最終ライン左に落とす一方両SBを上げ、さらにショルツを高く押し出してショルツの縦パスを起点に攻撃を仕掛けました。

・右サイドでは関根と宮本が内・外のレーンを変えながらショルツの縦パスを受けて山東の左サイドを破る形は何度も作れていましたが、残念ながらこの面子だといかにもフィニッシャー不足。

・11分ショルツ縦パス→関根マイナスの折り返し→ボックス内で小泉シュートはバーの上。12分宮本クロスに対して珍しく柴戸が飛び込むも合わせきれずに枠外、15分大久保が左サイドから深く抉ってボックス内に突入するも小泉がヒールでの流し込めずと、「ボールは良く回るが点は入らない」という「J2オールスターズ」による浦和お馴染みの光景が広がることに。

・解説坪井の見立てではこれでも山東の守備は大邱戦よりずっと良くなっているそうで、見方によっては「外を少々破られても中で跳ね返せれば無問題」と割り切っている風でもあり、時間の経過と共に浦和右サイドで相手最終ラインの裏に抜ける場面も減って来て、ショルツが業を煮やしたかのように「モーゼ攻撃」を仕掛ける場面もしばしば。

・上手く行ってはいないものの妙に焦ることもなかったのが奏功したのか、26分ついに浦和が先制。関根が右サイドからカットイン→ボックス内に大久保との壁パスからシュートを放ち、そのこぼれ玉に反応した明本が泥臭く押し込んでゴール!!

・浦和はボールを失っても素早く攻守を切り替えていとも簡単に敵陣でボールを回収していましたし、山東がなんとか自陣を抜け出してもそこにはショルツが立ちはだかっているので全く得点の気配なし。よって先制点さえ取ってしまえば浦和は極めて楽チン。

・30分関根のクロスをボックス内で受けようとした明本を山東の13番がボールに全くチャレンジすることなく背後から押してしまいPKに。この試合のPKキッカーはショルツ。GKの飛んだ方向は合っていたものの、ショルツはGKの届かないところにスピードのあるボールを蹴り込んでおり、全く危なげなくゴール。

・その後も33分馬渡クロス→明本ヘッド、36分ショルツのモーゼ攻撃からの折り返しを大久保シュートと良い形を作りながらも追加点はならず。浦和は前半を通じて攻撃の全権をショルツに依存している状態。とにかくショルツが万能の神過ぎるせいか、この面子なら本来ゲームをコントロールして然るべき小泉がやや消え気味で、中央で相手に圧力をかけるにはショルツのモーゼ攻撃が最も可能性があるという笑うに笑えない状態で前半終了。

・そこでリカは後半頭からショルツ→岩波、小泉→シャルクと交代。犬飼長期離脱のためCBで計算が立つのは知念を含めた3枚しかいないので前者は試合展開には何の関係もない、グループステージでの総出場時間を睨んだ予定通りの交代でしょう。また後者は加入間もないシャルクの試運転的な意味合いが強いものと目されます。そしてシャルクが左SHに入って大久保がトップ下に。

・そして53分CKからの流れで大久保クロス→ファーで岩波が折り返したところにシャルクが詰めて3点目。シャルクはACLデビュー戦でいきなりゴール!!

・これでますます試運転なり主力に近い選手の早期交代がやりやすくなったのか、リカは57分大久保→松崎と早々と3枚目のカードを切ったのはともかく、66分馬渡に代えて前節フル出場しているユンカーを投入したのにはびっくり!!ユンカーとシャルクとの連携を深めたい趣旨なのか、バンバン試合に出してユンカーのコンディションを上げたいのか、ちょっと意図を図りかねる交代でした。

・ユンカー&シャルクとフィニッシャーが前目に揃った時にはズバッと縦パスを出せる選手が誰もいないというややチグハグな構成になってしまいましたが、山東も前半よりはやや前に出てきたこともあって守備網が明らかに緩んでしまい、浦和の攻撃は案外停滞せず。岩波も蛮勇を振るって「プチモーゼ攻撃」を仕掛けていましたし(苦笑)。

・そして遠目の位置からシャルクが豪快に直接FKを決めて4点目。絵に描いたような「名刺代わりの一発」でした。2点目ですが(笑)。

・最後に関根に代わってトップ下に投入された松尾が前節に引きつづいてキレキレで何度も決定機を演出。

・82分シャルク→ボックス内中央で松尾→ユンカー、86分松尾高速クロス→ユンカーヘッドと決定機がありながらも、わざわざ投入したユンカーのゴールがなかったのが残念でしたが、試合終了間際に右サイドから宮本の横パスを受けた安居がアーク手前から地を這うようなシュートをぶちこんで5点目!!ちょっとDFに当たってディフレクトしたのが幸いした感じでしたが、流経大新人コンビによる絵になるゴールでした。

Santou

《総評》

・第1節でこの組は「2強2弱」なのが明白となり、とにかく2弱からしっかり勝てればそれだけでミッション達成。1位2位は大邱との直接対戦の結果で決まる可能性が高く、2弱からの得失点差はあまり関係がないので大量得点を狙って焦る必要なんてまるでありません。それよりも大邱との決戦へ向けて主力を極力休ませることが2番目に重要なタスクで、出来れば普段ベンチ組の底上げを図るのがおまけ的なタスクと言っていいでしょう。

・そしてこの試合は山東からちゃんと勝ち点3をゲットし、しかも普段のベンチ組を大量に起用しての勝利なので2番目のタスクまで見事達成。シャルクの試運転こそ大成功だったがベンチ組の底上げになったかどうかはやや微妙という印象こそ残りましたが、それはあくまでも余禄。総じて100点満点の出来と評して差し支えないでしょう。

・2弱相手にきっちり勝ち点6を積み上げて大邱との決戦に臨もうとしたら、なんと直前の試合で大邱がライオンシティ相手に0-3の大敗!! しかも初戦の山東戦と同じメンバー(=おそらく主力)でライオンシティ戦に臨んだ上でのまさかの大敗なので、結果もさることながら浦和との決戦を前にコンディション面でもダメージ大でしょう。次節が楽しみです。

《選手評等》

・日本人選手間でのSHのポジション争いは松尾が頭二つくらい抜けだした感じ。関根は格下の相手と1対1になっても明らかな格の違いを見せつけるまでには至らず、ライオンシティ戦で無双状態だった松尾にかなり差を付けられたかなぁ?

・またCHの三番手は柴戸と安居でそんなに差はない感じ。悪く言えば今季の柴戸の停滞が著しい印象。

・途中投入のシャルクが左SHに入ったにも関わらず交代を命ぜられたのが大久保ではなく小泉だったのが驚き。ライオンシティ戦の出来とこの試合の前半の出来を合わせ、今の小泉にリカは満足していないかも?

・JリーグではなぜかほとんどPKを取ってもらえない明本がACLではちゃんとPKを取ってもらえるのは何かの巡り合わせでしょうか(苦笑)。でもこの試合の主審はどう見てもイエロー相当のファウルに対しても全然イエローを出さない、結構ヤバ目の主審だったのが皮肉と言えば皮肉でした。

・解説坪井がA3で浦和が山東魯能と対戦していることに触れなかったのが不思議でしたが、坪井はA3に出場していないので失念したのかなぁ???


-----明本-----
大久保--小泉---関根
---安居--柴戸---
馬渡-知念--ショルツ-宮本
-----彩艶-----

(得点)
26分 明本
31分 ショルツ
53分 シャルク
76分 シャルク
90+3分 安居

(交代)
HT 小泉→シャルク
HT ショルツ→岩波
57分 大久保→松崎
66分 馬渡→ユンカー
79分 関根→松尾

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2022.04.16

【DAZN観戦記】ACL2022 GS MD1:ライオンシティ 1-4 浦和 ~ まずは上々の船出

 3年ぶりにACLの舞台に帰って来た浦和。グループリーグ初戦でやや力が劣ると思われる相手に対してどんな形であれ勝つことが最大かつ唯一の目標でしたが、難なくそのタスクを果たしてますはひと安心。

《スタメン》

・浦和は直近のFC東京戦から小泉→松尾、柴戸→伊藤、明本→大畑、西川→彩艶とスタメン4名入れ替え。

・ACLはベンチに10人も入れられるのでリーグ戦でベンチ入り経験のある面子はおしなべてベンチ入りしており、強いて言えば宮本がベンチにもいないくらい。故障中の平野は練習に参加している姿こそ確認できたものの、ベンチ入りはならず。

・なお今大会からACLの外国人枠は若干緩和され、前大会までは3人+アジア枠1人しか登録できなかったのが、今大会からは登録自体は制限がなく、試合に出場出来るのが3人+アジア枠1という形に。浦和はアジア枠に相当する選手がいないので外国人は3名のみ出場可能で、この試合ではシャルクがベンチ外に。

・ライオンシティはシンガポールプレミアリーグの優勝チームでACL初挑戦。監督キム・ドフンとかつて蔚山現代や全北現代にいた長身FWキム・シンウクくらいしか馴染みのある選手はいませんでした。

Acl2022

《試合展開》

・ライオンシティの基本布陣は4-4-2。立ち上がりこそ長身FWキム・シンウク目掛けてロングボールを多用して、結構面倒臭い相手という感じがしましたが、3分大畑の縦パスを左サイドタッチ際で松尾がどフリーで受けたことに象徴されるように、ライオンシティの右サイドの守備がお話にならないことが早々と露呈。前半の浦和は主に左サイドからの攻撃で決定機を量産しました。

・8分左サイドで松尾のパスを受けた江坂クロス→ニアサイドに走り込んだユンカーが得意ではないはずのヘディングで合わせていきなり先制!! さらに15分左サイドで松尾からのゴロパスをボックス内で受けた江坂がワンタッチで合わせて2点目。

・ライオンシティは右SBがなぜか随分中へ絞るので対面の松尾はしょっちゅうフリーになりがち。ライオンシティの右SHが仕方なく松尾に対応していたものの、往々にして対応が後手に回っていましたし、やむなく右SHが早めに下がって松尾をケアすると、右SH前のスペースを大畑や江坂に使われてしまう。前半を通じてずっとそんな感じでした。

・浦和の左サイドは江坂・松尾・大畑のコンビネーションがとにかく秀麗。松尾は清水戦では中へ絞ったポジションを盛んに取っていたものの有効とは言い難い状態でしたが、この試合では松尾は基本タッチ際にいて大畑が中へ絞る形に変更。これが上手くハマりました。

・右サイドが大炎上したためか、ライオンシティは怪我でもないのに24分という極めて早い時間帯に右SHを代えましたが、右SBがやたら中へ絞るがために構造的に松尾にやられているという問題は人を代えてどうなる問題でもなく、しかも投入された11番が松尾を後方から削っていきなりイエローをもらってしまって火に油を注ぐ結果に。

・左サイドと比べると右サイドのモーベルグ&酒井のコンビネーションはいかにも「個人能力だけでゴリゴリやっています!!」という感じでさほど有効でもなかったのですが、何だかんだとその個人能力はとんでもない脅威であることを示したのがモーベルグのゴール。

・36分高い位置でのボール奪取からモーベルグがカットイン&アーク付近から強烈なシュートを放つもここはGKがセーブ。39分岩尾の縦パスをモーベルグが右サイドタッチ際で受けて遠目から巻いたシュートはわずかに枠外。そして43分酒井の縦パスを受けたモーベルグがいきなり反転して強烈なミドルシュート。これがGKのニアをぶち抜いて3点目。シュートもさることながら酒井の強い縦パスをびしっと止めて反転したのがとにかく凄い!!

・モーベルグショーはこれで終わらない。43分右サイド深い位置にいたモーベルグのバックパスはやたら強く、角度のないところから自ゴールに突き刺してしまう大椿事が発生。モーベルグはほぼノープレッシャーだったので、なんでこんなオウンゴールが生まれたのか全く意味不明。

・とはいえ、浦和がほぼ一方的にボールを支配しているのでライオンシティが狙いとするFWキム・シンウクへの放り込みもままならずに前半終了。

・ライオンシティは右サイドをボコボコにされたのを気に病んでか、後半頭から5バックへ変更。しかし、その効果が表れる暇もなく47分酒井のロングパスを右サイド高い位置受けたモーベルグがなぜかボックス内へ突入していた伊藤へパス→伊藤がファーへ送ったパスを松尾が押し込んで4点目。松尾はどう見てもオフサイド臭いのですが、ACLグループステージではVARは採用されていないので判定は覆りようがありません。

・後半はライオンシティも多少反撃を見せ、51分浦和右サイドの裏を取られて危険なクロスを入れられる場面がありましたが、ショルツが戻って辛うじてインターセプト。54分にはキム・シンウクにどフリーでミドルシュートを撃たれる一幕あありましたが、ここはGK彩艶が難なくセーブ。

・56分左サイドを大畑が深く抉って松尾に折り返すも、ニアを突いた松尾のシュートはGKセーブ。

・3点差がついたためか、リカは中2日での6連戦に備えて主力を休ませるべく64分に伊藤→柴戸、江坂→小泉、モーベルグ→関根と3枚替え。関根は投入直後に酒井の縦パスを受けて右サイドから単騎カットインして積極的にシュートを放つものの惜しくもポストを直撃。

・68分につまらないイエローをもらった岩尾を71分に下げて明本を投入した辺りは、リーグ戦で突然の退場者発生に泣かされまくった経験から来るものでしょう。

・キックオフ時には気温30度以上もあり、湿度も高くて過酷な環境だったはずなのになぜか給水タイムはなし。双方選手を入れ替えたとはいえ消耗は免れずに試合内容は急速にグダグダに。

・81分小泉浮き玉パスに反応して左サイドから裏抜けに成功した松尾が5点目を決めたか!!と思いきや、これはオフサイドの判定。こちらはオンサイドのように見えるのですが・・・VARの登場で失われた「帳尻合わせ」という懐かしい言葉が脳裏にチラチラ。


・最後は松尾に代えて大久保を投入。そして浦和の交代選手数を数えられない実況&解説・・・見るからにヘロヘロのユンカーを最後まで使ったのは、次節シャルクがスタメンでユンカーお休みという腹積もりなのでしょう。

Lioncity

《総評》

・2019年以来3年ぶりのACL。浦和はこの2年間で選手が劇的に入れ替わったのでACL経験者が激減しており、ACL経験者よりEL経験者のほうが多いのではないかという噂が出るくらい。またACLどころかそもそも海外での公式戦自体が初めてという選手すらいるかも。大畑のような世代別代表経験者はともかくとして。

・また浦和はクラブとしてはACL経験が豊富と言っても、グループステージ全試合を同じ会場で戦うセントラル開催方式は初めて。しかも高温多湿という過酷な環境下で半月で中2日で6試合をこなす超過密スケジュールを強いられるので、コンディション調整が非常に難しいことは容易に想像できます。リカがタイのクラブで3年間やった経験があるのは多少救いでしょうが。

・さらに厄介なことに今大会のグループステージ勝ち抜け条件は少々複雑、ACL参加チームが東西合計32チームから40チームに増えており、東西各グループステージも4組から5組に増えたので、グループ1位が無条件突破のは当然としてもグループ2位は無条件突破ではなく各組2位の中で上位3チームしか突破できなくなりました。

・そしてややこしいことに、今大会はJ組の上海海港が出場辞退したためこの組だけ3チームでの争いに。他の4チームで争う組との公平を期すために、4チームの組では最終的に最下位になったチームとの対戦成績を除外して2位チーム同士の成績を比較します。

・「最終的に」というのがミソで最終節までどのチームが最下位になるのか判らない状態だと結果的にノーカウントになってしまう勝ち点の数も最後まで判らないので、2位通過!!と思っていたら他会場の結果で突然3位と4位が入れ替わって4位から稼いだ勝ち点がパーになって他の組との比較で及ばないという笑うに笑えない事態も起こりえます。

・いろいろと面倒な大会ですが、リカが試合後会見で強調したように「最初のゲームは勝つことが非常に大事」で、その最大かつ唯一のタスクを完遂できた以上、この試合は100点満点!! 

・また早い時間帯に点差もついて、主力選手を早めに交代できたことを考えれば120点を上げても良いくらい。相手の守備の欠陥を執拗に突いて、人数をかけ相手を押し込んでから再現性のある攻撃をアホほど仕掛けたは実にリカ保守本流でしたし(その割に左サイド攻撃で2点しか取れなかったのはさておき)。

・しいて言えばCKを山のように得たにも関わらず、3分その流れから松尾クロス→ファーで酒井ヘッド、11分江坂のヘッドがいずれもGKの好セーブに阻まれたのが惜しかったくらいで、しかも時間の経過と共に決定機から遠ざかっていったのがこの試合の反省材料でしょうか。徹底してファーに蹴っていましたが・・・

・なお先に行われた試合で大邱は山東を7-0と軽く一蹴しており、この組は「2強2弱」なことは確実。従って2弱から確実に勝ち点6ずつを取っておけばどちらが最下位になっても最低勝ち点6を確保できるので、どう見ても神戸1強のJ組や混戦になりそうな組よりは2位争いで有利で勝ち抜けの可能性が高いような気がします。もちろん大邱にも直接対戦で勝ち越して首位通過となれば文句なしですが。

《選手評等》

・彩艶がACLの舞台でいきなり今季初スタメン!! その意図は図りかねますが、キム・シンウクの高さを警戒したのかなぁ? 守備機会がほとんどないので彩艶は集中を保つのが大変だったと思いますが、前半目測を誤って、あるいはバウンドを読み損ねてオウンゴールになりかかる一幕もあれば、後半強烈なFKを安易にパンチングで逃れずに見事にキャッチする場面もあって、その辺を監督なりGKコーチなりがどう評価するか。

・MOMは松尾だった模様。誰が見ても妥当な評価ですが、DAZNの中継は試合が終了するとすぐに終わってしまうので青島ビールのねーちゃんorオッサンが出てくるのかどうか確認できず(苦笑)。

・個人的には松尾と絶妙のコンビネーションを見せた大畑が次点。ただ大畑はいかにも鳥栖育ちらしい荒っぽさも散見され、主審によっては早々とイエローをもらってしまう可能性が無きにしも非ず。

・ブリーラムに響き渡る赤者の声援とチャントの数々!! これぞ精鋭中の精鋭!!そしてどう見ても頭数と釣り合わない、サイドスタンドを埋め尽くしたダンマク&ビッグフラッグ。いやはや、お疲れ様でした。

-----ユンカー-----
松尾---江坂--モベルグ
---伊藤--岩尾---
大畑-岩波--ショルツ-酒井
-----彩艶-----

(得点)
8分 ユンカー
15分 江坂
42分 モーベルグ
47分 松尾

(失点)
43分 OWN GOAL(モーベルグ)

(交代)
65分 伊藤→柴戸
65分 江坂→小泉
65分 モーベルグ→関根
71分 岩尾→明本
86分 松尾→大久保

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2022.04.11

【DAZN観戦記】22年第8節:F東京 0-0 浦和 ~ またしても勝てそうで勝てず

 浦和優勢の時間帯のほうが長かったものの決定機を量産したとまでは言えず、また数少ない決定機も決められず。ユンカー不調が響いてドロー沼にどっぷり。

《スタメン》

・浦和は出場停止の伊藤に代えて柴戸をスタメン復帰させた他、大畑→明本、馬渡→酒井、松尾→小泉とスタメン4名入れ替え。

・前節柴戸&小泉が共にベンチ外だったのはここでのスタメン起用が念頭にあったのかも。

・磐田戦後に「右足第5中足骨骨挫傷」が判明して日本代表を辞退し、札幌戦・清水戦もベンチ外だった酒井。大原で練習に参加しているものの、てっきりACLから復帰と思い込んでいたところ、ここで復帰するとは少々意外でした。前節大畑の消耗が激しかったのでこの試合はベンチ外となり、代わって故障明けの酒井をACLを待たずに無理使いしたのかも。

・加入したばかりのシャルクがいきなりベンチ入りして、このところ不調の関根がとうとうベンチ外に。

・F東京は前節出場停止の松木が東に代わってスタメンに復帰した他、アダイウトン→紺野、木本→トレヴィザンとこちらもスタメン3枚入れ替え。

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《試合展開》

・先に試合のペースを掴んだのはF東京。アルベル監督を招聘した効果ははっきりと出ていて、後方からしっかりボールを繋ぐF東京の姿は結構新鮮でした。またF東京は球際にも厳しく、浦和は中盤、特に柴戸にミスが目立ったこともあって、序盤はF東京がボールを支配。5分右サイドタッチ際から永井→ボックス内の渡邊に決定機。

・しかし21分江坂縦パスを契機にモーベルグ→ユンカー→モーベルグで決定機を作りかかった辺りから一転して浦和ペースに。

・22分押し込んだ状態から柴戸シュートのこぼれ玉を拾ったユンカーが浮き球で右へ展開→モーベルグが角度のないところからゴール!!と思われたが、モーベルグの前で浮き球に反応した酒井がわずかにオフサイド。

・この辺りから浦和が一方的にボールを支配。まだ4月だというのにいきなり夏日になったせいかF東京の前プレは全然ハマらず、序盤の勢いは雲散霧消。ただF東京のコンパクトな守備陣形は維持されているせいか、浦和はボール保持&遅攻には拘らず、ロングボールでF東京の最終ライン裏を狙う攻撃も案外目立ちました。

・またGKスウォビィクは足元が怪しいのか、浦和は相手がGKへ下げた時だけ強めにプレス。これが結構効いていて、F東京のビルドアップを阻害しただけでなく、高い位置でボールを奪うことも。

・33分小泉クロス→酒井ヘッドで折り返し→森重のヘッドでクリアが小さかったこぼれ玉を江坂がバイシクル気味にシュートも枠外。42分明本左サイドから横パス→アーク付近で江坂→ボックス内でユンカーがどフリーになるもなんとシュートは力なく枠外(つД`)

・ボールを全く持てなくなってからのF東京の決定機は40分永井が右サイド長い距離を走っての折り返しをオリヴェイラが撃ち切れなかった場面だけ。

・そこでアルベル監督は完全に消えていた紺野に代わって後半頭からアダイウトンを投入。さらに64分松木に代えて中村を投入し、中村を右SB、渡邊トップ下の4-2-3-1へ布陣変更。

・試合後のアルベル監督会見によれば「中盤の中央で数的優位をつくろうという意図を彼らは持っていました。そこをうまく対応するためにダブルボランチ気味に守備をした、というところがあります。」とその意図を述べていますが、64分モーベルグに代わって投入された松尾が再左サイドを突いてアルベル監督の狙いをいきなり粉砕。66分江坂の縦パスを受けて左サイドを激走した松尾がそのままカットイン。しかし残念ながら松尾のシュートは中村がスライディングで辛うじてブロック。

・70分好位置から岩尾FKもGKスウォビィクが好セーブ。F東京は昨年GKの失態に泣かされ続けただけに、まともなGKを採った甲斐があった場面でした(苦笑)。しかし、不運なことに74分渡邊が負傷。本来永井に代えて投入する予定だった三田を渡邊の代わりに投入。

・77分右サイド高い位置での酒井のボール奪取を契機に岩尾→江坂→松尾とボックス前で右から左へボールを繋いで松尾がコントロールショットを放つもののわずかに枠外。そして浦和は満を持して81分小泉に代えてシャルクを投入。

・松尾投入後浦和がF東京を押し込んでいる時間が長いものの決めきれないでいるうちに終盤は酒井の疲労が顕著になり、対面のアダイウトンが80分過ぎから突如覚醒。83分ペナ角から放ったミドルシュートがゴールマウスを襲い、85分には酒井をぶち抜いて決定的なクロスを供給。しかしこれを途中投入の山下が決められず。

・シャルクはボックス内外で盛んに絡んでくるものの、決定機は92分柴戸縦パスを契機にシャルク→松尾→シャルクでボックス内に突入した場面だけ。しかもシュートは角度が無くてDFにブロックされた上にGKの元へ。

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《総評》

・結果はスコアレスドローでしたが双方に見せ場があり、しかも季節を先取りしたかのような暑い中での試合だったにも関わらず90分間全くダレることなく緊張感を維持した好ゲームだったと思います、おそらく第三者的には。

・ただ赤者的には「優勢で試合を進めているものの一つとして決められない」いつもの光景を繰り返し繰り返し見せられたようなもので実にモヤモヤ感が残る試合でした。またしても勝てそうな試合で勝てず。リカの「相手のゴールに迫る回数も相手よりも多くつくれていたので、そのどれかをしっかり決められれば、というところでした」というコメントも正直聞き飽きました。

・決定機を決められないのが「内山田洋とクールファイブ」ならぬ「江坂任とJ2オールスターズ」という昭和歌謡グループみたいな面々だったら諦めもつくのですが、よりによってユンカーが磐田戦以来決定機を外しまくってこの結果なのでなんともやるせない。この試合でユンカーはついにフル出場を果たし、コンディションは良くなってきたのでしょうが、得点感覚は未だ戻らず。これが実に辛い。

・ドロー沼に腰までずっぽり浸かって、試合数と同じだけの勝ち点しか稼いでいない状態(=確実に残留争いコース)からは依然抜け出せず。「リーグ優勝?? なにそれ???」と苦笑せざるを得ませんが、降格を本気で心配しなければならないほど酷い試合内容でもありませんし、何かのきっかけで爆発的に点が取れるようになることを待つしか無さげ。そのきっかけがACLになることを祈りたいものです。

・正直今年のACLグループステージは「練習試合だらけのキャンプ」と割り切ってもらって全く構わないと思います。幸い中国勢はコロナ禍のために2軍仕様でACLに臨むようですし、シンガポールのライオン・シティとはさすがにかなり力量差がありましょう。参加チームが増えたためにグループ2位だと勝ち抜けできない場合があるので、大邱に連敗だけは避けなければなりませんが。

・一方アルベル監督を招聘したF東京の変化が感じられたのは序盤だけ。途中から浦和にボールを支配されっぱなしになって、結局永井とかアダイウトンとかの激走カウンター頼みに先祖帰りしていたのには思わず苦笑。でも浦和的にはそれが一番面倒でした。守備が堅いのは長谷川前監督の名残かなぁ?

・今日の試合内容だとF東京より浦和のほうがチーム作りで先行しているのは明らかでF東京がなんでこんなに勝ち点積めているのかは謎という印象。でも浦和も浦和で選手を入れ替えまくって事実上新チームを組成しているような状態なので、1年ほどの差はないという感じでした。次回対戦が楽しみです。

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《選手評等》

・小泉の復調が今日の良かった探しかな。相手のプレスが緩いことが幸いしてこの試合では不用意なボールロスは見受けられず、そしてそれ以上に妙なコネコネ癖が顔を覗かせなかったのが良かったかと。試合後の会見では今年の浦和の攻撃がやたら縦に速いことについて「それは対戦相手による」「出ている選手にもよる」と特に気に病んでいる風ではなかったのもちょっと嬉しいところ。

・ボールをしっかり握っている試合展開で小泉の復調が垣間見られた反面、岩尾に拘る必然性がますます不明瞭に。良い感じでボール散らしている時間帯はあるにはありましたが決定的な縦パスが出ずじまい。平野復帰せんかのう・・・

・松尾って転がらない、痛がらないマルちゃんという気がしないでもない、結局のところ。モーベルグ共々ACLで場数を踏んでチームにフィットするのを待つしかなさげ。

・酒井は終盤ヘロヘロでアダイウトンにぶっこ抜かれたり、シュートがあさっての方向へ飛んだりしたのを見ると、やっぱり90分使うのはコンディション的に無理があったような・・・勝ちに行くなら馬渡に代えるべきだと思いましたが、アダイウトン相手に馬渡では守備がやばすぎると思ったのかなぁ?

・NHKはアニメ「アオアシ」の番宣を兼ねてピッチ全体を俯瞰できる「鳥の目」カメラを設置。てっきりハーフタイムなど試合が切れたタイミングでその視点から解説するものだと思っていたら、その視点からの中継がメインだとは!! これでは埼スタのアッパーで試合を見ているのと大差なくて細かいところが判らず。おまけにサイドバックに焦点を当てた映像や情報もてんこ盛りで画面がうるさいのなんの。

・よってテレビで試合を見る意味が全然ないと思ったので即座にDAZNに切り替え。信頼と実績の解説水沼パパでほっこり。

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-----ユンカー-----
小泉---江坂--モベルグ
---柴戸--岩尾---
明本-ショルツ--岩波-酒井
-----西川-----

(交代)
64分 モーベルグ→松尾
81分 小泉→シャルク


紺野--オリヴエイラ---永井
--松木----安部--
-----青木-----
長友-トレヴィ--森重-渡邊
-----スウォビィク----

(交代)
HT 紺野→アダイウトン
64分 松木→中村帆
74分 渡邊→三田(故障による交代)
81分 永井→山下

※写真は試合とは全く関係ありません。

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