2025.02.15

【メモ】神戸 0-0 浦和

《スタメン》

浦和は加入してひと月も経っていないボザをいきなりスタメン起用。CHの一角にグスタフソンではなく安居を起用したのはいかにも守備重視=対神戸スペシャルっぽい感じ。それ以外のスタメンは沖縄キャンプでのTMの様子から漏れ聞こえてくる話の範囲内で全体にサプライズなし。

今季からベンチ入りメンバーが9人に増えたので、攻撃のオプションが増えまくり。逆に守備駒はもともと頭数がいないのでメンバーの選びようがない(苦笑)。

神戸はACL上海海港戦から中3日で、その時のスタメンと全く同じ。宮代・井手口・広瀬・カエターノらが負傷離脱中のためか、ベンチメンバーがちょっと寂しい印象。

《試合展開》

非常に意外なことに試合は立ち上がりから完全に浦和ペース。

神戸のロングボール攻撃に対してはセカンドボールを拾いまくることで対応し、逆に神戸の前プレに対してはロングボールを多用して回避。しかもここもセカンドボールを拾いまくることで前進。

そして8分サヴィオが独力でドリブルで運んだのを契機に松本のシュートがポスト直撃!!16分にはCKからの流れで相手のクリアボールをダイレクトでサヴィオが強烈な枠内シュート。さらに30分にはサヴィオFK→サンタナヘッドが枠内を襲ったがここはGK前川がビッグセーブ。

神戸は全く何も出来なかったが、前半終了間際から次第にセットプレーに活路を見出して対抗。

酒井&途中投入のパトリキが負傷するアクシデントもあったが、両CHを筆頭に浦和の運動量が落ちたため試合は次第にグダグダ模様のイーブンな形に。

浦和は81分サヴィオCKを最後は松本が押し込んだように見受けられたが、VARで松本のハンドを咎められてノーゴールに。逆に90分大迫が浦和両CBの間を抜けて西川と一対一になったが、ここは西川が好セーブ。

後半の浦和は運動量の低下が顕著だったが、それでも決定機的な破綻は見られなかった。優勢だった前半のうちに一点取れていれば勝てた試合だったが、ここ数年の開幕戦では最も先行きに期待が持てる内容だった。

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2025.01.31

大畑歩夢選手 OHルーヴェンへ完全移籍

 先日(1/29)、大畑歩夢選手がOHルーヴェンへ完全移籍する旨が公表されました。

 大畑は1/7にトップチーム選手背番号が公表された際に「大畑歩夢選手、木原 励選手につきましては、移籍交渉を進めているため、決定し次第発表いたします。」と併記されていたので移籍自体はサプライズでもなんでもありませんが、その後全く続報がありませんでした。

 1/27になってようやく機関紙スポニチから「ベルギー1部ルーベンに移籍する可能性が高いことが27日までに分かった。」と報じられ、それから時を置かずに正式発表となりました。

 大畑は2022年に鳥栖から完全移籍加入。リカ体制1年目=2021年の浦和の左SBは本職ではない明本を転用してい凌いでいた状態にも関わらず、宇賀神が今季一杯で契約満了な上に山中の去就が怪しげだったので大畑の補強は実に理にかなっていました。

 大畑の空恐ろしいのは鳥栖の下部組織出身にも関わらず、プロ1年目からリーグ戦で13試合も出場しており、2021年は30試合出場とバリバリのレギュラー格なこと。鳥栖は経営難で「売れる選手は何でも売る」状態に陥っていて若手を無理やり起用せざるを得ない結果なのかもしれませんが、キャリア的には浦和でいえば橋岡クラスの逸材と思われました。

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 ただ残念なことに大畑は2021年第36節札幌戦の試合中に負傷(右第五中足骨骨折)して全治3ヶ月との診断を受けていたので出遅れを余儀なくされ、スタメン出場自体は第2節からと予想外に早かったものの、しばらくは早い時間帯で交代させられるケースが続きました。またその後も案外小破が多くて、結局2022年の大畑のリーグ戦出場は22試合(うちスタメン19)1422分と準主力的な位置づけに留まりました。特に全北現代とのACL準決勝で顕著だったように、なんだかんだと大畑は当たり負けしてしまうことが多く、小破の多さも相まって左SBのファーストチョイスは明本であり続けました。

 監督がスコルジャに代わった2023年はこの大畑の難点がよほど嫌われたのか、大畑の出番は激減してリーグ戦出場は16試合(うちスタメン4)、たった463分の出場に留まりました。明本どころか同年京都からレンタルバックの荻原にも抜かれて、おまけにシーズン序盤は「練習の態度が悪い」と監督に責められてベンチにも入れない日々が長く続き、結局超過密日程だったにも関わらず、明本が故障or出場停止の時にようやく出番が回ってくる程度に留まりました。

 2024年は左SBのポジションを争っていた明本と荻原が共に移籍してしまい、しかも大畑を全く評価していなかったスコルジャからヘグモに監督が代わるという幸運に恵まれましたが、キャンプ時から早々と選手間に序列をつけるヘグモが左SBに選んだのは渡邊のコンバート起用。第6節FC東京戦でようやくスタメン出場に漕ぎつけましたが、松木にやられたのが仇となってその後しばらく出番を失ってしまいました。

 それでも怪我人の大量発生を受けて第20節(6/26)から大畑はついにコンスタントにスタメン出場しはじめ、途中パリ五輪でのパフォーマンスも良かったせいか、監督が再びスコルジャに復しても大畑は左SBのレギュラーであり続けました。

 最後の最後でようやく輝きを放ちはしましたが、3年間トータルでは大畑は期待外れだったと言わざるを得ません。またパリ五輪での活躍を受けて即欧州移籍=少額ながらも移籍金を残しての移籍ならともかく、契約切れに伴うゼロ円移籍なので、浦和への貢献度は非常に乏しい選手だったと思います。悪く言えば移籍金を払ってまで獲得したいと思う欧州クラブは現れなかったということですが。

 浦和を「欧州移籍への踏み台」と公言していた選手としては遠藤航が思い出されますが、遠藤は最初から最後まで浦和の主力で、しかもチーム事情を受けて本職でもなんでもない右SBまでやって2017年ACLの立役者となり、最後はきっちり移籍金を残しての欧州移籍でした。ここまでやってくれれば浦和も「踏み台」になった甲斐があったというもの。遠藤に比べると大畑は「浦和に何しに来たん?」というのが心の狭い者にとっての正直な感想です。

 なお大畑は移籍先でまたしても明本とポジションを争うようですが、果たしてどうなることやら。明本がステップアップ移籍する話が進んでいるのでルーヴェンは大畑を獲得したのかもしれませんが・・・

 大畑にとって苦い思い出、辛い記憶だらけの日々だったかもしれませんが、それでも3年間ありがとうございました。

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2025.01.27

【祝】ダニーロ ボザ選手 完全移籍加入クラブ間合意

 先日(1/25)、ダニーロ ボザ選手のECジュベントゥージ(ブラジル1部)からの完全移籍加入について、両クラブ間で合意した旨が公表されました。今後メディカルチェック等を経て、正式契約が結ばれるとのこと。

 各紙報道によればボサは現クラブとの契約が2025年12月末まで残っているので、浦和は900万レアル(約2億4000万円)もの違約金を払っての獲得だったようです。

 浦和は昨年末の反省文で「守備面においては、ディフェンスラインの統率に加え、チーム全体を鼓舞できる強いリーダーシップを持ち、プレーにおいても文字通り『壁』となるような、存在感を発揮できる選手がチームにとって必要であり、そうした選手の獲得を2025シーズンに向けた選手補強における重要なテーマに置いています。」と記していました。端的に言えば強力なCBの獲得を今オフでの必達課題と考えていたのは明白だったので、ボザの獲得で一応その課題は達成された勘定になります。

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 浦和はボザの特徴として「足元の技術と身体能力の高さを兼ね備えたDF。ボールを運び攻撃の起点にもなれる。またヘディングが強く、セットプレーでのゴールにも期待。」と記しています。

 身長が184cmしかないので反省文で言う「壁」のイメージはほど遠い気がしますが、高さがない代わりにスピードがあるタイプのようで、高さはあるがスピードがないマリウスとの組み合わせは理想的かもしれません。また右SBでのプレー経験もあるようなので、層の薄い右SBへの転用も視野に入れての獲得なのかもしれません。

 なおネット上に流れていた話では、浦和は当初ブラジル代表に選出された経験のあるオリンピック・リヨン(仏1部)に所属するアドリエウソンの獲得を狙っていたようですが、違約金がバカ高いことも相まってかアドリエウソンの獲得は流れてしまい、結局アンデルレヒト(ベルギー1部)へ行ってしまったようです。

 ところがプランAが流れるや否やプランBがちゃんと用意されているだけでなく、しかもプランBがすがさず発動されてトントン拍子に話が進むなんて良い意味で浦和らしくない用意周到さ。この辺り、FB本部が西野トンズラのダメージからようやく態勢を立て直し、堀之内SDの元で再建しつつある姿が浮かび上がってきます。

 またブラジルのクラブからの選手獲得ですが、悪名高い胡散臭い代理人経由ではなさそうな辺りも好印象。

 ビザの取得等に時間を要することから沖縄キャンプどころか2/15のリーグ開幕戦にも間に合いそうにないと思いますが、シーズン途中でトンズラする選手がゴロゴロいる今となっては開幕から2、3試合後にようやく出場なんて何の問題もないかと。

 CFがしょぼいのと、両SBの層が薄いのが難ですが、ボザの獲得で浦和もなんとか2025年シーズンを闘える体制が整った気がします。少なくとも昨年迷走を繰り返し、残留争いに片足突っ込んで結局13位に終わったチームの補強としては上出来だと思います。

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2025.01.06

【祝】早川隼平選手 浦和レッズ復帰

 昨日(1/5)、早川隼平選手のファジアーノ岡山への育成型期限付き移籍から復帰する旨が公表されました。

 早川は2023年ユース在籍中に2種登録ながら、過密日程に苦しんだスコルジャがルヴァン杯グループステージ第3節川崎戦後半途中投入で浦和トップチームデビュー。

 続くルヴァン杯グループステージ第4戦ではスタメンに抜擢され、しかも初ゴールまで記録。この試合で印象に残ったのはカンテとの相性の良さ。カンテが「こいつは使える!!」とばかりにパスを出し始め、早川がそれに応えて良いところへリターンと非常に早い段階で良い関係を築いていました。

 おまけに早川は隙あらばシュートを撃ってくる積極性が非常にしょっぱかった当時の2列目の中でスコルジャの高い評価を受けたようで、U-21選手出場義務要員としてルヴァン杯で重用されるだけでなく、リーグ戦、はてはACL決勝第1戦でも起用されました。

 ルヴァン杯は決勝まで勝ち進んだこともあって、早川は当然のようにニューヒーロー賞を受賞。そして今年は晴れてトップチーム昇格とここまでは順風満帆だったと言っていいでしょう。

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 ところが翌年監督がヘグモに代わると一転して出場機会皆無。ベンチ入りすらG大阪戦とルヴァン杯鳥取戦の2試合だけ。ルヴァン杯がトーナメントになったことに伴ってU-21選手の出場義務がなくなったのは早川には痛手だったでしょう。

 しかしルヴァン杯で堀内には出場機会が与えられ、早川にはなかったところを見るとヘグモが要求するものが早川には全然なかったのかもしれません。前年もガツガツ当たりに来るような相手には苦戦しており、IHだろうがWGだろうがとにかくフィジカル面で全く物足りないと評価されたのかもしれません。

 そこで早川は5月に入るとすぐに出番を求めて岡山へ育成型期限付き移籍。岡山では加入直後からトップ下でスタメンポジションを掴んで計15試合(うちスタメン12試合)出場。ただスタメンで出ても後半早い時間帯に下げられてしまう試合だらけだったのと、10月以降はなぜかベンチにも入れなくなったことも相まって出場時間は843分に留まりました。

 早川がシーズン終盤に出番を失ったのは小破したためなのか、あるいは監督の要求水準に応えきれずにポジションを失っただけなのかは全く判りません。

 とはいえ、ユース卒の新人がJ2上位チームでそれなりに足跡を残せたのは大したもの。そのまま岡山なり他チームなりで武者修行を続けても何の不思議もなく、浦和FB本部も2列目だだ余りの状況下でわざわざ早川を積極的に呼び戻すとも考えづらいので、早川自身が浦和帰還を強く希望した結果なのでしょう。

 2023年にスコルジャが早川を高く評価していたのが早川の浦和帰還に繋がったのは疑いありません。ただあの年は如何せん超過密日程でやむなく早川を抜擢していたのも確か。今は渡邊を筆頭にトップ下が出来る人材がアホほどいて、しかもCWCがあるとはいえ2023年ほどの過密日程でもなく、早川の出番は早々巡ってこないかもしれません。

 早川の選択が吉と出るか凶と出るか。

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【祝】金子拓郎選手 KVコルトレイクより完全移籍加入

 先日(1/4)、金子拓郎選手のKVコルトレイク(ベルギー1部)からの完全移籍加入が公表されました。

 金子の移籍話は12/17に機関紙スポニチが「複数の関係者によると、すでに両クラブ間で合意。契約の細部を詰める段階に達している」と報じたのが嚆矢。その翌日には報知が「すでに移籍交渉は大詰めを迎えており、獲得は濃厚となっている。」と報じたもののさらなる続報はないまま時が経ちましたが、無事正式加入の運びとなりました。

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 金子は札幌からの期限付き移籍でディナモ・ザグレブに所属し、公式戦41試合出場5得点6アシストでリーグとカップ戦の2冠に貢献。ただディナモ・ザグレブは買取オプションを行使しなかったので、コルトレイクへ完全移籍して今季はリーグ戦14試合1得点を挙げていたようです。コルトレイクでそのままさらなるステップアップを目指しても良さそうなものですが、スポニチによれば浦和が「何年間もラブコールを送り続けてきた」そうで、埼玉県比企郡小川町出身という「埼玉の血」が蠢いたのかもしれません。またディナモ・ザグレブで一緒だった荻原や、前橋育英の先輩渡邊から魔の手が伸びたかもしれません。

 コルトレイクへの在籍は半年でしかないので当然契約期間途中(契約は2027年6月まで残っているとの話も)の移籍で、浦和は相応の移籍金を払っての獲得のはずです。

 金子は非常に判りやすい、典型的なサイドアタッカーで左利きながらも右サイドが主戦場。札幌在籍時代には浦和は何度も金子にズタボロにやられました。

 浦和は昨季右WG/SHのファーストチョイスは大久保でしたが、守備は一生懸命やってくれるし、対面の相手を独力で剥がす能力もあるものの得点力は相変わらずしょぼいままで、おまけに故障がち。前田は守備に難があって、それを補ってあまりあるほど得点能力はないというありさま。二田も終盤の替え駒に使えるかどうかというレベルでしかなく、関根に至ってはもはやSHでなく右SB要員かもしれないという惨状。

 よって「やたら頭数はいるがJ1で違いを出せる選手はいない」という状況を抜け出すべく、金子獲得に動いたのは納得がゆきます。逆に言えば整理すべき選手を整理できていないのが気になりますが・・・

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2025.01.05

【祝】荻原拓也選手 浦和レッズ復帰

 昨日(1/4)、荻原拓也選手のGNKディナモ・ザグレブ(クロアチア1部)への期限付き移籍から復帰することが公表されました。

 荻原の浦和復帰は12/24に機関紙スポニチが「浦和へ復帰することが24日、決定的となった。複数の関係者によると、近日中に正式発表される。」と当確を出していましたし、それ以前にディナモ・ザグレブが買い取りオプションを行使しないとの噂が海外メディアで流れていたのでかなり早い時点から既定路線だったと言っていいでしょう。

 買取オプションを行使してもらえるだけの活躍が出来なかった選手をだらだらとレンタル継続せずに浦和へ連れ戻した点では松尾と同じコースです。もっとも買い取りオプションが行使されたところで50万ユーロでしかないしょっぱい契約内容、まるで安売り王ロヂャーズだった訳ですが、その行使すら渋るとはなぁ(苦笑)。

 なおクロアチアメディア「Germanijak」が「12月2日の練習中に接触プレーで負傷。直ちに病院で検査を受けた」との報もあり、それがどの程度の怪我なのかは全くわかりません。

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 荻原は2018年加入の浦和ユース育ち。2021年にレンタル先を新潟から京都に変更したところ、キジェ流がよほど荻原の気性にあっていたのか左SBを主戦場に40試合2858分出場、しかも38試合がスタメンというバリバリの主力選手にのし上がりました。荻原が左サイドをドリブルで切り裂いてからのウタカ目掛けてのクロス攻撃はこの年の京都の十八番でしたし。2022年も荻原自ら望んで京都へのレンタルを継続し、2023年に2年半に及ぶレンタル修行を経て浦和に戻ってきたという経緯があります。
 
 荻原はドリブルに強烈なストロングポイントを持っている反面、往々にして相手に食いつきすぎる「狂犬型」の選手で、かつての浦和在籍時には気性難で空回り気味というか、競馬で言う「かかり気味」で終わってしまう試合が目立ちました。キジェ式の「根性で走れ!!」的なサッカーでその悪癖がさらに酷くなっているかも?と心配しましたが、浦和に復帰した荻原は意外にも攻守のバランスはかなり改善されていて、かつてほど豪快に裏を取られる場面は少なくなりました。一方得意のドリブルからのクロスはターゲットの人材不足から不発に終わった感も。もっとも相性が良いリンセンは如何せん出場機会が少なくて・・・荻原本人も決定機逸が目立ちましたし。
 
 そんな荻原へのスコルジャの評価も悪くはなかったようで、大畑を抜いて左SBの控え一番手に。酒井が故障がちで明本を右SBへ転用せざるを得ない試合が多かったこともあって、左SBでスタメン出場する試合も増え、さらに明本も故障して右SBで出場する試合もあって荻原は2023年リーグ戦28試合(うち15試合)1512分出場と準レギュラー格の戦力となり、浦和のレンタルバック組としては珍しい成功例にもなりました。
 
 ただシーズン終盤は疲労困憊も相まってか元来の欠点=守備不安を露呈。簡単に裏を取られてボックス内で思わず手を出して相手を倒してPKを取られる試合が続きました。そんな荻原のどこをディナモ・ザグレブが評価したのか全く判りませんが、残念ながら結果的にディナモ・ザグレブも浦和も幸せにならなかったレンタル移籍劇になってしまいました。

 そして荻原の難点がディナモ・ザグレブでどの程度解消されているかどうか。左SBは荻原の突然の海外移籍で昨季穴が開きっぱなしだったので「自分で自分の穴を埋めた」格好になってしまいましたが、経緯はともあれ意義深いレンタルバックになったと思います。もっとも荻原にしても同ポジションの大畑にしても依然として「トンズラの野望」を隠していないのが困りものですが・・・

 

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【祝】長倉幹樹選手 アルビレックス新潟より完全移籍加入

 先日(1/3)、長倉幹樹選手のアルビレックス新潟からの完全移籍加入が公表されました。

 長倉の移籍話が明るみになったのは割と遅くて、12/26にスポニチと報知が報じたのが嚆矢。ただスポニチは「決定的となった」とかなり踏み込んだ表現だったのに対し、報知は「獲得に動いていることが25日、分かった。関係者によると、移籍交渉は大詰め」とやや抑えた表現だったので当確というにはほど遠かったのですが、さほど時を置かずに正式決定となりました。

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 長倉は浦和ユース出身ですが、順大→東京ユナイテッドFC(関東社会人1部)→群馬(当時J2)→新潟(J1)と随分遠回りしてからの浦和帰還となりました。浦和強化サイドが意図したわけではないが、他所で十二分に実績を積み、J1で通用する実力があることを証明してから浦和に帰ってきたという点では松尾と同じコースです。なお浦和ユースと群馬で大槻さんの指導を受けています。

 また長倉はFW登録で、しかも既にレンタルバック済の髙橋とほぼ同世代ですが、髙橋のような最前線で身体を張りまくる典型的なCFタイプではなく、どちらかといえば俊足を生かしてサイドからのカットインを得意とするタイプで全くプレースタイルは被りません。ただ守備に一切手抜きなしという点は髙橋と似ていて、そこはいかにもスコルジャ好みのFWです。

 プレースタイル的に長倉は左WG/SHでの起用がメインになるかもしれません。そのポジションは松尾が故障のためキャンプに間に合わないのは確実なので渡邊との競争になろうかと思いますが。新外国人CFの補強に失敗して、スコルジャの構想に入っているかどうか怪しいサンタナに代わってCFに入る可能性もなきにしもあらずですが・・・

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2025.01.04

小泉佳穂選手 柏レイソルへ完全移籍

 昨日(1/3)、小泉佳穂選手の柏レイソルへの完全移籍が公表されました。

 小泉の移籍話は12/27にスポニチが「獲得オファーを出したことが26日までに分かった。複数の関係者が明かした。」と報じた一方、同日報知が「J1柏が来季の新戦力として、浦和のMF小泉佳穂を完全移籍で獲得することが27日までに分かった。関係者によると、近日中に発表される見込みという。」とかなり踏み込んだ形で報じていましたが、報知の話通りになってしまいました。

 小泉は2021年に琉球から完全移籍加入。コロナ禍=入場料収入大幅減で経営の屋台骨が揺らいだ浦和がやむなく打ち出した補強策=「J2オールスターズ」の最後の生き残りです。

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 小泉の加入当初の活躍ぶりは目を見張るものがあり、両足を器用に操ってくるくると回りながら相手のプレスを交わしてゲームを作る様には驚嘆させられました。リカが早々と浦和で勝ち点を稼げるようになった原動力の一つといっても過言ではないでしょう。

 ただ浦和の4年間で年を経るごとに出場時間が少なくなっていったことに如実に示される通り、小泉が最も輝いたのはこの加入初年度でした。

 神戸や鹿島のような「プレー強度マシマシ系」のチームが苦手な上に、トップ下ないしIHが最適ポジションな選手にしては点が取れなさすぎ。またボールを欲しがって広範囲を動きまわりすぎる辺りも評価が分かれましょう。

 さらに小泉が難儀なのはメンタル的に悩みやすいタイプな上に、妙に頑固で自分のブレースタイルを代えたがらない節があること。

 よって結局のところ「巧いことは巧いのだが怖さがない」選手に留まってしまったように感じました。

 2024年はトップ下は渡邊ないし大久保がスタメン起用される場合がほとんどで、小泉は20試合でわずか713分しか出場できず。さらに今オフにはサヴィオや松本などIHないしトップ下で小泉と競合しそうな選手が加わったので、小泉は出番を求めて柏に完全移籍を決めたのも無理はありません。ましてや最も小泉を重宝していたリカの下なのでなおさら。

 4年間ありがとうございました。

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【祝】マテウス サヴィオ選手、柏レイソルより完全移籍加入

 昨日(1/3)マテウス サヴィオ選手の柏レイソルからの完全移籍加入が公表されました。

 サヴィオの移籍話はシーズン終了を待たずに表面化しており、12/1には早くも機関紙スポニチが「複数の関係者によれば既に浦和が正式オファー。さらに鹿島、川崎Fも獲得に動いているという。柏も慰留に全力を注ぐ方針」という形で報じていました。

 そして12/9には日刊・スポニチ・報知がいずれも「浦和獲得が決定的」という形で早々と半ば確報を出しました。そこから正式発表に至るまでにひと月近くかかったのが謎ですが、ともあれハイジャックの憂き目に合うこともなく無事正式決定に漕ぎつけました。

 国内各紙では全く触れられていませんが、サヴィオは柏との契約を2026シーズン終了後まで残っているそうで、浦和は高額の移籍金を満額支払ったとの話も。ショルツや酒井の移籍で得た大金をようやくぶち込んだのかもしれません。

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 浦和は反省文「2025シーズンへ向けて」の中で、「攻撃面においては、ゴールやアシストといった勝利に直結するプレーに加え、高い位置からの攻撃的な守備を高い水準で実行できる選手の獲得を目指します。併せて、ドリブル等「個」の力で局面を打開できる能力を持った選手の獲得が、コンセプトに沿った攻撃を実現するために必要だと考えております。」と謳っていますが、ここで述べられたスペックを全て満たす選手がサヴィオだと言っていいでしょう。そのために大金を継ぎこんだのだと。

 「守備は懸命にこなしてくれるが点は取れない」のはまだマシなほうで、「守備に穴を開けがちなのに、得点能力が傑出しているとも言い難い」選手まで抱えているのが今の浦和の残念な2列目。リカもスコルジャもずっと2列目の人材難に泣かされてきました。でもこれでやっとスコルジャも大満足でしょう。

 自分で剥がせる、決定的なパスを出せる、点も取れる、そして守備も一切手抜きなし。なんでこのレベルの選手がJリーグにいるのか不思議でなりませんが、それだけに妙なタイミングでトンズラリスクがあるかもしれません。

 柏では4-4-2の左SHないし2トップの一角を任されていたようですが、ガチガチのサイドアタッカーではなく多分にゲームメーカー的なプレースタイルなのでスコルジャがどのような使い方をするのか楽しみです。

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2024.12.30

【祝】松本泰志選手 サンフレッチェ広島より完全移籍加入

 本日(12/30)、松本泰志選手のサンフレッチェ広島からの完全移籍加入が公表されました。

 松本の移籍話は12/29に突如スポニチが「浦和が広島MF松本泰志(26)を獲得することが28日、分かった。複数の関係者によると、すでに合意。近日中に正式発表されるという。」と確度高めの表現で報じたのが最初で、それから日を置かずに正式合意の運びとなりました。

 近年SNSに真偽不明の移籍話を垂れ流す輩が跋扈しており、しかもそれが往々にして当たったりするためにファン・サポーター間で騒ぎになるどころか選手やクラブスタッフはじめ諸関係者に実害が出ているとの話も出始める始末でした。浦和は如何せんファン・サポーターの頭数が多いだけにそういう輩の格好のターゲットになりがちでしたが、松本の移籍に関しては国内、しかもJ1リーグ間の移籍にも関わらず、本決まり直前まで情報が漏れなかった辺りは高く評価できます。

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 松本は2017年に昌平高校から広島に加入。20年に福岡、21年にC大阪への期限付き移籍を経て21年夏に広島復帰。22年あたりからようやく出番が増えだし、今年はリーグ戦36試合2812分(うちスタメン32試合)とようやく主力級に上り詰めました。

 どう見ても育ててもらった広島に恩義ありまくりのキャリアですが、そんな松本がリーグ戦上位に定着している広島でスタメン級という立場を捨てて、長年リーグ戦では中下位に低迷中の浦和へ来る気になったのが不思議でなりません。加入コメントがあっさりしすぎていて真意は図りかねますが、松本は東松山市出身。いままで心のうちに秘めざるを得なかった「ずっと浦和が好きだった」思いが26歳になってついに溢れだしたのかも。「埼玉に帰るべき時が来た!!」。そんな天啓があったのかもしれません。

 松本は広島で3-4-2-1のCHないしシャドーをやっていたようですが、CHといっても前に出たほうが活きるタイプ、後方からの飛び出しが持ち味なタイプで、典型的なBOXtoBOX型の伊藤敦樹にかなり近いタイプ。ゆえに松本を起用した場合はグスタフソンとは縦並びで4-1-2-3っぽい布陣になるかもしれません。

 CHには安居に加えて前日柴戸をレンタルバックしたばかりですが、松本とは持ち味が全く違うのでスコルジャは相手に応じ、さらには戦況に応じてどう使い分けるのか楽しみです。またこれで来季は長期離脱等のアクシデントがない限り、渡邊や原口を無理やりCH起用せずに済みそうです。

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