【短感】24-25年第5節:浦和L 2-1 C大阪L
AWCL参戦の影響で後送りになっていた第5節C大阪戦。浦和はクラシエカップ準決勝を広島R相手に長崎で120分闘って負け、それから遠距離移動を挟んで中2日というこれ以上ない悪条件下での試合でした。
にも関わらず、浦和のスタメンは池田→福田、塩越→藤﨑の2枚入れ替えのみ。GK池田はカップ戦で「ニアをぶち抜かれ、ビルドアップでまさかのボールロスト、CKで飛び出してパンチングしきれず」と失態の連続で準決勝敗退の主因になってしまったので、ここで福田に代えられるのは仕方ないでしょう。
一方塩越のベンチ外は試合後の監督コメントによれば「本当に疲労がたまっているのと、回復が間に合わなかった」とのこと。長嶋のベンチ外も同じ。
コンディション面では圧倒的に不利でしたが、それでも浦和は立ち上がりから一方的にボールを支配してC大阪を自陣に押し込み続けました。しかし残念ながらそこからこれといった決定機を作れず、試合開始早々に角田が放ったミドルシュートが惜しかったくらい。
しかし、11分角田CKからの流れでこぼれ玉を拾った石川が後方へ戻したボールを角田が遠目からぶち込んで浦和先制!!
その後も浦和はC大阪を自陣に押し込むもののただそれだけという試合展開は変わらず、23分C大阪がこの試合初めて人数をかけて攻めに出たところで、中谷のシュートを福田がキャッチしきれずにボールはゴールマウスへコロコロ。しかし、ゴールラインを割る寸前で福田が回収して事なきを得ました。
後半になっても戦況に何の変わりもありませんでしたが、51分センターサークル付近からの石川FK→高橋がヘッドで落としたボールを島田が拾って追加点!!
ところが後半も半ばを過ぎると浦和も疲労の色が濃くなって高い位置でボールを回収できず、プレス網をあっさり突破される場面が目立ち始めました。62分に藤﨑に代えて高塚を投入した効果も全くありませんでしたし。
そして70分FKをファーでヘッドで折り返されたのを契機に失点。福田のポジショニングも怪しげでしたが、試合後監督が怒っていたのは福田ではなく、「やってはいけない時間帯にセットプレーを相手に与えてしまう」こと。名指しはしませんでしたが、角田が後方から相手を押してファウルを取られたことを指しているのでしょう。角田は同じようなファウルを自陣深い位置で終盤やらかしていましたし。
終盤の浦和はヘロヘロで前にボールを蹴りだすだけに。それでもチーム全体で「なりふり構わず逃げ切る!」と意思統一出来ているのが奏功して、ヨレヨレ状態ながらも逃げ切り勝ち。
コンディション面で大差があることを考えれば「勝てばよかろう!」な試合になってしまうのは致し方ないでしょう。エンタメとしては非常に寂しい試合内容でしたが、ベンチメンバーは若手だらけ(16歳の平川すらベンチ入り!)で競った試合でも安心して投入できる選手がいないので、選手交代で戦況を変えようにも変えられない辛さ。しかもカップ戦準決勝では若手を投入して却って少しリズムが崩れたという反省もあったようですし。
怪我人が多い上に「戦術兵器清家」に代わるチーム戦術は依然として確立される感じはせず、ボール保持は「相手からボールを取り上げているので失点は少ない」以上の意味が見いだせないまま年内のリーグ戦は終了。
それでも首位ベレーザと勝ち点1差の3位にいるのはリーグ戦再開時に怪我人復帰という上積みが期待できることを思えば悪くはないかと。
-----高橋-----
藤﨑---伊藤---島田
---柴田--角田---
栗島-後藤--石川-遠藤
-----福田-----
(得点)
11分 角田
51分 島田
70分 米田(C大阪)
(交代)
62分 藤﨑→高塚
90+2分 島田→西尾
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