2020.11.09

【祝】浦和レッズレディース、2020年なでしこリーグ優勝!!

・今季の浦和は第15節を終えて2位I神戸に勝ち点8差をつけて完全に独走状態。勝てば無条件で2試合を残して2014年以来の優勝(浦和レッズレディースとしては3度目)が決まる第16節愛媛戦でしたが、優勝が懸かった大一番から来るプレッシャーもへったくれもなく序盤から着々と得点を重ねて難なくリーグ優勝を手中にしました!!

・浦和は09年の優勝はアウェーで優勝したことを知り、14年の優勝はホームで負けたけど優勝したという、ある意味浦和らしい形での優勝だったので、ホームで勝って優勝するのはこれが初めて。

・いやぁ、今年の浦和は文句なしに強かった!! 16試合消化して勝ち点40で2位I神戸に8差。総得点34は日テレ(43)に次ぐ2位。総失点15は新潟と並んでリーグ最少。昨年は惜しくも日テレに及ばず2位に終わりましたが、今年は昨年全く勝てなかったI神戸に逆にダブルを食らわせただけでなく、中下位チーム相手に引き分けで終わりそうな試合で最後の最後で勝ち点3を積み上げた結果がぶっちぎりの優勝に繋がりました。

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・チームを率いるのは昨年招聘した森監督。日テレの監督として15年から3連覇を達成した手腕はやはりただものではありませんでした。やっていることは昨年と基本的に同じ。主力も猶本がドイツから戻ってきたのと塩越がコンスタントにスタメン出場しだしたくらいで昨年とあまり変わりありませんが、監督交代初年度で結果・内容ともいきなり好転したことで選手達が自信を得ていたためか、今年は結果が一段と向上してぶっちぎりの優勝として結実しました。

・浦和レッズレディースはユースがそこそこ優秀で世代別代表経験者も少なくなく、ユースレベルまでは日テレと互角以上に闘っているのに、そこから先が伸びない。必然的になでしこ代表に入る選手も少ないという不思議な傾向がありましたが、森監督が素質・素材は良いものを持っている選手達を上手く開花させたという見方も出来ましょう。

・浦和がやっているサッカーは「ボールを大事にするサッカー」と表現するのが一番近いかな? GKから細かくパスを繋ぎ、じわじわと最終ラインを極端に押し上げて相手を自陣に押し込む。しかも両SBのポジションがやたら高くて攻撃時2-4-4にすら見えることも少なくありません。

・でもそんなぱっと見は超攻撃的な布陣を敷きながら「2点取られても3点取るサッカー」を志向しているわけではなく、スタッツを見ると一目瞭然なように僅差で勝つ、しかもウノゼロの勝ちが結構多いのが浦和の特徴。浦和の真骨頂は縦に陣形を圧縮するだけでなく、ボールサイドにわらわらとやたら集まって高い位置でのボール奪回を狙うところにあると言っても良いくらい。相手に考える時間を与えない。これが今年は日テレにもI神戸にも上手く嵌まりました。

・ただ体力任せで走り回って体力の続く限り相手にプレッシャーかけまくりという中下位チームとは完全に一線を画していて、浦和は基本ボールが持てるチームなのでボールを持って休んでいる時間も結構あり、失ったら失ったで攻→守を素早く切り替えてガーーーっと行く。そんな感じでしょうか。

・またボールサイドへわらわら寄り、失ったら即時奪回を図る過程で中盤のポジションが極端に流動的なのも浦和の特徴。ボールを失った時に高い位置にいるSBの代わりにSHなりCHなりがカバーに入っているなんて日常茶飯事なので、CHはともかくSHとかトップ下なんで初期配置以上の意味しかなく、ヒートマップを見てもどこが本来のポジションなのか全く判らないと思います。

・高い位置でボールを奪取してからの攻撃は別に細かいパス交換からの中央突破にこだわるわけではないどころか、むしろやたら高い位置にいるSBを使ってのサイド攻撃が主体。特に俊足の清家は戦術兵器としか言いようがなく、かつSBからのクロスの先にフィニッシャーとして超弩級の威力を誇る菅澤がいるというのが浦和の典型的な得点パターン。総得点34のうち16点が菅澤。文句なしのMVPです。

・またセットプレーで点が取れるようになったのもぶっちぎりでの優勝の一因でしょう。これは正直猶本の復帰がでかかったかと。浦和は09年優勝時の主力だった高橋が退団してからずっーーーーーとプレースキッカーが人材難(筏井が多少マシなくらいか)で、直接FKをぶち込める選手なんていませんでしたから。どん引き系の相手にはとにかくセットプレーが効きました。

・なでしこリーグは相手も前からガンガンプレッシャーをかけてきて終始中盤での潰し合いに終始することがしばしば。そんな時の浦和は細かい繋ぎをあっさり放棄していきなり最前線の菅澤に放り込むとか、高橋はなを投入して2トップにするとか、甚だしきは清家を最前線に上げて裏を狙わせるとか、思いのほか戦術に柔軟性が高いのも特徴。清家を最前線に上げる荒業をハーフタイムを挟まずに試合中にやるというのには心底驚きました。

・浦和のやたら高い最終ラインは当然ながら相手の狙い目。従って縦にポーンと蹴って俊足FWなりWGなりを走らせようというチームも多いのですが、前述のように浦和のプレッシャーがきつくてそもそも高精度&良いタイミングでボールを蹴らせてもらえない上に、浦和の両CBのカバーリング能力が高いのでなかなかシュートに持ち込めない。ボールがちょっと長いとGK池田がじゃじゃーーんと飛び出てくるし、なんとかシュートを撃っても池田に防がれるという相手からすれば悪夢としか言いようがない浦和の鉄壁な守備。これは池田&長船の両ベテランもさることながらユース上がりの南が早々と戦力化したのが多いと思います。

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・まぁ浦和は森監督の就任からたった2年で頂点に上り詰めましたが、14年の優勝からわずか2年で浦和は残留争いにどっぷり両足浸かる羽目になったことも忘れてはならないでしょう。また優勝した14年の前後の成績が芳しくないことから察しが付く通り、浦和は端的にいえば09年優勝からの世代交代があまり上手く行かず、長年苦労しました。

・先述のプレースキッカー不在問題どころか、土橋や堂園が退団してからの浦和は慢性的にSBが人材難。木崎・北川の成長で何とか左SBは目途が立ったと思ったら、あろうことか両選手ともほぼ同時に退団してしまうとか、岸川・長野が退団し、猶本も海外へ行ってしまってCHがボロボロ欠けてゆくという悲惨な時期もありました。

・来年から「WEリーグ」へと舞台が変わりますが、その中で毎年優勝とまでは言わないものの、コンスタントに優勝争いに絡める安定した実力を身に着けることが次の中期的な目標になろうかと思います。長かった苦難の歴史を繰り返さないように。


<2020年浦和基本スタメン&フォーメーション>

-----菅澤-----
水谷---猶本---塩越
---栗島--柴田---
佐々木-南--長船-清家
-----池田-----

 

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2020.08.09

【ネット短感】20年第4節:浦和L 0-1 C大阪L ~ あんまりな試合の入りが致命傷に

・序盤はC大阪が高い位置からのハイプレスに苦しんで浦和はビルドアップに苦しむどころか、自陣でのボールロストも頻発。またC大阪はボール奪取後逆サイドでフリーになっている選手を一気に走らせる作戦が見事に奏功。11分裏抜けされた選手を後方から南が倒してPKの大ピンチこそ池田のセーブで凌ぎましたが、18分に裏抜けを許した場面は池田の飛び出しも及ばずに失点。

・全く良いところがない浦和は前半の飲水タイム後に清家を前線に上げて2トップ化(栗島が右SBへ)。清家がいきなり裏抜けして決定機を作ったためか、C大阪最終ラインの押し下げに成功し、ここから浦和のパス回しの精度・スピードが格段に向上。安藤や菅澤に決定機があったが、いずれもGKの好守に阻まれて得点ならず。

・さらに森監督はハーフタイムに上野→佐々木、安藤→高橋はなの2枚替えで、清家を再び右SBへ。序盤飛ばし気味、かつ前半半ばから浦和のパス回しの前に走らされたC大阪の足が先に止まるのは自明だったが、C大阪も60分くらいからリトリート主体&中央を固める方針に転換。

・浦和はセカンドボールを拾いに拾って一方的に攻めてはいるが、流れの中からはほとんど決定機が作れない。菅澤&はなと大型FWを2枚並べた以上、清家を軸に右サイドを崩してクロスをバンバン放り込むのかと思いきやそんな様子もなく、やたら人数と手間をかけてボックス内で突入を図るばかり。しかもC大阪の稠密な守備網を広げる工夫なんて全くない、力業のごり押しの連続。遠目からシュートが撃てる猶本不在が響いた。

・CK&FKを山のように得たものの、塩越のキック精度がイマイチなこともあって、セカンドボールを拾ってからの2次攻撃からしか決定機は作れず。しかも数少ないチャンスは悉くGKがセーブ。

・後半の選手交代は結局どれ一つ実らず、終盤は浦和もバテてそのまま試合終了。

・試合の入りが悪すぎ、しかもせっかく好転した流れを自ら断ち切ったかのようにしか見えない後半の残念すぎるベンチワークが相まった敗戦でしょう。試合の入りが悪すぎたのは、なんだかんだと言っても前節日テレに勝って慢心し、今節は昇格組相手と侮ったからのような気がしてなりません。しかし、蓋を開けてみるとC大阪は攻守ともチームの意図が全体に浸透し、かつそれを支える運動量もしっかり確保された良いチームでした。

-----菅澤-----
安藤---水谷---塩越
---栗島--柴田---
上野--南--長船-清家
-----池田-----

(得点)
18分 浜野(C大阪)

(交代)
HT 上野→佐々木
HT 安藤→高橋はな
65分 栗島→遠藤
79分 水谷→長嶋
87分 清家→乗松

・前節から佐々木→上野、はな→清家、猶本→安藤と3枚入れ替え。猶本はなぜかベンチ外。

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2020.08.03

【ネット短感】20年第3節:浦和L 1-0 日テレ ~ やろうとしたことがきっちり嵌まって勝つことの喜び

・浦和のスタメンは前節から上野→塩越の入れ替えのみ。大逆転勝ちした前節後半の布陣をベースにした模様。

・序盤から共に前から厳しくプレッシャーをかけあう展開でしたが、浦和はせっかく高い位置でボールを奪ってもその後ずっと狭い局面でごちゃごちゃやっている感じだったのに対し、日テレは縦パスでシンプルに浦和のDFライン裏を狙って前半2回決定機。17分水谷のボールロストから三浦→遠藤、22分には清水→植木の抜け出しを許してしまいましたが、共にシュートは枠をわずかに逸れて事なきを得ました。

・給水タイムを挟んでようやく浦和も反撃に。それでも高い位置でボールを奪ってなかなか決定機は作れず、日テレ守備陣を崩しきれないので水谷や菅澤がミドルシュートを試みるもGKを脅かすには至らず、良い形でサイド攻撃を仕掛けてもクロス精度が残念。

・前半浦和唯一の決定機は34分長船の縦ポンで猶本が村松に競り勝ってボックス内に突入したもの。体のぶつけ合いにやたら強くなった猶本の面目躍如といった形でしたが、シュートはやや角度が厳しくてGKにぶつけてしまいました。

・森監督は後半頭から猶本に代えて清家を投入。清家は開幕戦だった千葉戦で故障したものの、思いのほか軽傷で済んだようで、この試合でいきなりベンチ入り。しかも森監督はその清家を後半投入してから勝負だと考え、良いとは言い難い前半の試合内容でもスコアレスでの折り返しなら無問題と思っていたようです。

・ただ試合を決定づけたのはその清家ではなく、清家に代わって前線に上がった高橋はな。しかもそれまでの4-2-3-1ではなく、かなりはっきりとした4-4-2に布陣を変えてでかいのを前に2枚並べ、前から圧力を一段と強めたのがものの見事に奏功しました。

・54分、柴田&栗島で中盤高い位置で圧力をかけてボール奪取→縦パスを受けたはながDF2人をぶっこ抜いてどフリーの菅澤へクロス→菅澤渾身の一撃は残念ながらGK正面。

・しかし、その直後の55分、日テレは浦和2トップの圧力を受けながらもGKからなんとか細かくビルドアップしようとしたものの、GK山下が背後から栗島のプレッシャーを受けている宮川へわざわざパスを出したのが命取りに。菅澤のシュートはいったんGKが弾きましたが、こぼれ玉を塩越→はなと冷静に繋いで浦和先制!!

・63分に長谷川の縦パス一本から植木の裏抜けを許し、最後は小林に押し込まれそうになる一幕がありましたが、そのシュートもわずかに枠外。

・先制した浦和はさすがに徐々に運動量が落ちて高い位置でのボール奪取はかなわなくなり、チャンスらしいチャンスは67分はなFKがバーを直撃した場面くらい。

・日テレが3選手を代えて攻勢に出るものの浦和ベンチは全く動く気配がなく、「電池切れで逆転負け」というシナリオが脳裏をかすめなくもなかったのですが、浦和の選手達は高い位置でのボール奪取こそ出来なくても、パスコースを限定するなど日テレに自由なビルドアップを許さない最低限のタスクを見事完遂。

・パスコースが限定されているので後ろの選手が予め相手の意図を読んでボールを奪取しやすい。またボールを奪取した後はぽーんと蹴らずにボールを繋いで時間を稼ぎ、休みを入れるという、まぁどこかの残念なチームが全然出来ていないことをちゃんとやり通して見事逃げ切り勝ちに成功しました。

・シュート数こそ14対5と大差が付きましたが、決定機の数自体は似たようなものでしたし、前半の決定機を日テレが決めていれば完敗を喫していたかもしれない際どい勝利でした。しかし、前から懸命にプレッシャーをかけ続けて相手のミスを誘うという、ゲーム当初からの狙いがきっちり嵌まっての勝利は格別。運ではなく、個人技でもなく、多少人が入れ替わっても再現性のある勝利は実に嬉しいものです。


-----菅澤-----
猶本---水谷---塩越
---栗島--柴田---
佐々木-南--長船-はな
-----池田-----

(得点)
55分 高橋はな

(交代)
HT 猶本→清家(清家が右SB、はながFWへ上がって4-4-2)

・毎試合出来が悪いとは思えない猶本が前半だけで代えられてしまうのが不思議でしたが、森監督の目からすれば猶本は周囲の選手とのコンビネーションがまだまだとのこと。個人的には明らかにチームのノッキング材料になっていない限りは異物がいても良いんじゃないかと思いますが・・・かつてのミシャサッカー時の原口のように・・・

・ゆずほ、徐々に無双化。タッチ際での足裏を駆使しての妙なボールキープ、妙なルーレット。そして妙なくねくねドリブル。しかも個人技で自己満足に陥ることなく、ちゃんと周囲は見えていてコンビネーションが出来ている。これまた猶本とは違った意味でやや異質な選手だと思いますが、浦和の起爆剤になるまで秒読み段階といったところでしょうか。

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2020.07.25

【ネット短感】20年第2節:新潟L 2-3 浦和L ~ ゆずほ、スーペルゴラッソ炸裂で逆転勝ち!!

(スタメン)

・浦和のスタメンは前節負傷退場した右SB清家に代わって高橋はなが入っただけで、他は前節同様。

(前半)

・浦和の試合の入りが非常に悪く、動きの質&量とも新潟に圧倒され、きついプレッシャーを受けてろくにビルドアップ出来ず、当然ながらパスミスも多い。

・また守備でも厳しく行けずに、4分浦和左サイドから守備の人数はいるのにゴールライン際であれよあれよという間に上尾野辺に単騎突破されたのを契機に早々と失点。

・さらに10分縦ポンで上野の裏を突かれる大ピンチがあり、11分にはボックス内で余裕をもってタメを作られ、ボックス内に突入してきた瀧澤折り返しを千野に押し込まれて失点。

・浦和は15分過ぎからようやくボールをしっかり繋いで新潟を押し込み出し、高い位置でのボール奪回もできるようになったが、やはり決定機を作るところまでは至らず。クロス攻撃の形も出来ないし、ミドルシュートも撃てず。

・それでも28分上野CK→菅澤ヘッドのこぼれ玉を自らが押し込んで反撃開始。38分にも猶本FK→菅澤ヘッドの惜しい場面あり。

(後半)

・森監督はHTに猶本→塩越、上野→安藤と早くも2枚替えを敢行し、佐々木を左SBに配転。

・プレースキッカーを2枚とも替えてしまい、塩越がキッカーになってセットプレーでの得点の可能性は激減したかのように思われたが、新潟は序盤飛ばし過ぎてか明らかにプレッシャーが緩くなって、浦和はクロス攻撃がようやく形になり始める。

・そしてクロス攻撃が64分に結実。スローインから水谷がどフリーでクロス→菅澤ヘッドはいったんGK平尾がセーブしたものの、こぼれ玉を菅澤が押し込んで同点。

・その後は一方的な浦和ペース。浦和はシュートこそ撃てていないものの、運動量で新潟を圧倒するようになってセカンドボールを悉く拾うだけではく、高い位置でのボールを奪回して新潟の反撃の芽を摘むと同時に分厚い攻めを仕掛けられるようになり、それがさらに新潟の体力を削ぐ好循環に。

・あとはフィニッシュだけが問題だったが、83分途中から水谷とポジションを変えて左SHに転じていた塩越が、左サイドから反転&2人交わしてボックス手前から放ったループ気味のシュートが見事GKを越えてファーサイドに突き刺さる!! ゆずほはボールのつなぎ役としてはそこそこ機能していたものの、前目の選手としては如何せん怖さがないのが難点だったが、このシュートはお見事!!

・欲を言えば86分はな縦ポンを受けて裏抜けに成功した菅澤GKとの一対一は決めてほしかったが、ここは平尾が好セーブ。しかし、森監督は2選手を代えて運動量を補充しながら楽々逃げ切り勝ちに成功。

(感想)

・終わってみれば新潟は序盤運動量の質&量で浦和を圧倒し、かつその良い時間帯に2点を先制したけれども、後半早々と電池切れになって逆転負け。まぁ浦和が日テレやI神戸と対戦した際にありがちな試合展開そのものでした。

・浦和は試合の入りこそ最悪でしたが、2点ビハインドになっても自分のやりたいこと、やろうとしていることを変えずにそのまま押し通した結果が逆転勝ちに繋がったわけで、選手達の自信に繋がると思います。得点パターンもセットプレー、狙い通りのクロス攻撃、そしてミドルシュートと多彩でしたし。

・ただ戦術兵器清家の欠場の影響はかなりあったと思います。右SBに清家ほどスピードがあるわけではないはなを起用した意味がよく判らず。単に高い位置にいるはなの裏を突かれがちなだけに終わってしまったような気がしました。実際40分には縦ポンではなの裏を突かれて大ピンチもあり、結局高い位置にいるはなはほとんど決定機に絡めずじまい。

・また前節に続いて猶本を早い時間帯に下げてしまうのはコンディションの問題なのかな? 前節ほど出来は良くありませんでしたが、悪いとも言えない出来だったのにハーフタイムでの交代は意外でした。でも代わりに投入した塩越が試合を決定づける大仕事をしてのけたので結果オーライ。選手交代はどちらかといえば上野に代えて佐々木を左SBに据えたほうが効果絶大でしたけど。


-----菅澤-----
水谷---猶本--佐々木
---栗島--柴田---
上野--南--長船-はな
-----池田-----

(得点)
4分  児野(新潟)
11分 千野(新潟)
28分 菅澤
64分 菅澤
83分 塩越

(交代)
HT 猶本→塩越
HT 上野→安藤(佐々木が左SB、安藤が右SHへ)
87分 菅澤→遠藤(はながCFへ、遠藤が右SBへ)
88分 栗島→長嶋

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2020.07.19

【ネット短感】20年第1節:千葉L 2-4 浦和L ~ 凄まじい「竜頭蛇尾」感でチーム始動

・コロナ禍を受け、なでしこリーグは当初予定から4ヶ月以上遅れで開幕。Jリーグと違って平日の試合こそありませんが、11/21までの4ヶ月で計18試合、まとまった休みもなくほぼ毎週試合をこなすことになりました。

・長い、長すぎるオフの間に猶本がSCフライブルクから復帰。また千葉Lのキャプテンだった上野を獲得し、この大駒2枚が共にいきなりスタメンを確保。

・左SBはスタメンを争っていた北川と木崎が相次いでチームを離れてしまうというマヌケすぎる事態が発生し、昨年は佐々木を無理やりコンバートして凌いでいただけに左SBを本職とする上野の獲得は実に理にかなったもの。上野は2013年に千葉に加入し、そのままずっと千葉でプレーしていましたが、実は浦和レッズレディース出身だったのは恥ずかしながら知りませんでした。

・得点経緯が示す通り、前半は一方的な浦和ペースで文字通り千葉をタコ殴りにし、かつ相手には何もやらせず。

・4得点のうち3得点はCKから。先制点は右CK猶本→ニアで清家ヘッド。36分の得点は左CKからの流れで、敵陣内でボールを回収した佐々木がふんわりクロス→ボックス内に残っていた長船が収めたこぼれ玉に菅澤が反応してゴール。49分のは右CK猶本→ニアに飛び込んだ菅澤ヘッドはGK正面だったものの、これをなんとGK山根がトンネル(爆笑) こんなんが代表GKだった時期もあったんだよなぁ・・・(遠い目)

・CKキッカーを右猶本、左上野と使い分けていましたが、左右ともプレースキッカーが昨年から一変し、ボールの質が良くなったのが大量得点の一因かも。

・また19分の得点は清家右サイドから斜めのくさびパス→ボックス内で水谷がキープして、猶本がアーク付近から叩き込んだもの。猶本はもともと浦女の中ではシュートレンジが広いほうですが、2年に及ぶ海外での苦い経験は無駄ではなかったようで、その精度とパワーに磨きがかかった模様。積極的に遠目からシュートを放ち、かつ体格が幾分ごつくなって相手の当たりを難なく跳ね返す場面も多々。

・相手は最終ラインを下げるとサイドから菅澤にクロスを放りこまれるだけでなく、そのこぼれ玉を猶本に遠目からぶち込まれるリスクが増す。かといってラインを上げたら上げたで、縦ポン一発で清家に裏を取られるリスクが出てくると、浦和は復帰した猶本をトップ下に据えたことで攻撃のオプションがぐっと増えた感じがしました。

・ところが森監督は56分に猶本に代えて塩越を投入。猶本を下げる積極的な理由は見当たらず、得点差も大きく開いたことですし、過密日程をこなすために選手層を厚くすべく&試合勘を取り戻させるべく、どんどん選手を入れ替えるものだと思っていたのですが、この交代直後から浦和は急激に失速。きっちりボールを繋げなくなった上に、運動量が激減して千葉の攻勢を許す羽目に。65分にはクリアボールを立て続けに千葉に拾われて波状攻撃を許し、とうとう失点。

・終盤運動量が落ちる傾向は昨年からなんら改善されていないどころか、コロナ禍で今年はコンディションが一層整っていない可能性もあり、今後に向けての大きな不安材料です。

・また悪いことは重なるもので70分過ぎに清家が負傷し、即座に×が出て担架に乗せられて退場。森監督は運動量補充を兼ねて選手をバンバン入れ替えるものと思いきや、81分に安藤老師投入で交代回数3回を消化し、交代枠2枚がダダ余り。しかし、安藤老師の一喝も虚しく、89分攻めきれずにロングカウンターを浴びて追加点を取られてしまいました。うーん、やはり森監督の選手交代には多くを期待できないままのようで・・・

・試合内容は如何せん竜頭蛇尾感が凄まじく、良い面も悪い面もあり、ただ悪い面が昨年となんら変わっていない辺りにより不安を強く抱きました。今年も前半で点が取れないと苦しいという試合展開にならねば良いのですが。

-----菅澤-----
佐々木--猶本---水谷
---栗島--柴田---
上野--南--長船-清家
-----池田-----

(得点)
10分 清家
19分 猶本
36分 菅澤
49分 菅澤
65分 鴨川(千葉)
89分 大澤(千葉)

(交代)
56分 猶本→塩越
74分 清家→高橋はな(負傷による交代)
81分 佐々木→安藤(安藤が右SH、水谷が左SHへ)

 

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2019.12.30

【観戦記】19年皇后杯決勝:浦和L 0-1 日テレ ~ もの凄く大差に感じられたウノゼロの敗戦

・早い時間帯にCKから失点。その後何度も危ない場面があり、序盤で大差が付いても不思議はなかった試合展開。浦和は後半選手を代え、ポジションも変えて反撃に転じたものの、撃ち合いになりかねなかった前半とは一変して日テレがゲームをしっかりコントロールし出して浦和に何もさせず、楽々逃げ切り勝ち。

・浦和は今季リーグ戦第13節で菅澤&柴田と大駒2枚を欠いた陣容にも関わらず日テレに勝つという快挙を成し遂げたばかりなので、浦和はこの一戦にも自信をもって臨んだはずですが、試合内容を見る限り、あの試合でより深い教訓を得たのは日テレだったように感じました。

・浦和の「日テレ戦あるある」な展開といえば、前半は豊富な運動量&狭い陣形での果敢なプレッシャーが効いて高い位置でのボール奪取&素早い攻撃が出来ていたものの、後半は運動量が激減して高い位置でボールを奪えなくなり、日テレに良いようにボールを回されがちになってさら消耗を余儀なくされるというもの。今季久しぶりに勝った試合では的確な選手交代で苦しい時間帯に突き放しに成功しましたが、試合展開自体は「日テレ戦あるある」でした。

・そして国内では無敵の日テレといえどもこの敗戦が結構堪えたのか、この大一番では日テレのほうが前からガンガンプレッシャーをかけてきて、浦和に容易にビルドアップを許さず。ボールを奪ったら高い位置にいる浦和SB(特に清家)の裏を突いて素早くサイド攻撃(この際日テレSBのフォローが滅茶苦茶速い!)。試合の入りで日テレに運動量で圧倒されるという、良くも悪くもいつもの「日テレ戦あるある」に持ち込めなかった時点で浦和の作戦負けと言って差し支えないでしょう。

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・相変わらずピッチ状態が良くないせいか、浦和ボールコントロールに苦しんで致命傷になりかねないミスを連発。失点直後に池田のパスを自陣深い位置で受けた栗島が緩い横パスを奪われる大ピンチがありましたが、これが前半ビルドアップに苦しんだ浦和の姿を象徴しているように感じました。ボールコントロールに苦しんだのは浦和両CBも同様で、深い位置での自爆ボタン連打にはとにかく参りました。

・一方日テレのほうはそこまで酷いミスはなかったように感じました。荒れたピッチでこそ技術力の差がよりはっきりするのかもしれません。

・作戦負けといえば森監督が準決勝I神戸戦からスタメンを2名入れ替えたのも謎でした。I神戸戦では高橋&長嶋を投入し、はっきりとした2トップに変更してからボールの流れが良くなったことを踏まえて、その時のメンバー&布陣を継続したのかもしれませんが、結果的にこれは大失敗に終わりました。

・前述のように浦和はビルドアップに苦しみ、GK池田は出しどころに困って仕方なく前線に蹴りだす場面が目立ちましたが、高橋は全くボールを収められず。また長嶋はスタメンで試合に出る機会がほとんどないせいか、試合にほとんど入れないまま攻守ともいいところなく、前半だけでお役御免になってしまいました。

・ただ浦和もロングボールで日テレの果敢な前プレをすっ飛ばしてしまえば、前半はそれなりにチャンスは掴めたのも確か。13分塩越→清家のサイドチェンジからの決定機、あるいは14分池田クリア→菅澤最前線で収める→高橋に決定機といった辺りがその典型でしょう。

・とはいえ、こういうサッカーを森監督が良しとしてないのも確か。そこで森監督は後半頭から長嶋に代えて安藤を投入すると同時に、塩越をFW、佐々木を左SH、高橋を左SBへ大きく配置転換しました。安藤はもちろん、塩越もそれなりにボールが収まるせいか、この選手交代&配置転換により浦和はそれなりにボールが回せるようになり、日テレを自陣に押し込めるようになりました。

・ところが、敵もさるもの。前半優勢だったにも関わらず結局1点どまりに終わり、そのまま攻守が目まぐるしく入れ替わる「忙しいサッカー」をやっていると一発食らいかねない可能性があるためか、後半日テレは一転して自陣に4-4-2の守備ブロックを敷いて耐える構えに。

・浦和はボールを持つ時間こそ増えたものの、その守備ブロックの周りでぐるぐるボールを回すだけで、そうこうしているうちにボールを失ってカウンターを食らうの繰り返し。浦和はその後の選手交代も全く効果なく、焦りからか終盤は雑なプレーも目立つようになって決定機らしい決定機を掴めないまま試合終了。日テレは「勝っている時の試合運び」が完璧すぎました。そしてあまりの完敗に試合後栗島の表情が妙にサバサバしていたのが気になりました。

・結局リーグ戦の勝利でちょっと日テレの背中が見えてきたと思ったら、皇后杯決勝で再び突き放されてしまった感の強い試合内容で浦和はまたしても皇后杯は準優勝止まり。

・とはいえ、ここ数年ボランチの主力流出が相次ぎ、さらに昨年は左SBでスタメン争いをしていた北川と木崎が共に流出。おまけに高畑・白木と昨年コンスタントにベンチに入っていた選手も流出。悪いことに加藤が開幕前に大怪我と、現在のトップチーム並にお先真っ暗だった状態でシーズン開幕を迎えたことを思えば、この1年でリーグ戦・カップ戦とも優勝まであと一歩のところまで来れただけで今季は万々歳だと思います。

・南がフル代表にコンスタントに呼ばれるまで成長し、塩越や長嶋、高橋とユース育ちの若い選手の出場機会も増えだして、緩やかに世代交代を進めている中で結果が出ているのは大いに称賛されて然るべきでしょう。

Urawa005


---高橋--菅澤---
塩越--------長嶋
---栗島--柴田---
佐々木-南--長船-清家
-----池田-----

(得点)
7分 田中(日テレ)

(交代)
HT 長嶋→安藤(同時に塩越をFW、佐々木を左SH、高橋を左SBへ)
60分 佐々木→水谷
79分 塩越→吉良(吉良を左SH、水谷をFWへ)

・この試合はFW田中の出来が圧巻でした。先制点は長船のマークをものともせずにダイレクトボレーをぶち込んだもの。ポストプレーも楽々こなし、フォアチェースも怠りなし。こんな選手でも国際試合になるとサッパリなんだから世の中判らんもので・・・

【今日のゆずほ】

・13分清家へのサイドチェンジによるチャンスメークが最大の見せ場。チーム全体が低調な出来に終わり、その中でゆずほも埋没した印象。

・最初は左SH、後半はトップ下というよりはFWっぽい位置で出場しましたが、後者のほうがゆずほは活きた感じ。今の浦和のSHはSBを高く上げる関係上SHはやたら中へ絞ったポジションを取り、時にボランチとの位置関係がぐちゃぐちゃになりがちですが、ボールを引き出し、自分でそれなりにキープできるゆずほをそんな密集地帯で使うのはなんか違うような・・・

 

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2019.12.23

【TV観戦記】19年皇后杯準決勝:浦和L 3-2 I神戸 ~ 2点取られても3点取る、これが「浦和の責任」か!

・試合開始早々に失点し、すぐに同点に追いつきながらも後半再度突き放されるという苦しい試合展開。I神戸に与えたシュートはわずか6本しかなく、シュート数もCK数も浦和が圧倒していたのですが、「悪い試合内容ではなかったにも関わらず、決定力の差で負ける」という「I神戸戦あるある」な展開に陥りかねない試合でした。

・序盤に双方点を取り合った場面は前半の試合展開を象徴したもの。2分の失点はやたら高い位置にいる清家の裏のスペースを京川に突かれたのが契機で、前半の浦和は同じような形で何度も神戸に決定機を許してしまいました。一方9分の得点は南のロングフィードを受けて清家がI神戸最終ラインの裏抜けに成功したのが契機。これはこれで浦和の狙いがずばっと嵌まったものですが、前半に関して言えば「浦和は清家をやたら高い位置に押し出すリスクに見合ったリターンを得られていない」という印象を受けました。

・しかも、大宮のピッチ状態は劣悪。ボールを細かく繋ぎたがる浦和にとっては明らかにハンデで、実際浦和がボールを支配している時間、I神戸を自陣に押し込んでいる時間は長いものの、前半そんな状態から決定機を掴んだ場面は40分安藤クロス→ファーで佐々木シュートくらい。肝心の菅澤が決定機に絡む場面は清家シュートの跳ね返りを詰めた得点場面以外では19分佐々木クロス→中で菅澤ヘッドというシンプルな形があっただけでしょうか。

・悪いことに55分中盤でのボール奪取に失敗して京川スルーパスで増矢の裏抜けを許して失点。やたら高い浦和の最終ラインの裏狙いはこれまた前半からI神戸が繰り返していた形で、ここまでは絵に描いたような浦和の必敗パターンだったと思います。

・ところが、浦和はここからセットプレーで2点を奪って逆転勝ち。61分はCKからの流れで栗島浮き球玉パス→長船ポスト→清家がヘッドで押し込んですがさず同点。さらに77分塩越CK→南が後方から飛び込んでヘッド!! この試合でプレースキッカーは全部塩越が務めており、前半はアホほどCKを貰いながらも悉くI神戸にクリアされてしまう残念さでしたが、最後の最後で「かいしんのいちげき」が決まりました。

・ピッチコンディションが良くなくて自分の得意技が思うように繰り出せない時でも、セットプレーでなんとか勝ち切る。タイトルを獲るチームにはそういう強さが必須です。超久しぶりの対I神戸戦勝利で浦和はちょっとだけタイトルへの階段を上った気がします。

・また再度突き放されたことで森監督は早めに安藤→高橋、水谷→長嶋と代えて、前線を菅澤&高橋の2トップ気味に変更したのも効きました。この交代を機に菅澤に縦パスがバンバン入りだし、I神戸はやむなくファウルで止めざるを得ない場面が目立ちだしました。72分には塩越右へ大きく展開→長嶋クロス→菅澤の決定機があり、74分には菅澤が取られたファウルから塩越FK→こぼれ玉で菅澤に決定機。

・I神戸はずっと浦和にボールを回されているのが響いてか、終盤は足が止まってセカンドボールは悉く浦和のもとへ。浦和はボールがキープできる菅澤&高橋による「ダブルかしまる」で時間を潰しに潰し、I神戸に反撃らしい反撃を許さず(というかシュートすら撃たせず)難なく逃げ切り勝ち。

-----菅澤-----
水谷---塩越---安藤
---栗島--柴田---
佐々木-南--長船-清家
-----池田-----

(得点)
2分 中島(I神戸)
9分 菅澤
55分 増矢(I神戸)
61分 清家
77分 南

(交代)
57分 安藤→高橋(高橋&菅澤の2トップ気味になり、塩越が右SHへ)
67分 水谷→長嶋(長嶋が右SH、塩越が左SHへ)

・2失点とも浦和が構造的に食らいがちな失点パターンですが、1失点目はGK池田と佐々木が交錯してしまったのが痛手でしたし、2失点目は南の寄せが甘すぎたのが主因。共にやらずもがなな失点だったと思われるだけに、要反省。

【今日のゆずほ】

・大怪我が癒えてリーグ戦最終節にスタメン出場を果たしたゆずほ。なんと皇后杯でもそのままスタメンに定着して吉良に代わってレギュラー入りした格好に。

・選手交代に伴ってトップ下から左右SHとくるくるポジションを変えましたが、基本的にサイドに張るタイプではなく、インサイドでボールを持ちたがるタイプ。相手に囲まれてもボールキープがある程度できるのは判っていましたが、知らん間に運動量が増えてサイドに流れてボールを引き出せるようになったのは驚きました。またサイドに流れた後は積極的にドリブルで仕掛ける振りをしながら、後方からボックス中へ走りこんでくる選手を使うプレーが目立ちました。

・サイドから無理にクロスやパスを入れずに積極的にCKを取りに行ったように見受けられたのは作戦なのかも。そしてもはや全権委任状態になっているプレースキッカーとしてついにアシストを記録。

・ボールをキープし、かつ周りを活かすという役割に徹している以上致し方ありませんが、シュートはわずかに1本。シュートレンジはそこそこ広いはずですが、得点は来年までお預けかな? と思って調べたら皇后杯2回戦で1点取ってました(^-^;

 

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2019.09.23

【ネット短感】19年第13節:日テレ 2-3 浦和L ~ 超久しぶりの日テレ超え!!

・浦和が完全無欠のフルメンバーでも互角に闘えるかどうか怪しいという強敵日テレ相手にも関わらず、なんと菅澤と柴田がコンディション不良でベンチにもおらず。従って戦前予想では極めて苦しい試合になると思われましたが、代わりにスタメンに抜擢した若手の高橋&遠藤、さらに途中投入の長嶋が大奮戦。常に浦和がリードする展開になり、日テレの反撃をなんとか凌いで逃げ切り勝ち。いやはや、これにはびっくりしました!!

・鉄板のレギュラー、しかも大駒2枚を欠くという不測の事態を受けて、やむなくスタメン起用した若手がケチのつけようがない良い仕事をして勝つって強いチームにありがちな好循環そのものですなぁ・・これは。レギュラーを代えたら代えただけ弱くなるトップチームとの差(つД`)

・前半は最終ラインを極端にまで押し上げ、コンパクトな布陣を維持しながら積極的に前からプレッシャーをかけて日テレに時間と空間を与えず、高い位置でボールを奪取して高い位置にいるSBを活用してサイドから攻撃。日テレが苦し紛れに浦和最終ラインの裏へ蹴りだして来たらGK池田が飯倉ばりに高い位置に飛び出して難なくカバー。

・良い攻撃の形は序盤から何度も出来ていて、30分遠藤突進→こぼれ玉を中央から高橋の決定機こそ決まりませんでしたが、38分同じような形から浦和先制!!

・ただ残念ながら圧倒的に優勢な時間帯でも1点しか奪えない。後半になるといきなり運動量が激減して高い位置でボールを奪えなくなり、日テレに良いようにボールを回されがちになってさらに浦和は消耗を余儀なくされた挙句、60分に自陣でのパスミスから同点に追いつかれてしまいました。ここまでは今までアホほど見せられ続けた「日テレ戦あるある」な展開そのものでした。

・ところが、ここで森監督が早めに動いて長嶋・大熊を相次いで投入(実際は失点の直前に長嶋を用意していたのですが間に合わず)して運動量を補充して反撃。71分相手を押し込んだ状態から高橋の縦パスで最終ラインの裏に抜け出した長嶋がゴール! さらに77分CKからの流れで、相手のクリアボールを拾った栗島がロングフィード→ボックス内で高橋ヘッドが炸裂して3点目!! もっともこの場面は高橋をどフリーにしてしまった日テレCB陣が酷すぎる気もしますが。

・さすがに終盤ともなると中盤はヨレヨレで最終ラインを上げるに上げられなくなり、低いなりにコンパクトな布陣を敷いて両CBを中心に跳ね返すしかなくなってしまいましたが、日テレの猛攻を90+1分の1点(椛木→田中→三浦による鮮やかな中央突破)だけに抑えてなんとか逃げ切り勝ち。89分田中の裏抜け&シュートを凌いだ池田の好守も光りました。

・正直終盤の安藤老師などの中盤&左SB佐々木のヘロヘロっぷりは目に余り。最後の交代枠を余らせたまま試合を終えるのが不思議でなりませんでしたが、ベンチに残っているのが前目の選手だらけで、時間潰し以外に使い道がなかったのでしょう。

・この勝利で1試合消化が少ない2位日テレに勝ち点6差をつけましたが、リーグ戦はまだ5試合も残っており、しかも苦手神戸戦を残しています。リーグ戦優勝のためには日テレに勝ったところで他の試合で勝ち点を落としては意味がなく、特に神戸戦では少なくとも「負けないこと」が求められます。

・ところが、今の浦和は「どんな相手にも勝ちに行く」スタイルを取っていて、「負けない、負けにくい」スタイルではないので、「負けない」というタスクは案外難しい。ゆえにリーグ優勝のカギは浦和とも日テレとも対戦を残している神戸が握っているような気がします。

-----高橋-----
吉良---安藤---遠藤
---栗島--水谷---
佐々木-南--長船-清家
-----池田-----

(得点)
38分 高橋
60分 田中(日テレ)
71分 長嶋
77分 高橋
90+1分 三浦(日テレ)

(交代)
61分 吉良→長嶋(右SHの入れ替え。但し30分くらいから吉良が右SH、遠藤が左SHへ)
66分 水谷→大熊(大熊がFWへ。安藤がボランチに下がる)

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2019.09.16

【観戦記】19年第12節:浦和L 2-0 仙台L 

・3点目、4点目を取って試合を事実上終わらせてしまうチャンスもありましたが、失点していてもおかしくない場面もあり、盤石とは言い難いもののスコアは実力差通り。次節日テレとの首位決戦へ向けて半ば弾みがつく試合でもあり、課題が浮き彫りになった試合でもある。そんな内容でした。

・スタメンはいつも通りでしたが、なぜかこの日は普段と違って水谷と安藤の位置を入れ替え、安藤がトップ下(というか縦並びの2トップの下がり目に近い)で水谷が右SH。この小細工が良くなかったのかどうか判りませんが、浦和は序盤ボールを落ち着いて回せず、シンプルに縦パスで浦和最終ラインの裏を突いてくる仙台に苦戦を強いられました。13分にはFKからの流れでボックス内から白木に撃たれてヒヤリ。

・しかし、15分くらいに安藤と水谷のポジションを入れ替えたのを契機にようやくボールが回り出し、22分南サイドチェンジ→清家が縦に運んでクロス→菅澤ボレーの決定機は決まりませんでしたが、これはボールをしっかり繋いで相手守備網を引き寄せてから一気に逆サイドに展開して、やたら高い位置にいるSBを使う浦和の得意パターン。この後何度も同じような攻撃パターンが見られましたが、きっちりデザインされた攻撃が嵌まる様は実に美しいものです。

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・24分の先制点は相手を押し込んだ状態から清家どフリーでクロス→ファーに佐々木が突っ込んできたもの。佐々木のシュートはどう見ても当たり損ねですが、コースが良かったのか運良くゴールマウスへ。もともとドリブラーの清家がいつの間にか絶品クロスをバンバン上げられるようになっているのにも驚きましたが、ファーに突っ込んでくるのがSHではなくSBだというのがまた驚き。この日の佐々木はキレキレで、41分には吉良とのワンツーでボックス内に突入してシュートを放つ見せ場も。

・前半浦和の最大のピンチは39分。高い位置でボールを奪回しにかかるも奪いきれずに、左SB万屋にスカスカ&ユルユルの中盤をドリブルで運ばれた挙句に、スルーパスで安本の裏抜けを許してしまいました。そのままGKと一対一になるかと思いきや、安本にそんなにスピードがないのが幸いして長船が追いつき、佐々木も加勢してシュートコースを塞ぎに塞いでなんとかシュートを撃たせず。ただこの場面はボール奪回時の相手の追い込み方の甘さが露呈した場面で反省材料。

・また90分を通じて相手守備網を引き寄せるべく中盤でチマチマ繋いでいる過程でのパスミス、ボールロストが案外多かったのも看過できないかと。これは日テレ相手なら致命傷になりかねません。47分には柴田のパスミスからショートカウンターをくらい、バー直撃のシュートを撃たれる場面も。

・ただこのバー直撃のシュートの跳ね返りを栗島が拾ったところから浦和のロングカウンターを発動。清家縦ポン→菅澤とシンプルに繋ぎ、菅澤ループシュートで2点目!! なんかCSでガンバに食らった失点場面を思い起こさせる形で思わず苦笑い。

・その後も浦和は攻め手を緩めず、61分菅澤クロス→水谷ボレーの決定機(わずかに枠外)。さらに65分には水谷に代えて長嶋を投入して、68分栗島サイドチェンジ→長島クロス→後半頭から投入の高橋が逆サイドからどフリーで突っ込む美しすぎる決定機を作りましたが、高橋のシュートはなぜかサイドネットを叩く始末。当然ながらこの決定機逸は給水タイムでベンチに下がった水谷にいじられてました(笑)。

・終盤は運動量がめっきり落ちて中盤でボールが奪えなくなるという「浦和あるある」に陥り、かといって試合をぐだぐだにして寝かせにかかるわけでもないのでSBが高い位置をとる構造上その裏を突かれやすく、仙台のサイド攻撃を何度も許してしまいました。しかし、クロスはことごとく中央で跳ね返し、シュートを撃たれてもコースは限定されていたっぽく、それ以上に相手のシュート精度が低いのにも助けられて、池田のビッグセーブに救われる場面はありませんでした。

・正直森監督が3枚目の交代カードを上手く使えないのが残念な気もしますが、手駒を見ると前目の選手だらけで、試合を締められる選手なんて一人もいないんですなぁ・・・

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-----菅澤-----
吉良---安藤---水谷
---栗島--柴田---
佐々木-南--長船-清家
-----池田-----

(得点)
24分 佐々木
47分 菅澤

(交代)
HT 吉良→高橋(高橋が左SB、佐々木が左SHへ)
65分 水谷→長嶋
90+1分 栗島→遠藤(遠藤が右SB、清家がFWへ。清家の足が攣ったから?)

・森監督は後半頭から吉良に代えて高橋を投入。吉良にアクシデントがあったのかとびっくりしましたが、試合後のインタビューによれば単に左サイドを活性化させたかっただけのようで。試合後吉良はアクシデントどころか元気に水遊びしてたからなぁ・・・

【今日のゆずほ】

・ベンチ入りしたものの出番なし。但し、高橋がU-19米国遠征から帰って来ても引き続きベンチの座を確保していることを前向きに捉えたいと思います。

 

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2019.09.01

【観戦記】19年第10節:浦和L 6-0 日体大 ~ 勝つって嬉しいねぇ・・・忘れていた喜び

・約3ヶ月半もの中断期間を経て再開されたリーグ戦。浦和は日テレと並ぶ勝ち点18で2位につけているものの、3~5位まで勝ち点15で続いているという混戦状態。ゆえに下位に沈む日体大相手に取りこぼしは許されないどころか、できれば得失点差を稼いでおきたいところ。

・カップ戦からも1ヶ月も間が空いて試合勘がないせいか、浦和の立ち上がりの出来は芳しくなく、パスがつながらないどころか自陣での不用意なボールロストすら散見されましたが、10分過ぎにはなんとかリズムを掴んで攻勢に転じた後はやることなすこと全て良いほうに転んで、終わってみれば菅澤のハットトリックを含む6-0の圧勝。

・相手が元気な時間帯に着々と得点を重ねて事実上勝負を決してしまい、相手がバテバテになったところでさらに畳みかける。大量得点が生まれる典型的な試合展開で、試合後のインタビューで菅澤が「もうちょっと取れた」と本音を漏らしていましたが、確かにその通り。

・一生懸命前から追いかけても全然ボールを奪えないし、最終ラインの裏に蹴られてしょっちゅう背走を余儀なくされるし、そうこうしているうちに終盤バテバテになって力尽きる。これって浦和が日テレ戦でよく見る試合展開に酷似しています。まぁ浦和vs日体大ほど浦和vs日テレには力の差はないので、浦和が元気なうちはボールも奪え、点も入るのですが、基本的な構図はそっくり。ゆえに久しぶりに見た圧勝劇は嬉しいことは嬉しいのですが、明日は我が身という気も少々。

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・12分の先制場面、ボックス内の菅澤に縦パスが入った時点で副審の旗が上がっていたにも関わらず、なぜか主審はオフサイドを取らず、菅澤のポストを活かして後方から詰めた柴田がゴール! 現地では何がなんだかさっぱり判りませんでしたが、菅澤への縦パスと思われたものは日体大のバックパスというかクリアし損ねみたいなもので、これではオフサイドの取りようがなく主審GJ過ぎました。

・続いて17分縦パスを受けて右サイドを疾走する水谷からクロス→菅澤が相手CBに競り勝ってヘッドで2点目。

・この日の浦和の攻撃は2点目に象徴されるようなサイド攻撃がほとんどで、1点目のような菅澤への縦パス&ポストプレーを活かす形はオプション程度。サイドでタメを作って後方からオーバーラップしてくるSBor最初から高い位置にいるSBを相手最終ライン裏に走らせる場面が目立ちました。そしてサイドからボックス内で待ち構えるor裏抜けを狙う菅澤へ。31分には佐々木→菅澤裏抜けという狙い通りの決定機(GKが前に出てきて菅澤シュートを撃てず)も。

・そしてこのサイドの攻撃基点を作るまで、前半の浦和は非常に手数をかけていました。GKからしっかり繋ぎ、相手の前プレを逐一剥がして、相手の守備網が薄くなったところでようやくペースを上げてサイドから一気に攻める。いきなり最終ラインから菅澤にロングボールを当てるなんてまずやりません。

・両SBがやたら高い位置にいるので、その代わりに安藤が下がってビルドアップを助けるというバランス的にどうかと思われる場面も目立ちますし、そもそもなかなか直線的にゴールへ向かわないので甚だ迂遠な気もしますが、蒸し暑い中で執拗にボールを回して相手の前プレを悉く空回りさせて疲弊を誘ったのが終盤効いたようです。どこまで意図的だったのかは判りませんが。

・47分、佐々木の縦ポンを日体大のボランチがヘディングで前方にクリア出来ず、あろうことか最終ラインの裏にいた菅澤に繋がってしまう大惨事となり、菅澤が追いすがるCBを振り切ってそのままゴール。

・63分には相手を押し込んだ状態から吉良の縦パスを受けてボックス内で前を向いた菅澤がループ気味にゴール!! ボックス内には日体大DF陣が揃っている上に菅澤の前にもしっかりDFが付いていたはずですが、この日の菅澤は神がかっているというかなんというか。前述のようにこの日は戦術的に菅澤のポストプレーに多くを依存せず、「下がってボールを受けてサイドに叩いて、フィニッシュでまた顔を出す」みたいなマルチタスクをさほど背負わされていないように見受けられたので、フィニッシュに余力があり、いい感じに力が抜けていたのかも。

・ほぼ勝負がついたところで、森監督は塩越、長嶋、柳澤を順次投入して前目の選手を交代。普段出番がない選手のテストという意味も兼ね備えていたのでしょうが、ボールを回され続けて70分過ぎには完全に足が止まってしまった日体大は続々と投入される浦和のフレッシュな選手達の活発な動きに抗しきれずに守備が大決壊。浦和から見ればいわゆる「死体蹴りモード」に。

・75分佐々木横パス→菅澤スルー→塩越シュート、76分水谷縦パス→菅澤ポスト→塩越ボックス内突入して横パス→水谷シュートの決定機こそ逃しましたが、85分CKからの流れで塩越のクロスを清家ヘッドで5点目。87分には塩越が左サイドからカットインして縦パス→菅澤ポスト→柳澤ミドルが炸裂して6点目。柳澤はこれがリーグ戦初出場で初ゴール!!

・浦和のピンチらしいピンチは53分、長船のトラップが大きくなったところを相手に突かれて裏を取られた場面だけかな?日体大のシュートはわずか2本。大差が付いても攻守とも雑なプレーが一切見受けられなかったのもこの試合の収穫でした。

-----菅澤-----
吉良---水谷---安藤
---栗島--柴田---
佐々木-南--長船-清家
-----池田-----

(得点)
12分 柴田
17分 菅澤
47分 菅澤
63分 菅澤
85分 清家
86分 柳澤

(交代)
66分 安藤→塩越(塩越がトップ下、水谷が右SHへ)
76分 水谷→長嶋
82分 吉良→柳澤

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【今日のゆずほ】

・故障がようやく癒えたばかりのゆずほ。当然なからここまでベンチ入りすらなく、高橋がU-19米国遠征中で不在なのを奇貨として今季初めてベンチ入り出来たことだけでも十分幸いだと思いました。ところが、北海道合宿での出来がよほど良かったのか、早々と大差がついた幸運も手伝って、なんと途中投入一番手で、30分近く出場時間が与えられたのにはビックリ!!

・ゆずほが投入された時間帯には先述のように相手はバテバテになっていてスペースが十分にあり、球際の競り合いを繰り返す羽目にもならず、トップ下というか縦並びで下がり目のFWのような位置でゆずほはやりたい放題で2得点に関与。途中投入された選手の果たすべきタスクを十分果たしたと言っていいでしょう。ぬるぬるくねくねしたボールキープは健在でしたし、自分がボールロストした後も素早く切り替えて自分のケツを拭きに行ってましたし。

・それだけに75分の決定機を逃したのは痛恨の極み。菅澤が「どフリーのお前が撃て」と言わんばかりにスルーでお膳立てしてくれたのに、「ゆずほ撃てぇぇぇーーー」とワシが絶叫したのも虚しくゆずほはちょっと躊躇したのが祟って後方からDFに迫られてしまい、ようやく放ったシュートは力なくGKの下へ。なんじゃそりゃ・・・・86分の柳澤のゴールよりはイージーだったはずですが・・・ 前目の選手は往々にして数少ない出場機会でゴールを決められるかどうかでその後の人生が変わっちゃうからなぁ・・・

 

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