2024.05.13

【祝】三菱重工浦和レッズレディース 2023-24 WEリーグ 優勝

 昨日(5/12)、浦和レッズレディースの2023-24WEリーグ優勝が決定しました。

 浦和はAWCC決勝の関係で第20節を消化済で、2位I神戸と勝ち点差7の状態で第20節千葉L対I神戸の結果を待つ立場。ところがその試合でI神戸が千葉Lに敗れ、残り2試合でのI神戸が浦和を勝ち点差で上回る可能性がなくなったので、浦和の「在宅優勝」が決まりました。

 次節アウェーでI神戸と浦和の一大決戦があり、当のI神戸ならともかくなぜかWEリーグ自体が神戸に1万人もの無料招待を仕掛けるという意味不明な出来事もあって赤者は噴き上がりまくりでしたが、千葉が負けるという大前提のもとで仕組まれたイベントは残念ながらほぼ無意味に(苦笑)。

 神戸へは結構な数の赤者が押しかける予定でしたが、どうやら神戸では優勝関連セレモニーも無いようで、これまたただの関西観光になりそうです(さらに苦笑)。

 それにしても、今季の浦和が2試合を残してぶっちぎりで優勝するなんてシーズン序盤には全く予想できませんでした。

 まずリーグ戦開幕前にAWCCのグループステージ3試合をタイで消化。相手は残念ながらいずれも浦和よりかなり力が劣っていて浦和も若手中心で試合に臨んではいましたが、その関係でコンディションを崩したり、後々過密日程が発生したりしてシーズン序盤の浦和は総じて動きが悪い試合が目立ちました。

 またAWCCグループステージの直前にパリ五輪出場を巡ってのアジア2次予選があり、代表組はその試合をこなしてからAWCCに直行する羽目に。その結果高橋はAWCC後完全にコンディションを崩してしまい、石川もリーグ開幕戦は欠場。第5節アウェー新潟戦の敗戦はなんだかんだとコンディション不良が主因と思われます。

 さらにリーグ戦中断期間中に開催された皇后杯準決勝広島戦で安藤と猶本が負傷して長期離脱を余儀なくされる一大アクシデントが発生!! 

 昨季の浦和はダントツの戦績で優勝しましたが、個人的には正直WEリーグでは頭二つくらい抜けてた実力を持っている(=他のチームはそれくらいの実力がある選手は欧州へ移籍してしまってもはや存在しない)猶本の「全権委任システム」が猛威を振るった、猶本への依存度が極めて高かった優勝だと思っていました。

 またFW、トップ下、WG/SH、CH、CB(代表ではSBもやってた!)となんでも出来て、過去FW・MF・DFの3ポジションでベストイレブン選出経験があるポリバレントすぎる大ベテランの安藤の長期離脱も監督にはさぞかし頭が痛かったことでしょう。「困った時には安藤を置いていけば良い」はずでしたから。

 そしてチームを牽引していた両ベテランの長期離脱がチームのメンタルに悪影響をもたらさないはずがなく、続く決勝では優勝寸前のところまでいきながら、惜しくもPK戦で準優勝止まり。

 猶本依存度が高かったチームから猶本と安藤が長期離脱。そして故障も重なってか高橋は欠場が続き、菅澤も膝の状態が芳しくないようでフル出場は見込めない状態。皇后杯を終えてリーグ戦が再開したものの、このような惨状を受けて個人的にはリーグ戦優勝は正直諦め「若手の成長が楽しみ」と切り替えていました。

Urawal2_20240512

 ところがそこからチームは劇的に立ち直って、再開初戦のホームI神戸戦を引き分けで終えて以降は全勝で突っ走って、リーグ戦再開時点では首位だったI神戸を抜き去り、さらに突き放して見事優勝。これには恐れ入りました。

 優勝の主因はなんといっても現在ぶっちぎり得点王の清家を筆頭に、塩越、遠藤、長嶋といった1996~98年生まれの中堅世代の成長でしょう。特に清家はユース時代からお姉さま方に混じって試合に出ているせいか、ずっと末っ子気質みたいな印象がぬぐえませんでしたが、両ベテランの長期離脱を受けて明らかにチームリーダー然としてふるまうようになりました。おまけに難がありまくりだったシュート精度まで劇的に向上。清家に何があったのか全く判りませんが、これは嬉しい大誤算でした。

 その少し上の世代にあたる栗島が大怪我を乗り越えて完全に復調したのも優勝の一因に上げていいでしょう。シーズン序盤は角田がCHの一角を占める試合が多くて世代交代の予感ムンムンでしたが、角田がU-20代表で不在の間に栗島がポジションを奪回してそのままレギュラーに定着。角田はスーパーサブ的な起用になってしまいましたが、スキルフルなのに運動量が滅茶苦茶多い角田が投入されると相手はもはや付いてゆけないのでこれはこれで理にかなった起用法に。健全な競争がもたらした好循環でした。

 島田の再覚醒も見逃せません。今季前半は昨季の覚醒が嘘のように不振を極めていましたが、中断期間を経た後はなぜか再覚醒してコンスタントに点を取り始めて現在清家に続く得点ランキング2位に。菅澤がほとんど使えない穴を感じさせない働きぶりをみせました。

 そして補強面での大ヒットは伊藤。ライバルチームであるI神戸の主力をぶっこ抜いただけでも十分快挙ですが、伊藤が浦和にフィットしまくって八面六臂の大活躍。本来トップ下なりCHなり、中に入ってナンボの選手のせいか、シーズン序盤は左SHなのにトップ下の猶本や塩越と被り勝ちな難点が見え隠れしていましたが、次第に自分なりに左SHでの活き方を会得。シーズン終盤は右からクロスに「相手の前に入ってしまえば背が低いのは関係ない!」とばかりにファーで小さい伊藤が飛び込んで得点を量産。このセンスにはただただ脱帽。

 主力が複数人離脱したにも関わらず、残った選手達が予想以上の成長を遂げてたくましくなった。補強も大当たりだった。角田を筆頭に下部組織から続々とトップで使える選手が育ってくる。昨季のような特定の選手頼みではない、まさにチームの総合力で掴んだ優勝は高く評価してしかるべきでしょう。誠におめでとうございます。

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2024.05.11

【短感】AWCC2023決勝:浦和L 2-1 仁川

 浦和のスタメンはリーグ戦前節EL埼玉戦からCB岡村に代えて長嶋を起用。長嶋は第14節相模原戦で小破してしばらく戦列を離れていましたが前節EL埼玉戦でベンチ入りし、結果的にこの大一番へ向けて調整してきた格好に。

 仁川の布陣は守備時5-4-1。試合後の選手コメントを読むとどうもスカウティングとは違っていたようで、浦和が立ち上がりから一応ボールを持っているものの攻めあぐめているというか、いかにも様子見の気配濃厚。

 従ってしばらく何も起きそうになかったのですが、13分長嶋が後方から猛スピードで迫ってきた#77に気づいていたかったのか、自陣でボールロスト。そしてこぼれ玉を拾った#24の豪快なミドルシュートが炸裂して仁川がいきなり先制。

 あの距離から高精度のシュートを撃ってくるFWはWEリーグにはまずいないのでGK池田も対応が遅れたのかも。また仁川は結構球際が強くて、この辺は長嶋には予想外だったのかも。24分には国際経験豊富な石川ですら球際の競り合いで軽率なプレーが見られました。

 しかし、この失点で浦和は我に返ったように反撃。22分伊藤の浮き球縦パスで裏抜けに成功した清家がGKの頭上を抜く鮮烈なシュートを決めてまず同点。そして26分塩越CKを島田がニアで合わせて一気に逆転!!仁川の選手は概してデカい(浦和よりデカい選手がゾロゾロいるチームもWEリーグにはいません)ので、単純にCKを蹴っても入らないだろうと思ったのですが、島田のマークについている#3より早く飛んだのが奏功したみたいで。

Awcc2023043

 楠瀬監督は後半頭から長嶋に代えて高橋を投入。戦術的な意味がある交代ではなく、共に怪我明けの選手なのでコンディション面を考えての交代でしょう。

 一点ビハインドに陥った仁川は布陣を4-4-2に変更。前半の仁川の攻撃はロングボールでシンプルにWBなりCFなりを走らせるパターンが目立ってビルドアップはそんなに上手くないチームなのかな?と思っていましたが、後半は一変。浦和のプレス網を巧みに交わしてボールを保持する時間帯が長くなりました。しかし、やはりボール保持の状態では持ち味が出ないようで決定機は作れず。しかも頼みの#24が47分に傷んで、59分に交代を余儀なくされてからは完全に手詰まりに。

 それを見た楠瀬監督は61分水谷に代えて角田を投入。総じてコンディションが良くないのか早くも足が止まり気味になった仁川は「とにかくやたら動く角田」を全く掴まえられずに戦況は完全に浦和優位に。64分には仁川おnビルドアップのミスから清家に決定機がありましたが、ここはGKが好セーブ。

 75分には高橋のロングフィードを契機に左サイドから伊藤スルーパス→塩越ボックス内突入の絶好機が生まれましたが、塩越のシュートは枠外。88分にはCKから石川、清家と立て続けに決定機がありましたがいずれも決められず、試合を決定づける3点目は奪えませんでしたが、その後は浦和が敵陣深くで時間を潰しに潰してそのまま何も紛れもなく逃げ切り勝ち。

 AWCC2023決勝はAFCが突如これといった理由も示さずに中止しようとしたところ、関係各位の尽力で一転して開催が決まったという曰くつきの試合。よって、優勝決定後のセレモニーも実にささやかでAFC公式的にはキャプテン柴田にトロフィーを一つ手渡して終わり。メダルの授与式はなく、記念写真を撮っていた浦和がどこからか沸いてきたのかよく判らないメダルを選手間で掛け合っているという不思議な光景も。

 それでも試合後の清家インタビューに象徴されるように、浦和の「アジアでのタイトルへの強い拘り」が結実した良い光景でした。

 また完全アウェーでの決勝で仁川には気の毒でしたが、それでも決勝開催を受け入れていただいた仁川にも賛辞をささげたいと思います。

Awcc2023024

-----島田-----
伊藤---塩越---清家
---柴田--栗島---
水谷-長嶋--石川-遠藤
-----池田-----

(得点)
13分 イ ソヒ
22分 清家
26分 島田

(交代)
HT 長嶋→高橋
61分 水谷→角田(角田CH、栗島左SBへ)

Awcc2023042

 この極めて完成度の高いモリワキ芸。新加入選手どころかコーチ陣まで無表情www 黒幕の指導の甲斐あってタイトル取るたびに完成度上がってました。なでしこ優勝の時のモリワキ芸は完成度低くて笑ってる選手続出で、黒幕が「無表情じゃないとダメ!!」ってめっちゃダメ出ししてたのを覚えてます。なお遠藤はその頃からモリワキ芸の忠実な体現者でした(苦笑)。

 また高橋はモリワキ芸をやる前に、直接芸が見れないバックスタンドの客にまで「今からやりますよ!!」とあいさつしてて、めっちゃエンタメの才能があるわ!と思いましたw 先日まで怪我してて、今季はあんまり試合に出てないとは思えないくらいのセレモニーでの圧倒的な主役感!!

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2024.05.04

【短感】23-24年第18節:浦和L 2-0 C大阪L

 浦和のスタメンは前節広島戦で負傷したCB後藤に代わってユース卒新人の岡村がスタメン。サブに大ベテランの長船が入った他、故障離脱していた高橋が復帰。その代わり菅澤がベンチ外に。

 試合の入りは五分五分でしたが、8分にカウンターを食らって縦パス一本でCB石川がFW田中に裏を取られてしまう大ピンチ!しかし田中のシュートはバーを直撃。

 C大阪の布陣は3-4-1-2で守備時は5バック。試合後の塩越コメントだと「前回の対戦とはフォーメーションも変えてきましたし、スカウティングともフォーメーションが違っていました」とのことで勝手が違ったのか、その後の浦和は相手を自陣に押し込む時間こそ長いもののシュートが撃てない良くない流れに。25分には縦パス一本で石川と岡村の間にFW和田に走りこまれる危ない場面も。

 それでも34分栗島クロス→清家ポストから島田&伊藤が立て続けにシュートを放ったあたりからようやく反撃開始。35分池田のロングキックから塩越→島田と縦に速くシンプルに繋いでがら空きのスペースで清家が激走するもニアを突いたシュートはGKセーブ。しかしこれで得た塩越CK→島田ヘッドで先制。ちっちゃい伊藤がGKの前にいて何の役に立つのか?と思っていたところ、伊藤が見事にGKの邪魔をしたのが効きました!!

 その後は相手WBの裏がユルユルなのを利用して完全に浦和ペースに。37分には右サイドから清家クロス→島田ヘッドで落としてボックス内から塩越シュートと完璧な崩しを見せましたが塩越のシュートはバーの上。45+2分には右サイドから清家クロス→伊藤が相手DFの前に飛び込んでのヘッドという得意な形を作りましたが、シュートはGK正面。

 48分にも右サイドから遠藤クロス→ニアで清家ヘッドの決定機がありましたが、惜しくも枠を捉えきれず。

 そしてこの決定機を最後に浦和は急激にぐだぐだに。C大阪の前半の攻撃はシンプルにFWを走らせるだけだとタカをくくっていましたが、後半になると一転して浦和を自陣に押し込みつづける展開に。浦和の選手たちのコンディションが良くないのか、高い位置からのプレッシングはどうにもはまらず、両CHは全然フィルターにならず、球際の争いも概して劣勢。

 72分には高い位置で潰しきれずに空いた右WB荻久保に展開されてしまい、矢形→高和の決定機を許してしまいましたが、石川がシュートコースを制限したのが効いてシュートはサイドネット。83分アーク付近から矢形が独力で無理やり放ったシュートはわずかに枠外。

 完全に崩されなくても、押し込まれ放題の過程で事故みたいな恰好で一点取られかねない苦しい時間帯が続きましたが、85分C大阪が自陣深くから繋ごうとしたところを清家が高い位置でパスカット→右サイドを遠藤が抉ってのクロスがボックス内でCB白垣の広げた手に当たってハンド=PKに。清家が冷静にGKの逆を突いてゴール。

 これで事実上勝負あり。浦和はその後2選手を代えて時間を潰し、何の紛れもなく試合終了。

 試合後の監督や選手のコメントを読むと後半は完全にC大阪ペースを認めており、後半一点取られて同点で試合終了でもなんら不思議はない試合でした。でもそんな試合でもなんとか勝ち筋を見出して勝ち来ってしまうのが浦女の強さであり凄さ。怪我人だらけなのに。

 監督が「こちらがシステムを変えて埋めることもできたのですが、あえてそれをしないで、今いる選手たちでどこまで耐えられるか、という冒険」をしたと語っていますが、シーズン序盤ならともかく、もう結果しか意味がないシーズン終盤になんでそんな冒険をするのかかなり不思議。でもその冒険は結果的に吉と出てなんとか完封勝ち。初スタメンの岡村は反省しきりながらも良い経験になったことでしょう。

 なおこの試合の観客数はなんと4千人越え!!(4024人)。DAZNでもバックスタンド1階がめっちゃ混んでいるのが丸わかりでしたが、そんなに入っていたとは!!端的に言って普段の観客数の倍。

 14時にレディースのホームゲーム、16時にメンズがアウェー川崎戦だったので物理的にハシゴは不可能。等々力のチケットが取りづらいせいもあるでしょうが、ゴールデンウィークの娯楽としてメンズの試合とほぼ被っているにも関わらず、レディースの試合を選択した方が非常に多かったのには驚かされました。まぁどう見てもレディースのほうがエンタメとして遥かに良質ですからなぁ・・・

Urawal2_202404

-----島田-----
伊藤---塩越---清家
---柴田--栗島---
水谷-岡村--石川-遠藤
-----池田-----

(得点)
35分 島田
87分 清家(PK)

(交代)
75分 水谷→角田(栗島左SB、角田CHへ)
90+1分 島田→丹野
90+3分 岡村→長船

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2024.04.27

【短感】23-24年第17節:浦和L 2-0 広島R

 浦和のスタメンは前節仙台戦と全く同じ。仙台戦で負傷した塩越の状態が案じられましたが大事には至らなかった模様。

 また浦和は開催取りやめと伝えられていた"AFC Women’s Club Championship 2023”の決勝が突如5/10(金)に開催されること決定。選手達の士気はアゲアゲでしょうが、その反面次節5/3のホームC大阪戦から中2日でアウェーちふれ戦、さらに中3日でAWCC決勝と過密日程を強いられることに。

 突然かつ開催日まであまり日がない中での発表だったため、コンディション調整も難しかったのか、この試合も前節に引き続いて浦和の選手達の動きは芳しくありませんでした。広島の前からのプレスがきつく、かつ往々にしてラフプレー紛いを交えながら球際に強く当たってきたこともあって、序盤の浦和は安定的にボールを持てませんでした。

 それでも14分右サイド深い位置で遠藤と塩越が粘って後方でどフリーの栗島へ戻し、栗島のクロスに対してファーから突っ込んできた伊藤のヘッドが炸裂して、浦和が最初の決定機をいきなりものにしました。DFの視覚からDFの前に飛び込んでしまえば背の低さは何の関係もありません。前節と全く同じ、かつより豪快な形でのゴールでした。伊藤に競り負けた右SB島袋はニアの島田に反応してしまって後方の伊藤を見失ったのかな?

 17分にはボックス内で島田の深い切り返し&中央に折り返したところに伊藤が飛び込む好機がありましたが、ここはジャストミートできず。その後は序盤同様のぐだぐだな展開になってしまいましたが、25分左サイドから栗島がどフリーでクロス。これをGKがキャッチもパンチングも出来ずに、こぼれ玉をファーで遠藤が詰めて浦和2点目。

 ところが34分にアクシデント。MF上野と競り合ったCB上野が傷んでしまい、37分岡村と交代。前半ATには左SB藤生の後方からのファウルで清家が傷む場面もあり(しかも審判団は全然見てなくてイエローどころかファウルすら取らない)、アウェー広島戦で安藤&猶本が共に大怪我した記憶が新しいだけに一時駒場は騒然に。

 広島の攻撃は両SH、特にスピードがある左SH中嶋を軸としたクロス攻撃一本鎗。ただ中嶋の対面の遠藤が大善戦している上に、左右から単純にクロスを入れても中にアレキサンダー闘璃音がいるので攻撃の形はそこそこ出来ているものの前半は決定機に至らず。

 この試合広島最大のチャンスは49分。浦和が相手を押し込んだ状態で伊藤の横パスがあろうことか俊足の中嶋にカットされてカウンターを食らう大ピンチ。しかしCF古賀のシュートを池田がビッグセーブ!!続く52分にも中嶋がミドルシュートを放ちましたが、対面で遠藤がシュートコースを制限しているのも助けになってか、池田が難なくセーブ。

 一方浦和は66分高い位置でのボール奪取から3対1のショートカウンターという絶好機を得ましたが、相手を崩し切らずに強引に放った清家のシュートはGK正面。

 浦和の前プレはどうにもハマらず、後半立ち上がりに自陣に押し込まれる時間帯が長くなってしまいましたが、その主因を楠瀬監督は前節負傷した塩越の動きの悪さ=ファーストディフェンスがハマらないためと見て取ったのか、この直後くらいに伊藤と塩越の位置を入れ替え。これが効いて広島はたちまちビルドアップに詰まるようになり、やたらロングボールを浦和最終ラインの裏へ蹴るだけに。しかし、そこは池田が前に出て簡単に対応。頼みの中嶋はすっかり疲れて前線で散歩。

 浦和も浦和で清家に露骨に点を取らせてやろうという意図が見え見えで、それでは広島守備陣も迷いようがなくて少々ぐだぐだのままスコアは動かずに終了。

Hiroshimar2404002

 シュート数は7対5とあまり差は付きませんでしたが決定機の数は浦和のほうが多く、試合内容がそのままスコアに反映された試合結果でしょう。シュート数の少なさが示すようにあまり良い試合ではありませんでしたが。

 塩越はプレースキックを水谷に任せていたくらいので万全にはほど遠かったのでしょうが、なぜかフル出場。後半ATには足を攣って倒れているのに、そこにパスを出す栗島先輩の情け容赦なさ(苦笑)。そしてそのボールをけなげにちょこんと蹴りだそうとする塩越(つД`) これが終盤最大の見せ場だったかも。

 急遽出番が回ってきた岡村は随所で一対一の強さを披露。CBは高橋、長嶋、そしてこの試合で後藤と負傷者が相次いでしますが、この出来なら十分戦力として計算できそう。

 観客数は2670人。トップの試合とかぶりさえしなければいつも2000人前後で推移していることを考えれば大幅増で、GW突入&子供500円サービスがそれなりに効いたのかも。

Hiroshimar2404001


-----島田-----
伊藤---塩越---清家
---柴田--栗島---
水谷-石川--後藤-遠藤
-----池田-----

(得点)
14分 伊藤
25分 遠藤

(交代)
37分 後藤→岡村
72分 水谷→角田(栗島が左SB、角田がCHへ)
83分 島田→菅澤

 

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2024.04.22

【短感】23-24年第16節:仙台L 0-3 浦和L

 「さいたまダービー」から中2日で迎えるアウェー仙台戦。中3日&中2日の3連戦の3試合目ですが、浦和のスタメンは前節と全く同じ。但し、ベンチに角田に加えて長船が戻ってきたのが目を惹きました。

 長嶋の故障を受けて前節からCBの一角に後藤を入れた以外は3連戦全く同じスタメンで闘っているせいか、選手達はおしなべてコンディションは良くなさそうでしたし、仙台のやたらガツガツくる守備にも悩まされましたが、それでも浦和が序盤から決定機を量産。

 8分栗島ロングフィードを受けて清家が仙台最終ラインの裏へ抜けて中央へ折り返したところに塩越が突入しましたが、GKとの距離が近すぎてシュートはGKにぶつける格好に。10分にはFKからの流れで塩越浮き球クロス→清家がボックス内で収めて島田のシュートはGK正面。

 しかし15分右サイドでのスローインに始まる分厚い攻撃で、ドン引きになった仙台守備陣相手に島田のシュートはクリアされたものの、クリアが短くて不運にも栗島のもとへ。栗島のシュートは微妙にディフレクトしたのか、あるいは味方が目の前に多すぎてブラインドになったのか、GKは反応しきれずにゴール!!栗島はこれがWEリーグでは初ゴール。

 22分にも栗島ロングフィード→清家裏抜けの決定機がありましたが、清家のシュートは枠を捉えきれず。前半ATには栗島がGK齊藤にまでプレスをかけたのが効いて、こぼれ玉をボックス内で拾おうとした塩越をCB國武が後方から削ってしまう格好になって当然PK。しかしPKキッカー清家のシュートはまさかの枠外。清家はそもそもお疲れの上にJリーグの記録を抜く「10試合連続ゴール」が大なり小なりプレッシャーになっているのがこの2回の決定機逸に見え隠れ。

 しかし後半になっても浦和優位は変わらず、50分高い位置での遠藤ボール奪取から始まる分厚い攻撃で、遠藤クロス→伊藤ヘッドが炸裂して浦和追加点。ちっちゃい伊藤ですが、タイミングよく相手DFの前に入ってしまえば背の低さは関係ありません。見事なゴールでした。

 ただその過程で塩越が相手との接触はないのにペナルティースポット付近で足を滑らせるような恰好で転倒。52分に角田との交代を命ぜられるアクシデント。

 63分には島田→菅澤と代えたものの、浦和の動きは目に見えて悪くなって前プレがたいして効かなくなったため試合は次第にグダグダ模様に。

 「清家のゴールはさすがに無理か・・・」という気配ムンムンでしたが、74分右サイド深い位置でスローイン→栗島縦パスに反応して清家が相手DFと入れ替わって広大なスペースを爆走。前方を走る菅澤がファーへ流れるのを利用しながら清家が放ったシュートはCB國武に当たってゴール!!ディフレクトしなくてもシュートは枠を捉えていたせいか、公式記録もオウンゴールにはならず、見事清家は10試合連続ゴールを達成。

 79分に楠瀬監督は一気に3枚替えで、仙台に在籍経験がある佐々木&長船を投入するファンサービス(?)を敢行。特に長船は大けがからいったん復帰したものの、再離脱を余儀なくされて長らく試合に出ていないどころかベンチにも入れなかったのでこの試合の出場には感慨深いものがありました。

 試合後インタビューで楠瀬監督が総括したように、選手たちのコンディションが芳しくないこともあって試合内容はそんなに良くはなかったと思います。ただそれでも仙台の決定機らしい決定機は60分浦和右サイドからのクロスを石川がクリアしきれずに、こぼれ玉をMF太田にどフリーでシュートを撃たれた場面だけ。しかも幸いにもシュートは池田の正面。結果も決定機の数の差通りで「実力の差通りに何の紛れもなく勝つ」という意味ではリーグ戦を勝ち抜くチームに相応しい勝ちだったと思います。

 負傷退場した塩越は試合終了後チームメイトと一緒にフツーに歩いていたので重傷ではなさそうですが、既に安藤・猶本・高橋はなと前目の主力に長期離脱者が続出しているだけにちょっと気がかり。

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-----島田-----
伊藤---塩越---清家
---柴田--栗島---
水谷-石川--後藤-遠藤
-----池田-----

(得点)
15分 栗島
50分 伊藤
74分 清家

(交代)
52分 塩越→角田
63分 島田→菅澤
79分 石川→長船
79分 水谷→佐々木
79分 清家→西尾

※写真は試合とは何の関係もありません

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2024.04.19

【短感】23-24年第15節:大宮V 0-4 浦和L

 前節N相模原戦から中3日で迎える「さいたまダービー」。しかもWEリーグでは極めて珍しい平日のナイトゲーム開催。さらに中2日でアウェー仙台が控えており、なんで12チームしかないリーグなのにこんな無理やりすぎる強行日程が生まれるのか不思議でなりません。

 浦和はCB長嶋がなぜかいきなりベンチ外になり、大卒新人の後藤をスタメンに抜擢。試合後の会見によると長嶋は前節にアクシデントがあった模様。またCH角田がコンディションでも崩したのか前節に続いてベンチ外なのが気になりました。大宮はCB乗松がなぜかベンチスタート。

 試合は序盤から浦和が猛攻に次ぐ猛攻を見せてあっという間に事実上試合終了。大宮守備陣の歯応えのなさ、あんまりな練度不足、強度不足には失笑を禁じえませんでした。また浦和の動きは内容がやや低調だった前節N相模原戦とは一変。3連戦でここにピークを持ってきたような「叩き一変」ぶりでした。特に清家。

 先制点は右サイド奥深くでのスローインから塩越→島田がボックス内で大宮CBを背負いながら反転して折り返し→ファーで伊藤がどフリーで詰めた形! 島田に楽々ポストプレーを許すCBもたいがいですが、右SB有吉は伊藤がオフサイドと思ったのかなぁ? それにしても伊藤がどフリーすぎて笑いました。

 2点目は栗島の縦パスから塩越→清家→島田と繋がって、島田がわずかに相手最終ラインへ抜けかかったところから右足を豪快に振りぬいたもの。シーズン前半は不振を極めていた島田もいつの間にか「撃てば入る!」の領域に。そして人を捕まえるでもなく、タイトにブロックを作る訳でもない大宮の守備(苦笑)。

 3点目も2点目とほぼ同じ形。ボールを奪回した遠藤縦パス→清家→塩越のパスが相手に当たったのが却って幸いしたのか、裏抜けに成功した島田がループシュートでGKを交わしてドッペルパック。

 4点目は大宮の稚拙なビルドアップが招いた大惨事。最終ラインへのバックパスがあろうことか塩越のもとへ転がってしまい、塩越→清家が鮫島を難なく交わしてゴール。清家はこれで9試合連続ゴール。大宮は細かくパスを繋ぐサッカーをやろうとしているようですが、そんなに上手くない選手だらけでそんなサッカーをやるのは無理があり、しかもGKの足元も怪しげでGKを上手く使って浦和の強烈なプレス網をかい潜るのも難しい模様。おまけに守備は体をなしていないので大敗は必然だったかと。

 わずか24分で事実上勝負がついてしまったので、楠瀬監督は中2日で続くアウェー仙台戦をも睨んで36分に代表遠征もあってかかなり疲労が溜まっていた石川を下げて岡村を投入。さらに後半頭から3人交代して早々とテストモード入り。

 残念ながら投入した前目の選手にあまり良いところがなく(最も信頼できる菅澤ですらショートカウンターの好機にシュートが枠内に飛ばない・・・)、後半のシュートはたった3本。それでも浦和のタイトなプレス網は最後までさほど緩むことなくクリーンシートで試合終了。大宮が細かく繋ぐのを諦めて縦に大きく蹴りだそうとしても、出し手が常に浦和のプレスを受けているのでタイミング良く高精度のパスを繰り出せず、浦和守備陣に簡単にボールを回収されていたのが印象的でした。

 同日のゲームで2位I神戸が広島Rに負けたため、1試合消化が多い浦和との勝ち点差が7に。浦和はまだ残り6試合もあるので予断は許しませんが、ついに「アレ」が現実味を帯びてまいりました。

Urawal2_202404

-----島田-----
伊藤---塩越---清家
---柴田--栗島---
水谷-石川--後藤-遠藤
-----池田-----

(得点)
2分  伊藤
10分 島田
14分 島田
24分 清家

(交代)
36分 石川→岡村
HT 島田→菅澤
HT 栗島→丹野(丹野左SH、伊藤CHへ)
HT 清家→佐々木
73分 塩越→高塚

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2024.04.15

【短感】23-24年第14節:浦和L 2-0 N相模原

 代表ウィークを挟んで2週間ぶりに再開されたWEリーグ。浦和は高橋はなが右腓骨筋腱脱臼で3月28日に手術を行って全治6週間との話が中断期間中に公表されたのでいよいよスタメンに選択肢はなり、大乱打戦となった前節長野戦からGKを福田から池田に戻しただけ。

 但しサブに西村や西尾どころか、今年ユースから昇格したばかりの竹内が入ったのにはびっくり。代わりに後藤、角田、佐々木がベンチ外に。

 試合は立ち上がりから一方的に浦和がボールを支配するも相模原がミドルゾーンに敷く守備ブロックを攻略できずに時間が徒過。特に代表の米国遠征帰りの清家が明らかに精彩を欠いていて、清家がスピードで強引に相手最終ライン裏へ抜ける攻撃パターンが出来ず、浦和の攻撃は左サイドに偏りがち。

 序盤の浦和の決定機は8分左サイドから伊藤クロス→ボックス内で清家→島田→清家と繋がりましたが、清家のシュートは角度が厳しくてGKセーブ。

 その後も浦和はなかなか良い形は作れませんでしたが、先制点となったのはやはり左サイドから。27分水谷斜めにゴロパス→島田スルー→アーク付近で清家が左へ叩いて塩越がボックス内から中へ折り返すと見せかけてループ気味のシュート!! 塩越のゴールはなぜかやたらゴラッソが多い謎。

 42分には珍しく右サイドから決定機。遠藤が高い位置でボールを奪ってのクロスを相手DFがクリアし損ねて、清家→伊藤→清家の決定機が生まれましたが、清家のシュートは置きにいったような形となってGK難なくセーブ。前半ATにも左サイドから水谷クロス→清家ヘッドの決定機がありましたが、これも決められず。

 個人的には相模原の運動量が落ちてきた終盤に菅澤投入で試合を決めに行くシナリオを想定していましたが、楠瀬監督はなんと後半頭から菅澤を投入。菅澤のコンディションが上がってきて稼働時間が伸びてきたのは大いに結構ですが、代えられたのはどう見てもお疲れの清家ではなく島田だったのにはびっくり。

 そして菅澤投入後も残念ながら一方的に浦和が押しているのに決定機は作れない戦況は全く変わりませんでしたが、60分塩越CK→清家ヘッドが炸裂して浦和に待望の追加点!!本来の持ち味=スピードとは全く関係のないセットプレーから得点するとは、清家の決定力はどこから沸いてきたんや???

 ダントツで最下位、今季一勝もしていない相模原はとりあえず今季残り試合は守備の立て直しに専念しているようで攻撃の形は全く作れず。偶発的にFWにボールが渡った際に浦和CBが一対一の対応を誤るとか、相手のファウルで倒されたのに主審がファウルを取ってくれないとか、シュートがディフレクトするとか、そういうアクシデントでもないと浦和は失点しそうにありませんでした。

 よって2点差がついたところで楠瀬監督は続々と若手を投入してお試しモード入り。中3日で大宮V戦が控えているので主力を休ませる意味合いもあるでしょう。正直前目に投入された若手は当たり負けが目立ってまだまだ。最も可能性を感じたのは左SBに投入された岡村でしたが、久しぶりに左足でクロスを入れられる左SBだったからという色目もあるかも(苦笑)。

 一方的にボールを保持している割にはシュート12本、CK3本止まりとそんなに良い試合には見えませんでしたが、相手のシュートはわずか2本。CKも1本だけ。なんの紛れもなく実力差通りに危なげなく勝つというリーグ優勝を目指すチームらしい試合だったと思います。

Sagamiharal2404

-----島田-----
伊藤---塩越---清家
---柴田--栗島---
水谷-長嶋--石川-遠藤
-----池田-----

(得点)
27分 塩越
60分 清家

(交代)
HT 島田→菅澤
72分 塩越→岡村(岡村左SB、水谷左SH、伊藤トップ下)
78分 水谷→西村
78分 長嶋→丹野(西村左SB、岡村左CB、丹野左SH)
83分 清家→竹内(竹内トップ下、伊藤右SH)

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2024.03.31

【短感】23-24年第13節:A長野 3-5 浦和L

 浦和は第10節アウェー相模原戦から中2日ないし中3日で続く5連戦の5試合目。長野は週央に試合がないのでコンディション面では浦和が相当不利だった一戦。楠瀬監督は5連戦をここまでほぼスタメン固定でこなしてきましたが、最後の試合になって最もローテーションする必要がないと思われるGKを池田から福田へ交代。

 試合開始早々遠藤の縦パスで右サイドを駆け抜けた清家のクロスをクリアを焦ったCB岩下が豪快に自ゴールへ叩き込んで浦和があっという間に先制。

 さらに6分ハーフライン付近での遠藤のボール奪取から清家が逆サイドへ大きく展開。島田が長野DFとの一対一を制して2点目。

 ただ浦和の動きはやはり芳しくなく。10分左SB岡本に遠藤&栗島があっさりぶち抜かれて、後方からどフリーで走りこんできた伊藤がゴール。

 しかし、11分長野のあんまりなビルドアップミスに乗じ、栗島の折り返しを塩越が決めて3点目。

 これでドタバタ劇が終わらないのがこの試合の凄まじいところ。18分には長嶋のGK福田へのパスがずれ、おまけに福田がボールをコントロールできずに、こぼれ玉を拾った安倍が難なくゴール。だがその直後にはセンターサークル付近での競り合いからのこぼれ玉が清家に繋がってしまい、清家はDF二人を振り切ってGKとの一対一も制してゴール。

 さらに31分には長野GKがなんと目の前の島田にプレゼントパス。島田はがら空きのゴールへきっちり流し込んで5点目。

 長野は前から果敢にプレスをかけるのは良いとしても、それを交わされた時のリスク管理がないに等しく、しかもよりによって清家へのマークが甘いので、フリーになった浦和のボールホルダーからの縦パス一本で清家に簡単に裏抜けを許してしまうという致命的な問題を抱えていました。さらにビルドアップが下手すぎて浦和の前プレに引っ掛かりまくり。これでは大量失点もやむを得ないでしょう。

 超低レベルの試合ながら3点差ついたところで、楠瀬監督は後藤・丹野・佐々木とリーグ戦で短時間しか起用していない選手に長い時間を与えることに。ところが後藤はともかく、丹野と佐々木の出来は芳しくなく、他の選手たちもお疲れのせいか、試合は次第にぐだぐだに。ボックス内に飛び込んだ清家が後方から引っかけられているのにPKを取らない主審にも参りましたが・・・

 それでも後半無失点で終われればまだよかったのですが、74分ハイボールがバウンドしたところでの石川の対応が拙くて、こぼれ玉を伊藤にぶち込まれてしまいました。終盤の浦和は疲労困憊ですっかり足が止まってしまい、逆転負けを食らった昨年の悪夢がちょっとだけ脳裏をよぎりましたが、最後は角田を投入してなんとか逃げ切りに成功。

 5連戦、しかもほぼスタメン固定だったのでコンディションが良くないのは明々白々。従って内容の良し悪しを語るのはおこがましく、「勝てばよかろう!!」で良いとは思いますが、GK福田のあんまりな試合勘の無さにはさすがに参りました。

Shinonoi

-----島田-----
伊藤---塩越---清家
---柴田--栗島---
水谷-長嶋--石川-遠藤
-----福田-----

(得点)
2分  オウンゴール
6分  島田
10分 伊藤(長野)
11分 塩越
18分 安倍(長野)
19分 清家
31分 島田
74分 伊藤(長野)

(交代)
HT 長嶋→後藤
HT 島田→丹野
HT 水谷→佐々木
69分 塩越→菅澤(菅澤CF、丹野左SH、伊藤トップ下へ)
80分 栗島→角田

※写真は試合とは全く関係ありません

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2024.03.27

【短感】23-24年第20節:浦和L 2-0 新潟L

 浦和は第10節アウェー相模原戦から中2日ないし中3日で続く5連戦の4試合目。しかもこの試合はAFC女子チャンピオンズリーグのプレ大会として位置づけられていたAWCCの決勝に浦和が参加するために前倒しで開催されたもの。

 ところがAFCは3/22になって突如AWCC決勝を開催しないことを決定。今更前倒し開催の第20節新潟戦の日程再変更は難しく、そのまま平日開催となってしまいました。当然新潟も中2日ないし中3日での5連戦を余儀なくされ、新潟のほうが移動がきつい分浦和より過酷な日程だったかもしれません。

Niigatal2403001

 楠瀬監督は過密日程にも関わらずほぼスタメン固定で、この試合のスタメンも前節千葉戦からCF高橋を島田に入れ替えたのみ。なお高橋はまたコンディションを崩してしまったのか、いきなりベンチ外に。

 前半の浦和はボールをもつ時間こそ長いものの、新潟のコンパクトでタイトな守備ブロックを突破出来ずに苦戦。新潟がボールホルダーへもきっちり圧力をかけてくるせいか最終ライン裏狙いもなかなか上手く行きませんでしたが、34分ようやく深めの位置からの栗島の浮き球縦パスで清家が裏抜けに成功。清家のシュートは角度が厳しく、しかもGK平尾がわずかに弾いたためファーのポストを直撃しましたが運よく跳ね返りがゴール内へ。

 その後は概して球際で優勢に立つ浦和が押し気味の展開となり、36分には左サイドから伊藤のクロスを契機に島田に決定機がありましたが、これは決めきれず。

 新潟は堅く守って手数をかけずにシンプルにカウンター狙いではなく、しっかり繋ごうとしているものの、浦和のプレス網に引っかかりまくりで浦和以上に上手く行ってない様子で前半終了。

 後半になると浦和のパス回しが新潟の守備ブロックにほとんど引っ掛からなくなって一方的な浦和ペースに。47分塩越のシュートはポスト直撃(その前に裏抜けに成功した島田が新潟32番に背後から倒されているのはDOGSOじゃないの??)。52分塩越スルーパスでGKと一対一になった島田のシュートは平尾が好セーブ。

 56分島田に代わって菅澤が投入され、65分左サイドから水谷クロス→菅澤ヘッドが炸裂するも枠を捉えきれず。試合内容はほぼ一方的なのに追加点が取れないのは非常に嫌なものですが、78分カウンター気味の流れで塩越が右サイドでどフリーの清家へ展開→清家クロスに菅澤が頭から飛び込んでようやく待望の追加点!!

 新潟は前半よりは多少カウンターなりサイド攻撃なりの形ができるようにはなりましたが、結局シュートは5本どまり。しかも池田を脅かすシュートは一本も撃てず。新潟最大のチャンスは60分のカウンター。しかし最後の最後で途中投入ののFW川村がなぜか転倒してしまい万事休す。

 浦和はこの数試合後半グダグダになりがちでしたが、この試合は上位対戦で選手たちも気合十分だったせいか、最後までダレずに時間をがっつり潰して試合終了。

 平日の昼間にも関わらず入場者数はなんと1754人!! 浦女はトップの試合と被らなければコンスタントに2000人くらい入りますが、その9割弱がやってくるとは!!浦女のファン層は高齢化が著しくて平日でも特に困らない方だらけなことを実感した次第。

 浦女の観客動員はとにかくトップと被らないのが最重要で、この調子だと週末トップと被りそうな時にはあえて「フライデーデーゲーム」やるようになったりして!!

Niigatal2403002

-----島田-----
伊藤---塩越---清家
---柴田--栗島---
水谷-長嶋--石川-遠藤
-----池田-----

(得点)
34分 清家
78分 菅澤

(交代)
56分 島田→菅澤
67分 伊藤→角田(角田トップ下、塩越左SHへ)
88分 水谷→後藤
88分 塩越→丹野

・角田は世代別代表でチームを離脱している間にポジションを失ってしまうという「層が厚いチームあるある」の憂き目にあった格好。現リバプールの遠藤ですら浦和では五輪代表に行っている間に那須にポジションを取られたことがあるくらいなので、角田もがんばれ!! 前節千葉戦は後半途中出場で良いところなしに終わりましたが、コンディションがだいぶ戻ってきたのか、この試合は攻守とも良い仕事ぶり。特に相手に寄せられてもなかなかボールを失わない辺りが気に入りました。

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2024.01.28

【短感】24年皇后杯決勝:浦和L 1-1(PK5-6) I神戸

 浦和は準決勝広島戦で負傷した安藤と猶本は残念ながら共に決勝に間に合わずにベンチ外。ベンチスタートが続いていた伊藤がスタメンに戻ったものの、菅澤のコンディションは未だ整わずにスタートのまま。ただCBはさすがにこの一戦では石川&高橋を揃えてきました。

 試合は事実上大駒を3枚欠いている浦和が序盤から優勢。3分左サイドからの石川クロスを高い位置にいた塩越が収めて島田に決定機が生まれましたがシュートはサイドネット。しかし19分高い位置で3人で#6を囲い込んでプレスバックした塩越がボール奪取→塩越が右サイドの清家に展開し、清家のシュートは角度がなかったものの#4三宅に当たってディフレクトしたのが幸いして浦和先制!!

 この先制場面に象徴されるように後半半ばまでは浦和のプレス網が猛威を振るって、高い位置でのボール奪取に成功する場面が非常に目立ちました。特に最適ポジション=トップ下で超久しぶりにスタメン起用された塩越は攻守両面で非常に生き生き。もともとそんなに守備意識が高い選手ではないのですが、やればできる!!

 また柴田とのコンビでCHでレギュラーの座を確保しつつある角田は典型的なBOXtoBOX型のCHとしてぐんぐん伸びていて、どこにでも顔を出してボールを奪い、ボールを運び、おまけに高い位置で受け手として機能する存在に。

 逆に神戸は守備時5-3-2の布陣が浦和の4-2-3-1、しかも中盤が流動的な布陣とどうにもかみ合わず、いたるところで浦和攻撃陣にフリーでボールを持たれる羽目に。

 ただ終わってみれば浦和は後半半ばまでの優勢な時間帯に2点目を取れなかったのが結局のところ敗因に。特に64分右サイドから角田→清家→塩越のシュートのこぼれ玉を伊藤が拾った場面を決められなかったのが惜しまれました。島田にも何度か決定機がありましたが、いずれも決められず。非常に良い試合でしたが最後の最後で決めきるを持った選手を3人欠いたのが祟ったともいえましょう。

 とはいえ浦和の守備は盤石。神戸の攻撃は単純極まりなく、ロングボールを最前線の選手にあてて、そこから高い位置にいるWBへ展開してからのクロス攻撃がほとんど。FW田中は裏へ抜けるスピードもあり、ポストプレーもこなせるので国内レベルでは非常に厄介な選手ですが、逆に攻撃の橋頭保である田中を潰してしまえば神戸の攻撃は詰んだも当然。浦和は中盤のプレス網が効いて神戸の最終ラインに楽に蹴らせない上に、蹴った先では高橋が田中をマンツーマン気味に潰しまくって、文字通り前半は神戸に何もやらせず。

 後半半ばになると浦和のプレス網が緩んだこともあってか、神戸の両WBへボールが渡り、そこからのクロス攻撃を許す場面も増え始めましたが、クロスを入れたところで石川&高橋の両CBは非常に堅固。

 何事もないままATも凌ぎぎって浦和ウノゼロの勝利目前でしたが、試合終了直前に神戸左サイドからのクロスを高橋が遠くへクリアできずに混戦が発生。こぼれ玉に反応した田中のシュートを石川がブロックしたと思いきや、高々と上げた手に当たったと見なされてPKに。PKを途中投入の高瀬が決めて土壇場で神戸が同点に追いつきました。

 浦和が残念だったのは後半選手を代えて運動量を補充しようにも大駒2枚を欠き、かつ菅澤を長い時間使えないために信頼できる替え駒が乏しかったこと。比較的安心して使えるはずの佐々木の投入が延長後半だったのには驚きましたが・・・ よってビハインドだったこともあって早め早めに選手を代えた神戸に運動量で劣る格好に。延長戦では成宮にバー直撃のシュートを食らったり、右WBのクロスをファーで左WB北川がヘッドという神戸大得意の攻撃パターンを許したりして劣勢に。浦和も清家や柴田に決定機がありましたが、残念ながら共に決めきる力を持ってないからなぁ・・・

 PK戦は神戸はポストに当たったのが入った半面、浦和は最後の伊藤のシュートがポストに嫌われて失敗と運のなさもあって敗戦。神戸のタコ踊りGKの飛び出しが終始早いんじゃないか(実際一回やり直しあり)という疑惑があったものの、負けは負け。

 浦和がフルメンバーなら神戸をボコボコに出来たと思われるくらいやっているサッカーの質の差を感じましたが、結果以外は何の意味もないのがカップ戦です。リーグ戦ではダブル達成を目指して頑張りましょう。

Urawal2

-----島田-----
伊藤---塩越---清家
---柴田--角田---
水谷-石川--高橋-遠藤
-----池田-----

(得点)
19分 オウンゴール(三宅)
90+5分 高瀬(PK)

(交代)
77分 水谷→長嶋
102分 島田→菅澤(負傷による交代)
111分 遠藤→佐々木

 浦和vs神戸というWEリーグで首位争いしているビッグマッチが決勝で実現したにも関わらず、観客は3000人にも満たず。しかもバックスタンドに陣取る熱心なサポーターの数はどう見ても遠来の浦和のほうが多く、もはや関西で決勝をやるのは興行的に無理があるんじゃないかと・・・

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