2023.01.16

【短感】第44回皇后杯準々決勝:浦和L 1-2 I神戸 ~ 基本的にはリーグ戦敗戦の繰り返しか・・・

・奇しくも先日のリーグ戦と同じスコア、しかもシュート数で浦和が神戸を圧倒している点まで同じという形での敗戦。リーグ戦では「決定機の質」で完敗した印象を受けましたが、この試合は決定機の質でも互角ないしやや優位という印象を受けたのでPK戦ならまだしも90分で負けたのは正直受け入れ難いのですが、誤審など不当な要素があったわけではないので負けは負け。浦和の皇后杯連覇の夢は早くも準々決勝で潰えました。

・終盤の失速が顕著だったリーグ戦よりはマシな試合内容とはいえ、試合展開も失点の仕方もリーグ戦ほぼそのまんま。特に2失点目は浦和の準備不足というか、神戸対策不足が顕著で選手よりも監督以下コーチングスタッフの責任が問われて然るべきでしょう。

・序盤相手陣内で試合を進め、4分島田の裏抜け、16分相手のビルドアップミスに乗じた猶本など何度も決定機を作りながらも点が取れず、21分神戸の最初の決定機というか最初のシュートで失点。高い位置でボールを奪いきれずに山本の浮き球パスで右WB守屋に裏を取られたのが致命傷に。またCB石川とGK福田の連携ミス、あるいは単に福田の中途半端な飛び出しが災いして守屋にループシュートを撃たれ、最後は成宮に詰められて失点してしまいました。

・2失点も右WB守屋のクロスから。ファーに飛び込んだ成宮が難なく押し込んでゴール。クロスの先では3対3になっており、神戸が仕込みに仕込んだ攻撃パターンだったことが伺われます。一方浦和は基本3-1-4-2の神戸のWBへの対応がリーグ戦に続いて極めて曖昧で、同じようなパターンで何度もやられているのが残念でなりません。

・また浦和の攻撃はどういうわけか右サイド偏重。右から攻めて、最後は左SH清家で仕上げる形を描いていたのでしょうし、実際その形を何度も作れてはいましたが、肝心の清家が不振を極めたのも敗因に上げて然るべきでしょう。清家を終始前残り気味にして右WB守屋にやられがちになるのに目を瞑ったのなら、その代わりに清家がボコボコ点を取ってくれないと収支が合いません。清家のシュートはいかにもコースが甘く、GK山下と何の駆け引きもなしに単に枠内にボールを置きにいったようなシュートだらけで、それでは山下をぶち抜くのは難しいかと。

・清家が最もゴールに近づいたのは74分遠藤の横パスがディフレクトしながらも清家に通った場面。清家はどフリーでボレーシュートを放ちましたが、ゴール左下隅に飛んだシュートを山下がスーパーセーブ。

・それでも浦和はその直後のCKからの流れで安藤がDFを背負いながら反転シュートを決めて1点差。しかし浦和はベンチスタートだった菅澤(前節千葉戦で負傷した模様)の状態が芳しくなかったようで途中投入できずに選手交代で押せ押せとはならず。ATにもセットプレーで2度ゴールに迫りましたが、もう一度山下の壁を破れずに試合終了。最後は3バックにして安藤を前に上げたようですが、時すでに遅し。監督は最後のセットプレーでGK福田を上げる度胸もなし。

・怪我人だらけでベンチに信頼しうる攻めゴマがおらず、ビハインドでユース卒新人の西尾に託するのはあまりにも気の毒。また池田の長期離脱に伴いGKの力量差が勝敗を分けたと言われても仕方ないでしょう。ただそれらは諦めがつくのですが、噛み合わせ上フリーになりがちな神戸のWBへの対策が全然出来ていないのには失望を禁じえませんでした。次回対戦時までに何とかしてほしいものです。

Kanseki002

-----島田-----
清家---猶本---水谷
---栗島--塩越---
佐々木-安藤-石川-遠藤
-----福田-----

(得点)
21分 成宮(神戸)
23分 成宮 (神戸)、
75分 安藤

(交代)
70分 佐々木→西尾(西尾CF、島田右SH、水谷左SBへ)
89分 水谷→長嶋

※写真は試合とは全く関係ありません

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2022.12.26

【DAZN短感】22-23年第7節:浦和L 2-0 マイ仙台

・浦和の基本フォーメーションは皇后杯長野戦に続いて4-2-3-1。

・試合は5分に早くも動いて、CKからの流れで塩越浮き球パス→清家が撃ち損ねたこぼれ玉を安藤がゴール。この場面、塩越が縦パスを出した時点で安藤がオフサイド臭いのですが、試合後安藤が「パッと後ろを見たときに、残っているマイ仙台の選手がいたのが分かったので、あのポジションを取れたのが大きかったと思います」とわざわざ語っているので、DAZNではよく判らないものの安藤はオフサイドではないことを確信していた模様。純然たるCBではまずあり得ない得点感覚です(苦笑)。

・仙台の基本フォーメーションは4-3-3。しかも前からGK福田へまでもガンガンプレスをかけてくるため、序盤は仙台がボールを支配して浦和を自陣に押し込むことにありましたが、残念ながら仙台は相手を崩しきる力が無くて遠目からシュートを無理やり放つ場面だらけ。仙台が最もゴールに近づいたのは20分左サイド深い位置でのスローインからの攻撃でクロスを安藤がクリアし損ね、矢形に撃たれた場面。ただ案外シュートコースが絞られていたようで、シュートは福田の正面。

・浦和は思うように高い位置でボールを奪えないどころか、浦和がボールを支配する展開にもならなかったものの、好機をフィニッシュに結びつける力は明らかに浦和が一枚も二枚も上。しかし浦和が山のように作る決定機を阻み続けたのがGK松本とバー。24分猶本縦パスで清家が裏抜けに成功するも松本がセーブ。31分押し込んだ状態で右サイドから塩越クロス→清家のシュートはバーを直撃!!

・ようやく40分に浦和に待望の追加点。左サイドから清家がアーク付近の菅澤へ斜めにパス。菅澤が曲がりなりにもボールをコントロールしているところに後方からボックス内へ突入してきた遠藤がズドン!!!WEリーグではあまり見かけない、男子サッカーっぽい素晴らしいSBのゴールでした。

・後半の仙台の見せ場は52分左サイドで後藤が得意のまたぎフェイントを駆使して対面の遠藤を振り切ってクロスを入れたものの、中で合わせきれなかった場面だけ。しかも運悪く61分に宮澤が負傷交代を余儀なくされたこともあって後半はほぼ一方的な浦和ペースに。仙台は序盤から盛んに前プレを仕掛けてはいたものの、結局高い位置でボールを奪えずに体力を消耗するだけに終わったようで、後半はすっかりスカスカになった仙台守備陣を相手に浦和がやりたい放題。

・しかし、ここでまたしても立ちはだかったのがGK松本とバーとポスト。この試合でもっとも頭を抱えたのは66分菅澤の前プレが効いて松本のミスを誘い、松本の緩い縦パスがどフリーの清家に渡る絶好機があったものの、清家のシュートはポストを直撃!!清家はこの試合計5回の決定機をフイにし、試合後安藤老師が待つ説教部屋に呼ばれていると思います、たぶん。清家ほど極端ではないものの、菅澤のシュートも決定機で枠に飛ばずにポストに嫌われる場面も。

・試合内容では浦和が仙台を圧倒しているものの、決定的な3点目が取れないので「お試し」的な選手交代も遅れに遅れ、最初の選手交代はなんと81分になってから。

・試合終了直前にはCKから安藤のシュートがバーを直撃、跳ね返りを途中投入の植村が詰めるもGKセーブと最後の最後まで詰め甘な試合でしたが、「鋼鉄のザル」にしては珍しく全く危なげない完封勝ちだったのは高く評価していいでしょう。

・試合後は松本が長期離脱中の先輩GK池田のもとへ号泣しながら駆け寄る場面も。

Komaba

-----菅澤-----
清家---猶本---島田
---栗島--塩越---
水谷-安藤--石川-遠藤
-----福田-----

(得点)
5分 安藤
40分 遠藤

(交代)
81分 清家→植村
87分 水谷→上野
87分 島田→西尾
90+3分 遠藤→西村
90+3分 菅澤→丹野

・4-2-3-1だと完全に「猶本全権委任システム」になってしまうので個人的には好きではありません。皇后杯でも感じましたがこの配置では島田の守備負担がでかすぎて気の毒。ただ島田がかなり守りに回ってくれるので、後方の遠藤が気兼ねなく上がれるのが目を惹きました。また皇后杯と違って左SHに清家がいるので攻撃の厚みは段違い。ただアホほど作った決定機を清家が一つも決められないのには参りました。

・CHは基本栗島が前で塩越が後に整理したのかな?この役回りだとどう考えても塩越が気の毒で、佐々木のコンディションが整えば塩越の代わりに水谷か佐々木がCHに入るような気がします。

・遠藤は急激に伸びたなあ。守って良し、クロス入れて良し、ドリブルで斬りこんで良し、そしてシュートも撃てる!! チーム内ではもう若くはなく中堅的な世代ですが、なでしこ入りがいよいよ現実味が!!

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2022.12.19

【観戦記】第44回皇后杯4回戦:浦和L 3-1 AC長野 ~ 初めてのカンセキスタジアムとちぎ

 1失点は余計すぎましたが、それ以外は実力差通りの完勝でした。

《スタメン》

・前節故障した柴田に代えて栗島をスタメン起用したほか、清家に代えて植村がスタメンに。またリーグ戦開幕後ずっと戦線を離脱していた佐々木がベンチに復帰。

Kanseki002

《試合展開》

・浦和の基本フォーメーションはリーグ戦でずっと採用している4-4-2ではなく、どう見ても島田が右SH、猶本トップ下の4-2-3-1。

・5分遠藤からの縦ポンに反応した菅澤が右サイド深い位置で粘り、菅澤をインナーラップした猶本へ横パス。猶本がそのままボックス内へ運び、かつ自ら豪快にゴールマウスをぶち抜いて先制。

・18分には栗島の縦ポンで裏抜けした菅澤がそのまま独走して追加点。35分にはまた縦ポンで菅澤が裏抜けし、どフリーで併走する猶本に折り返す決定機がありましたが、猶本のシュートはGKの守備範囲内。

・試合後の菅澤の弁によると「相手のラインが結構高くなるところとディフェンスラインに少しばらつきがある」あたりを事前にしっかりスカウティングしていたようで、長野の高い最終ラインの裏を突く攻撃が見事にハマりました。

・それでも長野はやたら高い最終ラインを必死に維持しているので、浦和はほぼ一方的にボールを保持していても相手を自陣に押し込む場面はほとんどなく、押し込んでからの決定機は27分バイタルエリア中央の猶本が右サイドへ展開して遠藤のシュートで終わった場面だけだったかな?

・まぁ少々退屈な試合内容ながらもリードしているので変なボールの失い方さえしなければ何の問題もありませんし、長野に全く何もやらせないまま前半終了と思っていた矢先、珍しく長野に押し込まれた前半終了間際ぽっかり空いたバイタルエリアから奥津にミドルシュートを叩きこまれて、最初の被シュートで失点。長野サイドからすれば頑張って高い最終ラインを維持していたご褒美みたいなものに。

・前半両サイドとも攻撃面では完全に沈黙していたのを反省してか、後半に入ると左SH植村をやや高い位置に押し出したのが奏功。植村自身の動きも良くなって52分初めて左サイドを抉った形から決定機。さらに高い位置でのボール奪取から何度か決定機を掴んだ後、60分最前線で栗島の縦パスを受けた菅澤がCBに競り勝ち、ループシュートでGKを交わして三点目。

・その後はほぼ一方的な浦和ペースで、63分カウンターっっぽい形から猶本→植村の決定機があったものの追加点ならず。

・浦和が危なかったのは75分ぽっかり空いた浦和右サイドにサイドチェンジされてからのミドルシュートだけで、それもGK福田が難なくセーブ。そして後半の長野のシュートはこれ一本だけ。

・最後は故障明けの佐々木や若い西尾&丹野を投入する余裕も見せて楽々逃げ切り勝ち。

Kanseki004

《総評》

・長野とは今季リーグ戦開幕戦で既に対戦済で、その際は浦和が「鋼鉄のザルっぷり」を遺憾なく発揮してやらずもがなの2失点を喫して無駄に競った試合になってしまいましたが、今回はしょーもない失点は1つのみ。得点はリーグ戦同様の3得点。しかもリーグ戦では個人技でのごり押しっぽい得点だらけだったのに対して、今回は相手の特徴をしっかりスカウティングして作戦通りの3得点なので内容も格段に向上。実力差通りのスコアでの快勝と評して差し支えないと思います。

・この試合で4-2-3-1を採用した理由について、楠瀬監督は試合後「猶本はトップ下でボールを引き出したりしてくれるので、そういう方が猶本の良さも出るかなと思いました。彼女は決定的なことができますし、サイドに置いていると彼女もいろいろやりたがってフラストレーションがたまるところもあるので、今日は思い切ってやってもらおうと思いました。」と説明。そしてその狙い通り猶本が獅子奮迅の活躍を見せてくれました。

・その反面割を食ったのが右SHに回った島田。スピードがある訳ではなく、ドリブルでカットインが持ち味でもなく、高精度のクロスが上げられる訳でもない島田をSHに回しても意味がないかと。島田は浦和の若手ではぶっちぎりにフィジカルが強く、最前線に出してナンボの選手で、島田を活かそうとするとリーグ戦で採用している4-4-2が最適なんでしょう。わざわざ4-2-3-1を採用した真意は作戦のオプションを増やすための試行錯誤だと思います。

・前半のやらずもがなの失点について、監督は「少し詰めが甘かったところがあって、先週の試合でINAC神戸レオネッサさんにやられたときも詰めが甘いところがあり、今週はそういうところを結構厳しくやっていたのですが、そこでやられてしまいました。」と反省しています。でもI神戸戦は詰めが甘いというより相手の狙いにずっぽりハマっての失点なので、甘さという意味では今回のほうが酷いかと。失点時に塩越が右サイドの守備に引っ張り出されてたような記憶が・・・

Kanseki001

《選手評等》

・長期離脱から復帰した栗島はしばらく左SBでの途中出場が続いていましたが、この試合でついに本職のCHでスタメン出場。如何せん長期の故障明けなので、フィジカルコンタクトが多くならざるを得ないCHでいきなり使うのを避けていたのかもしれませんが。

・試合後は栗島本人としてはそれなりに手応えを感じているようですが、傍目には塩越との相性はあまり良くないように見えました。柴田&塩越だと比較的柴田が後ろで塩越が前に出る関係となり、右SHなのに中へ入りたがる猶本と前に出た塩越が両IHとなり、事実上柴田アンカーの4-1-2-3っぽい布陣となって結構いい感じ。塩越&栗島のコンビは役割の整理に時間がかかるかも。仕方ない話ですが。

・「カンセキスタジアムとちぎ」は初体験。2020年開場の最新鋭スタジアムで、全周2層式&全周屋根付きな辺りは長崎とそっくり。陸上競技場兼用の割には見やすいほうだと思いましたが、長崎よりはちょっと高さが足りない気も。ただ地方のスタジアムには珍しいことに鉄道駅から楽に歩いて行ける点は高く評価できます。また昼間だとメインスタンドは日影になるので、冬はバックスタンドでの観戦がベター。

Kanseki003


-----菅澤-----
植村---猶本---島田
---栗島--塩越---
水谷-安藤--石川-遠藤
-----福田-----

(得点)
5分  猶本
18分 菅澤
45+1分 奥津(長野)
60分 菅澤

(交代)
81分 植村→西尾
84分 栗島→佐々木(佐々木が左SB、水谷がCHへ)
84分 島田→丹野(丹野が左SH、西尾が右SHへ)

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2022.12.11

【DAZN短感】22-23年第6節:浦和L 1-2 I神戸

・シュート数はDAZNのスタッツで17対8と神戸を圧倒。ボール支配率でも浦和が優位で前半は神戸を自陣に押し込み続けました。しかし、浦和のシュートは無理目な位置から、しかも可能性が感じられない緩いシュートが非常に多かった一方、神戸はWBを軸とするワイドな攻撃で完全に浦和を崩しきった場面が多く、浦和は「決定機の質」で完敗。結果は妥当でしょう。

・今季無敗同士の一戦で自然と力が入ったのか、浦和は飛ばし気味にゲームに入り、高い位置のボール奪回も何度も決まって序盤は神戸を自陣に釘付けに。しかし15分清家のシュートがバーに嫌われたくらいでこれといった決定機は作れず、逆に18分遠藤が裏を取られてどフリーでクロス→逆サイドからどフリーで突っ込んできた守屋のシュートが決まって先制。神戸はこれが最初の決定機。

・その後も浦和が押し気味に試合を進めるものの、23分猶本ミドルがバーに嫌われたくらいで5バック気味で守る神戸を崩しきった決定機はほとんどなし。しかも柴田が故障して62分やむなく栗島と交代。栗島左SB、猶本CH、水谷右SHと布陣変更。

・64分猶本が高い位置でボールを奪ったのを契機にボールをしっかり繋ぎ、ボックス内で放った清家のコントロールショットが決まって同点に追いついたものの、浦和が良かったのはここまで。飛ばし気味に試合に入ったのが祟ったか、終盤は運動量がガタ落ちになって神戸の攻勢を浴びがちに。

・78分攻守の切り替えが緩慢なところを突かれてゴールキック一本でカウンターを食らった場面は田中のシュートがバーの上。83分浦和右サイドをきっちり崩してのクロスによる決定機は石川がゴールライン上でなんとかクリア。しかし、88分浦和左サイドからのクロス→田中ヘッドで落として高瀬シュートでとうとう失点。似たような形で何度も崩されてしまった以上、失点は起こるべくして起こったようなものかと。

・浦和は怪我人続出で、しかもこの試合では柴田も故障。ベンチメンバーで実績があるのは栗島しかおらず、ビハインドに陥ると途中投入で流れを変えられるだけの選手がいないのが非常に辛い。

Komaba

---島田--菅澤---
清家--------猶本
---塩越--柴田---
水谷-安藤--石川-遠藤
-----福田-----

(得点)
18分 守屋(神戸)
64分 清家
88分 髙瀬(神戸)

(交代)
62分 柴田→栗島(栗島左SB、猶本CH、水谷右SHへ)
87分 水谷→長嶋

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2022.12.03

【DAZN短感】22-23年第5節:大宮V 0-3 浦和L 

・11月の代表合宿中に負傷離脱した高橋はなの診断結果は右膝前十字靭帯損傷で全治8ヶ月。長船も長期離脱中なのでCBの陣容は極めて薄い中、はなの代役に抜擢されたのはなんと安藤老師!! 安藤40歳、石川19歳と年齢的には「ほぼ母子」で最終ラインを守る格好に。

・試合は前半浦和が大宮に何もさせずに一気に3点を奪取。後半は一転して70分くらいまで攻守両面で急激にグダグダになったもののなぜか無失点で凌ぎ、栗島投入でゲームをクローズ。終盤は若手を試す余裕も生じて楽々逃げ切り勝ち。今季リーグ戦4連勝を飾ったのみならず、「鋼鉄のザル」には珍しい初の完封勝ちとなりました。

・それにしても前半の浦和の出来は圧巻でした。大宮は前からプレスをかけてきたところで強度も足りなければ、後ろが付いてこないので浦和にいとも簡単に交わされ、リトリートしたところで陣形がタイトとは言い難いので、浦和に守備ブロックの周りどころか中ですらパスを回され放題。

・浦和の優勢は誰の目にも明らかでしたが、先制点は意外な形から。9分左サイドから水谷のクロスに対して大宮CBとGKの連携が拙かったのか、GKは飛び出してボールに触れず、こぼれ玉に反応した遠藤が詰めてゴール!同じくこぼれ玉に反応した鮫島を島田が邪魔しているのが地味ながら実にいい感じでした。

・その後浦和が圧倒的にボールを支配するものの何も起こらず、大宮はそれ以上に全く攻め手がないという眠い試合になりかかりましたが、38分右サイドから強引に抉ってボックス内に突入した遠藤が倒されてPKゲット。40分菅澤のシュートはゴール右上隅を直撃してヒヤッとしたものの、ボールは無事ゴールマウスの中へ。

・43分のゴールは浦和の素早い攻守の切り替え&強烈なプレッシングがハマったもの。乗松の縦パスを塩越がカット→菅澤がワンタッチでゴール!!

・前半シュートわずか1本に終わった大宮は後半頭から2選手を交代。後半になると浦和の運動量が落ちたせいか、パス精度が落ちてビルドアップがグダグダになり、大宮の攻勢を浴びがちに。極めつけは64分石川と福田の連携が上手く取れなかったのか、石川が後ろから迫るFW井上にボールを奪われる大失態。しかし井上のループシュートはポストを直撃し、こぼれ玉を拾ってのシュートも枠外。

・さらに70分ハイボールに石川が競り負けたのを契機に仲田スルーパス→井上の決定機がありましたが、ここはGK福田がセーブ。

・左SB水谷の運動量低下が顕著なためか、74分に清家に代えて栗島を投入。栗島左SB、水谷右SH、猶本左SHと配転したのが効いて浦和は一気に火消しに成功。

・また62分島田→西尾に続いて、82分水谷→丹野と世代交代を睨んで共に19歳の若手を投入する余裕もみせ、終盤は再度大宮に何もやらせず楽々逃げ切り勝ち。

・結局大宮にたいして攻められていないので安藤CBの実証実験にはたいしてならなかったどころか、ヤバかったのは安藤ではなく石川のほうだったという結果に。安藤CBがどこまで耐えうるのかは次節INAC戦まで持ち越しに。安藤は165cmしかありませんが(でも乗松より大きい!)、WEリーグだと物理的に殴ってくるCFってほとんどいないので、フィジカルが強い安藤のCB起用は本人さえ納得すればそんなに変ではないんだよなぁ・・・ビルドアップは何の問題もないし、必要とあらば自分で前に運べるし。

・終盤菅澤は無理にハットトリックを狙わずに若手に自由にやらせていたように伺えましたが、割と時間をもらえた西尾はとうとう試合に入れずじまい。昨年の島田同様「ピッチを彷徨っているだけ」という印象を受けましたが、島田はそんな一年を経てついに今年ブレイクしましたから西尾も頑張れ!! というか、滅茶苦茶チャンスが転がっているはずの若手・中堅のCBはどうしたんや・・・

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---島田--菅澤---
清家--------猶本
---塩越--柴田---
水谷-安藤--石川-遠藤
-----福田-----

(得点)
9分  遠藤
40分 菅澤(PK)
43分 菅澤

(交代)
62分 島田→西尾
74分 清家→栗島
82分 水谷→丹野

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2022.11.06

【短感】22-23年第3節:浦和L 2-1 広島R

・前節から島田に代えて安藤をスタメン起用し、布陣も4-4-2から4-3-2-1に変更。GK福田がなぜかベンチにもおらず、伊能がスタメン出場なのは謎

・序盤は広島が3トップで前からガンガンハメに来たのが想定外だったのかな?浦和は最終ラインが不安定なので、とにかく前目で引っかけて一気にゴールに向かう広島の狙いは十分理解できます。ただ浦和も広島に付き合うようにドタバタしてしまった序盤の試合運びは残念でした。34分左サイドで石川が転倒したことを契機にシュートまで持って行かれた場面は広島の狙い通りでしたし。

・ただ前半の終わりごろから浦和もしっかりボールを保持して広島を自陣深くに押し込み出し、後半になると徐々に浦和ペースに。広島を自陣深くに押し込み続ける試合展開にはなりませんでしたが、前ハメに来る広島の狙いを逆用して最終ライン裏をシンプルに突く狙いが見事にハマって68分自陣深い位置からの猶本縦パスで広島最終ライン裏へ飛び出した清家がPKをゲット。70分清家自ら決めて浦和先制。

・80分にはCKからはながヘッドで2発、さらにそのこぼれ玉を清家がシュート。安藤がダメを押すように押し込んで追加点!!と思われたものの、主審と副審が協議の結果安藤がオフサイドでゴール取り消し。

・しかも、84分広島CKで谷口ヘッドがはなに当たって軌道が変わったのが災いして同点に。

・だめんずだと「まさかやー」な追加点取り消し&「まさかやー」な形で同点に追いつかれたところで心が折れたでしょうけど、浦女は底力が全然違いました!!

・86分猶本右サイドからクロス→ファーで安藤折り返し→ニアで菅澤が再度折り返し→中で途中投入の島田が詰めるという完璧な崩しで広島を突き放して、そのまま逃げ切り勝ち。右サイドからのクロス攻撃は前半から遠藤が繰り出していたもののなかなか決定機に至りませんでしたが、終盤になってようやくその形が実りました。

・昨季は中下位チーム相手に勝ち点を落としまくって、シーズン序盤でI神戸に早々と勝ち点で大差をつけられ、そのまま優勝を許してしまいました。前節ベレーザ戦とは打って変わって、この試合は広島相手にどうやって点を取るのか、さらにはどういう試合運びをするのか判然とせず、総じてあまり良い内容とは思えませんでしが、それでも勝ち点3を確保できたのは昨季よりは大きな前進と評していいでしょう。

・特にほとんどチャンスらしいチャンスがなかった相手にまさかの同点に追いつかれるという嫌な展開になりながらも、再度相手を突き放せるなんて昨季はなかなか出来ませんでしたし。また曲がりなりにも前半から何度か狙っていた形で点が取れたので悪い試合というほどでもないでしょう。後半失点場面以外はピンチらしいピンチもありませんでしたし。

・それにしても短時間の出場でいきなり結果が出せる島田の急成長には目を瞠るばかり。また栗島はだんだん「ピッチャー鹿取」的なクローザーになりつつあるようで、この試合ではついに本職のCHで起用されましたが、この辺も今後の見所でしょう。

Urawaladies_20221106175801

-----菅澤-----
安藤---猶本---清家
---塩越--柴田---
長嶋-はな--石川-遠藤
-----伊能-----

(得点)
70分 清家(PK)
84分 谷口(広島R)、
86分 島田

(交代)
66分 長嶋→水谷
73分 塩越→栗島
83分 清家→島田

・清家がゲットしたPKは結構怪しげでしたが、一貫して割と簡単にファウルを取る主審だったのでPKもありうる範囲内でしょう。WEリーグだと「簡単にファウルを取るのになぜかPKだけは取らない主審」がまま見られるので、一貫性があるだけマシ。当然広島の監督は激怒していましたが。

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2022.10.31

【短感】22-23年第2節:東京NB 3-5 浦和L ~ 今年の浦女のコンセプトは「鋼鉄のザル」かよ!!

・計8ゴールも生まれる壮絶な撃ち合いになりましたが、試合自体は終始浦和が優勢。公式記録ではシュート数ベレーザ13,浦和12と互角ですが決定機は浦和のほうが遥かに多かった印象を受けました。ただ浦和の失点があまりにもアレすぎて無駄に失点を重ねた結果、派手なスコアになってしまいました。

・試合後の両チームの監督が「来年の女子ワールドカップに向けてお互いにディフェンスの練習をもっとしなければいけないな」「試合としては荒れた、点数として3-5という大味なゲームになってしまいました」とあまり良い顔をしないのも当然と言えば当然でしょう。興行的には非常に面白い(=昨季のWEリーグに往々にして欠けていたもの)のは間違いないのですが、強いチーム、確実に勝ち点を積み上げられるチームの試合内容ではないのは確か。

・とはいえ、ほぼ1カ月前にカップ戦決勝で0-3のビハインドから後半一挙に3点を叩きこんでPK戦勝ちを呼びこんだのに続いてベレーザから大量得点で完勝。ベレーザは体調不良でFW植木、DF石川を欠き、メニーナの選手を起用せざるを得ない苦しい布陣だったことを割り引いたとしても、ベレーザに浦和への苦手意識を植え付けるには十分な圧勝劇だったとは思います。

・この試合で浦和は怒涛のハイプレスでベレーザに対抗しつづけました。早くも3分には岩清水のパスミスに乗じて島田の決定機がありましたし、その後も浦和がベレーザのパスを中盤で寸断してショートカウンターを仕掛ける場面が続出。53分塩越のパスカットに始まって右サイドから清家グラウンダーの横パス→菅澤ゴールは浦和の狙いが見事にハマったものでした。

・また浦和はボールを奪ったらあまり手数をかけずに直線的にゴールへ向かう姿勢が顕著でした。37分センターサークル付近からハナエスタ柴田スルーパス→猶本裏抜けしてゴールがその典型ですし、83分ロングボールをはながヘッドで跳ね返し、こぼれ玉を清家が浮き球で前方へ展開→菅澤ループシュートも同様。昨年までの浦和はボールを圧倒的に支配するも攻めきれずにカウンターを食らいまくる試合展開が目立っただけにシンプルにゴールを目指す姿は新鮮でした。

・小柄な選手がやたら多いベレーザ戦で体格に勝る浦和がセットプレーでの得点を狙うのは常套手段。24分猶本FK→菅澤ヘッドでのゴールは生まれるべくして生まれたもの。69分CKの跳ね返りをファーで拾った塩越が倒れ込みながらゴールに捻じ込んだのはちょっと出来過ぎでしょうけど。

・このように得点は狙い通りのものだらけだったのに対し、失点は半ば構造的なものが半分、マヌケなものが半分といった印象。

・半ば構造的というのは浦和の前ハメを突破された時の脆さはハンパなく、いきなり最終ライン前がガラ空きになりがちな点。7分の失点は最終的には非常に狭いシュートコースをこじ開けた岩崎を褒めるしかないのですが、その前にバイタルエリアでどフリーで木下から岩崎への展開を許しているのが気になりました。30分には石川の縦パスを村松にカットされてカウンターを食らい、そのまま村松→藤野→村松のワンツーで決定的なシュートを撃たれる惨事も。ゆずほどこ行ったんや・・・

・マヌケなのは42分PKでの失点に至る前の混乱。左サイド深い位置で何度も大きくクリアする機会があったにも関わらず、ボールロストを繰り返して最後はボックス内で倒れながらも手が上がっていた遠藤がハンドを取られたようですが、責められるのはどう見ても遠藤ではなく、その前の一連のボールロストの連続なんだよなぁ・・・特にゆずほ・・・・

・79分の失点は極めつけのマヌケ。縦パスを受けた藤野に対して石川とはなの二人が付いていて、3人とももつれ合って転倒。遅れて遠藤が駆けつけたもののなぜかボールを蹴り出せず、こぼれたボールにいち早く反応した藤野がゴールってどんだけマヌケやねん・・・

・マヌケな失点は個人の能力不足ではなく連携の拙さに起因するものだらけのようにも伺え、時間が解決するのかもしれませんが、現状の浦和は「鋼鉄のザル」と評するのがピッタリ。そんな試合でした。でもベレーザに全然勝てなかった頃の浦和は前プレが効いている時間帯は良い試合が出来るのに電池切れと共に逆転負けするのが通例だったことを思えば、今や中盤で終始ベレーザを圧倒し続けて最後まで顕著な電池切れもしないんだから感慨もひとしお。

Urawaladies

---菅澤--島田---
清家--------猶本
---塩越--柴田---
長嶋-はな--石川-遠藤
-----福田-----

(得点)
7分 岩﨑(東京NB)
24分 菅澤
37分 猶本
42分 木下(東京NB)
53分 菅澤
69分 塩越
79分 藤野(東京NB)
83分 菅澤

(交代)
HT 長嶋→水谷
63分 島田→安藤
80分 猶本→栗島(栗島が左SB、水谷がCHへ)
90+1分 遠藤→西村
90+1分 清家→植村

・前節から上野→長嶋、安藤→島田とスタメン2名入れ替え。島田は前節のゴラッソを評価されたのか、いきなりスタメンに抜擢されましたが、その期待に応えるべく3分の決定機は決めないとな!でも53分の菅澤ゴールの前に島田が「俺が!俺が!」とばかりにシュートを撃たずにスルーして相手DFを惹き付ける地味な仕事に徹していたのは若いFWらしくないGJでした。

・左SB佐々木の故障は案外重いのかな?前節は上野、今節は長嶋が起用されましたが、共に前半限りで水谷に交代。

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2022.10.24

【観戦記】22-23年第1節:浦和L 3-2 長野L ~ 勝てば良かろうに近いかなぁ・・・

 序盤の2得点で今日は楽勝かと思いきや、大失態の連続で無駄にややこしい試合に。でも勝つには勝ったので中下位チームに勝ち点を落としまくった昨季よりはマシかなぁ・・・

《スタメン》

・カップ戦決勝から水谷→遠藤、佐々木→上野と両SBを入れ替え。左SB佐々木は小破が伝えられていたので入れ替えは想定内でしたし、右SBはカップ戦では遠藤がスタメンで出た試合のほうが多かったくらいので、ここの入れ替えも違和感なし。

・昨季長期離脱を余儀なくされた栗島がベンチ入り。なおレギュラークラスでは依然GK池田とCB長船が長期離脱中。

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《試合展開》

・浦和の基本フォーメーションは4-2-3-1で、ボール保持時には塩越ないし柴田が前に出て4-1-4-1っぽくなる感じでしょうか。

・序盤の浦和の出来は圧巻!早いパス回し&ボールを失ったら素早く攻守を切り替えて怒涛のプレッシングの連続で長野に全く何もさせず、早々と長野を自陣に押し込んで猛攻を仕掛けると、5分右サイドで細かくダイレクトパスを繋いだ後に塩越が突如カットイン。ボックス内に入った塩越は狭いシュートコースを見事に突いていきなり先制!! 普段はお世辞にもシュート意識は高いとは言い難いのに決める時はだいたいゴラッソという塩越らしいゴールでした。

・さらに11分猶本シュートがDFに当たってのこぼれ玉にボックス内でいち早く反応した清家が追加点。前には3人もDFがいましたが、清家はシュート意識の塊みたいな選手。普段シュートがあまり枠に飛ばないのが難ですが、ここは見事にシュートがゴール右上隅に突き刺さりました。

・これで今日は楽勝と思いきや、16分まさかの失点。長野がゴールキックからの反撃で、ボールが最前線のFW川船のもとへ。それでも川船には石川&はなとCB2枚がしっかり付いていたので何事もなかろうと思って見ていたのですが、石川のバックパスが緩くて川船に掻っ攫われる大惨事が発生。石川の対応もさることながらはなのポジショニングが謎過ぎて石川へのサポートにも何にもなっていないのがいやはや何とも・・・

・アホすぎる失点でしたが、その後も浦和は一転して大崩れする訳ではなく安定的にボールを保持してゲームをコントロール。とはいえ、長野も1点返して落ち着きを取り戻したのか、高い位置に4-4-2のタイトな守備ブロックを形成して、「浦和が無理攻めしてきたところでショートカウンター」という本来狙いとしたであろうサッカーを披露し始めて試合は膠着状態に。

・長野が守備ブロックを整えた状態から前プレをかけ始めると浦和のビルドアップはたちまり行き詰まってしまい、SB→SHで前進を試みるも菅澤までボールが入ることはなく、また下げて作り直しの連続。正直CH塩越のパス捌きがアバウト過ぎるのがネックになってCH経由でのビルドアップが機能しないように見えたのですが・・・唯一43分にワンタッチパスの連続でゴールに迫る見せ場を作りましたが、菅澤へのラストパスがオフサイド。

・長野の高い最終ライン裏を縦ポンで狙うも、パスの出し手にプレッシャーがかかっていためか、ボールの精度が低かったり、タイミングが合わずにオフサイドの山を築いたりと散々。運よく菅澤が裏抜けしかかっても長野CBが粘り強く対応して菅澤には何もさせず。ビルドアップが上手くいかないため、残念ながらこの日の菅澤はほぼいないも同然でした。

・膠着した戦況を打開すべく、楠瀬監督は後半頭から上野に代えて水谷を投入。特に上野自身の出来は悪いようには思えませんでしたが、この交代で浦和はようやくボールが前に進むようになり、47分右サイドから清家クロス→菅澤ヘッドの良い形。そして49分から立て続けにCKから決定機があったものの、追加点ならず。

・再び戦況が膠着状態に陥ったところで浦和は61分遠藤→栗島と代え、さらに71分安藤→島田の交代ではっきりとした2トップに。それでも戦況はさして好転せず、かといって失点する気配もないというシオシオな塩梅で時間が徒過していたところ、84分右サイドからの栗島スローインをボックス内で受けた島田がいきなりCBを背負ったまま豪快に反転シュート!!これがゴール左下隅に突き刺さって浦和に待望の3点目!!

・これで誰の目にも勝負ありと思われましたが、87分自陣深い位置ではなが途中投入のFW稲村を余裕をかましにかましながら交わそうとして失敗。「いくらなんでも勝っている試合の終盤でやることかよ!!」とメンズならサポから袋叩きにされそうなあんまりな大失態で再び一点差に。

・とはいえ、長野の攻撃は基本的に相手のミス待ちで、ボールを動かして能動的に点が取れるチームではなく、またミスを誘発するだけの強度を持ったプレスが出来ている訳でもないので、何事もなくそのまま試合終了。

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《総評》

・長野の得点はいずれも浦和CBの凡ミスに乗じたもので、それ以外の決定機は皆無。そもそも長野にシュートを4本しか撃たれていないので、本来3-0で勝って然るべき試合があんまりな失態の連続で無駄に競った試合に。監督が「しっくりこない、締まりのないゲームになってしまった」と評するのも無理はないと思います。

・また浦和は3点取ったといっても、いずれも個人技による(3点目が典型)もので長野守備陣をきっちり崩した形ではありませんでした。試合後の会見では監督がビルドアップに課題山積だったこと、そして意図的な崩しはあまり出来なかったことを自認していて、3点取った割にはそんなに喜べない試合だったかなとも感じました。

・ビルドアップについては上述のように今季なぜかCHで起用されている塩越が案の定というかなんというかあまり機能していないのが主因になっている気が多々。ぬるぬる系ドリブルと意外性のある一発が持ち味の塩越を深い位置で使う意図は正直図りかね、せめて柴田をアンカー、塩越をIH気味におけば塩越が活きるのではないかと思ったのですが、そこまではっきりしている訳でもなさそうで。

・昨季は栗島故障を受けて柴田の相方を試行錯誤を重ねている間に勝ち点を落としまくったのがI神戸に勝ち点で大差をつけられた主因になってしまいました。結局安藤老師のCHコンバートという奇策でチームは持ち直しましたが、時すでに遅し。しかもさすがに今季も老師に頼るわけにはいかないので塩越がやっているのかもしれません。でもWEリーグはなにせ試合数が少ないので「高い授業料」を払っているうちに事実上シーズンが終わってしまいかねないのが悩ましいところ。

・良かったところに目を転じれば、昨季アホほどあった「押し込んでいるのに攻めきれず、カウンターをくらいまくる」とか「終始ボールを支配しているのになぜか先に電池切れになる」という、「なんかこのチームって構造的におかしくね?」と思われる場面は見られなかったことでしょうか。昨季だと先制したのになぜか終盤失速して同点に追いつかれる、あるいは逆転されてしまう試合がまま見られましたから。この感じだと中下位チームに何度も不覚をとる可能性は低いかなと思いました。

・さらにいえば、浦和はシーズンの通算成績が良い年でも概してなぜかホームゲームの戦績があまり良くありません。その点、4604人もの観客が集まったリーグ開幕戦をきっちり勝利に飾れたのはなによりでした。

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《選手評等》

・石川はモロに失点に絡んでしまいましたが、隙あらば縦パス突き刺しまくりなのはいかにも今時のCBでめっちゃ好印象。岩波はこれが出来るまで随分かかりましたし、槙野は最後まで出来なかったしたから石川のセンスには驚愕しました。監督目線からは「少しリスクマネージメントを考えると、そこじゃない」というリスキーな縦パスも目立ったのは事実ですが、そもそもあのパスを出せないCBがあまりにも多いからなあ・・・むしろこの試合で残念だったのは石川の縦パスを活かせない受け手だろうという気も少々。

・また失点場面こそ残念でしたが、その後は1対1には何の問題もないことを再三実証。むしろ新人の石川をサポートしないといけない立場のはながたびたび不安定なのには参りました。はなはカップ戦決勝でも大失態を犯しており、諸先輩方からきつーいお仕置きがありそう(つД`)

・島田はこれがリーグ戦初ゴール。昨季は何度も出場機会を与えられながらも全く良いところがなくて、正直「ピッチ上を徘徊している」という印象しかなかったのですが、今季はカップ戦でそれなりに戦力になっている姿を見せてスタメン出場で1ゴールを上げていましたから、リーグ戦でのゴールも時間の問題だったでしょう。それでもそのゴールが難易度の高い「一人でできた!」系だったのは度肝を抜かれました。

・水谷はGKとCB以外ならどこでもできる(CFは見たことないが、セカンドトップ的なFWはできる)という意味で「高学歴の明本」みたいな感じになってきたかな。ベンチにいるとありがたい存在ですがが、本人はスタメンで出たいでしょうし、監督も頭が痛かろうかと。

・ほぼ1年に及ぶ長期離脱を経てついにピッチに戻って来た栗島。最初は気丈夫に明るく振る舞っていたものの、インタビュアーがリハビリ仲間との悪戦苦闘など泣かせる話に持って行くのに釣られてついに号泣。全米が泣いた。

・この日の観客は4604人ちょっと。トップの試合がない週で、かつ入場料も500円と格安、天気は暑くも寒くもないと好条件が重なり、子供連れでの来場が目立ちました。リーグ開幕戦ということもあって事前の告知も目一杯やっており、この数字が現在の浦女の観客数MAXレベルでしょう、たぶん。

・選手紹介の動画、なんか初期のWebサイト動画みたいで洗練されてるとは言い難いものの、女子色丸出しをやめたのは評価したい。

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-----菅澤-----
安藤---猶本---清家
---塩越--柴田---
上野-はな--石川-遠藤
-----福田-----

(得点)
5分 塩越
11分 清家
16分 川船(長野)、
84分 島田、
87分 稲村(長野)

(交代)
HT 上野→水谷
61分 遠藤→栗島
70分 安藤→島田(菅澤&島田の2トップへ。猶本左SHへ)
88分 清家→植村(植村左SH、猶本右SHへ)

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2022.04.24

【観戦記】21-22年第18節:長野L 2-3 浦和L 

・超久しぶりに浦女のアウェーゲームを観戦。長野Uスタジアムに来たのは2回目。トップチームはACLでタイに長期遠征中のためか、メインスタンドにはびっくりするくらい多くの赤者が来ていました。

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・もう飽き飽きした全く新味のないスタメンで試合開始。浦和は試合開始早々から長野を自陣深く押し込み続け、4分安藤の豪快なミドルで先制するも、その後はただボールを握っているだけで20分清家の右サイド突破から菅澤に惜しい場面があったくらい。

・その直後に長野に浦和右サイドを何度か脅かされた上に、最後は柴田が瀧澤に裏を取られ、清家の対応も緩慢で瀧澤がボックス内突入。GK池田は瀧澤がシュートを撃ってくることを全く予想していなかったのか、角度のないところからニアをぶち抜かれるという代表クラスのGKとしてはどうかと思われる残念な対応で失点。

・28分猶本CK→ニアではながヘッドですらせたボールをを菅澤が押し込んで突き放したと思えば、35分中盤でのボールの失い方が悪く、ものの見事にカウンターを食らってまた同点に。記録ははなのオウンゴールのようですが、クロスは泊が詰めていたので已むを得ません。

・押し込んでいる時間は長いがたいして決定機は作れないチームが陥りがちな試合展開ですが、スコアレスならまだしも早々とリードしたチームがなんでわざわざ自分で試合をややこしくするかなぁ?しかも若いチームならともかくベテランが多いチームなのに。実に不思議というか珍妙なチームです、今の浦和は。

・55分柴田のスルーパスで長野最終ラインの裏へ抜けた清家をボックス内でGKが倒してしまいPK。PKキッカーは清家。しかし清家のシュートコースはGKに完全に読まれていたようでPK失敗!

・浦和は67分に水谷に代えて遠藤、塩越に代えて島田を投入し、菅澤&島田の2トップ気味にシフトしたものの、共に全く機能せず。遠藤はまだしも島田はここで出すレベルに達していないような・・・島田はなぜか毎試合出場機会を得ていますが、この出来では出場機会がない他メンバーが腐っても無理はないような・・・

・しかも、ボールを支配してる時間は圧倒的に長い浦和の方が先に足が止まるっていったいどうなっとるんや??? 特に安藤は見るからにヘロヘロなのに替えを用意する素振りもなし。そして当然のように終盤は長野が大攻勢。82分には中盤をぶち破られて一瞬数的不利に陥る大惨事に陥るも幸いシュートは池田の正面。84分にはスカスカのバイタルエリアを良いように使われてボックス内からどフリーでシュートを許すもここは池田ががっつりセーブ。

・危ない場面をなんとか凌ぎに凌いで試合終了直前に左サイド深い位置から佐々木スローイン→猶本クロス→ファーで菅澤が折り返し、はなが詰めてなんとか浦和逃げ切り勝ち!! はなはスローイン前のCKからの流れで前残りしていたのが最後に活きました。

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・興行的には非常に面白い試合で、長野にも十分見せ場があったせいか、帰りのシャトルバスでは長野サポの爺さん婆さんもそこそこ満足げ。

・しかし個人的にはただ勝っただけという悪い印象しか残りませんでした。終盤のズタボロ状態を見ると、ノジマに後半2点差を追いつかれ、AS埼玉にも後半一時2点差を追いつかれ、そしてあろうことか大宮には後半2点取られて逆転負けを喫するなど、中下位チームに勝ち点を落としまくっているのは間違いなく構造的な問題なんでしょう。

・浦女と長野の個人能力は段違いで、長野が根性プレスをかけて来ても浦女は足技で簡単に交わせますし、イーブンなボールでの競り合いも概して浦女が優位。でも試合内容は五分五分というのは個人能力より上位の次元で浦女が間違えているとしか思えません。

・攻撃時ですらやたらボールに集まる今の浦女のスタイルが個人的には全く評価できません。往々にして相手守備を引きつけるだけに終わっていますし、首尾よく相手の守備網を抜け出してもサイドで人数かけすぎて肝心なボックス内には菅澤しかいないことがしばしば。

・ボールを支配しているけどそのボールの回りにワラワラ寄ることで無駄足を使っているので、圧倒的にボールを支配しているのに先にバテるという自爆的構図なのかも。ボールを動かしているのではなく、人が動いてボールを支配しているだけというアホらしやの鐘がガンガン鳴り響く中でシーズンが終わりそうです。

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-----菅澤-----
塩越---猶本---水谷
---柴田--安藤---
佐々木-南--はな-清家
-----池田-----

(得点)
4分 安藤
21分 瀧澤(長野)、
28分 菅澤、
35分 オウンゴール(長野)、
90+2分 高橋はな

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2022.03.27

【短感】21-22年第15節:広島R 0-1 浦和L

・珍しくはながベンチスタートで長嶋スタメン。

・浦和が広島を押し込んでいる時間こそ長いものの、攻撃にやたら手数をかけ、かつ敵陣深い位置で大渋滞を作るだけ。大きくボールを展開したり、サイドを深く抉ったりする等、広島守備網を広げるようなパス回しが全然出来ていないので決定機らしい決定機はほとんどなし。

・主審があんまりファウルを取らないのも難儀。特になぜか猶本へのファウルは全くと言っていいほど取ってもらえず。イエロー相当の背後からのファウルですらなぜかスルーされ、そこで浦和の攻撃がブチ切れるのには参りました。

・後半頭から長嶋に代えてはなを投入。長嶋が故障したわけではなく、しかもはなはそのままCBに入ったところを見ると、はなのコンディションが良くなっただけなのかも。

・後半立ち上がりの戦況は前半よりさらに悪くなって押し込むこともままならず。

・65分辺りにCKからの流れで菅澤のシュートはポストを叩き、ゆずほシュートはGKの好セーブでいずれも得点ならず。

・その後清家を前線に上げてロングボールを多用してシンプルな攻めに転換したのが奏功。86分ロングボールのクリアミスを清家が拾い、ボックス右隅辺りからの清家ゴラッソでついに先制。

・終盤はお疲れのせいか、どちらもパスミスが頻出。事故の要素がてんこ盛りだったが、浦和は終始攻→守の切り替えだけはやたら早くて、広島の超シンプルな縦ポン攻撃を許さなかったのは良かった。広島の決定機は9分木崎のアーリークロスを契機に上野ループシュートで終わった場面だけか。

・ゆずほに代わって投入された遠藤。やたら馬力があってとにかく縦に進むので、渋滞解消要員としてはまずまずの出来だったかと

-----菅澤-----
塩越---猶本---水谷
---安藤--柴田---
佐々木-南--長嶋-清家
-----池田-----

(得点)
86分 清家

(交代)
HT 長嶋→はな
77分 塩越→遠藤
88分 菅澤→島田

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