2024.01.28

【短感】24年皇后杯決勝:浦和L 1-1(PK5-6) I神戸

 浦和は準決勝広島戦で負傷した安藤と猶本は残念ながら共に決勝に間に合わずにベンチ外。ベンチスタートが続いていた伊藤がスタメンに戻ったものの、菅澤のコンディションは未だ整わずにスタートのまま。ただCBはさすがにこの一戦では石川&高橋を揃えてきました。

 試合は事実上大駒を3枚欠いている浦和が序盤から優勢。3分左サイドからの石川クロスを高い位置にいた塩越が収めて島田に決定機が生まれましたがシュートはサイドネット。しかし19分高い位置で3人で#6を囲い込んでプレスバックした塩越がボール奪取→塩越が右サイドの清家に展開し、清家のシュートは角度がなかったものの#4三宅に当たってディフレクトしたのが幸いして浦和先制!!

 この先制場面に象徴されるように後半半ばまでは浦和のプレス網が猛威を振るって、高い位置でのボール奪取に成功する場面が非常に目立ちました。特に最適ポジション=トップ下で超久しぶりにスタメン起用された塩越は攻守両面で非常に生き生き。もともとそんなに守備意識が高い選手ではないのですが、やればできる!!

 また柴田とのコンビでCHでレギュラーの座を確保しつつある角田は典型的なBOXtoBOX型のCHとしてぐんぐん伸びていて、どこにでも顔を出してボールを奪い、ボールを運び、おまけに高い位置で受け手として機能する存在に。

 逆に神戸は守備時5-3-2の布陣が浦和の4-2-3-1、しかも中盤が流動的な布陣とどうにもかみ合わず、いたるところで浦和攻撃陣にフリーでボールを持たれる羽目に。

 ただ終わってみれば浦和は後半半ばまでの優勢な時間帯に2点目を取れなかったのが結局のところ敗因に。特に64分右サイドから角田→清家→塩越のシュートのこぼれ玉を伊藤が拾った場面を決められなかったのが惜しまれました。島田にも何度か決定機がありましたが、いずれも決められず。非常に良い試合でしたが最後の最後で決めきるを持った選手を3人欠いたのが祟ったともいえましょう。

 とはいえ浦和の守備は盤石。神戸の攻撃は単純極まりなく、ロングボールを最前線の選手にあてて、そこから高い位置にいるWBへ展開してからのクロス攻撃がほとんど。FW田中は裏へ抜けるスピードもあり、ポストプレーもこなせるので国内レベルでは非常に厄介な選手ですが、逆に攻撃の橋頭保である田中を潰してしまえば神戸の攻撃は詰んだも当然。浦和は中盤のプレス網が効いて神戸の最終ラインに楽に蹴らせない上に、蹴った先では高橋が田中をマンツーマン気味に潰しまくって、文字通り前半は神戸に何もやらせず。

 後半半ばになると浦和のプレス網が緩んだこともあってか、神戸の両WBへボールが渡り、そこからのクロス攻撃を許す場面も増え始めましたが、クロスを入れたところで石川&高橋の両CBは非常に堅固。

 何事もないままATも凌ぎぎって浦和ウノゼロの勝利目前でしたが、試合終了直前に神戸左サイドからのクロスを高橋が遠くへクリアできずに混戦が発生。こぼれ玉に反応した田中のシュートを石川がブロックしたと思いきや、高々と上げた手に当たったと見なされてPKに。PKを途中投入の高瀬が決めて土壇場で神戸が同点に追いつきました。

 浦和が残念だったのは後半選手を代えて運動量を補充しようにも大駒2枚を欠き、かつ菅澤を長い時間使えないために信頼できる替え駒が乏しかったこと。比較的安心して使えるはずの佐々木の投入が延長後半だったのには驚きましたが・・・ よってビハインドだったこともあって早め早めに選手を代えた神戸に運動量で劣る格好に。延長戦では成宮にバー直撃のシュートを食らったり、右WBのクロスをファーで左WB北川がヘッドという神戸大得意の攻撃パターンを許したりして劣勢に。浦和も清家や柴田に決定機がありましたが、残念ながら共に決めきる力を持ってないからなぁ・・・

 PK戦は神戸はポストに当たったのが入った半面、浦和は最後の伊藤のシュートがポストに嫌われて失敗と運のなさもあって敗戦。神戸のタコ踊りGKの飛び出しが終始早いんじゃないか(実際一回やり直しあり)という疑惑があったものの、負けは負け。

 浦和がフルメンバーなら神戸をボコボコに出来たと思われるくらいやっているサッカーの質の差を感じましたが、結果以外は何の意味もないのがカップ戦です。リーグ戦ではダブル達成を目指して頑張りましょう。

Urawal2

-----島田-----
伊藤---塩越---清家
---柴田--角田---
水谷-石川--高橋-遠藤
-----池田-----

(得点)
19分 オウンゴール(三宅)
90+5分 高瀬(PK)

(交代)
77分 水谷→長嶋
102分 島田→菅澤(負傷による交代)
111分 遠藤→佐々木

 浦和vs神戸というWEリーグで首位争いしているビッグマッチが決勝で実現したにも関わらず、観客は3000人にも満たず。しかもバックスタンドに陣取る熱心なサポーターの数はどう見ても遠来の浦和のほうが多く、もはや関西で決勝をやるのは興行的に無理があるんじゃないかと・・・

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2024.01.21

【短感】24年皇后杯準決勝:浦和L 3-3(PK4-2) 広島R

 浦和は準々決勝千葉L戦から石川→高橋、菅澤→島田とスタメン2枚入れ替え。これまでベンチスタートだった高橋がスタメンに戻ってきたのが心強い反面、石川と併用しないのはどちらかが欧州へ行ってしまう可能性が高いせいなのかどうか。
 
 試合は序盤から浦和ペースで進み、19分猶本CK→高橋ヘッドが炸裂!!(記録上はゴールマウスの直前でわずかに触った安藤のゴール)。その直後に安藤が#18(渡邊)と交錯して伊藤との交代を余儀なくされるアクシデントがあったものの浦和の優位はなんら動くことなく、42分には猶本の豪快なミドルシュートで追加点。
 
 今日は楽勝かと思いきや、前半終了間際に両CHが左WB中嶋にあっさりぶち抜かれたのが契機となって失点。これがケチのつけ始め。
 
 そして楠瀬監督は何を思ったのか、後半頭から島田に代えて塩越を投入。島田はゴールこそなかったもののボールの引き出し役、そしてポストプレーヤーとして頑張っていて、解説矢野にも激賞されていただけにこの交代はなんとも不可解。しかも運が悪いことに今後は50分猶本がCB呉屋からボールを奪おうとした際に負傷。
 
 楠瀬監督はやむなく佐々木を投入したものの、安藤&猶本とベテランを立て続けにアクシデントで失ったメンタル面での衝撃がデカかった上に、島田→塩越の謎過ぎる交代が祟って前でボールが全く収まらない→最終ラインを上げるに上げられない→前プレが全く効かずに前半何もやらせていなかった広島の中盤が活き返る→左WB中嶋&左シャドー瀧澤に遠藤の裏を徹底的に突かれ出すという流れで浦和は防戦一方に。そして60分左から中嶋クロス→ファーで立花ヘッドで折り返し→瀧澤ヘッドで押し込んで同点に。
 
 いつ逆転されても不思議ではない惨状を見かねたのか、楠瀬監督は61分に石川を投入し、さらに清家をCFに上げて一応鎮火は成功したものの、既に清家は疲労の色が濃く、トップ下に下がった塩越はいないも同然で攻撃が成り立たずに戦況は広島優勢のまま。87分には呉屋のシュートはバーを直撃する場面も。
 
 石川投入で3回の交代機会を早々と使い切った浦和は延長に入ったら菅澤を投入するものと思いきや、交代はないまま延長戦に突入。そして延長開始早々またしても右サイドを深々と抉られたのを契機に混戦から中嶋に押し込まれてついに逆転を許してしまいました。
 
 とうとうビハインドに陥った浦和はなんと「高橋大作戦」を敢行。しかし、高橋は如何せん久しぶりのスタメン出場で燃料を使い切っていたせいか、この大作戦は完全に不発。ところが広島は控え選手の層が薄いのか、浦和とは対照的に延長戦に入っても交代は2名だけ。この選手層の薄さが祟って全体に足が止まり勝ちになり、双方陣形はスカスカに。これが浦和に幸いして延長後半7分遠藤がどフリーで超高精度クロス→清家ヘッドが咆哮して土壇場で同点に追いつき、PK戦に突入。
 
 PK戦は浦和が菅澤・高橋・塩越・池田と広島GKがシュート方向に反応しても取れなさそうなコースへ蹴り込んで全員成功。一方守ってはGK池田が広島の3人目、4人目を阻止して浦和がPK戦を制して決勝の舞台へ駒を進めました。池田は広島4人目のPKで最後までじっと我慢してのビッグセーブが光りました。さらに言えばPK戦では最後に池田止め→池田得点→池田止めという文句なしのMOMで、2失点目の失態を自ら帳消しに。
 
 勝てば良かろうなカップ戦なのでPK戦だろうが何だろうが勝ちは勝ち。ただ安藤&猶本とアクシデントで大駒2枚を欠き、しかも伊藤や菅澤のコンディションが良くないと目される中で一週間後にINAC神戸と決勝を闘うことになってしまいました。決勝で負けると心象的に一回戦負けと大差がないのもカップ戦。この試合のような謎采配、クソ采配で自分で自分の首を絞めて負けることだけは絶対に避けてほしいものです。

Urawal2

-----島田-----
安藤---猶本---清家
---柴田--角田---
水谷-長嶋--高橋-遠藤
-----池田-----

(得点)
19分 安藤、
42分 猶本、
45+3分 立花(広島R)、
60分 瀧澤(広島R)、
91分 中嶋(広島R)、
112分 清家

(交代)
24分 安藤→伊藤
HT 島田→塩越
54分 猶本→佐々木
61分 水谷→石川
延長後半前 角田→菅澤

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2024.01.08

【短感】23-24年第7節:浦和L 3-1 大宮V

 クリスマスイブに開催された第6節から正月休みを挟んで開催された第7節はさいたまダービー。さいたまダービーがメンズでは当面実現しそうにないせいか、レディースのさいたまダービーに社員がワラワラやってきて出島はパンパン(笑)
 
 浦和は菅澤や石川がスタメンに復帰しただけでなく、角田をスタメンに抜擢して伊藤がベンチスタート、塩越がなんといきなりベンチ外といったサプライズも。安藤は久しぶりに前目(左SH)でスタメンに。

 正直罰ゲームでしかなかったタイでのAWCCで消耗した上に、代表組は超距離移動を伴う試合がやたら多かったこともあって今季の浦和のコンディションはここまで総じて相当悪いように見受けられました。
 
 しかし、正月にまとまった休みが取れたのが相当効いたのか、浦和の面々のコンディションは劇的に上がっていてプレス強度はマシマシになり、球際での競り合いでもほぼ完勝。大宮は浦和の怒涛のプレスを受けてロクにビルドアップ出来ないどころか、自陣でのボールロストが頻発。このため点差こそあまり付きませんでしたが、内容はほぼ一方的で浦和の完勝といって差し支えないでしょう。

Omiya2401002
 
 7分の先制は右サイドでの囲い込みによる角田のボール奪取から。相手のクリアし損ねをバイタルエリアで拾った安藤が菅澤とのワン・ツーでボックス内に突入してゴール!!38分には清家が高い位置でパスカット→猶本クロス→ファーで菅澤に決定機が生まれましたが、ここはゴールならず。
 
 大宮は基本4-4-2で、前プレに出る時はSHが上がって4-3-3になるような感じ。でもこの前プレがハマっているとは言い難く、「相手のボールホルダーに圧力がかかっていないのにやたら最終ラインを上げたがる」という問題点を浦和にしっかり咎められ、浦和は後半大宮左SBを狙い撃ちするかのうようにその裏を清家や遠藤が突きまくって決定機の山、また山。しかし猶本のシュートはバーを叩き、清家はまたしてもあんまりな決定力不足ぶりを披露して追加点ならず。
 
 大宮もたまらず鮫島を左SHから左SBに下げて穴を塞ぐ手を放ちましたが、今後は怖くて最終ラインを上げるに上げられなくなったのか中盤がスカスカになる悪循環に。59分高い位置でボールを拾った水谷のスルーパス→清家シュートはGKにセーブされるも安藤がしっかり詰めてようやく追加点。
 
 何をやっても「最年長」がついてしまう安藤老師の最年長ドッペルパック。大久保に老師の爪の垢どころかサウナの垢すり後の垢を全身になすりつけたいくらいのボックス内での落ち着きぶりには恐れ入りました!
 
 大宮の攻撃は全く体をなさず、61分GK池田のビルドアップミスに乗じて放ったロングシュートが惜しかったくらい。楠瀬監督は「今日は勝ったな、風呂でも入るか」と言わんばかりに66分から続々と選手を代える余裕も。
 
 88分大宮CKをキャッチした池田のロングフィードが最前線の清家に通り、途中投入の伊藤へのクロスは小さい伊藤の頭上を通過したものの、鮫島がなんとクリアに失敗。伊藤がそのミスを見逃さずにボールを拾って3点目。伊藤は浦和加入後リーグ戦初ゴール。

 あとは無失点で終わることだけが課題で、大宮が何も出来ていないことを考えればそれも容易と思っていたところ、試合終了間際に左サイド深い位置から鮫島クロス→途中投入のCBはながヘッドで難なく弾き返したものの、これがアーク付近でどフリーの田嶋のもとへ飛んでしまい、田嶋の豪快な一発が決まってまさかの失点。詰めが甘い、寄せが甘いと言われればそれまでですが、全く崩されていないのにあれがいきなり決まるかね、フツー・・・・

 リーグ戦はここでいったんお休みで、来週からしばらく皇后杯。浦和は先述の通りコンディションが劇的に回復したのが何よりの好材料で、石川に続いてはなが戦線に戻って安藤をCB起用しなくて済むようになったのも上積み材料。

Omiya2401001
-----菅澤-----
安藤---猶本---清家
---柴田--角田---
水谷-長嶋--石川-遠藤
-----池田-----

(得点)
7分 安藤
59分 安藤
88分 伊藤
90+2分 田嶋(大宮)

(交代)
66分 水谷→はな(はなが右CB、長嶋が左SBへ)
66分 角田→伊藤
80分 安藤→島田
84分 菅澤→佐々木(島田がCF、佐々木が左SHへ)
84分 長嶋→栗島

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2023.12.24

【短感】23-24年第6節:浦和L 3-1 長野L

 アウェー広島戦から中3日。日程が厳しく、かつ遠距離移動付きの浦女は広島戦から菅澤→島田、石川→長嶋とスタメン2枚入れ替え。しかも菅澤&石川ともいきなりベンチ外。他にこの2試合ベンチ止まりの栗島もベンチ外となって、はな・西村・丹野がベンチ入り。AWCCでコンディションを崩したのか、リーグ戦ではベンチにすら入れなかったはなが戻ってきたのは好材料。
 
 長野は立ち上がりからガンガン前からプレスをかけてきて、浦女のビルドアップを阻害してはいましたが、ボールを奪ってもそこから鋭利なショートカウンターを繰り出せる訳でもなく、また時間の経過と共に浦女に簡単にプレスを剥がされがちに。
 
 また長野はビルドアップが巧くないようで、7分バックパスを受けようとしたGKに対して猶本が強くプレスをかけてGKのミスを誘発して早々と先制点。16分にも緩いバックパスを島田が拾って猶本とのパス交換から島田に決定機があったものの、ここは決められず。
 
 何も出来ていなかった長野の最初の決定機は20分FKから。ここはGK池田が好守を見せたものの、続く21分CKから宮本ヘッドで同点に。宮本は水谷の前に上手く飛び込んではいましたが、先の新潟戦といい、今季の浦女はセットプレーでのあっさりすぎる失点が目立ちます。
 
 34分には柴田の縦パスを受けた清家がボックス内で巧く相手と入れ替わったところでファウルを受けてPKゲット。清家自らPKを蹴りましたが、GKに完璧にシュートコースを読まれてPK失敗。GKとの一対一がとにかく下手な清家。GKとの駆け引きもへったくれもなく蹴ってしまったような・・・要するに全くPKに向いていないような・・・ そして浦女は前半10本もシュートを放ちながら1点止まりで前半終了。
 
 後半長野はあまり意味がない前プレを控えめにしてリトリート主体の守備に切り替えてきたこともあって、前半ほど敵陣にスペースがなくなった浦女は大苦戦。チャンスらしいチャンスは64分清家が右サイドから放ったループ気味のシュートくらい。
 
 そこで楠瀬監督は68分何の見せ場も作れなかった島田に代えて角田を投入し清家をCFへ。これ自体は多少運動量の補充に留まったくらいで戦況は大きくは変わりませんでしたが、73分塩越CK→猶本ニアでヘッドでついに追加点。小さい猶本がヘッドで決めるのは極めて珍しいような気がしますが、マークが外れているので背の低さはあまり関係ないかも。また塩越のCK精度も徐々に向上しているみたいで。
 
 さらに82分左サイドから水谷クロス→清家ヘッドで3点目を取って事実上勝負あり。清家のヘッドはループ気味になってGKの頭上を抜けた形。得意のスピードを活かしたゴールでもなんでもない形で点を取るとは(苦笑)。
 
 後半の長野の決定機は59分浦女のクリアが不十分だったのを拾った小澤のシュートがバーを直撃した場面だけで、全く危なげなく浦女が逃げ切り勝ち。後半の方がチャンスは少ないのに、後半のほうが点が入って勝ち切ってしまうという不思議な試合でした。長野は攻撃に見るべき点がないので負ける可能性はほとんどありませんでしたが。
 
 昨季優勝がかかった長野とのアウェーゲームでの逆転負けは浦女の選手達の心の傷になっているようでしたが、この試合は浦女のほうがコンディション面で厳しいにも拘らず、特に球際で劣勢に陥ることはなく、運動量で負けている様子もなし。やはりあの試合は当時の長野の田代監督の闘魂注入が効きまくった気迫負けだったのかも。
 
 なお68分に投入された角田は清家に代わって右SHへ。両SHともサイドアタッカータイプではない点で今季のトップチームにありがちは布陣でしたが角田は攻守ともに健闘し、試合後のインタビューでも監督に褒められていました。角田はCH固定ではなく、中盤ならどこでも出来る選手として出場機会を増やしてゆく算段なのかな?

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-----島田-----
伊藤---猶本---清家
---柴田--塩越---
水谷-安藤--長嶋-遠藤
-----池田-----

(得点)
7分 猶本
21分 宮本(長野)
73分 猶本
82分 清家

(交代)
68分 島田→角田
83分 伊藤→佐々木
88分 清家→丹野
88分 水谷→西村

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2023.12.21

【短感】23-24年第1節:広島R 1-2 浦和L ~ 前後半でまるで別のチームに

 浦女がAWCCへ出場していた関係で先送りになっていたリーグ戦第1節。浦女は皇后杯@栃木から中3日、さらに中3日でホーム長野戦とトップチーム顔負けの厳しい日程を強いられましたが、浦女のスタメンは皇后杯日体大戦と全く変わらず。
 
 前半の内容は贔屓目に見ても塩分高め。序盤は押し込みながらもシュートが撃てない状態でしたが、次第にボール保持もままならない感じに。概して広島の動きが良く、浦和は球際の競り負けが目立ちました。
 
 それでも35分押し込んだ状態から水谷浮き球縦パスを契機に発生した混戦の中でボックス内で清家折り返し→菅澤でなんとか先制。しかし40分左サイドから島袋クロス→上野ヘッドでたちまち同点に。CB石川の前に上野に飛び込まれたのならまだしも、石川が上野の前にいたのでやられる気配は全くなかったのですが、石川は目測を誤ったのかなぜか弾き返せず。
 
 シオシオな内容での折り返しとなりましたが、後半の浦女は見違えるような出来。後半開始早々清家が相手の緩いバックパスを拾って激走し、そのままGKとの一対一になりながらGKを交わしきれず。48分CKからの流れで菅澤ボレーシュートはGKセーブ。さらに51分には右サイドから清家クロス→菅澤ヘッドもGKセーブとなかなか点は入らないものの、前半とは打って変わって決定機を量産。
 
 そして58分CKからの流れで猶本がようやく2点目をゲット。水谷浮き玉パスがボックス内の清家に収まったように見える場面がハンド臭いのですが、それで広島守備陣の脚が止まったのが致命傷になり、相手がクリアしきれなかったボールを拾った猶本の一発が炸裂。いろんな意味でWEリーグあるあるで、当然ながら広島サポからは野次や怒号が飛び交ったようです(苦笑)。
 
 65分に伊藤に代えて島田を入れた後も試合は一方的な浦女ペース。前半ほとんど見られなかった高い位置でのボール奪取が何回も見られて3点目が入らなかったのが不思議なくらい。後半全く何も出来なかった広島は85分くらいからようやく左右からのクロス攻撃に活路を見出しましたが決定機は作れず、そのまま試合終了。
 
 前後半で浦女がまるで別のチームになった主因は監督コメントを読んでも正直判然としませんが、キャプテンハナエスタが「後半勝負にいくという、いつもの流れでいけました。」と言っているのに要約されるのかも。
 
 浦女は今季コンディションがずっと良くないようで、昨季比では信じ難いくらい球際が弱くて中盤でボールを奪いきれない場面が目立ちます。この試合は厳しい日程で、しかも長距離移動付きなので残り少ない燃料を有効活用すべく、いつも以上に後半勝負になったのではないかと。また広島には今季カップ戦で負けているので、相手をリスペクトしてより慎重に試合に入った結果なのかもしれません。
 
 試合後のインタビューで楠瀬監督は菅澤のコンディションが上がってきたことを喜んでいましたが、清家は相変わらず沈黙したままで「弾頭の付いてないミサイル状態」。新加入伊藤はよくやっていますが、それ以外は昨季と面子が全く変わっていないのもちょっと寂しいところ。浦女はこのままサイクルが終わってしまうのかなあ?

 なおハワイさんの解説とこの試合の実況。共に両チームの良いところを取り上げる系だったのでめっちゃ好印象。ハワイさんはあんまり昔話もしないし。

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-----菅澤-----
伊藤---猶本---清家
---塩越--柴田---
水谷-安藤--石川-遠藤
-----池田-----

(得点)
35分 菅澤
40分 上野(広島)
58分 猶本

(交代)
65分 伊藤→島田
90+3分 菅澤→角田

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2023.11.27

【短感】23-24年第4節:浦和L 2-0 千葉L

 共に前節から中2日という、日程スカスカのWEリーグでは珍しい厳しい日程での連戦。ただ浦和はタイでACL3試合を中2日でこなした後に、さらにリーグ戦での連戦をこなす羽目になっているのでコンディション面では浦和のほうがだいぶきついかと。
 
 そこで浦和は前節ベレーザ戦から長嶋→石川、栗島→角田とスタメン2名入れ替え。代表から戻って長らくコンディション不良に悩まされていた石川がついにスタメンに戻ってきたのはともかく、若い角田がとうとうリーグ戦でスタメン起用されるまで監督の信頼を得るようになるとは!
 
 試合は前半半ばから浦和が千葉のビルドアップを寸断してボールを持つ時間帯が長くなったものの、決定機は31分ショートコーナーの跳ね返りを伊藤ボレーと42分遠藤縦パスを島田が収めて清家横パス→伊藤シュートがバーを直撃した場面くらい。タイ遠征からの連戦で体が重そうな選手が目立ち(特に島田)、押している割には決定機が作れないもどかしい展開に。
 
 後半頭からの選手交代もなく、戦況も目立った変化がない中で54分ボックス内で猶本が#23に突き飛ばされているにも関わらず、主審はPKを取らず。おそらく主審から見えていなかったのでしょうが、前半から31分の伊藤のシュートをGKが触っているのを見逃したり、千葉のファウルを流すべきところで笛を吹いたりと怪しい場面がチラホラしていただけに、WEリーグの審判の残念さを象徴する形に。
 
 膠着した戦況を打破すべく、64分になってようやく島田に代えて菅澤投入。これが絶大な威力を発揮して67分伊藤が高い位置でボールを奪回し、清家クロス→菅澤倒れ込みながらのダイレクトボレーが炸裂!!投入されて5分も立たないうちに結果を出す。これぞ大エース!!
 
 71分に左サイドから伊藤クロス→菅澤ヘッドの決定機があり、75分にその伊藤に代えて塩越投入。83分塩越FK→菅澤頭で落として清家が追加点を取って事実上勝負あり。清家のシュートはディフレクトしてループ気味になったのが幸い(苦笑)。
 
 温泉賞は文句なしに菅澤。菅澤は年齢的にもフル出場はキツくなってきたんでしょうし、ベレーザ戦&千葉戦のように後半途中投入で決定的な仕事をする形が今季は多くなるのでしょう。ただその結果、無理使いの連続でコンディションを崩した昨季より得点はかえって増えるかもしれません。

 千葉はスペインからコーチを連れてきて後方から丁寧にビルドアップする形に芸風を変更している最中のように伺えましたが、今はビルドアップ自体が自己目的化してる段階かも。今季初戦で見せた「カウンター一発!」という怖さはすっかりなくなっていました。

 しかも肝心のビルドアップも次第に怪しげになって流れの中からシュートは撃てず、セットプレー絡みでシュートというかボールに触ったのがシュート2本と記録されるに留まりました。また守備が後手に回りがちなのか、後方からのファウルがやたら多くて正直なんだかなぁなチームに。

-----島田-----
伊藤---猶本---清家
---角田--柴田---
水谷-安藤--石川-遠藤
-----池田-----

(得点)
67分 菅澤
83分 清家

(交代)
64分 島田→菅澤
75分 伊藤→塩越
90+1分 水谷→長嶋
90+1分 猶本→佐々木

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2023.11.19

【短感】23-24年第2節:浦和L 2-1 ちふれAS

 チョンブリ(タイ)で集中開催されたAFC Women's Club Championshipで中2日で3試合をこなして帰国した浦女。初戦でかなり力の差があることが判明したためか、2戦目以降は若手の実験場と化した感がありました。
 
 その裏返しとしてレギュラー陣の出場時間を慎重にコントロールしている様子でしたが、それでも長距離移動&蒸し暑いタイから冬の訪れが感じられる埼玉へ戻った寒暖差もあって選手達の負荷はかなり高かった模様で、WEリーグ初戦であるこの試合は石川&はなのレギュラーCBが揃って欠場する非常事態!!よって今年度もまた安藤老師がCBで出場。また島田もベンチスタートとなって1トップに清家、右SH佐々木というあまり見慣れない布陣でスタートする羽目に。
 
 石川や菅澤はチョンブリで全く試合に出ていないところを見るとよほどコンディションが良くないのでしょうし、中4日でベレーザ戦が控えているので代表遠征からチョンブリへ直行したはなはコンディション面を考慮して無理に出さなかったのかもしれません。全く同じ立場の猶本や清家がタフすぎて恐れ入りますが。

Chifure2311001
 
 試合は立ち上がりから浦女がボールを保持して相手を押し込み、シュートもそれなり撃っていたものの、16分佐々木のスルーパスで裏抜けした清家がGKとの一対一を決められなかったのが祟ってその後は決定機を作れずじまいで前半終了。
 
 出場している選手たちはおしなべてコンディションが良くないのか、さらにはチョンブリで力量差がありすぎる相手に温い試合を3試合もやった悪影響が出て、スピードやプレー強度が段違いのWEリーグのプレーレベルに戸惑っているのか、ボール奪回にかかる浦女のプレスは甘くてちふれにいとも簡単に交わされがちでしたし、球際でも往々にして競り負け。攻めてはパスがやたら緩かったり、パス精度がやたらアバウトだったりして、露骨にカウンターを狙っているちふれの餌食になりかかる場面も散見されました。
 
 また前半伊藤のポジションはあってないようなもので、極端に中へ入ってくるのででサイドアタッカー適性皆無の佐々木がバランスを取って大外に張る羽目になり、遠藤が上がるスペースを潰してしまう悪影響がデカいように伺えました。佐々木も中へ絞って大外を遠藤に使わせるほうが活きるタイプですし。まぁ、それ以前の問題として佐々木個人の出来が酷すぎましたが。

Chifure2311003  

 佐々木に代えて島田を投入してからが勝負だろうと思っていたのですが、案の定後半頭からその形に。ボールが収まるCF&生粋のサイドアタッカーと適材適所を得た上に、伊藤が動きすぎる問題も修正が入ったようで右サイドまでお出かけすることはなくなり、また伊藤が空けたスペースに左SB水谷が全然入ってこないという謎も解消して浦女のボールの巡りは格段に良くなりました。
 
 そして52分水谷クロスのクリアし損ねを猶本が叩き込んで先制!! さらに55分猶本スルーパスで裏抜けした清家をちふれCBが後方から引っかけてしまい、DOGSOで一発レッド!! その後は清家の右サイド攻撃が猛威を奮って決定機を量産しましたがクロスがなかなか合わず、60分ボックス内で猶本折り返し→清家シュートが惜しかったくらいで追加点ならず。
 
 そして77分CKから二次攻撃からまさかの失点。ここはレギュラーCBを2枚とも欠いた浦女守備陣の高さ&強度不足が露呈しちゃったかなあ・・・またGK池田はこの試合ミドルシュートをキャッチしきれずにCKにしたり、パンチングが小さかったりと、ベテランにしてはかなり怪しいプレーがチラホラ。試合勘がないのかなあ?故障中の福田との差はもはや力量差はそんなにないかも。
 
  しかし試合を優勢に進めていた浦女は特に慌てることなく、83分敵陣左サイド深い位置でのスローインから島田ポスト→途中投入の塩越が中へ少し運んでボックス内にどフリーで突入してきた遠藤へ展開→遠藤はしっかりシュートコースを見定めてファインゴール!!塩越&遠藤の仲良し同期コンビによるゴールでしたが、そもそも遠藤がどフリーで突っ込んできたのは清家がアーク付近で相手DFを複数人惹き付けていたから。遠藤と清家の相性の良さが伺われる場面でもありました。その後は何事もなく試合終了。

 チョンブリ帰りでコンディション面、試合勘等々難しい試合になるだろうと予想しましたが、やはり戦前懸念した通りの展開になってしまい、この試合は「勝てば良かろう」でしょう。次節ベレーザ戦で今季の浦女の真価が問われます。
 
 なお主審のイサベラ ブラエス氏は豪州から審判交流プログラムで招聘された方。DOGSOで躊躇なく一発レッドを出す主審って女子ではなかなかおらんでしょうし、それ以外のイエローカード提示も非常に妥当。ハンド見逃し等怪しい場面も全くなく、もう残念な審判だらけのJリーグで笛吹いて欲しいくらいの良い主審でした!

Chifure2311002

-----清家-----
伊藤---猶本--佐々木
---栗島--柴田---
水谷-安藤--長嶋-遠藤
-----池田-----

(得点)
52分 猶本
77分 瀬野(ちふれ)
83分 遠藤

(交代)
HT 佐々木→島田(島田がCF、清家右SHへ)
68分 水谷→塩越(塩越左SH、伊藤CH、栗島左SBへ)
84分 栗島→角田(角田CH、伊藤左SBへ)
89分 清家→菅澤(菅澤CF、島田右SHへ)

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2023.09.10

【短感】23-24年WEリーグカップGS 第3節:仙台L 0-3 浦和L

・前節相模原戦からGK伊能→福田、CB髙橋→長嶋、左SH佐々木→安藤、右SH島田→清家と4名入れ替え。スタメンには純然たるテスト起用っぽい選手はおらず、同ポジションでの競争を促しながら選手層に厚みを加える監督の意図が色濃くにじみ出ています。今季はAFC Women’s Club Championship 2023への参加が決まった関係で厳しい日程で試合をこなすことが求められている関係もありましょう。

・左足関節内遊離体の手術で北海道キャンプには帯同できなかった塩越が「復帰まで約6週間」と公表されていたにも関わらず予想外に早く戻って来てベンチ入り。丹野が開幕戦以来のベンチ入りとなった一方、GK鈴木、右SB西村、CH角田がベンチ外に。

・先制点は左サイドから水谷が中へ横パス→菅澤スルー→猶本が左へ展開→安藤どフリーでクロス→菅澤がCBの前でちょこんと合わせたもの。もう練習通りとしか言いようがない見事が連携、見事な崩しでした。

・序盤から劣勢を強いられた上にラフプレーを連発していた仙台は37分に隅田が2枚目のイエローというか一発レッドでもおかしくはない悪質なファウルで退場。仙台はまだ2試合しか消化していないのに早くもレギュラーCBがイエロー累積で出場停止を食らっており、ファウルで相手を止めるのが体質になっちゃったようで甚だ残念。

・とはいえ数的優位に立った浦和が仙台をボコボコにし出したのは後半に入ってから。51分遠藤の縦パスを受けた猶本クロス→中で菅澤がCBを引き連れて、ファーでどフリーの安藤が角度がやや厳しいところからきっちり合わせてゴール!

・60分には栗島のロングフィードを受けた清家が単騎右サイドを激走してそのままボックス内に突入するもシュートはGK松本がセーブ。うーん、清家の決定力は未だ安藤に遠く及ばない・・・

・とはいえ、数的優位で2点差となると事実上勝負ありなので、楠瀬監督は61分に遠藤→髙橋、菅澤→島田、栗島→塩越の3枚替えを敢行。塩越は故障明けの試運転の意味合い強めでしょうが、それ以外はやはり純然たるテスト起用っぽい交代ではなく、同ポジションでの競争を促す交代。

・66分にはカウンターが炸裂。伊藤が深い位置から縦パス→最前線で島田が収めて、その横をどフリーで激走する猶本へ。猶本は苦手の一対一を制し、松本の股を抜いて3点目。

・75分になってようやく長嶋→丹野という純然たるテストっぽい交代がなされ、周囲もなんとか丹野に見せ場を作ってやろうとする配慮が見え隠れしましたが、残念ながら丹野はプレーに積極性を欠いて良いところなし。これなら昨季のほうがマシだった気が・・・

・87分にカウンターから島田に決定機がありましたがシュートはGK正面を突き、試合終了間際にはバイタルエリアからミドルシュートを放つもバーを直撃して追加点ならず。

・浦和のピンチは退場者が出る前の時間帯で、自陣でボールを失ってCFパウラに強引なミドルシュートを撃たれた場面くらい。それもGK福田がわずかに触って難を逃れました。

・昨季はぶっちぎりの成績で優勝したのに、さらに高橋の復帰&伊藤の加入で一段と選手層が厚くなっているのが良く判る試合内容だったのは嬉しい反面、清家の出来が好調時から程遠いのが気になりました。

Sendai004_20230910091501

-----菅澤-----
安藤---猶本---清家
---伊藤--栗島---
水谷-長嶋--石川-遠藤
-----福田-----

(得点)
16分 菅澤
51分 安藤
66分 猶本

(交代)
61分 遠藤→髙橋(髙橋が右CB、石川左CB、長嶋右SBへ)
61分 菅澤→島田(島田&清家の2トップに。猶本右SHへ)
61分 栗島→塩越
68分 水谷→佐々木
75分 長嶋→丹野(丹野左SH、安藤右SH、猶本CH、伊藤右SBへ)

※写真は試合とは全く関係ありません

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2023.08.27

【短感】23-24年WEリーグカップGS 第1節:浦和L 2-2 千葉L

・浦和のスタメンはW杯組(猶本、清家、高橋、石川)が全員お休み & 菅澤ベンチスタート。しかも後半繰り出した選手交代を見ても極めてテスト色が濃い格好に。楠瀬監督は昨季同様、カップ戦序盤は若手のテストの場と割り切って、そこで負けなければ良し。最後の2試合で連勝して帳尻を合わせる算段なのでしょう。

・気になったのはまたしても安藤をCBで起用する羽目に陥ったこと。昨季長期離脱からいったん復帰した長船は再度戦線離脱を余儀なくされましたが、その後の回復具合が芳しくないのかも。交代枠が一つ余っているのに長船は最後まで出番なし。先日浦女加入内定の後藤は本職CBのようで、ちょっと気になりました。

・同じく長期離脱から復帰したばかりのGK池田もベンチ外。

Chiba2308001

・試合は浦和がボールを握り、相手を押し込んでいる時間が長いものの、前目でレギュラー陣をごっそり欠いているのが祟ってこれといった攻め手を見いだせないまま千葉のカウンターを二発食らって引き分け止まりに終わった感じ。

・浦和の先制点は遠藤が時折見せるミドルシュートが決まったもの。相手DFに当たってディフレクトしたせいか、場内ではオウンゴールと発表されましたが、シュートが明後日の方向に飛んでいた訳ではないのでその判定は厳しかろうと思っていたら、公式記録は遠藤のゴールに訂正されていました。

・18分大澤のゴールはGK福田のポジショニングが残念というより、あそこから躊躇なく撃ってきた大澤を褒めるべきなのでしょうが、あれよあれよという間に守備網を突破された2失点目は守備のあんまりな軽さにクラクラ。

・浦和の2点目=栗島縦パス→遠藤が右サイドを激走してクロス→中央に伊藤突っ込むは浦和定番の得点パターン。神戸から浦和へ移籍した伊藤はトップ下で起用されて早速結果を出しました。前目の選手はとにかく結果が大事。即戦力を期待されて移籍してきた選手ならなおさら。

・本職CHの伊藤をトップ下で起用した意図は良く判りませんが、さすがにWEリーグで頭二つくらいレベル的に抜けている猶本の代わりをさせるのは無理があって、伊藤は巧いことは巧いものの、守備強度やボールの受け手、収め処としてのお仕事に物足りなさが少々。ゆずほが故障したので猶本に万一のことがあった場合のオプションとしてテストしたのか、そもそも猶本不在時には4-4-2にしたほうがマシなのか(実際後半その形をテスト)。

・後半はほぼ角田ショー。後方から組み立てて良し、キラーパスを出して良し、ある程度自分で持ち運んで良し、囲まれても簡単にボールを失わず、なんなら距離のあるFKでも一発狙ったるで!!兄ちゃん見てるか!!ともう八面六臂の活躍ぶりで、こりゃレギュラー入りする日も近いかと。ただ後半選手交代に伴って周囲のポジション変更が目まぐるしかったのと、攻撃面での柱だった遠藤を早めに下げたのが仇となってチーム全体が攻め手の模索を続けがちになり、角田の活躍は報われませんでした。

・角田以外の若手はこれといった見せ場なし。唯一64分FW西尾がアーク付近から強烈な一発を放ったのが目を惹いたくらい。「ついに46センチ主砲が唸りを上げたか!!!」と一瞬感動しましたが、無情にもほぼGK正面でゴールならず。でも昨季はそんな見せ場なんて全くなかったんだから遥かにマシ。とにかく頑張れ。

・この試合の観客は1,867人。昨季のカップ戦ホーム開幕戦は1,546人なので、W杯で日本女子代表が予想外の好内容&好成績だったのが多少は観客増に結びついたのかも。

Chiba2308002

-----島田-----
丹野---伊藤---水谷
---柴田--栗島---
佐々木-長嶋-安藤-遠藤
-----福田-----

(得点)
17分 遠藤、
18分 大澤(千葉L)
21分 鴨川(千葉L)
45分 伊藤

(交代)
HT 丹野→角田(角田CH、栗島左SHへ)
63分 遠藤→西尾(西尾&島田の2トップに。伊藤右SH、水谷右SB)
73分 水谷→高塚(高塚左SH、栗島右SBへ)
84分 栗島→菅澤(菅澤FW、西尾左SH、高塚右SBへ)

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2023.06.11

【短感】22-23年第22節:ちふれAS 0-5 浦和L ~ 結局他チームに圧倒的な差をつけて今季終了

 前節浦和の優勝が決まり、最終節は共に単なる消化試合。楠瀬監督はこの消化試合を何らのテストに使うことは十二分に予想されましたが、スタメンは大胆な若手抜擢ではなく、栗島・佐々木・長嶋といった「コンスタントにベンチ入りしてはいるがスタメンからは遠ざかっている中堅」のテストという形になりました。前節大怪我から復帰してベンチ入りした池田も今節スタメン起用。
 
 それより驚いたのは長嶋をCBでスタメン起用したことで安藤老師はお休みではなく、なんと左SHでスタメン起用したこと!!大ベテランを窮余の一策でCBにコンバートした労をねぎらって最終節は有休を与えるどころか、さらに消耗が激しいSHで酷使するってどんなブラック企業やねん!!!

 そしてさらに驚いたのは本職に戻った安藤が前半猛威を振るったこと。立ち上がりこそビルドアップのミスが散見されてこのポジションでの試合勘の無さを露呈した感がありましたがたちまち修正。5分には猶本クロス→ボックス内で菅澤が競って、こぼれ玉を拾った清家が低いクロス→DFに当たった跳ね返りに安藤が詰めていきなりゴール!!!
 
 21分には柴田左へ展開→安藤ノープレッシャーで高精度クロス→菅澤がDFの前に飛び込んでヘッドが炸裂して2点目。
 
 普段の浦和は右サイドでチャンスメークが主ですが、この試合は全く逆で安藤を軸とする左サイドからの攻撃が主。安藤が変な形でボールを失う訳がないと安心してか、左SB佐々木も再三前に顔を出して攻撃に厚みを加えていました。
 
 しかも安藤はSHと言っても左サイドからのチャンスメークに徹する訳ではなく、もともと点取り屋でもあった「得点感覚」は全く失われていないようで、その後もゴールの臭いがするところをウロウロしていてわずかに合わない場面が多々。こんなボックス内でのお仕事のセンスは清家は安藤に遠く及ばないかも。
 
 54分にはGKがやたら前に出ているのに気づいた猶本のロングシュートが決まって3点目!!WEリーグだとあの距離のシュートを撃てる選手ってそんなにおらんだろうなぁ・・・いやはや猶本恐るべし。そしてリンセンは入らないが猶本は入る。
 
 57分には柴田→安藤→清家→遠藤と左から右へ各駅停車的=スコルジャ流的サイドチェンジ→遠藤低いクロスに菅澤が飛び込んで4点目。今季の菅澤は途中故障もあり、その後もコンディションが上がらずに苦しんだ感がありましたが、最終節の2ゴールは絶好調時を髣髴させる見事なものでした。
 
 4点取ったところで楠瀬監督は徐々に若手に切り替え。まぁ若手と言っても島田はレギュラーですが。70分にはGK池田同様大怪我から復帰したばかりの高橋はなを投入!!81分にはGK池田に代えてこれまた大怪我から復帰したばかりの鈴木を投入する鬼采配。
 
 その後試合は急速にグダグダになったものの、90+3分猶本スルーパス→清家がCBと競り合い、かつなぎ倒してGKとの一対一を制して5点目。その直後にもよりイージーなGKとの一対一がありましたが、今後はGKを交わすのに失敗してゴールならず。一対一があまり上手くないのは清家の課題。
 
 最後の最後で鈴木がハイボールに対して飛び出してボールに触れないという、あんまりな試合勘の無さを露呈してヒヤッとしましたが、ボールがゴールに吸い込まれる直前で石川がクリアして無事完封勝ち。
 
 今季の浦和は安藤CBコンバート&猶本全権委任システムでチームが固まって以降、スタメンにさしたる変化はありませんでした。しかし、楠瀬監督が再三コメントするようにサブの選手達も相当頑張っているようで、スタメン変更という形にはならないもののチーム内の競争は非常に厳しいのでしょう。実際水谷と佐々木、塩越と栗島あたりはいつ立場が逆転しても不思議はありませんから、ここでスタメン起用されたサブ組のモチベーションはさぞかし上がりまくりだったことでしょう。
 
 また猶本や清家といった、目前に迫った女子W杯代表に選ばれる可能性が高い選手は消化試合でも一切手抜きなし。また池田&高橋と大怪我明けの選手達も自らの課題に向き合いながら試合に取り組んでくれました。
 
 久しぶりに本職に戻った安藤老師なんて引退の気配を全く感じさせない無双ぶりでしたし!!
 
 こういった要因が積み重なって消化試合らしいダレた試合になるどころか、浦和はほぼ本気モード。一方ちふれはいかにも消化試合然としていて、前から厳しくプレスをかけるでもなく、後ろでしっかり構えるでもなく、なんとなく試合をしているだけで90分終了。これでは大差がついてしまうのもやむを得ないでしょう。
 
 終わってみれば今季の浦和は昨年の神戸(50)を上回る勝ち点52でフィニッシュ。総得点50はリーグ1位、総失点17は開幕時のザルっぷりからは信じ難い話で2位。反則ポイントも最小(△48)。総得点が多い割には得点者が分散しているので得点王が取れなかったことだけが残念(清家は決定機を外しまくったのが祟っているので仕方ない)でしたが、ケチのつけようがない戦績で今季終了。誠にお疲れさまでした。 

Kumagaya

-----菅澤-----
安藤---猶本---清家
---柴田--栗島---
佐々木-長嶋-石川-遠藤
-----池田-----

(得点)
5分 安藤
21分 菅澤
54分 猶本
57分 菅澤
90分+3 清家

(交代)
58分 菅澤→島田
58分 安藤→丹野
70分 遠藤→髙橋
70分 柴田→角田
81分 池田→鈴木

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