2017.08.13

【観戦記】17年なでしこ杯決勝:浦和L 0-1 千葉L ~ 最後の最後でカウンターに泣く

・終始浦和優勢で試合を進めながら、延長戦突入目前にカウンターを喰らって敗戦。浦和はまたしてもカップ戦のタイトルにあと一歩のところで手が届きませんでした。ここぞという試合での勝負弱さがトップチーム譲りなのか、あるいは浦和は概してホームゲームに弱く、ホームも同然の西が丘との相性も良くないのか、せっかく準決勝で最大の敵日テレをPK戦で降して戴冠目前だったのに、肝心の決勝で敗れてしまうとはなんとももったいない話。

・ただ優勢だったといってもシュート数は8対5と極端に差がついたわけではありません。また浦和の決定機はミドルシュートやFKばかりで、相手を崩しきった場面は全くありませんでした。菅澤のシュートはわずか1で、安藤に至ってはゼロ。一番シュートを撃っているのが筏井の3だというのがこの試合を如実に物語っていると思います。言い換えれば「あれを決めないからこうなる」という試合でもなかったかと。

・千葉は高めの位置に超タイトな守備ブロックを作って徹底したカウンター狙い。押し込まれても粘り強い対応して浦和のFW陣にシュートを撃たせませんでした。浦和はFWにそれなりにボールが入るものの、なぜか両SHが極端に中へ絞り、かつボランチも上がってバイタルエリアで激しい渋滞を作るばかり。何度か浮き球一本で千葉最終ラインの裏を狙う攻撃も見られましたが、悉くFWとの呼吸が合わず。

・中央にやたら人数を割くので、サイド攻撃は相手を押し込んだ状態でSBからのハイクロス一本槍。これも千葉守備陣に簡単に弾き返されてさしたる効果なし。結局のところ浦和の流れからの決定機は5分くらいに筏井のミドルシュートがポストを叩いた場面を皮切りに、前半終了間際の木崎ミドル、後半塩越ミドルと相手を崩しきらずに放ったものばかりでした。

・攻撃面で中央とサイドのバランスが良くない、また人数を割いている割には中央突破が全く効果的でないという傾向は石原監督就任以降さほど改善しているようには伺えず、ミシャとは真逆で「守備の整備は得意だが、攻撃のバリエーションを増やすのは不得手」なのかも。もっとも残留争いを繰り返していたチームを半年でここまで持ってきたのだからよくやっているとは思いますが。

・浦和は両SHが極端に中へ絞り勝ちなので、カウンターを喰らうとガラガラのサイドを使って相手に一気にボールを前に運ばれ、SBがすぐに危機にさらされてしまいます。もっとも千葉はボールを奪ってからのパス精度が低くて浦和は随分助けられましたが。

・明暗を分けたのが運動量の差。千葉はなんだかんだと最後まで豊富な運動量を保ち続けたのに対し浦和は終盤運動量が激減。攻め手はせっかく清家を投入して何度も千葉最終ラインの裏を伺っていたのに、そのフォローなし。守っては筏井のボールロストが増え始めた辺りから雲行きが怪しくなり、最後は衰弱著しい柴田のボールロストが失点の契機になってしまいました。ボールを奪ってそのままドリブルで持ち上がる瀬戸口に誰も寄せられなかった辺りに浦和の苦境が集約されていたかと。

・結果論になってしまいますが、後半の菅澤がほぼ消えていたことを思えば遠征帰りの代表組はベンチスタートで良かったような気も。実際北川はベンチスタートでしたし。延長戦突入を見越して吉良を温存していたのでしょうが、結果的に吉良投入の機会を逸し、「脚を余して負ける」という競馬で騎手が一番野次られやすい格好に。

・さらにいえば安藤と菅澤の相性はあまり良くないのかも。安藤が急遽加入し、かつ菅澤が往々にして代表で不在なので一緒に練習する期間が短いゆえなのかもしれませんが、攻撃に関しては戦術・選手起用共にまだまだ整理途上で、それがあとちょっとでタイトルに手が届かなかった主因なんだろうと思いました。

Dscn1935

---菅澤--安藤---
塩越--------柴田
---筏井--猶本---
木崎-高畑--長船-栗島
-----平尾-----

72分 安藤→清家
77分 栗島→北川(木崎が右SBへ)
80分 塩越→白木

【今日のゆずほ】後半10分過ぎくらいにカットイン&ミドルシュートという見せ場はありましたが、それ以外正直全くいいところなし。真っ先に代えられると思いましたが、どういうわけか代えられる気配もなく、結局80分にふくらはぎ裏?を痛めて負傷交代。ところが代わって入ったのがCFタイプの白木。FWはやたらいるけれども2列目の人材が少ないという歪な選手編成の中で、数少ない2列目の選手であるゆずほにはもうちょっと頑張って欲しいのですが。

| | トラックバック (0)

2017.07.31

【観戦記】17年なでしこ杯B組第10節:浦和L 1-1 伊賀

・代表招集で菅澤・猶本・北川・池田が不在な上に長船を筆頭に怪我人が複数人出ている模様で、いかにも苦しいメンバー構成。特に最終ラインはレギュラー格が高畑しかいないのが祟ってか、浦和は終始ビルドアップに苦しみました。序盤にFKで失点し、その後も戦況は芳しくなく敗色濃厚でしたが、試合終了間際にカウンターでなんとかドロー。

・既にグループリーグ勝ち抜けが決まっている気楽な状況だったので「劇的な同点ゴール!」と評するのも大げさな気がしますが、どんな状況下であれ負けるよりははるかにマシ。同日神戸が仙台に敗れて勝ち点差16で並んだものの、得失点差で及ばず浦和はグループリーグ2位での勝ち抜けとなって準決勝は日テレと対戦することになりました。

・結果はドローでしたが試合内容はさっぱりで反省材料だらけ。シュート数だけでも9対14と劣勢ですが、決定機の数では完敗と評して差し支えないでしょう。特に前半の出来は目も当てられませんでした。伊賀は今季リーグ戦・カップ戦とも下位に低迷していますが、結果が出ていないのが不思議なくらい前からのプレッシャーがきつく、浦和は思うようにボールを前に運べませんでした。

・前半は最終ラインでパスミスが頻発してどうにもならず。また前後半を通じて最終ライン、特にSBからボランチに預けたところを伊賀に完全に狙われていて自分で自分の首を絞めていた感も。自陣深い位置でいとも簡単にボールを失うボランチも困ったものですが、わざわざ窮屈な体勢のボランチにパスを出すほうもどうかと。特にビルドアップでのミスが目立ち、守備も怪しかった右SB三谷は前半終了を待たずに代えられてしまいました。

・一向にボールが前に進まないので浦和は20分過ぎにはボールをアバウトに縦に蹴って2トップに伊賀最終ライン裏を狙わせるようになり、それが若干奏功したのか30分くらいからようやくボールをきっちり繋いで相手を押し込む時間帯が増え始めましたが、それでもなかなか決定機には至らず。終了間際の同点ゴールまでに浦和が作った決定機は58分と81分の柴田→安藤だけかな?しかも、それらもシュートは打ちきれず。

・監督が代わって半年が過ぎ、守備は安定したがたいして点は取れないという傾向は相変わらず。後半になって浦和がボールを支配する時間が長くなったものの、両SHがやたら中に絞ってFWや上がってきたボランチを含めて相手ゴール前中央で激しい渋滞を引き起こし、渋滞の中で細かくごちゃごちゃやっているだけでシュートが撃てないというお馴染みの展開になっただけ。相手の守備陣を広げる趣旨でサイド攻撃を上手く使えないとこの傾向は変わらんでしょうなぁ。

・また終盤は絶えず2トップが前残りになり、2トップと中盤の距離が非常に遠くなって攻撃は安藤の鬼キープ頼みという意味での「安藤頼みの○サッカー」状態。

・逆に伊賀のほうが後半もカウンターで縦ポン一発で裏抜けなり、手数をかけないサイド攻撃なり、セットプレーなりで決定機を数多く作っていました。

・半ば消化試合ゆえか、1点ビハインドにも関わらず石原監督は普段出番のない若手、しかも後ろ目の選手の交代を連発。途中でGK平尾が相手と交錯して脳震盪(?)で交代を余儀なくされたこともあって、前目の交代は79分の吉良→清家のみ。

・どう見ても敗色濃厚な試合でしたが、終了間際に伊賀好位置でのFKを弾き返したところから浦和のカウンターが炸裂。水谷から右サイドに開いた清家へ大きく展開→清家のクロスをなぜか前線に踊り出した高畑がヘッドで叩き込んでドローに。いやはやこれにはびっくり!! というか、伊賀のやられ方が浦和トップチームそのまんまなんですが(苦笑)

---安藤--吉良---
塩越--------柴田
---筏井--長野---
木崎-高畑-長嶋洸-三谷
-----平尾-----

得点:14分 佐藤(伊賀)、90+5分 高畑

39分 三谷→長嶋玲
59分 長嶋洸→南
67分 平尾→松本(負傷交代)
73分 長野→水谷
79分 吉良→清家

【今日のゆずほ】90分出場。前半左サイドから豪快なミドルシュートを放つ見せ場がありましたが、概して低調な出来。球際の弱さ&判断の遅さと悪いところが目立ち、単にある程度ボールが持てるだけという感じで、カップ戦で得た出場機会を活かせたとは言い難いか。しかもハピネスプレゼントすら当たらない(´・ω・`)ショボーン

| | トラックバック (0)

2017.06.18

【観戦記】17年なでしこ杯B組第4節:浦和L 0-0 仙台L

・内容はかなりしょっぱかったが、結果は悪くないという試合の典型。シュート数5対11というスタッツそのまんま、試合は前後半とも仙台やや優勢で推移し、しかもあろうことか浦和は後半シュートを1本も撃てませんでした。5本シュートを放った前半も「とりあえず撃ってみました」みたいな遠目からのものだらけで、この試合を通じての決定機は44分清家→柴田クロス→安藤ヘッドの一回こっきり。

・一方仙台は前後半ともカウンターで絶好機を作り、浦和は仙台のシュートミスなり、オフサイドの判定なり、そして平尾の好守なりでなんとかスコアレスで済んだに過ぎず、この試合内容で勝ち点1ゲットなら儲けものと言わざるを得ません。

・噂には聞いていましたが、浦和はこの試合ついに頭から4-1-2-3を採用。そして案の定これがほとんど機能せず。この位置にボールが入ったら、選手がこの位置に動くといった一連の手順が全然チーム内で確立していないようで素早いパス回しはほとんどできず、、止まっている選手間の足元から足元へ各駅停車的にボールを繋ぐだけ。これではリトリート主体にしっかり4-4-2の守備ブロックを崩せるわけがありません。いたるところであっという間に数的優位を作られて終了。安藤まで良い形でボールが入ることはほとんどありませんでした。

・清家がタッチ際で複数人に囲まれながら単騎ドリブルで突破するのが一番効果的でしたが、それはいかに清家が孤立していたかの裏返しでもあり、まるでペッカー時代の原口を彷彿させるような惨状。仙台は浦和の攻撃をいとも簡単に寸断して尻が軽い相手にロングカウンターを繰り出すだけで良く、25分にはGK平尾と2対1の絶好機を作りましたが、ここでまさかのシュートミス。

・あまりの惨状でいたたまれなくなったのか、後半頭からいつもの4-4-2に戻してからボールの流れ自体は良くなったものの、パス出しのタイミングが合わずにオフサイドの山を築いて後半はとうとうシュートゼロ。時間の経過と共に、サイド攻撃→ハイクロスとワンパターンながら攻撃の形を持っている仙台と、形が見えない浦和との差異が明瞭になり、浦和苦戦のまま試合終了。

・なんで急にフォーメーションを変えようと思いついたのか判りませんが、傍目には単に前目にタレントが揃っているのでゴテゴテと並べてみました!という風にしか見えず。急に復帰が決まった安藤をなんとか活かそうとした結果なのかもしれませんが、既成のやり方に安藤という大駒を組み込むだけでも一苦労なのに、やり方自体まで変えてしまうとなるとそりゃチームを再度一から作り直しているようなもの。これでは結果が出るまで相当時間がかかりそう。というか、CF安藤とかアンカー筏井とかは適材適所かどうか相当怪しいのですが・・・

・そもそもここまでの浦和は4-4-2といってもSHが共にかなり絞ったポジションを取る中央突破志向だったのに、4-1-2-3でWGがかなりサイドに張ったサイド攻撃志向みたいなフォーメーションをやりだすって方向性を根本から変えたようなものなので、そりゃ機能しないのも当然。相手なり戦局なりに応じて戦術をがらりと変えられるに越したことはありませんが、基本問題も十分こなしていないのにいきなり応用問題に取組み出したようなもので、労多くして功少なし。そんな試合でした。

・交代枠もなぜか3枚しか使わず。目に見えてヘロヘロになった左SB木崎は代えようがなかったのかもしれませんが、終盤ボールの奪いどころとして仙台に狙われていた風だった柴田を水谷に代えるのはありだと思ったのですが。そういえばシーズン序盤よくあった筏井→水谷の(正直趣旨不明な)交代も最近はなくなってしまいました。

・戦術の幅を広げるのには失敗し、選手層の厚みを増すような手を打ったわけでもないとかなりしょっぱい試合でしたが、唯一の光明は押し込まれた時間帯に守備陣が奮戦して仙台の攻撃を跳ね返しまくったこと。仙台も戦術にさほど幅があるわけではなく、ハイクロスへの対応を間違えなければさほど問題はありませんが、それでも押し込まれてパワフルなカトリーナなりケイトリンなりにゴリ押しされると結構面倒。波状攻撃を喰らって危ない場面は何度もありましたが、そこをよくぞ凌ぎきりました。

吉良---安藤---清家
--加藤----柴田--
-----筏井-----
木崎-高畑--長船-栗島
-----平尾-----

(後半頭)
---菅澤--安藤---
加藤--------吉良
---筏井--柴田---
木崎-高畑--長船-栗島
-----平尾-----

HT 清家→菅澤
69分 吉良→塩越
81分 加藤→白木

・代表帰りの菅澤はベンチスタートで、猶本はベンチ外。海外遠征では菅澤のほうが出場時間が長く、浦和の選手層を考えれば菅澤がお休みで猶本ベンチスタートでもなんら不思議はないはずですが、連戦に対する耐久力の差なのかどうか?

・北川が前節長期離脱から復帰したので、今節はスタメンかな?と思いましたが、なんとチケット売り場にいてビックリというかショボーンというか・・・

・終盤加藤に代わって入った白木。後方の木崎がヘロヘロなので、もうちょっと守備で助けてやらんとなぁ。SHの適性は皆無じゃないかと。

【今日のゆずほ】吉良に代わって右SHで投入。20分以上というまとまった時間をもらいましたが、ボールを奪ってすぐさま前方進出という見せ場を少々作ったくらいか。総じて低調なチームの中に埋没したまま試合終了。

| | トラックバック (0)

2017.05.22

【観戦記】17年第9節:浦和L 3-0 新潟L

・昨日に続いて真夏日のデーゲーム。しかも埼スタと違って日影が一切ない厳しい環境。こうなると良質なゲームなんて求めようがなく、実際シュート数6対5(しかも浦和はCKゼロ!)というスタッツ通りスタジアムが沸き返る場面は僅少でした。

・しかし、浦和は早々に先制点を得た後は省エネ気味に試合を進め、数少ない決定機を確実に決めて追加点。さらに新潟の運動量が落ちてきた時間帯に大攻勢をかけてダメ押しという盤石の試合運びで完勝。2点リードからなぜか殴り合いに突入して結局ドローに終わってしまうという、クソ暑い中での試合運びが極めて稚拙などこかのチームもこれを少しは見習えよ!・・・

・リーグ戦も前半9試合が終わり、浦和は勝ち点16の5位。上位4チームには一つも勝てず(1分3敗)、下位5チームには全勝という判りやす過ぎる戦績です。ただ新チームになったばかりの時期に上位チームとの対戦が立て続けに組まれたという不運な側面は多少あり、次節INAC戦で今の浦和の立ち位置がはっきりするでしょう。

013

・7分の先制点は栗島の縦パスから。DFと入れ替わって裏抜けに成功した菅澤が追いすがるDFを上体で押さえつけながらドリブル突進&シュートというワシントンさながらの「一人で出来た!」系のゴール。

・ただその後の浦和は完全にグダグダ。クソ暑くて身体が動かないのか、頭が回らないのか、浦和のビルドアップは壊滅的でなかなかボールが前に進まず、終始新潟に押し込まれ気味に。しかし、上手く行かない時間帯を守備に徹して凌ぎぎったのがこの試合の勝因。

・具体的にはいつもよりは最終ラインを下げて、低めの位置でコンパクトな守備陣形を維持して新潟の攻勢を封じ込め。しかも省エネと割り切っているのか、深い位置でボールを奪っても無理に繋がず、簡単にタッチに逃げる場面が目立ちました。それゆえ新潟は多少ボールを持ち、押し込んでいても決定機どころかシュートすら撃てず。前半の新潟のシュートは上尾野辺FKのみ。

・とはいえ、ビルドアップを半ば放棄しているかのような浦和に追加点が入る可能性も少なかったのですが、34分高い位置でボールを奪取した猶本がそのまま前に出たのが効いて、猶本クロス→吉良で追加点。シュート精度に難があり、「数撃ちゃ当たる」系の吉良にしては珍しく最初の決定機でゴール! その直後には右サイドコーナー付近でボールを奪った猶本のクロス→菅澤ヘッドという惜しい場面も。

・その後の戦況も概してグダグダで、後半開始早々に縦パス一本で裏抜けを許すピンチがあったくらい。それも長船がなんとかシュートコースを切り、池田が難なく対応。

・ほぼボールを持たされている格好になっていた新潟は案の定後半の給水タイム後くらいから運動量が激減。こうなると現金なもので浦和MF陣がやたら活発に動くようになり、形勢は一気に浦和優位に。それでも決定機はなかなか掴めませんでしたが、81分高い位置でボールを奪取した木崎が縦に抜け出して、そのまま角度のないところからダメ押しゴール! その直後にはショートカウンターから加藤が際どいシュートを放つ場面も。でも後半のシュートはなんとこの2本だけ。

・3点リードかつ新潟の疲弊ぶりを受けてか、石原監督は86分に長船に代えて長嶋を試運転する余裕のかましっぷり。長嶋はこれが公式戦デビューだったそうで。

---吉良--菅澤---
-加藤------柴田-
---猶本--筏井---
木崎-高畑--長船-栗島
-----池田-----

(得点)7分 菅澤、34分 吉良、81分 木崎

(交代)
64分 吉良→塩越
74分 栗島→三谷(負傷交代)
86分 長船→長嶋

・温泉賞は木崎。珍しく攻守両面で躍動した猶本が温泉賞でもなんら差し支えないと思いますが、普段ゴールに絡むことがないSBへのご褒美かな? 今年の浦和はSHが共にやたら中へ絞るので、SBの前には広大なスペースがある反面、攻撃参加してもサイドはほぼ孤立無援。それゆえクロスなりカットインからシュートなり、かなりの部分「一人で出来た!」の能力が求められてなにかと難しいかと思いますが、この日はそのタスクを見事完遂。

・74分負傷退場した栗島。その前から急激に歩容がおかしくなっており、ベンチも慌てて三谷を準備しているにも関わらず、池田から「あかり、行け!!!」の鬼コーチング(つД`) 担架で運ばれた際には手で顔を覆っていたので大怪我か?と思ったのですが、試合終了後は元気そうに挨拶の列に加わっていました。単に足が攣っただけなのか???

【今日のゆずほ守備負担がでかい吉良に代えて後半早い時間帯から1.5列目で登場。サイドに流れて攻撃の基点になろうとした場面も散見されましたが、率直にいって見せ場なし。バイタルエリアで前を向く好機にもシュートに持ち込めず。でも守備は一応こなしてたからまあええか・・・

| | トラックバック (0)

2017.05.08

【観戦記】17年第7節:浦和L 7-0 ちふれ

・今年のGW、トップチームは大宮戦、鹿島戦とクソみたいな試合内容で連敗。さらに鹿島戦終了後には小笠原に因縁をつけられていたずらにスポーツ紙上を賑わせる始末で全く良いところなし。くさくさした気分のままGWも終わろうとしていたところを、レッズレディースが思いもよらぬゴールラッシュで救ってくれました。

・菅澤の怒涛の4ゴールを含む堂々7ゴール。奇しくも先月トップチーム仙台戦のスコアと全く同じ。しかもゴールに至るパターンが多彩だったのがなにより良かった。もっとも菅澤の個人能力じゃないと入らないであろうゴールも複数あったけれども、開幕から石原監督が取り組んでいたことがちょっとずつ結実しつつあるように伺えたのがなにより良かったと思います。

・ちふれは今年カップ戦で一度対戦している相手。手の内も判っていて、立ち上がりから双方最終ラインを高く押し上げてハイプレスの掛け合い。特にちふれのほうがより飛ばし気味に試合に入ったように伺えました。前回対戦時は前半双方選手が密集したエリアの中でパスミスが続出してどうにもなりませんでしたが、今回はそれなりに落ち着いてボールを回せるようになったのが大きな進歩。

・こうなるとビルドアップ能力の差が如実に出て早い時間帯から浦和が優勢に。6分の猶本のゴールは相手を押し込んだ場面でバイタルエリアから低い弾道のミドルシュートが決まったもの。59分の吉良のゴールも似たような形で、この辺は今年積極的にミドルシュートを狙わせていたのがついに実を結んだように思いました。

・これまでの試合ではミドルシュートをいくら放っても枠外だったり、GKが楽に処理できる範囲内だったりして、シュート数の割には決定機という感じはほとんどしませんでしたが、この日はなんと2本も成功。

・また浦和の攻撃は足元から足元へのパスが非常に多く、良く言えばボールを大事に、悪く言えば単調極まりない嫌いがあります。この日も後半半ばくらいまでそんな時間帯が少なくなく、やたら高いちふれの最終ライン裏を単純に突けばいいのにと歯がゆく思っていましたが、この日は珍しくそんな裏狙いが結実。

・43分の菅澤のゴールは筏井のロビングボールを受けて裏抜けに成功した菅澤がヘッドで叩き込んだもの。71分の菅澤のゴールも筏井(?)猶本のふわりとした縦パスで裏抜けした菅澤が飛び出してきたGKの鼻先でちょんと合わせたもの。共に菅澤じゃないと決まらない気がしますし、スピードがあるわけではない菅澤より吉良、あるいは途中投入の清家を使ったほうが良いように思いますが。

・さらに浦和の攻撃は両SHがやたら中へ絞って、しかも猶本まで上がってくるので絶えずバイタルエリアが渋滞気味。当然相手も中を固めてくるので崩すのは容易ではなく、ミドルシュートみたいな「かいしんのいちげき」じゃないとなかなか点が入りません。そこで相手守備陣を広げるべく重要になるのがサイド攻撃。62分の菅澤のゴールは左サイドからのクロス→吉良筏井スルー→菅澤というトップチームばりの見事な崩しでした。これが決まったのがこの日は何より良かった。

・SHがやたら中へ絞るのでSBの前には広大なスペースがあり、SBのクロスの精度が上がれば浦和の攻撃も多彩になるはず。59分の吉良ゴールの直後に栗島→吉良の決定機があり、吉良にはどちらかといえばこれを決めて欲しかった。IHからSBへの展開にミスが多く、しかもなんとか展開してもあまり良いクロスは入らないのが残念ですが。

・しっかりボールを繋げ!隙あらばミドルを撃て!裏も狙っていこう!サイドも使え!とあれやこれや言われても選手は消化しきれないでしょうし、今は前2者をこなすだけで精一杯なのでしょうが、ちょっとずつ攻撃のバリエーションを広げないとすぐに行き詰まるのも確か。戦術の幅がちょっとずつ広がってきたのが垣間見れただけでも今日は良しとすべきでしょう。

・64分高畑と79分菅澤のゴールは共にCKから。この辺はもうちふれの集中が切れているがゆえだと思いますが、高畑ヘッドはともかく、菅澤ニアで半身で受けていきなり右足振り抜いてゴールなんてフツーでけへんやん!半端なさすぎる!!!

・ピンチらしいピンチは前半FKで一度ヒヤリとしただけで、それも池田が難なくセーブ。前半木崎がかなりやられていましたが、クロスを上げた先には両CBが相手にしっかり付いているので何の問題もなし。5点取った後にはGK松本をデビューさせるという余裕のかましぶりで、しかも一切手を抜くことなく加点するという鬼の所業(苦笑)。

・上位陣にはたった勝ち点1しか取れませんでしたが、下位2チームにはいずれも大勝したことで本格的に残留争いに巻き込まれる事態は当面回避。これで大混戦の中位争いに自信をもって望めそう。

002

---吉良--菅澤---
-加藤------柴田-
---猶本--筏井---
木崎-高畑--長船-栗島
-----池田-----

(得点)6分 猶本、43分 菅澤、59分 吉良、62分 菅澤、64分 高畑、71分 菅澤、79分 菅澤

(交代)
66分 柴田→塩越
67分 池田→松本
78分 加藤→清家(清家がFW,吉良が左SHへ)

【今日のゆずほ】柴田に代わって右SHで割と長い時間起用されました。終盤ゆずほ→清家で惜しい場面があり、ゆずほ自身もエリア内に突入する場面もありましたが決定機には至らず。ボールが持てるゆずほとドリブルに切れがある柴田とでは持ち味が全然違うので比較しづらいものの、柴田はキャプテンとはいえさほど調子が良いようには伺えず、シュートレンジが広いゆずほが今の戦術に適しているような気がしますが、相手が強いと守備貢献で柴田が勝るのかな?

| | トラックバック (0)

2017.04.30

【観戦記】17年第5節:浦和L 0-0 仙台L

・シュート数6対13。特に前半浦和のシュートはたった1本(しかも栗島がとりあえず撃ったみたいな、可能性ゼロのシュート)という惨状で、スタッツ通り終始浦和劣勢の試合内容ゆえ勝ち点1をもぎ取ったことで良しとせざるを得ないでしょう。ドローで終えられたはずの試合で自爆した長野戦と比べれば格段にマシ。今年も残留争いに片足突っ込みそうな浦和にとって上位陣チームから奪った勝ち点1は実に貴重です。

・序盤の池田のPKストップがなければ、そのままズルズルと失点を重ねた可能性が高かったくらい悲惨だった前半の試合内容。これを後半曲がりなりにも五分五分、いや若干劣勢程度にまで持ち直し、終盤見せ場を作ったことを率直に評価すべきか。あるいは持ち直したといっても決定機らしい決定機はほとんどなく、およそ点が入る感じは全くしなかった点を厳しく受け止めるべきか。前節日テレ戦同様評価が難しい試合だと思います。

・トップチームなら上手く行かない展開になっても、いちいち監督に言われなくても選手間のやり取りだけでビルドアップのやり方なり攻め口なりを試合中に変えられるのを見ているだけに、浦女はハーフタイムになるまで、まるで「バンザイ突撃」のように同じやり方を愚直に続けてあわや玉砕という惨事に陥ってしまうのは実に歯がゆい。まぁコンスタントに優勝争いしているチームと残留するのに四苦八苦しているチームを比べるのもナンですが。

・監督が代わって今は新戦術を消化するのに精一杯でそもそもバリエーションが少ないし、その数少ないバリエーションすら相手に応じて、局面に応じて自在に繰り出せるレベルにはない。それでも後半見せた「変わり身」に一縷の希望を見いだせたような気がします。

----------------

・それにしても前半の試合内容は悲惨でした。仙台は自陣に4-4-2の守備ブロックを作ってカウンター狙い。前からはさほど追ってきませんが、その代わりにFWの王レスバックも含めて中盤のプレッシャーがきつく、浦和はほとんどFWまでボールを運べないまま時間が徒過。これではシュート数たった1本に終わるのは道理。時折強風が吹く天候でわざわざ風上を選択しましたが、何の意味もありませんでした。

・ボールをSHまで運んで詰まって、SHからボランチに戻したところはボールの奪いどころとして仙台に露骨に狙われていて、特に筏井は何度も危ない形でボールを失ってカウンターの基点になってしまいました。もっともカウンターを喰らっても仙台はクロス精度が低くて誰にも合わず、あるいはGK池田にキャッチされて難を逃れる場面がほとんど。シュート精度もイマイチで、この傾向は最後まで変わりませんでした。これが仙台が優勝争いには至らない主因でしょう。

・また仙台のFWケイトリンには長船も苦戦気味。PKを取られた場面は遠くて良く判りませんでしたが、タッチ際で入れ替わられそうになって後ろから引っかけたのかな??? しかし、絶体絶命のピンチを池田が読みきってセーブ。引分けですがあえて言おう、この試合のMOMは池田。

・仙台は大柄というかがっしりした体格の選手が多く、正直フィジカル頼みの○サッカーという印象が拭えないのですが、浦和はこういうのが実に苦手。接触プレーがあった際に傷んで転がっているのはほとんど浦和。主審は仙台のファウルは取るには取るものの、イエローは1枚止まり。浦和が繋ごうとしてもファウルで潰される場面が多く、これも前半の浦和の不出来の一因でしょう。MFカトリーナは豪代表にしては小柄ですがシャキリばりのガチムチ系。これが攻守とも厄介で参りました。

・なんとか無失点で折り返したとはいえ、どこからどう見ても必敗の流れ。石原監督がハーフタイムでこと細かく指示したのか浦和は細かく繋ぐ、特にボランチ経由でのビルドアップを半ば放棄して縦ポンで吉良に仙台最終ライン裏を狙わせるような攻めが目立ちだしました。そしてこれがそれなりに奏功。仙台の最終ラインが下がり、それに伴って仙台の守備網が幾分緩んで浦和のパスが回りだす。パスが回りだすと仙台の浴びせ倒しを喰らう場面も少なくなるという好循環。

・パスが回りだしたところで石原監督は吉良に代えて塩越を投入し、これがまた奏功。ボールが持てる塩越が入ったことで浦和は高い位置でボールをキープできるようになりました。

・監督はさらに思い切ってこの日全く良いところがなかった菅澤に代えて清家を投入。これ自体は悪くないと思いましたが、どうも監督・選手とも清家の使い方に慣れていないのか、なぜか清家がサイドに流れて裏を伺う場面が目立ちました。清家がそんなところにおったら誰が点取るんや・・・また清家は長期離脱が祟ってか塩越との連携がイマイチで、最後の最後でどフリーの塩越に出せば一点モノの絶好機をフイに。

・という感じで前半よりははるかにボールこそ回しだしたものの決定機は相変わらずほとんどなく、攻めきれずにカウンターを喰らう場面だけは相変わらずあって、仙台の精度の低さと池田の好守に救われ続けてスコアレスドロー。

・今の浦和はサイド攻撃がとにかくしょぼく、たまに栗島がフリーで上がって来ても大抵ワロスで終わってしまう。SHは共に中に絞り気味なのでサイド攻撃に厚みがない。ゆえに守っている側は中央を固めていれば何の問題もなく、浦和はその堅い中央をこじ開けるしか攻撃の手立てがない。今年になって浦和がセットプレーと相手の凡ミス絡みでしか点が取れていないのは当然でしょう。両SBに人材を欠いているので致し方ないのでしょうが、それにしても中・外の攻撃のバランスが悪すぎ。

・次節からしばらくボトムハーフとの対戦が続きますが、ぼちぼち勝ち点3を取らないと本格的に残留争い行きになってしまいますが、点取れるのか???

---吉良--菅澤---
-加藤------柴田-
---猶本--筏井---
木崎-高畑--長船-栗島
-----池田-----

66分 筏井→水谷
69分 吉良→塩越
82分 菅澤→清家

・神戸戦でで負傷退場した白木は幸い軽傷だったようでベンチに復帰。そのあおりで長野がベンチ外に。

・石原監督は後半途中で筏井→水谷の交代がテンプレ化していますがイマイチ意図不明で、しかもさしたる効果もなし。この日は筏井の出来が良くなかったのは確かですが。

【今日のゆずほ】吉良に代わってはっきりとしたトップ下に投入。前半中盤が壊滅状態で2トップまでボールが来ないので、後半頭からゆずほを入れて4-2-3-1にする手があるなと思っていましたが、吉良の守備貢献も捨てがたい。よっていきなりのゆずほ投入を躊躇ったのかな? それにしても今回のゆずほは良かった。仙台に多少寄せられてもゆずほはボールキープできるので、他の面子は随分楽になったはず。最後の絶好機をぶっ壊した清家先輩にはたこ焼きでも奢ってもらってしかるべきかと。

| | トラックバック (0)

2017.04.24

【観戦記】17年第4節:浦和L 0-3 日テレ

・試合内容は勝った千葉戦よりはるかに良かったどころか、前半は日テレを圧倒。しかし、長野戦同様優勢な時間帯に一点も取れなかったのが敗因。逆に連携ミスからひょっこり先制点を喫し、その後は全く良いところなく立て続けに失点。3失点目なんてキックオフ直後にボールを失ってそのまま植木一人にやられるという、気持ちが切れているどころか負け癖が付いているとしか言いようがない甚だ情けない失点でした。

・善戦はしたが終わってみればボロ負け。こうなると前半の優勢も単に日テレが浦和の疲弊を待っていただけ、言い換えれば日テレの掌の上で踊らされていただけという見方もできなくはありません。といってもアホほど決定機を与えて文字通り力負けという試合内容でもなく、せめてウノゼロの負けで先々希望を持たせるような結果に収められなかったかと悔やまれます。

・繰り返しになりますが、この試合の前半は浦和は日テレを圧倒していました。浦和はいつもどおり最終ラインを高く押しあげて、果敢に日テレに前からプレッシャー。概して球際での競り合いにも優勢で浦和が徐々に中盤で優位に立ち、必然的にボール支配でも優位に。

・ボールが繋げない日テレは最終ラインからの縦ポンで浦和の高い最終ラインの裏狙いを執拗に狙うだけというしょーもない攻撃に終始。それでも田中が一回だけ裏抜けに成功しましたが、そこは池田が難なくセーブ。

・ただ前半のシュート数7対3というスタッツほど浦和が押していたかとなるとそうとも言えず、その辺がこの試合の評価の難しいところ。中盤で劣勢であっても日テレの最終ラインは固く、浦和はその最終ラインを崩しきれずに菅澤なり加藤なりがミドルレンジからシュートを放つ場面が目立ちました。シュートは枠内に飛び、GKがなんとか弾いて難を逃れる場面もあったので悪い選択ではありませんが、日テレから見れば「撃ってくれてありがとう!」とも言えるかと。

・エリア内からの決定機で最も惜しかったのは栗島のクロスがフリーの吉良に渡った場面。しかし、吉良のシュートは枠外。続いて加藤→吉良のチャンスもありましたが、角度がなくてシュートは枠外。

・後半になると日テレがいきなりギアアップしたのか、単に浦和の運動量が落ちたのか、浦和は中盤の優位を失って形勢は五分五分に転じましたが、最初に決定機を掴んだのは浦和。ロングフィードを菅澤ポスト→猶本という絶好機を得ましたが、猶本のシュートは惜しくもパアーーーンと派手にポストを叩いて先制ならず。終わってみればこの絶好機を活かせなかったのが勝ち点1すら奪えない主因になってしまいました。

・逆に69分ハイボールに対して浦和CBと池田の連携が怪しくなり、池田が中途半端に前に出たところを籾木にループで抜かれて失点。後半サイド攻撃を喰らっても決定機は与えずに堪えていただけに、あっけないというかなんというか、狐につままれたような失点でした。もっとも千葉戦でも高畑がハイボールの処理を誤ったことから失点しており、浦和の課題がまたしても顔をのぞかせただけかのかも。

・さらに76分日テレCKをクリアしきれず、田中に鮮やかにバイシクルで決められて失点。セットプレーでの失点が多いのはここ数年なんら修正できず。これで集中が切れたのか、77分植木が「一人で出来た!」。

・石原監督は先制点を取られる直前に吉良→清家と代えたのを皮切りに次々と3選手を投入しましたが、敗色濃厚な戦局に波乱を巻き起こす予兆すらなく、ATにCKから菅澤に決定機があったくらいでそのまま試合終了。

・長野・神戸・日テレと昨年の上位陣から一つも勝ち点が奪えず。成熟に時間がかかる難しいサッカーをやっているので、序盤は苦戦するだろうという予想通りの展開になり、続く仙台にも負けてしまうと今年も残留争い行きが濃厚になってしまいます。それにしても決定機を決めないとトンネルから抜け出すのは難しいわなぁ・・・

---吉良--菅澤---
-加藤------柴田-
---猶本--筏井---
木崎-高畑--長船-栗島
-----池田-----

得点:69分 籾木(日テレ)、76分 田中(日テレ)、77分 植木(日テレ)

68分 吉良→清家
72分 筏井→水谷
81分 加藤→塩越(柴田が左SH、清家が右SHへ)

・カップ戦で良かった白木が不運に野前節神戸戦で負傷してしまい、この日の菅澤の相方は吉良。吉良は2トップの一角として攻守ともになかなかの働き。吉良が好調だと「菅澤頼みの○サッカー」に陥らず、浦和の攻撃も多少バリエーションが増えてきます。それだけ吉良にはなんとか決定機をものにしてもらいたかったのですが。

・その吉良に代えて投入された貴子様ですが、こちらは全く良いところなくシュートも撃てず。大怪我から一応試合に出られるまで回復はしたが試合勘がないのか、キレが戻っていないのか、あるいは周囲が貴子様の使い方を忘れてしまったのか?塩越投入後、貴子様が右SHに下がったのは全くの謎。

・【今日のゆずほ】前節神戸戦に続いてベンチスタート。残り10分くらいで1.5列目的に起用されましたが、1、2本スルーパスを通したくらいでさしたる見せ場なし。今日の吉良の出来だと次節もスタメンは無理そう。

| | トラックバック (0)

2017.04.10

【観戦記】17年なでしこ杯B組第1節:浦和L 2-1 ちふれ

・なでしこ杯初戦は昇格組のちふれASエルフェン埼玉(以下「ちふれ」)が相手。浦和は代表でGK池田、MF猶本を欠いているとはいえ、GKは平尾でもさして問題はなく、猶本も現状では代えが効かないとは言い難い選手。菅澤や長船を抜かれるよりははるかにマシな条件なので、今回は快勝が期待できると思い込んで小雨降る中駒場へ出かけましたが、残念ながらこの試合もスカッとせず。

・前半は控えめに言って塩試合。後半頭からの白木投入が効いてようやくはっきりとした浦和優勢に転じましたが、結局流れの中からは点が入らず、得点は相手GKの凡ミスとセットプレーからという前節千葉戦をなぞったような展開に。それでも完封勝ちならまだ良かったものの、終了間際に1点返されてなんだかなぁ。

・チームが成長している姿をはっきりと確認できるようになるまではまだまだ時間がかかりそうな塩梅ですが、それでも曲りなりに勝ち点は稼げており、その勝ち点がチーム成熟の時間を稼いでくれると思えばまあええかと。

・それにしても前半の試合内容はシオシオでした。ちふれは千葉よりは地力が劣るせいか押し込まれる場面こそありませんが、守備ブロックがコンパクトかつタイトなのは同じで、浦和はそれを突破できないどころか押し下げることもできないまま前半終了。

・「困った時の菅澤頼み」を封印して、ショートパスを多用しての局面打開という本来のチームコンセプトに立ち戻ろうとしていた風ですが、なにせパスミスが多くてお話にならず。朝から雨だったのが祟ってか、なんだかボールが重そうでしたが、それにしてもお粗末でした。両SBに展開しても何も起こらず、菅澤に裏抜けさせようとしてもフィード精度がイマイチな上に菅澤もスピードが卓越しているわけではないので全部失敗。

・ちふれは浦和のミスを突いてカウンターという単純な狙いですが、こちらもボールを奪ってから小人数で仕掛けるだけなのでたいして脅威にならず。

・実にシオシオな前半でしたが、先に動いたのは浦和。カップ戦は交代枠が5つもあるせいか、石原監督は後半頭から塩越→白木、筏井→長野とミシャばりの2枚替え。そして白木投入効果が絶大で試合の流れは一気に浦和に傾きました。

・長野戦の白木の出来はさっぱりで後半停滞の一因になり、千葉戦ではリード後になぜか左SHに投入されて半ば守備要員化。この扱いで奮起したのかどうか判りませんが、この日の白木は見違えるような素晴らしい出来。ボールは収まるわ、ゴリゴリとドリブルで持ち上がるわ、おまけにミドルレンジから強烈な一発を放つわ(バー直撃!)と久しぶりに「万能型FW」の片鱗を見せてくれました。昨年も出場機会が増えてブレイクしかかったはずなんですが。

・白木の活躍でようやくちふれの最終ラインが下がり、浦和が何度もセカンドボールを拾って波状攻撃を仕掛ける展開に。前半のシュート数は「たった3本だったのに対し、後半は13本もシュートを放っていますが、惜しいところでちふれ守備陣にブロックされたり、そもそも枠を捉えられなかったりして結局流れの中からは得点ならず。相手の一番硬いところをゴリ押ししてもなかなか点は入らんわなという長野戦前半と同じ感想でもあり。

・浦和の先制点はちふれGKの凡ミスから。遠藤のクロスをGKがファンブルして菅澤が押し込むというお笑い種でしたが、ちふれGKはキャッチングが怪しかったので起こるべくして起こった気も。当方もシュートを撃った後に詰めれば何かが起こるなと思いながら観戦していたくらいなので、菅澤も抜け目なく狙っていたのでしょう。

・2点目は水谷CK→長船ヘッド。

・ただこの試合で先に絶好機を掴んだのはちふれ。空きの浦和右サイドからのクロスを中央で合される場面がありましたが、ここはGK平尾が好セーブ。しかし終了間際にまたしてもがら空きの右サイドを攻められ、右サイドからのクロスを平尾が弾ききれずに中村に押し込まれて失点。

・2点リードした浦和は最後の交代枠を使った後も全く鹿島るそぶりさえなかったのが不思議で、カップ戦ゆえテスト優先で目先の勝ち点欲しさにせこいことはしないという監督の方針なのかもしれませんが、それゆえにつまらん失点を喫したような気も。

Dscn8870

-----菅澤-----
加藤---塩越---柴田
---水谷--筏井---
木崎-高畑--長船-遠藤
-----平尾-----

(得点)66分 菅澤、80分 長船、90分 中村(ちふれ)

HT:筏井→長野
HT:塩越→白木
64分:加藤→吉良
75分:柴田→清家
85分:遠藤→南

・代表で不在の池田、猶本に代えて平尾、水谷を起用した他、千葉戦で右SBに入った三谷に代えて遠藤をスタメンに。長野を後半頭から投入したのも遠藤同様テストの色彩が強そう。

・怪我で長期離脱していた清家がついに実戦復帰。敵陣を深く抉った切れ味鋭いドリブルは健在で、SHに置くのは真にもったいない。怪我明けなので無理使いはできないのでしょうが、本来なら2トップの一角に据えて徹底して相手DFラインの裏を狙わせるのが最良策かと。

・【今日のゆずほ】タコ焼き買ったでーーー(^_^)/ 今日はかなりはっきりした1.5~2列目仕様。正直出来は最悪。ただボールが持てるだけで気の利いたバスが出せるわけでもなく、積極的に仕掛けて相手最終ラインに脅威を与えるわけでもなく、バンバン裏抜けを狙うわけでもない。前目の選手なのに相手は全く怖くないというのはいかがなものか。交代で入った白木がゆずほに一番欠けている「体を張りまくる」プレーで見せ場を作っていただけに、ゆずほは些か心配。

| | トラックバック (0)

2017.04.03

【観戦記】17年第2節:浦和L 3-2 千葉L

・正直内容は前節長野戦より後退。特に前半は目を覆いたくなるような惨状でしたが、そんな試合でも菅澤の2ゴールが効いて今季初勝利。チーム完成には道半ばどころか距離感すら掴めない状態ですが、そんな中でも早めに勝ち点3を積み上げられてひと安心。また残留争いにどっぷり浸かってしまうとチーム作りもへったくれもなくなってしまいますから序盤の勝ち点3は実に貴重。

・ついに駒場でスタメン出場の菅澤。いやはや全く格が違いました。前節対戦した横山もそうですが、やっぱり代表クラスのCFは別格の存在。ここ数年浦和と千葉の実力は似たり寄ったりで、菅澤がいるかいないかで勝敗が分かれてしまう。昨年までは結局菅澤にやられる試合の連続だったような気がしますが、今年はそれが逆に。

・最初の得点なんて垂涎モノ。長船のロングフィードを一発でトラップしてすぐさまシュートなんてなかなかでけへんやん!!菅澤ハンパない!! さすが浦和歌劇団紅組のトップスター!! そのうち背中にヒラヒラ羽根つけて埼スタの大階段で踊ってくれることでしょうヽ(^o^)丿

・菅澤は点が取れるだけでなく、ポストプレーも確実にこなせる。これだけ別格の選手がいると他の選手はどうしても菅澤を頼ってしまいがちになり、それが前節長野戦と比べて試合内容が後退した一因なのかもしれない。チーム作りの難しさをまざまざと見せつけられたような試合だったような気もします。

・前半の試合内容はとにかくお粗末。千葉の前からのプレッシャーが厳しいこともあってビルドアップがほとんど成り立たず、一度自陣深くまで攻め込まれるとなかなか押し戻せない。ボールを奪っても確実に前に繋げず、プレッシャーを受けてはびびってタッチに逃げてしまうの繰り返し。おまけに自陣深い位置でくだらないファウルを犯してしまう。30分くらいまではとりあえず菅澤に当てるくらいしか戦術らしきものは見出せませんでした。

・ところが千葉も千葉で、押し込んでいる割には決定機は掴めず。山のように得たFKもどれ一つとして決定機に至らず。千葉はなんだかんだと前半シュートゼロ。

・そんなしょっぱい試合展開の中で先制したのは浦和。筏井が直接FKをゴール左上隅に決めて先制。塩浦和も30分を過ぎると千葉のプレッシャーにも慣れたのか多少ボールが繋げるようになり、33分には左SB木崎クロス→菅澤の決定機。そして41分に菅澤の妙技が炸裂! 菅澤頼みの○サッカーもここまで見事に決まると実に痛快(苦笑)。

・千葉の攻撃がしょっぱすぎるので2点リードなら楽勝だろうと思ったのですが、後半立ち上がりに落とし穴。ロングボールへの対応を高畑が誤ったのが契機となり、いきなり小林にミドルシュートをぶちこまれて失点。GK池田はシュートを撃たれる可能性を予知してなかったかな?

・さらに53分には浦和右サイドからのハイクロスをクリアできず、ファーで深澤に合されて同点にされてしまいました。浦和は低迷期に入ってハイボールへの対応にずっと問題を抱えたままなのかも。

・後半すぐに同点に追いつかれるとは予想だにしない展開になってしまいましたが、試合内容自体は前半よりは幾分改善。長野戦前半で見られたような細かいパス回しが復活。また菅澤のポストプレーが安定していてボールが捌きやすいためか、中央突破とSBを加えたサイド攻撃のバランスが改善したあたりは長野戦より良かった気もします。特に80分くらいに木崎がエリア内突入&シュートで終わった場面は痺れました。

・といっても、全般に低調な試合の中での良かった探しに過ぎません。決定機は少なく、長野戦のようにシュートを撃ちまくる素振りもありませんでした。シュート数は8本で内5本が菅澤という判りやすい○サッカー(苦笑)。

・そして決勝点になったのは千葉の珍プレー。緩いバックパスに対してGK山根が飛び出しを躊躇。菅澤が難なく掻っ攫ってゴールというマヌケなもの。

・その直後に石原監督は加藤に代えて白木を入れ、そのまま本職FWの白木を左SHに配するという不思議な交代をしましたが、高さのある白木を入れてセットプレーに備える以上の意味はなかったのかも。千葉は終盤ロングボールをバンバン蹴ってきましたが、浦和も大過なく対応してそのまま逃げ切り。千葉のシュートはたった3本で、2点取れたのが奇跡というかなんというか。

---塩越--菅澤---
-加藤------柴田-
---猶本--筏井---
木崎-高畑--長船-三谷
-----池田-----

(得点):16分 筏井、41分 菅澤、48分 小林(千葉)、53分 深澤(千葉)、72分 菅澤

63分 筏井→水谷
73分 加藤→白木
90+2分 菅澤→吉良

・前節右SBに入っていた栗島が故障したのかベンチにもおらず、右SBに三谷を抜擢。三谷は作陽高校から2014年加入で今年4年目になりますが、スタメン出場が初めてどころか、これまでベンチにかろうじて入れるかどうかといった選手。そんな選手でも監督が代わってひょんなことから出場機会を得るというのもよくある話ですが、結果は正直厳しかった。安全運転優先で、失点に直結する決定的なミスを犯さなかったのが救いなくらい。後半いくぶん持ち直してクロスを上げる余裕もでてきましたが。

・似たような立場の左SB木崎はスタメン2試合目のせいかかなり場馴れしたみたいで。多少一対一の対応が怪しげでしたが、総じて可もなく不可もなし。どうでもいい話ですが、歳の差だと筏井と木崎より、柳田コーチと筏井のほうがはるかに近いのか・・・

・石原監督は長野戦に続いて途中から水谷を投入。筑波大所属の特別指定選手として昨年も浦和に在籍していたそうですが、昨年はベンチ入りもなし。ところが監督が代わったら一転して切り札扱い。そのあおりで、昨年ユースと掛け持ちで酷使された長野風花が目先出番を失った格好に。まぁいかにもカウンターに脆そうなチームスタイルですからボランチで猶本と風花の併用はないでしょうけど。

・【今日のゆずほ】菅澤との組み合わせだと純然たる2トップに近く、塩越だけが中盤に下がる風ではなし。相変わらずボールキープは巧みですが、FWでシュートゼロはチト寂しい。仕上げは菅澤にお任せよーーん、なのか?

| | トラックバック (0)

2017.03.27

【観戦記】17年第1節:長野L 1-0 浦和L

・浦和は監督が代わったばかりの開幕戦。浦和は芸風を一変するも、当然ながら完成度は甚だ低く、最後の最後で自爆ボタンを押して敗戦。

・この試合を最大限良く解釈すれば、難しいことをやろうとして未完成なチームがシンプルな戦術で良く鍛えられたチームに挑んだ割にはカウンターを喰らいまくってタコ殴りの憂き目には合わず、ほぼ互角の内容だったというのは先々大いに期待していと思います。

・もっとも悪く解釈すればボールを運ぶルートは昨年から変わったけど、アタッキングサードまでボールを運んでも何も起こらないという事象自体はたいして変わっておらず、噛みあうまで時間はかかりそう。

・しかも、開幕戦で手強い相手に内容は悪くなく、勝ち点1を甘受しても良かった試合なのに最後に盛大に自爆ボタンを押してしまう辺りがいかにも浦和。うーん・・・

051

・芸風の変化で目に付いたのは両SHがやたら中に絞った位置におり、下がってボールを受ける塩越、盛んに上がってくる猶本を交えながらショートパスの連続による中央突破指向っぽくなっていること。村松監督時代から浦和はずっとサイド攻撃志向だっただけにこの芸風の変化には驚きました。

・SBの攻撃参加は相手が中に固まって行き詰まった時のオプションっぽい位置づけに。27分あたりに栗島が右サイドを深く抉ったところからたて続けに決定機が生まれました。中央を無理やりこじ開けようとしても相手守備陣を広げる工夫がないとすぐに手詰まりになるので、ある程度サイド攻撃も不可欠。中央突破とサイド攻撃のバランス改善がおいおい課題になるのでしょう。この辺はトップチームの出来が素晴らしいだけにちょっと歯がゆい。

・また引いた相手を崩しきらずとも積極的にシュートを撃ちまくるのも顕著な変化。もともとシュートレンジが長めの猶本や塩越、途中投入の菅澤はもちろんのこと、柴田も遠めからシュートを狙い出したのにはびっくり。シュートはほとんど枠外でGKを脅かすには至りませんでしたが、相手を押し込むものの何も起こらないまま時間が徒過するよりはマシかと。ボール保持に拘らず、シュートで終わることを意識しているのかもしれません。

・試合展開は端的に言って前半まずまず、後半低調。前半は相手を押し込む時間帯が長く、前述のような決定機がありましたが得点ならず。後半は立ち上がりから長野のカウンターを浴びる場面が増えはじめ、かつ選手交代が裏目に出てコンパクトな陣形を保てなくなって苦戦。セットプレーからの流れで猶本や高畑に惜しい場面がありましたが得点ならず。逆に最後の最後で筏井のボールロストを機に横山に一気にボールを運ばれて失点。

・浦和のゆるーーい横パスはボールの奪いどころとして長野に狙われていた臭く、後半はそこからピンチが多発して浦和がリズムを崩す一因になっていましたから、最後の「ぽちっとな」は起こるべくして起きたような気もします。

・浦和でレギュラーを取れなかった選手が長野で何人もスタメン出場。戦術への適合不適合があるとはいえ、昨年長野は昇格後いきなり上位に進出する一方、浦和は残留争いにどっぷり両足浸かる羽目になって立ち位置は逆転し、めっちゃ複雑な思い。監督の力量差なのか、いびつな選手編成が良くないのか・・・

・浦和の凋落には複合的な要因があったのでしょうが、負けたとはいえ浦和復権の兆しがちょっこと垣間見られた試合でした。

052

---吉良--塩越---
-加藤------柴田-
---猶本--筏井---
木崎-高畑--長船-栗島
-----池田-----

得点:86分 横山(長野)

57分 吉良→菅澤
70分 塩越→白木
77分 猶本→水谷

・代表で北川&乗松を壊されて最終ライン、特に左SBが苦しい布陣。何度もカウンターの危機に晒され、しかも横山の突進力が凄まじくて一対一ではどうにもならずに苦戦しましたが、長船が最後の砦として立ち塞がり、また池田も広範囲をカバーして大決壊は免れました。木崎は初めて見ましたがいたって無難な出来。

・塩越は中盤に下がってくることが多いので、布陣は純然たる2トップではなく4-4-1-1ないし4-2-3-1に近い格好。塩越はくねくね、ぬるぬる系のアフリカンっぽい身のこなしによるボールキープが巧みな一方、FWとしては一発ねじ込みに行く怖さがない。

・そこを塩越よりはタスクが単純で点取り屋として期待されているっぽい吉良が補えればいいのですが、吉良の出来がさっぱり。後半立ち上がりに猶本→吉良の決定機がありましたが、シュートは大きく枠外。菅澤は故障明けでコンディションが良くないのかベンチスタートでしたが、石原監督が真っ先に吉良を下げて菅澤を投入したのは当然でしょう。菅澤はまだ体が重そうでしたが。

・ついで塩越に代えて白木を投入。前目で動き回る塩越がちょっとバテ気味だったのを見越しての交代かもしれませんが、結果的にこれが失敗。白木はボールキープどころかボールが足に付かない惨状。正直これはきつかった。

| | トラックバック (0)

より以前の記事一覧