【本】主審告白(家本政明著)
・主審による著書自体がそもそも珍しい上に、功成し遂げたどころか、散々叩かれまくって「出世コース」から外れてしまった方ゆえ、淡々としたというか、達観したというか、そんな調子で貫かれている好著でした。読み応え十分。
・現在の審判の評価システムに対する疑問だとか、今の判定方法ではどうしても発生してしまう死角への言及だとか、そういうのは「枯れた」方じゃないと出来ないわなぁ・・・ XEROX杯後の二度目の処分なんて全く納得していないと公言していますし。
・選手とのコミュニケーションを大事にする家本主審。散々手こずらされた「やんちゃな選手」とのやり取りすら、今や微笑ましいエピソードになってしまったわけですが、その割には昔の「迷裁き」は何だったのかという気も。もっともそれは「若気の至り」と本人も認めているようですが。
・読者がアスリートだと体の仕組みに関する件は一層面白いのかもしれんけど、ワシにはそこはちょっと辛かったな。
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