2018.07.03

【TV短感】ロシアW杯ラウンド16:日本 2-3 ベルギー ~ 大善戦だが、準備期間が足りなかったのが最後に命取りに

・前半押し込まれる時間帯が長続きながらも粘り強く守ってなんとかスコアレスで折り返し。後半早々狙い通りにカウンターから原口&乾のゴラッソ連発で2点を奪ったところまでは西野監督の思惑通り(1点ではなく2点取れたところは思惑以上か?)だったかもしれません。しかし、ベルギーが65分フェライニ&シャドリと長身選手を2人も投入してきたのに対して西野監督はこれといった有効な手立てが打てず、あれよあれよという間に3失点で悔しい逆転負け。

・フェライニなんてプレミアリーグの各チームですら対応に苦労しているのですから、日本がCBをもう一枚入れて5バックにしたところで対応は難しかったかもしれませんが、かといって簡単に放り込まさせないように手だてを打つわけでもなく、2点リードを最大限生かしてベルギーの焦りを加速させるかのように狡猾に振舞うわけでもなく、正直無為無策すぎました。それどころか途中投入の本田と山口が最後の失点に絡んでしまうオマケ付き。

・日本は前半から押し込まれる時間帯が長かったので、ベルギーが早い時間帯から「勝てばよかろう」とばかりに開き直って「ルカクや!ルカクの頭や!!」と物理的に殴りつけに来たら勝負にならなかったかもしれません。幸いベルギーが妙に地上戦に拘ってきたので勝負になりましたが、マルティネス監督がまさかの2失点を受けて「ザルで殴りつける」攻撃に切り替えてきた時点で半ば勝負あり。そして、ベルギーがその手に出てくることは十分予想されたのに、日本にはこれといった対応策はありませんでした。

・そりゃ準備期間もへったくれもなく、突然監督に据えられた西野に相手の出方に応じてあれこれプランを用意しろ!というのがそもそも無理な話。ベルギーのファーストチョイスに対して短期間で攻撃・守備ともそれなりの手筈を整えられただけでもたいしたものだと思いますが、それ以上のものを求めるならやはり本番直前の監督交代なんて無理筋以外の何物でもなかった。そう断じざるを得ません。

・準備期間の足りなさは、監督が闘えると判断できる戦力が結局この日のスタメンわずか1セットしかなかったところにも表れていると思います。ポーランド戦で大胆に6人もスタメンを入れ替えたら全員失敗だったのには驚きましたが、そもそも時間がなさ過ぎて西野監督なりのプランに沿った人選だったのかどうか、やむなくハリルホジッチの遺産を引き継がざるを得なかったのではないのか等々、かなり怪しい気もします。

・この試合でも攻撃のキーマンだった柴崎がへろへろで下げざるを得なかった時点で攻撃は詰み。原口並に攻守に走り回れるSHはとうとう見つからず。そして信頼できる駒がいないためか、劣勢に陥っているのに交代枠を一つ余らせる始末。

・フツーに3連敗と予想していたのに結果はまさかのベスト16で、しかもベルギーをあと一歩のところまで追いつめたという結果だけ見れば今大会は万々歳なのかもしれません。しかし、11人相手には1勝もしてないのも厳然たる事実。また大迫・乾・原口・柴崎と個人レベルでは世界に十分通用する選手がいることはよく判ったが、それ以上何があったかとあんまり思いつきません。今大会の総括は非常に難しく、人によって意見が分かれると思います。もっともJFAがまともな総括をやるかどうか怪しいのですが。

・試合後は長友を筆頭に次の大会がなさそうな選手は概ねサバサバ、いかにもやり切った表情だった一方、原口を筆頭に次がある可能性がある選手は悔しさが滲み出ていて、その辺も正直なんだかなぁという気も。今大会の主力は4年後大半がいなくなる可能性が極めて高いだけに、総括も難しければ教訓を次世代に生かすことも難しいような・・・

-----大迫-----
乾----香川---原口
--柴崎--長谷部---
長友-昌子-吉田-酒井宏
-----川島-----

(得点)
48分 原口
52分 乾
69分 フェルトンゲン
74分 フェライニ
90+4分 シャドリ

(交代)
81分 柴崎→山口
81分 原口→本田

・原口がついにW杯でのスコアーラーとして日本代表の歴史に名を刻みました。これは本当に誇らしい。柴崎からスルーパスが出てくるのを信じて全速力でスペースへ走る原口。ちょっと縦に走ってシュートコースが狭くなったのに、その狭いところにぶちこんだのですから恐れ入りました!! 今大会は長友・乾の左サイド攻撃に偏重していて、原口は守備で走り回るだけの展開が長かったのでノーゴールやむなしをと思っていましたが、最後に大仕事をやってのけました!!

・原口以上にスーペルだったのが乾。バイタルエリアでほぼノープレッシャーだったので乾にはFKを蹴っているのも同然だったのかもしれませんが、あの距離で無回転シュートとは!! 長い手から逃げてゆくようなシュートを蹴られて、クルトワは手も足も出ず!!

・原口のゴール、そして今大会の乾の2ゴールともシンプルな攻撃が実ったもの。「俺たちのサッカー」でもなんでもなく、ハリルホジッチの遺産がもたらしたような気がふつふつと。

・そして「ザル殴り攻撃」に切り替えたベルギーに流れが行ってしまったという意味で罪がでかかったのはまたしても川島。フェルトンゲンのふんわりヘッドで頭上を抜かれるのはともかく、その前の猫パンチがなぁ・・・ スーパーセーブも散見されましたが、結局のところ本大会を通じてチームの足を引っ張り続けた川島でした。もっとも川島本人以上にJリーグのGKは韓国人だらけで、川島を楽に超えられる日本人GKがいないのが最大の問題なのでしょうけど。

・2失点目=CKからの流れでアザールクロス→フェライニヘッドなんて「ザル殴り攻撃」そのもの。そして試合終了間際の3失点目。CKからカウンターを食らって失点ってどこの浦和やねん(苦笑) CKがクルトワにあっさりキャッチされる本田もなんだが、全速力で向かってくるデ・ブルイネに棒立ちの山口とは何だったのか。そしてこの超高速カウンターこそ本気のベルギーなんなんだろうなぁ・・・

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2018.06.29

【TV短感】ロシアW杯H組第3戦:日本 0-1 ポーランド ~ 何もかも運任せ、コロンビア任せ(苦笑)

・ポーランドはグループリーグ連敗に終わったのも当然と感じられるトホホな出来でしたが、なぜかスタメンを一気に6人も入れ替える暴挙に出た日本の出来も褒められたものではなく、双方低調な試合内容ながら後半ついにセットプレーで失点。裏カード「セネガルvsコロンビア」が双方「談合」の末ドローに終わってしまえばセネガルが1位、コロンビアが2位でグループリーグ突破、日本はグループリーグ敗退が決まるという厳しい状況に立たされてしまいました。

・ところがコロンビアが1位通過を欲張ったのか、突如「談合」を破棄して74分にセットプレーで先制。この時点で日本とセネガルは勝点、得失点差、総得点で並び、警告などのフェアプレーポイントで日本が2位でグループリーグ突破という珍しい状況が生じました。

・ATを含めて残り時間10分程度となった時点で西野監督はなんとポーランド相手に攻めずに0-1のスコアを甘受し、コロンビアが同点に追いつかれないことに賭けるという大博打に打って出ました。

・確かに後半の日本は大迫、乾投入の甲斐もなく、酷暑も手伝ってか運動量が激減してほとんど得点の気配がないどころか、ポーランドのカウンターを浴びて追加点を取られかねない場面が目立ちました。それゆえ無理に点を取りにいって致命的な2失点目を食らう愚を犯す(しかもその可能性が高いことははっきりしている)よりは、自分ではコントロールしようがない他会場のスコアに賭けるという判断は、賭けの分としてはそんなに悪いものではなかったと思います。

・ただその賭けに敗れた場合、西野監督はこれまでのキャリアが全部無になるくらいの激しい批判を浴びたことでしょう。勝つ可能性が相対的に高い選択肢を選んだに過ぎないのだが、失敗した時の失うものの大きさを考えれば、この賭けは相当の強心臓の博打打ちじゃないとできません。この点だけは西野監督に脱帽します。そして西野監督はその賭けに見事勝ちました。

・この「目の前の試合の負けを甘受して、他会場の結果に身をゆだねる」という賭けはスペクタクルな試合を期待する向きからすれば腹立たしいでしょうが、残念ながらこの試合は結果が何より大事。結果が全ての試合でしょっちゅう結果が残らなかったクラブを応援している身としては、西野監督の大博打とそれに勝った強運を批判できません。

・ただ、この試合で納得できないのは「最善の手を尽くした上で、最後はやむを得ず大博打に打って出た」という風には見えなかったこと端的に言えばスタメンをなぜか一挙に6人も入れ替えたのは謎としか言いようがありません。2試合終えた時点でグループリーグ突破を決めている強豪国がやりがちな「16強を見据えての大胆なターンオーバー」なんて訳がなく、単に2戦をスタメン固定で戦った挙句に大消耗して大幅に入れ替えざるを得なかっただけでしょう、これは。

・そしてこの入れ替えは全員失敗。ある者はボールをこねくり回してチャンスを潰し、ある者は守備に大穴を開け、ある者は攻めに出ても何もできず、ある者はしょっちゅう判断を誤り、ある者は案の定故障。また柴崎は前2戦の活躍で日本の生命線であることがバレでしまい、柴崎本人の疲れもあって何もさせてもらえませんでした。ゆえに立ち上がりこそポーランド最終ラインのミスを突いて決定機を2度作りましたが、その後は著しく尻すぼみに。

・引き分けでいい試合だったのに、引き分けすら難しい状況に追い込まれたのは半ば以上自業自得でしょう。2試合で戦力を使い果たして3試合目を戦う余力が日本にはなかったと言い換えることもいいでしょう。

・この「6人替え」の暴挙を見る限り、西野監督にそもそも3試合通じてのゲームプランなんてあったかどうか甚だ疑わしいような気がします。結局ほぼ90分間10人だったコロンビアになんとか勝っただけで、11人相手には1分1敗。それでもグループリーグ突破と戦前の予想を良い意味で大きく裏切る結果になりましたが、この大会で得るものがあったかどうか、先に繋がるものがあったかどうか・・・

・しかし、結果的にこの6人替えが「16強を見据えての大胆なターンオーバー」になったという西野監督の強運ぶりには苦笑を禁じえません。まさに結果オーライ。

---武藤--岡崎---
宇佐美------酒井高
---柴崎--山口---
長友-槙野-吉田-酒井宏
-----川島-----

(得点)
59分 ベドナレク

(交代)
47分 岡崎→大迫
65分 宇佐美→乾
82分 武藤→長谷部

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2018.06.25

【TV短感】ロシアW杯H組第2戦:日本 2-2 セネガル ~ 歴史的価値のあるドローゲーム!!

・コロンビア戦の勝利はどう贔屓眼に見ても開始わずか3分での相手退場&PK獲得が主因で、その傷口をぺケルマン監督の謎采配(=全く動けないハメス・ロドリゲス投入)が広げたという、天祐というか神風というかそんな感じのものに相手の敵失が重なった極めて偶然性の高い結果。それゆえ、日本代表の実力は続くセネガル戦で改めて問われることになり、案の定そのあんまりな脆弱性が暴露されるだろうと思い込んでいました。

・グループ最弱と思しき日本相手に当然のように勝ち点3を奪いに来たセネガルは立ち上がりから猛ダッシュ。何度も日本左サイドを脅かし続け、11分にはGK川島の凡ミスも手伝って早々と失点。正直この時点で個人的にはこの試合は終わったと思いました。原口の中途半端なクリアも相当アレですが、正面のシュートをなぜかパンチングして目の前のマネに当たるという世界を驚かせるコントをここで披露するかね?

・ただセネガルも早い時間帯に先制点が取れて「今日は勝ったな、風呂でも入るか!!」と思ったのかどうかは定かでありませんが、先制した後のセネガルの動きが急激に鈍くなってしまったのがこの試合の不思議なところ。どこかで再度スイッチを入れて猛ラッシュをかけてくるものと思いながら試合を見ていましたが、結局最後までセネガルのピッチは上がりませんでした。守備は終始緩く、攻めも実に単調。初戦でポーランドに何もやらせなかったあの凄さは何処へ???

・個々人の一瞬のスピードはともかくとして、総じて動ぎは日本のほうが良いくらい。日本は柴崎の縦パス、大迫のポストプレー、長友&乾の左サイドからの崩しを軸に反撃を重ね、2度リードを許しながらもその度に同点に追いついてのドロー。しかも負けそうな試合をなんとかドローで終えたのではなく、後半15~20分にかけて大迫&乾に決定機があり、日本が勝てた可能性すらあったドローだったという印象を受けました。

・こうなると日本の実力をそんなに卑下する必要はない。チーム作りの過程は全く評価できないし、謎だらけだったとしても、強敵相手に正々堂々、歴史的価値のある勝ち点1を得た。そう評価して差し支えないでしょう。チームもこれで自信がついたことでしょうし。

・その後ポーランドがコロンビアに敗れたので、ポーランドは第3戦を待たずにグループリーグ敗退決定。日本は次戦そのポーランド相手に引き分け以上でグループリーグ突破が決まります。もっともこういうシチュエーションでことごとく負けてしまうチームを日常的に見てきましたが(つД`)

・この試合のMOMはゲームを通じての寄与という意味では1点目を挙げた乾よりも、その基点となった柴崎でしょう。ボールを奪い、奪い返しに来た相手を振り切り、広範囲に鋭い縦パスを送り、さらに必要に応じて前線に顔を出す。2失点目に左SBサバリに付ききれなかったのが残念だったくらいで、それ以外はCHとして文句なしの出来だったと思います。もちろんエリア内横ずれで自らわずかなシュートコースを作って1点目をぶち込んだ乾も大いに讃えられて然るべきですが、乾は2失点目の関与(右SBヴァゲに対応できず)もでかかったかと。

・またこの試合でもCF大迫はハンパなかった。柴崎を中心に日本が後方から繰り出す縦パスをことごとく収めて反撃の基点となり、かつ日本が最終ラインを上げる時間を作るのに大きく貢献しました。2点目も大迫のポスト&ふんわりクロスから。柴崎&大迫は日本の判りやすいストロングポイントなので、次戦ポーランドはここを潰しに来るでしょうけど。

・また何だかんだと言っても、またしても本田投入が第1戦に続いて結果的に大当たり。本田に続いて投入された岡崎共々、動きは全然良くないのだけれどもとにかく結果に絡む。こればかりは「持っている」としか言いようがない。短期決戦で勝つのに欠かせないラッキーボーイ。いやもう30を超えているのでラッキーオヤジでしょうか。

・もっとも日本の2点目は大迫のふんわりクロスの先にいた岡崎にセネガルDFが2人付いているのに、GKが飛び出してパンチングミス。岡崎が倒れたGKの邪魔をし続けてこぼれ玉を乾→本田という形でほぼ岡崎のゴール、あるいは日本の1失点目に匹敵するセネガルGKの珍プレーの賜物。総じて良い試合だったと思いますが、世界中の人が笑いころげたかもしれません。

-----大迫-----
乾----香川---原口
--柴崎--長谷部---
長友-昌子-吉田-酒井宏
-----川島-----

(得点)
11分 マネ
34分 乾
71分 ヴァゲ
78分 本田

(交代)
72分 香川→本田
75分 原口→岡崎
87分 乾→宇佐美

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2018.06.20

【TV短感】ロシアW杯H組第1戦:日本 2-1 コロンビア ~ どう考えても神風のおかげ!!

・W杯本番前まで2ヶ月という謎すぎるタイミング、謎すぎる理由で監督を代えるという暴挙に出た日本。当然ながら本番へ向けての準備なんて満足に出来ず、何をやりたいのか判然としないまま本番に臨んで案の定惨敗するだろうと個人的には予想していました。

・ところがその予想を根底から覆したのが試合開始わずか3分にして得たPK&C・サンチェスの一発退場。この試合に関してはこれが全てとしか言いようがなく、日本が勝った理由をロジカルに説明しようとしても無理でしょう。再現性なんて全くない、極めて偶然性の高い勝利。それでも勝ちは勝ち。W杯本番は結果が全て。

・立ち上がり積極的に前からプレッシャーをかける日本。香川の縦ポンに反応した大迫がD・サンチェスに競り勝っていきなりGKと1対1。ここで大迫が決定機を一発で決めていればC・サンチェスの退場はなかったわけで、その後の展開は全く違ったものになったでしょう。しかし、大迫のシュートはGKにセーブされ、こぼれ玉を拾った香川のシュートがC・サンチェスのエリア内ハンド→決定機阻止でPK&一発レッドを誘発。C・サンチェスがアホすぎたといえばそれまでですが、日本に「神風が吹いた!!」としか言いようがない奇跡が起こりました。

・コロンビアが辛かったのは数的不利に陥っても日本戦で勝ち点を取りこぼすわけにはいかなかったこと。H組はどう見ても日本の1弱で、日本から勝ち点を取りこぼした国がグループリーグ敗退の憂き目にあう可能性が高い。ゆえにコロンビアは数的不利を跳ね返すべく、日本陣内で積極的に仕掛けて相手のファウルを誘ってFKに賭けるようなプレーが目立ちました。

・39分コロンビアの同点弾はその狙い通りでしたが川島の対応が酷すぎて爆笑。壁の下を抜けたキンテロFKを川島がゴール内でセーブ。GLTの判定を待つまでもなく、20世紀のテクノロジーでも判るゴール。直近の練習試合で失態続きの川島をなんでスタメンに起用したのか???

・ただ前半だけでコロンビアが相当体力を使ったのは確か。コロンビアは数的不利なうえに、そもそも弱小日本戦に向けてコンディション調整なんかしてなかったでしょうし、後半早々と足が止まりはじめ、前半攻撃面で全く数的優位を感じなかった日本が後半一転してボールを支配して決定機の山また山。

・どうしても勝ち点3が欲しいコロンビアは59分キンテロに代えて故障でベンチスタートになっていたハメス・ロドリゲスを投入。しかし、この選手交代がコロンビアの傷口を広げる結果になってしまいました。なにせハメス・ロドリゲスは全く動けない。数的不利でいつもよりさらに動かないといけないのに、ハナから動かない選手がいると非常に辛い。31分に右SHクラドラードを下げたのも謎でしたが、この試合のぺケルマン監督の采配は謎だらけで、これも神風といっていいのかもしれません。

・決定機を外しに外した日本は、先制後消えたも当然の香川に代えて70分本田を投入。そして73分本田CK→大迫ヘッドで待望の2点目をゲット!!

・ところがこの本田投入が大当たりとは言い難く、本田はその後危険な位置でのボールロストやパスミスを連発して、事実上11人目のコロンビアの選手と化してました。幸いないことに先述のようにコロンビアはハメス投入で2人少ないような感じな上に早々と電池切れに陥っており大過には至りませんでしたが。

・さらに相手が電池切れに陥っているにも関わらず日本の守備には安定感がなく、危ない場面をなぜか原口が懸命に駆け戻って防いでいる場面が頻発。逃げ切りたい時間帯で西野監督はヘロヘロの大迫に代えてなぜか武藤ではなく故障が噂される岡崎を投入し、交代策の謎っぷりをぺケルマンと競い合っていましたが、なんとか逃げ切り成功。

・神風に敵失が重なって全く夢想だにしなかった勝ち点3が転がり込んだ日本。これでグループリーグ突破が現実的な目標になりましたが、西野監督はその目標に向けて何かプランを持っているのかどうか。コロンビア戦だけしかプランを用意してなかった、その後はそれから考えるなんてアホな話がないとは言い切れないのが日本の怖いところですが(苦笑)。

-----大迫-----
乾----香川---原口
--柴崎--長谷部---
長友-昌子-吉田-酒井宏
-----川島-----

(得点)
6分 香川(PK)
39分 キンテロ
73分 大迫

(交代)
70分 香川→本田
80分 柴崎→山口(負傷による交代)
86分 大迫→岡崎

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2017.03.29

【TV短感】ロシアW杯アジア最終予選B組第7戦:日本 4-0 タイ ~ これほど結果と内容が比例しない試合があっただろうか

・ビルドアップはいたってお粗末。パスミスは続出。いとも簡単にボールを失い、波状攻撃を浴び、何度も最終ラインを崩される日本。鋭いカウンターを有してれば、あるいはもうちょっと強力なFWがいたら乱打戦になっていて然るべき試合内容でしょう。

・ところがそんなズタボロな試合内容でも日本は決定力の差を見せつけて大勝。結果が全ての最終予選なので、「内容は良かったが結果がついて来なかった」よりははるかにマシなどころか、グループ最下位に沈むタイ相手に「大量得点で勝つ」というミッションを完璧に遂行したのですから、結果はケチのつけようがありません。試合内容は芳しくなくても結果だけは残すチームを勝負強いと評しても良いのかもしれませんが、ここまで酷いとおいおいどこかでツケを払わされる羽目になる気がしてなりませんが。

・悲惨な試合内容をもたらした主因は酒井高のボランチ起用と言って差し支えないでしょう。故障した長谷部の代わりにUAE戦で起用され、大活躍した今野も故障。UAE戦の4-1-2-3はG大阪ばりの「頑張れ今野」システムみたいなものなので、今回のフォーメーションはいつもの4-2-3-1に戻してボランチにはなんと本職SBの酒井高を起用しましたが、これが大失敗。

・酒井高はパスの受け手としても出し手としてもほとんど機能せず。おまけに相方の山口との相性がよほど悪いのか、山口も同様の惨状に陥ってしまい、日本はボランチ経由のビルドアップがほとんど成り立たなくなってしまいました。酒井高は最近所属クラブでボランチをやっているそうですが、こんな状態のボランチが務まるチームってどんなんやねん??

・今野故障を受けて急遽遠藤が招集されましたが、A代表で実績のない選手をいきなりスタメン起用して下手をこぐのは大島で懲りたでしょうから、遠藤を使いづらいのは理解できます。しかしこんなにビルドアップが悲惨でも、Jリーグにゴロゴロいるパサータイプ、捌けるタイプのボランチをハリルホジッチ監督がガンとして呼ばないのは非常に不思議。そのタイプのボランチが往々にしてひ弱いのがよほど嫌いなんやろうなぁ・・・

・酷さでは酒井宏も負けていません!UAE戦の出来は悪くなかったはずですが、この日は「一人時差ボケ」に陥っているかのようにパスミス続出で、もはやタイの友軍状態。もともとCBは人材難で、長友もしょっちゅう原口の介護を受けざるを得ないほど衰えが顕著。日本の最終ラインはお先真っ暗ですなぁ・・・

・そんな日本の惨状を一人でなんとかしたのが久保。この試合はもう「久保様々」としか言いようがありません。森重のロングフィードが久保にズバッと通ったところからの折返しを香川。2点目はCKからの流れですが、長友?のロングフィード→森重落とし→久保クロス→岡崎ヘッドというシンプルなもの。ビルドアップがままならないゆえロングボールに頼らざるを得なかった日本が好機をしっかり生かして2点先制。

・しかし、そんな単純な攻撃がいつまでも続くわけがなく、その後は久保への展開を読まれてボールを淡々と跳ね返されて苦戦。日本はボールを繋げず、持てずという惨状ゆえリードしていてもゆっくり休む暇がなく、前半半ばから後半立ち上がりにかけてタイの猛攻を浴びてしまいました。

・ところが、その苦境を一人で跳ね返したのが久保。スローインを受けた久保がいきなりタイゴールを急襲!もっともこの場面はタイの守備が酷すぎましたが。

・また日本が苦しい時間帯を凌げた要因として川島の活躍も見逃せません。至近距離からのシュートを次々確実にセーブ。しかも終盤はPKストップというおまけ付き。普段試合に出ていなくてもここまでやれるなら川島をスタメンから外す理由はないでしょう。GKからのビルドアップなんて全く重視せず、どっかーーんと蹴っても全然OKというサッカーをやっている限りにおいては。

・惜しいところまで行きながら1点も取れず、逆に3点目を取られてタイは気落ちしてしまったのか、その後は日本も持ち直してイーブンな展開に。ハリルホジッチ監督も余裕が出てきたと見えてお疲れの前目の選手を次々交替。終始守備に奔走する羽目になった原口は早々に代えられて怒り心頭でしょうが、途中投入の選手の出来を見るとスタメンの座は当面安泰でしょう。

-----岡崎-----
原口---香川---久保
--酒井高--山口---
長友-森重-吉田-酒井宏
-----川島-----

(得点)
8分  香川、19分 岡崎、57分 久保、83分 吉田(清武CKをヘッド)

(交代)
66分 原口→本田
74分 香川→清武
84分 久保→宇佐美

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2017.03.24

【TV短感】ロシアW杯アジア最終予選B組第6戦:UAE 0-2 日本 ~ UAEの夢を打ち砕くドリームクラッシャー今野

・最終予選第1戦でホームで敗れたUAE相手に借りを返すべく敵地に乗り込んだ一戦。日本は序盤に先制し、後半これまた早い時間帯に追加点。危ない場面もなくはなかったけれど唯一の大ピンチは川島のGK好守で凌ぎ、終盤は全く危なげなし。終わってみれば決定機の数の差通りのスコアで日本が完勝。勝ち点を1位サウジアラビアと並ぶ13にまで伸ばし、同日3位豪州がイラクと引き分けたため、豪州との勝ち点差は3に開きました。

・長谷部を故障で欠く日本。ハリルホジッチ監督はその代わりに今野を起用。これが見事当たりました。試合後のインタビューで今野自ら「ボランチではなくIH」と言い切っているので基本フォーメーションはダブルボランチを置く形ではなく、山口アンカーの4-1-2-3。フォーメーションの差異こそあれIHという役どころは今のG大阪と全く同じなので今野は何の問題もなく順応して広範囲を徘徊。DFの背後から忍び込んできた2点目なんぞ今野の得意パターンそのもの。

・日本の攻撃は終始シンプル。立ち上がりから久保を主軸に縦に速く攻める形、UAE守備陣の裏を狙う形が目立ち、酒井宏のスルーパスを受けた久保が角度のないところからGKのニアをぶち抜いて11分に先制。最初の決定機をいきなり決める辺りはさすがA代表。この決定力が興梠や武藤にあればなぁ・・・(´・ω・`)ショボーン

・先制後もシンプルに攻めるコンセプトは変わらず、悪く言えば淡白な攻めに終始。3トップが独力で攻めてそのままシュートで終わるみたいなペッカーを彷彿させる場面が目立ちました。

・日本唯一の大ピンチは20分。森重と山口が二人がかりで15番からボール奪取を試みたものの、奪えずに前を向かれて7番がGKと一対一。ところがシュートは川島が足でセーブ。

・西川はどう見ても調子落ち。東口は怪我で招集出来ず、一応呼んだ林は如何せん代表経験不足という条件下でハリルホジッチは川島をスタメン起用しましたが、川島は好セーブで応え、その後も大過なし。足元はいかにも危なっかしいけれども、ハリルホジッチはGKからのビルドアップにたいして重きを置かないから特に問題はないのでしょう。

・後半の立ち上がりにも左右からのクロスで極めて危ない形を作られてしまいましたが、クロスに飛び込んだ選手が合わせられずにひと安心。終わってみればUAEの攻勢はここでおしまい。

・日本の追加点は吉田のロングフィードを大迫が収めたところから。大迫はボールこそ収まるもののそのフォローがなくて孤立気味でしたが、この場面はしっかり久保に繋げたのが大きく、久保→今野でフィニッシュ。原口は中でDFの注意を惹きつけて、DFの背後に今野が忍び寄るという完璧な崩し!

・今野の大活躍と比べるといかにも精彩を欠いたのが香川。攻撃はWG、特にこの日は久保中心に徹頭徹尾シンプル。敵陣で細かくボールを繋ぐような攻撃を半ば放棄しており、IHには守備のタスクを強く求められるので香川の使い道がなく、2点リードした時点でハリルホジッチが途中から今野同様G大阪でIHとして活躍中の倉田介護士を投入したのも妥当でしょう。

・終盤は足が攣った久保、不運にも故障した大迫に代えて本田、岡崎を投入。本田が溜めて原口に繋いだカウンターの決定機。原口が自分で撃たずにわざわざ岡崎に出し、岡崎がそのお膳立てをくそみたいなシュートでぶち壊したのには超がっかりしましたが、原口が頭を抱えた後文句も言わずに粛々と守備に戻った時に原口の成長を感じましたw 攻撃が久保中心で原口はその受け手、ないしそれ以上に守備に奔走する時間帯が長くてフラストレーションも溜まったでしょうに、唯一の決定機に自分で撃ちに行っても良さそうなものですが・・・

原口---大迫---久保
--今野----香川--
-----山口-----
長友-森重-吉田-酒井宏
-----川島-----

(得点)
14分 久保:酒井宏からのスルーパスを受けてGKニアをぶち抜く
52分 今野:久保クロス→ファーで受けてゴール

(交代)
71分 香川→倉田
78分 久保→本田
82分 大迫→岡崎(故障による交代)

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2016.11.16

【TV短感】ロシアW杯アジア最終予選B組第5戦:日本 2-1 サウジアラビア ~ ハラグチ、オオサコ、パッパッパッ!!

・最終予選4試合消化して首位サウジアラビアに勝ち点3差を付けられており、予選突破に向けてホームでは必勝が求められた一戦。ACLの日本出場枠(3+1)の確保もかかっているという意味においても注目の一戦。

・ほとんどサウジに決定機を与えることなく試合を終えるかと思われた矢先につまらない失点を喫して得失点差を詰められなかったのは残念でしたが、最低限の結果を残してグループリーグ暫定2位に浮上。おまけに浦和レッズのACLストレートインもほぼ確定。

・この試合で驚いたのはオマーンとの親善試合で活躍した大迫を1トップに据えたのに加え、A代表ではほとんど実績がない久保をいきなりスタメンに起用し、岡崎・本田・香川といった前大会の主力をごっそりスタメンから外したこと。昨今の試合の出来からすれば遅すぎるくらいの決断だと思いますが、この大一番での「決断」は勝てなければ首が飛ぶくらいの一大ギャンブルでしょう。

・しかし、ハリルホジッチ監督は見事そのギャンブルに勝って最低限の結果を残しました。本田と香川は共に途中投入で長い時間を与えられましたが、本田はともかく香川の出来は散々。最終予選を通じて前目の選手の試行錯誤が続いていますが、この試合の出来を見ると大迫・原口・清武が今後の柱となるのはほぼ確定で、右SHのポジション争いだけが残る形になるかと。結果を出しただけではなく、世代交代の契機となった意味でも有意義な試合だったと思います(年齢的には香川を旧世代に入れるのは妙ですが)。

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・大迫の1トップ抜擢の効果は絶大。特にポストプレーの出来は出色でボールが収まる、収まる! 大迫が収めてくれることを信じて2列目が躍動。意外にも攻撃は両SHがタッチライン際にべったり張り付いたペッカーっぽくなく、大迫や清武がサイドに流れたり、原口が空いたスペースを使って中へ入る場面も見られてかなり流動的でした。

・ただ大迫、久保とこれまでA代表の経験が浅い選手を2人も入れたために連携がイマイチなのは否めず、パスの出し手と受け手の意図が合わない、動きが被るといった場面が頻発。サイドから攻撃の糸口を何度も掴みながらフィニッシュに結びつかない場面が非常に多く、得点に結実したのは結局80分の原口ゴールのみ。後半カウンターチャンスが結構ありましたが、消耗が激しいのも相まってかなかなか追加点が取れませんでした。連携を高めるには試合を重ねるしかないのですが、最終予選を闘いながらチームを仕上げてゆくというのは結構な難事。

・サウジはかつての「ドン引き&ロングカウンター」というイメージから一変。最終ラインを押し上げて積極的に中盤で相手を潰しに行くスタイルで、当然ながら日本と中盤でガチンコ勝負に。ただかなりラフプレーが多くて序盤からイエローもらいまくり。その度抗議を繰り返して主審の心証を害したのが仇となってか(?)、前半終了間際にやや気の毒なハンド&PKを取られてしまいました。

・日本も必勝を期した試合で序盤からやや飛ばし気味だったのは否めず、また久保・清武と傷んだ選手が続出して早めに交代枠を使わざるを得なくなったのも災いして終盤失速。サウジにボールを持たれていても、日本の守備ブロックの中に入らせないまま試合を終えられるかと思いきや、山口がバイタルエリアで前を向かせてしまったのがきっかけとなって失点。数的優位なのに失点って実に切ない・・・ 結果的に最後のカード=岡崎はかなりマヌケなタイミングでの投入に。

-----大迫-----
原口---清武---久保
---長谷部-山口---
長友-森重--吉田-高徳
-----西川-----

得点:45分 清武(PK)、80分 原口、90分 オスマン

HT 久保→本田
64分 清武→香川(負傷による交代?)
90+4分 大迫→岡崎

・得点場面(長友クロス→香川偶然っぽいスルー→原口ゴール)はミシャっぽい感じ。原口の前で大迫がDFを引き連れながら走ってましたし。

・原口はゴールを上げただけでなく攻守に走りまくって、しかもなんとか90分持続。前半全力で自陣まで守備に戻ってきた原口を、再度スペースにボールを蹴って走らせる長谷部の鬼の所業には参りましたが・・・

・スタメンに抜擢された久保の空回り感は否めず、前半だけでお役御免になってしまいました。特に酒井宏クロスからの決定機でシュートをDFにブロックされたのは残念至極。しかし大島みたいに大失態をやらかしたわけでもなく、大抜擢であれだけできれば十分でしょう。ハリル好みっぽい、鋭く速く動けるタイプなのでスタメンとはいかなくてもチョイスの一角には留まれるかと。

・大迫は興梠と違って浦和戦で活躍した記憶がないせいか、プレースタイルの記憶もおぼろげでしたが、どうやら柳沢の系譜に連なる万能型みたいで。前半の決定機でのふかしっぷりを見るとまさしく「点を取ること以外は完璧」という柳沢直系なのかも。

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2016.10.12

【TV短感】ロシアW杯アジア最終予選B組第4戦:豪州 1-1日本 ~ 意外な展開で大善戦も、拭えないもやもや感

・グループ最強と目される相手に対してアウェーでドロー。しかも決定機の数は日本が上回っており、勝ち点3の目さえあったという試合内容。よって少なくともこの試合の結果&内容だけならハリルホジッチ監督がぶっ叩かれるいわれは全くないと思います。ただアウェーで勝ち点1は取れたが、ホームで勝ち点3が取れるかとなると疑問符が付く試合内容でもあり、謎のスタメン・謎の選手交代を含めてもやもや感は拭えませんでした。

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・豪州のパスミスに乗じてのショートカウンターで早々と先制点を奪った後の日本は豪州にボールを持たせて徹頭徹尾カウンター狙い。アジア予選レベルで日本がボール支配率で相手を大きく下回るのは非常に珍しく、豪州が面食らうのも道理。

・この策が奏功して豪州の流れの中からの決定機は原口がPKを与えてしまった場面くらい。セットプレーでも後半フリーでスピラにヘッドを許したのがやばかったくらいで、ほとんど何もやらせなかったといっても差し支えないくらいの出来。玉際ではやや劣勢で、複数人でボールを奪いに行きながら奪いきれずに自陣深い位置でFKを与えてしまう場面が散見されましたが、大過には至らず。

・ただ守備にリソースを割きまくった結果、攻撃はまたしても原口頼みに。「本田が原口に叩いて、原口が突っ込む」ほぼこれ一本槍。先制点の場面に加え、30分近くに本田→原口→本田のシュートがGK正面を突く好機もありました。

・原口が攻守両面にわたって大活躍を続ける一方、気の毒なことに香川と小林は守備に奔走するだけになってしまいました。それはそれで悪くはなく日本の大善戦に寄与しているのは間違いないのですが、トップ下なりSHなりにそういうタスクを課すなら他に適材はいるだろうという気がしないでもなく。岡崎・武藤など怪我人多発でやむを得ない選択なのかもしれませんが、イラク戦で大活躍した清武をスタメンから外したのはなんとも不可解。

・後半日本右サイドから崩されそうになって、フリーでファーに流れた9番(ユーリッチ)を必死に駆け戻った原口が倒していしまいPK与。やや厳しい判定だと思いますが、PKを取られても不思議はない範囲内。でも原口より高徳なり蛍なり、ここまでに至る崩されっぷりの罪がでかいでしょう。そしてPKではまたしてもボールにかすりもしない西川(´・ω・`)ショボーン

・前半日本の反撃の核になっていた本田が早々に消耗してしたせいか、後半日本はカウンターを繰り出せなくなってしまい、アバウトにボールを蹴りだすだけに。前でボールがキープできないので自然と最終ラインが下がりがちに。高徳クロス→小林ヘッドが後半最大かつ唯一の決定機でしたが、それもGKの好守で決められず。

・後半の戦況は概して芳しくありませんでしたが、豪州も豪州でそんな相手に伝統の放り込み攻撃を徹底するわけでもなく、「ボールは支配しているが相手を崩せない」というまるで悪い時の日本が乗り移ったような状況に終始。70分に満を持してケーヒルが出てきましたが、戦局に大きな影響なし。

・押し込まれ続けて攻め手がない日本は豪州の高い最終ラインの裏を突くべく浅野を投入するだろうと思っていたのですが、ハリルホジッチはなぜか選手交代を逡巡。しかも最初の選手交代は小林の故障が契機。豪州のセットプレー対策を考えると本田を下げにくいのは理解できますが、少なくとも香川を最後まで引っ張る理由はなかったような・・・

・そしてようやく浅野が出て来たと思ったらオフサイドを連発。さらに原口のクロスに飛び込むも合わせられずと何の役にも立たずじまい。

・最後の交代はなんと原口→丸山。しかも丸山を入れて5バックにするわけではなく、なんと丸山は左SH! 豪州のセットプレーで一発喰らうのを警戒し、確実に勝ち点1を取りに行ったつもりなんでしょうが、つい最近丸山を入れてから3点取られたチームがありましてなぁ・・・丸山を頼りにしている時点でハリルホジッチはヤバイのではないかと。

・酒井宏の出場停止で槙野がSBとしてスタメン出場。前の原口に自由を与えるべく攻撃参加は自重してほぼ守備をしているだけでしたが、ハンドでなぜかイエローまでもらった場面を除けば大過ありませんでした。SBには本職の太田がいるはずですが、太田の守備力では豪州戦には使えないと見ての槙野起用なのでしょう。レギュラー格の酒井宏も攻守ともかなり怪しいレベルなので、槙野の出番は案外増えるかもしれません。

-----本田-----
原口---香川---小林
---山口-長谷部---
槙野-森重--吉田-高徳
-----西川-----

得点:5分 原口、52分 JEDINAK(PK)

82分 小林→清武
84分 本田→浅野
90+1分 原口→丸山

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2016.10.07

【TV短感】ロシアW杯アジア最終予選B組第3戦:日本 2-1 イラク ~ 原口頼みの○サッカー!まるでゼリコジャパン!

・ATに入って吉田大作戦が効き、最後の最後で山口蛍の地をはうようなスーパーミドルが炸裂。辛うじてイラクを下したものの試合内容はお粗末極まりなく、続くアウェー豪州戦に向けて不安が募るばかり。

・日本代表の主力をなす海外組、特に前目の選手は現在所属クラブでほとんど出番がなく、もはや「ベンチジャパン」といっても差し支えないくらい。そのコンディションなり試合勘なりが心配されましたが、ベンチジャパンの中では清武が別格の働きを見せた一方、本田や岡崎は散々な出来に終始。特にいとも簡単にボールを失う本田の姿には哀愁さえ漂っていました。

・またそれなりに試合に出ているはずの両SBはこれまた無残。攻めてはロクにクロスは入れられず、守りはいたって不安定。酒井高はセットプレーで狙われた節があり、案の定競り負けてしっかり失点に関与。内田の復帰に目処が立たず、長友が故障がちで戦力として計算できなくなった現在、こんなレベルのSBしか残っていないのか・・・ 

・海外組の大半が失態を晒す一方、日本を救ったのがJ2の山口だったというのが皮肉というかなんというか。

・カウンターのチャンスで本田→清武→原口でなんとか先制したものの、セットプレー一発で追いつかれた後の日本は清武が消耗したためか完全に手詰まりモード。左サイドからの原口単騎ドリブル突破でなんとか活路を見出そうとするあたりは、もう2011年浦和そのもの。これじゃゼリコを監督に据えても大差ないし、ゼリコジャパンなら埼玉スタジアムで「ゼリコを漢にしようぜ!」とばかりにサポーターも奮起してくれるんじゃないかなぁ(苦笑)。

・またゼリコジャパンなら宇佐美が「和製マゾーラ」として再生するかもしれんし(さらに苦笑)。

・チームが何をしたいのか良く判らず、柏木も何を求められているのか良く判らないまま右往左往しているうちに交代を命ぜられてしまいました。山口が入ったところで事態は特に良くならなかったので柏木を責めるのは変だと思いますが、結果的に山口が「かいしんのいちげき」を決めてしまったので柏木の立場は悪くなっただろうなぁ。

・スタメン選考といい、戦術の落とし込みといい、選手交代といい、即座にハリルホジッチが更迭されても何の不思議もない試合内容でしたが、後任がリオ五輪で醜態を晒したばかりの手倉森臭いとなると、もはや進むも地獄退くも地獄。ゼリコをクビにしたくてもまともな監督を連れて来れる見込みがない状況に追い込まれたところまで2011年浦和の真似をせんでもええのに(つД`)

-----岡崎-----
原口---清武---本田
---柏木-長谷部---
高徳-吉田--森重-宏樹
-----西川-----

得点:26分 原口、60分 アブドゥルアミール、90+5分 山口

67分 柏木→山口
75分 岡崎→浅野
81分 本田→小林

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2016.09.02

【TV短感】ロシアW杯アジア最終予選B組第1戦:日本 1―2 UAE ~ 謎の選手起用、謎の選手交代、バンザイ突撃の連続。これじゃ勝てない。

・清武FK→本田ヘッドで序盤に幸先良く先制したものの、直接FK一発&PKで逆転負け。主審がどうにも胡散臭く、浅野のゴールが認められない一幕もありましたが、試合内容はとても勝利に値するものではなく、主審がまともだったとしても引き分けが精々といったところ。

・ハリルホジッチ監督は「中東の笛」に不満タラタラみたいですが、この敗戦は半ば以上監督の責任でしょう。ピッチ内に入って猛抗議していたのになんらお咎めがなかった「中東の笛」にはむしろ感謝すべきかと。

・まず大島のスタメン抜擢は大失敗。柏木が小破したので、大島をいきなりA代表デビューさせましたが、2失点にモロに関与。緩い横パスを取られてカウンターを喰らい、1失点目の遠因になったのはともかく、3人で囲みながらボールを奪えず、思わず足を引っかけてPKを取られた場面は噴飯物。また2失点に関与した場面のみならず、そもそも全然守備の役に立っていないのが困りもの。

・また柏木に代わる後方からのパスの出し手として期待されたようですが、大島は狭いところにびしっと通す川崎型であり、柏木のような広角に散らすタイプではないので、柏木の代役になりようがない気も。逆に言えば柏木ってA代表の中ではちょっと格が落ちる風にみられても致し方ないクラスなのに、いつの間にかおいそれと代えが効かない存在になってしまったのかと思うと少々複雑。

・大島のスタメン抜擢大失敗に続いて謎だったのが選手交代。同点に追いつかれた辺りから日本の攻撃は糞詰まり状態だったので、逆転された時点でミシャなら「狂気の三枚替え」を敢行していたような気がしてなりませんが、どうも選手交代が下手なのはハリルホジッチも似たり寄ったりみたいで(笑)

・逆転に成功したUAEはエリア内中央をしっかり固めていましたが、前半からクロス攻撃に弱い側面を再三見せていたのでサイド攻撃がUAE攻略の鍵になるだろうと思っていたのですが、代えたのはサイド攻撃の基点としては前目の選手の中では比較的マシだった清武。しかも投入したのはカットインからのシュートしかない宇佐美。これでただでさえ中央に集まりがちな日本攻撃陣がますます中央に集まってしまい、堂々「渋滞ジャパン」が完成。

・笑ったのはスペースがなくなった状況下での浅野投入。浅野にどうしろと???

・ようやく典型的なサイドアタッカーである原口投入を決断したかと思ったら下げたのはなんと大島で、原口ボランチという奇想天外っぷり。「渋滞ジャパン」の元凶と目される香川を90分引っ張るか、フツー・・・

・謎の選手交代の連続で、UAEエリア内で敵味方入り乱れての大渋滞が発生。UAE守備陣がしっかり守っているところに細かくパスを繋ぎ、ドリブルを仕掛けてなんとか突破しようとする「バンザイ攻撃」の連続ではそりゃ勝てませんわ。

・サイド攻撃は専ら両SBからのクロスのみでSHの加勢がないので相手も読みやすく、しかも中にロクなターゲットがいないので全部簡単に跳ね返されてそのまま試合終了。スピードがあるFWはいるけど、高さがあって事故を起こせそうなFWを一人も選んでいないのが不思議でなりませんが、ハーフナーも豊田もアジアレベルですら通用しそうにないということなのか?

・最終予選かつホームで手痛い一敗を喫し、フランスW杯の頃みたいにアジアの出場枠が1.5しかなかったらいきなり黄色信号が灯ってしまうところでしたが、幸いにも今はまだまだリカバリーできる範囲内。この一敗で久しぶりに痺れる最終予選が帰ってくるっちゅーのも悪くないと思いますが(苦笑)。

-----岡崎-----
清武---香川---本田
---大島-長谷部---
高徳-吉田--森重-宏樹
-----西川-----

得点:11分 本田、20分 ハリル、54分 ハリル(PK)

62分 清武→宇佐美
66分 岡崎→浅野
75分 大島→原口

・ハリルのFK、コースは甘かっただけに西川が弾ききれなかったのは残念。微妙に逆を取られてしまいましたし。PKに対して全くかすりもしないのは相変わらず(´・ω・`)ショボーン

・またそのハリルFKを与えた場面、大島の横パスをカットされていきなり2対2を作られるって、勝っているチームとしてどうなの? またこの場面に限らず、この日もスピードがある相手に対して両CBに怪しげな対応がチラホラ。ロクなCBがいないのはさすがに監督の責任ではありません。ザッケローニ時代からずっとそのまんまで、日本サッカーの何かが間違っているのでしょうなぁ・・・

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