2017.03.29

【TV短感】ロシアW杯アジア最終予選B組第7戦:日本 4-0 タイ ~ これほど結果と内容が比例しない試合があっただろうか

・ビルドアップはいたってお粗末。パスミスは続出。いとも簡単にボールを失い、波状攻撃を浴び、何度も最終ラインを崩される日本。鋭いカウンターを有してれば、あるいはもうちょっと強力なFWがいたら乱打戦になっていて然るべき試合内容でしょう。

・ところがそんなズタボロな試合内容でも日本は決定力の差を見せつけて大勝。結果が全ての最終予選なので、「内容は良かったが結果がついて来なかった」よりははるかにマシなどころか、グループ最下位に沈むタイ相手に「大量得点で勝つ」というミッションを完璧に遂行したのですから、結果はケチのつけようがありません。試合内容は芳しくなくても結果だけは残すチームを勝負強いと評しても良いのかもしれませんが、ここまで酷いとおいおいどこかでツケを払わされる羽目になる気がしてなりませんが。

・悲惨な試合内容をもたらした主因は酒井高のボランチ起用と言って差し支えないでしょう。故障した長谷部の代わりにUAE戦で起用され、大活躍した今野も故障。UAE戦の4-1-2-3はG大阪ばりの「頑張れ今野」システムみたいなものなので、今回のフォーメーションはいつもの4-2-3-1に戻してボランチにはなんと本職SBの酒井高を起用しましたが、これが大失敗。

・酒井高はパスの受け手としても出し手としてもほとんど機能せず。おまけに相方の山口との相性がよほど悪いのか、山口も同様の惨状に陥ってしまい、日本はボランチ経由のビルドアップがほとんど成り立たなくなってしまいました。酒井高は最近所属クラブでボランチをやっているそうですが、こんな状態のボランチが務まるチームってどんなんやねん??

・今野故障を受けて急遽遠藤が招集されましたが、A代表で実績のない選手をいきなりスタメン起用して下手をこぐのは大島で懲りたでしょうから、遠藤を使いづらいのは理解できます。しかしこんなにビルドアップが悲惨でも、Jリーグにゴロゴロいるパサータイプ、捌けるタイプのボランチをハリルホジッチ監督がガンとして呼ばないのは非常に不思議。そのタイプのボランチが往々にしてひ弱いのがよほど嫌いなんやろうなぁ・・・

・酷さでは酒井宏も負けていません!UAE戦の出来は悪くなかったはずですが、この日は「一人時差ボケ」に陥っているかのようにパスミス続出で、もはやタイの友軍状態。もともとCBは人材難で、長友もしょっちゅう原口の介護を受けざるを得ないほど衰えが顕著。日本の最終ラインはお先真っ暗ですなぁ・・・

・そんな日本の惨状を一人でなんとかしたのが久保。この試合はもう「久保様々」としか言いようがありません。森重のロングフィードが久保にズバッと通ったところからの折返しを香川。2点目はCKからの流れですが、長友?のロングフィード→森重落とし→久保クロス→岡崎ヘッドというシンプルなもの。ビルドアップがままならないゆえロングボールに頼らざるを得なかった日本が好機をしっかり生かして2点先制。

・しかし、そんな単純な攻撃がいつまでも続くわけがなく、その後は久保への展開を読まれてボールを淡々と跳ね返されて苦戦。日本はボールを繋げず、持てずという惨状ゆえリードしていてもゆっくり休む暇がなく、前半半ばから後半立ち上がりにかけてタイの猛攻を浴びてしまいました。

・ところが、その苦境を一人で跳ね返したのが久保。スローインを受けた久保がいきなりタイゴールを急襲!もっともこの場面はタイの守備が酷すぎましたが。

・また日本が苦しい時間帯を凌げた要因として川島の活躍も見逃せません。至近距離からのシュートを次々確実にセーブ。しかも終盤はPKストップというおまけ付き。普段試合に出ていなくてもここまでやれるなら川島をスタメンから外す理由はないでしょう。GKからのビルドアップなんて全く重視せず、どっかーーんと蹴っても全然OKというサッカーをやっている限りにおいては。

・惜しいところまで行きながら1点も取れず、逆に3点目を取られてタイは気落ちしてしまったのか、その後は日本も持ち直してイーブンな展開に。ハリルホジッチ監督も余裕が出てきたと見えてお疲れの前目の選手を次々交替。終始守備に奔走する羽目になった原口は早々に代えられて怒り心頭でしょうが、途中投入の選手の出来を見るとスタメンの座は当面安泰でしょう。

-----岡崎-----
原口---香川---久保
--酒井高--山口---
長友-森重-吉田-酒井宏
-----川島-----

(得点)
8分  香川、19分 岡崎、57分 久保、83分 吉田(清武CKをヘッド)

(交代)
66分 原口→本田
74分 香川→清武
84分 久保→宇佐美

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2017.03.24

【TV短感】ロシアW杯アジア最終予選B組第6戦:UAE 0-2 日本 ~ UAEの夢を打ち砕くドリームクラッシャー今野

・最終予選第1戦でホームで敗れたUAE相手に借りを返すべく敵地に乗り込んだ一戦。日本は序盤に先制し、後半これまた早い時間帯に追加点。危ない場面もなくはなかったけれど唯一の大ピンチは川島のGK好守で凌ぎ、終盤は全く危なげなし。終わってみれば決定機の数の差通りのスコアで日本が完勝。勝ち点を1位サウジアラビアと並ぶ13にまで伸ばし、同日3位豪州がイラクと引き分けたため、豪州との勝ち点差は3に開きました。

・長谷部を故障で欠く日本。ハリルホジッチ監督はその代わりに今野を起用。これが見事当たりました。試合後のインタビューで今野自ら「ボランチではなくIH」と言い切っているので基本フォーメーションはダブルボランチを置く形ではなく、山口アンカーの4-1-2-3。フォーメーションの差異こそあれIHという役どころは今のG大阪と全く同じなので今野は何の問題もなく順応して広範囲を徘徊。DFの背後から忍び込んできた2点目なんぞ今野の得意パターンそのもの。

・日本の攻撃は終始シンプル。立ち上がりから久保を主軸に縦に速く攻める形、UAE守備陣の裏を狙う形が目立ち、酒井宏のスルーパスを受けた久保が角度のないところからGKのニアをぶち抜いて11分に先制。最初の決定機をいきなり決める辺りはさすがA代表。この決定力が興梠や武藤にあればなぁ・・・(´・ω・`)ショボーン

・先制後もシンプルに攻めるコンセプトは変わらず、悪く言えば淡白な攻めに終始。3トップが独力で攻めてそのままシュートで終わるみたいなペッカーを彷彿させる場面が目立ちました。

・日本唯一の大ピンチは20分。森重と山口が二人がかりで15番からボール奪取を試みたものの、奪えずに前を向かれて7番がGKと一対一。ところがシュートは川島が足でセーブ。

・西川はどう見ても調子落ち。東口は怪我で招集出来ず、一応呼んだ林は如何せん代表経験不足という条件下でハリルホジッチは川島をスタメン起用しましたが、川島は好セーブで応え、その後も大過なし。足元はいかにも危なっかしいけれども、ハリルホジッチはGKからのビルドアップにたいして重きを置かないから特に問題はないのでしょう。

・後半の立ち上がりにも左右からのクロスで極めて危ない形を作られてしまいましたが、クロスに飛び込んだ選手が合わせられずにひと安心。終わってみればUAEの攻勢はここでおしまい。

・日本の追加点は吉田のロングフィードを大迫が収めたところから。大迫はボールこそ収まるもののそのフォローがなくて孤立気味でしたが、この場面はしっかり久保に繋げたのが大きく、久保→今野でフィニッシュ。原口は中でDFの注意を惹きつけて、DFの背後に今野が忍び寄るという完璧な崩し!

・今野の大活躍と比べるといかにも精彩を欠いたのが香川。攻撃はWG、特にこの日は久保中心に徹頭徹尾シンプル。敵陣で細かくボールを繋ぐような攻撃を半ば放棄しており、IHには守備のタスクを強く求められるので香川の使い道がなく、2点リードした時点でハリルホジッチが途中から今野同様G大阪でIHとして活躍中の倉田介護士を投入したのも妥当でしょう。

・終盤は足が攣った久保、不運にも故障した大迫に代えて本田、岡崎を投入。本田が溜めて原口に繋いだカウンターの決定機。原口が自分で撃たずにわざわざ岡崎に出し、岡崎がそのお膳立てをくそみたいなシュートでぶち壊したのには超がっかりしましたが、原口が頭を抱えた後文句も言わずに粛々と守備に戻った時に原口の成長を感じましたw 攻撃が久保中心で原口はその受け手、ないしそれ以上に守備に奔走する時間帯が長くてフラストレーションも溜まったでしょうに、唯一の決定機に自分で撃ちに行っても良さそうなものですが・・・

原口---大迫---久保
--今野----香川--
-----山口-----
長友-森重-吉田-酒井宏
-----川島-----

(得点)
14分 久保:酒井宏からのスルーパスを受けてGKニアをぶち抜く
52分 今野:久保クロス→ファーで受けてゴール

(交代)
71分 香川→倉田
78分 久保→本田
82分 大迫→岡崎(故障による交代)

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2016.11.16

【TV短感】ロシアW杯アジア最終予選B組第5戦:日本 2-1 サウジアラビア ~ ハラグチ、オオサコ、パッパッパッ!!

・最終予選4試合消化して首位サウジアラビアに勝ち点3差を付けられており、予選突破に向けてホームでは必勝が求められた一戦。ACLの日本出場枠(3+1)の確保もかかっているという意味においても注目の一戦。

・ほとんどサウジに決定機を与えることなく試合を終えるかと思われた矢先につまらない失点を喫して得失点差を詰められなかったのは残念でしたが、最低限の結果を残してグループリーグ暫定2位に浮上。おまけに浦和レッズのACLストレートインもほぼ確定。

・この試合で驚いたのはオマーンとの親善試合で活躍した大迫を1トップに据えたのに加え、A代表ではほとんど実績がない久保をいきなりスタメンに起用し、岡崎・本田・香川といった前大会の主力をごっそりスタメンから外したこと。昨今の試合の出来からすれば遅すぎるくらいの決断だと思いますが、この大一番での「決断」は勝てなければ首が飛ぶくらいの一大ギャンブルでしょう。

・しかし、ハリルホジッチ監督は見事そのギャンブルに勝って最低限の結果を残しました。本田と香川は共に途中投入で長い時間を与えられましたが、本田はともかく香川の出来は散々。最終予選を通じて前目の選手の試行錯誤が続いていますが、この試合の出来を見ると大迫・原口・清武が今後の柱となるのはほぼ確定で、右SHのポジション争いだけが残る形になるかと。結果を出しただけではなく、世代交代の契機となった意味でも有意義な試合だったと思います(年齢的には香川を旧世代に入れるのは妙ですが)。

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・大迫の1トップ抜擢の効果は絶大。特にポストプレーの出来は出色でボールが収まる、収まる! 大迫が収めてくれることを信じて2列目が躍動。意外にも攻撃は両SHがタッチライン際にべったり張り付いたペッカーっぽくなく、大迫や清武がサイドに流れたり、原口が空いたスペースを使って中へ入る場面も見られてかなり流動的でした。

・ただ大迫、久保とこれまでA代表の経験が浅い選手を2人も入れたために連携がイマイチなのは否めず、パスの出し手と受け手の意図が合わない、動きが被るといった場面が頻発。サイドから攻撃の糸口を何度も掴みながらフィニッシュに結びつかない場面が非常に多く、得点に結実したのは結局80分の原口ゴールのみ。後半カウンターチャンスが結構ありましたが、消耗が激しいのも相まってかなかなか追加点が取れませんでした。連携を高めるには試合を重ねるしかないのですが、最終予選を闘いながらチームを仕上げてゆくというのは結構な難事。

・サウジはかつての「ドン引き&ロングカウンター」というイメージから一変。最終ラインを押し上げて積極的に中盤で相手を潰しに行くスタイルで、当然ながら日本と中盤でガチンコ勝負に。ただかなりラフプレーが多くて序盤からイエローもらいまくり。その度抗議を繰り返して主審の心証を害したのが仇となってか(?)、前半終了間際にやや気の毒なハンド&PKを取られてしまいました。

・日本も必勝を期した試合で序盤からやや飛ばし気味だったのは否めず、また久保・清武と傷んだ選手が続出して早めに交代枠を使わざるを得なくなったのも災いして終盤失速。サウジにボールを持たれていても、日本の守備ブロックの中に入らせないまま試合を終えられるかと思いきや、山口がバイタルエリアで前を向かせてしまったのがきっかけとなって失点。数的優位なのに失点って実に切ない・・・ 結果的に最後のカード=岡崎はかなりマヌケなタイミングでの投入に。

-----大迫-----
原口---清武---久保
---長谷部-山口---
長友-森重--吉田-高徳
-----西川-----

得点:45分 清武(PK)、80分 原口、90分 オスマン

HT 久保→本田
64分 清武→香川(負傷による交代?)
90+4分 大迫→岡崎

・得点場面(長友クロス→香川偶然っぽいスルー→原口ゴール)はミシャっぽい感じ。原口の前で大迫がDFを引き連れながら走ってましたし。

・原口はゴールを上げただけでなく攻守に走りまくって、しかもなんとか90分持続。前半全力で自陣まで守備に戻ってきた原口を、再度スペースにボールを蹴って走らせる長谷部の鬼の所業には参りましたが・・・

・スタメンに抜擢された久保の空回り感は否めず、前半だけでお役御免になってしまいました。特に酒井宏クロスからの決定機でシュートをDFにブロックされたのは残念至極。しかし大島みたいに大失態をやらかしたわけでもなく、大抜擢であれだけできれば十分でしょう。ハリル好みっぽい、鋭く速く動けるタイプなのでスタメンとはいかなくてもチョイスの一角には留まれるかと。

・大迫は興梠と違って浦和戦で活躍した記憶がないせいか、プレースタイルの記憶もおぼろげでしたが、どうやら柳沢の系譜に連なる万能型みたいで。前半の決定機でのふかしっぷりを見るとまさしく「点を取ること以外は完璧」という柳沢直系なのかも。

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2016.10.12

【TV短感】ロシアW杯アジア最終予選B組第4戦:豪州 1-1日本 ~ 意外な展開で大善戦も、拭えないもやもや感

・グループ最強と目される相手に対してアウェーでドロー。しかも決定機の数は日本が上回っており、勝ち点3の目さえあったという試合内容。よって少なくともこの試合の結果&内容だけならハリルホジッチ監督がぶっ叩かれるいわれは全くないと思います。ただアウェーで勝ち点1は取れたが、ホームで勝ち点3が取れるかとなると疑問符が付く試合内容でもあり、謎のスタメン・謎の選手交代を含めてもやもや感は拭えませんでした。

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・豪州のパスミスに乗じてのショートカウンターで早々と先制点を奪った後の日本は豪州にボールを持たせて徹頭徹尾カウンター狙い。アジア予選レベルで日本がボール支配率で相手を大きく下回るのは非常に珍しく、豪州が面食らうのも道理。

・この策が奏功して豪州の流れの中からの決定機は原口がPKを与えてしまった場面くらい。セットプレーでも後半フリーでスピラにヘッドを許したのがやばかったくらいで、ほとんど何もやらせなかったといっても差し支えないくらいの出来。玉際ではやや劣勢で、複数人でボールを奪いに行きながら奪いきれずに自陣深い位置でFKを与えてしまう場面が散見されましたが、大過には至らず。

・ただ守備にリソースを割きまくった結果、攻撃はまたしても原口頼みに。「本田が原口に叩いて、原口が突っ込む」ほぼこれ一本槍。先制点の場面に加え、30分近くに本田→原口→本田のシュートがGK正面を突く好機もありました。

・原口が攻守両面にわたって大活躍を続ける一方、気の毒なことに香川と小林は守備に奔走するだけになってしまいました。それはそれで悪くはなく日本の大善戦に寄与しているのは間違いないのですが、トップ下なりSHなりにそういうタスクを課すなら他に適材はいるだろうという気がしないでもなく。岡崎・武藤など怪我人多発でやむを得ない選択なのかもしれませんが、イラク戦で大活躍した清武をスタメンから外したのはなんとも不可解。

・後半日本右サイドから崩されそうになって、フリーでファーに流れた9番(ユーリッチ)を必死に駆け戻った原口が倒していしまいPK与。やや厳しい判定だと思いますが、PKを取られても不思議はない範囲内。でも原口より高徳なり蛍なり、ここまでに至る崩されっぷりの罪がでかいでしょう。そしてPKではまたしてもボールにかすりもしない西川(´・ω・`)ショボーン

・前半日本の反撃の核になっていた本田が早々に消耗してしたせいか、後半日本はカウンターを繰り出せなくなってしまい、アバウトにボールを蹴りだすだけに。前でボールがキープできないので自然と最終ラインが下がりがちに。高徳クロス→小林ヘッドが後半最大かつ唯一の決定機でしたが、それもGKの好守で決められず。

・後半の戦況は概して芳しくありませんでしたが、豪州も豪州でそんな相手に伝統の放り込み攻撃を徹底するわけでもなく、「ボールは支配しているが相手を崩せない」というまるで悪い時の日本が乗り移ったような状況に終始。70分に満を持してケーヒルが出てきましたが、戦局に大きな影響なし。

・押し込まれ続けて攻め手がない日本は豪州の高い最終ラインの裏を突くべく浅野を投入するだろうと思っていたのですが、ハリルホジッチはなぜか選手交代を逡巡。しかも最初の選手交代は小林の故障が契機。豪州のセットプレー対策を考えると本田を下げにくいのは理解できますが、少なくとも香川を最後まで引っ張る理由はなかったような・・・

・そしてようやく浅野が出て来たと思ったらオフサイドを連発。さらに原口のクロスに飛び込むも合わせられずと何の役にも立たずじまい。

・最後の交代はなんと原口→丸山。しかも丸山を入れて5バックにするわけではなく、なんと丸山は左SH! 豪州のセットプレーで一発喰らうのを警戒し、確実に勝ち点1を取りに行ったつもりなんでしょうが、つい最近丸山を入れてから3点取られたチームがありましてなぁ・・・丸山を頼りにしている時点でハリルホジッチはヤバイのではないかと。

・酒井宏の出場停止で槙野がSBとしてスタメン出場。前の原口に自由を与えるべく攻撃参加は自重してほぼ守備をしているだけでしたが、ハンドでなぜかイエローまでもらった場面を除けば大過ありませんでした。SBには本職の太田がいるはずですが、太田の守備力では豪州戦には使えないと見ての槙野起用なのでしょう。レギュラー格の酒井宏も攻守ともかなり怪しいレベルなので、槙野の出番は案外増えるかもしれません。

-----本田-----
原口---香川---小林
---山口-長谷部---
槙野-森重--吉田-高徳
-----西川-----

得点:5分 原口、52分 JEDINAK(PK)

82分 小林→清武
84分 本田→浅野
90+1分 原口→丸山

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2016.10.07

【TV短感】ロシアW杯アジア最終予選B組第3戦:日本 2-1 イラク ~ 原口頼みの○サッカー!まるでゼリコジャパン!

・ATに入って吉田大作戦が効き、最後の最後で山口蛍の地をはうようなスーパーミドルが炸裂。辛うじてイラクを下したものの試合内容はお粗末極まりなく、続くアウェー豪州戦に向けて不安が募るばかり。

・日本代表の主力をなす海外組、特に前目の選手は現在所属クラブでほとんど出番がなく、もはや「ベンチジャパン」といっても差し支えないくらい。そのコンディションなり試合勘なりが心配されましたが、ベンチジャパンの中では清武が別格の働きを見せた一方、本田や岡崎は散々な出来に終始。特にいとも簡単にボールを失う本田の姿には哀愁さえ漂っていました。

・またそれなりに試合に出ているはずの両SBはこれまた無残。攻めてはロクにクロスは入れられず、守りはいたって不安定。酒井高はセットプレーで狙われた節があり、案の定競り負けてしっかり失点に関与。内田の復帰に目処が立たず、長友が故障がちで戦力として計算できなくなった現在、こんなレベルのSBしか残っていないのか・・・ 

・海外組の大半が失態を晒す一方、日本を救ったのがJ2の山口だったというのが皮肉というかなんというか。

・カウンターのチャンスで本田→清武→原口でなんとか先制したものの、セットプレー一発で追いつかれた後の日本は清武が消耗したためか完全に手詰まりモード。左サイドからの原口単騎ドリブル突破でなんとか活路を見出そうとするあたりは、もう2011年浦和そのもの。これじゃゼリコを監督に据えても大差ないし、ゼリコジャパンなら埼玉スタジアムで「ゼリコを漢にしようぜ!」とばかりにサポーターも奮起してくれるんじゃないかなぁ(苦笑)。

・またゼリコジャパンなら宇佐美が「和製マゾーラ」として再生するかもしれんし(さらに苦笑)。

・チームが何をしたいのか良く判らず、柏木も何を求められているのか良く判らないまま右往左往しているうちに交代を命ぜられてしまいました。山口が入ったところで事態は特に良くならなかったので柏木を責めるのは変だと思いますが、結果的に山口が「かいしんのいちげき」を決めてしまったので柏木の立場は悪くなっただろうなぁ。

・スタメン選考といい、戦術の落とし込みといい、選手交代といい、即座にハリルホジッチが更迭されても何の不思議もない試合内容でしたが、後任がリオ五輪で醜態を晒したばかりの手倉森臭いとなると、もはや進むも地獄退くも地獄。ゼリコをクビにしたくてもまともな監督を連れて来れる見込みがない状況に追い込まれたところまで2011年浦和の真似をせんでもええのに(つД`)

-----岡崎-----
原口---清武---本田
---柏木-長谷部---
高徳-吉田--森重-宏樹
-----西川-----

得点:26分 原口、60分 アブドゥルアミール、90+5分 山口

67分 柏木→山口
75分 岡崎→浅野
81分 本田→小林

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2016.09.02

【TV短感】ロシアW杯アジア最終予選B組第1戦:日本 1―2 UAE ~ 謎の選手起用、謎の選手交代、バンザイ突撃の連続。これじゃ勝てない。

・清武FK→本田ヘッドで序盤に幸先良く先制したものの、直接FK一発&PKで逆転負け。主審がどうにも胡散臭く、浅野のゴールが認められない一幕もありましたが、試合内容はとても勝利に値するものではなく、主審がまともだったとしても引き分けが精々といったところ。

・ハリルホジッチ監督は「中東の笛」に不満タラタラみたいですが、この敗戦は半ば以上監督の責任でしょう。ピッチ内に入って猛抗議していたのになんらお咎めがなかった「中東の笛」にはむしろ感謝すべきかと。

・まず大島のスタメン抜擢は大失敗。柏木が小破したので、大島をいきなりA代表デビューさせましたが、2失点にモロに関与。緩い横パスを取られてカウンターを喰らい、1失点目の遠因になったのはともかく、3人で囲みながらボールを奪えず、思わず足を引っかけてPKを取られた場面は噴飯物。また2失点に関与した場面のみならず、そもそも全然守備の役に立っていないのが困りもの。

・また柏木に代わる後方からのパスの出し手として期待されたようですが、大島は狭いところにびしっと通す川崎型であり、柏木のような広角に散らすタイプではないので、柏木の代役になりようがない気も。逆に言えば柏木ってA代表の中ではちょっと格が落ちる風にみられても致し方ないクラスなのに、いつの間にかおいそれと代えが効かない存在になってしまったのかと思うと少々複雑。

・大島のスタメン抜擢大失敗に続いて謎だったのが選手交代。同点に追いつかれた辺りから日本の攻撃は糞詰まり状態だったので、逆転された時点でミシャなら「狂気の三枚替え」を敢行していたような気がしてなりませんが、どうも選手交代が下手なのはハリルホジッチも似たり寄ったりみたいで(笑)

・逆転に成功したUAEはエリア内中央をしっかり固めていましたが、前半からクロス攻撃に弱い側面を再三見せていたのでサイド攻撃がUAE攻略の鍵になるだろうと思っていたのですが、代えたのはサイド攻撃の基点としては前目の選手の中では比較的マシだった清武。しかも投入したのはカットインからのシュートしかない宇佐美。これでただでさえ中央に集まりがちな日本攻撃陣がますます中央に集まってしまい、堂々「渋滞ジャパン」が完成。

・笑ったのはスペースがなくなった状況下での浅野投入。浅野にどうしろと???

・ようやく典型的なサイドアタッカーである原口投入を決断したかと思ったら下げたのはなんと大島で、原口ボランチという奇想天外っぷり。「渋滞ジャパン」の元凶と目される香川を90分引っ張るか、フツー・・・

・謎の選手交代の連続で、UAEエリア内で敵味方入り乱れての大渋滞が発生。UAE守備陣がしっかり守っているところに細かくパスを繋ぎ、ドリブルを仕掛けてなんとか突破しようとする「バンザイ攻撃」の連続ではそりゃ勝てませんわ。

・サイド攻撃は専ら両SBからのクロスのみでSHの加勢がないので相手も読みやすく、しかも中にロクなターゲットがいないので全部簡単に跳ね返されてそのまま試合終了。スピードがあるFWはいるけど、高さがあって事故を起こせそうなFWを一人も選んでいないのが不思議でなりませんが、ハーフナーも豊田もアジアレベルですら通用しそうにないということなのか?

・最終予選かつホームで手痛い一敗を喫し、フランスW杯の頃みたいにアジアの出場枠が1.5しかなかったらいきなり黄色信号が灯ってしまうところでしたが、幸いにも今はまだまだリカバリーできる範囲内。この一敗で久しぶりに痺れる最終予選が帰ってくるっちゅーのも悪くないと思いますが(苦笑)。

-----岡崎-----
清武---香川---本田
---大島-長谷部---
高徳-吉田--森重-宏樹
-----西川-----

得点:11分 本田、20分 ハリル、54分 ハリル(PK)

62分 清武→宇佐美
66分 岡崎→浅野
75分 大島→原口

・ハリルのFK、コースは甘かっただけに西川が弾ききれなかったのは残念。微妙に逆を取られてしまいましたし。PKに対して全くかすりもしないのは相変わらず(´・ω・`)ショボーン

・またそのハリルFKを与えた場面、大島の横パスをカットされていきなり2対2を作られるって、勝っているチームとしてどうなの? またこの場面に限らず、この日もスピードがある相手に対して両CBに怪しげな対応がチラホラ。ロクなCBがいないのはさすがに監督の責任ではありません。ザッケローニ時代からずっとそのまんまで、日本サッカーの何かが間違っているのでしょうなぁ・・・

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2016.08.11

【TV短感】リオ五輪B組第3節:日本 1-0 スウェーデン ~ 手応えのない相手を難なく退けるも、初戦敗戦が響いてグループステージ敗退

・終始日本ペースの試合。前半こそ決定機は興梠のミドルシュートのみに留まりましたが、後半になってスウェーデンは日本の細かいパス回しについて来れなくなり、大島→矢島でついに日本先制。後半の決定機の数からすれば1点で終わったのが不思議なくらい

・スウェーデンはずっとゆったりとしたパス回しを続け、ビハインドになっても一向にテンポアップする様子はなく、ほとんど見せ場らしい見せ場なくあっさりと敗戦。立場は日本と全く同じでこの試合勝てばグループステージ勝ち抜けの目があったはずですが、まるで消化試合みたいな試合運び。試合会場・試合日程とも日本と全く同じにも関わらず体は随分重そうでしたし。

・スウェーデンは身長差を生かしてロングボールを多用するのかと思いきやそんな場面はあまりなく、むしろショートパスをしっかり繋いできましたが、その割にビルドアップは上手いとは言い難く、日本のプレス網に引っかかってショートカウンターを浴びそうになる場面が目立ちました。

・また自陣深くに守備ブロックを作って粘り強く守ってはいましたが、ボールを奪ってからのカウンターがこれまた上手くない。結局スウェーデンの攻撃で厄介だったのじゃセットプレーだけだったかと。

・端的に言えば日本の研究なんて全くしてないチームみたいで、この程度の相手なら日本は無難に勝ち点3を奪えましたが、裏で開催されているコロンビアもこれまた1位突破決定済みでやる気がナイジェリアを簡単に撃破。日本はグループステージ敗退決定。

・どこからどう見ても初戦ナイジェリア戦の敗戦がグループステージ敗戦に直結したようなもの。具体的にいえばOAの人選を誤り、全く試合勘のないGKをスタメン起用し、さらに突如4-3-3を採用して初戦敗戦を招いた手倉森監督が最大の敗因でしょう。

・まぁもともと五輪に出ること自体が危ぶまれていたチームなので、グループステージ敗退は想定の範囲内。終わってみれば「やりようによっては勝ち抜けたなあ」という気がしてなりませんが、恥ずかしい試合の連続でもありませんでした。興梠・遠藤・矢島とも出来は悪くはなく、この3試合の経験を生かして一段と成長してくれるといいのですが。

---興梠--浅野---
中島--------南野
---大島--遠藤---
亀川-植田--塩谷-室屋
-----中村-----

得点:65分 矢島

57分 南野→矢島
61分 浅野→鈴木
77分 興梠→井手口

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2016.08.08

【TV短感】リオ五輪B組第2節:日本 2-2 コロンビア ~ 謎の火事場の馬鹿力!!!っていうか内容で圧倒していたはずなんだが・・・

・前半日本が飛ばし気味に試合に入り、内容で明らかに押していたにも関わらず無得点。それゆえ終盤の日本の失速は避けがたく、コロンビアに2点先制された時点で、後は「座して死を待つ」のみと正直諦めていました。

・ところが意外や意外、すかざず日本が1点を返した後にはっきりと足が止まったのはコロンビアのほう。さらにそれまで全くと言っていいほど何の役にも立たなかった中島がまさかの「かいしんのいちげき」を放って同点。その後日本は試合終了まで何度も決定機を掴んだものの逆転には至らず、勝ち点1どまり。

・終わってみれば日本が劣勢に立ったのは2失点を喫した10分程度だけで、その前後は終始日本優勢。決定機の数ではコロンビアを圧倒しており、そこだけ取り出せば勝ち点3を取れなかったのが誠に惜しまれます。

・しかし、2失点は共に偶然でも不運でもなんでもありません。少ない好機を確実に決めてくるコロンビアから勝ち点3を奪うにはやはり守備が脆すぎたのでしょう。食いつき過ぎて交わされてしまった井手口はまだしも、余裕を持ってクリアできたはずなのに自ゴールに叩き込んでしまった藤春はさすがにかばいようがありません。ナイジェリア戦に続いてまたしてもOAが大失態。

・さらにいえば、先制された直後に日本の守備が急激に不安定になったのはナイジェリア戦の5失点の悪夢を引きずってからでしょうなぁ。それを凝縮したのが藤春の大失態だったわけで。

・もっともナイジェリア戦とは一変して、失点を喫するまで守備は上々の出来だったと思います。失点を喫する前で危なかったのは藤春(!)が簡単に入れ替わられて枠内シュートを撃たれた場面だけ。しかもそのシュートはGK中村が難なくセーブ。手倉森監督はナイジェリア戦の惨状を見てとうとう櫛引を諦めて中村を起用しましたが、この場面でいきなりその交代が奏功。

・またフォーメーションをやり慣れた4-4-2に戻し、かつボランチに守備が計算できる遠藤&井手口を揃え、前にも守備ができる浅野&興梠を配置。さらに高めの位置に守備ブロックを敷いて積極的にコロンビアの攻撃を摘みに行ったのがこれまた奏功。高い位置でのボール奪取からのショートカウンター、あるいは&SBを加えた厚みのあるサイド攻撃で好機を何度も演出。特に立ち上がりの室屋→興梠→矢島の決定機は是非とも決めたかったところ。

・逆にコロンビアはちょっと日本を舐めてかかって試合に入った節があり、最終ラインで1対1を仕掛ければ簡単にぶち抜けるとばかりに中盤をすっ飛ばしたアバウトな攻撃が目立ちましたが、先の「藤春入れ替わられ」が実っただけでそれ以外は鳴かず飛ばず。ナイジェリア戦で失態を繰り返した塩谷も室屋もセーフティーなプレーに終始して大穴は開けず。

・コロンビアは後半頭から2選手を代え、中盤のの構成もいじったようですが、一気にギアチェンジしてきたようには見えず。ただ日本のタイトな守備が後半になって多少緩んできたところで、すかさず2点を奪ってしまう辺りはさすが。もっとも2点目は日本の自爆以外の何ものでもありませんが。

・2点先制されてやむなく手倉森監督は矢島→南野、井手口→大島を投入。もう3点取られようが、4点取られようが同じなので「どつき合い」に活路を見出したような破れかぶれの選手交代で、コロンビアはその攻めをいなしながら淡々とカウンターを繰り出すだけと予想していたのですが、驚いたことにこの采配が見事に的中。

・細かくパスを繋いでの中央突破がいきなり炸裂して1点返しただけでなく、その後も終始日本優勢。ほぼ自国といって良いくらい地の利があるコロンビアの足が急激に止まった理由は全く判りません。

・そして中島がまさかの一発。中島が持っているというか、それを我慢してピッチに置く手倉森監督が持っているというか。

・「とにかく守備は壊滅的」「撃ち合いには強く、終盤猛然と追い上げる」「だが、せいぜい同点止まりで逆転には至らない。」という辺りはなんかゼリコ時代の浦和そっくりの試合の連続。しかも「ほとんどの時間帯何の役にも立たないが、とにかく一発がある」という意味で中島はマゾーラの再来ではないのか?という気がしてなりませんが、兎にも角にもグループステージ勝ち抜けの可能性は最後まで残りました。

・またしても「一発殴られてから急に頑張り始める」というプロレス風の試合になると面白いのですが。

---興梠--浅野---
中島--------矢島
--井手口--遠藤---
藤春-植田--塩谷-室屋
-----中村-----

得点:(日)67分 浅野、74分 中島
   (コ)59分 GUTIERREZ、65分 オウンゴール(藤春)

62分 矢島→南野
62分 井手口→大島
80分 藤春→亀川(室屋が左SB、亀川が右SBへ)

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2016.08.05

【TV短感】リオ五輪B組第1節:日本 4-5 ナイジェリア ~ 塩谷だ!室屋だ!藤春だ! 自爆ボタンの連打に次ぐ連打で壮絶に散るお笑いジャパン

・グループリーグ勝ち抜けに向けて最も重要な初戦で敗戦。一時は3点差をつけられたものの、終盤の反撃が実って最小得失点差で済んだので、グループリーグ勝ち抜けの可能性は十分残されていますが、試合内容は非常にお粗末。最善は尽くしたけど相手が一枚上だったみたいな負けなら仕方ありませんが、自爆の連続=最終ラインの個人的ミス連発による敗戦ではどうしようもありません。

・トラブル続きで試合会場入りがなんと試合当日にまでずれこんだナイジェリアはやはりコンディション不良は否めず終盤大失速。しかも守備は終始スカスカ、ユルユルでとても強そうには見えず、日本が自爆に次ぐ自爆でバカスカ失点しなければ何とでもなった、少なくとも負けるような相手ではなかったように見受けられました。

・しかし、そこで自爆を繰り返すのが日本の実力なのでしょう。かぶる室屋、こぼす櫛引、軽く交わされる藤春、プレゼントパスをする植田、簡単にぶち抜かれる塩谷。

・しかもその自爆にわざわざOA枠を使って組入れた塩谷&藤春が絡みまくるというのが何とも物悲しい。共にどちらかといえば攻撃に持ち味がある選手で、受けに回った時にDFとしての能力不足を露呈。これではわざわざOA枠を使った意味がありません。完全に人選ミスでした。CBは塩谷を諦めて岩波を入れる選択肢がありますが、左SBは人材不足でこのままどうにもならないかと。

・さらに普段ろくに試合に出ていない櫛引&原川、J3の主力と化している中島、大怪我でシーズン序盤を棒に振った室屋といったあたりも案の定試合勘のなさをモロに出し、原川はまだしも櫛引・中島・室屋は失点に絡みまくり。藤春の不出来が目立ったのはその前にいる中島が守備で何の役にも立たないところに起因している風でもあり、ちょっと気の毒でした。これといった代役がいない室屋はともかく、櫛引や中島をスタメン起用した手倉森監督の罪はでかいかと。

・またさらにいえば、ここまで基本4-4-2だったチームがこの試合で急に4-3-3を敷いたのも謎。サイド攻撃に重点を置いたつもりなのでしょうし、その狙い自体は悪くありませんが、その反動でサイドの守備が決壊。しかもアンカー遠藤の回りがいかにも緩くて、バイタルエリアをナイジェリアにいとも簡単に使われてしまう始末。これではDFの個人的なミスがなくても複数失点は免れなかったでしょう。

・もっともナイジェリアの出来も酷くて、守備陣形はコンパクトという概念をまるで捨て去ったかのようにスカスカ、ユルユル。なんとか個々人のスピード&足の長さで守っているような塩梅。日本の細かいパス回しや切れ味鋭いドリブルに翻弄される場面も少なくなく、日本はアタッキングサードにボールを運べさえすればボコボコ点が取れる予兆は試合開始早々から漂っていました。

・ところが情けないことに日本はGK&最終ラインの出来の悪さが攻撃面にも伝搬して、さほどプレッシャーがきついようには見えないナイジェリア相手にビルドアップが壊滅。これで随分時間を空費してしまったような気が。ナイジェリアの足が完全に止まった終盤になって日本の良さが徐々に見え始めましたが、日本もずっとビハインドでボールを追っかけまわす羽目になってしまったのでそれなりに消耗されられて1点差まで詰め寄るのが精一杯。

・正直このナイジェリアに勝てなくて勝てるチームあるの?という気がしますし、先輩格の藤春&塩谷が自爆ボタンを連打したとあってはチームの雰囲気も良くないでしょう。手倉森監督がわずか中2日で迎えるコロンビア戦でどこまでチームを立て直せるのか、全く何の期待もせずに生暖かい目で見守ることにします。

中島---興梠---南野
--原川----大島--
-----遠藤-----
藤春-植田--塩谷-室屋
-----櫛引-----

得点:(日)9分 興梠(PK)、13分 南野、70分 浅野、90+5分 鈴木
   (ナ)6分 UMAR、11分 ETEBO、42分 ETEBO、52分 ETEBO(PK)、66分 ETEBO

53分 原川→浅野(4-4-2へ)
70分 興梠→鈴木
76分 中島→矢島

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2016.03.05

【TV短感】リオ五輪アジア最終予選第3節:日本女子 1-2 中国

・豪州に敗れ、韓国にも引き分けてしまいましたが、第3節中国戦に勝てばまだまだ予選突破の目が残っていたはずの日本。しかし、崖っぷちに追い込まれたのがメンタル的に相当重圧になったのか、随所でパスミス・連携ミスを繰り返しての敗戦。過去何度も土俵際にまで追い込まれながらもかろうじて勝ち点を拾い、さらには勝利に結びつけてきたなでしこジャパンの粘りはいつの間にやら雲散霧消。

・アジア各国のレベルが上がり、かつ日本をよく研究している一方、面子に代わり映えがない日本が停滞しているのは事実ですが、それ以上に日本の自爆で負けたような試合だと思います。

・まるで新チーム立ち上げ時みたいなパスミスのオンパレード。横山以外は毎度お馴染みの面子でやっているにも関わらず、これだけミスを繰り返すというのはメンタル的に相当やられていたと判断せざるを得ません。初戦豪州に文字通りの完敗を喫し、その後気持ちを切り替える暇もなく中1日で続々試合がやってくる。おまけに精神的支柱となるべき宮間自体が絶不調。他のベテラン勢も揃いも揃って良いところがなく、チームを立て直しきっかけを掴めないまま中国戦を迎えたのでしょう。

・14分の失点はばらばらになった日本を象徴するもの。川村のなんとも中途半端すぎるバックパスに始まり、CB熊谷&田中、そしてGK福元の間での意思疎通不十分な中でボールを掻っ攫われての失点。

・前半半ばから後半一杯、日本は反撃に転じましたが、どういうわけか中国の高い最終ラインを手数をかけずに縦に早く攻めるケースが目立ちました。それ自体は悪くはないのですが、ただでさえ気持ち的に慌てまくっているのに縦に早い攻めに逸って慌てぶりを自ら加速させているようにしか見えませんでした。時間はいくらでもあったので、いったんボールを落ち着かせ、緩急をつけながら攻め直す余裕があって然るべきなのですが。

・致命傷となった2失点目はバイタルエリアの緩さというか、寄せの甘さというか、豪州戦でも垣間見られた問題がここでも露呈。人数はいるのに誰も何の役にも立っていないという、どこかで再三見た光景。

・横山の得点は個人技によるもの。一瞬で相手を置き去りにした横山のキレは大いに称賛に値しますが、中国のDFが2点差リードを考えて簡単にクリアすれば何の問題もないのに余裕ぶっこいて前に出ようとしてエリア内でボールを奪われるという、どう見ても懲罰もののミスに横山が上手く乗じたような。横山はこの得点よりも前半の好機でシュートに持ち込めないところに物足りなさを感じました。それでも日本の各選手の中でかなりマシなほうですが。

・宮間や岩渕のミドルシュート、そしてセットプレーでいくつか惜しい場面がありましたが、いずれも中国GKに阻まれて結局1点止まり。終盤はアタッカー祭りと化した上にまたしても阪口を前に上げてパワープレー紛いの反撃を試みましたが、何の効果もなく試合終了。

・結果論なのかもしれませんが、カナダW杯準優勝を花道に佐々木監督を勇退させ、新監督のもとで世代交代を図るべきだったのでしょう。ところが「マンネリジャパン」「出涸らしジャパン」で臨んで予選突破がほぼ絶望的となり、かつ新世代に残すものがほとんどないという最悪の結果に。

・ただ難儀なのは「ヤンなで」の育成にものの見事に失敗して、今のベテラン勢を上回るだけの選手がほとんど見当たらないこと。新世代の選手を頭数だけは多く抱える浦女の低迷を見れば、世代交代が相当の茨の道であるのは明々白々。幸か不幸か東京五輪は予選免除なので、2019年フランスW杯が新生なでしこの試金石になりますが、その過程でいったん地獄を見るんでしょうなぁ。

---横山-大儀見---
宮間--------中島
---川村--阪口---
鮫島-熊谷--田中-近賀
-----福元-----

得点:(日)65分 横山、(中)14分 張 睿、58分 古 雅沙

HT:川村→岩渕(宮間がボランチ、横山が左SHに下がる)
68分:中島→川澄
87分:鮫島→高瀬(川澄が左SBへ)

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