2008.12.07

【観戦記】08年第34節 浦和 1-6 横浜M

20081206yokohama1

 G大阪戦の観戦記で「生きながらにしてして死んでいる浦和を埼玉スタジアムでもう一度見る。それは浦和の盛大な葬式そのものなんでしょう。」と書きましたが、実に盛大な葬式でした。

 ここまでボロボロになると次期フィンケ監督はやりやすいだろうでしょうね。「浦和の流儀」を声高に主張する勘違い野郎もいなくなるでしょうし。

 かつて常勝無敗を誇ったホーム埼玉スタジアムで6失点。公式戦でプロのチーム相手に「送別会」をやっちゃ、こうなりますわな。

 横浜M(以下「鞠」)は空気を読んで岡野を手助けしてくれる御人好しじゃない。鞠じゃなくてもプロのチームは皆そうでしょう。

 セルが負傷退場した時点で勝ち目はほぼなくなり、再三炎上していた右サイドをやられて3点目を取られた時にゲームは事実上終了しましたが、その後の送別会で4失点目にしっかり絡み、さらに崩壊したチームの中で盛んにボールを欲しがる岡野。こういう送別会は本意だったのかなぁ・・・

 最後の岡野・内舘両ベテランのご挨拶でうるっと来て、ズタボロだった試合の記憶は遠くに霞んでしまいがちですが、こういう悲惨な試合こそ記憶しておいてしかるべきでしょう。

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-----高崎-----
暢久---ポンテ--セル
---細貝--啓太---
阿部-堀之内-坪井-平川
-----都築-----

52分:セル→相馬
73分:暢久→岡野

-----坂田-----
--斉藤----兵藤--
小宮山------田中隼
--長谷川--河合---
-中澤--松田--栗原-
-----榎本-----

65分:坂田→大島
72分:斉藤→清水
79分:兵藤→水沼

 ゲルトはもう真面目に試合をやる気がなかったのでしょう。

 エジ、闘莉王が出場停止。高原、永井、達也が大なり小なり負傷とFWは非常に苦しい台所事情でしたが、そこでなんと大卒新人の高崎が初スタメン。夏以降はベンチにすら入れず、既に来季水戸へのレンタル移籍が報じられている状況下で突然の抜擢。高崎には非常に気の毒でした。前半はなんとかポストプレーをこなそうとはするものの、如何せんトップチームで一緒に練習していませんからボールを捌いたところで誰にも合わない場面が頻出。時間の経過と共にバテてポストプレーもままならなくなり、自然とボールも回って来なくなりました。さらに悲惨だったのは鞠守備陣にほとんど前を向かせてもらえなかったこと。シュート総数2本。1トップがこの出来じゃそうなるわなぁ・・・ 

 前半こそセルの飛び出しやドリブル突破でなんとか鞠守備陣をこじ開けようとしましたが、そのセルが後半早々に負傷退場してしまうともはや浦和に勝機はほとんどありません。代わりに相馬が左SHに投入されましたが、そこは清水戦で全く機能しなかった因縁のポジション。当然ながら相馬は一人で大迷走を繰り返すだけでした。CKから細貝が1点返したのが奇跡と思えます。

 また摩訶不思議だったのは阿部の左SB&暢久の左SH。闘莉王が出場停止なので当然阿部がCBに入り、左SBに相馬、左SHに梅崎だと思ったのですが、この布陣だといかにも左の守備が心もとない。 ゲルトは丸亀で田中隼にボコボコにやられたのを思い出したのでしょうか? 前半は確かに暢久の守備意識が高く、阿部と上手く連動して田中隼を自由にやらせないようにしていましたが、当然ながら今度は右サイドがボロボロに。

 前半のセルは守備を免除されて事実上高崎と縦並びの2トップを形成しており、ポンテ・啓太・平川で右サイドを守る形になってましたが、前2者の守備に多くは期待できず、自然と平川が標的に。そして案の定炎上。

 見るに見かねたのか、ゲルトは後半立ち上がりから暢久とセルの位置を入れ替えましたが(ハーフタイムでの左右の入れ替えって今年のゲルトを象徴してますwww)、暢久は早々と動けなくなってしまって平川のフォローにも何にもならず、そうこうしているうちに致命的な3点目を取られてしまいました。

 前半の鞠は浦和の緩慢なパス回しを半ば放置・傍観したような格好で引き気味に構えて体力温存。後半から猛然と浦和の守備陣にプレッシャーを掛けてきました(坪井がボールを持ったら”ビッグチャンス!”とばかりに詰めてきますw)が、元来脆弱な浦和守備陣は鞠の攻勢の前にひとたまりもありませんでした。

 これでゲルトは勝負を投げたようで、暢久に代えて岡野を左SHに投入。火に油を注ぐとはまさにこのことで、岡野投入後わずか3分でまたも右サイドを破られて左WB小宮山にこの日2点目を献上してしまいました。

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 その後はもはやサッカーの試合ではなく、単なる送別会。個々人がバラバラにボールを追い、何の意図もなくボールを前に運んで、簡単にカットされて逆襲を喰らう。もはや浦和に守備組織も何にもないものだから鞠はやりたい放題。岡野同様退団が決まっているFW大島には良い餞になりました。

 浦和が今年大不振に陥ったのは点が取れなくなったことではなく、あれほど堅固だった守備があっさりと崩壊したことでしょう。1-6というスコアはその象徴。ゲルトはMDPで

「(清水戦とG大阪戦の)両試合で相手チームを押し込みながらも、残念ながら試合を決定付けたであろう、あと1点が我々の側に生まれませんでした。」

と述懐していますが、最後までゲルトは問題の本質を理解できないままでした。もっともその場凌ぎを繰り返すだけの監督に守備陣の再建なんておよそ期待できませんが。来年フィンケがどういうサッカーを披露してくれるのか判りませんが、守備再建に手をつけないと成績好転は難しいでしょうな。

 フロントは今季終了と同時にフィンケとの基本合意、及び信藤氏のTD就任を発表。穿った見方をすれば、すかさず前向きな話題を提供することで悲惨だった今年の総括を有耶無耶にしようとしているかのようで、素直に評価する気にはなれません。

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2008.12.05

【展望】08年第34節横浜M戦

・優勝争いにも残留争いにも無関係な最終戦。

・来季に繋げる意味すら持たない最終戦。

・野次と怒号と罵声が飛び交うことが確実視される最終戦。

|-`).。oO 振り返れば開幕わずか2試合でのオジェック解任でこの結末が約束されていたようなものだったなぁ・・・

昨オフの「反オジェック派」の粛清、手のひらを返したようなオジェック解任、リーグ戦実績皆無の監督に「誠意の2年契約」、相次ぐ補強大失敗とこの1年の迷走振りは凄まじかったけれど、最大のターニングポイントだったオジェック解任についてはフロントにプレッシャーを掛け捲った浦和のファン&サポーターに責任がないとは思えないだな、自責をこめて言えば。今の負けっぷりから見れば、たかが2連敗で何をがたがたしていたのかと思う。

来年フィンケになるかどうかまだ判らないけど、フィンケが来たところで最初から順風満帆ということはおそらくありえない。

今年の大失敗から得た教訓は99年降格時以上にかみ締めてしかるべきだろうな。

・浦和はエジミウソン、闘莉王が出場停止。永井が捻挫で欠場濃厚。達也も欠場の可能性ありorz

・横浜は前節から中澤が復帰。狩野が出場停止。

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<前節:横浜M 2-0 東京V>

-----金------
--狩野----兵藤--
田中裕------田中隼
---小椋--河合---
-中澤--松田--栗原-
-----榎本-----

72分:金→坂田
76分:田中隼→清水
86分:小椋→長谷川

得点:58分松田、89分長谷川

<前々節:千葉 0-3 横浜M>

-----金------
--狩野----兵藤--
小宮山------田中隼
---小椋--河合---
-田中裕-松田--栗原-
-----榎本-----

70分:小宮山→清水
76分:河合→長谷川
83分:金→水沼

得点:54分兵藤、57分小宮山、62分金

<前回:浦和 2-2 横浜M>

-----金------
--狩野----兵藤--
小宮山------田中隼
---小椋--河合---
-田中裕-松田--栗原-
-----榎本-----

75分:金→大島
83分:河合→坂田(兵藤がボランチへ)
106分:小宮山→清水

得点:5分狩野、20分田中隼

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2008.11.30

【観戦記】08年第33節:G大阪 1-0 浦和

20081129_gamba1

 とうの昔に求心力は失われ、かつ既に解任が決まっている監督にだらだらと指揮を取らせたところで何も良いことはありません。

 そんな悲惨な状況下でも選手達はプロですから、試合になれば本能的に闘争心を掻き立ててなんとか相手を倒そうとするでしょう。でも、組織的な動きが見られないチームはいくら個々人が頑張ってもたかが知れています。おまけにただでさえ攻守のバランスが悪くて、まさに砂上の楼閣に等しいチーム状態であるにも関わらず、満足に動けない選手が再三気まぐれに攻撃参加していては攻守のバランスなんて保てるはずがありません。

 前半終了間際に山崎が退場になったために、後半立ち上がりから半ばまで浦和が一方的に攻めましたが、その時間帯ですら決定機は僅少。それ以外の時間帯はカウンターから大ピンチになった局面は何度もありましたから、本来2-0、ないし3-0で負けていた試合を運良く1-0で凌いだ、それくらい絶望的な試合だったと思います。

 監督解任決定後も指揮を採り続けると判ってから、残り試合は浦和の死に様を見届ける場になるだろうと覚悟はしていましたが、ある意味実に見事な死に様でした。起死回生の可能性を一片も感じさせない、誠に天晴れな死に様。一縷の生還の望みすらあざ笑うかのように繰り広げられる失態の数々。

 生きながらにしてして死んでいる浦和を埼玉スタジアムでもう一度見る。それは浦和の盛大な葬式そのものなんでしょう。

20081129_gamba2

-----エジ-----
達也---ポンテ--セル
---啓太--細貝---
阿部-闘莉王-坪井-平川
-----都築-----

73分:達也→梅崎

20081129_gamba4

-----山崎-----
遠藤---ルーカス--佐々木
---橋本--明神---
安田-山口--中澤-加地
-----藤ヶ谷----

84分:佐々木→武井

 長期的な展望を立てる必要すらなくなって(っちゅーか、もともとそんなものを持ち合わせていないのでしょうが)、ある意味やりたい放題状態のゲルトは、またも4-2-3-1の形だけ固執してメンバーを入れ替える策を敢行。前回清水戦からのメンバー変更は相馬に代えてエジ。闘莉王をCBに下げて細貝をボランチに据え、右SBに平川を据えたのはいいのですが、左SBはなんと阿部。一応代表でテストされているので阿部個人としては全くの素人ではないですし、札幌戦以来試行錯誤を続けた中では最もマシだろうと思われましたが、やはり練習していないものは機能しようがなく、現実の厳しさを思い知らされるだけでした。

 ACL優勝を成し遂げたのと引き換えに疲労困憊でズタボロのガンバ。まるで「浦和のように動けない」ガンバ。こんなに酷い状態のガンバを見たのは久しぶりで、浦和はいつものようにガンバに中盤を制圧されることもなく、むしろ出足の悪いガンバを尻目に前半からポゼッションで優位に立ちはじめます。

 ただこの「ポゼッション」というのが曲者。浦和は文字どおりボールを持っているだけで、全くガンバの守備陣をこじ開けることができません。ボールポゼッションがなんら試合支配に繋がらない典型。サイドの縦のポジションチェンジがない、前目に攻撃陣を多く配置しただけの「なんちゃって4-2-3-1」が通用するのはやはり札幌だけですね。チャンスは時折セルや達也が個人技で斬り込むくらい。止まっている選手の足元から足元へ、まるで「信号よし!」と指差確認しながらゆるゆるとボールを繋ぐだけ。思い出したようにサイドチェンジするのは良いのですが、相手の手薄なサイドにボールを振ったところで今度は中が薄い。

 またそれ以前に攻守の切り替えが遅いのが致命的。常に相手の守備陣形が整ってから攻めている按配で、これでは相当連携を深めないとなかなか相手を崩せません。

 で、膠着状態を打開すべく闘莉王が再三最終ラインから攻撃参加。残念ながらこれは自殺行為そのものでした。攻撃参加が実を結ぶよりも、攻守のバランスが崩れてカウンターを食らう危険が高まる可能性のほうが遥かに高かったからで、シュートで終われずにカウンターを食らうだけならまだしも、攻め上がる途中でドリブルをカットされてカウンターを食らうという重営倉行きの失態すら散見されました。膝の状態が相当悪いのか、上がったら戻れないどころか肝心の守備ですら機能しているとは言いがたく、この日の闘莉王はとてもスタメンで使える状態ではありませんでした。ゲルトと闘莉王の蜜月。これが浦和を死に至らしめた一因であるのは間違いありません。試合終了後、セルの守備が緩慢なことについて都築と言い争いがあったそうですが、都築が真っ先にがなりつけるべきはセルではないでしょうに。

 闘莉王が攻撃参加した穴はボランチのどちらかが埋めていましたが、攻守の切り替えが遅いもので中盤に開いた穴を埋める選手がいない。従って相手のSB、特に加地が上がってくるとサイドで数的優位を確保して守ることができず、阿部が加地と1対1を強いられたあげく(酷い時は阿部が2人見ていることも・・・)にクロスを送られて大ピンチという場面が3度ばかりありました。本来ならそのクロスを闘莉王がなんとか弾きかえしているはずですが、そんな場面はほとんどなく・・・ この日の決勝点もそのパターン。むしろ1失点で済んだのは天佑だったとしかいいようがありません。

 それでも山崎が愚かにも露骨なハンドで2枚目のイエローをもらって退場になり、数的有利になった後半は阿部の攻撃参加が活発になって攻めに攻めたのですが、所詮「各駅停車」を乗り継いでいるだけの、緩急の「緩」しかない攻撃、相手に応対する時間をたっぷり与えている攻撃ではガンバクラスの相手には通用しません。ガンバは数的不利&動けないとはいえ、カウンターやセットプレーでなんとかすれば良いという方針ははっきりしていますから、浦和の攻撃をセーフティーファーストでひたすら凌いでチャンスを待つしぶとい戦いぶり。

 セルがドリブルで2、3人引きつけて頑張っているのは判りますが、回りと全く連動していないがゆえに相手守備陣に穴を開けられないのがなんとも歯がゆい。なんか新加入の選手が一人で張り切っているようにしか見えないんですが、チーム全体に共有された攻撃の形・意図がないのですからセルの責めに帰することはできません。

 そしてかろうじて浦和優勢の礎となっていた「数的優位」が、エジの愚行でパーになってからは浦和は死を待つばかり。達也→梅崎でセルをFWに上げた采配はまずまずでしたが、やはり決定機を掴むには至らず(梅崎が自分で撃てそうな局面でクロスを選択してしまうのには参りましたが・・・)、最後はガンバの狙い通りカウンターに屈してしまいました。これほど強さを感じないガンバに事実上惨敗を喫してしまう浦和はもはや屍そのもの。

 勝たないと優勝どころか、3位すら危うくなるにも関わらず、交代は結局達也→梅崎のみ。勝ちに行くなら啓太や平川を代えて攻撃的な選手を入れる手はあったはずですが、脳死状態のゲルトにそんなことが思いつくわけもなく・・・っちゅーか、3位を確保することすらもはや義務ともなんとも思ってないのでしょう。

 社長はもはや来季のことしか関心がなく、弱化本部長は事実上更迭、解任された監督はお気楽モードで勝手気ままに暴走。せめてチームキャプテンがしっかりしてくれれば良いのですが、暢久はなぜかスタメンから外され(まぁ元々危機管理を期待できるキャプテンではありませんが・・・)、代わりに監督の絶大な信認を受けてキャプテンマークを巻いている選手はバランスもへったくれもなくこれまた勝手気ままに暴走。

 戦力がリーグ平均以下だった90年代よりも深い闇が今の浦和を包み込んでいます。

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2008.11.28

【展望】08年第33節G大阪戦

・ACL敗退後に「年内一杯はゲルト支持」を明言しながら、早々と次期監督候補を物色していることが明るみに出る始末。

・そして今季一杯でのゲルト解任を通告しないまま、次期監督候補が現地視察を続けるという異常事態に耐えかねたのか、残り2試合でようやくゲルトを解任。

・しかも、残り2試合は代行監督を立てるわけではなく、ゲルトが引き続き指揮。

・この残り2試合は選手にとって、そしてファン&サポーターにとってどういう意味があるのでしょうか?

・「(残り試合を)無駄にすれば来季も同じ事を繰り返すぞ」と長大ダンマクで訴えたはずですが、フロントは全くの「捨て試合」を選択した模様。それならせめて岡野や内舘の送別の場として活用してもらいたいものです。

・G大阪に二川ら怪我人が出ているとか、水曜の天皇杯(磐田 1-3 G大阪@ヤマハ)から中2日だとか、幾ばくかG大阪にも不安材料はありますが、それ以上に浦和が壮大な自爆行為を繰り返しているので大した慰めにもならず。

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<第32節:川崎 4-0 G大阪>

--ルーカス----播戸--
-安田------佐々木
---橋本--明神---
下平-山口--中澤-加地
-----藤ヶ谷----

61分:安田→倉田
73分:藤ヶ谷→松代
75分:明神→武井

<ACL決勝第2戦:アデレード 0-2 G大阪>

-----ルーカス-----
二川---遠藤--佐々木
---橋本--明神---
安田-山口--中澤-加地
-----藤ヶ谷----

58分:佐々木→山崎
65分:安田→下平

<前回=ACL準決勝第2戦:浦和 1-3 G大阪>

---ロニー---ルーカス---
-遠藤------二川-
---橋本--明神---
安田-山口--中澤-加地
-----藤ヶ谷----

HT:ロニー→佐々木
71分:安田→山崎
90分:ルーカス→播戸

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2008.11.24

【観戦記】08年第32節:浦和 1-2 清水

 「負けて悔しくなくなったらもう終わりだ」とよく言われますが、まさにその心境。

 神戸戦の負けっぷりを見ればこのチームが末期的状況を呈しているのは明々白々。続くACL準決勝第2戦では当然ながら惨敗を喫し、それにも関わらず暫定監督を立てることもなくずるずるゲルトを引っ張れば醜態を晒し続けるだけなのは必然。新潟・愛媛・札幌となんとも微妙な相手にはなんとか勝ったものの、ワンランク上の相手には到底かなわないのは丸亀で実証済み。新監督就任が濃厚とされるフィンケ氏が観戦に訪れながらもゲルトの解任も公表されないという異常事態下で、清水戦は「浦和はもはや死に体である」という至極当たり前の事実を確認しただけの試合でした。

 優勝どころかACL圏内からも脱落。おそらく残り2試合で大分やFC東京にも抜かれ、6位でフィニッシュ。野次と怒号の飛び交う中、頭を垂れながら場内を一周する選手・スタッフの姿が目に浮かびます。

20081123shimizu1

 
 敵を欺くにはまず味方からですか。スタメンを見た時はてっきり3-5-2に戻したのだと思いました。長期的な視野・展望に欠けるゲルトが、丸亀で全く機能しなかった4-2-3-1に早々と見切りをつけて元に戻そうとしたとしても何の不思議はなく、むしろゲルトらしいと思いますが、ピッチ上に現出したフォーメーションは想像を絶するものでした。

 右SBに細貝、1トップに達也、そしてボランチ闘莉王&啓太。何をどう考えればそういう発想に行き着くのでしょうか。

 そして3日間連続の非公開練習でこのフォーメーションを試していたのかと思えばさにあらず。どうやらぶっつけ本番だったとの話。これで勝てると思うほうがどうにかしてますわなぁ・・・

 埼スタで一度も勝ったことがないせいか、清水が妙に慎重な試合運びをしてくれたおかげでスコア上では競った試合になりましたが、引き分けで終る、あるいは浦和が勝ち越す可能性は限りなく低い試合内容。フォーメーションの成熟度が著しく低いにも関わらず、選手まで入れ替えていてはフォーメーションが機能する道理はなく、細貝の入った右サイドは完全に沈黙。

20081123shimizu2

 また札幌戦でも垣間見えましたが、浦和はせっかく4-2-3-1を採用したにも関わらず、サイドの縦のポジションチェンジというものがほとんどなくてSHが個人技で突っかけるだけなんですな。後半相馬とセルがやや中に入って前4人の距離が縮まり、パス交換で清水の右サイドを何度か破りました(右SB市川が早々と負傷退場したのは多少影響したかも)が、これぞまさに個人技の集大成。

 しかもその仕掛けが活発になったのは後半の限られた時間帯だけ。大半の時間を何の意図も感じられないパス回しに費やし(しかも再三清水FWに突かれて、おっとっと・・)、同点に追いついたら追いついたでいきなり闘莉王大作戦。もうフォーメーションとかシステムとか、そういう問題を超越してますわ、浦和は(笑)。

 またゲルトは2点目が取れなかったことを嘆いていますが、本質はそこではなく2点取られたことでしょう。そしてその主因はいうまでもなくスカスカの中盤。ポンテ・闘莉王・啓太を鼎立させて中盤を支えきれるはずがありません。枝村の飛び出しを許した1点目は出し手もフリーなら枝村もフリー(爆笑)。後半は何度となくカウンターを浴び、これでよく2失点で済んだとしか言いようがありません。

 怪我をおして強行出場の闘莉王。1得点を上げましたが、得点が全て、得点で評価されるポジションではありませんからね・・・パスミスを連発し、守備に穴を開けまくってチームの足を引っ張っていたような・・・ っちゅーか、闘莉王をボランチで使う側のほうがどうにかしているわけですが(苦笑)

 残り2試合、ゲルトはどんな新布陣で我々を驚かせてくれるのでしょうか? 非常に楽しみですね(自虐)

<浦和>

-----達也-----
相馬---ポンテ--セル
---啓太--闘莉王--
平川-阿部--坪井-細貝
-----都築-----

82分:相馬→暢久
84分:達也→エジ

爆笑の最終形↓

---エジ--闘莉王--
--ポンテ---セル--
---細貝--啓太---
暢久-阿部--坪井-平川
-----都築-----

<清水>

---原----岡崎--
-----枝村-----
-山本真-----兵働-
-----伊東-----
児玉-高木和-青山-市川
-----山本海----

15分:市川→高木純
68分:原→矢島
87分:岡崎→山西

*長谷川監督のコメントでは2ボランチの4-2-2-2だったとのことですが、現地では気づかず(^^;

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2008.11.21

【展望】08年第32節清水戦

・浦和は4名(闘莉王、阿部、達也、都築)、清水は2名(岡崎、高木和)とそれぞれカタール遠征に送り出した直後の一戦。

・代表組を欠いた天皇杯5回戦では、浦和はPK戦で横浜Mに破れた一方、清水は延長にもつれ込みながらも敵地で鹿島を破って勝ち抜け。清水は結果的に4-3の打ち合いを演じていましたが内容は不明。浦和は最終的にPK戦までもつれ込んだとはいえ、前半で惨敗していてもなんらおかしくはない内容。札幌戦で一見機能したかに見えた4-2-3-1を代表組抜きでやってみたら全く機能しなかったっちゅー、なんともいやはや・・・(苦笑)

・で、ゲルトは後半4-2-2-2に変更してようやく攻守が安定したわけですが、代表組+細貝が戻ってくる清水戦ではどうするんでしょうね? 4-3-1-2でサイドが厚めな清水に対して4バックで臨むのが机上論としては妥当なプランなんでしょうが、フォーメーション論以前に相手SBが出てきたら誰がつくとか、そういうごく当たり前の確認・連携ができとらん(ってリーグ戦ももう終わりなんですが・・・)っちゅーのが横浜M戦で露呈。従って現状を踏まえれば4バックがいいとか3バックがいいとか、そういう議論はこの期に及んでほぼ無意味でしょう。

・従ってよりマシな解は「ファイトしよう!」 これに尽きますな(自虐)

・藤本は左足腓骨骨折および左足首内側靭帯損傷で長期離脱中。前回対戦時にはレギュラーだったFW矢島、DMF本田拓、GK西部はスタメンを奪われ、フェルナンジーニョは退団と前回対戦時と大幅にメンバーが代わっています。

・ここ数戦はスタメンにしばしば入れ替えが見られるものの、交代選手を含めて使われる選手はほぼ固定。ナビスコ決勝で大分DFに2トップを完全に封じられて手も脚も出なかったところを見ると、そんなに強いようには見えないのですが・・・

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<第31節:磐田 1-0 清水>

---原----岡崎--
-----枝村-----
-マルコ-----兵働-
-----伊東-----
岩下-高木和-青山-市川
-----山本海----

64分:岩下→児玉
64分:マルコ→山本真
79分:枝村→大前

<ナビスコ決勝:大分 2-0 清水>

---原----岡崎--
-----枝村-----
-兵働-----山本真-
-----伊東-----
児玉-高木和-青山-岩下
-----山本海----

71分:児玉→市川
71分:山本真→マルコ
88分:枝村→矢島

<前回:清水 1-2 浦和>

---矢島--フェル--
-----枝村-----
-藤本------伊東-
-----本田-----
児玉-高木和-青山-市川
-----西部-----

68分:枝村→西澤
74分:本田→マルコス・アウレリオ

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2008.11.16

【観戦記】08年天皇杯5回戦:浦和 2-2(PK 5-6) 横浜M

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 前半のズタボロ加減からすれば、よくぞ同点に追いついた試合というべきであり、それどころか突き放すチャンスさえあったのですから今の浦和としては上出来の試合でしょう。しかしエジが絶好機を逃したのが勝負の分かれ目。その後は選手交代の優劣が響いて横浜M(以下「鞠」)が流れを取り戻し、浦和は暢久に代わって投入された西澤が何本か枠内にミドルシュートを放つものの、PK戦にもつれ込ませるのが精一杯。しかもこの日のGKはPK戦に滅法弱い山岸。案の定一本も止められず、しかも浦和は6人目の啓太(=申し訳ないが、誰もが不安感を抱いた啓太・・・)が止められてしまうという、なんとも予定調和的な幕切れ。

 まぁ双方それなりに見せ場があり、日頃J1の試合を目にする機会の少ない香川の方々には十分楽しめる試合にはなっていたかと思います。ただあんまりな前半の浦和、そしてその時間帯に試合を決められずに同点に追いつかれてしまう鞠と、どちらもそんなに強くはないチームであることもまた明らかな試合でした。

 今年の天皇杯も早々と敗退。付け焼刃で採用した4バックはやはり札幌レベルでしか通用せず、鞠のようなリーグ中位クラス相手にも大苦戦を強いられるというごく当たり前の結果を受けて残りリーグ戦3試合、ゲルトはまた何か思いつくのでしょうか(苦笑)。

-----エジ-----
---永井-ポンテ-セル
---啓太--暢久---
相馬-堀之内-坪井-平川
-----山岸-----

81分:エジ→高原
89分:暢久→西澤
109分:セル→梅崎

20081115_marugame3

-----金------
--狩野----兵藤--
小宮山------田中隼
---小椋--河合---
-田中裕-松田--栗原-
-----榎本-----

75分:金→大島
83分:河合→坂田(兵藤がボランチへ)
106分:小宮山→清水

 前半の浦和はなんだったのでしょう? 4バックで闘っているのに、高い位置に顔を出してくる鞠の右WB田中隼への対応が実にあいまい。立ち上がり早々相馬が田中隼との1対1を強いられるどころか、田中隼を河合が追い越してサイドで数的不利を作られる4バックっていったいどんな守備してんねん??? まぁ札幌戦でゲルトが突然思いつき、その後今週ちょっと練習しただけの4バックですから完璧に機能するわけがないのですが、3-4-2-1の鞠にサイドをズコズコやられるくらいなら浦和はいつもの3-4-1-2でガチンコ勝負したほうがまだマシやん・・・ 

 前半田中隼に徹底的にやられた主因は左SHのはずの永井が全くといっていいほどサイドの守備をやらず(札幌戦の達也とは大違い・・・)、それどころか再三中央に進出したこと。啓太・暢久の両ボランチの出来もあんまりでDFラインに吸収されながら盛んに動き回る鞠の2シャドーに対して中央を防戦するのに精一杯でサイドまでケアできず。そして案の定最初の失点は左サイドから。

 左サイドがボロボロな上に浦和は動きの量及び質で鞠に完敗しており、あらゆる局面で競り負け、かつ後手に回りまくり。バイタルエリアで右から中央、そして左へを簡単にボールを繋がれてどフリーの田中隼のシュートを食らった辺りで大量失点を覚悟しました。実際その後も際どいシュートを浴びまくりましたから、そのうちの一つでも決まっていればこの試合はそこで終わっていたと思います。

 しかし、そこを決めきれないのが鞠の実力。前半鞠の厳しいプレスの前に中盤が全く機能せず、攻撃の形すら作れなかった浦和は鞠の息切れに乗じて前半残り少ない時間帯に反撃。右からのクロスをエジがシュート!これはバーに弾かれましたがセルが再度叩き込んで1点返し、浦和が息を吹き返しました。

20081115_marugame2_2

 後半は立ち上がりから浦和ペース。CKのこぼれを再度ポンテが拾って低いクロスをファーの堀之内が押し込んで同点!前半の様相からすれば奇跡的な浦和の同点劇。前半鞠は飛ばしすぎたのでしょうか、後半は中盤が崩壊してしまって共に中盤スカスカ。後半も早い時間帯からカウンターの掛け合いみたいな、ある意味お粗末な試合になってしまいましたが、こうなると代表組がごっそり抜けているとはいえ個の力が強い浦和ペース。ポンテ&セルを軸に再三右サイドから攻撃を仕掛けます。

---エジ-ポンテ---
--永井----セル--
---啓太--暢久---
相馬-堀之内-坪井-平川
-----山岸-----

 永井が中央に流れる傾向は相変わらずでしたが、ハーフタイムになにがしか指示があったのか、永井のポジションがやや低めになって守備をやるようになりました。セルもかなり中に入るようになって事実上4-2-2-2にシフト。両サイドにスペースができたので両SBが盛んに攻撃参加。これにより鞠のWB、特に田中隼を牽制することに成功して浦和が主導権を奪い返すのに成功しました。

 しかしセルのミドルシュートのこぼれ玉をどフリーのエジがシュートをGKに向けて蹴ってしまう大失態。どう見てもこれがこの日のターニングポイントでした。

 キムラコクオーは金に代えて大島、さらに河合に代えて坂田を投入して2トップ気味にシフト。なぜ坂田をベンチスタートにしたのかは謎でしたが、これが奏功して形勢を五分に戻すのに成功。この日の坪井のパフォーマンスは圧巻で、高さはないものの抜群のカバーリング能力でまさに最後の壁として鞠攻撃陣の前に立ちふさがっていましたが、スピードのある坂田の投入で坪井は坂田のマークに力を注がざるを得なくなり、また堀之内は高さのある大島とミスマッチが生じています。そういう状況下で浦和はしばしば2対2の局面を作られて対応に難儀。啓太がDFラインに入ってカバーしていたようではありますが、浦和はキムラコクオーの妙手=河合を下げて坂田を入れる超攻撃的な采配に終盤から延長戦にかけて悩まされ続けました。

 一方のゲルトの交代はエジ→高原。これはエジの出来もあんまりでしたが、代わって入った高原はそれに輪をかけて悪く、しかもこの交代が戦術的な意味を持たないところがいかにも辛い。後半残り少ない時間帯での暢久→西澤という思い切った交代には驚きましたが、これは攻撃面では大正解。鞠は西澤のマークが全く出来ておらず、西澤はどフリーでミドルシュートを連発。惜しむらくは枠内とはいえ全てGKが簡単に防げる範囲内でしたが、それでも勝ちに行く采配としては成功と評していいでしょう。しかし攻守のバランスという面ではかなり守備が危なっかしい面は否めず、鞠にもまた再三チャンスを与える結果になりました。何事にも表と裏がありますから、これはやむを得ないでしょう。

 残念だったのは延長後半脚が攣ったセルに代えて梅崎を投入せざるを得なかったこと。所詮個人攻撃の集合体でしかない浦和にあって、唯一連携というものを感じさせるセルとポンテ。この日の攻撃は終始その2人で織り成していたようなものでしたから、セルの離脱は痛恨事。梅崎自身は良くも悪くもない出来でしたが、如何せん突破力で今のセルに劣るうえに、誰とも連携が出来ていないので局面を変えるには至らず。

 PK戦での負けとはいえ、代表組を欠いた試合は今年とうとう一勝もできず。その原因は明白ですが、もう書き飽きたので割愛。

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2008.11.14

【展望】天皇杯5回戦-横浜M戦

・駒場でかろうじて愛媛を下して駒を進めた天皇杯5回戦。

・試合会場は丸亀@香川。なんで関東のクラブ同士が遠く四国で試合をせんといかんのか?っちゅーのはクラブによって移動距離に不公平感が強いこと共々天皇杯への代表的な疑問の一つですが、まぁ見る側にとっては「どさ回り」は天皇杯の醍醐味でもあり、そう目くじら立てんでも・・・

・ただそんなことよりも今年の天皇杯の問題は代表合宿と重なってしまったことですな。浦和は闘莉王、達也、阿部、都築が代表召集で欠場(おまけに細貝も出場停止。横浜Mは中澤が代表に召集されていましたが怪我で代表辞退)。まるで代表合宿の裏番組のように開催されるナビスコ杯と違い、天皇杯は開催時期や過密日程といった問題を抱えながらもまがりなりにもメンバーは揃えられる(年末にお休みを取る選手が多いクラブもありますが・・・)ことでカップ戦の権威を保ってきたんじゃないのかなぁ???

・天皇杯はもともと12月に集中開催していたのを04年度から秋季に前倒し開催となり、J1チームは11月初に登場するのが常となっていましたが、そうすると天皇杯がナビスコ決勝やACLノックアウトステージと被るのはもちろん、代表戦に被るケースも出てきます。天皇杯4回戦では犬飼会長が「ベストメンバー」を揃えなかったことで大分や千葉に噛み付いたそうですが、5回戦ではクラブが物理的に「ベストメンバー」を揃えられない日程をJFAが組んじゃったわけで、いやはや天に唾するというかなんというか・・・

・過密日程問題を棚に上げてクラブに「ベストメンバー」を強要する犬飼会長の姿勢には呆れてしまいますが、それはさておき、自業自得の細貝を含めて5人ものレギュラーメンバーを欠く浦和。しかも前目の選手は余り気味なのに、欠ける選手は達也以外全員後ろ。いやはや今年一勝もできなかったナビスコ杯予選の再来となる可能性は極めて強いような・・・

・で、「4-2-3-1はじめました」っておまえは冷やし中華か?っちゅーゲルトの思いつき采配はどうなるんでしょうね? 戦術の熟成もへったくれもなく、いきなり3-4-1-2に戻してこそ一年中対処療法で、患者が中毒になってしまうほどモルヒネを多用するゲルトの面目躍如なんですが(苦笑)、付け焼刃ながら4バックの練習を始めたそうで。まぁやらんよりは良いのでしょうが、これまでサイドを何度もボコボコにされながら一向に3-4-1-2を改めなかったのに、なんで今頃?

*横浜Mの最近の出場メンバー、フォーメーション等についてはリーグ最終戦での「展望」と重複するので直近の試合のみ。

<第31節:横浜M 1-3 京都>

-----坂田-----
--狩野----兵藤--
田中裕------小宮山
---松田--河合---
--小椋-中澤--ロス-
-----榎本-----

41分:中澤→田中隼
66分:坂田→金
82分:兵藤→斉藤

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2008.11.09

【観戦記】08年第31節:札幌 1-2 浦和

 現在浦和で最も調子がよいと思われる細貝を出場停止で欠いたこの一戦。誰をボランチに据えるかが見物でしたが、ゲルトはなんと闘莉王をボランチに据えただけではなく、フォーメーションをいきなり4バックに変えてきました。愛媛戦でも延長に突入してから突如4バックにシフトし、なんとかボロを出さずに試合を終えましたが、いったい何がゲルトの頭の中でスパークしたのでしょうか?

20081108sapporo4

 愛媛戦は延長突入早々細貝が退場してしまったので、ゲルトが4バックで何をやりたかったのかさっぱり判らず、闘莉王をボランチに上げたことで急激に守備が不安定になっただけのように見えました。で、引き続き4バックを採用したこの試合を見たところ、引いて守る相手に対して浦和は前の4人+闘莉王+SBの片方と攻めの枚数を増やしたかっただけの模様で、サイドでの攻防に重きを置いた様子は微塵もありませんでした(爆笑)

 達也、セルともドリブルが持ち味の選手なのでボールを受けると自分で相手DFに突っかけに行きます。従って相馬、平川の両SBはSHを追い越して攻撃参加なんてなかなかできません。SHとSBに連携が感じられない4-2-3-1なんてあり得ないんですわ(失笑)。

 しかもポストプレーが得意とは言いがたいエジが1トップ。従って前の4人で曲がりなりにもボールがキープできるのはポンテだけ。しかも今年のポンテは凡ミスが多い。これじゃSBどころかさすがの闘莉王もなかなか上がれない。この布陣を機能させようとするなら、せめてどちらかのSHはそこそこボールが持てる永井じゃないとなぁ・・・

 っちゅーことで、おそらくぶっつけ本番に近いであろう4-2-3-1はフォーメーションの本分である厚みのあるサイド攻撃という場面はほとんど見せることなく、ほぼ失敗と言って良い出来でしたが、それが一見機能しているかのように見えるのは札幌の守備があんまりだったに過ぎません。

 愛媛戦で自信を得たセルを筆頭に所詮個々人でドリブル主体に突っかけているだけの浦和の攻撃に対して、札幌は前半引いて守ってはいるものの、単に人がいるだけでバイタルエリアでの寄せが甘すぎ。エリア周辺で容易に浦和にボールを繋がれ、しかもDFライン裏の狭いスペースを突かれすぎ。クライトンからの縦ポン一本がダヴィに通って幸先よく先制したものの、その後の札幌の攻撃はカウンターから一度見せ場を作ったくらいで、後は浦和の波状攻撃を浴び続け、ポンテのミドルシュートのこぼれ玉に詰めた達也のゴールで前半のうちに追いつかれたのは当然といえば当然。

20081108sapporo1

 後半もなお立ち上がりから浦和の攻勢が続き、闘莉王の浮き玉のパスで札幌DF裏に抜け出たエジ、っというか限りなく札幌の連携ミスと思いますが、そこを突いて逆転。札幌の不甲斐ない出来を考えれば久しぶりに大量得点差での勝利かとも思われましたが、再度エジがDFライン裏に抜け出た決定機を決められなかった辺りから浦和は急激に失速。達也もセルも後半15分くらいから運動量が激減し、浦和はボールの出しどころがなくなって攻撃は出詰まりに。

 またこの浦和の急造布陣、中盤で守れないのが一目瞭然なんですわ。動けない選手が中盤に3人ですからなぁ・・・ 逆転された札幌はラインを上げてきっちり中盤を作って攻めあがってくるようになると、浦和の超攻撃的布陣(笑)は馬脚を表し、ボランチが動けないものだから4バックなのにサイドで数的優位どころか同数すら確保できない(笑)。逆サイドに振られてどフリーの選手を作られ、さらにバイタルエリアに易々と侵入を許す始末。これなら札幌は最初から積極的に試合を進めたほうが勝ち目があったような・・・

 いいかえれば相手が札幌じゃなかったら、この布陣ボコボコにされたでしょうなぁ・・・ おそらくこの一戦限り。ゲルトらしいその場凌ぎの奇策でしょう、これ。

 ボランチ起用された闘莉王は浦和が攻勢を強めている時間帯には不調のポンテに代わって後方からの配球役として機能しており、さらに時折バイタルエリアに侵入してくるのですが、いったん押し込まれ始めるとボランチとしてはあまりにも運動量がない弱点が露になってしまいます。終盤はDFラインに吸収されて5バックっぽくなり、却ってそのほうが札幌の仕掛けるパワープレー対策として役立っていたような・・・

 札幌は浦和の退勢に乗じて後半半ばから攻勢に出たものの、J1とは思えないイージーなパスミスが多く、シュート精度も劣悪。ハーフタイムに選手を代えてクライトンを前目に上げ、さらに相次いで選手を代えましたが、結局セットプレーでチャンスを作ったくらい。

 一方ゲルトはついにポンテを下げる大英断! っちゅーか劣勢に陥ってからのポンテの使えなさから判断すれば交代は遅すぎやっちゅーねんと思いましたが、ゲルトにしてはよくやりました(棒読み)。ポンテに代えて暢久投入は至極妥当。さらにお疲れの達也に代えて永井を入れ、最後は時間稼ぎを兼ねてセルに代えて堤を入れて、この日のゲルトの選手交代には珍しく納得性がありました。

20081108sapporo2

 終盤敵陣深い位置でスローインを受けた闘莉王が全員棒立ちの札幌DF陣を尻目にフリーでエリア内に突入してシュート。シュートは惜しくもGKに弾かれましたが、あのシーンを見ているとこの日の札幌にはもはや集中力も闘争心もなかったのでしょう。昨年同じように早々と降格が決まった横浜Cが浦和に対して見せた「意地」はどこにも感じられませんでした。

 札幌ドームには28000人強の観客が詰めかけ、初めて、あるいは久しぶりにJリーグの試合を見た方もいらっしゃったかもしれませんが、この試合内容ではもう一回見に来ようと思う方は少ないでしょうなぁ・・・

20081108sapporo3

-----エジ-----
達也---ポンテ--セル
---啓太--闘莉王--
相馬-阿部--坪井-平川
-----都築-----

73分:ポンテ→暢久
79分:達也→永井
89分:セル→堤

---ダヴィ-アンデルソン--
西谷--------中山
---西---暗豚---
西嶋-柴田--西澤-坪内
-----佐藤-----

HT:アンデルソン→上里
63分:西谷→砂川
77分:柴田→岡本

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2008.11.07

【展望】08年第31節札幌戦

・リーグ戦も残り4試合。もはや明るい材料を見つけることすら難しい状態に陥った浦和ですが、愛媛戦で強いて好材料を挙げるとすれば久しぶりに長い時間の出場機会を得たセルがそこそこ頑張っていたこと。もっとも他の選手との連携もなにもなく、方向性もバラバラな状態でしたから、いくらJ2下位に低迷する愛媛相手とはいえセル個人でやれることは限られていましたが、それでも積極性だけは評価していいかと思います(積極的に行きたかったのに、諸般の事情(笑)でポンテらに止められていたようですが・・・)。

・もう個人任せ状態に陥っているわけですから、ベストメンバー(笑)に拘らずに出場機会に飢えた選手を使ったほうがよほどマシな結果が出るような気がしてなりませんが、ゲルトがそんなことを思いつくようなら、こんな惨状になっとらんわなぁ・・・

・しかも、大詰めで社長が思いついた補強が通訳(単なる通訳というよりは、追い詰められているゲルトのメンタルケア役に近いようですが・・・)だったというのはぶったまげました。ゲルトの日本語は判るようで判らない、判らないようで判るというのは「語る会」でも薄々感じましたが、毎日顔を合わせているはずに社長が「選手と監督のコミュニケーション不足」に今頃気づくというのにはがっかり。まぁこの期に及んで大原に坂道を作ったり、自転車を買ったりするよりはいいかと思いますが、こういう人事で「今年は最後までゲルトで行く!」とはっきり宣言されるとはなぁ・・・ 今年一杯砂を噛むような日々が続くことが決定しました。

・破滅的なチームにあって比較的マシな動きを見せていた細貝が、愛媛戦で愚かな報復行為で一発退場となって札幌戦欠場(単なる暴力行為なので1試合欠場で済むわけがなく、次の天皇杯5回戦も出場停止)。

・第29節柏戦で早々と降格が決まった札幌。ハズレ外国人だとか、怪我人多発だとか、降格に至った原因はいくつも挙げられるのでしょうが、三浦監督らしく堅守でJ2を勝ち抜いてきたのにその守備がJ1では全く通用しなかったのがその主因といって差し支えないかと思います。前回対戦時にも不調の浦和に4失点を喫しています。

・新潟→愛媛→札幌と微妙な相手ばかりの3連戦。瀕死の浦和に止めを刺すだけの力が札幌に残っているかどうか・・・

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<前節:川崎 3-1 札幌>

---ダヴィ-アンデルソン--
------------
中山-大塚--暗豚--西
------------
坪内-西嶋--西澤-マーカス
-----高木-----

53分:大塚→砂川
61分:アンデルソン→上里
70分:坪内→西谷

<前々節:札幌 0-2 柏>

--アンデルソン--中山---
------------
西--大塚--暗豚-藤田
------------
池内-西嶋--西澤-マーカス
-----佐藤-----

HT:大塚→砂川
63分:中山→上里
70分:藤田→西谷

*ダヴィは負傷欠場

<前回:浦和 4-2 札幌>

---西---暗豚---
------------
西谷-芳賀--マーカス-砂川
------------
坪内-吉弘--柴田-池内
-----高木-----

64分:西谷→岡本
81分:砂川→石井

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2008.11.04

【観戦記】天皇杯4回戦:浦和 1-0 愛媛

20081103ehime3

 勝ってしまったというのが偽らざる印象。しかも拾い物のようなPKで。

 見るものに何の感動も与えられないどころか、見苦しいプレーの連続。こんな年の天皇杯はとっとと負けて、藤口=修三=ゲルトの「魔のトライアングル」に早々と終止符を打ち、来年の再起に賭けたほうがよっぽどマシではないかと思いました。

 もう浦和には共に掲げる目標、求心力となりうる目標なんて存在しない。調子の良し悪しとは無関係にスタメンを保障された選手達が週末ごとにやってくる試合を漫然と迎え、漫然とゴールに向かい、漫然とディフェンスに入っているだけ。そして至る所で凡ミスを連発。この日も新潟戦に続いて「浦和の将来はこの残り試合にかかっている」云々の長大ダンマクが掲げられましたが、残念ながらフロント・選手の心には全く響かなかったようで、残り試合を無為に過ごすどころか病状を加速度的に悪化させるだけに終りそうです。藤口社長の決断の遅れが招いた必然の結果でしょう。

 しかし、残念ながら相手もJ2下位に低迷するのも無理はないと思われる惨状。昨年堂々浦和を破った勢いは影も形もなく、醜態を曝け出している浦和に対して序盤と終盤にわずかに冷や汗をかかせた程度。浦和・愛媛共々実にお恥ずかしい試合でした。

20081103ehime1

---達也--エジ---
-----ポンテ----
平川-細貝--啓太-暢久
-堀之内-闘莉王-坪井-
-----都築-----

69分:達也→セル
77分:啓太→阿部
114分:エジ→堤

 真面目に論評するのも馬鹿馬鹿しい試合内容。啓太はもはやスタメンどころかトップチームに出してはいけないレベルで、せっかく温存した阿部を後半投入せざるを得なくなったとか、相変わらず絶不調のポンテはなんで交代を命ぜられないのか?とか、スタメンの中では相対的にマシだった細貝が愚かにも報復行為で一発退場になり札幌戦帯同を棒に振ったとか、達也は好調時にはほど遠い出来(それでもエジよりはマシでしたが・・・)で、むしろ後で投入されたセルのほうに可能性を感じたとか、まぁ選手個々人に思うところは無きにしも非ずでしたが、もうチームとして体をなしてないのですから個々人の毀誉褒貶を論じても虚しいだけ。

 細貝退場で一人少なくなったものの、後半に入ってから愛媛にチャンスらしいチャンスは与えていないので逃げ切りは十分可能と思ったのですが、何を思いついたか延長に入ってゲルトは闘莉王をボランチに上げ、阿部をCBに下げて突如4バックを採用。これがそれまで低レベルながら攻守のバランスが取れていた浦和に混乱をもたらした模様で、相手がもう一段強い相手なら簡単に逆転されていたでしょう。浦和はこのままでは守りきれないと観念したのか、延長前半から早々とコーナーでのボールキープを選択する等、恥も外聞もなく、なりふり構わぬ逃げ切り体制入り。

20081103ehime2

 こんな試合内容では勝ったところで試合終了後にサポから大ブーイングを浴びるのもやむなし(私個人としてはここで選手を責めることに意味を見出せませんが)。

 阿部以外の選手達はなぜか東クルヴァを避けるように巡回。しかし、最終的には阿部の呼びかけに応えて一応東へも挨拶。その後闘莉王がなにやらサポとやりやっていたようですが、そんなことよりこういう苦しい時に荒れ狂うサポと真正面から向き合おうとするのはもはや阿部しかいなくなってしまったのがこの日一番悲しかったことかもしれません。

 漂流、ただただ漂流。

 目的地不明。航海図なし。船長脳死。操舵手不在。燃料枯渇。

 こういう船が何物かに激突もせず、座礁もしないということがありうるのでしょうか?

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2008.11.01

【展望】08年天皇杯4回戦・愛媛戦

新聞報道によると、ゲルトは天皇杯4回戦(vs愛媛)について「天皇杯でテストはない。ユース組はユースの大会に出す。ベストメンバー、一番調子のいいメンバーで戦う」と早々と明言。おいおい、疲労困憊かつ怪我持ちの闘莉王や阿部まで愛媛戦に出すんじゃないだろうなぁ・・・ 

「一番調子のいいメンバー」って一向に調子の上がらないポンテや、全く結果の出ない高原&エジがいつもスタメンを飾るのはなんなんだ? 

新潟戦で見た通り試合に入ってしまえばゲルトの影響力なんて無いに等しいんですが、スタメンや選手交代ばかりは監督の専管事項(選手交代も選手の要請だったという噂もありますがorz)ですからどうにもなりませんわぁ・・・ 従って能力も意欲もない監督なんていないほうがマシなんですが、社長はゲルトを更迭する気はさらさらない様子。新潟で赤サポが出した大ダンマクも空しく、今季の浦和は残り試合を選手個々人の頑張り任せで闘うことになりました。当然ながら来季には全く繋がりません。合掌。

愛媛の旧浦和勢は長期離脱していた千島がベンチに復帰した反面、南はスタメンを失ってベンチにも入れず。横山もたまにベンチに入る程度。三上が左SBのスタメンに定着しているのは、やはり京都での経験がそこそこあるゆえなんでしょう。

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<前節:横浜C 2-2 愛媛>

---内村--大木---
江後--------横谷
---宮原--赤井---
三上-高杉--金守-関根
-----川北-----

59分:内村→笹垣
67分:大木→田中俊

<前々節:仙台 1-0 愛媛>

---内村--大木---
江後--------横谷
---青野--赤井---
三上-高杉--金守-関根
-----川北-----

61分:大木→横山
74分:内村→田中俊
78分:江後→千島

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2008.10.27

【観戦記】08年第30節:新潟 0-1 浦和

 勝って良かった。それに尽きます。

20081026niigata1

 新聞報道通り左WBは暢久。その結果は悲惨そのもの。当の暢久のみならず、浦和は全体に動きが悪く、前半新潟に先制されていればそのまま見せ場なく敗れた可能性が高かったと思います。

 しかしゲルトが後半頭から暢久と平川の位置を入れ替えたのを契機に浦和のボールの回りが良くなって一転浦和が攻勢。新潟の中央が堅いのか、あるいは浦和の攻めに工夫がないのかは微妙なところで攻めている割には決定機が少ない印象が残りましたが、エリア内での混戦で細貝がボールを押し込んで浦和先制!

20081026niigata3

 その後は新潟のパワープレーを凌ぎに凌ぎ、ボールを外に蹴りだしまくってなりふり構わず逃げ切りを図り、なんとか逃げ切りに成功。

 セットプレーで何度かどフリーでヘッドを打たれましたし、また岡田主審が新潟の両FWと浦和のCB陣の競り合いで悉く新潟のファウルを取るなど運に恵まれたところもありましたが、結果も出なければ内容もない試合が連続しただけにとりあえず勝てて良かったと思います。

 前半の出来はあんまりでしたが、後半は選手たちの勝利への執念が十二分に伝わってきました。明らかに調子の悪い選手も何人か見受けられましたが、それをフォローしようと周囲が頑張っていました。ゲルトは何もしていないどころか、チームが最高のパフォーマンスを出すには邪魔な存在でしかありませんでしたが、選手11人が、いや達也を加えて12人の頑張りで掴んだ勝利でしょう。いわく「12人で出来た!」

 まぁこんなやり方は足下3戦勝ちなし&降格圏すれすれの新潟レベルじゃないと通用しないのでしょうけど。逆にいえば、この状態の浦和に対しホームで引き分けにすら持ち込めない新潟は相当ヤバイんじゃないでしょうか? 選手・観客とも降格に対する危機感が感じられない新潟の温さが気になりました。残り試合は大宮以外全部上位チームとの対戦。ひょっとしたらひょっとするかも?

20081026niigata2

---高原--エジ---
-----ポンテ----
暢久-阿部--細貝-平川
-堀之内-闘莉王-坪井-
-----都築-----

66分:高原→達也
89分:ポンテ→岡野

20081026niigata4

---矢野--アレ---
-田中亜-----河原-
---千葉--本間---
中野-永田--千代-内田
-----北野-----

84分:田中→寺川

 しかしゲルトの思いつき「暢久左WB」はいったい何だったのでしょう? 神戸戦でほとんど機能せず、後半途中で撤回を余儀なくされたのに、性懲りもなく暢久を左WBに起用。

 で、結果は大失敗。暢久はコンディションが良くないようでほとんど動けず。自分が抜かれてピンチに陥っているのに、歩いて戻っている状態。こりゃポジション云々以前にスタメンで使っちゃいけないレベルでしょう。

 まぁ良くなかったのは一人暢久だけではなく、前半の浦和はACL敗戦のショックを引きずっているが如く、まともに動いているのは坪井くらいという惨状。新潟は4人×2列のブロックをしっかり作って守り、おまけに前から矢野がプレスをかけてきます。浦和はそのブロックの前で各駅停車然とした横パスを繋ぐだけ。両WBが沈黙しているのでサイド攻撃もままならず、前3人が個人技で打開を図ろうとしていましたが、3人とも好調とは言いがたくて決定機には至らず。

 しかも全く点が入る気がしないどころか、中盤で不用意にボールを失ってカウンターを食らう始末。細貝は決勝点を決めはしましたが前に出てはボールを奪われる場面も少なくなく、全体としてそれほど良い出来とは見えませんでした。阿部も彼らしくないミスが散見。新潟は前半左SH田中亜に早めにボールを預けて、手数をかけずに左からクロスを入れる単純な作戦を多用していました。また浦和のセットプレーのチャンスが潰えた後のカウンター攻撃はどこのチームも定番な模様。さらに矢野・アレッサンドロと両FWが長身な上、永田・千代反田のCB陣もセットプレーに自信があるのか、浦和は90分を通じて新潟のセットプレーには悩まされました。

20081026niigata5

 あんまりな前半を経てゲルトはあっさり左WB暢久を放棄して平川と左右入れ替え。要するに前半45分は練習だったということですな(怒)。

 で、この入れ替えが奏功して浦和が立ち上がりから怒涛の攻勢を仕掛けます。ポンテが右に流れ、それを暢久や阿部が追い越す動きをみせることでようやく新潟守備陣の攻略に成功。ただやはりポンテは不調でラストパスに精度を欠き、またエジはまだしも高原が全く点取り屋として機能してないのが災いして決定機らしい決定機は闘莉王のヘッドくらい。

 高原に代えて達也を入れるのは当然としても時間の経過とともに前3人が孤立気味に。暢久は後方に下がったまま。阿部が思い出したように攻めあがってくるくらいで、浦和優勢なもののやはり決定機が掴めず。時折新潟がカウンターやセットプレーで際どい場面を作るので甚だ気持ちが悪かったのですが、残り10分で混戦の中で細貝がゴール。エジのエリア内でのキープが効いて浦和が珍しく攻撃に人数を割いた時間帯でのゴールでした。

20081026niigata6

 新潟は暢久vs田中亜では分が悪いと見てか、後半は直接FWにボールを入れる場面が多かったように見えました。両FWとも長身なので、これを坪井&堀之内がマークするのは大変だったと思いますが、競り合いで岡田が悉く新潟のファウルを取ってくれるのには随分助けられました。まぁあれだけ同じようなファウルを取られれば両FWに学習能力がないと言われても仕方ないと思いますが。

 先制後は新潟のパワープレーを闘莉王中心に跳ね返しまくり。どっかーん、どっかーんと前に蹴りだすばかりで前線でボールキープもしなければ、FW単独でカウンター攻撃を仕掛けるわけでもなく、どこのJ2やねん?(いやJ2でもなかなか無いか?)とツッコまれても仕方が無い不恰好な逃げ切り劇でしたが、何はともあれ完封。

 リードされている新潟が田中亜に代えて守備的な寺川を入れる意味が謎でしたが、そもそも選手を一人しか代えていないところを見ると、もともと層が薄い上に怪我人が出て要するに駒不足なんでしょうなぁ・・・

 ゲルトは最後ポンテに代えて岡野を投入して5バックの右SBに入れていましたが、岡野J1通算300試合出場をアシストした以外に全く意味はなかったような・・・ ロスタイムで時間を稼ぎながら守備を固めるべき時間帯に入れた選手がよりによって守備の計算が立たない岡野。しかもカウンター要員ではなく、守備固めに入れている・・・ 実に人情味溢れる采配に涙が出ました。良かったね、勝てて。

 不甲斐ない敗戦が続き、明確な目標を失ってチーム内にどす黒い空気が流れまくっているのに、フレッシュさを感じないスタメン。独りよがりの奇策。決まりきった選手交代。温情としか思えない岡野投入。一つ勝ったところでゲルトの大罪を許す気持ちには到底なれず、それを放任&傍観しているフロント陣への憤りは募るばかりです。

P.S.

 新聞報道によると、ハーフタイムでのWB左右入れ替えは監督の指示ではなく、暢久の直訴によるとのこと。ゲルト、終わってるわ・・・

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2008.10.26

(メモ)新潟0 ‐1浦和

(スタメン)都築、細貝が戻り、堤はあっさりベンチへ。堀之内CBで阿部はボランチか。惨敗続きでもスタメンに驚きなし。啓太はベンチ外で内舘が久々にベンチ入り。

(前半)暢久はまたも左WB。タリーモード全開でスタメンで使ってはいけないレベル!暢久を筆頭に浦和の動きはいつも以上に悪い。まあまあなのは坪井くらい。

各駅停車でパスを回すだけでは、新潟の4×2の守備ブロックはまず崩れまい。両サイドとも沈黙。

新潟は早めに高い位置にいる田中にボールを入れてサイド攻撃。常にカウンターを狙っている。

浦和はセットプレーでヒヤっとが多いな。

(後半)ゲルトはあっさり左右WBを入れ替え(笑)
これでボールの回りが良くなり、浦和一気に攻勢。しかし決定機は闘莉王ヘッドくらい。

高原→達也でさらに攻勢を強め、めずらしくエリア内に人数を裂いたのが奏効して混戦から細貝がゴール。
あとはなりふり構わず守りに入った。

相変わらずセットプレーで危ない場面多いが都築が好セーブ連発。

新潟は両FWへ放りこみが目立ったが、浦和CBとの競り合いでファウル取られまくる。やや気の毒だったが、学習効果がないともいえよう。

久々に勝って上機嫌だが、相手が新潟で助かっただけかも。

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2008.10.25

【展望】08年第30節新潟戦

 神戸戦の敗北で首位鹿島とは勝ち点6差。上位4チームとの直接対決が全くないためリーグ優勝の可能性はかなり小さくなり、ACL出場権=3位以内確保が現実的な目標になってしまいましたが、リーグ残り5試合を浦和はどう闘って行くのでしょうか。

 リーグ優勝が難しくなり、続いてACL連覇という目標をも失って大失速中のチームが、求心力を完全に失っている監督の下で「3位」といういかにも中途半端な目標を掲げて闘い続けるのは極めて困難。

 今までどおり名ばかりのベストメンバーを揃えて、その場凌ぎというか思いつきに近い奇策を弄しながら目先の勝ち点を拾いに行くやり方では、3位確保はまず無理でしょう。

 かといって、目先の新潟戦では無理に無理を重ねてきた闘莉王、阿部、不調のポンテ・啓太、結果が出ないエジ&高原。こういった選手達の幾人かを休ませて、これまでベンチを暖めてきた選手を来季を見据えて積極起用すれば、如何せん攻守とも組織性のない浦和ですから、選手の大幅な入れ替えはそのまま戦力ダウンとなり、ナビスコのような惨事を繰り返す可能性が極めて高い。

 それでもいいんじゃないか?

 まぁ即刻ゲルト更迭という策が取られなかった以上、こんな大胆な策が打たれるはずもなく、またもや閉塞感漂うサッカーを見るだけになるんでしょうけれど。

 神戸ほどの切れ味はないけれど、やはりカウンターの上手い新潟。

 戦術がないなら、せめて動ける選手を出してくれれば、攻守の切り替えが遅くて後手に回りまくる弊害は少なくて済みそうなんですが・・・ 

 新潟は丸塩が前節に続いて出場停止なのが数少ない朗報。浦和は啓太が出場停止。相馬の復帰は微妙。

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<前節:千葉 0-0 新潟>

---矢野--アレ---
-松下------河原-
---千葉--本間---
松尾-永田--千代-内田
-----北野-----

3分:松尾→中野 (負傷 → 全治3週間)
77分:本間→寺川
89分:河原→田中亜

*マルシオ・リシャルデスが出場停止で代わりに河原が右SHへ

<前々節:新潟 0-0 横浜M>

---矢野--アレ---
-松下------丸塩-
---千葉--本間---
松尾-永田--海本-内田
-----北野-----

67分:海本→中野

<前回:浦和 3-0 新潟>

---矢野--アレ---
-寺川-----ダヴィ-
---千葉--本間---
中野-永田--千代-内田
-----北野-----

8分:本間→木暮
71分:寺川→田中
75分:アレッサンドロ→河原

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2008.10.23

【観戦記】ACL準決勝第2戦:浦和 1-3 G大阪

20081022acl1

 神戸戦の惨劇からすれば1-3の負けであってもよくやったというべき試合でした。少なくとも選手達は十二分に闘っていたと思います。痛みをこらえながらプレーを続ける闘莉王・阿部、急遽スタメン起用された堤、前線からしつこくボールを追いまわす高原。この敗戦を選手の責めに帰することはできないでしょう。

 しかし個々人がいくらベストを尽くしてもそれだけでは勝てないのがフットボール。選手どうしが共通のイメージを持って連動して動くチームにはまず勝てません。結果は文字通りの完敗でした。神戸戦で衝撃を受けたばかりなので、完敗にも関わらず帰路の心境は実にさばさばとしたもの。優勢だった前半に2点目を取って、ようやく勝負になったかどうかというくらい実力差がありました。

 後半早々と同点に追いつかれて第1戦のアドヴァンテージを失ってから浦和の攻撃は早々と手詰まりに陥ってしまいましたが、優勢だった前半から見え隠れしていた前線へのサポートの遅さが運動量の低下と共により顕著になった結果でしょう。この日の浦和は早めにFWへ放り込んでG大阪DFラインの裏を狙わせる攻撃が目立ちましたが、せっかくFWがDFライン裏に抜け出てもそのサポートがないのでたちまち攻撃終了。特になんとか個人で打開を図ろうとする高原が気の毒でした。

 それでも前半はセットプレーのチャンスを何度か掴み、その一つを高原のゴールに結びつけたのですから悪くはなかったのですが、後半は文字通り手も足も出ませんでした。ポンテは神戸戦と比べると格段にマシではありましたが、やはり全盛期にはほど遠くて決定的な仕事はできず。また浦和の両サイドからのクロスは簡単にG大阪DF陣に跳ね返されてしまいましたし、闘莉王は足の状態が試合中に悪化したのか、攻撃参加を自重気味。これじゃ点は入りません。

 逆転されてゲルトは錯乱したのか、堤に代えて達也を投入するも自軍が混乱しただけで、スカスカになった中盤を崩されてたちまち3点目を取られ事実上試合終了。まだ残り15分あるのに席を立つ観客が目立ち始めたのもむべなるかな。平川→永井の悪あがきも何の効果も見せ場もなく、浦和の08年ACLは予定調和のごとくあっけない幕切れとなりました。

20081022acl3

---高原--エジ---
-----ポンテ----
堤--阿部--暢久-平川
-堀之内-闘莉王-坪井-
-----山岸-----

76分:堤→達也
81分:平川→永井

20081022acl2

---ロニー---ルーカス---
-遠藤------二川-
---橋本--明神---
安田-山口--中澤-加地
-----藤ヶ谷----

HT:ロニー→佐々木
71分:安田→山崎
90分:ルーカス→播戸

 アウェーゴールのアドヴァンテージがある上に先制点まで上げたのですから、昨年までの浦和であれば必勝の展開だったはず。しかし、それを守りきれないどころか3失点も喰らってしまってはお話になりません。昨年と比べて激増した失点。CBないしボランチの補強を怠り、しかも啓太が長期離脱後パフォーマンスが上がらず、組織性はないけれども個の力でなんとか相手を封じていた浦和の守備は今年あっけなく崩壊。勝負強さのベースになるはずの守備がこの惨状では勝ち進むのは非常に難しいといわざるを得ません。

 西野はもともと後半勝負の作戦だったのでしょうか? G大阪の前半は慎重というよりも消極的とさえ言ってよいくらいの出来でしたが、何の役にも立っていないFWロニーを下げて佐々木を右SHに投入してルーカス1トップで中盤を厚くし、試合の主導権を奪い返したのは見事でした。1.5列目みたいなところにいる遠藤への対応があいまいなのはすぐに判りました。1トップ、あるいは3トップ気味に来る相手への対応は相変わらずのゲルトの無策ぶり・・・ そしてCKから山口の同点弾。G大阪戦では華麗なパス回しでものの見事に崩されて失点するよりも、むしろセットプレーで点を取られている気がしてなりませんが、よりによって最も気をつけないといけない山口がどフリーですか・・・

 さらに安田に代えて山崎投入直後のCKからの失点。これって相手の選手交代でマークがあいまいになってしまったという奴なのかなぁ・・・

 後半に入って両サイドを崩され気味になりながら浦和はなんとか踏ん張っていましたが、セットプレーでの2失点は誤算。さらに件の堤→達也という自殺的な采配でスカスカの中盤をあっさり崩されてまた失点。

 同点に追いつかれた時点で手詰まりに陥っている状況を打開すべく、キレがないエジに代えて達也なり永井なりを投入すると思ったのですが(っちゅーか、あれだけDFラインの裏狙いを続けるならエジ&高原の2トップという選択自体が間違ってますわ)、そこでゲルトが傍観したのが敗因でしょうな。まぁその時点でエジ→達也とか、堤→永井であっても今の浦和では苦戦は免れないでしょうが、せめて納得感だけは残して欲しかったもの。

 まだ天皇杯が残っていますが、短期間のトーナメントを闘うだけの勢いが浦和にないどころかただいま絶不調。この日の敗戦をもって事実上浦和の08年の闘いは終わり。もはや本気でACL出場権獲得とか天皇杯だとかを狙うのなら、少なくとも暫定監督を据えて文字通りカンフル剤を打つしかないでしょう。

 開幕時には想像もしなかった敗北感・絶望感に打ちひしがれる日々ですが、浦和がなくなってしまうわけではありません。

 廃墟と化し、灰燼と化したかのような浦和に再建の槌音を響かせるのが我が努めと信じて明日を過ごしてゆく所存です。

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2008.10.19

【観戦記】浦和 0-1 神戸

 ゲルトが今浦和のためにできる最善の手段は「辞表提出」です。解任すると違約金がかかるので自ら潔く辞任してください。もっとも違約金を中村弱化部長が自腹で払ってくれるのなら解任でも結構ですが。

 首位争いをしている名古屋に今年4戦勝ちなしはともかく、リーグ中位クラスの神戸にも4戦勝ちなしどころか1分3敗。しかも闘う毎に試合内容が悪くなっています。皮肉なことに、今年の神戸戦は敗れたとはいえゲルトの初采配となった最初のナビスコ予選@埼スタがもっともマシなゲーム。その後ゲルト色(?)が強まるにつれて内容が悪くなり、4試合目はとうとうどこからどう見ても勝ち目がない惨敗を喫してしまいました。ゲルトが辞表を提出する理由としてはこれで十分です。

 神戸の持ち味といえば素早い攻守の切り替えからの鋭いカウンター & 人数をかけたサイドアタック。神戸のサッカーは全然ぶれていない(いかんせん選手層が薄いので、長期離脱者が複数人出て戦績の上がらない時期もありましたが・・・)のに対し、ゲルトは就任当初からその場しのぎの連発&結局個人技頼み。これじゃ闘う毎に実力差が開くのは当然でしょう。

 コンディションが十分でない選手を何人も無理使いしている上、シーズン終盤になっても選手間に攻守とも共通のイメージがないのでどこに走っていいのか判らない。従って動けない、動かない。こんな試合を残り何試合も見るのはもう沢山!!!

 浦和のチャンスらしいチャンスは前半37分の細貝・エジ・高原の3連発だけ。それでも前半は神戸がミスを連発したことによってなんとか五分五分を保っていましたが、後半は運動量の差が顕著になって浦和の守備は大決壊。神戸に決定力があれば0-3くらいで終っていても不思議はない試合でした。逆に言えば神戸はこんな浦和相手に1点しか取れないからこそ中位に留まっているのでしょう。

 試合終了後、南のサポーターに野次られた闘莉王がぶち切れたあげく号泣していましたが、闘莉王を叩くのは全くのお門違い。闘莉王のパフォーマンスは褒められたものではありませんでしたが、厳しい日程の中、怪我持ちの選手を使い続ける監督(岡田もな)こそ真っ先に責められるべきです。

 この試合の唯一の収穫は、際どいシュートを何本も浴びながら1失点に抑えた山岸のリハビリに役立ったことくらいでしょう。

 浦和の試合を見るってもはや何かの罰ゲーム。1点差でしかないのに、試合終了を待たずに家路に着く客が目立つのも無理はありません。

20081018kobe1

---高原--エジ---
-----ポンテ----
暢久-細貝--啓太-平川
--阿部-闘莉王-坪井-
-----山岸-----

56分:高原→達也
66分:暢久→梅崎
68分:坪井→堀之内

---吉田--レアンドロ--
大久保-------ボッティ
---金---田中---
内山-北本--河本-石櫃
-----榎本馬----

77分:吉田→鈴木規
89分:ボッティ→松岡
89分:大久保→柳川

20081018kobe2

 逐一振り返るのも馬鹿馬鹿しいような試合でしたが、やはりこのことに触れざるを得ません。

 左WB山田暢久。

 相馬が負傷離脱でフツーなら平川を左に回しそうなもの(梅崎は守備に不安があるので頭からの起用は難しいでしょう)ですが、ゲルトの発想は斜め上を行っていました。

 で、その結果はものの見事に凶。

 前半の神戸はどういうわけか暢久をフリーにしてしまう場面が多く、暢久がエリア近くまで単騎突入する場面が何度もありました。しかし如何せん暢久は左でクロスが上げられず、しかもシュートコースはしっかり防がれているのでやむなく中へパスを出すだけ。しかもパスを出したらぼーっと突っ立っているだけ。これじゃ左サイドから厚みのある攻撃の出来ようがなく、浦和の攻撃は右に展開して平川のクロス頼み。しかもクロスの精度が劣悪。それでも神戸の前半の出来は悪く、件の3連発が決まっていれば引き分けに持ち込めたかもしれません。

 しかし浦和の守備は前半から危なっかしく、暢久をわざわざ左に入れた甲斐も虚しく、浦和左サイドから前半2度ほど決定機を与えてしまいました。軽ーくぶっこ抜かれた暢久の尻拭いを必死に高原がやっていた時点で奇策「左暢久」の意義はほぼ失われたといっていいでしょう。

 後半は頭からスパートしてきた神戸の前に浦和はタジタジ。左サイドで何の役にも立っていない暢久はともかく、ポンテの出来が最悪。マークが厳しいとはいえ、昨年までなら考えられないほどボールを簡単に失ってしまいます。動けないけれどもボールをキープできるからこそポンテの存在意義があるわけで、こんなにボールをしょっちゅう失うようでは動けないデメリットが顕著になってしまいます。啓太は相変わらず不調。前半攻守に活躍していた細貝は早々と消耗してしまったのか、後半はミスが目立つようになってしまいました。

 要するに中盤壊滅。後半神戸は浦和の緩い攻めを軽く受け流しながら得意のカウンターやサイド攻撃を繰り出してきました。圧倒的に劣勢な戦局。ゲルトは奇策「左暢久」を悔い改め、早々と何か手を打つだろうと思いながら見ていたのですが、ゲルトが最初に打った手はなんと高原→達也。

 高原もエジも出来は良くありませんでしたが、中盤が壊滅してそもそも可能性のあるボールが前線に入らなくなっているのにFW同士を代えてもなぁ・・・ 遅まきながらようやく暢久を下げて梅崎を入れましたが梅崎のクロスの精度が悪くて戦局を変えるに至らず。また運の悪いことに坪井が吉田と交錯して負傷退場して3枚目のカードを早々と切らざるを得なくなり、戦局転換の機会は失われてしまいました。業を煮やして前半から怪我持ちの闘莉王が何度も攻撃参加してきますが、決定機に結びつかないどころか神戸にカウンターの機会を与えるだけになる始末。

 浦和は全く攻めの形ができず、神戸の攻勢を浴び続けて、ついにカウンターから失点。お約束のように闘莉王大作戦で反撃に出ましたが、チャンスらしいチャンスもなく試合終了。

 埼スタに大ブーイングが鳴り響くのは当然です。

<試合後の監督コメント(浦和オヒサル)>

選手1人ずつを見ると、自分の力の100%のうち、70~80%しか出してなかったと思う。それは当然いろいろな理由があると思うが、この4万7千人が入った素晴らしい雰囲気の中で、しかも優勝争いをしている中なのだから、もうちょっと情熱やファイティングスピリット、自信を見せてほしかった。それが今日のキーポイントだったと思う。

|-`).。oO 惨敗は選手の責任ですか・・・そりゃチームもバラバラになるわなぁ・・・

(追記)

 永井は万博遠征メンバーから外れたのに続き、神戸戦でもベンチ外。永井はゲルトの起用法に納得せず、自らベンチ外となることを選んだとの噂ですが、この件だけについて言えば永井が傲慢としかいいようがありません。セルや堤のように出場機会すら与えられない選手から見れば、たとえ不本意な使われ方であろうと永井は出場しているだけマシ。若手の手本とならないといけない30近いベテラン選手が何を甘えとるじゃ!

 もっとも永井をベンチ外にしたゲルトは、闘莉王大作戦に移行した際にサイドからまともなクロスを入れられる選手がいないことに気づいて愕然としたでしょうが・・・

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2008.10.17

【展望】08年第29節神戸戦

・今年既に3戦して1分け2敗。考えてみれば今年の浦和は関西3クラブに対して1試合しか勝ってないんですな・・・

・ゲルト監督就任緒戦、埼スタに神戸を迎えたナビスコ予選第1戦は立ち上がりにレアンドロの一発を喰らい、後半猛攻を仕掛けるも1点が遠くて敗戦。

・5月に2回ホムスタに行く羽目になりましたが、GWの最中に開催されたリーグ戦第10節はCKから阿部の豪快なバイスクルシュートが決まって先制したものの、永井を右WBに回したのが仇となって守りきれず。

・さらにナビスコ予選勝ち抜けにわずかな可能性を残した第5戦は高原のゴールで先制しながらも逆転負け。ポンテ復帰という明るい材料もありましたが、浦和はベテラン組の出来があんまりでした。神戸はレアンドロや大久保、金南一、それにボッティを欠いていましたから、この負けは堪えました。双方駒落ちゆえ組織力の差がそのまんま顕れた一戦で、浦和はその後組織らしいものはついに構築されることなく今日に至っています。

・浦和が神戸に勝てない原因は明白で、フォーメーションの噛み合わせからどうしてもサイドで数的有利を作られやすく、かつ攻守の切り替えが遅くて神戸の繰り出すカウンターに対して甚だ脆弱なこと。まぁそれは対神戸に限ったことではなく、今年一年を通じて浦和の弱点になっているわけですが、その問題点に対してこれといった手を打てず、あろうことか怪我人を無理使いして個人能力で打開を図ろうとする監督を頂いている以上、またしても苦戦することになりましょう。

・水曜日の代表戦で闘莉王、阿部とも90分出場。阿部は大過なく終りましたが、闘莉王は明らかに精彩を欠き、失点に直結するミスを犯してしまいました。闘莉王は無理して出すレベルではないと思いますが、如何せんゲルトですから。

・相馬が負傷欠場。負傷明けの達也がベンチ入り濃厚。

・神戸はCB小林が出場停止、MF古賀が怪我で長期離脱中。

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<第28節:神戸 4-1 京都>

---吉田--レアンドロ--
大久保-------ボッティ
---金---田中---
内山-北本--小林-石櫃
-----榎本馬----

69分:吉田→河本
73分:ボッティ→松岡
81分:レアンドロ→栗原

得点:2分大久保、46分内山、77分レアンドロ、78分大久保

*68分小林がイエロー2枚で退場

<第27節:大宮 0-2 神戸>

---吉田--レアンドロ--
大久保-------ボッティ
---金---田中---
内山-北本--小林-石櫃
-----榎本馬----

70分:吉田→馬場
89分:レアンドロ→栗原

得点:12分ボッティ、47分吉田

<前回:神戸 2-1 浦和>

---馬場--吉田---
-鈴木------栗原-
---松岡--田中---
内山-北本--小林-石櫃
-----榎本馬----

27分:馬場→松橋
81分:吉田→岸田
89分:鈴木→近藤

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2008.10.14

【観戦記】浦和Y 9-1 名古屋Y

20081013youth1

 共に中1日と高校生世代とはいえ厳しい日程。ただ浦和Yが文字通り地元での闘いだったのに対し、名古屋は遠征中とやや名古屋に同情すべき点はありましたが、それを割り引いたとしても名古屋を全く寄せ付けない圧勝。

 早々と直輝が先制したのを皮切りに3得点を上げ、DFのミス絡みで1点返されたものの、すぐさまFKで加点して名古屋の反撃意欲を削ぐ。後半は攻守のバランスもへったくれもなくなった名古屋に対してカウンター攻撃を浴びせ、最後は集中力と粘りを欠いた名古屋DF陣を直輝が容赦なくメッタ切り。

 今年名古屋相手に一勝もできなかったトップチームの仇を取っただけではなく、99年瑞穂での大敗(1-8)の鬱憤もちょっとだけ晴らしたような歴史的大勝でした。まぁ直輝・峻希・元気とトップ出場経験のある選手を3人も起用するのが反則級なのかもしれませんが(^^;

20081013youth2

-----阪野-----
原口-山田--田仲-高橋
-----浜田-----
永田-菅井--山地-岡本
-----柴田-----

64分:山地→池西
72分:阪野→石沢
84分:岡本→森田

 しかし、なんでユースがこれだけ観客を魅了し、しかも結果を伴う試合が出来ているのに、より金をかけて選手をかき集めているはずのトップチームは糞つまらない試合しかできないのでしょうね?

 まぁ煎じ詰めて言えば、サッカーは選手が動いてナンボ。しかも一人の選手がやみくもに動くのではなく(今の梅崎がそんな感じか・・・)、複数の選手が意図を持って連携しながら動く。それに尽きます。トップの選手は動けない選手が少なくない上に、連動性が希薄。FKによる田仲の得点もありましたが、それ以外は悉く流れの中から。あれだけ選手が動いて、かつ個人技で勝っていれば名古屋はどうしようもありません。

20081013youth3

 前でボールが収まったらすかざす後方からフォロー&オーバーラップ。それによって幾つものパスコースが生まれ、好位置でどフリーの選手が選手が生まれる。個人能力の高い選手がフリーになれば当然高精度のパスやクロスが出てくるし、コースをしっかり見極めてシュートも撃てる。

 ボールを失ったら攻守を切り替えてプレッシング。しかも複数人が連動してプレスを掛ける。前半の名古屋は浦和のプレス網も前に何もできず。さらに玉際での競り合いは悉く浦和が制していましたから、どうしても危険な位置でボールを奪われがち。前半だけで5失点というのは偶然でも何でもありません。

 浦和は時折CHが横パスを奪われてピンチを迎えますが、そこでも攻守の切り替えが早く、一人がなんとかディレイしているうちに他の選手がカバーにやってきて事なきを得ます。名古屋はFWを縦パスで走らせるだけの単調な攻撃に終始していましたから、前半の30分過ぎに浦和の足が止まった時間帯に何度かチャンスがあっただけでそれ以外はほぼ沈黙。

 後半の浦和は前掛りになった名古屋に対しカウンターで対抗。名古屋は如何せん中盤がスカスカでしたから浦和のカウンターが面白いように嵌ります。名古屋のDF陣は集中力と粘りを欠いているのか、浦和が左から右に振り回せば右の選手が必ずどフリーになって面白いように点が取れました。

 歴史的大勝で高円宮杯優勝を飾った浦和ユース。既に2種登録を得た選手を含めトップに上がってくる選手が何人もでるとのことですが、フィジカルに難のある彼らがどこまでトップでやって行けるのか。また目先の勝ち点に拘って若手を使いたがらない監督の下で腐らずに頑張れるのか。一度は頂点を極めたとはいえ、サッカー選手としての人生はまだまだこれからです。

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2008.10.13

(メモ)浦和Y9 −1名古屋Y

(前半)スタメンは準決勝と全く同じ。

直輝のミドルで早々と先制!早いパス回しから永田のクロスがオウンゴールを誘発。さらにポストプレーから原口が豪快に決めて三点目。

名古屋は浦和のプレスにかかりまくって何もできず。FWへ縦ポンだけ。

浦和は35分くらいから足が止まり、何度かピンチがあったあげく一点を返されたが、FKを決めて名古屋の反撃ムードを断ち切る。
さらにカウンターから阪野が加点。

祭りだ、祭りだ!

(後半)名古屋は超前掛かりに来たが中盤がスカスカなのとDF陣に粘りがなくて浦和のカウンターをくらいまくり。浦和は峻希、峻希、直輝、直輝と加点。

カウンター要員として最前線で走り回る直輝には感動した。

名古屋は後半決定機一度あったかどうか。

サッカーの次元が違っていた。

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2008.10.12

【観戦記】作陽学園 1-2 浦和Y

 お粗末なトップチームとは対照的に魅力溢れる試合を披露していると評判の浦和ユース。恥ずかしながら(^^;初めてその試合を見てきました。

 確かに前半の浦和は圧巻でした。作陽は積極的に前からプレスをかけてきますが、浦和はそのプレスを軽快なパス回しで簡単に掻い潜り、遠方でフリーになっている選手を使ってサイドからチャンスメーク。そしてSHにボールが入るとすかさずSBが支援。おい、それって名古屋っぽくね?

で、エリア前中央でフリーでボールを受けた直輝がそのままドリブルで相手DFラインをぶち破って先制! さらに右サイドからSB岡本がどフリーでシュート! とか原口がドリブルで作陽DFを翻弄してGKと1対1とか絶好機が2、3度ありましたが、これを決めきれず。圧倒的に優勢だった前半にもう1点取っていたら浦和楽勝で終ったでしょうが・・・

 作陽はサイドへロングボールを放り込んでくるだけで、しかもSBとの1対1に全く勝てないためおよそ流れの中から点が入る気がしなかったのですが前半唯一のチャンス=CKで同点。

 後半の浦和は前半の出来が嘘のように作陽を攻め倦んでしまいました。作陽はプレスをかける位置をやや下げて(浦和陣内までは追ってこなくなりました)、守備ブロックのバランスを崩さないような守り方に代えて来たためでしょうか、浦和は前半のようにパスが繋がらなくなり、退屈な時間が流れる浦和保守本流モードに突入。

 一方作陽の守備は堅いものの、攻撃のアイデアのなさは相変わらず。1回だけあったカウンターからの絶好機もGK柴田の好セーブに阻まれてしまいました。ただ後半の運動量は浦和を凌駕しており、愚直にボールを追う姿には好感が持てました。全く持ち味が違うチーム同士の対戦。浦和のほうが技術があるのは明らかでしたが、それだけで勝てるとは限らない。既にトップ経験のある峻希・直輝・元気(って「き」で韻を踏んでますなw)以外にも来年トップに上がってくる選手がいるとのことですが、いずれもしばらくは体力のなさに悩まされそう。

 延長に突入しても試合は膠着したままでしたが、石沢を投入した辺りから浦和が攻勢を取り戻し、最後は原口が(味方のポストプレーを活かしたのか、こぼれ玉を拾ったのかは判りませんでしたが)中央から豪快にミドルシュートを決めて浦和勝利! 原口は後半精彩を欠き、ミスも目だちましたが、こういう美味しいところを持ってゆく辺りは流石。

 返す返すも前半の逸機が悔やまれましたが、トップでは拝めない流麗なサッカーは実に見事でした。

-----阪野-----
原口-山田--田仲-高橋
-----浜田-----
永田-菅井--山地-岡本
-----柴田-----

71分:阪野→礒部
99分:山地→石沢
107分:原口→茸本

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2008.10.09

【TV観戦記】G大阪 1-1 浦和

 90分間浦和はとにかく「負けなければOK」というゲルトが最も得意とするポリシー(=勝たないといけない状況下ですら負けないことを優先するゲルトイズム・・・)を貫いていました。そして細貝のゴールで先制しながらもPKを取られて1-1の引き分けになりましたが、アウェーゴールを奪っての引き分けはまずまずの結果でしょう。

 千葉戦同様前半から動きが悪く、動かない選手間でボールを回すだけの退屈きわまりないサッカーを展開していましたが、この試合は負けなければ良いので守備のバランスを崩さなければ良いと割り切ってしまえば下手に動かず、攻撃はリスクをかけずにセットプレー狙い or カウンター狙い。しかもご丁寧なことにカウンターも途中でボールを失ってクロスカウンターを喰らわないようにサイド攻撃のみ、さらに無理攻めはせずに簡単に諦めて後方にボールを戻す等と、まぁ「負けなければOK」のお手本のような試合内容。エジミウソンが90分間守備に奔走していたのが印象的でした。

 G大阪は安田の負傷が癒えたばかりで左SBに下平を起用していましたが、浦和相手では荷が重かった様子。せっかくSHと数的有利を作って浦和右サイドを崩したのにクロスが至ってアバウト。守っては前半は浦和攻撃陣の標的になっていたような・・・ 右SBの加地は対面の相馬を警戒してか前半の攻撃参加は控えめ。

 浦和は前半G大阪が縦に入れてくるボールの受け手に対してプレッシャーを掛け、動けないなりに効率的に守っていましたが、後半は時間の経過とともに単なるベタ引きに陥り、G大阪の猛攻を浴びてしまいました。ただ「攻めるG大阪、守る浦和」というのは浦和のよくある勝ちパターン。しかも加地が負傷交代、そして西野がスペースがないのに二川に代えてスピード型の佐々木を入れ、さらに山崎に代えてハズレ外国人のDFミネイロをFW投入という謎采配も手伝って、どんなに浦和が攻め込まれようともなんとかなるだろうと楽観視していたのですが、相馬が播戸を倒してPKを取られ、そのPKを遠藤にきっちり決められて同点に追いつかれてしまいました。PKを取られるのはベタ引きで守る場合には往々にして起こりがちな事象。

 G大阪が3人目の交代枠を使った時点で浦和は交代ゼロでしたが、これは代表組(阿部・闘莉王)以外はしばらく試合がなく、しかも守備が決定的に破綻していない以上「負けなければOK」な立場からすれば下手に選手を代えて守備のバランスを崩すのを恐れたためと思われ、この試合については妥当だと思います。あえていえば最前線でキープも出来なければ相手DFに脅威を与えることもできない高原は早めにセルに代えてしかるべきだったかもしれませんが。

 で、同点に追いつかれてからミネイロの悪質なファウルを喰らって負傷した坪井に代えて怪我人闘莉王を投入・・・orz さらにポンテ→梅崎、高原→達也と交代枠をきっちり使って引き分けに持ち込むことに成功。

 第2戦で浦和は0-0の引き分けでもOKなので、昨年までの浦和なら勝ったも同然なのですが、今年の浦和はさほど守備が堅くない上に、しばしば埼スタで負けます。おまけに相対的に層の薄い左WB(相馬)とボランチ(細貝)が出場停止。さらにGK都築もロスタイムに遅延行為でイエローをもらってこれまた出場停止。山岸が控えているとはいえ、山岸の出場試合はしばらく勝ってないんだよあぁ・・・ 従って第1戦の結果はまずまずではあるが、安心できる結果でもない。そんなところでしょう。

P.S.

 双方お疲れっぽくて実力の半分くらいしか出ていないような試合でしたが、それでも浦和vsG大阪は持ち味が全く違うチーム同士でいつもそれなりに見所がある試合になります。埼スタで実に下らないトラブルがあって以来、悪い意味で世間の注目を集める一戦になってしまったのが誠に残念です。

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---高原--エジ---
-----ポンテ----
相馬-暢久--細貝-平川
--阿部-堀之内-坪井-
-----都築-----

85分:坪井→闘莉王
89分:ポンテ→梅崎
89分:高原→達也

---播戸--山崎---
-遠藤------二川-
---橋本--明神---
下平-山口--中澤-加地
-----藤ヶ谷----

54分:二川→佐々木
65分:加地→安田
79分:山崎→ミネイロ

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2008.10.06

【観戦記】千葉 3-2 浦和

 驚いたことに満足に練習もしていないはずの闘莉王がスタメン。前節堀之内が田原に徹底的にやられて、今度は巻にやられるんじゃないかとゲルトはびびったんでしょうなぁ・・・

 でもな、今年の浦和は特定個人に依存するサッカーから脱却することを目指したんじゃないのかなぁ??? ほんで唯一無二の得点源で、かつ浦和をこよなく愛するシトンを切ってエジを採ったんでしょ? でも結局組織的な崩し&守備は一向に完成をみないまま(一頃ゲルトが拘っていたポゼッション「のようなもの」も前節・今節とすっかりなくなってしまいましたね・・・)得点力・守備力が落ち、内容よりも勝ち点が大事な終盤戦に入ってとうとう「攻守ともに特定個人(しかも怪我人)に依存する」という、もはや何かの冗談としか思えない状態になってしまいました。申し訳ないが、こんな監督は即刻解任で結構。ギドが、ハラヒロミが、遠くはペトロがアップしている姿が目に浮かびます。

 しかもレギュラー陣の疲労は顕著。1点差に追いつきはしましたが終始相手に先手を取られ、動けないうえにミスも多くて前半のうちに勝負がついていてもなんら不思議はないお粗末な試合でした。

20081005chiba1

---高原--エジ---
-----ポンテ----
相馬-暢久--啓太-平川
--阿部-闘莉王-坪井-
-----都築-----

HT:高原→永井
61分:啓太→梅崎
87分:相馬→セル

-----巻------
谷澤---ミシェウ---深井
---下村--工藤---
青木良-ボスナー-池田-坂本
-----岡本-----

76分:ミシェウ→戸田
85分:深井→早川
88分:巻→レイナウド

 浦和の2得点はいずれも闘莉王が最前線に上がった時。火事場での「闘莉王大作戦」が依然として浦和の強力な武器であることを再確認した格好。早々と先制されて責任を感じたのか、これまた早々と闘莉王が前線に上がってエジとの連携でたちまち同点に追いついた1点目はお見事でした。

 しかし逆にいえば「闘莉王大作戦」に頼らなければ全く点が入る感じがしなかったのも確か。

 ボランチや右WBこそ選手をちょろちょろ入れ替えていますが、前目の選手はスタメン固定。そのツケが一挙に回ってきたような試合内容でした。とにかく動けません。しかも前半から動けない。これじゃ勝つのは難しいだろうと思いましたが、案の定の結果に。

 浦和はDF間でたらたらボールを回すものの、中盤も前線もボールを引き出すような動きがないのでボールを出すに出せず。下手に中盤で繋ごうとすると千葉の早い寄せにあって潰されるどころか、カウンターを狙われてしまいます。そこで前半はいきおい前線、ないし高い位置に張っている平川にロングボールを蹴りこむ場面が多くなってしまいましたが、これといったチャンスは作れず。特に平川は再三対面のSB青木ともつれあっていましたが、結局ほとんど勝てず。時折ポンテや暢久が個人技でプレスを交わして敵陣に迫りますが、セットプレーのチャンスを作るのが精一杯。そしてそのセットプレーのチャンスもほとんど決定機には繋がりませんでした。

 後半頭に高原→永井。高原の出来は良いとは言いがたかったけれど、怪我でもないのにハーフタイムに代えるくらいならそもそもスタメンを再考すべきでしょうに・・・しかも投入されたのがこのところ不調の永井。FWとしてはほとんど仕事らしい仕事はできず。

 2点目を取られてからゲルトは不振の極みにある啓太を下げて梅崎を投入。梅崎が左SH、阿部をボランチに上げて4-4-2にシフトしたように見えましたが、梅崎は完全に空回り、っちゅーかそれを支援すべき相馬が完全にお疲れで左サイドが攻撃の体をなさず。右サイドは平川が前半から不振でこれまたダメ。結局浦和は闘莉王大作戦で永井を右SHに回してようやく反撃の形を掴みましたが、得点は1点のみ。

闘莉王大作戦の効能は満身創痍で闘う闘莉王のFWとしての個人能力もさることながら、浦和の選手間で攻撃のベクトルが一致すること(=とりあえず闘莉王)。それまではいったいどう攻めるのかがさっぱり判らず、久しぶりに途中投入された梅崎もやたら動いているだけで、どう生かし、生かされるのかさっぱり見えてこないまま時間だけが過ぎました。

1点返してからゲルトが急にセルを入れたのはいったい何だったんでしょう??? 相馬を代えるならいくらでもその機会はあったでしょうに。

 ただこうだらだら攻撃について書いたけれども、敗因は攻撃じゃないんですな。3失点も喰らえば。

 立ち上がり、右サイドでの坪井の谷澤への応対もあんまりでしたが、そのクロスに対して左サイドから走りこんでくる深井がノーマークなのには失笑を禁じえませんでした。千葉の布陣は4-2-3-1。サイドの高い位置にいる谷澤、深井を浦和の3-4-1-2がどう見るのかと思っていたと思っていたのですがゲルトの解=5バックを敷く前に失点。

 その後相馬の位置をやや下げる(その代わりに平川の位置が高い)ことで前半はなんとかバランスを維持していましたが、後半は浦和の抱えるもう一つの弱点=ボランチがやられた結果に。2失点目はミシェウのパスを受けて浦和CB陣を交わした深井を褒めるべきかもしれませんが、それ以前に啓太がミシェウに交わされて前を向かれたところで勝負あり。啓太は長期離脱から復帰したものの、そのパフォーマンスは酷いもの。連戦で細貝も調子を落としており、他に頼るべき選手がいないので啓太を仕方なく出していますが、かつてのようなハードワーク、かつてのような粘り強さはすっかり消えうせてしまいました。ボランチが相対的に弱いことは開幕当初から明らかで、中断期間の補強が当然視されたものの結局補強はなし。日程の厳しい終盤でそのツケがしっかり回ってきました。

 3失点目は坪井の凡ミスから。坪井も疲労が蓄積しているのでしょう、この日は凡ミスが目立ちました。右サイドでボールを奪われて中央でミシェウがフリー。ボランチはどこ行っちゃったんでしょう??? 闘莉王が直接ミシェウと対峙するものの、タイミングを見計られてしっかりゴール隅にぶちこまれていしまいました。

 攻撃同様浦和の守備も個人能力に依拠=1対1で負けないことを前提にしている部分が多いのですが、疲労蓄積でミスが多くなると組織的なカバーが不得手な分、どうしても守備に穴が開きがちに。

 選手は選手で必死にもがいている。だから負けて頭を下げている選手を責める気は全くしない。でも完敗は完敗。だから拍手もしない。

 もはや一朝一夕にはどうにもなりません。いままでのやり方が攻守とも行き詰まっている以上、ダメ元で選手を大胆に入れ替えるくらいしか手はないと思いますが、それはナビスコの大惨敗の再現でしかないような気もします・・・

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2008.10.05

(メモ)千葉3 ‐2浦和

(スタメン)なんと闘莉王スタメン!堀之内・細貝がベンチに回って平川がスタメン。暢久ボランチか?

またサブに攻撃的な選手を四人も入れてる。笑うしかない。

(前半)立ち上がり一人倒れている隙に簡単に右サイドを崩され、左サイドから走ってきた深井に易々と先制を許す。

浦和は全く動けない。エジがボールを奪い返して、早くも前線に残っていた闘莉王が同点弾を放ったがそれだけ。

動かない選手どうしでだらだらボールを回しても、前からプレスをかけてくる千葉に狙われるだけ。

いきおいロングボールに頼るか、個人技でプレスを交わして独力でボールを前に運ぶかしかない。

千葉もミスが多く、30分くらいからプレスもかからなくなってきたので浦和が押してはいるがシュートにいたらず。

千葉は巻を封じられて形ができないが、セットプレーと左サイドからのクロス→巻で決定機二回。

やや千葉ペース。

(後半)頭から高原→永井。しかも永井はFWとして機能せず。

浦和は動けない上にミス続出。啓太がミシェウに競り負けてバイタルエリアで前を向かれてまたも後半早い時間帯に失点。

さらに坪井の凡ミスで右サイドを破られ、中央でどフリーのミシェウに叩きこまれる。

ゲルトは啓太→梅崎で阿部をボランチに上げ4−4−2で反撃するが焦るばかりで全く効果なし。

闘莉王大作戦でエジが一点を返しただけ。前半で勝負がついても不思議はない試合だから一点差にまで追い付いたのは凄い!(苦笑)

負けているのにロスタイムになってようやくセルを投入するゲルト。勝たないといけない試合なのに負けることを心配してるゲルトにはほとほと愛想が尽きる。

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2008.10.04

【展望】08年第28節千葉戦

ミラー新監督を迎えて以来急激にチーム状態が良くなり、鹿島や名古屋といった上位チームにも勝ってついに自動降格圏から脱出した千葉。TVで千葉vs名古屋@フクアリを生観戦しましたが、5月に埼スタで「鳥かご」の憂き目にあったトホホっぷりはすっかり消えうせ、それどころかホームの声援を受けて名古屋に対して積極的に前に出て闘っていました。続く京都戦では必ずしも内容は芳しくなかったようですが、アウェーを守備的に闘って、かつ数少ないチャンスを決めて勝ち点3をモノにする勝負強さを見せたようです。

監督を変えるとともに選手も積極的に補強していましたが、新外国人ミシェウがそこそこ当たりだった以外はどいつもこいつも微妙な実力の持ち主。従ってかつて東京Vがエジムンドを補強して残留を成し遂げたとは全く異なり、完全に監督の能力による降格ライン脱出劇で(まだ脱出が決まったわけではありませんが)、05年の「シャムスカ大分の奇跡」を彷彿させるものがあります。

どういう伝手で千葉がミラーを連れてきたのかは判りませんが、千葉や大分を見ると監督の重要性を改めて思い知らされます。「チーム事情に通じている」といった理由で安易に内部昇格させたり、さしたる必然性もなく従前指揮を取っていた監督を呼び戻したりすると大抵碌な結果にならない(たぶん無数の例外もあるんでしょうが・・・)と。

闘莉王不在を見越して投入した田原が大当たりした京都戦。千葉には同タイプの巻がいます。練習も満足にできない闘莉王が中3日で出場するのは難しいでしょうが、ゲルトはどうするんでしょうね(冷笑)。

ミラー監督は乏しい戦力にも関わらず、また目先の勝ち点が是非とも必要な立場にも関わらず、大胆にも前目の選手をちょろちょろ入れ替えているのが目を惹きます。この辺はターンオーバーの本場リバプール仕込みなんでしょうか?

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<第27節:京都 0-1 千葉>

--新居----巻---
-----ミシェウ-----
-戸田--下村--工藤-
青木良-ボスナー-池田-坂本
-----岡本-----

64分:ミシェウ→深井
82分:新居→レイナウド
86分:戸田→斉藤

得点:67分工藤

<第26節:千葉 2-1 名古屋>

-----レイナウド----
工藤---ミシェウ---深井
---下村--工藤---
青木良-ボスナー-池田-坂本
-----岡本-----

40分:青木良→早川
72分:ミシェウ→戸田
79分:深井→巻

得点:47分谷澤、48分深井

<前回:浦和 3-0 千葉>

--苔口---レイナウド--
-ミルコ-工藤--下村-
-----中島-----
青木良-池田-ボスナー-斉藤
-----立石-----

53分:中島→米倉
59分:フルコビッチ→伊藤
74分:池田→新居

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2008.10.02

【観戦記】浦和 2-2 京都

 闘莉王が浦和にとっていかに大きな存在であるか。そのことを再確認させられた試合でした。端的にいってしまえば、闘莉王が元気なら監督はいてもいなくても良いチームですね、今の浦和は。さらにいえば今の監督ならいないほうがマシかもしれませんが。

 闘莉王がいないと浦和の守備はたちまち安定を失ってしまう。特に相手にフィジカルの強いFWがいる場合は浦和の守備の不安定さが浮き彫りになってしまいます。この試合は田原と堀之内のミスマッチが顕著。田原にボールが入った時の京都の思い切った攻めに浦和は苦しめられ、一旦逆転に成功しながら後半早々と追いつかれてしまいました。

 前節名古屋戦では闘莉王が長期離脱するリスクを取って強行出場させたにも関わらず積極的に勝ち点3を取りに行かなかったことを弊ブログでは強く責めたつもりですが、闘莉王不在時の浦和の脆弱さを見るにつけ、その考えは間違っていなかったようです。

 攻撃が完全に行き詰まった終盤、ゲルトはついに名古屋戦以降練習すら満足にできない闘莉王を投入。前線に満足にボールが配給されないのに、それでも際どいシュートを2本放った闘莉王の頑張りには頭が下がりますが、このところ全くチャンスが与えられないベンチ攻撃陣は何を思う? そして怪我人を投入して結果が出ればまだしも、またしても引き分け。

 リーグ制覇が極めて厳しくなったことを実感させるに十分な残念な試合でした。

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---高原--エジ---
-----ポンテ----
相馬-細貝--啓太-暢久
--阿部-堀之内-坪井-
-----都築-----

63分:相馬→平川
68分:ポンテ→永井
78分:高原→闘莉王

-----田原-----
--柳沢----フェル-
中谷----------
---シジ--佐藤---
渡邊-水本-大久保-増嶋
-----水谷-----

26分:フェルナンジーニョ→安藤
HT:増嶋→角田

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 京都の布陣は3トップといってしまうにはフェルナンジーニョの位置が低いので、4-4-2とも4-5-1とも取れるものでしたが、いずれにせよ京都の前目3人を浦和の3バックが見る厄介な形。3-1から2点返されたナビスコ予選@西京極ほど徹底的にやられはしませんでしたが、京都は前線にボールが入ると後方からすかさず支援がやってきて、浦和は結局手数の多寡といった違いはあれ、同じような形で2失点を喫してしまいました。特に1失点目-堀之内が田原に競り負けて、田原が落としたボールを左SHの中谷に拾われる- は前半10分くらいにも同じような危ない形を作られていたので十二分に予兆しうるものでした。ゲルトは「相手がケガでひとり少ないときに集中力が足りなくて失点してしまった」とのコメントを残していますが、集中力に主因を求めるのはピンボケとしか言いようがないような・・・

 浦和は前半失点を喫するまで京都と中盤での潰しあいを演じていて、高原とのワン・ツーでエジがGKと一対一になったもののシュートはGKに防がれたのが唯一の好機だったくらい。しかし先制点を許してから両サイドから攻勢を強め、立ち上がり不振だったポンテも尻上がりに調子を上げてきて、距離のあるFKをエジがヘッドで合わせて同点。さらに右サイド深い位置でエジが粘ってポンテに繋ぎ、ポンテのクロスが高原に当たったという感じで高原が逆転弾。

 これで逃げ切ってしまうのが本来の浦和の姿なんですが、闘莉王不在の悲しさか、あるいは名古屋戦同様ゲームの入り方に問題があるのか、後半早い時間に同点に追いつかれてしまいました。前半の京都は前の3人+左SH中谷の4人だけで攻めていましたが、逆転された後半立ち上がりだけはやたら攻撃に人数をかけてきました。

 連戦の浦和は京都より先に足が止まって防戦一方。前半大活躍したものの、何度か削られたためか後半急速に消耗した相馬を代えるのは理解できますが、投入したのはなんと平川。勝たないといけない試合で平川・・・ ここで梅崎を使わずにどこで使う!!!

 さらに笑ったのはポンテ→永井で前線を3トップに変更したこと。永井が右からクロスを入れてエジ&高原に狙わせる狙いでしょうが、この交代で左SHみたいな位置どりを強いられた平川は完全に宙に浮いた格好になり、その後攻守とも何の役にも立たず。

 永井投入で浦和が主導権を奪い返すのには成功したものの、引き分けでもOKで引きこもり気味になった京都守備陣を崩すには至らず、ゲルトはついに闘莉王を投入。しかしパワープレーを仕掛けようにも最前線への配給役が永井・暢久と右サイドに偏っているためか、浦和は後方でだらだらボールを回して思い出したように放り込むだけ。シジクレイを擁する京都に対して単純な放り込みは効き目がないのでしょうが、さりとてボールを引き出すような動きもなければ、京都守備陣を撹乱するような動きもなく(坪井の攻撃参加が唯一か・・・)、それでも闘莉王が際どいシュートを2本放ったのは見事でしたが枠内を捉えることなく試合終了。まぁ止まっている選手同士でボールを回すだけで点が入ると思うほうがどうにかしてますわな。

 結果は残念だったけれども選手を責める気は全くしない。でも拍手するのは現状を肯定するようで嫌。試合終了時にはやり場のない怒り、憤りだけが残りました。

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2008.10.01

【展望】08年第26節京都戦

・一試合リーグ戦消化が少ない浦和。非常に相性が悪い名古屋とのアウェー戦を引き分けで凌いだ(?)のは順延されていた第26節京都戦に勝って初めて意味を持ちます。

・浦和は前節から中2日、京都は中3日と共に厳しい日程。但し京都は加藤監督が相手に応じて頻繁にフォーメーションを代えることと相まってスタメンもしばしば代えて来る(前節はフェルナンジーニョと角田がベンチスタート)のに対し、浦和は連戦にも関わらずスタメンをほぼ固定。それでもそれなりに結果を出していますが、このままではリーグ最終戦まで持たないのは昨年の経験から自明。名古屋と比べるとやや力が落ちる京都戦ではさすがにスタメンの入れ替えが複数人あると考えるのが自然だと思いますが・・・

・今年京都とは既に3戦して1勝2分けと負けてはいないものの、大苦戦の印象を受ける試合ばかり。4-0で大勝したリーグ戦第8節は田原の馬鹿げた退場劇があるまでむしろ京都に押され気味でしたし、それ以上に前半エジミウソンのハットトリックがありながら、後半3トップに変えてきた加藤采配の前に手をこまねくばかりでボコボコにされて同点に追いつかれたナビスコ予選第2節が強く印象に残っています。今にして思えば監督としてのゲルトの手腕が怪しげなのはこの試合で見え隠れしていたんですなぁ・・・

・続く駒場でのナビスコ予選では暢久の凡ミスで早々と先制され、梅崎の一撃で同点に追いついたものの、やはりパッとしない内容。

・但しこれまでの3戦は3、4月という早い時期に消化され、その後浦和はポンテが負傷から復帰、京都はフェルナンジーニョ・水本が加入とそれぞれキープレーヤーが変わっていますので、あまり参考にならないかも。

・前述のように加藤監督は相手に応じてフォーメーションを代え、しかも展開によっては試合中でもフォーメーションを代えて来ます。見ている分にはそれはそれで面白いのですが、言い換えれば「得意の型がない」ともいえ、一定レベル以上には強くならんだろうなぁという気も。案外ゲルトと加藤監督は似たもの同士なのかも。

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<第27節:京都 0-1 千葉>

---柳沢--西野---
中谷--------渡邊
---シジ--佐藤---
手島-水本-大久保-増嶋
-----水谷-----

65分:西野→田原
71分:中谷→フェルナンジーニョ
81分:手島→林

<第25節:京都 1-2 G大阪>

--フェル---柳沢--
---角田--佐藤---
中谷--------渡邊
-----シジ-----
-水本--増嶋--手島-
-----水谷-----

HT:角田→田原 *4-3-3にシフト
54分:中谷→林
72分:フェルナンジーニョ→宮吉

得点:23分 佐藤

<前回:京都 0-4 浦和>

--田原----柳沢--
-----徳重-----
渡邊--------平島
---佐藤--中山---
-手島--森岡--角田-
-----平井-----

70分:徳重→斉藤
79分:中山→林

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2008.09.29

【観戦記】名古屋 1-1 浦和

 引き分け狙いと評されても仕方がない消極的な選手起用、布陣、そして采配。そしてその目論見どおり(?)引き分けに終わったこの試合。ゲルトはさぞ満足なことでしょう。

20080928nagoya1
 昨年のようにリーグ終盤に勝ち点差で優位に立っていた場合、目先のライバルとの試合、あるいはコンディションが整わない試合は引き分けで凌ぐというのはありでしょう(その策は昨年裏目に出ましたが・・・)。しかし、今年は名古屋を追いかける立場。しかも今年対名古屋ここまで3戦3敗。そういう状況下でもなお引き分けでやむなしと考えたとしか思えない退嬰的なゲルトの姿勢は全く以って不可解。負傷を抱えている闘莉王を長期離脱のリスクを犯してまでスタメン起用した割には狙ったリターンはあまりにもささやか。


 厳しい日程ゆえ大きくメンバーを入れ替えての引き分け狙いならまだ理解できますが、アルカディシアとの第2戦から入れ替えたのは暢久→啓太のみ。「勝っているチームはいじらない」の鉄則を踏まえたのでしょうが、試合が膠着状態に陥ってもピグシーの打ち出す積極策を傍観するのみ。押され気味ながら決定的にやられてはいない以上、負けないことに重きを置くならそれでもいいでしょうが・・・

 名古屋戦が引き分けに終わったことで、ACLの無くなった鹿島に抜かれて4位。リーグ優勝を狙う観点からは負けに等しい引き分けといって差し支えないでしょう。

---高原--エジ---
-----ポンテ----
相馬-細貝--啓太-平川
--阿部-闘莉王-坪井-
-----都築-----

62分:高原→永井

---巻---四千---
------------
玉田-吉村--中村-小川
------------
阿部-増川--バギ-竹内
-----楢崎-----

73分:ヨンセン→杉本
86分:玉田→米山

 立ち上がりは芳しくなかったと思います。連戦の影響なのか、名古屋の攻勢の前に常に後手後手に回っている印象(名古屋がサイドで仕掛ける縦のポジションチェンジには相変わらず弱い・・・)で、早々と左サイドを破られて際どい一発を浴びてしまいました。浦和はいつもの3-4-1-2で試合に臨んでいましたが、その一発で怯んだのか。両WBが高い位置にいる名古屋のSHを見る格好でいきなり5バック体勢。これは一定の効果があってその後名古屋に決定的なチャンスを与えずに済みましたが、ボールを奪う位置が低くなりがちな上に、ボールを奪っても前に人が少ないので攻撃の形ができない。エジ&高原は圧倒的なスピードがあるわけでもないのでカウンターもままならず、しんどい時間帯が続きました。

 しかし名古屋も火曜日に試合をしているせいか、その攻勢は長続きせず、それどころか中盤のルーズボールで浦和に競り負けるようになってから浦和が反撃。如何せん前の人数が足りないので、ボールをキープしながら上がりを待つというまどろっこしい攻撃ながら、浦和も右サイド中心に攻勢に出ます。平川のミドルシュート、右からショートパスを繋ぐもエジのシュートがミートせず、高原GKを交わすもシュートは枠外とチャンスが何回かあって、前半40分に相馬の低いクロスをエジが決めて先制!

20080928nagoya2

 ここまでは良かったのですが、ハーフタイムで息を吹き返した名古屋はお得意のパターン - 大きくサイドを変えて相手の薄いサイドに対して人数をかけて攻める - が嵌りだし、浦和左サイドでノープレッシャーの状態からのクロスを巻が決めて同点。またしても名古屋の攻撃に屈した浦和。スカウティング能力が高いと言われるゲルトも、それが実践に結びつかないと意味ないわなぁ・・・

 ただ浦和にとって幸いだったのは名古屋の攻勢が長続きしなかったこと。浦和のミスを突いてゴールに迫るものの、決定機には至らず。しかし浦和は前半と比べると運動量が激減したため、ただでさえ前が薄い陣形なのにWBが満足に上がって来れなくなり、攻撃らしい攻撃はミドルシュートのみ。流れの中で点が取れそうにないので、セットプレーに望みを繋いでいたように見えましたが、残念ながら一本もチャンスに結びつかず。

 ピクシーは切り札の杉本を投入して勝ちに出ましたが、浦和が引き気味でスペースがないためか、そのスピードを生かせず。玉田に代えて米山を投入したのはピクシーなりのリスクヘッジ?

 ゲルトは先に高原に代えて永井を投入したのはいいのですが、その後は動かざること山の如し。後半明らかにキレを欠いているポンテ、あと一歩が出なくなった平川、危険な位置でのボールロストが目立つ細貝と代えてしかるべき選手はいましたが、守備が決定的に破綻しているわけではないので、バランスを崩すのを恐れたのか、ゲルトは動かずじまい。

 その判断は半ば正しくて浦和は後半押され気味ながらも1失点で済んだわけですが、得点の可能性は甚だ薄かったとしか言いようが無く・・・

 この試合がこれで良かったのかはシーズン終了後に判明することでしょうが、昨年の経験からすると凶と出るような気がしてなりません。

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2008.09.27

【展望】08年第27節名古屋戦

・今年3戦全敗。しかもいずれも全くいいところのない負け。伝統的に名古屋は相性が悪いことで知られていますが、今年は最悪。

・内容皆無の上に都築の大ポカが重なったリーグ戦第2節は結果的にオジェック解任の引き金に。

・双方ともレギュラー陣を欠いて迎えたナビスコ杯予選第4戦はチームの完成度の違いを見せ付けられただけではなく、名古屋の得意とするサイド攻撃にゲルトが無為無策のまま試合に臨み、早々と監督としての能力に疑問符が付く結果に(後半遅まきながら建て直しましたが・・・)。

・そして続くナビスコ第6戦。消化試合ながらほぼフルメンバーで埼スタにやってきた名古屋に対し、峻希・加藤ら若手を積極的に起用した浦和はまたまた惨敗。とうとうナビスコでは一勝もできず、駒が落ちればそのまんまチーム力が落ちるという浦和の組織としての未成熟度を白日の下にさらけ出してしまいました(名古屋戦とは直接関係ありませんが、今年のナビスコ惨敗を受けて、岡野・内舘の両ベテランとユース組はその後トップでの出場機会を失っています)。

・ただ名古屋も前節千葉戦をテレビ生観戦したところ、前半小川のミドルシュートが見事に決まった1点だけで、それ以外は全くいいところがなく敗れてしまいました。マギヌンが負傷欠場して代わりにFW本職の杉本がSHに入りましたが、これがほとんど機能しないのが苦戦の一因。後半途中で投入されると杉本は足が速くて面倒な相手ですが、スタメンだとスタミナ配分を考えてしまうのか、思うような活躍ができない模様。

・とはいえナビスコではスタメンを適宜入れ替えながら結果を出していたので、一人の欠場でガタガタと崩れるようなチームではないと推察しますが、サイド攻撃の主軸となるSBやSHに運動量が要求されるため、連戦に弱いのかも・・・

・浦和はACL2戦、大宮戦Lとほぼスタメン固定。負傷を抱えた闘莉王や疲労困憊の阿部を無理使いしてACL準々決勝突破という結果を残しましたが、このままでは最後まで持たないのは昨年の経験で明らか。休養十分の堀之内、負傷から戻ってきた啓太、最近ベンチを暖めている時間の長い永井・セル・梅崎・堤といったメンバーをどう使うのかが見どころですが、如何せんゲルトなんで多くは期待できない・・・orz

・また名古屋の定番である「人数をかけたサイド攻撃」に浦和がどう対処するかも見どころなんですが、これまたゲルトなんで「無為無策」か「一度も練習したことがない思いつきの策」かのどちらかなんだよなぁ・・・orz

<第26節:千葉 2-1 名古屋>

---玉田--四千---
------------
小川-吉村--中村-杉本
------------
阿部-増川--バギ-竹内
-----楢崎-----

63分:杉本→巻
76分:阿部→山口慶
80分:中村→藤田

得点:39分 小川

<第25節:名古屋 2-0 新潟>

---玉田--四千---
------------
マギヌン-吉村--中村-小川
------------
阿部-増川--バギ-竹内
-----楢崎-----

44分:マギヌン→杉本
73分:吉村→米山
79分:玉田→山口

得点:48分小川、89分杉本

<前回(ナビ予6) 浦和 1-5 名古屋>

---巻---四千---
------------
マギヌン-中村--吉村-小川
------------
阿部-増川--吉田-バギ
-----西村-----

57分:ヨンセン→杉本
68分:吉村→山口慶
79分:マギヌン→津田

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2008.09.25

【観戦記】浦和 2-0 アルカディシア

20080924acl1

 大宮戦から中2日。スケジュールの厳しい浦和は早めに先制してアウェーゴール差でいきなり相手を窮地に追いやり、、できれば追加点を取ってそのまま逃げ切るのが理想的な展開でしたが、まさにその通りになりました。試合内容は共に褒められたものではなく、ハイレベルとはとても言いがたい代物でしたが、赤サポ目線からすれば選手の気迫が十二分に感じられたナイスゲームでした。また埼スタの大歓声が、少なくとも相手のGKにとってとんでもないプレッシャーになっていることが確認できたという意味で意義深い試合でした。

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20080924acl2

 勝つより他に道がない浦和は厳しいスケジュールのもとで立ち上がりから攻勢。しかし攻めながらもなかなか得点が奪えず、逆に前掛りになったところでスルーパスからDFライン裏への飛び出しを許して大ピンチを迎えるなど、必ずしも浦和ペースとはいえなかった前半。

 スタメンは大宮戦と全く同じ。陣形は敵地で全く機能しなかった3ボランチを放棄していつもの3-4-1-2。負傷明けの啓太はベンチ入りが精一杯で、暢久が引き続きボランチに入りましたが、細貝&暢久の2ボランチは攻守とも今一つ、二つ。守っては足元が上手いアルカディシア攻撃陣に簡単に交わされてスルーパスを通されたり、サイドでどフリーな選手を作ってしまったりと大ピンチを招く場面も少なくありませんでした。また攻めてはどちらもエリア周辺まで突入しようとしないので、サイドからクロスを入れても中が薄くてどうにもならず。まぁ前半は前3人とそれ以降の間がぽっかり空いていた時間帯が長かったので両ボランチだけの責任じゃないかとも思いますが。

 さらに業を煮やした闘莉王が負傷をおして早い時間帯から再三攻撃参加していましたが、得点の臭いがする反面、自陣の混乱を招く一因にも。

 しかし、CKの跳ね返りを相馬がダイレクトボレーで叩き込んで先制! このところ好機で外しまくっていた相馬が勝利が必須の大一番で難しいシュートを決めて先制!!! 体力的にしんどい浦和にとって比較的早い時間帯での先制というのは願ってもない展開でした。

 先制後はぐだぐだになりかけたものの、後半ネジを巻きなおして再度攻勢。90分を通じて陣形をコンパクトにできたのは時間帯だけでしたが、ポンテの距離のあるFKをファーでフリーになった闘莉王が胸トラップから右脚を振りぬいて角度のないところからゴールマウスに叩き込んで追加点!

20080924acl3

 これで勝利を確信したわけではないでしょうが、その後は大宮戦同様ベタ引きで専守防衛。アルカディシアは再三後方からのビルドアップで凡ミスを連発していたので、浦和の攻守の切り替えが早いチームだったらアルカディシアをボコボコにできたのではないかと思いましたが、これができないのはコンディションの問題とは言い切れないのが辛いところ。。

 3トップにシフトした相手に対しては4バック気味に応対。かつ永井をサイドに貼り付けて防戦(どう贔屓目に見ても、永井に3点目を取るタスクは与えられていなかったような・・・)。動けないポンテに代えて啓太を投入して守備固め。それでもサイド攻撃は防ぎきれませんでしたが、クロスは闘莉王が悉く弾き返して、結局ひやっとしたのは前半に1回、後半に2回くらい。アルカディシアはエリア周辺でのボール繋ぎは見事なものの、最後の最後が雑で流れの中から点が取れない弱点は第1戦で見たとおりでした。ただ浦和も最終ラインでなんとか凌いで、誰もいない前線に蹴りだすだけというのは「ネクストレベルへ行け!」的な観点からは寂しい限り。でもはなはば不細工だけれども無失点で逃げ切るというのは浦和のお家芸なんだよなあ・・・

 ゲルトはロスタイムに3人目のカードを切って時間潰し。この試合の采配は文句の付けようがありません。

20080924acl4

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---高原--エジ---
-----ポンテ----
相馬-細貝--暢久-平川
--阿部-闘莉王-坪井-
-----都築-----

73分:高原→永井
83分:ポンテ→啓太
90分:エジ→セル

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2008.09.22

【PV観戦記】大宮 0-1 浦和

20080921pv1

 浦和は中東帰りで中3日、方や大宮は丸1週間休んでいますから時間が経つにつれてコンディションの差が出るのは明白。

 従って浦和は体が動く前半に飛ばして先制点を取り、その後はグダグダになりながらもなんとか逃げ切るというゲームプランを立てるのは至極当たり前。で、実際その通りに試合が進み、案の定グダグダになった後半半ば以降は水曜のACLをも考慮しながら適宜選手を代えて逃げ切れれば万々歳だったのですが、なぜかゲルトは選手交代を渋り、エジの負傷で永井を投入したのがなんと79分。その後一応3人の交代枠は使い切りましたが、この日の逃げ切り成功は大宮の不甲斐なさによる部分が大きいといって差し支えないでしょう。

 ただ内容を捨てて(と言えるような「内容」なんて常日頃からほとんどありませんが・・・)徹底的に勝ちに拘ったのは良かったと思います。端的に言ってしまえば大宮がJ1に昇格して以来、浦和が初めて全力で大宮を倒しにいった。そんな試合だったかと思います。雷雨による一時間の中断明け後、手数をかけずに大宮の浅めのDFラインの裏を狙う単純な攻撃が目立ちましたが、それが「勝ちに拘った」ことの象徴でしょう。

 前の3人とせいぜい相馬を加えただけの攻撃が大半でしたから、攻めている割にはなかなか決定的なチャンスは作れませんでしたが、相馬の縦パスが高原に通り、高原が不用意に飛び出したGKを交わしてゴール。大宮は守備の要レアンドロがいませんし、GKがど下手くそですから、単純な攻撃でも数撃てば(撃つ以前にオフサイドに掛かりまくっていましたが)なんとかなる。その信念が当たったのでしょう。いつものポゼッション「のようなもの」を捨てたのはなによりでした。

 また前半は積極的に前目からボールを取りに行った守備も光りました。阿部がCBに下がり(阿部が動けないからCBに下げたのでしょうが、水曜は出場停止の堀之内を下げる意味が判らん・・・)、代わりに暢久がボランチに。その出来は正直微妙(中盤に下がってきたラフリッチへ目がけて放り込まれるハイボールには暢久がよく対処していましたが・・・)でしたが、相方の細貝がそこそこ頑張っている上に、攻撃陣も守備に尽力。おまけに大宮が苦し紛れにFWへ入れてきたボールを浦和CBが前でカットする場面もしばしば。

 これが90分続けばいいのですが、さすがに今の浦和のコンディションでは無理というもの。後半15分くらいから浦和は中盤でボールが全く拾えなくなり、中盤が消失して前に3人を残してベタ引き状態。大宮に一方的にボールを支配される展開になってしまいましたが、幸いなことに大宮はベタ引きの浦和を崩すアイデアが皆無。梅雨の中断期間中に補強したラフリッチはデニマルとの連携に問題がある上にしょっちゅうファウルを取られて完全に不発。中央のポストプレーが使えないので、サイドに展開して打開を試みていましたが、クロスは全部闘莉王に跳ね返されてしまいました。頼みのデニスマルケスは肝心なところで持ちすぎの癖を出して、チャンスは前半に2回あっただけ。大宮が後半押していたとはいえ、チャンスらしいチャンスはセットプレーで一回あったかどうか。

 まぁ浦和に比べれば休養十分なはずなのになかなか中盤で優位に立てず、しかも運動量で差を見せつけられない辺りで大宮の敗戦は半ば運命付けられたといっていいのでしょう。いつから大宮は「受けて立つ!」立場になっちゃったんでしょうね(笑) 必要以上にガツガツ当たりにくることもなかったようですし。

 対する浦和はカウンターを仕掛けたいところでしたが、絶好機に相馬が宇宙開発事業団。相馬といい、ポンテといい、疲労で動きも悪ければプレーの精度を欠いているのも明らかだったので水曜日のことも考えてフレッシュな選手を入れるべきだと思いましたが、なぜかゲルトは静観。もう目の前の試合を勝つのに必死で、次の試合が全く見えていないような・・・ エジの負傷がなければひょっとするとこの日も交代枠を余したまま試合終了を迎えていたかも。

 まぁ次の試合のことを考えなければ、また大宮の不甲斐なさにも助けられたとはいえ、完勝といって差し支えない試合。「強いほうのさいたま」の称号を奪還できたので良しとしましょう。

---高原--エジ---
-----ポンテ----
相馬-暢久--細貝-平川
--阿部-闘莉王-坪井-
-----都築-----

79分:エジ→永井
88分:高原→セル
89分:暢久→堀之内

--ラフリッチ----デニス--
小林大-------藤本
---佐伯--斉藤---
波戸-富田--片岡-村山
-----江角-----

69分:小林大→内田
76分:藤本→桜井
85分:デニスマルケス→森田

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2008.09.21

(メモ)大宮0 ‐1浦和

(スタメン)なんで水曜は出場停止の堀之内を休ませているのか?

さらに怪我が伝えられた永井に代えて高原。他はアルカディシア戦と同じ。闘莉王は当然のように強行出場。

選手交代がカギやな。

(前半)大雨の中立ち上がりから前から積極的に仕掛け、2、3回エリア内に入るがシュートにいたらず。
逆に守備がやや軽く、デニマルに際どい一発を浴びる。暢久ボランチはやばいって!

雷で一時間中断。

中断明け後は手数かけずに単純なDFラインの裏狙い。

それが奏功して相馬→高原で、高原がGKを交わして先制。

浦和のロングボール攻撃のためか、大宮は陣形が間延びして中盤が機能せず、チャンスはカウンターのみ。

(後半)15分くらいからコンディションの差が出て浦和は中盤でボールが拾えなくなり防戦一方。

しかし大宮はベタ引きの浦和を崩すアイデアなく、決定機もないまま試合終了。
ゲルトの選手交代が遅いのが気になったが、ロスタイムの時間つぶしでしっかり3人目の交代枠を使った。
完勝で「強いほうのさいたま」を奪回!

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PV@埼スタ

PV@埼スタ
メインロアー、屋根のかかるところが8割くらいの入りか。

北サイドはほぼ無人で二十人くらいでプチクルヴァ。

栗鼠サポの親子がレプリカ着用でやって来て入り口で係員ともめてた。それじゃ入れるわけないやん!

でも雷雨で試合一時間中断orz

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2008.09.20

【展望】08年第25節大宮戦

・「ホームスタジアムを大切にしたいため」のか、あるいは「観客が一人も入らなくても経営上は特段差し支えないため」なのか人によって判断が分かれるところですが、泣くスタから締め出しを食らって明日は埼スタでPV観戦予定。下手に飲み屋でテレビ観戦でもしようものなら、試合終了時にはぐでんぐでんになってしまいかねないもんで(自爆)。

・ACL準々決勝突破の可能性十二分残されているものの、お寒い試合内容でクウェートでの第1戦を終えた浦和。長距離移動のダメージは相当あるようで、中1週で再度中東行きを余儀なくされた阿部&闘莉王の状態は見るからに無残。ただでさえ動きが悪く、中盤を支配されがちな浦和ですが、厳しいコンディションで前回の対戦同様大宮にボールをキープされる時間帯が長くなることを覚悟せざるを得ません。しかし、昨年まで「どん引き&自ポジション堅持」の代名詞だった大宮にポゼッションで下回って当たり前になるとは・・・orz

・メンバー固定で最後に大失速した昨年に学んだのか、状態の良い高原を引っ込めて久しぶりにエジをスタメン起用したのが当たったのがクウェートでの数少ない収穫。まったくと言っていいほど結果の出ないエジ&高原の2トップですが、達也は故障&永井の調子も上がらない今となっては、大宮にボールを持たせてエジ・高原・ポンテの3人でカウンター攻撃を仕掛けるのが一番可能性があるような気がします。ゲルトが変にポゼッション「のようなもの」に拘って墓穴を掘らなければいいのですが。

・大宮は守備の要レアンドロが出場停止なので、セットプレー狙いも吉。終盤はセルや梅崎を入れて積極的にドリブルで仕掛け、どんどんファウルをもらいましょう。

・故障で今季出番がなかった浦和戦特殊兵器「桜井」が前節途中出場。同じく長期離脱していた内田がベンチに復帰。小林慶は故障で3試合連続ベンチ外。

・使えないわけじゃないけどデニスマルケスと特徴が被りまくっていたペトロジュニオールを中断期間中に切って、新たに採用した長身ポストプレーヤーのラフリッチはそこそこ当たりだったようで既に3得点。浦和の外国人スカウティング能力はあれだけダメダメだった大宮にすら劣ってしまったでしょうか・・・orz

-------------------------------------

<前節:F東京 3-1 大宮>

--ラフリッチ----デニス--
小林大-------金沢
---片岡--佐伯---
波戸-富田--レア-村山
-----江角-----

<前々節:大宮 1-0 横浜M>

--ラフリッチ----藤本--
小林大-------金沢
---片岡--佐伯---
波戸-富田--レア-村山
-----江角-----

61分:佐伯→斉藤
67分:小林大→土岐田
80分:ラフリッチ→森田

<前回:浦和 0-0 大宮>

--デニス----吉原--
金沢-------小林大
---斎藤--小林慶--
波戸-富田--レア-村山
-----江角-----

62分:吉原→ペトロジュニオール
87分:斉藤→片岡
89分:デニスマルケス→森田

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2008.09.18

【TV観戦記】アルカディシア 3-2 浦和

 終盤に1点差に追いついてなんとか第2戦のホームゲームに準々決勝突破の可能性を繋ぎましたが、実にお寒い試合内容。終始守備的に闘っていたように見受けられましたが、FK、FK、PKと全部セットプレーながら3点もぶちこまれてはお話になりません。厳しい気候条件、慣れないピッチと言い訳はあるでしょうが、攻守の切り替えが緩慢で、至るところで後手後手に回り続け、しかもミス続出では勝つどころか引き分けに持ち込むのも難しかったと言わざるを得ません。

-----エジ-----
--ポンテ-----永井
相馬-阿部--細貝-暢久
-坪井-闘莉王-堀之内-
-----都築-----

71分:細貝→平川
77分:永井→高原

 ゲルトは前節大分戦から高原、平川に代えてエジ、暢久を起用。中3日での闘いですからターンオーバーを採用するのは結構ですが、不思議だったのは暢久の位置。永井を右に張り出してそこを基点に攻めたい意図は明確(前半の得点はまさにその形)でしたが、その代わりに暢久は中に入り気味で3ボランチみたいな格好。後半は相馬がかなり高い位置にいたので見ようによっては3-3-3-1みたいな形になっていましたが、残念ながらこれがほとんど機能していなかったような・・・なんか慣れないことをやって自爆したような・・・マジックのネタが切れて話術で繋ごうとしたけどギャグに往年の切れがない晩年のマジシャン、それがゲルト。 

 まぁ浦和の動きがあんまり(特に代表疲れの阿部がさっぱり)だったので、どのようなフォーメーションで臨もうとも結果は似たようなものだったかと思います。浦和は中盤でボールが取れず、アルカディシアに良い様にボールを回されてしまいました。そして深い位置でファウルを犯してFK。このパターンで2失点。ベンアシュールのFKはいずれも見事なものでしたが、1点目はすらした相手がどフリー、2点目は都築が意表を突かれたか反応できずとなんか浦和の情報不足を露呈したような気がしないでも・・・

 ただアルカディシアはボールこそしっかり回すものの浦和の最終ラインを打破するアイデアがなくシュートで終れない(結局流れの中から惜しいチャンスは後半早い時間に1本あっただけか?)ので、いくらでもカウンターが狙えそうな感じがしましたが、浦和はそもそもボールを奪う位置が低い上に攻守の切り替えが遅くて易々相手の帰陣を許すテイタラク。前半の1点は暢久のスローインからどフリーの細貝→右サイドに張った永井→エジミウソン!!!と相手が守備陣形を整える前に攻めきった見事なものでしたが、カウンターで掴んだチャンスは後にも先にもこれっきり。

 先手を取ったアルカディシアはベタ引きで防戦。なんか2戦続けて大分と闘っているような気がしてきましたが、浦和は時間の経過とともにポンテが精彩を欠くといった状態を通り越して使い物にならなくなってからというもののアルカディシアを崩せる気配なし。3ボランチが誰一人攻撃に絡まない(強いて言えば細貝が絡むくらいか)上に、最前線がエジだけではいかにもしんどい。

 それでもエジミウソンがいつになく好調でポストプレーをそこそここなしていた(相手DFがあまりガツガツ来ないのが幸いしていたかも)だけはなく、ラストパスにちゃんと反応していたので、ポンテが働いていた時間帯はエジとの絡みでチャンスもあったのですが、ポンテが機能しなくなってからは攻撃の形を作れず。相馬が左サイドを抉ったところでフォローもなければ、クロスもお話にならず。闘莉王はお疲れのためか、攻撃参加を自重したまま。

 2失点目を喫し、戦局がこう着状態に陥ってからゲルトの放った手はなんと細貝→平川。細貝が相手ともつれてイエローを1枚もらったためなのかもしれませんが、中盤で相対的にマシだった細貝を代えるますかぁ??? しかも代わって入るのは攻撃的とは言いがたい平川。暢久は中盤の左へ回って相変わらずボランチの一角を占めていましたが、このシフトも何の効果もなし。さらにゲルトは後半消えてしまった永井に代えて高原を投入しましたが、これまた不発。中盤死んでるのにFWだけ入れてもなぁ・・・ 同時にポンテを下げてセルか梅崎を入れるべきでしょうに、大分戦で交代を命じたポンテに激昂されてゲルトは怖くなったのか(笑)

 さらに攻守の切り替えが遅い浦和は同点を焦って前掛りになるとしっかりカウンターを喰らいます(苦笑) 闘莉王は深い位置でボールコントロールに失敗して相手に抜け出され、慌ててフォローに入った堀之内が相手をタックルしたような格好になって2枚目のイエローで退場。エリア外でのファウルだったと思いますが、イランの主審はPKを宣告。これをK・ムタイリが難なく決めて致命的な3失点目。

 一人少なくなった浦和は最後の最後で闘莉王をエリア内に突入させたのが効いてエジが1点を返してなんとか次戦に望みを繋ぎましたが、ホームとはいえ大宮戦から中2日で迎える厳しい試合。阿部・闘莉王の代表組は早々と疲労困憊、堀之内は出場停止、啓太・達也は故障中で間に合うかどうかといった状況。勝つしかない試合で監督、選手が前向きに開き直ってくれることに期待するしかありません。

P.S.

 せっかくターンオーバーを採用したのに交代枠を一人余すっていったい何なんでしょう? ポンテ、阿部、相馬など動けなくなっている選手は何人もいたのに。しかもアウェーでのACL緒戦ということで守備的な闘いを志向しているのにベンチに高原、セル、梅崎、岡野と4人も攻撃的な選手を揃えるというアンバランスさ。いやはやなんともかんとも・・・

P.S.2

(浦和オヒサルからゲルト監督コメント)

>後半も守るより、もう1点取ろうという目標があったが、またFKでやられてしまった。その後はゲームをコントロールできなくなってしまった。

|-`).。oO 相手が盛んにラフプレーを仕掛けてきたわけではあるまいし、ゲームがコントロールできなくなったのは半分以上監督のせいでしょうに・・・

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2008.09.14

【観戦記】浦和 0-0 大分

 まぁ6月の長い中断期間ですら無為に過ごしたゲルトですから、2週間のインターバルでどうなるわけもなかろうと思ってはいましたが、結果は案の定。その間ナビスコ杯準決勝2試合をこなしている大分に対してコンディション面だけは優位に立てるだろうと思っていたのですが、これまた浦和は後半急激に失速していつもの大分戦らしい、運動量のある相手に振り回される展開に。

 MDPによると大分の1週間のサイクルは①対戦相手の分析→②攻略法の立案→③模擬実験→④問題点の克服→⑤公式戦だそうですが、ゲルトの1週間のサイクルは①なんとなくクールダウン→②オフ→③オフ明けできつめのフィジカル中心メニュー→④非公開でソフトボール&BBQ→⑤公式戦 ですから、これでスコアレスドローなら上出来といっていいのでしょう(苦笑)。もちろん浦和と大分の選手・スタッフの人件費の差を考えなければの話ですが。

20080913ohita1

 前半は大分を押し込んで、両ボランチのみならず、CBも攻撃参加して一応シュートまで持っていけたので今日は苦手大分に勝てるかと思ったのですが、終ってみればこれもシャムスカの手のひらで泳がされたようなもの。ポンテがホベルトの執拗なマークに遭いながらも右サイドを中心にチャンスを作っているのですが、結局のところ大分守備陣を決定的に崩すには至らず。緩急をつけるとか意表をつくとか、堅固な守備陣をつき崩す工夫が足りなかったな。

 永井が引き気味の位置に構えて守備に力点を置いたためか、前が高原一枚ではちとしんどい。高原は何度か大分DFラインの裏を狙うも惜しくも全部オフサイド。しかし大分守備陣の動きは良いとは言いがたく、1対1で抜かれそうになってイエローを頂戴する場面も多々。

 シャムスカは浦和の運動量が後半落ちるのを見透かしたのか、後半頭から一気に勝負。シャムスカの目論見通りポンテの運動量が落ち、さらになんと永井の運動量も落ちて浦和は中盤でボールが拾えなくなり、両サイドの1対1で振り切られがちになって大分の猛攻を浴びる羽目に。たまにカウンターのチャンスが訪れても走り出している選手は笑っちゃうくらい僅少。

 たまらずゲルトはポンテを下げて暢久を投入。この交代にポンテは激怒していましたが、あれだけ動けないと交代自体は妥当と言わざるを得ません(先に永井を代えるほうがより有効だと思いましたが)。ただ入れたのが暢久というのは疑問。分厚い大分守備陣に対して攻撃といえばミドルシュートくらいしかない暢久を入れるのはどう考えても守備的な交代。

 実際3ボランチ気味に入った暢久が動くことで浦和の中盤を引き締め、守備を立て直すのには成功しましたが、攻撃と言えば左右に叩くだけで自分で仕掛けることはせず。両サイドとも大分に5バック気味に蓋をされてどうにもならないのになぁ。代表遠征明けでコンディションが良くない闘莉王は後半攻撃参加を自重(?)して閉塞感をいや増す結果に。

 ホームでは勝ちにゆくのが期初に掲げた公約だったのでは?勝ちに行くならポンテに代えて投入するのはセルか梅崎でしょうに・・・いつの間にやら若手も全然使わなくなり、期初の公約をどんどん引っ込めて、それでも結果がついてくればまだ良いのですが、それもなし。

 何度かカウンターのチャンスを自ら潰して電池切れっぽい永井をゲルトは延々と引っ張り、遅まきながらエジミウソンを投入するも今度は組み立て役が不在。最後に梅崎を入れたのは「やるだけのことはやった」というアリバイ作りに過ぎないようにも見え・・・ 終ってみれば浦和の決定機は大きなサイドチェンジから平川がエリア中央に突入した場面だけで、これも西川が好セーブ。左サイドからエリア周辺に3度ばかりフリーで侵入した相馬がシュートを放ったものの一度も枠を捉えられずに宇宙開発事業団。

 後半優勢だった大分も流れの中から点が入る感じはせず(一度ウェズレイがどフリーになりながら、シュートではなく低いクロスを選択して事なきを得た場面があったくらい)。ただセットプレーでポストを叩くなど惜しい場面が2、3あり、チャンスの数では大分のほうが多かったような印象で試合終了。西川の負傷退場は気の毒でしたが、あれがなければシャムスカが残されたカードを切って終盤に浦和を突き放していたかもしれず・・・

J's Goalよりゲルトのコメント

”後半は勝たなければいけないので、もっと積極的にいった。”

( ゚д゚)ポカーン

-----高原-----
--永井----ポンテ-
相馬-阿部--細貝-平川
-堀之内-闘莉王-坪井-
-----都築-----

72分:ポンテ→暢久
85分:永井→エジミウソン
88分:高原→梅崎

---森島--ピチブー--
-----金崎-----
鈴木-エジ-ホベルト--高橋
-上本--森重--深谷-
-----下川-----

78分:金崎→清武
81分:西川→下川
86分:森島→高松

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2008.09.12

【展望】08年第24節大分戦

おい、大分! 本当にACLに出て大丈夫なのか???

おい、大分! あんまり勝つとシャムスカを代表に持っていかれるぞ!!!

おい、大分! ナビスコ優勝すると選手の給料上げないといけなくなるぞ!

それくらいですかね、大分へのつっこみどころは。

・選手層が薄いためスタメンはほぼ固定。ぼちぼちお疲れの選手が出てきてもおかしくないはずですが、ベテランのウェズレイや鈴木慎吾も元気にほぼ毎試合スタメン出場。相変わらずの堅守を誇っています。

・またセレッソから拾ってきたデカモリシがいきなりフィット。前田をベンチに追いやって、離脱を繰り返している高松の穴を埋める格好に。いやはや、シャムスカ恐るべし!

・大分の堅守はますます凄みを増し、とうとうナビスコ杯では好調の名古屋を1-1/1-0で勝ち越して堂々決勝進出。シャムスカ監督の卓抜したスカウティング能力により徹底的に相手の長所を消し、ウェズレイがポコっと一点取って、あとはまさに全員で「凌ぎ切る」という、まぁこれ以上ないシンプルな闘いぶりですが、豊富とはいえない戦力で成績を上げるには真に理にかなったもの。

・高度に組織化されたというよりは自陣に引き篭もって、最後は中央で人数をかけて跳ね返しまくり、体張りまくりな守備といった印象を受けるあたり、なんとなく06年浦和に似たところも。一見ボコボコにされながらも集中が全く途切れないあたりは感服するしかありません。

・但し06年浦和のようなはっきりした前後分断ではなく、場合によってはウェズレイ以外の前目の選手にも守備タスクを与えているので、より徹底して守備的といっていいでしょう。必然的に得点力が極端に乏しいのが泣き所。

・これだけ守備が堅いと、どうしても相手は「先制されたら勝ち目がない」と早い時間帯から妙に追い込まれた気分になりがちで、それが変に攻め急ぎになったり、肝心なところで冷静さを欠いたりしてますます大分ペースになってしまうのかもしれませんね。

・金崎がU-19「第6回仙台カップ国際ユースサッカー大会2008」出場のため欠場(しかも故障で合宿離脱)。一方開幕から長期離脱していた家長がついにベンチ入りの見込み。MFエジミウソンが故障でナビスコ準決勝には出場していませんが、浦和戦出場の可否は不明。

・一方の浦和は東京V戦で醜態を晒しておきながら3日間もオフとなり、しかもオフ明けの非公開練習の最後はソフトボール大会&バーベキュー。徹底して疲労回復に重点を置いた練習メニューを組んだようですが(苦笑)、ナビスコ2戦で疲弊した大分に対して運動量、あるいは動きのキレに差を見せつけてくれることでしょうね。

・達也がバーレーン戦90分出場のダメージで大分戦回避・・・orz 故障離脱中の啓太も出場せず。

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<ナ杯準決勝第2戦:大分 1-0 名古屋>

---森島--ピチブー--
-----金崎-----
鈴木-ホベルト-藤田--高橋
-上本--森重--深谷-
-----下川-----

68分:森島→小林宏
83分:ウェズレイ→松橋優
87分:金崎→西山

得点:49分 ウェズレイ

<前節:大分 1-0 京都>

---森島--ピチブー--
-----金崎-----
鈴木-ホベルト-藤田--高橋
-上本--森重--深谷-
-----西川-----

73分:森島→西山
79分:金崎→小林宏
85分:ウェズレイ→高松

得点:22分 森島

<前々節:大分 1-0 大宮>

---森島--ピチブー--
-----金崎-----
鈴木-ホベルト-エジ--高橋
-上本--森重--深谷-
-----西川-----

69分:エジミウソン→小林亮
88分:金崎→藤田
88分:鈴木→小林宏

得点:86分 森重

<前回:大分 2-0 浦和>

---前田--ピチブー--
-----金崎-----
鈴木-ホベルト-エジ--高橋
-上本--森重--深谷-
-----西川-----

65分:前田→小林宏
86分:金崎→藤田

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2008.08.28

【観戦記】東京V 1-1 浦和

 内容のない負け試合よりは内容のない引き分けのほうがマシ。

 良かった点といえば予想されていた雨が降らなかったこと。ただそれだけ。

 ACLノックアウトステージを加えた9月の連戦を前に前途多難というか、暗中模索というか、阿鼻叫喚というか、天地無用というか、二階から目薬というか、まぁこれで希望を持てというほうが難しいような糞試合でした。もっとも浦和といえば糞試合、糞試合といえば浦和というのが決まり文句みたいなもんですが、東京V(以下「緑」)との一戦は残念ながら「糞試合 of 糞試合s」になってしまいました。緑も特段良いとは思えませんでしたが、浦和がそれ以上に悪うございました。

20080827midori1

 いやぁ、どこからぶった切っていいか迷うくらいの糞試合でしたが、結局のところ鹿島戦後半&柏戦で掴みかかったはずの流れを自ら断ち切るような試合運びで連勝したものの、世の中やはりそんな甘いものではなく、組織的な上積みに乏しい、その場限りの試合を繰り返していては勝ち続けるのは難しい。そんなごく当たり前の事実を確認しただけに過ぎないように思います。ゲルトはポゼッションサッカー「のようなもの」をやりたいという意向が言動の端々から窺えるにも関わらず、目先の勝ち欲しさに簡単にそれを放棄してしまう。そして、この試合はその「のようなもの」の熟成度が甚だ低いことを露呈してしまいました。

 またそんな戦術的なこと以前に衝撃的だったのは、それほど運動量が多いとは思えない緑よりも浦和はさらに動けなかったこと。A代表や五輪で消耗している選手、さらに負傷明けのポンテはやむを得ないかと思いますが、それ以外の選手は普段いったい何をしているのか? あるいはそんな運動量しか保てない練習メニューっていったい何? 百歩譲って連戦のスタメン組には目を瞑るとしても、交代して出てきた選手の足取りもこれまた鈍く、特にカウンターのチャンスに走れないエジミウソンっていったい何者なんだ??? 誰もがそう思ったことでしょうし、と同時に大失敗に終ったとの評価が定着した「夕張キャンプ」を呪ったことでしょう。

 最後の最後で相馬→阿部で同点に追いつきましたが(この試合で比較的動いていたこの二人が点に絡んだのは偶然ではないでしょう)、この調子じゃACLを勝ち進むのはおろか、9月の連戦で相当勝ち点を落とすことを覚悟しなければなりません。

(サンスポ)

東京Vのラモス常務取締役には「あのサッカーで首位では日本のサッカーは情けない」と言われる始末。自軍の34歳のDF服部の運動量と比較して「浦和の選手は恥ずかしくないのか」とバッサリ斬られた。

|-`).。oO 「城福もわが意を得たり、ラモス乙」 (紅い雪だるま、心の一句)

---達也--高原---
-----ポンテ----
相馬-阿部--細貝-平川
-堀之内-闘莉王-坪井-
-----都築-----

HT:達也→永井
HT:高原→エジミウソン
73分:平川→暢久

---飯尾--大黒---
-----ディエゴ----
-柴崎------富澤-
-----菅原-----
服部-那須--萩村-和田
-----土肥-----

58分:飯尾→レアンドロ
81分:柴崎→広山
87分:富澤→飯田

20080827midori2

 前半はどっちもどっちという試合でしたんですけどね。あんまり動かないもの同士が足元から足元へボールを繋いでいるみたいな。浦和のほうがボールを持っている時間が少々長いかと思いましたが、緑はやや引き気味に4バック+3ボランチでしっかり堅陣を築いていて、浦和の動きの悪い前3人はその中で四苦八苦。相馬の左サイドは緑が常に数的優位を確保して守っているのでどうにもならず。従って浦和は右サイドに大きく展開して平川の縦突破に望みを繋ぐ展開が多くなりましたが、残念ながら平川は服部との1対1に全く勝てず、碌なクロスが上がりません。また阿部&細貝で組んだボランチは慣れないためか機能しているとは言いがたく、攻め駒が常に足りない印象。結局チャンスらしいチャンスは前半終了間際の相馬→達也ヘッドくらい。

緑は緑でやはりボールを繋ぎながら攻めてきますが、一度坪井が飯尾に振り切られてポスト直撃弾を浴びただけで、それ以外は決定機を与えず。ただ服部が上がってきた時の応対に少々混乱が見受けられました。相手がサイドに人数をかけてくると浦和の守備網が簡単に崩壊するのは公理中の公理みたいなもんですが、この日は変則4バック等特段の対応は見られず。まぁ相手がそれほどサイドに執着しているわけではなさそうなので、大過はありませんでしたが。

20080827midori3

で、ゲルトは何を思ったのか、後半頭から2トップを一遍に代えてしまいます。確かに達也も高原もここまでこれといった仕事はしていませんが、それは2トップを責める以前にそこまでの組み立ての過程に問題があるんじゃないかぁ? また達也や高原のコンディションに問題があるなら、それはスタメンから外すべきでしょうに。っちゅーか、コンディションに問題があるのが明白な選手を2人(ポンテ、闘莉王)も抱えながら、後半頭から良くも悪くもない選手を代えていきなり2つも交代枠を潰すか???

(J's Goalから)

Q:エジミウソン選手と永井選手にはどのような指示をしたのでしょうか?
A:役割は(田中)達也とタカ(高原直泰選手)と同じです。

|-`).。oO どう見ても布陣は2トップから1トップに変っているんですが・・・

-----エジ-----
--ポンテ----永井-
相馬-阿部--細貝-平川
-堀之内-闘莉王-坪井-
-----都築-----

そしてこの謎の交代はさしたる効果を見ないまま(ポンテが動けない上に永井とエジの距離が遠く、終始エジが孤立。そして例によってエジにボールが入っても簡単にロスト)、浦和が先に失点。右SB和田が中央に切り込んで来たことで浦和の中盤に混乱が生じ、緑らしい短いパス交換からもともと浦和のマークがややルーズだったディエゴ(やや引き気味に位置していたのでマークしづらかったとは思いますが・・・)にしっかり決められてしまいました。どんなに選手が入れ替わっても、良くも悪くも緑は緑。脈々と流れる緑の血。

 もともとさして良くはなかった浦和が醜態を晒したのはこの失点から。平川が、ポンテが疲労からかイージーなミスを連発。CKからチャンスもありましたが惜しくも土肥に阻まれ、むしろ概して緑にカウンターの機会を与えるだけに。一方浦和のカウンターのチャンスはエジの動きがあんまりでシュートに至らず。

 ゲルトは堪らずへろへろの平川に代えて暢久を投入。闘莉王を前線に上げ、永井を右サイドに張らせて

---エジ--闘莉王--
--ポンテ-----永井
相馬-阿部--暢久---
-堀之内-細貝-坪井-
-----都築-----

みたいな格好でスクランブル体制を敷きましたが、非常に不思議なことに前線に闘莉王を上げたにも関わらず、単純に放り込まずにこれまで通りチマチマとサイドから組み立てを試みるんですな。じゃ早々と闘莉王大作戦に出た意味ってなんだろう??? 大作戦の意図がチームに伝わっていないのか???闘莉王を前線の拠点ではなく、フィニッシャーとして位置付けるのなら早々と下げられた高原の無念や如何に・・・ またヘディングシュートが恐ろしく下手で、上背の無い達也よりもハイボールから点が入る気がしないエジを入れた意味はいったい何???

サイドからのクロス攻撃はあまりにも単調。しかも左は緑が次第に守りきれなくなって相馬のクロスが活き出したけど、右は最後までダメ。前半は高原やポンテが外を使うと見せかけて中へ入ってシュートを放つ場面がありましたが、そういう変化がないもんだから緑も守りやすい。柏戦も似たような展開だったけど、土壇場で永井の突入が効いたなぁ・・・

浦和のポゼッションサッカー「のようなもの」ってパス回しに緩急もなければ、相手の急所を突く動き出しもなく、左右あるいは内外といった相手の目先を変える展開にも乏しく、結局ただのサイドからの放り込みに終わる。従って浦和のポゼッションには相手にボールを渡さないという守備的な意味あいしかなく、攻撃的意味は全くないから「のようなもの」なんだよなぁ・・・

そんなことを思いながら時間だけが経過。最後の最後でサイド攻撃が実りましたが、決めたのは闘莉王ではなく阿部。「作戦は失敗したが敵陣は陥落した」みたいな結末。

(J's Goal)

Q:最後はパワープレー頼りになってしまったのでは?
A:サイドから攻めパワープレーとはちょっと違うと思います。基本的にはサイドまではパスでいきたかった。

|-`).。oO やっていることは確かにそうなんだが、すると闘莉王を後方から突っ込ませたほうが相手はマークしにくいだろうし、そもそも2トップを代えるのではなく平川→永井だろう・・・

ゲルトが抜本的な体質改善を施す手腕を持っていないことは既に明々白々(っちゅーか、そんなことはナビスコ惨敗で早々と明らかなんですが・・・)。カンフル剤を打ってその場をしのぎ続けてきたけど、もう腕がパンパンに腫れ上がって注射する場所がなくなってきました。そんな状態でしんどい9月を迎えます。チーン(合掌)

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2008.08.27

【展望】08年第23節東京V戦

・早晩その日がやって来ることを誰もが薄々了知していたでしょうが、まさかあの試合が日本でのフッキの見納めになるとは・・・・ まぁそれだけ見る価値はあったプレーヤーでしたが、フッキ無き後初めて迎えるヴェルディ(以下「緑」)戦。緑戦はこの処ホーム・アウェーとも平日の試合が続いていますが、アウェー戦は毎度毎度国立を用意していただけるのはあり難い限り。

・フッキがいなくなることを見越してすぐさまトリノでプータロー状態だった大黒に目をつけたのは見事でした(っちゅーか、大黒は早くトリノに見切りをつけていればより実力のあるクラブに行けたんじゃないかなぁ???)。しかし、さすがに大黒は試合感がまるでないせいか、帰国して即活躍と言うわけにはいかず、ようやく前節瓦斯戦で得点を決めたばかり。テストの意味合いで久々にウルグアイ戦で代表召集されたものの何の見せ場もなく、肝心の最終予選ではお声がかりなし。

・従って前回の対戦よりはFWが大幅に見劣りするのは間違いないんですが、「フッキと愉快な仲間たち」に過ぎなかった緑が攻守にわたってどの程度組織性らしいものを身につけているかどうかが見所。大黒はフッキとはほぼ正反対で、個人でなんとかするプレーヤーではなく、ボールを引き出すのが上手いタイプですから、中盤の組み立てに見るべきものがないと大黒も活きないんじゃないかと。

・またフッキ離脱後、そのお仲間(?)だったレアンドロの出番が急激に減っています。このあたり、シーズン真っ最中にチーム改造を強いられた凍傷の苦労が見え隠れ。そういえばシーズン序盤に大騒ぎになった河野もめっきり出番がなくなったようで。

・とはいってもフッキ離脱後3勝1敗1分けと戦績は上向き。新潟に4-0とボロ勝ちしたと思えば、その翌節に鹿島に1-4と大敗するなど不安定感は拭えませんが、5試合で無得点試合がゼロというのは特筆すべきこと。

・しかし、浦和も浦和で前回と違って「闘莉王、トップ下」というお笑い種を放棄して中盤から後ろが強化されているので、3-2といった出入りの多いゲームではなく、多少締まったゲームが期待できると思います。

・前回緑はセットプレーで闘莉王にやられまくりましたが、そこをどうするのか。まぁ対峙するのが那須ではどうしようもないかもしれませんが。

・出場停止明けの永井はもちろん、軽い肉離れで前節欠場した闘莉王は戻ってくる見込みですが、啓太が前節負傷(腰を痛めたわけではない)したようで欠場とのこと。従ってボランチは阿部&細貝となるでしょうが、今季謎の発熱による長期離脱から復帰後もイマイチパフォーマンスが上がらない啓太よりも細貝スタメンのほうが良いような気も。啓太には申し訳ないけど。

・緑はさわやか893がイエロー累積で出場停止。これは浦和にとって吉なのか凶なのか。

----------------------------------------

<前節:F東京 1-2 東京V>

---飯尾--大黒---
-----ディエゴ----
-冨澤------福西-
-----菅原-----
服部-那須--土屋-和田
-----土肥-----

59分:冨澤→レアンドロ
73分:福西→福田
79分:飯尾→平本

得点:61分大黒、89分那須

*柴崎が出場停止

<前々節:鹿島 4-1 東京V>

---平本--飯尾---
-----ディエゴ----
-柴崎-----レアンドロ-
-----菅原-----
服部-那須--土屋-富澤
-----土肥-----

HT:レアンドロ→福田
HT:飯尾→大黒
59分:菅原→河野

得点:81分ディエゴ

*和田、福西が出場停止

<前回:浦和 3-2 東京V>

-----フッキ------
-----ディエゴ----
-大野-----レアンドロ-
---福西--菅原---
服部-那須--土屋-富澤
-----土肥-----

66分:大野→柴崎
68分:レアンドロ→平本
73分:フッキ→大黒

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2008.08.24

【観戦記】浦和 3-1 磐田

 お寒い内容ながらきっちり勝ち点3をゲット。

 相手は優勢だった前半に1点しか取れず、後半急激に失速。しかもいったん逆転されると有効な反撃はできずってなんか前節瓦斯戦とそっくりな試合展開(もっとも瓦斯は1点も取れなかったのですが)。前節は終始相手DFの裏狙いで「戦術は田中達也」ながらも後半少々ポゼッション「のようなもの」が垣間見られていたのに対し、この試合は最初から最後までカウンター頼み。結局ゲルトって何がやりたいんだろう??? 時と場合に応じて臨機応変にという見方もできるでしょうが、なんか組織としての上積みは感じられないけれども勝ち点だけはついて来たって埼スタでガンバに負けるまでの連勝とそっくり。

 2-1のまま試合を終えていたなら、そんなネガティブな思いで家路に着いたと思いますが、試合終了直前の高原のダメ押しゴール! あれで一気に救われた思いがしました。試合終了直前のダメ押しなんで、そんなに価値はないといえばないんだけど、不覚にも涙目になりました。

 90分通じての出来は褒められたものではなく、瓦斯戦で見えかけた曙光がまた消え失せたかと思いました。再三茶野に潰され、たまにボールをキープできても前の3人の動きがバラバラな上にそれ以外のフォローもなくて出しどころがなく、やっぱり最後は潰される。もちろんシュートらしいシュートは終盤まで皆無。それでも高原は懸命にボールを追ったんですな。達也が退いた後は守備の負荷が増えて体力的に厳しかったと思います。相馬のクロスにどフリーで合わせたこの日唯一のチャンスも川口に阻まれてロスタイム突入。ああやっぱり今日もダメかと思った矢先に転がり込んできたカウンターのチャンス。エリア内での深い切り返しでガンヲタを転ばして決めた高原らしいゴール!!!

 なんかこれまでの苦労がやっと報われたか!!!っちゅー感じ。終盤に永井が良く決めるゴールとは違う、重い重いゴール。

 調子は明らかに上向きだったにも関わらず結果だけがついて来なかった高原にとってこのゴール、しかも古巣から奪ったゴールが起爆剤になりますように。

---達也--高原---
-----ポンテ----
相馬-細貝--啓太-平川
-堀之内-阿部--坪井-
-----都築-----

69分:達也→暢久
78分:啓太→堤
82分:ポンテ→エジミウソン

---前田--カレン--
-----ジウ-----
山本--------駒野
---上田--ロドリゴ--
-加賀--田中--茶野-
-----川口-----

65分:上田→犬塚
80分:ジウシーニョ→萬代

20080823iwata1

 勝ち点3に加えて高原ゴールという嬉しいおまけがついて来たとはいえ、芳しくなかった試合内容についても一応目を向けておきましょう。

 前半はさっぱりでした。代表合宿で負傷した闘莉王は強行出場を自重して阿部がCBに入り、五輪帰りの細貝がボランチでスタメン出場。イエロー累積の永井に代えてこれまた久々にポンテがスタメン。机上論的にはこれで問題ないはずですが、実際はこの入れ替えが前半の不振の主因になっていたように思います。

 立ち上がりからしばらくはどちらも攻勢に出てもシュートまで持ってゆけずに途中でボールを奪われてカウンターを喰らうの繰り返しだったように思いましたが、浦和はポンテが本調子にほど遠い出来でボールが落ち着かず。一方磐田は前田のポストプレーが効いて流れは次第に磐田へ。磐田は高さがないと思い込んでいましたが、前田がハイボールに強いのを恥ずかしながらすっかり失念しておりました(^^; なにせ怪我が多くて活躍しているのを見る場が少ないんで。国際舞台で点が取れるかとなると話が別でそこが頭の痛いところですが、あれだけやれれば即刻代表召集でしょう。そしてまた怪g(ry  浦和は守備面で闘莉王不在を痛感。

 この試合は3-4-1-2同士のガチンコだったのですが、ボールの落ち着きどころの差に加えて攻守の切り替えの速さの差も顕著。浦和はやっとこさボールを奪っても動いているのは前の3人だけ。しかもその動きがバラバラ。またボランチに阿部がいないとここっというところで攻めの枚数が足りない印象。おっとり刀で後方支援がやってきても肝心な場面で顔を出すのが啓太だったり、よりによって坪井!だったりして、それじゃ点は入らない。

20080823iwata2

 なんやかやで時間の経過とともに次第に磐田が優勢になり、左サイドが駒野にやられがちに。駒野に2本きわどいシュートを撃たれ、前半終了間際には駒野クロス→前田、都築に競り勝ち→落としたところをカレンがゴール!!! とまぁ実に見事な展開で失点してしまいました。

 ただ終ってみれば磐田はこの1点だけだったのが敗因に。CK崩れからの上田→前田ヘッドは完璧にやられたと思いましたが、前田が阿部を押してファウルを取られた模様。
 
 逆に浦和は失点直後に同点に追いつき、一気に磐田に傾きかけた試合の流れを引き戻すのに成功しました。縦パスを受けた達也が強引に中央へ突入し、これまた強引にシュート。しかし「雨の日はとにかく撃て!」という格言(?)があるくらいで、これを川口が前に弾いてしまい(おいおい、それで代表GKかw)、詰めていたポンテが同点ゴール! 磐田のゴールと違って組み立てもへったくれもないゴールですが1点は1点。サッカーは組み立ての美しさを競うものではなく、得点を争うスポーツ。岩政くんはメモを取っておくように。

20080823iwata3

 後半はポンテが若干調子を取り戻したのと細貝が積極的に前に出始めたのが奏功して浦和がやや息を吹き返した格好に。負傷者が出て磐田がボールを切るのか切らないのかはっきりしないでいるうちに浦和のカウンターが炸裂。一旦失いかかったボールを最前線で細貝が粘って、がら空きの右サイドを疾走してきた平川がゴール! 細貝が背負っていたのはなんと左WBの山本で、それじゃ磐田の左サイドはがら空きになりますわ。

 逆転された後の磐田。前半の好調ぶりはどこへやら。村井欠場で左WBに大抜擢された山本が使い物にならず、前半から攻撃は駒野のいる右サイドに偏りがちでしたが、それも後半は立ち上がりに少々見せ場を作っただけ。逆転されると途端にドタバタしてパスミス続出。当然ながら前田に有効なボールが入らない。内山監督(通称「ウチヤマハツドウキ」)は上田→犬塚という謎の交代を繰り出しましたが何の効果もなく、さらにちょろちょろ動き回って浦和DF陣に脅威を与えていたジウシーニョを下げて萬代を入れるという致命的な悪手を放つに及んでジ・エンド。闘莉王不在の浦和DF陣は高さがないのでパワープレーで局面打開したかったのでしょうが、可能性のあるボールは入らずじまい。萬代、シュート撃っとらんだろうwww

 もっとも選手交代の謎っぷりは浦和も良い勝負。達也→暢久はその最たるもの。水曜に代表戦で76分出場した達也を休ませるのは良いとしても、入れるのは暢久なのか??? しかも暢久はどう見てもボランチに位置しており、陣形は3-5-1-1、あるいは5-3-1-1に。1点を守りきる意図は明確ですが、後ろにベタベタ張らずに極力前線でボールキープして守るっちゅーのは無理な相談なんでしょうかね? 達也→梅崎、あるいは達也→セルはありだと思ったのですが、共に勝手に前に突っかけてボールを失ってしまうと判断されたのかどうか。

 啓太負傷で堤を投入し、堤はなんとそのままボランチに。サブに守備的な選手が堤と暢久しかいないというバランスの悪さが招いた大博打(=今季の補強失敗がもたらした結果でもあり)でしたが、磐田がそれ以上の大悪手を放ってくれたのでボロは出ず。

 疲労困憊の高原に代えてエジを入れようとしたところ、それ以上に疲労しているポンテが交代を要求したのか、慌てて「7」が光ったボードを引っ込めるドタバタ劇も。エジは相変わらずフォアチェックをしてくれないので少々イラっとしますが、カウンター要員としては使い手があります。そして期待通り高原のダメ押しゴールを演出。こういうのを見るとエジミウソンに最前線での基点を担わせ、さらに得点をも期待するゲルトが間違っていて、タスクを単純化すればモノになるという気も。もっともそんな選手に総額9億円なのか?という問題は残りますが。

 観客は45,000人強と週末の試合では今季最小。アクセスの良くない埼スタはナイトゲームの客入りがイマイチですが、観客が減ったのはナイトゲームのせいだけかな???

(追記)

ウチヤマハツドウキってあまりにも絶望的な戦局に恒例のファンサービスを忘れて、交代枠を一つ余らせたまま試合終了だったんだなw

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2008.08.22

【展望】08年第22節磐田戦

前回の磐田との対戦は4月でしたから、柏・F東京戦とは違ってかなり間が空いた感じがします。

・前回の対戦では同じ3-4-1-2どうしの対戦にも関わらずサイドで劣勢に陥り、早々と駒野のクロスから失点を許しました。闘莉王を2列目に上げるという奇策でなんとか勝ち点3を拾いましたが内容は乏しいといわざるを得なかった一戦。振り返ればこの時点で早々と闘莉王ボランチという奇策は綻びを見せていたような気がします。ボランチの運動量が少なくて、WBが一対一で負けてしまうとそのカバーが間に合わない。そんな感じでしょうか。

・最近ゲルトがお気に入りの変則4バックを3バックの磐田相手でもやるかどうかなんですが、浦和のボランチがまともならあんまりやるメリットないでしょうなぁ・・・

・浦和は永井が警告累積で出場停止。また闘莉王が案の定というかなんというか代表合宿で小破してしまいました。”19日の昼食後に磁気共鳴画像(MRI)検査を受けたが、「所見なし」と日本代表広報部は軽傷と発表。”とのことでしたが、如何せんヤブで知られる代表の医療スタッフ。

→浦和に戻って検査したらこれまた案の定「右太腿の筋断裂」。凄いな、確実に合宿&試合で選手を壊す岡田の決定力とそれを影で支える医療スタッフ。闘莉王が欠場する可能性はかなり高いかと思いますが、磐田は高さがないのが救いといえば救い。

・また代表合宿で別メニューだった阿部がウルグアイ戦でこともあろうに90分酷使され、また達也もスタメンで76分出場。負傷の闘莉王はもちろん、啓太がお休みだったのは幸いでしたが・・・

・磐田に出場停止はなし。ウルグアイ戦は駒野が90分出場したのみ。前節から前田が復帰していきなり結果を出しているのが難儀といえば難儀。

<前節:川崎 2-2 磐田>

---前田--カレン--
-----上田-----
村井--------駒野
---成岡--ロドリゴ--
-加賀--田中--茶野-
-----川口-----

58分:村井→犬塚
76分:上田→山本侑

得点:13分前田、58分上田

*ジウシーニョは出場停止

<前々節:磐田 0-1 神戸>

---萬代--カレン--
-----ジウ-----
村井--------駒野
---上田--成岡---
-加賀--田中--大井-
-----川口-----

82分:ジウシーニョ→山本
88分:村井→中山(出た! 負けているのにファンサービスw)

<前回:磐田 1-2 浦和>

---ジウ--萬代---
-----上田-----
成岡--------駒野
---犬塚--河村---
-茶野--大井--加賀-
-----川口-----

78分:成岡→名波
82分:ジウシーニョ→山崎
89分:上田→中山

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2008.08.17

【観戦記】F東京 0-1 浦和

 柏戦は悲劇的(ある意味喜劇的か)な同点弾を喰らいながらさほど落ち込まなかったのですが、この試合は完封勝ちとはいえなんだかすっきりしないまま家路に着きました。それは鹿島戦の後半から続いていた良い流れを自ら手放してしまったかのような時間帯が長かったからだと思います。

20080816gas1

 前半終了間際から後半25分くらいまで良い時間帯もあって、そこでしっかり点を取って逃げ切ったのですから、そこに目を向ければそんなに悪い試合でもなかったのかもしれません。ただそれ以外の時間帯は目を覆わんばかりの惨状で、F東京(以下「瓦斯」)が圧倒的に優勢だった前半に先制点を取っていれば結果が逆になったどころか大差で負けていたかもしれません。

 浦和が瓦斯のボールホルダーをちょっとフリーにすると、瓦斯の選手が何人も一斉に走り出して、動いている選手の間をボールがダイレクトに動く。もちろんパスが綺麗に繋がる場面なんてちょっとしかないんだけれども、良く動く瓦斯の選手を浦和は掴まえられない。

 浦和は前節の変則4バックをあっさり放棄。いや当初は相馬がやや下がり気味で今回も変則4バックなのかなと思いましたが、時間の経過とともに平川がエメルソンにやられ始めて、結局単なる5バックに。瓦斯の攻撃はサイドに重点を置くわけでもなんでもなく、瓦斯に好意的な言い方をすれば豊富な運動量をベースに融通無碍な攻撃を仕掛けてきます。従って浦和が単純に「なんちゃって4バック」を敷いたところでどうなるというものでもないのですが、結局のところやっぱりサイドがやられ勝ち。完封勝ちにも関わらずもやもや感が残ったのはこの辺なんでしょうな。

 攻撃はさらに悲惨で中盤で全くと言っていいほどボールキープできないものだから徹頭徹尾達也頼み。まるで「戦術は田中達也」。これじゃ瓦斯の対応は極めて簡単で、達也に対して茂庭をつけておけばOK。ただその分高原へのマークがルーズになったのか、永井のスルーパスを受けた高原がいきなりGKと一対一! しかし高原のシュートはポストを叩いて得点ならず。さらに前半ロスタイムの絶好機も高原のシュートはバーを叩く始末。

20080816gas2

 しかし幸いにも悪いのは浦和だけではなく瓦斯も同じ。あれだけ前半にチャンスを作りながら決定機は皆無。石川のFKが惜しかったくらいでしょう。途中ボロボロになっても最後の最後でシュートを撃たせない浦和が上手いといってもいいのかもしれませんが、最後の最後で瓦斯が妙に消極的という感じも。08ユーロのスペインみたいに最後まできっちり繋いでゴールを陥れるのを理想としているのかもしれませんが・・・

 綺麗に決まれば文句のつけようがない瓦斯のサッカーですが、残念ながら日本の盛夏で90分それを完遂するのは無理、無理、無理、無理、かたつむり! 前半40分くらいから早くも失速し始め、後半は立ち上がりから一転して浦和がボールを支配。といっても依然浦和の攻撃は結局のところ達也頼みなんですが、それでも可能性のあるシュートを撃っている分瓦斯よりマシ。61分には傷んだ平川に代えて細貝を入れることで右翼が活性化。さらに切り札ポンテの投入で前線近くでのボールキープ力が格段に増し、これがポゼッションサッカー「のようなもの」の威力を引き出して、左サイドでどフリーになった相馬が啓太のパスをダイレクトに蹴りこんで先制!!! 啓太のアシストも驚きなら、撃ったのが相馬というのも驚きで、まるで万馬券のような組み合わせですが、これは見事な得点。こういうのがズバズバ決まれば浦和は一皮剥けたぁー!!!といっていいのでしょうが。

 先制された瓦斯は急に積極的になり、っちゅーかそんな余力があるなら初めからやれ!と瓦斯サポは思うんじゃないかと推察しますが、浦和は足を攣る選手が続出して運動量が激減。前線にポンテと達也を残してベタ引きになり、瓦斯の攻勢を最終ラインで跳ね返すのが精一杯。とにかくボールをキープできないのでDFラインを上げるに上げられず、両ボランチも前に出るに出られず。

 瓦斯は途中で梶山を投入。足が止まっているところに運動量のない選手を入れてどうすんねんと思いましたが、浦和はいくらなんでも梶山をフリーにさせすぎ。梶山に厄介なところにポンポンとボールを出され、流れの中から2、3度際どいシュートを撃たれてしまいました。

 足を攣った永井が全く動けなくなりましたが、ゲルトは永井に代えてなんと堤を投入。同じく足を攣っている堀之内に代えようとして堤を準備していたんじゃないかと思いますが、永井の状態がよりヤバくなったのでそのまま堤を入れたんでしょう。でも永井を下げるなら梅崎を入れるべきで、なんでそこで手抜いてんねんヽ(`Д´)ノウワァァン!! 

 さらに堤がDFラインに入って相馬が前に上がるのかと思えばさにあらず。単に最終ラインの人数が増えただけというお笑い種のような一幕もありましたが、なんとかかんとか浦和は逃げ切りに成功。平山を下げずにカボレを下げる城福の迷采配にも助けられた感も。

 最後の15分は埼スタの一戦と大差のない展開になってしまいましたが、今は亡き関塚監督(って死んどらんっちゅーねん!)に代わって対浦和戦の言い訳王に就任した城福監督はなんて言うんでしょうかね? 「あんなサッカーに負けて無念じゃ・・・」と言われても別に的外れではないと思いますが、結局のところ決定機に至らないムービングとかラブリーとかって全く無意味で、日本サッカーの縮図そのものという言い方もできるような・・・

 内容はイマイチな試合でしたが、これまで相手チームは足が攣りまくっているのにこちらは試合終了後も平然と歩いているような試合が少なくなった中、やれるだけのことはやったと受け取れるだけのパフォーマンスを見せてくれた選手は大いに称えられてしかるべきでしょう。称えるに値しないのはもちろんあの方です。

---高原--達也---
-----永井-----
相馬-阿部--啓太-平川
-堀之内-闘莉王-坪井-
-----都築-----

61分:平川→細貝
65分:高原→ポンテ
83分:永井→堤

---カボレ--平山---
エメ--------石川
---浅利--羽生---
今野-茂庭--佐原-徳永
-----塩田-----

60分:浅利→梶山
71分:石川→赤嶺
77分:カボレ→川口

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2008.08.15

【展望】08年第21節F東京戦

・柏戦同様、前回の対戦からさほど時間を置かずに再戦するF東京(以下「瓦斯」)戦。

前回対戦では立ち上がり早々達也にかき回されて失点。しかし後半浦和が達也交代&ポンテ負傷で大失速。ぐだぐだになりながら、最後は永井が追加点を決めて逃げ切りとなんだかなぁな試合展開ながらも完封勝ち。

・対する城福監督はこの敗戦が大層気に入らなかったようで、「サッカーをさせてもらえなかった」とか「(浦和は)ひどいサッカーだった」とか。まぁおっしゃることは逐一尤もなんですが、特にこの試合の瓦斯の内容が良かったわけでもなんでもないんで、発言は時と場合をわきまえたほうが(笑)。しかも結果的に浦和戦を挟んで8試合勝てなかったそうですな(爆笑)。

・誰もが予想した通り、北京五輪はグループリーグで終了。浦和は細貝、瓦斯は梶山・長友を供出。3選手ともそこそこ出場機会があり、かつ最後のオランダ戦で90分出場していますから16日には出てこないと予想するのが通例ですが、瓦斯はよほど控え選手に信頼が置けないのか「五輪組強行出場も」との観測記事も。五輪での活躍ぶりからすれば、強行出場してもらうほうがありがたいのですが。

・浦和で注目ポイントは柏戦で採用した下図の変則4バック。達也が出場可能ならエジを下げるのは当然として、ポンテが復帰した場合のポンテの位置取りが見物。ポンテもどちらかというと右に流れ勝ちなんでぱっと見ではフォーメーションに大きな変化はないかもしれませんが・・・ 

---高原--エジ---
----------永井
相馬-阿部--啓太---
----------平川
堀之内-闘莉王-坪井--
-----都築-----

・またポンテが復帰してあっさり永井がスタメンから外れてしまうのも勿体無いといえば勿体無いようですが、ポンテは途中で入れていきなり結果を出すタイプじゃないからなぁ・・・しかも、永井が控えに回ってセルがあっさりベンチ外になるというのもなんですなぁ・・・ベンチ外にすべきなのはあの方じゃないかと・・・高い金を払って買ったのだから使わないと勿体無いと思ってハンガー掛けになっている「ぶら下がり健康器」みたいなもんですかね、あの方は。

・瓦斯のほうは梶山、長友が抜けて苦しい陣容。前節は羽生をボランチに起用する奇策を繰り出してこれがそこそこ機能したようですが、玉田が外しまくらなければフツーに負けていたという見方もあり、不振から脱したとは言いがたい模様。五輪の真っ最中だとヨソ様の試合の様子を録画で確認する気になんてならんので、手抜きですんません・・・

P.S.

昨日から話題騒然の「浦和、本田圭獲得へ」はオランダ紙の飛ばしでもなんでもなくて、本気だったんですなぁ・・・ 後追いながら俺たちの報知が続報を出しています。

しかし、ボランチ→CB→どちらかというとSHって補強対象ぶれまくり。しかも動かないことで悪評の高い選手をボランチ起用構想っていうのも訳が判りません・・・

これも海外での移籍先が見つからず、思い余った代理人(清岡哲朗氏)が浦和に持ち込んできた案件に弱化本部長がホイホイ食いついた臭いがプンプン・・・・

頭は劣っているが金は持っている人ってホント代理人から見れば「鴨がネギ背負っている」ようなもんですな・・・orz

-----------------------------------

<前節:名古屋 0-1 F東京>

---カボレ--平山---
エメ--------石川
---浅利--羽生---
徳永-茂庭--佐原-今野
-----塩田-----

HT:茂庭→椋原(茂庭は肩を負傷、今野がCBへ)
73分:カボレ→赤嶺
79分:エメルソン→金沢

※茂庭の故障は軽症だった模様。

<ナビスコQF第2戦:大分 1-1 F東京>

---カボレ--赤嶺---
羽生--------エメ
---浅利--今野---
金沢-藤山--茂庭-徳永
-----塩田-----

63分:金沢→平山
74分:カボレ→川口
78分:浅利→石川

<前回:浦和 2-0 F東京>

-----カボレ-----
-----平山-----
羽生--------エメ
---今野--梶山---
金沢-藤山--佐原-徳永
-----塩田-----

67分:カボレ→川口
87分:羽生→石川

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2008.08.10

【観戦記】浦和 2-2 柏

 守れてはいるが点が入りそうにもない。引き分け濃厚と思われた試合のロスタイムで永井のゴールが生まれ、よし今日は勝ったぞ!と思ったのもつかの間、あろうことか相手コーナーでのキープに失敗し、フランサに一発を喰らって引き分け。まぁ腸が煮えくり返ってもおかしくない結末でしたが、不思議なほど腹立たしさは感じず、むしろやや前向きな気持ちで家路に着きました。

 その理由は明白で、これまで同じようなパターン(=WBの裏を突かれる)でやられ続けたゲルトがついに抜本的な対策を立て始め、それが半ば奏功したからに他なりません。

---高原--エジ---
----------永井
相馬-阿部--啓太---
----------平川
堀之内-闘莉王-坪井--
-----都築-----

64分:エジ→梅崎

-----ポポ-----
菅沼---アレ---太田
---鎌田--永井---
大谷-小林祐-古賀-蔵川
-----菅野-----

HT:永井→石川
63分:菅沼→フランサ
74分:アレックス→北嶋

 鹿島戦の後半、平川の位置をやや下げて永井が右に張った変則4バックにシフト。それが新井場の進出を封じるとともに逆に平川の攻撃参加を促すのに成功したことに気を良くしたのか、ゲルトは柏戦でそのフォーメーションを頭から採用。国立での一戦では、アレックスの負傷退場で急遽投入された相馬が柏右SH&SBの狙い打ちにあって前半ボコボコにされましたが、この試合では柏の右SH太田の進出は基本的に堀之内が左にずれて対処。そして相馬はSBの進出を牽制するとともに太田を堀之内を共に挟み込むような感じで守っていました。

 時間の経過と共にぐだぐだになってしまいましたが、これがそこそこ機能して太田に良いようにかき回されることはなくなり、しかも奪ったボールを前に出ている太田の裏へ出すことで相馬のドリブル突破が活きる好循環。ただ悲しいことに相馬へのフォローが全くなく、相馬のクロスの精度が例によって例の如くなこともあってチャンスらしいチャンスは前半左サイドを抉ってのクロス→エジが突っ込むもシュートは枠の外の一回きり。

 坪井は基本的に1トップのポポに付きっ切り。左SH菅沼は平川が応対して、闘莉王が最後尾でフォロー。とはいえ攻守の切り替えの速さは依然柏に大きく劣り、カウンターによるピンチもありましたが決定機は与えず。坪井のクリアが直接菅沼に渡り、ミドルシュートを叩き込まれて先制点を許しましたが、あれは菅沼を褒めるしかないでしょう。

 浦和はいつになくよく動いており、中盤でボールを失いそうになってもそのフォローが出来ているのでボールをキープする時間はそこそこ長いのですが、如何せん前線へのフォローが皆無に近く、しかも攻守の切り替えが遅いのでボールを回しながら柏陣内に入った頃にはすっかり柏の守備陣形が整ってしまってどうにもこうにも攻め手がありません。

 高原は後ろを向いた状態では厳しいマークにあって全然ダメでしたが、コンディションは上向きで動き自体は悪くなく、前を向いた時は期待感を持たせるプレーぶり。しかし相方のエジが依然絶望的な出来で高原のフォローになっておらず、しかもその2人へのフォローが遅いとあっては得点の臭いがしないのは当然。

 右サイドに張っている永井はただでさえ2トップとの距離が遠いのに、なぜか後方に下がってボランチと同一平面にいる有様。それが時折平川のオーバーラップを生むのであながち悪いことではないのですが、これじゃ2トップが孤立するのは道理。むしろ阿部のほうが積極的に2トップのフォローに入っている状態で、どうもこのところの永井の出来には首を傾げざるを得ません。ゲルトの新フォーメーションは守備こそ安定しましたが、それと引き換えに攻撃に難点を抱えた模様。達也がいれば違った展開になったでしょうが、達也が試合開始前の練習で何かアクシデントがあったのか(翌日の報道によると「8日の練習で7月末の日本代表候補合宿で痛めた左足首ねんざが再発。試合開始前のウォーミングアップでも痛みが出た」とのこと)、スタメンを告知されながらも最終的にベンチからも外れる始末。でもその代わりが「絶望2トップ」じゃなぁ・・・

 前半の阿部の同点弾は坪井のボールカット→オーバーラップした平川がクロス→2トップに柏DF陣が引き付けられて、後方からやってきた阿部がどフリーでシュートとものの見事に決まったゴールは「素早く攻めきる」「FW陣を後方からフォロー」の合わせ技みたいなもの。後半唯一の決定機も平川の縦パスを受けた高原がエリア内でDFを交わし、クロスをエジが(´・ω・`)ショボーン というこれまた手数をかけない展開。こういう展開が数多く出来るに越したことはないのですが・・・

 エジが決定的なチャンスを外した直後に負傷したのか、ゲルトはエジに代えて梅崎を投入。サポ的には俄然盛り上がるところですが残念ながら梅崎の出来が散々。高原が1トップで、梅崎がその後ろみたいなフォーメーションでしたが、梅崎はどうもプレーに思い切りがなくなった様子。積極的に仕掛けた場面では簡単に潰され、かといって周りを有効に使うでもなし。

 そこで前半飛ばしまくって後半半ばから消えている相馬に代えてセルを投入し、梅崎を左SHに下げる策はありじゃないかと思ったのですが、ゲルトは珍しく動かず。まぁ守備は破綻していないので下手に動いてバランスを崩すのが嫌だったのかもしれませんが、それってオジェック的発想? 今年はホームでは何が何でも勝ちに行くんじゃなかったのかなぁ・・・ 鹿島戦で出色の働きを示したセルを使わない手はないと思うですが・・・そういうえいえばゲルトは時間潰しを兼ねての投入すら見送りましたね。

 迂闊にもノーマークで左SB大谷の中央進出を許してしまい、最後はポポにほぼフリーでシュートを撃たれる大ピンチがありましたが、都築が片手で弾き出して事なきを得。そのまま引き分けかと思いましたが、ずっと後方でゲームメークに徹していた永井が最後の最後で高原とのワン・ツーでエリア内に突入。拾い物のような1点をもぎ取ったところまでは良かったのですが、拾い物はやはり拾い物に過ぎなかったようで・・・ 直接的には堀之内が競り負けた格好ですが、それ以前にフランサがフリーでウロウロしている時点でアウト。 昨年・一昨年の浦和なら考えられない大失態ですが、もう今年の浦和は失態が常態なんで大失態の一つや二つ、どうってことはありませんね(自虐)

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2008.08.08

【展望】08年第20節柏戦

・今後の闘いに向けて希望の灯が見えたと思ったアウェー鹿島戦。しかしそこでオールスターで中1週空いてしまったのは誠に不運。

・中断期間中にBミュンヘン戦の大敗、そして期待の新外国人獲得断念と、せっかく高揚しかかった士気を殺ぐに十分な出来事が相次いで、また鹿島戦を迎える直前のようなどよぉーんとした気分で柏戦を迎えるハメになってしまいました。

・北京五輪で浦和は細貝、柏は李が不在。選手層の差を考えれば柏のほうがより影響がでかいと思いますが、それ以前にその差を補ってあまりある監督の差があるのでいやはや何とも・・・

・当初柏戦での復帰を見込まれていたポンテは、やはりというべきかやや復帰に時間が掛かっており、柏戦出場は難しい模様。

前回の柏戦@国立はスコアこそ1-2ながら内容は完敗。「中断開けには!」とか「ポンテが復調すれば!」とか「メンバーが揃えば」とか、そんな希望的観測を胸にワクテカで国立へ詰め掛けた赤サポの心を萎えさせるには十分な敗戦でした。試合の形になったのは前半柏が決定機を外しまくったからに他ならず、大敗を喫していてもなんら不思議は無い試合でした。久しぶりに復帰したアレックスが早々と負傷退場した不運はありましたが。

・わずか1ヵ月半での再戦。ゲルトが前回の苦戦から何を学び、どう修正してくるかが見物ですが、「試合はよかったと思う。90分間見ると、前半は我々の100%のプレーはできなかったが、いい試合ができた。」なんて総括をしている監督ですから、多くを期待できません。

・相手のSBが上がってきた時の対応が依然として不明確という問題は鹿島戦の前半でも露呈したところ。その対策なのか、あるいはただの偶然なのかは判りませんが、鹿島戦の後半で「擬似4バック」とも言えるフォーメーションにシフトしてそこそこ奏効しました。バイエルン戦でも後半唐突に4バックにシフトしており、柏戦ではひょっとしてひょっとするのかぁ?という淡い期待が無きにしもあらずですが、その期待が何度裏切られたことか。

・あとはいつも通りなら頭からガンガンに飛ばしてくる柏に対してどういうゲームプランで臨むかなんですが、ゲームプランって最近存在したっけ?

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<第19節:柏 2-2 京都>

-----北嶋-----
菅沼---アレ---太田
---鎌田--永井---
大谷-近藤-小林祐-蔵川
-----菅野-----

63分:近藤→石川
70分:永井→フランサ
73分:北嶋→鈴木達

*得点:5分菅沼、51分北嶋

<第18節:東京V 2-1 柏>

-----フランサ-----
アレ----李---太田
---大谷--鎌田---
石川-小林祐-古賀-蔵川
-----菅野-----

42分:フランサ→ポポ
HT:石川→山根
60分:鎌田→菅沼

*得点:84分大谷

※李がU23合宿で離脱、山根が負傷、古賀・ポポが出場停止

<前回:柏 2-1 浦和>

-----ポポ-----
アレ----李---太田
---鎌田--山根---
大谷-小林祐-古賀-蔵川
-----菅野-----

70分:アレックス→フランサ

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2008.08.01

【TV観戦記】浦和 2-4 Bミュンヘン

・月末平日の試合。キックオフにはとても間に合いそうもないので、テレ玉で録画観戦。

・浦和は依然リハビリ中のポンテ、代表合宿で小破した達也、故障持ちの永井、五輪合宿後ミニオフ中の細貝を除く面子。さらに故障持ちの闘莉王、高原がベンチスタート。

・バイエルンはリベリー、トニといったところが不在ながら、ほぼフルメンバーといって差し支えない面々。

・いやぁ、前半はお話になりませんでした。鹿島戦の同点劇で浦和はようやく復調のきっかけを掴んだかに見えましたが、そのわずかな光をかき消してしまうには十分すぎるほど惨憺たる内容。全然動けてませんでしたからねぇ、浦和。これじゃまるで浦和がシーズン前、かつ長距離遠征してきたみたいやん。ザルツブルグカップの惨劇をわざわざ埼スタで再現せんでも・・・

・半ば棒立ちの浦和の選手の間を少ないタッチでポンポンとボールを回すバイエルン。いや、ボール回しの速さについてゆけないから結果的に棒立ちになっているのか。別にトリッキーなことをするわけじゃないけど、動いている選手間でパスが速くかつ正確に繋がるんだよな、バイエルンは。

・立ち上がり早々2回決定機を作られ、さらに15分、20分とDFライン裏の狭いスペースを突かれて失点。いやはやボールの出し手もフリーなら受け手もフリーじゃどうしようもありませんなぁ・・・梅崎も下がってきて守備の人数だけは山のようにいるのですが、動いていないんじゃ全く意味なし芳一。

・しかも攻守の切り替えの遅さ、動き出す選手の少なさはこのレベル相手では致命的。やっとこさボールを奪っても相手ゴールどころか、DFラインすら脅かすことすらできずに攻撃終了。

・平川の横パスを掻っ攫われてカウンターを喰らった3失点目は噴飯物。Jリーグレベルですら、最終ライン付近でのパスミスを突かれてしばしば失点してますから、バイエルン相手にそれやっちゃアウトですわ・・・

・後半はさすがにバイエルンもお疲れで流し気味。さらにどんどん選手を若手に切り替えて来たのでようやく試合の体をなすようになりました。ゲルトは何を思いついたのか温存しておきたかったはずの闘莉王を投入して後半頭から4バックを採用。

・峻希、原口と後半投入された期待の若手はそれなりに見せ場も。峻希は守備が期待できそうに無いのでSBやWBでの起用は難しいと思いますが、SHとかWGで使えそうな・・・ 今の平川や暢久じゃもう限界は明らかなんで・・・

・最も頑張っていたのは梅崎。最近スタメンから外れ、途中出場してもイマイチといった感じでしたが、今日はあんまりなチームメイトを尻目に一人だけまともに動いていた様子。相馬もまぁ積極的に仕掛けていたからマシなほうでしょう(クロスは例によって悉く明後日の方向でしたが)。

・ボールを受けても全く勝負する気がなさげの1トップは論外。これまでも海外の強豪と対戦すると「エメルソンだけは通用してた」とか「ワシントンだけは通用していた」とかそんな感じだったんですが、やっぱ浦和はそのクラスの外国人FW採らないと万が一今年CWC出てもどうにもならんですなぁ・・・

・観客は前回(29,019人)を下回る27,292人。浦和のサッカー少年には随分とタダ券が配られたとの噂も耳にしましたが寂しい限り。コンディションが良かろうはずが無い中でも手を抜かずに短時間ながら欧州トップクラスの実力を垣間見せてくれるバイエルン。親善試合の相手としては実に理想的なんで、月末でさえなければ私も見に行っていいかなと思いますが、肝心の浦和のパフォーマンスがこれじゃなぁ・・・・

・同日に行われたPSM。横浜Mvsボーフムは1万人割れ、F東京vsオリンピアは6千強とさもありなんな観客数。ビッグクラブのジャパンツアーもすっかり下火。「白い巨人」が小銭稼ぎに来日して、スタジアムも大入り、地上波中継まであったのに降格へ向けて驀進中のヴェルディに惨敗したのも今となっては甘酸っぱい思い出ですね。

-----エジ-----
--梅崎----セル--
相馬-阿部--啓太-平川
--堤--堀之内-坪井-
-----都築-----

HT:平川→闘莉王
HT:都築→山岸
66分:坪井→暢久
66分:セル→峻希
78分:相馬→原口
81分:梅崎→内舘

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2008.07.29

永井と平川@鹿島戦

鹿島戦観戦記の補足です。

あんまり機能しなかったトップ下の永井。後半はトップ下というよりもかなり右に流れたウィングっぽい位置にいたのはすぐ判りましたが、平川の位置取りが謎でした。

たぶん本当は

---達也--高原---
相馬--------永井
---阿部--啓太---
堀之内-闘王-坪井-平川
-----都築-----

みたいな4-2-2-2(鹿島のミラーですね)にしたかったんじゃないかと思うんですが、どう見ても平川の位置は3バックより前。従って

---達也--高原---
----------永井
相馬-阿部--啓太---
----------平川
-堀之内-闘莉王-坪井-
-----都築-----

みたいな形になっていて実に居心地が悪かった。まぁ前半新井場にやられまくっていたからその応急措置だったのかもしれんし、新井場の進出を抑えられたのが後半浦和ペ-スになった一因だろうけど、いつも同じようなやられ方してるんだから、そんなもん最初から対策を練っておけっちゅーねん。

っちゅーか、一部サポーターとの対談ではそういう戦術的な話は出なかったということなんでしょうかヽ(`Д´)ノウワァァァン!

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2008.07.28

【観戦記】鹿島 1-1 浦和

 一部サポーターとの対談をきっかけにスタメン及び選手配置を見直すという、もはや誰が監督であるかすら判らなくなってしまうほど混迷を極めた浦和。机上論としてはようやくまともなスタメン・選手配置となったものの、残念ながらほとんどぶっつけ本番なのが災いして連携不足は否めず。前半はチームの完成度の差が如実に表れて浦和は劣勢。長い雷雨中断を経て、再開直後に小笠原にゴールを決められてしまいました。

 そのままズルズルと敗戦かと思われましたが、後半やおら前に出始めた浦和が鹿島を次第に押し込み始め、セカンドボールを拾い捲って両サイドから猛攻撃。攻撃のバリエーションの少なさ、クロスの質に問題があるのは丸判りながら、サイド攻撃がかろうじて実を結んで達也が同点弾。試合は引き分けに終わったものの、浦和の選手及びファン・サポーターの士気を高揚させるには十分な試合内容で、試合後には長らく封印されていた"We are REDS!"コールも。

 トップ下に起用された永井が全く機能しなかったのは誤算で、阿部&啓太の負担は相当大きかったでしょうが、それでもようやくまともに動けるボランチが揃って浦和が尻上がりに調子を上げたこと。闘莉王が攻撃参加を自重したのが奏功して、鹿島に追加点を与えなかったこと。最後に投入されたセルが目覚しい働きで、今後の攻撃の切り札として期待できそうなこと。浦和がどん底を脱せそうな明るい兆しがいくつかあって、引き分けに終わったとはいえ先行き希望の持てる試合だと思います。

 浦和が好調なら後半一気に逆転できたでしょうし、鹿島が好調なら浦和の攻撃をいなしてカウンターで追加点を取っていたでしょう。そのどちらもなかった結果、今年のJリーグは大混戦に。チームの完成度は鹿島のほうが高いのは明白でしたが、その鹿島も手が届かないほど強いわけではないようで、暫く根競べが続きそうです。

20080727kashima1

---達也--高原---
-----永井-----
相馬-阿部--啓太-平川
-堀之内-闘莉王-坪井-
-----都築-----

62分:相馬→梅崎
73分:高原→エジミウソン
77分:永井→エスクデロ

--マルキ---興梠--
--ダニーロ-----本山-
---青木--小笠原--
新井場-大岩-岩政-中後
-----曽ヶ端----

76分:ダニーロ→中田
82分:興梠→マルシーニョ
88分:本山→野沢

 まるで勝ったかのような高揚感で試合を終えましたが、前半はお粗末でした。例によってサイドでボールを持たれた時の対応に問題がありすぎ。SB、特に新井場が前方に進出してくると誰が応対するのか依然として判然としないようで、その度に浦和のマークが混乱。鹿島のパス&ゴーの連続に浦和は翻弄され、サイドに付けば中央が空き、中央をケアすればサイドから中へ切り込まれると散々。見るに見かねたのか、達也が新井場を追いかけて最終ラインまで守備に回る場面も。その過程で達也がイエローをもらってしまいましたが、最前線で鹿島のDFラインに常にプレッシャーを掛けなければいけない達也をそこまで酷使しちゃいかんでしょう。

 前後半を通じて気になったのは永井の動きが悪いこと。コンディションが良くないのでしょうか。前からプレスを掛けることもなく、かといって攻撃で決定的な仕事をするでもなく。達也が新井場を追いかけるハメになったのは永井のサボりも大きな原因でしょう(平川のミス連発にも参りましたが・・・)。また永井がプレッシングをさぼっているため、小笠原が深い位置ながらどフリーでいる時間が非常に長かったように思います。そして失点は前方に進出してきた小笠原がフリーだったことに起因。シュートレンジの広い小笠原をあんなに泳がしてはいかんでしょう。中断明け直後の失点だったので、得てして集中力の問題に帰せられそうですが、半ば以上中断前から失点が予想されたパターンではなかったかと。

 また堀之内も興梠やポジションチェンジで左へ回ったダニーロへの応対で苦戦。逆サイドの坪井が劇的な復活を見せていたのと対照的でしたが、闘莉王が最後の砦となって追加点を許さず。立ちあがりこそ川崎戦同様簡単に前に釣り出されてしまうこともありましたが、時間が経つにつれて本来の職務感覚を取り戻して最後尾を堅持。劣勢、あるいは逆にイケイケの時間が相当あったにも関わらず攻撃参加を自重したあたり、ある意味闘莉王らしくない好判断でした。

 意外なことに鹿島も案外中盤でくだらないミスを連発。ボールを失った小笠原が後方から高原の喉に手を掛けてイエローを貰った場面が象徴的で、浦和は鹿島のミスを突いて何度かカウンター攻撃を見せましたが、浦和は悲しいほどFWへのフォローが遅い。両FWが単騎攻撃を仕掛けては簡単に潰される場面もしばしば。何とかサイドに持ち出してもそこでは鹿島に数的優位を作られて身動きが取れず。ボランチが加勢して同数になって、パス交換から縦への仕掛けで左サイド中心になんとか形をつくるところまでは行きますが、決定機を作るところまでには至らず。

20080727kashima2

 まぁ目先最適スタメン&ポジションとはいえ、まだまだ付け焼刃感が否めない前半でしたが、後半は一転して浦和ペース。先制されて前へ出るしかなくなった浦和の出足が俄然良くなりました。もともと動いていた達也や阿部はもちろん、他の選手も積極的に前でボールを奪う姿勢を見せ始め、あれだけ劣勢だった中盤の主導権を奪い返すのに成功。好調時の鹿島なら前掛りになった浦和をカウンターで仕留めることくらい朝飯前だったでしょうが、それが奏功しかかった場面はわずか。それどころか前半鉄壁と思われた鹿島のサイドの守備はボロボロになり、浦和の波状攻撃を浴びてしまいました。

 鹿島の両サイドがスカスカになった原因は正直よく判らんのですが、4-2-2-2のフォーメーションでSBを積極的に攻撃参加させる鹿島のスタイルはもともとSBの負担が甚大で、SBの出来にチーム全体のパフォーマンスが左右されがち。内田に代わって右SBに入った中後の力不足は否めないところだし、前半飛ばしまくった新井場は消耗著しい様子で、それらが徐々に鹿島の足を引っ張ったのかも。また彼らをフォローすべき小笠原も90分動き回るタイプではないし(実際後半消えまくり・・・)、前に陣取るダニーロや本山はもともと90分持たない。青木一人じゃいくら不出来な浦和相手とはいえ中盤を支えられんわなぁという感じでしょうか。

 経験豊かなオリベイラなら一転して劣勢に陥った鹿島を選手交代で立て直すことくらい容易だったかもしれませんが、(試合終了後に知ったことですが)オリベイラは愚かにも雷雨中断中に退席処分を食らってしまいました。能力が高いことは確かなのですが、勝てないと審判に言いがかりをつけたり、日程に文句を言ったりと何かと笑いの種になってしまうオリベイラ。まぁその言い分はもっともなこともままありますが、この日はこの退席処分が命取り。奥野コーチが繰り出したダニーロ→中田は何の効果もなし(3ボランチかなと思ったのですが、どう見ても小笠原を前に出して4-2-2-2のままだったような・・・)。

 ゲルトは早々と梅崎を用意。てっきり不甲斐ない永井(一度だけ右サイドから達也へ高精度のクロスを上げましたが・・・)に代えるものと思いましたが、下げたのはなんと相馬。まさに「ゲルトの面目躍如」な交代劇ながら梅崎の爆発に期待が掛かりましたが、梅崎は盛んにドリブルで鹿島DF陣を脅かすものの決定的な仕事はできず、またクロスは直接GKに渡ってしまうことが多くて、わざわざ相馬を代えた意味は見出せず。ゲルトは中後が穴だと思っての交代なんでしょうけどなぁ・・・

 鹿島DF陣の前に沈黙したままの高原(味方のフォローが遅いのは不憫ですが・・・)が太腿を痛めていったんピッチ外へ。なんとかピッチに復帰しようかというところでゲルトがすかさずエジミウソンを投入したもんだから高原は激怒!!! って激怒するほど仕事しとらんがなぁ・・・

 で、浦和のファン・サポーターの99.99%を失意のどん底に突き落とすエジミウソン投入。出来のほどは全く改善した素振りもありませんでしたが、そのエジがナイスアシストを記録してしまうものですから世の中判りません。まぁ同点劇はエジが頑張ったというよりその後に投入されたセルの御蔭というべきでしょうが。高い位置でボールを奪ってそのまま中央へドリブル突進→DFを引きつけてがら空きの右サイドへパス→エジがGKとDFラインの間に高精度のクロス→セルがニアでDFを引きつけて潰れ、ファーの達也がシュート! まさにチャンスメークからフィニッシュまでトップ下として理想的な動き。とかく張り切りすぎのセルですから90分使えるかどうかは怪しいのですが、永井も梅崎もパフォーマンスを落としている現在、セルは切り札として面白い存在になりそうです。

20080727kashima3

 終盤は平川が何度もどフリーになりましたが、最後の最後まで可能性のあるクロスは上がらず。セル投入まで事実上トップ下不在だったことも相まって中央突破というバリエーションを見せることなく(中央でのスイッチでフリーの達也がシュートもGK正面が一度あったくらいか)、精度に乏しいサイド攻撃に固執しては中央で跳ね返されるという、一歩間違えれば大分戦同様の惨敗を喫するところでしたが、大分戦と違って選手個々人に闘う意思がはっきりと見てとれたのがこの試合の何よりの収穫でした。

 チームの完成度を見れば完敗を喫しても不思議はない、実際前半そうなりかかった試合でしたが、それを引き分けにまで持ち込んだのは浦和の闘う意思であり、逆に言えば鹿島は首位の余裕なのか勝利への拘りがあまり感じられなかった。青臭い精神論に帰着してしまいましたが、そういう試合だったかと思います。

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2008.07.26

【展望】08年第19節鹿島戦

・鹿島は基本的にメンバー固定なのでチームの完成度が高い代わりに連戦に弱い。オフシーズンの補強も積極的とは言いがたく、案の定ACLとリーグ戦を並行して戦う過程で勝ち点を相当落としました。しかし中断期間を利用して見事にチームを建て直し、しかも層の薄いCB陣の補強としてついに中田を呼び戻し、さらに空いていた外国人枠を利用してOMF/FWマルシーニョを採用してACLノックアウトステージに備えました。

・内田が代表のあらゆるカテゴリーで酷使されているのは気の毒ですが、それ以外は相変わらず代表に縁が薄くてラクチン。岡田はいったい何を見ているんだ?

・お疲れモードで京都に不覚を取ったのを反省したのか、続く横浜M戦では田代→興梠、野沢→ダニーロ、大岩→中田と3選手を入れ替えて快勝。しかも前半で2点取って新戦力マルシーニョを試運転する余裕も(マルシーニョ自身は守備がダメでイマイチだったようですが)。

・で、浦和のほうはこの期に及んで闘莉王をCBに、阿部をボランチに戻すだとか、「エジミウソンスタメン特約」をついに破棄するだとか、諸説飛び交って(それぞれ妥当な策だとは思いますが)大迷走中。ズタボロのチーム状態ですが、どんな状態であっても負けてはいけないのが鹿島戦。4月対戦時と同様、一方的に押し込まれながらも結果だけ残してくれればこの試合に関しては十分です。すっかり代表に縁が薄くなった岩政がまたなんか言いそうですが。

・五輪合宿で浦和は細貝、鹿島は内田が不在(内田は4月の対戦時も怪我で不在でした)。内田がいないと浦和左サイドへの攻撃力が半減し、逆に相馬の攻撃力が活きるのでこれは朗報。

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<第18節 横浜M 0-2 鹿島>

--マルキ---興梠--
--ダニーロ-----本山-
---青木--小笠原--
新井場-中田-岩政-内田
-----曽ヶ端----

65分:ダニーロ→マルシーニョ
82分:本山→中後
85分:中田→大岩

得点:11分マルキーニョス、29分興梠

<第17節:京都 2-1 鹿島>

--田代---マルキ--
-本山------野沢-
---青木--小笠原--
新井場-大岩-岩政-内田
-----曽ヶ端----

59分:野沢→マルキーニョス
72分:田代→興梠
86分:本山→佐々木

<前回:浦和 2-0 鹿島>

--田代---マルキ--
--ダニーロ-----本山-
---青木--小笠原--
新井場-大岩-岩政-伊野
-----曽ヶ端----

76分:本山→増田
86分:伊野波→興梠
89分:新井場→中後

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7/27(日)J1第19節 浦和レッズ戦イベントのお知らせ

7/27(日)J1リーグ第19節 浦和レッドダイヤモンズ戦は「いばらき観光物産展」他下記の通りイベントを実施いたします。

7月27日(日)J1リーグ第19節 
鹿島アントラーズ vs 浦和レッドダイヤモンズ
於、カシマサッカースタジアム(15:30開場/18:30キックオフ)

1.いばらき観光物産展

(開場~/於、メイン及びバックスタンド1階コンコース)
<メインスタンド1階コンコース>
・トモロー(手作り餃子まん・焼餃子)
・風林亭(常陸牛弁当・ローズポーク照り焼き弁当他)
・物産協会/やえまる(常陸牛びっくりコロッケ・常陸牛メンチカツ・奥久慈産ところてん他)

<バックスタンド1階コンコース>
・五浦ハム(ハム焼き・ハム汁・常陸牛串焼き・奥久慈しゃも串焼き)
・きね八(メロンシュー・メロンパン・メロンプリン他)
・鳥末食品(ジャンボつくね・グリルチキン)
・笠間自然薯研究会(麦トロ丼・温玉付き麦トロ丼・麦トロ丼角煮付)

|-`).。oO 「物産展」の売店は美味いことは美味いので楽しみなんですが、なんか顔ぶれが毎年同じような・・・せめてメインとバックの売店を入れ替えられないものかと。 

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2008.07.22

【観戦記】浦和 1-3 川崎

 警告累積で阿部・細貝・堀之内と守備的な選手が揃いも揃って出場停止。レギュラー陣を欠いた時の浦和の弱さはナビスコ杯で実証済みだったので苦戦が予想されましたが、案の定惨敗。中断明け後、国立、大分に続く3度目の惨敗。しかもついにホーム埼スタで惨敗を記録してしまいました。

 選手補強・チーム編成に全く戦略性が感じられない上に、毎日が天皇杯、毎日が決勝戦みたいな中長期的見通しを欠いた人物が監督に座っているようでは、チームは真っ逆さまに転げ落ちるのは自明の理。かつてJリーグを連覇したマリノスが現在降格圏に喘いでいますが、まさに「明日は我が身」ですね。

 今年は上位から降格圏まで団子状態ですから、どんなに浦和の状態が悪かろうが「諦めた者が負け」だとは思いますが、今年なんとかなったとしてもこのままでは来年はもうどうにもならない。もう何回も確信したような気がしますが、またしてもそう確信せざるをえない惨敗でした。

20080721kawasaki1

結論:カールおじさんは悪くない。 (昨年大宮戦に続き、カールおじさん連敗ですが・・・)

-----高原-----
--達也----エジ--
相馬-暢久--啓太-平川
--堤--闘莉王-坪井-
-----都築-----

55分:達也→永井
74分:エジ→梅崎
79分:高原→セル

--我那覇--ジュニーニョ--
-----ヴィトール----
山岸--------村上
---谷口--中村---
-伊藤--横山--井川-
-----川島-----

61分:我那覇→鄭大世
77分:ヴィトール→菊地
88分:中村→大橋

 阿部・細貝・堀之内と3選手を欠いてさすがにゲルトも闘莉王をCBに戻しましたが、ボランチで啓太の相方を務めるのは暢久。ナビスコ杯で全く機能しなかったので嫌な予感はしましたが、ボランチ暢久は暑さの残るスタジアムでは全く動けず。想像を遥かに超えるダメさ加減でした。ただそうは言っても他に人がいない(ナビスコの出来を見る限り、内舘をボランチに入れても似たり寄ったりでしょう)ので暢久を責めるのも可哀想な気もしますが、この試合の惨敗のかなりの責任は攻守共に何の役にも立っていない暢久にあると思います。

 そしてもう一つの敗因は達也・高原・エジの3トップ。さすがはゲルト、想像の斜め上を行く漢!!! この期に及んでエジ&高原を併用するとは・・・中盤の組み立て役不在でその3トップに何に意味があるのか・・・

1トップには高原、状況によっては達也が出ていましたが、エジはほぼ一貫してシャドーの位置。エジは形ばかりフォアチェックをかけるだけでほとんど守備をしていませんから、暢久の不出来と相まって浦和苦戦の一因となってしまいました。

 しかし川崎もこのあっと驚くタメゴローな3トップに面食らったのか守備が後手に回りまくって、立ち上がりは浦和が圧倒的にボールを支配。啓太のパスを受けた高原が反転してDFを交わしてシュート!といういかにもストライカーらしいゴールが飛び出して浦和先制! 立ち上がりの15分は素晴らしかった。ここで試合が終わってくれたらどんなに良かったでしょう(自虐)。

 ただ川崎は徐々に体勢を立て直し、20分くらいから逆に一方的にボールを支配。例によって攻撃陣が高速ドリブルに細かいドリブルを織り交ぜながら、あるいは浦和が前線に入れたボールを奪って素早いカウンターで浦和守備陣に迫ってきます。

ここで浦和が中盤で川崎の攻撃を寸断できないのがどうにも辛い。DF陣へ負担がかかりまくりで、坪井はまだしも堤は非常にしんどい状態に。しかも闘莉王がちょろちょろ前に出て、あたかもボランチであるかのように前線にパスを出したり、あるいは自ら攻めあがったりする(それはそれで攻撃には有効なんですが・・・)ので、ただでさえ脆弱な浦和守備陣はさらに混乱を来たす結果に。暑い最中に四六時中動き回って攻めまくるのは無理なので、守って耐える時間帯が出来るのは仕方ありませんが、その守りはこうもボロボロではどうにもなりません。

 同点に追いつかれた場面はセットプレー崩れ。出し手のヴィトールがフリーな上に、受け手の伊藤もフリー(堤がボールウォッチャーになってマークを離してしまいました・・・)という最悪の状態。2、3度ピンチをやり過ごした後、ついに同点に追いつかれたという感じでした、その後の浦和は実に惨めでした。闘莉王が、そして啓太が、ぼんやりしていたとしか言いようがないミスを連発。勝負はここで付いていてもおかしくないほどでしたが幸いにも都築がなんとか堪えて後半へ。

20080721kawasaki2

 ハーフタイムを挟んで浦和はなんとかファイティングポーズを取り直し(というか、暑い中で川崎が小休止に入ったのが幸いしたというべきでしょう・・・)、形勢は再び五分に。ベンチは永井を早々と用意しているのが判ったので、てっきり何の役にも立っていないエジを代えるものだと思ったのですが、下げたのはなんと達也!!! 消耗が激しいのは判りますが、それでもエジよりマシな動きをしている達也を代えるとは・・・

 ただ永井の動きが非常に良く、前線が活性化されただけでなく、中盤での繋ぎ役となって浦和は再度攻勢に。何度かサイドからクロスを上げ、何度かCKを取りましたが、残念ながらその精度が悪く(CKキッカーは当初相馬が務めていましたが、あまりにも酷いせいか途中から暢久、そして永井へ変更。)、しかもハイボールは悉く川崎に跳ね返されて得点ならず。しかも運が悪いことについにゴールかと思われたものが得点を認められず、川崎のファウルか何かを主張してうだうだしている間にカウンターを食らって失点。何度も見た失点パターン。何人前線で歩いてんねん!!と、その切り替えの遅さは腹立たしい限り。

 そして止めは闘莉王の凡ミスから。もうCBとしての感覚を失ってしまったのか、最後尾の選手としてはあまりにも軽率なプレーでした。なんとか前線へ良質のパスを出して局面を打開しようとする意気込みは判りますが・・・

 これまでの流れからすれば致命的ともいえる3点目を取られてから(逆転された後にすかさず梅崎を投入して流れを引き戻したかったところですが、3失点目が早すぎて間に合わず・・・)ゲルトはようやく梅崎&セルを投入し、闘莉王大作戦を敢行(暢久がCB中央へ)。これが一番得点の臭いがするというのも困ったものですが、高さのある川崎DF陣を崩せませんでした。

高原の状態が確実に上向いていること、坪井が守備でらしさを取り戻しつつあること等個々人に収穫もなくはなかったのですが、それ以上にチームの墜落速度が速いという感じ。

ボールを奪ってからヨッコラショとルックアップ。切り替えは至って緩慢。前にはいつも2人くらいしかいないので、やむなく動かない、動けない選手間の足元から足元へボールをチンタラ回して闘莉王の上がりを待ち、最後は必ずといっていいほどサイドからの放り込みで終わってしまうポゼッションサッカー「のようなもの」(笑)。

もともと尻の軽い3-4-3。しかも中盤のプレスもへったくれもなく、さらに3人のCBがいずれも積極的に攻撃に参加。そしてそんな起爆材料が充満している状態で、足元に不安のある選手がパスミスを犯して、あるいは前線の選手が簡単にボールを失ってカウンターを喰らう。だめだこりゃ・・・orz 

闘莉王を最後尾に縛り付けて守備を安定させ、得点はセットプレーに頼りきるのが現状では最良の策でしょうなぁ・・・ 超つまらんサッカーで、今年の目標だった「情熱溢れるサッカー」には逆行しますが。

しかしあれだな、川崎の外国人発掘能力恐るべしだ!  しかも初出場でいきなりフィットだ。

バカ高い金額を払った選手がリーグ戦も半分を終えてもいまだにフィットせず、しかも何の働きもしていないのにスタメンに出しつづける浦和と大違い。「万能型」という触れ込みだったのに万能どころか良いところを探すほうが難しいエジミウソン。エリア内で(サイドでは駄目)裏に抜けた時だけ仕事をしてくれそうなんですが、これってプレーエリアが高原と被りまくり。動けるようになった分、高原のほうが明らかにマシ。従ってエジと高原を共存させるのはもう無理でしょう。

「エジミウソンスタメン特約」破棄のほうが監督解任よりも違約金が高いのでしょうか(自虐)

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2008.07.20

【展望】08年第18節川崎戦

・どうも川崎戦は試合を決定付ける怪しげな判定、しかもことごとく川崎に不利な判定が目立つような気がします。川崎のラフプレーを全然取らないのもアレですが、勝とうが負けようが(いや負けては困るんですがw)すっきりした試合ができるよう願いたいものです。

・阿部、堀之内、細貝と守備的な選手が揃いも揃って警告累積で出場停止。

・で、ただいま中盤を絶賛徘徊中の闘莉王を最終ラインに戻すと考えるのが常識的な推理ですが、如何せん常識の斜め上を行くゲルトのことですから闘莉王がどこに居ても驚いてはいけません(自虐)。

ゲルトの好き嫌いを考慮に入れると常識的には

---達也--エジ---
-----永井-----
相馬-啓太--暢久-平川
--堤--闘莉王-坪井-
-----都築-----

こんな感じかなぁと思いますが、

-----エジ-----
--高原---闘莉王--
相馬-啓太--内舘-岡野
--堤--坪井--暢久-
-----都築-----

という、赤サポの絶望感を掻き立てるものであったとしても驚くには値しません。なにせゲルトですから。

・ところが、その闘莉王は東京V戦に負傷したようで(後半ベンチに下がったのはそのため)川崎戦は欠場の可能性があるとのこと。しかし例によって強行出場を申し出てくるんでしょうなぁ・・・

・川崎のDF寺田は中断明け後全く出場していませんが、代表合宿で故障したまま? 代わりに3バックの真ん中に入っている横山選手は早稲田卒の新人。184cmあるので「川崎山脈」には変わりありませんが、毎試合のように失点しており特段守備が堅いわけではありません。

・ただ単純にサイドから放り込むだけでは崩れにくいのは確か。大分戦、東京V戦とサイドからの放り込みばかりが目立つ浦和は達也を上手く使えるかどうかが川崎攻略のカギに。

・WB森(通称MQN)は5月末に左膝半月板損傷骨棘障害(全治2ヶ月)で戦線離脱中。川崎は等々力で浦和に「不可解な敗戦」を喫して以来Jリーグ、ナビスコとも負けが混んでいますが、寺田・森の長期離脱が影響しているのかどうか。

・前回の対戦時は菊地をアンカーとし、そのやや前に谷口・中村を配する布陣を敷いていましたが、いつの間にかフツーの3-4-1-2に戻したようです。懸案のトップ下には谷口が入る場合が多い模様。谷口は後方から飛び出てくるのが嫌な選手なので、トップ下に居てくれたほうが対応は楽なような・・・ 菊地はこのところ不振で前節はとうとうスタメン落ち。

・なお川崎は途中から村上を左SBに回して山岸を前に上げ、4-3-3にするオプションを持っているようです。関塚前監督の時代から4バックを試行していたのでその遺産なのかも。

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<第17節:川崎 2-1 清水>

--我那覇--ジュニーニョ--
-----大橋-----
山岸--------村上
---谷口--中村---
-伊藤--横山--井川-
-----川島-----

65分:大橋→田坂
73分:村上→黒津
85分:我那覇→都倉

得点:75分谷口、88分谷口

※FWチョンテセは出場停止。

<第16節:G大阪 2-1 川崎>

--我那覇--ジュニーニョ--
-----谷口-----
山岸--------村上
---菊地--中村---
-伊藤--横山--井川-
-----川島-----

60分:菊地→大橋
60分:我那覇→チョンテセ
74分:村上→黒津

<前回対戦:川崎 0-1 浦和>

---鄭---ジュニーニョ--
山岸--------村上
--谷口-菊地-中村--
-伊藤--寺田--井川-
-----川島-----

76分:鄭→黒津
76分:菊地→大橋
89分:村上→久木野

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2008.07.18

【観戦記】浦和 3-2 東京V

 内容はF東京戦とほぼ同一。後半半ばまでは浦和が圧倒的に優勢だったが、その後急速に消耗して防戦一方になり、ドッカンドッカンとボールを蹴りだしながらほうほうの体で逃げ切った試合。

 F東京戦と違うのは相手に圧倒的な能力を持つFWがいて2点を献上してしまったこと。逆にF東京とは対照的に東京V(以下「緑」)は攻守とも組織性が皆無に等しく、完全に守備陣を崩した場面こそ少なかったものの何度もCKのチャンスがあり、そこから3点を奪ったこと。従って出入りの多い試合結果になりましたが、中盤が機能していた(ていうか緑の中盤が酷すぎますが・・・)時間帯は攻守とも当社従来製品比で文句のつけようがなかった(とはいってもクロスの精度があんまりですが・・・)一方、運動量が落ちてベタ引きになってからのぐだぐだぶりもまた凄まじかった。哲二がフッキを下げる謎の交代を繰り出してくれて助かりましたが、良くも悪くもF東京戦と内容に大差はないと思います。

浦和は闘莉王、緑はフッキとどちらも個人能力に極端に依存したチームで、後に何も残らなそうなチーム作りという点ではウリ二つ。

 褒められた内容ではありませんが、大分戦があまりにも不甲斐ない出来であったことは選手なりに判っていたのか(失点激増に関して何も都築が頭を丸める必要は無いはずですが・・・・)、この日は闘っている選手が明らかに増えました。それだけは賛辞を捧げていいと思います。

20080717verdy1

---達也--高原---
-----闘莉王----
相馬-細貝--啓太-平川
--堤--阿部-堀之内-
-----都築-----

78分:闘莉王→暢久
83分:達也→永井

-----フッキ------
-----ディエゴ-----
-大野-----レアンドロ-
---福西--菅原---
服部-那須--土屋-富澤
-----土肥-----

66分:大野→柴崎
68分:レアンドロ→平本
73分:フッキ→大黒

 新聞で試合当日朝に報じられた通り、ゲルトは闘莉王をトップ下で起用。ゲルト得意のその場凌ぎですが、どうせ動かないのならボランチに置くよりはマシだと思います。そしてこの起用は緑のあまりにもユルユルな中盤のプレス(福西と大野はいったい何をやっていたのか?)にも助けられてそこそこ機能しました(といってもトップ下として機能していたのは贔屓目に見ても前半30分くらいまでで、あとは足元で受けてサイドに捌くだけでしたが・・・やっぱ、動けない選手を中盤に置いちゃいかんですわ・・・)。

 せっかく前線にボールが入っても他の選手が動かないばかりに潰されてしまうのがこれまでの通弊でしたが、今日は久しぶりにスタメン起用された相馬が盛んに前に出てボールを引き出していました。割と早い時間に対面のSB(富澤)がしょーもないのが判ったせいか、いつになく積極的な仕掛けっぷり。誰にも合わないクロスは相変わらずですが、まぁCKを取る役回りくらいは果たしていたかなと思います。逆サイドの平川もたまに顔を出してきますが、こちらもクロスの精度はお粗末。後半相馬と2人で白ヤギさん黒ヤギさんをやったあげく、後方から出てきた啓太がドッカーンと明後日の方向へクロスってお前ら漫才トリオかっちゅーねん

 また前半は細貝も盛んに前線に顔を出していました。啓太との組み合わせだと前が細貝、後ろが啓太とはっきり役割分担ができて(本来は相互に前・後が出来るのは望ましいのですが・・・)細貝はやりやすそう。珍しく際どいシュートも放っていました。ただ後ろを守るはずの啓太が相変わらず致命傷になりかねないミスが多くて困り者でしたが・・・

 縦パスを出して達也をDFライン裏へ走らせるのも効果的。緑DF陣は達也をほとんど捕まえられず。ただ達也自身がちょっと得点を焦りすぎて、前半は無理目のシュートが目立ち、後半はオフサイドに引っかかってばかりでした。

 高原は仲間から信用されていないのでしょうか、ほとんどパスが回ってきません。ただ守備はそこそここなしているので、エジよりは好感が持てるのですが・・・

 阿部がフッキを後方から引っ掛けてPKを取られて早々と先制点を許したものの、試合は大分戦のような閉塞感に陥ることなく圧倒的な浦和ペースで進み、阿部CK→闘莉王ヘッドとPKで逆転。前半終了間際にカウンターで失点したのは余計でしたが、後半も浦和の攻勢が続き、またも阿部CKから闘莉王が得点。セットプレーで闘莉王に悉く競り負けるCB那須。五輪に出てもこの程度に成り下がってしまう選手もいます。

 このまま悠々逃げ切れれば言うことなかったのですが、残念ながら前半から飛ばしまくった相馬や細貝を中心に浦和は急速に消耗して、次第に防戦一方に。セカンドボールを簡単に緑に拾われて波状攻撃を浴びる危険なパターンに陥ってしまいました。

 ところが哲二は何を思ったのか、68分レアンドロ→平本、73分フッキ→大黒となぜか相次いで頼みのブラジル人攻撃陣を相次いで交代。緑の攻撃は所詮「ボールを奪ったらブラジル人へ。後は3人でよろしく!」でしかなく、しかも仕上げは悉くフッキでしたからこの交代は天佑としか言いようがありません。浦和を蹴って緑へ帰ったことに対するちょっとしたお詫びの印だったのかどうか・・・

 昔の緑って不必要なまでにボールを繋ぐ途轍もないテクニックが売り物だったはずですが、そんなものは雲散霧消して、エメルソンが来たばかりの年の浦和みたいになってしまって寂しい限り。

 代わって入った大黒のコンディションにも疑問符が付きましたが、もともと大黒は「一人で出来た!」な選手じゃないので、ビルドアップも何もない今の緑で実力を出すのはしんどいような・・・ 

 消耗しきった浦和を傍観していたゲルトも遅まきながら暢久を投入。てっきり平川を代えるものだと思ったところ、下げたのはなんと闘莉王。全く守備をしていない選手を下げるのは当然といえば当然でもちろんGJですが、ゲルトにとってアンタッチャブルと思われた闘莉王を下げたのには少々驚きました。入れたのが梅崎ではなく暢久というのが疑問ですが、暢久は守備のタスクだけはそこそこやっていたので大きな問題にはならず。

後日の報道によると、”試合中に痛みを訴え、後半33分には自ら途中交代を志願”とのこと。ゲルトの判断でもなんでもなかったのか・・・orz

 結局緑は後半サイドネット直撃のシュートがあったくらいで全くチャンスが作れず、浦和のべた引き&ドッカーンの前に打つ手なし。

 ゲルトは最後に達也→永井でF東京戦同様必殺カウンター攻撃を狙いましたが、永井の動きが良くありません。特にフォアチェックをしないのが不満。これじゃスタメンは無理でしょう。2度ばかりあったカウンターのチャンスも自ら潰してしまいました。

 まぁ竜頭蛇尾な試合でしたが、あんまりな大分戦を見たばかりなので、ちょっとは胸のつかえが降りた感じ。他チームがなぜか勝ち点を落としてまた首位に返り咲いてしまいましたが、この時期の首位に何の意味もないことは誰もが知っているはず。目の前の一試合一試合に全力を尽くすしかありません。

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あとは雑感をとりとめなく。

「初めてのフッキ」「久しぶりのフッキ」は強烈でした。立ち上がりに阿部がPKを与えてしまった場面。もともと1対1に難のある堤ではお話にならず、カバーに入った阿部も振り切られて思わず後ろから足を引っ掛けてしまいました。時間の経過と共に応対に慣れ、フッキにボールが入った時に体を当てて前を向かせないようにしていました(しかも割と簡単にボールが取れたりする)が、やはり前を向かせてしまった時の対応には苦労。

・で、てっきりフッキ対策に坪井を起用するものだと思ったのですが、柏戦のあんまりなパフォーマンスで懲りてしまったのでしょうか・・・ 堤のクロスは相馬や平川なんぞ足元にも及ばない精度があるのでそれはそれで捨てがたいのですが、そんな場面は試合中に何度もありませんからどうしてもストッパーとしての力量不足が目についてしまいます。CBよりもSBとして育てたほうがいいんじゃないかなぁ・・・

・前で暴れまくった緑のブラジル3アミーゴ。フォアチェックを仕掛けていたのは立ち上がりだけで、後は守備は後ろ任せで好き勝手し放題。攻撃が上手くいかなくなると勝手にぶちきれはじめ、でも点が入ると大喜び。そしてまた負のサイクルに入ってぶちきれる。柱谷監督の心労、察するに余りあります。哲二も色んな事情があって、このサッカーが止められないんでしょうなぁ・・・ ゲルトといい、哲二といい、本来監督向きじゃない人が監督になってチームを不幸にしているように思います。

・ゲームは全く荒れていないのに双方にイエローが4枚ずつ。早々と阿部にイエローを出してしまったため、帳尻を合わせているうちにどんどん枚数が増えたという感じ。選手とのコミュニケーションが取れないっていう奴ですかね。さすが試合中に「して!」と暴言を吐いただけのことはあります、西村主審。おかげで次節阿部・堀之内・細貝が出場停止。

・前半そんなに攻撃に絡んでいないのに後半消耗してしまった平川。全然仕掛けられなくなって安易にバックパスを出しては大ブーイングを浴びる平川。ハットトリックを決めたのにゴール裏からシカト状態の闘莉王共々、柏戦以降続く不甲斐ない試合の主犯格として厳しいお仕置きを受けていますが、試合中のお仕置きはちょっとどうかと・・・

・高原がゲットしたらしい(現場では全く判らず)PKを闘莉王が蹴る。必ずしも信頼性が高いとはいえないPKを。この辺なんでしょうね、闘莉王が嫌われるのは・・・ PKが決まったので良かったものの・・・

・試合後のゲルト談話だと闘莉王の交代は代表での疲れから来るものらしいのですが、ハナから動けない選手をボランチであれ、トップ下であれ中盤に置くという発想がそもそも理解できませんなぁ・・・ まぁボランチよりはトップ下のほうが害は少ないと思いますが、その分達也や高原に前目からの守備が求められるわけですし、エジをFW起用したら途端に破綻すると思いますね、これ。

・まさかこの試合が日本でのフッキの見納めとなるとはwww

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2008.07.16

【展望】08年第17節東京V戦

・リーグ戦の折り返し時点。リーグ戦前半で最後の対戦相手となったのは東京V。

・降格する前の東京Vは浦和にとって大のお得意様で、浦和の大量得点もしばしば。東京Vはポゼッションのためのポゼッションを繰り返した挙句、カウンターでズコズコにやられるというパターンが多かったように記憶しています。

・俺達の報知がすっぱ抜いたDFアダイウトン(読みにくい名前ですねぇ・・・「危ういトン」じゃなければいいんですが・・・)獲得が濃厚になってきましたが、今の浦和は外国人選手を一人入れたところでどうなるというものではないでしょう(しかも補強のポイントがずれていますが・・・)。誰が最初に応対して、どこでボールを奪って、奪ったらどうボールを動かし、どうゴールに迫るのか。チームの意思・コンセプトを統一することから始めないとどうにもならないでしょうな。4バックだとの3バックだの戦術論以前の問題でしょう。

・まともなチームなら意思・コンセプトの統一なんてシーズン序盤にやっておくべきことで、シーズン半ばは共有化されたイメージを持った選手間でのプレーの精度を上げる時期のはずなんですが、浦和はチームの土台なしにここまで突っ走ってきたというかダラダラ歩いてきたので、一貫した方針をもって強化されたチームとの差がどんどん開くのは当然。

・攻守ともイメージを共有化できていないので、動く能力・意思は持っていてもどこに動いたらいいか判らない選手が大半。さらにそれ以前に物理的に動けないという、中盤として致命的な問題を抱えている選手が徘徊してますからこりゃどうしようもないですなぁ・・・

・で、対戦する東京Vも「フッキと愉快な仲間たち」なチームにしか見えず、ブラジル人攻撃陣が爆発して大勝することもあれば、苦も無く抑えられて完封負けを喫することもある。個人技に極端に依存しているという意味で似たり寄ったりなチーム同士なんですが、果たしてどうなることやら。まぁ極端なことをいえば「攻撃はブラジル人で一つよろしく!」でコンセプトが固まっている分、東京Vのほうがマシなのかもしれませんなぁ・・・

・ウチの不動のボランチ(笑)がバイタルエリアをぽっかり空けて、フッキやディエゴがズドンっちゅーのが目に浮かびますなぁ・・・(´・ω・`)ショボーン 細貝がフッキを上手く退場に追い込んでくれればいいのですが、そもそも細貝は起用されるのでしょうか?

・東京V戦ではエジミウソンが出場停止ですが、それを誰も痛手だとは思わないのが現状・・・

<第16節 東京V 0-1 京都>

---フッキ---平本---
-----河野-----
-福西-----レアンドロ-
-----菅原-----
服部-那須--土屋-富澤
-----土肥-----

58分:河野→柴崎晃
63分:平本→大黒
82分:レアンドロ→飯尾

*ディエゴがイエロー累積で出場停止

<第15節 東京V 3-0 千葉>

---フッキ---平本---
-----ディエゴ----
-大野-----レアンドロ-
-----菅原-----
服部-那須--土屋-富澤
-----土肥-----

HT:大野→柴崎晃
75分:平本→飯尾
88分:レアンドロ→福田

得点:49分フッキ、58分柴崎晃、79分ディエゴ

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2008.07.13

【観戦記】大分 2-0 浦和

 ぐうの音も出ない惨敗。

 サイドに強みを持つチームに苦戦続きのため4バック移行を期待する声が高まっていましたが、この試合は同じ3-4-1-2同士。それでも惨敗を喫したのですから問題は3バックにあるのではなく、浦和、特にその中盤には動けない選手がやたら多いことが問題。そしてその動けない選手を起用しているボケ監督に問題がある。そのことがはっきりした試合だと思います。いや、この試合の前からそんなことははっきりしているのですが。

 同じフォーメーション同士なので、サイドでは1対1が発生しやすいのですが、攻めては1対1で悉く負け、守っては運動力不足で守りにも何にもなっていない浦和の両WB。正直選手生命が危ういと思います。そしてその劣勢の両サイドをフォローできないボランチ。中央でサボり倒している大男をフォローすべく、両サイドの端から端まで啓太が守れっちゅーんか?

 もはやゲルトに期待することはなにもなく、何とかバーとポストと運を味方につけてJ1残留を決めてくれればそれで結構です。で、このチームを引っさげてACLノックアウトステージに出るんですか?

20080712oita1

---達也--エジ---
-----永井-----
平川-啓太-闘莉王-暢久
--堤--阿部-堀之内-
-----都築-----

HT:エジ→高原
HT:永井→梅崎
78分:堤→セル

---前田--ピチブー--
-----金崎-----
鈴木-ホベルト-エメ--高橋
-上本--森重--深谷-
-----西川-----

65分:前田→小林宏
86分:金崎→藤田

 前節達也効果が働いていた前半30分は見違えるようなパフォーマンスを見せた浦和でしたが、この日の達也は90分出場することを念頭に置いたためか、前線からの激しいチェーシングが影を潜めました。達也ですらそんな感じですから、後は何をかいわんや。何となくまったりとした空気が流れる「太極拳サッカー」の浦和。

 そんな中、最初のチャンスをいきなり物にしたのが大分。金崎ウェズレイから左の鈴木へ。暢久が付いていたのですが、いとも簡単にクロスを上げさせてしまいました。それでも中にはCBの人数が揃っているのでなんとか弾き返すだろうと思っていたところ、阿部がクロスを被ってしまい、その後ろの前田に通ってズドン。その後ろの堤は何をしていたのか・・・(この場面録画で見たら、ボランチからの縦パスを受けた金崎がいとも簡単に闘莉王を交わしてスルスルっと前方に出た時点で勝負あり。ウェズレイがポスト→どフリーの鈴木→どフリーの前田って練習かよ!)

 早い時間帯に先制した大分は早くも逃げ切りモード。あまりボールを前から奪いに来ず、5バック気味に引き気味に構えてスペースを潰してカウンター狙い。いきおい浦和はポゼッションで圧倒する形にはなるんですが、単に安全地帯でボールをチンタラ回しているだけなので、大分守備陣は怖くもなんともなかったでしょう。

 立ち上がりこそエジ&達也&永井で少ないタッチ数でボールを軽快に回す場面もありましたが、先制されてからは次第に渋   滞気味に。なにせ動いているのが達也、そして少々永井くらいなもんなので、ボールを回したところで大分のマークがずれるわけがありません。前半から寝ている両WB。そして中央でボールの配球役に徹しているといえば聞こえはいいですが、単にサボり倒しているだけの闘莉王。引き気味の相手を崩すためには中盤で誰かが前に行かないといけないのですが、啓太はそういう役目が最も苦手。なんでここに細貝がいないのか?と誰しもが思ったことでしょう。

 結局ダラダラとボールを回しただけで前半終了。一度エリア内で永井→達也のシュートはニアで西川セーブという場面がありましたが、終わってみればチャンスらしいチャンスはこれ一回きりでした。逆に大分は浦和が中盤で不意にボールを失った時の切り替えが早く、前半終了間際には浦和の右サイドから左へボールを回してほぼフリーの状態でシュート(惜しくも枠を外れる)という場面がありました。ボールを回されて付いてゆけずにエリア内でずっこけている闘莉王の姿の惨めなこと・・・

20080712oita2

 前半のダメさ加減を見てボケ監督も目が覚めたのか、後半頭からエジ→高原、永井→梅崎の2枚代え。「過ちを改めるにしくはなし」と前向きな評価もできますが、単に交代枠を無駄にしているだけのような・・・ で、エジよりはマシだろうと期待した高原でしたが、残念ながらエジと大差はなく(取られたボールを奪い返しに行くだけマシだったかも・・・)、前線で動いているのは達也と梅崎だけのため大分守備陣は微動だにしないという状況に変化なし。後半半ばから暢久と平川がポジションを代え、達也が大分右WBの裏を突き出した辺りから多少チャンスになりかかったかなぁと思いましたが、決定機には至らず。沢山CKをもらいましたが、これまた得点機に至らず。

 ポゼッションで上回る浦和が攻め切れず、不用意に中盤でボールを失った時の大分の攻勢は見事。浦和は早々と両WBの足が止まって、というか臼杵石仏のように動けない状態なので、大分はボールを奪ってサイドに展開すれば容易にどフリーでゴールに迫れます。大分はさほど得点力のあるチームではないので助かりましたが、後半の浦和の守備はお話になりませんでした。

 なんとか同点に追いつきたいゲルトは堤に代えてセルを投入。たぶん4バックに変えたのだと思いますが、それで却って混乱したのか、右サイド深い位置でボールを失ってウェズレイに致命的な追加点を奪われてしまいました(録画を見るとボールを失ったのではなくて、大分自陣深い位置からのFKを金崎は平川を背負って受け、その金崎を平川が簡単に前を向かせてしまったのがマズかった。しかもその先にはどフリーのウェズレイ。これはフォーメーションを変更したことによるマークのずれなんでしょうなぁ・・・orz)

 最後の最後まで達也や梅崎はゲームを捨てずに闘っており、終了間際に阿部が渾身の力を振り絞って最後尾でのボールカットから攻撃参加を見せましたが、それらも全部空しい結果に。

20080712oita3_2

 闘っている選手が少なすぎる。

 ゲルトがしきりに強調する「情熱」だとか「ハードワーク」なんてものをみじんも感じさせない選手がなぜかのうのうとピッチに立っている。

 今年のリーグ戦はまだ半ばを過ぎていませんが、このチームは既に黄昏に入ってしまったようです。

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2008.07.11

【展望】08年第16節大分戦

・シャムスカが監督になってからすっかり苦手になってしまった大分。アウェーでは勝ちがありません(アルパイ・ネネ の退場 &暢久脱臼 & 西村して!で負けたのはその前の監督の時だったが、それ以来アウェーで勝ち無し)。

・なんか後半半ば辺りから走り負けまくってやることなすこと後手後手に回り、終盤に突き放されるとか、同点に追いつかれるとか、そんな展開が目に浮かびます。ホームで勝つ時も大抵冷や冷やものですし・・・

・しかも、大体ただでさえ風が通らなくて蒸し暑い九石ドームで夏場のナイトゲームって何かの嫌がらせかって思うんですが・・・

・ただ今回の対戦で朗報なのは、大分はリーグ戦再開後既に4試合も戦っていて(=延期になっていた第11節鹿島戦とナビスコ準々決勝第1戦FC東京戦をこなしているため)お疲れっぽい点。第15節京都戦では防戦一方になり、なんとか勝ち点1を拾うに留まった模様。選手層が極端に薄いのでターンオーバーをやろうにもできないのが辛いところ。

・とはいっても大分がお疲れになったところで、運動量で浦和に劣るということはないでしょうし、後半大分がバテるのに期待しているとえらい目にあうかも。先にバテたのが浦和だというのは嫌ほど見てきましたから・・・

・ポンテ負傷により梅崎の出場は確実。凱旋の舞台が整いました。

・修三は来季の補強対象として森重とムーをよく見ておくように。西川は今のところ間に合ってます。

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<第15節 京都 1-1 大分>

---前田--ピチブー--
-----金崎-----
鈴木-藤田-エメ-小林亮
-小林宏-森重--深谷-
-----西川-----

55分:小林亮→高橋
55分:前田→松橋
85分:ウェズレイ→西山

得点:25分 前田

・レギュラーDFの上本が出場停止。

・おまけにCHホベルトが試合前のアップ中に負傷するというトンでもないアクシデントが発生して急遽小林宏を左CBに投入し、藤田をCHへコンバート(元々は藤田が左CBの予定だった模様)。

・ナビスコから中3日なのにスタメン、交代出場メンバーとも大して変わっておらず、苦しい台所事情が丸わかりです。負傷が癒えた高松はベンチスタートでこの日は出番なし。

・ちょっと録画を見ましたが前半15分くらいから早くもベタ引きになり5バック気味。しかも動く選手が少ないのでビルドアップもままならず。突然ホベルトが離脱した影響が出たのかもしれませんが、なんかどこかのチームとそっくりな惨状でした。

試合中に小林亮が負傷。全治2週間。

<ナ杯準々決勝第1戦 F東京 1-2 大分>

---前田--ピチブー--
-----金崎-----
鈴木-ホベルト-エメ--藤田
-上本--森重--深谷-
-----西川-----

63分:前田→高松
79分:ウェズレイ→小林亮
86分:金崎→高橋

得点:28分 前田 83分 エジミウソン

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2008.07.06

【観戦記】浦和 2-0 FC東京

 前半30分までは圧巻でした。

 ダメ押しとなった永井のゴールには痺れました。

 しかし、残り60分の内容には物悲しささえ覚えました。どう見ても残留争いにどっぷり浸かって、勝ち点欲しさに汲々としているクラブの試合そのもの。ベタ引きで守って最終ラインで跳ね返すだけ。やっとこさボールを奪っても動き出す選手は一人いるかどうか。

 しかもピッチで散歩している選手が2人もいて終始数的不利で闘っているようなものなのに、それを放置する監督。

 そりゃ久しぶりの勝ちは嬉しいし、負けるより勝ったほうが良いに決まっています。また達也の復帰は大いなる光明でしょう。さらに多くの選手からは勝ちたいという気持ちが確かに伝わってきました。川口のヘッドを片手で弾き出した都築。阿部を中心に集中を切らすことなく粘り強く守りきった5バック。

 でも、勝ったことで問題が先送りされただけのようにしか見えない試合だったのもまた確かだと思います。後半の内容じゃJ1残留に向けて大きな勝ち点3を掴んだに過ぎないかと(自虐)。

 久々の勝利にも関わらず、コールリーダーは「もっと強くなりたいんだよ」ということで"We are Diamonds"はなし。特筆すべき出来事です。

---達也--エジ---
-----ポンテ----
平川-啓太-闘莉王-暢久
--堤--阿部-堀之内-
-----都築-----

54分:達也→永井
57分:ポンテ→梅崎
82分:エジミウソン→細貝

-----カボレ-----
-----平山-----
羽生--------エメ
---今野--梶山---
金沢-藤山--佐原-徳永
-----塩田-----

*羽生とエメルソンは早い時間帯にポジションチェンジしていました。

67分:カボレ→川口
87分:羽生→石川

 ゲルト監督はついにエジ&高原の2トップを諦め、謎の腹痛から復帰したばかりの達也をスタメン起用。坪井→堤はともかく、闘莉王をボランチに据えたのは不可解でしたが、捻挫で離脱していた細貝の状態があまり良くないのかもしれません。

 この試合は達也のスタメン起用がものの見事に当たりました。運動量が極めて多い達也が一人入るだけで劇的に浦和が変わりました。執拗に相手DFラインの裏を狙い、かつ猛然と最前線から相手にプレッシャーをかける。特に守備での貢献は圧倒的で浦和はDFラインを押し上げる余裕が生まれ、コンパクトな陣形を保つことに成功。前半30分くらいまでの浦和の圧倒的なパフォーマンスは達也の献身的な働きによってもたらされたものです。瓦斯は中盤でボールを繋げずにパスミス続出。浦和が攻守の切り替えが速いチームだったらこの時間帯で瓦斯をボコボコにしていたと思います。

 切り替えのスピードという点では少々不満が残りますが、それでも達也が入ることで前の3人の間でボールが速く動くようになりました。人が動けばボールも動く。両WBも再三高い位置に進出して、サイドチェンジを交えながら攻撃参加。

 平川→達也→エジで早々と先制し、その後も何とか得点機を演出。達也→ポンテがどフリーでエリア中央に入った場面とか、CKから堀之内、あるいは闘莉王のヘッドが決まっていれば多少とも楽な試合になったでしょう。

 ただ達也のプレースタイルは如何せん消耗が激しく、復帰したばかりでは90分どころか前半一杯持つかどうかといったところ。案の定前半30分くらいから前からのプレスが掛からなくなり、そうなると浦和の中盤のスカスカっぷりが顕になって(今野の突入を止められなかったのがその象徴でしょう・・・)早くも試合は瓦斯ペース。しかし瓦斯も攻め手を欠いて決定機は終了間際に今野のヘッドがポストを叩いた場面のみ。

 後半は開始早々闘莉王が前目のポジションを取っていたのが目に付きましたが、それが奏功する前に達也が消耗。後半10分も経たずに達也は永井と交代を命ぜられ、スタジアムからは「ええっ!」とどよめきが起こっていましたが、復帰第一戦で無理が利かない以上已む無し。誤算だったのはその直後にポンテが故障。これで前線でボールをキープできる選手がいなくなってしまいました。

 前線に残されたのは動けず、ボールはキープできずのエジミウソン。さらに前半からほとんど守備の役に立っていない闘莉王が後半は終始まさに棒立ち状態になってしまい、浦和は事実上2人の数的不利を抱えた状態に。投入された永井は守備に奔走せざるをえなくなり、時折最終ラインに加わっている始末。

 前線からのプレスもなければ中盤の防波堤もない。これでDFラインを上げろっちゅーのは無理な相談で浦和は最終ラインにベタベタ人数をかけてボールを蹴りだすだけという非常に見苦しい状態に陥ってしまいました。やっとこさボールを奪っても動き出しているのはポンテに代えて投入された梅崎くらいで他にボールを預けるところがなく、エジミウソンめがけてボールを蹴りだしてはボールを失うの無限ループ。前のほうで一人動き回っている梅崎。こんなサッカーをやるために浦和に来たんじゃないでしょうに・・・

 DFラインの前で形だけボールを追いかけながら散歩している闘莉王。点さえ取れれば守備はしなくても良い選手って現代サッカーではいてはいけない存在だと思いますが、そんな選手を2人も抱えていれば浦和は辛い。

 しかも、その何の役にも立っていない闘莉王をゲルトは傍観。既に2人交代させているので不測の事態を考えて3人目の交代を躊躇したのかもしれませんが・・・これで同点、さらに逆転でもされればこのチーム終わりやろうなぁと思いながら見ていたのですが、エジミウソンには申し訳ないがその不測の事態が発生。エジミウソンが負傷して遅まきながら細貝を投入。浦和は事実上5-3-1-1みたいな感じ(といっても3ボランチの一人はいないようなものですが)になり、これが首位のチームのサッカーかと思うと甚だゲンナリしたわけですが、細貝投入で中盤らしきものが復活し、かつやるべきこと、すなわち逃げ切りに入ったことがはっきりしたせいか多少浦和が建て直しに成功。

 相手コーナー付近での時間稼ぎもやり始め、不細工ながらも1-0で勝利かと思っていたら、堀之内のクリアがたまたま永井に通り、永井が追いすがる佐原を振り切ってゴール!!! 鹿島戦のゴールを髣髴させるファインゴールでしたが、このゴールで後半の不甲斐ない展開でクサクサしていたところを救われた気がしました。

 まぁ勝つには勝ったとはいえ、瓦斯の不出来に助けられたような感じも。瓦斯は何がやりたかったんでしょうかね? 前半はやたらカポレを縦に走らせていましたが、浦和がベタ引きになるとなぜかカポレを諦めて川口を投入。スペースがないと活きない川口を入れてもしょーがないような気がしますが、それ以上に平山(笑)に点を取らせて勝とうという親心(?)が敗因のような・・・一度だけあった決定機もシュートはあさっての方向。

 あと不思議なことに瓦斯ってサイドをあんまり使わないんですなぁ・・・城福って相手のスカウティングには不熱心なんでしょうか? 攻守の切り替えが圧倒的に速いのは羨ましい限りですが、そこからシュートにまで持っていけないのでは意味なし。組立ての過程でミス多いし。引いた相手を崩す術を持っていないようです。実にラブリー。

 瓦斯にフランサ@柏のような絶対的な切り札がいれば同点、さらに逆転は十分可能な試合だったと思いますが、残念ながらスペシャルな手駒はなし。これでは上位には来るが優勝を狙うのは難しい。そういう壁に突き当たったままでいるんじゃないかと。

P.S.

ゲルトエンゲルス監督(浦和)記者会見コメント [ J's GOAL ]

Q:闘莉王はまだしばらくボランチ?

「真ん中のポジションの方が、影響力がある。やりながら、会話しながら味方に指示も出せる」

( ゚д゚)ポカーン

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2008.07.04

【展望】08年第15節F東京戦

なんか先週の柏戦以来、相手の状態がどうだとか、戦術がどうだとか、そういうことを真面目に考える気力が失せてしまいました。

相手の研究以前に自チームの立て直しで精一杯でしょうなぁ、まともな監督なら。

残念なことに三都主が先の柏戦で今季絶望の重傷。次節試合出場には差し支えないと言われるものの、ポンテや啓太も柏戦で故障した模様。謎の腹痛で柏戦を回避した達也やU23合宿で捻挫した細貝は練習に復帰したようですが、無理はさせられないでしょう。

頭数は揃ってきたのですが、中断期間明けにも関わらずコンディション、あるいは調子が良さそうな選手は案外少ないのが実情で、うまく交代枠を使って90分を凌ぐしかありません。

また選手交代以前にスタメンでしょうな、目先の注目点は。いまさら4バック採用なんて現実的じゃないし、っちゅーか4バックにすれば万事解決なんて思えない状態ですから。

・不振のエジミウソンや自信喪失気味の坪井、堀之内をいつまでスタメン起用するのか?

・運動量が少なくて守備の役に立っていない闘莉王ボランチ起用をいつ諦めるのか?
→2日の練習ではCBに復し、阿部や坪井/堀之内と3バックを組んだとの話ですが・・・

・運動量は多いが90分持たない永井、梅崎をポンテ復帰後どう使うのか?

これからしばらく毎度毎度同じことを書きそうですが、柏戦のように動けない選手がピッチに数多いるような間抜けな事態は勘弁願いたいものです。

動ける選手を起用し、かつタスクをはっきりさせて選手個々人が動きやすくする。ごく当たり前のことから始めないといけないんじゃないでしょうか、監督は。

------------------------------------------------

<第14節 F東京 1-1 千葉>

-----カボレ-----
-----平山-----
羽生--------エメ
---今野--梶山---
金沢-藤山--佐原-徳永
-----塩田-----

74分:羽生→大竹
79分:カボレ→近藤
82分:平山→赤嶺

・長友、茂庭、ブルーノクアドロスが怪我で欠場。

・今野が早々と退場になってしまったので、視察と言う観点からはあんまり役に立たない試合だったかも。

・フォーメーションは4-4-1-1。サイドに人数が多い、浦和の苦手とするタイプです。っちゅーか、もうそこに人数をかけるのが当たり前なんでしょうなぁ・・・ 開幕当初は4-3-2-1のクリスマスツリーだったように記憶していますが、いつ変えたんだろう?

・続くナビスコ準々決勝大分では大胆にも7名のスタメンを入替(塩田・徳永・梶山・平山がスタメンで連続出場。カボレ、エメルソン、藤山が途中出場。)。残念ながら結果は出ず、1-2とアウェーゴール2点を奪われての敗戦。ただここまではっきりとリーグ優先の方針を打ち出されると、負けたところで出場選手以外はダメージも何にもないでしょうなぁ・・・

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2008.06.29

【観戦記】柏  2-1  浦和

 ちょっと中断期間でキャンプを張ったところで劇的に良くなるわけはないだろうと思っていましたが、症状はなんら改善を見せていませんでした。代表組が戻り、怪我人が復帰してもこの内容。都築の奮闘、そしてそれ以上のバーやポストの助けが無かったら目も当てられない惨敗を喫していたことでしょう。ナビスコの惨敗はメンバー落ちが主因ではなく、チームとして体をなしていないのが主因。攻守ともゲルトの無為無策には呆れるほかありません。

 ようやく長期離脱から復帰した三都主が早々と故障再発でピッチを去ったのは不運でしたが、残念ながらそれがあろうとなかろうと大勢に影響は無いでしょう。運も味方して1点差で前半を折り返せたので試合にはなりましたが、内容的にはこの試合は事実上前半で終わっています。後半多少反撃したとはいえ何の慰めにもなりません。

 浦和は今後地獄を見る。今年は辛く長い日々になりそうです。

20080628kashiwa1

---高原--エジ---
-----ポンテ----
アレ-啓太-闘莉王-平川
-坪井--阿部-堀之内-
-----都築-----

15分:三都主→相馬
63分:高原→永井
80分:ポンテ→梅崎

-----ポポ-----
アレ----李---太田
---鎌田--山根---
大谷-小林祐-古賀-蔵川
-----菅野-----

70分:アレックス→フランサ

 まぁどこから突っ込んでいいか判らないほど酷い試合でしたが、まずは三都主、啓太、坪井、平川と久々復帰組が悉く不調だったのは誤算でした。その中でも最大級の誤算は啓太。代表でひと月も拘束されたにも関わらず全く出番が無くて試合感が心配されましたが、試合感どころの状態じゃないです。代表に呼んじゃいかんレベルでしょう、これ。昨年までの啓太の面影- 一人で走り回って中盤でここというところで潰しまくる - は全く無く、もう一歩が出ずに交わされまくる。おまけにいつも以上にパスミス連発。そのうちの一つは最初の失点に繋がってしまいました。

 坪井がこれまた酷い。フィードに難があるのはいつものことですが、もはやプロとしていかがなものかというレベルに。坪井がボールを持つとポポが全速力で詰め寄ってきます。相手にしてみれば格好の餌食。

 三都主の故障再発で準備不足の相馬を投入せざるを得ず、たちまち左サイドが炎上。予期されたことではありますが、浦和は相手のサイド攻撃に対して何の工夫も無く、両WBが下がって5バックで応戦。相馬が下がりまくってプレスも何にもないもんだから、柏はどフリーで逆サイド奥深く、すなわち堀之内目がけて展開。このワイドな攻撃に全く対応できない堀之内と平川。かといって相馬が前に出てくると相馬の裏にスルーパスを出されるんだよなぁ・・・ 

 相手のSBが出てきた時にどうやって守るのか?名古屋にあれだけボコボコにされてなおこの問題が解消されていないのですから、ゲルトの無能ぶりには呆れかえるしかありません。

 左サイドが早々と炎上しただけでなく、啓太の不調で中盤全体が壊滅。ポンテが復帰し、高い位置でボールが持てるようになったのは良いのですが、残念ながらポンテは運動量が少ないので守備が計算できない。そこでボランチ闘莉王をどうするのかが見物でしたが、ゲルトはこともあろうにボランチ闘莉王を続行。これが本日の致命傷になったと思います。柏のように中盤で厳しくプレスを掛けてくる相手には最悪手でしょう。両WBが下がってしまうのも中盤の壊滅と相互に関係あり。当然ながら連動したプレッシングは見受けられず、ラインが下がってしまうものだから再三際どいミドルシュートを許す始末。

 これまで細貝と梅崎が必死に尻拭いした結果、かろうじてボランチ闘莉王が機能していただけのこと。両サイドが押し込められ、かつ中盤も壊滅した結果、前半の浦和は攻めてもボールを前線に運ぶことすらできなくなりました。で、ようやくFWにボールが行ったかと思えば両FWが簡単にボールロスト。浦和とは対照的に柏はラインを積極的に上げて浦和のFWやポンテにボールが入った時には厳しくプレスを掛けてきますし、相馬の上がりに対しては必ず2人掛りでケア。

 ゲルトがエジ、高原の2トップに拘る理由がさっぱり判りません。高原は多少なりとも動いている分まだマシなんですが、エジは動かず、競らず、玉離れは悪く、シュートはあさっての方向。ハーフタイムでゴール裏から「永井コール」が沸き起こるのは当然でしょう。

20080628kashiwa2

 前半で一点リードした柏は後半なぜか引き気味に対応。風上を選択して攻めに出た前半飛ばしすぎた結果なのか、あるいは単に浦和にボールを持たせてカウンター狙いなのかは判りませんが、これで浦和はなんとか中盤を立て直して反撃。前半からセットプレー頼みとしか言いようがない展開でしたが、そのセットプレーでなんとか同点に追いつき、かつ高原に代えて永井を投入して(っちゅーか、どちらもダメでしたが下げるならエジでしょうに・・・)さぁこれからと思いましたが柏の守備陣を決定的に崩しきれず、しかも数少ない際どいシュートは菅野がきっちりセーブ。

 菅野が後半時間稼ぎを始めるなど不可解な場面もありましたが、柏は満を持して切り札のフランサを投入。終わってみれば柏の時間稼ぎはフランサを入れるまで同点で良いということだったのでしょう。永井が下がって奮闘してはいましたが浦和の中盤の守備がダメダメなのは相変わらずで、フランサからボールを奪えず、フランサは何度か急所にボールを配球。その一つがポンテに代わって投入された梅崎のミスも手伝ってどフリーの太田に通り、お約束通りの決勝点を決められてしまいました。フランサがボールを持った時にボールが出てくるのを信じて走っている太田。柏にあって浦和にないのがこれ。

 ゲルトは語る会で「素早い攻守の切り替え」とか「縦に速く」とかのたまわっていましたが、それを見せてくれたのは柏で、浦和にはその片鱗もありませんでした。夕張で何をやっていたのか判りませんが、そもそも前線から中盤にかけて動けない選手を何人も配置しているようでは目指すサッカーなんぞ出来ようがありません。しかも運動量の多い永井や梅崎がベンチスタートとはこれ如何に。

 結局ゲルトはチームの雰囲気を良くする、っちゅーか選手のご機嫌を取るくらいしか取りえがなく、あとは強いて言えば奇策を連発して目先の星を拾うことはできるけれども、チーム力を底上げする能力、特に組織立った守備を完成させる能力は全くない。中断期間を経ただけにそのことがくっきりと浮き出た惨敗でした。

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2008.06.28

(メモ)柏2 ‐1浦和

(スタメン)坪井、アレックス、平川スタメン復帰!
相変わらずエジ、高原の2トップ。

ベンチに永井、セル入る。ポンテ復帰で梅崎ベンチは辛い。

(前半)中断期間を経て何も変わっていないことが判明。復帰組の出来が最悪で、中盤で負け、サイドで負け、ボールは前に進まず。簡単に逆襲を許す。

カウンターからの一失点でよく済んだ。

アレックスが早々と故障再発で退場。相馬は準備不足かこれまたダメで左サイド炎上。

2トップは何もできず。こんなの起用する奴が間違っている。

(後半)柏は飛ばしすぎたか、やや引き気味に構えてカウンター狙いか。

浦和が押し込み加減になったが、柏の守備陣を崩すには至らず。数少ない枠内シュートは菅野に阻まれる。
CKから阿部のヘッドでなんとか同点に追い付き、永井投入で追撃を図ったが実らず。

逆に柏が満を持して投入したフランサにいいようにやられ、終盤に致命的な失点。

ゲルトの無能ぶりは目に余る。ナビスコ惨敗はメンバー落ちだけのせいではなかった。

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2008.06.27

【展望】08年第14節柏戦

ナビスコ予選最後の名古屋戦惨敗で頭に来て、同時に行われた他チームの様子のチェックなんぞすっかり忘れてしまった、というか「今年のナビスコはなかった」ことにしたので、手元にサカマガやエルゴラ等の資料がない。当然ながらビデオなんぞ撮っているわけがない。

ダメですなぁ、これじゃ(´・ω・`)ショボーン

遅まきながら手元にあるJリーグ第13節の資料と、ナビスコ予選第4~6戦の様子をJリーグオヒサルや柏オヒサルでチェック。

<第13節 鹿島 1-1 柏>

-----ポポ-----
アレックス---李---太田
---大谷--鎌田---
石川-小林祐-古賀-蔵川
-----菅野-----

82分:石川→杉山

以下、ナビスコの出場記録を拾うと

ナビスコ第4戦(柏 3-1 川崎):13節スタメンから DF石川→DF近藤、FW李→FW菅沼(李はU23で不在)

ナビスコ第5戦(柏 1-1 千葉):同 DF石川→MF杉山、FW李→FW菅沼 *フランサ、66分に菅沼に代えて登場!

ナビスコ第6戦(札幌 0-3 柏):同 DF石川→DF近藤 *フランサ、61分に登場して89分に得点!

という感じで代表が抜ける影響が少ないせいかスタメンがリーグ戦と大差ないところは浦和と真逆。しかし、チームの大黒柱が第5節に復帰するあたりは偶然ながら浦和とそっくり。ボランチ山根も長期離脱から戻ってくる模様。

で、浦和のほうはというと、シーズン初には半ば既定事項と思われた中断期間中の新外国人採用は結局見送り。

選手は「柏戦には」と口を揃えていますが、わずか1週間程度の合宿でチームが劇的に変るわけがなく、今後の浦和の鍵を握るポンテもトップフォームを取り戻すには時間がかかりそう。従ってしばらくは閉塞感漂うあのサッカーを生暖かく見守るしかないと思いますが、当面の見所は

・全く噛み合わないまま時間だけが過ぎたエジ&高原のどちらをベンチに置くのか?
→「語る会」のニュアンスでは見直すつもりゼロ。ポンテ復帰に伴い、高原を前に出す模様。

・ポンテ復帰後、これまで1.5列目で奮戦してきた梅崎をどこに置くのか?

・ポンテ復帰に伴い、ボランチ闘莉王はお蔵入りになるのか?
→細貝が捻挫で離脱中のため、柏戦では闘莉王ボランチ続行の模様。

・今季全くパフォーマンスが上がらない暢久を今後も右WBで起用するのか?
→柏戦はそもそも出場停止・・・

そんなところでしょうかね?

柏のフォーメーションだけ見るとまたしてもサイドをズコズコやられそうな感じがします。ゲルトが中断期間を経てなお同じ失敗を繰り返すようだともう先は無いと判断していいでしょう。夕張では4バックの練習をしていたようですが・・・

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2008.06.09

【観戦記】浦和 1-5 名古屋

 U-23組の復帰も虚しく、またも名古屋に惨敗。

 既に予選勝ち抜けを決めている名古屋は豊田での一戦と比べるとやや積極性に欠ける試合運びで、先制してからは引いてカウンター狙いといっても差し支えないほど。久々登場のヨンセンも本調子にはほど遠いように見えましたが、そんな相手に対して惨敗。後半投入された杉本に良いようにやられました。

 何が悲しいってゲルトが何度も同じ失敗を繰り返すこと。ゲルトは「最近の3~4試合と同じパターンで、相手は1回か2回チャンスがあると、必ず1点入ってしまう。相手の攻撃に対する集中力が、今はちょっと足りない。」と総括していますが、集中力とかそういう精神的な問題じゃなくて名古屋のサイド攻撃に対しまたしても無為無策で臨んでいるのが問題。

 峻希がスタメンだったのでひょっとして4バックで来るのかと思いましたが、この日もいつも通りの3-5-2。立ち上がりから浦和がやや押し気味でしたが、暢久が動けないのが災いしてサイドでのプレスが甘くなる場面が散見され、案の定サイドからのスルーパスで失点してしまいました。名古屋戦ではサイドの攻防が重要だというのは判りきった話なのに、全く修正できないゲルト。これはA代表がいないのとは関係が無い、監督が引き起こした人災でしかありません。ゲルトは急な監督就任で気の毒な面はありましたが、代表組が抜けるナビスコ杯で2分け4敗。チームに戦術を植え付けられず、相手に合わせることもできず、その無能ぶりを天下にさらけ出してしまった感がありあり。

 またこの試合で非常に不愉快だったのは名古屋にひとたびリードを許すと選手達の心が簡単に折れてしまうこと。立ち上がりは両サイドから攻撃の形が出来ており、後半達也投入後は押せ押せで梅崎同点弾を呼び込み、浦和優勢の時間帯がそこそこあったにも関わらず、一度失点してしまうと途端に大失速。もともと運動量が多いとはいえず、おまけに攻守の切り替えも遅い浦和。それで気持ちまで切れてしまっては大敗も当然でしょう。

 そして極めつきがこの日のMDPの中村強化部長のコメント。

「リストアップはしています。今後、現地に行って実際に見てくる予定です。途中から入ってフィットするまでの時間とか、今の陣容である程度やれているのに、というリスクもありますので、まだ100%この時期に獲得すると決めたわけではなく、来季に向けた調査ということもあります。監督とも十分協議しながら決めたいと思います。」

 ベテラン勢はもはや使い物にならず、期待のユース組はさすがにトップではまだまだの様子。自慢の選手層はもはや張子の虎でしかないことが明らかになり、ナビスコ惨敗は中村強化部長の妄想を払拭できるのが唯一の収穫と思っていたのですが、全く目が覚めていない様子。監督も監督ですが、それに輪をかけて酷いのが強化部長。

浦和はとうとう下り坂を転げ落ち始めたました。中断明け後は長く辛いシーズンになりそうです。

-----エジ-----
--高原----梅崎--
相馬--------峻希
---細貝--暢久---
--堤-堀之内-坪井--
-----加藤-----

HT:エジミウソン→達也
66分:相馬→ポンテ
81分:坪井→直輝

---巻---四千---
------------
マギヌン-中村--吉村-小川
------------
阿部-増川--吉田-バギ
-----西村-----

57分:ヨンセン→杉本
68分:吉村→山口慶
79分:マギヌン→津田

酷い試合でしたが、あとは雑感を箇条書き風に。

・ボランチで暢久を見ることはもうないでしょう。っていうか、あれだけ動けない選手を起用する監督が問題。細貝に負担がかかりまくって当然ながら後半早々と消耗。ゲルトの無為無策に加え、あまりにも不甲斐ない暢久が大敗の主因。坪井負傷退場で、突如出場機会を得た直輝をスタメンで見たかったところ。

・ポンテが本調子になるまでには相当時間がかかりそう。もともと運動量が少ない選手なのに、両ボランチが死んでいる状態でポンテを入れたのは半ば自殺行為でした。従って当面2列目で梅崎や永井に頑張ってもらわないといけないかと。またポンテを起用した場合はボランチに相当負担がかかることを覚悟しないといけません。闘莉王ボランチなんて論外で、細貝&啓太でどこまで踏ん張れるか。運動量の多い外国人CHを入れるのがどう見ても浦和再建の早道なんですが・・・

・峻希は何度かサイドを抉って見せ場を作りましたが、クロスが相馬並みにアバウトなのが残念。ただ相馬よりは可能性を感じるんだよなぁ・・・ 後半の守備はちょっとあんまりでしたが、中盤が崩壊して守りにも何にもなっていない状態で盛んに1対1を仕掛けられて不憫でした。相馬はもうドリブルオンリーの攻撃が読まれまくってどうにもなりません。

・堤も相変わらず1対1が課題。ゲルトは敗色濃厚になってから4バックに代えていましたが、両サイドが峻希&堤で1対1に問題があるようでは単純に4バックにしたからといってすぐにどうなるというものではなかったかもしれませんな。SHと連携してサイドを守るやり方を徹底しないと。

・スタメンになぜかエジミウソン。高原とのコンビは全く機能しないことが何度も実証されているのに、なんで実験が許される場でまたエジなんでしょうか?後半から達也を投入し、一気に前線が活気付いたことを見れば今後のFWの選択肢は自明のような・・・

・また達也を控えに回したがゆえにU23代表選出で意気上がるセルの投入が難しくなり、セルにとって誠に不憫。さらにナビスコ杯でCB近藤に一度もチャンスが与えられなかったのは謎。この辺が今年のナビスコ杯の収穫の乏しさを物語っている気がしてなりません。

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2008.06.07

【展望】08年ナ杯第6戦名古屋戦

一方は予選敗退決定、もう一方は予選勝ち抜け決定。純然たる消化試合になってしまったナビスコ杯第6戦。

ナビスコでの名古屋との消化試合というのは過去も一度経験しています。2002年の予選最終節。そう、浦和が初めてナビスコ杯決勝に進んだあの年のことです。

4勝1分けで早々と予選勝ち抜けを決めた浦和。エメルソンは欠場、トゥットは出場停止。さらにオフトは暢久を温存と駒落ちは否めませんでしたが、それでも「今日も楽勝」ムードが蔓延する駒場で、あろうことか1-5の惨敗。

まだ弱かった浦和らしい消化試合の結末。さはさりながら消化試合は消化試合なので、惨敗にも関わらず駒場に怒号が飛び交うことはなく、一同呆れ顔、あるいは苦虫を噛み潰したような顔で家路に着いたように記憶しています。

立場は全く逆になりましたが、同じ浦和のホームで迎えることになった消化試合。何がしかの光明を見せてくれる試合になればいいのですが・・・

何分消化試合なんでモチベーションがどうたらこうたらという話になりがちなんですが、怪我等でリーグ戦を休んでいた達也、ポンテが復帰、三都主も復帰間近。ナビスコ杯で不甲斐ない出来に終始したベテラン選手に代わって峻希や直輝がベンチ入りを覗う勢いとリーグ戦再開後のチーム内競争が激烈であることを考えれば、しょーもない試合は出来ようがないと思うんですが・・・

もっともこれはこれまで出番が少なかった選手をゲルトが上手く使えればという仮定があってのことで、蓋を開けてみたら名古屋・神戸戦のスタメンと大差なしではダメダメでしょうなぁ・・・

妄想ですが、

---達也--高原---
-梅崎-----ポンテ--
---細貝--直輝---
堤--坪井-堀之内-峻希
-----山岸-----

こんなんでどうでしょう? ゲルトが何の反省もなく名古屋に3-5-2で臨んでサイドをズコズコやられる失態を3度繰り返すことはないと信じたいですが・・・

ナビスコ予選としては消化試合だが、サッカー人生に消化試合はない。

選手もサポーターもそうであって欲しいものです。

<参考>

【前節:京都 1-2 名古屋】

-----巻------
深井---藤田---杉本
---吉村--米山---
佐藤-増川--三木-竹内
-----西村-----

62分:三木→津田
71分:深井→新川
77分:藤田→花井

*得点 85分 巻 89分 津田

|-`).。oO 代表組が抜けているのに3外国人を全て休ませ、かつ小川や中村直、阿部といった主力も休ませたのにきっちりと結果を残すピクシー。どうして浦和とこうも違うんでしょうか・・・

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2008.06.01

【観戦記】神戸 2 -1 浦和

 双方駒落ちになると、戦術のないチームは戦術のあるチームに遠く及ばない。

 前節名古屋戦に続いて非常に当たり前のことを実感させられた試合でした。

 5戦勝ちなしてナビスコ杯予選敗退決定。代表召集で主力を大量に欠いたせいにしたくなるのは道理ですが、所詮個人技頼みの連続でしかない浦和の根本的な弱点がナビスコ杯でよくくっきり表れたにすぎず、いつリーグ戦で苦境に陥っても不思議ではありません。オジェックは浦和に戦術らしきものを植えつけようとして選手との対立を招き、結局従来路線の継続=個人任せという妥協を余儀なくされました。ゲルトはそのあたり上手くやってくれるのかなと期待したのですが、結局その場しのぎの手は頻繁に打つものの、お世辞にも戦術志向とは言えない様子。あんまりなナビスコ杯の結果を受けて、ゲルトと2年契約を結んだのは拙速だったとの思いを強くしました。

 神戸は大久保、レアンドロの2トップに加え、中盤の要である金、ボッティも欠き、おまけになぜかレギュラーの古賀までいない状態。それでも素早い攻守の切り替え&カウンターといういつもどおりのサッカーをやって見せました。相手にあって浦和にないのは何なのか。これほど明らかな試合はないでしょう。

20080531kobe1

-----エジ-----
--達也----高原--
相馬--------岡野
---暢久--内舘---
--堤-堀之内-坪井--
-----山岸-----

69分:岡野→高橋
69分:達也→ポンテ
86分:高原→高崎

---馬場--吉田---
-鈴木------栗原-
---松岡--田中---
内山-北本--小林-石櫃
-----榎本馬----

27分:馬場→松橋
81分:吉田→岸田
89分:鈴木→近藤

 ナビスコ予選突破がかなり苦しくなってきたので若手に切り替えてくるかと思ったのですが、スタメンはなんと名古屋戦とほぼ同じのベテラン重視モード。永井が腹筋痛で帯同を見送った代わり、代表から外された高原を起用しただけ。

 立ち上がり早々、エジ→達也と絡んで最後は高原がゴール。神戸DF陣を崩したというよりは、何かのどさくさに紛れて取ったような点で、案の定浦和はその後ほとんど神戸守備陣を崩せませんでした。

 前半は浦和の中盤が酷かったですね。中盤でボールがキープできないのでDFラインは下がりまくる。やっとこさボールを奪っても前線に繋げず、簡単に相手に拾われて波状攻撃を浴びる。中盤でぼさーっとしていると忽ち神戸のプレスにひっかかる。ボールがあまりにも出てこないものだから、高原はセンターライン付近までズルズル下がってボールを貰いにくる始末。たまに神戸のミスを突いてカウンター攻撃を仕掛けるのが精一杯。浦和の中盤の弱さは致命的で、この試合に関してはエジなり高原なりを責める気はしません。

 神戸は岡野の裏を徹底攻撃。先制されたためか、松田監督は早々と27分にFW馬場に代えて俊足の松橋を入れ、左SHの鈴木を前に上げて3トップ気味にしてきましたが、これが奏功。あわれにも高原は岡野に加勢してDFライン辺りまで下がることも。永井なら特段違和感はないプレーですが、高原にそれをやらせるのはあまりにも気の毒。

 これでよく流れの中から失点しなかったものだと思いましたが、その辺が神戸の駒落ちの影響なんでしょう。

 しかし世の中ある意味良く出来たもので、鈴木CK→栗原どフリーでヘッドで同点。まあこの試合内容で逃げ切れるわけはないわなぁと思っていたら、勝利の女神はきっちり帳尻を合わせにきました。このところセットプレーでの失点が目立ちます。

20080531kobe2

 ところが後半は一転して浦和がボールを支配。どうして急にこうなったのかは謎なんですが、神戸のプレスは90分持たないんでしょうか?浦和は両サイドから盛んに攻撃を試みるものの、決定機には至らず。ミドルシュートを撃ってみたり、大きくサイドを変えてみたりはするのですが・・・ 布陣的に神戸はサイドに人数を割いているので、そこを浦和のWBが単騎で攻めてもしんどいわなぁ・・・ 結局

のぶひさはそうまにパスを出した → なにもおこらなかった
のぶひさはおかのにパスを出した → なにもおこらなかった

の繰り返し。とりわけ岡野がせっかくDFと1対1になっても有効なクロスを送れないのにははなはだがっかり。クロスで最も可能性のあるのはたまに攻撃参加してくる堤・・・・

20080531kobe3

 浦和優勢の状態でゲルトは満を持してポンテ&峻希を投入。さすがにポンテは本調子にはほど遠い感じで、らしくないボールロストも散見されましたが、それでも2度ばかりチャンスを演出。とりわけポンテのパスを受けて峻希がエリア内に突入した場面は決定的でしたが、惜しくもGK榎本に阻まれました。

 浦和が押し気味とはいえ、再三神戸のカウンター攻撃に晒されてサイドから可能性のあるクロスを送られており、半ば神戸の術中に嵌っているといっても差し支えない状態。そしてとうとう縦パス一本で松橋に左サイドに走られ、堤はよく付いていったものの、田中英雄に繋がれて最後は栗原がゴール。栗原に振り切られた内舘。今日の90分はいったい何だったのでしょう。

 いやはや90分を通じて見せ場は僅少。概してベテラン組が足を引っ張ったところは名古屋戦と同じ。峻希がポンテの信頼を勝ち取って見せ場を作ったことを思えば、最初から岡野→峻希、内舘→直輝のほうがマシな試合だっただろうという気がしてなりません。

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2008.05.30

【展望】08年ナ杯第5戦神戸戦

「国立に忘れ物を取りにゆく」どころか、もはや何処に忘れ物をしたのかすら判らなくなってしまったナビスコ杯。

3年連続決勝進出。「浦和のためのナビスコ杯」とさえ言われた(赤サポ限定)のも遠い昔の出来事。

05年準決勝敗退(vs千葉)
06年準々決勝敗退(vs川崎)
07年予選免除で準々決勝敗退(vsG大阪)

と年々結果はしょぼくなり、今季はとうとう予選リーグ通過が絶望的な状況。もはや他力本願の極みみたいな状況なので星勘定をするのも馬鹿馬鹿しくなります。

同月内に同じところ、しかも遠方へ2回行くことってそう滅多にありません。神戸との対戦は今年既に3回目。浦和の1分1敗で今季まだ勝ちなし。スタメン起用が予想される若手選手が開き直って伸び伸びとプレーしてくれるといいのですが。

負傷長期離脱していたポンテの帯同が決まったようですし、代表を辞退した高原も帯同の可能性あり。ポンテは試運転を兼ねて途中から出場する可能性大でしょうが、代わりに若手が外れるかと思うと痛しかゆし・・・

神戸は大久保が代表で不在の他、幸いにもレアンドロが出場停止。金南一が代表で離脱、ボッティが怪我とレギュラー4人が抜け、かつ2トップがそっくりいないって前節名古屋と全く同じ状況ですが、その名古屋に完敗を喫した今となっては何の慰めにもなりませんなぁ・・・(´・ω・`)ショボーン

他に前回の対戦との違いという意味では、怪我で戦列を離れていたCB北本が復帰しているのと、長らくサブだった内山が左SBに戻っていることくらい。出場記録を見ると怪我人多発の中、豊富とはいいがたい戦力をやりくりしてなんとか凌いでいるのが如実に判ります。

----------------------------------

【前節 京都 0-1 神戸】

---馬場--レアンドロ--
-古賀------鈴木-
---松岡--田中---
内山-北本--小林-石櫃
-----榎本馬----

※金とボッティは負傷欠場の模様。

61分:馬場→吉田
64分:古賀→栗原
83分:鈴木→近藤

*得点:72分 吉田

【J第13節 神戸 1-1 新潟】

---レアンドロ-大久保--
-古賀------栗原-
---金---ボッティ---
内山-北本--小林-石櫃
-----榎本馬----

HT:栗原→田中
59分:ボッティ→松岡
77分:内山→鈴木

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2008.05.26

【観戦記】名古屋 4-2 浦和

 スコア通りの完敗。

 怪我人多発&代表に7名も招集されたという言い訳もあるでしょうが、浦和は元々攻守とも組織性のあるサッカーをやっていないから代表組が抜けるとそれがそのまま戦力ダウンになります。同じく代表や忌引でレギュラー4名を欠き、特に2トップがそっくり欠けたにも関わらず、普段どおりのサッカーを繰り広げて浦和の両サイドをボコボコにして見せた名古屋との差は顕著でした。

 しかもその差をさらに広げたのがゲルトの珍采配。スタメンは予想通りでしたが、なんと坪井が3バックの中央。何を思いついたのか判りませんが、このゲルトの思いつきが前半3失点の主因でしょう。

攻守ともチームの組織力を練り上げるのはそれほど得手ではなさそうで、基本的に弥縫策の連続でしかないゲルトの限界を垣間見たような試合でもありました。

特に組織性が感じられる攻撃は今季も期待できそうにないので、こうなれば開き直って徹頭徹尾個人技頼み。「○○がいなければ浦和はJFLクラス」と呼ばれるほどの新外国人を取ってくるしかありませんなぁ・・・ >中村強化部長

20080525nagoya1

--達也----エジ--
-----永井-----
相馬--------岡野
---暢久--内舘---
--堤--坪井-堀之内-
-----山岸-----

HT:岡野→高橋
62分:達也→原口
75分;永井→西澤

---巻---杉本---
------------
マギヌン-中村--米山-小川
------------
阿部-増川--バギ-竹内
-----西村-----

58分:マギヌン→深井
65分:米山→山口
82分:杉本→津田

 予選突破には勝つしかない浦和は立ち上がりこそ両サイドから形を作りかけましたが、それもつかの間、左サイドからフリーでクロスを上げられ、エリア中央の巻に易々とポストプレーを許し、落としたところに小川がズドン。なんか埼スタで食らった1点目と似たようなやられ方。坪井のポジション変更が何の効き目もないのと、ゲルトが名古屋のサイド攻撃にまるで無策であることを露呈した情けない失点でした。

 2失点目はさらに情けない。右サイドエリア近くでマギヌンと1対1になりながら易々とクロスを上げられてしまった堤もなんですが、クロスを上げた先にはフリーの選手が2人。CBに阿部や闘莉王がいればまず見ることがないであろう、トホホな場面でした。

 3失点目はさらに輪をかけてお粗末。右サイドで小川と駆けっこになった岡野。いったんボールを奪い返したかと思ったのですが再び奪い返されて、小川からのパスを中央で待ち構えた巻がズドン。岡野の老衰ぶりを見せ付けられた場面でもありますが、それ以上に巻に誰もついていないって何?

 まぁ情けない失点の数々でしたが、基本的に浦和は名古屋のストロングポイントであるサイド攻撃に対してあまりにも無策。3-5-2で名古屋の4-4-2に臨むとただでさえWBに負担がかかりがちなのに岡野・相馬とも守備は得意ではない。必然的に両サイドがボコボコにされ、上げられたクロスを跳ね返すのはなんと坪井・・・ これで守れっちゅーのが無理というもの。

 ベテラン組の中では暢久が好調で、暢久が中央で粘って相手を交わしたところから達也のゴールで1点返しましたが、浦和の攻撃は個人技頼みの連続。両WBが常に数的不利の中を単騎突っ込んでいるのが不憫で不憫で・・・

20080525nagoya2

--達也----エジ--
相馬--------永井
---暢久--内舘---
堤--坪井-堀之内-高橋
-----山岸-----

 しかし、さすがにゲルトは前半のダメダメ加減に気づいたようでハーフタイムに早速修正。攻守に全くいいところがなかった岡野に代えて高橋を投入。高橋のポジションは岡野より明らかに低く、CBとほぼ同一平面。さらに前半ズルズルと後ろに下がりがちだった永井を右に出して4-4-2の体制に。

 SHとSBで相手のサイドを突いて、名古屋のストロングポイントを減殺するこの作戦は一定の効果があり、まさに「最初からこれをやれ!」という感じ。名古屋は時々中盤で致命的なミスをすることがあり、浦和はハーフカウンター気味に攻撃。名古屋のCBは高さはあるがスピードがないので達也のドリブルは実に効果的。永井CK→内舘ヘッドで1点差とし、なおもイケイケの浦和。DFライン裏に抜け出した達也の当たり損ねのシュートは惜しくもポストにコツンと当たってゴールならず。エジ&達也はエジ&高原よりは格段にマシな模様。

 浦和が同点に追いつくのは時間の問題と思われましたが、後半の激走&相手との接触で脚を痛めた達也をゲルトは無理づかいせず、2種登録が済んだばかりの原口を早速投入。これで原口が大活躍して同点&逆転となれば万々歳だったのですが、世の中そんなに甘いもんではありませんでした。残念ながら原口は消極的なプレーに終始。懸命なフォアチェックなり、最前線への飛び出しなり、若さ溢れるプレーを見たかったんですけどね・・・

 結果からすれば達也が下がった時点で浦和の勝機は消えました。ゲルトは永井も無理をさせたくなかったのか、西澤を投入。これまた原口同様、局面打開には役立たず。

 同点弾の予感がすっかり消えうせたまま時間が経過し、最後の最後で高橋のパスミスからカウンターを食らって致命的な4点目を取られてジ・エンド。堤も含め若手4人組ともほろ苦い体験をした結果になりましたが、後半投入された3人はトップ出場の経験もないのに、勝たないといけない試合で負けている時間帯で投入されるという難しい仕事を強いられた以上やむをえないでしょう。

 責められるべきはゲルトの前半のヘボ采配と、もはやトップで使うのは難しいとしか言いようがない低調なパフォーマンスに終始したベテラン選手です。岡野は論外として、3列目なのに相手のプレスを受けてほとんど前を向けずにバックバスを繰り返していた内舘も厳しい状況。そして杉本のフォアチェックを受けてまたしても足元不安を露呈した坪井は痛々しいばかり。もっとも坪井は4バックになってから1対1で良いところを見せていたのでゲルトの前半の使い方が悪いのでしょうが・・・

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2008.05.24

【展望】08年ナ杯第4戦名古屋戦

 オジェック解任の直接の引き金となった惨敗から早くも2ヵ月半。

 浦和はもともと怪我人が多い上に、A代表召集で高原、啓太、阿部、闘莉王、U23代表で梅崎、細貝、セルとなんと7名を欠く大幅な駒落ち。従ってゲルトは相手を研究するどころではなく、怪我人の回復状況を見ながら残りのメンバーでどうスタメンを組むかで頭が一杯でしょう。

---エジ--達也---
-----永井-----
相馬--------岡野
---暢久--内舘---
--堤--堀之内-坪井-
-----山岸-----

残りの面子をかき集めるとこんな感じですかね? 岡野が90分持たないのは明白なので、試合展開に関わらず西澤ないし高橋の出番がありそう。達也も90分は怪しいそうなので、高崎や2種登録が間に合ったU-19の原口の出番があるかもしれません。

 名古屋はA代表召集で玉田、楢崎、U23代表で吉田を欠く他、義母急逝でヨンセンが帰国。

 浦和、名古屋共に次のナビスコではメンバーががらっと変ってしまうので何の参考にもならないとは思いますが、前節「札幌vs名古屋」戦を録画観戦した時の感想を簡記しておきます。

・前半の名古屋の出来は悲惨そのもの。相変わらずSH、SBそしてサイドに流れてくる玉田やCHも加わってサイドに人数をかけて攻めていましたが、スペースを与えずにコンパクトに守る札幌を破れず、ただ中盤でバタバタしているだけという印象。中盤でタメを作れるのがマギヌンしかいない(まぁ一人いれば十分かもしれませんが)のが響いているのかも。

・前々節の神戸戦もスコアレスドローに終わっていましたが、サイドのスペースをきっちり埋めてくる相手には弱いとの噂は本当かも。

・ところが後半は一転して名古屋がやりたい放題。札幌は前半やや飛ばしすぎたのか、中盤のプレスが効かなくなるともういけません。DFラインが下がってしまい、ボールの出所は抑えられず、おまけに札幌のDFラインはスピードのある玉田や途中投入の杉本に全くついてゆけずにぶち抜かれ放題。

・1点目はマギヌンの上手さを誉めるべきかもしれませんが、例によって例の如くど下手くそな札幌のGKのミスも加わった2点目(右サイド杉本疾走→低いクロスを玉田押し込む)は札幌がやられるべくしてやられた感じ。PKによる3点目も右サイドを杉本に簡単にぶち抜かれてエリア内に入られた時点でジ・エンド。

・名古屋は3点とも個人能力差で取ったようなものなので名古屋が強いというより、単に札幌の守備が現状ではJ1ではかなりしんどいレベルにあることを再確認したような試合でした。名古屋はカウンターを喰らいやすい。それくらいですかね、録画を見ての収穫は。

・バヤリッツァは何時の間にかCBから右SBにコンバート。前半はほとんど機能せず、名古屋の攻撃はやや左に偏り勝ち。後半はちょろちょろ前線に顔を出してきましたが効果的な仕事はできず。ただ守備はそこそこ効いてそう。

【前節:札幌 1-3 名古屋】

---玉田--四千---
------------
マギヌン-吉村-中村-小川
------------
阿部-増川--吉田-バギ
-----楢崎-----

67分:吉村→杉本
82分:ヨンセン→米山
84分:マギヌン→藤田

*得点:50分 マギヌン 69分 玉田 80分 ヨンセン

【前々節:名古屋 0-0 神戸】

---マギヌン--四千---
------------
小川-吉村--中村-杉本
------------
阿部-増川--吉田-竹内
-----楢崎-----

60分:吉村→玉田
82分:杉本→米山

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2008.05.18

【観戦記】浦和 2-3 G大阪

 試合後の乱闘・監禁騒ぎのほうが圧倒的に印象的で、試合自体はそこそこ面白かったにも関わらず、ともすれば忘れてしまい勝ちですが、後々のために一応書き留めておきます。

 「攻める浦和に対し、守るガンバ」って通例とは間逆の試合展開。それだけガンバには余力がなかったのでしょうが、ガンバは数少ない好機を着実に得点に結びつけた一方、浦和は数多の好機を逃しただけではなく、岡田主審の誤審による失点で落ち着きを失ったのが敗因。浦和の3選手交代はさしたる効果がなく、かたやガンバは温存しておいた遠藤・安田理の後半投入が奏功。ガンバは05年以降で最も弱いといっても過言ではない状態でしたが、それだけにガンバらしい華麗なプレースタイルを捨てて勝負に徹し、その策に浦和はまんまと嵌ったといって差し支えないでしょう。

20080517gosaka1

-----エジ-----
--高原----梅崎--
相馬--------暢久
--闘莉王---細貝--
--堤--阿部-堀之内-
-----都築-----

64分:暢久→啓太
70分:高原→セル
86分:堀之内→岡野

---バレー--山崎---
-二川------ルーカス-
---明神--橋本---
下平-山口--中澤-加地
-----松代-----

59分:下平→安田理
59分:山崎→遠藤
82分:バレー→水本

 浦和は川崎戦と全く同じ布陣。ガンバは故障持ちの遠藤と安田をベンチに温存。

 遠藤不在が響いているのか、単に連戦の疲れによるものなのか、ガンバは動きに甚だ精彩を欠いてフィフティー・フィフティーなボールに対する動き出しも悪ければ玉際での競り合いも弱く、浦和が終始中盤で優勢という珍しい展開。右サイドから何度かチャンスを作り、立ち上がり早々に相馬がGKと1対1になる(やや角度がなかったのが残念でしたが)絶好機もありましたが得点ならず。

 しかし先制点を取ったのはガンバ。二川CK→中澤ヘッドがものの見事に決まりました。その直前にもCKから中澤にほぼフリーでヘッドを撃たれており、2度もマークがずれていればやられるべくしてやられたような失点。

 先制点こそ許したものの、その後も浦和優勢は変わらず。CK、FKのチャンスも数多ありましたが、エジミウソンが外しに外し、右肩負傷の闘莉王も精彩を欠いてシュートは撃っているが枠内に飛ばない按配。数少ない枠内シュートは松代が好セーブ。ガンバがリトリートして守るという珍しい時間帯が長く続き、浦和は攻めあぐねているわけではないのそのうち同点にはなるだろうと思っていたのですが、そこに飛び出したのが岡田の誤審。

 コーナー近くでタッチを割ったボール。間近にいた阿部は当然浦和ボールと思ったのでしょうが、なんとガンバボールで試合再開。まさか!の阿部が動けなかったのはやむを得ないと思いますが、抜け目なく動き出した二川に誰も付いていないのはどうにもいけません。どフリーの山崎に決められて失点。こういう一連のプレーは鹿島が最も得意とするところですが、ガンバがそれをやった辺りにこの一戦に賭ける意気込みを感じました。

20080517gosaka2

 憤懣やるかたない浦和は都築を筆頭に延々と抗議。まぁ気持ちは判りますが、こういうのは得てして碌な結果にならないのは歴史が証明するところ。梅崎FKで1点を返し、押せ押せとなったところまでは良かったのですが、そこで西野は温存しておいた遠藤&安田を投入。これがズバリと当たりました。遠藤が入るとボールが落ち着きます。

 一方ゲルトは病気明けの啓太を準備。てっきり高原を下げて「闘莉王大作戦」に移行するものとばかり思ったのですが、下げたのはなんと暢久。日陰だった前半は攻撃に絡みまくりましたが、日向に出た後半は味方の戦意を削ぐようなミスを連発していたのでゲルトはそれを咎めたのかもしれませんが、結果的にこの交代はさほど有効なものにはならず。しかもその交代から間もない時間に致命的な3失点目を食らってしまいました。

 遠藤の素早いリスタート。ルーカスに預けて再び遠藤。この一連の動きの中で誰も遠藤をマークできず、遠藤にほとんどFKと代わらない形でぶちこまれてしまいました。浦和の集中力の切れっぷりは情けない限りで、誤審騒ぎによる心理的動揺が響いたのかなとも思いました。またいつもなら啓太が遠藤に急行するはずですが、そんな様子がない辺りに試合感のなさがチラホラ。そして中盤に散歩人を置いている浦和の中盤の欠陥がこの情けない失点の遠因になっているのは言うまでもありません。

 ゲルトは高原に代えてセルを投入。U23代表に選ばれて意気上がるセルですが、残念ながら周囲と噛み合わずにやや空回り状態。久しぶりに長い時間が与えられただけに残念でした。一人でやりすぎて空回りというのであればまだ救いようがあるのですが、どちらかといえば意図が周囲と噛み合ってない感じで、仕掛けるべきところでバックパスというまるで暢久なプレーも散見。

 こうなると切り札となるべき永井がこの日は故障でベンチにも入れず、故障明けの達也はベンチに入ったものの、故障再発を恐れたのか、ゲルトが投入に躊躇してセルを選択せざるを得なかったのは何とも痛手。

 遅まきながら梅崎CK→エジヘッドで1点差としましたが、西野はバレー→水本で5バック気味にして守備固め。この消極的な采配が裏目に出ていれば大笑いだったのですが、これまた奏功。堀之内→岡野でサイドの人数を増やして放り込みまくりましたが、ことごとくガンバDF陣に跳ね返されてシュートに持ち込めずに試合終了。なんか終盤は浦和相手に負けたような試合展開でした(自虐)

 CKでのマークのずれ。相手の素早いリスタートへの反応の遅れとマヌケな形で3失点。いくら相手が疲労困憊&駒落ちとはいえ、これでは勝てません。岡田主審の誤審は敗因の一つには違いありませんが、それが主因とは思えませんね。岡野が「内容は良かったけど、レフリーが完全に試合を壊したね!! 」とブログ内で本音をぶちまけていますが、そんなメンタリティーでいるから負けるのでしょう。試合内容自体は悪くなく、2点ビハインドを跳ね返せる可能性が十二分にあったからこそ、不運な誤審にもめけず、何とか気持ちを切り替えて欲しかったものです。

 この敗戦に一つ意味があるとすれば、中村強化部長が「獲得するかどうか自体が焦点になっています。」というすっとぼけた発言を見直すきっかけになると思われること。この日も両FWのパフォーマンスはあんまりなものがありましたが、FWへ活きたボールが後方から出てこないのがその一因であることは明らか。長期離脱からの復帰目前とはいえ、ポンテ一人にその役を担わせるのはあまりにも酷(ていうか相手に簡単に対策を立てられてしまうし、ACLでの疲労による調子落ちもありうる)でしょう。

 転んでもただでは起きない、不屈の精神で以って闘って欲しいものです。

P.S.

 試合後の乱闘・監禁騒ぎ。騒ぎの発端となったのはガンバ側からの物の投げ込みにあるのは明白ですが、緩衝帯をぶちこわされ、挙句の果てに監禁騒ぎにまで発展しては浦和の稚拙な運営が責められるのはやむを得ません。「安全」はJリーグが世界に誇れる数少ない美点で、それが失われつつあるというのは誠に残念なことです。

 

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2008.05.16

【展望】08年第13節G大阪戦

・偵察がてら前節マリノス戦の様子でも見ようかと思ったのですが、J-Sportsの録画中継は木曜夜までないようなので断念・・・orz  手元データと過去何戦か見た印象だけからのチラシの裏的レポートです。昨年から監督交代はなく、主要メンバーも変化ありませんので、戦術的には目新しい話も何もありません。

・一試合を残してACLグループリーグ勝ち抜けを決めたG大阪。戦前全南、メルボルンとの三つ巴の争いになると思われましたが、蓋を開けてみるとこの2チームが実に不甲斐なく、実質的に最もG大阪を苦しめたのはチョンブリだったという全く予想外の展開に。派手などつき合いを演じながらアウェー3勝は見事です。

・しかし、今年はACLグループリーグ突破に重きを置きすぎたのか、リーグ戦はここまでさっぱりで一試合消化が少ないものの勝ち点16の10位。首位浦和に勝ち点10差をつけられました。

・今年のG大阪の不振が如実に表れているのが得点の大幅減。ここまで15点に留まっており、J1中位クラス。そのうちバレーが7点取っているので、例年に比べ2番手の点取り屋の得点が少ないという勘定に。ルーカスは元来バカスカ点を取るタイプじゃないためマグノアウベスの代わりにはならない上、播戸の長期離脱が響いているのでしょう。バレーはもともと数撃ちゃあたるタイプなので、簡単なシュートを外しまくるのを責めるのは酷なような・・・

・ここ3年ほど「ガンバ失速」は秋の季語として定着した感がありましたが、運動量が要求されるG大阪のスタイルは連戦に弱く、しかもシーズン一杯もたない。それなのに今年は大切なキャンプ期間中にA代表やU23代表に大量の選手を奪われ、おまけに負傷者も出して踏んだり蹴ったりの状態でシーズン突入。ACLの負担と相まって秋どころか夏を待たずに早々と低迷といったところでしょうか。楽しいサッカー、娯楽性あふれるサッカーはとにかくしんどい。代表で酷使された遠藤と安田理の疲弊が著しいとの噂もチラホラ。加地がようやく復帰したのが数少ない明るい材料。

・層が厚いようで薄い問題点も相変わらずで、加地の長期離脱は橋本を転用して埋めていましたが、播戸の穴は埋まらず。寺田、倉田と若手選手が続々出てくるのは羨ましい限りですが、スタメンクラスとはレベル差があるのか、あるいはやっているサッカーの性格上チームに馴染むのに時間がかかるのか、レギュラーを脅かすには至らない模様。気前良く家長をレンタルしている場合だったかどうか・・・

・ACLに備えて今オフに獲得した選手がおしなべて期待はずれだったのも打撃。大分から獲得したFW山崎はACLで結果を出しているもののJではさっぱりで播戸の穴を埋められず。シジクレイの後任として採用した新外国人DFミネイロは使い物にならなかったのかリーグ戦出場ゼロで、ついには負傷長期離脱。それ以上に誤算だったのはDF水本がA代表で失態を晒して、それ以後調子を落としたのか第3節からベンチ要員に格下げになったこと。DF福元やMF佐々木も出場機会がほとんどなく、結局今オフの新戦力で満足に活躍をしているのはルーカスだけで、レギュラーメンバーがマグノ→ルーカス、シジクレイ→中澤では昨年より戦力ダウンじゃね?

・西野監督はオジェックの失敗を参考にしたのか、ACLではレギュラークラスを時々休ませていますが、それもさしたる効果はなし。やはりある程度の頭数の選手をまとめて休ませられるだけの選手層がいないと連戦の弊害は免れないのかもしれません。

・さらに13日の「日刊して」では

”G大阪は頭が痛い故障者続出だ。DF安田理が左太もも裏の違和感で12日検査を受け、筋肉の炎症が確認された。MF遠藤は右太もも裏の張りに加え、11日の横浜戦で左足甲を打撲。FW播戸も右足首のねんざが再び悪化し、この日の練習試合を回避。西野監督は17日浦和戦(埼玉)のメンバーについて「どうなるかわからないよね…」と頭を抱えていた。”

とのこと(結局播戸はベンチ外決定

・まぁ結果が出来ないと粗ばかりが目立つというのは世の常。今の浦和のように結果は出ているのに粗のほうが目立つという稀有なチームもありますが、ここ数年毎回激戦となるG大阪戦。前節川崎戦のようなしょっぱい試合にならないことを切に希望します。もっともぐだぐだの展開になればなるほど浦和が有利というのは否めない事実なんですが(自虐)。逆にG大阪がどんなにズタボロな状態であれ、とりあえず勝つという芸風を身につけてきたら恐るべき存在になったといって差し支えないでしょう。

【前節:G大阪 2-2 横浜M】

---バレー--ルーカス--
-二川------遠藤-
---明神--橋本---
安田-山口--中澤-加地
-----松代-----

71分:安田理→下平
77分:バレー→山崎

※得点:17分 山口  80分 ルーカス

【ACL:チョンブリ 0-2 G大阪】

---バレー--播戸---
-ルーカス------二川-
---明神--橋本---
安田-山口--中澤-加地
-----松代-----

63分:播戸→山崎
79分:二川→倉田
84分:安田→下平

※得点:64分 山崎 76分 ルーカス

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2008.05.11

【観戦記】川崎 0-1 浦和

 派手な撃ち合いを期待した向きには甚だがっかりさせられる試合内容でしょうが、こういう展開で勝つのは浦和のお家芸。同点ゴールがオフサイドと判定されたのは川崎にとって不運かなと思いましたが川崎はそれ以外得点機がなく(浦和に至ってはPK以外得点機絶無!)、浦和の堅守を最後まで崩せず。怪我人続出の浦和はこんな興業性皆無の闘い方で勝ち点を拾うしかなかったのでしょうが、そこでしっかり勝ってしまうのが浦和。

 「展望」で「ただ純粋なトップ下がいなくなった分、高速ドリブルを交えながらの前3人のパス交換による崩しといったものは影を潜め、攻めは縦パスで縦に急ぎすぎるきらいがあるかなぁという気も。従ってベタ引きの相手には苦労しそう。」と書きましたが、浦和はベタ引きとは言わないまでもかなり守備的に闘い、川崎はそれを崩す術がなかったように見受けられました。チョン・テセと中村憲の存在感がほとんどなかった、言い換えれば浦和がその存在をものの見事に消したあたりにゲルトの研究の成果が見てとれます。前線の選手が守備に奔走して中村憲を消したのがその最たるものかと。

 中村からWBへのワイドな展開&谷口の飛び出しという川崎の必殺パターンが見出されたのは後にも先にも幻の同点ゴールの1回だけ。従って川崎が勝つ可能性は限りなく低かったと思います。浦和が勝つ可能性はそれ以上に低かったかもしれませんが。

20080510kawasaki1

-----エジ-----
--高原----梅崎--
相馬--------暢久
--闘莉王---細貝--
--堤--阿部-堀之内-
-----都築-----

69分:梅崎→永井
89分:エジミウソン→エスクデロ

---鄭---ジュニーニョ--
山岸--------村上
--谷口-菊地-中村--
-伊藤--寺田--井川-
-----川島-----

76分:鄭→黒津
76分:菊地→大橋
89分:村上→久木野

 右肩じん帯損傷の闘莉王は誰もが予想した通り強行出場。川崎は通称MQNこと森が練習で怪我でもしたのか欠場して代わりに村上が出場。

 試合はマリノス戦と見紛うばかりの守り合い。いや川崎は守っているわけではなく、浦和の攻撃があんまりなだけかもしれませんが、ともかく共に決定機が全くないまま前半終了。雨で滑るのか、ボールが伸びるのか、両軍つまらないミスが目立ちました。

 闘莉王は試合前の練習時から右腕が全く上がらず。試合中も接触プレーを極力避けて相手に競りかけることもなければジャンプもせず、後方での球捌きに終始。この状態の選手を試合に出すかなぁと思いました(負けていればゲルトの温情?起用がボロクソに叩かれたでしょう)が、PKゲットに繋がったのは闘莉王のヒールパスからなんでいやはや何とも・・・ ただ闘莉王は役割期待が限定的だった反面、その役割を絶妙のポジショニングでなんとかこなし、ボロを出すには至りませんでしたからまぁいいでしょう。

 浦和はしきりに川崎DFの裏を狙ってましたが、梅崎が右から飛び出してチャンスになりかかったのが1度あったくらいで全くと言っていいほど川崎に脅威を与えられず。エメルソンやジュニーニョならともかく、卓越したスピードがあるわけではないエジ&高原にその攻撃を繰り返してもあまり意味がないような・・・ しかも他のプレーヤーは相馬や細貝が時々攻撃に絡むくらいで、事実上前の3人にお任せ状態。暢久は対面の山岸を警戒してか全く攻撃参加せず。どう見ても守備的な闘いぶりです、ハイ。

 ただこの闘いぶりが川崎によく嵌るんですな。川崎は前線でボールが収まらないため谷口や中村も飛び出しようがなく、結局ジュニーニョを走らせるぐらいしか手がありません。鄭がボールをキープできれば攻撃の形も作りようがあったのでしょうが、この日の鄭は全く存在感なし。森がいないのでサイド攻撃は左の山岸頼みになりがちですが、その山岸も暢久に消されてしまいました。

20080510kawasaki2

 さはさりながら全く得点の臭いがしない浦和よりは多少前でボールが繋がっている川崎のほうがマシかなと思いましたが、後半早い時間帯に幸運にも高原がPKゲット。高原に裏を取られた井川がエリア内で足を振り上げているので、それをPKと取ったのでしょう。PKをエジミウソンが難なく決めて浦和先制。GK川島はPKが苦手との噂もチラホラ。

 先制した浦和は両WBを下げて5バック気味にして逃げ切り体制。川崎に適当にボールを持たせてカウンター狙い。しかもそのカウンターですら無理はしないあっぱれな勝負への拘りっぷり。追加点を狙うのか守りきるのか意思が徹底されず、先制しながら同点に追いつかれた神戸戦の反省点をしっかり生かしてきました。梅崎に代わって投入された永井も明らかに守備重視の構え。

 川崎は同点ゴールが幻に終わった後は浦和の鉄壁?の守備陣の前に手も足も出ず、谷口のミドルシュートが際どかったくらい。2人同時交代で前目の選手を増やしましたが何の効果もなし。川崎は終始浦和の人垣の中(永井や高原までが守備に加わってますから凄まじい人垣です・・・)でもがいていました。最後はエジ&永井がコーナーで時間を潰して逃げ切り成功。スペースを消されると打開策がない川崎の弱点は他のチームも突いてくることでしょう。

20080510kawasaki3

 浦和はポンテ・三都主復帰が間近ですし、川崎は外国人枠が2名も余っていますから、7月の埼スタでは川崎戦らしいどつき合いを期待します。

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2008.05.09

【展望】08年第12節川崎戦

・居ながらにしてKリーグ気分が味わえる川崎戦がやって来ました。昨年は1分1敗と勝っていない相手です。

・フッキの復帰による超攻撃的3トップが猛威を振るうものと予想されましたが、フッキの制御に失敗して突如フッキが退団を表明。大枚を叩いて獲得した左WBの山岸はフィットに時間がかかり、しかも関塚監督が病魔に倒れて退任を余儀なくされるという数々の厄難に見舞われた川崎。

・当然ながらスタートは大きく躓いたわけですが、なんと監督交代後怒涛の4連勝で現在3位。しかも名古屋、鹿島と上位チームを破っての4連勝ですから価値があります。

・鹿島戦を録画で見ましたが、3トップ構想瓦解=マギヌンに代わるトップ下不在問題(大橋では力不足)の解決法を早々と見出した感じがしました。

・中盤の底に大卒新人の菊地(浦和も獲りに行って失敗した、っちゅーか、細貝が大きく成長し、その次の世代に山田直が控える今となってはこのレベルの選手はいらんわなぁ・・・)を抜擢したのがポイント。フィジカルが強い菊地が守備専門のボランチとして後ろに控えることによって中村憲や谷口の攻撃力を引き出すのに成功した感じ。

・中村憲は後方から高精度のパスを繰り出してくるので、縦パス一発でDFが快速FWに裏を取られる可能性もありますし、高い位置に張ったWBへパスを出して事実上3トップの一角のように機能させることも可能。鹿島戦の2点目、3点目を見るとようやく山岸もフィットしてきたようです。

・谷口は前方への飛び出し&高精度のミドルシュートが魅力。中村や谷口が積極的に前に出ることで事実上トップ下不在の穴を埋めているように見受けられました。

・川崎は06年、07年と中村&谷口の2ボランチでやってきましたが、どちらも攻撃的な選手で点は取れるが失点も多いきらいがありました。守備的なボランチを置くことで初めて攻守のバランスが良くなったかも。

・ただ純粋なトップ下がいなくなった分、高速ドリブルを交えながらの前3人のパス交換による崩しといったものは影を潜め、攻めは縦パスで縦に急ぎすぎるきらいがあるかなぁという気も。従ってベタ引きの相手には苦労しそう。

・また4連勝中とはいえ毎試合失点しています。鹿島戦ではロングスローから食らった1失点目はお粗末でした。

・浦和としては中村憲に好き勝手やられるとどうしようもないでしょうなぁ・・・ 「散歩人闘莉王」は前節千葉戦で肩を負傷してしまい出場は微妙とのことですが(といっても本人の性格からして出てくるでしょうが)、ユルユル、ヌルヌルの中盤が大崩壊しないことを生暖かく見守るのみ。細貝がんがれ、超がんがれ!

・堤はおそらくこれまで経験した中では最強のFWと対峙することになります。ジュニーニョにスピードでやられるよりも、チョン・テセに薙ぎなおされてファウルを取ってもらえずにそのままあわわというシナリオのほうが現実的かも。堤がんがれ、超がんがれ!

・両サイドは例によって先手を取ったもの勝ち。山岸と対峙する右はどう考えても暢久を戻す以外選択肢はないでしょう。

・なんの計らいだか現在首位の浦和。90分間ぼこられているが何とか耐え切って終わってみたら勝っているという試合になるかもしれませんし、単なるどつき合いになっているかもしれません。またついに「散歩人闘莉王」がボロを出して中盤が崩壊し、大虐殺を食らっているかもしれません。

・勝負は時の運とよく言いますが、フィジカルの強さに任せたプレーとは名ばかりの単なるラフプレーによる怪我だけは勘弁・・・

・あと、最近の等々力は滑るそうなので、赤サポ各位におかれましたはクラブにご迷惑をかけないように注意しましょう。滑るなよ、絶対滑るなよ(謎)

【前節 磐田 1-4 川崎】

---鄭---ジュニーニョ--
山岸---------森
--谷口-菊地-中村--
-伊藤--寺田--井川-
-----川島-----

65分:森→村上
74分:ジュニーニョ→黒津
82分:菊池→横山

*得点:23分 谷口 47分 寺田 59分、61分 ジュニーニョ

【前々節 川崎 3-2 鹿島】

---鄭---ジュニーニョ--
山岸---------森
--谷口-菊地-中村--
-伊藤--寺田--井川-
-----川島-----

79分:鄭→黒津
82分:森→村上
88分:菊池→横山

*得点:25分 谷口 56分 鄭 57分 中村

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2008.05.07

【観戦記】浦和 3-0 千葉

 早い時間帯に実力差が歴然としていることが明白になり、圧倒的にボールを支配して何度となく良い形を作りながらなかなかフィニッシュが決まらず。そのため偶発的な失点を食らってそのままズルズルと敗戦という嫌なシナリオが脳裏に浮かびかけたのですが、後半からの闘莉王大作戦が奏功してようやく先制。その後は覇気に乏しい千葉を尻目に着々と追加点。

 堤の高精度クロスあり、ファンデルサールを震撼させたのはまぐれではないことを再確認させた内舘のミドルシュートあり、後半からの出場で精力が有り余っているのか「俺にも一発やらせろ!」と言わんばかりな細貝の果敢な攻撃参加あり、久しぶりのセルのリーグ戦出場あり、最後は5万人余の前で「鳥かご」を敢行して千葉の傷口に塩を塗って、最後の20分くらいはGW最終日を飾るに相応しい興業色溢れる内容だったかと思います。

 千葉は攻守とも全く良いところがなく、なんだか終始浮き足立っている様子。玉際で浦和に負けまくり、浦和にちょっとプレスを掛けられるとミス続出。かつての千葉の特色だった「豊富な運動量&高度な連動性」といったものはきれいさっぱりなくなり、下手糞な選手達が何の方向性も与えられず、しかも闘う気力もなく、ちんたらとプレーしているだけ。怪我人だらけの浦和の連携を深める練習相手としてはちょうどいいかなといった感じの試合でした。

20080506chiba1

--高原----エジ--
-----梅崎-----
相馬--------永井
--闘莉王---暢久--
--堤--阿部-堀之内-
-----都築-----

HT:永井→細貝
77分:高原→セル
77分:闘莉王→内舘

--苔口---レイナウド--
-ミルコ--工藤--下村-
-----中島-----
青木良-池田-ボスナー-斉藤
-----立石-----

53分:中島→米倉
59分:フルコビッチ→伊藤
74分:池田→新居

*千葉の中盤の構成は自信なし(^^;

 平川が故障して攻撃的なタレントがまた一人いなくなったところで、ゲルトは平川に代えて左WBに相馬を置くのは当然として、右WBには神戸戦後半同様永井を起用。トップ下には梅崎。そして散歩人闘莉王の相方にはなんと暢久を指名。闘莉王のお守りで疲労困憊の細貝を休ませたのでしょうか。

 千葉は「レイナウド1トップの下に苔口と青木孝太の快足FWコンビを配す」との新聞報道もありましたが、蓋を開けてみるとレイナウド&苔口の単なる2トップ。浦和の3バックは3トップ気味の相手が苦手なのを見て攻撃的な布陣を敷いてくるのかと思いましたが、攻撃的でも守備的でもないニュートラルな布陣に。

また莫大な移籍金収入をつぎ込んで連れ戻したはずの坂本はなぜかベンチスタートで両SBに本職CBを据えたのも謎。坂本同様、今季補強した谷澤もベンチで、馬場に至ってはベンチにも入っていません。

 このなんとも中途半端かつ不可解な千葉の姿勢に助けられて試合は前半から浦和が支配。千葉は永井の応対があんまりで右サイドから際どいシュートを一本撃たれましたが、危なかったのはそれだけ。千葉の選手はスキルがない上に、お互いを助け合うような連動性にも乏しいので、緩いとの定評がある(!)浦和のプレスの前に随所でミスを繰り返し、浦和は中盤で楽々ボール奪取。千葉は次第に引き気味になり、中盤はあってないようなものなので「散歩人闘莉王」の弱点は露呈することなく、逆にその攻撃力が引き出される結果に。

梅崎&永井による右サイド攻撃、あるいは縦パス一本でDFラインの裏を取る等々チャンスは何度も作りましたがフィニッシュが決まらない、あるいはラストパスが雑。前半無得点に終わったのは千葉の守備が良かったのではなく、単に浦和の完成度の低さから来るものでしょう。

20080506chiba2

 早い時間に永井と梅崎がポジションチェンジしましたがその意図は不明。梅崎って右WBなんてやったことないでしょうに・・・ 永井は明らかにキレがなく、かなり疲労が溜まっているのでしょう。梅崎も機能したとは言いがたい状況(終盤はバテバテになっていましたが、それを突く意欲が千葉になかったのは幸い・・・)。永井はハーフタイムに早々と交代を命ぜられ、闘莉王をトップ下にあげる「闘莉王大作戦」。神戸戦の時にも書きましたが、今の面子で後先を考えずに目先の勝ち点を取りに行くなら「闘莉王大作戦」は上策だと思います。全く後には何も残りませんが。

 先制点を取るのに時間が掛かりましたが、左サイドに進出した堤からクロスを闘莉王が決めてようやく先制(その前で高原が良い潰れ役になっていました)! さらに相馬のクロスをファーサイドでキープした闘莉王の折り返しをエリア内に突っ込んできた相馬が決めて追加点。千葉はこれで完全に戦意喪失。最後は中盤でボールを拾った細貝がそのままエリア内に突進してエジが仕上げ。千葉の選手が誰も細貝を止めようとしないのを見て大笑い。

 クゼ監督は先制されてから新居を投入するなど、采配もちぐはぐ。しかも新居を入れた直後に2点目を取られて、もはや新居までボール来なくなっているしw 後半のチャンスはレイナウドが浦和DFラインの裏を取って都築と1対1になった1回きりでした。レイナウドを最前線の拠点として他のFW陣にボールを拾わせるくらいのことを仕掛けてくるのかと思いましたが、そのようなプレーはほとんど見られず。しかも肝心のレイナウドはズルズル中盤まで下がってくるし。

 ここまで弱い相手なら早い時間帯に得点して6-0くらいの差をつけないといかんでしょうし、どうせなら阿部がゴールを決めて成仏させてやればいいのにと思いましたが、阿部は心優しいのか絶好の位置でのFKはバーの遥か上。ここで心を鬼にしないと欧州に行っても成功しないんじゃないかなぁ・・・

  3バックは前節に続いて阿部が中央。この入れ替えは当たりでした。この日はピンチらしいピンチが2回しかなかったのでその真価を問われるのは次節川崎戦になるでしょうが、阿部はフツーにDFラインを押し上げてくれますし、カバーリングも難なくこなします。何よりホリが前からプレスを掛けられてオロオロという場面がなくなりました。またこの日は阿部が攻撃参加する場面は見られませんでしたが、代わりに堤が攻撃参加。左からの高精度のクロスは武器になりそう。っちゅーか、相馬は何をやってるんだ( ゚Д゚)ゴルァ !

試合終了後は千葉名物の「サポーターによる選手への説教」が久々に見られるかと思ったのですが、なんと拍手で送り出し。大宮に引き分けた後「ファン」にボロクソに言われて激怒した闘莉王には千葉が羨ましく思えたかもしれません。

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2008.05.05

【展望】08年第11節千葉戦

 降格していないにも関わらず、羽生・水野・山岸・佐藤勇・水野水本と主力5人を一挙に失った千葉。代わりにたんまりと移籍金が手に入ったはずですが、それをほとんど坂本の買戻しに費やしてしまったのか、大物外国人補強はなし。

 10節を終えて2分8敗と勝っていないどころか勝ち点わずか2。失点22はリーグ最多。得点8はブービー(最小は新潟の7)。「結果は出ていないが内容は悪くない」という話も聞こえて来ず。故障から復帰したレイナウドを投入した柏戦後半は前線でボールをキープできるようになってそこそこチャンスが作れたとの話ですが・・・

 4-4-2を基本としてきたクゼ監督ですが、前々節横浜M戦で突如3ボランチの3-6-1を採用。しかしそれも前半で放棄。さらに続く柏戦ではまた4-4-2と迷走を始めた模様。巻は膝の故障を押して柏戦に強行出場しましたが、何もできないまま後半早い時間に交代を命ぜられました。

 浦和戦では「1トップの下に苔口卓也(23)と青木孝太(21)の快足FWコンビを配し、浦和DF陣を切り裂く。 」とまたまた路線変更。1トップにはレイナウドを起用するとのこと。

 浦和は首位、千葉は最下位。しかも千葉に明るい話がないといえども、浦和も褒められるような試合内容を披露しているわけではありません。中盤に散歩人がいるために、細貝の守備負担が極めて大きく、ここまでリーグ最少失点とはいえいつ堤防が決壊しても不思議ではありません。神戸戦ではポストやバーに随分助けられましたが、どこが相手でもどつき合いになる可能性を秘めています。

 2トップは点火したりしなかったり。ポンテ不在、達也は復帰目処立たず、梅崎は90分使えるかどうか不安。従ってエジ&高原を我慢して使わざるを得ないのかもしれませんが、GWの過密日程&この日のあんまりなパフォーマンスを考慮すれば次節どちらかを休ませるべきではないかと思います。

 神戸戦で平川が負傷。第三腰つい横突起骨折で全治約1か月、5月一杯出場不能とのこと。平川のパフォーマンスもイマイチですが、それ以上に調子が上がらない暢久に奮起してもらわないといけない状況に追い込まれました。

 達也、ポンテ、三都主、啓太、平川が戦線離脱。永井、阿部が怪我持ちと万全ではない選手のラインナップのほうが現スタメンよりも豪華な按配で、中断期間に入るまでは試合内容云々ではなく、泥臭くても勝ち点を拾い続けるしかないでしょう。

【前節:千葉 0-1 柏】

----巻--新居---
ミルコ-------谷澤
---下村--工藤---
青木良-池田-ボスナー-斉藤
-----岡本-----

HT:ボスナー→坂本
51分:新居→レイナウド
70分:巻→苔口

【前々節:横浜M 3-0 千葉】

-----新居-----
-----谷澤-----
青木良-------坂本
-米倉--下村--中島-
-池田--ボスナー--斉藤-
-----岡本-----

34分:米倉→馬場
61分:青木良→工藤
78分:谷澤→青木孝

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2008.05.04

【観戦記】神戸 1-1 浦和

 ゲルトは後半途中から永井を右WBに回すという大博打を打ちましたが、その後1得点1失点と成功とはいえないが失敗ともいえない微妙な結果に。

 攻撃面では暢久と高原に全くいいところがなく、およそ流れの中で点が入りそうになかったので、セットプレーで1点をもぎ取るしかないだろうと思い、事実その通りになったのですが、永井を右に回した副作用が顕著で立て続けに右サイドから決定機を作られ、そのうちの一つを決められてしまいました。

 浦和はサイドの守備は大博打を打つまでそこそこ出来ていたのですが、攻撃面ではサイドで1対1を作れず、常に数的不利での闘いを強いられました。2トップの出来もあんまりでしたが、浦和はそもそも攻めの形自体が大して出来ておらず、試合は実質的に神戸が支配していたと思います。

 ゲルトは残り5分で高原を諦めて闘莉王大作戦を敢行。後先を考えず目先の勝ち点3を取りに行くなら、CB北本を欠いている神戸DFを高さで潰すべく早い時間帯から闘莉王を最前線に出すのが早道だろうと思いましたが、ゲルトは実に辛抱強く高原を引っ張りました。しかし残念ながらその結果は凶と出ました。

20080503_kobe1

--高原----エジ--
-----永井-----
平川--------暢久
---細貝--闘莉王--
--堤--阿部-堀之内-
-----都築-----

49分:平川→相馬
65分:暢久→梅崎
87分:高原→内舘

--大久保--馬場---
-古賀------田中-
---ボッティ---金南一-
鈴木-柳川--北本-石櫃
-----榎本馬----

52分:馬場→松岡
72分:田中→吉田
77分:古賀→松橋

 この日の浦和で面白かったのは阿部が3バックの中央に、そしてこれまで右のストッパーを務めていた堤を左に、右に堀之内を配したこと。神戸がどんどんDFの裏にボールを入れてくるので、それに対応したものかもしれませんが、前半は大久保の個人技で一発危ない場面があっただけで非常に良い出来だったと思います。神戸のSHの飛び出しも浦和のWBがきっちり対応。

 また懸案の立ち上がりも浦和にすれば良かったほうでしょう。神戸の中盤のプレス網を掻い潜って両サイドに展開。一応やりたいことははっきりしているのですが、今日はここからがいけませんでした。サイドチェンジ等で良い形でWBがボールを受けるものの常に孤立状態。たちまち神戸に数的優位で守られてしまいます。左の平川は縦に突破して一応クロスを入れるのでまだマシなのですが、問題は暢久。あっさりバックパスという最悪状態は脱しているのですが、何度もボールをもらいながら中途半端に仕掛けて何度チャンスを潰したことでしょう。

 この日の浦和の布陣ははっきりした2トップ。故障で前節札幌戦を休んだ永井がトップ下として復帰しましたが、両WBへのサポートが遅いのもサイド攻撃が上手くいかなかった一因。梅崎との2シャドーだと2シャドーのどちらかがWBに加勢しやすいため、4-4-2の布陣に対してサイド数的同数を作りやすいのですが、京都戦で嵌ったエジ&高原の2トップがこの日は裏目に出たような感も。

 前半半ばあたりから浦和は神戸のプレス網を潜れなくなり、かといって神戸にも攻撃の形を作られず、試合は膠着状態。

20080503_kobe2

 後半開始早々、相手ゴール前に迫った平川が負傷して相馬と交代。一方、神戸は何の役にも立っていないFW馬場を下げて松岡を入れ、ボッティを前線に上げて4-4-1-1っぽい形に(もともとSHは高めの位置にいるので4-2-3-1といっていいかもしれません)。単にFW同士を代えないところが松田監督の策士たるところ。

 これで一気に試合が動き出しましたが、最初に流れを掴んだのは神戸。石櫃の攻め上がりが活発になりはじめ、浦和の左サイドがボヤ状態に。

 流れを取り戻したいゲルトはここで殴り合いの道-不振の暢久に代えて梅崎を投入し、梅崎トップ下&永井右WBという超攻撃的フォーメーションを選択しました。これは一定の効果があり、浦和の右サイド攻撃が活性化。流れの中から得点はならなかったものの、CKを阿部がバイスクルシュートで叩き込んで先制に成功しました。

 しかし運動量の多い永井とはいえ、トップ下で酷使した後にWBに回って守備でやれというのはあまりにも無理があり、いったん前に出ると戻れなくなっているのは誰の目にも明らか。神戸は前線と両サイドを代えて両サイドから猛攻。浦和は永井が戻れない上に、中盤に散歩人を一人抱えていますから細貝がいくら一人奮戦しようともサイドを守りきれるはずがありません。バーやポストの助けも空しく、最後はがら空きの右サイドを突かれて途中出場の吉田に同点弾を浴びてしまいました。どう見ても浦和は必敗の展開でしたが、幸いにも鹿島国から戻って中2日の神戸は同点に追いつくのが精一杯だった模様。

 守れないのが明白な浦和は攻め合いにでるしかなくなりましたが、残念ながらこの日は2トップ、特に高原の出来が最悪で、終盤は双方中盤がスカスカになってカウンターの掛け合いになりながらも決定機を作れず。平川に代えて投入された相馬も大宮戦で見せた消極的な姿勢が払拭されていない模様。残り5分ほどになってゲルトはようやく高原を諦めて闘莉王大作戦を敢行し、またまたセットプレーから梅崎や闘莉王が決定的なシュートを放ちましたが、惜しくもバーに嫌われてジ・エンド。

 時折ダイレクトパスが前、中盤でパンパンと繋がり、攻撃は他人任せ・個人能力任せでフリーランニングに乏しい浦和の悪癖は徐々に解消されつつあるようにも見えましたが、大宮や神戸といった中盤の守備がタイトな相手には今後も苦労させられそうです。

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2008.05.02

【展望】08年第10節神戸戦

ナビスコ予選第1節以来の対戦(前回の展望はこちら)。前回は監督交代劇があった直後の一戦でしたが、立ち上がりにレアンドロに一発を食らい、後半猛反撃を見せたものの1点が取れずに敗戦。試合終了後にはゴール裏にフロント、GMを糾弾するダンマクが翻りました。

・神戸はレアンドロが負傷離脱してから急減速。大久保の相方は須藤→馬場と試行錯誤中。

・序盤は左SBに内山が入っていましたが、最近はF東京から移籍の鈴木が起用されています。F東京でも左SBで起用されて強烈なミドルシュートを放ったかと思えば、守備で大穴を開けていたようにも記憶していますが、レアンドロ離脱による攻撃力低下を補う狙いでしょうか?

・CB北本の相方は当初河本が務めていましたが、第3節から柳川に交代。河本は故障でしょうか?

・しかも北本はG大阪戦で負傷して全治4週間。レギュラーCBが2枚ともいないので闘莉王乱入が効果的かもしれません。

・大黒柱を欠いて決定力不足に苦しんでいるとはいえ、DFラインを押し上げ、中盤でのタイトなプレスでボールを奪ってサイドからの速攻を得意とするチームなので、今の浦和には非常に相性が悪いことは確か。

・G大阪戦を見るとボールを奪うと一気にDFラインの裏へ放り込んできます。前線にポストプレーヤーがいないので、スペースへボールを出してFWや高い位置に張っているSHを走らせる感じ。両SBも積極的に上がってきます。従って浦和は3バックの両サイドを徹底的にやられる可能性大。

・また攻守の切り替えがやたら早いので浦和のFK,CK後のカウンターには万全の注意が必要。

・膝の故障を押して出場している大久保はただいま絶好調。G大阪戦の2点目は深い位置からボッティ→大久保だけで取ってしまいました。まぁ中澤の対応がお粗末過ぎでもありましたが。鹿島戦でも相手DFの失態を突いて1得点。

<参考>

【前節 鹿島 2-2 神戸】

--大久保--馬場---
-古賀------栗原-
---ボッティ---松岡--
鈴木-柳川--小林-石櫃
-----榎本馬----

※キムナミルは出場停止

61分:栗原→吉田
70分:馬場→田中雄

*得点:70分 吉田  87分 大久保

【前々節 神戸 2-1 G大阪】

--大久保--馬場---
-古賀------栗原-
---ボッティ---金南一-
鈴木-柳川--北本-石櫃
-----榎本馬----

66分:馬場→松岡
86分:金→田中
89分:大久保→須藤

*得点 39分 大久保、57分 大久保

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2008.04.30

【観戦記】浦和 4-2 札幌

 またまたぼんやりした立ち上がりで早々と失点を喫し、阿部のゴールでなんとか追いつくも今後はセットプレーで失点。2度に渡って札幌にリードを許し、ベタ引きで守る三浦大作戦の罠に危うく嵌りかけるところでしたが、浦和にとって幸いだったのは札幌の守備が旧大宮と比べて遥かに脆弱だったこと。後半難なく逆転し、終盤にダメ押し点も取って終わってみれば実力差通りの結果になりましたが、最後まで中盤の不安定さは如何ともしがたく、勝ったとはいえモヤモヤ感の強い試合でした。札幌サポには申し訳ないが、「相手が弱くて助かっただけ」の内容に乏しい試合といってもいいでしょう。

 ここ3試合無失点、かつリーグ最少失点で済んでいるのが不思議なほど、中盤に散歩人を置く浦和のシステムは著しく不安定でいつ大量失点を喫しもおかしくない状態。勝ちつづけることで微妙な均衡をかろうじて保っているだけで、いつ歯車が逆回転して大量失点を繰り返すようになるかとハラハラしながら見ております。

従ってFWダヴィを欠く札幌に2失点を食らったところで異常でもなんでもないわけですが、鹿島・大宮・京都を完封して札幌に点を取られるというのはなんか先の3チームに申し訳ない感じも。

 勝った試合で良かった探しというのも変ですが、暢久→エジ→梅崎→エジの3点目は良かったですね。流れるようなプレーの連続。なんか今まで踏ん張らないと、思いっきり気張らないと出なかったのに、ようやく流れるようにどばどばどばっと出て、ああスッキリという感じ。長らくこういうプレーを待ち望んでおりました。

 エジのダメ押し点もまた良かった。この得点は9割9分諦めずにDFへ前からプレッシャーをかけた高原のおかげで、ああいう献身的なプレーに赤サポは弱い。長らく結果が出なかった高原もちょっとずつ「浦和の子」になって来たような気がします。

20080429sapporo

-----エジ-----
--高原----梅崎--
平川--------暢久
---細貝--闘莉王--
-阿部-堀之内--堤--
-----都築-----

87分:高原→セル
87分:梅崎→相馬
89分:エジミウソン→高崎

---西---暗豚---
------------
西谷-芳賀--マーカス-砂川
------------
坪内-吉弘--柴田-池内
-----高木-----

64分:西谷→岡本
81分:砂川→石井

 繰り返しますが前半の2失点はいずれもお粗末そのもの。最初の失点は前に出た闘莉王がボールを取られて、ものの見事にカウンターを食らったもの。この形を札幌は狙っていたのでしょう。実に効率的なカウンターでした。2失点目はセットプレー。人数はいるのにマークが外れているという、これまた情けないもの。

 ただ2度のリードを守りきれないのが札幌の実力。堅守が売り物との話でしたが、この試合からはそのような印象は全く受けず。前節神戸戦でも1失点で済んだのが不思議なほど後半タコ殴りに遭っていましたが、この日もそれを再現した感じ。J2で通用した守備がJ1では通用せず、守りきれない上に点も取れないという昨年の横浜Cと同じ轍を踏んでいる感も。

 阿部の得点は甚だラッキー。GKのセービングミス以外の何物でもありません。GK高木はミスキックを連発し、正面のシュートをこぼす等J1でやって行くには厳しいレベル。

 また札幌のDFは引いて守っていますが、時間が経つにつれてボランチとの間にスペースが空きがち。これでは守備にも何にもなっていません。この日は珍しく浦和のサイド攻撃が活発だったのはその辺に助けられているのかも。後半梅崎の動きが目に見えて良くなったのも同じ理由でしょう。

 さらにいえば札幌のCBは高さにあまり強くない模様。高原のゴールが謎のオフサイドで取り消された場面でその弱点が早々と露呈したように伺えましたが、散歩人を脱してゴール前に乱入してくる闘莉王には終始苦戦気味で、その状態でラインを上げられずにサイド攻撃を浴びまくると守りきれんでしょう。

 逆転してからの浦和は連戦を考慮しての流しモードで2トップ頼みのカウンター狙いだったのでしょうか。時折中盤で細貝や散歩人がボールを失ってあわやという場面を作られ、とても守り切れそうにないので追加点を取りに行くかと思ったのですが・・・ ゲルトの不思議なのは1点を守りたい局面でも散歩人を中盤に放置していること。阿部をボランチに出して、散歩人をCBに戻してもいいはずですが、散歩人を最後尾に置くとラインが下がってしまうのを嫌っているのか・・・ するとポンテが戻った暁には散歩人はどこへ行くのか・・・

 札幌にダヴィがいたら4-3とか4-4とかの大味なゲームになりかねない、なんだかなぁの試合でしたが、夜の試合で名古屋が負けて暫定首位。

「こんな首位ですいません」(太宰治風)

あとは雑感を箇条書き風に。

・スタメン濃厚と思われた達也がベンチからも外れたのは意外でしたが、原因不明の左足痛のこと。再び長期離脱の観測も。

・気温が上がるとエジミウソンの調子が上がるという噂は本当でした。

・元祖気温連動男の暢久も、ぼんやりミスもあったけれども京都戦よりは良かったかなと。ちょっと攻撃的な姿勢を取り戻しつつある様子。

・梅崎はやはりトップ下向きじゃないですね。本質的にアタッカーで、ファーストチョイスがシュート! 撃てないと見てようやく出しどころを探す感じで、高原の動き出しに合いません。ただファーストチョイスがバックパスの選手よりは格段マシですが(自虐)。エジの3点目のアシストは見事でしたが、エジがポストで梅崎が突っ込むほうがおそらくあるべき姿でしょう。

・リーグ戦初出場の高崎。でも投入時間が遅すぎて一回もボールに触れなかったのには大笑いしました。

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2008.04.28

【展望】08年第9節札幌戦

【前々節:神戸 1-1 札幌】

---荼毘--暗豚---
------------
西-芳賀---マーカス-砂川
------------
坪内-吉弘--柴田-平岡
-----高木-----

67分:砂川→西谷
78分:西→池内
83分:平岡→岡本

得点:46分 ダヴィ

*前節新潟戦も同一スタメン、フォーメーション。

・久しぶりにJ1に上がってきた札幌。00~01年にかけて札幌は浦和最大のライバルでした(遠い目)。

・あまりにも久しぶりなので知っている選手が少ないのが困り者。神戸戦を録画観戦した雑感を書き散らしておきます。

・新外国人FWノナトは使い物にならなかったのか今季ほとんど出場せず。またFW中山も負傷してFWの頭数が足りず、もともとボランチのクライトンを無理やりFW起用している苦しい布陣。

・引いて守ってカウンターでキープ力のあるクライトンが前線でチャンスメーク → その後は万事ダヴィ任せ。神戸戦を見た限り、札幌の攻撃はこれに尽きます。クライトンは自分で撃ちにきません。

・ダヴィはイライラしやすいタイプの模様。従って退場に追い込むのは吉。
→見立て通り、前節新潟戦で自爆一発退場www

・フラットな中盤での4-4-2。終始引き気味ながらも極力陣形をコンパクトにして中盤で挟み込む。なにせ三浦監督なんで旧大宮のコピーといって差し支えない感じですが、旧大宮よりFWは強力だがDFがしょぼい、そんな感じでしょうか。

・ただ連動性の高い神戸の中盤には歯が立たず、再三決定機を作られてしまいました。中盤で神戸の選手を掴まえられず、簡単に前を向かれてDFライン裏へのスルーパスを許す、あるいはサイドを崩されてフリーでクロスを上げられるみたいな。

・三浦監督が自ら認めるように、札幌は「残留争いをして残留する」ことを明確に指向したサッカーをしています。浦和が苦手なスタイルなので、まかり間違って先制点を許すとそのままズルズルになりまねません。

・札幌は頼みの綱であったダヴィが出場停止なので、一層ベタ引きに磨きがかかる試合展開が予想されますが、今の中盤スカスカの浦和にとっては前に出てこない相手のほうが却ってやりやすいかも。中盤の散歩人が攻撃に専念できますから。

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2008.04.27

【観戦記】京都 0-4 浦和

 「点差ほどチームの力に差はない」といって差し支えない試合でしょう。大宮戦の続きを見ているかのような立ち上がりから20分までの間に先制点を取られていれば、そのままズルズルと行ってしまった可能性が高かったと思います。

 しかし京都は圧倒的に優勢だった時間帯に点が取れず、後半開始早々のカウンターからのビッグチャンスも決められず、そしてこともあろうに言い訳の効かない一発退場が飛び出しては、いくらなんでも勝利の女神は逃げてしまいます。

 浦和は1トップ2シャドーを放棄して2トップを採用することでついに高原が覚醒したこと、そして今季全く得点の臭いがしなかったセットプレーで2点も取ったこと(京都の集中力が切れ気味だったのと、シジクレイ不在を割り引かないといけませんが)が収穫だったと思いますが、あんまりな立ち上がりをどう考えるか難しいところです。

--高原----エジ--
-----永井-----
平川--------暢久
---細貝--闘莉王--
-阿部-堀之内--堤--
-----都築-----

68分:永井→梅崎
71分:細貝→内舘
80分:闘莉王→直輝

--田原----柳沢--
-----徳重-----
渡邊--------平島
---佐藤--中山---
-手島--森岡--角田-
-----平井-----

70分:徳重→斉藤
79分:中山→林

20080426kyoto1

 立ち上がりからしばらくは大宮戦、特にその後半の続きを見ているようなものでした。あんまりな内容だったとはいえ、A代表&U23代表の合宿でごっそり選手を抜かれて、全体練習が出来たのは24日の一日だけとあっては大した修正ができるはずはなく、ゲルトは相馬に代えて暢久を入れただけ(U23との練習試合で相馬はイマイチだったのか?)で、他のメンバーはいじらず。性懲りもなく闘莉王をボランチ起用。

 しかも先発起用された暢久はやはり火の玉どころか燃えかす状態で、いきなり駒場での失態を思い起こさせるようなバックパスを相手に掻っ攫われる凡ミスを犯し、やむなく後ろから止めに入った細貝がイエローを貰う始末。闘莉王は相変わらず中盤で散歩。従って京都は中盤で浦和からボールを簡単に奪い取って幾度となく速攻。何度かサイド攻撃を仕掛けたり、浦和のスカスカの中盤を利用してノープレッシャーで際どいミドルシュートを撃ったりとやりたい放題。

 一方浦和の攻めといえば中盤に全くといっていいほどボールが収まらないため、DFラインからいきなりエジミウソン目掛けての縦ポンのみ。エジミウソンが前線でキープしてくれればまだいいのですが、サポートが遅いため簡単にボールを奪い返されてジ・エンド。立ち上がりから20分くらいはそれはそれは絶望的な時間帯で、主力3人が抜けていることを感じさせない京都の出来を見れば半ば敗戦を覚悟しておりました。

 しかし終わってみればここで点が取れなかったのが京都の敗因に。浦和は最初はこれまで通り1トップ2シャドーだと思いましたが、運動量の多い永井が中盤に下がってボールを受け、逆に高原が前に出て2トップにシフトしたことで徐々にリズムを掴み始め、セットプレー中心ながら徐々に反撃。中盤でボールが収まりだしたことから闘莉王が盛んに前線に顔を出し始め、細貝はおろか阿部までもが攻撃参加と順回転。

20080426kyoto2

 後半は完全にエジ&高原の2トップ+永井トップ下になって立ち上がりから攻勢。カウンターを食らってあわやの場面もありましたが、柳沢が自分で撃たずにパスを選択したのが浦和にとって天の助け。さらに運が良いことに田原が阿部のファウルに対して報復の蹴りをかましてしまって一発退場。京都はこれだけ自殺行為を繰り返しては勝てるものも勝てません。

 田原退場直後に永井のスルーパスでDFラインの裏に抜け出した高原が飛び出したGKを交わして浦和での初ゴール。角度がなかったのですが、DFが2人くらいゴールマウスにいてもそこをきっちり決められるのはさすが高原。ゴール後にゴール裏にやって来て「待たせてスマン」とばかりに頭を垂れた高原の姿が印象的でした。

 数的有利の状態で先制点さえ奪ってしまえば、後は俄然浦和ペース。受けに回ると何の役にも立たないボランチ闘莉王ですが、いったん先手を取るとこれが実に強力。右サイドに流れたエジミウソンのクロスをいとも簡単に京都のDFに競り勝ってゴール隅に叩き込んでしまうのには恐れ入りました。

 これで京都の集中が切れたのか、永井のCKをこれまた簡単に闘莉王が叩き込んで3点目。勝利を確信したゲルトは腰痛持ちの永井を早々と休ませて梅崎投入。永井に比べるとパスによる局面打開能力に劣る梅崎はやはりサイドアタッカーが最適任でトップ下はしんどい感じでしたが、その梅崎のCKを高原が押し込んで、というか京都の集中が切れてこぼれてきたボールが高原に当たったような状態で得点。どんな形でもいいからFWは点を取ることが重要。

 余裕をかましまくるゲルトは細貝→内舘、闘莉王→直輝と休ませるべき選手を休ませて、これまで出場機会のなかった大ベテランと期待の新戦力をテスト。直輝は致命傷になりかねないバックパスを一回やってしまいましたが、トップ初出場とは思えない落ち着きぶりで大物感プンプン。他の選手が流しモードに入ってしまったため、前線に顔を出すところまでには至りませんでしたが、攻撃的なボランチは人材を甚だ欠いているところだけに今後も出場機会があることでしょう。

20080426_kyoto3

 ボロボロだった立ち上がりと、90分を通じて両WBが何の仕事もしていないのは気になりましたが、高原覚醒はそれを補って余りある収穫でしょう。高原は敵ゴール近くにいてナンボ。ようやく1トップ2シャドーを放棄してエジ&高原の正しい使い方が判ったのがこの試合の最大の成果かと。

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2008.04.25

【展望】08年第8節京都戦

・リーグ開幕から2ヶ月も経っていないのに早くも3度目の対戦。正直「またお前らか!」とげんなりします。ある程度やむを得ないこととはいえ、ナビスコ予選を名古屋とは1試合も消化していない一方、京都とは早々と2試合とも消化したために起こった事態。日程くんにはもう一ひねり欲しいところです。

・気の毒なことに、京都は前節新潟戦でこともあろうにシジクレイ、アタリバ、増嶋と3選手が退場。おまけにカトQも退席処分。主に右SHを務めるアタリバはともかく、フォアリベロないしCBとして守備の要を担っているシジクレイとロングスローだけは一人前の増嶋、さらに試合途中でのフォーメーション変更による局面打開が得意なカトQがいないのは大打撃。従って新潟戦の模様は次節の参考にならないので録画観戦は省略。

・さらに悪いことにU-23代表合宿に召集されていたMF中山が故障で合宿不参加。

・そして極め付きは23日にパウリーニョが左アキレス腱を断裂してブラジルへ帰国

・捻挫で新潟戦を欠場した柳沢は浦和戦で復帰の模様。また故障等で戦列を離れていた角田・手島も復帰との観測も。シジクレイの代役は森岡との観測。

・京都の主力が大量欠場とはいっても、浦和は啓太が発熱、高原が膝の故障でA代表合宿を辞退。坪井も故障。しかも怪我人云々以前にあんまりな試合内容で大宮にスコアレスドローで、チーム状態はゲルト就任以前に戻った感じ。

・要するに闘莉王をCBに置くと現在の陣容では中盤が組み立てられず、かといって闘莉王を中盤に置くとその運動量が少なさからくる諸問題が大きすぎて中盤がタイトな相手には通用せず、どうにもこうにもならなくなった感じ。磐田戦の観戦記で”なんとなく「闘莉王頼みの糞サッカー」的”と書きましたが、残念ながらそれでリーグを勝ち抜けるほど甘くはなかったということなのでしょう。

・中断期間後にポンテが戻ってくると劇的に事態が改善する可能性はあります。しかし、やはりそれは個人頼みのサッカーの延長・延命に過ぎません。

・浦和と比べてはるかにタレントに乏しいのに、共通の理解・意識・意図のもとに各選手が連携と取りながら動き、浦和と互角、あるいは浦和をはるかに凌駕するパフォーマンスを見せているクラブが次第に増えているのが現状。浦和はなぜこれが出来ない?

・ゲルト就任以降リーグ戦4勝1分けと一応勝ち点を稼いだ以上、奇策・奇手で目先の勝ちを拾いに行くのはそろそろお終いにしてもいいのでは? 今年、そして来年以降の浦和はどういうサッカーを目指すのか。そしてそれを実現するためにどういうプランで練習に、そして試合に臨むのか。GWの連戦前に代表合宿で大量に選手を抜かれてチームの立て直しは容易ではないと思いますが、中断期間明け後くらいには「今後の展望」というものを見せていただきたいものです。

・言葉尻を捉えるようで恐縮ですが、ゲルト監督が就任時に発せられた「オフェンス的なサッカー、積極的なサッカー、情熱的なサッカー」というのは大宮戦にはそのかけらも見受けられませんでした。そこにあったのはボールの出しどころを探しあぐねてDFライン間でボールをぐるぐる回すだけの「ディフェンシブで、消極的で、退屈なサッカー」でした。

・これからの闘いは今後の浦和の行く先を決める闘いだと思います。

・なお、ユースの山田直輝が2種登録され、京都戦に帯同するとの朗報も。

<参考>

【前節:新潟 1-0 京都】

---パウ---田原---
-林-------当り場
---佐藤--中山---
中谷-シジ--増嶋-渡邊
-----平井-----

44分:パウリーニョ→森岡(シジ退場によるもの)
HT:林→平島
76分:中山→徳重

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2008.04.21

【観戦記】浦和 0-0 大宮

 浦和は最後まで中盤が作れず、監督は謎采配を繰り出し、最後はコンディションの差が出て先に足が止まる。これで勝てたらそれこそ奇跡。大宮のほうが決定機は多く、その意味で負けなくて良かった試合でした。06~07年の浦和はこの試合のように内容が皆無に等しくてもポンテ→ワシントンでドッカーン!!!でかろうじて勝ってきましたが、2人ともいなくなるとこんなもんでしょう。

 もっとも大宮も後半はデニスマルケスが好機でこねまくって潰されるの繰り返しでしたから引き分けは妥当なところなのかも。前半はともかく、後半は当事者以外には極めて退屈な試合だったかと思います。

 ただ現時点では浦和の実力が大きく下がった一方、大宮の実力が上がって、実力差がほとんどなくなっている事実は残念ながら認めざるを得ません。

20080420ohmiya1

-----エジ-----
--高原----永井--
相馬--------平川
---細貝--闘莉王--
-阿部-堀之内--堤--
-----都築-----

60分:高原→梅崎
60分:エジミウソン→達也
82分:細貝→暢久

--デニス----吉原--
金沢-------小林大
---斎藤--小林慶--
波戸-富田--レア-村山
-----江角-----

62分:吉原→ペトロジュニオール
87分:斉藤→片岡
89分:デニスマルケス→森田

 先の京都戦で闘莉王なしでは中盤が作れないことを露呈した浦和は予想通り闘莉王をボランチ起用。体調不良で啓太が欠場し、闘莉王の相方には細貝を投入。不振の暢久に代えて右WBにナビスコを休ませた平川を起用したところも予想通り。大宮はナビスコ横浜M戦で負傷した内田が欠場し、左SHには金沢を起用。

 前半の浦和はさほど悪い出来ではなかったかと思います。積極的に前からプレスをかけてくる大宮の中盤を飛び越して、DFからのロングボールないしサイドに基点を作ってからの縦パスでDFの裏を突く狙い。大宮は中盤の守備がタイトで浦和はなかなか中盤を作らせてもらえませんでしたが、前半も終わり近くになると永井が中盤で前を向く場面も見られだしました。

 今季未だのノーゴールの高原。高原の位置はかなり高く、シャドーというよりは2トップの一角といっても良い位置だったと思いますが、エジミウソンと近い位置を保って得点の臭いが漂いまくるパフォーマンスを見せていました。

 守っても浦和従来製品比ではDFラインを高く保ち、細貝が中盤で獅子奮迅の働きを見せて、大宮が得意とする「高い位置でボールを奪っての速攻」を許さず。それでも大宮に高い位置でボールを回されがちになってしまいましたが(闘莉王があれだけ守備をさぼりまくればどうしてもこうなっちゃいます)、遅攻になってしまえば大宮は外国人FWの個人技くらいしか攻め手はないので、ポゼッションで完敗しているとはいっても守備もまずまずの出来といっていいでしょう。

20080420ohmiya2

 セットプレーやカウンターで2度際どい場面がありましたが、まずまずの内容で前半を折り返した浦和。大宮の運動量が落ちると予想される後半に期待がかかりましたが、残念ながら後半の浦和の出来は悲惨そのものでした。

 DFライン裏への放り込み攻撃は大宮が無理やり前からボールを取りに行かずに(単に疲れただけかもしれませんが)ややラインを下げることで簡単に封じられ、ことごとくレアンドロに跳ね返されてジ・エンド。まぁあんな単純な攻撃で敵陣を崩せると思うほうがどうにかしていますが。

 逆に後半の立ち上がりに右サイドを崩されて2度際どい場面を作られ、どうにもこうにも手詰まり感が漂いだした60分。ゲルトが放った手は2トップを共に下げてしまうという驚くべきものでした。

-----永井-----
--梅崎----達也--
相馬--------平川
---細貝--闘莉王--
-阿部-堀之内--堤--
-----都築-----

 何の役にも立っていないエジミウソンを下げるのは当然(っていうか、磐田戦後半に惜しいシュートを一つ放って以来、点取り屋としては全く仕事していませんが・・・)でしょうが、上り調子の高原を下げますかね??? しかもかろうじて前線と守備陣を繋いでいた永井を最前線に上げたため、ただでさえ前後分断気味の浦和はこれで中盤が完全になくなってしまいました。しかも達也は怪我明けで、この3人で練習したことってあるんですかね? なんとか3トップの一人にボールが入ってもボールの出しどころがなくて一人でウロウロしてあぼーんの繰り返しだったような・・・ 

 前線でボールが収まらないので両WBは上がるに上がれず、闘莉王は「不動のボランチ」と化し、闘莉王の看護に疲れ果てた細貝は急速に消耗。従って中盤が全く作れずに前の3人が孤立。しかも前の3人がバラバラに動いている大惨事。DF同士でぐるぐるボールを回して、思い出したように前線へ蹴りだして、当然のように跳ね返されて終わりってなんじゃそれ?

 さらに悪いことに浦和は後半30分辺りから足が止まり気味に。大宮は多くの選手がナビスコを欠場したこともあってコンディションの差が出始め、浦和は中盤で全くボールが取れず、玉際の競り合いでも悉く負けがちに。そのため大宮のカウンター攻撃に晒されてしまう場面が増えましたが、好機でデニスマルケスがこねまくっては浦和守備陣に囲まれてあぼーん。サイドでフリーになっている選手を使われたら浦和は守りきれなかったでしょうが、あのこねこねには助けられました。

 最後の最後で、闘莉王&平川の連携で右サイドを攻め、クロスから永井のヘッドというビッグチャンスを作りましたが、残念ながらクロスバー直撃。前半の高原のシュートと最後の永井だけですね、見せ場は。ゲルトが消耗しきった細貝を暢久に代えて敗戦を防いだのは好采配。

 中盤の支えとなるべく期待された闘莉王ですが、ただでさえ運動量に乏しいのに連戦でほとんど動けず、全く存在感なし。これではわざわざボランチに置く意味がありません。っちゅーか、スタメンで出してはいけないレベルでしょ、ありゃ。ゲルトの奇策「ボランチ闘莉王」は半ば予期された形で崩壊してしまいました。2試合引き分けが続きましたが、ゲルトは天皇杯のような短期決戦には強いけれどもリーグ戦の成績はイマイチというのがなんとなく判ってきたトホホな試合内容でした。

 次節京都戦以降GWの連戦が控えていますが、京都&大宮戦の失敗をゲルトはどう生かしてくるのでしょうか? チーム立て直しには時間がかかりそうですが、こういう時に限ってA代表&U-23の合宿で大量8人が離脱。ゲルトもさぞ頭が痛いことでしょうが、逆にいえばそれだけの選手が揃ってこの試合内容なんですねぇ・・・(´・ω・`)ショボーン

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2008.04.19

【展望】08年第7節大宮戦

・昨年までのイメージだと中盤フラットの4-4-2で引き気味に構え、各選手がバランスを保ちながら自分に与えられたポジションに引きこもってスペースを徹底的に消した結果、守備はいたって堅固なものの全くといっていいほど攻撃の形は作れない。従って試合のスコアは判で押したように1-0か0-0か0-1で、しかも代表に呼ばれるような個人能力に長じた選手がどのカテゴリーにもいないので興業的魅力に乏しく、金を払って見に行く観客がいるのかどうかはなはだ疑わしいサッカーを繰り広げていた、そんな大宮。

・まぁ、そんな大宮に一回も勝てず、「弱いほうのさいたま」「世界3位だがさいたま2位」の座を欲しいままにしている浦和がとやかくいう筋合いはないような気もしますが。

・しかし今年の大宮は明らかに一味違っていますね。京都vs大宮を録画観戦した際、大宮が高い位置から積極的にプレスをかけてきたのが印象に残りました。その代わりDFラインの裏にはぽっかりと大穴が空いています。

・まぁ、その方向転換が吉と出るか凶と出るかは蓋を開けてみないと判りませんが、新潟・千葉といった絶不調チーム相手に良いサッカーをしても、好調の名古屋や京都にはなるべくしてなった逆転負けを食らっている辺りにチームの完成度が伺えるような・・・ 要は90分持たないようです。従って浦和はお決まりの「ぼんやりした立ち上がり」だけは避けたいところ。前半を0-0で凌げば自ずから勝機が見えてきます。

・水曜日のナビスコ横浜M戦はメンバーを大幅に入れ替えて臨んだところ、右SB西村の退場も手伝って4-0の大敗。層の薄さを露呈するだけの結果になったどころか、主力の内田が負傷してしまうオマケ付き。全く参考にならないのでその前のリーグ戦第6節千葉戦の様子だけ掲げておきます。

【第6節:千葉  2-4  大宮】

--デニス----吉原--
内田-------小林大
---斎藤--小林慶--
波戸-富田--レア-村山
-----江角-----

*レア=レアンドロ

60分:小林大→金澤
76分:吉原→片岡
86分:デニスマルケス→ペトロジュニオール

(得点)
21分 デニス マルケス
31分 デニス マルケス
88分 片岡 洋介
89分 ペドロ ジュニオール

・この試合も高い位置からプレスを掛けてくる大宮の積極姿勢が目に付きました。大宮のキーマンは左SHの内田。横浜Cから今年移籍してきた選手ですが、実に運動量豊富で攻守に効いています。小林大のようなテクニックはあるけれどもそれほど運動量があるわけではない選手よりは今のスタイルに合っている模様。

・高い位置でボールを奪取すると、手数を掛けずにサイドの選手→FWとボールを運んで一気にフィニッシュへ。この日は千葉CBの応対があんまりでデニスマルケスの個人技で早々と2点取りましたが、それ以外にも大宮が前半に数々の決定機を作っています。

・ボランチも後方から支援にやってきますので攻撃はそこそこ厚みがありますが、中盤でタメてSBの攻撃参加をも促す感じではなさそう。この辺は同じ4-4-2でも鹿島や名古屋とはかなり違うかなと。

・しかし、千葉が選手交代で中盤を立て直す(左WBで何の役にも立っていなかったフルコビッチをボランチに据えた)といきなり形勢逆転。大宮は70分あたりから運動量が激減して中盤でボールが取れなくなり、右サイドからDFラインを再三ぶち破られて何度か決定機を与えてしまいました。試合そのものは終盤に2点取って千葉を突き放しましたが、後半急激に失速するという弱点はどうにもならない様子。

・ペトロジュニオール、デニス・マルケスの両FWは個人技が高いので少々やっかい。但しこれまで両者を併用した例はほとんどありません。どちらも「オレがオレが」になりやすいタイプなためなんでしょう。

・桜井、藤本、橋本が故障離脱中(動けない藤本はこのチームに合わないような・・・)。これらの影響はほとんど感じられませんが、内田が負傷欠場するとかなりラッキー。

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2008.04.17

【観戦記】浦和 1-1 京都

 勝った楽しさ、良い試合が見れた喜びもなければ、負けた哀しさ、凡ミスだらけの試合を見てしまった怒りもない。久しぶりに駒場のバックスタンドに座ってぼんやり90分を過ごした。そんな良くも悪くも感想の持ちようがないつまらない試合でした。

 フレッシュな選手を何人か起用しましたが、やはり中2日では鹿島との激闘の疲労は抜けないのか全般に動きが鈍く、敵ゴールへと向かう縦の推進力に乏しいまま90分が過ぎてしまいました。そしてお決まりの早い時間帯での失点。一人気を吐いていた梅崎が1点返したものの、後半半ばから京都の猛攻を浴び、あわやという場面を作られたことを思えば負けなくて良かった試合と評していいかと思います。

 リーグ戦4連勝とはいえここ3戦は際どい試合の連続。とても地力がついたと確信をもって言える状態ではなく、早晩己の未熟さを噛み締める場が来るのは当然。それがカップ戦だったのはある意味幸いでした。

 観客16,000弱。見せ場の少ない試合でファン・サポーターも終始沈黙気味。駒場ってもはや聖地でもなければ実家でもない。駒場だから特別に盛り上がることもない。埼スタよりは若干アクセスが良い、ただのこじんまりしたスタジアムになってしまった。なぜだか判りませんが、この試合でちょっとそんな感じがしました。それは試合内容ゆえではないような気がしてなりませんが・・・

20080416kyoto1

<スタメン>

-----エジ-----
--梅崎----高原--
相馬--------暢久
---細貝--啓太---
-阿部-闘莉王--坪井-
-----山岸-----

60分:暢久→岡野
69分:高原→永井
82分:梅崎→堀之内

---田原---林---
-----中山-----
渡邊--------平島
---佐藤--森岡---
--中谷-シジ-増嶋--
-----平井-----

HT:平島→パウリーニョ
HT:佐藤→斉藤
74分:林→柳沢

 鹿島戦出場メンバーのうち、都築・堤・堀之内・平川を温存し、山岸・坪井・相馬・梅崎を投入。代表組を一人も休ませなかったのは非常に意外だった他、胃腸炎明けでコンディションが整っていないと伝えられた相馬が先発したのも意外でした。

 ゲルトは闘莉王大作戦2.0を放棄して本来の位置に。闘莉王をボランチに据えなかったのは細貝・啓太のコンビが気に入ったのでしょうか?

 浦和の立ち上がりはそれほど悪くなかったのですが、暢久の不用意なバックパスを林に掻っ攫われて早々と失点。これが祟って浦和はいきなり大苦戦に。

 京都は浦和のサイド攻撃を警戒して徹底してサイドのスペースを潰してきました。本来はシジクレイを中心とする3-5-2のはずですが、中盤の選手が下がって5バックにすら見える徹底ぶり。浦和の両WBは完全に手詰まり(病み上がりの相馬に多くは期待できないとしても暢久の消極姿勢には参りました・・・)になり、梅崎が左サイドを抉ってチャンスを作るのが精一杯。

また浦和がボールを下げると京都はラインを上げて前線から厳しくプレスを掛けてくるので、浦和がスルーパスやパス交換で京都DFラインをぶち破るのも難渋。闘莉王が盛んに徘徊するもののさしたる効果はなし。浦和の中盤にパスセンスに長けた選手がいないのは非常に辛い感じ。

 もっとも戦術面以前に京都に運動量で負け、攻守の切り替え速度で負けているのでお話になりません。それでも梅崎が個人技で左サイドから斬りこんで直接ぶち込んで同点に追いついたのですから、まぁ浦和も捨てたものではないのかも。

 同点に追いつかれた京都は後半頭からパウリーニョと斉藤を投入して3トップに(たぶん4-3-3)。投入当初はこれが機能せず、むしろ中盤の薄さが仇となって浦和がやや巻き返し、梅崎が2度ビッグチャンスを演出。ゲルトは好機と見て良いところのない暢久に代えて岡野を投入しましたが、発想は十二分に理解できるものの残念ながら結果的にこれが大失敗。岡野はゲームの流れに乗れずに好機を潰してしまうだけではなく、右サイドに穴を開ける結果に。

 この交代以降京都の3トップが威力を発揮しはじめ、なぜかFWのマークが外れてしまう場面が散見しだしてどフリーの田原に絶体絶命の一発を浴びた他(阿部がかろうじてライン上で掻き出しましたが・・・)、右サイド中心に猛攻を浴びてしまいました。3トップの相手に対して殴り合いに持ち込もうとしたら一方的に殴られた感じ。

 お決まりの高原→永井の交代で挽回を図るも梅崎の消耗と共に攻撃の形が作れなくなり、永井が際どいミドルを一本撃ったくらい。梅崎→堀之内で闘莉王を前線に上げるもそもそも闘莉王にボールが渡らない上に闘莉王がほとんど動けない状態でさして得点の臭いがしないまま試合終了。

20080416kyoto2

あとは試合内容同様、とりとめのない雑感をば。

・闘莉王の位置を元に戻したら、試合内容も手詰まり感漂う元の姿に戻ってしまったことを確認できた一戦。梅崎が動き回るだけでは局面打開にはいかにも力不足。細貝・啓太の組み合わせではいかにも中盤の構成力に乏しく(とりわけ細貝の出来が芳しくなかったのが響きました)、局面を打開するパスやドリブルもできなければ、左右への大きな展開もできません。前半闘莉王が盛んに攻撃参加してきましたが、京都の陣形が乱れていない状態で闘莉王が上がってきてもあまり有効でないどころか、かえってカウンターの餌食になるだけ。

・残念ながらポンテが戻ってくるまで闘莉王を中盤に置くしかなく、それによって生じる中盤の広大な穴は啓太ないし細貝に死んでもらうしかない感じ。攻守のバランスの悪さから生じる試合内容の不安定さはポンテが戻ってくるまでおそらく解消しないかと。

・高原の動きは確実に良くなっています。エジミウソンとの連携ももうちょっと。後半ライン際でGKからボールを奪い取ったり、シジクレイをぶっちぎってエリア近くまで突進したりと拍手もののプレーも散見。ただやっぱり高原はゴールの近くにいてナンボの選手で純粋な2トップの一角で他の選手にお膳立てしてもらわないと真価が発揮できないような・・・ 従って高原大爆発はポンテ復帰後になるでしょうな・・・

・久しぶりに出場した坪井。1回パウリーニョに振り切られたが、自信なさげなおっかなびっくりなプレーは影を潜めていた。これならGWの連戦時に堤とターンオーバーを構成しても不思議ではなさそう。

・暢久を今後スタメンで使うのは厳しくなってきました。守備固め要員としてベンチに置いておくしかないような・・・ 岡野のほうは達也が戻ればベンチに入れない可能性大かと・・・

・山岸も試合感のなさを随所で露呈していました。これは半ば仕方ないですが・・・

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2008.04.16

【展望】08年ナ杯第3戦京都戦

・リーグ戦上位チームだらけの「死のグループ」と化したAグループ。チーム状態は名古屋が頭一つ抜けているので、浦和は京都・神戸から勝ち点3を稼いでおかないとグループリーグ勝ち抜けが難しくなります。

・闘莉王大作戦2.0は崩壊寸前のところでかろうじて結果を残しましたが、このままだといつ大敗、しかも大敗の連敗に陥ってもなんら不思議ではありません。そしてその連敗の始まりが駒場だったり、大宮戦だったりしたら最悪ですわ・・・・ 闘莉王の1.5列目起用はゲーム終盤の奥の手ということでお願いします。

・長谷部移籍 & ポンテ不在で中盤にボールの預けどころがなくなったため苦肉の策として採用されたに違いないボランチ闘莉王。これも単に浦和の中盤が一人足りないように見える時間帯が長いような・・・ 浦和が攻勢に出て前線にボールが収まっている場合であれば闘莉王自身の攻撃力や展開力が如何なく発揮されるので全く機能していないわけではないのですが、バランスが良くないのは一目瞭然。でもボランチ闘莉王のほうはポンテが帰ってくるまでは仕方ないでしょうな。多少の失点、失態には目をつぶるしかないかと。

・腰痛をおして出場を続けている永井はさすがにナビスコはお休みでしょう。怪我明けの達也や病気明けの相馬にも多くは期待できず、ナビスコ京都戦は浦和加入後全くいいところがない高原に奮起してもらうしかないのですが・・・ 3-6-1のフォーメーションは変えないとすれば、エジミウソンとポジションを入れ替えたほうがまだマシなような・・・今の高原の動けなさ加減からすればシャドーは不向きなんじゃ・・・

・DFの面子は闘莉王復帰後不動ですが、ぼちぼち阿部を休ませて坪井起用があってもおかしくないところ。

・西京極では後半京都の3トップ(田原・柳沢・徳重)にボコボコにされましたが、試合中に盛んにフォーメーションを変えてくるカトQの奇策にどう対処するのかも見所。

・また高さのない浦和DFにとって田原はやっかいな存在。西京極では田原のポストプレーが効いていました。策士エンゲルスが無為無策で臨むとは思えませんが・・・

<京都まめ知識>

・アタリバが出場停止
・パウリーニョは第4節以降出場なし(右足痛) → 浦和戦で復帰の模様
・手島は第5節で負傷し、第6節はベンチ外。
・徳重、角田が14日(月)の練習を体調不良で休む

【前節(J第6節):京都 2-1 神戸】

---田原--柳沢---
-----徳重-----
-佐藤------アタリバ
-----シジ-----
渡邊-角田--増嶋-平島
-----平井-----

HT:角田→中山
57分:徳重→林
86分:柳沢→森岡

・田原が2得点。1得点目はGK榎本のスローが直接田原に渡ってしまうという、つい最近どこかで見覚えのあるものだったので論外としても、目を惹いたのは2点目。柳沢がDF北本を引き連れたまま最前線でキープ→後方から田原がズドン! 得点能力以外は絶品と評せられて久しい柳沢らしい働きと田原の相性のよさが確認できたひとコマでした。

・試合そのものはFW全滅の神戸の状態が悪すぎて(ボッティをFWに上げる等苦肉の策を打ってはいますが、チームバランスが崩れてどうにもなりません)、途中で録画を見るのと止めてしまいました。

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2008.04.14

【観戦記】浦和 2-0 鹿島

 宿敵鹿島相手に埼スタでスコアこそ2-0ながら文字通りの辛勝。

 眼を覆わんばかりのお粗末な試合内容ながら浦和が数少ない決定機を決め、守っては都築のビッグセーブ連発に助けられて鹿島の猛攻を凌ぎきりました。もはや闘莉王大作戦2.0が破綻しているのは誰の眼にも明らかで、この日の勝利は鹿島らしくない決定力の無さに救われただけ。今後に大きな課題を残した試合でしたが、それでも鹿島に勝ったのは嬉しい限り。

20080413kashima1

 まぁこんな奴らに負けてられんわなぁ(・∀・)ニヤニヤ

 "F○CK なんとか REDS”を描こうとしてものの見事に失敗。鹿島の選手・監督は賞賛に値すると思いますが、この辺はいやはや何ともwww 勝っても勝っても客足が伸びない原因はどう見てもこれですわw

 っちゅーか、こんなの手伝わされている一般の鹿サポが可哀想w

20080413kashima2

<スタメン>

-----エジ-----
--闘莉王---高原--
平川--------暢久
---細貝--啓太---
-阿部-堀之内--堤--
-----都築-----

HT:高原→永井
70分:細貝→梅崎
88分:エジミウソン→坪井

--田代---マルキ--
--ダニーロ-----本山-
---青木--小笠原--
新井場-大岩-岩政-伊野
-----曽ヶ端----

76分:本山→増田
86分:伊野波→興梠
89分:新井場→中後

 相馬が胃腸炎で急遽戦線離脱。暢久が右WBに入って平川が左に回るのは想定内でしたが、ゲルトはなんと試合開始から闘莉王を1.5列目に起用する「闘莉王大作戦2.0」を発動。同じく1.5列目には磐田戦同様高原がスタメン。

 久しぶりにしゃきっとした立ち上がりで中盤の出足も鋭く、鹿島を押し込んで珍しく啓太も最前線に顔を出しましたが、それもちょっとの間だけ。「闘莉王大作戦2.0」の付け焼刃加減がたちまち馬脚を表してしまいました。前3人の連携はメロメロ。単純な壁パスですらミスが相次ぐ惨状でしたからトリッキーな崩しが決まろうはずがなく、前半のシュートはわずかに2本。

 前線にボールが収まらないので両WBやボランチは上がるに上がれず、しかも前の3人は守備をしないので前3人と後7人との間にぽっかりと大きな穴が。当然ながら鹿島に良いようにパスを回され、サイド、特に右サイドを徹底的に崩されました。永井・梅崎が2シャドーを構成する場合は両者がある程度サイドの守備をやるのでここまでボロボロにはならないのですが、闘莉王・高原だと4-4-2の相手に対して浦和のサイドの脆弱性が顕になってしまいます。前半を無失点で凌いだのは僥倖としかいいようがありません。

 この日もわずかにシュート1本に終わった高原をゲルトは早々と諦めて後半頭から永井を投入。前3人の連携が悪すぎるので高原だけに責めを帰しても仕方ないと思いますが、残念ながら今の高原には腰痛持ちで90分使えない永井を出すまでの時間稼ぎ以外の価値を見出せません。

 永井投入の霊験あらたか、浦和は中盤が勢いを取り戻して暢久→啓太と繋いで啓太のふわりと浮かしたボールで闘莉王が鹿島のDFラインの裏に飛び出した時点で勝負あり。闘莉王の低いクロスを永井が難なく蹴りこんで先制。浦和が最初のビッグチャンスをいきなり決めました。

 先制を許した鹿島はさらに攻勢を強めて猛反撃。腰痛持ちの永井は好調時よりも運動量が少ないためか、またしても前3人と後7人が分断される惨状に陥ってしまいました。ゲルトが細貝→梅崎で闘莉王をボランチに下げて火消しにかかったのは至極当然、というか遅すぎたくらい。

浦和は最終ラインで凌ぎまくって何度かカウンターのチャンスを掴みかかるのですが、今度はエジミウソンが大ブレーキ。寒いと調子が出ないのかボールは収まらず、キレもなし。しょっちゅうボールを失うので最終ラインは上げるに上げられず。最終ラインがなんとか蹴りだしたボールは悉く鹿島に拾われて波状攻撃を浴びるテイタラク。幾度と無く危険な位置でファウルを犯し、小笠原の高精度FKを許してしまいました。

 しかしズタボロ状態の浦和を救ったのが都築。際どいシュートを次々と猫パンチ。名古屋戦で大失態を犯して一時はスタメン落ちも已む無しと思いましたが、大一番で良い仕事をしてくれました。

 1-0で逃げ切れれば御の字な展開。しかし最後の最後で大岩の凡ミス(=緩いバックパスを永井が掻っ攫ったもの)を突いて永井が追加点。鹿島は前半自陣で何度か時折致命傷になりかねないミスを犯しており、浦和が勝つとすればそれを突くしかないだろうと見ていましたが、追加点はまさしくその通りの展開。

 都築が守り、永井が攻め、圧倒的な実力差をひっくり返してのホーム埼スタでの辛勝。「闘莉王大作戦2.0」が無残な結果に終わりながらも辛うじて掴んだこの勝利をゲルトがどう捉えているのか、次節が非常に気になります。

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2008.04.12

【展望】08年第6節鹿島戦

<鹿島まめ知識>

・内田、4/9北京国安戦で右第3腰つい横突起を骨折。全治2~3週間 → 浦和戦では右SBに伊野波が起用される見込み

・野沢、負傷で4/9北京国安戦はベンチ外 → 4/11 練習に合流

【ACL 鹿島 1-0 北京国安】

--マルキ---田代--
-本山-----ダニーロ-
---青木--小笠原--
新井場-大岩-岩政-内田
-----曽ヶ端----

78分:内田→増田
81分:ダニーロ→興梠
84分:田代→佐々木

【第5節 鹿島 4-1 千葉】

--マルキ---田代--
-ダニーロ-----野沢-
---青木--小笠原--
新井場-大岩-岩政-内田
-----曽ヶ端----

77分:マルキーニョス→興梠
77分:田代→佐々木
80分:小笠原→中後

*本山は出場停止

-------------------

北京国安戦をテレビで生観戦。

北京が早々と退場者を出してしまい、守備を固めてカウンターを狙う北京を鹿島が一方的に攻める展開になったので敵情視察には不適だったのが残念でしたが、一応感想を簡記しておきます。

鹿島は勝つには勝ちましたが、終始ゆったりモード。立ち上がりからぴりっとせず、中盤でのプレスも機能せずに北京に攻め込まれました。

相手に早々と退場者が出て勝利を確信したのか、その後もゆったりモードは変らず。数的優位を生かして真綿で相手の首を締めるがごとく、より体勢が有利な選手へとパスを回しながらサイドから攻撃。両SBとも上がりまくり(青木が下がって事実上3バック気味に)。

むやみにサイドから放り込まずに、パスを繋ぎながらエリア内侵入、あるいはフリーならミドルレンジからでもシュートを狙うのが鹿島流。

また時々攻撃のテンポを上げ、緩急をつけながら相手を攻略する嫌らしさは健在で、唯一の得点は左サイドから中へ切り込んだマルキーニョスが、同じく北京CBの間を急襲したダニーロへスルーパスを出したことから生じたもの。

田代のポストプレーを生かした攻撃が少なかった(特に後半)のはやや意外。北京の堅陣を前に縦に急がず、短いパスを繋ぎまくったという印象。ただその過程でパスミスが相次いだところを見ると、終始ゆったりとした試合展開だったのは浦和戦を意識した省エネではなく単にお疲れである公算大。交代枠を上手く使っているとはいえ、メンバーをほぼ固定しているのでこの辺でお疲れモードになっても全く不思議はありません(・∀・)ニヤニヤ

北京はセットプレー以外にチャンスらしいチャンスはなかった(岩政がうっかりPKを与えたものの、曽ヶ端が恒例飛び出しセーブで事なきを得るというお笑い草あり)ように見受けられましたが、あえていえば相変わらず鹿島の両CBはスピードのあるFWが苦手といった印象。そのため終盤に際どい一発を浴びましたし。

相手との接触で内田が負傷したのは大誤算でしょうし、野沢がベンチにも入らなかったのは何かアクシデントがあったのかもしれません。それでもチームの完成度が浦和とは段違いなので苦戦は免れないでしょうなぁ・・・

<浦和まめ知識>

・ポンテ、昨年12月から負傷離脱。全治6ヶ月? → 4月中旬に来日して5月頭の復帰を目指す

・アレックス、3/1の練習試合で負傷。全治3ヶ月? → 4/9帰国

・達也、4/9に部分合流

浦和はゲルトがとりあえず闘莉王をどうするのかが見物です。

新聞報道ではボランチ起用が濃厚ですし、磐田戦で見せた「闘莉王大作戦2.0」も引き続き練習とのこと。ただ闘莉王ボランチの限界は清水戦・磐田戦の前半で既に明らかになってますし、万一闘莉王が今夏に海外移籍でもすれば後は何にも残らないんじゃね?という気も。

まぁこれはポンテが戻るまで勝ち点を稼ぐための便法で、浦和本格再建はポンテ復帰後ということなんだとは思いますが。

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2008.04.07

【観戦記】サテ水戸 3-1 浦和

 前半の半ばからハーフタイムにかけて一応見せ場は作りましたが、良かったのはその時間帯だけ。その他はさっぱりでお寒い内容で1-3の完敗。なんだか一昨年と同じような、あんまりポジティブな雰囲気が感じられないサテライト。強風が吹く荒れたピッチでさぞかしやりにくかったでしょうが、サテライトにいる選手はそれなりに然るべき理由があることを確認しただけの試合でした。

20080406sate1

-----高崎-----
--セル----林---
坂本--------高橋Y
---西澤--山田Y---
-橋本--近藤-浜田Y--
-----山岸-----

69分:セル→長谷川Y

 トップと同様ぼやっとした立ち上がり。試合開始から強烈なプレッシャーをかけてきた水戸にタジタジとなり、たちまち2失点。

 水戸のペースが落ち着いた前半半ばから浦和もボールが繋がるようになって、セルの右サイド突破からのクロスを高崎が押し込んで反撃。但し浦和は両WBが使いものにならないのでサイド攻撃が形にならず、高崎がポストになって落としたところをセルに拾わせて強引な突破を図るくらいしか攻めの手立てがありません。西澤が時折左サイドに流れてきますが、決定的な仕事はできず。

 サイドの変わった後半は全く良いところなし。高崎がPKを得たのが最大かつ唯一のチャンスでしたが、セルのPKはGKに弾かれてしまいました。その後セルは相手と揉みあってイエローをもらう一幕もあり、その後交代を命ぜられる羽目に。

 まぁそれでも高崎とセルは比較的トップに近いと判るだけマシなほう。高崎はこのレベル相手だとポストプレーヤーとして十分機能しますが、おそらく彼がもう一ランク上に行くためには運動量を上げるなり、前を向いて勝負できるようになるなり、何か+αが必要かと。 セルも個人能力はこのレベルだと群を抜いていますが、回りが見えていないのとムダに熱くなりやすいのは相変わらず。

 この日はユース組が揃いも揃って良いところがなく、ユース組の並ぶ右サイド、特に高い位置に張った高橋の裏が徹底的にやられました。従って守備は終始不安定。このメンバーだと経験のある近藤がある程度引っ張っていかないといけないのですが、近藤の存在感が全くないのは気になりました。山岸の声だけが終始鳴り響いているのは問題でしょう。

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2008.04.06

【観戦記】磐田 1-2 浦和

 このところ獅子奮迅の活躍を見せていた永井が腰痛で出場を危ぶまれる事態に陥り、怪我明けの高原がスタメン起用された磐田戦。またしても立ち上がりが芳しくなく早々と先制を許し、その後はエジ&高原の2トップがほとんど機能せずに苦戦に陥りましたが、後半高原を下げて永井を投入し、同時に闘莉王を2列目に上げる「闘莉王大作戦」が奏功して逆転に成功。その後は磐田の反撃を難なく抑えて逃げ切り。

 決して良い内容とは言えない試合ですし、なんとなく「闘莉王頼みの糞サッカー」的でもありますが、ゲルトの大胆な采配が勝ち点3を引き寄せました。内容が良くない試合でも勝ち点をしっかり積み上げ、故障者の回復と戦術の成熟を待つ。それが最終的な栄冠を掴むには必須事項です。

20080405jubi1

<浦和>

--エジ----高原--
-----梅崎-----
相馬--------平川
---闘莉王-啓太---
-阿部-堀之内--堤--
-----都築-----

HT:相馬→暢久
64分:梅崎→細貝
64分:高原→永井

<磐田>

---ジウ--萬代---
-----上田-----
成岡--------駒野
---犬塚--河村---
-茶野--大井--加賀-
-----川口-----

78分:成岡→名波
82分:ジウシーニョ→山崎
89分:上田→中山

 腰痛の永井はベンチスタートで高原が先発。不振の暢久に代えて梅崎をスタメン起用したのは当然だとして、ボランチには結果を出している細貝ではなく怪我明けの啓太を起用してきました。

 開始早々相馬が駒野に簡単に振り切られ、駒野のクロスをジウシーニョがズトンでたちまち失点。ジウシーニョには一応マーク(堀之内?)が付いていたのですがあっさり競り負け。新外国人FWのジウシーニョは当たりの模様で、その後も浦和守備陣を脅かしつづけました。

 失点後も浦和の動きは芳しくなく、闘莉王の縦パスで相馬や梅崎を駒野の裏に走らせるのが精一杯で、パスがほとんど繋がらず。

 観戦位置が低かったので縦の位置関係が判り難かったのですが、高原は1.5列目ではなくエジと平行に近い2トップだったように見えました。高原個人の動きは横浜戦・名古屋戦よりは良くなったと思いましたが、永井と比べると運動量が物足りない上に、何といってもボールを簡単に失ってしまうのが困り物。そのため平川は上がるに上がれず、右サイドは前半全く使い物になりませんでした。

 前半20分あたりから浦和もようやくボールが回るようにはなり、左サイドを中心に攻撃を仕掛けますが決定機には持ち込めず、梅崎や闘莉王が枠内にミドルシュートを放つのが精一杯。逆に浦和が不用意にボールを失ってカウンターを食らう場面が何度かあり、ここで磐田が追加点を取っていればそれで試合は決まっていたかと思います。しかしそこで点が取れないのが今の磐田の実力。あまりにも雑な磐田の攻撃に浦和は助けられました。

20080405jubi2_2

 ハーフタイムで暢久が一人アップしていたので後半頭からの投入は予期できたのですが、下げられたのはなんと相馬。平川が左WB、暢久が右WBへ。相馬&梅崎のコンビによる左サイド攻撃は浦和の生命線ともいえるものだけにこの交代は予想だにしなかったものでしたが、案の定この交代は失敗に終わり、左サイド攻撃は沈黙。

 せめて守備力でも上がっていればまだマシなのですが、投入された暢久の出来も褒められたものではなく、結局両サイドから磐田の攻撃を許す始末。ゲルトの意図は前半やられ気味だった左サイドの守備力強化なんですが、放った手は自分のストロングポイントを捨てた縮小均衡策に過ぎないような・・・

 思い切ったゲルト采配は無残な結果に終わりましたが、そこでさらに大博打を打ってくるのがゲルト流。いいところのない高原に代えて永井を投入するのは当然として、電池切れの梅崎に代えて投入したのは細貝。一見負けているのに守備的な選手を増やしてどうすんねん?という感じですが、ゲルトはなんと闘莉王を2列目に起用し、敵ゴールに近いところに橋頭堡を築く事実上の「闘莉王大作戦」に打って出ました。

-----エジ-----
--永井---闘莉王--
平川--------暢久
---細貝--啓太---
-阿部-堀之内--堤--
-----都築-----

 腰痛を抱えた永井の動き自体はそれほどでもなかったのですが、この交代で浦和のサイド攻撃が復活。エジのポストプレーや裏を狙う動きも格段に良くなりました。そして投入された細貝が中盤でボールを拾いまくって前へ前へと進出。もちろん長谷部とはパス精度、ドリブルの破壊力とも比べ物になりませんが、細貝の前へ向かう姿勢によって浦和が勢いを取り戻したといっても差し支えないでしょう。

 CK崩れの後に平川のクロスを闘莉王が競り勝って、落としたところを阿部がダイレクトボレー!

 さらに左からの平川のクロスに飛び込んだ闘莉王がヘッドで逆転!!!

 得点はいずれも見事なものでした。

 逆転後は浦和が時間を潰しまくってそのまま逃げ切り。しかし、落ち着いてボールを回すことができず、最終ラインからボールをドッカーンと蹴りだして時間を潰すって優勝を狙うチームとしてそれで良いのか?という気も・・・ 梅崎がいないとエジ独りではコーナーでのボールキープはしんどそう・・・

 勝つには勝ちましたが、磐田のしょぼい攻撃力に助けられたような感じも。磐田は仙台から萬代を獲得しましたが、とてもJ1レベルとは言い難く90分間ほとんど仕事できず。さらに劣勢に陥って投入されるのが名波・中山の両ベテランって人材不足も甚だしいような・・・ 同点に追いつかれた時点で名波を入れてゲームを落ち着かせるのはありだと思いますが、交代時期を完全に逸しました。しかも負けているのに中山を入れてファンサービスとは意味不明。

 いったん劣勢に陥ると建て直しが効かないのは神戸vs磐田戦でも見受けられましたが、この試合も御多聞に漏れずといったところでしょうか?

 浦和は浦和でエジ・高原の2トップが機能せず、腰痛持ちの永井が離脱すると攻撃力が激減する不安材料を抱えた状態。ポンテ復帰まで永井の好調が持続することを祈るしかないようです。

 またこの日は磐田のCBがアレなんで闘莉王大作戦がものの見事に炸裂しましたが、CBが強い鹿島クラスになると当然ながら別の打開策が必要になります。達也が戻るまで梅崎を切り札として温存し、不調の暢久や高原で前半時間つぶしするしかないのかもしれませんね。

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2008.04.04

【展望】08年第5節磐田戦

<磐田まめ知識>

・前田、カレンが長期離脱中

・田中誠は腰痛で前2節欠場。浦和戦の出場可否は不明。

【第4節:東京V 1-2 磐田】

---ジウ--萬代---
-----西------
成岡--------駒野
---上田--河村---
-茶野--大井--加賀-
-----川口-----

59分:西→名波
76分:成岡→犬塚
83分:ジウシーニョ→中山

*ジウ=ジウシーニョ

【第3節:神戸 3-2 磐田】

---ジウ--萬代---
-----西------
成岡--------駒野
---上田--河村---
-茶野--大井--加賀-
-----川口-----

69分:上田→山本
77分:成岡→名波
81分:ジウシーニョ→山崎

以下、神戸vs磐田戦を録画観戦した感想を簡記しておきます。

・良くも悪くも神戸が目立った試合で、磐田の良さは正直よくわからず。

・前半の神戸は中盤のパスミス、あるいはDF陣の1対1でのミスが相次いでリズムを崩し、磐田に中盤で完敗しては両サイドをズコズコにやられる。1失点で済んだのが不思議なくらいで、逆に磐田にとっては萬代や西が決定機を外したのが敗因。

・先制された神戸は後半から古賀とボッティの位置をそれぞれ一つ上げて4-1-2-3っぽい形(京都とほぼ同じ)にして前かがリになって猛反撃。磐田の3バックは裏を取られまくり、さらに中盤はボッティや栗原を掴まえられずに壊滅状態。ああ、なんだか浦和が京都にやられた時と同じイメージ・・・

・フィールドプレーヤーが極端に若返ったせいか、一度歯車が狂いだすとゲーム中に修正が効かない様子。少々汚い手を使ってでも相手の流れを止めるという老獪さは伺えない。

・攻撃は徹底してサイド攻撃。右の駒野は広島時代同様割と早いタイミングで高精度のクロスを放り込んでくるが、どちらかというと西を中心にFWと中盤のコンビでパス&ドリブルを仕掛けながらサイドを崩す感じ。駒野はほぼ右サイド固定だが、西と成岡はしょっちゅうポジションチェンジしている。

・全般に縦に急ぎすぎる嫌いがある。往年のような緩急をつけたパス回しは影を潜めている。

・新外国人のジウシーニョはキープ力があるので少々厄介。一方仙台から移籍してきた萬代はジウシーニョとのコンビネーションは出来ているものの、チームが萬代をどう生かすのかはっきりしておらず、やや中ぶらりん。長身だけれどもポストプレーを期待されている様子はない。

・浦和と同じ3-5-2なので簡単にサイドで数的有利を作られることはないのでしょうが、運動量で磐田に遠く及ばないので、磐田のポジションチェンジによるマークの混乱が避けられないかも。

・逆に前節清水戦同様サイドで主導権が取れれば、最終ラインはさほど堅くなさそうなのでなんとかなりそう。浦和は左サイドが強いので、磐田は駒野の位置を下げて4バック気味にするかもしれませんが。

<浦和まめ知識>

・ポンテ、昨年12月から負傷離脱。全治6ヶ月? → 4月中旬に来日して5月頭の復帰を目指す

・アレックス、3/1の練習試合で負傷。全治3ヶ月? → 4月初旬に帰国することになった。クラブ幹部は「3カ月はかからない見込み。予定より早く復帰できそう」と明言。(4/1 スポニチ他)

・達也、左太もも裏の張りのため別メニュー調整中

・啓太、3/30新潟戦で負傷 → 出場可能な状態に回復(4/3 日刊他)。

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2008.04.03

【観戦記】清水 1-2 浦和

 梅崎IN 暢久OUT

 たった一人の選手交代で劇的にチームが変貌した典型的な試合でした。おそらくゲルト監督を含めて、誰もが1.5列は暢久より梅崎のほうが適任だと思っている。しかし残念ながら梅崎は90分持たない。というか、あのプレースタイルを90分続けられたら即刻A代表入りどころか、海外に行ってしまいかねない勢い。しかるに暢久をスタメンで使うのは梅崎をより効果的に使うための時間稼ぎに過ぎない。アンゴラ戦から中2日だった新潟戦はともかく、この日も暢久がスタメンだったのはそうだとしか思えません。

20080402shimizu1

<浦和>

-----エジ-----
--暢久----永井--
相馬--------平川
---闘莉王--細貝--
-阿部-堀之内--堤--
-----都築-----

HT:暢久→梅崎

<清水>

---矢島--フェル--
-----枝村-----
-藤本------伊東-
-----本田-----
児玉-高木和-青山-市川
-----西部-----

68分:枝村→西澤
74分:本田→マルコス・アウレリオ

 スポーツ紙の観測どおり、この日も闘莉王がボランチ。新潟よりは格段に中盤が強い清水相手にこのフォーメーションがどこまで通用するかが見物でしたが、案の定というかなんというか、前半は死にかかりました。

 闘莉王が全くといっていいほど守備をしないため、守備は事実上3バックの前に細貝が一人いるだけ。永井のFKからカウンターを食らって(藤本にあっさり抜かれる阿部・・・)早々と失点した後はその傾向がますます顕著になり、浦和は防戦一方。

 清水はフェルナンジーニョをFW起用して矢島と2トップを組ませたのがズバリと当たり、早めに前線に当ててサイドに展開する往時の清水のサッカーを見事に再現。堤がやや狙われていた感があり、両FWが堤を背負った状態で最前線で拠点を作る場面が目立ちました。そしてサイドに展開し、SHとSBがフォロー。そして前を向いたフェルナンジーニョがクネクネと迫る! 闘莉王がサイドの守備を全然しないため(清水が闘莉王の頭越しとかサイドとか、とにかく闘莉王のいないところを狙って攻めているという見方もできますが)、両WBや2シャドーも下がらざるを得なくなり、これじゃボールを奪っても攻撃しようがありません。

 しかし清水は圧倒的に優勢だった前半25分くらいまでに追加点が取れなかったのが結果的に致命傷になりました。清水が2点目を取っていればおそらくゲームは終わっていたでしょうし、闘莉王ボランチ作戦もお蔵入りになっていたかと思います。

 浦和はそんな清水を尻目に徐々に体勢を立て直してサイド攻撃。清水の左SB児玉に対してエジや永井が単騎ドリブルを仕掛けてみたり、何度もサイドチェンジを試みたりと一応意図は判るのですが、サイドにボールを出したところで受け手が孤立気味の上に中央の枚数も少なくて迫力不足。暢久が出しどころを探しながら横へ横へとカニドリブルすること2度。これが前半の攻撃のダメさ加減を象徴している感も。結局右サイドからのエジのクロスを永井が押し込んだ場面が惜しかったくらいで、あとは清水の堅陣を揺るがすには至りませんでした。闘莉王は前線近くでクロスを待っているかのように終始プラプラ。これじゃボランチでもなんでもなくて、ただの闘莉王大作戦に過ぎないような・・・

 どう見ても浦和必敗の様相。が、それを一変させたのが冒頭の梅崎投入でした。

20080402shimizu2

 要するに運動量のある梅崎を入れることで相馬が生き返るんですな。前半はフリーの相馬へ出したところで清水に簡単に数的優位を確保されてしまってどうにならなかったのですが、梅崎がフォローに回ることで少なくとも数的に同数になる場面を演出。こうなると浦和の個人能力が遺憾なく発揮されて徐々に左サイドで優勢に。同点弾の梅崎→永井はまさに生き返った左サイドから生まれたもの(ゴール時に永井がGK西部と交錯し、西部が負傷する一幕もあって真横から見ていると何がなんだかよくわからなかったが、記録はオウンゴールに)。

 するとたちまち好循環が生まれて、左サイドに敵を引きつけて大きく右に展開。スペースを得て平川までが生き返り、永井とのコンビで右サイドを攻略。両サイドで劣勢に陥った清水は前線にボールを送ることさえままならなくなり、浦和の脆弱な守備網を崩すどころではなくなってしまいました。すると闘莉王がほとんど守備をしない問題点すら雲散霧消してしまい、逆に闘莉王が攻撃面で圧倒的な存在感を見せ始めます。驚いたことに細貝すらも攻撃参加。ミドルシュートの精度が啓太並みなのは困ったものですが・・・

 まさに攻撃が最大の防御。後半はそんなところですかね。

 闘莉王が2回の決定機を決められなかったのは残念でしたが、左右への展開、前線への飛び出し、そして高精度のミドルシュートと後半はCHと呼ぶに相応しい仕事ぶりだったと思います。でもあの動かなさぶりだけは気になりますねぇ・・・

闘莉王を徹頭徹尾フォローする萌の電池が切れるとともに浦和全軍崩壊というシナリオが浮かんでは消えという感じでしたが、なんとか最後まで萌が持ったのも大きかったかと。高給の闘莉王は出場給・勝利給の一部を是非とも萌に還元すべきです( ゚Д゚)ゴルァ !

 決勝点はエジミウソンが青山のミスに乗じてそのままエリア内に突進したもの。浦和でのリーグ戦初ゴール! ゴールもさることながら、最前線でのボールキープが攻守によく効いています。都築ゴールキック→エジが競り勝ってそのままボールキープってそういう地味な仕事を淡々とこなしてくれるとホント嬉しい。

 逆転された清水は西澤、マルコス・アウレリオとFWを続々投入してきましたが、浦和お得意のベタ引きになりながらも体を張りまくる不細工な守備の前に沈黙(結果論かもしれませんが清水は中盤が崩壊しているのに前ばかり増やしても意味がないような・・・ 闘莉王のいる浦和にパワープレーを仕掛けてもねぇ・・・)。エジや梅崎が的エリア隅で時間を潰しまくって試合終了。清水は前半のような清水らしい展開が失われてしまうと、個人能力で点が取れるFWがいない寂しさを噛み締めてしまうだけに。

 阿部のトホホな失点場面しかり、FWに詰められて危なっかしい堀之内の足元しかり、屈強なFW相手にはまだまだ力不足の堤しかり、どうも守備のヤバさだけは改善されませんが、久しぶりに攻撃的な姿を見せつつある浦和に45分だけワクワクした好ゲームでした。

P.S.

 試合終了後の鈴与のCMのボリュームがやたらでかいのは気のせいでしょうかw

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2008.04.01

【展望】08年第4節清水戦

<清水まめ知識>

・兵働、甲状腺機能障害で長期離脱中

【前節:清水 0-0 大宮】

---西澤--矢島---
-----フェル----
-藤本------伊東-
-----本田-----
児玉-高木和-青山-市川
-----西部-----

68分:西澤→岡崎
77分:藤本→枝村
88分:フェルナンジーニョ→マルコス・アウレリオ

以下、録画観戦の感想を簡記しておきます。

・チョジェジンの代わりに採ったマルコス・アウレリオが未だフィットしないせいか、電柱型FWとして西澤を起用。同じく新外国人のマルコス・パウロはベンチにも入れず。

・清水は前半高い位置からプレスを掛けてくる大宮に押し込まれて大宮のパス回しを許すが、大宮は清水の最終ラインを崩すアイデアがなくて事なきを得る。

・後半は双方中盤で潰しあいを演じたが、大宮が積極的にミドルシュートを撃ち出して依然やや優勢。

・終盤は双方中盤がゆるゆるになって共にチャンスを掴むが共に決定力なし。

・最後は投入されたばかりのマルコス・アウレリオのフェイントにレアンドロが引っかかってPKゲットするも、そのPKを決められず。

・なんだか陣形をコンパクトにして高めの位置からプレスを掛けてくる似たもの同士が終始バタバタ動き回って、しかも共に決定力がないといういかにもJリーグな試合。

・清水は相変わらず守備が良い。その組織だった動きはうらやましい限り。良い時間帯ではDFラインと中盤のプレス、そして矢島のフォアチェックが効いて大宮にパス回しを許さない。中盤を崩されても最終ラインが堅固。青山はペトロジュニオールを完封。

・一方、攻撃は再建途上の感。サイドを崩してチョジェジンに当てるのがこれまでの基本戦術だったのに、そのチョがいなくなって代わりにやってきたのは全くタイプの違うFW。今のところ西澤がポストプレー役を果たしていますが、前線にボールが収まる回数が激減。

・そのため後方のフォローも遅くなってか(大宮の中盤の守備が良いせいもありますが)、SHと連動してSBが上がってくる回数も少なく、SBが絡む形でのチャンスは終盤に市川が一度あったくらい。普段は小うるさいフェルナンジーニョも消えている時間が多い。伊東は右SHは不得手の様子で攻撃に絡めず。

・FW矢島は運動量だけはやたらあって盛んにフォアチェックを仕掛けてくるので、DFの足元に不安のある浦和にはやっかいな存在。

<浦和まめ知識>

・ポンテ、昨年12月から負傷離脱。全治6ヶ月? → 4月中旬に来日して5月頭の復帰を目指す

・アレックス、3/1の練習試合で負傷。全治3ヶ月? → 3/9にブラジル帰国 →4月初旬に帰国することになった。クラブ幹部は「3カ月はかからない見込み。予定より早く復帰できそう」と明言。(4/1 スポニチ他)

・高原、3/24日に代表合宿で右太腿裏に違和感を覚えて緊急離脱 → 磐田戦へ向けて調整中

・達也、左太もも裏の張りのため別メニュー調整中

・啓太、3/30新潟戦で負傷 → 精密検査の結果、異常はなかったが、痛みが引かない状態。清水戦欠場濃厚(4/1 スポニチ)

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2008.03.31

【観戦記】浦和 3-0 新潟

 3点も取ったのですからもちろん良い時間帯も長かったのですが、良くない時間帯もこれまた長い。退院したばかりの半病人と、白眼剥いている病人が闘っているような試合で、相手が健康体だったらスコアは3-2とか3-3でもおかしくないような試合内容でしたが、とにもかくにも1勝。攻撃は次第に良くなっていますが、守備はお寒いままといえども今はとにかく一つ勝って選手達が自信を取り戻すことが何より大事。相手が相手だったとはいえ、ホーム埼スタで大差をつけて勝てたのはなによりでした。一つ勝つのは大変。改めてそのことを強く思いました。

20080330niigata1

<浦和>

-----エジ-----
--暢久----永井--
相馬--------平川
---闘莉王--啓太--
-阿部-堀之内--堤--
-----都築-----

9分:啓太→細貝
68分:エジミウソン→梅崎
85分:平川→岡野

<新潟>

---矢野--アレ---
-寺川-----ダヴィ-
---千葉--本間---
中野-永田--千代-内田
-----北野-----

8分:本間→木暮
71分:寺川→田中
75分:アレッサンドロ→河原

 驚いたのは闘莉王のボランチ起用。スタメン発表ではMF登録になっていて、これは何かの悪い冗談、単なる目晦ましだろうと受け流していたのですが、ゲルトは唐突に闘莉王をボランチに据えました。これまでゲーム途中で闘莉王がボランチと化すことはありましたが、頭からボランチに入るのはおそらく初めて。長谷部がいなくなってボランチに攻撃的センスを有する選手がいなくなった(本来なら阿部がもうちょっと攻撃に絡めるはずなんですが、CBを長くやらされたせいか、すっかり攻撃センスが錆びついてしまいました・・・)ため苦肉の策として闘莉王を前に上げたのでしょうが、エジのポストプレーを受けて闘莉王がエリア内に突進した2点目は今日の狙いがズバリと嵌ったもの。

 2点先制した後はやや後方に下がってDFラインの前で防波堤となると共に組み立て役まがいもこなしており(前半からこれが出来れば言うことなしだったのですが、さすがに急造ボランチでそこまで求めるのは無理で、前半は単に前に釣り出されたCBと大して変わりなかったような・・・)、総じて予想以上の働きを見せてはいましたが、闘莉王ボランチを恒常化するのはどうでしょうかね? 

闘莉王はボランチとしては運動量が少ないのでどうしても相方の負担が強くなり、中盤が強い相手だと支えきれないかもしれません。そのため(ただでさえズルズル下がる癖のあるのに)DFラインが下がらざるを得ず、全体が間延びするという悪循環に嵌る可能性があります。前半15分くらいから以降と、後半3点目を取るまでの時間帯で新潟に押し込まれた(両サイドがやられ気味なのはもはやお約束ですが)のは闘莉王ボランチの限界を示すものだと思います。

 陣形の間延びという悪癖は今日も随所で顔を見せました。エジミウソンは得点こそありませんでしたが、最前線での橋頭堡としては十二分な仕事をしており、いかに早くエジミウソンをフォローするかがポイント。得点時はもちろん、前半立ち上がりの10分等浦和がチャンスを生み出した時間帯はそれが出来ており、良くない時間帯は悉くエジミウソンが最前線で孤立していました。

DFラインが下がるから中盤のプレスが掛からないのか、中盤のプレスが掛からないからDFラインが下がるのか、双方向に因果関係があるのでしょうが、陣形をコンパクトにして1トップを素早くフォローする好循環を生み出さないとなかなかチームが前進しません。この日は新潟が随所でミスを連発してくれるので助かったようなもの。また単純な連携ミスで大ピンチを招く場面も2つばかり。

 2点先制後は永井や暢久がサイドの守備に忙殺され、やっとボールを奪ってカウンターに移ろうとしても攻守の切り替えも遅ければ、エジミウソンをフォローすべき選手ははるか後方という場面もしばしば。エジミウソンがなぜか梅崎と交代を命ぜられた(下がるのはてっきり暢久だと思いましたが)後はカウンターで何度かチャンスを掴みましたが追加点はならず。終盤に平川に代えて岡野が投入されましたが、3点差なのに岡野のプレーがやや消極的なのか気になりました。しばらく勝っていない心理状態がこの辺に表れているのかもしれません。

 良くないところばかりだったような書きぶりになってしまいましたが、数多くの選手が絡んで敵陣を崩した3得点はいずれも素晴らしいもの。とりわけ闘莉王の2点目は昨年にはあまりなかった見事な崩しでした。新潟は中盤のプレスが甘いせいか、DFラインの前に浦和攻撃陣にスルスルっと入られて、屈強とは言いがたいCB陣が前を向いた浦和攻撃陣と対峙する場面がしばしば。3失点は当然の報いでしょう。

 あとは雑感をば。

・永井が凄い。シュートを外しては天を仰ぐ悪癖で格好の叩かれ役になっていた永井が最も頼もしい漢になる日が来るとは! サイドに流れてチャンスメーク、フォアチェック、そして時に後方まで下がってサイドの守備とタスクは誠に多岐。それだけでも働きぶりは十分なのに、この日は悪い流れを一変する決定的な3点目をゲット。いやはや恐れ入りました。

・啓太が突如負傷交代。しかしここはナビスコで細貝を鍛えておいた甲斐があったというもの。細貝は啓太と比べると相手を仕留める能力は劣りますが、前に出られるのが魅力。ただ闘莉王と組むと萌の良さが半減する上、そもそも萌に闘莉王のお守りはしんどいでしょうなぁ・・・

・堤はリーグ戦初スタメン。早い時間帯に謎のイエロー(見事にボールを掻っ攫ったように見えましたが・・・)を貰って多少やりにくくなり、ゴールライン際で新潟FWにあっさり交わされる場面もありましたが、ちょっとずつ経験を積んでいるのが手に取るように判ります。フィードが正確なのは魅力ですね。

・てっきり梅崎が先発と思ったのですが、アンゴラ戦に出た疲労を考慮してかスタメンは暢久。暢久は可もなく不可もなくといった出来で、やはり梅崎先発が望まれますが、梅崎はスタミナに問題があって清水・磐田と続く3連戦をこなせないと判断されたのでしょう。走ってナンボの大分育ちなのに梅崎にスタミナがないのは何とも不可解ですが・・・

・サテライト戦(vs瓦斯)で初めて見たときにも思ったのですが、梅崎は審判への文句が多い。くだらないイエローは極力避けてもらいたいもの。

・相馬の先制弾。尻すぼみになりかかった前半、あのゴールで浦和は生き返りました。ニアに上手くコントロールされたシュート。まぁGKがまともなら入らなかっただろうなとは思いますが、相馬らしくない良いゴールでした。

・坪井がついにスタメン落ち。ナビスコでは3バックのうち最もまともだったのは堤で、坪井は目も当てられない出来でしたから堤をスタメン起用するのは当然。ゲルト、GJです。暢久ないし平川のスタメン落ちも時間の問題でしょう。

・今の浦和相手に3-0を喫するようでは新潟は相当重傷の模様。2外国人はどちらもハズレ。これなら初めから河原&田中を先発させたほうがはるかにマシでしょう。元々外国人依存度の高いチームが外国人でババを引くとこんなものかと。矢野の献身的な働きには感心しますがそれだけでは点は取れないし、中盤をテコ入れしないと守備は崩れっぱなしかと。

P.S.

20080330niigata2

 みぞれ降る初冬のビッグスワンで半裸だったうぃあーが言うのもなんですが、おまいら風邪引くなおー 天候もさることながら、試合内容もアレだったし。

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2008.03.29

【展望】08年第3節新潟戦

<新潟まめ知識>

【ナビ前節:大分 3-0 新潟】

---アレ--矢野---
-寺川-----ダヴィ-
---松尾--本間---
中野-千葉--千代-内田
-----野澤-----

63分:寺川→小暮
73分:松尾→永田
82分:ダヴィ→田中

・アレ=アレッサンドロ
・千代=千代反田

【ナビ前々節:新潟 2-2 大宮】

---アレ--矢野---
-ダヴィ-----寺川-
---本間--松尾---
中野-千代--千葉-内田
-----野澤-----

70分:寺川→松下

【Jリーグ第3節:新潟 2-3 FC東京】

---矢野--アレ---
-寺川-----ダヴィ-
---千葉--本間---
松尾-永田--千代-内田
-----北野-----

78分:寺川→田中

-----------

・得点源のエジミウソンが抜けるのは想定内でしたが、坂本が突如出奔。昨年比で戦力ダウンと目されての開幕でしたが浦和同様、今季未だ勝ち無し(1分3敗)。リーグ戦、ナビスコ杯を問わず毎試合2点以上を失っています。

・マルシオ・リシャルデスと海本が負傷長期離脱中

・大怪我で昨年後半を棒に振った田中亜土夢はともかく、えなり(河原)は伸び悩んでいるのかほぼ戦力外の模様。

*Jリーグ第2節 vsFC東京のみ録画観戦

 何分3試合も前のことだし、5分で3失点を食らったうちの2つはGK北野のポロリとGKとCBのお見合いによるはなはだ情けないものだったのであんまり参考にならんかもしれんが、一応短感をば。ここもサイドアタックが持ち味のクラブなので、無策で臨むとやられます。但し、名古屋や神戸と比べると外国人選手が外れっぽいのでその分楽。

・FW矢野は好調。非常に運動量が豊富でフォアチェックを掛けてくるかと思えばサイドに流れてチャンスメーク。もちろんサイドからクロスが上がった場合は中央でそのターゲットにもなる。なんで岡田が矢野を外して高原を選んだのかさっぱり判らん。

・新潟は神戸同様、サイドアタックが持ち味。但し坂本が遁走したのがモロに響いているのか、攻撃はやや右偏重。左SH寺川(=昔ドッジボールの的になった奴)がたまに単独で仕掛けてくる程度で左SBとの連携した崩しはあまり見られず。

・右SBの内田は要注意。早々と大量失点を食らって思い切って前に出ざるを得なくなったためだとは思いますが、内田がフリーでクロスを上げる体勢に入ったときは中に4~5人突っ込んできた。右SHのダヴィは左利きなので、ダヴィが中に切り込んでそのスペースに内田が入ってくるイメージ。

・エジミウソンの代わりに取ったアレッサンドロは全く使えない。名古屋戦のエジミウソンと良い勝負でしょっちゅうボールを取られてカウンターの基点に。

・連携に難があるのか、ボールを奪ってからの展開がかなり遅い感じ。

・守っては前から積極的にプレスを掛けてきますが、これまた連携に難があるのか前半はほとんどボールが奪えず、逆にDFラインの前のスペースをいいように使われていました。後半は瓦斯が急速に消耗して守備も様になっていたけど。

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<浦和まめ知識>

・ポンテ、昨年12月から負傷離脱。全治6ヶ月? → 4月中旬に来日して5月頭の復帰を目指す

・アレックス、3/1の練習試合で負傷。全治3ヶ月? → 3/9にブラジル帰国(約3週間予定)。

・闘莉王、3/14に肉離れ発覚、全治2週間 → 3/30 新潟戦で復帰濃厚

・高原、3/24日に代表合宿で右太腿裏に違和感を覚えて緊急離脱 → 新潟戦は欠場

・達也、3/27 田中達は左太もも裏の張りのため、別メニュー調整

・3/26 バーレーン戦(アウェー)、啓太(90分)、阿部(82分)が出場

・3/27 U23アンゴラ戦 細貝(90分)、梅崎(71分)が出場

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2008.03.24

【観戦記】京都 3-3 浦和

 前半ついにエジミウソンが大爆発。いきなりハットトリックを決めて今日は楽勝かと思いましたが、京都は後半頭からフォ ーメーションを大胆に変更してから一転して大苦戦。2点差を守りきれないどころか、危うく逆転負けを食らう事態に。

 後半大苦戦に陥った原因は京都の作戦変更への対応が遅れたことに加え、運悪く永井が負傷(?)交代を余儀なくされたこと。後者は運が悪いとしかいいようがありませんが、WB、特に平川の裏を狙われると弱いという問題は常に付きまとっているもの。前節神戸戦の後半以降攻撃面は急速に改善されましたが、守備面は依然課題山積。来週再開するリーグ戦ではバーレーン遠征で疲労困憊の代表組が加わりますが、啓太と阿部は出場せざるを得ないでしょう。

200803231_1

-----エジ-----
--梅崎----永井--
相馬--------平川
---細貝--暢久---
--堤--堀之内-坪井-
-----都築-----

55分:永井→達也
69分:平川→西澤
77分:エジ→高崎

-----柳沢-----
-徳重------中山-
---佐藤--石井---
-----シジ-----
渡邊-手島--増嶋-平島
-----平井-----

HT:中山→田原
HT:石井→アタリバ
81分:徳重→林

 浦和のスタメンは前節神戸戦と全く変わらず。一方京都は柳沢の1トップ(狙いは3トップなのかもしれませんが、柳沢をフォローすべき徳重&中山の位置が低いので4-1-4-1のように見えました)。

 浦和は久しぶりに良い立ち上がりを見せ、序盤から優勢に。浦和が中盤の競り合いで勝っているのが効いて(点を取られる度にシジクレイが苛立っていたのがそれを象徴していました)、中盤でボールを奪ってからのサイド攻撃が幾度となく見られました。エジミウソンの3得点は全てサイド攻撃から生まれたもので、1点目は梅崎、2点目は永井、そして3点目は相馬。いずれもサイドのドリブル突破が活きたものですが、神戸戦と比べるとサイドでボールを持った時のフォローが早くなり、ドリブラーが孤立する場面が少なくなったように見受けられました。京都はリーグ戦初戦の名古屋戦でサイド攻撃に案外弱いところを見せていたので、前半で3失点もまぁありうべきところかなと思っていたのですが・・・

 エジミウソンのゴールはいずれも逆サイドでよく判りませんでしたが、相馬のクロスを高い打点のヘッドで叩き込んだ3点目は圧巻でした。神戸戦で徐々に良くなっていることについて触れましたが、この日は最前線の基点として機能しているだけはなく、ついに待望のゴールゲッターとしても機能。永井・梅崎・相馬との連携が劇的に改善した結果でしょう。

 一方前半の柳沢は最前線で孤立。得点機は一度浦和左サイドからのクロスをヘッドで合わせたくらい。セットプレーで1点返されたのは余計でしたが、前半の浦和の出来は文句のつけようがないものでした。

200803231_2

 しかしカトQが早々にフォーメーションを弄ってくるのはこれまでの3試合で周知の事実。この日も案の定田原を投入して2トップに変更(徳重の位置がやや高くなり、田原へボールが入ってからの中盤のサポートが早くなったので3トップだったかもしれませんが)。田原を入れただけでなく、ボランチだったシジクレイをCBに下げて3バックに変える大胆な手を打ってきました。

 そしてその効果を確かめる暇もなく、セットプレーのクリアボールを拾われて、単純な縦ポンで柳沢にDFラインの裏を取られてたちまち失点。前半の失点もそうですが、なんかDF陣に集中力が欠けているというかなんというか・・・

 早めに1点差に追いついたことで勢いづいた京都はその後猛攻。田原が入ったことで前線での拠点が増え、中盤で京都が主導権を奪い返すことに成功。中盤での優位を失った浦和は両WB、特に平川の裏を徹底的にやられて防戦一方。そして案の定3点目を奪われてしまいました。3点目もCBのミスが絡んでいると思いますが、昨年までなら中盤で劣勢でも最終ラインで凌ぎきれたはずのなのに、今年はそれが全くできません。平川・坪井・堀之内と02年入団のユニバー組が揃いも揃って今年不振なのは非常に気がかりです。

 京都の放った手に無為無策のまま時間を徒過しているうちに、何度か相手と交錯して痛んでいた永井が負傷(?)退場し、ゲルトはやむなく早い時間帯から達也を投入。達也は永井と違って一瞬のスピードでDFラインの裏を取ってナンボなのでエジとは純粋な2トップの関係を採りましたが、やはり今季試合で全くやったことがない両者の関係は合う訳がなくて完全に不発。達也が2度ばかりDFラインの裏に抜け出しそうになる場面がありましたが、いずれもシジクレイが封殺。スピードのないシジクレイに止められるようでは達也の状態もまだまだなのでしょう。

  おまけにトップ下に入った梅崎もやはりここは得手ではないようで次第にフェードアウト(前半飛ばしすぎた感もありましたが)。

また永井と梅崎はある程度相手のサイドを牽制する役目を負っていたのですが、永井を下げたことでサイドの守備も一層弱体化する結果を招いてしまいました。

 朦々と黒煙を上げている右サイドを見るに見かねたのか、ゲルトは平川よりは守備力のある暢久を右に転用してやや位置を下げ「なんちゃって4バック」風にしましたが、代わってボランチに入ったのは西澤。オジェックならありえない起用ですが、思い切って若手を使って行くというのはゲルトの方針なんでしょう。但し残念ながら西澤はJデビュー戦で緊張したのかボールが足についていない有様で、ついにはカウンターの基点になってしまう始末。この試合を勝ちに行くなら投入すべきは内舘でしょうが、経験のない選手を試せるのがナビスコ杯の良いところ。結果的に失着でしたが、この判断は支持できます。

 平川→西澤はともかく、次にゲルトが放ったエジ→高崎は謎。確かに後半のエジミウソンは消えていましたが、それは永井が退場したことで前線の連携が失われたことによるものでしょう。ようやく本領を発揮しはじめ、今後も浦和攻撃陣の中核を担うに違いないエジミウソンを途中で下げてしまうなんて愚策としかいいようがありません。

新人の高崎に活躍の場を与える以上にエジミウソンと達也の連携を高めておく必要もあったのでは? ナビスコ杯は新戦力をテストする場という方針のもとで高崎を起用したのは一貫性ありますが、達也も今季初投入。永井にアクシデントがあったといはいえ、FWを2枚とも代えてしまうのはさすがにやりすぎでしょう。エジは大層不満のようで、なぜか京都側ベンチへ引き上げてしまいましたが、心情は十分判ります。

 同点に追いつかれてから浦和は決定機らしい決定機を一度も作れず、守ってはカウンターの脅威に晒されまくり。カトQは最後のちょとちょろ煩い林を投入し、対峙する堀之内がオロオロする場面を演出。交代策が全部当たった京都。交代策が全て不発だった浦和。2点差を追いつかれたのは道理で、逆転されなかっただけマシと考えざるを得ません。

 永井一人いなくなっただけで機能しなくなる攻撃陣。急激な衰えを見せる守備陣。名古屋戦をボトムに最悪期を脱しているのは間違いありませんが、勝ちきるにはまだまだ力不足。代表組の戻る新潟戦では守備再建が課題です。特にサイド攻撃を得意とする相手に対してどう守るのか。ゲルトが浦和の持つ致命的な弱点をいつ、どのような形で修正しに来るのかが今後の見どころです。

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2008.03.22

【展望】08年ナ杯予2戦京都戦

<京都まめ知識>

・代表選出なし

ナビスコの前に行われたリーグ戦名古屋vs京都、及び京都vs大宮を録画観戦

【名古屋 1-1 京都】

-----西野-----
-パウ------柳沢-
---中山--佐藤---
-----シジ-----
渡邊-手島--増嶋-平島
-----平井-----

HT:西野→角田
59分:平島→田原
72分:パウリーニョ→アタリバ

・名古屋戦はパウリーニョ、柳沢、西野の4-3-3でスタート。ボランチにシジクレイがいるのが目新しい。PKで先制したが、その後は名古屋に中盤を支配され、左サイドをボコボコにやられる。

・西野→角田で4-4-2に変更したが、やはりサイドを崩されて失点。その後平島→田原でまた4-3-3に戻すが、最後に柳沢がビッグチャンスを外したのが惜しかった程度。

・名古屋の決定力の無さに助けられ、運良く引き分けに終わっただけで見所の無い試合。3トップが機能している時間はほとんどなく、比較的機能していた4-4-2をあっさり放棄したのは謎。

【京都 2-1 大宮】

---パウ--柳沢---
-----中山-----
-佐藤------角田-
-----シジ-----
渡邊-手島--増嶋-平島
-----平井-----

HT:パウリーニョ→田原
HT:平島→徳重
89分:柳沢→アタリバ

・前半は双方攻撃の形が大して作れず、後半は選手交代が奏功してやや京都が押し気味に推移したものの、やはり見所は少ない凡戦。

・大宮が高い位置からプレスをかけたのに対し、京都はビルドアップに失敗した挙句、CB増嶋の凡ミスでDFライン上でボールを奪われてマヌケな失点。

・中盤で大宮がやや優勢なためか、京都がボールを奪う位置は概して低い。

・ボールを奪ったら深い位置からでもとりあえず柳沢(後半は田原もターゲットに)というケースが多い。後方からのビルドアップは上手くなさそうで、攻撃の基点としての柳沢の負担はかなり重い。

・守備はシジクレイが効きまくり。「残念そこはシジクレイ」が一列前にある。

・意外なことに柳沢が無理目な位置からも積極的にシュートを撃ってくる。また柳沢に限らず、ガンガンミドルシュートを撃ってくるので注意。決勝点は大宮CBの中途半端なクリアを渡邊が拾ってダイレクトのミドルシュートが決まったもの。

・パウリーニョの交代は負傷の模様。

・カトQはやたら選手交代が早い。

・またカトQは相手に応じてフォーメーションを変える方針のよう。従って浦和の3-5-2に対しては4-3-3で臨んでくるかもしれません。

・後半開始早々縦パスを受けて上がってきた左SB渡邊に対し、大宮CBの対応があまりにも軽くてあっさり交わされ、渡邊が敵陣を深く抉った時点で勝負あり。波状攻撃で最後は柳沢が押し込んで同点。

・なお大宮は新潟との初戦の評判が非常に良かったようですが、この試合は全くいいところなし。高い位置からプレスをかけてくるのはいいのですが、そこを突破されると最終ラインの守備が物凄く脆い。後半開始早々縦パスを受けて上がってきた左SB渡邊に対し、大宮CBの対応があまりにも軽くてあっさり交わされ、渡邊が敵陣を深く抉って同点弾を演出した場面がその象徴。

・また初戦活躍したペトロジュニオールもワンマンプレー連発でシジクレイらの複数人がかりの守備で簡単に潰されていました。

【ナビ 名古屋 0-1 京都】

---田原--柳沢---
-徳重------角田-
---シジ--佐藤---
渡邊-手島--増嶋-平島
-----平井-----

・パウリーニョ欠場(怪我?)

・柳沢&田原の4-4-2でスタート(大宮戦の後半と同じメンバー) → 65分に田原を下げて柳沢の1トップに

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<浦和まめ知識>

・ポンテ、昨年12月から負傷離脱。全治6ヶ月? → 早ければ5月上旬に復帰見込み

・アレックス、3/1の練習試合で負傷。全治3ヶ月? → 3/9にブラジル帰国(約3週間予定)。

・闘莉王、3/14に肉離れ発覚、全治2週間 → 3/30 新潟戦で復帰見込み

・達也、3/15名古屋戦でメディカル側から投入を制止されたとの報も。→ 左太もも裏の張りで3/19は別メニュー。

・代表召集で高原、阿部、啓太が離脱。

<浦和予想布陣>

-----エジ-----
--梅崎----永井--
相馬--------平川
---細貝--暢久---
--堤--堀之内-坪井-
-----都築-----

・京都の守備は神戸ほど堅くなさそうなので、ようやく今季初得点が見られそうな気がしますが・・・

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2008.03.21

【観戦記】浦和 0-1 神戸

 目覚めないうちに失点してしまい、遅まきながら反撃に転じてそれなりに見せ場は作るものの1点が遠くて敗戦。

 浦和が弱かった頃にはよくあった試合展開で、それでも「良かった探し」の材料が多かったから今日は良しとするかぁ! そんな感じの試合でした。間違いなく名古屋戦よりはチーム状態は上向いており、横浜M戦よりも良かったと評価していいでしょうが、それだけではチームの出来上がり状態に一日の長がある神戸を凌駕するにはほど遠い。監督が代わって雰囲気が良くなっただけではチームはすぐに強くならないことを再確認させられた敗戦でした。

 ただ選手が闘う姿勢を取り戻したことだけははっきりと判りました。

20080320kobe1

<浦和>

-----エジ-----
--梅崎----永井--
相馬--------平川
---細貝--暢久---
--堤--堀之内-坪井-
-----都築-----

74分:エジミウソン→高崎
85分:梅崎→エスクデロ

 永井の位置はエジミウソンより明らかに低く、2トップではなく1トップ2シャドーを採用。1トップのエジミウソンはたまに機能する程度でしたが、サイドアタックを得意とする梅崎・永井の特性を引き出すためには良策だったと思います。代表で抜けた阿部の代わりに堤。啓太の代わりは暢久をボランチ起用。

<神戸>

---須藤--レアンドロ--
-古賀------栗原-
---松岡--金南一-
内山-河本--北本-石櫃
-----榎本馬----

54分:須藤→吉田
63分:石櫃→鈴木
80分:松岡→田中

 前節に引き続き、試合の入り方が良くありません。失点は堀之内が須藤と競り合いながらクリアしたボールが運悪くレアンドロの正面に転がったところを決められたものですが、スローインを受けたものとはいえ自陣深い位置なのに左サイドからどフリーでクロスを上げられたり、レアンドロがなぜかどフリーだったりと、失点を運の悪さで片付けられない要素がそこかしこに。

 また堀之内と坪井がこの日も著しく不安定。もともと足元が危なっかしい坪井は神戸のフォアチェックでおろおろして、ついにはボールを奪われる始末。なんか最晩年の井原を見るような感じ。坪井がボールを持つたびにスタジアムがどよめいて、自チームの選手をファン・サポーターが動揺させてどうすんねんとも思いますが、坪井は悪い意味で井原の後継者になってしまったんかいな(´・ω・`)ショボーン 当然ながらDFラインからのビルドアップなんてままならず。

 さらに神戸は中盤のプレスがきつく、浦和がボランチにボールを預けたところでちょっとまごまごしているとあっという間に囲まれてしまいます。キムナミルの仕事ぶりはまさに圧巻!

 浦和がドリブルでサイドをつついて神戸の中盤のプレス網を突破し、サイドチェンジで神戸守備網の薄いところを突くことで一応攻撃の形は出来ましたが、クロスの精度が良くない(GKに直接渡るケースが多い)上に、1トップゆえターゲットが少ないので得点機は相馬のシュートぐらい。高さでは神戸が優位なのにハイクロスを送りつづけるのはいかがなものかと。

 後半は浦和が猛攻。神戸のDFラインが下がったためか、浦和が中盤でボールを拾う場面が非常に多くなり、暢久が左右にボールを配球しながら前半同様果敢にサイド攻撃。

 ただ浦和が残念なのは2シャドーやWBが盛んにサイド攻撃を仕掛けるのは良いのですが、常に狭い局面での数的不利を強いられていること。良い形で前にボールが入ってもそのフォローが遅くて神戸の帰陣を許しがち。連携に問題があるので速いパス回しで神戸のマークをずらすこともできず、神戸の人垣をゴリゴリと個人技で崩すだけ。こういうところは一朝一夕には良くならないんだろうなと思いますが、エジが最前線でキープして細貝が突っ込むとか、浦和がプレイクスルーする萌芽らしきものが見えたのは収穫でしょう。

 徐々に調子を上げているとはいえ、得点源としては寂しい出来のエジミウソンに代えて新人の高崎を投入。トップでは紅白戦にすら出ていないのでいきなり活躍を望むのは酷というもので、案の定決定的な仕事はできませんでしたが、与えられたチャンスを何とか生かそうと懸命に走る姿には好感が持てました。

終盤には疲労困憊の梅崎に代えて怪我明けのエスクデロを投入。さすがにこれは無謀で反撃ムードにやや水を差した感がありましたが、ナビスコ杯を利用してエンゲルスが新戦力にどんどんチャンスを与えるのは悪くないでしょう。

 結局押しに押したものの1点が遠くて敗戦。川崎の強力攻撃陣をわずか1点に封じた神戸守備陣を再建途上の浦和が崩しきるには力不足という至極当然の結果になってしまいましたが、惜しむらくは立ち上がりの失点。これさえなければもうちょっと競ったゲームができたはず。自信の無さがああいう失点を呼んでしまうんでしょうなぁ・・・

20080320kobe2

「フロント、GMの無能さには呆れるばかり。監督を切ってそれでOKか?今やるべき事は勝つだけでなく応援したくなるプレイをチームが見せる事。それを怠ればファンは離れていくぞ」

前段は同意。ただ皮肉なことにこの日の後半は「応援したくなるプレイ」ぶりでした。

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2008.03.19

【展望】08年ナ杯予1戦神戸戦

<神戸まめ知識>

・大久保が代表召集で離脱

・キムナミルも韓国代表召集されているが、離日予定は21日なので浦和戦は出場見込み。

・ボッティは腰痛持ちで必ずしも万全ではない模様

(参考) 前節:神戸 4-1 川崎

--大久保--レアンドロ--
-古賀------栗原-
---ボッティ--金南一-
内山-河本--北本-石櫃
-----榎本馬----

77分:ボッティ→松岡
85分:栗原→パク
88分:古賀→鈴木

 川崎の誇る強力3トップを封じたどころか、思わぬ大勝となった神戸。

 録画を見ましたがはっきりいって強いです。とんでもなく強いです。前節の名古屋よりも恐らく一枚上でしょう。神戸が早い時間に先制したためか、持ち味と思われるカウンター攻撃がツボに嵌りました。またそれ以前に攻撃に移る前の守備の良さが光りました。

相手ボールになるとまずはレアンドロや大久保が高い位置からプレッシャーをかけて来ます。レアンドロは自陣にまで果敢にプレッシャーをかけてくるので攻撃側は全くのんびりできません。

続いてキムナミル&ボッティの両ボランチを中心に極力高い位置でボールを奪おうと積極的にプレスをかけてきます。川崎の強力な攻撃陣の前に、結果としてDFラインが押し込まれてボールを取る位置が低くなるケースが多い(特に前半)ようでしたが、DFも極力前でボールを取ろうとする意識は高く、CB北本がインターセプトしてそのまま攻め上がる場面もありました。

ボールを奪ったらすかざす前線へ。攻守の切り替えはとんでもなく速く、FWをサポートする人数も多い。中盤の選手はもちろんSBも積極的に攻撃参加。

自陣深い位置でボールを奪ってからのカウンターで決めた3点目は垂涎モノ。ボールを奪ったのもレアンドロなら、フィニッシュもレアンドロ。そして一瞬のうちに攻守を切り替えてレアンドロをサポートすべく走る選手の頭数の多いこと!ボールが来るのを信じて走るってこういうことなんだなぁと感心させられました。

4点目は途中ややスローダウンを強いられたものの、やはり自陣深い位置でボールを奪ってからのカウンターで決めたもの。少ないタッチ数でボールを回してゴールを陥れた見事な得点でした。ここでも中盤でボールを受けたレアンドロがスルスルっと抜け出してゴール前へ。あれだけやられまくっているのに全くレアンドロを掴まえられない川崎守備陣の出来もあんまりですが。

 またカウンター一辺倒のチームというわけではなく、中盤でのプレスをサボるとボッティやキムナミルが深い位置から高精度の崩しのパスを繰り出してきます。先制点のボッティ→レアンドロがそのパターン。さらに左SH古賀や右SB石櫃は高精度のクロスを出してきます。

はたまた何が驚いたってキム・ナミル。東アジア選手権に出ていたのにフツーにチームにフィットしているし、コンディションも悪くなさそう。このクラスの選手が加入しちゃうと酒井がスタメンで出る日は遠そうです・・・

 J1昇格後も松田監督を起用し続けて、的確な選手補強をして着実に強くなった感がありあり。昨年はJ1昇格の最大の功労者だった三浦淳の処遇を巡ってゴタゴタがありましたが、チームの顔ともいえる選手を斬って監督を立てた結果がこれ。試合内容、チーム作り共々今の浦和にないものを神戸は持っています。

柏に比べるといかんせん地味ですが、神戸もJ2に落ちてから劇的に良くなったクラブだと思います。

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<浦和まめ知識>

・開幕連敗で3/16に早くもオジェックを更迭 → エンゲルスコーチが昇格

・ポンテ、昨年12月から負傷離脱。全治6ヶ月? → 早ければ5月上旬に復帰見込み

・アレックス、3/1の練習試合で負傷。全治3ヶ月? → 3/9にブラジル帰国(約3週間予定)。

・闘莉王、3/14に肉離れ発覚、全治2週間 → 3/30 新潟戦で復帰見込み

・達也、3/15名古屋戦でメディカル側から投入を制止されたとの報も。→ 左太もも裏の張りで3/19は別メニュー

・代表召集で高原、阿部、啓太が離脱。

<浦和予想布陣>

---エジ--永井---
-----梅崎-----
相馬--------平川
---細貝--暢久---
--堤--堀之内-坪井-
-----都築-----

・DFラインに堤が入るのは濃厚だが、中盤の構成は流動的。梅崎先発濃厚との報も。

・名古屋戦のように中盤の玉際での競り合いに負けると、ハーフカウンター一発で持っていかれそうですなぁ・・・

・前節同様、浦和は構造的にサイドをやられやすいので注意。ゲルトがそこをどう修正してくるかが見物です。

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2008.03.16

【観戦記】浦和 0-2 名古屋

 前節に続き、相手が良いというよりは浦和が悪すぎて完敗。名古屋が強い感じはそれほどしませんでしたが、出来上がり途上にあることがはっきりと判るチームと依然五里霧中のチームとの差は歴然。おまけに1対1だとか、玉際での競り合いでも負けるようでは勝てるはずもありません。

 攻撃は前節よりやや良くなったように見受けられましたが、逆に(闘莉王の欠場が手伝ってか)守備が不安定になり、今後末代に渡って語り継がれるであろうようなお粗末な失点も飛び出して、その後は緊張の糸が切れて全く覇気の無い戦いぶりに終始。選手個々人は格段にレベルアップしているにも関わらず、10年前と大して変わらない絶望的な試合内容。試合の組み立て役がいないという難はあるものの、それ以外は日本を代表するといって差し支えない陣容を揃えながら、よくここまで酷い試合ができるものだとある意味感心してしまいました。

 個々人はそれなりに頑張っているのだが、連携が上手く取れないというのであれば時が解決してくれるのかもしれません。しかし、この試合を見ると攻守にわたってチームの意図が感じられず、当然ながら連携の取りようが無い。ボールを受けた選手はオロオロするばかり。連携があまりにも取れないゆえに選手に迷いが生じてプレーに自信を失っているようにも窺え、普段ではありえないようなミスが頻発しました。

 もはや「しっかり守ってカウンター」でも結構。選手の役割、攻守のタスクを明確にして最低限の連動性を確保しつつ、最後は個人能力で押し切るサッカーでチームを建て直しながら勝ち点を稼いでいかないと。当然ながらコンディション等の問題で持てる能力を発揮できていない選手はスタメンから外す。

 もっともワシントンやポンテのような群を抜いた個人能力を持つ選手はいないのは頭が痛いところですが、なにがしかチームの方向性を早く示さないとどうにもならないところに差し掛かっているのは明白。

 海図の無いまま漂流しているような試合は勘弁願いたいものです。

20080315nagoya

<浦和>

---高原--エジ---
-----暢久-----
相馬--------平川
---細貝--啓太---
-阿部--堀之内-坪井-
-----都築-----

HT:高原→永井
61分:啓太→梅崎

 闘莉王が肉離れで欠場。3バックの中央に堀之内が入るのは想定内でしたが、CBに細貝ではなく阿部を入れ、ボランチに細貝を起用したのが目を惹きました。先のサテライト瓦斯戦では細貝は何度も川口らにぶち破られていたので、単にストッパーとして使うのは怖いと判断されたのかもしれませんが。

<名古屋>

---玉田--四千---
------------
マギ-吉村--中村-小川
------------
阿部-吉田--竹内-青山
-----楢崎-----

75分:青山→三木
85分:マギヌン→杉本
89分:玉田→山口

 名古屋はなぜかバヤリッツアがベンチにも入らず、前節大活躍した竹内がCB。

 前半は圧倒的に名古屋ペース。浦和は立ち上がりが最悪で、堀之内が玉田のプレッシャーを受けてミスを連発。もはやベテランの域に入ったといってもいい堀之内が玉田一人のプレスを交わせずにあわやという場面を連発。これが前半の浦和のリズムを悪くしたといって差し支えないでしょう。

 とはいえ、浦和も全く無抵抗だったわけではなく、何度か中盤でボールを奪ってチャンスメーク。名古屋は果敢にDFラインを上げてくる割には中盤がそれほど強くないのでカウンターが狙いやすいのですが、残念ながら浦和の両FWは共に足元でボールを欲しがるタイプ。単純に名古屋のDFラインの裏を突くようなことは苦手のようで、カウンターの形は作れどもあと一歩のところでシュートには至らず。

 そうこうするうちに右サイドで数的優位を作られ、ノープレッシャー状態のマギヌンからヨンセンへクロスが通って失点。阿部が必死にヨンセンに食らいついていましたが、でかい相手との競り合いに滅法弱くてCBとしては難があるのは代表戦でもよく見るところ。

 ただ阿部を責めるのは少々酷で、それ以前にサイドを簡単に崩されているのが情けない。前節の名古屋の戦いぶりを見ていればサイドにストロングポイントがあるのは明白で、そこをオジェックがどう対処するのかが見物でしたが前半は全くの無為無策。昨年だとどちらかのWBを下げて4バック風にして対処することもありましたが、この日はただただ傍観。右サイドは炎上また炎上で、1失点で済んだのは幸運としか言いようがありません。

 両サイドが常に劣勢のため、浦和のWBは押し込まれて5バック状態。必然的に中央が薄くなり名古屋の波状攻撃を浴び放題。やっとボールを奪っても前の人数が少ないので攻撃の形が作れず。念願のボランチとして起用された細貝が時折最前線まで顔を出す積極性を見せているのがかすかな光明といっていいほど情けない前半でした。

 不発の両FWのどちちからと、攻守にいいところがない平川は早めに代えないと勝ち目が無いと思っていたところ、オジェックは後半頭から高原に代えて永井を起用。オジェックにしては珍しい英断でしたが、これは大正解。永井がやや右サイドに流れた1.5列目でボールを受け、スペースへ走る平川と縦の関係を作ってチャンスメーク。これが機能して浦和は俄然勢いを取り戻し、啓太のミドルシュートがポストを直撃するビッグチャンスを生んだのですが、この試合で良かったのはわずかに後半の15分間程度。

 
 オジェックが攻勢を強める趣旨で梅崎投入を決意したのは大いに結構なのですが、下げたのはなんと啓太。守備的な選手を外して攻撃的な選手を入れたつもりなのかもしれませんが、それってまるで下手くそなサカつく。今の浦和の最大の問題は無駄走りする選手が少ないことで、無駄走りを最も忠実に実行している啓太を外すなんて愚の骨頂。もっとも啓太もさほど調子が良かったわけではないのですが、細貝が攻、啓太が守という役割分担がそれなりに機能していたのをあえて崩すほど啓太が悪いとは思えず。梅崎に代えて下げるならどう見ても暢久でしょう。

 ついに浦和デビューを果たした梅崎は残念ながら空回り。気合が入っているのは十二分に判りましたが、残念ながら周囲と噛み合わず。

 オジェックの愚策によって浦和は急失速。攻め手を見出せないでいるうちに、浦和史上に残る大失態 -リスタートを焦った都築と、それに反応できなかった細貝の連携ミス- でやらずもがなの失点を許して事実上試合終了。阿部がピッチに大の字になってしまったのがそれを象徴していました。立ち上がりの堀之内に始まり、後半は坪井の致命的なパスミス、最後は都築の大失態と、守備陣がここまでボロボロになった試合は久しぶり。

 あとは完全にやる気を失ったのか、浦和は誰一人走ろうともせず、足元から足元へボールを繋ぐだけ。しかも名古屋のプレスにあってしばしばボールを取られる始末。ベンチはベンチでそんな悲惨な状態を変えようともせず、達也投入による悪あがきさえせずに交代枠を余らせたまま試合終了。

 6週間で直るような外傷ではなく、中枢がやられているような、ただただ情けない敗戦でした。

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2008.03.14

【展望】08年第2節名古屋戦

<名古屋まめ知識>

前節:名古屋 1-1 京都

---玉田--四千---
------------
マギ-山口--中村-小川
------------
阿部-吉田--バヤ-竹内
-----楢崎-----

66分:中村→藤田
71分:小川→片山
81分:玉田→杉本

(注)

・マギ=マギヌン
・バヤ=バヤリッツア

・例年どおりストーブリーグの主役に踊り出るも交渉の場にすらついてもらえず、結局川崎で実績のあるマギヌンを補強した程度。本田が流出したのでチャラといったところ。

・CBに昨年怪我で出場できなかったスピラールに代えてバヤリッツア

・ピグシー監督招聘は吉と出るか凶と出るか?

右SBの竹内はあまり聞き覚えのない選手だが国士舘卒の06年入団。昨シーズン初にスタメン入りしたくらいで、あとは専らベンチ要員。

・右SHの小川は明大卒の07年入団。昨シーズン後半からスタメン定着。

・藤田は負傷明けで万全ではない模様。

京都戦の録画を見た感じだと

・高い位置にボールが入るとSB(特に右SBの竹内)が積極的に上がってきて、SHやサイドに流れた玉田と絡んでサイドに人数をかけて攻めるのが基本。サイドに流れてからの玉田のドリブルは侮れない。

・クロスのターゲットはもちろんヨンセンで、1得点はそのパターン。京都は前半左サイドが炎上。

・中盤はかなり流動的。SHのマギヌンと小川は左右のポジションチェンジをするし、中央にも切り込んでくる。小川は積極的にミドルシュートを撃ってくるが精度は良くない。

・逆に両ボランチがサイドに流れることもある。京都は中盤でボールが取れずに最終ライン&GKの奮戦でなんとか凌いだだけ。

・CBのバヤリッツァも必要に応じて攻撃参加。

・総じてチャンスはそこそこ作るがいかんせん決定力がない。

・当たり前だがカウンターには極めて脆そう。また運動量が多いので次第に失速して終盤同点、ないし逆転を許す場面が多そうな気がする。バテるのを警戒してか、ピグシーはきっちり3人代えて来ましたが。

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<浦和まめ知識>

・浦和、3/8の開幕戦で完敗。オジェック監督の見立てでは全治6週間。

闘莉王、3/14に肉離れ発覚、全治2週間

・ポンテ、昨年12月から負傷離脱。全治6ヶ月? → 早ければ5月上旬に復帰見込み

・アレックス、3/1の練習試合で負傷。全治3ヶ月? → 3/9にブラジル帰国(約3週間予定)

<浦和予想布陣>

---高原--エジ---
-----暢久-----
相馬--------平川
---阿部--啓太---
-坪井--堀之内-細貝-
-----都築-----

・選手を代えればどうにかなるというものでもないと思うが、「火の玉ボーイ」ならぬ「火だるまボーイ」とか「メタボウソン」とかはどうするんだろう?

・漫然と闘っているとサイドで名古屋に簡単に数的有利を作られてジ・エンド。後ろから飛び出してくる選手を掴まえるのにも難儀するでしょう。

・名古屋は積極的に前に出てくる可能性が高いので、FWにスピードのある選手を一人入れて置くのは必須かと。

・でも今週の紅白戦の様子だと、前節と全く同じ臭い・・・

・そして闘莉王が13日の練習を緊急離脱→精密検査・・・

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2008.03.10

【観戦記】サテ瓦斯 1-0 浦和

20080309sate2

 横浜M戦で出場しなかったベンチ組フィールドプレーヤー(内舘・梅崎・細貝・西澤)が揃って登場。新加入選手では高崎・林が出場。

 なぜかエスクデロの姿がありませんが、また怪我でしょうか???

 FC東京(以下瓦斯)はブルーノクアドロス、金沢、浅利、川口、近藤、赤嶺とトップ経験者を多数並べたなかなか手強い陣容でした。

---高崎---林---
-----梅崎-----
小池--------岡野
---内舘--西澤---
--堤--近藤-細貝--
-----加藤-----

66分:林→高橋Y
77分:近藤→山田Y

 試合は終始岡野の守る右サイドがやられ気味。前半岡野が攻撃参加した裏を快足の川口に突かれ、1対1での応対を余儀なくされた細貝もあっさりと交わされる場面が2、3度あり、1回決定的なチャンスを作られてしまいました。前半終了時にGK加藤が岡野と長談義していましたが、たぶんその辺の対応についてでしょう。

 で、後半は小池をかなり高い位置に上げる代わりに岡野の位置を下げたように見受けられましたが、時間が経つにつれて中盤でボールが取れなくなってほぼ一方的に押し込まれ、右サイドでどフリーとなった浅利のアーリークロスを赤嶺に押し込まれてしまいました。

 攻めては決定機を一度も作れず。高崎が最前線で拠点を作って落としたところを2列目に拾わせるとか、スピードのある林にDFラインの裏を狙わせるとか、まぁそんなことをやろうとはしていたようですが、結局一度も瓦斯のDFラインを脅かすに至らず。肝心の高崎が競り合いで勝ったり負けたり(おまけに自分で前を向こうとしないので相手DFにとってあまり怖くない)といった上に、梅崎や林との呼吸も今一つ・・・ってトップと一緒やん(´・ω・`)ショボーン

前半小池が盛んにドリブル突破を仕掛けて何度がチャンスメークしていましたが、中盤が崩壊した後半はボールが来なくなって宙ぶらりん状態に。ただFWでトップ出場するのは絶望的になって左WBに回された厳しい状況を彼なりに理解してチャレンジしていたのは良かったと思います(より本職に近い坂本が出場機会さえ与えられなかったのは辛いものがありますが)。

20080309sate1

 近藤と西澤がかぶって交錯したのを皮切りに、瓦斯の厳しい当たりで痛む選手が続出。主審の判定がややブレがち、かつ結果として瓦斯に有利な笛が多かったためややスタジアムの雰囲気が悪くなったのが残念でしたが、結局トップ同様お寒い内容、かつ同スコアでの敗戦。但しそれなりに走っている分まだマシかなとは思いました。

 暢久の出来があんまりだったので梅崎のスタメン起用が望まれるところですが、梅崎といえどもサテライトレベルですら群を抜いた個人技を持っているわけではないので、連携も意思疎通もへったくれもない今のトップチームでいきなり大活躍を望むのは酷でしょう。

 この日ほぼ穴と化していた岡野ですが、これはスタメンかつ90分使うこと自体に無理があるのでまだ良いとして、気になったのは内舘。前半はやたら張り切って果敢にボールを奪ってはしばしば2列目に顔を出していたのですが、後半急速にフェードアウトしてしまいました。後半浦和がボールを取れなくなったのはこれが主因でしょう。90分働いてもらわないと困るポジションなだけに非常に心配です。

 相方の西澤は当たり負けしてしばしばボールを取られる難がありますが、前を向いた時のわくわく感は確かにありますね。攻撃的なボランチがいなくなったので長谷部の後継者として育ってくれると嬉しいのですが。

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2008.03.09

(メモ)サテ瓦斯1 ‐0浦和

(スタメン)加藤、堤、近藤、細貝、内舘、西沢、小池、梅崎、岡野、高崎、林
(サブ)柴田、坂本、橋本、山田、高橋

(前半)瓦斯はブルーノ、金沢、浅利、金沢、川口、近藤とトップ経験者多い。
岡野の裏がやられ気味で、細貝も簡単にぶち破られること二度、三度。一度決定機を許す。

浦和は左WBの小池が弧軍奮闘しているが、決定機皆無。

(後半)中盤でボールが取れなくなり、右サイドを押し込まれて失点。

攻撃が全く機能せず、決定機皆無のまま敗戦。両ベテランの出来は淋しい限り。

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【観戦記】横浜M 1-0 浦和

 今年の浦和は始動が遅く、しかもグアムキャンプでは一年間闘える体力を鍛えることに重点を置いたため、実戦練習はわずかに愛媛と非公開練習試合を行ったのみ。あとは何度か紅白戦をやっているとはいえ、これじゃ連携の深まりようがなく、最初から面白いサッカーが見れるわけはないと半ば覚悟して出かけたつもりですが、浦和の出来の悪さは想像のはるか斜め上を行っていました。

 いやぁ、これほどまでにメロメロとは。特に前の3人。

 同じ負け試合でも相手が強くて負けた場合はある意味敵ながら良いものを見せてもらったとさばさばして家路に着けるのですが、相手は特にどうということはないが自チームがどうしようもなくダメダメで負けた場合は精神的にかなりダメージが残ります。歴史的に戦績の良くない開幕戦ですが、ここまで内容が悪い開幕戦は実に久しぶりです。マリノスは決定機を3度作ってその一つを決めたのに対し、浦和の決定機は皆無。強いて言えば暢久のダイレクトボレーが惜しかったくらいですから敗戦はやむを得ないでしょう。

20080308mari2_1

 試合は立ち上がりからマリノスペース。浦和はほとんどFWにボールが収まらず(鞠DF陣が浦和の2トップにボールが入ったところで厳しくマーク。これが効いていました)、たまにボールが入ったと思えばそのフォローがなく、とにかく前の3人がバラバラに動いている状態で攻めの形が全くできず。時折阿部や啓太が加勢に来ますが、そこでパスミスが飛び出してカウンターを許すことも。

 守っては陣形がやや間延びしてDFラインとボランチの間へしばしばマリノス攻撃陣(山瀬とかロペスとか小宮山とか・・・)の侵入を許す始末。さらに両サイドもやや劣勢で、左サイドを隼磨に破られて前半20分前後に立て続けに2度決定機を作られてしまいました。

 幸いにも相手の決定力の無さに助けられた後は心なしか浦和がペースを取り戻しましたが、浦和がボールを持つ時間が多少長くなっただけでマリノスの守備陣形は微動だにせず、浦和は個人で持ち込んで無理目のミドルシュートを放つのが精一杯。ボールが出てくるのを信じて走るようなことが全然出来ていないためか、中盤でボールを持ったまま徒に考え込むような場面が90分を通じてしばしば見受けられました。

 運良く前半を無失点で凌ぎ、後半の立ち上がりはこの試合を通じて一番まともな時間帯だったと思います。相変わらず決定機には至りませんが、一応パスを繋ぎながらエリア内にいる高原やエジにまでボールが渡るようになり、後は振り向きざまのシュートなり、落としたところを後方からズドンなり何となく形らしきものがおぼろげながら見えてきました。しかし、それがはっきりとした形を成さない間に失点。

 直接的には坪井のクリアが甘くて、それが簡単に小宮山に渡ってしまったところから生じたものですが、その前に啓太から出た縦パスを高原がセンターライン付近であっさり失って2次攻撃を浴びたことのほうが問題でしょう。高原にせよ、エジにせよ、思ったほど前線でボールキープできなかったのは大きな誤算。もっともこれはマリノスDF陣を褒めるべきかもしれませんが。

 先制してさほど時間が経たないうちにロニーが遅延行為で2枚目のイエローをもらって退場。浦和は数的優位になりましたが、ベタ引きになったマリノス守備陣の前に手も足も出ず。オジェックはこの日良いところがなかった暢久を早々に諦めて永井を投入するも戦局に変化なく、さらに堀之内を下げて達也を投入して3-3-4っぽいフォーメーションにしましたが、単に前が渋滞しただけでこれまた何の効果もなし(スペースが全くない状態の達也ほどかわいそうなものはないなぁ・・・)。なんら数的優位を感じることがないまま敗戦というのはオフト初期にまで立ち戻った感も。

 マリノスの中央はとにかく堅いのでサイドから攻めるしかないのですが、サイドから良質のボールが入らないのは昨年同様。たまに可能性のあるボールが入っても、残念そこは中澤だったりします。

 ロニーがやや引き気味のポジションを取っているせいか、ロニー退場以前から堀之内や坪井が再三攻撃参加を見せていましたが、マリノス守備陣には事実上捨て置かれていた模様。闘莉王はオジェックに大島番を言いつけられたのか、攻撃参加は1度きり(しかも肝心なところでバシっと中澤に止められてしまう・・・)。最後の最後まで闘莉王大作戦は発動されることなく、闘莉王はさぞかし憤懣やるかたないことでしょう。目先の勝ち点を拾いにゆくなら闘莉王が最前線で中澤と一緒に潰れてもらうくらいの手を打つべきでしたが、オジェックは今年の形らしきものを最後まで追い求めて轟沈の道を選びました。

 ポンテもアレックスもいないので、セットプレーは全部暢久が蹴っていましたが、これまた得点の臭い皆無。CK、FKの後に何度もカウンターを食らうテイタラクで、久しぶりに「浦和のセットプレーは大ピンチ」を見せていただきました。これもオフト時代以来です。

 一人少なくなったマリノスは単にベタ引きで守るだけでなく、コンディションに問題があるロペスに代えてスピードのある坂田を入れ、カウンターをちらつかせながら時間稼ぎ。これがまたトップヘヴィーで攻守のバランスが崩れまくっている浦和に対して実に効果的でした。テキ屋、やるじゃん。

 結局のところ前半半ばから浦和がボールを持っている時間がやや長いものの、ゴールを陥れる算段の立たないままただだらだらボールを持っているだけで、結局セットプレー崩れも含めてマリノスのカウンターの餌食になるだけだった。そんな試合内容だったと要約できます。

20080308mari2_2

 前線も酷けりゃ、それをフォローする中盤も酷い。連携の悪さ、意思疎通の悪さというものは時間をかけないとどうしようもありません。例年スロースターターの浦和ですが、今年は例年以上にダメかもしれません。戦術大転換で事実上チームは作り直し。新戦力を加え、かつ監督も変え、さらに準備期間が短かったのに等しいくらいの状態ですね。昨年はブルズカップとゼロックス杯でボロボロにされましたが、今年は炎上の暇も無くいきなり公式戦を迎えていいところ無く敗戦。まぁリーグ戦緒戦で大炎上しなくて良かったと無理やり前向きに考えるしかないかと。

 なおこの時点でスタメンをコロコロ変えたところで悪循環に嵌りがちですが、トップ下梅崎は案外早く実現しそうな気がしてなりません。

*今日の良かった探し=オジェックの選手交代が比較的早かったこと

<浦和>

---高原--エジ---
-----暢久-----
相馬--------平川
---阿部--啓太---
-堀之内-闘莉王-坪井-
-----都築-----

69分:暢久→永井
75分:堀之内→達也

最後はこんな感じ?

-----高原-----
-達也------エジ-
-----永井-----
---阿部--啓太---
相馬-闘莉王-坪井-平川
-----都築-----

<横浜M>

---大島--ロニー--
-----ロペス----
小宮山-------隼磨
---山瀬兄--松田--
-田中裕-中澤--ロス-
-----榎本-----

73分:ロペス→坂田

P.S.

何やら新コールらしきものをやっていましたが、はっきりと判ったのは坪井のみ(井原のコールを転用)。サポーターのほうも実戦練習不足でした(^^;

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2008.03.07

【展望】08年第1節横浜M戦

<横浜Mまめ知識>

・監督、外国人選手を総とっかえ。

・負傷で河合が欠場見込み。上野・那須を放出しているので明らかにボランチが人材難。

中澤も3/3の練習で右足首負傷 開幕戦には支障なし

・直前の名古屋との練習試合は非公開になったので、フォーメーションやスタメンは不明に近い。名古屋での練習試合では山瀬兄がボランチに入ったとの情報も

<横浜M予想布陣>

---大島--ロニー--
-----ロペス----
清水--------隼磨
---松田--山瀬兄--
-田中裕-中澤--ロス-
-----榎本-----

(注)ロスは外国人選手ではありませんw

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<浦和まめ知識>

・ポンテ、昨年12月から負傷離脱。全治6ヶ月?

・アレックス、3/1の練習試合で負傷。全治3ヶ月?

<浦和予想布陣>

---エジ--高原---
-----暢久-----
相馬--------平川
---阿部--啓太---
-堀之内-闘莉王-坪井-
-----都築-----

・キャンプで4-3-3とか3-4-3とか試しては見たけど、昨年通り3-5-2が最有力。

・アレックスの長期離脱でスタメン、特に左WBの人選が難しくなった。紅白戦ではレギュラー組左WBに相馬が入ったとのこと

<ポイント>

・監督、外国人選手を総とっかえしているので、昨年のデータはほとんど役に立ちません。従ってまずは様子見の試合展開になることは必至。仙台で実績のあるロペスはまだしも、ロニーの出来は蓋を開けてみないとさっぱり判らん。

・横浜Mは人材難でやむなく松田をボランチにコンバート(松田は昨年既にCBとしては主力の座を失っている)。これが機能しなければ一巻の終わり。

・相馬と隼磨の殴り合いは見物。相馬がここで完勝すると今シーズンの展望が一気に明るくなります。

・浦和も新加入同士の2トップですから、初戦から面白い試合が見れるとワクテカで行かないほうが賢明でしょう。しっかり勝ち点3を取って、あとは「先々面白くなりそう」と期待感を抱かせてくれれば十分です。

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