2018.04.27

浦和役員人事及び経営情報に関する雑感

・昨日、浦和レッズの役員人事及び2017年度経営情報が公表されました。

・人事面での注目ポイントは淵田社長及び山道取締役の重任。

・淵田氏は2014年2月社長就任以来既に3期が経過していること、2016年11月に三菱自より三菱重工色が強いダイヤモンドF.C.パートナーズ株式会社が設立されて1年半が経過していること、今年2月に三菱重工から転籍された立花副社長が次期社長含みの転籍とも見られたこと、等の理由から三菱自出身の淵田氏が今年限りでお役御免になるとの憶測が流れていました。

・ところがその観測は結局下種の勘繰り以外の何物でもなく、淵田氏は続投。同時に公表された経営情報を見ると淵田氏社長就任以降3年間一貫して増収増益なので本人が辞めるとでも言わない限り社長を代える積極的な理由はありません。就任当初はズタボロだった橋本前社長はなんだかんだと評価を劇的に向上させた上に5年やっているので、淵田社長の4期目が特に長いわけでもありませんし。

・ただ2017年経営情報で明らかなように、浦和は足下深刻な観客減に見舞われており(但し、入場料収入は前年比ほぼ横ばい)、昨年の大幅増収は広告料収入と移籍金・賞金等からなる「その他」の寄与が大。浦和の広告料収入は親会社のいわゆる「ミルク補給」ではなく、「人気があって注目度が高いのでスポンサーになった」各社様の積み上げという側面が強いので、観客減は入場料収入減に直結するだけでなく先々広告料収入の減少にも繋がりかねません。

・この件については当然ながらクラブも危機感をもっているようで、重任決定の淵田社長には観客減問題への対応が問われる1年になるでしょう。また昨年の好決算はACL優勝で嵩上げされており、今のチームのテイタラクでは今年度は減収は免れずに社長業績の末尾を汚す格好になろうかと思います。重工サイドが泥をかぶるのを嫌がってあえて淵田社長を据え置いたという意地悪い見方もできますが(苦笑)。

・今般の役員人事でなんとも不可解だったのが山道取締役の重任。

・浦和は今年4月堀監督更迭に続いて強化体制を刷新したのに伴い、従来本部長(強化担当)だった山道氏は本部長(社長補佐)というなんとも曖昧模糊な位置づけに移っていました。傍目には立て続けに期中での監督交代を余儀なくされた「現監督の力量見極めに関する節穴っぷり、次期監督に関するノープランぶり」に関する責任を取らされ、閑職に追いやられたも同然と思い込んでいました。

・従って今般の株主総会でてっきりお役御免になるのだろうと予想していたのですが、まさかの重任とは!! 現場を預かる監督・コーチは更迭されたら直ちに路頭に迷うのに、より責任の重い元強化担当がこんな甘々な処遇でいいのかなぁ・・・ 

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2018.03.05

【祝】アンドリュー ナバウト選手、完全移籍加入内定

・開幕から不甲斐ない試合の連続を糊塗するかのように、ニューカッスル・ジェッツ(豪州)所属のMFアンドリュー・ナバウト選手の完全移籍加入内定の知らせが飛び込んできました。浦和4人目の外国人選手ですがアジア枠なので何の問題もありません。

・判り易いWGタイプのようで、動画を見る限り前にスペースがあるとめっちゃ縦への推進力が活きそうなタイプ。かつ遠目からの一発もありそう。逆にいえば狭い局面での性能は全く判りません。WGマルティノスとは体格が真逆のガチムチ系ですが、プレースタイルなり得意不得意なりはほぼ同じだったりすると面倒なことに。

・ラファエルの突然の退団を受けて慌てて探して来たのでしょうが、今の浦和は全くWGタイプではない武藤がやむなくWGをやらされている惨状なのであながち的外れな補強ではありません。またミシャスタイルだと戦術にフィットするまで時間がかかり、挙句の果てにフィットしないまま終わる可能性もありますが、幸か不幸か今の浦和は戦術理解を云々できるほど戦術が固まっていない(苦笑)ので、とりあえず個人能力を存分に発揮してくれればそれでいいと思います。非常に低レベルな苦境打開策ですが。

・ナバウト補強により、浦和は左右WGの個人能力でのサイド突破に全てを託す「ペッカー2018」になる可能性がかなり高くなってきました。よって今後はWGまでどうやってビルドアップするのか、さらにWGがサイドから敵陣に穴をあけた後にフィニッシャーが中でどう待ち構えるのかという課題に向き合うことになるのでしょう。

・また武藤が本職のIHに戻るとなるとIHがやたらだぶついて、目先武藤・長澤・武富でIHのスタメンの座を争うことになりましょう(柏木は鉄板扱い)。こうなると怪我で出遅れている直輝の立場は難しいものに。さらにいえばWGはいないがIHはやたらいるとか、SBはいないのにCBは余っているとか、今年の補強の不可解さがより一層浮き彫りに。なんだったんだろうな、今年のオフは。

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2018.01.24

原口元気選手、デュッセルドルフに期限付き移籍

・ヘルタで出番を失っている原口元気選手は結局ヘルタとの契約を来季終了まで1年延長した上で、ドイツ2部のデュッセルドルフに期限付き移籍することになりました。

・スポーツ紙上では原口の移籍先として浦和やブレーメンの名前が挙がっていただけに、デュッセルドルフへのレンタルという形に落ち着いたのはやや意外。浦和もブレーメンも市場価値を大きく上回るような金額を払ってまで原口を獲得するようなアホなことはしなかったので、思うような値段で売れなかったヘルタが今夏の売却狙いに切り替えたということなのでしょう。言い換えれば足元を見られたのはヘルタのほうだったという格好。

・また浦和復帰は原口にとって欧州クラブでこれといったオファーがなかった場合のセカンドチョイスでしかなかったでしょうから、もともと浦和復帰の目は薄かったと思います

・W杯出場へ向けて原口はとにかく試合に出ることが先決。ただ行き先が2部のクラブなのが残念ですが・・・ しかもよりによって同ポジションに宇佐美がいるクラブに。

・浦和が無理に原口を取りに行かなかったこと自体は妥当だと思いますが、ラファエルの穴(=ただでさえ乏しい得点力がガタ落ちになる)という問題は残ったまま。「このレベルに満たない選手を数あわせでとっても意味がないです。急いては事をし損じることになる」のも道理なので、もはや目ぼしい選手がいないこの時期に無理に動かず、夏の移籍期間まで待つのも一策ですが、そうこうしているうちに点が取れずに勝ち点を失いまくるような・・・

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2018.01.18

ラファエル シルバ選手、チーム離脱

・キャンプ期間中に主力中の主力が移籍してしまうという、浦和では前代未聞の事件が発生しました。ラファエルの武漢卓爾(中国2部)への移籍。まだメディカルチェックを受けに行った段階で正式に移籍が決定したわけではありませんが、正式決定も時間の問題でしょう。

・クラブとしてはラファエルの海外移籍自体は想定の範囲内で、安売りを避けるべく相応の移籍補償金を設定していたようです。しかし、2部であっても金満な中国のクラブが移籍金を満額支払い、しかもラファエル自身が「家族、親戚一同を養っていかなくてはいけない」ので移籍に前向きとあってはクラブとしても引き留めようがありません。

・昨年新潟から安く仕入れて、中国へ高値で売り払えたのでビジネスとしては大成功です。ラファエルがACLで活躍して評価が急騰したところで上手く売り抜けたといっても差し支えないでしょう。

・ラファエルは昨年浦和に来た当初は1トップとして起用され、案外ミシャ式にも馴染んで興梠や武藤との絡みも非常に良好でした。第12節清水戦&第13節柏戦と小破欠場したあたりから独善的なプレーが目立ち始めて一転チームのブレーキに。しかし堀監督の下でなぜか左SHとして重用され、「一人で出来た!」的な能力を最大限生かして事実上唯一の攻め手として活躍し、見事ACLタイトルを引き寄せました。

・ラファエルはACLというビッグタイトルを浦和に残し、しかも高額の移籍金を置いて行ったという実績だけを見ればエメルソンと同格のレジェンド級外国人選手といっても差し支えないくらい。もっとも在籍がわずか1年だったので、良くも悪くも後々まで語り継がれるエピソードが少なく、「なんだかよく判らないままに浦和を駆け抜けていった凄い奴」という印象で終わった感は否めません。

・結局ラファエルはお金で動く傭兵らしい傭兵だったとはいえ、短い在籍期間の間にタイトルと高額移籍金を残していくという傭兵としては文句のつけようがない仕事をやってのけました。あまりにも唐突だったとはいえ、「短い間ですが、ありがとうございました。」と率直に語る他ない、判り易すぎる移籍劇でした。

・ラファエルの海外移籍自体は想定の範囲内だったとはいえ、タイミングはクラブの想定よりずっと早かった(今週初15日に一報があったのが契機)模様。またラファエル移籍は今オフの選手補強の評価を一変させるくらいの衝撃ですが、この件については稿を改めます。先日記したばかりの「浦和2018年の選手補強に関する雑感」はあっという間に粉々に砕け散ってしまいました(苦笑)

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2018.01.13

伊藤涼太郎選手 水戸ホーリーホックへ育成型期限付き移籍延長

・先日、伊藤涼太郎選手の水戸ホーリーホックへの育成型期限付き移籍が延長されることが公表されました。

・伊藤は作陽高校から2016年新加入。1年上の茂木と違って2年目すぐにレンタルにはならなかったのはルヴァン杯のメンバー要件(21歳以下の選手を1名以上先発に含める(決勝を除く))を満たす選手が伊藤しかいなかったことと無関係とは思えないのですが、伊藤にとって不幸なことに同年はACLに出場していたのでルヴァン杯のグループステージがなく、伊藤の出番は準々決勝からになってしまいました。

・で、満を持してC大阪との準々決勝第1戦に出場したものの、選手層が厚い2列目で今後継続的に戦力になりうるとは言い難い出来。下手にボールを持っていると相手にガツンと当たられてボールを失ってしまいがちのでパパッと捌くのは良いけれども、その捌きでチームに好影響を与えるにはいかにも連携不足。強引にシュートに行ってしまう場面も。

・逆に同試合でマウリシオが故障したために急遽出番が回ってきた橋岡(当時2種登録)の奮戦のほうが目立つ塩梅になってしまい、第2戦は当然のように橋岡がスタメンに抜擢され伊藤に出番は回ってきませんでした。巡ってきた数少ないチャンスを一発でモノにできるかどうかでその後のキャリアが全然違ってしまうことはプロの世界ではよくあること。伊藤にとって残酷な結果でしたが、これがプロの世界です。

・しかもそのルヴァン杯も準々決勝で終わってしまい、出番が訪れる可能性がほぼなくなってしまった伊藤はすぐさま水戸へレンタルに。水戸では全て後半途中からの出場で、専ら4-4-2のSHに。見せ場に絡む場面もありましたが、J2で試合経験を積むという観点からは物足りない結果に。

・3年目となる今年は幸か不幸かルヴァン杯グループステージがあるのでいったん浦和に戻る道もあったでしょうが、昨年伊藤より上の評価を受けた橋岡がユースから昇格した上に、同じく昇格組の荻原もいるので伊藤に出番があるかどうかは甚だ不透明。よって水戸へのレンタル継続となったのは自然な流れだと思います。

・ただ水戸も監督が代わってしまったので伊藤も一から出直し。今年は茂木のようにレンタル先でコンスタントに試合に出られるようにならないと先々ちょっと厳しいかもしれません。

・なお、伊藤は「育成型期限付き移籍」で、茂木はそうではないのが不思議。昨年の水戸へのレンタルはもう9月になって移籍期限外だったので、18~23歳の選手が所属クラブより下位カテゴリ所属クラブへ移籍する場合に限り、移籍期限外での期限付き移籍を可能にする「育成型期限付き移籍」とする意味があったのですが、今般はその契約を延長したから「育成型」なのかなぁ??? 本来はもう「育成型」でもなんでもないはずですが。

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2018.01.12

茂木力也選手、モンテディオ山形への期限付き移籍延長

・昨年末の話になってしまいましたが、茂木力也選手のモンテディオ山形への期限付き移籍が延長されることが公表されました。

・茂木は2015年にユースから昇格。翌2016年には愛媛FCへレンタルされ、さらに木山監督が2017年に愛媛から山形へ移ると共に茂木もレンタル先を山形へ変更。愛媛でも山形でも若くしてレギュラー格となっており、もはや「木山チルドレン」も同然。

・茂木は愛媛でも山形でも3バックの右ストッパーとして重用されていましたが、木山監督が昨季半ばに基本フォーメーションを4バックベースに転換したので一時出番を喪失。しかし茂木はすぐさま右SBあるいはボランチとして出場機会を掴みました。そこでの活躍が今般のレンタル延長に繋がったのでしょう。

・茂木と同ポジションで、しかももはや若手とは言い難い岡本ですら浦和に戻さなかったくらいですから、茂木が引き続き山形で研鑚を積むのは道理。矢島のようにJ2チームでは別格のような存在であっても浦和に戻るとあのテイタラクでしたし、茂木はそこまでの存在ではない以上早急に浦和へ戻す必要は全くないと思います。茂木が山形で単に試合経験を積み重ねるだけでなく、本職だった右CB以外での経験を積むのは先々大きな意味を持つかもしれません。

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2018.01.11

田村 友選手 アビスパ福岡へ復帰

・昨年アビスパ福岡から期限付き移籍で浦和に加入していた田村友選手が福岡へ復帰することが公表されました。

・わずか1年間の在籍でしたが、田村の出場機会は極めて限定的で半ば消化試合だったアウェーFCソウル戦と天皇杯2回戦(盛岡戦)・3回戦(熊本戦)、及びルヴァン杯準々決勝2試合(C大阪戦)のみ。

・槙野に代わって3バックの左に入る形で起用され、試合を重ねる毎に徐々にミシャスタイルらしきCBの動きを見せるようになって成長しているのははっきりと判りましたが、如何せん浦和でやるには絶対能力が足りなかった気が。昨年の槙野は終盤を除けば失態が多く、田村はノーチャンスではなかったように思えますが、CB陣のサブ一番手として那須が控えているので、田村はベンチ入りすらままなりませんでした。

・田村は本職ボランチながら福岡では3バックの一角として起用されましたが、どちらかといえば強靭なフィジカルを武器とし、特に空中戦に強い古典的なストッパータイプ。時にSBっぽい働きをしないといけないミシャスタイルにそもそも親和性があったのかどうか疑問符がつくレンタル補強で、口汚く言えば福森(札幌)獲得に失敗したのでアリバイ的というか、「当たればラッキー」的な感覚で補強したように思えます。

・また途中で監督が代わっただけでなく、CBにマウリシオを補強。さらに堀監督が途中から4バックを採用したためにCB枠自体が減ってしまったことも相まって、田村の出場機会はありませんでした。

・福岡に戻ったら今オフに主力選手が多数流出していて「浦島太郎状態」かもしれませんが、浦和での1年の経験がが今年の糧になるよう願ってやみません。

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2018.01.10

那須大亮選手 ヴィッセル神戸へ完全移籍

・昨日、那須大亮選手のヴィッセル神戸への完全移籍が公式発表されました。

・那須の移籍話は年が明けで急浮上したもの。レギュラーCB岩波の流出が避けがたい情勢となった神戸は早くからその代役探しに動いていたものの、森重(瓦斯)、丸山(瓦斯)、大岩(仙台)と相次いで断られた挙句、急遽那須に白羽の矢が立ったものと目されます。

・浦和サイドが那須をどう処遇する予定だったのかは全く判りません。那須のコメント「今回はプロサッカー選手としての意思をたくさんの方に尊重していただき、移籍が決まりました。」からは、来期も浦和から契約継続のオファーを貰ってはいたが出番が年々減っている現状に鑑みて那須が出場機会を求めて移籍を決断したのか、あるいは浦和からコーチ・スタッフ入りへのオファーを貰っていたが那須が現役に拘ったための移籍なのか、どちらとも取れるものです。

・客観情勢からすれば那須の契約継続は難しかったと思います。那須の出番は2016年に遠藤が加入してから漸減しており、昨年はミシャ解任の決定打になってしまったアウェー札幌戦での「狂気の三枚替え→投入したばかりの那須が後半早々に故障」を最後にベンチ入りすら難しくなってしまいました。さらに今年はCBに岩波が加わり、おまけにユースから橋岡も昇格したのでルヴァン杯での出場すら容易ではないでしょう。

・またチームの年齢的なバランスを鑑みても、ACLがない今年はA契約選手を2名減らないといけないのに、前年出番が少なかったベテラン選手が全員残留するというのも珍妙な話で、苦渋の決断の結果として誰かしらが浦和を去らざるを得なかったと思います。

・那須は浦和には珍しくなった何かとやたら熱いタイプ、良い意味で猪突猛進・チェスト体質の選手で、赤者から「兄貴」との愛称で愛されました。那須自身も気に入っていたであろう浦和で選手生活を終えることはできませんでしたが、那須は5年の在籍期間中にしっかりと浦和の歴史に足跡を残してゆきました。

・那須は2013年柏から完全移籍で浦和加入。開幕当初はサブ扱いでしたが、第4節新潟戦でレギュラー格だった永田が故障&長期離脱したことを契機にスタメンに定着。そのまま2014年、2015年と那須はレギュラーとして3バックの中央を守り続けました。空中戦には強く、2013年はセットプレー主体になんとリーグ戦9得点を記録。

・また那須の凄いところはいつでも準備が出来ていること。2016年には新加入の遠藤にスタメンの座を奪われてしまいましたが、遠藤がリオ五輪出場で不在の間はきっちりその穴を埋めるだけでなく遠藤とは違った持ち味を披露して、遠藤が五輪から戻って来てもスタメンに戻れなくなる有り様。ベンチに控える選手のあるべき姿を文字通り「体現」した選手で、似たような境遇の若手選手への影響力も絶大だったと思います。

・那須はもう36歳なので神戸で現役を終える可能性が高いでしょう。獲得した経緯が経緯なので大ベテランであってもレギュラーCBとして期待されているのでしょうが、那須は長いキャリアにも関わらず案外4バックのCBの経験は浅く、磐田では専らボランチ、柏ではSBをやらされる機会が多かったので一抹の不安も。

・今年の神戸での活躍ぶりがどうであれ、間違いなく何らかの形で那須は浦和に帰ってくると思います。そして若い選手の背中、あるいは子供たちの背中を叩いていることでしょう。

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2018.01.09

石原直樹選手 ベガルタ仙台へ完全移籍

・先日、石原直樹選手のベガルタ仙台へ完全移籍が公式発表されました。

・昨年仙台へレンタルされた石原はビルドアップ時の橋頭保として、かつフィニッシャーとして大活躍。仙台の攻撃は石原抜きではほとんど成り立たないくらいの圧倒的な存在になりました。浦和との契約切れに伴い、仙台以外のチームからもオファーを受けていたようですが、昨年暮れには仙台残留との意向が報じられ、年明けに公式発表の運びに。

・石原は武藤や高木、ズラタンらと同じく2005年の加入。新加入選手の中では最も期待をかけられていた模様で同年のACL初戦、リーグ戦初戦ともスタメンで出場。興梠の負傷も相まってシーズン当初は石原がコンスタントにスタメン出場し、そのままレギュラーに定着するかと思われた矢先に第5節川崎戦で右膝前十字靭帯損傷という大怪我を負って長期戦線離脱。結局この大怪我が石原の命運を左右することになってしまいました。

・石原が長期離脱している間にシャドーの一角には同期加入の武藤が完全に定着。残りの一つには梅崎や高木、李、場合によっては興梠も加わってシャドーは競争相手が非常に多く、故障が癒えた2016年石原の出番は極めて限定的に。ほぼ消化試合だったACL第6戦浦項戦、さらに第10節アウェーG大阪戦で久しぶりにスタメン出場の機会を得ましたが共に良いところなく、特に後者はミシャの堪忍袋の緒が切れたのか57分に交代の憂き目に遭ってしまい、それ以降石原の出番はほとんどなくなってしまいました。

・石原は広島からの移籍ですが、広島には2012年加入なので「広島組だがミシャチルドレンではない」という位置づけ。ミシャ式と森保式は基本フォーメーションは同じだが、その運用は似ているようで違い、しかもその違いは年々大きくなる中で石原はやや戸惑っていた様子。特に森保が推奨していたポジションチェンジをミシャが厭うあたりにやりにくさを感じていた風でした。もっとも武藤が盛んに中盤に下がってくるのをその実効性を以てミシャに黙認させたのを見ると、単に石原が力不足だったといってしまえばそれまでですが。

・石原が仙台で大活躍していた間に浦和は監督が代わり、基本戦術も一変してしまいました。それゆえ浦和で1トップないしIHで再起を図る可能性もあったかと思いますが、石原は84年生まれの33歳と既にベテランの域に入っているのが難点。おまけにポジションが被り、かつ年齢も近い李やズラタンが堀体制になっても出番が少ないにも関わらず共に浦和残留が決まったことから、石原復帰の目が無くなってしまったのでしょう。

・浦和で再起を図る可能性もあったはずなのにむざむざその機会を潰しただけでなく、なんだかわざわざ敵に塩を送るような恰好の移籍となってしまいましたが、こればかりは巡りあわせが悪かったと諦めるしかないのかもしれません。それ以上にそもそもあの大怪我さえなければ・・・

・そして昨年石原抜きだった仙台を振りきりのがやっとだったのに、今年石原付きの仙台に勝てるのかなぁ・・・

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2018.01.08

駒井善成選手 北海道コンサドーレ札幌へ期限付き移籍

・先日、駒井善成選手の北海道コンサドーレ札幌への期限付き移籍が公式発表されました。

・リーグ戦終了と同時に札幌の監督にミハイロ・ペトロヴィッチ氏が就任することが明るみになり、それからさほど日を置かずに札幌が駒井にオファーを出していることが報じられました。暮れには札幌へのレンタルが内定したとの報もあり、公式発表が年明けまでずれ込んだのが不思議なくらいです。

・駒井は堀監督就任後出番が激減し、終盤はベンチ入りすらできませんでしたから、出場機会を求めて札幌からのオファーに飛びつくのは道理。期限付き移籍なのは単に浦和との契約が残っていて、札幌に移籍金を払う体力がないだけの話で、そのまま札幌に「借りパク」されてしまう可能性は少なくないと思います。駒井本人も「札幌でより力をつけて帰ってこられたらな」と、浦和自体が戻すつもりもなさげなニュアンスのコメントを残していますし。

・駒井は2016年に京都サンガから完全移籍。ミシャ体制の下では右WBが主戦場となりましたが周囲の選手との連携や守備に難があって加入当初は後半途中からの出場がせいぜい。しかし年終盤に同ポジションを争う梅崎が故障離脱したこともあってレギュラーに昇格。左WBに回った関根共々サイドから鋭いドリブルで敵陣に脅威を与え続けました。駒井も高木同様、同年のルヴァン杯で著しく伸びた一人です。

・しかし翌2017年は宇賀神が再び左WBのレギュラーに回帰し、再び関根と右WBの座を争う形になり、どちらかといえば関根が表、駒井が裏のローテに。

・7月末にミシャが解任され、堀監督が就任すると駒井の立ち位置は一変。ほぼ同じタイミングで関根が海外移籍したので駒井にかかる期待は極めて大きかったはずですが、広島戦(7/1)に痛み止めの座薬を入れたまま出場してたことが判明したことに象徴されるようにどうもコンディションを著しく崩していたようで全くいいところがなく、関根の穴が実にでかいことを実感させる結果に。

・さらに堀監督が第25節柏戦から基本フォーメーションを4-1-4-1に大転換すると、駒井はさらに苦しい立場に。天皇杯4回戦(鹿島戦)・鳥栖戦と立て続けに右SBでスタメン出場の機会を得ましたが、鳥栖戦では不用意なボールロストを繰り返して失点に絡んだ挙句、60分にお役御免。これ以降駒井はベンチに入ることすら叶いませんでした。

・せっかくの出場機会で良いところを見せられなかった以上出番がなくなるのは致し方ありません。しかし、堀監督就任後出場機会を得た矢島や菊池が全然良いところがなくても引き続きチャンスを与えられ、また今般浦和を去ることになった高木や梅崎も出場機会はあったことと比べると、駒井の扱いは些か酷に過ぎる気がします。これでは堀体制が継続しているかぎり駒井の浦和復帰はないでしょう。

・今オフで堀体制で出番が少なくなった選手、しかも年齢的に中堅どころの選手が続々浦和を去るのを見ると、ミシャと違って堀監督はベンチ暮らしの選手へのフォローがものすごく下手なのではないかという気がしてなりません。もっとも堀監督が悪いというより、その手の気遣いについてミシャの力量が凄すぎたというべきでしょうが。

・ドリブル得意とはいえ使い方があまり効果的でなく、特に関根のように自らシュートをねじ込みに行く力がないのが残念。またクロス精度がイマイチな上に、ファーストチョイスが常にドリブルという感じなので相手が慣れると対処されやすいという難点もあり、おまけに好不調の波がでかい選手なので有り余る才能の割には使いづらい選手なのかもしれません。しかし、かなり不幸な形でとりあえず浦和を出ることになったのは残念です。

・札幌はもともと右WBが手薄だったので駒井獲得は実に合理的。浦和戦には出られない契約なので、浦和戦以外での活躍を楽しみにしています。恩師というほどミシャの下での経験が深いわけではなく、主力というには微妙な立ち位置だったので、ミシャスタイルの伝道者としてはあまり適任ではないと思いますが。

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