2018.07.25

遠藤 航選手、シント=トロイデンVVへ完全移籍で基本合意

・C大阪戦の前日(7/21)になって突如遠藤航選手がシント=トロイデンVV(ベルギー1部)へ完全移籍することで基本合意した旨が公表されました。先日「茂木力也選手、謎のレンタルバック」の稿で「ひょっとすると遠藤や橋岡が海外へ流出する話があるのかもしれませんが」と記しましたが、そのリスクシナリオがいきなり現実のものに。

・もともと海外志向の強い選手で、端的にいって浦和へ来たこと自体が海外移籍へ向けての踏み台的な意味合いがあったので、このタイミングでの移籍は特段不思議ではありません。もう25歳と若くはないので海外雄飛のチャンスは限られており、またロシアW杯メンバーに選ばれたものの結局出番はなく、他の国内組も概して冷遇されていたことも背中を押したのかもしれません。

・遠藤は2016年浦和に加入してすぐに3バックの中央(リベロ)としてスタメンに定着。翌年堀監督の下では3バックの右CBないし4バックの右SB、大槻~オリヴェイラ監督の下では3バックの右CBとポジションを移しながらもほぼ一貫して浦和の主力として活躍してくれました。ルヴァン杯ではPK戦5人目のキッカーとしてPKを蹴って見事に成功。これがキャプテンになるべくしてなった漢らしい(といっても浦和ではキャプテンになれませんでしたが)、浦和在籍時の一番の見せ場だったと思います。

・遠藤は典型的な「読み」で勝負するCBで、ラインの統率も巧み。さらに高精度のフィードを繰り出せるし、湘南仕込みの機を見ての攻撃参加もありといかにもミシャ好みのCBでした。ただ身長178cmとCBとしてはフィジカルに難があり、Jリーグレベルならまだしも、ACLレベルだと粗が目立ったのは事実。CBでは世界レベルに遠く及ばないとの自覚があるのか遠藤本人は終始ボランチに拘っているようですが、ボランチとしては浦和でもA代表でもポジションを確保できなかったのもこれまた事実。ベルギーリーグは欧州では少々格が落ちるとはいえ、楽にポジションが確保できるような場でもないと思います。

・浦和は主力中の主力を失う羽目になりましたが、もともと海外志向の強い選手を無理に引き留めた挙句ゼロ円移籍されるよりはマシと考えて、今回の移籍の運びとなったものと思われます。また遠藤は主力中の主力だったとはいえ、右CBは岩波・森脇・橋岡と控えが案外充実している(現時点で茂木を戦力カウントするのはさすがに厳しいかと)ので、原口や関根の流出時ほどの打撃はないと予想します。

・もっともふたを開けてみたら「遠藤の穴はでかかった!!」というのもよくある話。関根然り、井手口然り、「しょっぱいオファーに飛びついて出て行った選手は実力不足で試合に出られず、出て行かれたチームは穴が開いたまま」という「誰も得をしない悲惨な移籍劇」にならなければいいのですが・・・

・また浦和にはミシャ末期に集めたはずの20代半ばの選手が様々な形で悉くいなくなり、スムーズな世代交代が難しいという中期的な問題が遠藤移籍でより一層重くのしかかることになってしまいました。若くて優秀な選手がすぐに海外へ出てゆく傾向が加速し、おいおいどこのチームもぽっと出の若手と、海外へ行けなかったなんとも微妙な選手と、尾羽打ち枯らして海外から戻ってきたベテラン選手という構成になってしまうのかもしれませんが。

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2018.07.20

茂木力也選手、謎のレンタルバック

・いささか旧聞になってしまいましたが、先日モンテディオ山形へレンタルされていた茂木力也選手が浦和に復帰することが公表されました。

・茂木は昨年末に山形へのレンタル契約が延長されたばかりで、レンタル契約途中での浦和への帰還は異例であるだけでなく、茂木の置かれた状況を考えれば少々不可解なように思えます。

・茂木は2015年にユースから昇格。翌2016年には愛媛FCへレンタルされ、さらに木山監督が2017年に愛媛から山形へ移ると共に茂木もレンタル先を山形へ変更。愛媛でも山形でも若くしてレギュラー格となっており、もはや「木山チルドレン」も同然。

・茂木は愛媛でも山形でも3バックの右ストッパーとして重用されていましたが、木山監督が昨季半ばに基本フォーメーションを4バックベースに転換したので一時出番を喪失。しかし茂木はすぐさま右SBあるいはボランチとして出場機会を掴みました。そこでの活躍が昨年末のレンタル延長に繋がったのでしょう。

・ところが意外にも茂木の出番は今年激減。第5節までは4-1-2-3のアンカーとしてスタメン起用されていましたが、第6節以降木山監督が基本フォーメーションを3-4-2-1に再転換すると共にベンチ入りすら難しくなってしまいました。皮肉な話ですが、元浦和のCB加賀が故障から復帰して第6節からすぐに右ストッパーのスタメンに定着し、茂木の出番を奪った格好になっています。

・従って茂木の浦和復帰の話を聞いた際には、山形で出番を失った茂木が活躍の場を求めて、次のレンタル先を探してもらうまでの一時帰還だろうと思い込んでいました。

・ところが昨日の練習後のインタビューで、茂木の浦和復帰はなんとクラブからの要請を受けたものだったことが判明。また山形も茂木の突然の浦和復帰後、慌てて福岡からCB田村(これまた元浦和)を補強したところを見ると、山形がCBだだ余りで茂木に今後出番がなさそうという訳でもなかったと推察されます。

・クラブからの要請があったとはいえ、茂木の浦和での試合出場は山形以上に難しいような気がします。今後浦和の基本フォーメーションが3-4-2-1になるのかどうか判りませんが、今の浦和は3バックのスタメンが槙野・マウリシオ・遠藤で確立しており、控えがこれまた実績十分の岩波・森脇、場合によっては阿部・橋岡も起用できるという状態ですから。

・浦和で足りないのはWBないしSBというサイドの選手なのに、なんでそこが本職ではない茂木にクラブが復帰要請を出したのか不思議でなりません。「使わないならレンタルの意味がないので戻せ!」という以上の意味はないのかもしれません。ひょっとすると遠藤や橋岡が海外へ流出する話があるのかもしれませんが、スタメン級の選手の穴をJ2で出番を失っていた選手で埋めるなんて、そりゃいくらなんでもシュータン仕事さぼりすぎでしょうに・・・

・ユースの後輩である橋岡は1年目でいきなりスタメンに定着し、同じく1年目の荻原もルヴァン杯要員の地位を脱してリーグ戦でも出番を掴みだしたのを見て、プロ入り4年目になる茂木に少々焦りがあるのかもしれません。浦和復帰は茂木自身が決めたことなので外野からは「とにかく頑張れ!!」としか言えませんが・・・

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2018.04.27

浦和役員人事及び経営情報に関する雑感

・昨日、浦和レッズの役員人事及び2017年度経営情報が公表されました。

・人事面での注目ポイントは淵田社長及び山道取締役の重任。

・淵田氏は2014年2月社長就任以来既に3期が経過していること、2016年11月に三菱自より三菱重工色が強いダイヤモンドF.C.パートナーズ株式会社が設立されて1年半が経過していること、今年2月に三菱重工から転籍された立花副社長が次期社長含みの転籍とも見られたこと、等の理由から三菱自出身の淵田氏が今年限りでお役御免になるとの憶測が流れていました。

・ところがその観測は結局下種の勘繰り以外の何物でもなく、淵田氏は続投。同時に公表された経営情報を見ると淵田氏社長就任以降3年間一貫して増収増益なので本人が辞めるとでも言わない限り社長を代える積極的な理由はありません。就任当初はズタボロだった橋本前社長はなんだかんだと評価を劇的に向上させた上に5年やっているので、淵田社長の4期目が特に長いわけでもありませんし。

・ただ2017年経営情報で明らかなように、浦和は足下深刻な観客減に見舞われており(但し、入場料収入は前年比ほぼ横ばい)、昨年の大幅増収は広告料収入と移籍金・賞金等からなる「その他」の寄与が大。浦和の広告料収入は親会社のいわゆる「ミルク補給」ではなく、「人気があって注目度が高いのでスポンサーになった」各社様の積み上げという側面が強いので、観客減は入場料収入減に直結するだけでなく先々広告料収入の減少にも繋がりかねません。

・この件については当然ながらクラブも危機感をもっているようで、重任決定の淵田社長には観客減問題への対応が問われる1年になるでしょう。また昨年の好決算はACL優勝で嵩上げされており、今のチームのテイタラクでは今年度は減収は免れずに社長業績の末尾を汚す格好になろうかと思います。重工サイドが泥をかぶるのを嫌がってあえて淵田社長を据え置いたという意地悪い見方もできますが(苦笑)。

・今般の役員人事でなんとも不可解だったのが山道取締役の重任。

・浦和は今年4月堀監督更迭に続いて強化体制を刷新したのに伴い、従来本部長(強化担当)だった山道氏は本部長(社長補佐)というなんとも曖昧模糊な位置づけに移っていました。傍目には立て続けに期中での監督交代を余儀なくされた「現監督の力量見極めに関する節穴っぷり、次期監督に関するノープランぶり」に関する責任を取らされ、閑職に追いやられたも同然と思い込んでいました。

・従って今般の株主総会でてっきりお役御免になるのだろうと予想していたのですが、まさかの重任とは!! 現場を預かる監督・コーチは更迭されたら直ちに路頭に迷うのに、より責任の重い元強化担当がこんな甘々な処遇でいいのかなぁ・・・ 

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2018.03.05

【祝】アンドリュー ナバウト選手、完全移籍加入内定

・開幕から不甲斐ない試合の連続を糊塗するかのように、ニューカッスル・ジェッツ(豪州)所属のMFアンドリュー・ナバウト選手の完全移籍加入内定の知らせが飛び込んできました。浦和4人目の外国人選手ですがアジア枠なので何の問題もありません。

・判り易いWGタイプのようで、動画を見る限り前にスペースがあるとめっちゃ縦への推進力が活きそうなタイプ。かつ遠目からの一発もありそう。逆にいえば狭い局面での性能は全く判りません。WGマルティノスとは体格が真逆のガチムチ系ですが、プレースタイルなり得意不得意なりはほぼ同じだったりすると面倒なことに。

・ラファエルの突然の退団を受けて慌てて探して来たのでしょうが、今の浦和は全くWGタイプではない武藤がやむなくWGをやらされている惨状なのであながち的外れな補強ではありません。またミシャスタイルだと戦術にフィットするまで時間がかかり、挙句の果てにフィットしないまま終わる可能性もありますが、幸か不幸か今の浦和は戦術理解を云々できるほど戦術が固まっていない(苦笑)ので、とりあえず個人能力を存分に発揮してくれればそれでいいと思います。非常に低レベルな苦境打開策ですが。

・ナバウト補強により、浦和は左右WGの個人能力でのサイド突破に全てを託す「ペッカー2018」になる可能性がかなり高くなってきました。よって今後はWGまでどうやってビルドアップするのか、さらにWGがサイドから敵陣に穴をあけた後にフィニッシャーが中でどう待ち構えるのかという課題に向き合うことになるのでしょう。

・また武藤が本職のIHに戻るとなるとIHがやたらだぶついて、目先武藤・長澤・武富でIHのスタメンの座を争うことになりましょう(柏木は鉄板扱い)。こうなると怪我で出遅れている直輝の立場は難しいものに。さらにいえばWGはいないがIHはやたらいるとか、SBはいないのにCBは余っているとか、今年の補強の不可解さがより一層浮き彫りに。なんだったんだろうな、今年のオフは。

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2018.01.24

原口元気選手、デュッセルドルフに期限付き移籍

・ヘルタで出番を失っている原口元気選手は結局ヘルタとの契約を来季終了まで1年延長した上で、ドイツ2部のデュッセルドルフに期限付き移籍することになりました。

・スポーツ紙上では原口の移籍先として浦和やブレーメンの名前が挙がっていただけに、デュッセルドルフへのレンタルという形に落ち着いたのはやや意外。浦和もブレーメンも市場価値を大きく上回るような金額を払ってまで原口を獲得するようなアホなことはしなかったので、思うような値段で売れなかったヘルタが今夏の売却狙いに切り替えたということなのでしょう。言い換えれば足元を見られたのはヘルタのほうだったという格好。

・また浦和復帰は原口にとって欧州クラブでこれといったオファーがなかった場合のセカンドチョイスでしかなかったでしょうから、もともと浦和復帰の目は薄かったと思います

・W杯出場へ向けて原口はとにかく試合に出ることが先決。ただ行き先が2部のクラブなのが残念ですが・・・ しかもよりによって同ポジションに宇佐美がいるクラブに。

・浦和が無理に原口を取りに行かなかったこと自体は妥当だと思いますが、ラファエルの穴(=ただでさえ乏しい得点力がガタ落ちになる)という問題は残ったまま。「このレベルに満たない選手を数あわせでとっても意味がないです。急いては事をし損じることになる」のも道理なので、もはや目ぼしい選手がいないこの時期に無理に動かず、夏の移籍期間まで待つのも一策ですが、そうこうしているうちに点が取れずに勝ち点を失いまくるような・・・

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2018.01.18

ラファエル シルバ選手、チーム離脱

・キャンプ期間中に主力中の主力が移籍してしまうという、浦和では前代未聞の事件が発生しました。ラファエルの武漢卓爾(中国2部)への移籍。まだメディカルチェックを受けに行った段階で正式に移籍が決定したわけではありませんが、正式決定も時間の問題でしょう。

・クラブとしてはラファエルの海外移籍自体は想定の範囲内で、安売りを避けるべく相応の移籍補償金を設定していたようです。しかし、2部であっても金満な中国のクラブが移籍金を満額支払い、しかもラファエル自身が「家族、親戚一同を養っていかなくてはいけない」ので移籍に前向きとあってはクラブとしても引き留めようがありません。

・昨年新潟から安く仕入れて、中国へ高値で売り払えたのでビジネスとしては大成功です。ラファエルがACLで活躍して評価が急騰したところで上手く売り抜けたといっても差し支えないでしょう。

・ラファエルは昨年浦和に来た当初は1トップとして起用され、案外ミシャ式にも馴染んで興梠や武藤との絡みも非常に良好でした。第12節清水戦&第13節柏戦と小破欠場したあたりから独善的なプレーが目立ち始めて一転チームのブレーキに。しかし堀監督の下でなぜか左SHとして重用され、「一人で出来た!」的な能力を最大限生かして事実上唯一の攻め手として活躍し、見事ACLタイトルを引き寄せました。

・ラファエルはACLというビッグタイトルを浦和に残し、しかも高額の移籍金を置いて行ったという実績だけを見ればエメルソンと同格のレジェンド級外国人選手といっても差し支えないくらい。もっとも在籍がわずか1年だったので、良くも悪くも後々まで語り継がれるエピソードが少なく、「なんだかよく判らないままに浦和を駆け抜けていった凄い奴」という印象で終わった感は否めません。

・結局ラファエルはお金で動く傭兵らしい傭兵だったとはいえ、短い在籍期間の間にタイトルと高額移籍金を残していくという傭兵としては文句のつけようがない仕事をやってのけました。あまりにも唐突だったとはいえ、「短い間ですが、ありがとうございました。」と率直に語る他ない、判り易すぎる移籍劇でした。

・ラファエルの海外移籍自体は想定の範囲内だったとはいえ、タイミングはクラブの想定よりずっと早かった(今週初15日に一報があったのが契機)模様。またラファエル移籍は今オフの選手補強の評価を一変させるくらいの衝撃ですが、この件については稿を改めます。先日記したばかりの「浦和2018年の選手補強に関する雑感」はあっという間に粉々に砕け散ってしまいました(苦笑)

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2018.01.13

伊藤涼太郎選手 水戸ホーリーホックへ育成型期限付き移籍延長

・先日、伊藤涼太郎選手の水戸ホーリーホックへの育成型期限付き移籍が延長されることが公表されました。

・伊藤は作陽高校から2016年新加入。1年上の茂木と違って2年目すぐにレンタルにはならなかったのはルヴァン杯のメンバー要件(21歳以下の選手を1名以上先発に含める(決勝を除く))を満たす選手が伊藤しかいなかったことと無関係とは思えないのですが、伊藤にとって不幸なことに同年はACLに出場していたのでルヴァン杯のグループステージがなく、伊藤の出番は準々決勝からになってしまいました。

・で、満を持してC大阪との準々決勝第1戦に出場したものの、選手層が厚い2列目で今後継続的に戦力になりうるとは言い難い出来。下手にボールを持っていると相手にガツンと当たられてボールを失ってしまいがちのでパパッと捌くのは良いけれども、その捌きでチームに好影響を与えるにはいかにも連携不足。強引にシュートに行ってしまう場面も。

・逆に同試合でマウリシオが故障したために急遽出番が回ってきた橋岡(当時2種登録)の奮戦のほうが目立つ塩梅になってしまい、第2戦は当然のように橋岡がスタメンに抜擢され伊藤に出番は回ってきませんでした。巡ってきた数少ないチャンスを一発でモノにできるかどうかでその後のキャリアが全然違ってしまうことはプロの世界ではよくあること。伊藤にとって残酷な結果でしたが、これがプロの世界です。

・しかもそのルヴァン杯も準々決勝で終わってしまい、出番が訪れる可能性がほぼなくなってしまった伊藤はすぐさま水戸へレンタルに。水戸では全て後半途中からの出場で、専ら4-4-2のSHに。見せ場に絡む場面もありましたが、J2で試合経験を積むという観点からは物足りない結果に。

・3年目となる今年は幸か不幸かルヴァン杯グループステージがあるのでいったん浦和に戻る道もあったでしょうが、昨年伊藤より上の評価を受けた橋岡がユースから昇格した上に、同じく昇格組の荻原もいるので伊藤に出番があるかどうかは甚だ不透明。よって水戸へのレンタル継続となったのは自然な流れだと思います。

・ただ水戸も監督が代わってしまったので伊藤も一から出直し。今年は茂木のようにレンタル先でコンスタントに試合に出られるようにならないと先々ちょっと厳しいかもしれません。

・なお、伊藤は「育成型期限付き移籍」で、茂木はそうではないのが不思議。昨年の水戸へのレンタルはもう9月になって移籍期限外だったので、18~23歳の選手が所属クラブより下位カテゴリ所属クラブへ移籍する場合に限り、移籍期限外での期限付き移籍を可能にする「育成型期限付き移籍」とする意味があったのですが、今般はその契約を延長したから「育成型」なのかなぁ??? 本来はもう「育成型」でもなんでもないはずですが。

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2018.01.12

茂木力也選手、モンテディオ山形への期限付き移籍延長

・昨年末の話になってしまいましたが、茂木力也選手のモンテディオ山形への期限付き移籍が延長されることが公表されました。

・茂木は2015年にユースから昇格。翌2016年には愛媛FCへレンタルされ、さらに木山監督が2017年に愛媛から山形へ移ると共に茂木もレンタル先を山形へ変更。愛媛でも山形でも若くしてレギュラー格となっており、もはや「木山チルドレン」も同然。

・茂木は愛媛でも山形でも3バックの右ストッパーとして重用されていましたが、木山監督が昨季半ばに基本フォーメーションを4バックベースに転換したので一時出番を喪失。しかし茂木はすぐさま右SBあるいはボランチとして出場機会を掴みました。そこでの活躍が今般のレンタル延長に繋がったのでしょう。

・茂木と同ポジションで、しかももはや若手とは言い難い岡本ですら浦和に戻さなかったくらいですから、茂木が引き続き山形で研鑚を積むのは道理。矢島のようにJ2チームでは別格のような存在であっても浦和に戻るとあのテイタラクでしたし、茂木はそこまでの存在ではない以上早急に浦和へ戻す必要は全くないと思います。茂木が山形で単に試合経験を積み重ねるだけでなく、本職だった右CB以外での経験を積むのは先々大きな意味を持つかもしれません。

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2018.01.11

田村 友選手 アビスパ福岡へ復帰

・昨年アビスパ福岡から期限付き移籍で浦和に加入していた田村友選手が福岡へ復帰することが公表されました。

・わずか1年間の在籍でしたが、田村の出場機会は極めて限定的で半ば消化試合だったアウェーFCソウル戦と天皇杯2回戦(盛岡戦)・3回戦(熊本戦)、及びルヴァン杯準々決勝2試合(C大阪戦)のみ。

・槙野に代わって3バックの左に入る形で起用され、試合を重ねる毎に徐々にミシャスタイルらしきCBの動きを見せるようになって成長しているのははっきりと判りましたが、如何せん浦和でやるには絶対能力が足りなかった気が。昨年の槙野は終盤を除けば失態が多く、田村はノーチャンスではなかったように思えますが、CB陣のサブ一番手として那須が控えているので、田村はベンチ入りすらままなりませんでした。

・田村は本職ボランチながら福岡では3バックの一角として起用されましたが、どちらかといえば強靭なフィジカルを武器とし、特に空中戦に強い古典的なストッパータイプ。時にSBっぽい働きをしないといけないミシャスタイルにそもそも親和性があったのかどうか疑問符がつくレンタル補強で、口汚く言えば福森(札幌)獲得に失敗したのでアリバイ的というか、「当たればラッキー」的な感覚で補強したように思えます。

・また途中で監督が代わっただけでなく、CBにマウリシオを補強。さらに堀監督が途中から4バックを採用したためにCB枠自体が減ってしまったことも相まって、田村の出場機会はありませんでした。

・福岡に戻ったら今オフに主力選手が多数流出していて「浦島太郎状態」かもしれませんが、浦和での1年の経験がが今年の糧になるよう願ってやみません。

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2018.01.10

那須大亮選手 ヴィッセル神戸へ完全移籍

・昨日、那須大亮選手のヴィッセル神戸への完全移籍が公式発表されました。

・那須の移籍話は年が明けで急浮上したもの。レギュラーCB岩波の流出が避けがたい情勢となった神戸は早くからその代役探しに動いていたものの、森重(瓦斯)、丸山(瓦斯)、大岩(仙台)と相次いで断られた挙句、急遽那須に白羽の矢が立ったものと目されます。

・浦和サイドが那須をどう処遇する予定だったのかは全く判りません。那須のコメント「今回はプロサッカー選手としての意思をたくさんの方に尊重していただき、移籍が決まりました。」からは、来期も浦和から契約継続のオファーを貰ってはいたが出番が年々減っている現状に鑑みて那須が出場機会を求めて移籍を決断したのか、あるいは浦和からコーチ・スタッフ入りへのオファーを貰っていたが那須が現役に拘ったための移籍なのか、どちらとも取れるものです。

・客観情勢からすれば那須の契約継続は難しかったと思います。那須の出番は2016年に遠藤が加入してから漸減しており、昨年はミシャ解任の決定打になってしまったアウェー札幌戦での「狂気の三枚替え→投入したばかりの那須が後半早々に故障」を最後にベンチ入りすら難しくなってしまいました。さらに今年はCBに岩波が加わり、おまけにユースから橋岡も昇格したのでルヴァン杯での出場すら容易ではないでしょう。

・またチームの年齢的なバランスを鑑みても、ACLがない今年はA契約選手を2名減らないといけないのに、前年出番が少なかったベテラン選手が全員残留するというのも珍妙な話で、苦渋の決断の結果として誰かしらが浦和を去らざるを得なかったと思います。

・那須は浦和には珍しくなった何かとやたら熱いタイプ、良い意味で猪突猛進・チェスト体質の選手で、赤者から「兄貴」との愛称で愛されました。那須自身も気に入っていたであろう浦和で選手生活を終えることはできませんでしたが、那須は5年の在籍期間中にしっかりと浦和の歴史に足跡を残してゆきました。

・那須は2013年柏から完全移籍で浦和加入。開幕当初はサブ扱いでしたが、第4節新潟戦でレギュラー格だった永田が故障&長期離脱したことを契機にスタメンに定着。そのまま2014年、2015年と那須はレギュラーとして3バックの中央を守り続けました。空中戦には強く、2013年はセットプレー主体になんとリーグ戦9得点を記録。

・また那須の凄いところはいつでも準備が出来ていること。2016年には新加入の遠藤にスタメンの座を奪われてしまいましたが、遠藤がリオ五輪出場で不在の間はきっちりその穴を埋めるだけでなく遠藤とは違った持ち味を披露して、遠藤が五輪から戻って来てもスタメンに戻れなくなる有り様。ベンチに控える選手のあるべき姿を文字通り「体現」した選手で、似たような境遇の若手選手への影響力も絶大だったと思います。

・那須はもう36歳なので神戸で現役を終える可能性が高いでしょう。獲得した経緯が経緯なので大ベテランであってもレギュラーCBとして期待されているのでしょうが、那須は長いキャリアにも関わらず案外4バックのCBの経験は浅く、磐田では専らボランチ、柏ではSBをやらされる機会が多かったので一抹の不安も。

・今年の神戸での活躍ぶりがどうであれ、間違いなく何らかの形で那須は浦和に帰ってくると思います。そして若い選手の背中、あるいは子供たちの背中を叩いていることでしょう。

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