2019.01.16

【雑感】2019年浦和所信表明

・昨日(1/25)、浦和から「ファン・サポーターのみなさまへ」と称する今年の所信表明らしきものが公表されました。立花次期社長の意向を受けてか、所信表明は例年よりやや長め(体裁はほぼ昨年のものを踏襲)になっていますが、ボケ防止を兼ねてそれに関する雑感をまとめておきます。

(1)強化体制の整備

・「昨年11月には、強化部内の育成機能とスカウト機能をそれぞれ部として独立し、責任者を置く体制変更を行いました。」っていつの間に??というのが正直なところ。しかもどなたが担当しているのか気になります。また「レディースチームについても組織体制を見直し、明確な責任体制のもと」とは具体的にどういうことなのかなぁ? 今のレディースは蔑ろにされていると言われても仕方がない状況ですが。

(2)神様、仏様、ポンテ様!

・「海外のOB選手を活用したスカウト網の整備」「育成を含めた海外クラブとの連携」ってまさか全てポンテに丸投げじゃないでしょうなぁ(苦笑) まぁJリーグで実績のある外国人選手を契約切れを狙って拾ってくるしか能がなかった時期よりは一歩どころか大きな前進ですが・・・

(3)淵田社長の光 - 収入減は小幅に留まる

・ACL優勝効果が剥落する昨年の営業収入は当然大幅減になるものと見込まれましたが、なんと2017年に比べて5億円の減少(80→74億円)に留まり、2016年(66億円)よりも多くなりました。後述のように総入場者数は昨年比大幅に減少しているので、営業収入の落ち込みが小幅に留まったのは相当スポンサー営業を頑張った成果と思われます。そしてこれは淵田社長最大の功績といって差し支えないでしょう。

(4)淵田社長の陰 - 観客減の底打ち感は出せず

・一方、昨年ACLはなく、ルヴァンもR16で敗退してホームゲーム試合数が減ったため、総入場者数は80万→68万人と大幅に減少しました。平均観客数も約3.2万人とほぼ横ばい。リーグ戦平均観客数こそ昨年比2000人増(約3.5万人)となりましたが、2015~16年の3.8万人強という水準には遠く及ばず。これでは淵田社長の繰り出した策はことごとく空振りに終わり、むしろ客離れを加速しただけに終わったと評されても仕方ありません。そのせいかどうか判りませんが、今年の所信表明における「REX CLUB」の位置づけがダウンしているようにも伺えます(苦笑)。

(5)「熱さ」への再着目

・スローガンの項に「私たちは、昨シーズン、天皇杯の準決勝、決勝を戦ったとき、ファン・サポーターのみなさまとの距離が縮まり、強い一体感を持つことができたと感じました。そして、あらためて、そのときにこそ、大きな力が生み出せることを経験しました。」とありますが、やはりあの日の大原からスタジアムにかけて出来事はクラブ関係者に大きな影響を与えたようです。

・昨年までは「浦和レッズの強みである、スタジアムの熱気ある雰囲気を維持するため」とはいうものの、どちらかといえば「熱く応援したい人」に水をぶっかけるとまでは言わないまでも、距離を置いた感が否めなかったフロントの姿勢が徐々に再転換しつつあるような雰囲気が今年の所信表明から感じました。

・席割の変更はシーチケ案内時に公表されているので天皇杯準決勝&決勝の出来事とは無関係ですが、スタジアムの熱さとご新規さん獲得のバランスをなんとかとろうと苦心している姿が浮かび上がってきます。

(6)チャレンジするクラブ

・神戸が極端な例ですが、単に潤沢すぎる親会社のマネーにモノを言わせてビッグネームを買い漁るだけでなく、選手獲得&育成、選手売買ビジネス、さらには営業戦略等々フロントの視線がグローバル化しているクラブが目立つようになってきました。

・もちろん浦和フロントもその流れに気づいており、だからこそ選手のフローについて「ポンテ様頼み」なのかもしれませんが、営業面ではさいたまローカル企業だらけのスポンサー集めってそれでいいのか?という気も。毎年ACLに真面目に取り組んでいる甲斐があって浦和はアジアでの知名度は高いのに、なんかブランド力を全く活かせていないというかなんというか・・・

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2019.01.13

【祝】エヴェルトン選手、FCポルトから移籍加入内定

・昨日(1/12)、エヴェルトン選手のFCポルトからの期限付き移籍加入が内定したと公式発表されました。エヴェルトン獲得の報は1/11になって急浮上したもので、またしてもほぼ獲得が確実になるまでシュータンは情報統制に成功した(というか、確実になった時点で懇意のスポーツ紙にリークしている可能性大)ことになります。

・なおFCポルトからの移籍というタイトルになっていますが、エヴェルトンは昨年夏にポルティモネンセからポルトに完全移籍したものの、ポルトでは監督の信頼を勝ち取れずにポルティモネンセに期限付き移籍されているので、形式的にはレンタル先の変更で、実質的にはポルティモネンセからの移籍。ポルトとの契約は2022年6月末まで残っているようなので、金額的に買い取りは困難ゆえレンタルとなったものと思われます。

・エヴェルトンはマウリシオ、ファブリシオに続く「信頼と実績のポンテルート」での選手獲得。Jリーグで実績のある選手(しかも往々にして浦和では期待外れに終わる!)を取るしか能がなかった頃に比べれば浦和のフロントもそれなりに進歩していると評価していいでしょう。

・ポルトガル語圏で移籍を繰り返してきたエヴェルトンにとっては極東のクラブへの移籍にも拘らずポルティモネンセでの昔の同僚がいるというのは心強いでしょうし、それ以前に「ポンテさん」があれこれ浦和の良い話を吹きこみ、面倒を見てくれているようです。日本語での新加入挨拶まで仕込んでいる用意周到ぶりにはさすがに笑いましたがw

・なにせ見たことがない選手なのでカタログ性能とか噂レベルの話を受け売りすることしかできませんが、エヴェルトンはトップ下やボランチでのプレーがメイン。ただアンカータイプではなく、どちかといえば前目のIHタイプらしいとのこと。浦和の既存選手でいえばどちらかと青木の代わりではなく、柏木ないし長澤の代わりという感じでしょうか。

・昨年柏木にしても青木にしても長期には至らないもののちょろちょろ欠場しがちな中で、阿部は衰えが著しく、柴戸はリーグ終盤になってようやく台頭してきたばかり。CHの人材が案外薄く、柏木が欠場すると攻撃面、青木が欠場すると守備面に穴が開きがちでした。その穴埋めを模索した結果がエヴェルトンだったのかもしれません。もっともそもそも今季の浦和の基本フォーメーションが判らないのでエヴェルトンの使い道を妄想してもあまり意味がないのですが。

・なお、個人的にはエヴェルトンの愛称はどう考えても「エヴェっさん」。エヴェっさんがゴールした暁にはもちろん「エビスビール」で乾杯!!

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2019.01.12

短編小説「走れシュータン」名場面集

移籍期間終了までにはまだ間がある。私を待っている人があるのだ。少しも疑わず静かに期待してくれている人があるのだ。私は信じられている。私の命なぞは問題ではない。死んでお詫び、などと気のいい事は言って居られぬ。私は信頼に報いなければならぬ。いまはただその一事だ。走れ!シュータン。

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ああ浦和、浦和のために私は、いまこんなに走っているのだ。浦和を死なせてはならない。急げ、シュータン。おくれてはならぬ。愛と誠と金の力を、いまこそ知らせてやるがよい。風態なんかは、どうでもいい。シュータンは、いまは、ほとんど全裸体であった(*'▽')

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信じられているから走るのだ。間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。WBの頭数も問題でないのだ。私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ。ついて来い!立花新社長。

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シュータン、私を殴れ。同じくらい音高く私の頬を殴れ。私は正月三が日の間、たった一度だけ、ちらと君を疑った。生れて、はじめて君を疑った。君が私を殴ってくれなければ、私は君と抱擁できない。

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2019.01.10

【祝】山中亮輔選手、横浜Mから完全移籍加入

・本日、山中亮輔選手が横浜Mから完全移籍加入することが公式発表されました。山中の移籍話は今朝になって突然スポーツ紙上に浮上したもの。山中の浦和公式サイトへのコメントが酷く素っ気ないのを見ると、文字通り急転直下の移籍劇だったことが推察されます。車屋獲得に失敗した後にシュータンが慌てて探した結果が山中だったのかもしれません。

・今オフの浦和の移籍話は暮れ(12/22)に汰木の加入が報じられて以降、出る選手の話ばかりで一向に加入の話は噂にすらならず、「シュータンはいつまで正月休みを満喫しているのか!!」と憤る赤者も少なくなかったかと思いますが、さすが剛腕シュータン、だらだらと惰眠を貪っていたわけではなかったようです。しかも2億円超と言われる違約金を気前よくバァーーーン!!と払ってしまうあたりがいかにもシュータン。

・山中は基本左SBで、柏の下部組織育ち。但し柏在籍時は輪湖のサブに回る場合が多く、その評価は必ずしも高くなかったようです。山中が俄然注目を浴びるようになったのは2017年に横浜M移籍後、特に昨年ポステコグルー監督が就任後の話。同監督のもとで山中の持つ攻撃センスがついに開花し、11月には日本代表にも選出されました。また昨夏にはトルコのクラブから完全移籍のオファーもあったようです。

・「偽SB」がどうしたこうしたと戦術家の方々のウケはすこぶる良いようですが(ミシャスタイルで森脇が同じようなタスクをしているので目新しくもなんともないような・・・)、基本的にポゼッション志向のチームでこそ活きるタイプで守備はあまり多くを期待できないような気も。

・菊池移籍により浦和の左WB/SBをそれなりのレベルでこなせる選手は宇賀神しかいなくなっていただけに、山中の獲得はまさに的を射えたもの。しかも山中はまだ25歳なので宇賀神の後を継ぐ世代交代という観点からも有意義な補強で、オリヴェイラ監督が山中をどう使うのかは見ものです。山中の適性は宇賀神よりはずっとSB寄りなので、これを機にオリヴェイラ監督が4バックベースに転換するかもしれませんし。

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2019.01.06

菊池大介選手、柏へ完全移籍

・昨日(1/5)菊池大介選手の柏への完全移籍が公式発表されました。

・菊池は2017年に湘南から完全移籍で浦和加入。しかし昨年はリーグ戦出場わずか486分、今年は故障もあって出番はさらに減り444分と期待を大きく裏切る結果となってしまいました。

・菊池はミシャ→堀→大槻→オリヴェイラと4人の監督の下で主に3-4-2-1の左WBとして起用されましたが、堀体制発足当初の4試合、及び大槻体制発足当初の3試合(但し宇賀神故障の余波)にスタメンで連続出場したのが目立つくらいで、あとはターンオーバー要員として出番が回ってくるのがやっと。ベンチ入りしても途中投入されることはほとんどありませんでした。

・菊池は湘南仕込みの組めども尽きぬ豊富な運動量をウリものにしていましたが、残念ながら浦和ではそのウリを効果的に活かしているようには見えませんでした。ポジショニングが良くないのか、守っては非常に裏を取られやすく、攻めては武藤などIHとうまく連携しながらボールを前に運ぶでもなし。なんだかんだと結局安易にバックパスという場面も目立ち、悪い意味で目立ちやすい選手だったように感じました。

・オリヴェイラ監督の下では第23節清水戦でスタメン起用されたものの、やはり良いところはなくて79分にお役御免。その後は故障もあってか出番なし。

・従って今季出番が少なかった菊池は早くから湘南復帰が噂されていました。しかし、なんだかんだと噂の域を出るものはないまま越年したのでサイドの選手層が極端に薄い浦和に残留する目が出てきたのかな?と思っていた矢先、年明け早々柏への完全移籍の話が飛び込んできました。柏は以前から菊池を狙っていたようで、その割に移籍話がまとまるのに時間がかかったのは移籍条件を巡っての調整が長引いたのかもしれません。

・浦和はズラタン・李・武富・榎本と昨年出番が少なかった選手をドライに出すことにしたようで、菊池移籍もその線に沿ったもの。特に不思議でもなんでもありません。ただACLに備えて即戦力を充実させるべき年なのに出る話が先行し、おまけに駒井&岡本のレンタルバックに失敗したこともあって、どうしても不安感が漂うのは否めません。

・左WBはとうとう宇賀神の控えが皆無になってしまいました(汰木や荻原WBでは守れないでしょう)し、世代交代の観点からも菊池が浦和で活躍できなかったのはフロントサイドからすれば大きな誤算でしょう。

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2018.12.28

李忠成選手、横浜Mへ完全移籍

・昨日(12/27)李忠成選手の横浜Mへの完全移籍が公式発表されました。

・李の移籍に関しては12/21に横浜Mが李に正式オファーを出していることが明るみになり、12/26には横浜M獲得確実まで話が進んでいました。横浜Mは今年1トップを務めていたウーゴ・ヴィエイラが契約満了となり、しかもウーゴの代役だった伊藤翔が鹿島へ完全移籍する話まで出てきた(その後確定)ので、慌ててCFタイプの選手を探した結果、今年浦和で出番が激減していた李に白羽の矢が立ったものと目されます。もちろん浦和との契約が満了していた李にとっても悪い話ではありません。

・李は2014年に西川らと共に浦和へ完全移籍。李はFC東京→サウサンプトンを経由しての形でしたが、かつて広島でミシャスタイルを経験した「広島組」の一人。当然ながら主力としての活躍を期待されての加入だったと思われましたが、浦和でのミシャ式も既に3年目。前3人のうち興梠・原口は鉄板になっていたので、残る1枠を巡ってスタメンに入るかどうかという扱いで、リーグ戦わずか6点どまり。しかも興梠が故障した終盤戦に1トップに起用されたものの興梠の穴を痛感させられる事態となり、正直加入当初は期待外れだったと思います。

・ズラタンと武藤が加入した2015年はスタメンの出場機会が激減。武藤がいきなり鉄板のスタメンとなり、興梠不在時のスタメン、さらには途中投入の優先度でもズラタンの後塵を拝してしまいました。

・李にとって辛かったのはここまでの自身の出来もさることながら、2014年3月の「あの事件」の渦中の人物のような恰好になり、心無い非難も浴び、プレーの出来不出来とは何の関係もない心理的負担を背負う羽目になってしまったこと。李は過去移籍を繰り返してきた選手ですし、早々に浦和を去っても何の不思議はないと思われましたが、李は「贔屓の引き倒し」どころか「贔屓の引きずり倒し」に陥りかねない赤者との距離感の持ち方、そしてつきあい方を少しずつ会得していったようです。

・李が浦和在籍時で最も輝いたのは2016年「KLM」が猛威を振るった頃。浦和でのミシャスタイルも5年目を迎えて熟成に熟成を重ねて、ついに絶妙のコンビネーションが随所で爆発!! またいったんは逆転に成功したFCソウルとのACL/R16・第2戦、そして0-2からの大逆転劇を演じた第13節FC東京戦と、李の折れない心、決して諦めない強靭なメンタルをまざまざと見せつける試合も続いて、この辺りから李のファンも激増していったように思います。

・しかし、2017年加入のラファエルの使い道を巡ってミシャが模索を重ねる過程で李の立場はベンチスタートへと逆戻り。堀体制になると4-1-4-1では使い道がないせいか、ベンチ入りもなくなってしまいました。

・今年はコンスタントにベンチ入りしているものの、怪我でもないのにリーグ戦でのスタメン出場は最終節のみで、ほとんどが終盤の短時間のみの出場。終盤戦ナバウトが復帰すると途中投入の順位はナバウトが先でしたから、オリヴェイラ監督の李の評価も高いとは言い難かったようです。それでもKLM全盛期を髣髴させた第25節ホームC大阪戦のゴール、そして超久しぶりのスタメンとなった最終節の2ゴールと長くはない出場時間の中でしっかり足跡を残していたと思います。

・李は残念ながら今年限りで契約満了。最終節&天皇杯準決勝での活躍で浦和が李に再オファーを出すかも?と思いましたが、李自身が明言するように契約更新の話はでなかったようです。

・長期離脱中のファブリシオの復帰時期がよく判りませんが、浦和はズラタン&李が去ってもなお興梠・杉本・ファブリシオ・ナバウト・武藤と5人即戦力級のFWを抱えており、ACLを踏まえたターンオーバーを考えても頭数は十分。ズラタンに次いで高齢FWの(といっても33歳になったばかりですが)李との契約を見送ったのは否応なしに迫られる世代交代を考えればやむを得ない決断だったと思います。

・李は浦和に来て必ずしも良いばかりではないどころか、あの事件を含めて辛い時期のほうが長かったと思います。過去移籍を繰り返したせいか当初は懐疑的な赤者も多かったし、ベンチスタート扱いも長くていつ浦和に背を向けてもおかしくなかったでしょう。しかし李はめげませんでした。そしてその驚異的なメンタルの強さをプレーで赤者に見せてくれました。また契約終了を知りながら去り際も実に見事でした。いろいろとややこしいクラブの中で5年間誠にありがとうございました。

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2018.12.27

榎本哲也選手、富山へ完全移籍

・先日(12/25)榎本哲也選手の富山への完全移籍が公式発表されました。

・榎本は2017年に横浜Mから完全移籍加入。榎本は長らく横浜Mで榎本達也(=馬のほう)ないし飯倉と正GKの座を争っていた実績十分のGKですが、伝統的にベテランの処遇に難がある横浜Mから「単年契約かつコーチ兼任」というほぼ戦力外とも受け取れるオファーを受けるにいたり、フリーでの浦和への移籍を決断したようです。

・当時の浦和にしてみれば第2GKだった大谷が移籍した代わりに実績十分のGKがフリーで採れたのだから悪い話ではないどころか、カモネギ級の美味しい話です。しかも例年苦戦を強いられる横浜Mからの正GKのぶっこ抜き。いやはや、これは笑いが止まりません。

・キャンプ中は遠目には西川と榎本の区別がつかないことも話題に。

・しかし、榎本も覚悟の上の移籍だとは思いますが、正GK西川の壁は如何ともしがたく、2017年榎本はコンスタントにベンチ入りするものの出番は天皇杯3試合&ACL1試合に留まりました。西川が明らかに調子を落としている時期があったにも関わらず、榎本の出番がなかったのは正直不可解でしたが、実績十分かつ今年35歳の大ベテランがどっしりと控え、日々練習に取り組んでいる姿はさぞかし後進のGKに良い影響を与えたことでしょう。

・今年は開幕時から故障に苦しみ、第2GKの座を福島に明け渡してとうとう出番ゼロ。ベンチに復帰したのはシーズンも終盤に入ってからで、それも福島と交互のベンチ入りという形になってしまいました。

・さらに今月になってユースからGK石井が昇格することが明らかに。トップチームにGKが5人も要らないので、今年出番のない榎本か岩舘かどちらかの放出は避けられないと思っていたところ、今回の発表となりました。

・既に35歳になる大ベテランがもう一花咲かせようとなおも活躍の場を求めて選んだのはJ3富山。これまた環境面で厳しい道だと思いますが、お活躍をお祈りしております。

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2018.12.26

井澤春輝選手、伊藤涼太郎選手、オナイウ阿道選手の期限付き移籍

・岡本、駒井とレンタルバック失敗の悲報が相次いだ矢先、昨日(12/25)浦和から期限付き移籍中だった井澤春輝選手、伊藤涼太郎選手、オナイウ阿道選手がそれぞれ来年も期限付き移籍に出されることが公式発表されました。もっともレンタル延長のあり方・狙いは井澤と伊藤&オナイウでかなり異なります。

・井澤は今年ユースから昇格してすぐに徳島へレンタルされるという過去に類例を見ない、非常にはっきりした育成目的のレンタル移籍でした。しかし、残念ながら井澤は4月の練習試合中に半月板損傷など全治4カ月のけがを負ったのが災いして、開幕戦にベンチ入りしたのみに留まりました。

・徳島はロドリゲス監督の続投が決まっており、井澤は大怪我にも拘らず同監督から一定の評価を得ているためか、来年もレンタル契約延長の運びとなったようです。プロ2年目の来年、井澤はとにかく試合に出ることが先決です。

・次いで伊藤はレンタル先をJ2水戸からJ1大分へ、オナイウもレンタル先をJ2山口からJ1大分へ変更した上で再レンタルとなりました。要するに両選手ともJ2なら十分やれることは判ったので、J1で通用するかどうか見極める目的でのレンタルです。

・伊藤は今年水戸でMF登録ながらバイアーノの相方として2トップの一角として起用されることが多く、チーム2位の9得点を挙げてプチブレイク。しかも試合を決定づける得点を頻繁に決めている印象を強く受けました。ただコンスタントにスタメン出場しだしたのはリーグ戦後半から。また体力に不安があるのか、スタメンで出ても後半途中で下げられてしまう試合が目立ちました。

・伊藤は水戸でも鉄板のスタメンというほどではないが可能性は十二分に感じられるので、ステージを一つ上げて様子を見るのは悪くない選択でしょう。伊藤も来年でプロ5年目。このステップアップの機会が即ちプロサッカー選手としての分岐点になると思います。

・オナイウは伊藤と違ってもはやチームの大黒柱的存在。もう山口の戦術自体がCFオナイウが最前線でボールをキープしてくれることを前提に成り立っているようなものでリーグ戦全42試合に出場し、かつ堂々22ゴール(J2で2位)というケチのつけようがない実績を残しました。

・オナイウは来年プロ6年目の23歳なので、この実績を引っ提げて即座に浦和帰還となってもなんらおかしくないはずですが、残念ながら今オフ浦和はCFタイプとして即戦力の杉本を補強したばかり。もちろんCFとしては興梠も健在で、2トップの一角としても浦和のFWはズラタンが去ってもなお過剰気味。

・従ってオナイウを戻したところで来年も出番は極めて限られており、伊藤同様ステージを一つ上げて様子を見ることになったものと推察されます。J2では無敵だったがJ1ではさっぱりだったFWもアホほどいますし・・・

・ただ伊藤&オナイウとも気になるのは、大分で活躍したらしたでそのまま「借りパク」される可能性があること。岡本や駒井のように契約満了に伴う「借りパク」が最悪パターンなので、浦和での契約を延長した上でのレンタルなのかどうか。

・なお来年浦和と同一カテゴリーで闘うことになる伊藤&オナイウはもちろん「浦和レッズと対戦するすべての公式戦に出場できない」特約付き。一方カテゴリーが違う井澤はそのような特約はないようですが、かつて直輝や岡本を当該特約なしで同一カテゴリーの湘南へレンタルしていたのは何だったのかと・・・

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2018.12.25

駒井善成選手、札幌へ完全移籍

・昨日(12/24)駒井善成選手の札幌への完全移籍が公式発表されました。駒井は浦和との契約満了に伴ってレンタル先に完全移籍してしまう、いわゆる「借りパク」の形での移籍で、岡本と全く同じ形です。駒井の札幌への完全移籍は12/6にスポーツ紙で報じられており、公式発表がここまでずれこんだのが意外なくらい。

・駒井は2016年京都から浦和へ完全移籍。右WBを主戦場としたもののミシャスタイルに馴染むのに時間がかかり(案外裏を取られやすい!)、1stステージは終盤関根に代わって短時間での出場に留まる場合がほとんどでした。

・2ndステージに入ると徐々にミシャスタイルに慣れてきたのか、関根が左WB、駒井が右WBと両サイドからドリブルでゴリゴリ仕掛ける形でミシャに重用されるようになりましたが、2017年に入ると宇賀神にスタメンの座を奪回されて再びベンチスタート&後半途中出場に。この辺は浦和の激しい競争の結果なので致し方ありません。

・ところが第19節札幌戦を最後にミシャが解任されたことで駒井の運命は一変。ミシャ解任直後に関根が海外へ移籍したので駒井の出番は増えるかと思いきや、後任の堀監督が第25節柏戦で基本フォーメーションを4-1-4-1に変えたのが契機となったのか、駒井は怪我でもないのにほとんどベンチにすら入れなくなってしまいました。もっとも座薬がどうのこうのと駒井のコンディションが良くなかった時期があったのも事実ですが。

・こうなるとシーズン終了を待たずに堀監督続投が決まってしまうと駒井が出場機会を求めて移籍の道を模索しだすのは当然。ミシャが札幌で指揮を執るのが決まったのは駒井にとってまさに「渡りに船」で、駒井は主に右WBで、リーグ終盤はボランチで札幌の主力中の主力として活躍しました。

・「駒井ボランチ」は浦和でもやったことがあるものの、点が欲しい時の窮余の一策というか、常に自爆装置を抱えているボランチといった風でしたが、本人はどうもサイドではなく真ん中のポジションをやりたい様子。浦和に戻ってもサイドしか活躍の場がないとなると、駒井が札幌に留まる道を選ぶのも道理と思えます。

・遠藤・高木・駒井と浦和の世代交代を担うべくミシャ政権末期に集めたはずの中堅どころの選手が相次いで去ってしまったのは残念至極です。もっとも目標だった海外移籍を果たした遠藤はともかく、高木と駒井は浦和の迷走が招いたような逸走劇ですが。

・またそもそもシュータンが駒井を慰留したのかどうか定かでありませんが、岡本&駒井のレンタルバック失敗で右WBをレンタルバックで補強するという道は絶たれてしまいました。来年は橋岡が世代別代表でちょろちょろ抜けるのは確実なので、3バックのままでもWBの補強は必須ですし、4バックに移行するにしても本職SBはいないに等しいので、これからがシュータンの腕の見せ所となります。車屋獲得は失敗に終わりましたが、WB/SBが足りないことをシュータンも解ってはいるようですし。

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2018.12.23

岡本拓也選手、湘南へ完全移籍 & 武富孝介選手、湘南へ期限付き移籍

・本日岡本拓也選手及び武富孝介選手が共に湘南へ移籍することが公式発表されました。岡本は浦和との契約満了に伴う完全移籍で、武富は浦和との契約が残っているせいかレンタル移籍です。

・岡本は2016年から丸3年湘南へレンタル。昨オフに浦和から復帰要請を受けたものの、既に右WBを主戦場に湘南の主力となっていた岡本は引き続き湘南で闘う道を選び、契約切れの今年はとうとう湘南への完全移籍の運びとなってしまいました。

・昨オフ時は浦和自体が揺らぎの過程にあり、岡本にとって先行き極めて不透明な浦和に戻るメリットは皆無に等しかったと思います。しかし今オフは浦和での岡本の起用法(右WB)もはっきりしており、満を持しての浦和復帰の可能性もあると思っていましたが、残念ながら岡本は来年も湘南に活躍の場を求めることとなりました。湘南の主力として久しぶりのタイトル獲得に大きく貢献したのも岡本の心が湘南へ傾く一助になったことでしょう。

・岡本も既に26歳と中堅世代に入っており、もはや育成の時期を過ぎた選手をだらだらと3年も同一クラブへレンタルしているとやがてはこうなってしまう。レンタルバックで戦力にもならず、おまけに移籍金も取れない。浦和としては最悪の結果になってしまいました。岡本の事例は強化サイドの失態といって差し支えないでしょう。もっともこの失態はシュータンのせいとは思いませんが。

・岡本のレンタルバックに失敗し、駒井も同じ道を辿ると噂されるされる中で現状浦和最大の穴と目される右WBをどうするのか。シュータンの力量が問われます。

・武富は昨オフに完全移籍で獲得したばかりの選手をわずか1年でレンタルに出す羽目になるという、本人にとってもクラブにとってもなんだかなぁとしか言いようがない事例。タナボタ的に急遽ACL出場が決まった柏の主力選手がなんで今年ACLがない、一介の中位チームでしかない浦和へ来る気になったのか謎としか言いようがありませんが、残念ながら武富にとって不幸な移籍になってしまいました。

・また浦和がそもそも武富獲得に至った経緯・動機も不明。大雑把に言えば梅崎に似たタイプで、梅崎の慰留に失敗してその代わりを探した結果武富獲得に至ったような気がしますが、梅崎よりはずっとIH向きで典型的なサイドアタッカーではありません。しかも堀体制ですら当初は後半途中からの出場で、リーグ戦でスタメン起用されたのは第4節・第5節のみ。しかも起用されたポジションがWGだったり、IHだったり、4-4-2の2トップの一角だったりと一定せず。

・堀体制の終焉で基本フォーメーションが3バックベースになると武富はベンチに入るのもままならなくなり、超久しぶりの出場機会となった第33節アウェー湘南戦ではスタメンにも関わらずさしたる見せ場なく、後半早々にお役御免。こうなるとオリヴェイラ体制継続が決まった以上出場機会を求めて移籍の道を探るのは本人にとっては当然です。また浦和もレンタルといった中途半端な形ではなく売却の道を探るべきだと思いますが・・・

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