2019.08.16

武富孝介選手、湘南ベルマーレへの期限付き移籍から復帰

・昨冬のオフに湘南ベルマーレへへ期限付き移籍したばかりの武富孝介選手が、昨日突如浦和に復帰しました。

・武富は2018年に柏から完全移籍で獲得したものの、堀体制下で多少試行錯誤を繰り返しただけで、オリヴェイラ体制下ではベンチ入りすらままならなくなり、浦和在籍わずか1年でレンタルに出されてしまいました。タナボタ的に急遽ACL出場が決まった柏の主力選手がなんでACLがない、一介の中位チームでしかない浦和へ来る気になったのか謎としか言いようがありませんが、残念ながら武富にとってもクラブにとっても不幸な移籍になってしまいました。

・今年から湘南へ活躍の場を移した武富は、かつて曺監督の下で闘った経験が活きたのか、いきなりシャドーの一角で主力として大活躍。リーグ戦ではシーズン序盤に荒稼ぎして、現在5得点のチーム内得点王。なお直近2試合はベンチ外となっていますが、これは故障によるもので今回の移籍とは関係がなさそうです。

・従って何事もなければ武富が浦和に復帰する可能性は全くなく、レンタル契約切れと共にそのまま湘南へ完全移籍になるのが自然だったでしょう。

・ところが、今週になって突如曺監督に「パワハラ」の嫌疑がかかり、曺監督は「Jリーグの調査が終了するまで現場での指揮及び指導を控えること」になってしまいました。武富が「曺監督の元でプレーしたいと思い、今季もう一度ベルマーレに来た自分としては、一時的な措置とはいえこの先がどうなるか分からない状況のまま、100%サッカーに集中できるのか、チームのために力を出し切れるか、不安を覚えているというのが正直な気持ちです。」と語っている通り、現場は相当混乱しているものと推察されます。

・ただ浦和もシャドーの頭数はだだ余り。武藤だけが鉄板で、残る一角をファブリシオ・長澤・汰木・マルティノス、場合によっては興梠・エヴェルトン・柏木とも争わないといけません。全然出番をもらえなかったオリヴェイラ監督が去って、大槻監督にフラットな目で見てもらえる分、昨年よりはマシな状況かもしれませんが、浦和に復帰したところでこれまた茨の道。

・移籍ウィンドウの期限が迫る中で、武富が決断したのは浦和への復帰。もうこれは「浦和では試合に出られないかもしれないが、集中して練習できる分、湘南にいるよりは遥かに良い」と割り切ったとしか思えません。武富ももう28歳。もうプロサッカー選手としての折り返し時点はとっくに過ぎ、残り少ない時間を無駄に過ごしたくないという想いが強かったのでしょう。

・浦和としては武富の復帰は「補強の必要があまり感じられないポジションへの補強」としか言いようがなく、強いて言えば頭数はいるけれども武藤以外は「帯に短し襷に長し」な状況下で武富が上手く嵌まればラッキーという感じ。戦力補強的な意味合いよりは中村GMの武富への恩情措置といったほうが近い性格の話だと思います。

・しかも、先述のように武富は故障を抱えての浦和復帰だった模様。ACLの選手登録は終わっているので、9月上旬のルヴァン杯準々決勝で出番を伺う感じになろうかと思いますが、今回の武富の苦渋の決断が実り多いものであることをお祈りしております。

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2019.07.28

茂木力也選手、愛媛FCへ期限付き移籍

・先日茂木力也選手の愛媛FCへの期限付き移籍が公表されました。

・茂木は2018年7月にモンテディオ山形からレンタル契約期間の途中という異例の形で浦和に戻って来たにも関わらず、浦和での出場はリーグ戦1試合、天皇杯1試合という非常に寂しい結果に終わりました。

・本件に関しては、そもそも茂木を呼び戻した意図が不明過ぎて腹立たしくてなりません。

・茂木は2015年にユースから昇格。翌2016年には愛媛FCへレンタルされ、さらに木山監督が2017年に愛媛から山形へ移ると共に茂木もレンタル先を山形へ変更。愛媛でも山形でも若くしてレギュラー格となっており、典型的な「木山チルドレン」。

・茂木は愛媛でも山形でも3バックの右ストッパーとして重用されていましたが、木山監督が昨季半ばに基本フォーメーションを4バックベースに転換したので一時出番を喪失。しかし茂木はすぐさま右SBあるいはボランチとして出場機会を掴みました。そこでの活躍が2018年のレンタル延長に繋がったのでしょう。

・ところが意外にも茂木の出番はこの年になって激減。茂木が出場機会を求めて移籍先を探した挙句に浦和帰還に落ち着いたなら判らなくもありませんが、茂木の浦和復帰はなんと浦和からの要請を受けたものだったことが後日判明。また山形も茂木の突然の浦和復帰後、慌てて福岡からCB田村を補強したところを見ると、山形がCBだだ余りで茂木に今後出番がなさそうだという訳でもなかったようです。

・浦和は遠藤の海外流出が視野に入っていたので、その代役を探していたのかもしれませんが、遠藤の控えは既に実績十分の岩波・森脇、場合によっては阿部・橋岡も起用できるという状態。浦和で鉄板スタメン級の選手の穴をJ2で出番を失っていた選手で埋めるとはいくらなんでも無理がありすぎます。補強どころか補充にすらなっていません。

・しかも、槙野&マウリシオの故障を受けてようやく左CBとして出番が回って来た第33節湘南戦では失点にしっかり絡んだだけでなく、試合後オリヴェイラ監督に「いろいろなポジションでプレーできる選手なんですけど、できる中では一番向いていないセンターバック」と評されてしまい、茂木を呼び戻した意図を全否定されるような始末。

・オリヴェイラ→大槻と監督が代わっても茂木はベンチ入りすらままならず。大槻監督がフルターンオーバーを仕掛けた天皇杯2回戦でようやく左WBとして出場機会を得ましたが、残念ながら茂木は「ちょいミシャ」仕様のWBの適性が全くないようで、高さがないナバウト相手に単純にクロス入れるだけに終始。相手が慌てて守備ブロックをスライドさせないのとみると「こいつに持たれても無問題」とばかりに見切られていたような気も。

・全くクラブの戦力にならず、茂木のキャリアを毀損するだけに終わった本件に関しては中村GMの罪は大いに糾弾されてしかるべきだと思います。まだ22歳と若い選手ですが、浦和でベンチ入りすらままならない扱いでしたから愛媛からレンタルバックされる可能性は高くないでしょう。また茂木も愛媛で何がしかの足跡を残さないとぼちぼちプロとしてのキャリアが怪しくなってしまいかねませんから、とにかく頑張ってほしいものです

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2019.07.27

アンドリュー・ナバウト選手、メルボルン・ビクトリーへ完全移籍内定

・先日アンドリュー・ナバウト選手のメルボルン・ビクトリーへの完全移籍内定が公式発表されました。メルボルン・ビクトリーはナバウトが2015年まで在籍していたクラブです。

・ナバウトは2018年3月にニューカッスル・ジェッツ(豪州)から浦和へ完全移籍。いつでも闘志剥き出し。ガッツに溢れ、とにかく浦和のために本人なりに全力でやっていることがよく判り、結果が出れば赤者から絶大な支持を受けたであろうプレーヤーだったと思います。ただ残念ながらその結果が出ず、FWなのに1年半の在籍期間でわずか1ゴールに留まりました。

・豪州代表にたびたび招集され、ロシアW杯にも出場したくらいの選手なので何がしか使いようがあったはずですが、浦和でのキャリアは不幸の連続だったように思います。

・まず浦和がナバウトを獲得した意図が不明で、ナバウトに何を期待していたのかよく判らないままのスタートになってしまったのが不幸の始まり。2018年シーズンはラファエル・シルバの早すぎる離脱によるダメージがでかすぎて開幕からドツボに嵌まったことを受けて山道強化部長が慌ててFWを探した結果ナバウトに白羽の矢が立ったのでしょうが、気の毒なことにナバウト加入直後に堀監督どころか山道強化部長まで更迭される憂き目に。

・おそらく開幕時に武藤が無理やりやらされていた4-1-4-1の左SHとして獲得したのでしょうが、堀監督更迭によってナバウトの立場はいきなりあやふやなものに。

・大槻暫定監督のもとで途中出場を繰り返して適性を見極め、オリヴェイラ監督の下でようやく2トップの一角としてリーグ戦で使える目途が立った思った矢先にGKチョン・ソンリョン(川崎)の無謀な飛び出しによって交錯した挙句に右肩を脱臼する不運に見舞われてしまいました。しかもこの故障がロシアW杯で再発してしまい、ナバウトは10月まで浦和でのキャリアを棒に振ることに。

・ナバウトの難儀なところは連携に難があるというか、中々他の選手と噛み合わず、一生懸命やっているんだが常に空回りがちだったこと。言うなれば「ほとんどシュートが入らないポポ」。ただでさえそんな感じなのに故障がちなことに加え、元気になればちょこちょこ豪州代表に招集されるので連携を深めるまとまった時間が取れなかったのが浦和で結果を出せなかった一因でしょう。

・それでも攻撃はほぼ個人能力頼みで、ナバウトに2トップの一角としての適性を見出していたオリヴェイラ監督のもとならまだ活躍の余地があったでしょう。しかし、ようやく待望の初ゴールを挙げた2019年第12節湘南戦でまたしてもGKと交錯して故障。しかもその直後にオリヴェイラが更迭されてしまい、オリヴェイラよりはずっと組織的な崩しを求める大槻監督の下では連携難を抱えるナバウトは1トップとしてもシャドーとしても使い道がなくなってしまいました。

・大槻体制下では使い道がない点ではマルティノスもどっこいどっこいですが、マルティノスはスピードだけはあり、クロスもまずまずという一芸を持っている一方、ナバウトはWGが最適とされているにも関わらずスピードがそれほどないので途中投入としての使い道も少ないと判断され、今回の完全移籍の運びとなったものと目されます。

・冒頭記したように、とにかく一生懸命やっていることだけはよく判り、応援したくなる選手だったのは確か。メルボルン・ビクトリーはACLにも度々出てくるので、その場で再会できることを楽しみにしています。

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2019.07.26

山田直輝選手、湘南ベルマーレへ期限付き移籍

・先日山田直輝選手の湘南ベルマーレへの期限付き移籍が公式発表されました。

・直輝は2015年からなんと3年の長きにわたって湘南へレンタルに出され、2018年にようやく浦和に復帰。しかし、湘南3年目でついにレギュラーポジションを掴んだという実績も虚しく、浦和復帰後の直輝の出番はほとんどありませんでした。その後ナバウト、茂木の移籍も相次いで公表されましたが、直輝も含めていずれも今後浦和で出番がないと思われる選手を浦和フロントが整理したのでしょう。

・直輝の出番がなかったのは相変わらずちょこちょこ怪我をすることに加え、言い古された話ですが、直輝が「監督の要求に応じて自分を変えられなかったこと」に尽きるかと思います。浦和は残念なことに監督が良く変わりますが、結局直輝を重用したのは入団当初のフィンケだけ。それ以降スタイルが異なる監督が次々と浦和に来ては去ってゆきましたが、ゼリコが直輝の矯正を諦めて以降、どの監督も直輝にはほとんど見向きもしませんでした。

・直輝は非常に運動量が多いものの、悪く言えば自由気ままに動き回ってボールを受けては出しているだけなのが難点。そんな直輝をフィンケは重用しましたが、持ち場からやたら離れるのを嫌がるゼリコやミシャからは全く評価されず。湘南でも3年目になってようやくキジェの信頼を得たものの、浦和復帰後堀→オリヴェイラ→大槻と代わったいずれの監督からも評価されずじまい。特に大槻体制になって「ちょいミシャ」スタイルに回帰したのは過去ミシャに全く評価されなかった直輝にとって致命的でした。

・大槻体制下で最初で最後の出番となった天皇杯2回戦でも攻撃の基点となる良いプレーもあった一方で、不用意なボールロストで相手の攻撃の基点となってしまう場面も散見され、相手が大学生だったことを思えば非常に厳しい出来でした。しかも「クイックリスタートに誰も反応できずに、相手のカウンターを誘発するだけに終わり、しかもその後なぜか主審に文句を言い続けた」のが直輝の最後の見せ場になってしまうとは・・・

・また言っても詮無い話になってしまいますが、山道強化部長はなんで直輝をわざわざ復帰させたのかがかなり疑問。堀式4-1-4-1のもとで直輝に期待されたポジションは強いて言えばIHだったのでしょうが、そこは柏木が鉄板のレギュラー。ついで2017年ACLで大ブレイクした長澤がおり、適性不明の直輝にとってはかなりの茨の道。そしてあっという間に堀監督は更迭され、結局浦和のためにも、直輝本人のためにもならない残念過ぎる「出戻り」となってしまいました。

・一応期限付き移籍の形を取っていますが、全然戦力になっていない29歳の選手をまたレンタルバックするとは考えられないので、単に移籍金を払ってまで完全移籍で取る意思がない湘南の意向によるものでしょう。湘南は梅崎が故障したばかりなので、直輝の出番は案外早いかもしれません。直輝を評価する稀有な監督のもとでなんとか輝きを取り戻してほしいものです。

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2019.01.16

【雑感】2019年浦和所信表明

・昨日(1/25)、浦和から「ファン・サポーターのみなさまへ」と称する今年の所信表明らしきものが公表されました。立花次期社長の意向を受けてか、所信表明は例年よりやや長め(体裁はほぼ昨年のものを踏襲)になっていますが、ボケ防止を兼ねてそれに関する雑感をまとめておきます。

(1)強化体制の整備

・「昨年11月には、強化部内の育成機能とスカウト機能をそれぞれ部として独立し、責任者を置く体制変更を行いました。」っていつの間に??というのが正直なところ。しかもどなたが担当しているのか気になります。また「レディースチームについても組織体制を見直し、明確な責任体制のもと」とは具体的にどういうことなのかなぁ? 今のレディースは蔑ろにされていると言われても仕方がない状況ですが。

(2)神様、仏様、ポンテ様!

・「海外のOB選手を活用したスカウト網の整備」「育成を含めた海外クラブとの連携」ってまさか全てポンテに丸投げじゃないでしょうなぁ(苦笑) まぁJリーグで実績のある外国人選手を契約切れを狙って拾ってくるしか能がなかった時期よりは一歩どころか大きな前進ですが・・・

(3)淵田社長の光 - 収入減は小幅に留まる

・ACL優勝効果が剥落する昨年の営業収入は当然大幅減になるものと見込まれましたが、なんと2017年に比べて5億円の減少(80→74億円)に留まり、2016年(66億円)よりも多くなりました。後述のように総入場者数は昨年比大幅に減少しているので、営業収入の落ち込みが小幅に留まったのは相当スポンサー営業を頑張った成果と思われます。そしてこれは淵田社長最大の功績といって差し支えないでしょう。

(4)淵田社長の陰 - 観客減の底打ち感は出せず

・一方、昨年ACLはなく、ルヴァンもR16で敗退してホームゲーム試合数が減ったため、総入場者数は80万→68万人と大幅に減少しました。平均観客数も約3.2万人とほぼ横ばい。リーグ戦平均観客数こそ昨年比2000人増(約3.5万人)となりましたが、2015~16年の3.8万人強という水準には遠く及ばず。これでは淵田社長の繰り出した策はことごとく空振りに終わり、むしろ客離れを加速しただけに終わったと評されても仕方ありません。そのせいかどうか判りませんが、今年の所信表明における「REX CLUB」の位置づけがダウンしているようにも伺えます(苦笑)。

(5)「熱さ」への再着目

・スローガンの項に「私たちは、昨シーズン、天皇杯の準決勝、決勝を戦ったとき、ファン・サポーターのみなさまとの距離が縮まり、強い一体感を持つことができたと感じました。そして、あらためて、そのときにこそ、大きな力が生み出せることを経験しました。」とありますが、やはりあの日の大原からスタジアムにかけて出来事はクラブ関係者に大きな影響を与えたようです。

・昨年までは「浦和レッズの強みである、スタジアムの熱気ある雰囲気を維持するため」とはいうものの、どちらかといえば「熱く応援したい人」に水をぶっかけるとまでは言わないまでも、距離を置いた感が否めなかったフロントの姿勢が徐々に再転換しつつあるような雰囲気が今年の所信表明から感じました。

・席割の変更はシーチケ案内時に公表されているので天皇杯準決勝&決勝の出来事とは無関係ですが、スタジアムの熱さとご新規さん獲得のバランスをなんとかとろうと苦心している姿が浮かび上がってきます。

(6)チャレンジするクラブ

・神戸が極端な例ですが、単に潤沢すぎる親会社のマネーにモノを言わせてビッグネームを買い漁るだけでなく、選手獲得&育成、選手売買ビジネス、さらには営業戦略等々フロントの視線がグローバル化しているクラブが目立つようになってきました。

・もちろん浦和フロントもその流れに気づいており、だからこそ選手のフローについて「ポンテ様頼み」なのかもしれませんが、営業面ではさいたまローカル企業だらけのスポンサー集めってそれでいいのか?という気も。毎年ACLに真面目に取り組んでいる甲斐があって浦和はアジアでの知名度は高いのに、なんかブランド力を全く活かせていないというかなんというか・・・

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2019.01.13

【祝】エヴェルトン選手、FCポルトから移籍加入内定

・昨日(1/12)、エヴェルトン選手のFCポルトからの期限付き移籍加入が内定したと公式発表されました。エヴェルトン獲得の報は1/11になって急浮上したもので、またしてもほぼ獲得が確実になるまでシュータンは情報統制に成功した(というか、確実になった時点で懇意のスポーツ紙にリークしている可能性大)ことになります。

・なおFCポルトからの移籍というタイトルになっていますが、エヴェルトンは昨年夏にポルティモネンセからポルトに完全移籍したものの、ポルトでは監督の信頼を勝ち取れずにポルティモネンセに期限付き移籍されているので、形式的にはレンタル先の変更で、実質的にはポルティモネンセからの移籍。ポルトとの契約は2022年6月末まで残っているようなので、金額的に買い取りは困難ゆえレンタルとなったものと思われます。

・エヴェルトンはマウリシオ、ファブリシオに続く「信頼と実績のポンテルート」での選手獲得。Jリーグで実績のある選手(しかも往々にして浦和では期待外れに終わる!)を取るしか能がなかった頃に比べれば浦和のフロントもそれなりに進歩していると評価していいでしょう。

・ポルトガル語圏で移籍を繰り返してきたエヴェルトンにとっては極東のクラブへの移籍にも拘らずポルティモネンセでの昔の同僚がいるというのは心強いでしょうし、それ以前に「ポンテさん」があれこれ浦和の良い話を吹きこみ、面倒を見てくれているようです。日本語での新加入挨拶まで仕込んでいる用意周到ぶりにはさすがに笑いましたがw

・なにせ見たことがない選手なのでカタログ性能とか噂レベルの話を受け売りすることしかできませんが、エヴェルトンはトップ下やボランチでのプレーがメイン。ただアンカータイプではなく、どちかといえば前目のIHタイプらしいとのこと。浦和の既存選手でいえばどちらかと青木の代わりではなく、柏木ないし長澤の代わりという感じでしょうか。

・昨年柏木にしても青木にしても長期には至らないもののちょろちょろ欠場しがちな中で、阿部は衰えが著しく、柴戸はリーグ終盤になってようやく台頭してきたばかり。CHの人材が案外薄く、柏木が欠場すると攻撃面、青木が欠場すると守備面に穴が開きがちでした。その穴埋めを模索した結果がエヴェルトンだったのかもしれません。もっともそもそも今季の浦和の基本フォーメーションが判らないのでエヴェルトンの使い道を妄想してもあまり意味がないのですが。

・なお、個人的にはエヴェルトンの愛称はどう考えても「エヴェっさん」。エヴェっさんがゴールした暁にはもちろん「エビスビール」で乾杯!!

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2019.01.12

短編小説「走れシュータン」名場面集

移籍期間終了までにはまだ間がある。私を待っている人があるのだ。少しも疑わず静かに期待してくれている人があるのだ。私は信じられている。私の命なぞは問題ではない。死んでお詫び、などと気のいい事は言って居られぬ。私は信頼に報いなければならぬ。いまはただその一事だ。走れ!シュータン。

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ああ浦和、浦和のために私は、いまこんなに走っているのだ。浦和を死なせてはならない。急げ、シュータン。おくれてはならぬ。愛と誠と金の力を、いまこそ知らせてやるがよい。風態なんかは、どうでもいい。シュータンは、いまは、ほとんど全裸体であった(*'▽')

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信じられているから走るのだ。間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。WBの頭数も問題でないのだ。私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ。ついて来い!立花新社長。

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シュータン、私を殴れ。同じくらい音高く私の頬を殴れ。私は正月三が日の間、たった一度だけ、ちらと君を疑った。生れて、はじめて君を疑った。君が私を殴ってくれなければ、私は君と抱擁できない。

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2019.01.10

【祝】山中亮輔選手、横浜Mから完全移籍加入

・本日、山中亮輔選手が横浜Mから完全移籍加入することが公式発表されました。山中の移籍話は今朝になって突然スポーツ紙上に浮上したもの。山中の浦和公式サイトへのコメントが酷く素っ気ないのを見ると、文字通り急転直下の移籍劇だったことが推察されます。車屋獲得に失敗した後にシュータンが慌てて探した結果が山中だったのかもしれません。

・今オフの浦和の移籍話は暮れ(12/22)に汰木の加入が報じられて以降、出る選手の話ばかりで一向に加入の話は噂にすらならず、「シュータンはいつまで正月休みを満喫しているのか!!」と憤る赤者も少なくなかったかと思いますが、さすが剛腕シュータン、だらだらと惰眠を貪っていたわけではなかったようです。しかも2億円超と言われる違約金を気前よくバァーーーン!!と払ってしまうあたりがいかにもシュータン。

・山中は基本左SBで、柏の下部組織育ち。但し柏在籍時は輪湖のサブに回る場合が多く、その評価は必ずしも高くなかったようです。山中が俄然注目を浴びるようになったのは2017年に横浜M移籍後、特に昨年ポステコグルー監督が就任後の話。同監督のもとで山中の持つ攻撃センスがついに開花し、11月には日本代表にも選出されました。また昨夏にはトルコのクラブから完全移籍のオファーもあったようです。

・「偽SB」がどうしたこうしたと戦術家の方々のウケはすこぶる良いようですが(ミシャスタイルで森脇が同じようなタスクをしているので目新しくもなんともないような・・・)、基本的にポゼッション志向のチームでこそ活きるタイプで守備はあまり多くを期待できないような気も。

・菊池移籍により浦和の左WB/SBをそれなりのレベルでこなせる選手は宇賀神しかいなくなっていただけに、山中の獲得はまさに的を射えたもの。しかも山中はまだ25歳なので宇賀神の後を継ぐ世代交代という観点からも有意義な補強で、オリヴェイラ監督が山中をどう使うのかは見ものです。山中の適性は宇賀神よりはずっとSB寄りなので、これを機にオリヴェイラ監督が4バックベースに転換するかもしれませんし。

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2019.01.06

菊池大介選手、柏へ完全移籍

・昨日(1/5)菊池大介選手の柏への完全移籍が公式発表されました。

・菊池は2017年に湘南から完全移籍で浦和加入。しかし昨年はリーグ戦出場わずか486分、今年は故障もあって出番はさらに減り444分と期待を大きく裏切る結果となってしまいました。

・菊池はミシャ→堀→大槻→オリヴェイラと4人の監督の下で主に3-4-2-1の左WBとして起用されましたが、堀体制発足当初の4試合、及び大槻体制発足当初の3試合(但し宇賀神故障の余波)にスタメンで連続出場したのが目立つくらいで、あとはターンオーバー要員として出番が回ってくるのがやっと。ベンチ入りしても途中投入されることはほとんどありませんでした。

・菊池は湘南仕込みの組めども尽きぬ豊富な運動量をウリものにしていましたが、残念ながら浦和ではそのウリを効果的に活かしているようには見えませんでした。ポジショニングが良くないのか、守っては非常に裏を取られやすく、攻めては武藤などIHとうまく連携しながらボールを前に運ぶでもなし。なんだかんだと結局安易にバックパスという場面も目立ち、悪い意味で目立ちやすい選手だったように感じました。

・オリヴェイラ監督の下では第23節清水戦でスタメン起用されたものの、やはり良いところはなくて79分にお役御免。その後は故障もあってか出番なし。

・従って今季出番が少なかった菊池は早くから湘南復帰が噂されていました。しかし、なんだかんだと噂の域を出るものはないまま越年したのでサイドの選手層が極端に薄い浦和に残留する目が出てきたのかな?と思っていた矢先、年明け早々柏への完全移籍の話が飛び込んできました。柏は以前から菊池を狙っていたようで、その割に移籍話がまとまるのに時間がかかったのは移籍条件を巡っての調整が長引いたのかもしれません。

・浦和はズラタン・李・武富・榎本と昨年出番が少なかった選手をドライに出すことにしたようで、菊池移籍もその線に沿ったもの。特に不思議でもなんでもありません。ただACLに備えて即戦力を充実させるべき年なのに出る話が先行し、おまけに駒井&岡本のレンタルバックに失敗したこともあって、どうしても不安感が漂うのは否めません。

・左WBはとうとう宇賀神の控えが皆無になってしまいました(汰木や荻原WBでは守れないでしょう)し、世代交代の観点からも菊池が浦和で活躍できなかったのはフロントサイドからすれば大きな誤算でしょう。

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2018.12.28

李忠成選手、横浜Mへ完全移籍

・昨日(12/27)李忠成選手の横浜Mへの完全移籍が公式発表されました。

・李の移籍に関しては12/21に横浜Mが李に正式オファーを出していることが明るみになり、12/26には横浜M獲得確実まで話が進んでいました。横浜Mは今年1トップを務めていたウーゴ・ヴィエイラが契約満了となり、しかもウーゴの代役だった伊藤翔が鹿島へ完全移籍する話まで出てきた(その後確定)ので、慌ててCFタイプの選手を探した結果、今年浦和で出番が激減していた李に白羽の矢が立ったものと目されます。もちろん浦和との契約が満了していた李にとっても悪い話ではありません。

・李は2014年に西川らと共に浦和へ完全移籍。李はFC東京→サウサンプトンを経由しての形でしたが、かつて広島でミシャスタイルを経験した「広島組」の一人。当然ながら主力としての活躍を期待されての加入だったと思われましたが、浦和でのミシャ式も既に3年目。前3人のうち興梠・原口は鉄板になっていたので、残る1枠を巡ってスタメンに入るかどうかという扱いで、リーグ戦わずか6点どまり。しかも興梠が故障した終盤戦に1トップに起用されたものの興梠の穴を痛感させられる事態となり、正直加入当初は期待外れだったと思います。

・ズラタンと武藤が加入した2015年はスタメンの出場機会が激減。武藤がいきなり鉄板のスタメンとなり、興梠不在時のスタメン、さらには途中投入の優先度でもズラタンの後塵を拝してしまいました。

・李にとって辛かったのはここまでの自身の出来もさることながら、2014年3月の「あの事件」の渦中の人物のような恰好になり、心無い非難も浴び、プレーの出来不出来とは何の関係もない心理的負担を背負う羽目になってしまったこと。李は過去移籍を繰り返してきた選手ですし、早々に浦和を去っても何の不思議はないと思われましたが、李は「贔屓の引き倒し」どころか「贔屓の引きずり倒し」に陥りかねない赤者との距離感の持ち方、そしてつきあい方を少しずつ会得していったようです。

・李が浦和在籍時で最も輝いたのは2016年「KLM」が猛威を振るった頃。浦和でのミシャスタイルも5年目を迎えて熟成に熟成を重ねて、ついに絶妙のコンビネーションが随所で爆発!! またいったんは逆転に成功したFCソウルとのACL/R16・第2戦、そして0-2からの大逆転劇を演じた第13節FC東京戦と、李の折れない心、決して諦めない強靭なメンタルをまざまざと見せつける試合も続いて、この辺りから李のファンも激増していったように思います。

・しかし、2017年加入のラファエルの使い道を巡ってミシャが模索を重ねる過程で李の立場はベンチスタートへと逆戻り。堀体制になると4-1-4-1では使い道がないせいか、ベンチ入りもなくなってしまいました。

・今年はコンスタントにベンチ入りしているものの、怪我でもないのにリーグ戦でのスタメン出場は最終節のみで、ほとんどが終盤の短時間のみの出場。終盤戦ナバウトが復帰すると途中投入の順位はナバウトが先でしたから、オリヴェイラ監督の李の評価も高いとは言い難かったようです。それでもKLM全盛期を髣髴させた第25節ホームC大阪戦のゴール、そして超久しぶりのスタメンとなった最終節の2ゴールと長くはない出場時間の中でしっかり足跡を残していたと思います。

・李は残念ながら今年限りで契約満了。最終節&天皇杯準決勝での活躍で浦和が李に再オファーを出すかも?と思いましたが、李自身が明言するように契約更新の話はでなかったようです。

・長期離脱中のファブリシオの復帰時期がよく判りませんが、浦和はズラタン&李が去ってもなお興梠・杉本・ファブリシオ・ナバウト・武藤と5人即戦力級のFWを抱えており、ACLを踏まえたターンオーバーを考えても頭数は十分。ズラタンに次いで高齢FWの(といっても33歳になったばかりですが)李との契約を見送ったのは否応なしに迫られる世代交代を考えればやむを得ない決断だったと思います。

・李は浦和に来て必ずしも良いばかりではないどころか、あの事件を含めて辛い時期のほうが長かったと思います。過去移籍を繰り返したせいか当初は懐疑的な赤者も多かったし、ベンチスタート扱いも長くていつ浦和に背を向けてもおかしくなかったでしょう。しかし李はめげませんでした。そしてその驚異的なメンタルの強さをプレーで赤者に見せてくれました。また契約終了を知りながら去り際も実に見事でした。いろいろとややこしいクラブの中で5年間誠にありがとうございました。

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