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2024.01.12

キャスパー ユンカー選手 名古屋グランパスへ完全移籍

 昨日(1/11)名古屋グランパスへ期限付き移籍していたキャスパー ユンカー選手の名古屋グランパスへの完全移籍が公表されました。
 
 ユンカーは2021年4月にKボーデ/グリムト(ノルウェー1部)から浦和へ完全移籍加入。ユンカーは加入直後からいきなりゴールを量産。イケメン長身というルックスとその「ツイ廃」ぶりも相まって、早々と浦和の人気選手にのし上がりました。

 ところが8月のトレーニング中に右頬骨を骨折したのがケチのつけ始め。その後もグロインペインにユンカーは長く苦しむことになり、2022年リーグ戦開幕時はベンチ入りも出来ず。夏にリカがやむなく松尾をCFで起用したところ、その強烈なプレッシングが奏功したのか浦和の戦績が急激に好転してユンカーの立場はますます辛いものに。

 ユンカーはもともと「ボックス内での仕事人」なタイプな上にグロインペインを気に病んでか最前線から鋭くプレスをかけるようなことはしないので、次第にリカ的には使いづらい存在に。またリカがユンカーを途中で交代させたり、途中投入に留めたりしたことについて、ユンカーとあまりコミュニケーションが取れていなかったのか、次第に感情的に対立しているようにも伺えました。

 浦和とユンカーとの契約は2024年1月までだったようですが、ユンカーはグロインペインを抱えていて今後もコンスタントな出場が見込めない上に、2023年に就任したスコルジャ新監督が語る「ハイプレスを増やしたい」「ボールを失ったらできるだけ早く取り返す、できれば相手のペナルティーエリアの近くで取り返す」というタスクに耐えられそうにないと見てか、浦和は2022年末のオフに損切りに動きました。

 ところが浦和は放出を焦って足元を見られたのか、移籍先が海外ではなく国内クラブ=名古屋になっただけでなく、完全移籍で移籍金を獲得できずに期限付き移籍に留まった上に「キャスパー ユンカー選手は2023シーズン公式戦にて浦和レッズの『ホームゲーム』には出場できません。」と、前代未聞の不可解な条項が付いていました。

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 名古屋に活躍の場を移したユンカーはまさに「水を得た魚」のようにリーグ戦33試合出場(うちスタメン31試合)16得点と大活躍。長谷川監督はユンカーに守備のタスクを課さなかった上に、カウンター主体の戦術だったので往々にしてユンカーの目の前には広大なスペースが広がっていてユンカーのスピードと驚異的な決定力が活きました。
 
 天皇杯4回戦では例の不可解な条項を利用してユンカーが浦和戦にノコノコ出てきただけでなく、浦和はユンカーに決定的なゴールさえ許してしまうテイタラク。これはもう"This is URAWA!!"としか言いようがありません。よくもまあやることなすこと悉く裏目に出るなあ・・・
 
 なおユンカーが浦和在籍時にあれほど苦しんでいたグロインペインが名古屋で再発して途中離脱することもなく、ほぼ全試合出場しているのが不思議ですが、浦和が2023シーズンの振り返りでメディカルスタッフを賞賛しているところをいると、ユンカー在籍時の浦和のメディカルスタッフが相当残念だった可能性が大のようです。当時のメディカルスタッフがまともだったら浦和でのユンカーの扱いも違っていたかも。
 
 昨季の名古屋はもはやユンカーなしではどうにもならない「ユンカー中毒」に陥っていたので、今オフに完全移籍を画策するのは至極当然。実際12月には名古屋へ完全移籍する旨の記事も見られましたがその続報はなく、正式決定はなぜか昨日までずれ込みました。
 
 名古屋がさっさと買取オプションを行使していれば完全移籍話がこじれる訳がないので、何らかの理由(所定の買取オプション金額よりも安値での獲得を狙ったとか)で名古屋がオプションを行使しなかったのは明らか。ところが今度は是非とも完全移籍を実現させたいのはユンカー中毒の名古屋のほうなので、浦和は海外へ売り飛ばすとか、レンタルバックするとか、色々と脅しをかけながら粘りに粘って結構な移籍金をゲットしたのでしょう、たぶん。昨オフにマヌケな、マヌケすぎるレンタル契約を結んだ責任者は詰め腹を切らされたかのようにいなくなりましたし。
 
 また昨オフのFB本部はマヌケすぎる契約を結んでまでユンカー放出を急いだのに、その代わりのCF(ギアクマキス)獲得に失敗するという大失態を犯しましたが、今オフはCF獲得の目途がついたからこそ、このタイミングでユンカー完全移籍にゴーサインが出たのかもしれません。
 
 なお浦和が2023シーズンの振り返りで「マチェイ スコルジャ監督によるリーダーシップとチームマネジメントのもと、一人一人がプロの選手として、或いはプロのスタッフとしての役割を全うし、チーム全体が一つの方向を向いて最後まで闘い抜くことができました。」と総括しているのを見ると、ベンチスタートだと露骨に不満を露わにしがちだったユンカーへのFB本部の評価は恐ろしく低く、ユンカーのレンタルバックの可能性は小さかったと目されます。いくらユンカーが名古屋で大活躍しようとも。たぶん守備が苦手なこと以上に性格を問題視されたかと。

 浦和がユンカー放出に至った理由は非常に合理的ですし、ユンカー自身にも「性格が結構面倒くさい」くらいでさほど悪い印象はありません。浦和在籍時には横浜M戦で0-3のビハインドからハットトリックで同点に追いついたことと、そしてなによりACL準決勝で延長後半終了間際に劇的な同点ゴールをぶち込んだのが個人的に印象に残った試合の双璧。
 
 圧倒的な人気にも関わらず浦和在籍は意外に短いものになってしまいましたが、ありがとうございました。
 

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