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2024.01.10

柴戸海選手 FC町田ゼルビアへ期限付き移籍

 昨日(1/9)柴戸海のFC町田ゼルビアへの期限付き移籍が公表されました。

 柴戸の移籍話は1/5にスポニチから「J1に初昇格した町田が浦和のMF柴戸海(28)を期限付きで獲得することが4日、決定的となった。」との一報があっただけで、その続報はありませんでしたが、機関紙スポニチが「決定的」と強めの表現を用いての一報だったのでそのまま正式決定の運びとなりました。

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 柴戸は2018年明治大学から加入。しかし加入初年は監督が堀→大槻→オリヴェイラと移り変わったもののCHは遠藤・阿部・柏木・青木・長澤と競争相手が強力かつ頭数も多く、しかも開幕前の故障による出遅れも相まってリーグ戦での柴戸の出番はわずか9試合、196分に留まりました。
 
 しかし、2019年になると柴戸は2ボランチの一角としてスタメン出場する試合が増え始め、同年はリーグ戦20試合(うちスタメン11試合)1084分、2020年は25試合(うちスタメン17試合)1708分出場とレギュラーに近いところまで序列を上げてきました。
 
 柴戸のプレースタイルは典型的な「やたら人に食いついて広範囲を走り回る」ボールハンター型。逆にビルドアップへの関与や最前線に踊りでての攻撃参加はあまり得意ではありません。しかも2021年に監督に招聘されたリカは相手に応じて的確なポジションを取ることを重視するタイプなので、相手に釣られて肝心なところがお留守になりがちな柴戸との相性はあまり良くないと個人的には考えていました。
 
 ところが柴戸はリカの求めに応じて意外といっても差し支えないくらいの成長、変貌を見せ(特にバスの出し手として)、伊藤あるいは平野とのセットでリーグ戦30試合(うちスタメン22試合)、1971分出場とほぼ鉄板のスタメン級になりました。
 
 翌年もその体制が続くかと思いきや、2022年はリカの愛弟子岩尾が加入。岩尾はフィットにやや時間がかかったものの次第に不動のレギュラー格となり、柴戸は伊藤との競争に敗れる形で出番を減らしていき、この年は結局リーグ戦24試合(うちスタメン12試合)1166分出場と準レギュラー格へと逆戻り。出番の減少は第22戦アウェー名古屋戦での負傷が案外尾を引いたのかもしれません。
 
 そして監督がスコルジャに代わった2023年は3月8日ルヴァン杯初戦の湘南ベルマーレ戦で負傷。スコルジャはACL決勝へ向けてある程度メンバーを固定することを内外に公言していただけに序盤の出遅れは致命傷に。そしてその後もたまに試合に出たり、練習試合で同じ箇所個所を傷めて再離脱しているうちに時は流れ、結局リーグ戦での出場はわずか8試合141分止まり。
 
 しかもこの年唯一のスタメン出場だった第33節ホーム福岡戦ではこれでもかこれでもかとばかりの失態を繰り広げて65分に懲罰的な交代を食らってしまいました。「柴戸の浦和でのキャリアはもう終わったかもしれません」というのがその際の個人的な感想でしたが、案の定このオフに構想外になってしまったようです。
 
 町田へは完全移籍ではなく期限付き移籍ですが、柴戸はもう28歳なので育成的な意味合いでのレンタルではなく、単に浦和との契約がまだ残っているためだけでしょう。かといって完全に片道切符と言えるほど柴戸は浦和ではまるでダメだったわけでもないので、浦和に復帰できるかどうかは町田での活躍次第でしょう。柴戸は横浜市出身ながらも中学時は町田市のクラブに所属していたので、半ば里帰りのかたちに。町田で柴戸の「一人一殺」的なプレースタイルにますます磨きがかかってしまい、それがゆえに汎用性を失って浦和復帰が難しくなる恐れが無きにしも非ずですが。
 
 大卒6年目の選手には相応しい言葉ではないでしょうが、柴戸はなんか「未完の大器」のまま28歳になってしまったような気がしてなりません。阿部から22番を譲り受けた漢が町田で再覚醒して浦和に復帰できれば万々歳でしょうけど。
 

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