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2024.01.09

岩波拓也選手 ヴィッセル神戸へ完全移籍

 本日(1/9)岩波拓也選手のヴィッセル神戸への完全移籍が公表されました。
 
 岩波の移籍話は12/23に共同が「J1で今季初優勝した神戸が、J1浦和のDF岩波拓也(29)らの獲得に乗り出すことが22日、関係者の話で分かった。」と「獲得に乗り出す」という確度低めの表現で報じたのが嚆矢。
 
 年が明けると元日には報知から「昨季J1王者の神戸が新戦力として浦和DF岩波拓也(29)を獲得することが31日、分かった。複数の関係者によると交渉は合意に達したといい、近日中に発表される見通し」、スポニチから「リーグ連覇を目指す神戸が、川崎FのFW宮代大聖(23)、浦和のDF岩波拓也(29)をともに完全移籍で獲得することが31日までに決定的となった。」と確度がぐっと上がった表現で続報が入り、1/7には日刊が「ヴィッセル神戸へ移籍することが6日、決定的になった」とダメを押して、昨日の正式発表の運びとなったようです。
 
 後述のように岩波は昨年大幅に出番を減らしており、出場機会を求めて移籍を模索するのは当然でしょう。犬飼同様、他チームであればスタメンで出られる実力がある選手を控え選手の位置づけのまま確保するのは容易ではありません。試合数が少ないのであればなおさら。日刊によれば「浦和も神戸を上回る条件で契約延長を提示」したそうですが、岩波がそれを蹴ったので浦和はCB佐藤&井上の確保に動いたと思われます。

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 岩波は2018年に神戸から完全移籍加入。ジュニアユースからの神戸の下部組織出身者にも関わらず、国内の同一カテゴリーのチームにゼロ円移籍するという大罪、しかも浦和の矢なんとかと違って主力中の主力だった選手がそんな移籍の仕方をしたので、未だに神戸サポからは岩波への非難は絶えないようですが、浦和からすればもっけの幸い。
 
 加入当初は堀式4-1-4-1の下でベンチスタートでしたが、堀監督が更迭され大槻~オリヴェイラ体制下で浦和は3バックに転じたのが幸いして岩波は槙野&マウリシオと共に3バックの一角としてがっちりスタメンを確保。2020年の第二次大槻体制で4バックに転換した際はデンとの競争になりましたが、デンが故障がちなためなんだかんだと槙野とのセットでスタメンで出る試合の方が多いくらいでした。監督がリカに代わっても岩波への信頼は変わらず、2021~2022年とも岩波は鉄板のスタメンでした。
 
 ところが2022年末に何をとち狂ったのか、カタール1部アルサドへの移籍を画策したのが岩波のケチのつけ始め。浦和も岩波の移籍を確実視してわざわざ「岩波拓也選手は、現在海外クラブと移籍交渉を進めているため、本日1月11日から実施するトレーニングキャンプには参加いたしません。」とのコメントを出すに至りました。そして浦和FB本部は早々と岩波の後釜探しに動き、1/17にはノルウェー1部のFKボーデ/グリムト所属のマリウス ホイブラーテン選手を完全移籍で獲得しました。
 
 ところが岩波の移籍話は1月も終わろうとする時期になって突然破談。やむなく岩波は2/1からチームに合流しましたが、監督がスコルジャに代わり、しかもマリウスが加入した新チームに岩波の居場所はありませんでした。それでも超過密日程だったので監督はショルツorマリウスと岩波をそれなりにローテーションするだろうと思ったのですが、スコルジャのショルツ&マリウスへの信頼は絶大で、シーズン終盤に彼らがどんなにヘロヘロになろうとも岩波に声がかかることはほとんどなく、2023年の岩波のリーグ戦出場はわずか8試合でスタメンはたった2試合に留まりました。
 
 岩波は前が空いている際に自分で持ち運ぶとか、前にいる選手に縦パスをバシバシ突き刺すといった今時っぽいCBの仕事はあまり得意ではなく、それらはマリウスもそんなに得意ではないのですが、制空能力やACLで出てくるチート級FWとの一対一でマリウスに遠く及ばないのがスコルジャの信頼を得られない主因だったかもしれません。もちろんショルツ神の代わりなんて岩波では無理ですし。
 
 前述の難点を抱えていることから岩波をあまり評価しない方も少なくないようですが、そうは言ってもどこもCBの人材難に苦しむ中でJ1レベルであれば岩波は第一級のCBなのか確か。監督が代わり、相方も代わり、戦術が変わってもスタメンを確保し続けたのがその何よりの証拠でしょう。対角線へのロングフィードが得意で、しかもたまにセットプレーで点を取り、なんか知らんけどミドルシュートまで装備。まだ29歳なのでJ1の第一線で活躍し続けると思います。浦和にとっては面倒な話ですが。
 
 6年もの長きに渡ってありがとうございました。過去のいきさつがアレなだけに神戸への復帰は色々と面倒なことがあるかもしれませんが。

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