髙橋利樹選手 横浜FCへ期限付き移籍
先日(3/25)髙橋利樹選手の横浜FCへの期限付き移籍が公表されました。
リーグ戦開幕後の移籍、それも選手流出という事例は浦和では珍しく、それゆえか事前の観測記事も何もない完全なサプライズ移籍劇でした。
髙橋は2023年にロアッソ熊本からの完全移籍加入。2022年の浦和はリカが退任時にボヤいたようにユンカーの故障が長引いて開幕時に使えるCFは高卒新人の木原しかいないというお粗末ぶり。その後もユンカーの稼働率は上がらず、慌てて獲ったシャルクはどうもCFタイプではなく、いよいよ本物のCF=リンセンが来た!!と思えばいきなり故障芸を披露。最後までCF不足に祟られたのでCFの補強に動いたのは至極当然でしょう。
髙橋が不運だったのはルヴァン杯グループステージの初戦でスタメン出場の機会を得たにも関わらず、いきなり故障してたった15分で交代を余儀なくされたこと。浦和は過密日程を余儀なくされたにも関わらずリンセンは期待外れで、カンテは獲得直後でフィットに時間がかかり、結局CFは大ベテランの興梠に頼ってしまう惨状。それだけに、髙橋が半ば「お試し期間」だったルヴァン杯グループステージでの出場機会を失ったのは浦和でのキャリア形成上非常に不運だったと思います。
髙橋がコンスタントに試合に出始めたのは6月の天皇杯2回戦以降。9月以降はルヴァン杯やACLでスタメン出場する機会も増え、9月のアウェーG大阪戦では後半途中出場ながら右サイドから伊藤クロス→逆サイドから突っ込んできた髙橋ヘッドが炸裂!!という形で浦和の逆転勝利に貢献。そして結果的にこれが髙橋のリーグ戦での唯一のゴールになってしまいました。
ただスコルジャの髙橋の起用法は非常に変わっていて、髙橋の主戦場はもっぱらSH。髙橋がコンスタントに試合に出だした頃のCFはカンテが不動のレギュラーになっていた関係もありましょうが、サイドアタッカーとしての適性は全くない(=ドリブルで対面の相手をぶち抜いたり、高精度クロスを入れたりすることは全く期待できない)にも関わらずSHで起用したのは、G大阪戦でのゴールが典型なようにクロスに対して逆サイドから突っ込んでくることを期待したかもしれません。また髙橋は泥臭く走り回ることを全く厭わないので、その守備力を評価したのかもしれません。リーグ戦終盤は明本や大久保といった守備貢献度の高いSHが故障で離脱しがちでしたし。
監督がヘグモに代わった2024年浦和の基本フォーメーションは4-1-2-3。ヘグモはWGに「とにかく対面の相手をぶち抜くこと」を要求するタイプなので髙橋WGの目は全くなく、髙橋勝負の場はCF一本に。
ところがヘグモの髙橋への評価はあまり高くないようで、リーグ戦4試合を経てCFの一番手が興梠、その次が新加入のサンタナと思っていたら、湘南戦では興梠に代えて松尾をCFに起用する奇策(?)を披露。髙橋のここまでの出番は東京V戦での82分からの出場だけで、他3試合はベンチ外が続いています。
極めて残念なことに今年の浦和は天皇杯がなく、またルヴァン杯がトーナメント方式に変わったために「お試し」的な選手起用も難しくなってしまいました。従ってリーグ戦での出番があまりない選手が出場機会を求めて移籍を志願するのは無理もないと思います。おまけに髙橋の場合は戦列を離れていたリンセンが練習に合流したこともありましょうし、何よりCFが本職ではない松尾より扱いが下になったのがショックだったのかもしれません。髙橋はもう26歳で若くもありませんし。
髙橋は埼玉県出身で幼少期から浦和ファン。それゆえ1年間のレンタルを経て浦和復帰を望んでいるかもしれませんが、浦和での勝負を早々と諦めた形での移籍なので、来年も監督がヘグモのままだったら横浜FCで出色の働きをしない限り復帰は難しいでしょうなぁ・・・
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