【DAZN観戦記】24年第4節:湘南 4-4 浦和 ~ 昨年のスコアレスドローの山からここまで変わるとは(苦笑)
負けるよりははるかにマシですが、あまりにも中盤の守備が緩い上に球際で負けまくった挙句の大量失点では先が思いやられます。
《スタメン》
浦和のスタメンは前節札幌戦で負傷したショルツに代えて佐藤を入れたのみ。ただサブにCBがおらず、エカニットがいきなりベンチ入りしたのがサプライズでした。
新加入のCB井上に何らかのトラブルがあったのかと思いきや、試合後「もし早い時間でアクシデントがあったらどんな対応をしていたのか?」との記者の問いに対して、ヘグモは「「オプションは3つありました。一つは敦樹です。もう一つは宏樹をセンターバックにして歩夢をサイドバックとして使うことです。何かがあったらこの2つを使う可能性が高かったのですが、憲をセンターバックとして起用するプランもありました」と回答。言い換えれば現状井上の評価は芳しくないようで・・・
また試合前の会見でヘグモは「トモはすでにフルでトレーニングしています。状態が良くなってきています。」と話していましたが、残念ながら大久保のベンチ入りはならず。
湘南のスタメンは前節福岡戦と全く同じ。湘南の基本布陣は昨年まで一貫して3-1-4-2でしたが、今年は4-4-2と併用。しかも対川崎・京都と相手が4バックなら湘南も4バックを敷いていたので、浦和戦も4バックで来るとの予想が大勢でしたが蓋を開けてみたら前節福岡戦に続いて3-1-4-2でした。
ただ試合後の選手会見によると浦和は4バック・3バック両睨みで準備していたようで、湘南が3バックだったことで意表を突かれたわけではなさそうです。
《試合展開》
浦和の試合の入りは上々で、9分前田FK→佐藤ヘッドはわずかに枠の外。10分浦和の前プレがハマってGK冨居のパスが目の前の興梠に渡ってしまい、そこから小泉に決定機が生まれるもシュートは枠外。しかし、11分グスタフソンの浮き球パスに反応して裏抜けに成功した前田の折り返しを興梠が詰めて浦和が先制!
さらに17分左サイドから渡邊のクロスをGKが弾いたところで伊藤折り返し。ところが小泉がその決定機をまたしても決められず。そして試合後ヘグモが「立ち上がりの20分間は素晴らしかったと思います。ビッグチャンスがたくさんありましたが、そこでしっかりと点を取らないといけなかったと思います。」と嘆く通り、超結果論ながらこの20分間に試合を終わらせられなかったのが仇に。
湘南はビルドアップに苦しんでここまで全く良いところなしでしたが、23分田中のスルーパスに反応して右サイドから右WB鈴木雄が裏抜けに成功。しかし鈴木雄の緩いクロスを酒井がクリアしきれずにファーの杉岡に通ってしまう失態。杉岡がこぼれ球を折り返し、ルキアンが詰めて湘南が同点に(鈴木雄の飛び出しのところでいったんはオフサイドの旗が上がりましたが、VARで確認するとCB佐藤がラインを上げきれずに残っていてゴールに)。
これを契機に試合は完全に湘南ペースになって左右からのワイドな攻撃がハマり始めて浦和は自陣にくぎ付けに。また浦和は概して球際で劣勢なのが響き、32分小泉といい渡邊といい、バイタルエリアでの軽い守備の連続が祟ってルーレットを織り交ぜながらゴリゴリと進む田中を止められず、最後は田中のシュートが鈴木章に当たってコースが変わってしまうアクシデントも手伝って湘南が一気に逆転に成功しました。
ヘグモは後半頭から小泉→岩尾、興梠→松尾と2枚替え。しかしその効果を見極める暇もなく、マリウスからの緩い、緩すぎる横パスを受けた佐藤が鈴木章に絡まれた挙句にボールを失ってミドルシュートをぶち込まれてしまいました。
しかし松尾投入効果はそれなりにあって、55分岩尾スルーパス→左サイドから関根クロスからの決定機こそ松尾は決められませんでしたが、それで得た岩尾CKからの流れでパチンコ状態になったこぼれ玉を拾った松尾がゴール。
さらに64分岩尾スルーパスを受けた前田が利き足ではない右足での豪快なシュートが決まって同点に。前田と対峙したCB大野は前田の左足からのシュートコースを切っているので、まさかあそこからぶち込まれるとは予想だにしなかったのかも。
そこでヘグモは66分伊藤→中島、前田→サンタナと代えて中島トップ下の4-2-3-1気味に布陣変更。完全にトップフォームを取り戻してキレキレだった前田を代えたのが不可解でしたが、試合後の会見によると前田は「体調不良で練習を不在にした期間が少し長かったので、フィジカル的に苦しんでいる部分もある。今日も少しつっていた。」とのことでした。
しかし中島もサンタナも出来はイマイチで浦和はペースを掴み切れず、74分相変わらずゆるゆるの中盤守備が災いして佐藤のクリアボールを拾った田中のシュートがポスト直撃。その跳ね返りをルキアンに詰められてまた1点ビハインドに。
ただ双方守備組織もへったくれもなく、陣形スカスカになってしまうと試合は個人能力で上回る浦和のペースに。81分左SHに転じた松尾がカットインしてシュートを撃てず、結果的に最前線で粘った格好になったのが効いてグスタフソンがミドルシュート。これが平岡に当たってディフレクトして同点に。
さらに83分左サイドから松尾クロス→サンタナヘッドはポスト直撃。90分松尾ミドルシュートはGKが辛うじてセーブし、その直後のCK→佐藤ヘッドはわずかに枠外で浦和は逆転ならずにドローで試合終了。
《総評》
如何せん昨年はスコアレスドローの山また山。とりわけリーグ戦終盤は理不尽かPKでしか点が入らない惨状だったので「バカ試合」は超久しぶり。しかも湘南相手のバカ試合となると、あの「世紀の大誤審」以来。それにしても昨年のスコアレスドローの山に慣れてしまうと「バカ試合の末にドロー」は体に悪い。
第三者にはエンタメ要素てんこ盛りで楽しんでいただけたかもしれませんが、どう考えても試合内容は優勝するチームのそれではないかと。試合運びの観点から言えば、今の浦和は「セットプレーに多少可能性があるミシャスタイル」でしかないでしょう。
湘南は「殴り合い上等!!青春だ!!」という神奈川県にありがちなチームだったのが浦和には幸いしましたが、あれが狡賢いチーム相手なら2点ビハインドになった時点で試合を壊されてそのまま試合終了だったのではないかと。
昨季あまりにも点が取れなかったせいか、試合後会見では4点も取れたことを前向きに評価している選手も複数いてこの試合の評価は結構分かれそうですが、個人的には「守備がまるでダメな以上、優勝を目指すチームの成長過程とは言い難い」という観点から結構悲観的に捉えています。
それにしても、超格上相手にACL決勝でなんとか勝ち筋を見出すべく「とにかく守備!!」から入ったのは良いが、その後は超過密日程に苛まれて攻撃はまるで手つかずに終わったスコルジャから一転して、ここまで守備がダメダメなチームが出来上がるとはなぁ・・・ヘグモは監督就任後スコルジャと会っていろいろと話をしたそうですが、いったい何を引き継いだのかなぁ・・・
試合後轡田さんが「守備のところ、あれだけ中盤の間をボールが抜けていき、その先でも捕まえられなければ世界中のどんなクラブでもうまく守れないだろう。あの守備についてどう見ているか」、意訳すれば「どうやったらこんなスカスカの中盤が出来上がんねん???」とど真ん中に豪速球を投げ込むような質問を繰り出しているのは実に辛いものがありました。
しかも90分間まるでダメだった訳ではなく、同点に追いつかれてから突如決壊。前からハメるでもなく、タイトな守備ブロックを敷くわけでもない。とにかく中盤がユルユル。
おまけに浦和は驚くほど球際に弱い!!この球際の弱さはどこから来たんだろう・・・昨年のお疲れが未だに尾を引いているとか・・・沖縄キャンプが緩いという噂はありましたが・・・この出来では強度マシマシ系のチームには全く勝てないのではないかと。
この試合の収穫の一つに「グスタフソンがチームに馴染みだしてその正しい使い方が判り、グスタフソンもそれに応えて周囲を上手く使いだしたこと」を挙げても良いかと思いますが、その反面残念ながらこの4試合でグスタフソンの守備はそんなにアテにならないのも判ってきたかと(守備でも抜群の存在感を見せていたら、Jリーグには来ないでしょう)。ゆえにコンディションが良くないのか不振に喘ぐ伊藤やそもそもこちらも守備が上手くない小泉との3点セットのままでは中盤ユルユルになるのも道理。
今のグスタフ尊の守備の出来だと守備を安定させるには4-1-2-3を放棄して岩尾&尊の2CHによる4-2-1-3で立て直すのがベターじゃないかと。そしてなぜかヘグモの評価が低い安居がトップ下として復活もありうるかと。机上論丸出しで我ながらアレですが(^-^;
しかも幸か不幸か、代表ウィークによる中断明けの福岡戦はスウェーデン代表に呼ばれたグスタフ尊はコンディション不良でスタメン無理な可能性が高く、その関係でヘグモは4-1-2-3をいったんお蔵入りするかも。
とにかく結局沖縄キャンプ以来の「ヘグモの鉄板スタメン」は全く頼りにならないのがよくわかったここまでの4試合でした。
《選手評等》
・コンディションは万全ではないようですが、それでも前田のキレキレっぷりは刮目すべきものがありました!!前田にとって758は浦和に来る前のコンディション調整の場でしかなかったのか!!ただコンディション調整の場でしかなかった758前田にボコボコにされた浦和もたいがいやけどな。゚(つД`)゚。
・岩尾は全然リカ専用機ではなく、どの監督からも評価される案外器用な選手みたいで。最も岩尾を評価してないのは巷の戦術ヲタなのかも。
・ショルツが復帰したら外れるのは佐藤でなく、お疲れなのか昨年終盤以来不振のマリウスかも。それくらい佐藤に可能性は感じました。失点場面はお粗末だったにせよ。
・どの選手も球際の弱さが大なり小なり目立ちましたが、その弱さが際立ったのがよりによって酒井。球際で負ける酒井ってなんなん???しかもあと一歩が出ずに失点に関与しまくり。これではいつ石原に取って代わられても仕方ないように思えますが、石原は石原で湘南でずっとWBだったのでSBとしてはかなり怪しいという話を聞いた記憶がががが・・・
・この試合の主審は審判員交流研修プログラムによりイングランドから派遣されたスミス ルイス ディーン主審。主審は少々のぶつかり合いではまずファウルを取らないことで一貫していたので好印象。ただとにかく球際に弱い浦和に笛の傾向が不利に働いたのは確か。そんな主審なのにコケ芸披露しまくりで、当然ファウルなんて取ってもらえない中島がかなり残念でした。
関根---興梠---前田
--小泉----伊藤--
-----グスタフ-----
渡邊-マリウス--佐藤-酒井
-----西川-----
(得点)
11分 興梠
55分 松尾
64分 前田
81分 グスタフソン
(交代)
HT 小泉→岩尾
HT 興梠→松尾
66分 伊藤→中島
66分 前田→サンタナ(サンタナCF、松尾左SH、関根右SH、中島トップ下の4-2-3-1風)
--鈴木章--ルキアン---
--平岡----池田--
杉岡---田中--鈴木雄
-大野--ミンテ---大岩-
-----富居-----
(得点)
23分 ルキアン
32分 鈴木章
46分 鈴木章
74分 ルキアン
(交代)
68分 池田→奥野
68分 杉岡→畑
85分 鈴木章→阿部
85分 平岡→鈴木淳
※写真は試合とは全く関係ありません
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