【DAZN観戦記】24年第6節:F東京 2-1 浦和 ~ チーム作りは振り出しに戻ったかのよう
浦和のチーム状態がどんなに悪くても最低勝ち点1は恵んでくれる「とにかく優しいFC東京」は遠い過去のものになってしまったようです。
《スタメン》
浦和は大久保に代えて大畑がスタメンに。中3日での3連戦ですが、福岡戦の試合内容に意を強くしたのかヘグモは「勝っているチームは弄らない」方針でこの試合に臨んだ模様。
ただ福岡戦で故障明けの大久保をいきなりスタメン起用したもののやはり無理があり、また松尾も負傷を抱えていて大久保共々長い時間使えないためか、渡邊を左WGに上げて大畑を左SBに起用しました。
大久保がベンチスタートになった他は、ベンチ入りメンバーに変化なし。故障が伝えられた関根はこの試合にも間に合わず。
F東京は波多野→野澤、長友→中村、木本→トレヴィザン、森重→土肥、遠藤→俵積田、早川→安斎となんと6名もスタメン入れ替え。
GK波多野が前節川崎戦での一発レッドを受けて出場停止ですが、GKを代えた上に、最終ラインまで大きく入れ替えたのは謎でした。ただこちらは前節川崎にボロ負けを喫したので3連戦を睨んだターンオーバーがしやすかったのかもしれません。そのあおりで長友はベンチにもおらず。
《試合展開》
浦和の試合の入りは芳しくなく、12分右サイドで簡単にポケットを取られ、パスを簡単に回されまくった挙句に俵積田の折り返しから後方から走りこんできた高の一発を浴びてしまいましたが、その過程で松木が岩尾を削っているファウルをVARでしっかり咎められてノーゴールに。
その後も浦和は自陣に押し込まれる時間帯が結構長くなりましたが、F東京のビルドアップは結構怪しくて、19分浦和の前プレが効いて高い位置でグスタフソンのパスカットから渡邊クロスに前田ヘッドで反撃開始(但しシュートは枠外)。
そして24分押し込まれた状態から酒井のボールの跳ね返しを自陣深くで拾ったサンタナがそのまま独力で持ち運び、ハーフライン付近からのロングシュートが決まって浦和先制!!
29分にも伊藤がセンターサークル付近でパスカットしてからのカウンターで、伊藤が持ち運んで横パス→渡邊が巻いたシュートを放ったもののここはGKが好セーブ。38分にも伊藤のボール奪取からサンタナに決定機がありましたがシュートは枠を捉えきれず。
F東京は浦和を押し込んでいる時間帯こそ長いものの、前半の決定機らしい決定機は30分浦和CKからのカウンターで荒木のクロスが安斎に繋がった場面だけ。しかしシュートは枠外。
ところが後半に入るとF東京が攻勢に。50分左WG俵積田に酒井が詰め切れずに簡単に前を向かれ、バングーナカンデ→荒木で同点に。酒井はその直前にも俵積田にあっさり交わされた挙句、危険な位置で無理やり手を使ってファウルで止めており、残念なプレーの連続でした。
これでヘグモは酒井に見切りをつけ、55分酒井→松尾、前田→大久保と代えて渡邊を右SBへ。しかし58分俵積田に対する渡邊の寄せが甘すぎてほぼどフリーでクロス→ファーで大畑が松木に前に入られて逆転されてしまいました。
ヘグモは70分岩尾→中島と代えて布陣を4-2-3-1へ変更。しかしこの交代は完全に失敗。岩尾を下げたのは3連戦全てでの岩尾スタメン起用を睨み、そのためにはフル出場は無理と判断したとしか考えられませんが・・・そして岩尾がいなくなると、グスタフソンは「俺のことを判ってくれる奴は一人もいない」状態になってしまって実に切ないのなんの。フリーダムな中島にグスタフソンを活かすべく気を利かせるようなプレーを求めるのは無理がありましょう。
さらに81分サンタナ→興梠、大畑→石原と代えてはみましたが、結局後半投入の選手でそれなりに仕事をしているのは松尾だけ。カウンター狙いに転じたF東京相手にボールを保持する時間こそ長くなりましたが攻撃は全く形にならず、F東京のカウンターの脅威にさらされ続け、結局後半の浦和の決定機らしい決定機は後半ATの伊藤のミドルだけで試合終了。
《総評》
DAZNのスタッツではシュート数はF東京17対浦和14(うち枠内3対5)CK8対6と大差は付いておらず、また浦和はサンタナの理不尽な一発だけだったわけでもなく、前半は追加点を取るチャンスもありましたが、それでも「ボロ負け」という心象が強く残った試合でした。
福岡戦でチーム構築がようやく様になってきたかのように見えましたが、どうやらそれは幻想に過ぎなかったようで、チーム作りはまた振り出しに戻ってきたような感さえ受けました。試合内容は今季最低だった東京V戦より少しマシな程度という印象で、しかも結果は最悪でした。
この試合で何が残念かというと、滅茶苦茶攻撃偏重のスタイルを掲げているにも関わらずたいして攻撃の形を作れなかったこと。曲がりなりにも決定機になったのはカウンターがほとんどで、ヘグモ流っぽいサイド攻撃の形、特にWGと相手DFが一対一で対峙するような形はあまり作れませんでした。
ソルバッケンは依然秘密兵器のまま、格納庫にしまわれたまま。関根も故障。松尾も大久保も本調子にはほど遠く、前田も渡邊も連戦には不向きなのかキレを失ってしまい、ヘグモ流のキーであるWGが揃いも揃って残念な状態だったのがこの試合が低調に終わった一因でしょう。ただそれ以前にWG相手DFが一対一で対峙するような形をあまり作れていないのが残念極まりないかと。
また中3日での連戦を受けてスタメンを6名も入れ替えたF東京に対して浦和は1名入れ替えただけだったのも響いたのか、この試合は浦和の走り負けも目立ちました。実際チーム総走行距離でもスプリント回数でも浦和は完敗。
福岡戦でヘグモは「ローディフェンスが得意なチームだったのを、よりダイナミックにハイプレスをかけるようにしたい」と語っていましたが、中3日での連戦が堪えたのか、F東京のビルドアップは結構怪しいにも関わらず浦和がハイプレスを仕掛ける場面は限定的で、低い位置でブロックを敷いて構える本意ではない形での守備を強いられる場面が目立ちました。
しかもその守備ブロックが昨年とは一転して全然強固ではないという残念さ。左SBの人材難に加えて右SBも残念な感じになってしまったという人の問題に加え、12分の幻の失点然り、50分の失点然り、バイタルエリアがぽっかり空きがちなのがいやはやなんというか本中華。ヘグモは試合後「そこの修正は簡単にできると思います」と語っていますが、攻撃偏重のヘグモにそんな修正が出来るのかなぁ???
またスコルジャと違ってヘグモはWGに守備をそれほど求めないのでSBの守備負担がでかく、そのSBが左右とも残念で、しかも守備負担の軽いWGがたいして活躍しないというのは「もうこの編成でヘグモ流をやるのは無理」ということなのかも。
次節は浦和以上にチーム状態が良くなさそうな鳥栖が相手。浦和は再び中3日での試合&この惨敗を受けてスタメンを見直さざるを得ないでしょうが、果たしてヘグモはどんな手を打ってくるのかなぁ?半ば怖いもの見たさですが。
《選手評等》
・敗戦の最大の原因は酒井の不振。俵積田にあれだけやられたら話になりません。試合後の話だとやはり前半16分にちょっと傷んだのが響いたようですが、故障をおしてプレーして足を引っ張りまくるのってもう何回目やねん???っちゅー話。ヘグモもなんでそんな状態の選手を失点にがっつり関与するまで引っ張り続けるのか???
・毎度毎度ニアをぶち抜かれまくる西川は衰えが深刻なのかも。1失点目はあれだけボックス内にワラワラ浦和の選手がいて、それでもニアをぶち抜かれるとは!!
・渡邊は左WG→右SB→左SBと使いまわされましたが、どのポジションでもイマイチだったという衝撃。特に右SBでのあの対応には唖然。
・あの失点場面みたら大畑は五輪代表は無理でしょうなぁ・・・よりによって松木にやられるとは。
・この試合の数少ない良かった探しはサンタナが機嫌よくプレーしだしたこと。PKであれなんであれ、1点取って一変って実に現金というかなんというか(苦笑)。
・池内主審のファウルの基準は見事にバラバラ。相手に抱え込まれても全くファウルを取ってもらえないサンタナはよくブチきれなかったなぁ・・・これがJリーグに慣れるということなのかも。
渡邊---サンタナ---前田
--岩尾----伊藤--
-----グスタフ-----
大畑-マリウス--佐藤-酒井
-----西川-----
(得点)
24分 サンタナ
(交代)
55分 酒井→松尾(松尾左WG、渡邊右SBへ)
55分 前田→大久保
70分 岩尾→中島
81分 サンタナ→興梠
81分 大畑→石原(石原右SB、渡邊左SBへ)
俵積田--荒木---安斎
-----松木-----
---小泉---高---
バング-トレヴィ-土肥-中村
-----野澤-----
(得点)
50分 荒木
58分 松木
(交代)
32分 中村→白井(故障による交代)
74分 俵積田→遠藤
74分 荒木→仲川
90+2分 高→原川
90+2分 松木→シルバ
※写真は試合とは全く関係ありません
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