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2024.06.27

【DAZN観戦記】24年第20節:名古屋 0-1 浦和 ~ 大量の怪我人と引き換えの完勝

怪我人がやたら出てしまったのは残念でしたが、昨年から因縁ありまくりの名古屋に何もやらせない内容で、2016年以来8年ぶりの豊田スタジアムでの勝利。しかも今季ダブル達成のおまけつき!!

《スタメン》

 浦和はサンタナ→リンセン、大久保→武田、岩尾→大畑、ショルツ→佐藤とスタメン4枚入れ替え。

 リンセンと武田のスタメン抜擢は鹿島戦&C大阪戦終盤での活躍を評価したものでしょう。また大久保とショルツのベンチ外は前節鹿島戦での負傷を受けたものと思われますが、ショルツは移籍が取り沙汰されているだけに試合前から不穏な憶測を呼ぶのも致し方ありません。

 ベンチに故障明けの関根がようやく戻ってきましたが、今節もグスタフソンは戻れずじまい。

 名古屋は椎橋→倍井、山中→内田、野上→吉田とスタメン3枚入れ替え。故障明けの酒井宜がベンチ入り。なお名古屋はFWユンカー、MF和泉、CB河面が故障離脱中。

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《試合展開》

 名古屋はいつものように前からガンガンプレスをかけてきましたが、布陣がいつもとは違って左WB内田が最終ラインに下がって、4-4-2気味に構えてからの前プレ。

 長谷川監督が何を意図したのかさっぱり判りませんでしたが、浦和は名古屋の前プレを何ら苦にすることなくボールを前に運んで7分に左サイドからいきなりビッグチャンス。リンセンとのパス交換からソルバッケンが左サイドからクロス。クロスがチャンレに当たってディフレクトしたところにファーで渡邊が反応していきなり先制!!

 早々と先制した浦和はその後引き気味に構えて名古屋にボールを持たせる格好に。カウンターしか能がなく、ボールを持たされるとほとんど攻め手がない名古屋は案の定左右から単調なクロスを入れるだけに終始していましたが、とにかく引いて構えると全然守れないのが今季の浦和。21分左サイドから倍井クロス→どフリーで永井ヘッドの決定機を許してしまいましたが、残念ながら永井のヘッドが枠の外。

 24分には名古屋得意のショートカウンターが発動しかかりましたが、浦和守備陣が冷静に対応してスローダウンに成功し、一応稲垣がミドルシュートを放つもこれまた枠の外。

 浦和はその直前くらいからソルバッケンと武田の左右を入れ替え。武田左WGが機能しないのでやむを得ずの入れ替えと思ったのですが、試合後の監督会見によると「相手の右のCBに対して、オラが1対1を仕掛けられると読みました」ともうちょっと積極的な意図があった模様。

 右CBに抜擢された吉田の出来は酷いもので、浦和の先制点も元はと言えば吉田が高々と上がったボールへの対応を誤ってリンセンにボールを奪われたところから。この入れ替えが奏功して浦和は左サイドから何度もチャンスメーク。

 35分には佐藤のサイドチェンジを左サイド高い位置でソルバッケンが収め、ポケットを取った大畑の低いクロス→ファーに走り込んだ石原シュートの良い形を作りましたが、ここはCB三國がブロック。40分には左サイドからソルバッケンがクロス→チャンレに当たってファーの伊藤のもとへこぼれるも伊藤のシュートはブロックされてしまいました。さらにそれで得たCKで佐藤ヘッドはわずかに枠外。

 ATには三國のヘッドでのクリアが弱すぎた隙をついてリンセンが高い位置でボールを奪ってソルバッケンに決定機が生まれましたが、その直前にソルバッケンが傷んでいたせいかシュートは大きく枠を逸れてしまいました。というか、傷んでいたソルバッケンに決定的な仕事をさせるか、フツー・・・

 そこで浦和は傷んだソルバッケンに代えて後半頭から前田を投入。名古屋は前半ソルバッケンにボコボコにされていた吉田に代えて野上を投入。吉田のスタメン起用とは何だったのか(苦笑)。

 51分武田FK→佐藤ヘッドが決まったか!!と思いきやわずかにオフサイド。この試合VARが故障して後半キックオフが遅れる椿事があり、この時間帯はVARなしとの説明があったにも関わらず、池内主審は盛んにどこかと交信してオフサイドを認定。やがてVARは復旧したようでしたが、VAR故障中に勝敗を左右する際どいプレーがなかったのは不幸中の幸いでした。

 57分右サイドでのハイボールの競り合いでリンセンが上手く内田と入れ替わり、ボックス内へ突入しようとするリンセンを内田はたまらず背後から倒してしまって、この日2枚目のイエローで退場。

 勝負どころと見たヘグモは61分武田→関根、リンセン→サンタナと交代。一人少なくなった名古屋も永井→椎橋、倍井→久保と代えて4-3-2に布陣を変更し防戦を試みるも、64分ロングカウンターで関根がポツンと前残りの前田へ大きく展開→前田がボックス内からシュートを放ったものの、ここはランゲラックが好セーブ。

 しかも悪いことにこのプレーで前田が傷んでしまったようで、やむなく67分に岩尾と交代。

 名古屋はパトリック、酒井と2トップを盛んに入れ替えて反撃を試みるも、良い形でボールが奪えないのでどうにもならず。後半名古屋唯一の決定機は84分珍しく浦和を自陣に押し込んだ時間帯で、伊藤の弱すぎるクリアなのか横パスなのか判然としないボールを奪って稲垣がミドルシュートを放った場面。今季なぜか相手のゴラッソに沈む場面が多い浦和なのであの一撃にはヒヤリとしましたが、幸いにも稲垣のシュートは枠外。

 また後半途中投入された関根にもアクシデントがあって、88分エカニットと交代。終盤の浦和はカウンターを食らうのが怖いのか、一人少ない相手にピッチを広く使ってボールを回しまくることに徹したので、決定機らしい決定機は90分大畑クロス→サンタナシュートくらい。なぜか8分もあったATにも相手には何もやらせず、何の紛れもなくそのまま逃げ切り勝ち。

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《総評》

 5/15第14節京都戦以来の勝利。しかも名古屋に何もやらせない勝利だったので、試合後の記者会見でもヘグモは「立ち上がりから堅い試合ができたと思います。自分たちでボールをキープしながら、サイドからサイドへ動かすことができました。そして1対1の場面を作っていました。」「試合を支配しながらチャンスを作ることができました」等々実に饒舌。かつその言葉は誇張でも何でもないように思えるくらいの完勝でした。豊田スタジアムでの勝利は2016年以来8年ぶり。しかも昨年から因縁ありまくりの名古屋に対して今季ダブル達成のおまけつき!!

 まぁ終盤は渡邊の言葉を借りれば「後半の終わりのほうで、ああやってボールを保持するのはすごくいいと思うので、あまりリスクをかけず、というゲーム運びになりました」という試合展開になってしまい、一人少ない相手にほとんど決定機を作れずに試合終了だったので「試合内容は芳しくなかった」という見方をする方もいらっしゃるかもしれません。

 でも今季は「リードしていて、その後も優勢な試合を無難に勝ち切ってしまう」という試合が出来ないからこんな勝ち点に留まっている訳で。「やたら劇的でエンタメ性に満ち溢れてはいるか勝ち点は伸びない試合」にすっかり慣れてしまって「勝てる試合を確実に勝つための凡庸な試合」に不満が出るのはなんか本末転倒な気がします。まずは勝ち点を伸ばすのが先で、その先に「面白くて勝つ試合」があって欲しいものです。

 この試合の注目点は「グスタフソン不在時の布陣」でしたが、鹿島戦後半でヘグモは何かを悟ったのか、この試合ではついに4-1-2-3のアンカーシステムを放棄してダブルボランチを採用。といってもダブルボランチは完全な横並びではなく、4-1-2-3にしては伊藤が頻繁に下がってくるなぁといった感じの見え方でしたが。

 ヘグモは「ロングボールを使うチームが少なくありません。そういうチームに対してはCBの前にボランチを2枚置くことによって、セカンドボールを回収しやすくなると思います」と語っているところを見ると、4-1-2-3とか4-2-3-1とかそういう数字にはあまり拘らず、相手の出方に応じてポジションを微調整しただけなのかもしれません。

 伊藤のポジションの微調整といい、ソルバッケンの左WG転用といい、ヘグモがやることなすこと割と上手く行ったのに対し、長谷川監督の采配は完全に裏目。特にCB吉田のスタメン起用は完全に失着でした。また森島をボランチの一角に配したのも謎。試合後盛んに記者に突っ込まれて「攻撃に期待」と語ってはいましたが、得点力はさっぱり上がらずにボール奪取能力が落ちるだけに終わりました(苦笑)。ガツンと奪ってショートカウンターしか能がないチームなのに、ガツンと奪えないんだから話になりません。

 冒頭に記したように個人的には試合結果はもちろん、内容的にも十分満足しているのですが、気になったのはまたしても怪我人が多発してしまったこと。この試合はソルバッケン、前田、関根と3人も故障で途中交代を余儀なくされました。しかも前田と関根は後半からの投入なのに、相手との接触も何もないところで故障。

 中島といい、関根といい、怪我明けの選手をちょっと使ってまた怪我って、そりゃマネジメントに疑問符つけられても仕方ないでしょうに。次節はフィールドプレーヤーが足りなくなって、ベンチにGKが二人いるなんてコロナ禍真っ盛りみたいな大惨事にならなければいいのですが・・・

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《選手評等》

・ソルバッケンのスピードではなく、足元の技術を駆使してヌルヌルっと抜いてゆくのってちょっとSH起用のゆずほっぽい!! そしてリンセンとの相性も非常に良さげ。でもそんなソルバッケンは来週も浦和にいるのかどうか・・・

・名古屋にはイエロー7枚も出ましたが、後方からのファウル、手を使って相手を止めるファウル、そしてライダーキックに肘うちとイエローは妥当なものだらけ。Jリーグの主審は概して前2者に甘すぎで、池内主審は珍しくそれらにきっちりイエロー出しただけなのに、名古屋の選手がそれに対応できなかっただけでしょう。何度も肘うちを繰り返していたパトリックにレッド出してたら100点満点の池内裁きでした。

・それなのにDAZNの解説永井は「名古屋はジャッジに苦しんだ」って、どんだけ節穴なんや・・・心底永井の解説にはがっかりしました。それでも聞いていて不快になるあの方よりはマシ。もう浦和OBの解説で安心できるのは坪井しかいないかも。

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-----リンセン-----
武田---渡邊--ソルバッケン
---安居--伊藤---
大畑-マリウス--佐藤-石原
-----西川-----

(得点)

7分 渡邊

交代
HT ソルバッケン→前田
61分 武田→関根
61分 リンセン→サンタナ
67分 前田→岩尾
88分 関根→エカニット

-----永井-----
--倍井----山岸--
内田-稲垣--森島-中山
-三國--ハチャンレ--吉田-
-----ランゲラック----

(交代)
HT 吉田→野上
62分 永井→椎橋
62分 倍井→久保
71分 三國→パトリック
77分 山岸→酒井


※写真は試合とは全く関係ありません。

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