【DAZN観戦記】24年第34節:東京V 2-1 浦和 ~ 虚無、ただただ虚無
スコルジャなら中断期間に多少なりともチームを立て直してくれるだろうと淡い期待を抱いていましたが、蓋を開けてみればチームの惨状に何の変わりもありませんでした。
《スタメン》
浦和は前節C大阪戦からサンタナ→小泉、大久保→石原、佐藤→マリウスとスタメン3名入れ替え。
サブにリンセンとグスタフソンが戻って二田と前田と中島がベンチ外に。
試合前の会見でスコルジャは「ケガによって土曜日の紅白戦にマリウスは出場することができませんでしたが、今週はトレーニングに合流して東京V戦に向けて準備しています。サミュエルとブライアンも怪我によって紅白戦でプレーしませんでしたが、彼らも今週は復帰しています。」と語っていましたが、結局故障明けを無理使いしたのはマリウスだけ。ただそのマリウスの怪我が最も重そうなのですが・・・
東京Vのスタメンは前節湘南戦から山田楓→山田剛、山見→見木とスタメン2名入れ替え。山田楓はなぜかいきなりベンチ外に。その理由はDAZNでは全く触れられず。
なお前回対戦時の東京Vの基本フォーメーションは4-4-2でしたが、第15節町田戦で0-5のボロ負けを喫したのを契機に3-4-2-1へ転換。その効果はすぐには出ませんでしたが、DAZNの解説林氏の見立てでは守備が格段に安定したとのこと。その甲斐あって直近鹿島・柏・札幌・鳥栖相手に4連勝。ただこのフォーメーションでは染野の使い道がなくなったとも林氏は語っていました。
《試合展開》
東京Vは立ち上がり基本5-4-1でミドルゾーンに構えていましたが、次第に前からの圧力を強めてきたため浦和はビルドアップに四苦八苦。思い出したように縦ポンで松尾を東京V最終ライン裏へ走らせるだけに終始して、しかもそれは全く実らず。
浦和があまりにもしょぼすぎるため当然早い時間帯から東京Vが優勢になり、7分ドリブルで無理やりボールを運ぼうとした小泉がボールロスト→左サイドから翁長がどフリーでアーリークロス→ほぼフリーの山田剛ヘッドがバーを直撃!!
10分森田スルーパスを受けた木村の折り返しが中に飛び込んだ山田剛に合いそうになりましたが、ここはなんとかマリウスがカバー。
その後も4-4-2で中を締める浦和の守備ブロックが東京Vの3-4-2-1の両WBを掴まえられずにサイドからクロス攻撃を浴びまくるという、このフォーメーション同士の対戦でよくある構図が続き、浦和はなんとかシュートをブロックしまくって凌ぐ情けない展開に。スコルジャは試合後「東京Vの運動量によって、特にサイドでのマネジメントが難しかったと思います。」と語っていましたが、この辺の惨状を指していたのかどうか。
支離滅裂な贔屓目で見れば、相手にシュートを撃たせてその跳ね返りからのカウンターを狙っていたのでは?いわば「肉を切らせて骨を断つ」みたいな捨て身の戦法を取っていたと伺えるくらいに浦和はやられ続けました。
あんまりな惨状にスコルジャは小泉に代えて大久保投入を準備していたところ、27分高い位置で松尾が齋藤からボール奪取。こぼれ玉を拾った渡邊がアーク付近からミドルシュートをぶち込んで大劣勢だった浦和が先制!!
しかしその後も浦和の劣勢は全く変わらず、スコルジャはとうとう39分消えっぱなしだった小泉に代えて大久保を投入し、大久保を右SHに配してサイドの守備をテコ入れ。その甲斐あってか後半松尾が縦パスを収めたところからしっかりボールを敵陣で繋いで関根のシュートで終わる見せ場も。しかし全体としては後半頭から山田剛に代えて山見投入した東京Vが依然優勢。
そして59分相手CKからカウンターに転じようとしたところで渡邊が自陣深い位置でファウル。そして東京Vの素早いリスタートへの浦和の対応が遅れて右サイドに谷口にどフリーで走りこまれ、その折り返しこそなんとかクリアしたものの、こぼれ球を綱島にぶちこまれてとうとう同点に。綱島はこれがJ1初ゴール。
スコルジャも試合後「またセットプレーのところで集中力が切れて、失点してしまいました。」と嘆くこと然り。あれだけクロスなりシュートなりを浴び続けていると「遠い位置でのFKなら安心」とばかりにぼーーーーっとしてしまうのかも。「肉を切らせて骨を断つ」つもりでやっていたのに、相手の太刀筋からうっかり目を離してしまうのが今の浦和・・・
スコルジャは70分関根→リンセン、原口→サンタナと代えて布陣も4-4-2に変えてはみましたが、なんせビルドアップがロクに出来ないことに変わりはないので、リンセンもサンタナもほとんど意味なし。
そして76分山見CKから綱島にフリーでヘッドを叩き込まれる大失態でついに逆転を許してしまいました。浦和のCK守備は完全なゾーン守備を止めてゾーン守備とマンツーマンの併用に変わっていましたが、後方から走り込んできた綱島には誰も付いておらず。飛び込まれたゾーンの位置的には井上は何をしてたん??という話になりましょうが。
とにかく点が入る可能性が感じれない浦和は79分松尾→グスタフソン、大畑→長沼と交代。後方から広範囲へ配給できるグスタフソン投入の効果は絶大で、ボールがようやく前に進みだし、東京Vを自陣深くに押し込めるようになりましたが、それでも決定機は86分グスタフソン→リンセンヘッドがあっただけ。目立ったけが人もVAR介入もなかったのに西村主審のご慈悲でATは6分もありましたが、何事もなく試合終了。
《総評》
勝負事なので「浦和もそれなりに最善を尽くしたんだが、相手が一枚上だった」とか「内容では上回っていたのだが、ただ運がなかった」とかであれば諦めもつくし、次に期待しようという気にもなれます。しかし、残念ながら浦和の負けっぷりは何一つ希望を見出すことが出来ない絶望感たっぷりな負けっぷりでした。
昨年のスコルジャは連戦また連戦でまとまった練習時間が取れず、攻撃面、特にビルドアップを改善しようにも改善する時間がなかったんだと思い込んでいました。ゆえに代表ウィークを挟んで2週間ぶりの公式戦=東京V戦では「叩き一変!」とばかりに変身した浦和を拝めるとばかり思っていました。
スコルジャも試合前「この2週間でたくさんの修正をしてきましたが、メインはビルドアップでした。守備の面ではハイプレスとセットプレーをメインに行ってきました。あとは全体的なゲームのマネジメントだと思います。」と自信満々に語っていました。
ところが蓋を開けてみたらビルドアップもハイプレスもセットプレー守備も全く良くなっていないとは!!!これがこの試合で感じた絶望感の所以でしょう。それにしてもこんなに改善の兆しすら見られないとはなぁ・・・
解説林氏に徹底的にダメ出しされる「最終ラインに降りたがる原口」。ビルドアップはこれを何とかしないともうダメでしょうなぁ。グスタフソンが90分使えれば何とかなるのかも、と夢を見させてくれた最後の10分でしたが・・・ 岩尾が去り、グスタフソンも故障がちで後方から配給できる系のCHが全くいない惨状ではスコルジャも2週間ではどうにもならないのかも。
またこの試合でスコルジャ残念と思ったのは小泉の早期交代。試合後「小泉佳穂選手は何日か前に少し風邪の影響があり、体力的な不安もありましたので、彼との交代になりました」と語っていましたが、そんな状態の選手を使わないといけないくらい小泉は絶対的な選手でもなんでもないでしょうに。消化した4試合で中島や前田、二田は全く使い物にならないと判断した結果なのかもしれませんが。
それにしても荒天で延期になっていた次節柏戦がまさかJ1残留をかけた大一番になってしまうとはなぁ・・・
《選手評等》
・原口もスコルジャも「このタイミング逃したら二度と手に入らんかも!」というノリでFB本部が手を出したら、どちらも裏目に出てしまう。そして本当に必要なもの(CH)は買ってないという、身に覚えがある方がごまんといそうな買い物下手!!原口の補強って全く意味がないどころか、スタメンで試合に出すこと自体がもはや悪手になってしまうとはなぁ・・・
・サンタナとリンセンは一緒に練習する機会が少なすぎるのかなぁ?何なんだ、あの肝心な場面での被りっぷりは??全然スタイルが違うFWなのになぜ被る???
・DAZN解説林氏に浦和の稚拙すぎるビルドアップをボロクソに言われ続けるのは結構辛かったが、嫌味ではなく本当のことを言っているだけなので腹は立ちませんでした。またあの方と違って不快感がないのは「こうした方がマシなのでは?」と現有戦力を踏まえての改善策を織り交ぜてたからかも。「どーせロクなビルドアップなんて出来ないんだからリンセンとサンタナ並べて放り込め!」みたいな。とにかくあんまりな浦和の惨状を努めて冷静に解説していただきありがとうございました。
・共にラフプレーが少なかった(一番ヤバかったのは松尾が翁長と交錯して翁長が傷んだ場面か)せいもあってか、西村主審は相対的にマシなことを再確認。
-----松尾-----
関根---小泉---渡邊
---安居--原口---
大畑-マリウス--井上-石原
-----西川-----
(得点)
27分 渡邊
(交代)
39分 小泉→大久保(大久保右SH、渡邊トップ下へ)
70分 原口→サンタナ(4-4-2気味にして、松尾左SH、渡邊CHへ)
70分 関根→リンセン
79分 松尾→グスタフソン(グスタフソンCH、渡邊左SHへ)
79分 大畑→長沼
-----木村-----
--見木----山田剛-
翁長-森田--齋藤-宮原
-谷口--千田--綱島-
-----マテウス-----
(得点)
59分 綱島
76分 綱島
(交代)
HT 山田剛→山見
68分 齋藤→染野
82分 木村→松村
89分 山見→稲見
89分 翁長→松橋
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