武田英寿選手 ベガルタ仙台へ完全移籍
本日(12/18)、武田英寿選手のベガルタ仙台への完全移籍が公表されました。
武田の移籍話は事前の噂レベルですらなく、今朝仙台の地方紙「河北新報」にいきなり登場。それから半日も経たないうちに正式発表の運びとなりました。
武田は昨年末に水戸ホーリーホックへの育成型期限付き移籍から復帰してわずか1年しか浦和に在籍せず、あっさり仙台への完全移籍になってしまったので驚かれた方も少なくないようです。
武田は2020年に青森山田高校から浦和に加入。その年はほとんど出番がなく、リーグ戦では大槻監督の退任も決まって純然たる消化試合と化した最後の3試合でようやく出番を得るに留まりました。
しかし2021年は一転して終盤投入ながらも開幕戦から出場機会を掴み、第7節鹿島戦で突如採用した4-1-4-1というか武藤ゼロトップシステムのIHの一角でスタメン出場して大暴れ。ところが第9節徳島戦で試合開始早々負傷退場を余儀なくされたのがケチのつけ始め。今にして思えばこの怪我が武田のキャリアに大きく響いたかもしれません。
武田が長い武者修行の旅に出たのは2021年7月末から。武田は琉球ではリーグ戦15試合に出場し、うちスタメン12試合とそれなりに期待され、2ゴールと結果も出しましたが、後半早い時間帯に代えられてしまうケースが非常に多くて出場時間は計909分に留まりました。
そこで翌年近場の大宮へレンタル先を変更しましたが、これが泥船に乗せたような恰好になってしまって大失敗。リーグ戦31試合に出場したもののスタメン出場は15試合に留まり、終盤の短時間出場に留まる試合が目立つようになった結果、出場時間は1402分と一試合あたりの出番は前年より減ってしまいました。
さすがに泥船に乗せたままなのは拙いと思ったのか、2023年はレンタル先を水戸へ変更。水戸からのオファーは2022年にもあって2年越しのオファーが実ったようですが、濱崎監督のもとで武田の才能がついに開花。リーグ戦38試合に出場し、うちスタメン出場35試合。フル出場も一気に増えて出場時間も2981分と一気に伸びて水戸の鉄板レギュラーに上り詰めました。
そして今年ようやく満を持して浦和へ戻ってきましたが、残念ながら天皇杯がない不運もあって武田の出番は少なく、リーグ戦14試合計405分(うちスタメン4試合)、カップ戦2試合に留まりました。またその出番のほとんどはヘグモ時代のもので、監督がスコルジャに代わってからはベンチ入りもままなりませんでした。
出番は限定的でしたが、それでも今年の武田は第19節ホーム鹿島戦で九分九厘負けていた試合を終盤自らのの2ゴールで同点に追いついたのがあまりにも印象深く、十分浦和に爪痕を残したと言っていいでしょう。とにかくGKの意表を突いたようなFKはお見事でした。
怪我人続出&鹿島戦の活躍もあって武田はその後3試合連続でスタメン起用されましたが、ドリブルが武器ではないのでSHに置くとただのクロスマシンになりがちで、かといってトップ下に置くと強度不足が目立って4試合目のスタメンだった第24節ホーム札幌戦では前半限りで交代の憂き目に。スコルジャ体制下でほとんど出番がなかったのはプレー強度の低さがより一層問題視されたものと思われます。
以前水戸の試合をいくつか見て個人的に気になったのは後方で王様然としてパス出し、組立に専念する様がなんか岡山時代の矢なんとかとそっくりだったこと。矢なんとかは結局J1では使い物にならずに何処かへと流れてゆきましたが、武田がその轍を踏まないように祈るばかり・・・と思っていたところ、残念ながらその懸念が現実のものになってしまいました。
仙台が移籍金を払ってまで武田を獲得するという話は出ていませんが、23歳で単年契約とも考えづらいので、以前からの複数年契約が今年末で終わりだったのでしょう。そして武田は生まれ育った仙台の地での再出発を選びました。J2ならかなり頼りになるMFなのは水戸で証明済なので、伊藤涼太郎に続いて「浦和が逃がした魚は大きかった!!」という話になるかもしれません。ともあれ、武田のサッカー人生に幸多かれと祈るばかりです。
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