【DAZN観戦記】25年第16節:新潟 1-1 浦和 ~ こ、これが恩返し弾なのか・・・・
グスタフソンと西川の不在が響いたのか浦和は最後までビルドアップに苦しみ、5連勝以前の惨状にまで戻った感じに。負けなくてよかった試合内容でした。
《スタメン》
浦和は前節から中4日なのに対し、新潟は5/6に試合がなかった(川崎のACLE出場の関係で後送り)ので前節から中7日と日程面では新潟が有利な一戦。
浦和は過密日程にも関わらず、前節故障した西川に代えて牲川をスタメン起用した以外はいつもの面子。サブもGK吉田が繰り上がった以外は不動。コンディション不良のグスタフソンはまたもベンチ入りならず。
前節G大阪戦では「勝っているチームは弄らない」と言わんばかりのスタメン固定の弊害=疲労から来ると思しきパスミス&連携ミスが頻発したので、G大阪戦の敗戦を契機に多少スタメンを弄ると予想していただけにスコルジャの判断は意外でした。
一方新潟は稲村→舞行龍、堀米→橋本、秋山→星、小見→ゴメス、小野→笠井とスタメン5名も入れ替え。相対的に日程が緩い新潟が積極的にスタメンを入れ替える意図はよく判りませんが、如何せん勝っていないチームなのであれこれ試行錯誤しているだけなのかも。
《試合展開》
新潟は立ち上がり積極的に前からプレッシング。これが奏功して6分高い位置でボールを奪ってから星が枠内にミドルシュートを放つもここは牲川が難なくセーブ。
また序盤は新潟も浦和のプレスを受けてビルドアップに難渋していましたが、20分くらいから縦パスが入りだして徐々に浦和を自陣に押し込む展開に。試合後のスコルジャの弁では「その時間帯では、まるでチームワークを忘れてしまったかのように個人プレーが目立っていたと思います。シンプルなボールロストが多かったと思います。」という惨状に陥ってしまいました。
そして39分にCH新井が大きく左へ展開→左SB橋本クロスにFW笠井が飛び込むものの、ボザがなんとか寄せたのが奏功してポストに救われる場面も。
ボールを支配する新潟に対して浦和が得意のカウンターをお見舞いする場面は少なく、37分長沼のパスカットからサヴィオが左サイドを激走→松尾がボックス内左へ侵入しての折り返しがサヴィオに繋がったのが惜しかったくらい。しかし、サヴィオのシュートは緩くてGK楽々キャッチ。浦和は中4日でスタメン固定の弊害か総じて身体が重そうで、球際であと一歩が出ずに競り負ける場面が目立ちました。
浦和は後半選手交代こそなかったものの、松本と渡邊の位置を入れ替え。これも試合後のスコルジャの弁では「凌磨をより多くビルドアップに関わらせるようにしました。そして、新潟のディフェンスラインの背後のスペースをより良く活用しようとしました。」という意図があった模様。
スコルジャは「本日の試合では十分に効果的なプレーはできませんでした。」と厳しい評価を下していましたが、個人的には前半よりは多少マシになったように思いました。実際浦和がボールを握る時間帯も増え始め、56分石原クロス→ファーで松尾の良い形を作りましたが、ここは松尾をシュートを撃ちきれず。
さらに浦和は64分渡邊→中島、サヴィオ→原口、金子→大久保の3枚替えを敢行。新潟は同じく64分に笠井→小見と交代。
浦和がボールを握る時間帯がさらに長くなったところで、74分浦和CKから新潟のカウンターが炸裂。最前線で小見が単騎ボールをキープしたのが効いて新潟のカウンターに厚みが増し、さらに橋本のサイドチェンジも効いて小見のシュートこそいったん牲川がセーブしたものの、こぼれ玉を長谷川が押し込んで新潟先制。
ただこの場面、単騎でドリブル突破&ボールキープする小見を浦和の選手がファウル覚悟で止めてしまえば何の問題もなかったはずで、特に普段は不用意なファウルが多い原口がなんでここだけ無駄にクリーンにプレーしたのかが不思議でなりませんでした。
さらに77分右サイド深い位置から橋本FK→CBゲリアがほぼフリーで放ったヘディングシュートが枠内を捉えるも、ここは牲川が辛うじてセーブ。
およそ点が入る気配がないまま窮地に追い込まれた浦和は78分長沼→荻原、松本→長倉の勝負手を放ち、80分相手を押し込んだ状態から石原クロス→長倉ヘッドが決まって同点。ボックス内には長倉と中島しかいなかったのですが、長倉が後方から藤原とゲリアに間に上手く入りこみました。
最後は浦和が新潟を自陣に押し込み続ける展開になりましたが、ATにFKからの流れで安居のミドルシュートがポストを叩いただけでそのまま試合終了。
《総評》
前節G大阪戦では、「浦和にボールを持たせて、ミドルブロックで待ち構える」といういかにも「対浦和スペシャル」な闘い方を志向したポヤトスにしてやられた感がありました。
一方今回の相手新潟は典型的な「ボールを持ちたがる」チームなので、カウンター得意の浦和にとっては比較的やりやすい相手を思っていました。しかし結果は残念ながらその予想に反して普段通りのサッカーを繰り出す新潟に対して浦和はさして良いところなく、敗戦一歩手前のところまで追い込まれてしまいました。まさに「引き分け御の字」、勝ち点1を甘受せざるをえない試合でした。
浦和が大苦戦した主因はなんと言ってもあんまりな「ビルドアップの出来なさすぎ」でしょう。このところ3試合連続でグスタフソン不在ですが、東京V戦は早い時間帯に先制したのが効いたせいか相手の腰が引けてしまいましたし、G大阪戦は相手がおざなりにしか前に出てこなかったので浦和のビルドアップの出来なさにスポットは当たりませんでした。
ところがこの試合はハイプレスを仕掛けてくる新潟に浦和は大苦戦。東京V戦でも後半生気を取り戻したかのように前に出てきた相手に苦戦していましたし、やはりグスタフソンがいない浦和はハイプレス系の相手に対してはビルドアップに苦しむ羽目になるようです。あたかも5連勝が始まる前の惨状のように。
試合後の質疑もここに集中し、「人で解決するのではなく仕組みで解決しなければいけないところもあると思う」と尤もな質問も投げかけされていましたが、スコルジャの「凌磨と泰志がポジションチェンジをしながらプレーするということでそれを試みています」とこの試合で試みたやり方を例示するのみ。まぁ正面から記者会見の場で答えるべき話ではないと思いますが、果たして今後どうなることやら?
浦和がビルドアップに苦しんだもう一つの要因は西川不在でしょう。牲川はシュートストップこそ何の不安もないものの、相手のハイプレスを交わしてSBへ浮き球を駆使してちょいと付けるような、相手のハイプレスを無力化する能力では西川に遠く及ばない様子。
グスタフソンのコンディション不良が長引いているのは謎ですが、西川も重傷ではなかったものの当面不在なのは確実なので、浦和は「引いた相手もハイプレス系の相手も苦手」というどうしようもない状態も戻ってしまうのかなぁ・・・
また質疑応答での最後に「連戦の中で今日も同じ先発メンバーを選んだが、どのように判断したのか?」とこれまた尤もな質問があり、スコルジャは「彼らの疲労度もかなり低かった状況でした。それを見て同じ11人で挑みました」と答えていましたが、残念ながらこの判断はどう見ても間違いだったと思いました。特に渡邊とサヴィオのミス連発には頭を抱えざるを得ませんでした。
サブの選手達に信頼を置けないのでやむを得ず、というのがスコルジャの本音なのかもしれませんが、この試合のあんまりな出来を受けて次節スタメンを弄るのかどうか。
なんか5連勝で一気に首位浮上の目が出てきたせいか、ちょっと浮かれモードに入ってしまいましたが、主力が二人欠けただけでこの惨状。これでは今季の浦和はやはり「トップハーフ入り」が現実的な目標なのかもしれませんなぁ・・・
《選手評等》
・浦和は「元浦和の選手」点を取られる=「恩返し」弾を食らうことが結構多いような気がしてなりませんが、この試合は昨年まで新潟にいた長倉が新潟に「恩返し」。長倉はこれが浦和移籍後初ゴール。起死回生といっても過言ではない同点ゴールだったのに得点直後の長倉に笑顔はなく、ネット内のボールを回収にも行かず。おまけに元来無口なこともあってDAZNのインタビューもめっちゃ塩対応。スコルジャの起用を見ているとサブのCFとしては髙橋の後塵を拝しているようですが、先に結果を出したことで順位が入れ替わるかも。
・この試合は珍しく途中投入の選手達がいずれもそれなりに善戦したと感じましたが、唯一の例外が原口。先述のように失点にがっつり関与しただけでなく、攻めては判断が遅くて球離れが悪すぎて無駄に狭いところに突っ込んでゆく場面が目立ちました。もう勝っている時でも点を取りたい時でも使いようがない選手になってしまったみたいで。
・渡邊が新潟にいたことがあるのは全然知りませんでした。もっとも新潟にいたのは渡邊がドイツから戻った直後の2年だけで、しかも当時の新潟はJ2だったので知る由もないんですが・・・
・高崎主審は最近のJ1では珍しくいとも簡単にファウルを取る系で、しかもそれで一貫していたのでそんなにストレスは感じませんでした。
-----松尾-----
サヴィオ---渡邊---金子
---安居--松本---
長沼-マリウス--ボザ-石原
-----牲川-----
(得点)
80分 長倉
(交代)
64分 渡邊→中島
64分 サヴィオ→原口
64分 金子→大久保
78分 長沼→荻原
78分 松本→長倉
---笠井--長谷川--
奥村--------ゴメス
---星---新井---
橋本-舞行龍-ゲリア-藤原
-----吉満-----
(得点)
74分 長谷川
(交代)
64分 笠井→小見
86分 ゴメス→矢村
86分 橋本→堀米
86分 星→宮本
90+1分 長谷川→高木
※写真は試合とは全く関係ありません。
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