【DAZN観戦記】25年第24節:FC東京 3-2 浦和 ~ FCWCで得たものは負け癖だけでした
母さん、FCWCでのあの経験、どうしたんでしょうね?
ええ、夏、世界に見せつけろと息まいてアメリカへ行ったものの、谷底へ突き落とされたあのFCWCでの経験ですよ・・・
《スタメン》
浦和は6月に獲得したばかりの小森をいきなりスタメン起用!!小森は千葉からシントトロイデンに期限付き移籍していたものの、公式戦5試合無得点でプレー時間は17分に留まっており、J1での実績も皆無。おまけにFCWCでも出番はなかったことを踏まえると、何かと過去の実績を重視しがちなスコルジャの下ではベンチ入り出来れば良いほうと個人的には予想していただけにいきなりのスタメン起用はビッグサプライズでした。
小森のスタメン起用を受けて松尾がベンチスタートに。それ以外はいつもの面々。サブも全く新味なし。FCWCを挟んでの移籍期間に補強されたのが実質小森だけなのでこうなってしまうのもやむなし。
一方天皇杯から中2日のFC東京はGKキムスンギュ以外全員入れ替え。浦和から期限付きでトンズラした長なんとかは当然ながら契約上出場できず。
なおFC東京は6月以降右SB室屋、CBショルツ、GKキムスンギュと後ろを積極的に補強した他、左SBバンクーナカンデが長期離脱から復帰したので最終ラインが大幅に変わっている上に、しかも第19節で京都にボロ負けした後の中断期間明けから4バックに転換しており、前回対戦時とはかなり様相を異にしていました。
《試合展開》
浦和はFCWCモンテレイ戦を最後に3週間以上公式戦から遠ざかっていて試合勘がまるでないせいか、試合の入りが緩すぎて開始早々ボックス内から遠藤に際どいシュートを撃たれるテイタラク。
そして6分にはショルツがいきなり「モーゼ攻撃」。これで浦和守備陣が混乱したのか、長友が楽々クロス→遠藤がヘディングでそらしてゴール。FC東京の布陣は昨今の定番4-4-2でしたが、普段とはSBの位置が逆で室屋が左、長友が右。この入れ替えが早速奏功しました。それにしても「人数は揃っているのにクロス攻撃であっさりやられてしまう」浦和守備陣ってリーベル戦の最初の失点そのまんまで切ないのなんの・・・
また浦和在籍時は相手も混乱するが味方も混乱してほとんど有効打にならなかったショルツの「モーゼ攻撃」がFC東京でいきなり有効打になるってこれまた切ない・・・
しかし、これで多少浦和も目が覚めたのか15分石原クロスを契機に波状攻撃。珍しく左サイドに転じていた金子のクロスのこぼれ玉をアーク付近で俵積田から奪い返した安居が付近でミドルシュート。これが枠外から見事な弧を描いて枠内へと転がって決まってびっくり!!
さらに20分サヴィオのスルーパスを受けた渡邊がGKのニアをぶちぬいてあっという間に逆転。渡邊とちょっと交錯したショルツがすっ転んでしまったので渡邊が楽々どフリーでボックス内に入ってからのゴールなので当然VARが入りましたが、あまりにも軽い交錯だったせいかお咎めなし。というか、この転倒にショルツの衰えが・・・
ただこの試合を通じて浦和が多少なりとも良かったのはこの5、6分間だけ。概してFC東京の前プレに苦しんで浦和はビルドアップに難渋し、守っては前プレがハマらずにスルーパスで何度も浦和最終ラインを破られかかる始末。
31分遠藤スルーパス→ヒアンが西川と1対1になるも。シュートは枠の外。37分にもサヴィオが浦和右サイドで傷んで浦和守備陣の足が止まった隙を突いて高のパスを受けたヒアンがボックス内に突入するもまたシュートは枠を捉えきれず。
さらに45+3分には右サイドから橋本クロス→ヒアンヘッドが決まってついに同点かと思われましたが、クロスを上げる前に橋本が渡邊を蹴り倒しているのがOFRで咎められてゴール取り消し。というか、あのファウルを初見で見極められないのが「強度の高いプレーとただのラフプレーの区別が出来ない」御厨主審の残念さ。
後半になっても低調な試合内容は変わらず、ビルドアップに苦しんでやむなくロングボールを蹴っては相手に簡単にボールを渡してしまうことの繰り返し。守っては俵積田の俊足に苦しめられる場面が頻出。58分には遠藤が傷んで安斎投入を余儀なくされるアクシデントがありましたが、FC東京優勢の戦況にはなんら影響なし。
スコルジャは61分にサヴィオ→松尾、小森→サンタナと代えるもなんら戦況は好転せず。67分長友のクロスをボックス内で受けてボザを背負いながら反転したヒアンがシュート。これが石原に当たったのが幸いして西川の頭上を抜くループシュートの格好になってゴール。
浦和は73分長沼→荻原、金子→関根と代え、さらに松尾&サンタナの2トップに布陣を変えたものの、これまた何の効果もないどころか傷口を広げるだけに終わり、75分佐藤→仲川、俵積田→野澤と代えて攻勢を強める相手に抗しきれずに80分くらいから自陣に一方的に押し込まれがちに。
そして88分安斎CKからの流れで野澤のシュートをボザがクリアしようとしたところ、それが仲川に当たってゴール。仲川の腕に当たってのゴールにも見えなくもないのですが、ここはなぜかOFRの検証なし。VAR小屋さんはトイレにでも行ってたのか?
浦和は最後の最後でようやく攻めに転じて、荻原のシュートはバーを直撃する場面もありましたが、まさに「追いつかない程度の反撃」に留まってそのまま試合終了。
《総評》
浦和はFCWC出場のため1ケ月以上リーグ戦から離脱していましたが、幸いにもその間上位チームが結構苦戦して首位柏とは2試合消化が少ない形で勝ち点10差に留まってのリーグ戦再開となりました。ゆえに未消化2試合を連勝すれば首位柏とは勝ち点4差になって逆転優勝も現実味を帯びてきます。
「FCWCで世界との差を体感した浦和が今更Jリーグごときで苦しむわけがないだろう!!」とばかりに期待で胸をパンパンに膨らませて味の素スタジアムへアホほど赤者が詰めかけたようで、DAZNで見る限りビジター席はアッパーまでびっしり埋まっていましたが、残念ながらそこで見たものは予想だにしなかった残念極まりないものでした。後半の2失点はいずれも不運な形でしたが、試合内容はズタボロで浦和は攻守とも良いところなく「必然の逆転負け」と言ってもなんら差支えないかと。
端的にいえばモンテレイ戦から3週間以上公式戦がなかったのが見事なまでに祟りました。長期放牧明け初戦の大凡走。スコルジャ自体典型的な「叩き良化型」で、準備期間を長く取ったところでそんなに良くなる訳がないと思っていましたが、選手達も闘う術どころか闘う姿勢すら失ったような塩梅で、これにはホトホト参りました。
試合勘がないので連携が拙くてパスが通らないとか、プレスがハマらないとか、ゾーンディフェンスが機能しないとか、さらに言えば球際で競り負けまくるといった辺りまではまぁ仕方ないかなぁ、という気もします。ただフルターンオーバーしているとはいえ長距離移動付きで中2日のFC東京、E-1で韓国へ行っていた選手もいるFC東京に走り負けるのはどうにも解せませんでした。日本の夏に未だ慣れないとでも???
FCWCで得たものって結局「負け癖」だけだったのかも。攻守ともさっぱりな試合でしたが、とりわけ最終ラインの残念さが目に付きました。守備から入るスコルジャのチームが3失点。ショルツの衰えも隠せない感じでしたが、マリウスもボザもなんだかなぁな感じ。両者とも「FCWCでは世界レベルとの差を見せつけられた」と思いましたが、まさかJリーグですら格の違いを見せられないとはなぁ・・・
またこの試合は「選手を代えれば代えるほど悪くなる」という今季ありがちな試合ではなく、最初から良くないので選手交代の良し悪しを責めても仕方ないのですが、「低い守備貢献度を補って余りあるくらい点を取るわけではない」サンタナはもう諦めたほうが良いんじゃないかなぁ・・・また太目残りに戻ってしまったようですし・・・
Jリーグではぶっちぎりの資金力を持つ浦和が20年近くリーグ優勝から遠ざかっていることの一因が「何のポリシーもなく監督をコロコロ代えること」にあることが明白。しかも個人的には堀之内SDがスコルジャよりマシな監督を連れてこれる気がしないので、是非ともスコルジャに「来年も託しうる何か」を見せてほしいと思っているんだがなあ・・・でもチームの成長を感じられない、采配は上手いとは言い難い、ありあわせの食材を使ってパパっとそれなりの料理を作れるタイプでもない、と残念な面ばかりが目立つのが現状でトホホ。
また残留争いに片足突っ込んでから積極的な補強に動いたFC東京と、「リーグ優勝してまた世界の舞台へ戻ってくる」とは掛け声だけに終わっている浦和との差は終わってみれば明々白々。浦和の夏の補強はここ数年失敗続きですが、またしても同じ轍を踏むのかも。
《選手評等》
・サンタナよりは小森のほうが遥かにマシと思えたのが今日の良かった探しでしょうか。少なくとも守備に手抜きなしというだけでずっとマシ。盛んに下がってボールを引き出そうとしていましたが、ショルツや森重にガツンと当たられだしてからはさっぱり。ポストプレーは得意ではなさそうだし、そもそも「典型的なボックス内で勝負するワンタッチゴーラー型のFW」という触れ込みなのに、ビルドアップが残念過ぎて小森までボールが来ない浦和では使いづらいという気の毒なパターンになりそう。
・「長友をスタメンで使うなんて浦和も舐められたもんやなぁ」と試合前は思っていましたが、長友を舐めていたのは私でした。誠に申し訳ありませんでした。
-----小森-----
サヴィオ---渡邊---金子
---グスタフ--安居---
長沼-マリウス--ボザ-石原
-----西川-----
(得点)
15分 安居
20分 渡邊
(交代)
62分 サヴィオ→サンタナ
62分 小森→松尾
73分 金子→関根
73分 長沼→荻原
84分 安居→松本
---佐藤--ヒアン----
俵積田-------遠藤
---高---橋本---
室屋-森重--ショルツ-長友
-----スンギュー----
(得点)
6分 遠藤
67分 ヒアン
88分 仲川
(交代)
58分 遠藤→安斎
75分 佐藤→仲川
75分 俵積田→野澤
86分 ヒアン→山下
86分 高→小泉
※写真は試合とは全く関係ありません。
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