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2025.08.02

井上黎生人選手 セレッソ大阪へ完全移籍

 先日(7/31)井上黎生人選手のセレッソ大阪への完全移籍が公表されました。

 井上の移籍話はこれといった噂もない中で、7/30未明に機関紙スポニチから突如報じられ、翌日にはその報道を追認する格好で正式決定となりました。同一カテゴリー間での移籍ですが、C大阪とは既にリーグ戦2試合を消化しており、しかもC大阪はルヴァン杯敗退済なので天皇杯しか対戦の可能性はありません。

 スポニチによればC大阪は「DF進藤亮佑がアキレス腱痛のため別メニュー調整中で、DF舩木翔も新潟へ完全移籍。DF吉野恭平もCBをこなせるが、上位進出を狙う上で本職の補強に踏み切り、層の厚みを目指す」とのこと。

 ただレギュラーCB畠中&西尾は健在なので、井上は目先控えCB、しかも進藤不在の間の控え一番手という浦和と大差ない位置づけからのスタートになるかもしれません。

Inoue2508 

 井上は2023年末に京都サンガから完全移籍。

 2023シーズンは超過密日程だったにも関わらずスコルジャはショルツ&マリウスに全面的に信頼を寄せ、実績十分の犬飼や岩波ですらなかなか出番が回ってきませんでした。ゆえに犬飼も岩波も出場機会を求めて浦和脱出を試みていたせいか、浦和強化部は彼らに代わる控えCBを模索した結果、井上の獲得に至ったものと思われます。

 2024シーズンはショルツ&マリウスという二枚看板が健在な上にACLがないどころか天皇杯もなくて日程スカスカなので、ショルツないしマリウスが故障でもしない限り2023シーズン以上に控えCBの出番は限られると予想されただけに、そんな状況下で浦和へのチャレンジを選んだ井上には敬意しかありません。しかも京都でバリバリのレギュラーだったという立場を投げ捨ててのチャレンジですからなおさら。

 ただ井上にとって幸運にもショルツが7月に突如退団。これを受けて井上は同時期に獲得したCB佐藤とのポジション争いに勝ってシーズン終了までレギュラーCBとして試合に出続けました。

 試合に出られるようになったのは一歩前進でしたが、残念ながら監督から万全の信頼を勝ち取るには至らない凡ミスが多かったのも確か。

 8月のアウェー鳥栖戦では井上のヘッドでのバックパスがあまりにも緩すぎてヒアンに拾われ、西川がヒアンをラグビータックルのような格好で止めてしまったので当然一発レッド&PK。

 9月のホームFC東京戦では俵積田の左サイドからのクロスに対して井上は全くプレッシャーを受けていない状態だったのになぜかクリアし損ね、後方へ飛んだボールは西川の頭上を越えてまさかすぎるオウンゴール。

 こんなありさまを受けて2024年冬オフに浦和強化部がFCWCで闘えるようなCB獲得に動いたのは至極当然で、ボザがやってきた2025シーズンは井上はまた控えCBに逆戻り。しかもルヴァン杯も天皇杯もFCWC出場を考慮してシードされたのが災いして井上の出番は非常に限られたものになってしまいました。

 しかも超過密日程を受けて今季唯一スタメンでの出番が巡ってきたアウェー名古屋戦ではビルドアップのミスが目立った上に鈍足を永井に徹底的に突かれてチームの足を引っ張り続けてしまいました。でもそんな井上に代わってベンチ入りできない大卒CB根本って何者なんだろう・・・

 出番は限られていても髙橋と違ってコンスタントにベンチ入りしているのにこのタイミングで完全移籍するのは少々不思議な気もします。「出場機会を求めて」の移籍であれば、先述のようにC大阪も「浦和よりはややマシ」という状況でしかないような気がしますし。本件は「事実上出番が完全に失われている選手を上手く売り捌けた」と浦和強化部をポジティブに評価することも出来ましょう。

 その代わり浦和はマリウスorボザに万が一のことがあれば、控えCBはこれまでベンチ入りすらしていない根本しかいないという非常事態に陥りました。来季になれば岡山で活躍中の工藤を呼び戻す算段なのでしょうが、それまではまた控えCBでしかないことを覚悟の上で浦和にチャレンジしてくれる勇者を探すのかなぁ、残り少ない今夏の移籍期間で。

 浦和での一年半は井上にとってかなり辛いことだらけだったかもしれませんが、繰り返しになりますが京都でバリバリのレギュラーだったという立場を投げ捨てて浦和でのチャレンジの道を選んでくれたことにはリスペクトしかありません。ありがとうございました。

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