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2025.08.07

【SPOOX観戦記】25年天皇杯4回戦:山形 1-2 浦和 ~ 勝てばよかろうなのだ!

 試合の入りは最悪であまつさえ先制点さえ奪われてしまいましたが、トーナメントなのでとにかく勝てばよかろう。おまけに90分で勝てればボーナスポイント付きです。

《スタメン》

 山形はリーグ戦前節から中3日、かつ次節を中3日で迎える立場。一方浦和はリーグ戦前節からは中9日と間が空いているものの、次節横浜C戦が中2日に控えており、どちらも多少なりともリーグ戦からのターンオーバーを考えざるを得ない状況下でした。

 浦和のスタメンは前節福岡戦から松尾→原口、金子→大久保、グスタフソン→松本、石原→荻原と4名入れ替え。FCWC明け後の浦和の成績も内容もぱっとしないことを受けて大胆なターンオーバーを予想というか期待する向きもいた一方、スコルジャはそもそもスタメンをあまり代えたがらない慎重居士なことから小幅入れ替えに留まると予想した方もいたようですが、結果はその中間的な感じに。

 故障で福岡戦ベンチ外だった渡邊は引き続きベンチ外になった他、関根がベンチ外に。また井上の退団に伴って根本がベンチ入りしたのはともかく、ベンチ外になった関根に代わって早川がベンチ入りしたのがちょっとしたサプライズでした。

 山形のスタメンは前節甲府戦からGKトーマス、CB城和、CH中村、CFディサロ、右SH國分以外の6名を入れ替え。

 なお浦和はFCWC参戦の関係で、天皇杯は4回戦からの出場でした。J3以下のカテゴリー、いやそれどころか大学生と当たりがちな2回戦、3回戦ならともかく、J2相手の4回戦ですからあまり面子を落とすとフツーに負けてしまいかねないでしょうし、この兼ね合いがスタメン選考を難しくしたと思われます。

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《試合展開》

 大雨でピッチは水を大量に含んでいるせいか、浦和は立ち上がりロングボールを多用するものの、その精度も劣悪ならサンタナもサンタナで全くボールを前に進められず。しかも立ち上がりのロングボール多用は選手が自分でピッチ状態を見てやりだしたわけではなく、監督の指示だったようで・・・

 一方山形はディサロ目掛けてロングボールを放り込むだけでなく、しっかりボールを繋ぐことも出来ていて浦和を自陣に押し込んでいた10分に早々と先制。左サイド深い位置からのスローインを坂本が受け、浦和最終ライン裏へ送った低いクロスがファーの國分に通った形でしたが、坂本にいとも簡単にクロスを上げさせているのも残念な上に、荻原が終始ボールしか見ておらず、背後の國分に全く気付いていないのが残念極まりないかと。

 とにかく集中を欠いたとしか言いようがないプレーの連続で、試合の入りは最悪でした。試合後スコルジャは「試合の入りがよくなかったのは、ウォーミングアップの後の、私の指示が悪かったからかもしれません。」と語っていましたが、単に公式戦の間隔が開いたのが祟ったのかもしれませんし、試合後の早川のインタビューを読むと花笠まつりの影響で移動に難渋した影響があったのかもしれません。ともあれ、試合の入りは最悪でした。

 浦和の最初の反撃は14分。左サイド深い位置からの安居ロングフィードを受けたサンタナが熊本に競り勝ってボックス内突入→サヴィオの決定機を作りましたが、サヴィオが軽く流し込もうとしたシュートはGKがセーブ。

 この辺りから浦和は無意味すぎるロングボールを多用するのを止めて、サヴィオがかなり低い位置まで下がってビルドアップを助けるスタイルへ転換。これはそれなりに効果があって次第に山形を自陣に押し込みだし、27分左サイドから原口クロス→サンタナヘッドの決定機を作りましたが、ここもGKセーブ。

 41分にはサヴィオのスルーパス→原口シュートはブロックされ、42分CKの流れから安居クロス→ファーで長沼ヘッドはわずかに枠外。山形は押し込まれながらも自陣に4-4-2のタイトな守備ブロックを敷き、浦和のシュートをブロックしまくってよく耐えていました。

 いくらなんでもサヴィオが最終ラインに近い辺りまで下がってビルドアップを助ける(=当然ながら敵陣に迫ったところで火力不足に陥って山形の守備ブロックを破れない)のはやりすぎとスコルジャは考えたようで、後半頭から松本→グスタフソン、大久保→金子と交代。

 浦和が山形を自陣に押し込み続ける中、61分原口(?)のロングフィートの跳ね返りをサンタナが拾い、金子がボックス内で山形DFを前に放ったコントロールショットが決まって同点に。この場面ロングフィードのこぼれ玉を拾うにあたって、なぜか安居が最前線に飛び出してSB吉田と競り合って潰れているのが地味に効いていました。

 同点に追いついたところでスコルジャはさらに61分サンタナ→小森、原口→松尾と交代。一方山形も前目の選手を続々と入れ替えてしばらく試合はややオープンな展開に。

 73分山形CKの流れから岡本クロス→中村のヘッドが決まったかと思われましたが、VARがないにも関わらずどこからか進言が入ってゴール取り消し。

 命拾いした浦和は84分サヴィオに代えて早川を投入。するとその直後高い位置で安居がボールを奪ってすかさず縦パス。小森はそれを収め損ねたものの、こぼれ玉を自ら拾って放ったシュートがDFに僅かに当たってディフレクトしたのも幸いしてゴール!!浦和が逆転に成功しました。

 スコルジャが同点の時点で早川を投入した意図は判りませんが、早川は実によく動いて結果的に実に有効な守備固めになり、浦和がそのまま難なく逃げ切り勝ち。

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《総評》

 とにかく試合の入りは最悪であまつさえ先制点さえ奪われてしまいましたが、トーナメントなのでとにかく勝てばよかろう。おまけに90分で勝てればボーナスポイント付き。

 天皇杯で普段出番のない選手をテスト出来れば万々歳でしたが、残念ながら今の浦和にそこまでの力はありませんでした。

 コンスタントにベンチ入りしている選手を4名スタメン起用しただけでこの惨状。これ以上の入れ替え、さらには普段ベンチ入りすら出来ていない選手を起用していたらフツーに負けていたでしょうなぁ。前節福岡戦では渡邊が負傷欠場し、サンタナをスタメン起用しただけであのありさまでしたし、スコルジャがスタメンを固定したがるのも無理はありません。

 この試合も中2日で横浜C戦が控えていることを重視してサンタナをスタメン起用。山形は福岡ほどCBが強力ではない上に、終始がっつりサンタナをマークするような手は打たなかったのでサンタナのビルドアップへの寄与は福岡戦よりはマシでしたが、守備がとにかくいい加減なのには参りました。

 サンタナ&サヴィオ&原口のトリオが織りなす実に無意味な、強度も連携もへったくれもなくて山形にいとも簡単に突破される前プレ、単に陣形を間延びさせるだけに終わっている前プレをスコルジャはなんで放置しているのか不思議でなりませんでした。

 まあ前プレが全然機能しないのはサンタナだけを責めても仕方なく、自由に動きすぎるサヴィオを制御できなないからもあって、これまたなんでスコルジャがその振る舞いを容認しているのかが結構謎。

 今後も中2日、中3日での連戦を余儀なくされる場面もあるようですが、鉄板スタメンをちょっとでも弄るとたちまち機能不全に陥る(弄る前からたいして強くないのはともかく(苦笑))のを何度も何度も確認してスコルジャもさぞかし頭が痛いことでしょう。頼みの選手補強も難航しているようですし・・・

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《選手評等》

・個人的には天皇杯はACL2に繋がっている一方、ルヴァン杯はその先が賞金以外何もないので、控え選手を試す場はルヴァン杯のほうだと考えています。ルヴァン杯準々決勝第1戦なんて第2戦でのリカバリーが効くのでテストの場としてはおあつらえ向きでしょう。

・73分山形のゴールが取り消しになった場面。SPOOX解説はオフサイドを疑っていましたが、どう見ても最後尾に松尾が残っているのでオフサイドはあり得ず。VARもない中でどこのどなたが中村のハンドをちゃんと見ていたのか判りませんが、浦和を救っていただきありがとうございました。4審=「いいだのいいふえ」かな?

・椎野主審はこの辺までは良かったのですが、最後の最後で大失態。90+2分浦和のカウンターのチャンスで、左サイドを激走する松尾からボールを受ければ決定機になる金子を坂本が後方から倒してしまい、誰もが2枚目のイエローで坂本退場と思われたところでなぜかイエローが出ない。これまた「2枚目のイエローを躊躇しがち」という残念な「Jリーグの主審あるある」でした。

・なんで同じ天皇杯4回戦に出場しているクラブなのに、次のリーグ戦まで中2日と中3日に分かれるのか不思議でなりません・・・そして案の定浦和は中2日組・・・

・よりによって花笠まつりと丸かぶりになってしまい、天皇杯の相手が決まってから山形や天童での宿を確保するのは難しかったと思われたにも関わらず、赤者はやっぱりNDスタジアムにわんさか詰めかけたようで。しかも当日は大雨。いろんな意味でお疲れさまでした。

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-----サンタナ-----
原口---サヴィオ--大久保
---松本--安居---
荻原-マリウス--ボザ-長沼
-----西川-----

(得点)
10分 國分(山形)
61分 金子
85分 小森

(交代)
HT 松本→グスタフソン
HT 大久保→金子
61分 サンタナ→小森
61分 原口→松尾
84分 サヴィオ→早川

※写真は試合とは全く関係ありません。

 

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