桂@出石 ~ 皿そば
兵庫県北部但馬地方の小さな城下町出石(いずし)。鉄道も道路も主要幹線から外れてしまったので明治以降全く発展せず、それがある意味幸いして城下町らしい佇まいが色濃く残っています。
出石で有名なのが蕎麦。江戸時代中期の1706年、信濃国上田藩より但馬国出石藩に国替えとなった仙石政明が蕎麦職人を連れてきたことが始まりとされています。その結果狭い町には蕎麦屋だらけ!!
ただ残念ながら出石は通過型観光地の典型なので、夕方にはほとんどの蕎麦屋は閉店。蕎麦がなくなったせいかネット情報よりも早く閉めてしまう店も少なくないようで、なんとか開いていた「桂」へ飛び込んで、早速「皿そば(1000円)」を注文。
出石の蕎麦の最大の特徴は小皿に小分けした形で出てくること。大抵1人前=5皿。
店の能書きに従って、まずが蕎麦つゆを少し飲んでみました。東京の蕎麦屋にありがちなやたら塩辛い蕎麦つゆとは対照的にかなり甘めのつゆなのがこの店の最大の特徴で、蕎麦湯で割らなくてもそのまんまで十分美味しくいただけます。そして昆布と鰹の風味を思い存分堪能。ただこの甘さが苦手な方も少なくないかもしれません。
なお店主の話によると出石の蕎麦つゆが総じて甘めというわけではなく、この店が甘めなだけなんだとか。
そして一皿目はお塩をわずかに振りかけて蕎麦を堪能。麺は平たくて細めの田舎蕎麦で、見た目の割にはコシがしっかりしていてこれまた大満足。
二皿目はつゆだけで、三皿目はねぎ、わさびを入れて、四皿目はとろろ、そして最後は卵と一皿ずつ薬味を入れながら食べ進みました。卵はうずらではなく鶏卵なのが少々謎でしたが・・・ 昼ならもう何皿か追加したいところですが、夕方なので5皿で打ち止め。蕎麦の量と比べると徳利で出てくる蕎麦つゆの量がやたら多いのは蕎麦のお代わりが前提だからなのかも。
食べ終わるのを見計らって蕎麦湯が出てきました。閉店間際なので蕎麦湯はもう笑えるくらいにドロドロ!!
いやはや、非の打ち所がない逸品でした。
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