【観戦記】25年第30節:浦和 0-1 鹿島 ~ 西川選手、お疲れさまでした
浦和は出場停止明けのサヴィオがスタメンに復帰した他、松尾と渡邊をスタメン起用して、小森・中島・関根がベンチスタートに。一方鹿島は前節から樋口→舩橋とスタメン1名入れ替え。
松尾1トップ起用の狙いは明々白々で徹底した鹿島の最終ライン裏狙い。また5万人超の大歓声を受けてか、あるいは急に涼しくなった気候にも助けられてか、浦和の選手たちの動きは見違えるほど良くなっていて、試合開始直後に好位置でのFKを得たのを皮切りに立ち上がりは浦和が攻勢を仕掛けました。
しかし浦和優勢の流れをぶった切ったのが西川の凡ミス。マリウスのバックパスがやや緩く、それをボザへ流そうとした西川の横パスがこれまた短すぎて鈴木にカットされ、鈴木は無人のゴールへ流し込むだけ。これは酷い、酷すぎる!!!
浦和が特大自爆ボタンを押したことで何の苦労もなく先制した鹿島はその後松尾のスペースを消すかのようにやや引き気味に構え、自然浦和はボールを持たされ気味に。
しかし西川のあんまりな凡ミスで強敵相手に序盤から1点ビハインドに陥る苦境に立ちながらも浦和の選手達に気落ちした様子は微塵もなく、30分くらいから徐々に反撃。
31分サヴィオスルーパス→渡邊のシュートはGK早川がセーブ。36分左サイドに転じていたサヴィオがハイボールを濃野?に競り勝ってそのままドリブル前進からどフリーでクロスを入れたものの、松尾が合わせきれずに残念無念。41分には渡邊のポストプレーからなぜかボックス内に突入していたボザに決定機が生まれましたが、シュートはわずかに枠外。42分には長沼が左サイドを深くえぐってファーの金子へパスが通ったものの、金子がこれを宇宙開発事業団。
儲けもののような形で先制したものの劣勢は否めないのを認めたかのように鬼木監督は後半頭からエウベル→松村、舩橋→知念と2枚替え。この交代、特に松村投入はかなり効果があったように見受けられました。エウベルと松村とでは守備意識が段違いで松村のプレスバックは強烈だったからなぁ・・・
そして浦和の優位はたちまち雲散霧消しただけでなく、またしてもビルドアップのヤバさが顔を覗かせることに。51分には石原がチャヴィリッチに絡まれてボールを失い、レオセアラのシュートをマリウスがブロックして辛うじて難を逃れる一幕がありましたが、もう西川へボールを下げるのが怖くなって自分でチャヴィリッチを交わそうとしたのが仇となったとしか思えないのですが・・・
一方「西川やばすぎ晋作!!」と気がついた鹿島の2トップは、浦和が西川にボールを戻すたびに調子こいで前プレかけまくって、これが切ないのなんの。
54分にはグスタフソンのボールロストを契機にチャヴィリッチに決定機を許してしまいましたが、ここは西川が左足で好セーブ。
劣勢に陥った浦和は57分金子に代えて小森を投入。さらに72分にはサヴィオ→関根、松尾→イサーク、グスタフソン→中島と代えてはっきりした4-4-2にシフト。最後は長沼に代えて荻原を投入して「いよいよイサーク目掛けて千本ノック開始や!!!」と思ったのですが、非常に不可解だったのは一向にその気配がなかったこと。
荻原を入れたのに左サイドでグラウンダーのパスを延々と交換しているのは謎でしたし、後方からまるでイサークを走らせるかのような高速かつ低いフィードを繰り出していたのも謎。松尾1トップだとチームがやりたいことははっきり判るのに、小森やイサークが入ると何をやりたいのか急に判らなくなるのが非常に不思議。
荻原投入直後、83分カウンターからのビッグチャンスは関根のシュートも石原も早川がセーブ。もっとも関根へパスが出た時点でイサークのオフサイドだった模様。
ATに入ってようやく右サイドからのクロスが入り始め、試合終了間際にボザのクロスがディフレクトしてイサークの前に転がる幸運があったものの、イサークのシュートをまたしても早川がセーブして試合終了。
サッカーって点を取るのは難しいけど失点するのは実にやたすいという、実に珍妙かつ残酷なスポーツであることをまざまざと実感させられた残念な試合でした。そして凡ミスをよりによって大ベテランがやらかし、しかもそのまま負けるってめっちゃ辛いのなんの。強敵相手にハナから1点プレゼントしてしまってはそりゃ勝てないって。
そして西川の足元のヤバさはルヴァン杯第2戦で嫌ほど痛感させられたのに、スコルジャがその西川を信頼して引き続き起用した結果がこれ。さらに言えば、スコルジャがそもそもビルドアップを上手く仕込めていないので牲川に代えたところで大差はないのかもしれません。二重の意味でこの敗戦については監督の責任が大きいと思います。
よって前節までは「浦和強化部がスコルジャよりマシな後任を見つけて来れる気がしないのでスコルジャやむなく続投派」でしたが、この敗戦を受けて「浦和強化部がまたしても分の悪い賭けに出る」ことに同意します。じり貧を避けようとしてドカ貧に陥りがちという、行動経済学でいう「プロスペクト理論」そのまんまなのは否めませんが(自嘲)。
もっとも個人的にはでも前節G大阪戦の負けでもう達観しちゃったからか、「今日はフィールドプレーヤーがぶちきれず、試合を投げずに最後まで頑張ってくれたからまあええか」とも思っています。点は入りませんでしたが、見せ場はアホほど作りましたし。負け方は実に腹立たしかったものの、5万人強もの観客に見せるエンタメとしては悪くなかったかと。
結果的に負けるのはもう仕方ない。とにかく一生懸命やっている姿を見せてくれればそれで良い。残り8試合はそんな心境で浦和を見守ることにします。
-----松尾-----
渡邊---サヴィオ---金子
---グスタフ--安居---
長沼-マリウス--ボザ-石原
-----西川-----
(交代)
57分 金子→小森
72分 サヴィオ→関根
72分 松尾→イサーク
72分 グスタフソン→中島
81分 長沼→荻原
---鈴木--レオセアラ---
エウベル--------チャヴリ
---三竿--舩橋---
小池-テヒョン--植田-濃野
-----早川-----
(得点)
14分 鈴木
(交代)
HT 舩橋→知念
HT エウベル→松村(松村右SH、チャヴリッチ左SHへ)
78分 レオ セアラ→ターレス
85分 チャヴリッチ→津久井
90分 鈴木→小川
・鬼木監督は川崎での成功体験には全く捉われず、最近の鹿島のトレンド=「UMAと愉快な仲間たち」に徹したチーム作りを進めているのが凄いわ。欧州風味添加とか諦めてるもんなぁ・・・でも試合内容的には「UMAと愉快な仲間たち」が能動的にゲームを進めていた時間帯なんてほとんどなかったと思ったけどなぁ。ただ浦和がひたすら自爆ボタン押してただけで。
・総発券枚数は59,553枚もあったそうですが、入場者数は53,301人と6千人ものノーショーが発生。自分の席の回りにも空席が散見されたところを見ると、前節の負けでもはや事実上の消化試合と化してしまったからかシーチケ組のノーショーが多かったのかも。
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