【短感】26/27 第4節:浦和 3-2 横浜M
天皇杯2回戦から中2日。浦和は天皇杯で宮本&林以外の9名を入れ替えましたが、この試合は天皇杯から宮本と根本以外の9名を入れ替え。前節町田戦と比べると林に代わって根本が入った格好に。宮本は中2日&中2日で3連闘。
一方の横浜Mは前節神戸戦からのスタメン変更なし。ただ浦和とは対照的に最終ラインを中心に天皇杯にもスタメン出場していた選手が5人もいました。
町田戦前半や天皇杯の様子を見て、浦和はキジェ流のマエマエ教を幾分修正してボールを持つ方向へ転換しつつあるのかな?と思いましたが、試合の入りは忠実にマエマエ教に従っていたように見受けられました。マエマエ教の数少ない利点は「ぼんやりと試合に入る」ことが原理的にありえない点で、実際浦和の試合の入りは悪くはなく、5分には長沼のミドルシュートが枠内を襲う場面を作りました。
しかし、何の連携もなく個々人が「撃ちてし止まん」とばかりに突撃してくるマエマエ教信者の有り様に慣れた横浜Mはすかさず反撃。こうなるととにかく守れない浦和はどうにもいけません。9分にはペナ角付近から天野が枠内ミドルシュート。続く10分には長沼の裏へ走り込んだ松村のマイナスのクロスをボックス内で受けた三井寺がシュートという「浦和殺し」の定番みたいな形で決定機を作りましたが、ここは西川がセーブ。
さらに13分角田のロングフィードを長沼の裏で受けた近藤が胸トラップ&ダイレクトボレーを放つもバーを直撃!!長沼は前半を通じて対面の近藤に悩まされた感がありました。
浦和の攻撃は非常に単調で、とにかく金子目掛けてロングボールを蹴り、金子とボザが頑張って右サイドから横浜Mの高い最終ライン裏を狙い続けるというもの。ところが浦和が初めて掴んだ決定機はマエマエ教とは対照的な「人数をかけて相手を押し込んでからのサイド攻撃」というヘグモっぽい形だったので苦笑を禁じえませんでした。23分左サイドからの渡邊クロスにファーでボザがヘッド。そのこぼれ玉を安居が拾ってシュートを放つも共にGKブランコがセーブ。
給水タイムを挟んだ辺りからマエマエ教信者も冷静さを取り戻したのか、幾分ゲームは落ち着いてきたように見受けられましたが、全く守れないのは相変わらず。38分中盤に大穴が開いている浦和をあざ笑うかのように松村がどフリーで最前線でフリーの谷村へ縦パス。根本の足がわずかに残っているのが災いしてオフサイドも取れずに、浦和はとうとう失点してしまいました。
ところがマヌケなのも横浜Mも大差ないようで、40分西川のロングフィード一発でサヴィオが右SB井上の裏を取った形で横浜M最終ラインの裏抜けに成功。シュートはいったんGKにセーブされたものの、再度サヴィオが詰めてあっという間に同点となって前半終了。
後半に入って浦和は51分、52分とCKから惜しい場面を作ったものの得点ならず。そして57分右サイドから井上のクロスをファーで谷村がヘッドで合わせるという、これまた「浦和殺し」の定番みたいな形で再びリード。ハイクロスで宮本を狙い撃ちするのはもう定番中の定番。そして大宮とのPSM以来、何回同じ形でやられとんねん(苦笑)
ビハインドに陥ったところでキジェは「先生、よろしくお願いします」と言わんばかりに植木に代えて瀬古を投入。これが直ちに奏功した訳ではありませんが、64分渡邊CKをファーに上手く回り込んでどフリーの根本が頭で叩き込んで同点に。横浜MのCK守備がかなり怪しいのは51分、52分の場面でも見え隠れしており、「同じやられ方を繰り返す」点では浦和と横浜Mは大差ないのかも。
さらにキジェは疲労の色が濃い安居に代えて南野を投入。しかも南野をいつもの左WGではなく、2トップ気味の前目に置き、攻撃時4-4-2、守備時は金子が最終ラインに下がって5-4-1という金子の負担が極端に高い布陣に変更しました。最初から最後まで金子頼みの何とやらですが(苦笑)、この策は上々でした。
そして71分諏訪間のサイドチェンジを長沼がカットしたのを契機に浦和が攻勢に。サヴィオを縦パスをキニョーネスがスライディングでカットしようとしたところ、そのこぼれ玉がなんとスルーパスのような格好で南野の前に転がるという偶然!!! これぞキジェサッカーの真髄=偶然攻撃の賜物で、奇貨としかいいようがありませんが、それを見逃さずにちゃんと活かしきった南野もさすがでした!!
あまりも理不尽な失点で横浜Mの選手達は「天道是か非か」とばかりにがっくり来たのか、75分、76分とマエマエ教信者のプレスに屈して自陣でボールを失う危ない場面がありましたが、サヴィオも渡邊も既に疲労困憊で肝心なところでシュートが枠に飛ばず。「決定機を活かせないのはおそらく運の問題ではない」って町田戦前半でも指摘しましたが、またしても同じ事象ががが。
88分には途中投入のクルークスFK→キニョーネスのヘディングシュートが枠内を襲う場面がありましたがここは宮本が蹴りだして事なきを得。最後は念入りに両WBを守備固めしてなんとか浦和が逃げ切り勝ち。そして今季リーグ戦初勝利を挙げました。
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」としか言いようがない試合でした。勝ったとはいえ、またまた複数失点。しかも何度も似たような「浦和殺しの定番」でやられるという情けなさ。押し込まれた時の守備を全く構築できない上に、プレッシングは相変わらず何の連携もなく個々人バラバラに突撃しては簡単に剥がされつづけるという、無能の極みを晒し続けてこの惨状。いやはやこれ以上酷い監督を探す方が難しいかもなぁ・・・
一方、攻撃は71分の3点目に象徴されるようにたぶんに偶然頼み。ただマエマエ教は物の怪に憑かれたように走り回ることで生じる「カオス」に活路を見出し、偶然が発生する確率を上げることに持ち味があるので「偶然頼み」を悪いとは全く思ってないでしょうなぁ・・・偶然が起きやすいサッカーという競技から極力偶然を廃すべく、意図的に相手とのミスマッチを作ったり、相手を惑わせるようなポジションを取ったりして「必然的に点を取る」サッカーとは対極的。
どちらがコンスタントに勝ち点を積み上げられるかは言うまでもありませんが、ひたすら偶然攻撃でも点が入ることがあって、そこから得られる刹那的な勝利の喜びに浸るのを良しとする方がいるのも判らなくもありません。もっともアレの場合は偶然点を取っても、それ以上に必然的に失点するのでコンスタントに勝ち点を積み上げるのは難しいと思いますが、横浜MはG大阪同様、浦和が意図的に作り出す「カオス」=オープンな試合展開にお付き合いしてくれるチームだったのが浦和に幸いしました。またビハインドなのに出てくるのが二田なので控え選手がしょぼいのかも。
この試合であえて「良かった探し」をすれば、前プレを簡単に剥がされた後にいきなり汚いファウルで止める場面が少なかったことかな?「イエローカードなし」で終えられれば文句なしに「良かった探し」に入ると思ったのですが、最後の最後で渡邊が遅延行為というクソくだらないイエローをもらってしまって台無しに。
ビジターがアホほどやってくる横浜M戦。小雨とはいえ土曜日の試合なのに観客数は33,863人と寂しい限り。サイドスタンドがガラガラなのにメインアッパーの客入りが良いのは不思議でしたが、今の浦和に背を向けた方は少なくないようで。
サヴィオ---小森---金子
--渡邊----安居--
-----植木-----
長沼-根本--宮本-ボザ
-----西川-----
(得点)
40分 サヴィオ
64分 根本
71分 南野
(交代)
58分 植木→瀬古
69分 安居→南野
89分 サヴィオ→片山
89分 金子→林
-----谷村-----
三井寺--天野---近藤
---松村--知念---
角田-諏訪間-キニョネス-井上
-----ブランコ-----
(得点)
38分 谷村
57分 谷村
(交代)
72分 三井寺→鈴木
80分 角田→二田
80分 松村→喜田
87分 井上→宮市
87分 近藤→クルークス
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