【短感】26/27 第6節:鹿島 0-1 浦和
共に前節から中3日。浦和は福岡戦でなんとか逆転勝ちしたとはいえ、高温多湿の環境下での「お気持ち守備、お気持ち攻撃」の連続で多くの選手が疲労困憊。そのためどこまでスタメンを入れ替えるかが注目点でしたが、入れ替えはサヴィオ→稲垣、安居→植木、長沼→林の3名に留まりました。
一方前節水戸にまさかの大敗を喫した鹿島は松村→チャヴリッチ、エウベル→林、広瀬→津久井、関川→キムテヒョン、柴崎→三竿とスタメン5名入れ替え。
スタメンで植木と瀬古が併用されたのを見て、4-1-2-3を放棄して4-2-3-1など2ボランチに変えることは容易に予想できましたが、蓋を開けてみると浦和の基本フォーメーションは3-4-2-1でした。
これまでの試合でも後半途中から3-4-2-1っぽい形になることがあり、しかも「その方が遥かにマシじゃね?」という印象を受けましたが、ついに頭からこの形を採用するとは!!試合前の記者会見で「なんで4-3-3に拘っているの?ダブルボランチで最初から戦ったほうがマシじゃね?」と言わんばかりの質問を浴び、それに対してアレは「システムはほぼ関係ありません」等々意味不明な返答を繰り返していましたが、似たような話がチーム内からも出ていて、空虚な長広舌をふるいがちなアレもとうとう修正を余儀なくされたのかもしれません。
3-4-2-1へ転換した経緯はどうあれ、無為無策で漫然と選手を4-1-2-3の形に並べて鹿島戦を迎えるよりは遥かにマシ。ここはこの試合の「良かった探し」でしょう。
そしてこの浦和の出方の変化を鹿島は全く予想していなかったようで、鹿島は序盤浦和の前プレに苦しみ続けました。浦和の前プレがちゃんとハマっているって今季初めて見たかも!!また2年目を迎えた鬼木監督が昔の川崎のようなポゼッションに色気を出し始めたのがかえって良くなく、浦和にとって好都合だったのかもしれません。
ただ浦和も浦和で「とにかく縦に速く!!」の看板は良くも悪くも日に日に色褪せているため、せっかく高い位置でボールを奪ってもシュートで終われない場面が目立ちました。また今季の浦和の攻撃は概して金子のクロス頼みなのに、3-4-2-1へ転換して金子をIHに起用した弊害も強く、金子のクロス攻撃を自分で封じている感もありました。
ゆえに序盤浦和が押している割りには決定機は全くなかったのですが、20分意外な形で浦和が先制。ショートコーナーで渡邊のクロスを早川がパンチング。ところがパンチングが低いのが災いして目の前の鈴木を直撃してオウンゴール!!
しかしさすがに鹿島も前半半ばを過ぎるとしっかりボールを握って徐々に反撃。38分には根本のクリアが小さくて目の前のチャヴリッチに渡ってしまい、右サイドからチャヴリッチがクロス→ファーでどフリーの林がヘッドという定番中の定番的な「浦和殺し」の形を作りましたが、林はヘッドで枠を狙わずになぜか中へ折り返す格好となったのが浦和には幸い。41分には前でパスカットしようとした宮本がレオセアラに入れ替わられてしまう失態があり、レオセアラがミドルシュートを放ちましたが枠を捉えきれず。
浦和は後半頭から小森→オナイウ、稲垣→笹と2枚替え。鹿島は林→松村と過密日程を受けて両ベンチとも早めに動きましたが、先に決定機を掴んだのは浦和。46分金子クロス→オナイウヘッドと得意の攻撃の形を作りましたが、ヘッドはわずかに枠外。
鹿島も50分右サイドからチャヴリッチがクロス→ファーでレオセアラがシュートとまた「浦和殺し」の形を作りましたが、シュートはボザがブロック。浦和は60分渡邊に代えてサヴィオを投入した辺りから林と笹の左右WBを入れ替えたように見受けられましたが、左WBの裏をチャヴリッチにやられまくっていたからかなぁ・・・でも守備時5-2-3のはずなのにこんなにWBの裏をやられてしまうのは付け焼刃の弱点というか、アレに守備を仕込む能力がないというか・・・
鹿島は63分チャヴリッチ→田川、ブエノ→柴崎と代えてさらに攻勢。浦和は高い位置でボールを奪えなくなり、自陣に押し込まれがちに。67分には三竿の浮き玉縦パスから田川ヘッドの決定機を作りましたが、これも枠外。しかも田川は着地した際に手首を痛めたようですぐさま吉田に交代を余儀なくされる不運も。
浦和はコンディション的に長くは使えない瀬古を68分で諦めてサイドの守備固めを兼ねて片山を投入。この辺りから試合は浦和得意のオープンな展開となり、71分珍しく浦和が鹿島を押し込んだ状態からサヴィオの中への折り返しを受けた植木のミドルシュートがディフレクトして枠内を急襲。82分にはサヴィオの縦パスを受けてオナイウが上手く植田の裏を取って早川との一対一となったものの、この好機を決められず。オナイウは小森よりも重馬場得意なように見受けられましたが、二度あった決定機を決められずに悪目立ちする格好に。
この試合浦和最大のピンチは86分ボザが津久井にスコンとパスで股を抜かれる失態。このパスが途中から左SHに転じていた吉田に通り、吉田のクロスがファーでどフリーで突入してきた松村に渡ってしまう絶体絶命の大ピンチがありましたが、松村のシュートはなぜか枠の外。88分にはボックス内からのレオセアラのシュートがディフレクトしてループ気味に枠内を襲う場面もありましたが、西川が巧みにバックステップながら辛うじてセーブ!!
豪雨の中ATは5分もありましたが、浦和は時間を潰しに潰してなんとか逃げ切り勝ち。アウェーで鹿島に勝ったのはなんと2016年以来10年ぶりとのこと。文中記したように、鹿島にアホほど「浦和殺し」のサイド攻撃を食らっていて、なんで無失点で終わったのかさっぱり判らない「大量失点とは紙一重でしかない無失点勝利」でした。5バックなのにサイドをやられまくりのには苦笑を禁じえませんが、4バックよりマシなのはクロスを上げられた先での迎撃態勢でしょうか。
とにかく決定機で鹿島のシュートが枠に飛ばなかったことに助けられたとしか言いようがない、多分に他力本願的な、「今日も運が良かったね!」としか思えない勝利でコンスタントに勝ち点を積み上げるなんて夢のまた夢でしかない試合内容でしたが、それでも鹿島相手の勝利の味は格別。選手達はもちろん、大雨の中で鹿島遠征を決行された方々も誠にお疲れさまでした。
アレの言うことを愚直に実行して3連敗を喫した後は、「とにかく縦に速く!!」の看板を降ろしたのを筆頭になんだかんだと手駒の特徴を活かす方向へ軌道修正しつつあるように伺える今の浦和。それから博打に勝ちまくって一気に勝ち点9を稼いで降格ラインはひとまず遠ざかりましたが、今後岡山&東京Vと上位争いを演じるには絶対に勝たないといけない相手に引き続き運が味方するかどうか。
-----小森-----
--渡邊----金子--
林--植木--瀬古-稲垣
-根本--宮本--ボザ-
-----西川-----
(得点)
20分 オウンゴール(鈴木)
(交代)
HT 小森→オナイウ
HT 稲垣→笹
60分 渡邊→サヴィオ
68分 瀬古→片山(片山左WB、笹CHへ)
80分 金子→南野
---レオセアラ--鈴木---
林--------チャブリチ
---マテウス--三竿---
小川-テヒョン-植田-津久井
-----早川-----
(交代)
HT 林→松村
63分 チャヴリッチ→田川(田川FW、鈴木左SHへ)
63分 ブエノ→柴崎
68分 田川→吉田(負傷による交代)
80分 三竿→広瀬(広瀬右SB,津久井CHへ)
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