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2026.09.30

【短感】26/27 ル杯2回戦:富山 2-3 浦和

 浦和は直近の公式戦(東京V)から中9日、次の公式戦(天皇杯)まで中7日と日程スカスカ。しかもカップ戦では「リーグ戦でなかなか出番のない選手」が起用されがちですが、幸か不幸か今の浦和はリーグ戦開幕から今日に至るまで試行錯誤を繰り返しているうちに集団感染問題も祟って、「リーグ戦でなかなか出番のない選手」というのがほとんどない状態。

 ゆえに東京V戦から大きくスタメンを弄ることはないだろうと予想していましたが、案の定この試合のスタメンは東京V戦と全く同じでした。ベンチに渡邊が戻って稲垣が外れた他、控えGKが福井から新井に代わったのが目を惹いたくらい。

 一方富山は土曜日にリーグ戦(横浜C)をこなして中2日と厳しい日程のためか、スタメンは國武と竹中以外の9人を入れ替え。個人的にはCF中島とシャドーの小川しか顔と名前が一致する選手はいませんでした。

 浦和はなんせ試合感を失っている上に、スカパーでもはっきりとわかるくらいズタボロのピッチ状態にも悩まされてか試合の入りは芳しくなく、右サイドをやられ続けました。3分にはカットインしてきた左WB溝口への対応に困った挙句に中島のゴールが決まったかのように見えた場面がありましたが、ここは溝口の山根へのファウルが認められてノーゴール。ただ浦和はこの試合を通じて溝口に手を焼くことになります。

 また基本3-4-2-1の富山の3バックに浦和は3トップで前からハメに行っているはずですが、これが全くハマらないのにも参りました。26分には富山にいとも簡単にビルドアップを許した挙句、左サイドから小川クロス→後方から飛び込んだ西矢のヘッドがポストを掠めるピンチも。

 序盤は12分サヴィオFKが枠内を襲った場面くらいしか見せ場がなかった浦和も30分くらいからようやくボールをしっかり握って反撃開始。富山の5-4-1の守備ブロックに攻めあぐみの様相を呈しながらも36分には金子クロス→植木ヘッドと得意の攻撃パターンも見られるようになり、39分西川のフィードを受けた林がトラップ一発で相手を剥がして前を向いたのが妙技。林のスルーパスを受けた南野が最前線でDF2人を惹き付けて潰れたのが効いて、こぼれ玉を拾った金子が先制ゴール!!

Toyama_urawa2

 後半に入ると試合は一方的な浦和ペースとなり、富山を自陣深くに押し込み続けました。富山は53分に坪井&香川太と2選手を投入するも即効性はなし。苦し紛れにロングボールを蹴ってもセカンドボールは悉く浦和に拾われ、細かく繋ごうとすると浦和のハイプレスでボールを即時奪回される苦しい展開に。しかし、終わってみれば浦和はここで追加点を取れなかったのが試合をややこしくすることに。

 曺監督は富山出身の小森に花を持たせようとしたのか、61分と早い時間帯に南野に代えて小森を投入しましたが、失点はその交代とは何の関係もないところから。62分ボックス内で縦パスを受けた小川の折り返しがファーでフリーの溝口へ。とはいえ、ボールを受けた溝口には3人が対峙していたので何事もなかろうと思っていたところ、溝口のシュートが宮本に当たってディフレクトしてまさかの失点。

 勢いづいた富山は66分小川→松田、松本→香川勇と2枚替えを敢行。69分ビルドアップに詰まった浦和は富山の反撃を食らい、右サイドの左WB松岡からのクロスがボックス内で完全にマークが外れている松田に通ってしまう大惨事。松田の胸トラップ&反転シュートが決まって富山が一気に逆転に成功。いやはやとにかくクロス攻撃に弱い浦和ですが、ここまで酷い失点シーンは今季でもなかなかありません。

 守備は全く体をなしてませんが、攻撃の形はアホほど作れている浦和はすかさず反撃。72分ショートコーナーからサヴィオのクロスをGKが弾ききれず、そのこぼれ玉を小森が押し込んで同点。

 さらに浦和は81分林→長沼、瀬古→肥田野、サヴィオ→オナイウと3枚替えを敢行。そしてその直後の83分安居のスルーパスを受けた肥田野がGKとの一対一を難なく制して浦和が再逆転!!

 81分の3枚替え後の浦和のフォーメーションは肥田野と金子が右サイドで同居している奇妙な格好で判りづらかったのですが、オナイウCF、肥田野右シャドー、金子右WB、山根右CBの3-4-3だったのかな?

 ただもともと90分出られるコンディションではない山根を引っ張ったのは相当無理があったようで、最後は動けない山根を前に出して5-2-3みたいな格好になり、金子がなぜかCH&肥田野が右WBとして最終ラインに入るスクランブル状態で富山の猛攻を浴びる羽目になりましたが、90+2分坪井のシュートは西川の正面へ飛んで事なきを得、なんとか逃げ切り勝ち。。

Toyama_urawa3

 まさに「勝てばよかろう」としか言いようがない試合でした。日程面では浦和が圧倒的に有利で、現状のベストメンバーの浦和がほぼBチームだった富山に負けようものなら「富山事件の再来」になったかもしれません(ないない!)が、途中ドタバタ劇があったとはいえ何はともあれ勝ってよかった思います。カップ戦なので勝つのが最優先。それ以外のことはすべて余事。

 町田戦で小破して戦線離脱していた肥田野や、南野にレギュラーの座を奪われた小森が投入直後にいきなり結果を出した辺りは慶事でしょうし、東京V戦に続いてこの試合もイエローカードなしで終わったことは「脱チョッカー」の象徴として前向きに捉えていいと思います。

 ただ守備の酷さは相変わらず。浦和のセットした守備は連携というものが一切感じられないただの人海戦術な上に、肝心のCBがJ1レベルではないので、J2相手でも簡単に失点してしまうのが悲しいのなんの。チョッカーやめたんだから、もはや宮本スタメンに拘る必然性なんて全くないんやけどなあ・・・CBはもともと層が薄い上にボザの故障が祟っています。

 なおこの試合の実況&解説は「1994年に浦和が富山でJリーグのホームゲームをやったことがある」件に触れていたのには驚きました(しかも試合後の事件には触れない優しさ)が、今季の浦和が今や「縦に速いサッカー」を放棄していることには気づいていないのが残念でした。この手の「開幕当初に掲げられていたコンセプト」のアップデートってずっと同じチームを観ている方じゃないとなかなか出来ないからなぁ・・・

Toyama_urawa


サヴィオ---南野---金子
--植木----安居--
-----瀬古-----
林--根本--宮本-山根
-----西川-----


(得点)
39分 金子
72分 小森
83分 肥田野

(交代)
61分 南野→小森
67分 植木→渡邊
81分 林→長沼
81分 瀬古→肥田野
81分 サヴィオ→オナイウ


-----中島-----
--小川----國武--
溝口-瀬良--竹中-松岡
-西矢--竹内--松本-
-----コボンジョ----

(得点)
62分 溝口
69分 松田

(交代)
53分 中島→坪井
53分 國武→香川太
66分 小川→松田
66分 松本→香川勇
89分 瀬良→實藤

 

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