共に直近のリーグ戦から中3日。浦和は先週の天皇杯大宮戦同様、ほぼフルターンオーバーを敢行してスタメンは宮本以外全員入れ替え。片山の故障が祟って最終ラインは人材不足気味でボザをまたまた右SBに転用せざるを得なくなり、CBでよりによって宮本を連闘せざるをえない残念さ。
ちょっと怪我人が出るとたちまち窮地に立たされるくらいのスモールスカッドで闘っている浦和ですが、「怪我でもないのにカップ戦ですら出番がない選手」はいないのは選手にとっては悪いことではないのかもしれません。
一方横浜CもGK市川、CH小倉、FW千葉以外の8人を入れ替え。
共にボールを蹴り合うだけのなんとも落ち着かない格好で試合に入りましたが、試合が突如動いたのは7分。浦和がボールを保持して相手を自陣に押し込んでいる中、グスタフソンの縦パスを最前線で肥田野が収めてフリックで笹へ繋ぎ、笹のヒールパスがボックス内に突入した肥田野に繋がってゴール!!
あまりにも早い時間帯に先制されたことで動揺したのか、横浜Cはここから信じがたいミス、あるいは軽すぎるプレーを連発。10分には高い位置でこぼれ玉を拾った渡邊のクロスが肥田野に通るも合わせきれず、そのこぼれ玉を拾った小森のシュートは辛うじてGKセーブ。12分にはGK市川のフィードをボザがカットしてショートカウンター発動。小森はボックス内でフリーでボザの縦パスを受けたにも関わらず、シュートはなんとバーの上!! うーーーん、昨季までの小森ならこの2回の好機をいずれも決めていたはずですが・・・これでは南野にレギュラーの座を奪われるのもやむなしか・・・
非常に不可解なことに、横浜Cはどう見てもビルドアップがど下手くそなのになんとかボールを繋ごうとして自爆ボタンを連打。浦和の前ハメにここまで易々とハマり続けるチームって初めて見たかも。続く12分には市川がまたフィードをカットされてショートカウンターを食らい、渡邊のクロスに肥田野が飛び込んで頭で合わせるもGK正面。そのこぼれ玉を拾った小森のシュートは枠外。
しかし横浜Cの自爆祭はまだまだ続き、13分GKの横パスを受けようとしたCB杉田から肥田野がボール奪取。肥田野のクロスはGKが弾いたものの、そのこぼれ玉を拾った笹のシュートが決まって2点目。プレスがかかっているCBへボールを出してしまってショートカウンターを食らうって浦和でもたまに見かける光景。ビルドアップが下手なチームにありがちな光景です。
36分には小森&肥田野のプレスを受けて進退窮まったGKの縦パスがよりによってボックス左角にいた早川に渡ってしまう大惨事。早川の横パスをどフリーで受けた小森。さすがにここは外しようがありませんでした。この試合渾身のギャグ連発で三ツ沢を爆笑の渦に巻き込んでいるGK市川って久々に出てきた試合感がない選手なのかな?と思っていたら、なんと今季リーグ戦フル出場のバリバリの正GKみたいで!!
また横浜Cも前からプレスをかけてはいましたが、これがなんとも微妙。頼みのグスタフソンを消して浦和を苦し紛れにロングボールを蹴らざるを得ないところまで追い込むのは良いのですが、そのロングボールのセカンドボールを拾うのは大抵浦和なのでせっかくの前プレの意味合いが全部パーに。そこで体力が削がれたのも大敗の一因でしょう。

前半だけで3失点したとはいえ、大量失点癖には定評がある浦和が相手なので横浜Cも勝負を捨てずに後半頭から杉田→秦、アダイウトン→岩崎と2枚替えを敢行。54分には右サイドからのロングフィードのこぼれ玉を拾った熊倉のシュートが枠内を襲う場面がありましたが、ここは福井が好セーブ。そしてこの試合で福井を脅かしたシュートはこれが最初で最後。
一方浦和も57分小森→オナイウ、渡邊→瀬古と2枚替え。中2日で迎えるリーグ戦(アウェイ水戸戦)を睨んでの出場時間調整と思しき早めの交代でしたが、オナイウの投入、さらに瀬古をIHという不慣れなポジションで起用したのが祟ってか、この交代以降プレスがほとんどかからなくなって横浜Cのクロス攻撃を許す場面が目立つようになりました。
もっともせっかく「浦和殺し」の形を作りながらもそこから決定機を作れないのが横浜Cの残念さ。61分に投入されたルキアンも故障明けで本調子にはほど遠いのか、宮本&工藤という「ベニヤ板CB」に完封される横浜C攻撃陣のしょぼいのなんの。
浦和は83分に和田を試運転して、後半はさしたる見せ場なくそのまま試合終了かと思いきや。90分早川のクロスをボックス内で林がわずかに触って和田へ繋ぎ、和田が2人を引き連れてボックス内で潰れたのが効いてどフリーの長沼が左角度のないところからぶちこんで4点目!!
90+4分には自陣から素早くスローインを始めたことを契機とするカウンターで、ボックス内でどフリーでサヴィオのプレゼントパスを受けたオナイウがダイレクトでシュートを撃たずに、なぜかボールを止めてひとしきり踊っているうちに相手DF陣がワラワラ戻ってきて決定機逸というあんまりなコントを披露する一幕もあって「三ツ沢笑劇場」も大団円に。
いやはや「強きを助け、弱きをくじく」ことでは定評のあるチョッカーの面目躍如としか言いようがない浦和の大勝でした。どこからどう見てもこの試合の横浜Cは今季浦和が闘った相手としては最弱。こんなに浦和の前プレにハメられ続けるチームは見たことがありません。
ただこの大勝が本当に良かったのかどうか。ボールホルダーへアホほど人数をかける浦和のやり口はJ2のサブチーム相手なら見事なまでに通用してしまうものの、J1上位相手だとその習性を逆用されて広大なスペースへ展開されて即死となりがち。先日ボロ負けを喫したFC東京戦の2失点目がその典型でしょう。
この試合の大勝で変な自信をつけて悪癖がより一層固まるだけに終わるのではないかと心配でなりません。

早川---小森--肥田野
--渡邊----笹---
----グスタフソン-----
長沼-工藤--宮本-ボザ
-----福井-----
(得点)
7分 肥田野
13分 笹
36分 小森
90分 長沼
(交代)
57分 小森→オナイウ
57分 渡邊→瀬古
72分 肥田野→サヴィオ(サヴィオ左WB、早川右WGへ)
83分 宮本→林(林右SB、ボザ右CBへ)
83分 グスタフソン→和田(和田左IH、瀬古アンカーへ)
-----駒沢-----
--アダイウトン---千葉--
中村-小倉--宇田-窪田
-熊倉--杉田--林--
-----市川-----
(交代)
HT 杉田→秦
HT アダイウトン→岩崎
61分 駒沢→渡辺
61分 千葉→ルキアン
77分 熊倉→佃