アウェー町田戦は2026年特別大会も野津田ではなく国立が舞台。
浦和はオナイウ→小森、早川→中島、安居→グスタフソンとスタメン3名入れ替え。ベンチに植木や肥田野が戻った反面、安部、関根と安居がベンチ外に。
町田は徳村→林、下田→ラヴィ、ドレシェヴィッチ→中山とスタメン3名入れ替え。小破していた相馬がベンチ入りしたのが目を惹きました。
町田はサウジでACLE準々決勝・準決勝・決勝と闘った後、特別大会6試合をすべて中2日or中3日でこなすというとんでもない過密日程を強いられており、浦和戦の前は久しぶりに週央に試合がなかったものの、それでも中4日。その割にはスタメンをあまり弄ってこなかったという印象を受けました。

浦和の立ち上がりは悪くはなく、6分金子が右サイドからのカットインでボックス内に突入してシュートを放ったものの、これはGK谷のほぼ正面。さらに6分中島の浮き球スルーパスを受けた小森がボックス内でシュート体勢に入ったところで後方から昌子に蹴られているように見える場面がありましたが、「とにかく浦和へのファウルを取らない」ことで知られる中村太主審は当然のようにノーファウルの判定。ここまでは想定内でしたが、飯田VARまでシカトを決め込んだのには心底驚きました!!そしてこれがケチのつけはじめ。
8分宮本のクリアミスを咎めたイエンギが際どいミドルシュートを放ったところから試合は町田ペースに。10分中山の左サイドからのクロスがファーのエリキにまで流れ、エリキのミドルシュートがわずかにサヴィオに当たった不運もあって早々に失点。
この失点に至る過程にこの試合の浦和の出来の悪さが凝縮された感も。まず浦和は町田の1トップ&2シャドーによる前プレを回避するために、長沼を前に上げる代わりに渡邊を最終ラインに下げた4枚でビルドアップを試みていましたが、これがあまりうまく行かず。
そしてボールを失ったところで田中監督体制では珍しく積極的に前ハメに出ていましたが、これが全然ハマらずに中村に楽々サイドチェンジを許したところから失点に至ってしまいました。前ハメが全然ハマらないのは中島のトップ下起用の副作用と言ってしまえばそれまでですが・・・それが嫌だったのでスコルジャは中島をあまり使わなかったんでしょうなぁ・・・
13分にはまたも浦和の前ハメが壊滅してナ・サンホに際どいミドルシュートを撃たれる場面も。またイェンギやエリキを囲い込んでもボールを奪えない場面も目立ち、「個の力で浦和は町田に遠く及ばない現実」を突きつけられたのは辛いのなんの。
それでも浦和は手も足も出なかったわけではなく、21分町田を自陣に押し込んだ状態からボックス内でグスタフソンのパスを受けた中島が相手を一人交わしたところまでは良かったものの、シュートはバーの上。そして39分右サイドから石原がどフリーでクロス→ファーで長沼が中村のマークを振り切ってフリーでヘッドを放ったものの、ここはシュートストップだけはとにかく凄い谷がビッグセーブ!!
43分にはビルドアップに困った挙句にエリキに絡まれた根本がボールを失う大ピンチ。浦和やや劣勢の流れは後半もなんら変わることなく、52分にはまたまた前からのボール奪回に失敗してカウンターを食らい、ナ・サンホのラストパスを受けたイェンギに決定機を許してしまいましたが、ここは西川がセーブ。

そして過密日程から来る選手の疲労を顧慮してか、町田は54分エリキ→仙頭、ナサンホ→相馬と2シャドーを早々と交代。
浦和は55分過ぎくらいからようやくボールを支配して相手を自陣に押し込みだしたところで、63分小森→松尾と代えたがこれは全くの不発。「せっかく相手を押し込みだしたのにクロスのターゲットがいなくなる」という実に不可解な交代でした。
逆に町田は相馬投入が当たって68分左サイドから相馬クロス→イエンギヘッドの決定機を作りましたがここも西川がセーブ。
浦和は72分サヴィオ→オナイウ、金子→早川、中島→肥田野の3枚替えを敢行したものの、やはり敵陣でボールを回しているだけで全く攻撃の形を作れず。松尾に代わってCFに入ったオナイウは完全にドツボにハマってしまったようで気ばかり焦って、点が取れないどころかチームの潤滑剤にすらなれない始末。また早川は屈強な町田守備陣相手だといかにも強度不足で当たり負けが目立ちました。そしてまたしても途中投入では全く活きない肥田野・・・
そしてひと悶着あったのは80分早川FKからの流れ。谷がパンチングで逃れたボールを根本がヘディング。そのボールが中山の開いた手に当たったにも関わらず、中村太主審はまたまたノーファウルの判定。おまけにVARと交信した上でOFRに至ることなく、ノーファウルで結審という不可解極まりない結果に。
83分グスタフソン→柴戸という、これまた意味不明な選手交代を繰り出したものの、全く見せ場を作れずにそのまま試合終了。

とにかく浦和へのファウルを取らないことで悪名高い中村太主審のクソ判定2発と、それを修正できない無能VAR飯田の合わせ技で非常に後味が悪い試合に。DAZNの解説林氏は中山のハンドについてはDAZN解説者としては珍しく「誤審」と断言し、さらに主審が町田が繰り出す後方からのファウルにイエローカードすら出さないことまで疑問を呈していましたが全くの同感。
ただそういうクソむかつく要素を抜きにしても、試合内容で浦和は町田に完敗していたのは認めざるを得ません。DAZNのスタッツはシュート数町田16対浦和18(うち枠内9対10)、ゴール期待値1.06対0.83と意外にも拮抗していましたが、相手GKに脅威を与えたシュートだと浦和は39分の長沼ヘッドしかなかった一方、町田は得点場面以外にイェンギに複数回ありましたから、内容は完敗という印象を受けました。
ボール支配率こそ60%に達しましたが、町田のような「相手にボールを握られても全く苦にしないチーム」にはあまり意味がありませんし、そもそも前半は自陣でボールを回している時間も長かったので、数字以上に無意味でした。
また田中監督のボール保持はミシャのような「ボールを握ったまま攻め倒す」志向ではなく、「相手に攻め手を与えないまま疲れさせる」ことを主眼とする守備的志向なので、試合後会見で語るように「後半は相手が堅い中で、コンビネーションやグループ、個人というところは、次の試合に向けての課題」になってしまうのは今のところ仕方ないかなと思います。
さらに試合後会見で田中監督は何度も「個人」の問題について触れています。ぶっちゃけ、「相手からボールを取り上げるところまでは仕込めるけど、点を取るのは結局個人任せ」という意味で田中監督はリカと似ているのかもしれません。そしてこの試合で顕著だったのはその個人の力でもはや浦和は町田に遠く及ばなくなっていること。町田の外国人選手にハズレはなく、また欧州帰りの元日本代表クラスをも着々と揃えているのに対し、浦和は「フロント主導の選手獲得」を進めてもなお無駄遣いを連発した挙句にこのありさま。この辺は監督の責任ではなく、「闘う前から負けているフロントの力の差」でしかありません。
この試合で最も気になったのは、先述のように田中監督体制下では珍しく積極的に前からハメにいったにも関わらず、これが全然ハマらなかったこと。その傾向は前節F東京戦でも垣間見られましたが、この試合ではそれが顕著でした。「守備ブロック敷いて待ち構えてもDFラインに高さがないので物理的に殴られ続けるだけ」と思って、町田対策として前ハメにいったのかもしれませんが、それなら中島のスタメン起用には当然疑問符がつきますし、小森もあまり上手くなさそう。というかこの問題は田中監督の指導力如何を問われ続けるでしょうなあ・・・
そして2026年特別大会をハナからドブに捨てた浦和は監督交代という暴挙に出てもなお結局鹿嶋・F東京・町田・東京Vと上位チームには全く勝てずに特別大会東地区終了。順位を決めるためだけに催行されるH&A形式のプレーオフ2試合に何の意味があるのか判りませんが、26-27シーズンへ向けてこれといった明るい材料が見いだせないのが辛いのなんの・・・

-----小森-----
サヴィオ---中島---金子
---渡邊--グスタフ---
長沼-根本--宮本-石原
-----西川-----
(交代)
63分 小森→松尾
72分 サヴィオ→オナイウ
72分 金子→早川
72分 中島→肥田野
83分 グスタフソン→柴戸
-----イエンギ-----
--ナサンホ----エリキー--
林--ラヴィ--前--中村
-中山--岡村--昌子-
-----谷------
(得点)
10分 エリキ
(交代)
54分 ナ サンホ→相馬
54分 エリキ→仙頭
83分 ラヴィ→白崎
83分 イェンギ→藤尾